JP2000049125A - 半導体シリコン単結晶ウェーハの研磨方法 - Google Patents

半導体シリコン単結晶ウェーハの研磨方法

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JP2000049125A
JP2000049125A JP10214171A JP21417198A JP2000049125A JP 2000049125 A JP2000049125 A JP 2000049125A JP 10214171 A JP10214171 A JP 10214171A JP 21417198 A JP21417198 A JP 21417198A JP 2000049125 A JP2000049125 A JP 2000049125A
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polishing
water
electrolytic cathode
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wafer
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Koichiro Watanabe
浩一郎 渡▼邊▲
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Shin Etsu Handotai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】研磨後に電解カソード水を用いてウェーハ面の
水研磨を行うことによって研磨剤を用いた研磨時に発生
した研磨剤やシリコン屑、酸化膜の研磨屑等に起因する
パーティクルを、ウェーハ面をエッチングすることな
く、効率よく除去することができるようにした半導体シ
リコン単結晶ウェーハの研磨方法を提供する。 【解決手段】半導体シリコン単結晶ウェーハに対して研
磨剤を用いた研磨を行った後、電解カソード水を用いた
水研磨を行うことによってパーティクルを除去するよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体シリコン単
結晶ウェーハ(以下、単にウェーハということがある)
及び表面に酸化膜を有するウェーハの研磨方法に関し、
さらに詳細には研磨剤を用いた研磨後の水研磨を行う半
導体シリコン単結晶ウェーハの研磨方法に関する。
【0002】
【関連技術】半導体シリコン単結晶ウェーハは、一般的
には、シリコン単結晶インゴットをスライスして薄円板
状のウェーハを得るスライス工程、該スライス工程によ
って得られたウェーハの割れ、欠けを防止するためにそ
の外周部を面取りする面取り工程、この面取りされたウ
ェーハを平面化するラッピング工程、面取り及びラッピ
ングされたウェーハに残留する加工歪みを除去するエッ
チング工程、このエッチングされたウェーハ表面を鏡面
化する研磨工程及び研磨されたウェーハを洗浄してこれ
に付着した研磨剤や異物を除去する洗浄工程を経て製造
される。
【0003】研磨後のウェーハ表面には研磨時に使用し
た研磨剤(スラリーといわれる)や研磨中に発生したシ
リコン屑がパーティクルとして付着しており、これらの
パーティクルは洗浄によっても落とし難いもので、洗浄
後のウェーハ表面にパーティクルとして検出されてしま
うという問題が発生していた。
【0004】他方、半導体デバイス製造工程においては
素子の高集積化に伴い多層配線が用いられているが、こ
うした配線等に起因する段差が大きくなり、ホトリソグ
ラフィーで素子のパターンを形成する時の障害となって
いる。この解決のために、層間絶縁膜として形成した酸
化膜を研磨剤を用いて化学的・物理的に研磨することが
行われている。この表面に酸化膜を有するウェーハの研
磨においても研磨剤や酸化膜の研磨屑のパーティクルと
しての付着が問題となっている。
【0005】そこで、洗浄工程における洗浄能力を向上
させるために洗浄液の液組成を変更するなどの試みがな
されたが、洗浄能力の向上に伴ないエッチング能力もア
ップすることが多く逆に面荒れが発生してしまう不都合
があった。
【0006】研磨後の洗浄に用いられている薬液の廃液
処理も、使用量の増加に伴い問題となり、洗浄工程での
薬液の使用量低減も望まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した関
連技術の問題点に鑑みなされたもので、研磨後に電解カ
ソード水を用いてウェーハ面の水研磨を行うことによっ
て研磨剤を用いた研磨時に発生した研磨剤やシリコン
屑、酸化膜の研磨屑等に起因するパーティクルを、ウェ
ーハ面をエッチングすることなく、効率よく除去するこ
とができるようにした半導体シリコン単結晶ウェーハの
研磨方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の半導体シリコン単結晶ウェーハの研磨方法
は、半導体シリコン単結晶ウェーハに対して研磨剤を用
いた研磨を行った後、電解カソード水を用いた水研磨を
行うことによって当該ウェーハ面からパーティクルを除
去することを特徴とする。
【0009】また、本発明の表面に酸化膜を有する半導
体シリコン単結晶ウェーハの研磨方法は、表面に酸化膜
を有する半導体シリコン単結晶ウェーハに対して研磨剤
を用いた研磨を行った後、電解カソード水を用いた水研
磨を行うことによって当該ウェーハ面からパーティクル
を除去することを特徴とする。
【0010】本発明において用いられる電解カソード水
としては、純水(又は、超純水)を電気分解して得られ
る電解カソード水が好適に用いられるが、純水(又は超
純水)に電解質を添加した電解質溶液を電気分解して得
られる電解カソード水もpHが5.5〜10の範囲のも
のであれば使用できる。
【0011】pHが5.5未満ではパーティクル除去の
効果が得られず、pHが10を越えると水研磨時のウェ
ーハ(鏡面研磨ウェーハ)の面荒れが生じ易くなってし
まう。なお、添加される電解質としては、特別な限定は
ないが、例えばNaCl、NH4Cl等をあげることが
できる。
【0012】本発明による電解カソード水を用いた水研
磨は、研磨剤を用いた所定の研磨後に行えばパーティク
ル除去の効果が得られるが、シリコン単結晶ウェーハの
鏡面研磨のように複数段の研磨を行う場合には最終段の
仕上げ研磨後に行うことが好ましい。
【0013】上記電解カソード水を用いた水研磨を、研
磨終了後に研磨剤の供給を止め、電解カソード水の供給
に切り替えることによって行うのが好適である。
【0014】上記電解カソード水を用いた水研磨を行う
時間は、30秒〜2分程度で充分である。この水研磨時
間が30秒に満たないと、充分な効果が得られず、2分
を越えると、研磨の生産性が低下するとともに、研磨布
による機械的研磨のダメージが増加してしまう。
【0015】また、電解カソード水による水研磨はシリ
コン単結晶ウェーハ表面の鏡面研磨のみならず、表面に
酸化膜等を有するデバイスパターンが形成されたウェー
ハの化学的、物理的研磨においてもパーティクル除去の
効果が得られる。
【0016】シリコン単結晶ウェーハの鏡面研磨や表面
に酸化膜を有するウェーハの研磨において、研磨剤を用
いた所定の研磨工程の終了後に電解カソード水による水
研磨を行うと、電解カソード水中のOH-イオンの働き
で、研磨剤やシリコンや酸化膜の研磨屑がパーティクル
として付着しているものが除去されるのである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態をあげ
るが、以下の説明は例示的に示されるもので限定的に解
釈すべきものでないことはいうまでもない。
【0018】電気化学的処理や物理的処理など、水に何
等かのエネルギーを与えて活性化させた機能水が知られ
ているが、水を電気分解すると得られる電解イオン水は
この機能水の一種としてあげられている。この電解イオ
ン水は電解アノード水(陽極水)と電解カソード水(陰
極水)に大別される(例えば、「シリコンの科学」UC
S半導体基盤技術研究会編、377〜384頁、株式会
社リアライズ社1996年6月28日発行、「クリーン
テクノロジー」1996年3月号、53〜57頁「電解
イオン水の開発と応用」酒井重男著)。
【0019】純水(又は超純水)を電気分解すると、
【0020】
【化1】 H2O→1/2O2+2H++2e- ・・・・・(1)
【0021】陽極では、式(1)の電解反応により、酸
素(及びオゾンと水素イオン)が生成し、電解アノード
水(純水電解による)が得られる。
【0022】また、純水(又は超純水)に電解質(例え
ばNaCl)を添加した電解質溶液を電気分解すると、
【0023】
【化2】
【0024】陽極では、式(1)(2)の電解反応によ
り酸素ガスと水素イオン、塩素ガスが生成する。生成し
た塩素ガスは水に溶解し、式(3)にしたがって、塩酸
と次亜塩素酸となる。
【0025】純水電解による電解アノード水は、中性領
域で+0.7V〜+1.2Vの高い酸化還元電位(高い
酸化性)を示し、電解質添加電解による電解アノード水
は、pHが0〜7の領域で+0.7V〜+1.4Vの高
い酸化還元電位(高い酸化力)を示す。
【0026】純水電解による電解アノード水の高い酸化
還元電位は、酸素の他に高い酸化力を示すオゾンを含む
ためであり、電解質添加電解による電解アノード水の高
い酸化還元電位は、オゾンの他にClOx -が生成される
からである。電解アノード水の酸化還元電位は、純水電
解、電解質添加電解ともに3000分程度の時間内では
変化が少なく安定している。
【0027】これに対し、純水(又は超純水)を電気分
解した場合、
【0028】
【化3】 2H2O+2e-→1/2H2+2OH- ・・・・・(4)
【0029】陰極では、式(4)の電解反応により、水
素ガスと水酸イオンが生成し、電解カソード水(純水電
解による)が得られる。
【0030】また、純水(又は超純水)に電解質(例え
ばNaCl)を添加した電解質溶液を電気分解した場
合、
【0031】
【化4】 2H2O+2e-→1/2H2+2OH- ・・・・・(4) Na++e-→Na ・・・・・・・・・・・・・(5) Na+H2O→NaOH+1/2H2 ・・・・・・(6)
【0032】陰極では、式(4)(5)の電解反応によ
り水素ガスと水酸イオン、Naが生成する。生成したN
aは、水と反応し、式(6)にしたがって、NaOHと
なる。
【0033】純水電解による電解カソード水は、中性領
域で−0.3V〜−0.7Vの負の大きい酸化還元電位
(高い還元性)を示し、電解質添加電解による電解カソ
ード水は、pH7〜14の領域で−0.3V〜−1.1
Vの負の大きい酸化還元電位(高い還元性)を示す。電
解カソード水が高い還元性を示すのは、溶存水素を含む
ためである。
【0034】電解カソード水の酸化還元電位は、純水電
解、電解質添加電解ともに、大気解放状態では500分
程度、大気遮断状態では1500分程度で0に戻る傾向
がある。したがって、電解カソード水は生成後早めに使
用する必要がある。
【0035】従来、研磨剤を用いた研磨を行った後に水
のみを供給して研磨を行う水研磨が行われることがあっ
たが、水研磨はウェーハ表面の微小な表面粗さの改善の
ために行われていた。本発明者は電解カソード水を水研
磨に適用すると通常の水研磨で得られるウェーハ表面の
表面粗さの改善効果の他にパーティクル除去の効果があ
ることを確認して本発明を完成させた。
【0036】図3は本発明方法の実施に好適に用いられ
る研磨装置を示す側面図である。図3において、研磨装
置10は、回転定盤12とウェーハホルダー13と研磨
剤又はカソード水供給装置14からなっている。回転定
盤12は回転定盤本体15を有し、その上面には研磨パ
ッド16が貼付してある。回転定盤12は回転軸17に
より所定の回転速度で回転される。
【0037】ウェーハホルダー13は真空吸着等により
その下面にウェーハWを保持し、回転シャフト18によ
り回転されると同時に所定の荷重で研磨パッド16にウ
ェーハWを押しつける。研磨剤及び電解カソード水供給
装置14は研磨剤又は電解カソード水供給タンク(不図
示)より所定の流量で研磨剤又は電解カソード水19を
研磨パッド16上に供給し、この研磨剤又は電解カソー
ド水19がウェーハWと研磨パッド16の間に供給され
ることによりウェーハWが研磨又は水研磨される。
【0038】図4は図3に示した研磨装置10の回転定
盤12上面への研磨剤及び電解カソード水供給装置14
の供給機構を示す概略説明図である。図4において、該
供給装置14は研磨剤供給管14a及び電解カソード水
供給管14bを有している。該研磨剤供給管14aと該
電解カソード水供給管14bの先端部分は互いに合流し
て共用供給管14cとなっている。V1は研磨剤供給管
14aからの研磨剤の供給のオンオフを行うバルブであ
る。V2は電解カソード水供給管14bからの電解カソ
ード水の供給のオンオフを行うバルブである。
【0039】図4の構成により、バルブV1を開、バル
ブV2を閉とすれば、研磨剤供給管14a及び共用供給
管14cを介して研磨剤が回転定盤12の上面に供給さ
れる。次に、バルブV1を閉、バルブV2を開とすれ
ば、電解カソード水供給管14b及び共用供給管14c
を介して電解カソード水が回転定盤12の上面に供給さ
れる。したがって、バルブV1及びV2の操作によって
研磨剤及び電解カソード水の供給切替を自在に行うこと
ができる。
【0040】図4に示した研磨剤及び電解カソード水の
供給機構では、研磨剤と電解カソード水とは最終的に共
用供給管14cを介して回転定盤12の上面に供給され
る。この構成の場合には、電解カソード水研磨時に研磨
剤混入に起因する汚染の可能性が存在することは否定で
きない。
【0041】研磨剤混入による汚染を完全に防止する場
合には、図5に示したように研磨剤は研磨剤供給管14
aによって、そして電解カソード水は電解カソード水供
給管14bによってそれぞれ別個に供給し、供給管の共
用部分を解消すればよい。図5の構成の場合、バルブV
1を開、バルブV2を閉とすれば研磨剤が供給され、そ
の反対にバルブV1を閉、バルブV2を開とすれば電解
カソード水が供給され、同様に研磨剤及び電解カソード
水の供給切替を自在に行うことができる。
【0042】なお、図示例では、同一の研磨装置10を
用いて研磨剤研磨及び水研磨を行う場合を説明したが、
研磨剤研磨を研磨装置10を用いて行い、その後別の研
磨装置によって水研磨を行う構成を採用することも勿論
可能である。
【0043】
【実施例】以下に本発明の実施例をあげてさらに具体的
に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではなく、本発明の技術思想から逸脱しない限り種々
の変形が可能であることは勿論である。
【0044】実施例1 試料ウェーハ:チョクラルスキー(CZ)法で製造した
(低速引上げ、0.4mm/min.)p型、結晶方位
<100>、300mmφ、シリコンウェーハ50枚。 試料ウェーハの製造工程:スライス→面取り→ラップ→
エッチング→粗研磨。
【0045】低速引上げウェーハは、COP(Crystal O
riginated Particle) と呼ばれるGrown-in欠陥が少な
い。COPもパーティクル測定装置(サーフスキャン)
でパーティクルとして検出されてしまうのでその影響を
極力排除するために試料ウェーハとして低速引上げウェ
ーハを用いた。
【0046】研磨実験フロー:仕上げ研磨→電解カソー
ド水研磨(1分)→純水リンス(3分)→乾燥。
【0047】・仕上げ研磨 研磨機:枚葉式研磨機 研磨剤:コロイダルシリカ 研磨圧:100g/cm2 研磨時間:90秒
【0048】・電解カソード水の生成 電解イオン水発生装置:オルガノ製3槽式を用いて純水
を電気分解して電解カソード水を生成した。
【0049】・乾燥 IPA(イソプロピルアルコール)ベーパー乾燥
【0050】パーティクル測定:テンコール社製サーフ
スキャンSP1(Tencor InstrumentsSurfscan SP1) を
用いて測定した。
【0051】上記した研磨条件によって、図3に示した
装置を用い、仕上げ研磨の際には研磨剤及び電解カソー
ド水供給装置14から研磨剤を研磨パッド16上に供給
し、試料ウェーハ(50枚)を研磨した。その後、電解
カソード水研磨にあたっては、研磨剤を電解カソード水
に切り替えて供給装置14から研磨パッド16上に供給
し、当該試料ウェーハを水研磨した。水研磨した試料ウ
ェーハ面のパーティクル数を、上記したパーティクル測
定装置で測定し、その結果を図1に示した。
【0052】比較例1 電解カソード水研磨を実施しなかった以外は実施例1と
同様に試料ウェーハ(50枚)の研磨を行ない、乾燥後
のウェーハ表面のパーティクル数を測定し、その結果を
図1に示した。
【0053】図1の結果から明らかなごとく、本発明方
法による水研磨を行ったウェーハ(実施例1)のパーテ
ィクル数は、従来と同様の研磨を行ったウェーハ(比較
例1)のパーティクル数に比較して低減していることが
確認できた。
【0054】実施例2 試料ウェーハ:チョクラルスキー(CZ)法で製造した
(低速引上げ、0.4mm/min.)p型、結晶方位
<100>、200mmφ、シリコンウェーハ50枚に
モノシランと酸素を原料ガスとした常圧CVD法により
2μmのSiO2膜を緻密化するために窒素雰囲気下8
00℃で30分熱処理を行ったもの。
【0055】研磨実験フロー:酸化膜研磨→電解カソー
ド水研磨(1分)→純水リンス(3分)→乾燥。
【0056】・酸化膜研磨条件 研磨機:枚葉式研磨機 研磨剤:コロイダルシリカ 研磨圧:400g/cm2 研磨時間:60秒
【0057】・電解カソード水の生成 電解イオン水発生装置:オルガノ製3槽式を用いて純水
を電気分解して電解カソード水を生成した。
【0058】・乾燥 IPA(イソプロピルアルコール)ベーパー乾燥
【0059】パーティクル測定:テンコール社製サーフ
スキャンSP1(Tencor InstrumentsSurfscan SP1) を
用いて測定した。
【0060】上記した研磨条件によって、図3に示した
装置を用い実施例1と同様の手法で試料ウェーハ25枚
を研磨し、ついで水研磨した。水研磨した試料ウェーハ
面のパーティクル数を上記したパーティクル測定装置で
測定し、その結果を図2に示した。
【0061】比較例2 電解カソード水研磨を実施しなかった以外は実施例2と
同様に試料ウェーハ(25枚)の研磨を行い、乾燥後の
ウェーハ表面のパーティクル数を測定し、その結果を図
2に示した。
【0062】図2の結果から明らかなごとく、本発明方
法によって水研磨を行った表面に酸化膜を有するウェー
ハ(実施例2)のパーティクル数は、従来と同様の研磨
を行った表面に酸化膜を有するウェーハ(比較例2)の
パーティクル数に比較して低減していることが確認でき
た。
【0063】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、研磨後
に電解カソード水を用いてウェーハ面の水研磨を行うこ
とによって研磨剤を用いた研磨時に発生した研磨剤やシ
リコン屑、酸化膜の研磨屑等に起因するパーティクル
を、ウェーハ面をエッチングすることなく効率よく除去
できるという効果が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1と比較例1における研磨ウェーハの
パーティクル数を示すグラフである。
【図2】 実施例2と比較例2における研磨ウェーハの
パーティクル数を示すグラフである。
【図3】 本発明方法の実施に好適に用いられる研磨装
置を示す側面図である。
【図4】 研磨剤及び電解カソード水供給機構の1例を
示す概略説明図である。
【図5】 研磨剤及び電解カソード水供給機構の他の例
を示す概略説明図である。
【符号の説明】
10:研磨装置、12:回転定盤、13:ウェーハホル
ダー、14:研磨剤及び電解カソード水供給装置、14
a:研磨剤供給管、14b、電解カソード水供給管、1
4c:共用供給管、15:回転定盤本体、16:研磨パ
ッド、17:回転軸、18:回転シャフト、19:電解
カソード水又は研磨剤、V1,V2:バルブ、W:ウェ
ーハ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体シリコン単結晶ウェーハに対して
    研磨剤を用いた研磨を行った後、電解カソード水を用い
    た水研磨を行うことによってパーティクルを除去するこ
    とを特徴とする半導体シリコン単結晶ウェーハの研磨方
    法。
  2. 【請求項2】 前記研磨が最終段の仕上げ研磨であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の半導体シリコン単結晶ウ
    ェーハの研磨方法。
  3. 【請求項3】 表面に酸化膜を有する半導体シリコン単
    結晶ウェーハに対して研磨剤を用いた研磨を行った後、
    電解カソード水を用いた水研磨を行うことによってパー
    ティクルを除去することを特徴とする表面に酸化膜を有
    する半導体シリコン単結晶ウェーハの研磨方法。
  4. 【請求項4】 前記電解カソード水のpHが5.5〜1
    0の範囲であることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    か1項に記載の半導体シリコン単結晶ウェーハの研磨方
    法。
  5. 【請求項5】 前記電解カソード水を用いた水研磨を、
    研磨終了後に研磨剤の供給を止め、電解カソード水の供
    給に切り替えることによって行うことを特徴とする請求
    項1〜4のいずれか1項に記載の半導体シリコン単結晶
    ウェーハの研磨方法。
  6. 【請求項6】 前記電解カソード水を用いた水研磨を3
    0秒〜2分行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれ
    か1項に記載の半導体シリコン単結晶ウェーハの研磨方
    法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20070108067A1 (en) * 2005-11-15 2007-05-17 Fujikoshi Machinery Corp. Polishing apparatus and method of polishing work

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