JP2000049710A - 通信用光源装置及び通信用光源装置の制御方法 - Google Patents

通信用光源装置及び通信用光源装置の制御方法

Info

Publication number
JP2000049710A
JP2000049710A JP10214558A JP21455898A JP2000049710A JP 2000049710 A JP2000049710 A JP 2000049710A JP 10214558 A JP10214558 A JP 10214558A JP 21455898 A JP21455898 A JP 21455898A JP 2000049710 A JP2000049710 A JP 2000049710A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light source
laser
wavelength
light
source device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10214558A
Other languages
English (en)
Inventor
Daisuke Kunimatsu
大介 国松
Yukio Kato
幸雄 加藤
Shin Arataira
慎 荒平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP10214558A priority Critical patent/JP2000049710A/ja
Publication of JP2000049710A publication Critical patent/JP2000049710A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Semiconductor Lasers (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力光の波長変動が抑制された通信用光源装
置及び通信用光源装置の制御方法を提供する。 【解決手段】 WDM光源10において,第kレーザ発
振器22−kは,第kフィルタ32−kを介してI×N
スプリッタ34の分波ポートに接続されている。また,
モード同期レーザ40は,I×Nスプリッタ34の合波
ポートに接続されている。かかる構成のWDM光源10
において,モード同期レーザ40にハイブリッドモード
同期動作をさせると,時間変動の少ない波長λk={λ
1+(k−1Δλ)}のスペクトル成分を持つ光パルス
P1を得ることができる。かかる光パルスP1は,1×
Nスプリッタ34と第kフィルタ32−kを介して波長
λk成分が第kレーザ発振器22−kに注入され,レー
ザ発振器22−kの出力光の波長変動を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,通信用光源装置及
び通信用光源装置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年,将来のマルチメディアネットワー
クを構築するために,10Gbit/sを越える超大容
量伝送方式の検討が進められている。かかる状況におい
て,従来,超大容量化の実現を可能とする多重化方式と
して,時分割多重(Time−Divisional
Multiplexing;TDM)方式,光領域での
時分割多重(Optical Time−Divisi
onal Multiplexing;OTDM)方
式,波長多重方式(Wavelength−Divis
ional Multiplexing;WDM)等の
研究が行なわれている。
【0003】これら多重化方式を応用した伝送方式の中
でWDM伝送方式は,一キャリア(搬送波)当たりの伝
送速度が低いため,超大容量伝送を行なう場合でも分散
許容値や光ファイバの非線形性等で制限される光入力パ
ワーを大きく設定することができる。かかる利点を有す
るWDM方式において用いられる通信用光源(以下,
「WDM光源」という。)としては,一般に,発振波長
が一定間隔で変化する複数のDBRレーザ或いはDFB
レーザ等を用いることが考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,DBR
レーザ及びDFBレーザでは,電流注入による熱トラン
ジェントに起因して,msオーダの波長変動等が生じ
る。WDM方式の通信システムにおいて,この様な時間
的な波長ずれは,重大な問題となる。したがって,WD
M方式の通信システムに用いられる通信用光源装置にお
いては,各レーザそれぞれが時間的に安定して等しい波
長間隔で発振しなくてはならない。
【0005】本発明は,従来の通信用光源装置が有する
上記問題点に鑑みて成されたものであり,出力光波長の
時間的な安定化が可能な,新規かつ改良された通信用光
源装置及び通信用光源装置の制御方法を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】従来の通信用光源装置が
有する上記問題を解決するために,請求項1に記載の発
明は,各々が所定波長のレーザ光を発振する少なくとも
2以上のレーザ発振手段を備える,通信用光源装置であ
って:所定波長と実質的に同一波長のスペクトル成分を
含む光パルスを形成する,光パルス形成手段と;光パル
スからスペクトル成分を分離してそれぞれ対応するレー
ザ発振手段に注入する,光注入手段と;を備える構成を
採用する。
【0007】かかる構成を有する請求項1に記載の発明
においては,レーザ発振手段として使用される例えばD
BRレーザやDFBレーザ等のレーザ発振器が,それぞ
れの発振波長と略同一な波長を持つ光パルスのスペクト
ル成分に同期させられる。したがって,光パルスにおい
て,所定波長の該スペクトル成分の時間的な安定化を行
うことによって,レーザ発信手段の出力波長を安定化す
ることができる。結果として,請求項1に記載の発明に
よれば,レーザ発振手段の発振波長の時間的な安定化が
可能であり,WDMをはじめとする大容量伝送方式の光
通信システムに適用可能な通信用光源装置を提供するこ
とが可能となる。
【0008】ここで,請求項2に記載の発明のように,
レーザ光の所定波長は,一定間隔で分布する構成とすれ
ば,対応するスペクトル成分の時間的変動が抑制された
光パルスを比較的容易に得ることができる。具体的に
は,例えば,ハイブリッド受動モード同期法や連続波
(Continuous Wave;CW)に所定周波
数の変調をかける方法等を光パルス形成手段に応用する
ことが考えられる。
【0009】ここで例示したハイブリッド受動モード同
期法については,P.A.Morton,J.E.Bo
wers,L.A.Koszi,M.Soler,J.
Lopata,D.P.Wilt著”「Monolit
hic hybrid mode−locked 1.
3 micro−meter semiconduct
or lasers」, Appl. Phys. L
ett., vol.56, pp.111−113,
1990”に詳細が記載されている。かかる方法は,
略述すれば,受動モード同期レーザにおいて可飽和吸収
領域の逆バイアスに周回周波数に近い周波数で変調をか
ける(ハイブリッドモード同期)ものである。
【0010】一般に,受動モード同期レーザからは,一
定波長間隔のスペクトル成分を持つ光パルスが発振され
る。かかる受動モード同期動作では,通常出力パルスの
時間ジッタが比較的大きい傾向にあるが,上記文献にも
記載されているように,ハイブリッド受動モード同期法
を採用すると,出力パルスの時間ジッタを減少させるこ
とができる。結果として,スペクトル成分の時間的な波
長変動が抑制された光パルスを得ることができる。
【0011】請求項2に記載の発明において,ハイブリ
ッド受動モード同期法を具現するには,請求項3に記載
の発明のような光パルス形成手段はモード同期レーザで
ある構成において,モード同期レーザとして,受動モー
ド同期レーザを適用すればよい。尚,モード同期レーザ
で安定化出力を得る方法としては,ハイブリッド受動モ
ード同期法以外にも,例えば利得スイッチを用いた能動
モード同期法や光シンクロナス受動モード同期法等があ
る。
【0012】また,連続波に所定周波数の変調をかける
方法(以下,「CW波変調法」という。)は,例えば電
界吸収型光変調器(以下,「EA変調器」という。)や
LiNbO変調器等,様々な光変調器を用いて行うこ
とができる。かかる場合,変調後の光は,連続波の波長
周辺に一定波長間隔でサイドバンドが生じた光パルスと
なる。一般に,この様にして得られた光パルスは時間的
に安定である。
【0013】なお,CW波変調法においては,連続波に
かける変調の深さを変化させて出力パルス幅をより狭く
すれば,パルス幅のフーリエ変換で与えられるスペクト
ル幅はより広くなる。即ち,光パルスにおいて,時間的
な波長変動が抑制されたスペクトル成分の波長間隔を自
由に調整することができる。請求項2において,CW波
変調法を具現するには,請求項4に記載の発明のよう
に,光パルス形成手段を単一モードで連続発振するレー
ザ発振器と周期的な変調動作を行う光変調器とから構成
すればよい。
【0014】以上説明した通信用光源装置に関する請求
項1〜請求項4に記載の発明において,光注入手段は,
請求項5に記載の発明のように,合波ポートから入射さ
れた光を分岐して各分波ポートから射出する光スプリッ
タと分波ポートに接続された波長フィルタとから構成す
ることが可能である。
【0015】一方,従来の通信用光源装置が有する上記
問題を解決するために,請求項6に記載の発明は,各々
が所定波長のレーザ光を発振する少なくとも1以上のレ
ーザ発振手段を備える通信用光源装置の制御方法であっ
て:所定波長と実質的に同一波長のスペクトル成分を含
む光パルスを形成し,光パルスから該スペクトル成分を
分離してそれぞれ対応するレーザ発振手段に注入するこ
とを特徴とする,通信用光源装置の制御方法を提供す
る。
【0016】かかる構成を有する請求項6に記載の制御
方法においては,該スペクトル成分の波長の時間変動が
抑制された光パルスを注入すれば,注入同期動作による
レーザ発振手段の出力波長の安定化を図ることができ
る。したがって,正急行1に記載の発明によれば,WD
M方式の通信システムに適した通信用光源装置の提供が
可能となる。
【0017】ここで,スペクトル成分の安定化が成され
た光パルスの形成は,請求項7に記載の発明のように,
発振時の受動モード同期レーザの可飽和吸収領域に当該
モード同期動作と実質的に同一の周期で周期変化する電
圧を印加したり,請求項7に記載の発明のように,単一
波長の連続光に所定周期の変調をかけることによって,
実現することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下,本発明をWDM光源に適用
した場合の好適な実施の形態について,添付図面を参照
しながら詳細に説明する。尚,以下の説明及び添付図面
において,同一の機能及び構成を有する構成要素につい
ては,同一符号を付することによって重複説明を省略す
る。
【0019】(第1の実施の形態)最初に,図1及び図
2を参照しながら,第1の実施の形態について説明す
る。ここで,図1は,第1の実施の形態にかかるWDM
光源10の概略構成についての説明図である。また,図
2は,WDM光源10の動作原理についての説明図であ
る。まず,WDM光源10の構成について,図1を参照
しながら説明する。
【0020】図1に示すように,本実施の形態にかかる
WDM光源10には,主構成要素として第1レーザ発振
器22−1〜第Nレーザ発振器22−NのN個のDBR
レーザを備える出力部20が設けられている(Nは,正
の整数である。)。出力部20において,N個のDBR
レーザ中任意のレーザである第kレーザ発振器22−k
は,発振波長λk’がλk’={λ1’+(k−1)×
Δλ}である(kは,1≦k≦Nを満たす整数であ
る。)。ここで,λ1’は,第1レーザ発振器22−1
の発振波長であり,Δλは,波長間隔を示す一定値であ
る。
【0021】出力部20において,かかる第kレーザ発
振器22−kには,レーザ発振用の電流を注入する一の
第k定電流源24−kが接続されており,したがって,
第1レーザ発振器22−1〜第Nレーザ発振器22−N
各々は,相互に独立したレーザ発振動作が可能である。
【0022】さらに,本実施の形態にかかるWDM光源
10には,波長安定化用の光パルスを出力するためのモ
ード同期レーザ40が設けられている。光パルス形成手
段に相当するかかるモード同期レーザ40は,利得領域
42aに定電流源46が接続されるとともに可飽和吸収
領域42bに定電圧源48と変調電圧源50とが接続さ
れており,ハイブリッドモード同期動作が可能な構成と
なっている。なお,モード同期レーザ40の素子長は,
発振スペクトルに波長間隔Δλで波長λ1〜λNの縦モ
ードのスペクトル成分が含まれるように設計されてい
る。ここで,波長λkは,λk=λ1+(k−1)×Δ
λ}を満たし,出力部20の第kレーザ発振器の発振波
長λk’と略同一な長さである。
【0023】さらにまた,WDM光源10には,主構成
要素として第1フィルタ32−1〜第Nフィルタ32−
NのN個の光バンドパスフィルタと1本の光をN本の光
に分岐する1×Nスプリッタ34とを備える分配部30
が設けられている。光注入手段に相当するかかる分配部
30において,N個の光バンドパスフィルタ中任意のフ
ィルタである第kフィルタ32−kは,波長λkの光の
みを透過させるように設計されている。
【0024】さらに,第kフィルタ32−kの入力ポー
トは,1×Nスプリッタ34の第k番目の分波ポートに
接続されている。かかる構成によって,分配部30は,
I×Nスプリッタの合波ポートに入力された光を波長間
隔Δλで波長領域λ1〜λNに分布するスペクトル成分
に分けることが可能となり,前記スペクトル成分中の波
長λk成分を第kフィルタ32−kから出力することが
可能となる。
【0025】以上説明した主要素から構成される本実施
の形態にかかるWDM光源10においては,モード同期
レーザ40の可飽和吸収領域42b側の導波路端面と分
配部30の1×Nスプリッタの合波ポートとが,光ファ
イバ52によって接続されている。また,分配部30を
構成する第kフィルタ32−kの出力ポートと出力部2
0を構成する第kレーザ発振器22−kの光入力ポート
とが,接続されている。
【0026】次に,本実施の形態にかかるWDM光源1
0の動作について,引き続き図1を参照しながら説明す
る。WDM光源10の動作において,モード同期レーザ
40では,利得領域42aへの定電流源46による電流
注入と,可飽和吸収領域42bへの定電圧源48による
逆バイアス印加及び変調電圧源50による変調電圧印加
とによって,ハイブリッドモード同期動作が実現され
る。結果として,モード同期レーザ40からは,波長範
囲λ1〜λNに波長間隔Δλで分布する縦モード成分の
時間的な安定化が実現された光パルスP1が出力され
る。
【0027】WDM光源10において,かかる光パルス
P1は,光ファイバ52を通って1×Nスプリッタ34
に入力される。さらに,光パルスP1は,1×Nスプリ
ッタ34によってN分岐されて,各々第kフィルタに入
力される。第kフィルタ32−kでは,光パルスP1の
波長λkの成分のみが透過して,単色光パルスP2−k
として第kレーザ22−kに向けて出力される。
【0028】WDM光源10において,第kレーザ発振
器22−kは,定電圧源24−kによる電流注入によっ
て,波長λ1’で発振している。かかる第kレーザ発振
器22−kに,波長λkの単色光パルスが注入される
と,注入波長λkが発振波長λk’に近くかつ注入光パ
ワーが十分であれば,第kレーザ発振器22−kでは,
注入同期現象が生じ,発振波長λk’がλk’=λkと
なり,かつ出力光の位相もまた注入光の位相と揃う。結
果として,WDM光源10からは,等波長間隔で位相の
揃った時間的な波長変動のない出力光が出力される。
【0029】次に,以上説明した本実施の形態にかかる
WDM光源20の動作原理について,図2を参照しなが
ら説明する。本実施の形態にかかるWDM光源10は,
DBRレーザである第1レーザ発振器22−1〜第Nレ
ーザ発振器22−Nに,当該発振波長に等しくかつ時間
的に安定な光である単色光パルスP3−1〜単色光パル
スP3−Nを注入している。かかる場合,第1レーザ発
振器22−1〜第Nレーザ発振器22−Nレーザは,注
入同期現象によって,時間的に安定化が成されたレーザ
光を出力する。
【0030】理想的なモード同期レーザの出力パルス
は,図2左図に示すように,時間軸上で見ると各パルス
間が等間隔で,図2右図に示すように,波長軸上で見る
と時間的に安定に各縦モードの位相が揃い,かつ等間隔
で並ぶ。ここで,モード同期レーザの周回周波数をf,
発振の中心波長をλc,各縦モードの波長間隔をΔλと
すると, f=cΔλ/λc2(cは光速) の関係が成り立つ。しかし,実際の受動モード同期動作
においては,出力パルスの時間ジッタが比較的大きい傾
向にある。
【0031】そこで,本実施の形態にかかるWDM光源
10のように,モード同期レーザの可飽和吸収領域への
逆バイアスに周回周波数に近い周波数で変調を加える
と,モード同期レーザの出力パルスの時間ジッタを減少
させることが出来る(ハイブリッドモード同期)。この
ことは波長軸上で考えると時間的に安定に各縦モードの
位相が揃い,かつ等間隔になることを示す。したがっ
て,WDM光源10のように,ハイブリッドモード同期
動作による出力光の各縦モードを波長安定化用注入光源
として用いれば,出力光の時間安定化が実現できる。
【0032】以上説明したように,本実施の形態にかか
るWDM光源10においては,波長安定化用のモード同
期レーザ40から出力される光パルスP1は,時間的に
安定でかつ波長間隔ΔλのN本の波長成分である単色光
パルスP2−1〜単色光パルスP2−Nに分配される。
そして,それぞれが波長λ1’〜λN’で発振している
第1レーザ発振器22−1〜第Nレーザ発振器22−N
に注入同期されることで,出力部からの出力光は波長λ
1〜λNかつ波長間隔Δλで時間的に安定に発振する。
【0033】(第2の実施の形態)次に,図3を参照し
ながら,本発明の第2の実施の形態について説明する。
ここで,図3は,本実施の形態にかかるWDM光源60
の概略構成についての説明図である。また,図4は,W
DM光源60の動作原理についての説明図である。ま
ず,WDM光源60の構成について,図3を参照しなが
ら説明する。
【0034】図3に示すように,本実施の形態にかかる
WDM光源60は,図1に示す上記第1の実施の形態に
かかるWDM光源10において,受動モード同期レーザ
40に代えて,注入光発生部70を適用した構成になっ
ている。かかる注入光発生部70は,主構成要素として
DBRレーザであるレーザ発振器72とEA変調器であ
る変調器74とを備えている。注入光発生部70におい
て,レーザ発振器72の光出力ポートと変調器74の光
入力ポートとは,光ファイバ82によって接続されてい
る。
【0035】さらに,注入光発生部70において,レー
ザ発振器72の発振波長λcは,第1レーザ発振器22
−1〜第Nレーザ発振器22−Nのいずれか一の発振波
長λ1’〜λN’に一致するように設定されている。か
かるレーザ発振器72には,レーザ発振用の電流を注入
するために定電流源76が接続されており,レーザ発振
が可能となっている。また,変調器74には,光変調電
圧の印加用の電圧源80とバイアス電圧の印加用の定電
圧源48が共通接続されており,かかる構成によって,
レーザ発振器72から光ファイバ82を介して送られて
きたレーザ光の変調が可能となる。
【0036】本実施の形態にかかるWDM光源60にお
いては,かかる注入光発生部70を構成する変調器74
の出力ポートと分配部30を構成する1×Nスプリッタ
の合波ポートとが,光ファイバ52によって接続されて
いる。WDM光源60の他の構成は,上記第1の実施の
形態にかかるWDM光源10と略同一であるため,ここ
では,その詳細についての説明は省略する。
【0037】次に,WDM光源60の動作について,引
き続き図3を参照しながら説明する。WDM光源60の
動作時において,レーザ発振器72は,定電流源76に
よる電流注入によって,波長λcのレーザ光P3をシン
グルモード(単一モード)でCW発振する。WDM光源
60において,レーザ発振器72から発振されたレーザ
光P3は,光ファイバ82を通って,変調器74に注入
される。
【0038】WDM光源60の動作時において,変調器
74は,定電圧源78によるバイアスの印加と変調電圧
源80による変調電圧の印加とによって,周期的な光変
調動作を行なっている。かかる変調器74に,レーザ光
P3が入力されると,レーザ光P3は,周期的な変調を
受けて変調光P4として出力される。ここで,変調電圧
源80による変調電圧を調整して,変調器74の変調周
波数fをcΔλ/λc2(cは光速)を満たすように設
定するとともに変調を十分に深くかければ,変調光P4
は,波長範囲λ1〜λNに渡り波長間隔Δλで縦モード
のスペクトル成分が分布する時間的に安定したパルス列
となる。
【0039】WDM光源60の動作時において,かかる
変調光P4は,光ファイバ52を通って1×Nスプリッ
タ34に入力される。さらに,変調光P4は,1×Nス
プリッタ34によってN分岐されて,各々第kフィルタ
に入力される。さらにまた,変調光P4は,波長λkの
成分が第kフィルタ32−kを透過し,単色光パルスP
5−kとして第kレーザ22−kに向けて出力される。
【0040】WDM光源60において,第1レーザ発振
器22−1〜第Nレーザ発振器22−N中任意の第kレ
ーザ発振器22−kは,定電圧源24−kによる電流注
入によって,波長λk’で発振している。かかる第kレ
ーザ発振器22−kに,波長λkの単色光パルスP5−
kが注入されると,注入波長λkが発振波長λk’に近
く,また注入光パワーが十分であれば,第kレーザ発振
器22−kに注入同期現象が生じる。したがって,λ
k’=λkとなり,かつλk’の位相もまたλkの位相
と揃う。結果として,WDM光源60からは,等波長間
隔で位相の揃った出力光が出力される。
【0041】次に,以上説明した本実施の形態にかかる
WDM光源60の動作原理について,図4を参照しなが
ら説明する。WDM光源60においては,波長安定化用
注入光源として注入光発生部70を適用することによっ
て,単一モードのCW波を周期変調してサイドバンドを
発生させる方法が用いられる。
【0042】ここで,DBRレーザやDFBレーザが,
図4左図に示すように波長λcでCW発振している場合
を考える。この出力光に電解吸収型光変調器等の光変調
器で周波数fの変調をかけると,図4右図に示すように
波長λcの周りに間隔Δλでサイドバンドが生じる。こ
のとき,f=cΔλ/λc2(cは光速)の関係が成り
立つ。また,変調を深くかけて出力パルス幅をより狭く
すれば,そのフーリエ変換で与えられるスペクトル幅は
より広くなり,それに伴い縦モードの数も増加する。こ
うして得られた出力光は時間的に安定であり,これら変
調光の各縦モードを波長安定化用注入光源として用いる
ことが出来る。
【0043】この様に時間的な安定化が成された変調光
の縦モード成分を,レーザ発振器に注入すれば,注入同
期現象によって,レーザ発振器の発振波長が安定化さ
れ,結果として,波長変動が少ない出力光(変調光)を
得ることができる。
【0044】以上説明した本実施の形態にかかるWDM
光源60においては,レーザ発振器72を単一モードで
CW発振させレーザ光P3を生成し変調器74でレーザ
光P3に変調をかける構成が採用されている。かかる構
成においては,時間的に安定名出力光を得ることができ
るとともに,変調器74の変調周波数fを変化させるこ
とで波長間隔Δλを簡便に変化させることができる。
【0045】これに対し,波長安定化された光パルスと
して,例えばハイブリッド受動モード同期法等により縦
モードの安定化がなされた光パルスを用いる方法等が考
えられる。しかしながら,ハイブリッド受動モード同期
法は,比較的容易に波長間隔の等しい光源を得ることが
できるが,波長間隔Δλを変化させるためにはモード同
期レーザの素子長を変化させなければならず,WDM用
光源の波長間隔の変更に対応しにくい。
【0046】以上,本発明に係る好適な実施の形態につ
いて説明したが,本発明はかかる構成に限定されない。
当業者であれば,特許請求の範囲に記載された技術思想
の範囲内において,各種の修正例及び変更例を想定しう
るものであり,それら修正例及び変更例についても本発
明の技術範囲に包含されるものと了解される。
【0047】例えば,上記実施の形態においては,モー
ド同期レーザの出力の安定化にハイブリッドモード同期
動作法を用いた通信用光源装置を例に挙げたが,本発明
はかかる構成に限定されない。本発明は,他の様々な方
法,例えば利得スイッチを用いた能動モード同期法や光
シンクロナス受動モード同期法等によってモード同期レ
ーザの出力の安定化が行われる通信用光源装置について
も適用することができる。
【0048】また,上記実施の形態においては,DBR
レーザを適用した通信用光源装置を例に挙げたが,本発
明はかかる構成に限定されない。本発明は,他の様々な
レーザ発振器,例えばDFBレーザ等を適用した通信用
光源装置についても適用することができる。
【0049】さらに,上記実施の形態においては,EA
変調器を適用したWDM光源を例に挙げたが,本発明は
かかる構成に限定されない。本発明は,他の様々な光変
調器,例えばLiNbO変調器等を適用したWDM光
源についても適用することができる。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば,例えば,光変調器によ
って時間的に波長の安定化がなされた光パルスや時間的
に波長の安定化がなされたモード同期レーザによる光パ
ルス等をレーザ発振手段に注入する構成が提供される。
かかる構成においては,レーザ発振手段からの出力光に
ついて時間的な波長変動の抑制を図ることができる。特
に,DBRレーザ又はDFBレーザを光源とした場合
に,時間的波長変動抑制の大きな効果が得られるものと
考えられる。
【0051】したがって,本発明によれば,レーザ発振
手段に例えば熱トランジェントによる発振波長の時間時
間的な変動等を生じさせずに所定の波長間隔のレーザ光
を得ることができるため,WDM方式に適した通信用光
源装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用可能なWDM光源の概略構成につ
いての説明図である。
【図2】図1に示すWDM光源の動作原理についての説
明図である。
【図3】本発明を適用可能な他のWDM光源の概略構成
についての説明図である。
【図4】図3に示すWDM光源の動作原理についての説
明図である。
【符号の説明】
10,60 WDM光源 22−k,72 レーザ発振器 30 分配部 32 フィルタ 34 1×Nスプリッタ 40 モード同期レーザ 70 注入光形成部 72 レーザ発振器 74 変調器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04J 14/02 (72)発明者 荒平 慎 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内 Fターム(参考) 5F073 AA65 AB21 AB25 BA02 EA29 5K002 AA01 BA02 BA03 BA04 BA05 CA05 DA02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々が所定波長のレーザ光を発振する少
    なくとも2以上のレーザ発振手段を備える,通信用光源
    装置であって:前記所定波長と実質的に同一波長のスペ
    クトル成分を含む光パルスを形成する,光パルス形成手
    段と;前記光パルスから前記スペクトル成分を分離して
    それぞれ対応する前記レーザ発振手段に注入する,光注
    入手段と;を備えることを特徴とする,通信用光源装
    置。
  2. 【請求項2】 前記レーザ光の所定波長は,一定間隔で
    分布することを特徴とする,請求項1に記載の通信用光
    源装置。
  3. 【請求項3】 前記光パルス形成手段は,モード同期レ
    ーザであることを特徴とする,請求項1又は2に記載の
    通信用光源装置。
  4. 【請求項4】 前記光パルス形成手段は,単一モードで
    連続発振するレーザ発振器と周期的な変調動作を行う光
    変調器とから構成されることを特徴とする,請求項1又
    は2に記載の通信用光源装置。
  5. 【請求項5】 前記光注入手段は,合波ポートから入射
    された光を分岐して各分波ポートから射出する光スプリ
    ッタと前記分波ポートに接続された波長フィルタとから
    構成されることを特徴とする,請求項1,2,3又は4
    のいずれかに記載の通信用光源装置。
  6. 【請求項6】 各々が所定波長のレーザ光を発振する少
    なくとも1以上のレーザ発振手段を備える通信用光源装
    置の制御方法であって:前記所定波長と実質的に同一波
    長のスペクトル成分を含む光パルスを形成し,前記光パ
    ルスから前記スペクトル成分を分離してそれぞれ対応す
    る前記レーザ発振手段に注入することを特徴とする,通
    信用光源装置の制御方法。
  7. 【請求項7】 前記光パルスの形成は,発振時の受動モ
    ード同期レーザの可飽和吸収領域に,当該モード同期動
    作と実質的に同一の周期で周期変化する電圧を印加する
    ことによって行われることを特徴とする,請求項6に記
    載の通信用光源装置の制御方法。
  8. 【請求項8】 前記光パルスの形成は,単一波長の連続
    光に所定周期の変調をかけることによって行われること
    を特徴とする,請求項6に記載の通信用光源装置の制御
    方法。
JP10214558A 1998-07-29 1998-07-29 通信用光源装置及び通信用光源装置の制御方法 Pending JP2000049710A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10214558A JP2000049710A (ja) 1998-07-29 1998-07-29 通信用光源装置及び通信用光源装置の制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10214558A JP2000049710A (ja) 1998-07-29 1998-07-29 通信用光源装置及び通信用光源装置の制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000049710A true JP2000049710A (ja) 2000-02-18

Family

ID=16657722

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10214558A Pending JP2000049710A (ja) 1998-07-29 1998-07-29 通信用光源装置及び通信用光源装置の制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000049710A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016018124A (ja) * 2014-07-09 2016-02-01 日本電信電話株式会社 光周波数コム発生装置
JP2017037961A (ja) * 2015-08-10 2017-02-16 日本電信電話株式会社 多波長半導体レーザ
WO2024058207A1 (ja) * 2022-02-25 2024-03-21 日本電信電話株式会社 励起光発生装置、光増幅装置及び励起光発生方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016018124A (ja) * 2014-07-09 2016-02-01 日本電信電話株式会社 光周波数コム発生装置
JP2017037961A (ja) * 2015-08-10 2017-02-16 日本電信電話株式会社 多波長半導体レーザ
WO2024058207A1 (ja) * 2022-02-25 2024-03-21 日本電信電話株式会社 励起光発生装置、光増幅装置及び励起光発生方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8260149B2 (en) Carrier-suppressed optical pulse train generating device
US6014237A (en) Multiwavelength mode-locked dense wavelength division multiplexed optical communication systems
US7953131B2 (en) Frequency synthesizer and frequency synthesizing method using optical injection locking
US7978740B1 (en) Ultralow noise mode-locked laser and RF sinewave source
JP4071794B2 (ja) モード同期レーザ光源を用いたマルチキャリア光源
WO2002099939A2 (en) Optical frequency synthesizer
JP2008034657A (ja) キャリア抑圧光パルス列発生方法及びこの方法を実現するモード同期半導体レーザ
JP2002077051A (ja) 光信号処理装置
JP2008244270A (ja) 外部共振器型波長可変半導体レーザ
JP2000049710A (ja) 通信用光源装置及び通信用光源装置の制御方法
JP3568801B2 (ja) 周波数可変レーザ光源装置
JP3527617B2 (ja) 標準光周波数発生装置
KR100343816B1 (ko) 표본화된 광섬유 격자를 이용한 초고속 다파장 레이저 장치
JP3573334B2 (ja) 光発生方法及び光源
JP2000101181A (ja) 波長多重用光源
JP3634716B2 (ja) 多波長光信号発生装置
JP3513675B2 (ja) 光周波数変換装置
JP2004294543A (ja) 周期的多波長光発生装置
JP5136385B2 (ja) 光パルス列生成方法及び光パルス列生成装置
JP5026366B2 (ja) 波長多重光送信器
JP3450668B2 (ja) 波長多重光信号送信装置
JP2010010315A (ja) モード同期半導体レーザの駆動方法及びモード同期半導体レーザ装置
JP2002076507A (ja) 周波数安定化半導体レーザ装置
JPH04340921A (ja) 光半導体装置
JPH11354868A (ja) 光注入型半導体レーザ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050419

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070416

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070424

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070821