JP2001250346A - 磁気テープ装置 - Google Patents

磁気テープ装置

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JP2001250346A
JP2001250346A JP2000060490A JP2000060490A JP2001250346A JP 2001250346 A JP2001250346 A JP 2001250346A JP 2000060490 A JP2000060490 A JP 2000060490A JP 2000060490 A JP2000060490 A JP 2000060490A JP 2001250346 A JP2001250346 A JP 2001250346A
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magnetic tape
magnetic
tracks
tape
servo control
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JP2000060490A
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Hironao Konishi
大直 小西
Tatsuya Yumioka
達也 弓岡
Masaharu Tosa
正治 土佐
Takanobu Kashiwagi
隆伸 柏木
Yukio Sekiguchi
幸夫 関口
Tadayoshi Yamamoto
忠良 山本
Hiroyuki Miyata
博之 宮田
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Fujitsu Ltd
Fujitsu Peripherals Ltd
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Fujitsu Ltd
Fujitsu Peripherals Ltd
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Publication date
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    • G11B15/602Guiding record carrier for track selection, acquisition or following
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    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精度な読み書き制御を行える磁気テープ装
置を提供する。 【解決手段】 磁気テープは、複数のサーボ制御用のト
ラックに、磁気テープ長さ方向の同一位置に同一の信号
が繰り返し記録されており、磁気ヘッド10によって複
数のサーボ制御用のトラックから読み取られた同一の信
号に基づいて、磁気ヘッド10と磁気テープとの相対的
な位置関係を判断する相対位置判断装置を構成するX方
向ヘッド位置補正部16と、相対位置判断装置による判
断結果に基づいて磁気ヘッド10と磁気テープとの相対
的な位置関係を可変させることにより、磁気ヘッド10
と磁気テープとの相対的な位置関係を常に適切な状態に
維持する位置修正装置を構成するサーボ制御プロセッサ
11およびX方向補正モータ8とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーボ制御用のト
ラックを含む複数のトラックを有する磁気テープに対し
て、複数のトラックを同時に読み書き可能な磁気ヘッド
を備えた磁気テープ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気テープ装置を含むストレージ
装置の記録密度は、年々高密度化しており、それに伴い
磁気テープなどの記録媒体への書込精度および読出精度
の向上が要求されている。このため、外乱などによる読
出信号波形のドロップアウト時などの異常時でも高精度
の記録媒体走行位置制御が要求されることから、記録媒
体の位置付け性能を向上させる必要がある。
【0003】従来の一般的な磁気テープ装置では、磁気
テープのトラック数と磁気ヘッドのチャネル数とが等し
かったため、磁気ヘッドの磁気テープ幅方向の位置を制
御する機構を有していなかった。このため、外乱などに
起因する読出信号のドロップアウトなどに対しては、電
気的に検出スライスレベルの最適値を設定し、また、磁
気テープの長さ方向の位置付けに対しては、リールモー
タの回転回数の計測や、ある位置からの経過時間計測な
どにより相対位置制御を行っていた。そして、磁気テー
プの走行速度は、所定時間におけるリールモータの回転
回数から算出していた。
【0004】ところが、磁気テープのトラック数が増加
すると、各トラックの磁気テープ幅方向の寸法が微少に
なり、この結果、磁気ヘッドの各チャネルに対応するヘ
ッド素子間の寸法も微少になるので、性能およびコスト
の両面でチャネル数の増加には限界があった。
【0005】そこで、磁気ヘッドのチャネル数を増やす
代わりに、磁気ヘッドを磁気テープ幅方向に移動させる
ことによりトラック数の増加に対処し、このような磁気
ヘッドの移動動作を制御するために磁気テープにサーボ
トラックを設けた磁気テープ装置が提案されている(た
とえば特開平7−57229号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように磁気ヘッド
を磁気テープ幅方向に移動させる従来の磁気テープ装置
では、磁気テープと磁気ヘッドとの相対的な位置関係が
適切な状態に保たれていない場合、S/N比が低下し、
読取エラーや書込エラーが発生するという課題があっ
た。
【0007】また、磁気テープの位置付けに関しては、
磁気テープの巻き取りや送り出しを行うリールモータに
回転回数を検出するためのセンサを付加し、リールモー
タの回転回数と位置付けすべき付近でセンサが出力した
信号を検出した時点からの経過時間とによって相対的な
位置付け制御を行っていたが、このような制御では、磁
気テープのスリップなどによって走行位置の検出に誤差
が生じるという課題があった。
【0008】また、磁気テープの走行速度制御に関して
は、ある時間間隔におけるリールモータの回転回数から
走行速度を算出していたが、このような制御では、リー
ルモータの回転速度による相対的な走行速度しか判ら
ず、磁気テープの実際の走行速度を正確に検出できない
という課題があった。
【0009】
【発明の開示】本発明は、上記した事情のもとで考え出
されたものであって、高精度な読み書き制御を行える磁
気テープ装置を提供することを、その課題とする。
【0010】さらに詳細には、本発明は、磁気ヘッドと
磁気テープとの相対的な位置関係を理想的な関係にでき
るだけ近い位置に補正できる磁気テープ装置を提供する
ことを、その課題とする。
【0011】また、本発明は、磁気テープのスリップな
どによって発生していた位置検出誤差を減少させ、さら
には、磁気テープの位置ずれの発生を考慮するために必
要としていた冗長動作に必要な動作時間を短縮できる磁
気テープ装置を提供することを、その課題とする。
【0012】また、本発明は、磁気テープの実際の走行
速度を正確に検出できる磁気テープ装置を提供すること
を、その課題とする。
【0013】上記の課題を解決するため、本発明では、
次の技術的手段を講じている。
【0014】本発明の第1の側面によれば、サーボ制御
用のトラックを含む複数のトラックを有する磁気テープ
に対して、複数のトラックを同時に読み書き可能な磁気
ヘッドを備えた磁気テープ装置であって、磁気テープ
は、複数のサーボ制御用のトラックに、磁気テープ長さ
方向の同一位置に同一の信号が繰り返し記録されてお
り、磁気ヘッドによって複数のサーボ制御用のトラック
から読み取られた同一の信号に基づいて、磁気ヘッドと
磁気テープとの相対的な位置関係を判断する相対位置判
断装置と、相対位置判断装置による判断結果に基づいて
磁気ヘッドと磁気テープとの相対的な位置関係を可変さ
せることにより、磁気ヘッドと磁気テープとの相対的な
位置関係を常に適切な状態に維持する位置修正装置とを
設けたことを特徴とする、磁気テープ装置が提供され
る。
【0015】本発明の第2の側面によれば、サーボ制御
用のトラックを含む複数のトラックを有する磁気テープ
に対して、複数のトラックを同時に読み書き可能な磁気
ヘッドを備えた磁気テープ装置であって、磁気テープ
は、任意数のサーボ制御用のトラックに、磁気テープ長
さ方向所定間隔毎に信号が記録されており、磁気ヘッド
によって任意数のサーボ制御用のトラックから読み取ら
れた信号に基づいて、磁気テープの走行位置および/ま
たは走行速度を判断する走行状況判断装置を設けたこと
を特徴とする、磁気テープ装置が提供される。
【0016】本発明の第3の側面によれば、サーボ制御
用のトラックを含む複数のトラックを有する磁気テープ
に対して、複数のトラックを同時に読み書き可能な磁気
ヘッドを備えた磁気テープ装置であって、磁気テープ
は、任意数のサーボ制御用のトラックに、磁気テープ長
さ方向の位置を表す情報が記録されており、磁気ヘッド
によって任意数のサーボ制御用のトラックから読み取ら
れた情報に基づいて、磁気テープの走行位置を判断する
走行位置判断装置を設けたことを特徴とする、磁気テー
プ装置が提供される。
【0017】本発明の第4の側面によれば、サーボ制御
用のトラックを含む複数のトラックを有する磁気テープ
に対して、複数のトラックを同時に読み書き可能な磁気
ヘッドを備えた磁気テープ装置であって、磁気テープ
は、任意数のサーボ制御用のトラックに信号が繰り返し
記録されており、磁気ヘッドによって任意数のサーボ制
御用のトラックから読み取られた信号のレベルに基づい
て、磁気ヘッドと磁気テープとの離間距離を判断する離
間距離判断装置と、離間距離判断装置による判断結果に
基づいて磁気ヘッドと磁気テープとの離間距離を可変さ
せることにより、磁気ヘッドと磁気テープとの離間距離
を常に適切な大きさに維持する離間距離修正装置とを設
けたことを特徴とする、磁気テープ装置が提供される。
【0018】本発明の第5の側面によれば、サーボ制御
用のトラックを含む複数のトラックを有する磁気テープ
に対して、複数のトラックを同時に読み書き可能な磁気
ヘッドを備えた磁気テープ装置であって、磁気テープ
は、任意数のサーボ制御用のトラックに非磁性体部分が
繰り返し形成されており、磁気ヘッドによって任意数の
サーボ制御用のトラックから読み取られた信号に基づい
て、非磁性体部分を検出する非磁性体部分検出装置と、
非磁性体部分検出装置による検出結果に基づいて、磁気
テープの走行位置を判断する走行位置判断装置とを設け
たことを特徴とする、磁気テープ装置が提供される。
【0019】本発明の第1の側面によれば、複数のサー
ボ制御用のトラックに、磁気テープ長さ方向の同一位置
に同一の信号が繰り返し記録された磁気テープを用い、
相対位置判断装置が、磁気ヘッドによって複数のサーボ
制御用のトラックから読み取られた同一の信号に基づい
て、磁気ヘッドと磁気テープとの相対的な位置関係を判
断し、位置修正装置が、相対位置判断装置による判断結
果に基づいて磁気ヘッドと磁気テープとの相対的な位置
関係を可変させることにより、磁気ヘッドと磁気テープ
との相対的な位置関係を常に適切な状態に維持するの
で、磁気ヘッドと磁気テープとの相対的な位置関係を理
想的な関係にできるだけ近い位置に補正できる。
【0020】たとえば、複数のサーボ制御用のトラック
からの再生信号の位相のずれに基づいて、磁気テープの
スキューを検出し、磁気ヘッドあるいはテープガイドの
傾きを補正することにより、スキューを無くすことがで
きる。
【0021】また、複数のサーボ制御用のトラックから
の再生信号のレベルに基づいて、磁気テープと磁気ヘッ
ドとの離間距離の磁気テープ幅方向に沿う不均一さを検
出し、磁気ヘッドあるいはテープガイドの傾きを補正す
ることにより、磁気テープと磁気ヘッドとの離間距離を
磁気テープ幅方向に沿って均一にできる。
【0022】本発明の第2の側面によれば、任意数のサ
ーボ制御用のトラックに、磁気テープ長さ方向所定間隔
毎に信号が記録された磁気テープを用い、走行状況判断
装置が、磁気ヘッドによって任意数のサーボ制御用のト
ラックから読み取られた信号に基づいて、磁気テープの
走行位置および/または走行速度を判断するので、磁気
テープのスリップなどによって発生していた位置検出誤
差を減少させ、さらには、磁気テープの位置ずれの発生
を考慮するために必要としていた冗長動作に必要な動作
時間を短縮できる。あるいは、磁気テープの実際の走行
速度を正確に検出できる。
【0023】たとえば、サーボ制御用のトラックからの
再生信号をカウントすることによって、磁気テープのス
リップなどに係わらず磁気テープの走行位置を正確に判
断できる。
【0024】また、サーボ制御用のトラックからの再生
信号の周期を観測することによって、磁気テープのスリ
ップなどに係わらず磁気テープの走行速度を正確に判断
できる。
【0025】また、複数のサーボ制御用のトラックに、
相互に位相を異ならせて信号を記録しておけば、サーボ
制御用のトラックからの再生信号をカウントすることに
よって、一層正確に磁気テープの走行位置を判断でき
る。
【0026】また、サーボ制御用のトラックに、磁気テ
ープ長さ方向の離間間隔が相互に異なる複数種類の信号
を記録しておけば、サーボ制御用のトラックからの再生
信号をカウントするカウント回路の規模を小さくでき
る。
【0027】本発明の第3の側面によれば、任意数のサ
ーボ制御用のトラックに、磁気テープ長さ方向の位置を
表す情報が記録された磁気テープを用い、走行位置判断
装置が、磁気ヘッドによって任意数のサーボ制御用のト
ラックから読み取られた情報に基づいて、磁気テープの
走行位置を判断するので、磁気テープのスリップなどに
よって発生していた位置検出誤差を減少させ、さらに
は、磁気テープの位置ずれの発生を考慮するために必要
としていた冗長動作に必要な動作時間を短縮できる。
【0028】本発明の第4の側面によれば、任意数のサ
ーボ制御用のトラックに信号が繰り返し記録された磁気
テープを用い、離間距離判断装置が、磁気ヘッドによっ
て任意数のサーボ制御用のトラックから読み取られた前
記信号のレベルに基づいて、磁気ヘッドと磁気テープと
の離間距離を判断し、離間距離修正装置が、離間距離判
断装置による判断結果に基づいて磁気ヘッドと磁気テー
プとの離間距離を可変させることにより、磁気ヘッドと
磁気テープとの離間距離を常に適切な大きさに維持する
ので、磁気ヘッドと磁気テープとの相対的な位置関係を
理想的な関係にできるだけ近い位置に補正できる。
【0029】たとえば、サーボ制御用のトラックから読
み取られた信号のレベルが所定値よりも小さい場合、磁
気ヘッドあるいはテープガイドを微少移動させて磁気ヘ
ッドを磁気テープに押し付けることにより、磁気ヘッド
と磁気テープとの離間距離を適正にできる。
【0030】本発明の第5の側面によれば、任意数のサ
ーボ制御用のトラックに非磁性体部分が繰り返し形成さ
れた磁気テープを用い、非磁性体部分検出装置が、磁気
ヘッドによって任意数のサーボ制御用のトラックから読
み取られた信号に基づいて、非磁性体部分を検出し、走
行位置判断装置が、非磁性体部分検出装置による検出結
果に基づいて、磁気テープの走行位置を判断するので、
磁気テープのスリップなどによって発生していた位置検
出誤差を減少させ、さらには、磁気テープの位置ずれの
発生を考慮するために必要としていた冗長動作に必要な
動作時間を短縮できる。
【0031】本発明のその他の特徴および利点は、添付
図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明
らかとなろう。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を、図面を参照して具体的に説明する。
【0033】図1は、本発明の一実施形態における磁気
テープ装置の概略回路ブロック図であって、この磁気テ
ープ装置は、コントローラ部1、サーボ制御部2、およ
びリード/ライト制御部3を備えている。コントローラ
部1とサーボ制御部2とリード/ライト制御部3とは、
相互にバス接続されている。コントローラ部1は、ホス
トコンピュータ4に接続されている。サーボ制御部2に
は、リールモータ5,6、トラッキングモータ7、X方
向補正モータ8、およびZ方向補正モータ9が接続され
ている。リード/ライト制御部3には、磁気ヘッド10
が接続されている。
【0034】サーボ制御部2は、サーボ制御プロセッサ
11、メモリ12、プロセッサ制御部13、トラッキン
グ制御部14、テープスピード測定部15、X方向ヘッ
ド位置補正部16、Z方向位置補正部17、テープ位置
付け部18、およびモータ電流制御部19を備えてい
る。
【0035】リード/ライト制御部3は、トラッキング
サーボリード部21、リード信号パルス変換部22、お
よびZ方向ヘッド位置補正部23を備えている。
【0036】プロセッサ制御部13は、アドレスデコー
ダ25、割込み制御部26、およびインタフェース制御
部27を備えている。
【0037】トラッキング制御部14は、オフトラック
補正制御部28を備えている。
【0038】テープスピード測定部15は、スピードレ
ジスタ31、およびテープスピード計測部32を備えて
いる。
【0039】X方向ヘッド位置補正部16は、位相レジ
スタ33、エッジ検出部34、およびインターバル計測
部35を備えている。
【0040】Z方向位置補正部17は、レベルレジスタ
36を備えている。
【0041】テープ位置付け部18は、テープ位置記憶
部37、およびテープ位置検出部38を備えている。
【0042】モータ電流制御部19は、D/Aコンバー
タ41〜45を備えている。
【0043】トラッキングサーボリード部21は、A/
Dコンバータ46を備えている。
【0044】リード信号パルス変換部22は、複数のパ
ルス変換部47を備えている。
【0045】Z方向ヘッド位置補正部23は、A/Dコ
ンバータ51、および複数のサーボ波形振幅観測部52
を備えている。
【0046】コントローラ部1は、ホストコンピュータ
4からの指示に基づいてサーボ制御部2およびリード/
ライト制御部3を制御する。
【0047】サーボ制御部2は、コントローラ部1によ
って制御されて、磁気テープの位置付けや磁気ヘッド1
0の位置付けなどを制御する。
【0048】リード/ライト制御部3は、磁気ヘッド1
0によるデータのリードおよびライトを制御するととも
に、磁気ヘッド10から出力されたリードデータまたは
サーボデータを処理してコントローラ部1やサーボ制御
部2に供給する。
【0049】ホストコンピュータ4は、コントローラ部
1に各種のコマンドなどを供給し、ユーザデータのリー
ドやライトを行わせる。
【0050】リールモータ5,6は、磁気テープを巻き
取ったり巻き戻したりするためのリールを回転させる。
【0051】トラッキングモータ7は、磁気ヘッド10
を磁気テープ幅方向に移動させることにより、磁気ヘッ
ド10が磁気テープの所望のトラックに適切にアクセス
できるようにする。
【0052】X方向補正モータ8は、磁気ヘッド10を
磁気テープの記録面に対して垂直な方向の軸芯回りに回
動させてスキューを補正する。
【0053】Z方向補正モータ9は、磁気ヘッド10を
磁気テープ長さ方向の軸芯回りに回動させて、磁気ヘッ
ド10と磁気テープとの対向面が互いに平行になるよう
にする。
【0054】サーボ制御プロセッサ11は、サーボ制御
部2の全体を制御する。
【0055】メモリ12は、たとえばRAM(random a
ccess memory)からなり、各種のデータを記憶してサー
ボ制御プロセッサ11にワークエリアを提供する。
【0056】プロセッサ制御部13は、サーボ制御プロ
セッサ11とその周辺回路とのインタフェースを制御す
る。
【0057】トラッキング制御部14は、磁気テープの
テープ位置決めトラックからの再生信号に基づいてトラ
ッキングモータ7を駆動し、トラッキングを制御する。
【0058】テープスピード測定部15は、磁気テープ
のサーボトラックからの再生信号に基づいて磁気テープ
の走行速度を測定し、その測定結果に応じてリールモー
タ5,6を駆動制御して、磁気テープの走行速度を調整
する。
【0059】X方向ヘッド位置補正部16は、磁気テー
プのサーボトラックからの再生信号に基づいてX方向補
正モータ8を駆動制御し、スキューを補正する。
【0060】Z方向位置補正部17は、磁気テープのサ
ーボトラックからの再生信号に基づいてZ方向補正モー
タ9を駆動制御し、磁気ヘッド10と磁気テープとの対
向面間の間隔を均一に調整する。
【0061】テープ位置付け部18は、磁気テープのサ
ーボトラックからの再生信号に基づいて磁気テープの走
行位置、すなわち磁気テープ長さ方向のいずれの位置が
磁気ヘッド10に対向しているかを判断する。
【0062】モータ電流制御部19は、サーボ制御プロ
セッサ11からの駆動データに基づいて、リールモータ
5,6、トラッキングモータ7、X方向補正モータ8、
およびZ方向補正モータ9に駆動電流を供給する。
【0063】トラッキングサーボリード部21は、磁気
テープのテープ位置決めトラックをリードした磁気ヘッ
ド10からの再生信号をトラッキングデータに変換し、
そのトラッキングデータをトラッキング制御部14に供
給する。
【0064】リード信号パルス変換部22は、磁気テー
プの複数のサーボトラックをリードした磁気ヘッド10
からの再生信号をトラック毎にサーボデータに変換し、
それらのサーボデータをテープスピード測定部15、X
方向ヘッド位置補正部16、およびテープ位置付け部1
8に供給する。
【0065】Z方向ヘッド位置補正部23は、磁気テー
プの複数のサーボトラックをリードした磁気ヘッド10
からの再生信号の振幅をトラック毎に振幅データに変換
し、それらの振幅データをZ方向位置補正部17に供給
する。
【0066】図2は、図1に示す磁気テープ装置に備え
られた磁気ヘッド付近の概略平面図であって、磁気テー
プ61は、テープガイド62,63によって案内されな
がら走行することにより、テープガイド62とテープガ
イド63との間で磁気ヘッド10に対向する。磁気ヘッ
ド10は、ヘッド駆動装置64によって、磁気テープ6
1の長さ方向すなわち図2において左右方向(以下「X
方向」という)の軸芯回りに回動可能で、かつ、磁気テ
ープ61の幅方向すなわち図2において紙面に垂直な方
向(以下「Y方向」という)に移動可能で、かつ、磁気
テープ61の記録面に垂直な方向すなわち図2において
上下方向(以下「Z方向」という)の軸芯回りに回動可
能なように支持されている。
【0067】ヘッド駆動装置64には、トラッキングモ
ータ7、X方向補正モータ8、およびZ方向補正モータ
9が備えられている。トラッキングモータ7を駆動する
ことにより、磁気ヘッド10がY方向に移動する。X方
向補正モータ8を駆動することにより、磁気ヘッド10
がZ方向の軸芯回りに回動する。Z方向補正モータ9を
駆動することにより、磁気ヘッド10がX方向の軸芯回
りに回動する。
【0068】図3は、図1に示す磁気テープ装置に用い
られる磁気テープに形成されたトラックの説明図であっ
て、磁気テープ61には、多数のユーザデータトラック
71と、多数のサーボトラック72と、多数のテープ位
置決めトラック73とが形成されている。ユーザデータ
トラック71は、ユーザが自由にデータを書き込むこと
ができるトラックであって、トラック数はたとえば12
8である。サーボトラック72は、サーボデータが書き
込まれたトラックである。テープ位置決めトラック73
は、トラッキング制御のためのデータが書き込まれたト
ラックである。
【0069】磁気ヘッド10は、同時に複数のユーザデ
ータトラック71と複数のサーボトラック72と複数の
テープ位置決めトラック73とを読み取ることができる
が、磁気テープ61に形成された全てのトラック71,
72,73を同時に読み取ることはできない。すなわ
ち、ヘッド駆動装置64によって磁気ヘッド10をY方
向に移動させることにより、所望のユーザデータトラッ
ク71にアクセス可能になる。
【0070】また、全てのサーボトラック72に周期的
に記録されているサーボデータは、磁気テープ61の長
さ方向の間隔が全て同一であり、かつ、隣のサーボトラ
ック72同士で位相が順次ずれている。さらには、磁気
ヘッド10によって同時に読み取られるサーボトラック
72のうち、磁気テープ61の幅方向最も一端側のサー
ボトラック72と最も他端側のサーボトラック72(以
下、「両端サーボトラック72」という)とは、サーボ
データの位相が互いに等しい。
【0071】次に動作を説明する。磁気ヘッド10のY
方向の位置を調整し、磁気テープ61を走行させると、
磁気ヘッド10のサーボトラック72に対応する複数の
チャネルからは、図4に示すようなリード信号列Aがそ
れぞれ出力される。これらリード信号列Aは、リード/
ライト制御部3に入力され、リード信号パルス変換部2
2のパルス変換部47によって、各チャネル毎に図4に
示すようなパルス列Bに変換される。
【0072】図5は、スキュー補正動作における信号の
流れを説明するブロック図であって、パルス変換部47
によって生成された各チャネルのパルス列Bのうち、両
端サーボトラック72からの再生信号に対応する2つの
パルス列Bが、リード信号パルス変換部22からX方向
ヘッド位置補正部16のパルス生成部81に供給され
る。パルス生成部81は、2つのパルス列Bのうちの一
方から図6に示すようなサーボ波形列Cを生成し、他方
から図6に示すようなサーボ波形列Dを生成して、それ
らをエッジ検出部34に供給する。サーボ波形列Cは、
一方のパルス列Bの立上がりエッジに同期しており、サ
ーボ波形列Dは、他方のパルス列Bの立上がりエッジに
同期している。
【0073】エッジ検出部34は、サーボ波形列C,D
の立上がりエッジを検出し、検出信号をインターバル計
測部35のカウンタコントローラ82に供給する。い
ま、図7に示すように、磁気テープ61の長さ方向と磁
気ヘッド10のヘッド素子配列方向とが直交しておら
ず、スキュー補正の必要な状態であるとすると、図6に
示すように、サーボ波形列Cとサーボ波形列Dとの間に
位相差が発生する。そこで、この位相差を計測すべく、
カウンタコントローラ82は、サーボ波形列C,Dの立
上がりエッジのうち先に検出された立上がりエッジのタ
イミングでインターバル計測部35のタイムインターバ
ルカウンタ83を起動する。これによりタイムインター
バルカウンタ83は、十分に短い所定周期のクロックパ
ルスのパルス数をカウントする。そして、カウンタコン
トローラ82は、次に検出された立上がりエッジのタイ
ミングでインターバル計測部35のタイムインターバル
カウンタ83を停止させ、カウント値をレジスタ84に
出力させる。これによりレジスタ84は、タイムインタ
ーバルカウンタ83のカウント値をラッチする。
【0074】位相レジスタ33には、サーボ制御プロセ
ッサ11によって所定の値が設定されている。比較器8
5は、レジスタ84の値と位相レジスタ33の値とを比
較し、レジスタ84の値が位相レジスタ33の値を越え
ていれば、検出信号を割込み制御部26に供給する。こ
れにより割込み制御部26は、サーボ制御プロセッサ1
1に割り込み信号を通知する。これによりサーボ制御プ
ロセッサ11は、レジスタ84の値を読み出し、その値
や、その時点の磁気テープ61の走行速度や、磁気テー
プ61の走行方向や、サーボ波形列C,Dの立上がりエ
ッジのうちいずれが先に検出されたかなどをパラメータ
として、磁気ヘッド10のZ方向の軸芯回りの傾き補正
量を演算し、その演算結果をモータ電流制御部19のD
/Aコンバータ44に供給する。
【0075】これによりD/Aコンバータ44は、サー
ボ制御プロセッサ11からの演算結果に応じた電流をヘ
ッド駆動装置64のX方向補正モータ8に供給する。こ
れによりX方向補正モータ8が回動し、磁気ヘッド10
がZ方向の軸芯回りに微少に回動させられ、スキューが
補正される。
【0076】このようなスキュー補正動作が繰り返され
て、図8に示すようにスキューが無くなると、図6に示
すようにサーボ波形列Cとサーボ波形列Dとの位相差が
無くなる。
【0077】なお、スキューの許容限界は、位相レジス
タ33に設定する値を可変させることにより任意に設定
できる。
【0078】このように、スキュー補正動作によりテー
プスキューを無くすことができるので、磁気テープ61
の各ユーザデータトラック71に対し、磁気ヘッド10
が適正にトラッキングできる。すなわち、オフトラック
量を低減できる。
【0079】図9は、走行速度補正動作における信号の
流れを説明するブロック図であって、パルス変換部47
によって生成された各チャネルのパルス列Bのうち、所
定のパルス列Bが、リード信号パルス変換部22からテ
ープスピード測定部15のパルス生成部91に供給され
る。パルス生成部91は、パルス列Bから図10に示す
ようなサーボ波形列Eを生成し、それをテープスピード
計測部32に供給する。
【0080】テープスピード計測部32は、十分に短い
周期のクロックパルスのパルス数をカウントするカウン
タにより構成されており、パルス生成部91からのサー
ボ波形列Eの立上がりエッジに同期してカウントを開始
し、次の立上がりエッジまでのカウント値をレジスタ9
2に供給して、新たにカウントを開始するという動作
を、スピードレジスタ31に設定されている値だけ繰り
返す。スピードレジスタ31には、サーボ制御プロセッ
サ11によって繰り返し回数が設定されている。したが
って、レジスタ92には、繰り返し回数分のカウント値
がそれぞれラッチされる。
【0081】サーボ制御プロセッサ11は、レジスタ9
2にラッチされたカウント値を読み出し、それに基づい
て現在の磁気テープ61の走行状態、すなわち走行速度
やテープスリップの状況などを分析し、分析結果に基づ
いてモータ電流制御部19のD/Aコンバータ41,4
2に駆動データを供給する。サーボ波形列Eの立上がり
エッジは、磁気テープ61が所定長さ走行する毎に発生
するので、その間のクロックパルスのパルス数をカウン
トすることにより、磁気テープ61の走行速度を演算で
きることは明らかである。
【0082】D/Aコンバータ41,42は、サーボ制
御プロセッサ11からの駆動データに応じた駆動電流を
リールモータ5,6に供給する。これによりリールモー
タ5,6の回転速度が制御され、磁気テープ61の走行
速度が適切に調整される。
【0083】このように、磁気テープ61の走行速度が
適切に調整されるので、テープスピードのばらつきによ
るリードデータのビット発生間隔の不安定要素を少なく
し、リードエラーの発生を低減させることができる。
【0084】次に、テープ位置付け動作について説明す
る。サーボ制御プロセッサ11は、コントローラ部1か
らのGAPOUT信号、すなわち磁気テープ61に書き
込まれた情報の終端を示す信号を受信した際のテープ位
置をテープ位置記憶部37に判断させ、その位置をメモ
リ12に記憶させる。そして、サーボ制御プロセッサ1
1は、メモリ12に記憶させた位置のうち、コントロー
ラ部1から指定された位置にテープを位置付けしたとき
に、コントローラ部1にGAPIN信号を発行する。
【0085】図11は、テープ位置記憶動作における信
号の流れを説明するブロック図であって、パルス変換部
47によって生成された各チャネルのパルス列Bが、リ
ード信号パルス変換部22からテープ位置付け部18の
テープ位置記憶部37のパルス生成部101に供給され
る。パルス生成部101は、パルス列Bから図12に示
すようなサーボ波形列F〜Lを生成し、それをテープ位
置カウンタ102に供給する。
【0086】テープ位置カウンタ群102は、パルス生
成部101からのサーボ波形列F〜Lのパルス数をそれ
ぞれ各別にカウントする。一方、コントローラ部1から
サーボ制御プロセッサ11にGAPOUT信号が報告さ
れると、そのGAPOUT信号をサーボ制御プロセッサ
11が情報終端位置検出部103に供給する。これによ
り情報終端位置検出部103は、テープ位置カウンタ群
102に検出信号を供給する。これによりテープ位置カ
ウンタ群102は、カウント値をラッチし、それらをカ
ウントデータ比較部104に供給する。
【0087】カウントデータ比較部104は、テープ位
置カウンタ群102のカウント値のうち最大値を検出
し、そのカウント値と、最大値が検出されたカウンタに
対応するサーボトラック72のトラック番号とをレジス
タ105に格納する。このとき、最大値を示しているカ
ウンタが複数存在すれば、最も位相の遅いサーボ波形列
に対応するサーボトラック72を選択する。これにより
サーボ制御プロセッサ11は、レジスタ105の内容を
メモリ12に記憶させる。
【0088】図13は、テープ位置検出動作における信
号の流れを説明するブロック図であって、コントローラ
部1によってテープ位置が指定されると、サーボ制御プ
ロセッサ11は、指定された位置に対応するカウント値
およびトラック番号をメモリ12から読み出し、カウン
ト値をテープ位置検出部38の位置検出レジスタ111
に設定するとともに、トラック番号をトラック選択部1
12に設定する。これにより、位置検出レジスタ111
は、設定された値をテープ位置観測部113に供給す
る。また、トラック選択部112は、設定されたトラッ
ク番号に対応するカウンタを指定するための指定信号を
テープ位置カウンタ群102に供給する。これによりテ
ープ位置カウンタ群102は、トラック選択部112に
よって指定されたカウンタのカウント値をテープ位置観
測部113に供給する。
【0089】磁気テープ61が走行すると、パルス生成
部101からのサーボ波形列F〜Lのパルス数がそれぞ
れテープ位置カウンタ群102によってカウントされ
る。そして、テープ位置観測部113は、テープ位置カ
ウンタ群102の各カウンタのうち、トラック選択部1
12によって指定されたカウンタのカウント値と、位置
検出レジスタ111に設定された設定値とを比較し、両
者が一致したときに、GAPIN信号生成部114に一
致信号を供給する。これによりGAPIN信号生成部1
14は、サーボ制御プロセッサ11にGAPIN信号を
供給する。これによりサーボ制御プロセッサ11は、コ
ントローラ部1にGAPIN信号を供給する。
【0090】このように、絶対位置によるテープ位置付
け制御を行うので、テープスリップなどに起因するミス
ポジショニングなどを低減できる。
【0091】図14は、対向面間隔補正動作における信
号の流れを説明するブロック図であって、Z方向ヘッド
位置補正部23のサーボ波形振幅観測部52は、サーボ
トラック72を磁気ヘッド10が読み取って得られる複
数のリード信号列のうち、図15に示すような両端サー
ボトラック72に対応するリード信号列M,Nの振幅を
サンプリングし、そのピーク値をA/Dコンバータ51
に供給する。これによりA/Dコンバータ51は、サー
ボ波形振幅観測部52からのピーク値をディジタルデー
タに変換し、Z方向位置補正部17のレベルレジスタ3
6に供給する。これによりレベルレジスタ36は、所定
のタイミングでA/Dコンバータ51からのディジタル
データをラッチする。
【0092】サーボ制御プロセッサ11は、レベルレジ
スタ36にラッチされたリード信号列M,Nの振幅のピ
ーク値に基づいて、磁気ヘッド10とサーボ制御プロセ
ッサ11との対向面の間隔を解析し、その解析結果に基
づいて、D/Aコンバータ45に駆動データを供給す
る。これによりD/Aコンバータ45が、サーボ制御プ
ロセッサ11からの駆動データに応じてZ方向補正モー
タ9に駆動電流を供給する。これによりZ方向補正モー
タ9が回動し、磁気ヘッド10がX方向の軸芯回りに微
少回動して、磁気ヘッド10と磁気テープ61との対向
面の間隔が、磁気テープ61の幅方向に沿って均一にな
る。
【0093】すなわち、図16に示すように、磁気ヘッ
ド10と磁気テープ61との対向面の間隔が、磁気テー
プ61の幅方向に沿って不均一な場合、その不均一さに
応じて、図15に示すように、リード信号列Mの振幅の
ピーク値とリード信号列Nの振幅のピーク値とに差が生
じる。したがって、その差に応じて磁気ヘッド10の傾
きを制御することにより、図17に示すように、磁気ヘ
ッド10と磁気テープ61との対向面の間隔が、磁気テ
ープ61の幅方向に沿って均一になる。その結果、図1
5に示すように、リード信号列Mの振幅のピーク値とリ
ード信号列Nの振幅のピーク値との差が無くなる。
【0094】このように、磁気ヘッド10と磁気テープ
61との対向面の間隔が、磁気テープ61の幅方向に沿
って均一になるように補正するので、磁気テープ61の
磁気ヘッド10からの浮上量が、磁気テープ61の幅方
向に沿って不均一なことに起因する、読み出し信号レベ
ルの変動を無くすことができる。
【0095】上記実施形態における磁気テープ装置は、
特許請求の範囲における請求項1,2の他に、次のよう
な発明概念として把握できる。
【0096】サーボ制御用のトラックを含む複数のトラ
ックを有する磁気テープに対して、複数のトラックを同
時に読み書き可能な磁気ヘッドを備えた磁気テープ装置
であって、前記磁気テープは、複数のサーボ制御用のト
ラックに、磁気テープ長さ方向の同一位置に同一の信号
が繰り返し記録されており、前記磁気ヘッドによって前
記複数のサーボ制御用のトラックから読み取られた前記
同一の信号のトラック間位相差に基づいて、前記磁気ヘ
ッドと前記磁気テープとのスキューを判断するスキュー
判断装置と、前記スキュー判断装置による判断結果に基
づいて前記磁気ヘッドを前記磁気テープのテープ面に直
交する方向の軸芯回りに微少回動させて傾きを可変させ
ることにより、前記磁気ヘッドと前記磁気テープとのス
キューを補正するスキュー補正装置とを設けたことを特
徴とする、磁気テープ装置。
【0097】サーボ制御用のトラックを含む複数のトラ
ックを有する磁気テープに対して、複数のトラックを同
時に読み書き可能な磁気ヘッドを備えた磁気テープ装置
であって、前記磁気テープは、任意数のサーボ制御用の
トラックに、磁気テープ長さ方向所定間隔毎に信号が記
録されており、前記磁気ヘッドによって前記任意数のサ
ーボ制御用のトラックから読み取られた前記信号の周期
に基づいて、前記磁気テープの走行速度を判断する走行
速度判断装置を設けたことを特徴とする、磁気テープ装
置。
【0098】サーボ制御用のトラックを含む複数のトラ
ックを有する磁気テープに対して、複数のトラックを同
時に読み書き可能な磁気ヘッドを備えた磁気テープ装置
であって、前記磁気テープは、任意数のサーボ制御用の
トラックに、磁気テープ長さ方向所定間隔毎に信号が記
録されており、前記磁気ヘッドによって前記任意数のサ
ーボ制御用のトラックから読み取られた前記信号の周期
に基づいて、前記磁気テープの走行速度を判断する走行
速度判断装置と、前記走行速度判断装置による判断結果
に基づいて、前記磁気テープの走行速度を補正する走行
速度補正装置とを設けたことを特徴とする、磁気テープ
装置。
【0099】サーボ制御用のトラックを含む複数のトラ
ックを有する磁気テープに対して、複数のトラックを同
時に読み書き可能な磁気ヘッドを備えた磁気テープ装置
であって、前記磁気テープは、複数数のサーボ制御用の
トラックに、磁気テープ長さ方向所定間隔毎に、かつト
ラック間で相互に位相をずらせて信号が記録されてお
り、前記磁気ヘッドによって前記複数のサーボ制御用の
トラックから読み取られた前記信号の個数をトラック毎
にそれぞれ計数し、計数値が最大で、かつ位相の最も遅
いトラックを検出することによって、前記磁気ヘッドに
対向している前記磁気テープの磁気テープ長さ方向位置
を判断するテープ位置判断装置とを設けたことを特徴と
する、磁気テープ装置。
【0100】サーボ制御用のトラックを含む複数のトラ
ックを有する磁気テープに対して、複数のトラックを同
時に読み書き可能な磁気ヘッドを備えた磁気テープ装置
であって、前記磁気テープは、複数のサーボ制御用のト
ラックに、磁気テープ長さ方向の同一位置に同一の信号
が繰り返し記録されており、前記磁気ヘッドによって前
記複数のサーボ制御用のトラックから読み取られた前記
同一の信号のトッラック間振幅差に基づいて、前記磁気
ヘッドと前記磁気テープとの対向面間距離の磁気テープ
幅方向における不均一さを判断する対向面間距離判断装
置と、前記対向面間距離判断装置による判断結果に基づ
いて前記磁気ヘッドを磁気テープ長さ方向の軸芯回りに
微少回動させることにより磁気テープの傾きを可変させ
て前記磁気ヘッドと前記磁気テープとの相対的な位置関
係を可変させることにより、前記磁気ヘッドと前記磁気
テープとの対向面間距離の磁気テープ幅方向における不
均一さを補正する対向面間距離補正装置とを設けたこと
を特徴とする、磁気テープ装置。
【0101】なお、上記実施形態においては、磁気ヘッ
ド10を傾けることによってスキューを補正したが、図
18に示すように、X方向補正モータ8によってテープ
ガイド62,63を磁気テープ61の記録面と直交する
方向の軸芯回りに回動可能に構成し、X方向ヘッド位置
補正部16によってX方向補正モータ8を駆動制御する
ことにより、スキューを補正するようにしてもよい。
【0102】すなわち、テープガイド62,63の軸芯
が一点鎖線62a,63aのような状態のときにスキュ
ーが発生しているとすると、テープガイド62,63の
軸芯がたとえば一点鎖線62b,63bのような状態に
なるようにテープガイド62,63をZ方向の軸芯回り
に微少回動させて傾けることにより、スキューを補正で
きる。
【0103】この実施形態における磁気テープ装置は、
特許請求の範囲における請求項1の他に、次のような発
明概念として把握できる。
【0104】サーボ制御用のトラックを含む複数のトラ
ックを有する磁気テープに対して、複数のトラックを同
時に読み書き可能な磁気ヘッドを備えた磁気テープ装置
であって、前記磁気テープは、複数のサーボ制御用のト
ラックに、磁気テープ長さ方向の同一位置に同一の信号
が繰り返し記録されており、前記磁気ヘッド付近に配置
されて、前記磁気テープを前記磁気ヘッドに対向するよ
うに案内するガイド部材と、前記磁気ヘッドによって前
記複数のサーボ制御用のトラックから読み取られた前記
同一の信号のトラック間位相差に基づいて、前記磁気ヘ
ッドと前記磁気テープとのスキューを判断するスキュー
判断装置と、前記スキュー判断装置による判断結果に基
づいて前記ガイド部材を前記磁気テープのテープ面に直
交する方向の軸芯回りに微少回動させて傾きを可変させ
ることにより、前記磁気ヘッドと前記磁気テープとのス
キューを補正するスキュー補正装置とを設けたことを特
徴とする、磁気テープ装置。
【0105】また、上記実施形態においては、磁気ヘッ
ド10を傾けることによって、磁気ヘッド10と磁気テ
ープ61との対向面間距離の磁気テープ幅方向における
不均一さを補正したが、図19に示すように、Z方向補
正モータ9によってテープガイド62,63を磁気テー
プ長さ方向の軸芯回りに回動可能に構成し、Z方向位置
補正部17によってZ方向補正モータ9を駆動制御する
ことにより、磁気ヘッド10と磁気テープ61との対向
面間距離の磁気テープ幅方向における不均一さを補正す
るようにしてもよい。
【0106】この実施形態における磁気テープ装置は、
特許請求の範囲における請求項1の他に、次のような発
明概念として把握できる。
【0107】サーボ制御用のトラックを含む複数のトラ
ックを有する磁気テープに対して、複数のトラックを同
時に読み書き可能な磁気ヘッドを備えた磁気テープ装置
であって、前記磁気テープは、複数のサーボ制御用のト
ラックに、磁気テープ長さ方向の同一位置に同一の信号
が繰り返し記録されており、前記磁気ヘッド付近に配置
されて、前記磁気テープを前記磁気ヘッドに対向するよ
うに案内するガイド部材と、前記磁気ヘッドによって前
記複数のサーボ制御用のトラックから読み取られた前記
同一の信号のトッラック間振幅差に基づいて、前記磁気
ヘッドと前記磁気テープとの対向面間距離の磁気テープ
幅方向における不均一さを判断する対向面間距離判断装
置と、前記対向面間距離判断装置による判断結果に基づ
いて前記ガイド部材を磁気テープ長さ方向の軸芯回りに
微少回動させて前記ガイド部材の傾きを可変させること
により、前記磁気ヘッドと前記磁気テープとの対向面間
距離の磁気テープ幅方向における不均一さを補正する対
向面間距離補正装置とを設けたことを特徴とする、磁気
テープ装置。
【0108】また、上記実施形態においては、複数のサ
ーボトラック72に、同一周期の信号を、トラック間で
位相を順次ずらせて記録しておき、これら信号を磁気ヘ
ッド10によって再生して得られるパルス数をカウント
することにより、磁気テープ61の長さ方向の位置を検
出するように構成したが、1つのサーボトラック72
に、所定周期の信号を記録しておき、これら信号を磁気
ヘッド10によって再生して得られるパルス数をカウン
トすることにより、磁気テープ61の長さ方向の位置を
検出するように構成してもよいし、あるいは、複数のサ
ーボトラック72に、同一周期の信号を同一位相で記録
しておき、これら信号を磁気ヘッド10によって再生し
て得られるパルス数をカウントすることにより、磁気テ
ープ61の長さ方向の位置を検出するように構成しても
よい。
【0109】複数のサーボトラック72に、同一周期の
信号を同一位相で記録しておけば、それらのうちのいず
れのサーボトラック72からの信号によっても磁気テー
プ61の長さ方向の位置を検出でき、しかもいずれかの
サーボトラック72の信号が何らかの理由によって欠落
したような場合でも、他のサーボトラック72からの信
号によって磁気テープ61の長さ方向の位置を検出でき
る。
【0110】この実施形態における磁気テープ装置は、
特許請求の範囲における請求項2の他に、次のような発
明概念として把握できる。
【0111】サーボ制御用のトラックを含む複数のトラ
ックを有する磁気テープに対して、複数のトラックを同
時に読み書き可能な磁気ヘッドを備えた磁気テープ装置
であって、前記磁気テープは、任意数のサーボ制御用の
トラックに、磁気テープ長さ方向所定間隔毎に信号が記
録されており、前記磁気ヘッドによって前記任意数のサ
ーボ制御用のトラックから読み取られた前記信号の個数
を計数することによって、前記磁気ヘッドに対向してい
る前記磁気テープの磁気テープ長さ方向位置を判断する
テープ位置判断装置を設けたことを特徴とする、磁気テ
ープ装置。
【0112】さらには、上記の磁気テープ61の走行速
度検出手法あるいは走行位置判断手法と、モータ回転回
数をロータリーエンコーダで検出することにより磁気テ
ープ61の走行速度あるいは走行位置を判断する従来よ
り周知の手法とを組み合わせてもよい。
【0113】具体的には、図20に示すように、リール
モータ5,6の回転回数を検出するロータリーエンコー
ダ121,122からの検出信号に基づいて磁気テープ
61の走行速度を演算する第2テープ速度検出部123
と、磁気ヘッド10からの再生信号に基づいて磁気テー
プ61の走行速度を演算する第1テープ速度検出部12
4と、第2テープ速度検出部123による演算結果と第
1テープ速度検出部124による演算結果とから磁気テ
ープ61の走行速度を判断するテープ速度判断部125
とを設け、テープ速度判断部125による判断結果をサ
ーボ制御プロセッサ11に供給し、サーボ制御プロセッ
サ11によってD/Aコンバータ41,42を介してリ
ールモータ5,6を制御する。
【0114】あるいは、図21に示すように、リールモ
ータ5,6の回転回数を検出するロータリーエンコーダ
121,122からの検出信号に基づいて磁気テープ6
1の走行位置を演算する第2テープ位置検出部131
と、磁気ヘッド10からの再生信号に基づいて磁気テー
プ61の走行位置を演算する第1テープ位置検出部13
2と、第2テープ位置検出部131による演算結果と第
1テープ位置検出部132による演算結果とから磁気テ
ープ61の走行位置を判断するテープ位置判断部133
とを設け、テープ位置判断部133による判断結果をサ
ーボ制御プロセッサ11に供給する。
【0115】すなわち、磁気ヘッド10によって読み出
された信号に基づいて磁気テープ61の走行速度や走行
位置を判断することにより、磁気テープ61のスリップ
などに起因する検出誤差を無くすことができるが、一部
の信号の欠落あるいは一時的なリードミスなどに起因す
る誤検出の可能性が僅かながら存在する。したがって、
磁気ヘッド10によって読み出された信号に基づく磁気
テープ61の走行速度や走行位置の検出結果が明らかに
異常である場合や、磁気ヘッド10によって読み出され
た信号に基づく磁気テープ61の走行速度や走行位置の
検出が不可能になった場合に、検出が正常に行えるよう
になるまでの期間、モータ回転回数をロータリーエンコ
ーダ121,122で検出することによる磁気テープ6
1の走行速度あるいは走行位置の検出結果を使用するこ
とにより、検出精度や装置の信頼性を一層向上させるこ
とができる。
【0116】この実施形態における磁気テープ装置は、
次のような発明概念として把握できる。
【0117】サーボ制御用のトラックを含む複数のトラ
ックを有する磁気テープに対して、複数のトラックを同
時に読み書き可能な磁気ヘッドを備えた磁気テープ装置
であって、前記磁気テープは、任意数のサーボ制御用の
トラックに、磁気テープ長さ方向所定間隔毎に信号が記
録されており、前記磁気ヘッドによって前記任意数のサ
ーボ制御用のトラックから読み取られた前記信号の周期
に基づいて、前記磁気テープの走行速度を演算する第1
走行速度演算装置と、前記磁気テープを走行させるリー
ルモータの回転回数を検出する回転回数検出装置と、前
記回転回数検出装置によって検出された回転回数に基づ
いて、前記磁気テープの走行速度を演算する第2走行速
度演算装置と、前記第1走行速度演算装置による演算結
果と前記第2走行速度演算装置による演算結果とに基づ
いて前記磁気テープの走行速度を判断する走行速度判断
装置とを設けたことを特徴とする、磁気テープ装置。
【0118】サーボ制御用のトラックを含む複数のトラ
ックを有する磁気テープに対して、複数のトラックを同
時に読み書き可能な磁気ヘッドを備えた磁気テープ装置
であって、前記磁気テープは、任意数のサーボ制御用の
トラックに、磁気テープ長さ方向所定間隔毎に信号が記
録されており、前記磁気ヘッドによって前記任意数のサ
ーボ制御用のトラックから読み取られた前記信号をカウ
ントすることにより、前記磁気テープの走行位置を演算
する第1走行位置演算装置と、前記磁気テープを走行さ
せるリールモータの回転回数を検出する回転回数検出装
置と、前記回転回数検出装置によって検出された回転回
数に基づいて、前記磁気テープの走行位置を演算する第
2走行位置演算装置と、前記第1走行位置演算装置によ
る演算結果と前記第2走行位置演算装置による演算結果
とに基づいて前記磁気テープの走行位置を判断する走行
位置判断装置とを設けたことを特徴とする、磁気テープ
装置。
【0119】また、複数のサーボトラック72に、同一
周期の信号を、トラック間で位相を順次ずらせて記録し
ておき、これら信号を磁気ヘッド10によって再生して
得られるパルス数をカウントすることにより、磁気テー
プ61の長さ方向の位置を検出するとともに、リールモ
ータ5,6のモータ回転回数をロータリーエンコーダで
検出することにより磁気テープ61の長さ方向の位置を
検出し、これらの検出結果を比較することにより、磁気
テープ61の実際の長さ方向の位置を判断するように構
成してもよい。
【0120】この実施形態における磁気テープ装置は、
次のような発明概念として把握できる。
【0121】サーボ制御用のトラックを含む複数のトラ
ックを有する磁気テープに対して、複数のトラックを同
時に読み書き可能な磁気ヘッドを備えた磁気テープ装置
であって、前記磁気テープは、複数数のサーボ制御用の
トラックに、磁気テープ長さ方向所定間隔毎に、かつト
ラック間で相互に位相をずらせて信号が記録されてお
り、前記磁気ヘッドによって前記複数のサーボ制御用の
トラックから読み取られた前記信号の個数をトラック毎
にそれぞれ計数し、計数値が最大で、かつ位相の最も遅
いトラックを検出することによって、前記磁気ヘッドに
対向している前記磁気テープの磁気テープ長さ方向位置
を検出する第1テープ位置検出装置と、前記磁気テープ
を走行させるリールモータの回転回数を検出する回転回
数検出装置と、前記回転回数検出装置によって検出され
た回転回数に基づいて、前記磁気ヘッドに対向している
前記磁気テープの磁気テープ長さ方向位置を検出する第
2テープ位置検出装置と、前記第1テープ位置検出装置
による検出結果と前記第2テープ位置検出装置による検
出結果とに基づいて、前記磁気ヘッドに対向している前
記磁気テープの磁気テープ長さ方向位置を判断するテー
プ位置判断装置とを設けたことを特徴とする、磁気テー
プ装置。
【0122】また、任意数のサーボトラック72に、所
定周期の信号を記録しておき、これら信号を磁気ヘッド
10によって再生して得られるパルス数をカウントする
ことにより、磁気テープ61の長さ方向の位置を検出す
るとともに、リールモータ5,6のモータ回転回数をロ
ータリーエンコーダで検出することにより磁気テープ6
1の長さ方向の位置を検出し、これらの検出結果を比較
することにより、磁気テープ61の実際の長さ方向の位
置を判断するように構成してもよい。
【0123】この実施形態における磁気テープ装置は、
次のような発明概念として把握できる。
【0124】サーボ制御用のトラックを含む複数のトラ
ックを有する磁気テープに対して、複数のトラックを同
時に読み書き可能な磁気ヘッドを備えた磁気テープ装置
であって、前記磁気テープは、任意数のサーボ制御用の
トラックに、磁気テープ長さ方向所定間隔毎に信号が記
録されており、前記磁気ヘッドによって前記複数のサー
ボ制御用のトラックから読み取られた前記信号の個数を
カウントすることによって、前記磁気ヘッドに対向して
いる前記磁気テープの磁気テープ長さ方向位置を検出す
る第1テープ位置検出装置と、前記磁気テープを走行さ
せるリールモータの回転回数を検出する回転回数検出装
置と、前記回転回数検出装置によって検出された回転回
数に基づいて、前記磁気ヘッドに対向している前記磁気
テープの磁気テープ長さ方向位置を検出する第2テープ
位置検出装置と、前記第1テープ位置検出装置による検
出結果と前記第2テープ位置検出装置による検出結果と
に基づいて、前記磁気ヘッドに対向している前記磁気テ
ープの磁気テープ長さ方向位置を判断するテープ位置判
断装置とを設けたことを特徴とする、磁気テープ装置。
【0125】また、上記実施形態においては、サーボト
ラック72に記録した周期的な信号を磁気ヘッド10に
よって読み取り、その再生信号からパルスを作成して、
そのパルス数をカウントすることにより磁気テープ61
の走行位置を判断するように構成したが、サーボトラッ
ク72に、磁気テープ61の長さ方向の絶対位置を表す
コードを記録しておき、そのコードを磁気ヘッド10に
よって読み取ることで、磁気テープ61の走行位置を判
断するように構成してもよい。
【0126】この場合、1つのサーボトラック72にコ
ードを記録しておくだけでもよいが、複数のサーボトラ
ック72に相互に同一のコードを記録しておけば、何ら
かの原因でいずれかのサーボトラック72に記録したコ
ードが欠落したような場合でも、磁気テープ61の走行
位置を正確に判断できる。
【0127】この実施形態における磁気テープ装置は、
特許請求の範囲における請求項3の他に、次のような発
明概念として把握できる。
【0128】サーボ制御用のトラックを含む複数のトラ
ックを有する磁気テープに対して、複数のトラックを同
時に読み書き可能な磁気ヘッドを備えた磁気テープ装置
であって、前記磁気テープは、1つのサーボ制御用のト
ラックに、磁気テープ長さ方向の位置を表す情報が記録
されており、前記磁気ヘッドによって前記任意数のサー
ボ制御用のトラックから読み取られた前記情報に基づい
て、前記磁気テープの走行位置を判断する走行位置判断
装置を設けたことを特徴とする、磁気テープ装置。
【0129】サーボ制御用のトラックを含む複数のトラ
ックを有する磁気テープに対して、複数のトラックを同
時に読み書き可能な磁気ヘッドを備えた磁気テープ装置
であって、前記磁気テープは、複数のサーボ制御用のト
ラックに、磁気テープ長さ方向の位置を表す相互に同一
の情報が同一位相で記録されており、前記磁気ヘッドに
よって前記任意数のサーボ制御用のトラックから読み取
られた前記情報に基づいて、前記磁気テープの走行位置
を判断する走行位置判断装置を設けたことを特徴とす
る、磁気テープ装置。
【0130】また、複数のサーボトラック72に、トラ
ック間で相互に位相をずらせてコードを記録しておけ
ば、磁気テープ61の走行位置を一層正確に判断でき
る。
【0131】すなわち、サーボトラック72にコードを
記録するためには、磁気テープ61の長さ方向にある程
度の長さが必要であり、1つのサーボトラック72にお
ける隣接コード間の間隔を一定以上には小さくできない
ので、複数のサーボトラック72に位相を順次ずらせて
コードを記録しておくことにより、磁気テープ61の長
さ方向に対する実質的なコードの記録密度を向上させる
ことができ、磁気テープ61の走行位置を一層正確に判
断できるのである。
【0132】この実施形態における磁気テープ装置は、
特許請求の範囲における請求項3の他に、次のような発
明概念として把握できる。
【0133】サーボ制御用のトラックを含む複数のトラ
ックを有する磁気テープに対して、複数のトラックを同
時に読み書き可能な磁気ヘッドを備えた磁気テープ装置
であって、前記磁気テープは、複数のサーボ制御用のト
ラックに、磁気テープ長さ方向の位置を表す情報が互い
に異なる位相で記録されており、前記磁気ヘッドによっ
て前記複数のサーボ制御用のトラックから読み取られた
前記情報に基づいて、前記磁気テープの走行位置を判断
する走行位置判断装置を設けたことを特徴とする、磁気
テープ装置。
【0134】さらには、上記コードによる磁気テープ6
1の走行位置判断手法と、モータ回転回数をロータリー
エンコーダで検出することにより磁気テープ61の走行
位置を判断する従来より周知の手法とを組み合わせても
よい。
【0135】具体的には、図22に示すように、リール
モータ5,6の回転回数を検出するロータリーエンコー
ダ121,122からの検出信号に基づいて磁気テープ
61の走行位置を演算する第2テープ位置検出部141
と、磁気ヘッド10からのコードに基づいて磁気テープ
61の走行位置を演算する第1テープ位置検出部142
と、第2テープ位置検出部141による演算結果と第1
テープ位置検出部142による演算結果とから磁気テー
プ61の走行位置を判断するテープ位置判断部143と
を設け、テープ位置判断部143による判断結果をサー
ボ制御プロセッサ11に供給する。
【0136】すなわち、磁気ヘッド10によって読み出
されたコードに基づいて磁気テープ61の走行位置を判
断することにより、磁気テープ61のスリップなどに起
因する検出誤差を無くすことができるが、一部のコード
の欠落あるいは一時的なリードミスなどに起因する誤検
出の可能性が僅かながら存在する。したがって、磁気ヘ
ッド10によって読み出されたコードに基づく磁気テー
プ61の走行位置の検出結果が明らかに異常である場合
や、磁気ヘッド10によって読み出されたコードに基づ
く磁気テープ61の走行位置の検出が不可能になった場
合に、検出が正常に行えるようになるまでの期間、モー
タ回転回数をロータリーエンコーダで検出することによ
る磁気テープ61の走行位置の検出結果を使用すること
により、検出精度や装置の信頼性を一層向上させること
ができる。
【0137】この実施形態における磁気テープ装置は、
特許請求の範囲における請求項3の他に、次のような発
明概念として把握できる。
【0138】サーボ制御用のトラックを含む複数のトラ
ックを有する磁気テープに対して、複数のトラックを同
時に読み書き可能な磁気ヘッドを備えた磁気テープ装置
であって、前記磁気テープは、1つのサーボ制御用のト
ラックに、磁気テープ長さ方向の位置を表す情報が記録
されており、前記磁気ヘッドによって前記任意数のサー
ボ制御用のトラックから読み取られた前記情報に基づい
て、前記磁気ヘッドに対向している前記磁気テープの磁
気テープ長さ方向位置を検出する第1走行位置検出装置
と、前記磁気テープを走行させるリールモータの回転回
数を検出する回転回数検出装置と、前記回転回数検出装
置によって検出された回転回数に基づいて、前記磁気ヘ
ッドに対向している前記磁気テープの磁気テープ長さ方
向位置を検出する第2テープ位置検出装置と、前記第1
テープ位置検出装置による検出結果と前記第2テープ位
置検出装置による検出結果とに基づいて、前記磁気ヘッ
ドに対向している前記磁気テープの磁気テープ長さ方向
位置を判断するテープ位置判断装置とを設けたことを特
徴とする、磁気テープ装置。
【0139】サーボ制御用のトラックを含む複数のトラ
ックを有する磁気テープに対して、複数のトラックを同
時に読み書き可能な磁気ヘッドを備えた磁気テープ装置
であって、前記磁気テープは、複数のサーボ制御用のト
ラックに、磁気テープ長さ方向の位置を表す相互に同一
の情報が同一位相で記録されており、前記磁気ヘッドに
よって前記複数のサーボ制御用のトラックから読み取ら
れた前記情報に基づいて、前記磁気ヘッドに対向してい
る前記磁気テープの磁気テープ長さ方向位置を検出する
第1走行位置検出装置と、前記磁気テープを走行させる
リールモータの回転回数を検出する回転回数検出装置
と、前記回転回数検出装置によって検出された回転回数
に基づいて、前記磁気ヘッドに対向している前記磁気テ
ープの磁気テープ長さ方向位置を検出する第2テープ位
置検出装置と、前記第1テープ位置検出装置による検出
結果と前記第2テープ位置検出装置による検出結果とに
基づいて、前記磁気ヘッドに対向している前記磁気テー
プの磁気テープ長さ方向位置を判断するテープ位置判断
装置とを設けたことを特徴とする、磁気テープ装置。
【0140】サーボ制御用のトラックを含む複数のトラ
ックを有する磁気テープに対して、複数のトラックを同
時に読み書き可能な磁気ヘッドを備えた磁気テープ装置
であって、前記磁気テープは、複数のサーボ制御用のト
ラックに、磁気テープ長さ方向の位置を表す情報が互い
に異なる位相で記録されており、前記磁気ヘッドによっ
て前記複数のサーボ制御用のトラックから読み取られた
前記情報に基づいて、前記磁気ヘッドに対向している前
記磁気テープの磁気テープ長さ方向位置を検出する第1
走行位置検出装置と、前記磁気テープを走行させるリー
ルモータの回転回数を検出する回転回数検出装置と、前
記回転回数検出装置によって検出された回転回数に基づ
いて、前記磁気ヘッドに対向している前記磁気テープの
磁気テープ長さ方向位置を検出する第2テープ位置検出
装置と、前記第1テープ位置検出装置による検出結果と
前記第2テープ位置検出装置による検出結果とに基づい
て、前記磁気ヘッドに対向している前記磁気テープの磁
気テープ長さ方向位置を判断するテープ位置判断装置と
を設けたことを特徴とする、磁気テープ装置。
【0141】また、上記実施形態においては、所定周期
の信号をサーボトラック72に記録しておき、その再生
パルスをカウントすることによって、磁気テープ61の
走行位置を判断するように構成したが、図23に示すよ
うに、互いに周期の異なる信号を互いに異なるサーボト
ラック72に記録しておき、長周期の信号を再生して得
られるパルスのカウントをカウンタの上位側ビットで行
い、短周期の信号を再生して得られるパルスのカウント
をカウンタの下位側ビットで行うように構成してもよ
い。
【0142】このようにすれば、カウンタの回路規模を
小さくできることから、製造コストを削減できる。ま
た、短周期の信号の一部が欠落した場合でも、長周期の
信号を優先して走行位置を判断することにより、走行位
置の検出誤差を小さくできる。また、長周期の信号の一
部が欠落した場合でも、短周期の信号の検出結果に基づ
いて、長周期の信号の欠落を検出できる。これらのこと
から、信号の一部の欠落に対して、長周期の信号の検出
結果と短周期の信号の検出結果とを相互補完させること
により、一層高精度に走行位置を判断できる。
【0143】この実施形態における磁気テープ装置は、
特許請求の範囲における請求項2の他に、次のような発
明概念として把握できる。
【0144】サーボ制御用のトラックを含む複数のトラ
ックを有する磁気テープに対して、複数のトラックを同
時に読み書き可能な磁気ヘッドを備えた磁気テープ装置
であって、前記磁気テープは、相互に異なるサーボ制御
用のトラックに、相互に異なる周期で信号が記録されて
おり、前記磁気ヘッドによって前記相互に異なるサーボ
制御用のトラックから読み取られた前記信号をそれぞれ
カウントすることによって、前記磁気テープの走行位置
を判断する走行状況判断装置を設けたことを特徴とす
る、磁気テープ装置。
【0145】さらには、図24に示すように、同一のサ
ーボトラック72に、隣接する信号間の間隔が周期的に
異なるように繰り返して信号を記録した磁気テープ61
を用いて、隣接する信号間の間隔が狭い場合、それらの
信号を1つの信号としてカウンタの上位側ビットでカウ
ントし、隣接する信号間の間隔が広い場合、それらの信
号を互いに別の信号としてそれぞれカウンタの下位側ビ
ットでカウントするように構成してもよい。
【0146】このようにすれば、図23に示す実施形態
の磁気テープ装置による効果に加えて、磁気テープ61
の長さ方向に対して、サーボトラック72の記録密度を
向上させることができる。
【0147】この実施形態における磁気テープ装置は、
次のような発明概念として把握できる。
【0148】サーボ制御用のトラックを含む複数のトラ
ックを有する磁気テープに対して、複数のトラックを同
時に読み書き可能な磁気ヘッドを備えた磁気テープ装置
であって、前記磁気テープは、同一のサーボ制御用のト
ラックに、隣接する信号間の間隔が周期的に異なるよう
に繰り返して信号が記録されており、前記磁気ヘッドに
よって前記サーボ制御用のトラックから読み取られた前
記信号のうち、隣接する信号間の間隔が狭い信号につい
ては、それらの信号を1つの信号としてカウンタの上位
側ビットでカウントし、隣接する信号間の間隔が広い信
号については、それらの信号を互いに別の信号としてそ
れぞれカウンタの下位側ビットでカウントすることによ
って、前記磁気テープの走行位置を判断する走行状況判
断装置を設けたことを特徴とする、磁気テープ装置。
【0149】さらには、図25に示すように、複数のサ
ーボトラック72に、隣接する信号間の間隔が周期的に
異なるように繰り返して信号を記録した磁気テープ61
を用いて、隣接する信号間の間隔が狭い場合、それらの
信号を1つの信号としてカウンタの上位側ビットでカウ
ントし、隣接する信号間の間隔が広い場合、それらの信
号を互いに別の信号としてそれぞれカウンタの下位側ビ
ットでカウントするという動作を、複数のサーボトラッ
ク72に対してそれぞれ行うように構成してもよい。
【0150】このようにすれば、図24に示す実施形態
の磁気テープ装置による効果に加えて、あるサーボトラ
ック72について信号の欠落やリードミスが発生した場
合に、他のサーボトラック72の再生信号により正確に
磁気テープ61のテープ位置を判断できることから、装
置の信頼性を向上させることができる。
【0151】この実施形態における磁気テープ装置は、
次のような発明概念として把握できる。
【0152】サーボ制御用のトラックを含む複数のトラ
ックを有する磁気テープに対して、複数のトラックを同
時に読み書き可能な磁気ヘッドを備えた磁気テープ装置
であって、前記磁気テープは、複数のサーボ制御用のト
ラックに、それぞれ隣接する信号間の間隔が周期的に異
なるように繰り返して信号が記録されており、前記磁気
ヘッドによって前記サーボ制御用のトラックから読み取
られた前記信号のうち、隣接する信号間の間隔が狭い信
号については、それらの信号を1つの信号としてカウン
タの上位側ビットでカウントし、隣接する信号間の間隔
が広い信号については、それらの信号を互いに別の信号
としてそれぞれカウンタの下位側ビットでカウントする
という動作を、前記各トラック毎に行うことによって、
前記磁気テープの走行位置を判断する走行状況判断装置
を設けたことを特徴とする、磁気テープ装置。
【0153】また、上記実施形態においては、サーボト
ラック72に周期的な信号を記録しておき、再生信号に
基づいて磁気テープ61の走行速度や走行位置を検出し
たが、図26に示すように、サーボトラック72に、非
磁性体部分151を周期的に形成し、かつ隣接非磁性体
部分151,151間に周期的に信号を記録した磁気テ
ープ61を用いて、磁気テープ61の走行速度や走行位
置を検出するように構成してもよい。
【0154】たとえば、100μsec以上の期間、再
生信号が検出されない場合に、磁気ヘッド10がサーボ
トラック72の非磁性体部分151をリードしていると
判断し、カウント値をインクリメントすることにより、
磁気テープ61の走行位置を検出できる。また、隣接非
磁性体部分151,151間の期間間隔を計測すること
により、磁気テープ61の走行速度を演算できる。非磁
性体部分151は、磁気テープ61の所定箇所に非磁性
体を塗布することにより実現してもよいし、磁気テープ
61の所定箇所に透孔あるいは透明部を形成することに
より実現してもよい。
【0155】この実施形態における磁気テープ装置は、
特許請求の範囲における請求項5の他に、次のような発
明概念として把握できる。
【0156】サーボ制御用のトラックを含む複数のトラ
ックを有する磁気テープに対して、複数のトラックを同
時に読み書き可能な磁気ヘッドを備えた磁気テープ装置
であって、前記磁気テープは、任意数のサーボ制御用の
トラックに非磁性体部分が繰り返し形成されており、前
記磁気ヘッドによって前記任意数のサーボ制御用のトラ
ックから読み取られた信号に基づいて、前記非磁性体部
分を検出する非磁性体部分検出装置と、前記非磁性体部
分検出装置による検出結果に基づいて、前記非磁性体部
分の検出回数をカウントすることにより、前記磁気テー
プの走行位置を判断する走行位置判断装置とを設けたこ
とを特徴とする、磁気テープ装置。
【0157】サーボ制御用のトラックを含む複数のトラ
ックを有する磁気テープに対して、複数のトラックを同
時に読み書き可能な磁気ヘッドを備えた磁気テープ装置
であって、前記磁気テープは、任意数のサーボ制御用の
トラックに非磁性体部分が繰り返し形成されており、前
記磁気ヘッドによって前記任意数のサーボ制御用のトラ
ックから読み取られた信号に基づいて、前記非磁性体部
分を検出する非磁性体部分検出装置と、前記非磁性体部
分検出装置による検出結果に基づいて、互いに隣接する
前記非磁性体部分の時間間隔を計時することにより、前
記磁気テープの走行速度を演算する走行速度演算装置と
を設けたことを特徴とする、磁気テープ装置。
【0158】また、上記実施形態においては、サーボト
ラック72に周期的な信号を記録しておき、再生信号に
基づいて磁気テープ61の走行速度や走行位置を検出し
たが、図27に示すように、磁気テープ61の幅方向一
端部に、磁気テープ61の長さ方向所定間隔おきに透孔
161を形成した磁気テープ61を用いて、光学センサ
162によって透孔161を検出し、その検出結果に基
づいて磁気テープ61の走行速度や走行位置を検出する
ように構成してもよい。
【0159】磁気テープ61に透孔161を形成する
と、磁気テープ61の強度が低下する恐れがあるので、
それを避けるために、透孔161の代わりに透明部を形
成してもよい。
【0160】この実施形態における磁気テープ装置は、
次のような発明概念として把握できる。
【0161】サーボ制御用のトラックを含む複数のトラ
ックを有する磁気テープに対して、複数のトラックを同
時に読み書き可能な磁気ヘッドを備えた磁気テープ装置
であって、前記磁気テープは、透孔あるいは透明部が周
期的に形成されており、前記透孔あるいは透明部を検出
するセンサと、前記センサによる検出結果に基づいて、
前記透孔あるいは透明部の検出回数をカウントすること
により、前記磁気テープの走行位置を判断する走行位置
判断装置とを設けたことを特徴とする、磁気テープ装
置。
【0162】サーボ制御用のトラックを含む複数のトラ
ックを有する磁気テープに対して、複数のトラックを同
時に読み書き可能な磁気ヘッドを備えた磁気テープ装置
であって、前記磁気テープは、透孔あるいは透明部が周
期的に形成されており、前記透孔あるいは透明部を検出
するセンサと、前記センサによる検出結果に基づいて、
互いに隣接する前記透孔あるいは透明部の時間間隔を計
時することにより、前記磁気テープの走行速度を演算す
る走行速度演算装置とを設けたことを特徴とする、磁気
テープ装置。
【0163】また、上記実施形態においては、ユーザデ
ータトラック71とサーボトラック72とを区別するこ
となく、互いに同一の磁気特性を有する磁性材を塗布し
た磁気テープ61を用いたが、サーボトラック72の磁
気特性をユーザデータトラック71とは異ならせ、ユー
ザデータトラック71に対する記録あるいは消去電流と
同一の記録あるいは消去電流でサーボトラック72に記
録あるいは消去を試みても、サーボトラック72に記録
されている信号が書き換えられたり消去されたりしない
ような磁気テープを用いてもよい。
【0164】このようにすれば、何らかの原因で磁気ヘ
ッド10のY方向の位置がずれ、ユーザデータトラック
71に対する書き込みあるいは消去がサーボトラック7
2に対して実行された場合に、サーボトラック72の信
号が書き換えられたり消去されたりすることがなく、装
置の信頼性を一層向上させることができる。
【0165】この実施形態における磁気テープ装置は、
次のような発明概念として把握できる。
【0166】サーボ制御用のトラックを含む複数のトラ
ックを有する磁気テープに対して、複数のトラックを同
時に読み書き可能な磁気ヘッドを備えた磁気テープ装置
であって、前記磁気テープは、前記サーボ制御用のトラ
ックと、その他のトラックとで、磁気特性が異なってお
り、前記磁気ヘッドによって前記その他のトラックに対
する書き込み動作あるいは消去動作を前記サーボ制御用
のトラックに対して実行しても、前記サーボ制御用のト
ラックの信号が破壊あるいは消去されない構成としたこ
とを特徴とする、磁気テープ装置。
【0167】また、上記実施形態においては、ヘッド駆
動装置64によって磁気ヘッド10を、Y方向に移動可
能に、かつX,Z方向の軸芯回りに回動可能に支持した
が、図28に示すように、モータ171によって動力伝
達装置172を介してヘッド駆動装置64をZ方向に移
動可能に構成し、および/または、テープガイド62,
63を共通の移動台173に立設し、モータ174によ
って動力伝達装置175を介して移動台173をZ方向
に移動可能に構成してもよい。
【0168】このようにすれば、サーボトラック72に
記録された信号を磁気ヘッド10で読み取って得られる
再生信号の振幅に基づいて、モータ171および/また
はモータ174を制御することにより、磁気ヘッド10
と磁気テープ61との対向面間の距離を適切に維持でき
る。
【0169】すなわち、磁気テープ61の走行時には、
磁気ヘッド10と磁気テープ61との対向面間に数〜数
十μmの間隙が生じ、この間隙が過大になるとリードミ
スを発生し易くなるので、再生信号の振幅に応じて磁気
ヘッド10あるいはテープガイド62,63をZ方向に
移動させて磁気テープ61の張力を調整することによ
り、磁気ヘッド10と磁気テープ61との対向面間の距
離を適切に維持するのである。
【0170】この実施形態における磁気テープ装置は、
次のような発明概念として把握できる。
【0171】サーボ制御用のトラックを含む複数のトラ
ックを有する磁気テープに対して、複数のトラックを同
時に読み書き可能な磁気ヘッドを備えた磁気テープ装置
であって、前記磁気テープは、任意数のサーボ制御用の
トラックに、信号が繰り返し記録されており、前記磁気
ヘッドによって前記任意数のサーボ制御用のトラックか
ら読み取られた前記信号の振幅に基づいて、前記磁気ヘ
ッドおよび/または前記磁気テープを前記磁気テープの
テープ面と直交する方向に移動させることにより、前記
磁気ヘッドと前記磁気テープとの対向面間の距離を常に
適切な状態に維持する位置修正装置を設けたことを特徴
とする、磁気テープ装置。
【0172】また、上記実施形態においては、サーボト
ラック72に記録されている信号を磁気ヘッド10で読
み取って得られる再生信号に基づいて、磁気ヘッド10
と磁気テープ61との対向面間の不均一さを検出した
が、図29および図30に示すように、光学的に磁気ヘ
ッド10と磁気テープ61との対向面間の不均一さを検
出してもよい。
【0173】すなわち、図29は、この実施形態におけ
る磁気テープ装置の磁気ヘッド部分の概略斜視図、図3
0は、同概略平面図であって、磁気ヘッド10には、磁
気テープ61に当接するヘッド部180の上に、磁気テ
ープ61に所定間隔をあけて対向するセンサ部181が
設けられている。センサ部181には、磁気テープ61
との対向面に、たとえば発光ダイオードからなる発光部
182と、たとえばCCD(charge coupled device) か
らなる4個の受光部183a〜183dとが設けられて
いる。発光部182は、センサ部181に形成された凹
部181aに収容されており、発光部182から放射さ
れた光は、センサ部181に形成された円形の孔181
bからセンサ部181の外部に放射されるようになされ
ている。
【0174】発光部182から放射された光は、磁気テ
ープ61に照射され、磁気テープ61によって反射され
て受光部183a〜183dに入射する。このとき、磁
気ヘッド10と磁気テープ61との対向面間の間隔が、
X方向に沿って均一であれば、受光部183aの受光量
と受光部183bの受光量とが等しくなる。また、磁気
ヘッド10と磁気テープ61との対向面間の間隔が、X
方向に沿って均一でなければ、受光部183aの受光量
と受光部183bの受光量とに差が生じ、その差は、不
均一さの程度に応じた大きさである。一方、磁気ヘッド
10と磁気テープ61との対向面間の間隔が、Y方向に
沿って均一であれば、受光部183cの受光量と受光部
183dの受光量とが等しくなる。また、磁気ヘッド1
0と磁気テープ61との対向面間の間隔が、Y方向に沿
って均一でなければ、受光部183cの受光量と受光部
183dの受光量とに差が生じ、その差は、不均一さの
程度に応じた大きさである。
【0175】したがって、受光部183a〜183dか
らの検出信号に基づいて、受光部183aの受光量と受
光部183bの受光量とが等しくなり、かつ、受光部1
83cの受光量と受光部183dの受光量とが等しくな
るように、磁気ヘッド10あるいはテープガイド62,
63の姿勢を制御することにより、磁気ヘッド10と磁
気テープ61との対向面間の距離を対向面の全域にわた
って均一にできる。
【0176】この実施形態における磁気テープ装置は、
次のような発明概念として把握できる。
【0177】磁気ヘッドに、磁気テープに所定間隔をあ
けて対向する光学センサを設け、前記光学センサに、前
記磁気テープを照射する光源と、この光源から放射され
て前記磁気テープによって反射された光を受光する複数
の受光部とを設け、前記複数の受光部からの検出信号に
基づいて前記磁気ヘッドと前記磁気テープとの対向面間
の間隔の不均一さを検出する平行度検出装置を設けたこ
とを特徴とする、磁気テープ装置。
【0178】磁気ヘッドに、磁気テープに所定間隔をあ
けて対向する光学センサを設け、前記光学センサに、前
記磁気テープを照射する光源と、この光源から放射され
て前記磁気テープによって反射された光を受光する複数
の受光部とを設け、前記複数の受光部からの検出信号に
基づいて前記磁気ヘッドと前記磁気テープとの対向面間
の間隔の不均一さを検出する平行度検出装置を設け、前
記平行度検出装置による検出結果に基づいて、前記磁気
テープを案内するガイド部材および/または前記磁気ヘ
ッドの傾きを補正する傾き補正装置を設けたことを特徴
とする、磁気テープ装置。
【0179】サーボ制御用のトラックを含む複数のトラ
ックを有する磁気テープに対して、複数のトラックを同
時に読み書き可能な磁気ヘッドを備えた磁気テープ装置
であって、磁気ヘッドに、磁気テープに所定間隔をあけ
て対向する光学センサを設け、前記光学センサに、前記
磁気テープを照射する光源と、この光源から放射されて
前記磁気テープによって反射された光を受光する複数の
受光部とを設け、前記複数の受光部からの検出信号に基
づいて前記磁気ヘッドと前記磁気テープとの対向面間の
間隔の不均一さを検出する平行度検出装置を設けたこと
を特徴とする、磁気テープ装置。
【0180】サーボ制御用のトラックを含む複数のトラ
ックを有する磁気テープに対して、複数のトラックを同
時に読み書き可能な磁気ヘッドを備えた磁気テープ装置
であって、磁気ヘッドに、磁気テープに所定間隔をあけ
て対向する光学センサを設け、前記光学センサに、前記
磁気テープを照射する光源と、この光源から放射されて
前記磁気テープによって反射された光を受光する複数の
受光部とを設け、前記複数の受光部からの検出信号に基
づいて前記磁気ヘッドと前記磁気テープとの対向面間の
間隔の不均一さを検出する平行度検出装置を設け、前記
平行度検出装置による検出結果に基づいて、前記磁気テ
ープを案内するガイド部材および/または前記磁気ヘッ
ドの傾きを補正する傾き補正装置を設けたことを特徴と
する、磁気テープ装置。
【0181】
【発明の効果】以上説明したように本発明の第1の側面
によれば、複数のサーボ制御用のトラックに、磁気テー
プ長さ方向の同一位置に同一の信号が繰り返し記録され
た磁気テープを用い、相対位置判断装置が、磁気ヘッド
によって複数のサーボ制御用のトラックから読み取られ
た同一の信号に基づいて、磁気ヘッドと磁気テープとの
相対的な位置関係を判断し、位置修正装置が、相対位置
判断装置による判断結果に基づいて磁気ヘッドと磁気テ
ープとの相対的な位置関係を可変させることにより、磁
気ヘッドと磁気テープとの相対的な位置関係を常に適切
な状態に維持するので、磁気ヘッドと磁気テープとの相
対的な位置関係を理想的な関係にできるだけ近い位置に
補正できる。
【0182】本発明の第2の側面によれば、任意数のサ
ーボ制御用のトラックに、磁気テープ長さ方向所定間隔
毎に信号が記録された磁気テープを用い、走行状況判断
装置が、磁気ヘッドによって任意数のサーボ制御用のト
ラックから読み取られた信号に基づいて、磁気テープの
走行位置および/または走行速度を判断するので、磁気
テープのスリップなどによって発生していた位置検出誤
差を減少させ、さらには、磁気テープの位置ずれの発生
を考慮するために必要としていた冗長動作に必要な動作
時間を短縮できる。あるいは、磁気テープの実際の走行
速度を正確に検出できる。
【0183】本発明の第3の側面によれば、任意数のサ
ーボ制御用のトラックに、磁気テープ長さ方向の位置を
表す情報が記録された磁気テープを用い、走行位置判断
装置が、磁気ヘッドによって任意数のサーボ制御用のト
ラックから読み取られた情報に基づいて、磁気テープの
走行位置を判断するので、磁気テープのスリップなどに
よって発生していた位置検出誤差を減少させ、さらに
は、磁気テープの位置ずれの発生を考慮するために必要
としていた冗長動作に必要な動作時間を短縮できる。
【0184】本発明の第4の側面によれば、任意数のサ
ーボ制御用のトラックに信号が繰り返し記録された磁気
テープを用い、離間距離判断装置が、磁気ヘッドによっ
て任意数のサーボ制御用のトラックから読み取られた信
号のレベルに基づいて、磁気ヘッドと磁気テープとの離
間距離を判断し、離間距離修正装置が、離間距離判断装
置による判断結果に基づいて磁気ヘッドと磁気テープと
の離間距離を可変させることにより、磁気ヘッドと磁気
テープとの離間距離を常に適切な大きさに維持するの
で、磁気ヘッドと磁気テープとの相対的な位置関係を理
想的な関係にできるだけ近い位置に補正できる。
【0185】本発明の第5の側面によれば、任意数のサ
ーボ制御用のトラックに非磁性体部分が繰り返し形成さ
れた磁気テープを用い、非磁性体部分検出装置が、磁気
ヘッドによって任意数のサーボ制御用のトラックから読
み取られた信号に基づいて、非磁性体部分を検出し、走
行位置判断装置が、非磁性体部分検出装置による検出結
果に基づいて、磁気テープの走行位置を判断するので、
磁気テープのスリップなどによって発生していた位置検
出誤差を減少させ、さらには、磁気テープの位置ずれの
発生を考慮するために必要としていた冗長動作に必要な
動作時間を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における磁気テープ装置の
概略回路ブロック図である。
【図2】図1に示す磁気テープ装置に備えられた磁気ヘ
ッド付近の概略平面図である。
【図3】図1に示す磁気テープ装置に用いられる磁気テ
ープに形成されたトラックの説明図である。
【図4】磁気ヘッドによる再生信号の波形図である。
【図5】スキュー補正動作における信号の流れを説明す
るブロック図である。
【図6】磁気ヘッドによる再生信号から得られたエッジ
検出波形の波形図である。
【図7】補正前のスキューの説明図である。
【図8】補正後のスキューの説明図である。
【図9】走行速度補正動作における信号の流れを説明す
るブロック図である。
【図10】磁気ヘッドによる再生信号から得られたエッ
ジ検出波形の波形図である。
【図11】テープ位置記憶動作における信号の流れを説
明するブロック図である。
【図12】磁気ヘッドによる再生信号から得られたエッ
ジ検出波形の波形図である。
【図13】テープ位置検出動作における信号の流れを説
明するブロック図である。
【図14】対向面間隔補正動作における信号の流れを説
明するブロック図である。
【図15】磁気ヘッドによる再生信号の波形図である。
【図16】対向面間隔補正前の磁気ヘッドと磁気テープ
との関係の説明図である。
【図17】対向面間隔補正後の磁気ヘッドと磁気テープ
との関係の説明図である。
【図18】別の実施形態におけるスキュー補正の説明図
である。
【図19】別の実施形態における対向面間隔補正の説明
図である。
【図20】別の実施形態における走行速度補正動作の信
号の流れを説明するブロック図である。
【図21】別の実施形態における走行位置検出動作の信
号の流れを説明するブロック図である。
【図22】さらに別の実施形態における走行位置検出動
作の信号の流れを説明するブロック図である。
【図23】さらに別の実施形態における走行位置検出動
作を説明する信号波形図である。
【図24】さらに別の実施形態における走行位置検出動
作を説明する信号波形図である。
【図25】さらに別の実施形態における走行位置検出動
作を説明する信号波形図である。
【図26】さらに別の実施形態における走行位置検出動
作を説明する説明図である。
【図27】さらに別の実施形態における走行位置検出動
作を説明する説明図である。
【図28】さらに別の実施形態における磁気テープ装置
の要部の概略外観斜視図である。
【図29】さらに別の実施形態における磁気テープ装置
の要部の概略外観斜視図である。
【図30】図29に示す磁気テープ装置の要部の概略平
面図である。
【符号の説明】
1 コントローラ部 2 サーボ制御部 3 リード/ライト制御部 4 ホストコンピュータ 5 リールモータ 6 リールモータ 7 トラッキングモータ 8 X方向補正モータ 9 Z方向補正モータ 10 磁気ヘッド 11 サーボ制御プロセッサ 12 メモリ 13 プロセッサ制御部 14 トラッキング制御部 15 テープスピード測定部 16 X方向ヘッド位置補正部 17 Z方向位置補正部 18 テープ位置付け部 19 モータ電流制御部 21 トラッキングサーボリード部 22 リード信号パルス変換部 23 Z方向ヘッド位置補正部 61 磁気テープ 62 テープガイド 63 テープガイド 64 ヘッド駆動装置 71 ユーザデータトラック 72 サーボトラック 73 テープ位置決めトラック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 弓岡 達也 兵庫県加東郡社町佐保35番 富士通周辺機 株式会社内 (72)発明者 土佐 正治 兵庫県加東郡社町佐保35番 富士通周辺機 株式会社内 (72)発明者 柏木 隆伸 兵庫県加東郡社町佐保35番 富士通周辺機 株式会社内 (72)発明者 関口 幸夫 兵庫県加東郡社町佐保35番 富士通周辺機 株式会社内 (72)発明者 山本 忠良 兵庫県加東郡社町佐保35番 富士通周辺機 株式会社内 (72)発明者 宮田 博之 兵庫県加東郡社町佐保35番 富士通周辺機 株式会社内 Fターム(参考) 5D042 GA01 GA04 HA03 HC01 HC02 JA14 5D089 HH01 5D096 AA08 BB04 DD05 EE01 GG02 HH09 KK05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーボ制御用のトラックを含む複数のト
    ラックを有する磁気テープに対して、複数のトラックを
    同時に読み書き可能な磁気ヘッドを備えた磁気テープ装
    置であって、 前記磁気テープは、複数のサーボ制御用のトラックに、
    磁気テープ長さ方向の同一位置に同一の信号が繰り返し
    記録されており、 前記磁気ヘッドによって前記複数のサーボ制御用のトラ
    ックから読み取られた前記同一の信号に基づいて、前記
    磁気ヘッドと前記磁気テープとの相対的な位置関係を判
    断する相対位置判断装置と、 前記相対位置判断装置による判断結果に基づいて前記磁
    気ヘッドと前記磁気テープとの相対的な位置関係を可変
    させることにより、前記磁気ヘッドと前記磁気テープと
    の相対的な位置関係を常に適切な状態に維持する位置修
    正装置とを設けたことを特徴とする、磁気テープ装置。
  2. 【請求項2】 サーボ制御用のトラックを含む複数のト
    ラックを有する磁気テープに対して、複数のトラックを
    同時に読み書き可能な磁気ヘッドを備えた磁気テープ装
    置であって、 前記磁気テープは、任意数のサーボ制御用のトラック
    に、磁気テープ長さ方向所定間隔毎に信号が記録されて
    おり、 前記磁気ヘッドによって前記任意数のサーボ制御用のト
    ラックから読み取られた前記信号に基づいて、前記磁気
    テープの走行位置および/または走行速度を判断する走
    行状況判断装置を設けたことを特徴とする、磁気テープ
    装置。
  3. 【請求項3】 サーボ制御用のトラックを含む複数のト
    ラックを有する磁気テープに対して、複数のトラックを
    同時に読み書き可能な磁気ヘッドを備えた磁気テープ装
    置であって、 前記磁気テープは、任意数のサーボ制御用のトラック
    に、磁気テープ長さ方向の位置を表す情報が記録されて
    おり、 前記磁気ヘッドによって前記任意数のサーボ制御用のト
    ラックから読み取られた前記情報に基づいて、前記磁気
    テープの走行位置を判断する走行位置判断装置を設けた
    ことを特徴とする、磁気テープ装置。
  4. 【請求項4】 サーボ制御用のトラックを含む複数のト
    ラックを有する磁気テープに対して、複数のトラックを
    同時に読み書き可能な磁気ヘッドを備えた磁気テープ装
    置であって、 前記磁気テープは、任意数のサーボ制御用のトラックに
    信号が繰り返し記録されており、 前記磁気ヘッドによって前記任意数のサーボ制御用のト
    ラックから読み取られた前記信号のレベルに基づいて、
    前記磁気ヘッドと前記磁気テープとの離間距離を判断す
    る離間距離判断装置と、 前記離間距離判断装置による判断結果に基づいて前記磁
    気ヘッドと前記磁気テープとの離間距離を可変させるこ
    とにより、前記磁気ヘッドと前記磁気テープとの離間距
    離を常に適切な大きさに維持する離間距離修正装置とを
    設けたことを特徴とする、磁気テープ装置。
  5. 【請求項5】 サーボ制御用のトラックを含む複数のト
    ラックを有する磁気テープに対して、複数のトラックを
    同時に読み書き可能な磁気ヘッドを備えた磁気テープ装
    置であって、 前記磁気テープは、任意数のサーボ制御用のトラックに
    非磁性体部分が繰り返し形成されており、 前記磁気ヘッドによって前記任意数のサーボ制御用のト
    ラックから読み取られた信号に基づいて、前記非磁性体
    部分を検出する非磁性体部分検出装置と、 前記非磁性体部分検出装置による検出結果に基づいて、
    前記磁気テープの走行速度および/または走行位置を判
    断する走行状況判断装置とを設けたことを特徴とする、
    磁気テープ装置。
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