JP2000048700A - 高周波リレー - Google Patents

高周波リレー

Info

Publication number
JP2000048700A
JP2000048700A JP10212125A JP21212598A JP2000048700A JP 2000048700 A JP2000048700 A JP 2000048700A JP 10212125 A JP10212125 A JP 10212125A JP 21212598 A JP21212598 A JP 21212598A JP 2000048700 A JP2000048700 A JP 2000048700A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base
mounting hole
peripheral surface
shield plate
yoke
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10212125A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumasa Tsuka
和昌 塚
Kenji Kadoya
賢二 角屋
Atsushi Nakahata
厚 仲畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP10212125A priority Critical patent/JP2000048700A/ja
Publication of JP2000048700A publication Critical patent/JP2000048700A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】シールド板が取り付られたベースと該ベースが
位置決めされる取付孔の内周面との間のシール材による
接着強度が高い高周波リレーを提供する。 【解決手段】ハウジングはメインベース1とケース4と
で構成される。メインベース1には、ベース10が位置
決めされる取付孔20が形成されている。ベース10
は、取付孔20の長手方向に沿った各内周面にそれぞ
れ、取付孔20の内周面とベース10の外周面との間の
距離を他の部位より大きくする切欠部21が形成されて
いる。メインベース1にケース4を結合した後に、メイ
ンベース1の裏面側から要部にシール材50を充填す
る。上記切欠部21が形成されていることにより、ハウ
ジング内へシール材50が流れ込みやすくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波リレーに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、高周波リレーとして、図10
ないし図13に示すように、メインベース1に電磁石ブ
ロック2および固定端子ブロック3およびカードブロッ
ク6を取り付け、一面が開口したケース4をメインベー
ス1に結合したものが提案されている。
【0003】電磁石ブロック2は、コイル31を巻装し
た筒状のコイルボビン32に挿通された鉄芯33を備え
ている。鉄芯33の一端部にはヨーク34の一端部が結
合されている。ヨーク34は図10においてコイル31
の手前側を通る第1ヨーク片34aと、図10において
コイル31の下側を通る第2ヨーク片34bとを有し、
第1ヨーク片34aと第2ヨーク片34bとの他端部
は、鉄芯33の他端部に離間して対向する位置まで延長
されている。つまり、第1ヨーク片34aと第2ヨーク
片34bとの上記他端部は対向し、その対向部位の間に
鉄芯33の上記他端部が位置している。ヨーク34は、
図10において下方に突設された圧入片34c,34d
がメインベース1に表裏に貫通して設けたヨーク圧入孔
23,23に圧入されることによって、メインベース1
に固定されている。コイル31の両端はコイル端子35
に接続されている。
【0004】カードブロック6は、平衡ばね41を介し
てメインベース1に取り付けた可動基台40を備えてい
る。可動基台40には永久磁石42および永久磁石42
の各磁極に結合した一対の接極子43が保持されてい
る。各接極子43はそれぞれ鉄芯33の上記他端部と第
1ヨーク片34aまたは第2ヨーク片34bの上記他端
部との間に挿入されている。つまり、コイル31の励磁
極性に応じて、両接極子43が鉄芯33と第1ヨーク片
34aとに吸引される状態と、両接極子43が鉄芯33
と第2ヨーク片34bとに吸引される状態とが生じる。
【0005】平衡ばね41は平衡ばね保持板44に固着
され、平衡ばね保持板44は一部がメインベース1に設
けた保持孔5に圧入されることによって、メインベース
1に固定される。この平衡ばね41は口字状に形成され
た板ばねであって、可動基台40をメインベース1に対
して揺動可能に保持する。平衡ばね41に撓みがない状
態では両接極子43は、それぞれ鉄芯33と第1ヨーク
片34aおよび第2ヨーク片34bの中間に位置する。
【0006】しかして、コイル31を励磁すれば、上述
のように励磁極性に応じて接極子43が鉄芯33および
第1ヨーク片34aまたは第2ヨーク片34bに吸引さ
れるから、接極子43の吸引される向きに可動基台40
が移動することになる。この動作では、コイル31を励
磁して接極子43が第1ヨーク片34aまたは第2ヨー
ク片34bに一旦吸引されると、次にコイル31が逆極
性に励磁するまで可動基台40は移動しないから双安定
動作になる。ただし、この従来構成では、鉄芯33にお
ける第1ヨーク片34aとの対向面に非磁性体のレシジ
ュアルプレート36を固着し、接極子43が第2ヨーク
片34bに吸引されたときの永久磁石42による吸引力
が平衡ばね41による復帰力よりも弱くなるように、吸
引力を弱めて単安定動作になるように構成してある。つ
まり、接極子43を第2ヨーク片34bに吸引させるに
はコイル31を励磁しなければならないが、コイル31
の励磁を停止すれば平衡ばね41のばね力によって接極
子43が第1ヨーク片34aに吸引されるようにしてあ
る。その結果、コイル31に電流を流す向きを切り換え
ることなくコイル31に通電するか否かによって可動基
台40を往復運動させることができる。
【0007】可動基台40の一方の側部には絶縁材料の
保持部材45を介して一対の可動接触板13a,13b
が保持される。各可動接触板13a,13bはそれぞれ
導電性のよい金属板よりなり、長手方向の中間部がそれ
ぞれ保持部材45に保持されている。両可動接触板13
a,13bは可動基台40の揺動方向において離間して
配置され、両可動接触板13a,13bは一端部同士が
互いに対向している。
【0008】固定端子ブロック3は、中間部が円柱状の
絶縁部材15に貫通された3本の端子ピン12a〜12
cを備えている。絶縁部材15は金属製のベース10の
端子用孔17に挿通された形で保持されて封着ガラスに
より封着され、各端子ピン12a〜12cはベース10
に挿通されることになる。また、ベース10の上には端
子ピン12a〜12cをベース10とともに囲むシール
ド板11が配設される。さらに、ベース10には4本の
アース端子14が孔18に挿通され固着されている。ベ
ース10は下面をメインベース1の下面とほぼ面一にす
る形でメインベース1の側部に固定される。ここにおい
て、メインベース1には、ベース10が位置決めされる
表裏に貫通する取付孔20が形成されており、メインベ
ース1にケース4を結合した後、メインベース1の裏側
から図13においてハッチングを施した部位には例えば
エポキシ樹脂よりなるシール材50を充填することによ
り、取付孔20の内周面とベース10の外周面との間
(隙間)に略全周に亙ってシール材50が充填されるよ
うになっている(図12参照)。なお、取付孔20の開
口面は長方形状に形成されており、長手方向の寸法およ
び幅方向の寸法のいずれもベース10の各寸法と略一致
している。
【0009】端子ピン12a〜12cは、一直線上に配
列され、中央の端子ピン12bと他の端子ピン12a,
12cとの間を可動接触板13a,13bで短絡する状
態と開放する状態とを選択可能とすることによって接点
装置3が構成される。例えば、コイル31を励磁してい
ない状態で可動接触板13aが端子ピン12a,12b
の間を短絡し、可動接触板13bが端子ピン12b,1
2cの間を開放するようにすれば、端子ピン12a,1
2bと可動接触板13aとにより常閉接点が構成され、
端子ピン12b,12cと可動接触板13bとにより常
開接点が構成される。
【0010】ところで、シールド板11は、図10の上
方が開放された直方体状に形成されており、ベース10
の上面の要所にクリームはんだを塗布した後にベース1
0に重ね合わせてシールド板11の底壁に穿孔されたか
しめ用穴11aに挿入されたアース端子14の先端部を
かしめ、恒温槽を用いて上記クリームはんだを硬化させ
ることによりベース10に結合される。なお、各端子ピ
ン12a〜12cの一端側は、シールド板11の底壁に
設けられた挿通孔11bを通してシールド板11で囲ま
れる空間に収納される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来構
成では、メインベース1の取付孔20の内周面と金属製
のベース10の外周面との間の隙間が小さいので、シー
ル材50がメインベース1とケース4とで構成されるハ
ウジングの内部へ流れ込むことができず、電磁石ブロッ
ク2と固定端子ブロック3とが取付孔20の内周面とベ
ース10の外周面との間しか接着されないことになり、
接着強度が不安定になりやすいという不具合があった。
また、図12に示すように、シールド板11の長手方向
に沿った一側面とメインベース1の内側面との間および
シールド板11の長手方向に沿った他の側面と第1ヨー
ク34aとの間にそれぞれ隙間が形成されているので、
動作時において可動接触板13a,13bの移動によ
り、つまり端子ピン(固定端子)12a〜12cへの可
動接触板13a,13bの接離により、シールド板11
は図12の矢印Aの方向へ変位しやすく(撓みやす
く)、接点圧力や高周波特性が不安定になり、しかも取
付孔20の内周面とベース10の外周面との間のシール
材50の部位でリークが発生する恐れがあった。特に上
記従来構成では、ベース10の長手方向に沿った上記他
の側面の中間部と取付孔20の内周面との間の部位(図
11中に太線で示した部位)でリークが発生しやすいと
う問題があった。
【0012】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、シールド板が取り付られたベースと
該ベースが位置決めされる取付孔の内周面との間のシー
ル材による接着強度が高い高周波リレーを提供すること
にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、電磁石ブロックにより開閉駆動
される接点装置を囲むシールド板と、接点装置を構成す
る固定端子が挿通され前記シールド板が取り付けられた
金属製のベースと、シールド板および電磁石ブロックを
収納しベースが取り付けられるハウジングとを備え、ハ
ウジングにはベースが位置決めされる表裏に貫通した取
付孔が形成され、前記取付孔の内周面とベースの外周面
との間に略全周にわたってシール材が充填され、前記取
付孔の内周面とベースの外周面との少なくとも一方の一
部に2面の間の距離を他の部位より大きくする切欠部が
形成されてなることを特徴とするものであり、前記取付
孔の内周面とベースの外周面との少なくとも一方の一部
に2面の間の距離を他の部位より大きくする切欠部が形
成されていることにより、ハウジングの外部からシール
材をハウジングの内部へ流し込むことができ、シールド
板とハウジングや電磁石ブロックとの間にもシール材を
充填することが可能になり、シール材による接着面積を
従来よりも大きくすることができ、ベースと取付孔の内
周面との間のシール材による接着強度を高めることがで
き、リークの発生を抑制することが可能になり、絶縁性
も高めることができる。
【0014】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記取付孔の開口面は長方形状であって、前記接点
装置は、前記取付孔の幅方向に移動して前記固定端子に
接離する可動接点を備え、前記取付孔の長手方向に沿っ
た各内周面にそれぞれ前記切欠部が形成されているの
で、可動接点の移動方向におけるベースとハウジングの
取付孔の内周面との間およびその近傍でのシール材によ
る接着強度を高めることがき、接点圧力が安定するとと
もに良好な高周波特性が得られる。
【0015】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、前記取付孔の開口面は長方形状であって、前記取付
孔の長手方向の両端の各内周面にはそれぞれ前記ベース
に圧接する圧入リブが突設されているので、圧入リブが
突設されていることにより、ベースの幅方向の位置精度
を確保しつつ、つまり可動接点の移動方向における固定
端子の位置制度を確保しつつ前記取付孔の長手方向の両
端の各内周面とベースの長手方向の両端面との間に流れ
込むシール材の量を多くすることができる。また、圧入
リブが突設されていることにより、組立時にハウジング
の取付孔へのベースの取り付けが容易になる。また、前
記取付孔の長手方向の両端の各内周面とベースの長手方
向の両端面との間に流れ込むシール材の量が多くなるこ
とにより、ベースとハウジングとの熱膨張率の違いによ
る歪をシール材で吸収することができ、リークの発生を
抑制することができる。
【0016】請求項4の発明は、請求項2の発明または
請求項3の発明において、前記電磁石ブロックは鉄芯お
よび該鉄芯に結合されるヨークを備え、前記ハウジング
は、前記取付孔と同一面において表裏に貫通しヨークの
一部が圧入されるヨーク圧入孔が形成され、前記切欠部
は、前記ヨーク圧入孔に近い端部においてベースの外周
面との距離が徐々に小さくなるように形成されているの
で、他の部位の寸法を変えることなしにヨーク圧入孔と
前記ヨークの一部との隙間やその近傍へシール材を流し
込むことが可能になり、密封性が高まってリークの発生
を抑制することができる。
【0017】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、ヨーク圧入孔と該ヨーク圧入孔の近傍の前記切欠部
とは連続して形成されているので、ヨーク圧入孔から流
れ込んだシール材と切欠部から流れ込んだシール材とが
確実に結びつくので、ハウジング内へ流れ込むシール材
の量を多くすることができるとともに場所による流れ込
むシール材の量のばらつきを少なくすることができ、シ
ール材による密封性を高めることができる。
【0018】請求項6の発明は、電磁石ブロックにより
開閉駆動される接点装置を囲むシールド板と、接点装置
を構成する固定端子が挿通され前記シールド板が取り付
けられた金属製のベースと、ベースおよび固定端子ブロ
ックが取り付けられる合成樹脂製のメインベースと、一
面が開口し少なくとも電磁石ブロックおよびシールド板
を収納するようにメインベースに結合されるケースとを
備え、前記シールド板が取付けられたベースとメインベ
ースとは一体同時成形されているものであり、ベースを
シール材によりメインベースと接着する必要がないの
で、ベース近傍でのリークの発生を防止することができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本実施形態の基本
構成は従来構成と略同じであって、図1に示すように、
メインベース1において取付孔20の長手方向に沿った
各内周面にそれぞれ、取付孔20の内周面とベース10
の外周面との間の距離を他の部位より大きくする切欠部
21が形成されている点が相違する。なお、従来構成と
同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略す
る。
【0020】取付孔20の開口面は長方形状であって、
各切欠部21は、ベース10の長手方向に沿ったベース
10の両側面それぞれの中間部と取付孔20の内周面の
距離を他の部位よりも大きくするようにメインベース1
に形成されている。しかして、本実施形態では、合成樹
脂製のメインベース1にケース4を結合した後に、図1
3にハッチングで示した領域にシール材50を充填する
際に、切欠部21が形成されていることによって図2に
示すようにシール材50がメインベース1とケース4と
で構成されるハウジングの内部まで流れむ。このため、
シールド板11の長手方向に沿った一方の側面の中間部
とメインベース1の内側面との間、およびシールド板1
1の長手方向に沿った他方の側面と第1ヨーク片34a
の側面との間それぞれにシール材50が流れ込むように
なっている。
【0021】要するに、本実施形態では、ハウジングの
外部からシール材50をハウジングの内部へ流し込むこ
とができ、シールド板11とメインベース1の内側面や
電磁石ブロック2の第1ヨーク片34aとの間にもシー
ル材50が充填され、シール材50によるベース10と
固定端子ブロック2との接着面積を従来構成よりも大き
くすることができ、ベース10と取付孔20の内周面と
の間のシール材50による接着強度を高めることがで
き、リークの発生を抑制することができる。また、あら
かじめハウジング内へシール材50を塗布することなく
絶縁性も高めることができる。
【0022】ところで、可動接点たる可動接触板13
a,13bは、従来構成と同様に取付孔20の幅方向に
移動して固定端子たる端子ピン12a〜12cに接離す
るが、本実施形態では、上述のようにシールド板11の
長手方向に沿った一方の側面の中間部とメインベース1
の内側面との間、およびシールド板11の長手方向に沿
った他方の側面と第1ヨーク片34aの側面との間それ
ぞれにシール材50が流れ込んでいることによって、動
作時のシールド板11の変位(撓み)を抑制することが
できるから、接点圧力が安定するとともに良好な高周波
特性が得られる。また、高温下でのシールド板11の位
置精度が向上するから、このことによっても接点圧力が
安定して動作特性が安定するとともに、高周波特性が安
定する。また、本実施形態では、従来構成に比べてリレ
ー全体が剛体化される。
【0023】ところで、切欠部21は、第1ヨーク片3
4aから突設した圧入片34cが圧入されるヨーク圧入
孔23に近い端部においてベース10の外周面との距離
が徐々に小さくなるように形成されているので、他の部
位の寸法を変えることなしに(つまり、メインベース1
の成形肉厚を確保しつつ)圧入片34cとヨーク圧入孔
23との隙間やその近傍へシール材50を流し込むこと
が可能になり、密封性が高まってリークの発生を抑制す
ることができる。
【0024】なお、本実施形態では、メインベース1の
取付孔20の内周面に切欠部21を形成しているが、ベ
ース10の外周面に2面間の距離を他の部位より大きく
する切欠部を形成するようにしてもよい。
【0025】(実施形態2)本実施形態の基本構成は実
施形態1と略同じであって、図3ないし図5に示すよう
に、メインベース1において取付孔20の長手方向の両
端の各内周面に、それぞれベース10に圧接する圧入リ
ブ22を突設してある点が相違する。なお、従来構成お
よび実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付し
て説明を省略する。
【0026】しかして、本実施形態では、メインベース
1に圧入リブ22が突設されていることにより、ベース
10の幅方向の位置精度を確保しつつ、つまり可動接触
板13a,13bの移動方向における端子ピン12a〜
12cの位置制度を確保しつつ取付孔20の長手方向の
両端の各内周面とベース10の長手方向の両端面との間
に隙間(例えば0.05mmないし0.1mmの距離の
隙間)を形成することができ、ハウジング内へシール材
50が流れ込むことができるようになる。つまり、図6
にハッチングで示すベース10の長手方向の両端面およ
びシールド板11の長手方向の両端面の一部がシール材
50のシール代となる。しかして、本実施形態では、実
施形態1よりもさらに接点圧力が安定するとともに良好
な高周波特性が得られる。
【0027】また、本実施形態では、メインベース1に
圧入リブ22が突設されていることにより、組立時にメ
インベース1の取付孔20へのベース10の取り付けが
容易になる。また、取付孔20の長手方向の両端の各内
周面とベース10の長手方向の両端面との間に流れ込む
シール材50の量が多くなることにより、金属製のベー
ス10と合成樹脂製のメインベース1との熱膨張率の違
いによる歪をシール材50で吸収することができ、リー
クの発生を抑制することができる。
【0028】(実施形態3)ところで、上記各実施形態
のようにメインベース1に切欠部21を設けることによ
りメインベース1とケース4とで構成されるハウジング
内へ流れ込むシール材50の量を多くしてリークの発生
を抑制することができるが、ヨーク圧入孔23,23か
ら流れ込むシール材50の量が少ないためにリークが発
生する恐れがある。
【0029】これに対し、本実施形態では、図7に示す
ように、各ヨーク圧入孔23とこれらヨーク圧入孔23
の近傍の切欠部21とを連続して形成してあるので、第
1ヨーク片34aから突設した各圧入片34c,34d
近傍にもシール材50が確実に流れ込み、ハウジング内
へのシール材50の流れ込みのばらつきを抑制すること
ができるから、ハウジングの気密性を確保することがで
き、リークの発生をより確実に防止することができる。
【0030】なお、実施形態1と同様の構成要素には同
一の符号を付して説明を省略する。
【0031】(実施形態4)ところで、上記従来構成で
は、金属製のベース10と合成樹脂製のメインベース1
とを例えばエポキシ樹脂よりなるシール材50により接
着しているが、金属とエポキシ樹脂との接着性があまり
強くないためリークが発生する恐れがある。
【0032】これに対し、本実施形態では、図8および
図9に示すように、シールド板11およびベース10を
有した固定端子ブロック3とメインベース1とを一体同
時成形しているので、ベース10とメインベース1とを
シール材50を用いて接着する必要がなく、リークの発
生を防止することができ、また、絶縁性も向上する。な
お、さらに電磁石ブロック2をも一体同時成形すればよ
り一層確実にリークの発生を防止することができる。
【0033】また、本実施形態では、シールド板11が
メインベース1と一体成形されるので、シールド板11
とメインベース1との密着性が良好となるとともに、シ
ールド板11の位置精度が安定するから、可動接触板1
3a,13bの位置も安定し、接点圧力および高周波特
性が安定する。
【0034】なお、従来構成と同様の構成要素には同一
の符号を付して説明を省略する。
【0035】
【発明の効果】請求項1の発明は、電磁石ブロックによ
り開閉駆動される接点装置を囲むシールド板と、接点装
置を構成する固定端子が挿通され前記シールド板が取り
付けられた金属製のベースと、シールド板および電磁石
ブロックを収納しベースが取り付けられるハウジングと
を備え、ハウジングにはベースが位置決めされる表裏に
貫通した取付孔が形成され、前記取付孔の内周面とベー
スの外周面との間に略全周にわたってシール材が充填さ
れ、前記取付孔の内周面とベースの外周面との少なくと
も一方の一部に2面の間の距離を他の部位より大きくす
る切欠部が形成されているので、前記取付孔の内周面と
ベースの外周面との少なくとも一方の一部に2面の間の
距離を他の部位より大きくする切欠部が形成されている
ことにより、ハウジングの外部からシール材をハウジン
グの内部へ流し込むことができ、シールド板とハウジン
グや電磁石ブロックとの間にもシール材を充填すること
が可能になり、シール材による接着面積を従来よりも大
きくすることができ、ベースと取付孔の内周面との間の
シール材による接着強度を高めることができ、リークの
発生を抑制することが可能になり、絶縁性も高めること
ができるという効果がある。
【0036】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記取付孔の開口面は長方形状であって、前記接点
装置は、前記取付孔の幅方向に移動して前記固定端子に
接離する可動接点を備え、前記取付孔の長手方向に沿っ
た各内周面にそれぞれ前記切欠部が形成されているの
で、可動接点の移動方向におけるベースとハウジングの
取付孔の内周面との間およびその近傍でのシール材によ
る接着強度を高めることがき、接点圧力が安定するとと
もに良好な高周波特性が得られるという効果がある。
【0037】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、前記取付孔の開口面は長方形状であって、前記取付
孔の長手方向の両端の各内周面にはそれぞれ前記ベース
に圧接する圧入リブが突設されているので、圧入リブが
突設されていることにより、ベースの幅方向の位置精度
を確保しつつ、つまり可動接点の移動方向における固定
端子の位置制度を確保しつつ前記取付孔の長手方向の両
端の各内周面とベースの長手方向の両端面との間に流れ
込むシール材の量を多くすることができるという効果が
ある。また、圧入リブが突設されていることにより、組
立時にハウジングの取付孔へのベースの取り付けが容易
になるという効果がある。また、前記取付孔の長手方向
の両端の各内周面とベースの長手方向の両端面との間に
流れ込むシール材の量が多くなることにより、ベースと
ハウジングとの熱膨張率の違いによる歪をシール材で吸
収することができ、リークの発生を抑制することができ
るという効果がある。
【0038】請求項4の発明は、請求項2の発明または
請求項3の発明において、前記電磁石ブロックは鉄芯お
よび該鉄芯に結合されるヨークを備え、前記ハウジング
は、前記取付孔と同一面において表裏に貫通しヨークの
一部が圧入されるヨーク圧入孔が形成され、前記切欠部
は、前記ヨーク圧入孔に近い端部においてベースの外周
面との距離が徐々に小さくなるように形成されているの
で、他の部位の寸法を変えることなしにヨーク圧入孔と
前記ヨークの一部との隙間やその近傍へシール材を流し
込むことが可能になり、密封性が高まってリークの発生
を抑制することができるという効果がある。
【0039】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、ヨーク圧入孔と該ヨーク圧入孔の近傍の前記切欠部
とは連続して形成されているので、ヨーク圧入孔から流
れ込んだシール材と切欠部から流れ込んだシール材とが
確実に結びつくので、ハウジング内へ流れ込むシール材
の量を多くすることができるとともに場所による流れ込
むシール材の量のばらつきを少なくすることができ、シ
ール材による密封性を高めることができるという効果が
ある。
【0040】請求項6の発明は、電磁石ブロックにより
開閉駆動される接点装置を囲むシールド板と、接点装置
を構成する固定端子が挿通され前記シールド板が取り付
けられた金属製のベースと、ベースおよび固定端子ブロ
ックが取り付けられる合成樹脂製のメインベースと、一
面が開口し少なくとも電磁石ブロックおよびシールド板
を収納するようにメインベースに結合されるケースとを
備え、前記シールド板が取付けられたベースとメインベ
ースとは一体同時成形されているので、ベースをシール
材によりメインベースと接着する必要がなく、ベース近
傍でのリークの発生を防止することができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す要部概略下面図である。
【図2】同上の要部断面図である。
【図3】実施形態2を示す要部概略下面図である。
【図4】同上の要部の拡大斜視図である。
【図5】図3の要部の拡大図である。
【図6】同上の要部説明図である。
【図7】実施形態3を示す要部概略下面図である。
【図8】実施形態4を示す要部概略平面図である。
【図9】同上の要部断面図である。
【図10】従来例を示す分解斜視図である。
【図11】同上の要部構成を示し、(a)は平面図、
(b)は下面図である。
【図12】同上の要部断面図である。
【図13】同上のシール材の充填領域の説明図である。
【符号の説明】
1 メインベース 2 電磁石ブロック 3 固定端子ブロック 4 ケース 10 ベース 11 シールド板 12a〜12c 端子ピン 21 切欠部 50 シール材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁石ブロックにより開閉駆動される接
    点装置を囲むシールド板と、接点装置を構成する固定端
    子が挿通され前記シールド板が取り付けられた金属製の
    ベースと、シールド板および電磁石ブロックを収納しベ
    ースが取り付けられるハウジングとを備え、ハウジング
    にはベースが位置決めされる表裏に貫通した取付孔が形
    成され、前記取付孔の内周面とベースの外周面との間に
    略全周にわたってシール材が充填され、前記取付孔の内
    周面とベースの外周面との少なくとも一方の一部に2面
    の間の距離を他の部位より大きくする切欠部が形成され
    てなることを特徴とする高周波リレー。
  2. 【請求項2】 前記取付孔の開口面は長方形状であっ
    て、前記接点装置は、前記取付孔の幅方向に移動して前
    記固定端子に接離する可動接点を備え、前記取付孔の長
    手方向に沿った各内周面にそれぞれ前記切欠部が形成さ
    れてなることを特徴とする請求項1記載の高周波リレ
    ー。
  3. 【請求項3】 前記取付孔の開口面は長方形状であっ
    て、前記取付孔の長手方向の両端の各内周面にはそれぞ
    れ前記ベースに圧接する圧入リブが突設されてなること
    を特徴とする請求項1記載の高周波リレー。
  4. 【請求項4】 前記電磁石ブロックは鉄芯および該鉄芯
    に結合されるヨークを備え、前記ハウジングは、前記取
    付孔と同一面において表裏に貫通しヨークの一部が圧入
    されるヨーク圧入孔が形成され、前記切欠部は、前記ヨ
    ーク圧入孔に近い端部においてベースの外周面との距離
    が徐々に小さくなるように形成されていることを特徴と
    する請求項2または請求項3記載の高周波リレー。
  5. 【請求項5】 ヨーク圧入孔と該ヨーク圧入孔の近傍の
    前記切欠部とは連続して形成されて成ることを特徴とす
    る請求項4記載の高周波リレー。
  6. 【請求項6】 電磁石ブロックにより開閉駆動される接
    点装置を囲むシールド板と、接点装置を構成する固定端
    子が挿通され前記シールド板が取り付けられた金属製の
    ベースと、ベースおよび固定端子ブロックが取り付けら
    れる合成樹脂製のメインベースと、一面が開口し少なく
    とも電磁石ブロックおよびシールド板を収納するように
    メインベースに結合されるケースとを備え、前記シール
    ド板が取付けられたベースとメインベースとは一体同時
    成形されてなることを特徴とする高周波リレー。
JP10212125A 1998-07-28 1998-07-28 高周波リレー Withdrawn JP2000048700A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10212125A JP2000048700A (ja) 1998-07-28 1998-07-28 高周波リレー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10212125A JP2000048700A (ja) 1998-07-28 1998-07-28 高周波リレー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000048700A true JP2000048700A (ja) 2000-02-18

Family

ID=16617309

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10212125A Withdrawn JP2000048700A (ja) 1998-07-28 1998-07-28 高周波リレー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000048700A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1548782B1 (en) Switching device
WO2007020836A1 (ja) リレー
WO2007020838A1 (ja) リレー
EP1548774A2 (en) Switching device
WO2007020839A1 (ja) リレー
JP2000048700A (ja) 高周波リレー
JPH11213838A (ja) 電磁継電器
JP3894074B2 (ja) 同軸スイッチ
JP5377108B2 (ja) 電磁リレー
JP3491637B2 (ja) 高周波リレー
WO2007020837A1 (ja) リレー
JP2004063220A (ja) 電磁リレー
JP2000049484A (ja) 高周波機器
JP2000182499A (ja) 高周波リレー
JPH10162710A (ja) 電磁リレー及びその製造方法
JP2000123702A (ja) 接点装置
JPH0342652Y2 (ja)
JP3596550B2 (ja) 高周波リレー
CN115910691A (zh) 电磁继电器
JPH09204867A (ja) 有極リレー
JP3912231B2 (ja) 同軸リレー
JPS6276122A (ja) 電磁継電器の製造方法
JP2864649B2 (ja) 電磁継電器
CN115910692A (zh) 电磁继电器
JP2001345036A (ja) 高周波リレー及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20051004