JP2000048945A - 電磁調理器 - Google Patents

電磁調理器

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JP2000048945A
JP2000048945A JP21293898A JP21293898A JP2000048945A JP 2000048945 A JP2000048945 A JP 2000048945A JP 21293898 A JP21293898 A JP 21293898A JP 21293898 A JP21293898 A JP 21293898A JP 2000048945 A JP2000048945 A JP 2000048945A
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constant
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switching element
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Hitoshi Takimoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非磁性材からなる調理容器であっても、磁性
材からなる調理容器と同様に定格入力加熱することを可
能にすると共に、スイッチング素子の動作時に生じるス
イッチング損失を低減することができる電磁調理器を提
供する。 【解決手段】 ハーフブリッジ方式のインバータ主回路
8により共振回路38に高周波電流を供給して加熱調理
を行うものにおいて、加熱コイル37をメインコイル3
5及びサブコイル36で構成し、負荷検出部40cは、
回生電流検出部43により検出された共振回路38から
の回生電流値に基づいて鍋の材質が鉄かステンレスであ
るかを判定し、入力設定部40aは、鍋の材質が鉄であ
る場合はメインコイル35のみにより巻数を17Tと
し、鍋の材質がステンレスである場合は、メインコイル
35及びサブコイル36により巻数を21Tとして、共
振回路38の回路定数を切換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱コイルに高周
波電流を供給して調理容器を加熱する電磁調理器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電磁調理器は、火を使わず安全で且つ熱
効率に優れており、システムキッチンなどに組み込まれ
るクッキングヒータとして広く普及しつつある。電磁調
理器は、システムキッチンにおいては複数組み込まれる
ことが多く、それら複数の電磁調理器が同時に使用され
た場合に干渉音が発生するのを防止するために、常時一
定周波数で加熱制御を行うハーフブリッジ型のインバー
タが採用されることがある。
【0003】図10は、従来の電磁調理器に採用されて
いるハーフブリッジ型インバータの電気的構成を示すも
のである。この図10において、ダイオードブリッジで
構成される整流回路1の交流入力端子は、商用交流電源
2に接続されており、直流出力端子は、平滑コンデンサ
3の両端に接続されている。
【0004】その平滑コンデンサ3の両端には、直流母
線4,5を介して、正側及び負側のIGBT6及び7か
らなるアームが接続されており、以てハーフブリッジ型
のインバータ主回路8を構成している。IGBT6及び
7のコレクタ−エミッタ間には、フリーホイールダイオ
ード9及び10が夫々接続されている。
【0005】インバータ主回路8の出力端子8aには、
加熱コイル11の一端が接続されており、加熱コイル1
1の他端と直流母線5との間には、共振コンデンサ12
とダイオード13との並列回路が接続されている。尚、
加熱コイル11及び共振コンデンサ12は、共振回路1
4を構成している。
【0006】発振器15が出力する所定周波数の発振信
号は、可変オン時間設定部16及び固定オン時間設定部
17に与えられている。整流回路1の交流入力側には電
流トランス18が介挿されており、その電流トランス1
8の出力端子は、入力電流検出部19を介して入力設定
部20aの入力端子に接続されている。入力電流検出部
19は、電流トランス18が検出する入力電流値をA/
D変換し、入力電流検出値Vinとして入力設定部20a
に出力するようになっている。
【0007】操作部21には、具体的には図示しない
が、使用者が各種の自動調理メニュー(制御プログラ
ム)を選択するキーや、加熱量を1kW,2kWなどの
電力量で設定するためのキーなどが設けられている。そ
して、入力設定部20aは、操作部21における電力量
の設定に応じた入力電流値となるように、入力電流検出
部19から与えられる入力電流検出値Vinに基づきフィ
ードバック制御を行い、可変オン時間設定部20にPW
M信号を与えるようになっている。
【0008】また、加熱停止部20bは、所定の条件が
成立した場合に加熱停止指令を可変オン時間設定部20
及び固定オン時間設定部21に出力するようになってい
る。尚、入力設定部20a及び加熱停止部20bは、マ
イクロコンピュータ(以下、マイコンと称す)20の機
能をブロック化して示すものである。
【0009】可変オン時間設定部16の出力信号は第1
駆動部22に与えられ、固定オン時間設定部17の出力
信号は第2駆動部23に与えられている。そして、第1
及び第2駆動部22及び23の出力端子は、IGBT6
及び7のゲートに夫々接続されている。
【0010】以上のように構成されたインバータを備え
てなる電磁調理器の動作について、図11乃至図13を
も参照して以下に述べる。鍋の加熱は、インバータによ
り加熱コイル11に高周波電流を供給することによって
行う。図11に、この場合の各部の信号波形を示す。図
11(a)及び(b)に示すように、IGBT6,7
は、例えば、22kHz程度のインバータの制御周期T
inv において、交互にオンオフされるようになってい
る。
【0011】IGBT6のオン期間Ton1 は、可変オン
時間設定部16から与えられる出力信号に基づいて、T
inv /2を上限として変化するようになっている。一
方、IGBT7のオン期間Ton2 は、固定オン時間設定
部17から与えられる出力信号に基づいて、略Tinv /
2に固定されている。但し、IGBT6,7間の短絡を
防ぐため、両者のオン期間の切り替わりには、停止期間
TD が確保されるようになっている。
【0012】制御周期は、次の4つのサイクルからな
る。また、図11(d)は、この時加熱コイル11に流
れる電流IL の波形であり、図11(e)は、IGBT
7のコレクタ−エミッタ間電圧Vtr2 の波形である。 IGBT6:オン/IGBT7:オフ 平滑コンデンサ3,IGBT6,加熱コイル11,共振
コンデンサ12及び平滑コンデンサ3の経路により、加
熱コイル11に電流を供給すると共に共振コンデンサ1
2を充電する(図11(d),A参照)。 IGBT6:オフ/IGBT7:オフ 加熱コイル11,共振コンデンサ12,フリーホイール
ダイオード10及び加熱コイル11の経路で、加熱コイ
ル11の遅れ電流により更に共振コンデンサ12を充電
する(図11(d),B参照)。
【0013】IGBT6:オフ/IGBT7:オン 共振コンデンサ12,加熱コイル11,IGBT7及び
共振コンデンサ12の経路により、共振コンデンサ12
を放電させて加熱コイル11に逆方向の電流を流す(図
11(d),C参照)。共振コンデンサ12が放電し切
ると、電流は、並列に接続されているダイオード13を
経由して流れる(図11(d),C′参照)。 IGBT6:オフ/IGBT7:オフ 加熱コイル11,フリーホイールダイオード9,平滑コ
ンデンサ3,ダイオード13及び加熱コイル11の経路
で、加熱コイル11の遅れ電流を、フリーホイールダイ
オード9を介して電源側に回生させる(図11(d),
D参照)。
【0014】以上のサイクルを繰返すことによって加熱
コイル11に高周波電流を供給し、トッププレート24
の上に載置される鍋25(図10参照)に渦電流を誘導
して加熱調理を行うようになっている。入力電流制御
は、IGBT6のオン期間Ton1 を変化させて行うよう
になっており、オン期間Ton1 を長くすれば入力電流は
増加し、鍋25の加熱量は増加する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この様
な従来の電磁調理器では、鍋の材質には鉄を想定して回
路設計を行っているため、鉄以外の鍋を用いて加熱調理
を行う場合には、定格入力で加熱することができないと
いう問題があった。
【0016】一設計例として、加熱コイル11の巻数:
17T,共振コンデンサ12の容量:2.4μF,IG
BT6及び7の最大電流値:80Aとして、鉄鍋の定格
入力である2kWで加熱調理を行った場合に、加熱コイ
ル11に流れる電流波形の一例を図12に示す。この図
12において、IGBT6に流れる電流IL1は約60
A,IGBT7に流れる電流IL2は約80Aとなる。こ
の場合、1/{2π(LC)1/2}で表される共振回
路14の共振周波数は、約19.9kHzとなってい
る。
【0017】これに対して、非磁性材のステンレス(S
US)鍋では、鉄鍋と同じ量の電流を加熱コイル11に
与えても鍋に誘導される渦電流量が小さくなる。従っ
て、SUS鍋に鉄鍋と同じワッテージの入力条件を与え
ようとすると、電流量を増やさなければならない。故
に、SUS鍋では、鉄鍋と同じ定格入力2kWで加熱調
理を行うことはできず、加熱コイル11に流れる電流を
最大値:80Aに抑えるためには、図13に示すよう
に、最大入力を1.2kW程度に制限せざるを得なかっ
た。
【0018】また、IGBT6,7がオン状態からオフ
状態に移行する際には、コレクタ−エミッタ間電圧が、
短いスイッチング時間内に0−140V(直流電源電
圧)程度のレンジで急激に変化することから、コレクタ
−エミッタ間に流れる電流の変化量も大きくなる。その
ため、図10(d)に示すように、加熱コイル11を含
む回路のインダクタンス成分に蓄えられている電磁エネ
ルギにより発生する電圧も高くなり、その電圧がオーバ
ーシュートとなって印加されることからトータルで電圧
電流積が大となり、スイッチング損失が大きくなってし
まうという問題があった。
【0019】本発明は上記事情を鑑みてなされたもので
あり、その目的は、SUSのような非磁性材からなる調
理容器であっても、磁性材からなる調理容器と同様に定
格入力加熱することを可能にすると共に、スイッチング
素子の動作時に生じるスイッチング損失を低減すること
ができる電磁調理器を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の電磁調理器は、交流電源を整流して
直流電源を生成する整流回路と、この整流回路によって
生成される直流電源が供給される正側及び負側直流母線
と、この正側及び負側直流母線間に直列に接続される第
1及び第2のスイッチング素子と、これら第1及び第2
のスイッチング素子の何れか一方の両端子間に接続さ
れ、調理容器を誘導加熱するための加熱コイル及び共振
コンデンサで構成される共振回路と、前記一方のスイッ
チング素子の両端子間に接続され、スナバコンデンサ及
び第3のスイッチング素子で構成されるスナバ回路と、
前記第1及び第2のスイッチング素子に制御信号を出力
して交互に導通制御を行うと共に、前記一方のスイッチ
ング素子は固定オン時間で導通させ、他方のスイッチン
グ素子は設定値に応じてオン時間を可変させるように導
通させ、第3のスイッチング素子は、前記第1及び第2
のスイッチング素子の導通タイミングに基づいて導通さ
せるように制御する制御手段と、前記共振回路の回路定
数を変更する定数変更手段とを具備したことを特徴とす
る。
【0021】斯様に構成すれば、定数変更手段が、例え
ば調理容器の材質(磁性材,非磁性材など)に応じて共
振回路の回路定数を変更することにより、共振コイルの
入力インピーダンス若しくは共振周波数が略一定となる
ように調整することが可能となる。従って、調理容器の
材質が異なる場合に、加熱コイルに流れる電流のピーク
が略同等となるように制限しても、定格入力電力量を略
同等にすることができる。
【0022】また、第3のスイッチング素子を導通制御
することにより、第1及び第2のスイッチング素子のタ
ーンオフ時にスナバコンデンサを一方のスイッチング素
子の両端子間に電気的に接続することで、回路のインダ
クタンス成分に蓄えられている電磁エネルギによって発
生するオーバーシュート電圧をスナバコンデンサにより
吸収して、当該素子の端子間電圧の変化を緩やかにする
ことができ、スイッチング損失を低減することが可能と
なる。
【0023】この場合、請求項2に記載したように、調
理容器の種類を判別する容器判別手段を備え、定数変更
手段を、前記容器判別手段により判別された調理容器の
種類に応じて共振回路の回路定数を変更するように構成
すると良い。斯様に構成すれば、共振回路の回路定数
は、容器判別手段により判別された調理容器の種類(例
えば、磁性材であるか否かなど)に応じて自動的に適切
な値に変更されるようになる。
【0024】また、請求項3に記載したように、調理容
器の種類を使用者が指定するための指定手段を備え、定
数変更手段は、前記指定手段により指定された調理容器
の種類に応じて共振回路の回路定数を変更する構成とし
ても良い。
【0025】例えば、使用者が常々使用する調理容器の
種類が決まっている場合には、加熱調理を行う毎にその
種類を判別する必要はない。従って、斯様に構成すれ
ば、使用者が使用する調理容器の種類を指定手段により
指定することによって、不要な判別処理を行わないよう
にすることができる。
【0026】請求項4に記載したように、制御手段を、
定数変更手段が共振回路の回路定数を変更しようとする
場合には、第1及び第2のスイッチング素子の導通制御
を所定期間停止させてその間に変更を行わせる構成とす
るのが好ましい。斯様に構成すれば、回路定数を変更す
る場合に第3のスイッチング素子に短絡電流が流れるの
を防止することができる。
【0027】この場合、請求項5に記載したように、共
振コンデンサに対して並列に抵抗を接続すると良く、斯
様に構成すれば、第1及び第2のスイッチング素子の導
通制御を所定期間停止させた場合に、共振コンデンサに
充電されている電荷を抵抗を介して速やかに放電させる
ことができるので、導通制御の停止期間を短く設定する
ことができる。
【0028】請求項6に記載したように、加熱コイルの
巻数を切替え可能に構成し、定数変更手段を、前記加熱
コイルの巻数を切替えることにより共振回路の回路定数
を変更する構成としても良い。斯様に構成すれば、加熱
コイルの入力インピーダンスを変更することによって回
路定数を変更することができる。
【0029】この場合、請求項7に記載したように、加
熱コイルを、内周部に配置されるメインコイルと、外周
部に配置されるサブコイルとで巻数を切替え可能に構成
するのが好適であり、斯様に構成すれば、使用頻度の比
較的高いメインコイルを内周部に配置することで、加熱
コイルと調理容器との間に位置するトッププレートにお
いて、取扱い時に使用者が触れる可能性が相対的に高い
外周側の温度が上昇する場合が少なくなるので、安全性
を向上させることができる。
【0030】また、請求項8に記載したように、共振コ
ンデンサを複数のコンデンサによって構成し、定数変更
手段を、前記複数のコンデンサの接続を切り替えること
により共振回路の回路定数を変更する構成としても良
い。斯様に構成すれば、共振コンデンサの容量を切り替
えることで回路定数を変更することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例につい
て、図1乃至図5を参照して説明する。尚、図10と同
一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる
部分についてのみ説明する。図1は、電気的構成を示す
ものである。インバータ回路8の出力端子8aには、ス
ナバコンデンサ31の一端が接続されており、スナバコ
ンデンサ31の他端は、IGBT32(第3のスイッチ
ング素子)のコレクタ−エミッタを介して直流母線5に
接続されている。
【0032】IGBT32のコレクタ−エミッタ間に
は、ダイオード33が接続されている。これらはスナバ
回路34を構成しており、IGBT6及び7のオフ時に
おけるスイッチング損失を減少させるために設けられて
いる。また、加熱コイル11に代えて、図2に示すよう
に、内周部に巻数17Tのメインコイル35を有し、外
周部に巻数4Tのサブコイル36を有する加熱コイル3
7が配置されている。そして、共振コンデンサ12と加
熱コイル37とは共振回路38を構成している。
【0033】加熱コイル37の端子37a,37b間は
メインコイル35であり、端子37c,37d間はサブ
コイル36となっており、端子37aはスナバコンデン
サ31側に、端子37dは共振コンデンサ12側に接続
されている。そして、端子37bは、リレー(定数変更
手段)39の可動接点39aに接続されており、端子3
7cは、固定接点39bに接続されている。また、リレ
ー39の固定接点39cは、加熱コイル37の端子37
dに接続されている。
【0034】このリレー39の切替えは、マイコン40
により出力される制御信号VS で制御されるようになっ
ている。リレー39の可動接点39aは、制御信号VS
が出力されてオン状態の場合に固定接点39cに接続さ
れ、制御信号VS が出力されずオフ状態の場合に固定接
点39bに接続されるようになっている。マイコン40
は、マイコン20に代わるものであり、入力設定部(定
数変更手段)40a,加熱停止部40b及び負荷検出部
(容器判別手段)40cを備えてなるものである。
【0035】また、スナバ回路34を構成するIGBT
32のゲートは、第3駆動部41の出力端子に接続され
ている。第3駆動部41には、可変オン時間設定部20
及び固定オン時間設定部21の出力信号が与えられるよ
うになっており、第3駆動部41は、これらの信号に基
づいてIGBT32に与えるゲート信号を生成するよう
になっている。
【0036】また、共振コンデンサ12及びダイオード
13に並列に、抵抗42が接続されている。抵抗42の
抵抗値は、インバータ主回路8が動作している場合の共
振コンデンサ12のインピーダンスに対して十分大きな
値に設定されている。そして、平滑コンデンサ3と直流
母線5との間には、共振回路38側からの回生電流をカ
レントトランス43aにより検出する回生電流検出部
(容器判別手段)43が配置されている。
【0037】回生電流検出部43により検出された回生
電流値は、マイコン40の負荷検出部40cに与えられ
る様になっている。また、負荷検出部40cには、入力
電流検出部19により検出された入力電流値も与えられ
るようになっている。以上において、発振器15,可変
オン時間設定部16,固定オン時間設定部17,第1駆
動部22,第2駆動部23,第3駆動部41,入力設定
部40a及び加熱停止部40bは、制御手段100を構
成している。その他の構成は、図10に示すものと同様
である。尚、トッププレート24及び鍋25は図示を省
略している。
【0038】次に、本実施例の作用について図3乃至図
5をも参照して説明する。電磁調理器が待機状態にある
場合、マイコン40の入力設定部40aは、制御信号V
S を出力してリレー39をオン状態とすることによって
可動接点39aを固定接点39cに接続する。すると、
共振コンデンサ12(容量2.4μF)には、巻数17
Tのメインコイル35が接続されることで、共振回路3
8の回路定数は、従来と同様に鉄鍋に対応した値となっ
ている。
【0039】この状態で、使用者により鍋25がトップ
プレート33上に載置され、加熱調理が開始されると、
入力設定部40aは所定のレベルまで入力を上昇させ、
負荷検出部40cは、回生電流検出部43により検出さ
れる回生電流値に基づいて鍋25の材質(種類)判定を
行う。
【0040】図3に示すように、所定レベルの入力電流
を加熱コイル37に与えた場合に、鍋25の材質が鉄で
ある場合は、鍋25に誘起される渦電流量が比較的多い
ため回生電流値は比較的小さくなる。一方、鍋25の材
質が非磁性材のステンレス(SUS)である場合は、鍋
25に誘起される渦電流量が比較的少ないため、回生電
流値は比較的大きくなる。
【0041】従って、両者の間に位置する回生電流値を
負荷判断線として、負荷検出部40cは、その負荷判断
線よりも回生電流値が低ければ鍋25の材質は鉄と判断
し、負荷判断線よりも回生電流値が高ければ鍋25の材
質はSUSと判断する。尚、鍋25の材質が非磁性材の
アルミニュウムである場合には、回生電流値はSUSの
場合よりも更に高くなるため、ハーフブリッジ方式では
加熱調理を行うことができない。故に、回生電流値がS
USのレベルよりも高くなった場合には調理不能と判断
して、その旨をランプ表示などにより使用者に報知す
る。そして、鍋25の材質を鉄と判断した場合、入力設
定部40はa、リレー39をオン状態としたままで加熱
調理を開始する。
【0042】一方、鍋25の材質をSUSと判断した場
合、入力設定部40aは、制御信号VS の出力を停止し
てリレー39をオフ状態とすることにより可動接点39
aを固定接点39bに接続する。すると、共振コンデン
サ12には、巻数17Tのメインコイル35と巻数4T
のサブコイル36とが直列に接続されて加熱コイル37
の巻数は21Tとなり、共振回路38の回路定数は、S
US鍋に対応した値となる。
【0043】また、図4は、リレー39のオン,オフに
切り替える場合の制御状態を、IGBT7の端子間電圧
Vtr2 (a)と制御信号Vs (b)とにより示すもので
ある。この図4において、入力設定部40aは、先ず、
加熱停止部40bに制御信号を与えてIGBT6,7の
導通制御を停止させる(図4(a),時点A参照)。
【0044】すると、共振コンデンサ12に残留してい
る電荷は抵抗42を介して放電されるので、電圧Vtr2
は直流電源電圧から次第に低下して、想定時間Ta の経
過後に略0Vとなる(図4(a),時点B参照)。更
に、余裕時間Tb を待ち電圧Vtr2 が確実に0Vとなっ
た後、入力設定部40aは、制御信号Vs を出力するこ
とによりリレー39をオフさせる(図4(b),時点C
参照)。次に、確実にリレー39がオフする時間Tc の
経過を待ってから、加熱を開始する(図4(a),時点
D参照)。
【0045】ここで、表1は、加熱コイル37の巻数を
17T,21Tに切り替えた時に、鍋25の材質が鉄,
SUSである場合の加熱コイル37側から見た入力イン
ピーダンスの一例を示すものである。
【表1】 この表1より、加熱コイル37の巻数が17Tで鉄鍋で
ある場合の入力インピーダンスは、巻数が21TでSU
S鍋である場合の入力インピーダンスよりもほぼ等しく
(若干大きく)なっている。故に、図5に示すように、
SUS鍋を鉄鍋の定格入力と同様の2kWで加熱した場
合の加熱コイル37の電流波形は、IL1が55A,IL2
が70Aとなり、最大電流値80A以下に収まるように
なる。
【0046】ところで、スナバ回路34のIGBT32
は、図6(c)に示すように、IGBT7がオンしてか
ら時間Tαの経過後にオンする。そして、IGBT7が
オフし、その次の周期にIGBT6がオン→オフしてか
ら時間Tαの経過後にオフするように第3駆動部41に
よって導通制御される。ここで、時間Tαは、どのよう
な負荷または入力設定であっても、その時間内にIGB
T6,7のターンオフ時における端子間(コレクタ−エ
ミッタ間)電圧の変化が終了するように設定されてい
る。
【0047】このように導通制御されることによって、
IGBT6,7のターンオフ時にはスナバコンデンサ3
1がIGBT7のコレクタ−エミッタ間に電気的に接続
され、加熱コイル37を含む回路のインダクタンス成分
に蓄えられている電磁エネルギにより発生するオーバー
シュート電圧は、スナバコンデンサ31によって吸収さ
れる。従って、IGBT6,7の端子間電圧の変化(上
昇度合い)が緩やかとなってターンオフ時における電圧
電流積は小さくなり、スイッチング損失は減少する。
【0048】また、IGBT6がオフしてからIGBT
7がオンするまでの期間は、スナバコンデンサ31は共
振回路38から切り離されることで、共振サイクルの途
中で共振コンデンサ12に蓄えられた電荷がスナバコン
デンサ31を介してリークすることを防止しすると共
に、IGBT7がオンした場合に、スナバコンデンサ3
1に短絡電流が流れることを防止するようになってい
る。
【0049】以上のように本実施例によれば、ハーフブ
リッジ方式のインバータ主回路8により共振回路38に
高周波電流を供給して加熱調理を行うものにおいて、加
熱コイル37をメインコイル35及びサブコイル36で
構成し、負荷検出部40cは、回生電流検出部43によ
り検出された共振回路38からの回生電流値に基づいて
鍋25の材質が鉄かSUSであるかを判定し、入力設定
部40aは、鍋25の材質が鉄である場合はメインコイ
ル35のみにより加熱コイル37の巻数を17Tとし、
鍋25の材質がSUSである場合は、メインコイル35
及びサブコイル36により加熱コイル37の巻数を21
Tとするようにした。
【0050】従って、負荷検出部40cにより鍋25の
材質を自動的に判定することができる。そして、その鍋
25の材質に応じて、夫々の入力インピーダンスが略等
しくなるように調整することができ、ハーフブリッジ方
式を採用した電磁調理器において、SUS鍋であっても
鉄鍋と同様の定格入力により加熱調理を行うことが可能
となる。
【0051】そして、IGBT7のコレクタ−エミッタ
間にスナバコンデンサ31及びIGBT32からなるス
ナバ回路34を接続して、IGBT6,7のターンオフ
時における端子間電圧の変化を緩和するようにしたの
で、スイッチング損失を減少させて消費電力を低減する
ことが可能となる。
【0052】また、本実施例によれば、共振コンデンサ
12に対して並列に抵抗42を接続し、入力設定部40
aは、リレー39のオンオフを切り替える場合は、IG
BT6及び7に対する導通制御を一旦停止してその間に
切替えを行うので、IGBT32に短絡電流が流れるの
を防止することができる。そして、IGBT6及び7に
対する導通制御を停止しても、共振コンデンサ12に充
電されている電荷を、抵抗42を介して速やかに放電さ
せることができる。
【0053】更に、本実施例によれば、加熱コイル37
を、内周部に配置されるメインコイル35と外周部に配
置されるサブコイル36とで巻数を切替え可能に構成し
たので、使用頻度の比較的高いメインコイル35を内周
部に配置することで、加熱コイル37と鍋25との間に
位置するトッププレート24において、取扱い時に使用
者が接触する可能性が相対的に高い外周側の温度が上昇
する場合が少なくなる。従って、安全性を向上させるこ
とができ、使用者による取扱いが容易となる。
【0054】図7乃至図9は本発明の第2実施例を示す
ものであり、第1実施例または図10と同一部分には同
一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分について
のみ説明する。第2実施例では、第1実施例のサブコイ
ル36及びリレー39は除かれており、メインコイル3
5のみが加熱コイルとして配置されている。
【0055】そして、共振コンデンサ12には、もう1
つの共振コンデンサ44が並列に接続されており、加熱
コイル35,共振コンデンサ12及び44が共振回路4
5を構成している。尚、共振コンデンサ44の容量は、
例えば、0.8μFである。また、共振コンデンサ44
と直流母線5との間には、リレー(定数変更手段)46
が介挿されており、そのリレー46のオンオフは、マイ
コン40に代わるマイコン40′により出力される制御
信号VS によって制御されるようになっている。また、
第1実施例の制御手段100における入力設定部40a
及び加熱停止部40bを、入力設定部40a′及び加熱
停止部40b′に置き換えたものが、制御手段100′
を構成している。その他の構成は第1実施例と同様であ
る。
【0056】次に、第2実施例の作用について、図8及
び図9をも参照して説明する。電磁調理器が待機状態に
ある場合、マイコン40′の入力設定部(定数変更手
段)40a′は、制御信号VS を出力せずにリレー46
をオフ状態とすることによりリレー接点46aを開離さ
せる。すると、共振コンデンサ12のみが共振回路45
に接続されることで、共振回路45の回路定数は、従来
と同様に鉄鍋に対応した値となっている。
【0057】この状態で、使用者により鍋25がトップ
プレート24上に載置され、加熱調理が開始されると、
マイコン40′の負荷検出部40cは、第1実施例と同
様にして、鍋25の材質を判定する。そして、鍋25の
材質を鉄と判断した場合、入力設定部40a′は、リレ
ー46をオフ状態としたままで加熱調理を開始する。
【0058】一方、鍋25の材質をSUSと判断した場
合、入力設定部40a′は、制御信号VS を出力してリ
レー46をオン状態とすることによりリレー接点46を
閉じる。すると、共振コンデンサ12には容量0.8μ
Fの共振コンデンサ44が並列に接続されて、容量のト
ータルは3.2μFとなり、共振回路45の回路定数
は、SUS鍋に対応した値となる。
【0059】また、図8は、リレー46のオン,オフを
切り替える場合の図4相当図である。この図8におい
て、入力設定部40a′は、先ず、加熱停止部40b′
に制御信号を与えてIGBT6,7の導通制御を停止さ
せる(図8(a),時点A参照)。すると、共振コンデ
ンサ12に残留している電荷が抵抗42を介して放電す
るので、電圧Vtr2 は直流電源電圧から次第に低下し
て、想定時間Ta の経過後に略0Vとなる(図8
(a),時点B参照)。
【0060】更に、余裕時間Tb を待ち電圧Vtr2 が確
実に0Vとなった後、入力設定部40a′は、制御信号
Vs を出力することによりリレー46をオンさせる(図
8(b),時点C参照)。次に、確実にリレー46がオ
フする時間Tc の経過を待ってから、加熱を開始する
(図8(a),時点D参照)。
【0061】ここで、表2は、共振コンデンサの容量を
2.4μF,3.2μFに切り替えた時に、鍋25の材
質が鉄,SUSである場合の共振回路45の共振周波数
の一例を示すものである。
【表2】 この表2より、共振コンデンサの容量が3.2μFでS
US鍋である場合の共振周波数は、容量が2.4μFで
鉄鍋である場合の共振周波数にほぼ等しくなっている。
故に、図9に示すように、SUS鍋を鉄鍋の定格入力と
同様の2kWで加熱した場合の加熱コイル37の電流波
形は、IL1が65A,IL2が80Aとなり、最大電流値
80A以下に収まるようになる。
【0062】以上のように第2実施例によれば、入力設
定部40a′は、鍋25の材質が鉄である場合は共振回
路45の共振コンデンサを12のみとして容量を2.4
μFとし、鍋25の材質がSUSである場合は、共振コ
ンデンサを12及び44として容量を2.4μFとする
ことにより、何れの場合も共振回路45の共振周波数が
ほぼ等しくなるようにしたので、第1実施例と同様に、
SUS鍋であっても、鉄鍋と同様の定格入力により加熱
調理を行うことが可能となる。
【0063】本発明は上記し且つ図面に記載した実施例
にのみ限定されるものではなく、次のような変形または
拡張が可能である。操作部21に、使用者の操作により
加熱調理を行う鍋の材質を鉄,SUSなどと指定可能に
構成された例えば操作ボタンなどからなる指定手段を設
けて、定数変更手段は、前記指定手段により指定された
鍋の材質に応じて共振回路の定数を変更するようにして
も良い。斯様に構成すれば、例えば、使用者が所有して
いる鍋が専ら鉄鍋であったり、或いは専らSUS鍋であ
るなどのように使用する材質が固定的である場合には、
定数変更手段が鍋の材質を一々判定する必要がない。従
って、この場合には、回生電流検出部43及び負荷検出
部40cを設けずに構成することができる。また、使用
者による材質の指定が誤りである場合も想定されるの
で、検出部43及び40cをそのまま設けておいても良
い。
【0064】入力設定部40aを、入力設定値が所定値
Wth以下となると、IGBT32を遮断することによっ
てスナバコンデンサ31を共振回路38または45から
切り離す切離し制御を行うように構成しても良い。斯様
に構成すれば、入力設定値が低い領域ではスナバコンデ
ンサ31に対する充電が行われなくなり、IGBT6を
オンした場合に、スナバコンデンサ31の充電容量不足
による短絡電流が流れることがなくなる。従って、設定
値がWth以下の状態で加熱コイル37または35に高周
波電流を連続的に供給することができ、微弱入力による
連続加熱を行うことができるので、例えば長時間の煮込
み調理などを、調理物を焦げ付かせたり突沸させること
なく良好に行うことができる。加熱コイルは、メインコ
イル35とサブコイル36とから構成するものに限ら
ず、一体のコイルにタップを設けて巻数の切替えが可能
な構成としても良い。共振回路38または45は、IG
BT6側に接続されていても良い。スイッチング素子
は、IGBTに限ることなく、パワートランジスタやパ
ワーMOSFETであっても良い。調理容器は鍋25に
限ることなく、例えば、焼肉用のプレートなどでも良
い。
【0065】
【発明の効果】本発明は以上説明した通りであるので、
以下の効果を奏する。請求項1記載の電磁調理器によれ
ば、定数変更手段は、例えば調理容器の材質に応じて共
振回路の回路定数を変更することにより、共振コイルの
入力インピーダンス若しくは共振周波数が略一定となる
ように調整することが可能となる。従って、調理容器の
材質が異なる場合に、加熱コイルに流れる電流のピーク
が略同等となるように制限しても定格入力電力量を略同
等にすることができる。また、スナバ回路を設けたこと
によってスイッチング素子のオフ時における当該素子の
端子間電圧の変化を緩やかにすることができ、スイッチ
ング損失を低減して電力消費を抑制することが可能とな
る。
【0066】請求項2記載の電磁調理器によれば、共振
回路の回路定数は、容器判別手段により判別された調理
容器の種類に応じて自動的に適切な値に変更されるよう
になる。請求項3記載の電磁調理器によれば、使用者が
使用する調理容器の種類を指定手段により指定すること
により、不要な判別処理を行わないようにすることがで
きる。
【0067】請求項4記載の電磁調理器によれば、制御
手段は、定数変更手段が共振回路の回路定数を変更しよ
うとする場合には第1及び第2のスイッチング素子の導
通制御を所定期間停止させてその間に変更を行わせるの
で、回路定数を変更する場合に第3のスイッチング素子
に短絡電流が流れるのを防止することができる。
【0068】請求項5記載の電磁調理器によれば、第1
及び第2のスイッチング素子の導通制御を所定期間停止
させた場合に、共振コンデンサに充電されている電荷を
抵抗を介して速やかに放電させることができるので、導
通制御の停止期間を短く設定することができる。
【0069】請求項6記載の電磁調理器によれば、定数
変更手段は、加熱コイルの巻数を切替えることにより共
振回路の回路定数を変更するので、加熱コイルの入力イ
ンピーダンスを変更することによって回路定数を変更す
ることができる。
【0070】請求項7記載の電磁調理器によれば、加熱
コイルを、内周部に配置されるメインコイルと、外周部
に配置されるサブコイルとで巻数を切替え可能に構成し
たので、使用頻度の比較的高いメインコイルを内周部に
配置することで、加熱コイルと調理容器との間に位置す
るトッププレートにおいて、取扱い時に使用者が接触す
る可能性が相対的に高い外周側の温度が上昇する場合が
少なくなり、安全性を向上させることができ、使用者に
よる取扱いが容易となる。
【0071】請求項8記載の電磁調理器によれば、定数
変更手段は、複数のコンデンサの接続を切り替えること
により共振回路の回路定数を変更するので、共振コンデ
ンサの容量を切り替えることで回路定数を変更すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の電気的構成を示す機能ブ
ロック図
【図2】加熱コイルの断面図
【図3】鍋の材質が異なる場合に応じた入力電流検出値
と回生電流検出値との関係を示す図
【図4】入力設定部がリレーのオンオフにより加熱コイ
ルの巻数を切り替える場合の、(a)IGBTの端子電
圧Vtr2 ,(b)制御信号VS の波形を示す図
【図5】鍋の材質がステンレスである場合の加熱コイル
に流れる電流波形を示す図
【図6】加熱調理時における各部の信号波形を示す図
【図7】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図8】入力設定部がリレーのオンオフにより共振コン
デンサの容量を切り替える場合の図4相当図
【図9】図5相当図
【図10】従来技術を示す図1相当図
【図11】図6相当図
【図12】鍋の材質が鉄である場合の図5相当図
【図13】鍋の材質がステンレスである場合の図5相当
【符号の説明】
1は整流回路、2は商用交流電源、4及び5は正側及び
負側直流母線、6及び7はIGBT(第1及び第2のス
イッチング手段)、8はインバータ主回路、11は加熱
コイル、12は共振コンデンサ、21は操作部(指定手
段)、24はトッププレート、25は鍋(調理容器)、
31はスナバコンデンサ、32はIGBT(第3のスイ
ッチング素子)、34はスナバ回路、35はメインコイ
ル(加熱コイル)、36はサブコイル、37は加熱コイ
ル、40a及び40a′は入力設定部(定数変更手
段)、40cは負荷検出部(容器判別手段)、42は抵
抗、43は回生電流検出部(容器判別手段)、44は共
振コンデンサ、45は共振回路、46はリレー(定数変
更手段)、100及び100′は制御手段を示す。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源を整流して直流電源を生成する
    整流回路と、 この整流回路によって生成される直流電源が供給される
    正側及び負側直流母線と、 この正側及び負側直流母線間に直列に接続される第1及
    び第2のスイッチング素子と、 これら第1及び第2のスイッチング素子の何れか一方の
    両端子間に接続され、調理容器を誘導加熱するための加
    熱コイル及び共振コンデンサで構成される共振回路と、 前記一方のスイッチング素子の両端子間に接続され、ス
    ナバコンデンサ及び第3のスイッチング素子で構成され
    るスナバ回路と、 前記第1及び第2のスイッチング素子に制御信号を出力
    して交互に導通制御を行うと共に、前記一方のスイッチ
    ング素子は固定オン時間で導通させ、他方のスイッチン
    グ素子は設定値に応じてオン時間を可変させるように導
    通させ、第3のスイッチング素子は、前記第1及び第2
    のスイッチング素子の導通タイミングに基づいて導通さ
    せるように制御する制御手段と、 前記共振回路の回路定数を変更する定数変更手段とを備
    えたことを特徴とする電磁調理器。
  2. 【請求項2】 調理容器の種類を判別する容器判別手段
    を備え、 定数変更手段は、前記容器判別手段により判別された調
    理容器の種類に応じて共振回路の回路定数を変更するこ
    とを特徴とする請求項1記載の電磁調理器。
  3. 【請求項3】 調理容器の種類を使用者が指定するため
    の指定手段を備え、 定数変更手段は、前記指定手段により指定された調理容
    器の種類に応じて共振回路の回路定数を変更することを
    特徴とする請求項1記載の電磁調理器。
  4. 【請求項4】 制御手段は、定数変更手段が共振回路の
    回路定数を変更しようとする場合には、第1及び第2の
    スイッチング素子の導通制御を所定期間停止させて、そ
    の間に変更を行わせることを特徴とする請求項1乃至3
    の何れかに記載の電磁調理器。
  5. 【請求項5】 共振コンデンサに対して並列に抵抗を接
    続したことを特徴とする請求項4記載の電磁調理器。
  6. 【請求項6】 加熱コイルは、巻数を切替え可能に構成
    されており、 定数変更手段は、前記加熱コイルの巻数を切替えること
    により共振回路の回路定数を変更することを特徴とする
    請求項1乃至5の何れかに記載の電磁調理器。
  7. 【請求項7】 加熱コイルは、内周部に配置されるメイ
    ンコイルと、外周部に配置されるサブコイルとで巻数を
    切替え可能に構成されていることを特徴とする請求項6
    記載の電磁調理器。
  8. 【請求項8】 共振コンデンサは、複数のコンデンサに
    よって構成されており、 定数変更手段は、前記複数のコンデンサの接続を切り替
    えることにより前記共振回路の回路定数を変更すること
    を特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の電磁調理
    器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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