JP3513675B2 - 光周波数変換装置 - Google Patents

光周波数変換装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】光周波数多重(FDM:Frequenc
y-Division-Multiplexing )光通信に使われる光周波数
変換装置,または時分割多重(TDM:Time-Division-
Multiplexing)光通信に使われる光パルスを分離する光
デマルチプレクシング(光DEMUX)に用いられる光
周波数変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】大容量の光通信を実現するために,光周
波数多重や時分割多重等の各種光多重化通信方式が研究
されている。この概略は例えば,文献「光ファイバ通信
入門」(末松,伊賀共著:オーム社)p.242 にまとめら
れている。すなわち,一つの周波数の光に多くの情報を
のせようとすると帯域を広くとる必要があり,そうする
と平均受信電力レベルを高くとらないと誤り率が劣下し
てしまう。これに対し,多くの情報を多重化してのせた
光を一本の光ファイバにより伝送すれば,一つの周波数
あたりの帯域は無理に広くすることなく大容量の通信が
可能である。これが周波数多重化方式である。特に単一
モード光ファイバを用いて10周波数程度の周波数多重
化を行えば,数十GHz・km〜数十THz・kmの超
広帯域通信も可能となる。このように,光周波数多重通
信では,1,2,…,Nの各チャンネル毎の信号光に光
周波数f1 ,f2 ,…,fN を割り当て,これらの信号
光を光合波回路で一本の光ファイバにまとめて伝送した
後,光分波回路で多重化された信号光をそれぞれのチャ
ンネルの信号光に分離する。
【0003】また,時分割多重光通信では,複数チャン
ネルのデジタル信号となった信号光を,お互いのパルス
が重ならないように時間的に少しずつずらし,規則的に
配列して伝送する。伝送されてきた光パルスの多重化信
号を分離するには,この信号との同期をとりながら多重
化時の逆手順で分離することが必要であり,この動作を
光デマルチプレクシング(光DEMUX)と呼ぶ。
【0004】光周波数多重通信においては,ネットワー
クの高度化に伴い,多重化された信号光を伝送する途中
で,あるチャンネルの光周波数を他のチャンネルの光周
波数に変換するような場面があると考えられており,こ
のための光周波数変換装置が検討されている。これら光
周波数変換装置の中には四光波混合の発生という現象を
用いるものがあり,この現象について説明する。この現
象は,光ファイバ,半導体光増幅器,光学結晶などの非
線形光学媒質中へ非線形光学効果が発生するような高強
度の信号光を入射するときに発生する現象であり,半導
体光増幅器での発生については文献「菊池,他“半導体
光増幅器における非縮退四光波混合”,信学技報OQE
90−86」等に示されている。具体的には図5に示す
ように,一定周波数の信号光(fs )とその信号光から
Δfだけ周波数のずれた高強度のポンプ光(fS +Δ
f)とを半導体光増幅器に入射すると,fs +2Δf及
びfs −Δfの光が発生する。
【0005】この半導体光増幅器で発生する四光波混合
を用いた光周波数変換装置の例は,例えば文献「Electr
onics Letters Vol.29 No.9 (1993)PP.821〜822 」な
どに開示されており,構成を図7に示す。この実験例に
おいて1565nmの波長(=光速度/光周波数)で発
振するモードロックレーザ20(図中,MLLと表記す
る)は多重化されて伝送されてくる信号光に相当する。
この信号光と異なる波長(1550nm)で発振する分
布帰還形レーザ21(図中,DFBレーザと表記する)
によるポンプ光と,先の信号光とをカプラ22で合波
し,この異なった波長,すなわち異なった光周波数を有
する二つの光を半導体光増幅器23(図中,SLAと表
記する)に入力する。半導体光増幅器23の内部で四光
波混合により,1535nm付近に信号光と同じデータ
列を持った光が現れるので,この光のみを光フィルタ2
4で取り出す。この光は電力レベルが低いので第2の光
増幅器25で増幅し,第2の光フィルタ26で第2の光
増幅器25による自然放出光成分を除去した後,受光素
子27で電気信号に変換する。変換された電気信号をオ
シロスコープ28で観測する。以上の例では1565n
mの信号光を1535nmに変換した。
【0006】一方,時分割多重光通信において,伝送さ
れてきた光パルスの多重化信号を分離する(すなわち,
光デマルチプレクシングを行う)には,この多重化され
た信号光と多重化される前のクロック周波数と等しい光
パルス列との同期をとり,両者の論理積を実行する必要
がある。この光における論理積の方法にはいくつかある
が,四光波混合は異なる光周波数の二つの光が同時に入
射したときにだけ発生するので,この発生した光のみを
光フィルタ24で取り出せば光における論理積となる。
半導体光増幅器23で発生する四光波混合を用いた光デ
マルチプレクシング装置の例が文献「Electronics Lett
ers Vol.29 No.23(1993) PP.2047〜2048」に開示され
ており,構成を図8に示す。この実験例においてモード
ロックレーザ20(1555nmの波長で発振。)は外
部から伝送されてくる信号光(データ)に相当し,ポン
プ光用光源である分布帰還形レーザ21(1549nm
の波長で発振。)は元のクロック周波数と等しい光パル
ス列に相当する。この異なった光周波数の二つの光をカ
プラ22により合波し半導体光増幅器23に入力する。
その結果,四光波混合により,二つの光周波数とは異な
る周波数の光が,これらの光の論理積として発生する。
この光のみを光フィルタ24で取り出す。この光も電力
レベルが低いので第2の光増幅器25で増幅し,第2の
光フィルタ26で第2の光増幅器25による自然放出光
成分を除去した後,受光素子27で電気信号に変換す
る。変換された電気信号をオシロスコープ28で観測す
る。この装置において半導体光増幅器23に入射するパ
ルス光によって半導体光増幅器23から発生する自然放
出光が変調されてしまい,結果的に受光素子27で受光
した後の符号誤り率に影響を及ぼす。このため,第三の
光源(連続光を発生する分布帰還形レーザ,図中,CW
−DFBレーザと表記する)29によって半導体光増幅
器23を飽和させ,自然放出光の影響を少なくする。こ
の装置では純光学的に処理するため,今までの一旦電気
信号に変換する方法に比べ高速である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし,上記のように
分布帰還形レーザ21をポンプ光用光源として四光波混
合を行う方法では,周波数変換装置及び光デマルチプレ
クシングを行う周波数変換装置(以下,単に光デマルチ
プレクシング装置という。)ともにポンプ用の光源が別
個に必要となるため,構造が大型で複雑になり,高価に
なるなどの問題があった。
【0008】また,光周波数変換装置において,分布帰
還形レーザ21の発振周波数は,固定であるため,ある
一点の光周波数にしか変換できず,任意の光周波数には
変換できない。仮に,分布帰還形レーザ21の替わりに
波長可変レーザを用いれば,任意の光周波数に変換でき
るが,波長可変レーザは大型で高価であるため,光周波
数変換装置全体としても大型で高価になってしまう。
【0009】さらに,光デマルチプレクシング装置にお
いて,伝送されてくる信号光の光周波数が変動した場合
に,分布帰還形レーザ21の発振周波数は,固定である
ため,四光波混合の光周波数も同様に変動し,分離用の
光フィルタ24の透過域の中心光周波数からずれてしま
う。分布帰還形レーザ21の替わりに波長可変レーザを
用いれば,信号光の光周波数の変動に応じてポンプ光の
光周波数を調整できるが,波長可変レーザは大型で高価
であるため,光デマルチプレクシング装置全体としても
大型で高価になってしまう。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで,本発明では,四
光波混合を行うのに必須とされるポンプ用光源を有しな
い光周波数変換装置および光デマルチプレクシング装置
を開発した。
【0011】まず,光周波数変換装置について説明す
る。光増幅器1と第1の光周波数(f1 )を選択する光
周波数選択手段2とを光伝送路3によりリング状に結合
して第1の信号光を発振するリングレーザ4を形成す
る。ここで,本発明では,光周波数選択手段2の透過域
の中心光周波数を可変にしたため,ポンプ光である第1
の信号光の光周波数(f1 )を変えることができる。次
に,変調された第2の光周波数(f2 )を有する第2の
信号光をリングレーザ4に入力する入力手段5によって
第2の信号光を光増幅器1に供給する。この第1の信号
光と第2の信号光とが光増幅器1に入射され,この光増
幅器での四光波混合により第3の光周波数(f3 )を有
する第3の信号光が発生する。この第3の信号光を出力
手段6によってリングレーザ4から取り出す。ここで上
記の第1の信号光の光周波数(f1 )は図5のfs +Δ
f,上記の第2の信号光の光周波数(f2 )は図5のf
s ,第3の信号光の光周波数(f3 )は図5のfs +2
Δfまたはfs −Δfに相当する。なお,第1の信号光
の光周波数(f1 )と第2の信号光の光周波数(f2
との間に大小関係の指定はなく,例えば第1の信号光の
光周波数(f1 )をfs,第2の信号光の光周波数(f
2 )をfs +Δfと入れ替えても良い。
【0012】次に,光デマルチプレクシング装置ついて
説明する。時分割多重信号の光パルスを分離する場合
は,以下の手段を採用した。すなわち,光増幅器1と第
1の光周波数f1 を選択する光周波数選択手段2と所定
のタイミングで光変調する光変調器7とを光伝送路3に
よりリング状に結合して第1の信号光をパルス発振する
リングレーザ4を形成する。ここで,本発明では,光周
波数選択手段2の透過域の中心光周波数を可変にしたた
め,ポンプ光である第1の信号光の光周波数(f1 )を
変えることができる。次に,変調された第2の光周波数
(f2 )を有する第2の信号光をリングレーザ4に入力
する入力手段5によって第2の信号光を光増幅器1に供
給する。ここで,この第1の信号光と第2の信号光とが
同時に光増幅器1に入射するように光変調器7への駆動
電気信号の位相を調整する。この結果,光増幅器1での
四光波混合により第3の光周波数(f3 )を有する第3
の信号光が発生する。この第3の信号光を出力手段6に
よってリングレーザ4から取り出す。ここで上記の第1
の信号光の光周波数(f1 )は図5のfs +Δf,上記
の第2の信号光の光周波数(f2 )は図5のfs ,第3
の信号光の光周波数(f3 )は図5のfs +2Δfまた
はfs −Δfに相当する。なお,第1の信号光の光周波
数(f1 )と第2の信号光の光周波数(f2 )との間に
大小関係の指定はなく,例えば第1の信号光の光周波数
(f1 )をfs ,第2の信号光の光周波数(f2 )をf
s +Δfと入れ替えても良い。
【0013】
【作用】本発明の装置の動作を説明する。請求項1の作
用を図1に基づいて説明を行う。まず,最初は入力信号
光がないものとする。光増幅器1である半導体光増幅器
1a,出力手段6である第2のカプラ6a,光周波数選
択手段2である第1の光フィルタ2a,入力手段5であ
る第1のカプラ5aとでリングレーザ4を形成する。こ
こで半導体光増幅器1aの利得を第2のカプラ6a,第
1の光フィルタ2a,第1のカプラ5aの損失の合計よ
り大きく設定することにより,光は上記の順番に周回
し,第1の光フィルタ2aで選択された光周波数
(f1 )で第1の信号光が定常的に発振する。次に入力
信号光(以下,第2の信号光ともいう。)が入力端10
を経由して入射されると,第1の光周波数(f1 )を有
する第1の信号光と第2の光周波数(f2 )を有する第
2の信号光とが,半導体光増幅器1a内部で四光波混合
を起こし,第3の光周波数(f3 )を有する第3の信号
光が生成される。半導体光増幅器1aからの出力は第2
のカプラ6aによりリングレーザ4から取り出される。
ここでの光は第3の信号光以外の周波数成分(f1 ,f
2 )を含んでいるため,第2の光フィルタ8で第3の光
周波数(f3 )の成分のみを選択して通過させ,出力端
11を経由して出射される。
【0014】請求項2の作用について説明する。図3の
構成と図6のタイミングチャートにより説明する。ま
ず,最初は入力信号光がないものとする。リングレーザ
4内部で第1の光周波数(f1 )を有する第1の信号光
(光パルス列)を,駆動電気信号の位相を位相器9で調
整して第2の信号光の所望のチャンネルに同期するよう
発生させる。例えば,入力した第2の信号光からch.1の
信号を分離する場合にはこのch.1に同期させるようにす
る。これら,第1の光周波数(f1 )を有する信号光と
第2の光周波数(f2 )を有する信号光とが,半導体光
増幅器1aに入射されると四光波混合を起こし,第3の
光周波数(f3 )を有する第3の信号光が生成される。
さらに,位相器9を微調して第3の信号光が効率よく発
生するよう調整する。第2の光フィルタ8でよってこの
第3の光周波数(f3 )の成分のみを取り出せば第2の
信号光より分離したch.1成分が得られる。
【0015】
【実施例】本発明の装置の実施例について説明する。請
求項1記載の光周波数変換装置について,図1を用いて
説明する。半導体光増幅器1aは,半導体レーザの両端
面に無反射処理を施し,さらに光アイソレータを配置し
た構成となっている半導体光増幅器であるこの半導体光
増幅器1aの動作は文献「半導体光増幅器 (アンリツ
テクニカル,Vol.67(1994)pp.22 〜27」に述べられて
いる。ここで述べられている半導体光増幅器の偏波依存
性は活性領域に歪量子井戸構造を採用することにより解
消され,一方,素子端面での反射率はARコートと端面
窓構造により低く抑えられている。光周波数選択手段2
は,本実施例では,誘電体多層膜を蒸着した光学板を光
路に対して傾けて配置した第1の光フィルタ2aであ
る。この傾きの角度により,所望の光周波数のみを透過
させる。光伝送路3は,光ファイバ3aである。これら
半導体光増幅器1aと光周波数選択手段2と光伝送路3
とからリングレーザ4は構成されている。入力手段5及
び出力手段6は,光カプラから構成される第1及び第2
のカプラ5a,6aからなる。
【0016】動作を説明する。まず,最初は入力信号光
がないものとする。リングレーザ4を第1の信号光は時
計回りに周回し,ここで半導体光増幅器1aの利得を第
2のカプラ6a,第1の光フィルタ2a,第1のカプラ
5aの損失の合計より大きく設定することにより,第1
の光フィルタ2aで選択された光周波数(f1 )で定常
的に発振する。次に第2の信号光(入力信号光)が入射
すると,第1の信号光と第2の信号光とが,半導体光増
幅器1a内部で四光波混合を起こし,第3の光周波数
(f3 )を有する第3の信号光が生成される。ここで,
第2の信号光の偏波面は入力端10と第1のカプラ5a
との間に設けられた偏波面制御器(図示せず)により第
1の信号光の偏波面と一致するように設定されている。
かかる偏波面の制御については以下に実施例すべてに共
通する。半導体光増幅器1aからの出力光は第2のカプ
ラ6aによりリングレーザ4から取り出される。ここで
の光は第3の信号光以外の周波数成分(例えばf1 ,f
2 )を含んでいるため,第2の光フィルタ8で第3の光
周波数(f3 )の成分のみを抽出して通過させる。
【0017】請求項1の光周波数変換装置のその他の実
施例を第2の実施例として,図2を用いて説明する。本
実施例では,入出力手段として,同一デバイスで同時に
相互の干渉がなく,それぞれ反対方向に光を送信できる
第1及び第2の光デュプレクサ5b,6bを用いてい
る。また,半導体光増幅器1aには双方向から入力可能
な双方向半導体光増幅器1bを用いている。これは第1
の実施例で用いる半導体光増幅器の両端の光アイソレー
タを省略したものである。その他の構成は第1の実施例
と同じである。第2の実施例では,第1の信号光(ポン
プ光)は反時計回りにリングレーザ4を周回する。よっ
て,第2の信号光(入力信号光)に対して第1の信号光
(ポンプ光)の進行方向が逆向きとなり,四光波混合を
起こさせた場合,出力手段6である第2の光デュプレク
サ6bに現れる第1の信号光(ポンプ光)の強度が非常
に低くなる。したがって第2の光フィルタ8による第3
の信号光の光周波数(f3 )の成分の抽出が容易になる
という利点がある。その他の動作は第一の実施例と同じ
である。
【0018】請求項2の光周波数変換装置の実施例を第
3の実施例として,図3を用いて説明する。リングレー
ザ4を構成する半導体光増幅器1a,光周波数選択手段
2および光伝送路3は,請求項1のものと同様である。
光変調器7は,LiNbO3光変調器7aからなる。請求項2
の実施例では,第1の信号光が多重化される前のクロッ
ク周波数の光パルス列となるよう光変調器7が必要であ
る。光パルス列がリングレーザ4を周回する時間をこの
クロック周波数の周期の整数倍の関係になるよう,リン
グレーザ4の共振器長すなわち光路長を設定する。この
ことにより高調波モードロック動作が可能となり,短パ
ルスが発生する。このレーザの動作についてはすでに文
献「Mode-locked Ring Lasers using MQW-Semiconducto
r Optical Amplifiers", IEEE LEOS'93 MSFL2.3 」で述
べられている。この生成された光パルス列が入力された
信号の所望のチャンネルに同期するよう,位相器9を調
整する。第1の信号光と第2の信号光は時計回りでリン
グレーザ4を周回し,半導体光増幅器1aに同時に入射
することにより,両者の論理積として四光波混合が起こ
り,第3の信号光が発生する。半導体光増幅器1aから
の光を第2のカプラ6aでリングレーザ4から取り出
し,第2の光フィルタ8で第3の信号光の光周波数(f
3 )の成分のみを抽出して取り出す。以上の動作により
所望のチャンネルに対する光デマルチプレクシング動作
を光周波数が変換された状態で行うことが可能となる。
【0019】請求項2の光周波数変換装置のその他の実
施例を第4の実施例として,図4を用いて説明する。リ
ングレーザ4を構成する半導体光増幅器1a,光周波数
選択手段2,光伝送路3および光変調器7は,第3の実
施例と同様である。第4の実施例では,入力手段5及び
出力手段6として,第1及び第2の光デュプレクサ5
b,6bを用いている。これは第2の実施例で述べた光
デュプレクサ5b,6bと全く同じである。半導体光増
幅器には,双方向から入力可能な双方向半導体光増幅器
1bを用いている。これも第2の実施例で述べた双方向
半導体光増幅器1bと同様である。その他の構成は第3
の実施例と同じである。動作において第3の実施例と違
うところは,リングレーザ4内で第1の信号光の周回す
る方向が反時計回りであるため,第2の光デュプレクサ
6bの出力端11には現れず,第3の信号光の光周波数
(f3 )の成分の分離が容易になることである。他の動
作は第3の実施例と同じである。
【0020】
【発明の効果】本発明の構成を採用したので,ポンプ用
光源を必要とせず,簡単な構成により光周波数分割多重
通信における光周波数変換や,時分割多重光通信におけ
る光デマルチプレクシングが可能となる。この結果,装
置の小型化,簡素化を実現することが出来た。
【0021】第2の効果として,光周波数変換装置にお
いてポンプ光の光周波数を容易に可変できるため任意の
光周波数に変換できるようになった。
【0022】第3の効果として,光デマルチプレクシン
グ装置において,信号光の光周波数が変動した場合にお
いてもポンプ光の光周波数を容易に可変できるため,分
離した信号光の光周波数を分離用光フィルタの透過域の
中心光周波数に容易に一致させることができる。
【図面の詳細な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を示した図であ
る。
【図2】本発明の第2の実施例の構成を示した図であ
る。
【図3】本発明の第3の実施例の構成を示した図であ
る。
【図4】本発明の第4の実施例の構成を示した図であ
る。
【図5】四光波混合の概要を示した図である。
【図6】本発明の第3の実施例の動作のタイミングを示
した図である。
【図7】従来の光周波数変換装置の構成を示した図であ
る。
【図8】従来の時分割多重装置の構成を示した図であ
る。
【符号の簡単な説明】
1 光増幅器。 1a 半導体光増幅器。 1b 双方向半導体光増幅器。 2 光周波数選択手段。 2a 第1の光フィルタ。 3 光伝送路。 3a 光ファイバ。 4 リングレーザ。 5 入力手段。 5a 第1のカプラ。 5b 第1の光デュプレクサ。 6 出力手段。 6a 第2のカプラ。 6b 第2の光デュプレクサ。 7 光変調器。 7a LiNbO3光変調器。 8 第2の光フィルタ。 9 位相器。 10 入力端。 11 出力端。 20 モードロックレーザ。 21 分布帰還形レーザ。 22 カプラ。 23 半導体光増幅器。 24 光フィルタ。 25 第2の光増幅器。 26 第2の光フィルタ。 27 受光素子。 28 オシロスコープ。 29 第3の光源。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光増幅器(1)と第1の光周波数f1 を選
    択する光周波数選択手段(2)とを光伝送路によりリン
    グ状に結合して該第1の光周波数f1 を有する第1の信
    号光を発振するリングレーザ(4)と,変調された第2
    の光周波数f2 を有する第2の信号光を前記光増幅器に
    供給するために該第2の信号光を前記リングレーザに入
    力する入力手段(5)と,第1の信号光と第2の信号光
    との四光波混合により前記光増幅器で生成された第3の
    光周波数f3 を有する第3の信号光を前記リングレーザ
    から取り出す出力手段(6)を備えた光周波数変換装
    置。
  2. 【請求項2】光増幅器(1)と第1の光周波数f1 を選
    択する光周波数選択手段(2)と所定のタイミングで光
    変調する光変調器(7)とを光伝送路によりリング状に
    結合して該第1の光周波数f1 を有する第1の信号光を
    前記所定のタイミングにより発振するリングレーザ
    (4)と,前記所定のタイミングに同期関係にある第2
    の光周波数f2 を有する第2の信号光を前記光増幅器に
    供給するために該第2の信号光を前記リングレーザに入
    力する入力手段(5)と,第1の信号光と第2の信号光
    との四光波混合により前記光増幅器で生成された第3の
    光周波数f3 を有する第3の信号光を前記リングレーザ
    から取り出す出力手段(6)を備えた光周波数変換装
    置。
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