JP2000050692A - ステップモータの駆動制御装置およびステップモータの駆動制御方法 - Google Patents
ステップモータの駆動制御装置およびステップモータの駆動制御方法Info
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- JP2000050692A JP2000050692A JP10216226A JP21622698A JP2000050692A JP 2000050692 A JP2000050692 A JP 2000050692A JP 10216226 A JP10216226 A JP 10216226A JP 21622698 A JP21622698 A JP 21622698A JP 2000050692 A JP2000050692 A JP 2000050692A
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Abstract
く抑制可能なステップモータの駆動制御手段を提供する
こと。 【解決手段】3相HB(ハイブリッド)モータ10の各
相(A相、B相、C相)を通電するためのインバータ2
0と、位置指令パルス列が供給され、チョッピングを行
いながら生成した転流信号をインバータ20に供給する
制御回路40と、還流ダイオードの通電状態の変化を検
出することによって、ロータ振動時の回転方向が逆転し
た時点を検出する還流ダイオード導通検出回路30とを
有して構成される。
Description
を迅速に抑制してステップモータの整定を行うための方
法および装置に関する。
御系が適用可能であり、指令パルスを供給することによ
ってロータの位置決めを行える等の利点を有するため、
近年では、各種の制御機器用のアクチュエータとして用
いられているが、開ループ制御系を用いた場合、騒音や
振動等の抑制が必要となる。
308499号公報、特開平5−64495号公報等に
開示されているように、2相励磁と3相励磁とを交互に
行って、駆動電流値を矩形波ではなく正弦波入力近似と
似たものとするマイクロステップ駆動が提案されてき
た。
される制御手法によって無振動整定を行ってロータの振
動を低減するものも提案されている。そのうち、代表的
なものには、逆相励磁ダンピングや最終ステップ遅延ダ
ンピングがある。「ステッピングモータの使い方:工業
調査会:百目鬼英雄、1993, 6,20,P126 〜128 」等の文
献に記載されているように、逆相励磁ダンピングは、ロ
ータが機械的安定点に到達する直前に逆方向に励磁して
制動し、安定点の近くで再度元の励磁に戻す駆動制御方
法である。
的とする1ステップ手前で、一旦パルス印加を停止させ
ると、ロータがオーバーシュートして目的位置に近づく
ので、最も近づいた点で残りの1パルスを印加して、停
止時の振動を減らす駆動制御方法である。なお、この最
後の1パルスを印加するタイミングは例えばタイマー等
で決定するように構成されている。
たようなポジキャスト制御にあっては、ロータの位置を
把握せずに駆動制御を行っているので、モータ定数や負
荷が変化するとこれに応じて制御系のチューニングを行
わなければならず、個々の製品に対してこのチューニン
グを行うことは、コスト上昇を考慮すると現実的には不
可能であった。
るために創作されたもので、その目的は、モータ定数や
負荷が変化しても振動振幅を大きく抑制可能なステップ
モータの駆動制御手段を提供することにある。
に、請求項1に係る発明は、ステップモータの駆動制御
を行う装置であって、還流ダイオードが並列に接続され
たスイッチング素子を複数有し、供給された転流信号に
応じたパターンで、各スイッチング素子のスイッチング
を行うインバータ手段と、与えられた位置指令パルス列
に応じて、前記転流信号を生成して前記インバータに供
給する制御手段と、ロータ振動時にその回転方向が逆転
した時点を検出する検出手段と、を備え、前記制御手段
は、前記位置指令パルス列のうちの最終パルス1個前の
パルスまでに対応する転流信号を順次生成して前記イン
バータ手段に供給すると共に、最終パルスに対応する転
流信号を、前記検出手段が逆転を検出した時点で、前記
インバータに供給することを特徴とするステップモータ
の駆動制御装置である。
ルス列に応じた転流信号を生成してインバータ手段に供
給する際、最終パルス1個前のパルスまでに対応する転
流信号については、通常通り生成、供給し、さらに、最
終パルスに対応する転流信号を、検出手段がロータ振動
時の回転方向の逆転を検出された時点でインバータ手段
に供給するので、ロータの振動振幅を大幅に抑制するこ
とができる。
ータの駆動制御を行う装置であって、還流ダイオードが
並列に接続されたスイッチング素子を複数有し、供給さ
れた転流信号に応じたパターンで、各スイッチング素子
のスイッチングを行うインバータ手段と、与えられた位
置指令パルス列に応じて、前記転流信号を生成して前記
インバータに供給する制御手段と、ロータ振動時にその
回転方向が逆転した時点を検出する検出手段と、を備
え、前記制御手段は、前記位置指令パルス列に対応する
転流信号を順次生成して前記インバータ手段に供給する
際に、前記検出手段が逆転を検出すると、その検出時点
で、次の転流信号を前記インバータに供給することを特
徴とするステップモータの駆動制御装置である。
パルス列に応じた転流信号を生成してインバータ手段に
供給する際に、検出手段によって、ロータ振動時の回転
方向の逆転が検出されるとその時点で、次の転流信号を
インバータ手段に供給するので、ロータ駆動の全範囲に
おいて、ロータの振動振幅を大幅に抑制しながらステッ
プモータの駆動を行うことができる。
よび2のいずれかにおいて、前記検出手段は、各相に対
して設けられた2つの還流ダイオードの導通状態が変化
した時点に基づいて、回転方向が逆転した時点を検出す
る手段であることを特徴とする。
けれた2つの還流ダイオードのうちの一方が導通状態か
ら非導通状態になると共に、他方が非導通状態から導通
状態になった時を、回転方向が逆転した時点として検出
する。
流ダイオードと他方の還流ダイオードの導通状態(オン
あるいはオフ)が変化した時点をもって、ロータの回転
方向が逆転した時点を検出するので、簡易な構成で検出
手段を実現できる。しかも、還流ダイオードの導通時に
は開放相のインピーダンスが低くなるため、ノイズの影
響を受けにくい状態で逆転時を検出できる。
2および3のいずれかにおいて、前記ロータの回転軸
は、プリンタのヘッドキャリッジを移動させる移動機構
に連結されていることを特徴とする。
動させる駆動機構にステップモータのロータの回転軸が
連結されているので、ロータ振動振幅を大幅に抑制可能
としながら、ステップモータの駆動によってヘッドキャ
リッジを移動する装置を実現することが可能となる。
2、3および4のいずれかにおいて、前記ロータは、3
相ハイブリッドステップモータのロータであることを特
徴とする。
ハイブリッドステップモータとすることによって、ロー
タ振動振幅を大幅に抑制しながら3相ハイブリッドステ
ップモータを駆動制御することが可能となる。
係る発明は、与えられた位置指令パルス列に応じて、転
流信号を生成し、ステップモータ駆動用インバータに供
給するステップモータの駆動制御方法であって、前記位
置指令パルス列のうちの最終パルス1個前のパルスまで
に対応する転流信号を順次生成して前記インバータ手段
に供給するステップと、最終パルスに対応する転流信号
を、ロータ振動時にその回転方向が逆転した時点で、前
記インバータ手段に供給するステップと、を含むことを
特徴とするステップモータの駆動制御方法である。
じた転流信号を生成してインバータ手段に供給する際、
最終パルス1個前のパルスまでに対応する転流信号につ
いては、通常通り生成、供給し、さらに、最終パルスに
対応する転流信号を、ロータ振動時の回転方向の逆転を
検出された時点でインバータ手段に供給するので、ロー
タの振動振幅を大幅に抑制することができる。
位置指令パルス列に応じて、転流信号を生成し、ステッ
プモータ駆動用インバータ手段に供給するステップモー
タの駆動制御方法であって、前記位置指令パルス列に対
応する転流信号を順次生成して前記インバータ手段に供
給する際に、ロータ振動時にその回転方向が逆転したこ
とが検出されると、その検出時点で、次の転流信号を前
記インバータ手段に供給するステップを、含むことを特
徴とするステップモータの駆動制御方法である。
じた転流信号を生成してインバータ手段に供給する際
に、ロータ振動時の回転方向の逆転が検出されるとその
時点で、次の転流信号をインバータ手段に供給するの
で、ロータ駆動の全範囲においてロータの振動振幅を大
幅に抑制しながらモータ駆動を行うことができる。
て、前記ロータ振動時の回転方向の逆転時検出を、各相
に対して設けられた2つの還流ダイオードの導通状態が
変化した時点に基づいて行うようにすればよい。
時の回転方向の逆転時検出は、各相に対して設けられた
2つの還流ダイオードの導通状態が変化した時点に基づ
いて行うことを特徴とするステップモータの駆動制御方
法が提案される。
時の回転方向の逆転時検出は、各相に対して設けられた
2つの還流ダイオードの導通状態が変化した時点に基づ
いて行うことを特徴とするステップモータの駆動制御方
法も提案される。
い簡易な方法で逆転時を検出しながら、ロータの振動振
幅を大幅に抑制することができる。
を参照しつつ説明する。
転方向が逆転した時点を検出する原理、具体的な装置構
成、動作の順に説明し、本発明の理解の容易化を図るも
のとする。
ある。横軸は時間、縦軸は電気角を示しており、電気角
120°の位置が目標位置で、現在、電気角0°の位置
でロータが停止しているものとする。
インバータを転流させると、ロータは電気角で60°回
転しようとするが、ロータの慣性モーメントとロータ、
ステータ間の電磁吸引、反発力により、ロータは点線で
図示したような減衰振動を行い、負荷に悪影響を及ぼ
す。
t1に、さらに、もう1ステップだけインバータを転流
させると、ロータは実線で図示するような減衰振動を行
うので、ロータ停止時の振動振幅を大幅に抑制しながら
目標位置で停止させることができる。
定数や負荷が変化しても振動振幅を大きく抑制可能なス
テップモータの駆動制御手段を実現するものである。
動時にロータの回転方向が逆転した時点を検出する原理
について説明する。
て逆転を開始する時点であり、ロータの回転方向が変化
する場合には、逆起電力電圧の極性も反転する。このこ
とは、例えば、開放相のコイルにN磁極が近づいてきた
が、ロータが逆転することによってN磁極が遠ざかって
いくことを想像すれば理解容易である。
チョッピングとN側チョッピングとを繰り返し、開放相
に対する還流ダイオードの導通状態の変化を検出するこ
とにより行われる。以下に、この理由について説明す
る。
ッド)ステップモータ10(3相は、A相、B相、C
相)とインバータ回路20とからなる装置を想定する。
相、C相の夫々の端子電圧をVa、Vb、Vb、また、
A相、B相、C相の夫々の逆起電力をea、eb,ec
として表現している。
して組となるようにして設けられた、還流ダイオードを
並列に接続したトランジスタとを有し、各トランジスタ
は、図示しない制御回路から転流信号が供給されると、
これに応じてスイッチング動作を行う。還流ダイオード
Da+ が並列接続されたトランジスタTa+ と還流ダイ
オードDa- が並列接続されたトランジスタTa- とが
A相に対するもの、また、還流ダイオードDb+ が並列
接続されたトランジスタTb+ と還流ダイオードDb-
が並列接続されたトランジスタTb- とがB相に対する
もの、さらに、還流ダイオードDc+ が並列接続された
トランジスタTc+ と還流ダイオードDc- が並列接続
されたトランジスタTc- とがC相に対するものとなっ
ている。図2は、開放相をB相とした場合のチョッピン
グシークエンスを示したもので、N側チョッピングとP
側チョッピングとを交互に行う場合の、トランジスタの
オン、オフ制御状態と(インバータ動作)、導通するダ
イドードと、逆起電力電圧ebの極性とが対応付けられ
て記述されている。
ジスタTc+ とトランジスタTa-とがオン状態で、パ
ルス幅変調制御を行ってトランジスタTc+ がオン状態
からオフ状態に変化した状態(P側チョッピング)を想
定する。この時、開放相の端子電圧Vbは、「Vb=e
b+(VCE−VF)/2−(ea+ec)/2:但
し、VCEはトランジスタのコレクタ、エミッタ間電
圧、VFはダイオードの順方向電圧」となる。
20度づつ位相の異なる3相の対称電圧波形を有するた
めに、ebの極性が変化する位置、すなわち、eb=0
の点ではea=−ecであり、還流ダイオードDb- が
導通する条件は「Vb<−VF」なので、「eb<−
(VCE+VF)/2」となればP側チョッピングの
時、還流ダイオードDb- が導通する。
ジスタTc+ とトランジスタTa-とがオン状態で、パ
ルス幅変調制御を行ってトランジスタTa- がオン状態
からオフ状態に変化した状態では、還流ダイオードDb
+ が導通する条件は「eb>(VCE+VF)/2」と
なる。したがって、P側チョッピングとN側チョッピン
グとを繰り返すことによって、どの還流ダイオードが導
通するかを検出すれば逆起電力の極性が分かり、かくし
て、t1を検出することが可能となる。
り、N側チョッピングでは、「eb>(VCE+VF)
/2」の条件を満たすとき還流ダイオードDb+ が導通
すると共に、P側チョッピングでは、「eb>−(VC
E+VF)/2」の条件を満たすとき還流ダイオードD
b- が導通する。
が正の場合、N側チョッピングを行った時、P側(+
側)の還流ダイオードが導通すると共に、開放相の逆起
電力電圧の極性が負の場合、P側チョッピングを行った
時、N側(−側)の還流ダイオードが導通するので、N
側チョッングとP側チョッピングとを繰り返しながら、
ダイオードの導通状態が変化する時点を検出すればt1
を検出することができる。
回路は、このようなチョッピング動作を行いながら転流
信号を生成するように構成されている。なお、t1の検
出の一例として、還流ダイオードの導通状態を把握して
検出を行うものを説明したが、他の手法、例えば、開放
相の電圧を中点電圧と比較する等によって逆起電力電圧
の極性を判定しても良いことは言うまでもない。しかし
ながら、前述した検出方法によれば、各相に対して設け
られた一方の還流ダイオードと他方の還流ダイオードの
導通状態が変化したことをもって、ロータの回転方向が
逆転した時点を検出するので、簡易な構成で検出手段を
実現でき、しかも、還流ダイオードの導通時には開放相
のインピーダンスが低くなるため、ノイズの影響を受け
にくい状態で逆転時を検出することができる。
タ駆動制御装置の構成や動作について説明する。
の構成図である。このステップモータ駆動制御装置は、
3相HB(ハイブリッド)モータ10の各相(A相、B
相、C相)を通電するためのインバータ20と、位置指
令パルス列が供給され、前述したようなチョッピングを
行いながら生成した転流信号をインバータ20に供給す
る制御回路40と、前述したように、還流ダイオードの
通電状態の変化を検出することによって、ロータ振動時
の回転方向が逆転した時点を検出する還流ダイオード導
通検出回路30とを有して構成される。
Da+ を並列に接続したトランジスタTa+ と、還流ダ
イオードDa- を並列に接続したトランジスタTa- と
を直列に接続したもの(A相に対するもの)と、還流ダ
イオードDb+ を並列に接続したトランジスタTb
+ と、還流ダイオードDb- を並列に接続したトランジ
スタTb- とを直列に接続したもの(B相に対するも
の)と、還流ダイオードDc+ を並列に接続したトラン
ジスタTc+ と、還流ダイオードDc- を並列に接続し
たトランジスタTc- とを直列に接続したもの(C相に
対するもの)と、電源21とを有していて、各トランジ
スタのベース端子は、制御回路40からの制御信号が入
力可能ように制御回路40と接続されている。
通検出回路30の構成図である。図6はB相に対するも
のであり、コンパータ部31と導通ダイオード変化検出
部34とを有して構成される。コンパータ部31は、ト
ランジスタTb+ とトランジスタTb- との直列接続点
が自身の非反転入力端子に接続されると共に、自身の反
転入力端子にダイオード順方向電圧(VF)が正方向に
印加されるように接続された演算増幅器31と、前記接
続点に自身の反転入力端子が接続されると共に、自身の
非反転入力端子にダイオード順方向電圧(VF)が逆方
向に印加されるように接続された演算増幅器32とを有
している。実際には、例えば、図6に示したようなコン
パレータ部31と導通ダイオード変化検出部34とを各
相に対して設けておく。
が導通状態になると演算増幅器32がハイレベルの信号
を出力し、一方、還流ダイオードDb- が導通状態にな
ると演算増幅器33がハイレベルの信号を出力する。
幅器31と演算増幅器32との出力信号から還流ダイオ
ードDb+ と還流ダイオードDb- の導通状態に変化が
あったことを検出し、これをロータ回転方向が逆転した
時点の検出信号として制御回路40に供給する。より具
体的には、導通ダイオード変化検出部34は、還流ダイ
オードDb+ が導通状態から非導通状態になり、還流ダ
イオードDb- が非導通状態から導通状態になった時、
あるいは、還流ダイオードDb+ が非導通状態から導通
状態になり、還流ダイオードDb- が導通状態から非導
通状態になった時に、ロータ回転方向が逆転した時点を
検出した旨の信号を出力するように構成されている。
LSI化してハードウエアとして装置を構成することも
できるし、また、その一部を、マイクロコンピュータが
予め定めた手順にしたがった処理を実行する様にしたソ
フトウエアで実現することも可能である。
置の制御動作を図7のフローチャートを参照して説明す
る。なお、この制御動作では、位置指令パルス列を一度
に供給して、ロータを目標位置に停止させることを想定
している。
路40は、位置指令パルス列が入力されるまで待機状態
となる(No)。もし、位置指令パルス列が入力された
ならば(Yes)、制御回路40は、1ステップだけイ
ンバータ20を転流するための転流信号を供給する。す
ると、トランジスタがスイッチング制御されてモータの
コイルに電流供給が行われて、ロータは1ステップ分回
転駆動する(ステップS710)。 最終パルスの1個
前のパルスに対する動作が終了するまで、このような動
作が継続され(No)、最終パルスの1個前のパルスに
対する動作が終了すると(Yes)、ステップS730
に進む(ステップS720)。
t1が検出された旨の信号が還流ダイオード導通検出回
路30から送られてくるまで待機し(No)、t1が検
出された旨の信号が還流ダイオード導通検出回路30か
ら送られてきた場合には(Yes)、ステップS740
に進む。
が検出された旨の信号が還流ダイオード導通検出回路3
0から送られてくると、制御回路40は1ステップだけ
インバータ20を転流するための転流信号を供給する。
パルス列に応じた転流信号を生成してインバータ20に
供給する際、最終パルス1個前のパルスまでに対応する
転流信号については、通常通り生成、供給し、さらに、
最終パルスに対応する転流信号を、ロータの回転方向の
逆転が検出された時点でインバータ20に供給するの
で、モータ定数や負荷が変化してもロータの振動振幅を
大幅に抑制することができる。
置の他の制御動作を図8のフローチャートを参照して説
明する。なお、この制御動作では、始動から停止までの
駆動に適応することを想定している。
路40は、位置指令パルス列が入力されるまで待機状態
となる(No)。もし、位置指令パルス列が入力された
ならば(Yes)、制御回路40は、1ステップだけイ
ンバータ20を転流するための転流信号を供給する。す
ると、トランジスタがスイッチング制御されてモータの
コイルに電流供給が行われて、ロータは1ステップ分回
転駆動する(ステップS810)。
逆回転時点t1が検出された旨の信号が還流ダイオード
導通検出回路30から送られてくるまで待機し(N
o)、t1が検出された旨の信号が還流ダイオード導通
検出回路30から送られてきた場合には(Yes)、ス
テップS830に進む。
検出された旨の信号が還流ダイオード導通検出回路30
から送られてくると、制御回路40は、1ステップだけ
インバータ20を転流するための転流信号を供給する。
終了ならば(Yes)一連の動作を終了し、一方、終了
でなければ(No)再度ステップS800に戻って位置
指令パルス列の入力を待つ。
パルス列に応じた転流信号を生成してインバータ20に
供給する際に、ロータ振動時の回転方向の逆転が検出さ
れると、その時点で、次の転流信号をインバータ20に
供給するので、モータ定数や負荷が変化しても、ロータ
駆動の全範囲においてロータの振動振幅を大幅に抑制し
ながらモータ駆動を行うことができる。
の形態について説明する。
プモータ10と、これを駆動するインバータ20と、こ
れにチョッピングしながら生成した転流信号を供給する
制御回路40と、を備え、さらに、キャリッジ60を移
動させる駆動機構50に3相HBステップモータ10の
ロータの回転軸が連結されて構成されている。
同一の符号を付したものは、図5に示すものと同一のも
のである。
60を所望の目標位置まで移動させるための位置指令パ
ルス列を制御回路40に供給すると、制御回路40は、
最終パルスの1個前のパルスまでは、各パルスに対応す
る転流信号を生成してインバータ20に供給する。
ップモータ10のコイルを励磁し、この励磁に応じてロ
ータが回転駆動される。その結果、ロータの回転軸に連
結された駆動機構50がキャリッジ60を移動させる。
導通検出回路30から、ロータ振動時の回転方向の逆転
を検出した旨の信号が出力されたことを把握すると、そ
の時点で、最終パルスに対する転流信号を生成してイン
バータ30に供給する。
が大幅に抑制され、もって、キャリッジ60の振動振幅
を抑制した状態で、キャリッジ60を目標位置まで移動
させることが可能となる。したがって、モータ定数や負
荷が変化しても振動振幅を大きく抑制しながら3相HB
ステップモータの駆動によってキャリッジ60を移動す
るプリンタ装置を実現することが可能となる。
40が、3相HBステップモータ10を全駆動させてキ
ャリッジ60を目標位置まで移動させることもできる。
態においては、特にプリンタ装置のキャリッジ60移動
に適したハイブリイド型のステップモータである3相ハ
イブリッドステップモータを例にとり説明してきたが、
本発明は、他の型式例えば5相のハイブリッドステップ
モータ、PM型のステップモータ、VR型のステップモ
ータ等にも適用可能である。
の時間を計測することで、ロータの固有振動の周期を把
握することができるので、この情報を用いて他の制御を
行うようにすることも可能である。
モータ定数や負荷が変化しても振動振幅を大きく抑制可
能なステップモータの駆動制御手段を実現することが可
能になるという効果が得られる。
する原理の説明図である。
する原理の説明図である。
する原理の説明図である。
のブロック構成図である。
構成図である。
フローチャートである。
フローチャートである。
リンタ装置に適用したもののブロック構成図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 ステップモータの駆動制御を行う装置で
あって、 還流ダイオードが並列に接続されたスイッチング素子を
複数有し、供給された転流信号に応じたパターンで、各
スイッチング素子のスイッチングを行うインバータ手段
と、 与えられた位置指令パルス列に応じて、前記転流信号を
生成して前記インバータに供給する制御手段と、 ロータ振動時にその回転方向が逆転した時点を検出する
検出手段と、を備え、 前記制御手段は、 前記位置指令パルス列のうちの最終パルス1個前のパル
スまでに対応する転流信号を順次生成して前記インバー
タ手段に供給すると共に、 最終パルスに対応する転流信号を、前記検出手段が逆転
を検出した時点で、前記インバータに供給することを特
徴とするステップモータの駆動制御装置。 - 【請求項2】 ステップモータの駆動制御を行う装置で
あって、 還流ダイオードが並列に接続されたスイッチング素子を
複数有し、供給された転流信号に応じたパターンで、各
スイッチング素子のスイッチングを行うインバータ手段
と、 与えられた位置指令パルス列に応じて、前記転流信号を
生成して前記インバータに供給する制御手段と、 ロータ振動時にその回転方向が逆転した時点を検出する
検出手段と、を備え、 前記制御手段は、 前記位置指令パルス列に対応する転流信号を順次生成し
て前記インバータ手段に供給する際に、 前記検出手段が逆転を検出すると、その検出時点で、次
の転流信号を前記インバータに供給することを特徴とす
るステップモータの駆動制御装置。 - 【請求項3】 請求項1および2のいずれかにおいて、 前記検出手段は、 各相に対して設けられた2つの還流ダイオードの導通状
態が変化した時点に基づいて、回転方向が逆転した時点
を検出する手段であることを特徴とするステップモータ
の駆動制御装置。 - 【請求項4】 請求項1、2および3のいずれかにおい
て、 前記ロータの回転軸は、プリンタのヘッドキャリッジを
移動させる移動機構に連結されていることを特徴とする
ステップモータの駆動制御装置。 - 【請求項5】 請求項1、2、3および4のいずれかに
おいて、 前記ロータは、3相ハイブリッドステップモータのロー
タであることを特徴とするステップモータの駆動制御装
置。 - 【請求項6】 与えられた位置指令パルス列に応じて、
転流信号を生成し、ステップモータ駆動用インバータに
供給するステップモータの駆動制御方法であって、 前記位置指令パルス列のうちの最終パルス1個前のパル
スまでに対応する転流信号を順次生成して前記インバー
タ手段に供給するステップと、 最終パルスに対応する転流信号を、ロータ振動時にその
回転方向が逆転した時点で、前記インバータ手段に供給
するステップと、を含むことを特徴とするステップモー
タの駆動制御方法。 - 【請求項7】 与えられた位置指令パルス列に応じて、
転流信号を生成し、ステップモータ駆動用インバータ手
段に供給するステップモータの駆動制御方法であって、 前記位置指令パルス列に対応する転流信号を順次生成し
て前記インバータ手段に供給する際に、ロータ振動時に
その回転方向が逆転したが検出されると、その検出時点
で、次の転流信号を前記インバータ手段に供給するステ
ップを、含むことを特徴とするステップモータの駆動制
御方法。
Priority Applications (1)
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JP2015136180A (ja) * | 2015-03-30 | 2015-07-27 | セイコーエプソン株式会社 | 流体噴射装置 |
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