JP2000052460A - 段ボ−ル材用中芯、段ボールシート、段ボール材用中芯の製造装置、段ボールシートの製造装置 - Google Patents

段ボ−ル材用中芯、段ボールシート、段ボール材用中芯の製造装置、段ボールシートの製造装置

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JP2000052460A JP24110898A JP24110898A JP2000052460A JP 2000052460 A JP2000052460 A JP 2000052460A JP 24110898 A JP24110898 A JP 24110898A JP 24110898 A JP24110898 A JP 24110898A JP 2000052460 A JP2000052460 A JP 2000052460A
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roll
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より薄手、軽量であるとともに、極薄の紙を
使用しても十分な強度が得られる段ボ−ル材用中芯や段
ボールシート、さらには、その製造装置を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 段ボールシートBにおける段ボール材用
中芯Aは、超極薄の紙材の段ボール素材から形成され、
波状形状の波高が約0.6mmで、30cm当たりの山
数が175±5山に形成されている。製造装置において
も、段付きロールの波状形状の波状部は、その波高が約
0.6mmで、30cm当たりの山数が175±5山に
形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、段ボール材用中
芯、段ボールシート、段ボール材用中芯の製造装置、段
ボールシートの製造装置に関するものであり、特に、従
来になく単位長さの段数が多く、超薄型の段ボール材用
中芯に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、段ボール材は包装の箱等に使用さ
れるが、この段ボール材は従来はJIS規格により中芯
の段数が30cm当たり36±3山のA段といわれるも
の、同30cm当たり50山±3山のB段といわれるも
の等があり、A段は段ボール材の中芯の波状形状の波高
が約5mm、B段は約2.5mmであり、山数が最大で
波高が最小のE段といわれるものであっても、30cm
当たり90±3山で段ボール材の中芯の波高が1.2〜
1.5mmであり、厚みがあって山数の少ない構成であ
った。
【0003】そのため、本出願人によって、実用新案登
録第2533661号において、超極薄の段ボール材用
中芯についての提案を行っている。この超極薄の段ボー
ル材用中芯においては、フィンガの取付角、圧力を調整
することによって、段ボール材の中芯の波状形状の波高
が約0.6mmであり、山数が30cm当たり120±
3山である、薄さと山数を実現している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、更に、精密な
パッケージ加工の必要性や、在庫スペースも無視するこ
とができず、より薄手、軽量の段ボール材を得ることが
強く要望されている。また、極薄の紙を使用して段ボー
ルシートを形成すると、従来の単位長さ当たりの山数の
段ボールシートでは十分な強度が得られないという問題
があった。そこで、本発明は、より薄手、軽量であると
ともに、極薄の紙を使用しても十分な強度が得られる段
ボール材用中芯や段ボールシート、さらには、その製造
装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するために創作されたものであって、第1には、シー
ト状素材により形成され、波状形状の波高が約0.6m
mで、30cm当たりの山数が175±5山であること
を特徴とするものである。また、第2には、超極薄の紙
材の段ボール素材から形成され、波状形状の波高が約
0.6mmで、30cm当たりの山数が175±5山で
ある段ボール材用中芯と、該段ボール材用中芯の少なく
とも片面に配されたライナーと、を有することを特徴と
する。すなわち、第1の構成の段ボール材用中芯は、シ
ート状素材からなり、長さ30cm当たり約175山の
山数を持ち、波状形状の波高が約0.6mmであるの
で、超薄手の段ボールシートを得ることができ、保管に
スペースを要せず、軽量であるので運送にも手間取らず
精密なパッケージ加工が可能となる。また、単位長当た
りの山数が多いため、極薄のシート状素材を使用して
も、高い剛性、高いクッション性、緩衝性、保温性、熱
遮断性を具備することができる。
【0006】また、第2には、段ボールシートであっ
て、シート状素材により形成され、波状形状の波高が約
0.6mmで、30cm当たりの山数が175±5山で
ある段ボール材用中芯と、該段ボール材用中芯の少なく
とも片面に配設されたライナーと、を有することを特徴
とする。また、第3には、上記第2の構成において、上
記ライナーが上記段ボール材用中芯の両面に配設されて
いることを特徴とする。この第2、第3の構成において
も、シート状素材からなり、長さ30cm当たり約17
5山の山数を持ち、波状形状の波高が約0.6mmであ
るので、超薄手の段ボールシートを得ることができ、保
管にスペースを要せず、軽量であるので運送にも手間取
らず精密なパッケージ加工が可能となる。また、単位長
当たりの山数が多いため、極薄のシート状素材を使用し
ても、高い剛性、高いクッション性、緩衝性、保温性、
熱遮断性を具備することができる。
【0007】また、第4には、紙材を互いに噛み合う一
対の段付きロール間を圧送させて所定の波状形状の中芯
を形成する段ボール材用中芯の製造装置であって、一対
の上記段付きロール外周面に形成された波状形状の波状
部は、それぞれ、その波高が約0.6mmで、展開長3
0cm当たりの山数が175±5山であることを特徴と
する。すなわち、第4の構成の段ボール材用中芯の製造
装置は、互いに噛み合う一対の上記段付きロール外周面
に形成された波状形状の波状部は、その波高が約0.6
mmで、長さ30cm当たり約175山の山数を持つの
で、超薄手の段ボール材用中芯を製造可能とすることが
できる。
【0008】また、第5には、上記第4の構成におい
て、上記段付きロールがフィンガレスタイプであること
を特徴とする。この第5の構成の段ボール材用中芯の製
造装置においては、上記段付きロールがフィンガレスタ
イプであるため、段ボールシートとして製造した際に、
シート表面にフィンガによるプレス痕が残ることがな
く、平滑性に優れた製品を製造可能な段ボール材用中芯
の製造装置とすることができる。また、フィンガセット
の困難さが解消し、調整不良による糊のつかない部分の
発生も抑えることができる。また、第6には、上記第5
の構成において、上記段ボール材用中芯が、吸引方式に
よって形成されていることを特徴とする。この第6の構
成の段ボール材用中芯の製造装置においては、吸引方式
によって上記段ボール材用中芯が形成されるため、成形
時の上記段ボール材用中芯が上記段付きロールから飛び
出すのを防止して密着させることができ、フィンガレス
化が可能になる。
【0009】また、第7には、紙材を互いに噛み合う一
対のロール間を圧送させて所定の波状形状の中芯を形成
する一対の段付きロールと、上記段付きロールによって
成形された中芯の頂部に糊液を転移させる糊付けロール
と、上記糊付けロールによって糊付けされた中芯と少な
くとも一枚のライナーとを圧着する圧着ロールと、を有
するとともに、互いに噛み合う一対の上記段付きロール
外周面に形成された波状形状の波状部は、その波高がそ
れぞれ約0.6mmで、展開長30cm当たりの山数が
175±5山であることを特徴とする。この第7の構成
の段ボールシートの製造装置においては、互いに噛み合
う一対の上記段付きロール外周面に形成された波状形状
の波状部は、波高が約0.6mmで、長さ30cm当た
り約175山の山数を持つので、超薄手の段ボール材用
中芯が製造可能で、ライナー貼付後の段ボールシートを
超薄手とすることができる。
【0010】また、第8には、上記第7の構成におい
て、上記段付きロールがフィンガレスタイプであること
を特徴とする。この第8の構成の段ボールシートの製造
装置においては、上記段付きロールがフィンガレスタイ
プであるため、段ボールシートとして製造した際に、シ
ート表面にフィンガによるプレス痕が残ることがなく、
平滑性に優れた製品を製造可能な段ボールシートの製造
装置とすることができる。また、フィンガセットの困難
さが解消し、調整不良による糊のつかない部分の発生も
抑えることができる。また、第9には、上記第8の構成
において、上記段ボール材用中芯が、吸引方式によって
形成されていることを特徴とする。この第9の構成の段
ボールシートの製造装置においては、吸引方式によって
上記段ボール材用中芯が形成されるため、成形時の上記
段ボール材用中芯が上記段付きロールから飛び出すのを
防止して密着させることができ、フィンガレス化が可能
になる。
【0011】
【発明の実施の形態】引き続き、本発明の要旨を明確に
するため図面を用いて各実施例を説明する。図1、図2
を使用して第1実施例を説明する。段ボールシートB
は、段ボール材用中芯Aの一方の片面にライナー1を接
着させて配設せしめたもので、いわば片面段ボール材で
あり、該段ボール材用中芯Aは、超極薄の段ボール素材
からなり、第2図に示すように波形状の波高(=d)が
0.6mmで、30cm長当たりの山数が約175山と
なっている。すなわち、30cm長当たりの山数が約1
75±5山となっている。該段ボール素材は、シート状
素材で構成される。該シート状素材には、紙分類全般に
おける紙材が含まれるものとする。
【0012】このような構成による本第1実施例の段ボ
ールシートBにおいては、上記段ボール材用中芯Aが上
記した寸法に形成されるため、超薄手の段ボールシート
Bを形成でき、保管にスペースを要せず、軽量であるの
で運送にも手間取らず精密なパッケージ加工が可能とな
る。また、上記段ボール材用中芯Aにおいては、単位長
さ当たりの山数が多いので、強度の高い段ボールシート
を製造することが可能となる。なお、片面段ボール材で
あるため、緩衝性に優れ、熱遮断性にも優れていること
はいうまでもない。
【0013】次に、本第1実施例による段ボール材用中
芯の製造装置について説明する。なお、本第1実施例に
よる段ボール材用中芯の製造装置は、段ボール材用中芯
の製造と同時に段ボール材用中芯の片面にライナーの貼
付をも行って直接片面段ボールシートを製造する、段ボ
ールシートの製造装置であり、いわゆる「シングルフェ
ーサ」である。
【0014】図3に示すように、片面段ボールシートの
製造装置P1は、一対の段付きロールP10、P20
と、糊付けロールP30と、圧着ロールP40を有して
いる。上記一対の段付きロールP10、P20は、図3
に示すように、それぞれ、外周面に波状形状を有する波
状部P10a、P20aが形成される。上記波状部P1
0a、P20aは、それぞれ、波状形状の波高が約0.
6mmで、展開長30cm当たりの山数が175±5山
となるように形成される。
【0015】なお、上記段付きロールP20は、段ボー
ル材用中芯Aが巻着するいわゆる「下段ロール」であ
り、上記段ボール材用中芯Aとの密着性が必要となるた
め、後述するように、ノズル吸引方式などの上記段ボー
ル材用中芯Aを密着させる構造が付加される。
【0016】また、そのような波状形状を有する波状部
P10a、P20aが、谷部と山部が互いに噛み合うよ
うに、上記段付きロールP10、P20が配設される。
そして、互いに噛み合った上記段付きロールP10、P
20の波状部P10a、P20a間の隙間に、紙材A1
0を通過させることによって、上記波状部P10a、P
20aに形成されている上記波状形状が、上記紙材A1
0に転印される。そのため、上記紙材A10から、波状
形状の波高が約0.6mmで、展開長30cm当たりの
山数が175±5山である上記段ボール材用中芯Aを加
工することができる。
【0017】上記糊付けロールP30は、外周面が上記
段付きロールP10、P20によって成形された上記段
ボール材用中芯Aの頂部に接触しているため、上記中芯
Aの頂部に糊皿P30aから糊液を転移させ、該段ボー
ル材用中芯Aの頂部に糊を貼付する。上記圧着ロールP
40は、上記段付きロールP20と僅かな隙間を有して
配設され、該隙間を加工後の上記段ボール材用中芯Aと
上記ライナー1を同時に通過させることによって、上記
段ボール材用中芯Aと上記ライナー1を圧着する。その
ため、上記段ボール材用中芯Aと上記ライナー1が接着
される。
【0018】また、上記片面段ボールシートの製造装置
P1における上記段付きロールP20は、フィンガプレ
ートを用いないいわゆる「フィンガレス」タイプであ
り、図3に示すような、ノズル吸引方式を用いたもので
ある。つまり、下段ロールである上記段付きロールP2
0に図示略の溝を設け、図示略のノズルによって吸引す
るものである。
【0019】そして、そのノズル吸引圧、及びノズル取
付け角度を調整することにより、成形時の上記段ボール
材用中芯Aが上記段付きロールP20から飛び出す(逃
げる)のを吸引によって防止することができるため、上
記段付きロールP20からの上記段ボール材用中芯Aの
飛び出しを防止するために配設されるフィンガが不要と
なりフィンガレス化が可能になる。
【0020】従って、上記段付きロールP20がフィン
ガレスタイプであるため、段ボールシートとして製造し
た際に、シート表面にフィンガによるプレス痕が残るこ
とがなく、平滑性に優れた製品を製造可能な片面段ボー
ルシートの製造装置P1とすることができる。そのた
め、製造された段ボールシートBの接着性や印刷性を向
上させることが可能になる。また、位置調整や交換時に
高い熟練性が必要なフィンガセットの困難さが解消する
とともに、調整不良による糊のつかない部分(ドライス
トリーク)の発生も抑えることができる。
【0021】以上のような構成からなる、本第1実施例
の片面段ボールシートの製造装置P1によれば、上記段
付きロールP10、P20の外周面に形成された波状形
状の波状部は、ともに、その波高が約0.6mmで、長
さ30cm当たり約175山の山数を持ち、波状形状の
波高が約0.6mmであるので、超薄手の上記段ボール
シートBを製造可能とすることができる。
【0022】従って、上記片面段ボールシートの製造装
置P1によれば、波状形状の波高が、それぞれ約0.6
mmで、長さ30cm当たり約175山の山数の上記段
ボール材用中芯Aを有する上記段ボールシートBを製造
することが可能になる。なお、上記段ボール材用中芯A
及びライナー1には、和紙、純白紙、色上質紙等の極薄
紙を用いることも可能である。
【0023】続いて、図4、図5を使用して第2実施例
を説明する。なお、本第2実施例は、段ボール材用中芯
の両面にライナーを接着した両面段ボール材とした部分
のみが異なり、その他の構成、作用、効果は上述した第
1実施例と略同一であるため、相違する部分についての
み説明する。
【0024】図4、図5に示すように、段ボールシート
B´は、段ボール材用中芯Aの両面にライナー1及びラ
イナー2を接着させて配設せしめたもので、いわば両面
段ボール材であり、該段ボール材用中芯Aは、第1実施
例と同様に、超極薄の段ボール素材からなり、第4図に
示すように波状形状の波高(=d)が0.6mmで、3
0cm長当たりの山数が約175山となっている。該段
ボール素材は、シート状素材で構成される。該シート状
素材には、紙分類全般における紙材が含まれるものとす
る。
【0025】このような構成による本第2実施例の段ボ
ールシートB´は、上記段ボール材用中芯Aが上記した
寸法に形成されるため、超薄手の段ボールシートB´と
なる。すなわち、両面段ボール材の形態としても、厚さ
約1mmで構成できる。よって、保管にスペースを要せ
ず、軽量であるので運送にも手間取らず精密なパッケー
ジ加工が可能となる。なお、両面段ボール材であるた
め、三層構造であり、緩衝性に優れ、熱遮断性にも優れ
ていることはいうまでもない。
【0026】なお、本第2実施例による段ボールシート
の製造装置は、上記第1実施例による片面段ボールシー
トの製造装置P1に、更に、他の面にライナー2を貼付
する構成を付加すればよく(図示略)、その他の構成は
上記第1実施例と同様である。つまり、上記第1実施例
における片面段ボールシートの製造装置P1の構成を含
んだコルゲータとして構成する。第2実施例の段ボール
シートB´を製造するためのコルゲータにおいては、シ
ングルフェーサ部やダブルフェーサ部やスタッカー部が
設けられ、該シングルフェーサ部には、互いに噛み合う
一対の上記段付きロールが設けられるが、該段付きロー
ル外周面に形成された波状形状の波状部はそれぞれ、そ
の波高が約0.6mmで、展開長30cm当たりの山数
が175±5山となる。なお、上記シングルフェーサ部
は、図3に示す構成と略同様である。
【0027】そして、ダブルフェーサ部においては、シ
ングルフェーサ部で形成された片面段ボールシートの段
頂に糊料を塗布し、バッカーで該片面段ボールシートと
表ライナーとを貼合し、ヒーティングパートにより該段
頂に糊料とライナーとを接着して乾燥し、クーリングパ
ートにより熱を加えずに次工程に送り、スリッタースコ
アラーにより両端を化粧断し、カッターにより所定の長
さに断裁する。そして、上記スタッカー部において、断
裁された段ボールシートがパレット等に積み上げられ
る。
【0028】以上述べた本第1及び第2実施例によれ
ば、従来にない超極薄の段ボールシートを得ることがで
き、パッケージ等を形成する際に精密な加工が可能とな
り、例えば、従来にない小型のパッケージの形成が可能
であり、折返しのついたパッケージの場合、従来は二本
罫による必要があったところが、本発明に基づけば一本
罫により加工することが可能となるとともに、当然のこ
とながら従来にない小型のパッケージを形成することが
できる。
【0029】また、軽量、薄手の段ボールシートを得る
ことができる。このため、先ず軽量であることから運送
に便利であり、運送コストを安価にできる等の利点があ
る。また、超薄手の構造であるので収納スペースも少な
くて済み、E段の約半分の収納スペースで足りることと
なる。また、上記段付きロールがフィンガレスタイプで
あるため、段ボールシートとして製造した際に、シート
表面にフィンガによるプレス痕が残ることがなく、表面
の平滑性が良好な段ボールシートを得ることができる。
また、フィンガセットの困難さが解消し、調整不良によ
る糊のつかない部分の発生も抑えることができる。
【0030】また、本発明の段ボールシートは、超極薄
の構造であるが、段ボール構造、つまり、波状形状の多
層構造であり、特に、薄い段ボールシートであっても単
位長当たりの山数が多いため高い剛性、高いクッション
性、緩衝性、保温性、熱遮断性を有している。よって、
従来、紙材として和紙及び上質紙、純白紙などの極薄の
紙質のものを使うことができなかったのであるが、これ
を利用できるようになったことにもその意義を有するも
のである。つまり、「紙・板紙の品目分類表」における
板紙のみならず、該「紙・板紙の品目分類表」における
紙を上記シート状素材として形成しても、十分な強度を
得ることが可能となる。よって、本発明の段ボールシー
トを段ボール箱等のパッケージに使用しても、十分な剛
性が得られ、内容物の保護にも優れている。
【0031】なお、本発明は、本実施例の構成のみに限
定されるものではなく、本発明の目的、作用及び後述す
る効果の奏する範囲内において任意に定められてよく、
それらの変更は、本発明の要旨を何ら変更するものでな
いことはいうまでもない。例えば、上記第1、第2実施
例では、段ボール材用中芯の製造と同時に中芯の片面に
ライナーの貼付をも行って直接段ボールシートを製造す
る構成としているが、段ボール材用中芯のみの製造装置
としてもよい。
【0032】また、上記第1、第2実施例の段ボール材
用中芯の製造装置では、上記下段ロールである段付きロ
ールP20を、ノズル吸引方式を用いたフィンガレスタ
イプとしているが、本発明はそれのみに限定されるもの
ではなく、下段ロールの波状形状の波高が約0.6mm
で、展開長30cm当たりの山数が175±5山のもの
であればよく、下段ロールが他の吸引方式や、或いはフ
ィンガタイプによる段ボール材用中芯の密着方法であっ
てもよい。
【0033】
【発明の効果】本発明に基づく請求項1に記載の段ボー
ル材用中芯によれば、超極薄の段ボール素材からなり、
長さ30cm当たり約175山の山数を持ち、波状形状
の波高が約0.6mmであるので、超薄手の段ボールシ
ートを得ることができ、保管にスペースを要せず、軽量
であるので運送にも手間取らず精密なパッケージ加工が
可能となる。また、単位長当たりの山数が多いため、極
薄のシート状素材を使用しても、高い剛性、高いクッシ
ョン性、緩衝性、保温性、熱遮断性を具備することがで
きる。また、第2の構成における該段ボール材用中芯に
ライナーを配設し段ボールシートに使用した場合にも同
様となる。また、請求項2及び請求項3に記載の段ボー
ルシートのように、段ボール材用中芯にライナーを配し
段ボールシートに使用した場合にも同様となる。
【0034】また、特に、請求項4に記載の段ボール材
用中芯の製造装置によれば、互いに噛み合う一対の上記
段付きロール外周面に形成された波状形状の波状部が、
その波高がそれぞれ約0.6mmで、長さ30cm当た
り約175山の山数を持ち、波状形状の波高が約0.6
mmであるので、超薄手の段ボール材用中芯を製造可能
とすることができる。また、特に、請求項5に記載の段
ボール材用中芯の製造装置によれば、上記段付きロール
がフィンガレスタイプであるため、段ボールシートとし
て製造した際に、シート表面にフィンガによるプレス痕
が残ることがなく、平滑性に優れた製品を製造可能な段
ボール材用中芯の製造装置とすることができる。また、
フィンガセットの困難さが解消し、調整不良による糊の
つかない部分の発生も抑えることができる。また、特
に、請求項6に記載の段ボール材用中芯の製造装置によ
れば、吸引方式によって上記段ボール材用中芯が形成さ
れるため、成形時の上記段ボール材用中芯が上記段付き
ロールから飛び出すのを防止して密着させることがで
き、フィンガレス化が可能になる。
【0035】また、特に、請求項7に記載の段ボールシ
ートの製造装置によれば、互いに噛み合う一対の上記段
付きロール外周面に形成された波状形状の波状部は、そ
の波高がそれぞれ約0.6mmで、長さ30cm当たり
約175山の山数を持ち、波状形状の波高が約0.6m
mであるので、超薄手の段ボール材用中芯が製造可能
で、ライナー貼付後の段ボールシートもを超薄手とする
ことができる。また、特に、請求項8に記載の段ボール
シートの製造装置によれば、上記段付きロールがフィン
ガレスタイプであるため、段ボールシートとして製造し
た際に、シート表面にフィンガによるプレス痕が残るこ
とがなく、平滑性に優れた製品を製造可能な段ボールシ
ートの製造装置とすることができる。また、フィンガセ
ットの困難さが解消し、調整不良による糊のつかない部
分の発生も抑えることができる。また、特に、請求項9
に記載の段ボールシートの製造装置によれば、吸引方式
によって上記段ボール材用中芯が形成されるため、成形
時の上記段ボール材用中芯が上記段付きロールから飛び
出すのを防止して密着させることができ、フィンガレス
化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に基づく段ボール材用中芯
及びこれを利用した段ボールシートの斜視図である。
【図2】図1におけるX−X断面図である。
【図3】本発明の第1実施例に基づく片面段ボールシー
トの製造装置の構造及び機能を示す説明図である。
【図4】本発明の第2実施例に基づく段ボール材用中芯
及びこれを利用した段ボールシートの斜視図である。
【図5】図4におけるY−Y断面図である。
【符号の説明】
1 ライナー 2 ライナー A 段ボール材用中芯 A10 紙材 B、B´ 段ボールシート P1 片面段ボールシートの製造装置 P10、P20 段付きロール P10a、P20a 波状部 P30 糊付けロール P40 圧着ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E078 AA20 BB02 BB03 BB12 CC06X CC12 CC42 4F100 BA02 BA03 BA06 BA10B BA10C BA14 DD12A DG10A DG10B DG10C EC182 EJ192 EJ391 GB90 JJ02 JK01 JK10 JK11 JK15 YY00A

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状素材により形成され、波状形状
    の波高が約0.6mmで、30cm当たりの山数が17
    5±5山であることを特徴とする段ボール材用中芯。
  2. 【請求項2】 シート状素材により形成され、波状形状
    の波高が約0.6mmで、30cm当たりの山数が17
    5±5山である段ボール材用中芯と、 該段ボール材用中芯の少なくとも片面に配設されたライ
    ナーとを有することを特徴とする段ボールシート。
  3. 【請求項3】 上記ライナーが上記段ボール材用中芯の
    両面に配設されていることを特徴とする請求項2に記載
    の段ボールシート。
  4. 【請求項4】 シート状素材を互いに噛み合う一対の段
    付きロール間を圧送させて所定の波状形状の中芯を形成
    する段ボール材用中芯の製造装置であって、 互いに噛み合う一対の上記段付きロール外周面に形成さ
    れた波状形状の波状部はそれぞれ、その波高が約0.6
    mmで、展開長30cm当たりの山数が175±5山で
    あることを特徴とする段ボール材用中芯の製造装置。
  5. 【請求項5】 上記段付きロールがフィンガレスタイプ
    であることを特徴とする請求項4に記載の段ボール材用
    中芯の製造装置。
  6. 【請求項6】 上記段ボール材用中芯が、吸引方式によ
    って形成されていることを特徴とする請求項5に記載の
    段ボール材用中芯の製造装置。
  7. 【請求項7】 シート状素材を互いに噛み合う一対のロ
    ール間を圧送させて所定の波状形状の中芯を形成する一
    対の段付きロールと、 上記段付きロールによって成形された中芯の頂部に糊液
    を転移させる糊付けロールと、 上記糊付けロールによって糊付けされた中芯と少なくと
    も一枚のライナとを圧着する圧着ロールと、 を有するとともに、互いに噛み合う一対の上記段付きロ
    ール外周面に形成された波状形状の波状部はそれぞれ、
    その波高が約0.6mmで、展開長30cm当たりの山
    数が175±5山であることを特徴とする段ボールシー
    トの製造装置。
  8. 【請求項8】 上記段付きロールがフィンガレスタイプ
    であることを特徴とする請求項7に記載の段ボールシー
    トの製造装置。
  9. 【請求項9】 上記段ボール材用中芯が、吸引方式によ
    って形成されているることを特徴とする請求項8に記載
    の段ボールシートの製造装置。
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