JP2000047127A - 走査結像レンズ - Google Patents

走査結像レンズ

Info

Publication number
JP2000047127A
JP2000047127A JP10214346A JP21434698A JP2000047127A JP 2000047127 A JP2000047127 A JP 2000047127A JP 10214346 A JP10214346 A JP 10214346A JP 21434698 A JP21434698 A JP 21434698A JP 2000047127 A JP2000047127 A JP 2000047127A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scanning
lens
section
scanned
sub
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10214346A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3748715B2 (ja
Inventor
Atsushi Kawamura
篤 川村
Yoshiaki Hayashi
善紀 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP21434698A priority Critical patent/JP3748715B2/ja
Publication of JP2000047127A publication Critical patent/JP2000047127A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3748715B2 publication Critical patent/JP3748715B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 2枚のレンズにより構成され、副走査方向の
横倍率を負で小さな値にしながら、レンズバックを十分
に確保でき、偏向反射面近傍と被走査面との共役化機能
と、等速化機能を良好に保ちつつ、部品や組付の公差に
対する許容度を緩和できる走査結像レンズを得る。 【解決手段】 光偏向器側のレンズ1は、主走査断面内
において光偏向器3側に凹面を向けた正メニスカスレン
ズで、少なくとも1面が非球面形状であり、副走査断面
内において少なくとも1面が主走査断面形状と異なる非
収束性の面形状であり、被走査面側のレンズ2は、少な
くとも1面が主走査断面内において非円弧形状を有し、
レンズ面における副走査断面内の曲率中心を主走査対応
方向に連ねた曲率中心が、主走査断面内において上記非
円弧形状とは異なる曲線となるように、副走査断面内に
おける曲率半径を主走査対応方向に変化させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光走査装置の書き
込み光学系に用いられる走査結像レンズに関するもの
で、例えば、電子写真プロセスを有するレーザビームプ
リンタ、デジタル複写機、レーザファクシミリ、レーザ
印刷機、レーザプロッタ等に適用可能なものである。
【0002】
【従来の技術】レーザビームプリンタ、デジタル複写機
等においては、半導体レーザ等の光源から画像信号に応
じて光変調され出射された光束を、例えば回転多面鏡か
らなる光偏向器により周期的に偏向させ、fθ特性を有
する走査結像レンズによって感光性の記録媒体例えば感
光体ドラムからなる被走査面上にスポット状に収束させ
るとともに被走査面上を走査させることにより、被走査
面に画像を記録している。
【0003】上記半導体レーザ等の光源から出射された
光束は拡散光で、この拡散光はカップリングレンズによ
って平行光、緩やかな拡散光または収束光に変換され、
さらにシリンドリカルレンズによって副走査対応方向に
のみ収束され、上記光偏向器の偏向反射面近傍に主走査
対応方向に長い線像が結像される。この線像として結ば
れた光束は光偏向器の等速回転に伴い等角速度的に偏向
される。偏向光束は走査結像レンズを通り、走査結像レ
ンズは光束を被走査面上に光スポットとして集光させ
る。fθ特性を有する上記走査結像レンズは、主として
偏向光束を主走査対応方向において被走査面上に結像さ
せる機能と、スポットによる光走査を等速化する機能す
なわちfθ機能を有するとともに、副走査対応方向にお
いて上記偏向反射面近傍と被走査面とを幾何光学的な共
役関係とすることによって偏向反射面の倒れによる影響
を補正する機能すなわち「面倒れ」補正機能を有してい
る。ここで、上記主走査断面とは、光偏向器によって偏
向反射された光束が経時的に形成する光束断面を指す。
また、副走査断面とは、走査結像レンズの光軸を含み主
走査断面に直交する断面を指す。
【0004】この種従来の走査結像レンズの例として特
開平8−297256号公報記載のものがある。この公
報の請求項13以後で、実施の形態6に、走査結像レン
ズを少なくとも2枚のレンズで構成した例が記載されて
いる。この例は、上記少なくとも2枚のレンズのうち少
なくとも2つのレンズ面が、副走査方向における曲率を
軸上から軸外に向かい主走査方向形状に依存させて連続
的に変化させた、いわゆる湾曲軸トロイダル面であるこ
とを特徴とするものである。こうすることによって、被
走査面上に入射する光束の像高による副走査方向のFナ
ンバーの変化を抑えることを狙っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この種の走査結像レン
ズでは、部品の寸法公差や組付の公差に対する許容量を
増大させるために、第1レンズの副走査断面のパワーを
大きな正の値にするのを避けることによって副走査方向
の横倍率を負で小さな値にするのが望ましく、また、各
種部品を配置する関係上、レンズバックは十分に確保で
きるのが望ましい。しかるに、上記公報に記載されてい
るような従来の走査結像レンズによれば、走査結像レン
ズの第1レンズが副走査方向にも正で大きなパワーを有
しているため、横倍率を負で小さな値にすることとレン
ズバックを十分に確保することとを両立させるのが困難
である。
【0006】本発明は以上のような従来技術の問題点を
解消するためになされたもので、請求項1〜4記載の発
明は、2枚のレンズにより構成された走査結像レンズで
あって、副走査方向の横倍率を負で小さな値にしなが
ら、最終光学素子と被走査面との距離を十分に確保する
ことができ、また、面倒れ補正のための偏向反射面近傍
と被走査面との幾何光学的な共役化機能と、等速化機能
を良好に保ちつつ、特に副走査方向の部品や組付の公差
に対する許容度を有効に緩和させることができる走査結
像レンズを提供することを目的とする。
【0007】請求項5記載の発明は、走査結像レンズを
構成する被走査面側のレンズと光偏向器側のレンズとで
屈折力を異符号にし、温度変化に伴う結像位置の移動を
キャンセルすることができる走査結像レンズを提供する
ことを目的とする。
【0008】請求項6記載の発明は、上記請求項1〜4
記載の発明の目的に加えて、低コストで量産可能な走査
結像レンズを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、光源側からの
光束を光偏向器により偏向させ偏向光束を走査結像レン
ズにより被走査面上に光スポットとして集光させて光走
査を行う光走査装置において、走査結像レンズを2枚の
レンズで構成したことを特徴とする。そして、請求項1
記載の発明は、光偏向器側のレンズは、主走査断面内に
おいて光偏向器側に凹面を向けた正メニスカスレンズ
で、少なくとも1面が非球面形状であり、副走査断面内
において少なくとも1面が主走査断面形状と異なる非収
束性の面形状であり、被走査面側のレンズは、少なくと
も1面が主走査断面内において非円弧形状を有し、かつ
このレンズ面における副走査断面内の曲率中心を主走査
対応方向に連ねた曲率中心が、主走査断面内において上
記非円弧形状とは異なる曲線となるように、上記副走査
断面内における曲率半径を主走査対応方向に変化させた
ことを特徴とする。
【0010】光偏向器側のレンズは、「副走査断面内に
おいて少なくとも1面が主走査断面形状と異なる非収束
性の面形状」であるため、第1レンズの副走査断面のパ
ワーを大きな正の値にするのを避けることができ、収束
作用を主に被走査面側のレンズにもたせることができ
る。この結果、副走査方向の横倍率が負で小さな値にな
り、部品や組付の公差に対する許容量を増大させること
ができる。また、光偏向器側のレンズは「主走査断面内
において光偏向器側に凹面を向けた正メニスカスレン
ズ」であるため、中央部と周辺部、特に主走査対応方向
における中央部と周辺部との肉厚差を有効に軽減して均
肉化を図ることが可能であり、プラスチック等の樹脂を
成形加工することによって作成する場合に、「ヒケ」や
「ウネリ」というような変形を有効に防止することがで
きる。
【0011】上記のように、請求項1記載の走査結像レ
ンズは、偏向面内での形状が少なくとも2面が「非円弧
形状」であるから、この非円弧形状を最適化することに
より、主走査方向の像面湾曲や等速化特性を良好に補正
することができる。また、光軸に平行で偏向面に直交す
る面内での形状において、被走査面側の第2レンズの少
なくとも1面において福相さ断面内の曲率半径を主走査
対応方向に変化させているので、この曲率半径の変化を
最適化することにより、副走査方向の像面湾曲を有効に
補正することができる。「非円弧形状」は、レンズ光軸
方向に座標:Xをとり、光軸直交方向に座標:Yをとる
とき、近軸曲率半径をR、円錐定数をK、高次の係数を
A,B,C,D……として、周知の、 X=(Y2/R)/[1+√{1−(1+K)(Y/R)2}] +A・Y4+B・Y6+C・Y8+D・Y10 ・・・・(1) なる式におけるR,K,A,B,C,D,・・・を与え
て特定される曲線形状である。
【0012】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の走査結像レンズにおいて、2枚のレンズにより構成さ
れる走査結像レンズの副走査方向の焦点距離をf、偏向
反射面と被走査面とを共役としたときの副走査方向の横
倍率をm、被走査面側のレンズの被走査面側レンズ面と
被走査面との光軸上の距離をLとしたとき、 f(1−m)/L<1.0 の関係を有することを特徴とする。レーザプリンタや複
写機などの画像形成システムでは、トナーカートリッジ
や電子写真プロセスを実行するための部品をレイアウト
するため、最終光学素子と被走査面との光軸上の距離L
は一定以上に大きいことが望まれるが、そうすると副走
査方向の横倍率を負で小さな値にすることが困難になり
がちである。上記不等式は、2つのレンズからなる走査
結像レンズの副走査方向の後ろ側主点位置を極力被走査
面側に設定して上記の困難を回避するために必要な条件
を示している。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の走査結像レンズにおいて、光偏向器側のレンズの
被走査面側レンズ面(R2面)が、副走査断面内におい
て主走査断面形状と異なる非収束性の面形状であること
を特徴とする。請求項3記載の走査結像レンズにおい
て、光偏向器側のレンズ(第1レンズ)が回転対称な共
軸非球面であると、副走査断面内で第1レンズは負のパ
ワー、第2レンズは正のパワーであるいわゆるレトロフ
ォーカスのパワー配置を実現することができ、副走査方
向の後ろ側主点位置を被走査面側に設定するのが容易に
なる。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項1、2また
は3記載の走査結像レンズにおいて、被走査面側のレン
ズの被走査面側レンズ面は、副走査断面内における曲率
半径が主走査対応方向で同一であることを特徴とする。
被走査面側のレンズの「主走査断面内において非円弧形
状を有し、かつこのレンズ面における副走査断面内の曲
率中心を主走査対応方向に連ねた曲率中心が、主走査断
面内において上記非円弧形状とは異なる曲線となるよう
に、上記副走査断面内における曲率半径を主走査対応方
向に変化している」1面は、これを「偏向面側のレンズ
面」とすることができる。この場合、請求項4記載の発
明のように、被走査面側レンズ面の副走査断面内におけ
る曲率半径を、主走査対応方向で同一にすることができ
る。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項1、2、3
または4記載の走査結像レンズにおいて、被走査面側の
レンズの、偏向面内における屈折力を負としたことを特
徴とする。被走査面側のレンズは光偏向器側のレンズと
屈折力が異符号であるため、温度変化に伴う結像位置の
移動をキャンセルする作用がある。
【0016】請求項6記載の発明は、請求項1、2、
3、4または5記載の発明において、走査結像レンズ
を、光学樹脂を材料とした成形品としたことを特徴とす
る。光学樹脂の成形品からなる走査結像レンズは、寸歩
のばらつきが少なく、高品位であり、低コストで大量生
産をすることが可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
にかかる走査結像レンズの実施の形態を説明する。図1
は、後で説明する二つの実施例を適用可能な光走査装置
の光学配置例を示している。図1において、光源である
半導体レーザ11から放射されたレーザ光束は、カッブ
リングレンズ12によりカップリングされ、シリンダレ
ンズ13により副走査対応方向(図1の紙面に直交する
方向)にのみ集光されつつミラー14により反射され、
光偏向器3の偏向反射面4の近傍に主走査対応方向(図
の紙面に平行な方向)に長い線像が結像される。この実
施の形態においては、カップリングレンズ12によりカ
ップリングされたレーザ光束は平行光束となる。ミラー
14は、半導体レーザ11から偏向反射面4に至る光学
系のレイアウト次第では省略してもよい。シリンダレン
ズ13はこれを凹シリンダミラーで代替してもよい。こ
の実施の形態では、光偏向器3は回転多面鏡で、その回
転軸は偏向反射面4から離れており、従って、この形態
においては偏向反射面4の回転に伴う偏向反射面4と線
像の結像位置のズレ、いわゆる「サグ」が発生する。
【0018】偏向反射面4による反射光束は偏向反射面
4の等速的な回転に伴い、等角速度的に偏向され、偏向
光束となってレンズ1、2を透過する。レンズ1、2は
走査結像レンズを構成する。走査結像レンズを透過した
偏向光束は被走査面5に向かって集光し、被走査面5上
に形成される光スポットにより、被走査面5が等速的に
走査される。通常、被走査面5の位置には光導電性の感
光体が配置されていて、光スポットは実体的には感光体
を光走査することになる。
【0019】走査結像レンズを構成する2枚のレンズ
1、2のうち、光偏向器3側のレンズ1は、主走査断面
内において光偏向器3側に凹面を向けた正メニスカスレ
ンズである。また、上記レンズ1は、少なくとも1面が
非球面形状であり、副走査断面内において少なくとも1
面が主走査断面形状と異なる非収束性の面形状である。
被走査面5側に配置されたレンズ2は、少なくとも1面
が主走査断面内において非円弧形状を有し、かつこのレ
ンズ面における副走査断面内の曲率中心を主走査対応方
向に連ねた曲率中心が、主走査断面内において上記非円
弧形状とは異なる曲線となるように、上記副走査断面内
における曲率半径が主走査対応方向に変化している(請
求項1)。
【0020】レンズ2の光偏向器側の面の形状を図2を
用いて説明する。主走査対応方向及び副走査対応方向は
何れもレンズの光軸に直交する。図2において、Y軸を
主走査対応方向にとる。X軸はレンズ2の光軸方向であ
り、X軸の正の方向(図で右の方向)は光偏向器側であ
る。XY面が偏向面である。図2(a)において、X
(Y)は、偏向面内におけるレンズ2のレンズ面の形状
であり、非円弧形状である。図2(a)において、r
(η)は、主走査対応方向(Y方向)における位置座標
ηにおける副走査断面内の曲率半径を表している。曲率
半径r(η)は、位置座標ηに応じて変化し、位置ηに
おける副走査断面内の曲率中心を主走査対応方向へ連ね
た曲率中心線Lは、偏向面内において非円弧形状X
(Y)とは異なる曲線である。レンズ2の被走査面5側
の面は偏向面内において円弧形状であり、レンズ2は偏
向面内における屈折力が負である。
【0021】従って、図1に示す実施の形態は、主走査
対応方向に長い線像に結像された光束を、線像の結像位
置近傍に偏向反射面4をもつ光偏向器3により等角速度
的に偏向させ、偏向光束を結像走査レンズ1、2により
被走査面5上に光スポットとして集光せしめて被走査面
5の等速的な光走査を行う光走査装置である。そして、
走査結像レンズは上記光走査装置における走査結像レン
ズであって、2枚のレンズ1、2によって構成され、光
偏向器3側のレンズ1は、光偏向器3側に凹部を向けた
正メニスカスレンズで、少なくとも1面が非球面形状で
あり、副走査断面内において少なくとも1面が主走査断
面形状と異なる非収束性の面形状であり、被走査面5側
のレンズ2は、少なくとも1面が主走査断面内において
非円弧形状(図2(a)のX(Y))を有し、かつ、こ
のレンズ面における副走査断面内の曲率中心を主走査対
応方向に連ねた曲率中心が、主走査断面内において上記
非円弧形状とは異なる曲線となるように、上記副走査断
面内における曲率半径が主走査対応方向に変化している
(請求項1)。
【0022】また、2枚のレンズ1、2により構成され
る走査結像レンズの副走査方向の焦点距離をf、偏向反
射面と被走査面とを共役としたときの副走査方向の横倍
率をm、被走査面側のレンズの被走査面側レンズ面と被
走査面との光軸上の距離をLとしたとき、 f(1−m)/L<1.0 の関係になっている(請求項2)。そして、光偏向器3
側のレンズ1の被走査面5側レンズ面が、副走査断面内
において主走査断面形状と異なる非収束性の面形状であ
り(請求項3)、被走査5面側のレンズ2の被走査面側
レンズ面は、副走査断面内における曲率半径が主走査対
応方向で同一であり(請求項4)、被走査面5側のレン
ズ2は、偏向面内における屈折力が負となっている(請
求項5)。走査結像レンズを構成する2枚のレンズ1、
2は、光学樹脂を材料としてこれを成形した成形品であ
ってもよい(請求項6)。
【0023】
【実施例】次に、本発明にかかる走査結像レンズの実施
例を示す。光源11として半導体レーザを用い、光偏向
器3として、偏向反射面4の数が6で、偏向反射面4の
内接円半径が18mmの回転多面鏡を用いた。光路折り
曲げようミラー14の側から光偏向器3に入射する光束
の入射方向と走査結像光学系のレンズ1、2の光軸とが
なす角度は60度である。カップリングレンズ12はそ
の焦点距離f=12.5mmとし、シリンダレンズ13
としては、副走査対応方向の焦点距離fz=66.5m
mの平凸レンズを用いた。カップリングレンズ12を透
過した光束は1m先に集光する収束光である。偏向反射
面4の光束は、副走査対応方向に集光され、全体として
はY軸方向に長い線像になっている。以下、実施例を示
す。表1は実施例1を、表2は実施例2をそれぞれ示し
ている。表1 表2
【0024】図3、図4は、それぞれ実施例1、実施例
2における主走査方向と副走査方向の像面湾曲、等速特
性としてのfθ特性とリニアリティを示す。図3、図4
から明らかなように、主走査方向と副走査方向の像面湾
曲は0.5mm以下であり、極めて良好である。図1に
示す実施の形態では前述のようにサグが発生し、副走査
方向の像面湾曲は光軸に対して非対称となる。しかし、
上記何れの実施例においても、副走査方向の像面湾曲も
良好に補正されている。もし、さらに改善する必要があ
れば、走査結像レンズを偏向面内で「チルト」すること
も有効である。各実施例によれば、等速性(fθ特性)
が0.6%以内であって良好であり、主走査方向、副走
査方向ともに像面湾曲が良好に補正されているので、光
スポット系の像高による変動が小さく、良好な光走査が
可能である。
【0025】以上の実施例で、走査結像レンズ面を生産
上の課題の少ない比較的簡単な特殊面を組み合わせるこ
とで目的を達成できることを示したが、さらに複雑な特
殊面を組み合わせることにより、例えば光偏向器3側の
レンズ1の被走査面側の面を凹面とすることによっても
目的を達成することができる。被走査面5側のレンズ2
の被走査面側の面を特殊なトーリック面にすることによ
っても目的を達成することができる。
【0026】
【発明の効果】請求項1〜4記載の発明によれば、副走
査方向の横倍率を負で小さな値にしながら、最終光学素
子と被走査面との距離を一定の距離以上に確保すること
ができるため、システムのレイアウトが容易になり、各
種部品を配置するための空間的余裕が生じるとともに、
前記共役化機能と等速化機能を良好に保ちつつ、特に副
走査方向の部品精度や組付の公差に対する許容度を有効
に緩和させることができる。
【0027】請求項5記載の発明によれば、被走査面側
のレンズは光偏向器側のレンズと屈折力が異符号である
ため、温度変化に伴う結像位置の移動をキャンセルさせ
る効果がある。
【0028】請求項6記載の発明によれば、走査結像レ
ンズは、これをブラスチック等の樹脂の成形加工により
容易に作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる走査結像レンズを用いた光走査
装置の例を示す平面図である。
【図2】走査結像レンズのレンズ面形状を説明するため
の図である。
【図3】本発明の実施例1に関する像面湾曲及び等速化
特性を示す特性線図である。
【図4】本発明の実施例2に関する像面湾曲及び等速化
特性を示す特性線図である。
【符号の説明】
1 光偏向器側のレンズ 2 被走査面側のレンズ 3 光偏向器 4 偏向反射面 5 被走査面 11 光源 12 カップリングレンズ 13 シリンダレンズ
フロントページの続き Fターム(参考) 2H045 AA01 BA02 CA68 CB22 2H087 KA08 KA18 KA19 LA22 PA02 PA17 PB02 QA03 QA07 QA12 QA22 QA32 QA37 QA41 RA05 RA08 RA13 UA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主走査対応方向に長い線像に結像された
    光束を、上記線像の結像位置近傍に偏向反射面をもつ光
    偏向器により等角速度的に偏向させ、偏向光束を走査結
    像レンズにより被走査面上に光スポットとして集光せし
    めて被走査面の等速度的な光走査を行う光走査装置にお
    ける走査結像レンズであって、 上記走査結像レンズは2枚のレンズにより構成され、 光偏向器側のレンズは、主走査断面内において光偏向器
    側に凹面を向けた正メニスカスレンズで、少なくとも1
    面が非球面形状であり、副走査断面内において少なくと
    も1面が主走査断面形状と異なる非収束性の面形状であ
    り、 被走査面側のレンズは、少なくとも1面が主走査断面内
    において非円弧形状を有し、かつこのレンズ面における
    副走査断面内の曲率中心を主走査対応方向に連ねた曲率
    中心が、主走査断面内において上記非円弧形状とは異な
    る曲線となるように、上記副走査断面内における曲率半
    径が主走査対応方向に変化していることを特徴とする走
    査結像レンズ。
  2. 【請求項2】 2枚のレンズにより構成される走査結像
    レンズの副走査方向の焦点距離をf、偏向反射面と被走
    査面とを共役としたときの副走査方向の横倍率をm、被
    走査面側のレンズの被走査面側レンズ面と被走査面との
    光軸上の距離をLとしたとき、 f(1−m)/L<1.0 の関係を有する請求項1記載の走査結像レンズ。
  3. 【請求項3】 光偏向器側のレンズの被走査面側レンズ
    面が、副走査断面内において主走査断面形状と異なる非
    収束性の面形状であることを特徴とする請求項1または
    2記載の走査結像レンズ。
  4. 【請求項4】 被走査面側のレンズの被走査面側レンズ
    面は、副走査断面内における曲率半径が主走査対応方向
    で同一であることを特徴とする請求項1、2または3記
    載の走査結像レンズ。
  5. 【請求項5】 被走査面側のレンズは、偏向面内におけ
    る屈折力が負であることを特徴とする請求項1、2、3
    または4記載の走査結像レンズ。
  6. 【請求項6】 光学樹脂を材料とした成形品からなる請
    求項1、2、3、4または5記載の走査結像レンズ。
JP21434698A 1998-07-29 1998-07-29 走査結像レンズ Expired - Fee Related JP3748715B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21434698A JP3748715B2 (ja) 1998-07-29 1998-07-29 走査結像レンズ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21434698A JP3748715B2 (ja) 1998-07-29 1998-07-29 走査結像レンズ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000047127A true JP2000047127A (ja) 2000-02-18
JP3748715B2 JP3748715B2 (ja) 2006-02-22

Family

ID=16654253

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21434698A Expired - Fee Related JP3748715B2 (ja) 1998-07-29 1998-07-29 走査結像レンズ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3748715B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007328364A (ja) * 2007-08-06 2007-12-20 Canon Inc 走査型表示光学系
US7315409B2 (en) 2002-03-08 2008-01-01 Ricoh Company, Ltd. Optical scanning device and image forming apparatus using the same
US7728863B2 (en) 2003-05-29 2010-06-01 Ricoh Company, Ltd. Optical scanning device and image forming apparatus

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7315409B2 (en) 2002-03-08 2008-01-01 Ricoh Company, Ltd. Optical scanning device and image forming apparatus using the same
US7414765B2 (en) 2002-03-08 2008-08-19 Ricoh Company, Ltd. Optical scanning device and image forming apparatus using the same
US7728863B2 (en) 2003-05-29 2010-06-01 Ricoh Company, Ltd. Optical scanning device and image forming apparatus
JP2007328364A (ja) * 2007-08-06 2007-12-20 Canon Inc 走査型表示光学系
JP4533409B2 (ja) * 2007-08-06 2010-09-01 キヤノン株式会社 走査型表示光学系

Also Published As

Publication number Publication date
JP3748715B2 (ja) 2006-02-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5255113A (en) Pos-objective type optical scanner
EP0853253B1 (en) Optical scanning apparatus
JPH05346549A (ja) 走査光学装置
JP3222498B2 (ja) 走査光学系
JPH06281872A (ja) 光ビーム走査光学系
JP2623147B2 (ja) 光ビーム走査用光学系
JP3748715B2 (ja) 走査結像レンズ
JP3323354B2 (ja) 光走査装置
JP2956169B2 (ja) 走査光学装置
JP2000267030A (ja) 光走査装置
JP3364558B2 (ja) 単玉fθレンズおよび光走査装置
JP3320239B2 (ja) 走査光学装置
JPH1184304A (ja) 光走査装置
JP3420439B2 (ja) 光走査光学系及びそれを備えるレーザービームプリンタ
JPH0968664A (ja) 光ビーム走査用光学系
JPS63142317A (ja) 光ビ−ム走査装置
JP2982041B2 (ja) 非球面反射鏡及び光ビーム走査光学系
JPH10260371A (ja) 走査光学装置
JP3558837B2 (ja) 走査結像光学系および光走査装置
JP2000147407A (ja) 走査結像レンズおよび光走査装置
JPH112769A (ja) 光走査装置
JP2982042B2 (ja) 非球面反射鏡及び光ビーム走査光学系
JPS6321619A (ja) 面倒れ補正走査光学系
JP3558847B2 (ja) マルチビーム走査装置
JPH01200220A (ja) 光ビーム走査光学系

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041228

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050228

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050426

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050622

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20050628

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050906

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051104

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051129

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081209

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091209

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101209

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101209

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111209

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111209

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121209

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131209

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees