JP2000051949A - 曲げ加工機における曲げ角度制御方法およびその装置 - Google Patents

曲げ加工機における曲げ角度制御方法およびその装置

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JP2000051949A JP10229865A JP22986598A JP2000051949A JP 2000051949 A JP2000051949 A JP 2000051949A JP 10229865 A JP10229865 A JP 10229865A JP 22986598 A JP22986598 A JP 22986598A JP 2000051949 A JP2000051949 A JP 2000051949A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークを曲げ加工機に一旦取り付けて曲げ加
工を開始した後は、ワークを曲げ加工機から取り外さず
に最後まで追い込むことを可能にする。 【解決手段】 スプリングバック量をあらかじめ採取
し、目標角度にスプリングバック量を織り込んだ目標加
圧角度を求める。そして、ワークを目標角度より甘い仮
曲げ角度付近まで仮曲げし、続いて目標加圧角度まで自
動または手動により追い込む。このように、仮曲げに続
いてワークを目標加圧角度まで自動または手動により追
い込むことで、ワークを曲げ加工機から取り外さずに最
後まで追い込める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プレスブレーキ
等の曲げ加工機における曲げ角度制御方法と、曲げ角度
制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、NC装置を備えたプレスブレー
キ等の曲げ加工機には、テーブル駆動軸用の駆動機構が
左右にそれぞれ設けられ、NC装置が、目標角度に相当
するD値(デプス値)に基づいて、各駆動機構を制御し
てワークを目標角度近辺まで曲げるようになっている。
【0003】ここで、D値とは、目標角度に相当するパ
ンチとダイとの距離(すなわち刃間距離)のことであ
り、換言すれば、目標角度に相当するテーブルの加圧ス
トローク量のことである。そして、NC装置の種類によ
って、オペレータが直接D値を入力して設定するタイプ
のものと、オペレータは目標角度を入力するだけでよ
く、その目標角度に基づいて相当するD値をNC装置が
演算によって求めて設定するタイプのものとがある。
【0004】いずれのタイプの場合も、曲げ終わったワ
ークに対し、オペレータが必要に応じてハンドパルサ
(手動操作用パルス発生器)を操作して追い込む(曲げ
を増分する)ことで、仕上がり角度を許容範囲内に収め
ることが行われている。
【0005】このような曲げ加工機において、曲げ工程
が終了したワークを曲げ加工機から取り外すと、スプリ
ングバックの発生することが避けられない。そして、ス
プリングバック分だけ広がった曲げ角度がそのワークの
仕上がり角度となる。
【0006】そのため、従来は、ワークを曲げ加工機か
ら一旦取り外して曲げ角度を測定し、その角度を基にし
てあとどのくらい追い込めばよいかをオペレータが経験
的に割り出し、ワークを再び曲げ加工機にセットして追
い込み作業を行っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のものは、オペレータが追い込み作業を行うに
際し、ワークの取り外しと再セットが必要不可欠であ
り、しかも、1度で仕上がり角度が得られない場合は、
ワークの取り外しと再セットを何度か繰り返して行わな
ければならず、したがって、追い込み作業に手間がかか
り、オペレータにとって煩わしいうえ、曲げ加工の能率
を向上させることができないという課題があった。
【0008】この発明は上記従来のもののもつ課題を解
決して、ワークを曲げ加工機に一旦取り付けて曲げ加工
を開始した後は、ワークを曲げ加工機から取り外さずに
最後まで追い込むことのできる曲げ加工機における曲げ
角度制御方法およびその装置を提供することを目的とす
るものである。
【0009】この発明はまた、ワークを曲げ加工機に一
旦取り付けて曲げ加工を開始した後は、ワークを曲げ加
工機から取り外さずに最後まで追い込むことができるう
え、既存のNC装置を備えた曲げ加工機に簡単に適用す
ることのできる曲げ加工機における曲げ角度制御方法お
よびその装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、スプリングバック量をあらかじめ採取する
工程と、目標角度およびスプリングバック量に基づい
て、目標角度にスプリングバック量を織り込んだ目標加
圧角度を求める工程と、曲げ加工機によりワークを目標
角度より甘い仮曲げ角度付近まで曲げる工程と、仮曲げ
終了後、ワークを目標加圧角度まで追い込む追い込み工
程と、追い込み動作の実行中、ワークの曲げ角度を測定
する工程と、角度測定値をオペレータに供するため表示
する工程とからなる。
【0011】このように、仮曲げ終了後、目標角度にス
プリングバック量を織り込んだ目標加圧角度までワーク
を追い込む追い込み動作の実行中、ワークの曲げ角度測
定値をオペレータに供するため表示することで、オペレ
ータは、ワークを曲げ加工機から取り外さずに、角度測
定値の表示を見ながら最後まで追い込めることとなる。
【0012】またこの発明は、スプリングバック量をあ
らかじめ採取する工程と、角度制御手段を設けて、この
角度制御手段に目標角度とスプリングバック量とを設定
する工程と、目標角度にスプリングバック量を織り込ん
だ目標加圧角度を求める工程と、NC装置に目標角度よ
り甘い仮曲げ角度に相当するD値を設定する工程と、N
C装置によりワークを仮曲げ角度付近まで曲げる工程
と、仮曲げ終了時のワークの曲げ角度を測定する工程
と、角度測定値と目標加圧角度との角度誤差に基づき、
角度制御手段がNC装置に自動追い込み動作を実行させ
るのに必要な数のパルスを転送してワークを目標加圧角
度まで追い込む追い込み工程とからなる。
【0013】このように、仮曲げ終了時のワークの曲げ
角度測定値と目標加圧角度との角度誤差に基づいて、角
度制御手段がNC装置にパルスを転送してワークを目標
加圧角度まで追い込むことで、ワークを曲げ加工機から
取り外さずに最後まで自動で追い込めることとなる。
【0014】またこの発明は、スプリングバック量をあ
らかじめ採取する工程と、角度制御手段を設けて、この
角度制御手段に目標角度とスプリングバック量とを設定
する工程と、目標角度にスプリングバック量を織り込ん
だ目標加圧角度を求める工程と、NC装置に目標角度よ
り甘い仮曲げ角度に相当するD値を設定する工程と、N
C装置によりワークを仮曲げ角度付近まで曲げる工程
と、仮曲げ終了後、パルス発生器の操作によりパルスを
発生してワークを目標加圧角度まで追い込む追い込み工
程と、追い込み動作の実行中、角度制御手段がワークの
曲げ角度を測定して、その角度測定値をオペレータに供
するため表示する工程とからなる。
【0015】このように、仮曲げ終了後、パルス発生器
の操作により目標加圧角度までワークを追い込む追い込
み動作の実行中、ワークの曲げ角度測定値をオペレータ
に供するため表示することで、オペレータは、ワークを
曲げ加工機から取り外さずに、角度測定値の表示を見な
がらパルス発生器を操作することによって、ワークを最
後まで手動で追い込めることとなる。
【0016】またこの発明は、目標角度およびあらかじ
め採取したスプリングバック量が設定される操作手段
と、目標角度にスプリングバック量を織り込んだ目標加
圧角度を求めるコントロール手段と、目標角度より甘い
仮曲げ角度に相当するD値が設定されるNC装置による
仮曲げに続き、NC装置にワークを目標加圧角度まで追
い込む自動追い込み動作を実行させるのに必要な数のパ
ルスを発生するパルス発生手段と、パルス発生手段から
転送されるパルスによりNC装置が自動追い込み動作を
実行中、ワークの曲げ角度を測定する角度測定手段と、
角度測定値をオペレータに供するため表示する手段とを
備える。
【0017】このように、仮曲げに続き、パルス発生手
段のパルスによりワークを目標加圧角度まで追い込む自
動追い込み動作の実行中、ワークの曲げ角度測定値をオ
ペレータに供するため表示することで、オペレータは、
ワークを曲げ加工機から取り外さずに、角度測定値の表
示を見ながらワークを最後まで自動で追い込めることと
なる。
【0018】またこの発明は、目標角度およびあらかじ
め採取したスプリングバック量が設定される操作手段
と、目標角度にスプリングバック量を織り込んだ目標加
圧角度を求めるコントロール手段と、目標角度より甘い
仮曲げ角度に相当するD値が設定されるNC装置による
仮曲げに続き、パルス発生器の操作によりワークを目標
加圧角度まで追い込む手動追い込み動作中、ワークの曲
げ角度を測定する角度測定手段と、角度測定値をオペレ
ータに供するため表示する手段とを備える。
【0019】このように、仮曲げに続き、パルス発生器
の操作によりワークを目標加圧角度まで追い込む手動追
い込み動作中、ワークの曲げ角度測定値をオペレータに
供するため表示することで、オペレータは、ワークを曲
げ加工機から取り外さずに、角度測定値の表示を見なが
らパルス発生器を操作することによって、ワークを最後
まで手動で追い込めることとなる。
【0020】さらにこの発明は、手動追い込み用のパル
ス発生器と、目標角度およびあらかじめ採取したスプリ
ングバック量が設定される操作手段と、目標角度にスプ
リングバック量を織り込んだ目標加圧角度を求めるコン
トロール手段と、自動追い込み用のパルス発生手段と、
目標角度より甘い仮曲げ角度に相当するD値が設定され
るNC装置による仮曲げに続き、適用されるパルスに基
づいてNC装置がワークを目標加圧角度まで追い込む追
い込み動作中、ワークの曲げ角度を測定する角度測定手
段と、角度測定値をオペレータに供するため表示する手
段と、NC装置に適用されるパルスの発生源を、パルス
発生器またはパルス発生手段のいずれかに切り換える切
換手段とを備え、この切換手段を介してNC装置に接続
可能に構成する。
【0021】このように、仮曲げに続き、適用されるパ
ルスに基づいてワークを目標加圧角度まで追い込む追い
込み動作中、ワークの曲げ角度測定値をオペレータに供
するため表示することで、オペレータは、ワークを曲げ
加工機から取り外さずに、角度測定値の表示を見ながら
最後まで追い込めることとなる。そのうえ、この曲げ角
度制御装置は、オペレータが手動で追い込む際に使用す
るパルス発生器と、自動追い込み動作に使用されるパル
ス発生手段とを切り換える切換手段を介してNC装置に
接続されるから、既存のNC装置に簡単に接続すること
ができ、その結果、既存のNC装置を備えた曲げ加工機
に簡便に後付けできることとなる。
【0022】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を、図面を
参照して説明する。図1は、この発明による曲げ角度制
御装置が取り付けられた曲げ加工機の一実施形態を示す
斜視図である。
【0023】この曲げ加工機1は、例えば、NC装置を
備えたテーブル上昇タイプのプレスブレーキであって、
上部テーブル3に設けられたパンチホルダに加工に適し
た適宜のパンチ5が装着される一方、下部テーブル7に
設けられたダイホルダにパンチ5に対応する適宜のダイ
9が装着される。そして、ダイ9に載せて突き当て板に
突き当てた状態でオペレータに保持されたワークを、下
部テーブル7を上昇させるのにともなってパンチ5とダ
イ7との間に挟んで加圧することで、ワークの加圧領域
を曲げるように構成されている。
【0024】NC装置は、加工機本体に取り付けられた
NC制御ボックス11と、オペレータが操作しやすいよ
うに加工機本体から延長して取り付けられたNCペンダ
ントと呼ばれるNCコンソール13とから構成される。
【0025】図5に示すように、NCコンソール13に
は、曲げ加工を実行するうえで必要なワークの材質、板
厚、目標角度、パンチ先端R、ダイ幅等の各種の属性や
加工条件を入力、設定するためのキーボードおよび表示
器を有する操作部15と、入出力部17と、設定された
目標角度を下部テーブル7の上昇ストローク量すなわち
D値(デプス値)に換算する角度/D値換算処理部とし
ての機能を有するコントロール部19とが設けられてい
る。そして、算出されたD値に基づいて、下部テーブル
7を油圧またはモータによって目標高さまで上昇させる
ことで、ワークを目標角度近辺まで曲げるようになった
図示しないサーボユニットが、NC制御ボックス11に
設けられている。
【0026】NCコンソール13にはまた、曲げ終わっ
たワークに対し、オペレータが必要に応じて操作して追
い込む(曲げを増分する)ためのハンドパルサ21が設
けられ、ハンドパルサ21は、例えば1パルス当たり
0.01mmの見当で下部テーブル7を上昇させるように
設定されている。さらに、NCコンソール13には、オ
ペレータが曲げ加工の工程を開始、終了させる際に足踏
み操作するフットペダル23が接続されている。
【0027】この曲げ加工機1には、ベンディングイン
ジケータ(BI)31と呼ばれる曲げ角度制御システム
が設けられている。ベンディングインジケータ31は、
図1、図5に示すように、加圧中のワークの曲げ角度を
測定するセンサユニット41と呼ばれる角度測定装置
と、加工機本体から取り外された状態のワークの曲げ角
度を測定するデジプロ(デジタルプロトラクタ)71と
呼ばれる角度測定装置との、2種類の角度測定装置を備
えている。ベンディングインジケータ31はまた、操作
ユニット81と、BIコントロールユニット91とを備
え、センサユニット41がBIコントロールユニット9
1に接続される一方、デジプロ71は操作ユニット81
を介してBIコントロールユニット91に接続され、そ
して、BIコントロールユニット91が、NCコンソー
ル13と接続されている。
【0028】図2に示すように、センサユニット41
は、加工機本体の下部テーブル7の正面手前に、ダイ9
と平行に延びて設けられたガイドレール43に沿って左
右(X方向)に移動して、任意の位置に位置決め可能な
移動体45と、移動体45から上下(Z方向)に移動し
て、任意の高さに位置決め可能な昇降体47と、昇降体
47から前後(Y方向)に移動して、任意の位置に位置
決め可能なセンサ支持体49と、センサ支持体49に、
ダイ9と平行をなす支持軸線のまわり(E方向)に揺動
可能に支持されたセンサヘッド51とから構成され、セ
ンサヘッド51を、加圧中のワークの曲げ角度を測定す
る最適の測定位置に位置決めできるようになっている。
【0029】図3、図5に示すように、センサヘッド5
1は、ワークを照射するレーザビームを発する1本のレ
ーザダイオードを用いた投光器53を挟んで、2個のフ
ォトトランジスタを用いた光センサ55a、55bが、
上下に対称となる位置に配置されたものであり、しか
も、両光センサ55a、55bは、ワークで反射したレ
ーザビームが入射する光軸が、いずれも投光器53の光
軸に接近する方向に同一角度だけ傾斜して配置されるこ
とで、両入射光軸のなす角の2等分線が、投光器53の
光軸に一致するように構成されている。そして、センサ
ヘッド51がE方向に揺動することで、投光器53から
出たレーザビームが、ワークに追従して水平から任意の
仰角をとれるようになっている。
【0030】図5に示すように、センサ支持体49に
は、センサヘッド51の仰角を任意に調整できるステッ
ピングモータ57が設けられ、また、ステッピングモー
タ57と連動してセンサヘッド51の仰角を検出するロ
ータリエンコーダ59が設けられている。そして、ステ
ッピングモータ57でセンサヘッド51を所定角度範囲
内スキャンさせながら、ワークから反射されるレーザビ
ームの光強度を各光センサ55a、55bで測定すると
ともに、そのスキャン中のセンサヘッド51の仰角をロ
ータリエンコーダ59で検出し、光強度がピークを示す
ときの仰角に基づいて、BIコントロールユニット91
が、ワークの曲げ角度を算出するようになっている。
【0031】すなわち、図3、図4に示すように、光セ
ンサ55aの光強度信号Paがピークを示すのは、その
光センサ55aの入射光軸と投光器53の光軸とのなす
角の2等分線が、ワークの法線に一致したときであり、
また、光センサ55bの光強度信号Pbがピークを示す
のは、その光センサ55bの入射光軸と投光器53の光
軸とのなす角の2等分線が、ワークの法線に一致したと
きであるから、センサヘッド51の仰角が、前者におけ
る仰角と、後者における仰角との2等分角にあるとき、
センサヘッド51の仰角すなわち投光器53の光軸が、
ワークの法線に一致していることになる。
【0032】そこで、BIコントロールユニット91
は、センサヘッド51のスキャン中、2個の光センサ5
5a、55bで測定した光強度信号Pa、Pbと、ロー
タリエンコーダ59で検出したセンサヘッド51の仰角
θとをサンプリングしていて、光強度信号Paがピーク
値を示すときの仰角θaと、光強度信号Pbがピーク値
を示すときの仰角θbとから、両仰角θa、θbを2等
分する角度θを計算によって求める。求めた角度θは、
投光器53の光軸に一致しているから、ワークの片側分
の曲げ角度θに等しいことがわかり、その求めた角度を
2倍することで、BIコントロールユニット91は、加
圧中のワークの曲げ角度2θを算出するようになってい
る。
【0033】さらに、センサユニット41には、自動追
い込みモードまたは手動追い込みモードのいずれかを選
択することのできるモード切り換えスイッチ61が設け
られ、このモード切り換えスイッチ61は、両者の切り
換えだけでなく、どちらも選択されていない非選択状態
から、どちらかの選択状態に切り換えることもできるよ
うに構成されている。
【0034】このように、曲げ加工機1の正面手前に配
置されるセンサユニット41にモード切り換えスイッチ
61が設けてあるため、オペレータは、曲げ加工の作業
エリア内で、しかも、一旦作業を開始してからでも、所
望に応じて自動/手動を切り換えて選択することができ
る。すなわち、どちらも選択してない状態で作業を開始
してからでも、作業途中で自動追い込みモードまたは手
動追い込みモードのいずれかを選択することができ、ま
た、作業開始前に自動追い込みモードを選択した状態で
作業を開始してからでも、作業途中で手動追い込みモー
ドに切り換えて選択することができ、さらに、作業開始
前に手動追い込みモードを選択した状態で作業を開始し
てからでも、作業途中で自動追い込みモードに切り換え
て選択することができるものである。
【0035】一方、デジプロ71は、角度測定用の基準
面73と、この基準面73とのなす角を自由に変えられ
る測定面75とを備え、加工機本体から取り外したワー
クの角度を測定しようとする箇所の一辺に基準面73を
密着させ、かつ、他辺に測定面75が密着するようにそ
の他辺に測定面75を追従させることで、ワークの曲げ
角度に一致する基準面73と測定面75とのなす角を測
定するものである。そして、基準面73に対する測定面
75のなす角は、マグネスケールと呼ばれる磁気計測器
が、原点からの角度移動量として測定し、その測定値を
表示器77に角度表示するように構成されている。
【0036】操作ユニット81は、キーボード83と、
表示器85とを備えている。キーボード83には、セン
サユニット41およびデジプロ71の原点を設定すると
きに使用する原点キーの他、センサユニット41に目標
角度、スプリングバック等を入力するためのテンキーお
よび設定キー、センサユニット41の自動追い込みモー
ドを選択する自動キー、手動追い込みモードを選択する
手動キーその他、必要な種々のキーが設けられる。ま
た、表示器85には、工程番号またはモードの種別を表
示する工程表示部87と、目標角度、スプリングバック
等のオペレータによる入力設定値を表示するデータ表示
部89とが設けられている。
【0037】そして、センサユニット41の角度測定値
は、工程表示部87にその旨の表示とともに、データ表
示部89に表示され、また、デジプロ71の角度測定値
は、工程表示部87にその旨の表示とともに、データ表
示部89に表示されるようになっている。
【0038】BIコントロールユニット91には、前述
したセンサユニット41による加圧中のワークの曲げ角
度を算出する演算処理部としての機能を有するコントロ
ール部93と、入出力部95とが設けられ、このコント
ロール部93は、センサユニット41による測定曲げ角
度と目標角度との角度誤差を計算し、その角度誤差を対
応するD値(デプス値)に変換する演算処理部としての
機能も有している。BIコントロールユニット91には
また、自動追い込みモードの際に使用されるパルス発生
器96と、自動追い込みモードにおいて、NCコンソー
ル13のハンドパルサ21に代わってパルス発生器96
を使用するための切換器97とが設けられ、この切換器
97を介して、BIコントロールユニット91はNCコ
ンソール13に接続され、したがって、ベンディングイ
ンジケータ31がNC装置に接続されている。
【0039】すなわち、BIコントロールユニット91
をNCコンソール13に接続するには、ハンドパルサ2
1からNCコンソール13の入出力部17につながれて
いた接続を外して、それを切換器97のパルス発生器9
6とは反対側の端子に接続するとともに、切換器97の
共通端子をハンドパルサ21がつながれていた入出力部
17のコネクタと接続する。それと、NCコンソール1
3からBIコントロールユニット91へBIスタート信
号を伝えるための結線と、BIコントロールユニット9
1からNCコンソール13へストップ信号を伝えるため
の結線とをするだけでよい。
【0040】このように、BIコントロールユニット9
1をNCコンソール13に接続する操作はきわめて簡単
であり、しかも、NCコンソール13に実質的に手を加
える必要がないから、既存のNCコンソール13に簡単
に後付けすることができる。その結果、ベンディングイ
ンジケータ31は、既存のNC装置を備えた曲げ加工機
に簡便に後付けして使用することができるものである。
【0041】また、BIコントロールユニット91に
は、追い込み動作においてワークの曲げ角度の状況を音
によってオペレータに知らせるためのブザー99が設け
られ、このブザー99は、NC装置による曲げ加工の終
了時に、ワークの曲げ角度測定値が目標角度に相当して
いるとき、そのことをオペレータに知らせる曲げ終了音
を発生し、ワークの曲げ角度測定値が目標角度を越えて
いるとき、そのことをオペレータに警告する警告音を発
生し、また、ワークの曲げ角度測定値が目標角度に達し
ていない角度誤差があるとき、その角度誤差に相当する
追い込みストローク量だけ実行される追い込み動作中、
そのことをオペレータに知らせる追い込み動作音を発生
し、追い込み動作がそのストローク終端に達したとき、
そのことをオペレータに知らせる追い込み終了音を発生
するようになっている。
【0042】ここで、センサユニット41の原点出しに
ついて説明する。センサユニット41は、投光器53の
光軸が水平になっているときを原点とする。そのため、
ダイホルダに装着されたダイ9の正面を向いた面の所定
位置にマグネットシールを貼り、この垂直面をなすマグ
ネットシールに対して、センサヘッド51をスキャンさ
せるべく、操作ユニット81の原点キーを一定時間押し
続けることで行う。すると、そのときの両光センサ55
a、55bのピーク値の2等分角(すなわち水平)が、
原点として登録されるようになっている。
【0043】また、デジプロ71の原点出しは、スコヤ
等の直角測定具にデジプロ71の基準面73および測定
面75を密着させた状態で、操作ユニット81の原点キ
ーを一定時間押し続けることで行う。すると、そのとき
の磁気計測値(すなわち直角)が、原点として登録され
るようになっている。
【0044】次に、上記の実施形態の作用について、図
6〜図10に示すフローチャートを用いて説明する。
【0045】実際の曲げ加工に先立ち、あらかじめスプ
リングバックを測定、採取する必要があるが、スプリン
グバックの採取については後述することとし、ここでは
スプリングバックが既に採取してあるものとして、曲げ
加工について説明する。
【0046】まず、曲げ加工機1のパンチホルダに、所
定の先端Rを有するパンチ5を装着する一方、所定のダ
イ幅を有するダイ9をダイホルダに装着する。そして、
NCコンソール13および操作ユニット81に、所要の
曲げ角度を入力する。
【0047】すなわち、目標角度Sが例えば90°であ
り、また、スプリングバック量Bが例えば1°20′で
あるとすると、図6に示すように、まず、オペレータ
が、操作ユニット81に目標角度S(S=90°)およ
びスプリングバック量B(B=1°20′)をキー入力
するとともに、NCコンソール13に、目標角度Sより
やや(2〜3°)甘い仮曲げ角度P(P=92°)をキ
ー入力する(ステップS1)。これを受けて、NCコン
ソール13のコントロール部19が、仮曲げ角度Pをそ
れに相当するD値に換算する。
【0048】そして、BIコントロールユニット91
が、目標角度S(S=90°)にスプリングバック量B
(B=1°20′)を織り込んだ目標加圧角度A(A=
88°40′)を、計算によって自動的に求める(ステ
ップS2)。
【0049】つぎに、オペレータが、NCコンソール1
3のNCスタートボタンを押し、加工機本体の所定位置
にワークをセットしたうえ、フットペダル23を踏む
(ステップS3)。
【0050】NCスタートボタンが押されることで、N
Cは自動運転モードにセットされ、NCが自動運転を開
始し、プログラムされた工程にしたがって曲げ加工を実
行する(ステップS4)。
【0051】下部テーブル7が上昇していって仮曲げの
上昇端に達すると(ステップS5)、NCが自動的に運
転を停止する(ステップS6)。
【0052】このとき、ワークの曲げ角度は、設定され
た仮曲げ角度P(P=92°)から任意の誤差(例えば
±2°)の範囲内にある。また、自動停止しただけで
は、NCは自動運転モードにセットされたままであり、
D値の補正をかけることができないインタロックされた
状態にある。
【0053】NCが運転を停止すると、NCコンソール
13がBIコントロールユニット91にBIスタート信
号を送る(ステップS7)。これを受けて、ベンディン
グインジケータ31がオン状態となる。
【0054】そしてまず、センサユニット41がワーク
の曲げ角度を測定し、その角度測定値Pδ(誤差を含む
仮曲げ角度P近辺)を、BIコントロールユニット91
を介して、操作ユニット81の表示器85に表示する
(ステップS8)。
【0055】ここで、測定曲げ角度Pδが目標角度Sに
相当(一致または許容範囲内)しているか否かを判定し
(ステップS9)、目標角度Sに相当していない場合
は、曲げ過ぎか、曲げ不足かを判定し(ステップS1
0)、曲げ不足の場合は、自動追い込みモードに設定さ
れているか、手動追い込みモードに設定されているかを
判定する(ステップS11)。
【0056】測定曲げ角度Pδが目標加圧角度Aに相当
している(Pδ=A)場合は、BIコントロールユニッ
ト91のブザー99が、そのことをオペレータに知らせ
る適宜の曲げ終了音を発生する(ステップS12)。こ
れによって、オペレータは、ワークの曲げ角度が目標加
圧角度Aに相当していることを耳で確実に知ることがで
きる。
【0057】そこで、オペレータは、フットペダル23
を踏んでいた足を離す(ステップS13)。
【0058】すると、NCコンソール13が、BIコン
トロールユニット91にBIスタート信号を送るのをや
める(ステップS14)。これを受けて、ベンディング
インジケータ31がオフ状態となる。以上で曲げが終了
する。
【0059】この曲げが終了したときの最終加圧状態で
のワークの曲げ角度は、目標加圧角度Aに相当(一致ま
たは許容範囲内)する角度A*(A*=88°40′)で
あり、その角度値A*(A*=88°40′)は、BIコ
ントロールユニット91のコントロール部93に記憶さ
れることとなる。
【0060】また、測定曲げ角度Pδが曲げ過ぎ(Pδ
<A)の場合は、図7に示すように、BIコントロール
ユニット91のブザー99が、そのことをオペレータに
警告する適宜の警告音を発生する(ステップS21)。
これによって、オペレータは、ワークの曲げ角度が目標
加圧角度Aを越え曲げ過ぎであることを耳で確実に知る
ことができる。
【0061】警告音を聞いたオペレータは、フットペダ
ル23を踏んでいた足を離す(ステップS22)。
【0062】すると、NCコンソール13が、BIコン
トロールユニット91にBIスタート信号を送るのをや
める(ステップS23)。これを受けて、ベンディング
インジケータ31がオフ状態となる。
【0063】そこで、ワークを新しいものに替え、仮曲
げ角度Pを設定し直す(ステップS24)。すなわち、
例えば、新しい仮曲げ角度をQ(Q=93〜94°)と
する。以下、図6のに戻って、ステップS3以降の動
作を行う。
【0064】また、測定曲げ角度Pδが曲げ不足(Pδ
>A)の場合は、自動追い込みモードに設定されていれ
ば、図8に示すように、まず、BIコントロールユニッ
ト91がNCコンソール13にストップ信号を送る(ス
テップS31)。これを受けて、NCはセットされてい
た自動運転モードを解除され、D値補正のインタロック
を解除して、D値の補正をかけることができる状態とな
る。
【0065】つぎに、BIコントロールユニット91
が、測定曲げ角度Pδと目標加圧角度Aとの角度誤差δ
(δ=Pδ−A)を計算し、その角度誤差δを、対応す
るD値に変換する(ステップS32)。
【0066】そして、BIコントロールユニット91
が、切換器97をパルス発生器96側に切り換え(ステ
ップS33)、パルス発生器96から、D値に相当する
数のパルスを発生させる(ステップS34)。
【0067】これにより、ベンディングインジケータ3
1が、NCに自動追い込み動作を実行させ(ステップS
35)、その間、BIコントロールユニット91のブザ
ー99が、そのことをオペレータに知らせる適宜の追い
込み動作音を発生する(ステップS36)。これによっ
て、オペレータは、自動追い込み動作中であることを耳
で確実に知ることができる。
【0068】この自動追い込み動作中、センサユニット
41がワークの曲げ角度を適当な間隔で測定し、その角
度測定値を、BIコントロールユニット91を介して、
操作ユニット81の表示器85に表示する(ステップS
37)。
【0069】測定曲げ角度が目標加圧角度Aに相当(一
致または許容範囲内)する角度になると(ステップS3
8)、センサユニット41から伝えられる角度測定値に
基づいて、BIコントロールユニット91が、パルス発
生器96からのパルスの発生を停止させる(ステップS
39)とともに、ブザー99が、目標加圧角度Aに相当
する角度になったことをオペレータに知らせる適宜の追
い込み終了音を発生する(ステップS40)。これによ
って、オペレータは、ワークの曲げ角度が目標加圧角度
Aに相当する角度になったことを耳で確実に知ることが
できる。
【0070】そこで、オペレータは、フットペダル23
を踏んでいた足を離す(ステップS41)。
【0071】すると、NCコンソール13が、BIコン
トロールユニット91にBIスタート信号を送るのをや
める(ステップS42)。これを受けて、ベンディング
インジケータ31がオフ状態となる。以上で曲げが終了
する。
【0072】この曲げが終了したときの最終加圧状態で
のワークの曲げ角度は、目標加圧角度Aに相当(一致ま
たは許容範囲内)する角度A*(A*=88°40′)で
あり、その角度値A*(A*=88°40′)は、BIコ
ントロールユニット91のコントロール部93に記憶さ
れることとなる。
【0073】上記のステップS34からステップS38
までをより詳細に示すと、図9のようになる。すなわ
ち、BIコントロールユニット91が、パルス発生器9
6から、初期値としてあらかじめ決められた数のパルス
(例えば10パルス)を発生させ、これにより、ベンデ
ィングインジケータ31が、NCに初期追い込み動作を
実行させる(ステップS51)。
【0074】この初期パルス発生期間中、BIコントロ
ールユニット91のブザー99が、そのことをオペレー
タに知らせる適宜の追い込み動作音を発生する(ステッ
プS52)。これによって、オペレータは、追い込み動
作中であることを耳で確実に知ることができる。
【0075】初期パルスの発生が終わると、センサユニ
ット41がワークの曲げ角度を測定し、その角度測定値
を、BIコントロールユニット91を介して、操作ユニ
ット81の表示器85に表示する(ステップS53)と
ともに、BIコントロールユニット91が、そのときの
角度測定値と、初期パルス数(すなわち10パルス)と
から、1パルス当たりのD値(D1)を計算する(ステ
ップS54)。
【0076】続いて、BIコントロールユニット91
が、求めた1パルス当たりのD値(D1)に基づいて、
残りのD値(Dn)を計算する(ステップS55)。
【0077】そして、BIコントロールユニット91
が、パルス発生器96から、D値(Dn)に相当する数
のパルス(nパルス)を発生させ、これにより、ベンデ
ィングインジケータ31が、NCに自動追い込み動作を
実行させる(ステップS56)。
【0078】このnパルス発生期間中、BIコントロー
ルユニット91のブザー99が、そのことをオペレータ
に知らせる適宜の追い込み動作音を発生する(ステップ
S57)。これによって、オペレータは、自動追い込み
動作中であることを耳で確実に知ることができる。
【0079】nパルスの発生が終わると、センサユニッ
ト41がワークの曲げ角度を測定し、その角度測定値
を、BIコントロールユニット91を介して、操作ユニ
ット81の表示器85に表示する(ステップS58)と
ともに、BIコントロールユニット91が、そのときの
角度測定値が目標加圧角度Aになったか否かを判定し
(ステップS59)、目標加圧角度Aになっていなけれ
ば、再び、残りのD値(Dn)を計算するステップS5
5に戻る。
【0080】すなわち、残りのD値(Dn)の計算から
始まって、そのD値(Dn)に基づく自動追い込み動作
の実行、実行中の追い込み動作音発生、ワーク曲げ角度
の測定、表示に至る一連の動作を何回か繰り返すこと
で、目標加圧角度Aまで正確に追い込むことができるも
のである。
【0081】一方、測定曲げ角度Pδが曲げ不足(Pδ
>A)であって、手動追い込みモードに設定されている
場合は、図10に示すように、オペレータが操作ユニッ
ト81の表示器85に表示されている角度測定値Pδを
見て、追い込みが必要であることを確認したうえ、NC
ストップボタンを押す(ステップS61)。NCストッ
プボタンが押されることで、NCはセットされていた自
動運転モードを解除され、D値補正のインタロックを解
除して、D値の補正をかけることができる状態となる。
【0082】つぎに、表示角度を見ながら、オペレータ
がハンドパルサ21を操作して、手動で追い込み作業を
行う(ステップS62)。
【0083】この手動追い込み作業中、センサユニット
41がワークの曲げ角度を測定し、その角度測定値を、
BIコントロールユニット91を介して、操作ユニット
81の表示器85に表示する(ステップS63)。
【0084】測定曲げ角度が目標加圧角度Aに相当(一
致または許容範囲内)する角度になると(ステップS6
4)、BIコントロールユニット91のブザー99が、
そのことをオペレータに知らせる適宜の追い込み終了音
を発生する(ステップS65)。これによって、オペレ
ータは、ワークの曲げ角度が目標加圧角度Aに相当する
角度になったことを耳で確実に知ることができる。
【0085】そこで、オペレータは、フットペダル23
を踏んでいた足を離す(ステップS66)。
【0086】すると、NCコンソール13が、BIコン
トロールユニット91にBIスタート信号を送るのをや
める(ステップS67)。これを受けて、ベンディング
インジケータ31がオフ状態となる。以上で曲げが終了
する。
【0087】この曲げが終了したときの最終加圧状態で
のワークの曲げ角度は、目標加圧角度Aに相当(一致ま
たは許容範囲内)する角度A*(A*=88°40′)で
あり、その角度値A*(A*=88°40′)は、BIコ
ントロールユニット91のコントロール部93に記憶さ
れることとなる。
【0088】このようにして必要な曲げ加工が終了した
ら、図11に示すように、まず、ワークを加工機本体か
ら取り外す(ステップS71)。すると、ワークはパン
チ5およびダイ9から離脱されて、完全に無負荷状態と
なり、スプリングバックによって曲げ角度がやや開く。
すなわち、曲げ終了時の角度A*(A*=88°40′)
から、スプリングバック分B(B=1°20′)だけ広
がった角度F(F=90°)となる。
【0089】つぎに、オペレータが、デジプロ71を使
ってワークの曲げ角度を測定する(ステップS72)。
【0090】すると、その角度測定値F(F=90°)
がデジプロ71の表示器77に表示され、また、操作ユ
ニット81の表示器85にも表示される(ステップS7
3)。すなわち、操作ユニット81は、表示器85の工
程表示部87にデジプロ使用中であることを表示すると
ともに、データ表示部89に角度測定値F(F=90
°)を表示する。これを見て、オペレータは、完全無負
荷状態のワークの曲げ角度F(F=90°)が、目標角
度S(S=90°)に等しいことを知ることができる。
【0091】以上で、曲げ加工が正しく行われ、所定の
目標角度S(S=90°)に曲げられたワークが得られ
たこととなる。
【0092】次に、実際の曲げ加工に先立って行うスプ
リングバックの測定、採取について説明する。
【0093】まず、曲げ加工の対象となるワークの材
質、板厚と同様の材質、板厚からなるテストピースを用
意する。このテストピースは、材質、板厚がワークと同
様でありさえすれば、大きさはワークと同様である必要
はなく、取り扱いやすい適宜の大きさのものを選ぶこと
ができる。このようなテストピースは、ワークではない
が、スプリングバックの測定という用途に限っては、ワ
ークと同様に機能するので、以下、ワークと呼ぶことと
する。
【0094】このようなワークを用意したら、目標角度
Sが例えば90°である場合、オペレータが、操作ユニ
ット81に目標角度S(S=90°)をキー入力すると
ともに、NCコンソール13に、目標角度Sよりやや
(2〜3°)甘い仮曲げ角度P(P=92°)をキー入
力する。
【0095】つぎに、オペレータが、NCコンソール1
3のNCスタートボタンを押し、加工機本体の所定位置
にワークをセットしたうえ、フットペダル23を踏む
(図6ステップS3参照)。
【0096】以下、図6〜図10と同様にして、ただし
「目標加圧角度A」は「目標角度S」と読み替えて、ワ
ーク(テストピース)の曲げ加工を行う。
【0097】そして、曲げ加工が終了したら、図12に
示すように、ワークを加工機本体から取り外す(ステッ
プS81)。それにより、ワークは完全無負荷状態とな
り、曲げ終了時の角度S*(S*=90°)から、スプリ
ングバック分だけ広がった角度F(例えばF=91°2
0′)となる。
【0098】つぎに、オペレータが、デジプロ71を使
ってワークの曲げ角度を測定する(ステップS82)。
【0099】すると、その角度測定値F(F=91°2
0′)がデジプロ71の表示器77に表示され、また、
操作ユニット81の表示器85にも表示される(ステッ
プS83)。すなわち、操作ユニット81は、表示器8
5の工程表示部87にデジプロ使用中であることを表示
するとともに、データ表示部89に角度測定値F(F=
91°20′)を表示する。これを見て、オペレータ
は、スプリングバックで広がったワークの曲げ角度は、
F(F=91°20′)であることを知ることができ
る。
【0100】つぎに、オペレータが、操作ユニット81
のスプリングバックキーを押す(ステップS84)。
【0101】すると、BIコントロールユニット91の
コントロール部93が、最終加圧状態での曲げ角度S*
(S*=90°)と、無負荷状態での曲げ角度F(F=
91°20′)とから、スプリングバック量B(B=1
°20′)を計算して求め、それを操作ユニット81の
データ表示部89に表示するとともに、コントロール部
93の記憶部に記憶・登録する(ステップS85)。こ
の表示を見ることで、オペレータは、自ら計算すること
なく、スプリングバック量B(B=1°20′)を正確
に知ることができる。
【0102】以上で、スプリングバックの測定、採取が
終了することとなる。
【0103】このように、この曲げ角度制御装置を使う
と、スプリングバックの計測が終了すると同時に、その
データをBIコントロールユニット91に記憶すること
ができるから、1度採取したスプリングバックを、同一
条件のワークを加工する際に繰り返して利用するのに適
している。
【0104】また、加工の直前でなくても、加工が必要
なワークが全数揃っていなくても、テストピースまたは
サンプルワークがありさえすれば、事前にスプリングバ
ックを計測してそのデータをBIコントロールユニット
91に登録しておくことができるから、加工時間の合間
を見計らってスプリングバックの計測・登録作業を実行
することができ、そのため、作業スケジュールに自由度
をもたせられることとなる。
【0105】なお、上記の実施形態では、センサヘッド
51を、1本のレーザダイオードを用いた投光器53
と、2個のフォトトランジスタを用いた光センサ55
a、55bとで構成し、このセンサヘッド51を所定角
度範囲内スキャンさせながら、ワークから反射されるレ
ーザビームの光強度を各光センサで測定するとともに、
そのスキャン中のセンサヘッド51の仰角を検出し、光
強度がピークを示すときの仰角に基づいてワークの曲げ
角度を算出するように構成したが、これに限定するもの
でなく、例えば、適宜の非接触式のセンサユニットを使
用することができる他、接触式のものを使用することも
可能である。
【0106】また、上記の実施形態では、NCコンソー
ル13に仮曲げ角度をキー入力すると、NCコンソール
13のコントロール部19が、仮曲げ角度をそれに相当
するD値に換算する角度/D値換算処理部としての機能
を有する構成のNC装置に適用したが、これに限定する
ものでなく、例えば、オペレータが直接D値を入力する
構成のNC装置に適用することも可能である。
【0107】また、上記の実施形態では、NC装置でワ
ークを仮曲げ角度まで曲げた後、目標角度まで追い込む
ように構成したが、これに限定するものでなく、例え
ば、最初からNC装置で目標角度まで曲げるように構成
してもよい。その場合、ワークの曲げ角度が目標角度か
らずれていたとしても、ワークを無負荷状態にしたとき
の曲げ角度との差をとれば、スプリングバック量が求め
られることになる。
【0108】また、上記の実施形態では、NC装置を備
えた曲げ加工機に適用したが、これに限定するものでな
く、例えば、ハンドルで曲げるタイプの曲げ加工機に適
用することも可能である。
【0109】さらに、上記の実施形態では、曲げ加工機
としてテーブル上昇タイプのプレスブレーキを例示した
が、これに限定するものでなく、例えば、テーブル下降
タイプのプレスブレーキをはじめ、種々の曲げ加工機に
適用することが可能である。
【0110】
【発明の効果】この発明は以上のように、スプリングバ
ック量をあらかじめ採取する工程と、目標角度およびス
プリングバック量に基づいて、目標角度にスプリングバ
ック量を織り込んだ目標加圧角度を求める工程と、曲げ
加工機によりワークを目標角度より甘い仮曲げ角度付近
まで曲げる工程と、仮曲げ終了後、ワークを目標加圧角
度まで追い込む追い込み工程と、追い込み動作の実行
中、ワークの曲げ角度を測定する工程と、角度測定値を
オペレータに供するため表示する工程とからなる構成と
したので、ワークを曲げ加工機に一旦取り付けて曲げ加
工を開始した後は、オペレータは、ワークを曲げ加工機
から取り外さずに、角度測定値の表示を見ながら最後ま
で追い込むことができる効果がある。
【0111】またこの発明は、スプリングバック量をあ
らかじめ採取する工程と、角度制御手段を設けて、この
角度制御手段に目標角度とスプリングバック量とを設定
する工程と、目標角度にスプリングバック量を織り込ん
だ目標加圧角度を求める工程と、NC装置に目標角度よ
り甘い仮曲げ角度に相当するD値を設定する工程と、N
C装置によりワークを仮曲げ角度付近まで曲げる工程
と、仮曲げ終了時のワークの曲げ角度を測定する工程
と、角度測定値と目標加圧角度との角度誤差に基づき、
角度制御手段がNC装置に自動追い込み動作を実行させ
るのに必要な数のパルスを転送してワークを目標加圧角
度まで追い込む追い込み工程とからなる構成としたの
で、ワークを曲げ加工機に一旦取り付けて曲げ加工を開
始した後は、ワークを曲げ加工機から取り外さずに最後
まで自動で追い込むことができる効果がある。
【0112】またこの発明は、スプリングバック量をあ
らかじめ採取する工程と、角度制御手段を設けて、この
角度制御手段に目標角度とスプリングバック量とを設定
する工程と、目標角度にスプリングバック量を織り込ん
だ目標加圧角度を求める工程と、NC装置に目標角度よ
り甘い仮曲げ角度に相当するD値を設定する工程と、N
C装置によりワークを仮曲げ角度付近まで曲げる工程
と、仮曲げ終了後、パルス発生器の操作によりパルスを
発生してワークを目標加圧角度まで追い込む追い込み工
程と、追い込み動作の実行中、角度制御手段がワークの
曲げ角度を測定して、その角度測定値をオペレータに供
するため表示する工程とからなる構成としたので、ワー
クを曲げ加工機に一旦取り付けて曲げ加工を開始した後
は、オペレータは、ワークを曲げ加工機から取り外さず
に、角度測定値の表示を見ながらパルス発生器を操作す
ることによって、ワークを最後まで手動で追い込むこと
ができる効果がある。
【0113】またこの発明は、目標角度およびあらかじ
め採取したスプリングバック量が設定される操作手段
と、目標角度にスプリングバック量を織り込んだ目標加
圧角度を求めるコントロール手段と、目標角度より甘い
仮曲げ角度に相当するD値が設定されるNC装置による
仮曲げに続き、NC装置にワークを目標加圧角度まで追
い込む自動追い込み動作を実行させるのに必要な数のパ
ルスを発生するパルス発生手段と、パルス発生手段から
転送されるパルスによりNC装置が自動追い込み動作を
実行中、ワークの曲げ角度を測定する角度測定手段と、
角度測定値をオペレータに供するため表示する手段とを
備える構成としたので、ワークを曲げ加工機に一旦取り
付けて曲げ加工を開始した後は、オペレータは、ワーク
を曲げ加工機から取り外さずに、角度測定値の表示を見
ながらワークを最後まで自動で追い込むことができる効
果がある。
【0114】またこの発明は、目標角度およびあらかじ
め採取したスプリングバック量が設定される操作手段
と、目標角度にスプリングバック量を織り込んだ目標加
圧角度を求めるコントロール手段と、目標角度より甘い
仮曲げ角度に相当するD値が設定されるNC装置による
仮曲げに続き、パルス発生器の操作によりワークを目標
加圧角度まで追い込む手動追い込み動作中、ワークの曲
げ角度を測定する角度測定手段と、角度測定値をオペレ
ータに供するため表示する手段とを備える構成としたの
で、ワークを曲げ加工機に一旦取り付けて曲げ加工を開
始した後は、オペレータは、ワークを曲げ加工機から取
り外さずに、角度測定値の表示を見ながらパルス発生器
を操作することによって、ワークを最後まで手動で追い
込むことができる効果がある。
【0115】さらにこの発明は、手動追い込み用のパル
ス発生器と、目標角度およびあらかじめ採取したスプリ
ングバック量が設定される操作手段と、目標角度にスプ
リングバック量を織り込んだ目標加圧角度を求めるコン
トロール手段と、自動追い込み用のパルス発生手段と、
目標角度より甘い仮曲げ角度に相当するD値が設定され
るNC装置による仮曲げに続き、適用されるパルスに基
づいてNC装置がワークを目標加圧角度まで追い込む追
い込み動作中、ワークの曲げ角度を測定する角度測定手
段と、角度測定値をオペレータに供するため表示する手
段と、NC装置に適用されるパルスの発生源を、パルス
発生器またはパルス発生手段のいずれかに切り換える切
換手段とを備え、この切換手段を介してNC装置に接続
可能に構成したので、ワークを曲げ加工機に一旦取り付
けて曲げ加工を開始した後は、オペレータは、ワークを
曲げ加工機から取り外さずに、角度測定値の表示を見な
がら最後まで追い込むことができる効果がある。
【0116】そのうえ、この曲げ角度制御装置は、オペ
レータが手動で追い込む際に使用するパルス発生器と、
自動追い込み動作に使用されるパルス発生手段とを切り
換える切換手段を介してNC装置に接続されるから、既
存のNC装置に簡単に接続することができ、そのため、
既存のNC装置を備えた曲げ加工機に簡便に後付けする
ことができ、その結果、後付け式の曲げ角度制御装置と
してきわめて好適であるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】曲げ角度制御装置が取り付けられた曲げ加工機
の斜視図である。
【図2】センサユニットの斜視図である。
【図3】センサヘッドによる角度測定原理の説明図であ
る。
【図4】センサヘッドの仰角と光センサの光強度との関
係を示すグラフである。
【図5】曲げ角度制御装置のシステムブロック図であ
る。
【図6】曲げ角度制御装置の動作を示すフローチャート
である。
【図7】曲げ過ぎの場合のフローチャートである。
【図8】曲げ不足の場合のフローチャートである。
【図9】図8の一部の詳細なフローチャートである。
【図10】手動追い込みモードの場合のフローチャート
である。
【図11】目標角度どおりのワークが得られたことを確
認するフローチャートである。
【図12】スプリングバックを求めるフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 曲げ加工機(プレスブレーキ) 3 上部テーブル 5 パンチ 7 下部テーブル 9 ダイ 11 NC制御ボックス 13 NCコンソール 15 操作部 17 入出力部 19 コントロール部 21 ハンドパルサ 23 フットペダル 31 ベンディングインジケータ(BI) 41 センサユニット 43 ガイドレール 45 移動体 47 昇降体 49 センサ支持体 51 センサヘッド 53 投光器 55a、55b 光センサ 57 ステッピングモータ 59 ロータリエンコーダ 61 モード切り換えスイッチ 71 デジプロ(デジタルプロトラクタ) 73 基準面 75 測定面 77 表示器 81 操作ユニット 83 キーボード 85 表示器 87 工程表示部 89 データ表示部 91 BIコントロールユニット 93 コントロール部 95 入出力部 96 パルス発生器 97 切換器 99 ブザー

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スプリングバック量をあらかじめ採取す
    る工程と、 目標角度およびスプリングバック量に基づいて、目標角
    度にスプリングバック量を織り込んだ目標加圧角度を求
    める工程と、 曲げ加工機によりワークを目標角度より甘い仮曲げ角度
    付近まで曲げる工程と、 仮曲げ終了後、ワークを目標加圧角度まで追い込む追い
    込み工程と、 追い込み動作の実行中、ワークの曲げ角度を測定する工
    程と、 角度測定値をオペレータに供するため表示する工程と、
    からなることを特徴とする曲げ加工機における曲げ角度
    制御方法。
  2. 【請求項2】 NC装置を備えた曲げ加工機において、 スプリングバック量をあらかじめ採取する工程と、 角度制御手段を設けて、この角度制御手段に目標角度と
    スプリングバック量とを設定する工程と、 目標角度にスプリングバック量を織り込んだ目標加圧角
    度を求める工程と、 NC装置に目標角度より甘い仮曲げ角度に相当するD値
    を設定する工程と、 NC装置によりワークを仮曲げ角度付近まで曲げる工程
    と、 仮曲げ終了時のワークの曲げ角度を測定する工程と、 角度測定値と目標加圧角度との角度誤差に基づき、角度
    制御手段がNC装置に自動追い込み動作を実行させるの
    に必要な数のパルスを転送してワークを目標加圧角度ま
    で追い込む追い込み工程と、からなることを特徴とする
    曲げ角度制御方法。
  3. 【請求項3】 前記追い込み工程は、前記角度誤差をそ
    れに対応するD値に変換したうえ、そのD値に相当する
    数のパルスをNC装置に転送することを特徴とする請求
    項2記載の曲げ加工機における角度制御方法。
  4. 【請求項4】 前記追い込み工程は、最初に初期値とし
    てあらかじめ決められた数のパルスをNC装置に転送し
    て初期追い込み動作を実行させ、その結果に基づいて残
    りの追い込み動作の実行に必要なパルス数を計算して、
    その数のパルスをNC装置に転送することを特徴とする
    請求項2記載の曲げ加工機における角度制御方法。
  5. 【請求項5】 前記追い込み工程は、 前記角度誤差をそれに対応するD値に変換する工程と、 初期値としてあらかじめ決められた数のパルスをNC装
    置に転送して初期追い込み動作を実行させる工程と、 初期追い込み動作終了時のワークの曲げ角度を測定する
    工程と、 初期追い込み動作終了時の角度測定値と初期値のパルス
    数とから1パルス当たりのD値を求め、それに基づいて
    残りのD値を求める工程と、 求めた残りのD値に相当する数のパルスをNC装置に転
    送してワークを目標加圧角度まで追い込む残りの追い込
    み動作を実行させる工程と、 からなることを特徴とする請求項2記載の曲げ加工機に
    おける角度制御方法。
  6. 【請求項6】 前記追い込み動作の実行中、ワークの曲
    げ角度を測定してその角度測定値をオペレータに供する
    ため表示する工程を含むことを特徴とする請求項2記載
    の曲げ加工機における曲げ角度制御方法。
  7. 【請求項7】 前記追い込み動作の実行中、そのことを
    オペレータに知らせる追い込み動作音を発生する工程を
    含むことを特徴とする請求項2記載の曲げ加工機におけ
    る曲げ角度制御方法。
  8. 【請求項8】 前記追い込み動作が終了したとき、その
    ことをオペレータに知らせる追い込み終了音を発生する
    工程を含むことを特徴とする請求項1または請求項2記
    載の曲げ加工機における曲げ角度制御方法。
  9. 【請求項9】 NC装置と、手動追い込み用のパルス発
    生器とを備えた曲げ加工機において、 スプリングバック量をあらかじめ採取する工程と、 角度制御手段を設けて、この角度制御手段に目標角度と
    スプリングバック量とを設定する工程と、 目標角度にスプリングバック量を織り込んだ目標加圧角
    度を求める工程と、 NC装置に目標角度より甘い仮曲げ角度に相当するD値
    を設定する工程と、 NC装置によりワークを仮曲げ角度付近まで曲げる工程
    と、 仮曲げ終了後、前記パルス発生器の操作によりパルスを
    発生してワークを目標加圧角度まで追い込む追い込み工
    程と、 追い込み動作の実行中、角度制御手段がワークの曲げ角
    度を測定して、その角度測定値をオペレータに供するた
    め表示する工程と、からなることを特徴とする曲げ角度
    制御方法。
  10. 【請求項10】 前記角度測定値が目標加圧角度に相当
    する角度になったとき、角度制御手段がそのことをオペ
    レータに知らせる曲げ終了音を発生する工程を含むこと
    を特徴とする請求項9記載の曲げ加工機における角度制
    御方法。
  11. 【請求項11】 前記スプリングバック量をあらかじめ
    採取する工程は、NC装置によりワークを目標角度まで
    加圧する工程と、 加圧最終時のワークの曲げ角度を測定する最終加圧角度
    測定工程と、 加圧を除去後、ワークを無負荷状態にしてその曲げ角度
    を測定する無負荷角度測定工程と、 最終加圧角度と無負荷角度との差から、ワークのスプリ
    ングバック量を求める工程と、 求めたスプリングバック量を登録する工程と、からなる
    ことを特徴とする請求項1、2または9記載の曲げ加工
    機における曲げ角度制御方法。
  12. 【請求項12】 前記ワークの曲げ角度を測定する工程
    は、ワークに非接触で測定することを特徴とする請求項
    1、2または9記載の曲げ加工機における曲げ角度制御
    方法。
  13. 【請求項13】 NC装置を備えた曲げ加工機におい
    て、 目標角度およびあらかじめ採取したスプリングバック量
    が設定される操作手段と、 目標角度にスプリングバック量を織り込んだ目標加圧角
    度を求めるコントロール手段と、 目標角度より甘い仮曲げ角度に相当するD値が設定され
    るNC装置による仮曲げに続き、NC装置にワークを目
    標加圧角度まで追い込む自動追い込み動作を実行させる
    のに必要な数のパルスを発生するパルス発生手段と、 パルス発生手段から転送されるパルスによりNC装置が
    自動追い込み動作を実行中、ワークの曲げ角度を測定す
    る角度測定手段と、 角度測定値をオペレータに供するため表示する手段と、
    を備えていることを特徴とする曲げ角度制御装置。
  14. 【請求項14】 前記自動追い込み動作の実行中、その
    ことをオペレータに知らせる追い込み動作音を発生する
    手段を備えていることを特徴とする請求項13記載の曲
    げ加工機における曲げ角度制御装置。
  15. 【請求項15】 前記パルス発生手段からNC装置への
    パルスの転送路を介して、NC装置に接続可能に構成し
    たことを特徴とする請求項13記載の曲げ加工機におけ
    る曲げ角度制御装置。
  16. 【請求項16】 NC装置と、手動追い込み用のパルス
    発生器とを備えた曲げ加工機において、 目標角度およびあらかじめ採取したスプリングバック量
    が設定される操作手段と、 目標角度にスプリングバック量を織り込んだ目標加圧角
    度を求めるコントロール手段と、 目標角度より甘い仮曲げ角度に相当するD値が設定され
    るNC装置による仮曲げに続き、前記パルス発生器の操
    作によりワークを目標加圧角度まで追い込む手動追い込
    み動作中、ワークの曲げ角度を測定する角度測定手段
    と、 角度測定値をオペレータに供するため表示する手段と、
    を備えていることを特徴とする曲げ角度制御装置。
  17. 【請求項17】 NC装置と、手動追い込み用のパルス
    発生器とを備えた曲げ加工機において、 目標角度およびあらかじめ採取したスプリングバック量
    が設定される操作手段と、 目標角度にスプリングバック量を織り込んだ目標加圧角
    度を求めるコントロール手段と、 自動追い込み用のパルス発生手段と、 目標角度より甘い仮曲げ角度に相当するD値が設定され
    るNC装置による仮曲げに続き、適用されるパルスに基
    づいてNC装置がワークを目標加圧角度まで追い込む追
    い込み動作中、ワークの曲げ角度を測定する角度測定手
    段と、 角度測定値をオペレータに供するため表示する手段と、 NC装置に適用されるパルスの発生源を、前記パルス発
    生器または前記パルス発生手段のいずれかに切り換える
    切換手段とを備え、 この切換手段を介してNC装置に接続可能に構成した、
    ことを特徴とする曲げ角度制御装置。
  18. 【請求項18】 前記パルス発生手段は、最初に、前記
    コントロール手段により初期値としてあらかじめ決めら
    れた数のパルスを発生して、NC装置に初期追い込み動
    作を実行させ、続いて、その結果に基づいてコントロー
    ル手段により計算される残りの追い込み動作の実行に必
    要な数のパルスを発生するように構成したことを特徴と
    する請求項13または請求項17記載の曲げ加工機にお
    ける曲げ角度制御装置。
  19. 【請求項19】 前記角度測定値が目標加圧角度に相当
    する角度になったとき、そのことをオペレータに知らせ
    る追い込み終了音を発生する手段を備えていることを特
    徴とする請求項13、16または17記載の曲げ加工機
    における曲げ角度制御装置。
  20. 【請求項20】 前記角度測定手段はワークに非接触で
    測定することを特徴とする請求項13、16または17
    記載の曲げ加工機における曲げ角度制御装置。
  21. 【請求項21】 曲げ終了後、加圧を除去しワークを無
    負荷状態にしてその仕上がり角度を測定する仕上がり角
    度測定手段を備えていることを特徴とする請求項13、
    16または17記載の曲げ加工機における曲げ角度制御
    装置。
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