JP2000048431A - 磁気テープのサーボパターン記録装置及び磁気テープのサーボパターン記録方法 - Google Patents

磁気テープのサーボパターン記録装置及び磁気テープのサーボパターン記録方法

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JP2000048431A
JP2000048431A JP10214552A JP21455298A JP2000048431A JP 2000048431 A JP2000048431 A JP 2000048431A JP 10214552 A JP10214552 A JP 10214552A JP 21455298 A JP21455298 A JP 21455298A JP 2000048431 A JP2000048431 A JP 2000048431A
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speed
signal
tape
servo pattern
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Masakazu Matsumoto
将一 松本
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Otari Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気テープの走行速度の検出誤差が無視でき
ず、長尺方向のパタ−ンの幾何学的寸法を満足のいく程
度に高精度とすることが困難であった。 【解決手段】 テープ走行速度検出部4によって生成さ
れた速度検出信号を、速度信号補正部5が予め設定され
た補正された分周比に基づいて補正して速度クロック信
号を出力し、テープ送り部2がこの速度クロック信号に
基づいて、基準速度を維持するように磁気テープT1を
制御する一方、書込信号生成部6は基準クロック信号に
従って書込信号を生成し、書込部7は書込信号に基づい
てサーボパターンを磁気テープT1に書き込むように構
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、コンピュ
ータシステムで補助記憶装置として用いられる磁気テー
プシステムにおいて、磁気ヘッドのサーボ制御を行うた
めに磁気テープ上に記録されて利用されるサーボパター
ンを磁気テープに書き込む磁気テープのサーボパターン
記録装置及び磁気テープのサーボパターン記録方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】磁気テープを用いて情報を記録する磁気
テープ装置は、例えば、コンピュータシステムにおい
て、データのバックアップ用に、情報を大量にかつ安価
に記憶するために、広く普及している。磁気テープ装置
は、できるだけ小形化しかつ大量のデータを短時間で記
録するために、常に改良が加えられてきており、これに
伴って、多数の記録フォーマットが存在している。
【0003】磁気テープは取扱いが容易なようにカート
リッジに収容されて使用されることが多い。磁気テープ
には、小形のカートリッジにできるだけ大量の情報が記
憶できるように高密度で記録されることが要求される。
【0004】また、特にカートリッジ式の磁気テープ装
置においては、磁気テープ装置のテープの走行系にカー
トリッジのメカニズムの要素が加わるために、例えば、
ある装置で記録した磁気テープが他の装置で再生可能か
どうかという装置間の互換性が大変重要となる。
【0005】磁気テープへの記録密度を向上させるため
に、例えば、特開平8−30942号公報に記載されて
いるような磁気テープ装置が提案されている。この方法
は、データ領域(データトラック)の他にテープの位置
情報等からなるサーボ情報を、サーボパターンと呼ばれ
る特定の幾何学的な磁化パターンとして、予めサーボパ
ターン領域(サーボトラック)に書き込んで、このサー
ボ情報によって磁気ヘッドの制御を行うものである。
【0006】サーボパターンは磁気テープの全長に亘っ
て書き込まれ、情報を書き込んだり、読み出す場合に、
このサーボパターンを基準として、データトラック上の
磁気ヘッドの位置を動的に制御するようにしている。こ
れによって、情報の記録・再生を行う磁気テープ装置の
機械的精度にかかわらず、磁気ヘッドの位置を精密に制
御できるので、各データトラックの幅及び隣り合うデー
タトラック間の幅を狭くすることができ、単位面積当た
りのデータの記録容量すなわち情報の記録密度を向上さ
せることができる。
【0007】また、このサーボパターンを用いて磁気ヘ
ッドを制御する磁気テープ装置は、データトラック上の
ヘッドの位置を動的に制御するので、これによって、磁
気テープ装置固有の機械的精度及びカートリッジのメカ
ニズム固有の機械的精度にかかわらず、磁気テープを取
り扱うことができる。したがって、磁気テープ装置間の
テープの互換性を保つことが容易となる。
【0008】上記公報記載の磁気テープ装置において用
いられる磁気テープのサーボパターンは、磁気テープの
製造工程のなかの磁気テープの初期化工程において、予
め専用のサーボパターン記録装置によって、磁気テープ
のサーボトラック上に記録され、デ−タ記録時の制御に
利用される。
【0009】サーボパターンは、上述したように、記録
されたデータを読み出す際の制御動作の基準とするもの
であるので、極めて正確な寸法で記録されていなければ
ならない。
【0010】磁気テ−プの正確な位置にサ−ボパタ−ン
を書き込むために、例えば、特開平4−103006号
公報に記載されているような書込方法が提案されてい
る。この方法では、磁気テ−プの走行速度を測定し、こ
の走行速度に合わせて、磁気テ−プの長尺方向に沿って
情報のブロックを書き込むようにしている。これによっ
て、磁気テ−プを駆動する駆動機構の精度に影響される
ことなく、書き込むべき正確な位置に情報のブロック
(サ−ボパタ−ン)を書き込むことができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法によって、サ−ボパタ−ンを記録する場合でも、より
精細な記録のためには、例えば、速度検出系を構成する
部品の加工寸法のばらつき等による磁気テープの走行速
度の測定誤差が無視できず、磁気テープの長尺方向のパ
タ−ンの幾何学的寸法を満足のいく程度に高精度とする
ことが困難であるという問題点があった。
【0012】そこで、本発明は上記事情に鑑みてなされ
たものであり、サ−ボパタ−ンを磁気テープの長尺方向
へ極めて高精度で記録できる磁気テープのサ−ボパタ−
ン記録装置及び磁気テープのサ−ボパタ−ン記録方法を
提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、走行する磁気テープに予め
決められたパターンに従ってサーボパターンを書き込む
磁気テープのサーボパターン記録装置において、前記磁
気テープを送るためのテープ送り手段と、前記磁気テー
プの走行速度を検出し、前記磁気テープの走行速度に対
応したテープ走行速度検出信号を生成するテープ走行速
度検出手段と、前記磁気テープの走行速度の基準となる
速度基準信号を発生する速度基準信号発生手段と、前記
テープ走行速度検出信号を予め設定された補正値に基づ
いて補正することにより、前記テープ走行速度検出手段
による前記磁気テープの走行速度の検出誤差を補正して
補正速度信号を出力する速度信号補正手段と、基準クロ
ック信号を生成する基準クロック信号生成手段と、前記
基準クロック信号に基づいて、前記サーボパターンに対
応したサーボパターン書込信号を生成するサーボパター
ン書込信号生成手段と、前記サーボパターン書込信号に
基づいて、前記サーボパターンを前記磁気テープに書き
込むサーボパターン書込手段とを備え、前記テープ送り
手段は、前記磁気テープが前記速度基準信号発生手段で
設定された速度で走行するように、前記補正速度信号に
基づいて前記磁気テープを送ることを特徴とする。
【0014】上記課題を解決するために、請求項2記載
の発明は、請求項1記載の磁気テープのサーボパターン
記録装置において、前記速度信号補正手段は、前記補正
値を設定するための補正値設定手段と、前記テープ走行
速度検出信号の周波数を前記補正値に基づいて前記補正
速度信号に変換する周波数変換手段とを備えたことを特
徴とする。
【0015】上記課題を解決するために、請求項3記載
の発明は、請求項1または2記載の磁気テープのサーボ
パターン記録装置において、前記テープ走行速度検出手
段は、前記磁気テープに接触し、該磁気テープの走行と
共に回転する検出ローラと、該検出ローラの回転速度を
検出して回転検出信号を出力する回転センサと、前記回
転検出信号を波形整形して前記磁気テープの走行速度に
対応した周波数の連続したパルス列からなるテープ走行
速度検出信号を出力する波形整形手段とを備えたことを
特徴とする。
【0016】上記課題を解決するために、請求項4記載
の発明は、請求項3記載の磁気テープのサーボパターン
記録装置において、前記補正値は、磁気テープを所定の
基準距離走行させた際の対応する時間内の前記テープ走
行速度検出信号に含まれる実際の総パルス数と設計上の
総パルス数とに基づいて求められることを特徴とする。
【0017】上記課題を解決するために、請求項5記載
の発明は、請求項3記載の磁気テープのサーボパターン
記録装置において、前記補正値は、前記検出ローラの実
際のサイズと設計上のサイズとに基づいて求められるこ
とを特徴とする。
【0018】上記課題を解決するために、請求項6記載
の発明は、請求項2から5のうちのいずれか1項記載の
磁気テープのサーボパターン記録装置において、前記周
波数変換手段は、分周回路が組み込まれた位相ロックル
ープ回路からなり、前記補正値設定手段は前記分周回路
に接続され、該分周回路の分周比を補正された値に設定
することを特徴とする。
【0019】上記課題を解決するために、請求項7記載
の発明は、請求項3から5のうちのいずれか1項記載の
磁気テープのサーボパターン記録装置において、前記補
正値設定手段においては、所定の補正係数が設定され、
前記周波数変換手段は、前記補正係数に基づいて、前記
テープ走行速度検出信号のパルス幅に対応した周波数の
補正速度信号を出力することを特徴とする。
【0020】上記課題を解決するために、請求項8記載
の発明は、請求項1または2記載の磁気テープのサーボ
パターン記録装置において、前記テープ送り手段は、キ
ャプスタンモータによって駆動されるキャプスタン及び
前記キャプスタンとの間に前記磁気テープを挟むための
ピンチローラを備え、かつ、前記テープ走行速度検出手
段は、前記キャプスタンの回転速度を検出することによ
って前記磁気テープの走行速度を検出することを特徴と
する。
【0021】上記課題を解決するために、請求項9記載
の発明は、走行する磁気テープに予め決められたパター
ンに従ってサーボパターンを書き込む磁気テープのサー
ボパターン記録方法において、前記磁気テープを送るた
めのテープ送りステップと、前記磁気テープの走行速度
を検出し、前記磁気テープの走行速度に対応したテープ
走行速度検出信号を生成するテープ走行速度検出ステッ
プと、前記磁気テープの走行速度の基準となる速度基準
信号を発生する速度基準信号発生ステップと、前記テー
プ走行速度検出信号を予め設定された補正値に基づいて
補正することにより、前記テープ走行速度検出ステップ
において検出された前記磁気テープの走行速度の検出誤
差を補正して補正速度信号を出力する速度信号補正ステ
ップと、基準クロック信号を生成する基準クロック信号
生成ステップと、前記基準クロック信号に基づいて、前
記サーボパターンに対応したサーボパターン書込信号を
生成するサーボパターン書込信号生成ステップと、前記
サーボパターン書込信号に基づいて、前記サーボパター
ンを前記磁気テープに書き込むサーボパターン書込ステ
ップとを含み、前記テープ送りステップにおいては、前
記磁気テープが前記速度基準信号発生ステップにおいて
設定された速度で走行するように、前記補正速度信号に
基づいて前記磁気テープを送ることを特徴とする。
【0022】上記課題を解決するために、請求項10記
載の発明は、請求項9記載の磁気テープのサーボパター
ン記録方法において、前記速度信号補正ステップは、前
記テープ走行速度検出信号の周波数を前記補正値に基づ
いて前記補正速度信号に変換する周波数変換ステップを
含むことを特徴とする。
【0023】上記課題を解決するために、請求項11記
載の発明は、請求項9または10記載の磁気テープのサ
ーボパターン記録方法において、前記テープ走行速度検
出ステップは、前記磁気テープに接触された検出ローラ
の回転速度を検出して回転検出信号を出力する回転検出
ステップと、前記回転検出信号を波形整形して前記磁気
テープの走行速度に対応した周波数の連続したパルス列
からなるテープ走行速度検出信号を出力する波形整形ス
テップとを含むことを特徴とする。
【0024】上記課題を解決するために、請求項12記
載の発明は、請求項11記載の磁気テープのサーボパタ
ーン記録方法において、前記速度信号補正ステップは、
補正値設定用の磁気テープを所定の基準距離走行させた
際の対応する時間内のテープ走行速度検出信号に含まれ
る実際の総パルス数と設計上の総パルス数とに基づいて
前記補正値を求めることを特徴とする。
【0025】上記課題を解決するために、請求項13記
載の発明は、請求項12記載の磁気テープのサーボパタ
ーン記録方法において、前記実際の総パルス数は、前記
補正値設定用の磁気テープを走行させた際に始点標識及
び終点標識が検出されたタイミング間で計数されること
を特徴とする。
【0026】上記課題を解決するために、請求項14記
載の発明は、請求項13記載の磁気テープのサーボパタ
ーン記録方法において、前記始点標識及び終点標識は複
数組設けられ、それぞれ対応する実際の総パルス数が求
められることを特徴とする。
【0027】上記課題を解決するために、請求項15記
載の発明は、請求項11記載の磁気テープのサーボパタ
ーン記録方法において、前記速度信号補正ステップは、
前記検出ローラの実際のサイズと設計上のサイズとに基
づいて前記補正値を求めることを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0029】実施の形態1.図1は本発明の実施の形態
1によるサーボパターン記録装置の概略の構成を示すブ
ロック図、図2は同サーボパターン記録装置の書込部及
び読取部の構成並びに磁気テープの構成を示す平面図、
図3は同磁気テープに書き込まれるサーボパターンの一
部を拡大して示す拡大図、図4は図3に示されたサーボ
パターンを構成するブロックパタ−ンの一つを拡大して
示す拡大図、図5は同サーボパターン記録装置の制御部
の構成を示すブロック図、図6は同サーボパターン記録
装置のテープ送り部の速度制御回路の構成を示すブロッ
ク図、図7は同サーボパターン記録装置のテープ走行速
度検出部の構成を示すブロック図、図8は同テープ走行
速度検出部のセンサ部の構成を示す斜視図、図9は同サ
ーボパターン記録装置の速度信号補正部の構成を示すブ
ロック図、図10は同サーボパターン記録装置の書込信
号生成部の構成を示すブロック図、図11は同書込部に
供給される書込信号(電流波形)を模式的に示す波形
図、図12は同書込部の構成を示す斜視図、図13
(a)は、図2のA部を拡大して示す拡大図、同図
(b)は図2のB部を拡大して示す拡大図、同図(c)
は図2のC部を拡大して示す拡大図、図14は同サーボ
パターン記録装置の再生部の構成を示すブロック図、図
15は同再生部の各再生回路の構成を示すブロック図、
図16は同速度信号補正部において設定する分周比を求
める際の標準テープの長さの測定方法を説明するための
説明図、図17は同書込信号生成部の動作を説明するた
めの説明図であって、同図(a)は同書込信号生成部に
よって生成される書込信号を示す波形図、同図(b)は
同図(a)のD部を時間軸方向へ拡大して示す波形図、
同図(c)はサーボパターンが磁気テープ上に書き込ま
れる様子を示す図、図18は同再生回路の動作を説明す
るための図であって、同図(a)は同読取部のヘッドか
らの出力信号を増幅した後の波形を示す波形図、同図
(b)は同再生回路のコンパレータからの出力信号を示
す波形図、図19は同速度信号補正部において補正され
た分周比を設定した場合のサーボパターンの記録位置の
誤差と度数との間の関係及び設計時のままの分周比を設
定した場合のサーボパターンの記録位置の誤差と度数と
の間の関係を示す特性図である。
【0030】図1において、R1はサーボパターン記録
装置(磁気テープのサーボパターン記録装置)、T1は
サーボ情報がサーボパターンとして書き込まれる磁気テ
ープ、1はサーボパターンを磁気テープT1に記録する
サーボパターン記録モード、及び後述する速度信号補正
部で設定する補正値を算出するための補正値算出モード
の各動作モードで、構成各部を制御すると共に各種演算
を行う制御部(基準クロック信号生成手段)、2aは基
準速度クロック信号(速度基準信号)を発生する速度基
準信号発生回路(速度基準信号発生手段)、2は磁気テ
ープT1を図中矢印Xの方向へ所定の速度で送るテープ
送り部(テープ送り手段)、3は磁気テープT1を一定
の張力に保つための張力制御部、4は磁気テープT1の
走行速度を検出して速度検出信号を生成するテープ走行
速度検出部(テープ走行速度検出手段)、5はテープ速
度検出部における検出誤差を考慮して補正された速度ク
ロック信号(補正速度信号)を生成する速度信号補正部
(速度信号補正手段)、6は制御部1からの指令に従
い、補正された速度クロック信号を参照して所定のサー
ボパターン書込信号を生成する書込信号生成部(サーボ
パターン書込信号生成手段)、7は書込信号生成部6か
ら出力されたサーボパターン書込信号に対応したサーボ
パターンを磁気テープT1に書き込む書込部(サーボパ
ターン書込手段)、8は書込部7の下流側に配置され、
磁気テープT1に書き込まれたサーボパターンを読み取
り、サーボパターン読取信号を生成する読取部、9はサ
ーボパターン読取信号に基づいて、サーボパターンを再
生する再生部、8Aは補正値算出モードにおいて用いら
れ、標準磁気テープ上の所定の位置に設けられた標識用
穴を光学的に検出して、標識検出信号を生成する標識読
取部である。
【0031】この実施の形態1のサーボパターン記録装
置R1は、例えば、コンピュータの外部記憶装置として
用いられるテープデバイス用の磁気テープT1をカート
リッジに巻き取る前に、サーボ制御に利用するためのサ
ーボパターンを記録するために用いられる。なお、サー
ボパターンの記録及びこれに先立つ補正値算出のための
測定に当たっては、適切な温度及び湿度が維持されるよ
うに管理される。
【0032】図2に示すように、磁気テープT1は、例
えば、略12.7mmの幅を有し、サーボパターンが書き
込まれるサーボトラックT11〜T15と実際のデ−タ
が記録されるデータトラックT16〜T19とからなっ
ている。データトラックT16〜T19はさらに狭いト
ラックに細分されている。また、サーボパターンは、図
3に示すように、後述する書込ヘッド71のギャップ7
1a〜75aの形状に対応して、全体として略シェブロ
ン(chevron )形状に形成されたブロックパターン(パ
ターン)P1,P1,…とブロックパターン(パター
ン)P2,P2,…とからなっている。
【0033】さらに、ブロックパターンP1は、図4に
示すように、ブロックパターンP1の左部を構成し、垂
直線に対して時計周り方向に所定の角度で傾斜したスト
ライプ状のパターンP11と、ブロックパターンP1の
右部を構成し、反時計周り方向に所定の角度で傾斜し、
パタ−ンP11と対称なストライプ状のパターンP12
とからなり、これら左右のパタ−ンP11,P12が、
脚が下方に広がるが如く配置され、全体として頂部が欠
けたシェブロン形状に形成されてなっている。
【0034】パタ−ンP11、パタ−ンP12はそれぞ
れ線状に磁化された線状磁化領域P111〜P115、
線状磁化領域P121〜P125からなっている。
【0035】また、ブロックパタ−ンP2は、線状磁化
領域の数が左右それぞれ4本である以外はブロックパタ
−ンP1と同様の、左右のパタ−ンP21,P22から
なっている。
【0036】制御部1は、図5に示すように、サーボパ
ターン記録モード、補正値算出モードの各動作モード
で、装置各部を所定のプログラムに従って制御したり、
必要な演算や判断を行うCPU11と、各種演算や制御
を行うためのプログラムが格納されたROM12と、例
えば、演算結果等を一時記憶するRAM13とからなっ
ている。
【0037】ROM12には、例えば、補正値算出モ−
ドにおける分周比の算出手順が記述された補正値演算プ
ログラム等が格納されている。
【0038】RAM13には、例えば、計算された正し
い分周比(補正値)等が記憶される。
【0039】速度基準信号発生回路2aは、磁気テープ
T1の走行速度の基準となる基準速度に対応する基準速
度クロック信号(例えば、40MHz)を発生する。
【0040】テ−プ送り部2は、図1に示すように、キ
ャプスタン21と、ピンチローラ22と、キャプスタン
21を駆動するキャプスタンモータ23と、キャプスタ
ンモータ23を駆動する速度制御回路24とからなり、
磁気テープT1はキャプスタン21とピンチローラ22
とにより挟まれて駆動される。
【0041】速度制御回路24は、図6に示すように、
比較回路241とモータ駆動回路242とから構成され
る。
【0042】比較回路241は、速度基準信号発生回路
2aから供給された基準速度クロック信号と、速度信号
補正部5から送出されてきた補正された速度クロック信
号とを比較し、両クロック信号の周波数の差に応じた信
号を出力する。
【0043】モータ駆動回路242は、比較回路241
から出力された信号を増幅してキャプスタンモータ23
に供給する。
【0044】この速度制御回路24は、速度信号補正部
5から出力された補正された速度クロック信号が基準速
度クロック信号に一致するように働く。すなわち、磁気
テープT1の実際の走行速度が上記基準速度に一致する
ようにキャプスタンモータ23を制御し、磁気テープT
1を一定の基準速度で走行させる。
【0045】張力制御部3は、図1に示すように、張力
検出部31とテープ駆動部32とモータ駆動部33とか
らなっている。
【0046】張力検出部31は、磁気テープT1を案内
するガイドローラ311,311と、角度センサ312
と、角度センサ312を中心に回動可能なスイングアー
ム313と、スイングアーム313を時計周りの向きに
引っ張るばね314と、スイングアーム313の先端に
取り付けられた先端ローラ315とからなっている。
【0047】スイングアーム313は、磁気テープT1
の張力とばね314による引っ張り力とが均衡する角度
で停止し、角度センサ312は磁気テープT1の張力に
対応した直流の角度信号を出力する。
【0048】テープ駆動部32は、キャプスタン321
と、ピンチローラ322と、キャプスタン321を駆動
するキャプスタンモータ323とからなり、磁気テープ
T1はキャプスタン321とピンチローラ322とによ
り挟まれて駆動される。
【0049】モータ駆動部33は、キャプスタンモータ
323を駆動するためのモータ駆動アンプ331と基準
電圧源332とからなり、角度センサ312から出力さ
れた角度信号と基準電圧源332の電圧が一致するよう
にキャプスタンモータ323を駆動する。
【0050】これにより、磁気テープT1はこの張力制
御部3とテ−プ送り部2との間で常に一定に維持され、
例えば、磁気テープT1が所定の値以上の張力を受けて
長尺方向に寸法が伸びないように制御される。
【0051】テ−プ走行速度検出部4は、図7に示すよ
うに、磁気テ−プT1の走行速度に対応したパルス信号
を出力するセンサ部41とセンサ部41から出力された
パルス信号を整形して速度検出信号を出力する波形整形
回路(波形整形手段)42とからなり、センサ部41
は、図7及び図8に示すように、所定の半径rを有し、
外周に磁気テ−プT1が巻かれ磁気テ−プT1の走行に
追従して回転する検出ローラ411と、検出ローラ41
1に回転軸が同一となるように取り付けられ、円盤にス
リットが多数刻まれてなるフォトエンコ−ダ412と、
フォトエンコ−ダ412の回転に伴う光の遮断/通過を
検知して回転速度すなわち磁気テ−プT1の走行速度に
応じた速度検出信号を出力するフォトセンサ(回転セン
サ)413とからなっている。
【0052】検出ローラ411の磁気テープT1に接触
する外周面の材料は、磁気テ−プT1の走行中の滑りを
防ぐために、磁気テ−プT1の表面処理の材料に応じ
て、例えば、アルミニウム、ゴム、ウレタン樹脂、多孔
質金属等から適切に選択されて用いられる。
【0053】また、検出ローラ411の外周面には図示
せぬ通気用溝が設けられており、磁気テ−プT1の走行
速度の上昇に伴って、外周面と磁気テ−プT1との間に
薄い空気膜が生じるのを防いで、所定の摩擦力を維持す
る。
【0054】また、磁気テ−プT1の走行とともに回転
する検出ローラ411やフォトエンコ−ダ412は、風
損が抑えられるように寸法や構造が設計され、磁気テ−
プT1の走行速度の上昇に伴って、風損が増加して検出
ローラ411を回転するために要するトルクが増大し
て、磁気テ−プT1の走行中の滑りを防ぐようにしてい
る。
【0055】また、検出ローラ411は、その慣性質量
が可能な限り小さく設定され、例えば、検出誤差の原因
となる磁気テ−プT1の長尺方向への微細な振動が発生
したとしても、遅れなく追従できるようにしている。
【0056】また、フォトセンサ413から出力される
速度検出信号は、連続したパルス列からなり、検出ロー
ラ411が1回転する間に、例えば360個のパルスが
出力される。
【0057】速度信号補正部5は、図9に示すように、
テ−プ走行速度検出部4からの速度検出信号の位相と後
述する分周回路の出力信号の位相とを比較する位相比較
回路(周波数変換手段の一部、位相ロックループ回路の
一部)51と、位相比較回路51の出力信号を電圧信号
に変換する低域通過フィルタ(周波数変換手段の一部、
位相ロックループ回路の一部)52と、低域通過フィル
タ52の出力電圧に応じた周波数のクロック信号を出力
する電圧制御発振回路(周波数変換手段の一部、位相ロ
ックループ回路の一部)53と、電圧制御発振回路53
から出力されたクロック信号の周波数を分周して位相比
較回路51に入力する分周回路54と、サーボパターン
の書き込みに先立って、速度クロック信号が実際の走行
速度を示すように補正値を予め設定するための補正値設
定部(補正値設定手段)55とからなっており、磁気テ
−プT1の実際の走行速度に対応した周波数の補正され
た速度クロック信号を出力して、テープ送り部2の速度
制御部24に供給する。
【0058】補正値設定部55は、例えば、有接点スイ
ッチで構成され、分周回路54における分周比を1/1
000000を中心として、1/990000から1/
1010000の範囲で設定される。したがって、速度
検出信号の周波数が仮に40Hzであるとすると、分周
比を1/1000000に設定したときは、電圧制御発
振回路53から出力されるクロック信号の周波数は40
MHzであり、このクロック信号の周波数は、スイッチ
の操作によって、例えば、検出ローラ411の実半径
(実際の半径)rの設計半径(半径の設計値)r0 に対
する誤差Erに応じ、略39.6MHzから略40.4
MHzの範囲で調整される。上記分周比1/10000
00は、検出ローラ411の設計半径r0 に対応した値
である。なお、補正された正しい分周比(補正値)は後
述するように、予め、測定に基づいて算出される。
【0059】書込信号生成部6は、図10に示すよう
に、書込信号(電流信号)のパタ−ン(図11参照)を
作成するパタ−ン生成回路61と、パタ−ン生成回路6
1の出力を増幅して書込ヘッド71に供給する書込駆動
回路62とからなり、パタ−ン生成回路61は、パタ−
ン入力端子6aを介して制御部1から供給されるパタ−
ン信号に基づき書込信号のパタ−ンを作成する。
【0060】ここで、パタ−ン生成回路61が作成する
書込信号の周期は、クロック信号入力端子6bを介して
制御部1から供給される基準クロックに従う。
【0061】書込信号生成部6からは、例えば図11に
示すような5つの連続したパルスa1 ,a2 ,a3 ,a
4 ,a5 が送出され、ブロックパタ−ンP1が書き込ま
れる。同様に、4つの連続したパルスが送出されること
によりブロックパタ−ンP2が書込まれる。図中の時間
tp はブロックパタ−ンP1の長さに対応する。
【0062】ここで、パルスa1 を基準として、パルス
a2 〜a5 の位置やパルス幅を情報に応じて変調するこ
とにより、ブロックパタ−ンP1,P2の組み合わせで
情報を表現することができる。情報とは、例えば、磁気
テ−プT1の位置情報を連続した数字で表す位置情報等
である。
【0063】書込部7は、図2及び図12に示すよう
に、複数組のギャップを有する書込ヘッド71と、書込
ヘッド71を挟むように配置され、磁気テープT1を案
内する2本のガイドポスト72,73とからなってい
る。
【0064】ガイドポスト72(73)は径の異なる2
つの円柱部が段差を形成するように接合されてなり、基
準となる段差面72a,73a上を側端T10が摺動す
るように磁気テープT1を駆動することによって、磁気
テープT1の書込ヘッド71に対する位置決めを行う。
これによって、磁気テープT1の幅方向(図2中矢印Y
で示す方向)へのサーボパターンの寸法の精度が確保さ
れる。
【0065】書込ヘッド71は、図2に示すように、サ
−ボトラックT11〜T15にそれぞれサ−ボパタ−ン
を書き込むための、ギャップ711a〜715aを有
し、ギャップ711a〜715aから同時に磁気テ−プ
T1に磁界を与える。
【0066】また、図13(a)に示すように、各ギャ
ップ711a(712a〜715a)は、左右1対の、
それぞれ、垂直線に対して時計周り方向に、線状磁化領
域P111,P112,…の傾斜角と同じ角度で傾斜し
たギャップと、反時計周り方向に、線状磁化領域P12
1,P122,…の傾斜角と同じ角度で傾斜したギャッ
プとからなり、これら左右のギャップが、脚が下方に広
がるが如く垂直線に対して対称に配置され、頂部が欠け
たシェブロン形状をなしている。これらのギャップ71
1a〜715aは、例えば、光学写真の方式で形成さ
れ、その寸法や位置の精度は光学写真の精度に従う。
【0067】読取部8は、図2に示すように、書き込ま
れたサ−ボパタ−ンのうちブロックパタ−ンP1,P2
の左部を読み取るための左部ブロック読取部81と、ブ
ロックパタ−ンP1,P2の右部を読み取るための右部
ブロック読取部82とからなり、左部ブロック読取部8
1、右部ブロック読取部82はそれぞれサ−ボトラック
T11〜T15に書き込まれたパタ−ンを読むための磁
気ヘッド(サ−ボパタ−ン読取手段)811〜815,
821〜825を有している。また、磁気ヘッド811
〜815,821〜825はそれぞれギャップ811a
〜815a,821a〜825aを有している。
【0068】各ギャップ811a(812a〜815
a)は、図13(b)に示すように、垂直線に対して時
計周り方向に、線状磁化領域P111,P112,…の
傾斜角と同じ角度で傾斜したギャップであり、書き込ま
れたサ−ボパタ−ンのうち、垂直線に対して時計周り方
向に傾斜したパタ−ンを読み取るために用いられる。
【0069】また、各ギャップ821a(822a〜8
25a)は、同図(c)に示すように、反時計周り方向
に、線状磁化領域P121,P122,…の傾斜角と同
じ角度で傾斜したギャップであり、書き込まれたサ−ボ
パタ−ンのうち、垂直線に対して反時計周り方向に傾斜
したパタ−ンを読み取るために用いられる。
【0070】再生部9は、図14に示すように、左部ブ
ロック読取部81から出力されてきた読取信号を処理
(波形整形)する左部ブロック再生部91と、右部ブロ
ック読取部82から出力されてきた読取信号を処理する
右部ブロック再生部92と、再生信号の欠陥を検証して
検証結果に基づく検証信号を制御部1へ送出する検証回
路93とから構成されている。
【0071】左部ブロック再生部91は、左部ブロック
読取部81の磁気ヘッド811〜815に対応する再生
回路911〜915からなり、右部ブロック再生部92
は、右部ブロック読取部82の磁気ヘッド821〜82
5に対応する再生回路921〜925とからなる。
【0072】再生回路911(912〜915、921
〜925)は、図15に示すように、磁気ヘッド811
(812〜815、磁気ヘッド821〜825)からの
サ−ボパタ−ン読取信号を増幅するヘッドアンプ911
p(912p〜915p,921p〜925p)と、ヘ
ッドアンプ911p(912p〜915p,921p〜
925p)の出力波形の振幅を調整する自動利得調整ア
ンプ911q(912q〜915q,921q〜925
q)と、基準電圧入力端子911s(912s〜915
s,921s〜925s)から入力された予め設定され
た基準電圧と自動利得調整アンプ911q(912q〜
915q,921q〜925q)の出力波形とを比較
し、比較結果を出力するコンパレ−タ911r(912
r〜915r,921r〜925r)とからなってい
る。
【0073】検証回路93は、制御部1から供給される
基準クロック信号に従って、各再生信号の中のパルスの
有無等を検出することによってサーボパターンの欠陥を
調べ、例えば、同位置におけるサーボトラックT11〜
T15上のサーボパターンの同時欠落等の判定を行い、
所定の検証信号を制御部1へ送出する。
【0074】標識読取部8Aは、後述する標準磁気テー
プ上の始点標識用穴及び終点標識用穴を検出してパルス
状信号を生成するフォトセンサ81xと、パルス状信号
を整形して標識検出信号を生成し制御部1へ送出する波
形整形回路82xとを備えてなっている。
【0075】次に動作について説明する。
【0076】本実施の形態1に係るサ−ボパタ−ン記録
装置R1によって、サ−ボパタ−ンの記録を行うにあた
っては、予め補正値設定部55で設定する補正値を求め
る必要がある。
【0077】まず、基準長さ測定用の標準磁気テープT
2を用意し、図16に示すように、標準磁気テープT2
の一端を固定装置M1によって固定し、他端を張力付与
装置M2に取り付けて、所定の張力を与える。
【0078】そして、この状態で、互いの間の距離が所
定の基準長さL0 (例えば、50m)となるように、始
点標識用孔T21、終点標識用孔T22を設ける。この
操作は所定の温度及び湿度下で、標準磁気テープT2を
平滑な床に載置された状態で行われる。なお、上記基準
長さL0 の値は予めRAM13に入力される。
【0079】次に、サ−ボパタ−ン記録装置R1の電源
を投入し、図示せぬモ−ド選択スイッチを操作して、動
作モ−ドを補正値算出モ−ドとし、所定の張力をかけて
上記標準磁気テープT2を走行させる。
【0080】標識読取部8Aは、基準磁気テープT2か
ら、まず、始点標識用孔T21の位置で始点標識検出信
号を生成し、基準長さL0 走行後に終点標識用孔T22
の位置で、終点標識検出信号を生成する。制御部1は、
始点標識検出信号の取込みと同時に、テ−プ走行速度検
出部4から出力される速度検出信号に含まれるパルス数
の計数を開始し、終点標識検出信号の取込みと同時に計
数を終了し、始点標識用孔T21、終点標識用孔T22
間で、テ−プ走行速度検出部4から出力される速度検出
信号に含まれる総パルス数kを求める。
【0081】仮に、検出ローラ411の半径が設計半径
r0 通りであり、かつ、基準磁気テープT2の滑りや伸
びがないとすると、基準磁気テープT2を走行させた際
に、始点標識用孔T21、終点標識用孔T22間で、テ
−プ走行速度検出部4から出力される速度検出信号に含
まれる設計上の総パルス数k0 に関して、式(1)が成
り立つ。
【0082】
【数1】
【0083】ただし、式(1)において、mは検出ロー
ラ411が1回転する間にテ−プ走行速度検出部4から
出力されるパルス数を示す。
【0084】制御部1において実際に計数される総パル
ス数をkとすると、式(1)より、総パルス数の誤差E
k (%)は、式(2)によって求められる。
【0085】
【数2】
【0086】式(2)より、速度信号補正部5から出力
され、速度制御回路24に供給されるべき磁気テープの
走行速度を示す正しい速度クロック信号の周波数fは、
例えば、検出ローラ411の設計半径r0 に対応した補
正前の速度クロック信号の周波数f0 を式(3)によっ
て補正して得られる。
【0087】
【数3】
【0088】したがって、正しい分周比nは、検出ロー
ラ411の補正前の分周比n0 を式(4)によって補正
して得られる。
【0089】
【数4】
【0090】ここで、仮に、磁気テープの走行速度の検
出誤差の原因は、検出ローラ411の実半径rの設計半
径r0 に対する誤差Er がほとんどであるとすると、す
なわち、基準磁気テープT2の滑りや伸びがないとする
と、式(5)が成り立つ。
【0091】
【数5】
【0092】したがって、この場合の半径の誤差Er
(%)は、式(6)によって求められる。
【0093】
【数6】
【0094】検出ローラ411の設計上の(補正前の)
分周比n0 を1/1000000、標準磁気テープT2
上の基準長さL0 を50(m)、検出ローラ411の断
面の円周の設計上の長さ(2πr0 )を0.05
(m)、検出ローラ411が1回転する間に出力される
パルス数mを360とし、また、制御部1において、計
数された総パルス数kが360036であったとする
と、正しい分周比nは、式(1)、及び式(4)より、
n=1/999900と求められる。
【0095】なお、式(1)、式(2)、及び式(6)
より、検出ローラ411の半径の誤差Er は、Er =−
0.01(%)となる。すなわち、このサ−ボパタ−ン
記録装置R1の検出ローラ411の実半径rは、設計半
径r0 よりも0.01(%)小さいことが分かる。
【0096】制御部1は、上述したように正しい分周比
nを計算し、図示せぬ表示器に表示させる。操作者は、
上記表示器の表示を確認し、正しい分周比nを補正値設
定部55によって設定する。
【0097】次に、上記モ−ド選択スイッチを操作し
て、動作モ−ドをサーボパターン記録モードとし、サー
ボパターンを記録する磁気テープT1の走行を開始す
る。
【0098】速度信号補正部5では、設定された正しい
分周比nに基づいて、実際の走行速度を正確に示す(実
際の走行速度に対応した周波数の)速度クロック信号が
生成される。
【0099】そして、テープ送り部2は、速度信号補正
部5から出力された速度クロック信号の周波数が基準速
度クロック信号の周波数と一致するように、キャプスタ
ンモータ23を制御する。例えば、速度クロック信号の
周波数が基準速度クロック信号の周波数よりも低い場合
はキャプスタンモータ23を加速するようにする。
【0100】この結果、キャプスタンモータ23は正確
に基準速度を維持するように磁気テープT1を駆動す
る。
【0101】一方、制御部1は、パターン信号を書込信
号生成部6へ送って、図17(a)、(b)に示すよう
に、ブロックパターンP1,P2が交互に現れる書込信
号を発生させ、この書込信号は書込ヘッド71に供給さ
れる。
【0102】また、同図(c)に示すように、書込信号
生成部6は、上記書込信号を、制御部1から出力された
基準クロック信号のタイミングに従って一定の周期t0
(例えば、ブロックS11の最初のパルスの立上がりから
ブロックS12の最初のパルスの立上がりまでの時間、ブ
ロックS12の最初のパルスの立上がりからブロックS13
の最初のパルスの立上がりまでの時間が共に周期t0 )
で発生する。
【0103】磁気テープT1の走行速度が一定に維持さ
れていても、例えば、検出ローラ411の半径のずれ等
のために速度クロック信号に誤差があると、走行速度も
基準速度(設計速度)からずれて、同図に示すように、
ブロックS13の最初のパルスに対応する線状磁化領域を
正しい位置Tb0よりも手前の位置Tb1(実際の走行速度
が基準速度よりも遅い場合)または先の位置Tb2(実際
の走行速度が基準速度よりも速い場合)に記録されてし
まう。
【0104】このサ−ボパタ−ン記録装置R1では、テ
ープ送り部2が、速度信号補正部5から出力された補正
された速度クロック信号に基づいて、正確に基準速度を
維持するように磁気テープT1を駆動し、同時に、書込
信号生成部6が、制御部1から供給される基準クロック
信号に従って、一定の周期で書込信号を生成して書込部
7に与えることによって、例えば、ブロックS13の最初
のパルスに対応する線状磁化領域を磁気テープT1上の
正しい位置Tb0に記録するようになっている。
【0105】このようにして、例えば、検出ローラ41
1の半径の設計値のずれの有無にかかわらず、ブロック
パターンP1とブロックパターンP2とが交互に現れる
サーボパターンが、書込部7によってサーボトラックT
11〜T15の書き込むべき位置に正確に書き込まれ
る。
【0106】このサーボパターンは読取部8によって読
み取られ、サーボパターン読取信号が再生部9に送られ
る。
【0107】例えば、磁気ヘッド811はサーボトラッ
クT11に書き込まれたサーボパターンのうち時計周り
に傾斜したパターンP11とパターンP21とを読み取
って、再生部9の再生回路911へサーボパターン読取
信号を送る。
【0108】再生回路911においては、まず、読取信
号がヘッドアンプ911p、自動利得調整アンプ911
qによって増幅されて、サーボパターンのうち1本の線
状磁化領域については、図18(a)に示すような波形
を得る。コンパレータ911rでは、同図(b)に示す
ように、自動利得調整アンプ911qからの出力を予め
定められた基準電圧Vref と比較して、基準電圧Vref
を越えた場合のみ、「H」状態となるデジタルの再生回
路出力信号を出力する。この再生回路出力信号は検証回
路93へ送出される。再生回路912〜915において
も同様の信号処理が行われる。
【0109】検証回路93は、制御部1から供給された
基準クロック信号のタイミングに従って、各再生信号の
中のパルスの有無等を検出することによってサーボパタ
ーンの欠陥を調べ、例えば、同位置におけるサーボトラ
ックT11〜T15上のサーボパターンの同時欠落等の
判定を行い、検証信号を制御部1へ送出する。
【0110】この出願に係る発明者は、検出ローラを変
えて(例えば100個)、上述した記録方法によって、
磁気テープT1にサーボパターンを記録して記録位置の
誤差の分布を求めた。この結果、誤差の絶対値は略0.
03%以内に収まっていることが分かった。図19にお
いて、曲線L1は分周比を補正した場合に得られたサー
ボパターンの記録位置の誤差Eと度数Gとの間の関係を
示す曲線、曲線L2は、分周比を補正しない場合に同様
に求めたサーボパターンの記録位置の誤差Eと度数Gと
の間の関係を示す曲線である。同図より、分周比を補正
した場合の方が誤差の範囲が狭まっていることがわか
る。そして、この結果、サーボパターンの精度管理が容
易となることが理解できる。
【0111】以上説明したように、本実施の形態1によ
れば、速度信号補正部5は、テープ走行速度検出部4に
よって生成され、例えば、検出ローラ411の半径の設
定値からのずれ等に起因する検出誤差が含まれた速度検
出信号と、予め設定された補正された分周比とに基づい
て、速度クロック信号を出力し、テープ送り部2はこの
補正された速度クロック信号に基づいて、走行速度が基
準速度に保たれるように磁気テープT1を駆動し、か
つ、書込部7には書込信号生成部6からサーボパターン
に対応した書込信号を基準クロックのタイミングで供給
されるので、テープ走行速度は一定に保たれるのみなら
ず、例えば、磁気テープT1の伸びや滑り、検出ローラ
411の半径のばらつき等に起因する検出誤差の影響も
排除され、サーボパターンを正確なタイミングで、か
つ、磁気テープT1の長尺方向へ極めて高精度に記録す
ることができる。
【0112】例えば、式(4)によって求められる正し
い分周比nは、磁気テープT1の伸びや滑り、検出ロー
ラ411の半径の設定値からのずれが見込まれた値であ
るので、検出誤差の影響を確実に排除することができ
る。
【0113】また、分周比の補正に加えて、既に説明し
たように検出ローラ411の構造等について注意深く設
計されているので、サーボパターンを一段と高精度に記
録することができる。
【0114】すなわち、検出ローラ411の磁気テープ
T1に接触する外周面の材料は、磁気テ−プT1の表面
処理の材料に応じて、適切に選択されて用いられるの
で、磁気テ−プT1の走行中の滑りを防いでテープ走行
速度検出部4における検出誤差を防ぐことができる。
【0115】また、検出ローラ411の外周面には図示
せぬ通気用溝が設けられているので、磁気テ−プT1の
走行速度の上昇に伴って、外周面と磁気テ−プT1との
間に薄い空気膜が生じるのを防いで、所定の摩擦力を維
持し、走行中の滑りを防いで検出誤差を防ぐことができ
る。
【0116】また、磁気テ−プT1の走行とともに回転
する検出ローラ411やフォトエンコ−ダ412は、風
損が抑えられるように寸法や構造が設計されているの
で、磁気テ−プT1の走行速度の上昇に伴って、風損が
増加して検出ローラ411を回転するために要するトル
クの増大による磁気テ−プT1の走行中の滑りを防いで
検出誤差を防ぐことができる。
【0117】また、検出ローラ411は、慣性質量が可
能な限り小さく設定されているので、例えば、磁気テ−
プT1がその長尺方向に微細な振動をしたとしても、遅
れなく追従でき、走行中の滑りを防いで検出誤差を防ぐ
ことができる。
【0118】また、サーボパターンの記録及びこれに先
立つ補正値設定のための測定に当たっては、適切な温度
及び湿度が維持されるように管理すると共に、張力制御
部3によって磁気テ−プT1の張力を常に適確に制御す
るので、例えば、磁気テープT1の伸び等によるサーボ
パターンの記録時の誤差を抑えることができる。
【0119】また、このサ−ボパタ−ン記録装置R1
で、補正値測定モ−ドにおける測定を繰り返し実施する
ことによって、検出誤差の原因やその寄与率等を知るこ
とができるので、諸設計値の修正に役立てて、さらに精
度の高い記録を行うことができる。
【0120】実施の形態2.図20は同サ−ボパタ−ン
記録装置の検出ローラの半径の測定方法を説明するため
の説明図である。
【0121】本実施の形態2が上述の実施の形態1と大
きく異なるところは、標準磁気テープT2を用いず、最
初に検出ローラの半径を実際に測定することによって補
正された正しい分周比を求めることとし、これに伴っ
て、標識読取部8Aを廃した点である。
【0122】実施の形態2によるサ−ボパタ−ン記録装
置は、標識読取部8Aを廃した以外はサ−ボパタ−ン記
録装置R1と略同一の構成であるが、分周比の算出方法
が簡略化されるのに伴って、制御部1のCPU11も簡
略化されたアルゴリズムに従う。
【0123】次に動作について説明する。
【0124】本実施の形態2においては、磁気テープの
走行速度の検出誤差は、検出ローラ411の実半径rの
設計半径r0 に対する誤差Er によって生じていると考
えて正しい分周比を求める。
【0125】まず、図20に示すように、検出ローラ4
11の周囲に磁気テープT3を巻き付け、ガイドポスト
M3,M4を介して磁気テープT3の一端を固定装置M
5によって固定し、他端を張力付与装置M6に取り付け
て、所定の張力を与える。
【0126】この状態で、レーザ寸法測定器(例えば、
キーエンス社製LS−3060)を用いて、巻き付けた
磁気テープT3の外側から検出ローラ411の直径(2
r)を測定する。この測定は磁気テープT3の全幅に亘
って行われ、所定の統計処理を施して検出ローラ411
の実半径rを求める。
【0127】次に、補正値算出モードにおいて、この実
半径rをサ−ボパタ−ン記録装置R2の図示せぬ入力部
から入力し、正しい分周比の算出を行う。
【0128】この場合の半径の誤差Er (%)は、式
(7)によって求められる。
【0129】
【数7】
【0130】したがって、正しい分周比nは、検出ロー
ラ411の補正前の分周比n0 を式(8)によって補正
して得られる。
【0131】
【数8】
【0132】こうして、求められた正しい分周比nは表
示器に表示され、操作者は表示された分周比nの値を確
認して、設定する。
【0133】次に、サーボパターン記録モードとして記
録を行うが、実施の形態1の場合と同様であるので、省
略する。
【0134】以上説明したように、本実施の形態2によ
れば、構成を簡素化でき、かつ、分周比の求め方も簡単
であるので、コストを低減することができる。
【0135】実施の形態3.図21は本発明の実施の形
態3によるサ−ボパタ−ン記録装置(標準テープ作成装
置)の構成の要部を示すブロック図、図22は標準テー
プ作成装置によって標準テープを作成する方法を説明す
るための説明図である。
【0136】本実施の形態3が上述の実施の形態1と大
きく異なるところは、まず、図21に示すような標準検
出ローラを搭載した標準テープ作成装置R4を用意し、
この標準テープ作成装置R4によって、予め基準となる
標準テープ信号を記録した標準磁気テープを作成してお
き、この標準磁気テープを用いて正しい分周比を求める
こととし、これに伴って、同図に示すように、サ−ボパ
タ−ン記録装置R3には基準信号を読み取るための標準
テープ信号読取部8B及び標準テープ信号再生部9B等
が付加された点である。
【0137】本実施の形態3のサ−ボパタ−ン記録装置
R3は、図21に示すように、実施の形態1のサ−ボパ
タ−ン記録装置R1に、標準磁気テープT4から標識用
パルスを読み取って読取信号を発生する標準テープ信号
読取部8Bと、読取信号に基づいて標識パルス検出信号
を生成する標準テープ信号再生部9Bと、書込信号を生
成する標準テープ信号生成部6Bと、書込信号に基づい
て標準磁気テープに標識用パルスを書き込む標準テープ
信号書込部7Bとが付加され、かつ、標識読取部8Aは
廃されてなっている。
【0138】次に動作について説明する。
【0139】まず、標準検出ローラを搭載した標準テー
プ作成装置R4を用意する。この標準テープ作成装置R
4は、図21に示すように、サ−ボパタ−ン記録装置R
3と同一構成であり、その検出ローラが標準検出ローラ
として選定され、分周比の設定の基準となる標準磁気テ
ープT4の作成のために用いられる装置である。
【0140】この標準テープ作成装置R4について、例
えば、上述した実施の形態1において採用した分周比の
設定方法によって、予め正しい分周比(補正値)を求
め、速度信号補正部において設定する。
【0141】次に、標準テープ作成装置R4を用いて、
所定の張力をかけて標準磁気テープT4を十分遅い速度
で走行させ、標準テープ信号生成部で所定の時間間隔で
書込信号としてのパルスを1つずつ発生させて、図22
に示すように、標準磁気テープT4上に一定の基準間隔
ΔL0 で、標識用パルスT41,T42,…が所定のパ
ルス数u分記録されるようにする。
【0142】次に、サ−ボパタ−ン記録装置R3の電源
を投入し、図示せぬモ−ド選択スイッチを操作して、動
作モ−ドを補正値算出モ−ドとし、サ−ボパタ−ン記録
装置R3によって標準磁気テープT4を再生する。
【0143】標準テープ信号読取部8Bは、標準磁気テ
ープT4から、まず、最初の標識用パルスの位置で最初
の読取信号を生成し、基準間隔ΔL0 走行後に2番目の
標識用パルスの位置で、2番目の読取信号を生成する。
そして、u番目の標識用パルスの位置で読取信号を生成
するまでこの動作を繰り返す。
【0144】制御部1は、各読取信号に対応した標識検
出信号の取込みと同時に、テ−プ走行速度検出部4から
出力される速度検出信号に含まれるパルス数の計数を開
始し、次の標識検出信号の取込みと同時に計数を終了
し、相隣り合う標識用パルス間で、テ−プ走行速度検出
部4から出力される速度検出信号に含まれる総パルス数
ks (s =1,2,…,u-1)を求める。
【0145】仮に、検出ローラ411の半径が設計半径
r0 通りであり、かつ、標準磁気テープT4の滑りや伸
びがないとすると、標準磁気テープT4を走行させた際
に、基準間隔ΔL0 隔たった相隣り合う標識用パルス間
で、テ−プ走行速度検出部4から出力される速度検出信
号に含まれる設計上の総パルス数k0 に関して、式
(9)が成り立つ。
【0146】
【数9】
【0147】ただし、式(9)において、mは検出ロー
ラ411が1回転する間にテ−プ走行速度検出部4から
出力されるパルス数を示す。
【0148】制御部1において実際に計数される基準間
隔ΔL0 走行間の総パルス数をksとすると、式(9)
より、総パルス数の誤差Ek (%)は、式(10)によ
って求められる。
【0149】
【数10】
【0150】式(10)より、速度信号補正部5から出
力され、速度制御回路24に供給されるべき磁気テープ
の走行速度を示す正しい補正された速度クロック信号の
周波数fs は、例えば、検出ローラ411の設計半径r
0 に対応した補正前のクロックの周波数f0 を式(1
1)によって補正して得られる。
【0151】
【数11】
【0152】したがって、分周比ns は、検出ローラ4
11の補正前の分周比n0 を式(12)によって補正し
て得られる。
【0153】
【数12】
【0154】ここで、式(12)によって求められた各
分周比ns の、例えば、平均を式(13)によって計算
して、補正された正しい分周比nを得る。
【0155】
【数13】
【0156】制御部1は、上述したように正しい分周比
nを計算し、図示せぬ表示器に表示させる。操作者は、
上記表示器の表示を確認し、正しい分周比nを補正値設
定部55によって設定する。
【0157】次に、サーボパターン記録モードとして記
録を行うが、実施の形態1の場合と同様であるので、省
略する。
【0158】この出願に係る発明者は、実施の形態1に
おいて行ったと同様に、磁気テープT1にサーボパター
ンを記録して記録位置の誤差の分布を求めた。結果は実
施の形態1の場合と同様であり、誤差の絶対値は略0.
03%以内に収まった。
【0159】ここでは、まず、所定の数(例えば100
個)の検出ローラを用意し、これらの検出ローラのうち
の任意の1つの検出ローラを標準検出ローラとして選定
し、例えば、実施の形態1において採用した分周比の設
定方法によって、予め正しい分周比(補正値)を求め、
速度信号補正部において設定する。
【0160】すなわち、標準長さ(例えば50m)の標
準磁気テープT2を作成し、標準磁気テープT2を標準
検出ローラを搭載したサ−ボパタ−ン記録装置(標準テ
ープ作成装置)を用いて走行させ、このサ−ボパタ−ン
記録装置の正しい分周比を求め、設定する。
【0161】次に、上記サ−ボパタ−ン記録装置を用い
て、標準磁気テープT4を走行させ、一定の基準間隔Δ
L0 で、標識用パルスを記録する。
【0162】こうして作成された標準磁気テープT4を
用いて、この標準検出ローラ以外の検出ローラを搭載し
たサ−ボパタ−ン記録装置の正しい分周比を求めて、設
定する。
【0163】これら100個の検出ローラについて補正
された正しい分周比を設定した場合と、補正しない最初
の設計値のままの場合とで、磁気テープT1にサ−ボパ
タ−ンを記録したときの記録位置の誤差を求めた。これ
により、実施の形態1の場合と同様の結果が得られた。
【0164】以上説明したように、本実施の形態3によ
れば、実施の形態1と略同様の効果を得ることができ
る。加えて、標準磁気テープT4を用いることによっ
て、分周比の設定を簡単に行うことができるので、例え
ば、多数のサ−ボパタ−ン記録装置について正確な分周
比の設定を容易に行うことができる。
【0165】実施の形態4.図23は本発明の実施の形
態4によるサ−ボパタ−ン記録装置の速度信号補正部の
構成を示すブロック図、図24は同速度信号補正部の動
作を説明するための説明図である。
【0166】本実施の形態4が上述の実施の形態1と大
きく異なるところは、図23に示すように、速度検出信
号の周期に対応した基準クロック信号のパルス数を計数
するカウンタを用いて速度信号補正部5Aを構成した点
である。
【0167】本実施の形態4によるサ−ボパタ−ン記録
装置の速度信号補正部(速度信号補正手段)5Aは、図
23に示すように、基準クロック信号p2 を発生する基
準発振回路(周波数変換手段の一部)51aと、テープ
走行速度検出部4から出力された速度検出信号p1 と基
準クロック信号p2 との論理積を求めて出力信号p3を
出力するAND回路(周波数変換手段の一部)52a
と、出力信号p3 の速度検出信号p2 の1周期分に対応
するパルス列のパルス数を計数して対応した計数信号p
4 を出力するカウンタ(周波数変換手段の一部)53a
と、正しい補正速度クロックを得るために、所定の範囲
(例えば、0.999〜1.001)で補正係数Fが設
定され、設定された補正係数Fに対応した補正信号p5
を出力する補正値設定部(補正値設定手段)54aと、
計数信号p4 と補正信号p5 との乗算を行って補正され
た計数信号p6 を出力する乗算回路(周波数変換手段の
一部)55aと、計数信号p6 に対応した周波数の補正
された速度クロックp7 を出力するクロック回路(周波
数変換手段の一部)56aとからなっている。
【0168】次に動作について説明する。
【0169】まず、上述の実施の形態1で行ったと同様
に、補正値測定モ−ドにおいて、基準長さ測定用の標準
磁気テープT2を走行させて、制御部1によって、始点
標識用孔T21、終点標識用孔T22間で、テ−プ走行
速度検出部4から出力される速度検出信号p2 に含まれ
る総パルス数kを求める。
【0170】この場合の半径の誤差Er (%)は、式
(7)を用いて求めることができ、したがって、正しい
補正係数Fは、補正前の設計上の補正係数F0 を式(1
4)によって補正して得られる。
【0171】
【数14】
【0172】ここで、式(1)、式(5)より、計数さ
れた総パルス数kと、設計半径r0に対応した設計上の
総パルス数k0 とを用いて、式(14)は、式(15)
のように書き替えられる。
【0173】
【数15】
【0174】こうして求めた補正係数Fは表示器に表示
される。操作者は表示を確認し、補正値設定部54aに
おいて補正係数Fを設定する。
【0175】次に、サーボパターン記録モードに切り替
え、サーボパターンを記録する磁気テープT1の走行を
開始する。以下、速度信号補正部5Aの動作を中心に説
明する。
【0176】図23に示すように、テープ走行速度検出
部4から走行速度に応じて出力された速度検出信号p1
(例えば、略40Hz)は、基準発振回路51aから出
力された基準クロック信号p2 (例えば、略4MHz)
と共にAND回路52aに入力され、図24に示すよう
に、AND回路52aは、基準クロック信号p2 と速度
検出信号p1 とが共に「H」状態のときのみ「H」状態
となる出力信号p3 を出力する。
【0177】同図に示すように、出力信号p3 には、速
度検出信号p2 のパルスp11,p12のパルス幅t11,t
12に対応した数のパルスからなるブロックp31,p32が
現れることとなる。
【0178】ここで、もし磁気テープT1の走行速度が
一定であれば、パルス幅t11,t12は一致する。速度検
出信号p1 が、デューティー比0.5である場合(例え
ば、パルス幅t11とパルス間隔t13とが一致するような
場合)は、パルス幅t11は、[t11=1/(40×2)
=0.0125(sec)]である。このとき、ブロッ
クp31のパルス数は50000となる。
【0179】カウンタ53aはこのパルス数を計数して
計数信号p4 を出力し、乗算回路55aは、補正値算出
モードにおいて予め設定された補正係数Fを乗じた計数
値に対応した補正された計数信号p6 を出力する。
【0180】クロック回路56aは、この計数信号p6
に対応した周波数の補正された速度クロックp7 を出力
し、速度制御回路24は、クロック回路56aから供給
された速度クロックp7 に基づいて、磁気テープT1の
走行速度を制御する。
【0181】以上説明したように、本実施の形態4によ
れば、実施の形態1と略同様の効果を得ることができ
る。
【0182】実施の形態5.図25は本発明の実施の形
態5によるサ−ボパタ−ン記録装置の速度信号補正部の
構成を示すブロック図である。
【0183】本実施の形態5が上述の実施の形態1と大
きく異なるところは、図25示すように、新たに別の分
周回路を電圧制御発振回路の出力側に接続し、補正値設
定部はこの分周回路の分周比を設定するように速度信号
補正部5Bを構成した点である。
【0184】図25に示すように、本実施の形態5によ
るサ−ボパタ−ン記録装置の速度信号補正部(速度信号
補正手段)5Bは、テ−プ走行速度検出部5からの速度
検出信号の位相と後述する第1分周回路(分周回路)の
出力信号の位相とを比較する位相比較回路(周波数変換
手段の一部、位相ロックループ回路の一部)51bと、
位相比較回路51bの出力信号を電圧信号に変換する低
域通過フィルタ(周波数変換手段の一部、位相ロックル
ープ回路の一部)52bと、低域通過フィルタ52bの
出力電圧に応じた周波数のクロック信号を出力する電圧
制御発振回路(周波数変換手段の一部、位相ロックルー
プ回路の一部)53bと、電圧制御発振回路53bから
出力されたクロック信号の周波数を所定の分周比q1 で
分周して、位相比較回路51bに入力する第1分周回路
54bと、電圧制御発振回路53bから出力されたクロ
ック信号の周波数を、後述する補正値設定部で設定され
た分周比q2 で分周して出力する第2分周回路(分周回
路)55bと、サーボパターンの書き込みに先立って、
速度検出信号が実際の走行速度を示すように補正された
第2分周回路55bの分周比(補正値)を予め設定する
ための補正値設定部(補正値設定手段)56bとからな
っており、磁気テ−プT1の実際の走行速度に比例した
周波数の速度クロック信号を出力して、速度制御回路2
4に供給する。
【0185】次に動作について説明する。
【0186】まず、上述の実施の形態1で行ったと同様
に、補正値算出モ−ドにおいて、標準磁気テープT2を
このサ−ボパタ−ン記録装置によって走行させて、速度
検出信号p1 に含まれる総パルス数kを計数する。そし
て、この総パルス数kに基づいて式(2)より、総パル
ス数の誤差Ek (%)を算出する。
【0187】第1分周回路54bの分周比q1 が固定さ
れているとすると、第2分周回路55bの分周比q2
は、この総パルス数の誤差Ek を用いて、補正前の設定
上の第2の分周回路55bの分周比q20を式(16)に
よって補正して得られる。
【0188】
【数16】
【0189】制御部1は、こうして求められた第2の分
周回路55bの正しい分周比q2 を計算し、図示せぬ表
示器に表示させる。操作者は、上記表示器の表示を確認
し、正しい分周比q2 を補正値設定部56bによって設
定する。
【0190】次に、サーボパターン記録モードとして記
録を行うが、実施の形態1の場合と同様であるので、省
略する。
【0191】以上説明したように、本実施の形態5によ
れば、実施の形態1と略同様の効果を得ることができ
る。
【0192】実施の形態6.図26は本発明の実施の形
態5によるサ−ボパタ−ン記録装置の要部の構成を示す
ブロック図、図27は同サ−ボパタ−ン記録装置のテー
プ速度検出部のセンサ部の構成を示す斜視図である。
【0193】本実施の形態6が上述の実施の形態1と大
きく異なるところは、図26及び図27に示すように、
専用の検出ローラ411を設けずに、キャプスタン21
が検出ローラ411を兼ねると共にフォトエンコーダ4
12をキャプスタンモータ23の軸に直接取り付けてセ
ンサ部を構成した点である。これ以外の構成は実施の形
態1の場合と同様である。
【0194】動作については実施の形態1と同様である
ので、説明を省略する。
【0195】以上説明したように、本実施の形態6によ
れば、実施の形態1と略同様の効果を得ることができ
る。加えて、検出ローラ411を別に設ける必要がない
ので、構成を簡略化しコストを低減することができる。
【0196】以上、本発明の実施の形態を詳述してきた
が、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものでは
ない。
【0197】例えば、実施の形態1では標準磁気テープ
T2に標識として基準長さの両端に標識用孔を設けた
が、標識を磁気的に記録して磁気ヘッドによって再生す
るようにしても良い。また、実施の形態1では読取部8
及び再生部9を省略しても差支えない。
【0198】また、補正値設定部を有接点スイッチによ
って構成する場合について述べたが、例えば、レジスタ
を用いて、制御部1によって設定するように構成しても
良い。この場合には、測定した補正値をRAM13に記
憶させ、自動的に設定させるようにしても良い。
【0199】また、実施の形態3においては、書き込ま
れた全ての標識用パルスを必ずしも用いることはなく、
例えば、最初の標識用パルスを始点標識として用い、標
識用パルスを所定の数だけ計数した直後の標識用パルス
を終点標識として用いて、両標識用パルス間の標識用パ
ルスを無視するようにしても良い。
【0200】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
速度信号補正手段は、テープ走行速度検出手段によって
生成されたテープ走行速度検出信号と、予め設定された
補正値とに基づいて、検出誤差の影響が除かれた補正速
度信号を出力し、テープ送り手段は、この補正速度信号
に基づいて、磁気テープの走行速度を所定の値に保つよ
うに磁気テープを駆動するので、サーボパターン書込手
段は、サーボパターン書込信号生成手段からサーボパタ
ーンに対応したサーボパターン書込信号を基準クロック
のタイミングで供給されることにより、テープ走行速度
の検出誤差があったとしてもこれを補償して、サ−ボパ
タ−ンを正確なタイミングで、かつ、磁気テープの長尺
方向へ極めて高精度に記録できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1によるサーボパターン記
録装置の概略の構成を示すブロック図である。
【図2】同サーボパターン記録装置の書込部及び読取部
の構成並びに磁気テープの構成を示す平面図である。
【図3】同磁気テープに書き込まれるサーボパターンの
一部を拡大して示す拡大図である。
【図4】図3に示されたサーボパターンを構成するブロ
ックパタ−ンの一つを拡大して示す拡大図である。
【図5】同サーボパターン記録装置の制御部の構成を示
すブロック図である。
【図6】同サーボパターン記録装置のテープ送り部の速
度制御回路の構成を示すブロック図である。
【図7】同サーボパターン記録装置のテープ走行速度検
出部の構成を示すブロック図である。
【図8】同テープ走行速度検出部のセンサ部の構成を示
す斜視図である。
【図9】同サーボパターン記録装置の速度信号補正部の
構成を示すブロック図である。
【図10】同サーボパターン記録装置の書込信号生成部
の構成を示すブロック図である。
【図11】同書込部に供給される書込信号(電流波形)
を模式的に示す波形図である。
【図12】同書込部の構成を示す斜視図である。
【図13】同図(a)は、図2のA部を拡大して示す拡
大図、同図(b)は図2のB部を拡大して示す拡大図、
同図(c)は図2のC部を拡大して示す拡大図である。
【図14】同サーボパターン記録装置の再生部の構成を
示すブロック図である。
【図15】同再生部の各再生回路の構成を示すブロック
図である。
【図16】同速度信号補正部において設定する分周比を
求める際の標準テープの長さの測定方法を説明するため
の説明図である。
【図17】同書込信号生成部の動作を説明するための説
明図であって、同図(a)は同書込信号生成部によって
生成される書込信号を示す波形図、同図(b)は同図
(a)のD部を時間軸方向へ拡大して示す波形図、同図
(c)はサーボパターンが磁気テープ上に書き込まれる
様子を示す図である。
【図18】同再生回路の動作を説明するための図であっ
て、同図(a)は同読取部のヘッドからの出力信号を増
幅した後の波形を示す波形図、同図(b)は同再生回路
のコンパレータからの出力信号を示す波形図である。
【図19】同速度信号補正部において補正された分周比
を設定した場合のサーボパターンの記録位置の誤差と度
数との間の関係及び設計時のままの分周比を設定した場
合のサーボパターンの記録位置の誤差と度数との間の関
係を示す特性図である。
【図20】同サ−ボパタ−ン記録装置の検出ローラの半
径の測定方法を説明するための説明図である。
【図21】本発明の実施の形態3によるサ−ボパタ−ン
記録装置(標準テープ作成装置)の要部の構成を示すブ
ロック図である。
【図22】標準テープ作成装置によって標準テープを作
成する方法を説明するための説明図である。
【図23】本発明の実施の形態4によるサ−ボパタ−ン
記録装置の速度信号補正部の構成を示すブロック図であ
る。
【図24】同速度信号補正部の動作を説明するための説
明図である。
【図25】本発明の実施の形態5によるサ−ボパタ−ン
記録装置の速度信号補正部の構成を示すブロック図であ
る。
【図26】本発明の実施の形態6によるサ−ボパタ−ン
記録装置の要部の構成を示すブロック図である。
【図27】同サ−ボパタ−ン記録装置のテープ走行速度
検出部のセンサ部の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
R1,R3 サ−ボパタ−ン記録装置(磁気テープのサ
−ボパタ−ン記録装置) 1 制御部(基準クロック信号生成手段) 2 テープ送り部(テープ送り手段) 21 キャプスタン 22 ピンチローラ 23 キャプスタンモータ 2a 速度基準信号発生回路(速度基準信号発生手段) 4 テ−プ走行速度検出部(テ−プ走行速度検出手段) 411 検出ローラ 414 フォトセンサ(回転センサ) 42 波形整形回路(波形整形手段) 5,5A 速度信号補正部(速度信号補正手段) 51,51b 位相比較回路(周波数変換手段の一部、
位相ロックループ回路の一部) 52,52b 低域通過フィルタ(周波数変換手段の一
部、位相ロックループ回路の一部) 53,53b 電圧制御発振回路(周波数変換手段の一
部、位相ロックループ回路の一部) 54 分周回路 55,54a,56b 補正値設定部(補正値設定手
段) 51a 基準発振回路(周波数変換手段の一部) 52a AND回路(周波数変換手段の一部) 53a カウンタ(周波数変換手段の一部) 55a 乗算回路(周波数変換手段の一部) 56a クロック回路(周波数変換手段の一部) 54b 第1の分周回路(分周回路) 55b 第2の分周回路(分周回路) 6 書込信号生成部(サ−ボパタ−ン書込信号生成手
段) 7 書込部(サ−ボパタ−ン書込手段) T1 磁気テ−プ P1,P2 ブロックパタ−ン(パタ−ン)

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行する磁気テープに予め決められたパ
    ターンに従ってサーボパターンを書き込む磁気テープの
    サーボパターン記録装置において、 前記磁気テープを送るためのテープ送り手段と、 前記磁気テープの走行速度を検出し、前記磁気テープの
    走行速度に対応したテープ走行速度検出信号を生成する
    テープ走行速度検出手段と、 前記磁気テープの走行速度の基準となる速度基準信号を
    発生する速度基準信号発生手段と、 前記テープ走行速度検出信号を予め設定された補正値に
    基づいて補正することにより、前記テープ走行速度検出
    手段による前記磁気テープの走行速度の検出誤差を補正
    して補正速度信号を出力する速度信号補正手段と、 基準クロック信号を生成する基準クロック信号生成手段
    と、 前記基準クロック信号に基づいて、前記サーボパターン
    に対応したサーボパターン書込信号を生成するサーボパ
    ターン書込信号生成手段と、 前記サーボパターン書込信号に基づいて、前記サーボパ
    ターンを前記磁気テープに書き込むサーボパターン書込
    手段とを備え、 前記テープ送り手段は、前記磁気テープが前記速度基準
    信号発生手段で設定された速度で走行するように、前記
    補正速度信号に基づいて前記磁気テープを送ることを特
    徴とする磁気テープのサーボパターン記録装置。
  2. 【請求項2】 前記速度信号補正手段は、前記補正値を
    設定するための補正値設定手段と、前記テープ走行速度
    検出信号の周波数を前記補正値に基づいて前記補正速度
    信号に変換する周波数変換手段とを備えたことを特徴と
    する請求項1記載の磁気テープのサーボパターン記録装
    置。
  3. 【請求項3】 前記テープ走行速度検出手段は、前記磁
    気テープに接触し、該磁気テープの走行と共に回転する
    検出ローラと、該検出ローラの回転速度を検出して回転
    検出信号を出力する回転センサと、前記回転検出信号を
    波形整形して前記磁気テープの走行速度に対応した周波
    数の連続したパルス列からなるテープ走行速度検出信号
    を出力する波形整形手段とを備えたことを特徴とする請
    求項1または2記載の磁気テープのサーボパターン記録
    装置。
  4. 【請求項4】 前記補正値は、磁気テープを所定の基準
    距離走行させた際の対応する時間内の前記テープ走行速
    度検出信号に含まれる実際の総パルス数と設計上の総パ
    ルス数とに基づいて求められることを特徴とする請求項
    3記載の磁気テープのサーボパターン記録装置。
  5. 【請求項5】 前記補正値は、前記検出ローラの実際の
    サイズと設計上のサイズとに基づいて求められることを
    特徴とする請求項3記載の磁気テープのサーボパターン
    記録装置。
  6. 【請求項6】 前記周波数変換手段は、分周回路が組み
    込まれた位相ロックループ回路からなり、前記補正値設
    定手段は前記分周回路に接続され、該分周回路の分周比
    を補正された値に設定することを特徴とする請求項2か
    ら5のうちのいずれか1項記載の磁気テープのサーボパ
    ターン記録装置。
  7. 【請求項7】 前記補正値設定手段においては、所定の
    補正係数が設定され、前記周波数変換手段は、前記補正
    係数に基づいて、前記テープ走行速度検出信号のパルス
    幅に対応した周波数の補正速度信号を出力することを特
    徴とする請求項3から5のうちのいずれか1項記載の磁
    気テープのサーボパターン記録装置。
  8. 【請求項8】 前記テープ送り手段は、キャプスタンモ
    ータによって駆動されるキャプスタン及び前記キャプス
    タンとの間に前記磁気テープを挟むためのピンチローラ
    を備え、かつ、 前記テープ走行速度検出手段は、前記キャプスタンの回
    転速度を検出することによって前記磁気テープの走行速
    度を検出することを特徴とする請求項1または2記載の
    磁気テープのサーボパターン記録装置。
  9. 【請求項9】 走行する磁気テープに予め決められたパ
    ターンに従ってサーボパターンを書き込む磁気テープの
    サーボパターン記録方法において、 前記磁気テープを送るためのテープ送りステップと、 前記磁気テープの走行速度を検出し、前記磁気テープの
    走行速度に対応したテープ走行速度検出信号を生成する
    テープ走行速度検出ステップと、 前記磁気テープの走行速度の基準となる速度基準信号を
    発生する速度基準信号発生ステップと、 前記テープ走行速度検出信号を予め設定された補正値に
    基づいて補正することにより、前記テープ走行速度検出
    ステップにおいて検出された前記磁気テープの走行速度
    の検出誤差を補正して補正速度信号を出力する速度信号
    補正ステップと、 基準クロック信号を生成する基準クロック信号生成ステ
    ップと、 前記基準クロック信号に基づいて、前記サーボパターン
    に対応したサーボパターン書込信号を生成するサーボパ
    ターン書込信号生成ステップと、 前記サーボパターン書込信号に基づいて、前記サーボパ
    ターンを前記磁気テープに書き込むサーボパターン書込
    ステップとを含み、 前記テープ送りステップにおいては、前記磁気テープが
    前記速度基準信号発生ステップにおいて設定された速度
    で走行するように、前記補正速度信号に基づいて前記磁
    気テープを送ることを特徴とする磁気テープのサーボパ
    ターン記録方法。
  10. 【請求項10】 前記速度信号補正ステップは、前記テ
    ープ走行速度検出信号の周波数を前記補正値に基づいて
    前記補正速度信号に変換する周波数変換ステップを含む
    ことを特徴とする請求項9記載の磁気テープのサーボパ
    ターン記録方法。
  11. 【請求項11】 前記テープ走行速度検出ステップは、
    前記磁気テープに接触された検出ローラの回転速度を検
    出して回転検出信号を出力する回転検出ステップと、 前記回転検出信号を波形整形して前記磁気テープの走行
    速度に対応した周波数の連続したパルス列からなるテー
    プ走行速度検出信号を出力する波形整形ステップとを含
    むことを特徴とする請求項9または10記載の磁気テー
    プのサーボパターン記録方法。
  12. 【請求項12】 前記速度信号補正ステップは、補正値
    設定用の磁気テープを所定の基準距離走行させた際の対
    応する時間内のテープ走行速度検出信号に含まれる実際
    の総パルス数と設計上の総パルス数とに基づいて前記補
    正値を求めることを特徴とする請求項11記載の磁気テ
    ープのサーボパターン記録方法。
  13. 【請求項13】 前記実際の総パルス数は、前記補正値
    設定用の磁気テープを走行させた際に始点標識及び終点
    標識が検出されたタイミング間で計数されることを特徴
    とする請求項12記載の磁気テープのサーボパターン記
    録方法。
  14. 【請求項14】 前記始点標識及び終点標識は複数組設
    けられ、それぞれ対応する実際の総パルス数が求められ
    ることを特徴とする請求項13記載の磁気テープのサー
    ボパターン記録方法。
  15. 【請求項15】 前記速度信号補正ステップは、前記検
    出ローラの実際のサイズと設計上のサイズとに基づいて
    前記補正値を求めることを特徴とする請求項11記載の
    磁気テープのサーボパターン記録方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7212373B2 (en) 2004-09-30 2007-05-01 Fujifilm Corporation Servo writer and method for writing servo patterns using the same

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