JP2000050127A - 電子スチルカメラ及びその制御方法 - Google Patents

電子スチルカメラ及びその制御方法

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JP2000050127A
JP2000050127A JP10214988A JP21498898A JP2000050127A JP 2000050127 A JP2000050127 A JP 2000050127A JP 10214988 A JP10214988 A JP 10214988A JP 21498898 A JP21498898 A JP 21498898A JP 2000050127 A JP2000050127 A JP 2000050127A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動画バッファの大きさに関わらず、動画のコ
マ数を大幅に増大でき、実用上充分な長さの動画撮影時
間を達成する。 【解決手段】 表示手段に表示中の被写体像が更新され
る度に該被写体像の縮小画像データを一方の画像バッフ
ァの分割セルに順次に格納していき該一方の画像バッフ
ァの分割セルが一杯になると他方の画像バッファに切り
換えて当該動作を継続するとともに、格納先に指定され
ていない方の画像バッファの複数個の分割セルに格納さ
れた全ての縮小画像データを1つの画像データとみなし
て圧縮し記録する。画像バッファを交互に切り換えなが
ら、縮小画像データのバッファへの格納と、複数個の縮
小画像データの圧縮・記録とを同時並行的に行うことが
でき、画像バッファの大きさに関わらず、動画のコマ数
を大幅に増大できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子スチルカメラ
に関し、特に、カメラ本体のモニター画面に映し出され
る動画像(スルー画像)を利用して簡易な動画記録とそ
の再生を可能にした電子スチルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、公知の電子スチルカメラの概
念図である。この概念図は、撮像系1、バッファメモリ
2、表示系3及び圧縮・伸張処理系4の間を行き来する
データの流れを模式化したものであり、この図では、四
つの流れ〜が示されている。
【0003】第1の流れは、撮像系1からバッファメ
モリ2へと向かうデータの流れであり、このデータは、
撮像系1に含まれるカラーイメージセンサで撮影され
た、例えば640×480画素の画像サイズを持つ所定
周期のフレーム画像データである。第2の流れは、バ
ッファメモリ2から表示系3へと向かうデータの流れで
あり、このデータは、表示系3に含まれるモニター画面
の画素構成に見合ったサイズに縮小された表示用画像デ
ータである。第3の流れは、バッファメモリ2から圧
縮・伸長処理系4へと向かうデータの流れであり、この
データは、圧縮処理後にフラッシュメモリなどの記録媒
体5に記録される高品質なキャプチャー画像データであ
る。最後に第4の流れは、圧縮・伸張処理系4からバ
ッファメモリ2へと向かうデータの流れであり、このデ
ータは、記録媒体5から読み出された画像データを伸張
処理して元の高品質な画像に再生した再生画像データで
ある。
【0004】ビデオトランスファー回路6はカメラの操
作段階に応じて、これら4つの流れ〜をコントロー
ルするものであり、具体的には、(イ)カメラ本体のモ
ニター画面を見ながら構図を調整する撮影準備段階では
第1の流れと第2の流れを許容し、(ロ)シャッタ
ーキーを押して画像をキャプチャーする記録段階では第
3の流れを許容し、(ハ)所望の画像を記憶媒体から
読み出してモニター画面上に表示する再生段階では第2
の流れと第4の流れを許容するものである。
【0005】ところで、上記の撮影準備段階では、第1
の流れと第2の流れを許容することによって、カメ
ラ本体のモニター画面に被写体のスルー画像を映し出し
ているが、スルー画像の更新周期が長いと構図調整がや
りにくくなるので、できるだけ動きの滑らかなスルー画
像を表示することが求められる。
【0006】一方、電子スチルカメラに対する要求は一
段と高度化しつつあり、例えば、簡易な動(連続)画像
を記録したいという要求もその一つであるが、この要求
は、上記の「第1の流れと第2の流れを許容するこ
とによって、カメラ本体のモニター画面に被写体のスル
ー画像を映す」という点を利用することによって達成可
能である。図11は、この点に着目して簡易な動画像を
記録できるようにした従来の電子スチルカメラの概念図
であり、図10と同様に、撮像系1、バッファメモリ
2、表示系3及び圧縮・伸張処理系4の間を行き来する
データの流れを模式化したものである。図10との相違
は、バッファメモリ2に動画用のバッファ(以下「動画
バッファ」という)を設けた点、スルー画像の元になる
フレーム画像の画素を間引いてフレーム画像の1/4n
(n>0)、例えば1/16の大きさのコマ画像データ
を生成する間引き回路7などを備えた点にある。なお、
はコマ画像生成のためのデータの流れである。
【0007】図12は、動画バッファ8の概念図であ
り、バッファ全体の大きさはスルー画像の元になるフレ
ーム画像の大きさ(640×480画素)と同一である
(注1)。動画バッファ8は、この例の場合、16分割
されており、各分割セルC1〜C16の大きさは、コマ
画像と同一の160×120画素である。注1:例示の
動画バッファ8の大きさは、少なくとも、1枚のフレー
ム画像(640×480画素)に相当する大きさであれ
ばよいことを示しているが、実際には、複数枚のマルチ
画面画像を格納できるように、同枚数分のフレーム画像
に相当する大きさになっている。このことは、後述の
「実施の形態」においても同様である。以下、説明の簡
単化のために、上記例示のとおりとする。
【0008】図13は、スルー画像の表示タイミング
と、動画バッファ8へのコマ画像の格納タイミングを示
す図である。この図において、動画記録(連続撮影)を
開始すると、まず、その時点で表示されているスルー画
像の元になるフレーム画像G1を間引いて1番目の分割
セルC1に格納し(S1_1)、そして、スルー画像の
表示が更新される度に、そのスルー画像の元になるフレ
ーム画像Gi(iは2、3、・・・・、16)を間引いてi
番目の分割セルCiに順次に格納していく(S1_
i)。動画バッファ8の16個のセルC1〜C16に全
てコマ画像が格納されると、この16個のコマ画像全体
を1枚のキャプチャー画像とみなし、前述の記録段階
(ロ)と同様の流れ(第3の流れ)で圧縮・伸長処理
系4に転送し、圧縮処理した後、記録媒体5に記録す
る。
【0009】なお、記録媒体5に記録した動画像を再生
するパターンは二つある。一つは16個のコマ画像全体
を1枚のキャプチャー画像とみなして再生する通常の画
像再生と同様のパターンであり、他の一つは動画再生の
パターンである。動画再生のパターンでは、16個のコ
マ画像全体を一旦、動画バッファメモリ8に読み込んだ
後、各コマ画像を順次に拡大処理(間引きと反対の処
理)を行なうことにより、モニター画面での動画表示を
可能にしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術にあっては、 <撮影時について>動画バッファに複数枚のマルチ画像
を一旦格納した後、順次に圧縮処理して、記録媒体に記
録する構成となっていたため、一度に撮影できる動画の
最大コマ数(言い換えれば最大撮影時間)がもっぱら動
画バッファの大きさで一義的に決まってしまい、例え
ば、16分割の動画バッファを4つ備えたとしても、
0.1秒間隔で高々64個のコマ画像(撮影時間に換算
すると0.1×64=6.4秒)しか撮影できないとい
う問題点があり、 <再生時について>記録媒体に格納された複数枚のマル
チ画像を順次に伸長処理して、動画バッファに展開する
構成となっていたため、一度に再生できる動画の最大コ
マ数(言い換えれば最大再生時間)がもっぱら動画バッ
ファの大きさで一義的に決まってしまい、例えば、16
分割の動画バッファを4つ備えたとしても、0.1秒間
隔で高々64個のコマ画像(再生時間に換算すると0.
1×64=6.4秒)しか再生できないという問題点が
ある。なお、動画バッファのサイズを大きくすれば、上
記問題点(撮影時及び再生時の問題点)を解決できる
が、反面、コストアップを招くという新たな問題点を招
来するので好ましい対策ではない。
【0011】そこで本発明は、動画バッファの大きさに
関わらず、動画のコマ数を大幅に増大でき、以って実用
上充分な長さの動画撮影時間を達成できる電子スチルカ
メラの提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の電子スチ
ルカメラは、被写体を連続して撮像して被写体像の信号
を順次発生する撮像手段と、前記被写体像の信号に基づ
いて前記被写体像の画像データを順次生成するデータ生
成手段とを有する電子スチルカメラにおいて、前記デー
タ生成手段により生成された画像データを縮小して縮小
画像データを順次生成する画像縮小手段と、各々複数個
の分割セルを有する二つの画像バッファと、前記画像縮
小手段の出力を一方の画像バッファの分割セルに順次に
格納していき該一方の画像バッファの分割セルが一杯に
なると他方の画像バッファに切り換えて当該動作を継続
するバッファ制御手段と、前記バッファ制御手段によっ
て格納先に指定されていない方の前記画像バッファの複
数個の分割セルに格納された全ての縮小画像データを1
つの画像データとみなして圧縮処理する圧縮手段と、前
記圧縮手段の出力を記録する記録手段と、を備えたこと
を特徴とする。請求項2記載の電子スチルカメラは、請
求項1記載の電子スチルカメラにおいて、前記圧縮手段
は、前記バッファ制御手段によって格納先に指定されて
いる方の画像バッファに縮小画像データを順次格納する
ために実行されている前記画像縮小手段による縮小画像
データの生成処理に割り込んで圧縮処理を実行すること
を特徴とする。請求項3記載の電子スチルカメラは、請
求項1又は請求項2記載記載の電子スチルカメラにおい
て、前記記録手段の記録容量が一杯になるまで、前記撮
像手段、データ生成手段、画像縮小手段、バッファ制御
手段、圧縮手段及び記録手段による動作を継続すること
を特徴とする。請求項4記載の電子スチルカメラは、被
写体を連続して撮像して被写体像の信号を順次発生する
撮像手段と、前記被写体像の信号に基づいて前記被写体
像の画像データを順次生成するデータ生成手段と、前記
データ生成手段により生成された画像データを縮小して
縮小画像データを順次生成する画像縮小手段と、前記画
像縮小手段により順次生成される複数の縮小画像データ
を1つの画像データとみなして順次圧縮処理する圧縮手
段と、前記圧縮手段により順次圧縮処理された画像デー
タを順次記録する記録手段とを有する電子スチルカメラ
において、各々複数個の分割セルを有する二つの画像バ
ッファと、前記記録手段内の画像データを伸長処理して
一方の画像バッファに格納し、該画像バッファの各分割
セルから縮小画像データを順次に拡大処理して読み出し
ている間に同時並行的に記録手段内の次の画像データを
伸長処理して他方の画像バッファに展開するバッファ制
御手段と、前記バッファ制御手段によって拡大処理され
た縮小画像データに基づいて表示手段に被写体像を順次
表示させる表示制御手段と、を備えたことを特徴とす
る。請求項5記載の電子スチルカメラは、請求項4記載
の電子スチルカメラにおいて、前記バッファ制御手段
は、表示手段に被写体像を順次表示させるために実行さ
れている縮小画像データの拡大処理に割り込んで前記伸
長処理を実行することを特徴とする。請求項6記載の電
子スチルカメラは、請求項4又は請求項5記載の電子ス
チルカメラにおいて、前記バッファ制御手段は、縮小画
像データを順次に拡大処理して読み出す周期を、該縮小
画像の記録時の周期に同期させることを特徴とする。請
求項7記載の電子スチルカメラの制御方法は、被写体を
連続して撮像して被写体像の信号を順次発生し、前記被
写体像の信号に基づいて前記被写体像の画像データを順
次生成するとともに、前記画像データに基づいて表示手
段に被写体像を表示させる電子スチルカメラの制御方法
において、前記表示手段に表示中の被写体像の元になる
画像データを縮小して縮小画像データを順次生成する第
1ステップと、前記表示手段に表示中の被写体像が更新
される度に前記縮小画像データを一方の画像バッファの
複数個の分割セルに順次に格納していき該一方の画像バ
ッファの分割セルが一杯になると他方の画像バッファに
切り換えて当該動作を継続する第2ステップと、前記第
2ステップによって格納先に指定されていない方の前記
画像バッファの複数個の分割セルに格納された全ての縮
小画像データを1つの画像データとみなして圧縮処理し
記録手段に記録する第3ステップと、を含むことを特徴
とする。請求項8記載の電子スチルカメラの制御方法
は、請求項7記載の電子スチルカメラの制御方法におい
て、前記記録手段の記録容量が一杯になるまで、前記第
1ステップ、第2ステップ及び第3ステップによる動作
を継続することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しながら説明する。図1は、電子スチルカメラ
の外観図である。図示の電子スチルカメラ10は、カメ
ラ本体11にシャッターキー12を含む様々なキースイ
ッチ12〜21(詳細は後述)を備えるとともに、その
前面にストロボ22、写真レンズ23、ファインダー2
4及びオートフォーカスユニット部25などを備え、且
つ、その背面に液晶ディスプレイ26を備えて構成され
ている。
【0014】キースイッチ12〜21の一つは、先にも
述べたようにシャッターキー12であり、それ以外は、
例えば、プラスキー13、マイナスキー14、電源スイ
ッチ15、メニューキー16、ディスプレイキー17、
記録モードキー18、セルフタイマーキー19、ストロ
ボモードキー20、REC/PLAYキー21などであ
り、これら各キーの機能(役割)は、以下のとおりであ
る。 (1)シャッターキー12:記録モード時には、その名
のとおり“シャッターキー"(半押しで露出とフォーカ
スを固定し、全押しで画像をキャプチャーする)として
働くキーであるが、記録モードや再生モード(キャプチ
ャー画像を再生したり他の機器に出力したりするモー
ド)時にメニューキー16が押された場合には、液晶デ
ィスプレイ26に表示された様々な選択項目を了解する
ためのYESキーとしても働くマルチ機能キーである。 (2)プラスキー13:再生画像を選択したり、各種シ
ステム設定を選択したりするために用いられるキーであ
る。“プラス"は、その選択方向を意味し、画像選択の
場合であれば最新画像の方向、システム設定選択の場合
であれば液晶ディスプレイ26の走査方向である。 (3)マイナスキー14:方向が逆向きである以外、プ
ラスキーと同じ機能である。
【0015】(4)電源スイッチ15:カメラの電源を
オンオフするスイッチである。 (5)メニューキー16:各種システム設定を行うため
のキーである。再生モードにおいては、デリートモード
(画像の消去モード)や動画表示モードをはじめとした
各種項目を液晶ディスプレイ26に表示し、記録モード
においては、画像の記録に必要な、例えば、記録画像の
精細度、オートフォーカスのオンオフ、動画(連続)撮
影の撮影時間などの選択項目を液晶ディスプレイ26に
表示する。 (6)ディスプレイキー17:液晶ディスプレイ26に
表示された画像に様々な情報をオーバラップ表示するた
めのキーであり、例えば、記録モードでは、残り撮影可
能枚数や撮影形態(通常撮影、パノラマ撮影、動画撮
影)などの情報をオーバラップ表示し、再生モードで
は、再生画像の属性情報(ページ番号や精細度等)をオ
ーバラップ表示する。
【0016】(7)記録モードキー18:記録モード時
のみ使用可能になるキーである。通常撮影やパノラマ撮
影等を選択するほか、本実施の形態では簡易な動画撮影
を選択する。 (8)セルフタイマーキー19:セルフタイマー機能を
オンオフするキーである。 (9)ストロボモードキー20:ストロボに関する様々
な設定、例えば、強制発光させたり、発光を禁止した
り、赤目を防止したりするキーである。 (10)REC/PLAYキー21記録モードと再生モ
ードを切り替えるためのキーである。この例では、スラ
イドスイッチになっており、上にスライドすると記録モ
ード、下にスライドすると再生モードになる。
【0017】図2は、本実施の形態における電子スチル
カメラのブロック図である。図2において、30はCC
D(イメージセンサ)、31はCCD30のドライバ、
32はタイミング発生器(TG)、33はサンプルホー
ルド回路(S/H)、34はアナログディジタル変換
器、35はカラープロセス回路、36はビデオトランス
ファー回路、37はバッファメモリ、38は圧縮・伸長
回路、39はフラッシュメモリ(記録手段)、40はC
PU、41はキー入力部、42はディジタルビデオエン
コーダ、43はバスである。なお、23は写真レンズ、
26は液晶ディスプレイである。
【0018】これら各部の機能は、概ね以下のとおりで
ある。 (A)写真レンズ23:CCD30の受光面上に被写体
の像を結ばせるためのものであり、自動焦点機能のため
の焦点合わせ機構を備えている。なお、ズーム機能を備
えたり、沈胴式であったりしてもよい。
【0019】(B)CCD30:電荷をアレイ状に転送
する固体撮像デバイスである。電荷結合素子とも呼ばれ
る。アナログ遅延線などに用いられるものもあるが、本
明細書では、特に、二次元の光学情報を時系列(シリア
ル列)の電気信号に変換して出力する固体のイメージセ
ンサーを指す。一般にCCDは、多数の光電変換素子を
アレイ状に並べた光電変換部と、光電変換素子の出力電
荷を蓄積する電荷蓄積部と、電荷蓄積部の電荷を所定の
方式で読み出す電荷読み出し部とから構成されており、
光電変換素子の一つ一つが画素になる。例えば、有効画
素数が100万画素のCCDでは、少なくともアレイの
桝目が100万個並んでいることになる。以下、説明の
都合上、図示のCCD30の有効画素数を640×48
0とする。すなわち、行方向(横方向)に640個、列
方向(縦方向)に480個の画素で構成された、640
列×480行のアレイ構造を有しているものとする。な
お、本実施の形態のCCD30はカラーCCDである。
一般にCCDの画素情報そのものは色情報を持っていな
いため、カラーCCDでは前面に色フィルタアレイ(光
の三原色を用いた原色フィルタ又は色の三原色を用いた
補色フィルタ)を装着し、さらにその前面に、色フィル
タアレイのピッチに相当する周波数成分を有する偽の色
信号を除去するための光学ローパスフィルタを装着する
が、図面では略してある。
【0020】また、CCDは、電荷の読み出し方式によ
って二つのタイプに分けることができる。第1は、信号
を読み出すときに画素を一つずつ飛ばす「飛び越し読み
出し方式」(インターレースCCDとも言う)のタイプ
であり、第2は、全画素を順番に読み出す「全面読み出
し方式」(ノンインターレースCCD又はプログレッシ
ブCCDとも言う)のタイプである。電子スチルカメラ
では第2のタイプがよく用いられるものの、昨今の10
0万画素を越えるメガピクセル級の電子スチルカメラで
は第1のタイプを用いることもある。以下、説明の便宜
上、本実施の形態のCCD30は、第2のタイプ(全面
読み出し方式)とする。
【0021】(C)ドライバ31とタイミング発生器3
2:CCD30の読み出しに必要な駆動信号を生成する
部分であり、CCD30はこの駆動信号に同期して画像
信号を出力する。本実施の形態のCCD30は、全面読
み出し方式と仮定されているから、CCD30の各列を
次々に指定しながら行単位に画素の情報を転送する(読
み出す)ことができる駆動信号、要するに、640列×
480行のアレイ構造の左上から右下の方向(この方向
はテレビジョンの走査方向に類似する)に画素情報をシ
リアルに読み出すための水平・垂直それぞれの駆動信号
を生成するものである。 (D)サンプルホールド回路33:CCD30から読み
出された時系列の信号(この段階ではアナログ信号であ
る)を、CCD30の解像度に適合した周波数でサンプ
リング(例えば、相関二重サンプリング)するものであ
る。なお、サンプリング後に自動利得調整を行うことも
ある。 (E)アナログディジタル変換器34:サンプリングさ
れた信号をディジタル信号に変換するものである。
【0022】(F)カラープロセス回路35:アナログ
ディジタル変換器34の出力から輝度・色差マルチプレ
クス信号(以下、YUV信号と言う)を生成する部分で
ある。YUV信号を生成する理由は、次のとおりであ
る。アナログディジタル変換器34の出力は、アナログ
かディジタルかの違い及びサンプリングやディジタル変
換の誤差を除き、実質的にCCD30の出力と一対一に
対応し、光の三原色データ(RGBデータ)そのもので
あるが、このデータはサイズが大きく、限られたメモリ
資源の利用や処理時間の点で不都合をきたす。そこで、
何らかの手法で多少なりともデータ量の削減を図る必要
がある。YUV信号は、一般にRGBデータの各要素デ
ータ(Rデータ、Gデータ、Bデータ)は輝度信号Yに
対して、G−Y、R−Y、B−Yの三つの色差信号で表
現できるうえ、これら三つの色差信号の冗長を取り除け
ば、G−Yを転送しなくてもよく、G−Y=α(R−
Y)−β(B−Y)で再現できる、という原理に基づく
一種のデータ量削減信号と言うことができる。ここで、
αやβは合成係数である。
【0023】なお、YUV信号をYCbCr信号(Cb
とCrはそれぞれB−YとR−Y)と言うこともある
が、本明細書ではYUV信号に統一することにする。ま
た、YUV信号の信号フォーマットは、輝度信号と二つ
の色差信号のそれぞれを独立して含む“コンポーネン
ト"と呼ばれる固定長の三つのブロックで構成されてお
り、各コンポーネントの長さ(ビット数)の比をコンポ
ーネント比と言う。変換直後のYUV信号のコンポーネ
ント比は1:1:1であるが、色差信号の二つのコンポ
ーネントを短くする、すなわち、1:x:x(但し、x
<1)とすることによってもデータ量を削減できる。こ
れは、人間の視覚特性は輝度信号よりも色差信号に対し
て鈍感であると言うことを利用したものである。
【0024】(G)ビデオトランスファー回路36:冒
頭で説明した図11のビデオトランスファー回路6と同
等の働きをするものである。すなわち、ビデオトランス
ファー回路36は、(撮像系の出口を構成する)カラー
プロセス回路35、バッファメモリ37、(表示系の入
り口を構成する)ディジタルビデオエンコーダ42及び
(圧縮・伸長系の主要部を構成する)圧縮・伸張回路3
8の間を行き来するデータの流れをコントロールするも
のであり、具体的には、液晶ディスプレイ26の表示を
見ながら構図を調整する撮影準備段階で図示の第1の流
れと第2の流れを許容し、シャッターキー12を押
して表示中の画像をフラッシュメモリ39にキャプチャ
ーする記録段階で図示の第3の流れを許容し、所望の
画像をフラッシュメモリ39から読み出して液晶ディス
プレイ26に表示する再生段階で図示の第2の流れと
第4の流れを許容し、さらに、動画像の記録を行う動
画記録段階で図示の第5の流れを許容し、さらにな
お、動画像の再生を行う動画再生段階で図示の第6の流
れを許容するものである。
【0025】なお、“流れ"とは、カラープロセス回路
35、バッファメモリ37、ディジタルビデオエンコー
ダ42及び圧縮・伸長回路38の間を行き来するデータ
の動きを概念的に捉えた便宜上の表現であり、その言葉
自体に格別の意味はないものの、一般にディジタルシス
テムにとっては、データの素早い動きはその性能を直接
に左右し、とりわけ大量の画素情報を取り扱う電子スチ
ルカメラにとっては、(データの素早い動きは)当然配
慮されなければならない設計条件の一つであるから、上
記流れのすべて又は一部は高速データ転送の手法を駆使
したデータの流れを意味するものである。すなわち、第
1から第6の流れ〜は、例えば、DMA(direct m
emory access)転送による流れであり、ビデオトランス
ファー回路36は、それに必要な制御部(DMAコント
ローラ)やその他の周辺部分(例えば、転送速度調節の
ためのFIFOメモリ及びインターフェース回路など)
を含み、これら各部の働きによって、カラープロセス回
路35、バッファメモリ37、ディジタルビデオエンコ
ーダ42及び圧縮・伸長回路38の間の“素早いデータ
転送"(例えば、DMA転送)を調停するものである。
【0026】(H)バッファメモリ37:書き換え可能
な半導体メモリの一種であるDRAMで構成されてい
る。一般にDRAMは記憶内容を保持するために、デー
タの再書込み(リフレッシュ)をダイナミックに行う点
でスタティックRAM(SRAM)と相違するが、SR
AMと比べて書込みや読み出し速度が劣るものの、ビッ
ト単価が安く、大容量の一時記憶を安価に構成できるこ
とから、特に電子スチルカメラに好適である。但し、本
発明では、DRAMに限定しない。書き換え可能な半導
体メモリであればよい。
【0027】ここで、バッファメモリ37の記憶容量
は、以下の条件を全て満たさなければならない。第1の
条件は作業に必要な充分なワークエリア(作業空間)を
確保できる容量であるという点である。作業空間の大き
さはCPU40のアーキテクチャやOS(オペレーティ
ングシステム)及びそのOSの管理下で実行される各種
のアプリケーションプログラムによって決まるので、こ
れらの仕様を検討して過不足のない適切な大きさにすれ
ばよい。第2の条件は少なくともカラープロセス回路3
5で生成された高精細な画像の情報(640×480画
素の画像情報で且つ1:1:1のコンポーネント比をも
つYUV信号)を2画面分格納できる大きさのバッファ
(以下「画像バッファ」)を確保できる容量であるとい
う点であり、さらに、第3の条件は動画用の画像(64
0×480画素)を2画面分格納できる大きさのバッフ
ァ(以下「動画バッファ」)を確保できる容量であると
いう点である。図3は、バッファメモリ37のメモリマ
ップを示す図であり、#1〜#4がバッファ用のエリア
である。各バッファの大きさは同一で、用途は固定され
ていない。すなわち、各バッファを画像バッファと動画
バッファで共有できるようになっている。
【0028】(I)圧縮・伸長回路38:JPEGの圧
縮と伸長を行う部分である。JPEGの圧縮パラメータ
は固定であっても、圧縮処理の都度CPU40から与え
るようにしてもよい。なお、圧縮・伸長回路38は処理
速度の点で専用のハードウェアにすべきであるが、CP
U40でソフト的に行うことも可能である。
【0029】なお、JPEGとは、joint photographic
experts groupの略であり、カラー静止画(2値画像や
動画像を含まないフルカラーやグレイスケールの静止
画)の国際符号化標準である。JPEGでは、圧縮され
たデータを完全に元に戻すことができる可逆符号化と、
元に戻せない非可逆符号化の二つの方式が定められてい
るが、殆どの場合、圧縮率の高い後者の非可逆符号化が
用いられている。JPEGの使い易さは、圧縮に用いら
れるパラメータ(圧縮パラメータ)を調節することによ
って、符号化に伴う画質劣化の程度を自在に変えられる
点にある。すなわち、符号化側では、画像品質とファイ
ルサイズのトレードオフの中から適当な圧縮パラメータ
を選択できるし、あるいは、復号化側では、品質を多少
犠牲にして復号スピードを上げたり、時間はかかっても
最高品質で再生したりするなどの選択ができる点で使い
易い。JPEGの実用上の圧縮率は、非可逆符号の場合
で、およそ10:1から50:1程度である。一般的に
10:1から20:1であれば視覚上の劣化を招かない
が、多少の劣化を許容すれば30:1から50:1でも
十分実用に供する。ちなみに、他の符号化方式の圧縮率
は、例えば、GIF(graphics interchange format)
の場合で5:1程度に留まるから、JPEGの優位性は
明らかである。
【0030】(J)フラッシュメモリ39:書き換え可
能な読み出し専用メモリ(PROM:programmable rea
d only memory)のうち、電気的に全ビット(又はブロ
ック単位)の内容を消して内容を書き直せるものを指
す。フラッシュEEPROM(flash electrically era
sablePROM)とも言う。本実施の形態におけるフラ
ッシュメモリ39は、カメラ本体から取り外せない固定
型であってもよいし、カード型やパッケージ型のように
取り外し可能なものであってもよい。なお、フラッシュ
メモリ39は、内蔵型であれ取り外し可能型であれ、所
定の形式で初期化(フォーマット)されている必要があ
る。初期化済みのフラッシュメモリ39には、その記憶
容量に応じた枚数の画像を記録できる。例えば、圧縮後
の画像サイズを100KBとすれば、4MBの容量で4
0枚、8MBの容量で80枚を記録できる。 (L)CPU40:所定のプログラムを実行してカメラ
の動作を集中制御するものである。プログラムは、CP
U40の内部のインストラクションROMに書き込まれ
ており、記録モードでは、そのモード用のプログラム
が、また、再生モードでは、そのモード用のプログラム
がインストラクションROMからCPU40の内部RA
Mにロードされて実行される。
【0031】(M)キー入力部41:カメラ本体に設け
られた各種キースイッチの操作信号を生成する部分であ
る。 (N)ディジタルビデオエンコーダ42:ビデオトラン
スファー回路36を介してバッファメモリ37の画像バ
ッファから読み出されたディジタル値の表示用画像をア
ナログ電圧に変換するとともに、液晶ディスプレイ26
の走査方式に応じたタイミングで順次に出力するもので
ある。 (O)バス43:以上各部の間で共有されるデータ(及
びアドレス)転送路である。図では省略しているが、各
部の間には所要の制御線(コントロールライン)も設け
られている。
【0032】次に、作用を説明する。まず、はじめに画
像の記録と再生の概要を説明する。 <記録モード>このモードでは、写真レンズ23の後方
に配置されたCCD30がドライバ31からの信号で駆
動され、写真レンズ23で集められた映像が一定周期T
a毎に光電変換されて1画像分の映像信号が出力され
る。そして、この映像信号がサンプリングホールド回路
33でサンプリングされ、アナログディジタル変換器3
4でディジタル信号に変換された後、カラープロセス回
路35でYUV信号が生成される。このYUV信号は、
ビデオトランスファー回路36を介してバッファメモリ
37の画像バッファに転送され(第1の流れ)、同バ
ッファへの転送完了後に、ビデオトランスファー回路3
6によって読み出され(第2の流れ)、ディジタルビ
デオエンコーダ42を介して液晶ディスプレイ26に送
られ、スルー画像として表示される。
【0033】この状態でカメラの向きを変えると、液晶
ディスプレイ26に表示されているスルー画像の構図が
変化し、適宜の時点(所望の構図が得られた時点)でシ
ャッターキー12を“半押し"して露出とフォーカスを
セットした後、“全押し"すると、バッファメモリ37
の画像バッファに保存されているYUV信号がその時点
のYUV信号で固定され、かつ液晶ディスプレイ26に
表示されているスルー画像も同時点の画像で固定され
る。そして、その時点でバッファメモリ37の画像バッ
ファに保存されているYUV信号は、ビデオトランスフ
ァー回路36を介して圧縮・伸長回路38に送られ(第
3の流れ)、Y、Cb、Crの各コンポーネント毎に
8×8画素の基本ブロックと呼ばれる単位でJPEG符
号化された後、フラッシュメモリ39に書き込まれ、1
画像分のキャプチャー画像として記録される。
【0034】<再生モード>このモードでは、CCD3
0からバッファメモリ37までの経路(第1の流れ)
が停止されるとともに、最新のキャプチャー画像がフラ
ッシュメモリ39から読み出され、圧縮・伸長回路38
で伸張処理された後、ビデオトランスファー回路36を
介してバッファメモリ37の画像バッファに送られる
(第4の流れ)。そして、この画像バッファのデータ
がビデオトランスファー回路36とディジタルビデオエ
ンコーダ42を介して液晶ディスプレイ26に送られ
(第2の流れ)、再生画像として表示される。なお、
プラスキー13やマイナスキー14を押すことにより、
フラッシュメモリ39から読み出す画像を前に進めたり
後に戻したりしながらこの動作を繰り返すことができ、
希望の画像を再生することができる。
【0035】<バッファメモリ37の状態遷移(通常の
撮影モード)>図4は、通常の撮影モードにおけるバッ
ファ#1〜#4の状態遷移を示す図である。なお、以下
の説明では簡単化のために、撮像系からの画像データの
取り込み周期を(CCD30の割り込み周期)Ta、表
示系の表示周期をTbとし、Ta=Tbの場合を想定し
ている。図4において、各バッファの中に記載された
「撮像系」や「表示系」は、現在当該バッファがその
“系"からアクセスされていることを示している。すな
わち、左端の初期状態図(a)は、例えば、バッファ#
1が撮像系からアクセスされており、カラープロセス回
路35からの画像データがバッファ#1に展開中である
ことを示している。また、初期状態の次の状態図(b)
は、バッファ#1が表示系からアクセスされているとと
もに、他のバッファ、例えば、バッファ#2が撮像系か
らアクセスされており、バッファ#1に展開済みの画像
データがディジタルビデオエンコーダ42によって読み
出し中であるとともに、それと並行して、カラープロセ
ス回路35からの画像データがバッファ#2に展開中で
あることを示している。同様に、次の状態図(c)は、
バッファ#1が撮像系からアクセスされているととも
に、バッファ#2が表示系からアクセスされており、カ
ラープロセス回路35からの画像データがバッファ#1
に展開中であるとともに、それと並行して、バッファ#
2に展開済みの画像データがディジタルビデオエンコー
ダ42によって読み出し中であることを示している。そ
して、以降の状態遷移は、状態図(b)と状態図(c)
を順次に繰り返すこととなり、結局、二つのバッファ
(図では#1と#2)の一方に画像データを展開してい
る間、他方のバッファから展開済みの画像データを読み
出すという交互アクセスを行うことになる。
【0036】<バッファメモリ37の状態遷移(通常の
再生モード)>図5は、通常の再生モードにおけるバッ
ファ#1〜#4の状態遷移を示す図である。なお、以下
の説明においても簡単化のために、圧縮・伸長処理系の
処理時間をTc、表示系の表示周期をTbとし、Tc=
Tbの場合を想定している。図5において、各バッファ
の中に記載された「圧縮・伸長処理系」や「表示系」
は、現在当該バッファがその“系"からアクセスされて
いることを示している。すなわち、左端の初期状態図
(a)は、例えば、バッファ#1が圧縮・伸長処理系か
らアクセスされており、圧縮・伸長回路38からの画像
データがバッファ#1に展開中であることを示してい
る。また、初期状態の次の状態図(b)は、バッファ#
1が表示系からアクセスされているとともに、他のバッ
ファ、例えば、バッファ#2が圧縮・伸長処理系からア
クセスされており、バッファ#1に展開済みの画像デー
タがディジタルビデオエンコーダ42によって読み出し
中であるとともに、それと並行して、圧縮・伸長回路3
8からの画像データがバッファ#2に展開中であること
を示している。同様に、次の状態図(c)は、バッファ
#1が圧縮・伸長処理系からアクセスされているととも
に、バッファ#2が表示系からアクセスされており、圧
縮・伸長回路38からの画像データがバッファ#1に展
開中であるとともに、それと並行して、バッファ#2に
展開済みの画像データがディジタルビデオエンコーダ4
2によって読み出し中であることを示している。そし
て、以降の状態遷移は、状態図(b)と状態図(c)を
順次に繰り返すこととなり、結局、二つのバッファ(図
では#1と#2)の一方に画像データを展開している
間、他方のバッファから展開済みの画像データを読み出
すという交互アクセスを行うことになる。
【0037】ところで、図4及び図5で示されているバ
ッファは、#1〜#4の4つであり、上述の各状態遷移
によれば、2つのバッファ(図では#3と#4)が未使
用になっているが、これら未使用のバッファは、次に述
べる動画撮影モードにおいて、「動画バッファ」として
利用されるものである。
【0038】<バッファメモリ37の状態遷移(動画撮
影モード)>図6は、動画撮影モードにおける「動画バ
ッファ」(上述の状態遷移における未使用バッファ#
3、#4;以下便宜的にこのバッファ番号を使用する)
の状態遷移を示す図である。動画バッファ#3、#4は
1/4n等分で用いられる。ここに、当分量(1/4n
はコマ画像の縮小率(間引き率)によって決まり、例え
ば、640×480画素の画像データを160×120
画素のコマ画像に縮小する場合は1/16になる。すな
わち、動画バッファ#3、#4は図示の桝目で示すよう
に16個の同じ大きさの分割セルで構成されることにな
る。
【0039】動画撮影を開始すると、まず、その時点で
液晶ディスプレイ26に表示されているスルー画像の元
になるフレーム画像(例えば、図4の状態図(b)のバ
ッファ#1に格納されている画像データ)の縮小画像を
生成して、その縮小画像を二つの動画バッファの一方
(図では#3)の1番目のセルに格納する(S2_
1)。ここで、縮小処理とは画素の間引き処理のことで
あり、640×480画素の画像を160×120画素
の画像に縮小するには、単純に4×4画素のうちの1画
素を選択すればよい。間引き処理を行うにはバッファメ
モリ37から所要の画素データ(4×4画素のうちの1
画素のデータ)を読み出して、その画素データをバッフ
ァメモリ37に書き込むが、この読み出しと書き込みの
際のデータの流れを模式化したのが上述の第5の流れ
である。
【0040】次に、液晶ディスプレイ26に表示されて
いるスルー画像が更新されると、そのスルー画像の元に
なるフレーム画像(例えば、図4の状態図(c)のバッ
ファ#2に格納されている画像データ)の縮小画像を生
成して、その縮小画像を同じ動画バッファ(#3)の2
番目のセルに格納する(S2_2)。そして、スルー画
像の表示が更新される度に、そのスルー画像の元になる
フレーム画像の縮小画像を生成して、その縮小画像を同
じ動画バッファ(#3)の3番目、4番目、・・・・、15
番目のセルに順次に格納していき(S2_3〜S2_1
5)、最後のセル(バッファ#3の右下隅の16番目の
セル)に縮小画像を格納すると(S2_16)、縮小画
像の格納先を他方の動画バッファ(#4)に切り換え
て、上記と同様の動作を繰り返す。
【0041】すなわち、スルー画像の表示が更新される
度に、そのスルー画像の元になるフレーム画像の縮小画
像を生成して、その縮小画像を動画バッファ(#4)の
1番目、2番目、3番目、・・・・、15番目のセルに順次
に格納していき(S2_17〜S2_31)、最後のセ
ル(バッファ#4の右下隅の16番目のセル)に縮小画
像を格納すると(S2_32)、縮小画像の格納先を他
方の動画バッファ(#3)に切り換える。そしてさら
に、スルー画像の表示が更新される度に、そのスルー画
像の元になるフレーム画像の縮小画像を生成して、その
縮小画像を動画バッファ(#3)の1番目、2番目、3
番目、・・・・、15番目のセルに順次に格納していき(S
2_33〜S2_47)、最後のセル(バッファ#3の
右下隅の16番目のセル)に縮小画像を格納すると(S
2_48)、縮小画像の格納先を他方の動画バッファ
(#4)に切り換え、再びスルー画像の表示が更新され
る度に、ステップS2_17以降をエンドレスに繰り返
し、動画撮影の終了又はフラッシュメモリ39の空き容
量がゼロ(若しくは所定量以下)になったときに繰り返
しを停止する。
【0042】ここで、S2_1からS2_16までの処
理(特に縮小画像の格納処理)は、冒頭で説明した従来
技術のもの(図13参照)と全く同じである。従来技術
との相違は、二つの動画バッファを交互に切り換えて使
用することにより、S2_1からS2_16及びS2_
17からS2_48の全体で示すように、分割セル数以
上の縮小画像(コマ画像)を間断なくエンドレスに格納
できるようにした点にある。すなわち、従来技術では最
大で分割数と同じ16個のコマ画像(複数枚のマルチ画
面画像を格納できるものにあっては、その枚数×コマ画
像数)しか格納できないが、本実施の形態では、そのよ
うなバッファメモリの容量によって決まる制限はなく、
コマ画像の格納数を飛躍的に増大できる。但し、理由は
後述するがフラッシュメモリ39の空き容量の制限を受
ける。
【0043】さて、S2_17に着目すると、このステ
ップにおいては、コマ画像の格納先でない方の動画バッ
ファ(#3)に16個のコマ画像の格納が完了してい
る。また、S2_23においても同様に、コマ画像の格
納先でない方の動画バッファ(#4)に16個のコマ画
像の格納が完了している。
【0044】したがって、格納済みの16個のコマ画像
を1枚の画像とみなせば、この画像の圧縮及び記録処理
と、コマ画像の縮小処理及び格納処理とを同時並行的に
行うことができ、要するに、動画バッファへのコマ画像
の縮小格納処理を継続しながら、一方で格納済みの16
個のコマ画像を1枚の画像に見立てて(圧縮した後)フ
ラッシュメモリ39に次々と記録することができ、その
限界は、フラッシュメモリ39の空き容量で決まるか
ら、上述の試算のように、例えば圧縮後の画像サイズを
100KB、フラッシュメモリ39の空き容量を8MB
とすると、最大で80枚の画像を記録でき、コマ画像換
算では80×16=1280枚もの大量の動画像を記録
することができる。ちなみに、この枚数を撮影時間に直
せば、0.1秒間隔で約21分となり、家庭用のディジ
タルビデオカメラに匹敵する長時間撮影が可能になるか
ら、電子スチルカメラにとって、産業上極めて有益且つ
インパクトのある格別な効果を得ることができる。
【0045】図7は、動画撮影モードにおけるタイミン
グチャートである。この図において、Taは撮像系から
の画像データの取り込み周期であり、Taごとに目盛が
入れられた横軸は時間軸を表している。時間軸の下側に
は3段の工程欄が設けられており、上段の工程欄にはC
CD30の割り込み処理期間が、中段の工程欄には一方
の動画バッファ#3に対する処理期間が、また、下段の
工程欄には他方の動画バッファ#4に対する処理期間が
それぞれ適当な表記方法で記載されている。すなわち、
上段の白抜き帯模様(図では正方形に見えるかもしれな
い)はその時間軸方向の長さでCCD30の割り込み処
理期間を示し、中段と下段のハッチング付き帯模様はそ
の時間軸方向の長さで間引き(及び格納)処理期間を示
し、中段と下段の黒色帯模様はその時間軸方向の長さで
圧縮(及び記録)処理期間を示している。これら処理の
優先順位は、「CCD30の割り込み処理」>「間引き
(及び格納)処理」>「圧縮(及び記録)処理」であ
る。
【0046】図中のS付き符号は、図6の状態遷移図の
ステップ番号と同一のものである。図7によれば、動画
撮影を開始すると、まず、スルー画像が更新される度
に、そのスルー画像の縮小画像を生成して一方の動画バ
ッファ#3の1番目、2番目、・・・・、16番目のセルに
順次に格納(S2_1、S2_2、・・・・、S2_16)
した後、引き続いて、スルー画像が更新される度に、そ
のスルー画像の縮小画像を生成して他方の動画バッファ
#4の1番目、2番目、・・・・、16番目のセルに順次に
格納(S2_17、S2_18、・・・・、)するが、この
縮小処理と、一方の動画バッファ#3に格納済みの16
個のコマ画像の圧縮処理とを、上記の優先順位に従って
同時並行的に実行している様子が認められる。なお、S
2_N−1とS2_Nの“N"は、動画記録の間のスル
ー画像の数であり、このNが最終的にフラッシュメモリ
39に記録されるコマ画像数(前述の試算によれば12
80枚)になる。
【0047】<バッファメモリ37の状態遷移(動画再
生モード)>図8は、動画再生モードにおける動画バッ
ファ#3、#4の状態遷移を示す図である。動画の再生
は、まず、16枚のコマ画像で構成された1枚目の画像
をフラッシュメモリ39から読み出して圧縮・伸長回路
38で伸張処理し、その伸長後の画像をビデオトランス
ファー回路36を介してバッファメモリ37に送り(第
4の流れ)、一方の動画バッファ(図では#3)に展
開することから始まる。そして、動画バッファ#3の1
番目のセル画像をビデオトランスファー回路36で読み
出し(第6の流れ)、拡大処理した後、再びバッファ
メモリ37の画像バッファに書き込み(第6の流れ
)、この画像バッファメモリのデータをビデオトラン
スファー回路36を介してディジタルビデオエンコーダ
42に送る(第2の流れ)ことによって、動画の初期
画面(静止画)を液晶ディスプレイ26に表示する(S
3_1)。
【0048】しかる後、動画のスタートボタン(例えば
シャッターキー12)が押されると、動画バッファ#3
の2番目、3番目、・・・・、16番目のセル画像を順次に
拡大処理して二つの画像バッファに交互に書き込み、液
晶ディスプレイ26に動画のコマ画像を連続的に表示す
る(S3_2〜S3_16)。ここで、S3_2〜S3
_16の間においては、フラッシュメモリ39から読み
出して伸長処理した2枚目の画像を、他方の動画バッフ
ァ#4に同時並行的に展開処理している。そして、その
展開完了のタイミングを、一方の動画バッファ#3の1
6番目のコマ画像の読み出し完了のタイミングよりも前
に設定(図では便宜的にタイミングを一致させてある)
しておけば、同コマ画像の読み出しを完了した時点で、
すでに他方の動画バッファ#4に2枚目の画像が完全に
展開されているから、以降、動画バッファを入れ換え
て、上記と同様の処理を繰り返せばよく(S3_17〜
S3_32)、エンドレスに処理を継続できるから、フ
ラッシュメモリ39に記録されている動画像の最後まで
表示を続けることができる。なお、動画像の最後に達し
た場合は1枚目の画像に戻って表示を繰り返してもよ
い。
【0049】図9は、動画再生モードにおけるタイミン
グチャートである。この図において、Tbは撮像系から
の画像データの取り込み周期Taに等しい、表示系の表
示周期であり、Tbごとに目盛が入れられた横軸は時間
軸を表している。時間軸の下側には2段の工程欄が設け
られており、上段の工程欄には一方の動画バッファ#3
に対する処理期間が、また、下段の工程欄には他方の動
画バッファ#4に対する処理期間がそれぞれ適当な表記
方法で記載されている。すなわち、上段のと下段の黒色
帯模様はその時間軸方向の長さで画像の伸長処理期間を
示し、ハッチング付き帯模様はその時間軸方向の長さで
画像の拡大処理期間を示している。これら処理の優先順
位は、「拡大処理」>「伸長処理」である。
【0050】図中のS付き符号は、図8の状態遷移図の
ステップ番号と同一のものである。図9によれば、ま
ず、1枚目の画像をフラッシュメモリ39から読み出し
て伸張処理した後、画像バッファ#3に展開し、しかる
後、動画再生の開始に伴って、画像バッファ#3の1番
目、2番目、・・・・、16番目のセル画像を順次に拡大処
理(S3_1、S3_2、・・・・、S3_16)して液晶
ディスプレイ26に表示するが、この拡大処理と、2枚
目の画像をフラッシュメモリ39から読み出して伸張処
理した後、画像バッファ#3に展開するという処理と
を、上記の優先順位に従って同時並行的に実行している
様子が認められる。なお、S3_N−1とS3_Nの
“N"は、フラッシュメモリ39に記録されたコマ画像
数(前述の試算によれば1280枚)である。
【0051】<まとめ>以上、説明したとおり、本実施
の形態によれば、各々二つの画像バッファと動画バッフ
ァを用意するだけで、フラッシュメモリ39の空き容量
一杯まで動画像を記録し再生することができる。その記
録枚数は、上述の試算のとおり、8MBの容量で128
0コマ(但し記録画像サイズを100KBとする)にも
及び、したがって、約21分もの長時間撮影(再生)が
可能になるという点で、従来技術(64コマ、6.4
秒)と比較にならないほどの格別な効果が得られる。
【0052】
【発明の効果】請求項1又は請求項7記載の発明によれ
ば、表示手段に表示中の被写体像が更新される度に該被
写体像の縮小画像データを一方の画像バッファの分割セ
ルに順次に格納していき該一方の画像バッファの分割セ
ルが一杯になると他方の画像バッファに切り換えて当該
動作を継続するとともに、格納先に指定されていない方
の画像バッファの複数個の分割セルに格納された全ての
縮小画像データを1つの画像データとみなして圧縮し記
録するので、画像バッファを交互に切り換えながら、縮
小画像データのバッファへの格納と、複数個の縮小画像
データの圧縮・記録とを同時並行的に行うことができ
る。したがって、画像バッファの大きさに関わらず、動
画のコマ数を大幅に増大でき、以って実用上充分な長さ
の動画撮影時間を達成できる。請求項2記載の電子スチ
ルカメラによれば、請求項1記載の電子スチルカメラに
おいて、前記圧縮手段は、前記バッファ制御手段によっ
て格納先に指定されている方の画像バッファに縮小画像
データを順次格納するために実行されている前記画像縮
小手段による縮小画像データの生成処理に割り込んで圧
縮処理を実行するので、バス等を共用でき、コストを押
さえることができる。請求項3記載の電子スチルカメラ
によれぱ、請求項1又は請求項2記載記載の電子スチル
カメラにおいて、前記記録手段の記録容量が一杯になる
まで、前記撮像手段、データ生成手段、画像縮小手段、
バッファ制御手段、圧縮手段及び記録手段による動作を
継続するので、画像バッファの大きさに関わらず、大量
の動画像記録を行うことができる。請求項4又は請求項
8記載の発明によれば、一方の動画バッファの各分割セ
ルからコマ画像データを順次に拡大処理して読み出して
いる間に同時並行的に記録手段内の画像データを伸長処
理して他方の動画バッファに展開するとともに、読み出
されたコマ画像データに基づいて表示手段に被写体像を
表示させるので、記録手段に記録された動画像を長時間
にわたって再生することができ、例えば、請求項1記載
の発明と併用して好ましい電子スチルカメラを提供でき
る。請求項5記載の電子スチルカメラによれば、請求項
4記載の電子スチルカメラにおいて、前記バッファ制御
手段は、表示手段に被写体像を順次表示させるために実
行されている縮小画像データの拡大処理に割り込んで前
記伸長処理を実行するので、バス等を共用でき、コスト
を押さえることができる。請求項6記載の発明によれ
ば、請求項4記載の発明において、コマ画像データを順
次に拡大処理して読み出す周期を、該コマ画像の記録時
の周期に同期させたので、動画の再生速度を適正化で
き、違和感のない動画再生を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子スチルカメラの外観図である。
【図2】電子スチルカメラのブロック図である。
【図3】バッファメモリのメモリマップ概念図である。
【図4】通常の撮影モードにおけるバッファの状態遷移
図である。
【図5】通常の再生モードにおけるバッファの状態遷移
図である。
【図6】動画撮影モードにおけるバッファの状態遷移図
である。
【図7】動画撮影モードにおけるタイミングチャートで
ある。
【図8】動画再生モードにおけるバッファの状態遷移図
である。
【図9】動画再生モードにおけるタイミングチャートで
ある。
【図10】従来の電子スチルカメラの要部概念図であ
る。
【図11】動画撮影機能を有する従来の電子スチルカメ
ラの要部概念図である。
【図12】従来の動画バッファの概念図である。
【図13】従来の動画バッファの状態遷移図である。
【符号の説明】
10 電子スチルカメラ 26 液晶ディスプレイ(表示手段) 30 CCD(撮像手段) 35 カラープロセス回路(データ生成手段) 37 バッファメモリ(画像バッファ) 38 圧縮・伸長回路(圧縮手段) 39 フラッシュメモリ(記録手段) 40 CPU(表示制御手段、画像縮小手段、バッファ
制御手段) 42 ディジタルビデオエンコーダ(表示手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/92 H04N 5/92 C H Fターム(参考) 2H054 AA01 5C022 AA13 AB15 AB22 AB66 AB68 AC01 AC11 AC32 AC42 AC52 5C052 AA17 AC03 CC11 DD02 EE02 EE03 EE06 EE08 GA02 GB01 GC03 GC05 GE04 GE06 GF01 5C053 FA06 FA07 GA11 GB21 GB36 HA33 KA04 KA24 KA25 LA01 LA06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を連続して撮像して被写体像の信
    号を順次発生する撮像手段と、 前記被写体像の信号に基づいて前記被写体像の画像デー
    タを順次生成するデータ生成手段とを有する電子スチル
    カメラにおいて、 前記データ生成手段により生成された画像データを縮小
    して縮小画像データを順次生成する画像縮小手段と、 各々複数個の分割セルを有する二つの画像バッファと、 前記画像縮小手段の出力を一方の画像バッファの分割セ
    ルに順次に格納していき該一方の画像バッファの分割セ
    ルが一杯になると他方の画像バッファに切り換えて当該
    動作を継続するバッファ制御手段と、 前記バッファ制御手段によって格納先に指定されていな
    い方の前記画像バッファの複数個の分割セルに格納され
    た全ての縮小画像データを1つの画像データとみなして
    圧縮処理する圧縮手段と、 前記圧縮手段の出力を記録する記録手段と、 を備えたことを特徴とする電子スチルカメラ。
  2. 【請求項2】 前記圧縮手段は、前記バッファ制御手段
    によって格納先に指定されている方の画像バッファに縮
    小画像データを順次格納するために実行されている前記
    画像縮小手段による縮小画像データの生成処理に割り込
    んで圧縮処理を実行することを特徴とする請求項1記載
    の電子スチルカメラ。
  3. 【請求項3】 前記記録手段の記録容量が一杯になるま
    で、前記撮像手段、データ生成手段、画像縮小手段、バ
    ッファ制御手段、圧縮手段及び記録手段による動作を継
    続することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電
    子スチルカメラ。
  4. 【請求項4】 被写体を連続して撮像して被写体像の信
    号を順次発生する撮像手段と、 前記被写体像の信号に基づいて前記被写体像の画像デー
    タを順次生成するデータ生成手段と、 前記データ生成手段により生成された画像データを縮小
    して縮小画像データを順次生成する画像縮小手段と、 前記画像縮小手段により順次生成される複数の縮小画像
    データを1つの画像データとみなして順次圧縮処理する
    圧縮手段と、 前記圧縮手段により順次圧縮処理された画像データを順
    次記録する記録手段とを有する電子スチルカメラにおい
    て、 各々複数個の分割セルを有する二つの画像バッファと、 前記記録手段内の画像データを伸長処理して一方の画像
    バッファに格納し、該画像バッファの各分割セルから縮
    小画像データを順次に拡大処理して読み出している間に
    同時並行的に記録手段内の次の画像データを伸長処理し
    て他方の画像バッファに展開するバッファ制御手段と、 前記バッファ制御手段によって拡大処理された縮小画像
    データに基づいて表示手段に被写体像を順次表示させる
    表示制御手段と、 を備えたことを特徴とする電子スチルカメラ。
  5. 【請求項5】 前記バッファ制御手段は、表示手段に被
    写体像を順次表示させるために実行されている縮小画像
    データの拡大処理に割り込んで前記伸長処理を実行する
    ことを特徴とする請求項4記載の電子スチルカメラ。
  6. 【請求項6】 前記バッファ制御手段は、縮小画像デー
    タを順次に拡大処理して読み出す周期を、該縮小画像の
    記録時の周期に同期させることを特徴とする請求項4又
    は請求項5記載の電子スチルカメラ。
  7. 【請求項7】 被写体を連続して撮像して被写体像の信
    号を順次発生し、 前記被写体像の信号に基づいて前記被写体像の画像デー
    タを順次生成するとともに、 前記画像データに基づいて表示手段に被写体像を表示さ
    せる電子スチルカメラの制御方法において、 前記表示手段に表示中の被写体像の元になる画像データ
    を縮小して縮小画像データを順次生成する第1ステップ
    と、 前記表示手段に表示中の被写体像が更新される度に前記
    縮小画像データを一方の画像バッファの複数個の分割セ
    ルに順次に格納していき該一方の画像バッファの分割セ
    ルが一杯になると他方の画像バッファに切り換えて当該
    動作を継続する第2ステップと、 前記第2ステップによって格納先に指定されていない方
    の前記画像バッファの複数個の分割セルに格納された全
    ての縮小画像データを1つの画像データとみなして圧縮
    処理し記録手段に記録する第3ステップと、 を含むことを特徴とする電子スチルカメラの制御方法。
  8. 【請求項8】 前記記録手段の記録容量が一杯になるま
    で、前記第1ステップ、第2ステップ及び第3ステップ
    による動作を継続することを特徴とする請求項7記載の
    電子スチルカメラの制御方法。
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