JP2000049121A - ダイシングテープ及びダイシング方法 - Google Patents

ダイシングテープ及びダイシング方法

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JP2000049121A
JP2000049121A JP10212747A JP21274798A JP2000049121A JP 2000049121 A JP2000049121 A JP 2000049121A JP 10212747 A JP10212747 A JP 10212747A JP 21274798 A JP21274798 A JP 21274798A JP 2000049121 A JP2000049121 A JP 2000049121A
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dicing
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dicing tape
light
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JP10212747A
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Shinichi Ozawa
真一 小沢
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Kansai Nippon Electric Co Ltd
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Renesas Semiconductor Manufacturing Co Ltd
Kansai Nippon Electric Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09JADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
    • C09J2433/00Presence of (meth)acrylic polymer
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09JADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
    • C09J2463/00Presence of epoxy resin

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  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Dicing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転ブレードの切り込み深さが深すぎるとダ
イシングテープの伸びが偏ってペレットの整列状態が乱
れたりテープが破れてペレットが剥離する。 【解決手段】 テープ基材13の一方の面に粘着層16
を形成したダイシングテープにおいて、上記テープ基材
13の粘着層形成面側にテープの切断深さを表示する表
示部15を形成したことを特徴とするダイシングテープ
17と、テープ基材13の一方の面に粘着層16を形成
したダイシングテープ17に薄い基板4を貼り付け、回
転ブレード12を用い、ダイシングテープ17の一部が
切り込まれるように回転ブレード12の高さ位置を調整
して、前記基板4を完全に切断するダイシング方法にお
いて、上記回転ブレード12の切断深さを表示する表示
部15をダイシングテープ17の粘着層形成面側に設
け、この表示部15の表示状態に基づいて回転ブレード
12の高さ位置を修正するようにしたことを特徴とする
ダイシング方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は例えば半導体ウエ
ハを定形の半導体ペレットに切断するダイシングテープ
及びこのテープを用いたダイシング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】 電子部品例えば半導体装置は電子部品
本体である半導体ペレットに外部接続用の電極を形成し
必要に応じて外装している。この半導体ペレットは、一
枚の半導体ウエハ内に多数組の半導体素子を所定のパタ
ーンで一括形成し、この半導体ウエハを各半導体素子の
隣接部分から切断して個々に分割され製造される。この
半導体ウエハを分割するため一般的に用いられる回転ブ
レードはステンレス鋼などの厚さ数10μmの薄い円板
(ブレード片)の周縁部にダイアモンドを被着したもの
で、これを冷却水で冷却しながら高速回転させて半導体
ウエハ上を相対的に往復移動させ、所定ピッチで平行に
切断して短冊状に切断した後、半導体ウエハを90度回
転させて上記動作を繰り返し、方形又は矩形状の半導体
ペレットを得る。この切断作業中、半導体ウエハを固定
し切断された半導体ペレットが飛散しないようにテープ
基材に粘着層を形成したダイシングテープに半導体ウエ
ハを貼付け、このダイシングテープを保持している。こ
のダイシングテープは回転ブレードや冷却水からの機械
的な衝撃や振動に耐えて半導体ウエハや切断形成された
半導体ペレットを保持する必要があるため粘着力が要求
され、半導体ペレットを個々に分割した後は半導体ペレ
ットがダイシングテープから容易に剥離できることも要
求される。この半導体ウエハの切断に用いられるダイシ
ング装置の一例を図11から説明する。図において、1
は図12に示すようにテープ基材2の一方の面に粘着層
3を形成したダイシングテープで、中央部に半導体ウエ
ハ4を貼付け、周縁に取扱を容易にするため成形リング
5を貼付けている。6はダイシングテープ1を吸着し半
導体ウエハ4を支持する支持テーブル、7は支持テーブ
ル6を上下方向の軸周りに回転させる回転機構、8は回
転機構7を支持して一方向(X方向)に往復移動させる
X軸移動機構、9はX軸移動機構8の移動方向に対して
直交する方向(Y方向)に所定のピッチで移動するY軸
移動機構、10はY軸移動機構9に支持されて上下方向
(Z方向)に上下動するZ軸移動機構、11はZ軸移動
機構10に回転軸11aを水平方向に向けて固定された
スピンドルモータ、12はスピンドルモータ11の回転
軸11aに固定された回転ブレードを示す。この回転ブ
レード12は厚さ数10μmの薄いステンレス鋼の円板
の周縁にダイアモンドなどの硬質材料を被着したもの
で、回転ブレード12は高速回転して基板4を切断する
際に摩擦熱を発生して高温になると切断性が劣化するた
め、図示省略するが回転ブレード12を冷却する冷却水
や切削屑を洗い流す洗浄水を供給し回収する冷却洗浄機
構が付設される。また各部の動作を制御する制御部や、
半導体ウエハ4の切断予定位置を検出する顕微鏡付きテ
レビカメラも付設されているが図示省略している。以下
にこの装置の動作を説明する。先ず各軸移動機構8、
9、10により回転ブレード12を支持テーブル6から
離れた原点位置に移動させる。次に半導体ウエハ4を貼
付けたダイシングシート1を支持テーブル6上に載せて
吸着する。この吸着完了後、テレビカメラの撮像信号か
ら得られた位置データに基づいて支持テーブル6のX方
向の位置調整と回転調整をして半導体ウエハ4の切断予
定方向と回転ブレード12の相対移動方向とを一致させ
る。次に支持テーブル6の上面周縁部上方に回転ブレー
ド12が位置するようにY軸移動機構9を制御し、Z軸
移動機構10により回転ブレード10を下げてその下端
を支持テーブル6上に接触させる。この接触状態は支持
テーブル6と回転ブレード12との間の導通を検出する
ことにより確認される。この時の回転ブレード10の高
さ位置を基準にZ軸移動機構10を制御して回転ブレー
ド12を所定距離上昇させて高さ位置を固定する。ダイ
シングテープ1の厚さが例えば90μmで、半導体ペレ
ット4を完全に切断しさらにダイシングテープ1を30
μmの深さまで切削する場合、回転ブレード12の下端
は支持テーブル6の上面から60μmの位置に位置決め
されるこの後、冷却水と洗浄水を供給しながら、X移動
機構8にて支持テーブル6を、半導体ウエハ4上の切断
予定部上を回転ブレード12が移動するように順方向に
移動させ、Y軸移動機構9により回転ブレード位置をY
方向に所定ピッチ移動させた後、X軸移動機構8の移動
方向を反転させて支持テーブル6を逆方向に移動させ、
これを繰り返して半導体ウエハ4を短冊状に切断し、こ
の作業が完了すると支持テーブル6を回転機構7により
90度回転させて上記動作を繰り返し個々に分割された
矩形状の半導体ペレットを得ることができる。この装置
では回転ブレード12の高さ位置を支持テーブル6の上
面を基準にしているが、回転ブレード12はダイアモン
ドの微粒子を被着したものであるため、高さ調整の繰り
返しにより支持テーブル6が摩耗し高さ位置が変化す
る。このため作業の繰り返しによりダイシングテープ1
の切削深さが深くなりダイシングテープ6の引っ張り強
度が低下し、延びによりダイシングテープ6上で整列さ
れた半導体ペレットの位置ずれや保持強度が低下すると
いう問題を生じる。そのため支持テーブル6上の回転ブ
レード12が接触する位置を作業毎にずらせているが、
偶然同じ位置に接触すると摩耗が進行し基準高さ位置が
ずれるという問題が残されていた。このような問題を解
決するものとして特開平7−201782号公報(先行
技術1)には支持テーブルの摩耗状態を検出する機構を
備え基準位置が摩耗してもこの摩耗量を補正して回転ブ
レードの切断高さ位置を所定高さ位置に設定し回転ブレ
ードの切り込み深さを設定できようにしたダイシング装
置が開示されている。また、特開平7−40335公報
(先行技術2)には回転ブレードの高さ基準位置を回転
ブレードの下端に設定し、この下端と半導体ウエハ上面
との間の距離に半導体ウエハの所定の切り込み量を加え
た距離だけブレードを下降させるようにしたダイシング
方法が開示されている。この方法から回転ブレードの下
端と半導体ウエハ上面の距離に半導体ウエハの厚さとダ
イシングテープの切り込み量を加えた距離だけブレード
を下降させることにより半導体ウエハを完全に切断しダ
イシングテープを所定深さ切削することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、各先
行技術1、2ではそれぞれの検出装置が必要で、この検
出装置も検出精度が低いと高さ位置の補正量が大きくば
らつくため高精度のものが必要で、正確に検出するため
に外来光の影響を除く必要もあって装置が複雑になると
いう問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】 本発明は上記課題の解
決を目的として提案されたもので、テープ基材の一方の
面に粘着層を形成したダイシングテープにおいて、上記
テープ基材の粘着層形成面側にテープの切断深さを表示
する表示部を形成したことを特徴とするダイシングテー
プを提供する。また本発明はテープ基材の一方の面に粘
着層を形成したダイシングテープに薄い基板を貼り付
け、回転ブレードを用い、ダイシングテープの一部が切
り込まれるように回転ブレードの高さ位置を調整して、
前記基板を完全に切断するダイシング方法において、上
記回転ブレードの切断深さを表示する表示部をダイシン
グテープの粘着層形成面側に設け、この表示部の表示状
態に基づいて回転ブレードの高さ位置を修正するように
したことを特徴とするダイシング方法をも提供する。
【0005】
【発明の実施の形態】 本発明によるダイシングテープ
はテープ基材の粘着層形成面側にテープの切断深さを表
示する表示部を形成したことを特徴とするが、この表示
部は、テープ基材又は粘着層に形成することができ、テ
ープ基材に形成する場合には、テープ基材及び粘着層と
は異なる色の所定厚さの樹脂を積層したり、両面に所定
パターンの不透光部を形成した透明樹脂を積層すること
ができ、さらにはテープ基材に凹部を形成して、この凹
部内を不透光材料で被覆することができる。また表示部
を粘着層に形成する場合には、異なる色の粘着層を所定
厚さに積層したり、透明な粘着層の所定深さ位置に不透
光層を所定パターンで形成することができる。また本発
明によるダイシング方法は、テープ基材の粘着層が形成
された面に回転ブレードの切断深さを表示する表示部を
形成したダイシングテープに薄い基板を貼り付けて回転
ブレードを用いて、前記表示部を通りダイシングテープ
の粘着層形成面の一部が切り込まれるように切断し、こ
の表示部の表示状態に基づいて回転ブレードの高さ位置
を修正することを特徴とするが、テープ基材及び粘着層
が光透過性の材料からなるダイシングテープの場合に
は、基板貼付部近傍に不透光性の表示部を配置し、この
表示部位置の光透過状態又は光反射状態から切断深さを
検出することができる。
【0006】
【実施例】 以下に本発明の実施例を図1及び図2から
説明する。図において、図11及び図12と同一物には
同一符号を付し重複する説明を省略する。図中13は可
撓性と延伸性とを有するテープ基材で、透明でも不透明
でも良く、着色、非着色いずれでもよい。14a、14
b、14cはそれぞれ異なる色、例えば青、緑、黄色に
着色された所定厚さ例えば10μm厚の樹脂で、テープ
基材13に順次積層されて表示部15を形成している。
この樹脂層14はテープ基材13と一体化して実質的に
テープ基材を構成する。16は感圧接着剤を樹脂層14
c上に層状に被着して形成した粘着層で、厚さは例えば
5μmに設定される。このダイシングテープ17は図1
1に示すダイシング装置の半導体ウエハ4の支持に用い
られ、従来通りの操作手順でダイシング作業が行われ
る。即ち図2に示すように、回転ブレード12がダイシ
ングテープ17に支持された半導体ウエハ4を完全切断
するためにダイシングテープ17の一部まで切断する
と、その切り込み深さ位置によりダイシング溝17aの
底部17bに切り込み深さに対応するテープ基材13、
粘着層14a、14b、14cのいずれかの色が表示さ
れる。ここで、各層の厚みにはばらつきがあるため切り
込み深さを厳密に知ることはできないが、各層の厚みは
既知であるからダイシング溝17aの底部17bの色を
確認するだけで相対的な切り込み深さを知ることができ
る。即ち切り込み深さは底部17bの色が、黄色の場合
には5〜15μm、緑色の場合には15〜25μm、青
色の場合には25〜35μm、シート基材13の素地色
の場合には35μm以上であることが分かる。従って、
回転ブレード12による切り込み深さが30μmとなる
ように高さ位置を設定した場合には、切断作業の結果か
らダイシング溝17a底部17bの色が青色の場合には
切り込み深さは30±5μmであるとして良判定し作業
を続行することができる。また底部17bの色が緑色の
場合には回転ブレード12の高さ位置を10μm程度低
く再設定し、黄色の場合には回転ブレード12の高さ位
置を20μm程度低く再設定し、溝底部17bにテープ
基材13の素地が表れている場合には、切り込み深さが
深過ぎるものとして回転ブレード12の高さ位置を10
μm程度高く再設定して切断作業を行い、再度底部17
bの色を確認して緑色となる回転ブレード12の高さ位
置に設定する。この設定作業は特別な装置を必要とせ
ず、ダイシング作業開始時に作業者の目視確認と修正作
業を数回繰り返すだけで回転ブレードの高さ位置を最適
値に設定でき、一度設定が完了すると半導体ウエハとダ
イシングテープの組み合わせが変更されるまで設定を保
持できる。図3は本発明によるダイシングテープの他の
実施例を示す。図において、図1と同一物には同一符号
を付し重複する説明を省略する。図中、18はテープ基
材13の一方の面を被覆した透光性樹脂で、実質的にテ
ープ基材を構成している。19は透光性樹脂18の両面
に所定のパターンで形成された不透光部を示す。図示例
では透光性樹脂18は2層形成され、各層18a、18
b毎に不透光部19a、19b、19cによる表示部1
5が形成され、この表示部15を含むテープ基材表面は
粘着層16によって被覆されている。このダイシングテ
ープ20では表示部となる不透光部19a、19b、1
9cは例えばストライプ状に上下に重なるように形成
し、内層から外層に向かって幅広に形成している。その
ためこのダイシングテープ20ではダイシング溝20a
の底部20bの平面状態は図4に示すように表示され
る。図示例では最上層の不透光部19cが回転ブレード
12によって切削除去され、透光性樹脂18bを通して
中間の不透光部19bがダイシング溝20aに露呈し、
下層の不透光部19aは中間の不透光部19bに遮られ
ている。この例では不透光部19(表示部15)の幅を
十分幅広に設定しているためダイシング溝20aの幅が
数十μmと極めて幅狭であっても、表示部15を横切っ
て表示される不透光部19a、19b、19cのいずれ
が表示されているかを容易に識別でき、回転ブレード1
2の切断深さ位置を確実に知ることができる。この表示
部15は平面形状をストライプ状に形成することの他、
格子状に形成でき、半導体ウエハの外形よりやや大きい
円形あるいは四角形に形成し、半導体ウエハの外方で回
転ブレードの切り込み深さ位置を確認することもでき
る。上記実施例では深さ位置毎の不透光部19の幅を異
ならせたが、それぞれ同じ幅として深さ位置毎に色を異
ならせても良いし、深さ位置毎に幅と色とを異ならせて
も良い。図5は本発明によるダイシングテープの他の実
施例を示す。図において、13a、13b、13cはテ
ープ基材13の一方の面に形成されたそれぞれ深さが異
なる凹部で、一直線上に配列されている。21は各凹部
13a、13b、13cの内面を被覆する不透光性材料
で、図示例では凹部に充填されているが、少なくとも各
凹部の底面を被覆しておればよい。凹部が形成された面
は粘着層16によって被覆されている。このダイシング
テープ22は図6に示すようにダイシング作業時に各凹
部13a、13b、13cにダイシング溝22aを形成
する。図示例では最も浅い凹部13aと中間位置の凹部
13bの各底部の高さ位置の間にダイシング溝22aの
底部22bが位置している。この状態をダイシングシー
ト22の平面的にみると図7に示すように、凹部13a
位置ではテープ基材13の素地が露呈し、凹部13b、
13c位置では一定長さの不透光性材料21、21が露
呈している。この不透光性材料21の配列状態により回
転ブレード12の切り込み深さ位置を知ることができ
る。この実施例の場合も図3実施例と同様に不透光性材
料21の表示長さをダイシング溝22aの幅より十分長
くできるため不透光材料を容易に識別でき、凹部の配列
方向から切り込み深さも容易に確認できる。またこの実
施例では、シート基材13にプレス加工などの手段で凹
部を形成しインクジェットノズルなどのスポット塗布装
置を用いて凹部内に不透光性材料21を被覆するだけで
よいから安価にでき、シート基材13の可撓性や延伸性
などの機械的特性には影響がない。上記実施例では各凹
部13a、13b、13cを同じ径にしたが、凹部深さ
に対応して底部径を異ならせたり、不透光性材料の色を
異ならせても良い。また上記実施例では各凹部13a、
13b、13cは互いに離隔させているが、図8に示す
ように各凹部を順次隣接させ階段状に形成しても良い
し、図9に示すように深さ及び径が異なる凹部を同心配
置しても良く、この場合直交するダイシング溝の交差位
置に配置することにより、ダイシング溝の2方向の切り
込み深さを一つの表示部で確認することができる。さら
には凹部を深さが異なる複数本の溝で形成することがで
きる。この場合には不透光性材料を凹溝内の全領域に被
覆しても良いし、所定位置で所定長さだけ被覆しても良
い。図10は本発明の他の実施例を示す。図において、
13は可撓性と延伸性とを有するテープ基材、23はテ
ープ基材13の一方の面に積層された粘着層で、異なる
色、例えば赤、白、青の各色に着色された粘着層23
a、23b、23cの多層構造をしている。このダイシ
ングテープ24は図11に示すダイシング装置の半導体
ウエハ4の支持に用いられ、従来通りの操作手順でダイ
シング作業が行われる。即ち図11に示すように、回転
ブレード12がダイシングテープ15に支持された半導
体ウエハ4を完全切断するためにダイシングテープ24
の一部まで切断すると、その切り込み深さ位置によりダ
イシング溝24aの底部24bに切り込み深さに対応す
るテープ基材13、粘着層23a、23b、23cのい
ずれかの色が表示される。ここで透明なテープ基材13
の厚みを50μm、赤色粘着層23aの厚みを5μm、
白色粘着層23bの厚みを10μm、青色粘着層23c
の厚みを25μmとすると、ダイシング溝24aの底部
24bの色は、ダイシングテープ24の切り込み深さが
0〜25μmでは青、25〜35μmでは白、35〜4
0μmでは赤、40μmを超えると透明になる。従っ
て、この底部24bの色から回転ブレード12の切り込
み深さを知ることができ、Z軸移動機構により回転ブレ
ード12の高さ位置を再調整して底部24bの色が青色
表示の範囲に収まるように適正な高さ位置に修正するこ
とができる。上記実施例では、粘着層23の色を異なら
せたが、透明の粘着層を用いこの粘着層内の所定の深さ
位置に不透光層を形成してテープの切断深さ位置を表示
する表示部を形成することもできる。さらには本発明
は、テープ基材として透光性を有する材料を用い、粘着
層として紫外線硬化型粘着材を用いたダイシングテープ
にも適用できる。この場合には、半導体ウエハの保持領
域から外れた位置に凹部を形成し、この凹部内を不透光
性材料で被覆する表示部構造とすればよい。この種ダイ
シングテープはダイシング作業後に紫外線をシート基材
を通して粘着層に照射して粘着性を低下させ半導体ペレ
ットの取り出しを容易にしているが切り込み深さを表示
する表示部を円板状半導体ウエハ周縁部の不定型ペレッ
トを含む半導体ウエハ周縁に形成することにより、この
表示部を紫外線の遮蔽体とすることができ、不定型ペレ
ットをダイシングシート上に確実に残留させることがで
きる。尚、本発明は上記実施例にのみ限定されるもので
はなく、例えば半導体ウエハだけでなく、回転ブレード
で切断される薄い基板一般に適用できる。また、回転ブ
レードの高さ位置の修正作業は作業者の目視確認による
手作業だけでなく、表示部の光透過状態または光反射状
態を光センサで検出し、この光センサの出力に基づいて
回転ブレードの高さ位置修正を自動化することもでき
る。
【0007】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、回転ブレ
ードの切り込み深さ位置を容易かつ正確に知ることがで
き、熟練していない作業者でも回転ブレードの高さ位置
の修正を容易にできるため、切り込み過ぎによるダイシ
ングテープの偏った伸びや破れなどの問題を解消でき、
ダイシングテープ上での整列状態に乱れを生じないか
ら、ダイシング後の作業もスムーズに行うことができ
る。また高度な検出装置を用いずに自動化することもで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示す要部側断面図
【図2】 図1ダイシングテープの切断状態を示す要部
側断面図
【図3】 本発明によるダイシングテープの他の実施例
を示す要部側断面図
【図4】 図3に示すダイシングテープの切断状態を示
す要部平面図
【図5】 本発明によるダイシングテープの他の実施例
を示す要部側断面図
【図6】 図5に示すダイシングテープの切断状態を示
す要部側断面
【図7】 図5に示すダイシングテープの切断状態を示
す要部平面図
【図8】 図5に示すダイシングテープの変形例を示す
要部側断面図
【図9】 図5に示すダイシングテープの変形例を示す
要部側断面図
【図10】 本発明によるダイシングテープの他の実施
例を示す要部側断面図
【図11】 ダイシング装置の一例を示す要部断面側面
【図12】 ダイシングテープの側断面図
【符号の説明】
4 基板 12 回転ブレード 13 テープ基材 15 表示部 16 粘着層 17 ダイシングテープ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テープ基材の一方の面に粘着層を形成した
    ダイシングテープにおいて、上記テープ基材の粘着層形
    成面側にテープの切断深さを表示する表示部を形成した
    ことを特徴とするダイシングテープ。
  2. 【請求項2】テープ基材の一方の面にテープの切断深さ
    を表示する表示部を形成しこの表示部を含むテープ基材
    表面に粘着層を形成したことを特徴とする請求項1に記
    載のダイシングテープ。
  3. 【請求項3】テープ基材にテープ基材及び粘着層とは異
    なる色に着色された樹脂を積層して表示部を形成したこ
    とを特徴とする請求項2に記載のダイシングテープ。
  4. 【請求項4】テープ基材の一方の面を被覆した透光性樹
    脂の両面に所定パターンの不透光部を形成して表示部を
    形成したことを特徴とする請求項2に記載のダイシング
    テープ。
  5. 【請求項5】透光性樹脂の両面に配置された不透光部の
    幅を異ならせたことを特徴とする請求項4に記載のダイ
    シングテープ。
  6. 【請求項6】透光性樹脂の両面に配置された不透光部が
    異なる色に着色されたことを特徴とする請求項4に記載
    のダイシングテープ。
  7. 【請求項7】テープ基材に深さが異なる凹部を形成し、
    この凹部内面を不透光性材料で被覆してテープの切断深
    さを表示する表示部を形成し、この表示部を含むテープ
    基材表面に粘着層を形成したことを特徴とする請求項1
    に記載のダイシングテープ。
  8. 【請求項8】深さが異なる凹部を隣接配置させたことを
    特徴とする請求項7に記載のダイシングテープ。
  9. 【請求項9】深さ及び径が異なる凹部を同心配置させた
    ことを特徴とする請求項7に記載のダイシングテープ。
  10. 【請求項10】凹部が、深さが異なる複数本の溝である
    ことを特徴とする請求項7に記載のダイシングテープ。
  11. 【請求項11】テープ基材の一方の面に異なる色で所定
    厚さの粘着層を積層してテープの切断深さを表示する表
    示部を形成したことを特徴とする請求項1に記載のダイ
    シングテープ。
  12. 【請求項12】テープ基材の一方の面に光透過性の粘着
    層を積層形成し、この粘着層の所定深さ位置に所定パタ
    ーンの不透光層を形成してテープの切断深さを表示する
    表示部を形成したことを特徴とする請求項1に記載のダ
    イシングテープ。
  13. 【請求項13】テープ基材が透光性材料からなり、粘着
    層が紫外線硬化型粘着材からなることを特徴とする請求
    項1に記載のダイシングテープ。
  14. 【請求項14】粘着層を介してテープ基材に貼付けられ
    る基板の貼付予定部周縁またはその近傍にテープの切断
    深さを表示する表示部を配置したことを特徴とする請求
    項13に記載のダイシングテープ。
  15. 【請求項15】テープ基材の一方の面に粘着層を形成し
    たダイシングテープに薄い基板を貼り付け、回転ブレー
    ドを用い、ダイシングテープの一部が切り込まれるよう
    に回転ブレードの高さ位置を調整して、前記基板を完全
    に切断するダイシング方法において、上記回転ブレード
    の切断深さを表示する表示部をダイシングテープの粘着
    層形成面側に設け、この表示部の表示状態に基づいて回
    転ブレードの高さ位置を修正するようにしたことを特徴
    とするダイシング方法。
  16. 【請求項16】テープ基材及び粘着層が光透過性の材料
    からなるダイシングテープの基板貼付部近傍に不透光性
    の表示部を配置し、この表示部位置の光透過状態又は光
    反射状態から切断深さを検出するようにしたことを特徴
    とする請求項15に記載のダイシング方法。
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