JP2004294543A - 周期的多波長光発生装置 - Google Patents

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Sarwar Abedin Kazi
サルワル アベディン カジ
Wataru Nakajo
渉 中條
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Abstract

【課題】光エネルギーを無駄にすることなく、しかも安定な出力を得ることができる周期的多波長光発生装置を提供することを目的とする。
【解決手段】等間隔で並ぶ予め決められた周波数列の周波数間隔と同じ自由スペクトルレンジ(FSR)を持つファブリペロフィルタを設置したレーザ発振器を用いてレーザ光を発生し、前記レーザ光を増幅して光ファイバーに通すことによりスーパーコンティニュウム光を発生させ、複数のチャネルを有する周波数選択手段を用いて周波数の異なる複数のチャネルに対応する光波を選択し、前期複数のチャネルから選択されたふたつのチャネルの光波の振幅差の信号を上記のレーザ発振器に帰還して、前記の振幅差の信号が予め決められた値になるようにパルス発振のパルス間隔を調整することにより、スーパーコンティニュウム光の周波数を安定化させる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一台の超高速モード同期パルスレーザを用いて構成した、波長多重通信(WDM)等に使用することのできる安定化させた周期的多波長光発生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ファイバレーザのモード同期は、ピコ秒幅の光パルスを発生する際に頻繁に用いられている。このような光パルスには、さまざまな応用があるが、例えば、繰り替えし周波数の高いパルス列は時間多重通信(OTDM)に用いることができる。
【0003】
また、この様な繰り替えし周波数の高いパルス列は、ファイバレーザ共振器中にファブリペロフィルタを用いてモード同期を行なうことにより実現されており、約160GHzの繰り返し周波数を持つパルス列の発生について、非特許文献1、あるいは特許文献1に開示されている。
【0004】
また、WDM通信には、異なる波長の多数の光波を用いる必要がある。従来は、そのための光源の構成を図9に示すように、それぞれのチャネルごとに、それぞれのDFB(分布帰還型)半導体レーザが用いられている。例えば、非特許文献2には、各波長に対し、一台の単一モードレーザ光源を用いる波長多重方式による超高速光通信が記載されている。
【0005】
この方式では、例えば100GHz間隔のWDM通信の場合には、通信のCバンド(1530−1570nm)帯域のみでも、50個の半導体レーザが必要である。帯域をさらにSバンド(1490−1530)、あるいはL(1570−1610)バンドに広げる場合は、さらに多くの単一モードレーザ光源が必要である。WDM通信には、これらの多数の光源からの単一モード光を、それぞれ変調し、光カプラ(例えば、アレイ型導波路格子=Arrayed Waveguide Grating)を用いて合成し、伝送用光ファイバで光信号を伝送する。
【0006】
これに対して、非特許文献3には、1個のモード同期レーザから多数の光波を提供する構成が記載されている。この構成においては、超短光パルスを充分に増幅した後、光ファイバに通し、この光ファイバの非線形性を利用してスーパーコンティニュウム(Supercontinuum)光を発生させて広帯域化し、この広帯域化したスペクトルを周期的な透過特性を持つ光フィルタを用いて周期的な配列の線スペクトルとして切り出し、それぞれの線スペクトルの光を変調してデータ信号を乗せ、その変調された光を伝送する通信方式が記載されている。
【0007】
この非特許文献3の記載では、モード同期レーザの繰り返し周波数は周期的フィルタの周期(FSR)より小さい。このため、周期的な配列の線スペクトルとして切り出す際に、光エネルギーの大部分が無駄になることが問題である。
【0008】
また、特許文献2に、光パルスを生成する光パルス発生手段と、光非線形現象を誘起する光非線形媒質からなる光スペクトル拡大手段と、光をある波長間隔で分離する光分波器により構成される光源において、前記光分波器は、前記光パルス発生手段における光パルス列の繰り返し周波数または光パルスの周波数成分中の縦モード間隔と波長分離の周波数間隔が、前記縦モード間隔に等しいアレイ型光導波路格子により構成される多波長光源が開示されている。
【0009】
しかし、この多波長光源では、出力を安定にするための帰還回路は設けられて居らず、この点において、本発明と相異している。
【0010】
【特許文献1】
特開2002−94155号公報
【特許文献2】
特開2001−264830号公報
【0011】
【非特許文献1】
Ref. K. Abedin, Optics Letters, vol. 26, No.3, pp. 151−153、2001.
【非特許文献2】
C. Scheerer et al. ”3.2 Tbit/s bidirectional WDM/ETDM transmission over 40km standard single mode fiber” Electronics Letters, Vol. 35, no. 20, 1999.
【非特許文献3】
H. Sotobayashi et al. ”Simultaneously generated 3.24 Tbit/s carrier suppressed RZ transmission using a single supercontinuum source”, Proceedings of 27th Conference on Opt. Communication. (ECOC 2001− Amsterdam), Mo F.3.3.
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上記の様に、従来のWDM通信の光源では、光エネルギーの大部分が無駄になり、また、その光源の出力は安定化されたものでは無かった。
【0013】
この発明は上記に鑑み提案されたもので、光エネルギーを無駄にすることなく、しかも安定な出力を得ることができる周期的多波長光発生装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の具体的な用途は、例えば、一台のモード同期レーザで、ITU−GRID(International Telecommunication Union によるチャンネルに割り当てた周波数表)のL、C、Sバンドをカバーすることのできる通信システムである。この用途を想定する場合は、まず、半導体パルスレーザあるいはリングレーザの繰り返し周波数をITU−GRID間隔と同じ値にする。このとき、パルスレーザの出力光のスペクトル上でのモード間隔は、その繰り返し周波数となる。つまり、レーザの繰り返し周波数を100GHz、50GHz、或いは25GHzとなるようにすれば、モードの間隔は100GHz、50GHz、または25GHzとなり、これらの間隔は、上記のITU−GRIDと同じ値になる。
【0015】
この様に、発生するモードの間隔をITU−GRIDの間隔と同じくするためには、レーザ共振器内にITU−GRID 周波数間隔と同等のFSRを持つファブリペロフィルタを用いる。さらに、絶対的な波長の値もITU−GRIDと合わせる。このためには、上記のフィルタの周期的透過特性を、帰還回路を用いて周波数基準と合わせ、その波長の絶対値を固定する。さらに、パルスレーザの出力光のスーパーコンティニュウム光を生成することで、広範囲の波長領域に渡る、ITU−GRID のS、C、 L バンドを一台の光源でカバーするものである。
【0016】
上記目的を達成するために、第1の発明は、周期的多波長光発生装置に関して、ファブリペロフィルタに帰還信号を供給するものであり、等間隔で並ぶ周波数列の周波数間隔にその自由スペクトルレンジ(FSR)を調整することが可能なファブリペロフィルタをその光路上に設置したレーザ発振器と、前記レーザ発振器からのレーザ光を通してスーパーコンティニュウム光を発生させる光ファイバと、前記のレーザ発振器の発振光あるいは前記のスーパーコンティニュウム光の周波数列の予め決められたひとつの要素の周波数の光を選択する選択手段と、前記選択手段からの光の強度信号を上記のファブリペロフィルタに帰還してその透過あるいは反射特性を調整し、前記選択手段からの光の強度を最大値あるいは予め決められた値に保持する帰還回路と、を、備えることを特徴としている。
【0017】
また、第2の発明は、周期的多波長光発生装置に関して、半導体レーザに帰還信号を供給するものであり、等間隔で並ぶ予め決められた周波数列のレーザ光を出力することの可能なレーザ発振器と、前記のレーザ光を通過させてスーパーコンティニュウム光を発生させる光ファイバと、前記のレーザ発振器の発振光あるいは前記のスーパーコンティニュウム光の周波数列の予め決められたひとつの要素の周波数の光を選択する選択手段と、前記選択手段からの光の強度信号を上記のレーザ発振器に帰還してその発振波長特性を調整し、前記選択手段からの光の強度を最大値あるいは予め決められた値に保持する帰還回路と、を、備えることを特徴としている。
【0018】
また、第3の発明は、上記した第1または第2の発明の構成に加えて、上記の選択手段は、ファイバブラッグ格子に入射した光の反射光を取り出すことを特徴とするものである。
【0019】
また、第4の発明は、上記した第1または第2の発明の構成に加えて、上記の選択手段は、予め決められた透過特性を持つ光フィルタに入射した光の透過光を取り出すことを特徴とするものである。
【0020】
また、第5の発明は、一方の巡回方向で光が巡回するファブリぺロフィルタを備えたリングレーザ発振器を用いたものであって、その巡回方向とは逆に進む様に、その光路に参照光を注入し、上記のファブリぺロフィルタを通過直後に上記の光路外にその参照光を取り出し、その強度によって、ファブリぺロフィルタの光透過特性を調整して、参照光の強度を予め決められた値、たとえば、最大値に保つ帰還回路をそなえたものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態例を、図を用いて詳しく説明する。なお、以下の説明においては、同じ装置、あるいは同様の機能をもつ装置については、特別の理由がない場合は、同じ符号を用いるものとする。
【0022】
一般に、パルスレーザ光は図8のF1に示す様に、中心スペクトルに隣接して側波帯を伴っており、そのスペクトルは櫛型であることが知られている。そのスペクトルにおけるモード間隔は繰り返し周波数に等しく、例えば、図8のT1において、レーザの繰り返し周波数が100GHz、50GHz、或いは25GHzであれば、図8のF1で、モードの間隔は100GHz、50GHz、または25GHzとなる。特に、これらの間隔は、波長多重通信(WDM)での規格であるITU−GRIDと同じ値である。このように、スペクトルは櫛型であることから、パルスレーザ光源のそれぞれのモードを、WDM用の多波長の光源として用いることができる事がわかる。
【0023】
上記したように、通常のWDMでは、ITU−GRIDのそれぞれの波長に対応した複数の半導体レーザが使用されているが、上記のような原理の光源を利用すれば一台で複数の光源と同じ機能を提供することができ、また、よりコンパクトにすることができるので、製造がより容易になる。
【0024】
このようにモードの間隔をITU−GRIDの間隔と同じくするとともに、その波長もITU−GRIDに適合するようにするため、レーザ共振器内にITU−GRIDにおける周波数間隔と同じFSRを持つファブリペロフィルタ(FABRY−PEROT Filter)を用いる。また、上記のフィルタの周期的透過特性を周波数基準と合わせ、その波長の絶対値を決める。さらに、レーザの出力光を増幅し、ファイバに通して、スーパーコンティニュウム(Supercontinuum)光を発生させて、スペクトルをさらに広くすることにより、ITU−GRIDのL(186〜191THz)、C(191〜196THz)、S(196〜201THz)バンドを一台の光源でカバーできるように構成できることがわかる。
【0025】
先ず第1の実施の形態を図1を用いて説明する。図1においては、ITU−GRIDの周波数間隔のくり返し周波数で発振するモード同期レーザ1から出力されるパルス光は、光増幅器2とスーパーコンティニュウム光発生用光ファイバ3で構成されたスーパーコンティニュウム光発生器4を通過することにより、そのスペクトルは広帯域化される。この広帯域化された光は、AWG(アレイ型導波路格子)分離器5により、ITU−GRIDのそれぞれのチャネルの光信号として選択される。
【0026】
また、モード同期レーザ1から出力されるパルス光は、光分岐器40で分岐され、FBG42(ファイバブラッグ格子)に入射される。また、FBG42からの反射光は、光分岐器41で分岐され、光検出器10で、電気信号に変換される。ここで、モード同期レーザ1から出力されるパルス光の繰り返し周波数を低周波発信機45の信号で変調し、同期検波し、この出力でモード同期レーザ1のパルス光の繰り返し周波数を調整する帰還回路50の働きにより、そのパルス光のスペクトルをFBG42の反射特性に合わせることができる。
【0027】
また、上記においては、FBG42の反射特性を用いて帰還回路を構成したが、図2に示すように、透過特性を用いて帰還回路50を構成することができる。この帰還回路では、上記の実施形態と比べて、光分岐器が1個でよいという利点はあるが、光検出器10から出力される信号にしめる帰還信号の割合が小さいという欠点がある。
【0028】
モード同期レーザ1としては、よく知られた半導体レーザや図3に示すファイバリングレーザ、あるいは図11に示す集積型半導体モード同期レーザなども用いることができる。
【0029】
図3は、基本的にモード同期リングレーザであって、その光路20上には、光増幅器用のファイバ21、光アイソレータ22、光分岐器23、電歪素子を用いた光路長調整器24、光変調器25、透過特性制御器29により制御されたファブリペロフィルタ26、光アイソレータ27、と光結合器28が配置されている。このうち光結合器28は、増幅励起光源15からの励起光を光増幅器用のファイバ21に導入するためのものであり、光分岐器23は、レーザ光の一部を取り出すためのものである。また、光アイソレータ22、27は、逆向きの光を防止して、スプリアス反射の影響を抑制することによって安定化を図るためのものである。上記の光変調器25では、変調周波数によってパルスの繰り返し周波数を決めることができるので、変調周波数を調整して、このパルスのくり返し周波数をフィルタのFSRと等しくする。
【0030】
出力光のスペクトル中のそれぞれのモードをITU−GRID と一致させるためには、光路長を一定に保つ必要がある。これは、図には示していないが例えば、温度調整を行なって温度を一定に保つことで行なうことができる。また、光路長の変化が生じる場合は、能動的波長同期(Active Wavelength Locking)を行う。一般に、リングレーザにおいては、光路上の各部品の温度が変化することによりその光路長が変化し、その結果、発振周波数が変化することが知られている。このような構造のレーザ共振器の分散値が零でなければ、共振器長が伸びるとあるいは縮むと、モード同期レーザの発振スペクトルが短波長あるいは長波長側に変動する。その波長の変動の方向性は、共振器の分散の符号によって定められる。従って、発振波長の変化を検出して、このような発振周波数の変化が無くなる様に帰還回路により光路長を調整することで能動的波長同期を行なうことができる。図3に示す帰還回路30は、このような帰還回路の一例であり、光分岐器31、光フィルタ32、33、光検出器34、35、差動増幅器36、光路長調整器24とこれを駆動するための高電圧増幅器37で構成されている。この帰還回路30では、異なる2波長での光フィルタ32、33の光強度を検出して、その差と予め決めておいた閾値を用いて、光路長を調整するものである。
【0031】
図10のA、Bに示す様に、光フィルタ32、33は、第1の実施形態と同様に、ITU−GRIDから僅かにずれた周波数を通過させる濾波特性としておくことが望ましい。この光路長の調整においては、短波長側の光強度が増大するときは、その強度が小さくなる方向に光路長調整器への電圧を増加また減少して制御し、行路長を一定になるようにする。
【0032】
この様にしてモード同期レーザの発振波長を調整することにより、それぞれのパルスの中心波長を、ITU−GRIDのそれぞれの波長に保持することができる。
【0033】
また、図11は、公開されている集積型半導体モード同期レーザの構造を示す図である。これは、モード同期部に高周波信号を印加して変調することによって、変調周波数と同じ周波数のパルスが発生するものである。このモード同期レーザを本発明に適用することは可能である。
【0034】
このモード同期レーザでは、発振波長を制御するために、波長可変の分布帰還型ブラッグ反射部が設けられているが、この反射部に電気信号を加えて反射波長特性を制御することが可能である。これを、本発明に適用するには、図1、図2あるいは図4のモード同期レーザに適用する。また、同期検波は、高周波信号に低周波信号源45の信号を重畳して変調部に印加し、この低周波信号源45の信号で同期検波を行って、その出力信号を図11の波長可変な分布帰還型ブラッグ反射部に入れるようにすればよい。
【0035】
また、第2の実施の形態を図4に示す。モード同期レーザ1は、ITU−GRIDの周波数間隔のくり返し周波数で発振するが、これから出力されるパルス光は、光増幅器2とスーパーコンティニュウム光発生用光ファイバ3とで構成されたスーパーコンティニュウム光発生器4を通過することにより、そのスペクトルは広帯域化される。この広帯域化された光は、AWG分離器5(アレイ型導波路格子Arrayed Waveguide Grating)により、ITU−GRIDのそれぞれのチャネルの光信号として選択される。ここで、AWG分離器5で分離されたひとつのチャネルの出力信号は、光検出器10で、電気信号に変換される。上記と実施の形態と同様に、モード同期レーザ1から出力されるパルス光の繰り返し周波数を低周波発信機45の信号で変調し、同期検波し、この出力でモード同期レーザ1のパルス光の繰り返し周波数を調整することにより、そのパルス光のスペクトルをAWG分離器5の上記のチャネルの出力特性に合わせることができる。
【0036】
モード同期レーザ1としては、よく知られた半導体レーザや図5に示すファイバリングレーザなども用いることができる。図5のリングレーザ部分は、図3の構成と同様であり、その光路20上には、光増幅器用のファイバ21、光アイソレータ22、光分岐器23、電歪素子を用いた光路長調整器24、光変調器25、透過特性制御器29により制御されたファブリペロフィルタ26、光アイソレータ27、と光結合器28が配置されている。
【0037】
この実施の形態における利点は、光分岐器やFBGなどを用いる必要のないことである。
【0038】
また、第3の実施の形態を図6に示す。図6は、概略モード同期リングレーザであって、その光路20上には、光増幅器用のファイバ21、光アイソレータ22、光分岐器23、電歪素子を用いた光路長調整器24、光変調器25、透過特性制御器29により制御されたファブリペロフィルタ26、光アイソレータ27、と光結合器28が配置されている。このうち光結合器28は、増幅励起光源15からの励起光を光増幅器用のファイバ21に導入するためのものであり、光分岐器23、24は、レーザ光の一部を取り出すためのものである。また、光アイソレータ22、27は、逆向きの光を防止して、スプリアス反射の影響を抑制することに、よって安定化を図るためのものである。上記の光変調器25では、変調周波数によってパルスの繰り返し周波数を決めることができるので、変調周波数を調整して、このパルスのくり返し周波数をフィルタのFSRと等しくする。
【0039】
出力光のスペクトル中のそれぞれのモードをITU−GRIDと一致させるためには、図7に示すように、基準波長をもったレーザ装置からのレーザ光にファブリペロフィルタ26の透過特性のひとつを固定する。これには、まず、図6の合波器48を通して、リング共振器の光アイソレータ27で決まる巡回方向とは逆に進む様にそのレーザ光を注入し、ファブリペロフィルタ26を通過した後で分波器49で分波し、その後、電気信号に変換する。この電気信号を、低周波発振器45からの信号で同期検波して、この結果をファブリペロフィルタ26の透過特性制御器29に帰還して、ファブリペロフィルタ26の透過特性を、基準波長に固定するものである。この低周波発振器45の信号に合わせて、ファブリペロフィルタには、僅かな揺動が加えられている。ファブリペロフィルタの等価特性を電気的に制御するため、圧電素子付きファブリペロフィルタ、例えば、市販品のファイバ型ファブリペロフィルタを用いればよい。
【0040】
【発明の効果】
この発明は上記した構成からなるので、以下に説明するような効果を奏することができる。
【0041】
WDM方式の光通信用にそれぞれのチャネルに波長を合わせた多数の半導体レーザを用いる必要がなく、一台でその目的を果たすことができるため、光エネルギーを有効に使うことができる。
【0042】
また、光源のレーザ発振器の出力光の周波数を、周波数フィルタのもつ固有の周波数に固定するようにしたので、発振周波数が安定し、良好な通信が行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態を示すブロック図である。
【図2】僅かに変更した第1の実施形態を示すブロック図である。
【図3】僅かに変更した第1の実施形態を示すブロック図である。
【図4】第2の実施形態を示すブロック図である。
【図5】僅かに変更した第2の実施形態を示すブロック図である。
【図6】第3の実施形態を示すブロック図である。
【図7】リングレーザのスペクトルを示す図である。
【図8】スーパーコンティニュゥム光の発生を示す図である。
【図9】従来のWDM用の送信部の構成を示すブロック図である。
【図10】光バンドパスフィルタの望ましい帯域を示す図である。
【図11】集積型半導体モード同期レーザを示す模式図である。
【符号の説明】
1 モード同期レーザ
2 光増幅器
3 スーパーコンティニュウム光発生用光ファイバ
4 スーパーコンティニュウム光発生器
5 AWG分離器
6 光変調器
7 AWG混合器
8 光増幅器
9、10 光検出器
11 差動増幅器
12 帰還回路
15 励起光源
16 電気発振器
17 増幅器
20 リングレーザ光路
21 光増幅器用のファイバ
22 光アイソレータ
23 光分岐器
24 光路長調整器
25 光変調器
26 圧電素子付きファブリペロフィルタ
27 光アイソレータ
28 光結合器
29 透過特性制御器
30 帰還回路
31 光分岐器
32、33 光フィルタ
34、35 光検出器
37 高電圧増幅器
36 差動増幅器
40、41 光分岐器
42 FBG(ファイバブラッグ格子)
43 透過型フィルタ
45 低周波発振器
46 同期検波器
47 基準波長レーザ発振器
48 光合波器
49 光分岐器
50 帰還回路

Claims (5)

  1. 等間隔で並ぶ周波数列の周波数間隔にその自由スペクトルレンジ(FSR)を調整することが可能なファブリペロフィルタをその光路上に設置したレーザ発振器と、
    前記レーザ発振器からのレーザ光を通してスーパーコンティニュウム光を発生させる光ファイバと、
    前記のレーザ発振器の発振光あるいは前記のスーパーコンティニュウム光の周波数列の予め決められたひとつの要素の周波数の光を選択する選択手段と、
    前記選択手段からの光の強度信号を上記のファブリペロフィルタに帰還してその透過あるいは反射特性を調整し、前記選択手段からの光の強度を最大値あるいは予め決められた値に保持する帰還回路と、
    を、備えることを特徴とする周期的多波長光発生装置。
  2. 等間隔で並ぶ予め決められた周波数列のレーザ光を出力することの可能なレーザ発振器と、
    前記のレーザ光を通過させてスーパーコンティニュウム光を発生させる光ファイバと、
    前記のレーザ発振器の発振光あるいは前記のスーパーコンティニュウム光の周波数列の予め決められたひとつの要素の周波数の光を選択する選択手段と、
    前記選択手段からの光の強度信号を上記のレーザ発振器に帰還してその発振波長特性を調整し、前記選択手段からの光の強度を最大値あるいは予め決められた値に保持する帰還回路と、
    を、備えることを特徴とする周期的多波長光発生装置。
  3. 上記の選択手段は、ファイバブラッグ格子に入射した光の反射光を取り出すことを特徴とする請求項1あるいは2に記載の周期的多波長光発生装置。
  4. 上記の選択手段は、予め決められた透過特性を持つ光フィルタに入射した光の透過光を取り出すことを特徴とする請求項1あるいは2に記載の周期的多波長光発生装置。
  5. 等間隔で並ぶ予め決められた周波数列のレーザ光を出力することが可能で、一方の巡回方向で光が巡回するファブリぺロフィルタを備えたリングレーザ発振器と、
    前記のレーザ光を通過させてスーパーコンティニュウム光を発生させる光ファイバと、
    上記の巡回方向とは逆に進む様に、上記のリングレーザ発振器の光路に参照光を注入し、上記のファブリペロフィルタを通過した後に上記のリングレーザ発振器の光路外に上記の注入した参照光を取り出し、取り出された参照光の強度によって上記のファブリペロフィルタの光透過特性を調整して、参照光の強度を予め決められた値に保つ帰還回路と、を、備えることを特徴とする周期的多波長光発生装置。
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