JP2000046960A - 赤外線検出装置 - Google Patents
赤外線検出装置Info
- Publication number
- JP2000046960A JP2000046960A JP10214042A JP21404298A JP2000046960A JP 2000046960 A JP2000046960 A JP 2000046960A JP 10214042 A JP10214042 A JP 10214042A JP 21404298 A JP21404298 A JP 21404298A JP 2000046960 A JP2000046960 A JP 2000046960A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- output
- signal
- popcorn noise
- voltage
- detection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
- Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
- Burglar Alarm Systems (AREA)
- Alarm Systems (AREA)
Abstract
作しない赤外線検出装置を提供する。 【解決手段】 焦電素子1と、焦電素子からの電流信号
を電圧信号に変換するI/V変換回路2と、I/V変換
回路からの信号を増幅する低周波電圧増幅部3aおよび
高周波電圧増幅部3bと、低周波増幅部3aからの出力
が所定値を超えると発報信号を出力する発報部4と、高
周波電圧増幅部3bからの出力が所定値を超えると、ポ
ップコーンノイズ検知信号を出力するポップコーンノイ
ズ検知部5と、ポップコーンノイズ検出信号を受信する
と所定時間のみI/V変換回路2の出力を制限する出力
制御回路6と、を備える赤外線検出装置において、一度
ポップコーンノイズを検知するとその後一定時間はポッ
プコーンノイズを検知する感度が、低下することを特徴
とする赤外線検出装置。
Description
る赤外線エネルギーを検出し、人体の存在や移動の検知
を行う赤外線検出装置に関するものである。
ク図である。赤外線の検出部としては、焦電素子1が広
く利用されており、レンズ系等を用いて検知エリア内か
らの赤外線を焦電素子1に集め、焦電素子1からは集め
られた赤外線量の変化に応じた電流が出力される。焦電
素子1から出力された電流は、I/V変換回路2におい
て電圧に変換された後、更に電圧増幅部3で増幅され
る。発報部4は、図8(c)に示すような第1の電圧増
幅部3aで増幅された出力が、予め定められた所定値V
h0又はVl0を超えたときに、検知エリア内に人体が
存在・移動するとして図8(d)に示す発報信号Q0を
出力する。
体の動きに合わせて設定されており、第1の電圧増幅部
3aには、大凡1Hzを中心とするバンドパスフィルタ
が付加されている。これにより、人体に対する感度を上
げることが可能になるとともに、人体の移動に関係しな
いと思われる帯域の信号により誤動作が生じることを防
止することができるようになっている。
イズと呼ばれる単発性のノイズ出力が生じることがあ
る。ポップコーンノイズは、焦電素子1を構成する焦電
体基板や支持台、接着剤、回路基板等の熱膨張率の違い
により、焦電体基板や電極といった素子材料の欠陥部や
ダイシング等により生じるピッチング部、マイクロクラ
ック部等に圧縮・引っ張りのストレスが集中し、不要な
電荷が発生するために起こると考えられている。
ズ出力であるポップコーンノイズに対して、第1の電圧
増幅部3aより高い周波数を選択して、I/V変換回路
2の出力を増幅する第2の電圧増幅部3bを設けてい
る。焦電素子1においては、人体等の移動による出力と
比較してポップコーンノイズは、はるかに立ち上がりが
早い。そこで、第2の電圧増幅部3bは、数十Hz以上
の成分を通過させる高帯域通過フィルタの特性を有して
おり、これによりポップコーンノイズを人体の移動によ
る出力と、区別できることになる。
図9(b)に示すような第2の電圧増幅部3bから出力
された信号が予め定めた所定値Vh1を超えたところ
で、焦電素子1からポップコーンノイズが、出力された
として出力制御回路6に対して図9(e)に示すような
ポップコーンノイズ検出信号P1を出力する。出力制御
回路6は、ポップコーンノイズ検知部5からポップコー
ンノイズ検出信号が入力されると、数秒間T1にわたり
スイッチ回路7を通してI/V変換回路2に対し、図9
(f)に示すような出力制御信号Q1を出力する。
出力制御信号が出力されている間、I/V変換回路2の
変換インピーダンスを下げて、出力を低下させる。これ
により、図9(c)に示すような第1の電圧増幅部3a
から出力される信号が発報部4に入力されたとしても、
予め定めた所定値Vh0又はVl0を超えないようにな
るため、図9(d)に示すように発報信号が外部に出力
されることはなく、ポップコーンノイズによる誤作動を
防止することが可能となる。
路7がオフするときにスイッチングノイズがI/V変換
回路2の出力に発生することがある。このスイッチング
ノイズに関して、以下簡単に図7及び図11を用いて、
その発生のメカニズムについて述べる。なお、図11は
図7に示すI/V変換回路2及びスイッチ回路7の具体
的なブロック図である。ここで、コンデンサ12はI/
V変換を行う容量であり、この容量をCfとするとイン
ピーダンスZ=1/(ω・Cf)=1/(2π・f・Cf)
でI/V変換が行なわれる。ちなみに、ここではf=1
Hz、Cf=6pFであるのでこのインピーダンスは、
非常に高いものとなっている。従って、入力端子SIN
も非常にインピーダンスの高い端子となる。
7に対しての出力制御信号が切れる時,FET10のゲ
ート電圧は、HighからLowになってΔV1ほど変
化することになるが、FET10のゲートとソース間に
は寄生容量11が存在するので、この寄生容量11の容
量をCpaとすると、Q=Cpa・ΔV1の電荷が貯ま
ることになる。また、前述のように入力端子SINは非
常にインピーダンスが高いので、この電荷はすぐには放
電されない。よって、コンデンサ12の容量をCfとす
ると、コンデンサ12の両端にはΔV2=Q/Cf=
(Cpa・ΔV1)/Cfの電圧が、生じることにな
る。ここで、入力端子SINはオペアンプ9により基準
電圧に仮想接地されており、このΔV2が出力端子OU
Tの電圧変化として、現れることになる。このΔV2
が、所謂スイッチングノイズと呼ばれるものである。
るので、第1の電圧増幅部は低帯域通過フィルタの特性
を有しているため大部分除去されて、検知部4に入力さ
れたとしても、予め定めた所定値を超えないために検知
信号が外部に出力されることはない。しかし、第2の電
圧増幅部は高帯域通過フィルタの特性を有しているた
め、このスイッチングノイズ即ち図10(a)に示すN
sが、第2の電圧増幅部3bによって、図10(b)に
Noutとして示すように増幅されて出力され、ポップ
コーンノイズ検知部5からは図10(c)に示すポップ
コーンノイズ検出信号P2として出力され、再び出力制
御回路6がスイッチ回路7を通してI/V変換回路2
へ、図10(d)に示すような出力制御信号Q2を出力
することになる。従って、出力制御回路6は図10
(d)に示すようにオン・オフを繰り返す発信状態に陥
ってしまい、I/V変換回路2の出力が低下した状態が
継続することになり、赤外線検出感度が低下してしまう
という問題点があった。
成されたものであり、その目的とするところは、焦電素
子からのポップコーンノイズを以って検出対象を検出し
たとして、発報信号を出力してしまう所謂誤報をなくす
とともに、検出感度を不必要に長期間低下させてしまう
ことにより、本来の人体の存在や移動の検知ができなく
なる所謂失報を防ぐ、優れた赤外線検出装置を提供する
ことにある。
ポップコーンノイズを出力する恐れのある焦電素子と、
該焦電素子から出力された電流信号を電圧信号に変換す
るI/V変換回路と、該I/V変換回路からの電圧信号
を増幅する第1の電圧増幅部と、該第1の電圧増幅部か
らの出力電圧が予め定められた所定値を超えると、発報
信号を出力する発報部と、前記第1の電圧増幅部より高
い周波数を選択して前記I/V変換回路からの電圧信号
を増幅する第2の電圧増幅部と、該第2の電圧増幅部か
らの電圧出力が予め定めた所定値を超えるとポップコー
ンノイズ検出信号を出力するポップコーンノイズ検知部
と、前記ポップコーンノイズ検出信号を受信すると予め
定められた時間のみ、前記I/V変換回路2の出力を制
御する出力制御回路と、を備える赤外線検出装置におい
て、一度ポップコーンノイズを検知するとその後一定時
間はポップコーンノイズを検知する感度が低下すること
を特徴とするものである。
外線検出装置において、この第2の電圧増幅部は、一度
ポップコーンノイズを検出するとその後一定時間はポッ
プコーンノイズを検知する感度が、低下することを特徴
とするものである。
外線検出装置において、このポップコーンノイズ検知部
は、一度ポップコーンノイズを検出するとその後一定時
間はポップコーンノイズを検知する検知レベルが、低下
することを特徴とするものである。
置の第1の実施の形態を図1、図2及び図4又第2の実
施の形態を図3、図5、及び図6に基づいて、夫々詳細
に説明する。
の実施の形態に係る赤外線検出装置のブロック図であ
る。また図2は上記赤外線検出装置の動作を説明するタ
イミングチャートであり、図4は上記赤外線検出装置の
ポップコーンノイズ検知部5の要部回路図である。本実
施の形態の赤外線検出装置は、焦電素子1と、I/V変
換回路2と、第1の電圧増幅部3aと、第2の電圧増幅
部3bと、発報部4と、ポップコーンノイズ検知部5
と、出力制御回路6、スイッチ回路7及びスイッチ回路
8とから構成される。 焦電素子1は、検知エリア内か
ら輻射される赤外線量の変化に応じた電流を出力する。
された検出電流を電圧に変換するものである。電圧に変
換された信号は分岐され、一方は第1の電圧増幅部3a
に入力され、他方は第2の電圧増幅部3bに入力され
る。
2から入力された信号を増幅して発報部4に入力する。
なお、第1の電圧増幅部3aは、人体の移動のスピード
に応じた1Hz付近の成分を通過させる帯域通過フィル
タの特性を有している。
力された信号と予め設定された所定値とをコンパレータ
にて比較し、第1の電圧増幅部3aから入力された信号
が所定値以上の振幅を有している場合、発報信号を出力
する。
部3aより高い周波数を選択してI/V変換回路2の出
力を増幅する。焦電素子1において人体等の移動による
出力と比較してポップコーンノイズは、はるかに立ち上
がりが早い。そこで、第2の電圧増幅部3bは、数十H
z以上の成分を通過させる高帯域通過フィルタの特性を
有している。これによりポップコーンノイズを人体の移
動による出力と区別できる。ただし、必要以上に高い周
波数を有する信号を通過させると、S/N比が悪化し、
ポップコーンノイズが雑音に埋もれることになる。そこ
で、本実施の形態では、数十Hzから数百Hzの成分を
通過させる帯域通過フィルタの特性を第2の電圧増幅部
3bに与えている。
にNout1として示すような第2の電圧増幅部3bの
出力が、予め定めた所定値Vh1又はVl1以上の振幅
を有している場合、制御回路6に対して図2(c)に示す
ようなポップコーンノイズ検出信号P3を出力する。
4に示すように2つのコンパレータにて構成されるウィ
ンドコンパレータであり、第2の電圧増幅部3bから入
力された信号SWINが、コンパレータの正負の基準電
圧Vh1,Vl1を超えているか否かを判断する。即ち
第2の電圧増幅部3bから出力された信号が、予め定め
られた基準電圧Vh1及びVl1と比較される。ここ
で、SWIN>Vh1あるいはSWIN<Vl1の時に
ポップコーンノイズを検知したと判断して、ップコーン
ノイズ検知信号を出力する。
号が入力されると予め定めた時間T1にわたって、スイ
ッチ回路7を通してI/V変換回路2に対し図2(d)に
示す出力制御信号Q1を出力するが、このとき同時にス
イッチ回路8を通して第2の電圧増幅部3bに対して
も、予め定めた時間T2にわたって図2(e)に示す利得
抑制信号Q3を出力する。なおポップコーンノイズは、
発生するとすぐに減衰し、持続性がない。実際にポップ
コーンノイズを計測すると、出力のピークレベルは様々
であるものの、そのパルス幅は数ms以下であることが
分かった。そこで上述したI/V変換回路2の変換イン
ピーダンスを下げるとともに、第2の電圧増幅部3bの
利得を下げるには、出力制御信号Q1や利得抑制信号Q
3を出力する時間T1,T2は、数秒程度且つT1<T
2に設定するのが好ましい。
程度であり、ポップコーンノイズの大きさ0.1mV〜
0.2Vにくらべかなり小さい。そこでスイッチ回路8
は、出力制御回路6から利得抑制信号が出力されている
間は、第2の電圧増幅部3bの利得を下げる。これによ
り、スイッチ回路8がオフするときI/V変換回路2に
おいて生じるスイッチングノイズの信号レベルは、図2
(b)にNout2として示す第2の電圧増幅部3bの出
力のように下げられる。
出力がポップコーンノイズ検知部5において所定の値V
h1又はVl1を超えないため、ポップコーンノイズ検
出信号はポップコーンノイズ検知部5からは出力せず
に、再びスイッチ回路7がオンすることはない。但し、
この時第2の電圧増幅部3bの利得はゼロにはならず、
スイッチングノイズをポップコーンノイズ検出信号とし
て出力しない程度に下げられる。それゆえに、利得抑制
信号が出力されている間T2でもあっても図2(b)に示
すNout3のような振幅の大きなポップコーンノイズ
が、焦電素子1において発生した場合でも図2(c)にP
4として示すように、ポップコーンノイズ検知部5が、
これを検出することが可能となる。つまり、I/V変換
回路2の出力制御の状態においても振幅の大きなポップ
コーンノイズに対しては、その除去が可能となるので、
焦電素子1からのポップコーンノイズを以って検出対象
を検出したとして、発報信号を出力してしまう所謂誤報
を防ぐことができる。 [第2の実施の形態]図3は本発明の第2の実施の形態
に係る赤外線検出装置のブロック図である。また図5は
赤外線検出装置のポップコーンノイズ検知部の動作説明
図であり、図6は赤外線検出装置の動作を説明するタイ
ミングチャートである。
子1と、I/V変換回路2と、第1の電圧増幅部3a
と、第2の電圧増幅部3bと、発報部4と、ポップコー
ンノイズ検知部5と、出力制御回路6、スイッチ回路7
及びスイッチ回路9とから構成される。なお、本実施の
形態の赤外線検出装置の基本構成は、第1の実施の形態
とよく似ており、同じ部分については同一の番号を付し
てその詳細な説明を省略する。
信号P1が入力されると、図6(d)に示すように予め
定めた時間T1にわたり、スイッチ回路7を通してI/
V変換回路2に対して出力制御信号Q1を出力するが、
このとき同時にスイッチ回路9を通してポップコーンノ
イズ検知部5に対しても、図6(e)に示すように予め
定めた時間T3にわたり、検知レベル抑制信号Q4を出
力する。
回路6から検知レベル抑制信号Q4が出力されている
間、ポップコーンノイズ検知レベルを下げ、ポップコー
ンノイズ検知信号を出しにくする。具体的には、図5に
示すように基準電圧Vh1をより高い方向Vh2へシフ
トするか、あるいは、基準電圧Vl1をより低い方向V
l2へシフトする。これにより図6(b)に示すよう
に,この第2の電圧増幅部3bからの出力がポップコー
ンノイズ検知部5において所定の値Vh2又はVl2を
越えないため、ポップコーンノイズ検出信号はポップコ
ーンノイズ検知部5から出力されない。
は、実際に計測するとそのパルス幅は数ms以下である
ので、前記I/V変換回路2の変換インピーダンスを下
げるとともに、ポップコーンノイズ検知部5の検知レベ
ルを下げるには、出力制御信号Q1や検知レベル抑制信
号Q4を出力する時間T1,T2は、数秒程度且つT1
<T2に設定するのが好ましい。
Tは、N型のMOS−FETを使用しているが、一般的
にはP型のMOS−FETを用いる場合も十分考えられ
る。その際スイッチは、制御信号がLowからHigh
に成った時にオフすることになりその際生じるノイズの
向きは負となる。従って、I/V変換回路2で生じるス
イッチングノイズの向きは、スイッチ回路7の回路構成
が、決まれば一意に決まることになり、ポップコーンノ
イズ検知部5において、ポップコーンノイズ検知レベル
を下げる場合は、基準電圧Vh1とVl1の両方をシフ
トさせる必要はなく、どちらか一方をシフトさせればよ
いことになる。ここで、検知レベルを下げているという
ことは、当然ポップコーンノイズも検出しにくくなって
おり本来なら好ましい状態とは言えないが、基準電圧の
一方はシフトする必要がないということは、その方向の
感度は下がらないことになり、その方向のポップコーン
ノイズに対しては全く感度が、下がることがないと言う
効果を生む 又、検知レベル抑制信号Q4が第2の電圧増幅部3bの
出力のような信号経路に影響を与えれば、この影響はす
ぐさまポップコーンノイズによるものと同等に扱われる
ので、その信号の大きさや周波数など注意が必要とな
る。しかし、この検知レベル抑制信号Q4は、図4に示
すようにコンパレーターのウィンドウ基準電圧端子に入
力され、第2の電圧増幅部3bの出力が入力される端子
とは別になるので、両者の信号の干渉はほとんど無視で
きることになる。つまり直接ポップコーンノイズ信号経
路に影響を与えることなく、検知レベルを下げることが
可能となる。
明にあっては、焦電素子からのポップコーンノイズを以
って検出対象を検出したとして、発報信号を出力してし
まう所謂誤報をなくすとともに、検出感度を不必要に長
期間低下させてしまうことにより、本来の人体の存在や
移動の検知ができなくなる所謂失報を防ぐ、優れた赤外
線検出装置を提供するという奏する。
の状態においても振幅の大きなポップコーンノイズに対
しては、その除去が可能であるので、高い信頼性で誤動
作を防ぐことができるという効果を奏する。
ーンノイズ検出の信号経路に直接影響を与えずに検知レ
ベルを変えることができ且つ、一方向のポプコンノイズ
に対しては全く感度が、下がることがなく高い信頼性で
誤動作を防ぐことができるという効果を奏する。
置を示すブロック図である。
グチャートである。
置を示すブロック図である。
部の要部回路図である。
部の動作説明である。
グチャートである。
る。
作を説明するタイミングチャートである。
時における動作を説明するタイミングチャートである。
ングチャートである。
イッチ回路を示す回路図である。
路 8 第2の電圧増幅部の利得を低下せしめるスイッチ
回路 9 ポップコーンノイズ検知部の検知レベルを低下せ
しめるスイッチ回路
るので、第1の電圧増幅部は低帯域通過フィルタの特性
を有しているため大部分除去されて、発報部4に入力さ
れたとしても、予め定めた所定値を超えないために検知
信号が外部に出力されることはない。しかし、第2の電
圧増幅部は高帯域通過フィルタの特性を有しているた
め、このスイッチングノイズ即ち図10(a)に示すN
sが、第2の電圧増幅部3bによって、図10(b)に
Noutとして示すように増幅されて出力され、ポップ
コーンノイズ検知部5からは図10(c)に示すポップ
コーンノイズ検出信号P2として出力され、再び出力制
御回路6がスイッチ回路7を通してI/V変換回路2
へ、図10(d)に示すような出力制御信号Q2を出力
することになる。従って、出力制御回路6は図10
(d)に示すようにオン・オフを繰り返す発振状態に陥
ってしまい、I/V変換回路2の出力が低下した状態が
継続することになり、赤外線検出感度が低下してしまう
という問題点があった。
4に示すように2つのコンパレータにて構成されるウィ
ンドコンパレータであり、第2の電圧増幅部3bから入
力された信号SWINが、コンパレータの正負の基準電
圧Vh1,Vl1を超えているか否かを判断する。即ち
第2の電圧増幅部3bから出力された信号が、予め定め
られた基準電圧Vh1及びVl1と比較される。ここ
で、SWIN>Vh1あるいはSWIN<Vl1の時に
ポップコーンノイズを検知したと判断して、ポップコー
ンノイズ検知信号を出力する。
回路6から検知レベル抑制信号Q4が出力されている
間、ポップコーンノイズ検知レベルを下げ、ポップコー
ンノイズ検知信号を出しにくくする。具体的には、図5
に示すように基準電圧Vh1をより高い方向Vh2へシ
フトするか、あるいは、基準電圧Vl1をより低い方向
Vl2へシフトする。これにより図6(b)に示すよう
に,この第2の電圧増幅部3bからの出力がポップコー
ンノイズ検知部5において所定の値Vh2又はVl2を
越えないため、ポップコーンノイズ検出信号はポップコ
ーンノイズ検知部5から出力されない。
Tは、N型のMOS−FETを使用しているが、一般的
にはP型のMOS−FETを用いる場合も十分考えられ
る。その際スイッチは、制御信号がLowからHigh
に成った時にオフすることになりその際生じるノイズの
向きは負となる。従って、I/V変換回路2で生じるス
イッチングノイズの向きは、スイッチ回路7の回路構成
が、決まれば一意に決まることになり、ポップコーンノ
イズ検知部5において、ポップコーンノイズ検知レベル
を下げる場合は、基準電圧Vh1とVl1の両方をシフ
トさせる必要はなく、どちらか一方をシフトさせればよ
いことになる。ここで、検知レベルを下げているという
ことは、当然ポップコーンノイズも検出しにくくなって
おり本来なら好ましい状態とは言えないが、基準電圧の
一方はシフトする必要がないということは、その方向の
感度は下がらないことになり、その方向のポップコーン
ノイズに対しては全く感度が、下がることがないと言う
効果を生む 又、検知レベル抑制信号Q4が第2の電圧増幅部3bの
出力のような信号経路に影響を与えれば、この影響はす
ぐさまポップコーンノイズによるものと同等に扱われる
ので、その信号の大きさや周波数など注意が必要とな
る。しかし、この検知レベル抑制信号Q4は、図4に示
すようにコンパレーターのウィンドウ基準電圧端子に入
力され、第2の電圧増幅部3bの出力が入力される端子
とは別になるので、両者の信号の干渉はほとんど無視で
きることになる。つまり直接ポップコーンノイズ信号経
路に影響を与えることなく、検知レベルを下げることが
可能となる。
明にあっては、焦電素子からのポップコーンノイズを以
って検出対象を検出したとして、発報信号を出力してし
まう所謂誤報をなくすとともに、検出感度を不必要に長
期間低下させてしまうことにより、本来の人体の存在や
移動の検知ができなくなる所謂失報を防ぐ、優れた赤外
線検出装置を提供するという効果を奏する。
Claims (3)
- 【請求項1】 ポップコーンノイズを出力する恐れのあ
る焦電素子と、該焦電素子から出力された電流信号を電
圧信号に変換するI/V変換回路と、該I/V変換回路
からの電圧信号を増幅する第1の電圧増幅部と、該第1
の電圧増幅部からの出力電圧が予め定められた所定値を
超えると発報信号を出力する発報部と、前記第1の電圧
増幅部より高い周波数を選択して前記I/V変換回路か
らの電圧信号を増幅する第2の電圧増幅部と、該第2の
電圧増幅部からの電圧出力が予め定めた所定値を超える
とポップコーンノイズ検出信号を出力するポップコーン
ノイズ検知部と、前記ポップコーンノイズ検出信号を受
信すると予め定められた時間のみ、前記I/V変換回路
2の出力を制御する出力制御回路と、を備える赤外線検
出装置において、一度ポップコーンノイズを検知すると
その後一定時間は、ポップコーンノイズを検知する感度
が低下することを特徴とする赤外線検出装置。 - 【請求項2】 一度ポップコーンノイズを検知すると、
その後一定時間は第2の電圧増幅部の利得が、低下する
ことを特徴とする請求項1記載の赤外線検出装置。 - 【請求項3】 一度ポップコーンノイズを検知すると、
その後一定時間はポップコーンノイズ検知部の検知する
検知レベルが、低下することを特徴とする請求項1記載
の赤外線検出装置。
Priority Applications (11)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21404298A JP3829484B2 (ja) | 1998-07-29 | 1998-07-29 | 赤外線検出装置 |
DE69943177T DE69943177D1 (de) | 1998-02-27 | 1999-02-24 | Infrarot-Strahlungsdetektor |
EP99103529A EP0939311B1 (en) | 1998-02-27 | 1999-02-24 | Infrared-rays detector |
SG1999001523A SG73625A1 (en) | 1998-02-27 | 1999-02-25 | Infrared-rays detector |
US09/257,509 US6313462B1 (en) | 1998-02-27 | 1999-02-25 | Infrared-rays detector |
CNB991025733A CN1277108C (zh) | 1998-02-27 | 1999-02-26 | 红外线探测器 |
CNB2005100650903A CN100422700C (zh) | 1998-02-27 | 1999-02-26 | 红外线探测器 |
CNB2005100651681A CN100422701C (zh) | 1998-02-27 | 1999-02-26 | 红外线探测器 |
TW88102993A TW417073B (en) | 1998-06-26 | 1999-02-26 | Infrared-rays detector |
KR10-1999-0006619A KR100376724B1 (ko) | 1998-02-27 | 1999-02-27 | 적외선 검출기 |
HK00100059.8A HK1021023A1 (en) | 1998-02-27 | 2000-01-05 | Infrared-rays detector |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21404298A JP3829484B2 (ja) | 1998-07-29 | 1998-07-29 | 赤外線検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000046960A true JP2000046960A (ja) | 2000-02-18 |
JP3829484B2 JP3829484B2 (ja) | 2006-10-04 |
Family
ID=16649321
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21404298A Expired - Fee Related JP3829484B2 (ja) | 1998-02-27 | 1998-07-29 | 赤外線検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3829484B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002071832A (ja) * | 2000-08-28 | 2002-03-12 | Matsushita Electric Works Ltd | 赤外線検出装置 |
JP2005134118A (ja) * | 2003-10-28 | 2005-05-26 | Matsushita Electric Works Ltd | 赤外線検出装置 |
-
1998
- 1998-07-29 JP JP21404298A patent/JP3829484B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002071832A (ja) * | 2000-08-28 | 2002-03-12 | Matsushita Electric Works Ltd | 赤外線検出装置 |
JP2005134118A (ja) * | 2003-10-28 | 2005-05-26 | Matsushita Electric Works Ltd | 赤外線検出装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3829484B2 (ja) | 2006-10-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6806766B2 (en) | BTL amplifying system | |
EP0939311A2 (en) | Infrared-rays detector | |
JP2000046960A (ja) | 赤外線検出装置 | |
JP3385971B2 (ja) | 赤外線検出装置 | |
JP3829483B2 (ja) | 赤外線検出装置 | |
JP3105846B2 (ja) | 広帯域電力増幅器 | |
JP2000162324A (ja) | 赤外線検出装置 | |
US7834692B2 (en) | Peak detector with active ripple suppression | |
JP3446619B2 (ja) | 赤外線検出装置 | |
JP2597482Y2 (ja) | 光電スイッチ | |
JP3654154B2 (ja) | 赤外線式人体検知装置 | |
JP2002071832A (ja) | 赤外線検出装置 | |
JPH0756544Y2 (ja) | ビデオ同期検波回路 | |
JPS6222958Y2 (ja) | ||
JPH11248532A (ja) | 赤外線検出装置 | |
JPS58213568A (ja) | ビデオ・クランプ補正回路 | |
JPS5937909Y2 (ja) | 電波警報装置 | |
JPS5938555B2 (ja) | 移動物体検知装置 | |
JPS5925986B2 (ja) | 方向探知機 | |
JPH0787333B2 (ja) | アクテイブフイルタ | |
JPH0547023B2 (ja) | ||
JPH0835882A (ja) | 焦電型赤外線センサ回路および赤外線検出回路 | |
JPH01288072A (ja) | 自動バイパス装置 | |
JPH05110395A (ja) | 2値化しきい値設定回路 | |
JPH0318128A (ja) | 受信機のアラーム回路 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050216 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060612 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060620 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060703 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090721 Year of fee payment: 3 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090721 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090721 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100721 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100721 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110721 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120721 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120721 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130721 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |