JP2000048402A - 情報記録媒体と情報記録媒体の製造装置及び製造方法 - Google Patents

情報記録媒体と情報記録媒体の製造装置及び製造方法

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JP2000048402A
JP2000048402A JP10215734A JP21573498A JP2000048402A JP 2000048402 A JP2000048402 A JP 2000048402A JP 10215734 A JP10215734 A JP 10215734A JP 21573498 A JP21573498 A JP 21573498A JP 2000048402 A JP2000048402 A JP 2000048402A
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adhesive
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Kazuo Furuyama
和雄 古山
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Sony Disc Technology Inc
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  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報記録媒体の製造歩留を向上し、生産性の
向上及び製造コストの削減を図ることができる情報記録
媒体と、情報記録媒体の製造装置及び製造方法を提供す
ること。 【解決手段】 情報記録部を有するディスク状の第1基
板D1と、情報記録部を有し、接着剤を用いて第1基板
D1に貼り合わされるディスク状の第2基板D2であっ
て、余分な接着剤110と接着剤の泡を外部に放出する
ための接着剤放出部200が形成されているディスク状
の第2基板D2とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報記録部を有す
るディスク状の第1基板と、情報記録部を有し、接着剤
を介して第1基板に貼り合わされるディスク状の第2基
板を有する情報記録媒体と、情報記録媒体の製造装置及
び情報記録媒体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日、次世代高画質映像記録方式として
は、たとえば大容量の情報記録用高密度マルチメディア
ディスクを用いた技術が提案されており、これはいわゆ
るデジタル・ビデオ・ディスクあるいはデジタル・バー
サタイル・ディスク(DVD)等と呼ばれている。高密
度マルチメディアディスク(たとえば高密度マルチメデ
ィアCD)の情報記録部は、たとえば直径12cmの読
み出し専用ディスクに現行CD(コンパクトディスク:
650メガバイト)の5倍以上にあたる約3.7ギガバ
イトのデジタルデータを片面に記録することができる。
さらに基板の片面に2層の情報記録部を備えることで、
記憶容量が2倍、つまり約7.4ギガバイトになる。
【0003】このような高密度情報記録媒体を作成する
場合に、情報記録部を有するディスク状の第1基板と、
情報記録部を有する別の第2基板が、光硬化性樹脂を用
いて貼り合わされるようになっている。これらの第1基
板と第2基板は、たとえば0.6mmの厚みを有してい
る。これらの基板を貼り合わせる工程で重要な点は、光
硬化性樹脂の均一な厚みと、光硬化性樹脂中の泡の発生
を防ぐことである。光硬化性樹脂中に泡が発生すると、
この泡によって複屈折の異常が生じ、光硬化性樹脂層を
介した再生信号にエラーが生ずる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、ターンテーブ
ルの上に載せた第1基板と第2基板を回転することによ
り、余分な光硬化性樹脂を第1基板と第2基板の外周部
側から振り切って放出することが提案されており、上側
に位置する第1基板からの荷重や、光硬化性樹脂に対す
る光照射のタイミング等の最適な樹脂の塗布条件を常に
選択する必要がある。この従来の方法であると、光硬化
性樹脂の粘度依存性や、第1基板や第2基板の表面状
態、第1基板や第2基板の表面温度、貼り合わせ時の温
度や湿度等で、貼り合わせ状態が変動を受けて、最適な
貼り合わせ状態を得る範囲が非常に狭くディスク状の情
報記録媒体の製造の歩留りが悪化し、生産性の低下を招
いて、製造コストを削減するためには大きなネックとな
っている。そこで本発明は上記課題を解消し、情報記録
媒体の製造歩留を向上し、生産性の向上及び製造コスト
の削減を図ることができる情報記録媒体と、情報記録媒
体の製造装置及び製造方法を提供することを目的として
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明にあ
っては、情報記録部を有するディスク状の第1基板と、
情報記録部を有し、接着剤を用いて第1基板に貼り合わ
されるディスク状の第2基板であって、余分な接着剤と
接着剤の泡を外部に放出するための接着剤放出部が形成
されているディスク状の第2基板と、備えることを特徴
とする情報記録媒体により、達成される。本発明では、
ディスク状の第2基板に対して、余分な接着剤と接着剤
の泡を外部に放出するための接着剤放出部を有してい
る。これにより、第1基板と第2基板が接着剤を介して
貼り合わせられて、そして回転しながら接着剤を硬化さ
せる際に、余分な接着剤と接着剤の泡はこの接着剤放出
部を介して放出することができるので、第1基板と第2
基板間の接着剤層の厚みを均一化できるとともに、接着
剤中の泡の発生を防ぐことができる。情報記録媒体の製
造歩留の悪化と生産性の低下を防ぎ、製造コストを削減
することができる。
【0006】本発明において、好ましくは接着剤は光硬
化型樹脂であり、より好ましくは接着剤は紫外線硬化型
の樹脂である。
【0007】本発明において、好ましくは接着剤放出部
は、第2基板の内周部側に形成されており、第2基板に
形成された穴または溝である。これにより、余分な接着
剤と接着剤の泡は、第1基板と第2基板を回転する際
に、第2基板の内周部側の穴又は溝より外部に放出する
ことができる。
【0008】上記目的は、本発明にあっては、情報記録
部を有するディスク状の第1基板と、情報記録部を有
し、接着剤を用いて第1基板に貼り合わされるディスク
状の第2基板であって、余分な接着剤と接着剤の泡を外
部に放出するための接着剤放出部が形成されているディ
スク状の第2基板とを接着剤を介して保持して、第1基
板と第2基板を回転可能な基板保持手段と、第2基板の
接着剤放出部から余分な接着剤と接着剤の泡を外部に放
出するために吸引する吸引手段と、第1基板と第2基板
からなる情報記録媒体の厚みを検知する厚み検知手段
と、を備えることを特徴とする情報記録媒体の製造装置
により、達成される。
【0009】本発明では、基板保持手段が、第1基板と
第2基板を保持しながらかつ回転することができる。吸
引手段は、第2基板の接着剤放出部から余分な接着剤と
接着剤の泡を外部に放出する。厚み検知手段は、第1基
板と第2基板からなる情報記録媒体の厚みを検知する。
これにより検知手段の厚みを検知しながら、接着剤の均
一な厚みの確保と、接着剤中の泡の発生を抑えつつ、最
適な厚みのディスク状の情報記録媒体を製造することが
できる。このことから、ディスク状の情報記録媒体の製
造歩留の悪化や生産性の低下を防ぎ、製造コストの削減
を図ることができる。
【0010】本発明において、好ましくは基板保持手段
は、第2基板を支えるターンテーブルと、ターンテーブ
ルを回転する駆動部と、第2基板に対して第1基板をセ
ンタリングするセンタリング部材と、を有する。
【0011】本発明において、好ましくは基板保持手段
のターンテーブルには、第2基板の接着剤放出部に接続
される接着剤案内路を有し、吸引手段はこの接着剤案内
路に接続されている。これにより、第2基板の接着剤放
出部から放出される余分な接着剤及び泡は、ターンテー
ブルの接着剤案内路を経て、吸引手段により吸引するこ
とができる。これにより余分な接着剤が外部に飛散する
のを防ぐことができる。
【0012】本発明において、好ましくは基板保持手段
のターンテーブルが回転することにより、第1基板と第
2基板間の接着剤の内の余分な接着剤が第1基板と第2
基板の外周部側から振り切られる。このようにすれば、
接着剤放出部から余分な接着剤を吸引しかつ接着剤中の
泡を吸引するばかりでなく、第1基板と第2基板の外周
部側から余分な接着剤を振り切ることによりより均一な
接着剤層を形成することができる。
【0013】本発明において、好ましくは接着剤は光硬
化型の接着剤であり、光照射装置を備える。
【0014】本発明において、好ましくは第1基板を第
2基板に対して所定の圧力で押さえる加圧手段を備え
る。
【0015】上記目的は、本発明にあっては、情報記録
部を有するディスク状の第1基板と、情報記録部を有
し、接着剤を用いて第1基板に貼り合わされるディスク
状の第2基板であって、余分な接着剤と接着剤の泡を外
部に放出するための接着剤放出部が形成されているディ
スク状の第2基板とを用意し、第2基板を基板保持手段
に配置して第2基板に接着剤を与え、第1基板を接着剤
を介して第2基板に配置して、基板保持手段により第1
基板と第2基板を一体的に回転する際に、吸引手段によ
り、第2基板の接着剤放出部から余分な接着剤と接着剤
の泡を外部に放出するために吸引することを特徴とする
情報記録媒体の製造方法により、達成される。
【0016】本発明の製造方法では、第1基板と、接着
剤放出部が形成されている第2基板を用意する。そし
て、第2基板は基板保持手段に配置して、第2基板に接
着剤を与える。第1基板は接着剤を介して第2基板に配
置される。基板保持手段により第1基板と第2基板を一
体的に回転する際に、吸引手段により、第2基板の接着
剤放出部から余分な接着剤と接着剤の泡を外部に放出す
るために吸引する。これにより検知手段の厚みを検知し
ながら、接着剤の均一な厚みの確保と、接着剤中の泡の
発生を抑えつつ、最適な厚みのディスク状の情報記録媒
体を製造することができる。このことから、ディスク状
の情報記録媒体の製造歩留の悪化や生産性の低下を防
ぎ、製造コストの削減を図ることができる。
【0017】本発明の製造方法では、好ましくは厚み検
知手段が第1基板と第2基板からなる情報記録媒体の厚
みを検知する。
【0018】本発明の製造方法では、好ましくは厚み検
知手段からの情報記録媒体の厚み情報に基づいて、第1
基板と第2基板を一体的に回転する際の回転数をコント
ロールし、吸引手段による第2基板の穴から余分な接着
剤と接着剤の泡の吸引圧力をコントロールする。
【0019】本発明の製造方法では、好ましくは基板保
持手段のターンテーブルが回転することにより、第1基
板と第2基板の接着剤の内の余分な接着剤が第1基板と
第2基板の外周部側から振り切られる。
【0020】本発明の製造方法では、好ましくは接着剤
は光硬化型の接着剤であり、光照射装置が第1基板と第
2基板の半径方向に移動することで光硬化型の接着剤を
光硬化させる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0022】図1は、本発明の情報記録媒体の製造装置
の好ましい実施の形態を示している。情報記録媒体の製
造装置10は、概略的には、第1基板の成形機12、第
2基板の成形機14、Al反射膜スパッター部16、半
透過膜スパッター部18、保護膜塗布部20、保護膜塗
布部22、貼り合わせ機30等を有している。図1に示
す情報記録媒体の製造装置10により製造されるディス
ク状の情報記録媒体の例は、図6に示している。図6に
示すディスク状の情報記録媒体100は、第1基板(上
側ディスク)D1と第2基板(下側ディスク)D2及び
接着剤としての紫外線硬化樹脂(光硬化型樹脂)110
により構成されている。このようなディスク状の情報記
録媒体100の中心にはセンターホール120を有して
いる。
【0023】第1基板D1と第2基板D2の詳細な構造
の例としては、図6に示しており、第1基板D1は厚み
Lであり、同様にして第2基板D2も厚みLである。こ
の厚みLは、たとえば0.6mmである。第1基板D1
は、透光性を有する材質、たとえばポリカーボネートに
より作られているとともに第2基板D2も同様にポリカ
ーボネートにより作られている。第1基板D1の一方の
面には、保護膜130と、Al反射膜140を有してい
る。このAl反射膜140と保護膜130の部分が、第
1基板D1の情報記録部を構成している。同様にして第
2基板D2の一方の面にも、保護膜150と半透過膜1
60を有している。この半透過膜160と保護膜150
が、第2基板D2の情報記録部を形成している。図6の
第1基板D1の情報記録部分のピット又はグルーブは、
図1の第1基板D1の成形機12により成形される。同
様にして第2基板D2の情報記録部のピット又はグルー
ブは第2基板D2の成形機14により成形される。
【0024】図1のAl反射膜スパッター部16は、図
6のAl反射膜140を形成する。保護膜塗布部20は
保護膜130を形成する。図1の半透過膜スパッター部
18は、図6の第2基板D2の半透過膜160を形成
し、保護膜塗布部22は保護膜150を形成する。貼り
合わせ機30は、上述のように作られている第1基板D
1と第2基板D2を、接着剤として用いられる紫外線硬
化樹脂110により接着することで、ディスクの規格に
合った所定のDLに設定するものである。
【0025】次に、図4を参照して、第1基板D1と第
2基板D2の構造例について説明する。第1基板D1
は、図4(C)に示すように、ディスク状の基板である
が、センターホール120を有し、その周囲部分には記
録エリアRAを有している。この記録エリアRAは、図
6のAl反射膜140にほぼ対応した部分である。図4
(A)と(B)は、第2基板D2の構造を示している。
第2基板D2はセンターホール120を有し、その周囲
には記録エリアRA1を有している。この記録エリアR
A1は図6の第2基板D2の半透過膜160の部分にほ
ぼ対応している。第2基板D2で特徴的なのは、接着剤
放出部200を有していることである。この接着剤放出
部200は、接着剤である紫外線硬化樹脂110の内の
余分な紫外線硬化樹脂と、その中に入っている泡を積極
的に外部に放出するための小穴である。図4(A)、
(B)に示す接着剤放出部200は、たとえば円形状の
小さな複数の穴である。この接着剤放出部200は、図
4(A)の例ではセンターホール120を中心として8
個等間隔に形成されている。
【0026】図5は、本発明の実施の形態における第2
基板D2の別の実施の形態を示している。接着剤放出部
200は、センターホール120の周囲に形成された溝
であり、これらの接着剤放出部200は、センターホー
ル120を中心として8つ半径方向に形成されている。
センターホール120の周囲にはやはり記録エリアRA
1が形成されている。
【0027】次に、図2と図3を参照して、図1に示す
貼り合わせ機30の構造例について説明する。貼り合わ
機30は、基板保持手段40、吸引手段42、厚み検知
手段としての厚みチェッカ44、セッター兼用の加圧手
段46、紫外線照射装置(光照射装置)48、コントロ
ーラ50等を有している。基板保持手段40は、第1基
板D1と第2基板D2を一体的に保持しかつ連続回転さ
せるものである。基板保持手段40は図2と図3に示す
ようにターンテーブル51、センタリングピン(センタ
リング部材)52、ターンテーブル用のモータ53を有
している。モータ53は、コントローラ50からの指令
によりターンテーブル51とセンタリングピン52を、
一体的にR方向に連続して回転させることができる。
【0028】センタリングピン52はターンテーブル5
1の中心部に垂直に立てて設けられている。センタリン
グピン52に対しては第2基板D2と第1基板D1がセ
ンターホールを用いて挿入して、両者のセンタリングを
行うことができる。ターンテーブル51の上には下側デ
ィスクである第2基板D2を直接載せる。このように第
2基板D2がターンテーブル51に載ると、第2基板D
2の接着剤放出部200が、ターンテーブル51の接着
剤案内路240に接続できるようになっている。この接
着剤案内路240は、小穴のような接着剤放出部200
と、図2に示すバキュームポンプ60を、バキュームバ
ルブ61及びトラップタンク62を介して接続できるよ
うになっている。
【0029】図2に示す吸引手段42は、バキュームポ
ンプ60、バキュームバルブ61、トラップタンク62
及び管路63を有している。管路63は、バキュームポ
ンプ60、バキュームバルブ61、トラップタンク62
及びターンテーブル51の接着剤案内路240を接続し
ている。トラップタンク62は、紫外線硬化樹脂をトラ
ップして溜める部分である。バキュームバルブ61は開
閉することによりバキュームポンプ60の作動 真空
吸引力をトラップタンク62側に作用させて、第1基板
D1と第2基板D2の間に配置された紫外線硬化樹脂1
10の内の余分の紫外線硬化樹脂とその泡を、接着剤案
内路240、管路63を介してトラップタンク62側に
導くことができる。
【0030】次に、図2に示す厚み検知手段である厚み
チェッカ44は、紫外線硬化樹脂110により接着しよ
うとする第1基板D1と第2基板D2からなるディスク
状の情報記録媒体100の全体の厚みDLの値を検知す
るものである。厚みチェッカ44が検知したディスク状
の情報記録媒体100の厚みDLの値は、コントローラ
50のインポート50Aに供給される。セッター兼用の
加圧手段46は、第1基板D1を第2基板D2に対して
紫外線硬化樹脂110を介して所定の圧力で加圧して保
持する部分である。加圧手段46は、第1基板D1を第
2基板D2に対して重ね合わせるとともに、センタリン
グピン52側にはめ込むためのセッターとしての機能を
有している。加圧手段46としては、たとえばエアーシ
リンダ等を採用することができる。
【0031】紫外線照射装置(光照射装置)48は、第
1基板D1と第2基板D2の間に配置されている紫外線
硬化樹脂110に対して紫外線を照射することにより、
紫外線硬化樹脂110を光硬化させるための装置であ
る。この紫外線照射装置48は、図示しない手段によ
り、E方向、すなわち第1基板D1と第2基板D2の半
径方向に沿って、たとえば外周側から内周側に向けて移
動できるようになっている。この際には、ターンテーブ
ル51が第1基板D1と第2基板D2をR方向に連続回
転させるので、紫外線照射装置48は紫外線硬化樹脂1
10の全体に亘って紫外線を照射することができる。
【0032】コントローラ50は、インポート50A、
CPU(中央処理装置)50B及びアウトポート50C
を有している。コントローラ50のアウトポート50C
は、バキュームポンプ60、バキュームバルブ61、タ
ーンテーブル用のモータ53、加圧手段46に電気的に
接続されている。これにより、CPU50Bは、後で説
明するような動作シーケンスに基づいて、これらの作動
対象を制御する。なお、すでに述べたように情報記録媒
体100の全体の厚みDLの値は、厚みチェッカ44か
ら送られる厚み検知信号WSに基づいて、CPU50B
が各作動対象を制御することで設定する。
【0033】次に、図2と図7を参照しながら、本発明
の情報記録媒体の製造装置10の貼り合わ機30の動作
例について説明する。図4(C)に示すような第1基板
D1と、図4(A)、(B)に示すような第2基板D2
を用意する。これらの第1基板D1と第2基板D2は、
図1の成形機12,14、スパッター部16,18及び
保護膜塗布部20,22によりあらかじめ作成される。
【0034】図7ステップSP1において、図2に示す
基板保持手段40のターンテーブル51の上に、下側デ
ィスクである第2基板D2を載せる。この場合に、セン
タリングピン52は、第2基板D2のセンターホール1
20に通すことになる。第2基板D2の各接着剤放出部
200は、ターンテーブル51の接着剤案内路240に
それぞれ位置合わせを行う。これにより、吸引手段42
のトラップタンク62と接着剤放出部200は、接着剤
案内路240を介して通じることになる。
【0035】図7ステップSP2においては、ターンテ
ーブル51の上の第2基板D2の一方の面(上面)に対
して、紫外線硬化樹脂110を滴下する。図7のステッ
プSP3においては、第1基板D1を、紫外線硬化樹脂
110を介して第2基板D2にセンタリングしながら重
ねる。このセンタリングにはセンタリングピン52に第
1基板D1のセンターホール120を通すことにより行
う。
【0036】次に、図7のステップSP4では、図2の
加圧手段46が、上方から第1基板D1を押すことによ
り、第1基板D1と第2基板D2を、紫外線硬化樹脂1
10を介して所定の圧力で加圧する。
【0037】図7のステップSP5では、コントローラ
50がターンテーブル用のモータ53を作動させるとと
もに、CPU50Bが、吸引手段42のバキュームポン
プ60を作動させる。これによりターンテーブル51が
R方向に連続回転することから、紫外線硬化樹脂110
の内の余分な紫外線硬化樹脂及びそれに含まれる泡が、
接着剤放出部200及びターンテーブル51の接着剤案
内路240を介して、トラップタンク62に吸引され
る。これと同時に、余分な紫外線硬化樹脂110が、第
1基板D1と第2基板D2の外周部分から矢印F方向に
沿って振り切られる。この時に、厚み検知手段である厚
みチェッカ44は、情報記録媒体100の全体の厚みD
Lを常にチェックしている。このチェックのために厚み
チェッカ44は、たとえば光学を利用した波長選択型及
び干渉型等の方式の非接触センサを採用している。
【0038】厚みチェッカ44から厚み検知信号WSが
常時CPU50Bに送られているので、CPU50Bは
この厚み検知信号WSに対応する情報記録媒体100の
厚みの変化に基づいて、CPU50Bは、加圧手段46
による加圧力のコントロール、バキュームポンプ60に
よる真空吸引圧力のコントロール、すなわちバキューム
ポンプ60の回転数をコントロールする。
【0039】図7のステップSP6において、情報記録
媒体100の全体の厚みDLがディスク状の情報記録媒
体の規格に従った所定の厚みに達したかどうかは、CP
U50Bが厚み検知信号WSに基づいて判断する。厚み
DLが所定の厚みに達した場合には、加圧手段46の作
動を止めて、吸引手段42による吸引動作も停止し、か
つターンテーブルのモータ53の動作も停止する。厚み
DLが所定の厚みに達しない場合には、ステップSP5
を再度続ける。図7のステップSP7では、図2の紫外
線照射装置48がE方向に移動しながら、紫外線を紫外
線硬化樹脂110に対して照射して、紫外線硬化樹脂1
10を光硬化させる。
【0040】本発明の実施の形態では、2枚のディスク
を貼り合わせる際、下側もしくは、上側となる片方のデ
ィスク内周部に小穴又はスリットを成形時又は成形直後
の追加工で設ける。貼り合わせ時、この小穴又はスリッ
トからバキュームポンプを用いて余分な光硬化性樹脂及
びこの樹脂中の泡を吸い取り吸いながら、2枚のディス
クを貼り合わせる。同時に、貼り合わせ機内部にディス
ク厚みチェッカを設置し、このチェッカからのデータを
もとに、バキュームポンプを回転数をコントロールし、
バキューム圧を制御、常に一定厚みのディスクを得るフ
ィードバックループを形成する。一定厚みのディスクを
得る為の手法として既に広く利用されているターンテー
ブル回転での余分な光硬化性樹脂の振り切り作業や、上
側ディスク面からの荷重の付加(UV)光照射タイミン
グ等も同時に、このフィードバックループ上に組み込
む。
【0041】本発明の実施の形態を用いることで、従来
法で問題となっていた光硬化性樹脂の粘度依存性、ディ
スク(基板)の表面状態、ディスクの表面温度、貼り合
わせ時の温湿度等の変動要素の影響を受けずに、ディス
ク中央部のUV(紫外線)樹脂中に泡が無くかつ厚みの
均一な情報記録媒体を容易に得ることができる。言い換
えると、貼り合わせ工程のプロセスウインドウ、即ち互
いに貼り合せるディスク(基板)の、成型条件、保
管時間と環境、及び貼り合せ時の樹脂の状態(温度、粘
度等)の各条件が広くなり、ディスク製造歩留、生産性
向上が図られ、DVDのような高密度情報記録媒体の製
造コストを大幅に削減することが可能となる。
【0042】ところで本発明は上記実施の形態に限定さ
れるものではない。第1基板と第2基板を貼り合わせて
なる情報記録媒体100は、いわゆる高密度情報記録媒
体以外の他の種類の情報記録媒体を製造する場合にも本
発明の製造装置や製造方法を適用することができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
情報記録媒体の製造歩留を向上し、生産性の向上及び製
造コストの削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報記録媒体の製造装置の好ましい実
施の形態を示す図。
【図2】図1の情報記録媒体の製造装置の貼り合わ機の
具体的な構造例を示す図。
【図3】図2の貼り合わ機の基板保持手段及び情報記録
媒体を示す図。
【図4】第1基板と第2基板の形状の例を示す図。
【図5】第2基板の別の例を示す図。
【図6】ディスク状の情報記録媒体の構造例を示す図。
【図7】本発明の情報記録媒体の製造方法の一例を示す
フロー図。
【符号の説明】
10・・・情報記録媒体の製造装置、30・・・貼り合
わ機、40・・・基板保持手段、42・・・吸引手段、
44・・・厚みチェッカ(厚み検知手段)、46・・・
加圧手段、48・・・紫外線照射装置(光照射装置)、
50・・・コントローラ、51・・・ターンテーブル、
53・・・モータ、110・・・紫外線硬化樹脂(光硬
化樹脂)、200・・・接着剤放出部

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記録部を有するディスク状の第1基
    板と、 情報記録部を有し、接着剤を用いて第1基板に貼り合わ
    されるディスク状の第2基板であって、余分な接着剤と
    接着剤の泡を外部に放出するための接着剤放出部が形成
    されているディスク状の第2基板と、を備えることを特
    徴とする情報記録媒体。
  2. 【請求項2】 接着剤は光硬化型の樹脂である請求項1
    に記載の情報記録媒体。
  3. 【請求項3】 接着剤は紫外線硬化型の樹脂である請求
    項2に記載の情報記録媒体。
  4. 【請求項4】 接着剤放出部は、第2基板の内周部側に
    形成されており、第2基板に形成された穴または溝であ
    る請求項1に記載の情報記録媒体。
  5. 【請求項5】 情報記録部を有するディスク状の第1基
    板と、情報記録部を有し、接着剤を用いて第1基板に貼
    り合わされるディスク状の第2基板であって、余分な接
    着剤と接着剤の泡を外部に放出するための接着剤放出部
    が形成されているディスク状の第2基板とを接着剤を介
    して保持して、第1基板と第2基板を回転可能な基板保
    持手段と、 第2基板の接着剤放出部から余分な接着剤と接着剤の泡
    を外部に放出するために吸引する吸引手段と、 第1基板と第2基板からなる情報記録媒体の厚みを検知
    する厚み検知手段と、を備えることを特徴とする情報記
    録媒体の製造装置。
  6. 【請求項6】 基板保持手段は、第2基板を支えるター
    ンテーブルと、ターンテーブルを回転する駆動部と、第
    2基板に対して第1基板をセンタリングするセンタリン
    グ部材と、を有する請求項5に記載の情報記録媒体の製
    造装置。
  7. 【請求項7】 基板保持手段のターンテーブルには、第
    2基板の接着剤放出部に接続される接着剤案内路を有
    し、吸引手段はこの接着剤案内路に接続されている請求
    項6に記載の情報記録媒体の製造装置。
  8. 【請求項8】 基板保持手段のターンテーブルが回転す
    ることにより、第1基板と第2基板間の接着剤の内の余
    分な接着剤が第1基板と第2基板の外周部側から振り切
    られる請求項6に記載の情報記録媒体の製造装置。
  9. 【請求項9】 接着剤は光硬化型の接着剤であり、光照
    射装置を備える請求項5に記載の情報記録媒体の製造装
    置。
  10. 【請求項10】 第1基板を第2基板に対して所定の圧
    力で押さえる加圧手段を備える請求項5に記載の情報記
    録媒体の製造装置。
  11. 【請求項11】 情報記録部を有するディスク状の第1
    基板と、情報記録部を有し、接着剤を用いて第1基板に
    貼り合わされるディスク状の第2基板であって、余分な
    接着剤と接着剤の泡を外部に放出するための接着剤放出
    部が形成されているディスク状の第2基板とを用意し、 第2基板を基板保持手段に配置して第2基板に接着剤を
    与え、 第1基板を接着剤を介して第2基板に配置して、 基板保持手段により第1基板と第2基板を一体的に回転
    する際に、吸引手段により、第2基板の接着剤放出部か
    ら余分な接着剤と接着剤の泡を外部に放出するために吸
    引することを特徴とする情報記録媒体の製造方法。
  12. 【請求項12】 厚み検知手段が第1基板と第2基板か
    らなる情報記録媒体の厚みを検知する請求項11に記載
    の情報記録媒体の製造方法。
  13. 【請求項13】 厚み検知手段からの情報記録媒体の厚
    み情報に基づいて、第1基板と第2基板を一体的に回転
    する際の回転数をコントロールし、吸引手段による第2
    基板の穴から余分な接着剤と接着剤の泡の吸引圧力をコ
    ントロールする請求項11に記載の情報記録媒体の製造
    方法。
  14. 【請求項14】 基板保持手段のターンテーブルが回転
    することにより、第1基板と第2基板の接着剤の内の余
    分な接着剤が第1基板と第2基板の外周部側から振り切
    られる請求項11に記載の情報記録媒体の製造方法。
  15. 【請求項15】 接着剤は光硬化型の接着剤であり、光
    照射装置が第1基板と第2基板の半径方向に移動するこ
    とで光硬化型の接着剤を光硬化させる請求項11に記載
    の情報記録媒体の製造方法。
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