JP2000051690A - 含塩溶液吸収用の吸収材料および吸収体 - Google Patents

含塩溶液吸収用の吸収材料および吸収体

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JP2000051690A
JP2000051690A JP10166911A JP16691198A JP2000051690A JP 2000051690 A JP2000051690 A JP 2000051690A JP 10166911 A JP10166911 A JP 10166911A JP 16691198 A JP16691198 A JP 16691198A JP 2000051690 A JP2000051690 A JP 2000051690A
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liquid
salt
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absorbent material
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Hideo Namiki
秀男 並木
Hiroshi Yui
浩 由井
Hiroko Ikeuchi
裕子 池内
Mariko Takemura
万里子 竹村
Reiko Fuji
礼子 藤
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Frontier Co Ltd
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Frontier Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 海水、尿、血清溶液、体液等のイオンが高濃
度で存在する含塩溶液に対して優れた吸収・保持性能を
持つ含塩溶液吸収用の吸収材料および吸収体を提供す
る。 【解決手段】 粘土と親水性ポリマーとを主成分とする
ことにより上記目的を達成した。このとき、親水性ポリ
マー100重量部に対して、粘土が15〜1000重量
部となるように配合することが好ましい。前記粘土とし
ては、含水珪酸塩を主成分とする天然産または合成の無
機化合物の一種または混合物とすることが好ましく、前
記親水性ポリマーとしては、天然物由来のポリマーおよ
びこれらの金属塩、エステルの内の何れか一つまたはそ
の組み合せ、または、化学合成によるポリマーおよびこ
れらの金属塩、エステルの内の何れか一つまたはその組
み合せとすることが好ましい。また、吸収体としては、
透液性の担体シート上または担体シート間に、上記の吸
収材料を担持し、また、透液性の担体シートと不透液性
フィルムとの間に上記した吸収材料を担持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸収材料および吸
収体に関し、更に詳しくは、海水、尿、血清溶液、体液
等の含塩溶液を吸収・保持するための吸収材料および吸
収体に関する。
【0002】
【従来の技術】水分を吸収してゲル化する作用を有する
親水性ポリマーは、その特性を利用して、衛生用品用、
医療用、家庭用品用、食品関連用等の種々の用途に用い
られている。
【0003】しかし、従来の親水性ポリマーは、N
+ 、K+ 、Ca2+ 、Mg2+ 、Cl-のようなイオン
が存在する含塩溶液に対し、含塩溶液中のイオン濃度の
増大に伴って吸収性能が低下するといった問題がある。
また、海水のような高濃度のイオンが存在する含塩溶液
に対しては、ゲル化能力が極めて低下し、吸収性能が低
下するという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、海水、尿、
血清溶液、体液等のイオンが高濃度で存在する含塩溶液
に対して優れた吸収・保持性能を持つ含塩溶液吸収用の
吸収材料および吸収体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の吸収材料は、粘
土と親水性ポリマーとを主成分とすることにより上記目
的を達成した。このとき、親水性ポリマー100重量部
に対して、粘土が15〜1000重量部となるように配
合することが好ましい。前記粘土としては、含水珪酸塩
を主成分とする天然産または合成の無機化合物の一種ま
たは混合物とすることが好ましく、前記親水性ポリマー
としては、天然物由来のポリマーおよびこれらの金属
塩、エステルの内の何れか一つまたはその組み合せ、ま
たは、化学合成によるポリマーおよびこれらの金属塩、
エステルの内の何れか一つまたはその組み合せとするこ
とが好ましい。特に好ましい前記親水性ポリマーとして
は、吸水能力を有するアルギン酸ナトリウム、ポリアク
リル酸系吸水性ポリマーまたはポリ(N−ビニルアセト
アミド)系吸水性ポリマーである。また、前記親水性ポ
リマーを水で膨潤させた後にまたは水で膨潤させながら
前記粘土を混合混練し、これを乾燥することによっても
吸収材料を得ることができる。
【0006】この発明によれば、粘土と親水性ポリマー
の相互作用により、含塩溶液中に高濃度に存在するイオ
ンに影響されることなく含塩溶液を吸収してゲル化する
ので、吸収性能に優れている。また、粘土が親水性ポリ
マーの凝集を防止する作用をするので、吸収性能の低下
を起こさず、含塩溶液を吸収してゲル化することができ
る。
【0007】本発明の吸収体は、透液性の担体シート
上、あるいは、担体シート間に上述した吸収材料を担持
することにより、上記目的を達成した。また、透液性の
担体シートと不透液性フィルムとの間に上述した吸収材
料を担持することにより、上記目的を達成することもで
きる。また、前記の吸収材料が、前記の親水性ポリマー
を水で膨潤させた後にまたは水で膨潤させながら前記の
粘土を混合混練してゲル状にし、これを紙、不織布また
は布の片面または両面に塗布した後に乾燥させたもので
あって、この乾燥後の吸収材料を有した紙、不織布また
は布を、透液性の担体シート上または担体シート間ある
いは透液性の担体シートと不透液性フィルムとの間に設
けた含塩溶液吸収用の吸収体とすることができ、さら
に、前記の吸収材料を水で膨潤させてゲル状にし、これ
を紙、不織布または布の片面または両面に塗布した後に
乾燥させたものを、透液性の担体シート上または担体シ
ート間あるいは透液性の担体シートと不透液性フィルム
との間に設けた含塩溶液吸収用の吸収体とすることもで
きる。
【0008】この発明によれば、上述の吸収材料が設け
られているので、海水、尿、血清溶液、体液等のイオン
が高濃度で存在する含塩溶液に対して優れた吸収・保持
性能を持つ含塩溶液吸収用の吸収体となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0010】[吸収材料]本発明の吸収材料は、粘土と親
水性ポリマーとを主成分とするものである。
【0011】本発明で使用する粘土としては、含水珪酸
塩を主成分とする天然産または合成の無機化合物であっ
て、スメクタイト、バーミキュライト、マイカ、クロラ
イト、カオリナイト、ハロイサイト、クリソタイル、タ
ルク、セピオライト、パリゴルスカイト、アロフェン、
イモゴライト、ギプサイト、ベーマイト、ゲータイト、
火山灰、ゼオライト、サポナイト、合成珪酸アルミニウ
ム、合成珪酸カルシウムなどの内の何れか一つまたはそ
れらを組み合わせたものが好ましい。
【0012】安全衛生性が考慮される用途、例えば生理
用品やドリップ吸収シート等の用途に使用される場合に
は、日本薬局方基準に合格したカオリナイト、タルク、
ベントナイト(スメクタイトに属するモンモリロナイト
を主成分としたもの)を用いることが好ましい。
【0013】粘土粒子の平均粒子径は0.01μm〜1
cmであり、好ましくは0.1μm〜500μmであ
る。
【0014】更に、粘土としては上述の粘土に、シリ
カ、炭酸カルシウム、石英、長石、クリストバライト、
酸化チタン、酸化亜鉛、アパタイト等を0.1〜40重
量%の範囲で含有した混合粘土であってもよい。
【0015】本発明で使用する親水性ポリマーとして
は、天然物由来のデンプン、ヒドロキシエチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸、ヒアル
ロン酸、ポリグルタミン酸、キトサン、リグニン、ポリ
リジン、絹フィブロイン、カルゲナン、カゼイン、繊維
素グリコール酸、コラーゲン、ゼラチン、納豆から得ら
れる成分を主成分としたポリマーおよびこれらの金属
塩、エステルの内の何れか一つまたはそれらを組み合せ
たもの、あるいは化学合成によるポリビニルアルコー
ル、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン、ポリ
ヒドロキシエチルアクリレート、ポリビニルメチルエー
テル、ポリアクリル酸、ポリ(イソブチレン−マイレン
酸)、ポリ(2−アクリルアミド−2−メチルプロパン
−スルホン酸)、ポリ(アクロキシプロパンスルホン
酸)、ポリビニルホスホン酸、ポリ(メタクリロイロキ
シエチル四級化アンモニウムクロリド、ポリビニルピリ
ジン、N−N−ジメチル−N−(3−アクリルアミドプ
ロピル)−N−(カルボキシメチル)アンモニウム、ポ
リエチレングリコール、ポリジオキシソラン、ポリエチ
レンイミン、ポリ(N−ビニルアセトアミド)およびこ
れらの金属塩、エステルの内の何れか一つまたはそれら
を組み合せたものが好ましい。
【0016】また、天然物由来のものと化学合成による
ものとを組み合わせた親水性ポリマーを使用することも
できる。特に、アルギン酸ナトリウム、ポリアクリル酸
系吸水性ポリマーまたはポリ(N−ビニルアセトアミ
ド)系吸水性ポリマーなどの吸水能力を有するものが好
ましく、更に、天然物由来のアルギン酸ナトリウム等
は、安全衛生上および生分解性の点で特に好ましい。
【0017】また、アルギン酸ナトリウムを含む天然昆
布を乾燥した粉末のように、上記した親水性ポリマーを
含む天然物の粉末も、そのまま用いることができる。
【0018】粘土と親水性ポリマーの配合量は、親水性
ポリマー100重量部に対して、粘土を15〜1000
重量部配合させることが好ましく、特に好ましくは、2
5〜200重量部である。粘土の配合量が15重量部未
満であると、親水性ポリマーと粘土との相互作用による
イオンが高濃度に存在する含塩溶液に対する優れた吸収
・保持効果が発現しない。一方、粘土の配合量が100
0重量部を超えると、吸収材料の単位重量当たりの含塩
溶液に対する吸収性能が低下するので好ましくない。
【0019】粘土と親水性ポリマーとの混合方法は特に
制限はなく、乳鉢での混練り、ミキサー等による乾式混
合等を用いることができる。
【0020】吸収材料の他の態様として、親水性ポリマ
ーを水で膨潤させた後にまたは水で膨潤させながら粘土
を混合混練し、この混合混練した複合体を乾燥させるこ
とによって吸収材料を得ることができる。このときの乾
燥方法としては、自然乾燥、熱風乾燥、凍結乾燥、真空
乾燥等の方法がある。特に、凍結乾燥または真空乾燥を
適用することによって、より良好な吸収特性を有する吸
収材料とすることができる。
【0021】親水性ポリマーを膨潤させる際の水として
は、天然水、蒸留水、イオン交換水、水道水、海水、食
塩水等を使用することができる。
【0022】また、親水性ポリマーとしてポリアクリル
酸系吸水性ポリマー等の吸水性ポリマーを使用する場合
は、食塩水、海水、または、海水を天然水、蒸留水、イ
オン交換水、水道水等で希釈したもの、等のようにイオ
ンを多量に含む水を使用することが好ましい。このよう
な水を親水性ポリマーを膨潤させる際に使用することに
よって、得られる吸収材料の吸収・保持特性をより良好
なものとすることができる。例えば、食塩水を使用する
場合には、食塩(塩化ナトリウム)の濃度を0.01〜
1モル%、特に0.1〜0.2モル%とするのが好まし
い。
【0023】このようにして、親水性ポリマーと水と粘
土とからなる複合体を乾燥して得られる吸収材料は、そ
れ自体単独で各種の用途に使用することができるが、こ
の吸収材料にさらに親水性ポリマーを混合したものも吸
収材料として使用することができる。つまり、吸収材料
に、その吸収材料の原料と同じ親水性ポリマーを混合し
たり、吸収材料の原料と異なる親水性ポリマーを混合し
たものも吸収材料として使用することができ、さらに2
種類以上の親水性ポリマーを混合したものも吸収材料と
して使用することができる。例えば、ポリアクリル酸系
吸水性ポリマーとカオリナイトと食塩水との複合体を凍
結乾燥させて得られる吸収材料に、複合体の原料として
使用したものと同一のポリアクリル酸系吸水性ポリマ
ー、架橋度や粒子径等が異なるポリアクリル酸系吸水性
ポリマー、ポリ(N−ビニルアセトアミド)系吸水性ポ
リマー、または、それらの混合物等を混合したものを吸
収材料として使用することができる。吸収材料と親水性
ポリマーとの混合比は、吸収材料100重量部に対し
て、親水性ポリマーを10〜3000重量部の範囲に設
定することが好ましい。
【0024】このように、本発明の吸収材料は、粘土と
親水性ポリマートの相互作用によって、含塩溶液中に高
濃度で存在するイオンによって含塩溶液中に高濃度で存
在するイオンによる親水性ポリマーの凝集を防止し、含
塩溶液に対して優れた吸収・保持効果を示す。また、粘
土と親水性ポリマーとの相互作用によって、尿中のアン
モニア等の臭いの成分を吸収して消臭するという効果も
有する。また、吸収材料に、さらに親水性ポリマーを混
合させることによって、含塩溶液、特に血液に対する保
持性能をより一層向上させることができる。
【0025】これらの効果を有することから、本発明の
吸収材料は、海水、血清溶液、体液、血液含有溶液(生
理液含む)、尿等のイオンが高い濃度で存在する含塩溶
液に対して優れた吸収・保持性能を有するものであり、
紙おむつや生理処理用品等の衛生用品、医療用廃液固化
や手術シート等の医療用、海水を含む土壌改良用、清掃
シートやペット用アンダーシート等の家庭用品等の種々
の用途に用いることができる。
【0026】紙おむつや生理処理用品用にはポリアクリ
ル酸系吸水性ポリマーが一般に用いられているが、本発
明の含塩溶液吸収用の吸収材料は、ポリアクリル酸系吸
水性ポリマーよりも高い含塩溶液吸収能力を有するの
で、より薄い厚さで同等以上のの吸収性を持つ衛生用品
を得ることができる。
【0027】また、本発明の吸収材料は、尿等の臭いを
吸収する能力に優れているので、含塩溶液吸収性と消臭
性を兼ね備えた用途に用いることができる。
【0028】[吸収体]本発明の吸収体は、透液性の担体
シート上、または、担体シート間に上述した本発明の吸
収材料を担持したような構成である。
【0029】図1は、本発明の吸収体の一実施形態の概
略構成を示す断面図である。図1において、吸収体1は
透液性の担体シート2上に、本発明の吸収材料からなる
吸収層4を備えている。
【0030】透液性の担体シート2としては、不織布、
紙等を使用することができる。
【0031】また、吸収層4は吸収材料として本発明の
吸収材料を使用することを特徴とするものであり、形成
方法、構造には特に制限はなく、従来から公知の吸収体
における吸収層と同様とすることができる。例えば、透
液性の担体シート2上に本発明の吸収材料を散布した
後、ローラーによる圧着で吸収材料を固定したもの、透
液性の担体シート2にホットメルト接着剤を塗布し、こ
の上に本発明の吸収材料を散布して形成したもの、本発
明の吸収材料に粘着剤粒子を混合したものを透液性の担
体シート2上に散布して形成したもの等であってもよ
い。また、紙等の基材に上記のようにして本発明の吸収
材料の層を形成したものを予め作成し、これを担体シー
ト2上に固着してもよい。
【0032】吸収層4の他の態様として、上述の親水性
ポリマーを水で膨潤させた後にまたは水で膨潤させなが
ら上述の粘土を混合混練してゲル状にし、これを紙、不
織布または布の片面または両面にローラー等によって塗
布し、その後に乾燥させることによって吸収層4を得る
ことができる。また、親水性ポリマーと粘土とによって
予め形成された吸収材料を、水で膨潤させてゲル状に
し、これを紙、不織布または布の片面または両面にロー
ラー等によって塗布し、その後に乾燥させることによっ
て吸収層4を得ることもできる。このときの乾燥方法と
しては、自然乾燥、熱風乾燥、凍結乾燥、真空乾燥等の
方法がある。特に、凍結乾燥または真空乾燥を適用する
ことによって、より良好な吸収特性を有する吸収層4を
得ることができる。また、塗布方法は、特に限定される
ものではなく、ローラーによる方法の他に、刷毛等によ
って擦り込む方法等によって塗布することができる。
【0033】親水性ポリマーを膨潤させる際の水として
は、上述と同様に、天然水、蒸留水、イオン交換水、水
道水、海水、食塩水等を使用することができる。
【0034】また、親水性ポリマーとしてポリアクリル
酸系吸水性ポリマー等の吸水性ポリマーを使用する場合
も、上述と同様に、食塩水、海水、または、海水を天然
水、蒸留水、イオン交換水、水道水等で希釈したもの、
等のようにイオンを多量に含む水を使用することが好ま
しい。このような水を親水性ポリマーを膨潤させる際に
使用することによって、得られる吸収材料の吸収・保持
特性をより良好なものとすることができる。例えば、食
塩水を使用する場合には、食塩(塩化ナトリウム)の濃
度を0.01〜1モル%、特に0.1〜0.2モル%と
するのが好ましい。
【0035】吸収層4における吸収材料の量は、被吸収
液であるイオンが高濃度で存在する含塩溶液の量に応じ
て設定することができ、例えば、含塩溶液1mlに対し
て本発明の吸収材料が少なくとも0.01〜0.5gの
範囲で存在するように設定することができる。
【0036】図2は、本発明の吸収体の他の実施形態の
概略構成を示す断面図である。図2において、吸収体1
1は透液性の担体シート12の間に本発明の吸収材料か
らなる吸収層14を備えている。
【0037】透液性の担体シート12は、上述の担体シ
ート2と同様とすることができる。
【0038】また、図示例では担体シート12を封筒状
に析り曲げたシート間に吸収層14を設けているが、周
辺の少なくとも一部を接着した2枚の担体シート12の
間に吸収層14を設けてもよい。
【0039】また、吸収層14は、上述の吸収層4と同
様に形成することができ、吸収層14における本発明の
吸収材料の量も、上述のように設定することができる。
例えば、透液性の担体シート12上の所定箇所に吸収層
14を形成し、その後、担体シート12を析り曲げて吸
収層14を担体シート12間に位置させることができ、
また、吸収層14を設けた担体シート12に対して、吸
収層14を覆うように他の担体シート12を重ね、周辺
部の少なくとも一部を接着してもよい。
【0040】さらに、本発明の吸収体は、透液性の担体
シートと不透液性フィルムとの間に上記の本発明の吸収
材料を担持したような構成でもよい。
【0041】図3は、このような本発明の吸収体の実施
形態の概略構成を示す断面図である。図3において、吸
収体21は透液性の担体シート22と不透液性の担体シ
ート23の間に本発明の吸収材料からなる吸収層24を
備えている。
【0042】透液性の担体シート22は、上述の担体シ
ート2と同様とすることができる。また、不透液性の担
体シート23は、ポリエチレンシート、ポリ塩化ビニル
シート、ポリ塩化ビニリデンシート、ポリプロピレンシ
ート等を使用することかできる。このような透液性の担
体シート22と不透液性の担体シート23は、周辺の少
なくとも一部が接着されている。
【0043】吸収層24は、上述の吸収層4と同様に形
成することができ、吸収層24における本発明の吸収材
料の量も、上述のように設定することができる。例え
ば、図示例では、紙等の基材に上記のようにして本発明
の吸収材料の層を形成したものを予め作成し、これを挟
持するように透液性の担体シート22と不透液性の担体
シート23とを重ねて、周辺部の少なくとも一部を接着
することができる。
【0044】このような吸収体21の使用の一例とし
て、図3に想像線で描いたように、透液性の担体シート
22が下側となるように発泡スチロールトレー31上に
載置し、不透液性の担体シート23上に冷凍肉32また
は冷凍魚を載置して使用することができる。これによ
り、冷凍肉32または冷凍魚が直接的に吸収材料に接触
しない使い方が可能であり、解凍が進んで発生したドリ
ップは、不透液性の担体シート23上を流れて吸収体2
1の周辺部に至り、その後、透液性の担体シート22を
通過して吸収層24に吸収される。したがって、解凍し
た肉または魚がドリップに長時間漬かることがなく、か
つ、トリップが強制的に肉または魚から吸い取られるこ
ともなく、理想的な解凍状態を維持することができる。
【0045】図4は、本発明の吸収体を生理処理用品と
した際の一例を示す概略断面図である。吸収体41は、
生理処理用品として使用されるものであり、生理液が接
触する接触面側から、不透液性のメッシュフィルム4
5、透液性の担体シート42’(接触面側)、吸収層4
4、透液性の担体シート42”(非接触面側)、不透液
性フィルム43の順で構成されている。
【0046】血液を含む生理液と最初に接触する不透液
性のメッシュフィルム45としては、従来公知のものを
用いることができ、特に限定されない。この不透液性の
メッシュフィルム45はメッシュ状であるので、生理液
を透過するがそれ自体は液をはじく。従って、不透液性
のメッシュフィルム45の背面側に、吸収性のある層、
例えば透液性の担体シート42’や吸収層44を設ける
ことによって、生理液を接触面側の不透液性のメッシュ
フィルム45に滞留させることなく吸収することができ
る。
【0047】透液性の担体シート42’(接触面側)
は、不透液性のメッシュフィルム45の背面側に設けら
れ、紙、粘土を含浸した紙または紙と粘土を含浸した紙
とを重ねたもの等が用いられる。
【0048】吸収層44は、透液性の担体シート42’
の背面側に設けられ、上述の吸収層4、14、24と同
様に本発明の吸収材料によって形成される。吸収層44
は、上述の透液性の担体シート42’内に拡大した生理
液をその優れた吸収性能によって吸収するので、不透液
性のメッシュフィルム45に滞留する生理液をほとんど
全て吸収することができる。さらに、透液性の担体シー
ト42’中に浸透して拡大した生理液を充分吸収し、生
理処理用品の接触面側を早く乾燥させることができるの
で、使用態様および使用感覚に優れた生理処理用品とす
ることができる。
【0049】透液性の担体シート42”(非接触面側)
は、吸収層44の背面側に設けられ、紙または粘土を含
浸した紙等が用いられている。しかし、本発明の吸収材
料からなる吸収層44は、生理液に対する吸収性能に優
れているので、この透液性の担体シート42”を設けな
くても生理処理用品としての機能を果たすことができ
る。
【0050】不透液性フィルム43は、従来公知のもの
を使用することができる。通常、ポリエチレン等が用い
られる。
【0051】また、不透液性のメッシュフィルム45と
透液性の担体シート42’との間に、さらにポリプロピ
レン等の不透液性の材質でできた多孔性で凹凸のあるフ
ィルムを設けることができる。図5は、不透液性の材質
でできた多孔性で凹凸のあるフィルム52(以下「不透
液性凹凸フィルム52」という。)を、不透液性のメッ
シュフィルム45と透液性の担体シート42’との間に
設けた吸収体51の一例を示す断面拡大図である。不透
液性凹凸フィルム52は、図5に示すように、凸部53
側が不透液性のメッシュフィルム45側になるように、
透液性の担体シート42’上に載置して重ね合わせるこ
とが好ましい。この吸収体51に生理液が接触したと
き、不透液性のメッシュフィルム45を通過した生理液
は、速やかに不透液性凹凸フィルム52の凸部53を伝
わって凹部54側に達する。そして、凹部54側に達し
た生理液は、透液性の担体シート42’および吸収層4
4に既述したように容易に吸収される。従って、こうし
た不透液性凹凸フィルム52を設けることによって、生
理液がより一層速やかに吸収されるので、接触面側に生
理液が滞留することがなく、使用感覚に優れた生理処理
用品とすることができる。また、凹部54側に達した生
理液は、吸収層44等によって容易に吸収されるので、
凸部53側への戻りが少なく、吸収体51の接触面側が
より速やかに乾燥する。さらに、不透液性のメッシュフ
ィルム45と透液性の担体シート42’との間に図5に
示すような空隙部分55が形成されるので、使用感覚に
優れた生理処理用品とすることができる。なお、不透液
性凹凸フィルム52は、不透液性の材質でできた多孔性
フィルムを、通常、凸部を有する型を用いてプレス等を
行うことにより得られるものであり、図5に示すような
凹凸が形成される。
【0052】上述のようにして得られた生理処理用品
は、生理液の吸収性能に優れているので、接触面側を早
く乾燥させることもでき、従来の生理処理用品に比べ
て、その使用感覚が格段に優れている。
【0053】
【実施例】次に、具体的な実施例を示して本発明を更に
詳細に説明する。
【0054】(実施例1)粘土粒子として、日本薬局方
基準に合格したベントナイト(豊順鉱業株式会社製)を
準備し、これを乳鉢で粉砕して平均粒径50μmに微粉
化した。また、親水性ポリマーとして、吸収能力を有す
る親水性ポリマーであるポリアクリル酸系の吸水性ポリ
マー(三菱化学株式会社製:アクアパールI250H)
およびアルギン酸ナトリウムを準備した。
【0055】次いで、上記の粘土粒子と親水性ポリマー
とを表1に示される割合で秤量し、乳鉢で混合して吸収
材料(試料1〜8、比較試料1〜3)を作成した。
【0056】次に、上記の各吸収材料(試料1〜8、比
較試料1〜3)を用いて吸収体(試料1〜8、比較試料
1〜3)を作成した。すなわち、9.0cm×7.0c
mのティッシュペーパー上に吸収材料0.8gを均一に
散布し、これを9.5cm×7.5cmの不織布上に載
置し、吸収材料を覆うように13.0cm×9.5cm
の不透水性のポリエチレンフィルムを重ね、周辺部にお
いて不織布とプラスチックフィルムとを接着して図3に
示されるような吸収体とした。
【0057】このように作成した吸収体(試料1〜8、
比較試料1〜3)を、発泡スチロールトレー上にプラス
チック側が上になるように載置し、この吸収体上に冷凍
イカ100gを載せて室温で3時間解凍した後、魚汁吸
収性を下記の基準で評価した。また、解凍後に調理した
イカの味を評価して、結果を表1に示した。
【0058】魚汁吸収性の評価基準; ◎:生じた魚汁が吸収体に吸収されてトレー上にはみら
れなかった ○:生じた魚汁が吸収体に吸収されてトレー上には殆ど
みられなかった △:生じた魚汁の一部が吸収体に吸収されたがトレー上
に魚汁の残りがみられた ×:生じた魚汁は吸収体に吸収されずトレー上溜った
【0059】
【表1】
【0060】表1から明らかなように、親水性ポリマー
100重量部に対して15〜1000重量部の割合で粘
土粒子を含有する吸収材料を用いた吸収体(試料1〜
8)は、魚汁の吸収性に優れ、解凍されたイカの調理味
は良好であった。
【0061】これに対して、比較の吸収体(比較試料1
〜3)は、何れも魚汁吸収性が低く、イカの調理味は劣
っていた。
【0062】(実施例2)親水性ポリマーとして、ポリ
アクリル酸系の吸水性ポリマー(三菱化学株式会社製:
アクアパールI250H)を準備した。また、粘土粒子
または無機微粒子として、表2に示す各種のものを準備
した。
【0063】次いで、ポリアクリル酸系吸水性ポリマー
0.1gと、粘土粒子または無機微粒子0.1gとを乳
鉢で混合して吸収材料(試料9〜11、比較試料4〜
5)を作成した。
【0064】次に、上記の各吸収材料(試料9〜11、
比較試料4〜5)をシャーレに入れ、牛血清水溶液4m
lをシャーレ内に注いで吸収材料の吸収特性を下記基準
で評価し、その結果を表2に示した。
【0065】吸収特性の評価基準; ◎:牛血清水溶液との接触により吸収材料全体がゲル化
した ○:牛血清水溶液との接触により親水性ポリマーの一部
が凝集したが吸収材料全体がゲル化した △:牛血清水溶液との接触により親水性ポリマーが凝集
し、吸収材料の一部しかゲル化しなかった ×:牛血清水溶液と接触しても吸収材料がまったくゲル
化しなかった
【0066】
【表2】
【0067】表2から明らかなように、親水性ポリマー
100重量部と粘土粒子100重量部とを含有する吸収
材料(試料9〜11)は、牛血清水溶液を吸収してゲル
化を生じ、吸収性に優れることが確認された。
【0068】これに対して、比較の吸収材料(比較試料
4〜5)は、牛血清水溶液に対する吸収能がほとんどな
く、実用に供し得ないものであった。
【0069】(実施例3)親水性ポリマーとして、吸収
能力を有するポリアクリル酸系の吸水性ポリマー(三菱
化学株式会社製:アクアパールI250H)およびアル
ギン酸ナトリウムを準備した。また、粘土粒子として、
表3に示す各種粘土粒子を準備した。
【0070】次いで、親水性ポリマーと粘土粒子とを表
3に示される割合で秤量し、乳鉢で混合して吸収材料
(試料12〜17、比較試料6〜7)を作成した。
【0071】次に、海水50mlを入れたビーカー内
に、各吸収材料(試料12〜17、比較試料6〜7)4
gを入れて撹拌し、吸収材料の吸収特性を下記の基準で
評価した。得られた結果を表3に示した。
【0072】吸収特性の評価基準; ◎:海水との接触により吸収材料全体がゲル化した ○:海水との接触により親水性ポリマーの一部が凝集し
たが吸収材料全体がゲル化した △:海水との接触により親水性ポリマーが凝集し、吸収
材料の一部しかゲル化しなかった ×:海水と接触しても吸収材料がまったくゲル化しなか
った
【0073】
【表3】
【0074】表3から明らかなように、親水性ポリマー
100重量部に対して、種々の粘土粒子100重量部を
含有する吸収材料(試料12〜17)は、海水を吸収し
てゲル化を生じ、吸収性に優れていることが確認され
た。これに対して、比較の吸収材料(比較試料6〜7)
は、海水に対する吸収能がほとんどなく、実用に供し得
ないものであった。
【0075】(実施例4)ポリアクリル酸系の吸水性ポ
リマー(日本触媒(株)製;アクアリック)の粉末1g
を、蒸留水65mlによって膨潤させてゲル化させた
後、カオリナイト4gを加えて混合混練した。この混合
物を8時間凍結乾燥して、吸収材料である吸水性ポリマ
ー・カオリナイト複合体粉末を得た。この複合体粉末
0.5gをシャーレに入れ、豚の血液2.5mlをシャ
ーレに注いで撹拌したところ、この複合体粉末は豚の血
液を速やかに吸収し、全体がゲル化した。
【0076】比較のために、ポリアクリル酸系の吸水性
ポリマー(日本触媒(株)製;アクアリック)の粉末
0.5gをシャーレに入れ、豚の血液2.5mlをシャ
ーレに注いで撹拌したところ、この吸水性ポリマーの粉
末は豚の血液を十分に吸収せず、一部しかゲル化しなか
った。
【0077】(実施例5)ポリアクリル酸系の吸水性ポ
リマー(日本触媒(株)製;アクアリック)の粉末1g
を、蒸留水80mlによって膨潤させてゲル化させた
後、カオリナイト6gを加えて混合混練してゲル状の複
合体を得た。得られたゲル状複合体50gを、18cm
×7cm×厚さ1mmの不織布状のペーパータオルに刷
毛で擦り込ませながら塗布し、その後このペーパータオ
ルを8時間凍結乾燥させて試料18の吸収層を得た。
【0078】比較のために、18cm×7cm×厚さ1
mmの紙基材の上に、ポリアクリル酸系の吸水性ポリマ
ー(日本触媒(株)製;アクアリック)を1cm2 当た
り0.005g散布し、その後にローラーで圧着させて
比較試料8の吸収層を得た。
【0079】不透液性フィルムである21.5cm×9
cmのポリエチレンフィルムと不透液性のメッシュフィ
ルムである21.5cm×9cm×厚さ1mmのポリエ
チレン製のメッシュフィルムの間に、各種の層を挟み、
表4に示す構成の各種の吸収体を作成した。それぞれの
吸収体に、豚の血液3mlを一度に滴下して吸収体の吸
収特性を評価した。結果を表4に示した。
【0080】
【表4】
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の吸収材料
によれば、粘土と親水性ポリマーとを配合して用いるこ
とによって、粘土と親水性ポリマーの相互作用により、
含塩溶液中に高濃度に存在するイオンに影響されること
なく含塩溶液を吸収してゲル化するので、含塩溶液に対
して高い吸収性能を有している。また、粘土が親水性ポ
リマーの凝集を防止する作用をするので、吸収性能の低
下を起こさない。
【0082】また、本発明の吸収体によれば、含塩溶液
に対して高い吸収性能を有する吸収材料を用いて吸収体
を構成するので、海水、尿、血清溶液、体液等のイオン
が高濃度で存在する含塩溶液に対して優れた吸収・保持
性能を持つ吸収体が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸収体の一実施形態の概略構成を示す
断面図である。
【図2】本発明の吸収体の他の実施形態の概略構成を示
す断面図である。
【図3】本発明の吸収体の他の実施形態の概略構成を示
す断面図である。
【図4】本発明の吸収体を生理処理用品とした際の一例
を示す断面図である。
【図5】不透液性凹凸フィルムを、不透液性のメッシュ
フィルムと透液性の担体シートとの間に設けた吸収体の
一例を示す断面拡大図である。
【符号の説明】 1、11、21、41、51 吸収体 2、12、22、42 透液性の担体シート 4、14、24、44 吸収層 23、43 不透液性フィルム 42’ 透液性の担体シート(接触面側:上部側) 42” 透液性の担体シート(非接触面側:下部側) 45 不透液性のメッシュフィルム 52 不透液性凹凸フィルム 53 凸部 54 凹部 55 空隙部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 101/00 A61F 13/18 307B (72)発明者 藤 礼子 東京都渋谷区西原2丁目25番1号3202 Fターム(参考) 4C003 AA24 4G066 AA20B AA30B AA61B AA63B AA64B AA66B AA75B AC01B AC02B AC03B AC12B AC17B AC22B AC26B AC27B AC31B AC33B AE05B BA03 BA05 BA12 BA16 CA11 CA43 DA11 FA03 FA21 FA37 4J002 AB011 AJ001 BB181 BB261 BE021 BE041 BG011 BG041 BG131 BJ001 BQ001 CH001 CH021 CM011 DJ036 DJ046 DJ056 GD03

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘土と親水性ポリマーとを主成分とする
    ことを特徴とする含塩溶液吸収用の吸収材料。
  2. 【請求項2】 前記親水性ポリマー100重量部に対し
    て、前記粘土が15〜1000重量部となるように配合
    することを特徴とする請求項1に記載の含塩溶液吸収用
    の吸収材料。
  3. 【請求項3】 前記粘土は、含水珪酸塩を主成分とする
    天然産または合成の無機化合物であって、スメクタイ
    ト、バーミキュライト、マイカ、クロライト、カオリナ
    イト、ハロイサイト、クリソタイル、タルク、セピオラ
    イト、パリゴルスカイト、アロフェン、イモゴライト、
    ギプサイト、ベーマイト、ゲータイト、火山灰、ゼオラ
    イト、サポナイト、合成珪酸アルミニウム、合成珪酸カ
    ルシウムの内の何れか一つまたはその組み合わせであ
    り、 前記親水性ポリマーは、天然物由来のデンプン、ヒドロ
    キシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、
    アルギン酸、ヒアルロン酸、ポリグルタミン酸、キトサ
    ン、リグニン、ポリリジン、絹フィブロイン、カルゲナ
    ン、カゼイン、繊維素グリコール酸、コラーゲン、ゼラ
    チン、納豆から得られる成分を主成分としたポリマーお
    よびこれらの金属塩、エステルの内の何れか一つまたは
    その組み合せであり、あるいは化学合成によるポリビニ
    ルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリ
    ドン、ポリヒドロキシエチルアクリレート、ポリビニル
    メチルエーテル、ポリアクリル酸、ポリ(イソブチレン
    −マイレン酸)、ポリ(2−アクリルアミド−2−メチ
    ルプロパン−スルホン酸)、ポリ(アクロキシプロパン
    スルホン酸)、ポリビニルホスホン酸、ポリ(メタクリ
    ロイロキシエチル四級化アンモニウムクロリド、ポリビ
    ニルピリジン、N−N−ジメチル−N−(3−アクリル
    アミドプロピル)−N−(カルボキシメチル)アンモニ
    ウム、ポリエチレングリコール、ポリジオキシソラン、
    ポリエチレンイミン、ポリ(N−ビニルアセトアミド)
    およびこれらの金属塩、エステルの内の何れか一つまた
    はその組み合せであることを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載の含塩溶液吸収用の吸収材料。
  4. 【請求項4】 前記親水性ポリマーは、吸水能力を有す
    るアルギン酸ナトリウム、ポリアクリル酸系吸水性ポリ
    マーまたはポリ(N−ビニルアセトアミド)系吸水性ポ
    リマーであることを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    何れかに記載の含塩溶液吸収用の吸収材料。
  5. 【請求項5】 前記親水性ポリマーを水で膨潤させた後
    にまたは水で膨潤させながら前記粘土を混合混練し、こ
    れを乾燥したものであることを特徴とする請求項1乃至
    請求項4の何れかに記載の含塩溶液吸収用の吸収材料。
  6. 【請求項6】 前記の乾燥が、凍結乾燥または真空乾燥
    であることを特徴とする請求項5に記載の含塩溶液用の
    吸収材料。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6の何れかに記載の
    吸収材料に、さらに前記親水性ポリマーを混合すること
    を特徴とする含塩溶液吸収用の吸収材料。
  8. 【請求項8】 透液性の担体シート上、あるいは、担体
    シート間に請求項1乃至請求項7の何れかに記載の吸収
    材料を担持したことを特徴とする含塩溶液吸収用の吸収
    体。
  9. 【請求項9】 透液性の担体シートと不透液性フィルム
    との間に請求項1乃至請求項7の何れかに記載の吸収材
    料を担持したことを特徴とする含塩溶液吸収用の吸収
    体。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至請求項4の何れかに記載
    の吸収材料が、前記親水性ポリマーを水で膨潤させた後
    にまたは水で膨潤させながら前記粘土を混合混練してゲ
    ル状にし、これを紙、不織布または布の片面または両面
    に塗布した後に乾燥させたものであって、 当該乾燥後の吸収材料を有した紙、不織布または布が、
    透液性の担体シート上または担体シート間あるいは透液
    性の担体シートと不透液性フィルムとの間に設けられて
    いることを特徴とする含塩溶液吸収用の吸収体。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至請求項7の何れかに記載
    の吸収材料を水で膨潤させてゲル状にし、これを紙、不
    織布または布の片面または両面に塗布した後に乾燥させ
    たものが、透液性の担体シート上または担体シート間あ
    るいは透液性の担体シートと不透液性フィルムとの間に
    設けられていることを特徴とする含塩溶液吸収用の吸収
    体。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002336694A (ja) * 2001-05-15 2002-11-26 Kawamura Inst Of Chem Res 水溶液吸収材料、及び衛生用品
US6620516B1 (en) 1999-08-13 2003-09-16 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Organic domain/inorganic domain composite material
JP2007008997A (ja) * 2005-06-29 2007-01-18 National Institute Of Advanced Industrial & Technology イオン複合型粘土組成物およびその固化物
JP2007533780A (ja) * 2003-09-29 2007-11-22 ル・グループ・リサック・インコーポレーテッド 吸収性または高吸収性の多糖類層状珪酸塩ナノコンポジット材料
KR101584719B1 (ko) * 2013-04-22 2016-01-13 주식회사 엘지화학 고흡수성 수지의 제조 방법
WO2020231175A1 (ko) * 2019-05-13 2020-11-19 김병용 흡수 구조체 및 이를 포함하는 흡수 패드

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