JP2000046492A - 熱交換器用スケール除去装置 - Google Patents

熱交換器用スケール除去装置

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JP2000046492A JP10215620A JP21562098A JP2000046492A JP 2000046492 A JP2000046492 A JP 2000046492A JP 10215620 A JP10215620 A JP 10215620A JP 21562098 A JP21562098 A JP 21562098A JP 2000046492 A JP2000046492 A JP 2000046492A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 据え付けによる問題がなく、昇降装置をスム
ーズに立て起こし、上昇させ、その先端にあるランスを
信頼性のある仕方で洗浄位置へ送り出す、構造が簡単
で、しかも作業性のよいスケール除去装置を提供する。 【解決手段】 蒸気発生器は、胴部1内に水平に配置さ
れた複数の管支持板13a,13bと、胴部内にチュー
ブレーンSを画成するように各管支持板を貫いて延びる
伝熱管12と、胴部にある1対の検査穴1aとを有し、
各管支持板のチューブレーンに対応する部分にフロース
ロット1bがある。スケール除去装置10のガイドレー
ルアセンブリ30は、チューブレーンを利用して最下方
の水平な管支持板上に装着され、昇降装置50を支持し
た移動・接続台車組立体40はこのガイドレールアセン
ブリに沿って移動する。昇降装置はワイヤ25c及びシ
リンダ60を併用して立て起こされ、ランスと共にフロ
ースロットを通り上方に延びる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば原子力発電
プラントにおいて用いられる蒸気発生器のような熱交換
器に関し、特に、熱交換器の管群内のスケールを除去す
るための除去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】熱交換器は様々な産業分野
で比較的に広く使用される装置であるが、使用に伴って
内部の伝熱管や管支持板にスケールと呼ばれる汚れが生
じるので、熱交換器の性能を維持するためこの汚染物を
取り除く必要がある。管支持板には、伝熱管を通すため
の通常ベック穴(BEC = Broached Egg Crater)と
称される異形の穴が形成されており、該穴を画成する壁
面と伝熱管の外周面との間には隙間が存在するので、該
隙間近傍の伝熱管の外周面、特に管支持板の下面側にス
ケールが付着しやすい。
【0003】このようなスケールを除去するために、従
来、様々なスケール除去装置が提案され開発されてき
た。原子力発電プラント用の熱交換器である蒸気発生器
は、作業員が所定量以上の放射線の照射を受けないよう
にするという健康管理上の制限があるほか、相当に大形
の設備であるにもかかわらず、その内部にある伝熱管
は、非常に多数の本数に達し、密に詰まって配設されて
おり、しかも、各伝熱管は、その直径が約22mm程度
と細く、かつ比較的に薄肉のものであって、強い衝撃を
受ければ損傷する可能性もある。また、蒸気発生器内に
は、例えば7枚というように複数の管支持板が設けられ
ており、管支持板間の距離は、蒸気発生器全体の高さに
比べればはるかに短いので、このような諸々の条件を踏
まえてスケール除去装置を構成しなければならない。そ
のため、総合的にみて満足しうるようなスケール除去装
置は、未だ提供されていない。
【0004】例えば、本出願人の特開平9−02610
7号公報に記載された蒸気発生器の洗浄装置は、図17
に総括的に符号200で示すように、挿入機構201と
案内機構210とを具備し、挿入機構201は、手前側
に駆動装置202を有すると共に、先端側に固定板20
3を有し、第2ジャッキ204の作動で固定すると共
に、手前側と先端側の中間に受け板206及び第1ジャ
ッキ209を設けて、案内機構210を上方へ90度方
向転換させる機構としている。また、案内機構210
は、曲面が移動できるように多数の短冊形の押え板21
1に分割され、案内機構210の背面には、高圧ホース
及び電線ケーブル207を取り付け可能とし、案内機構
210の先端部には、洗浄部本体208を設け、そこに
ある噴射ノズルは180度回転できる機構としている。
【0005】しかし、この特開平9−026107号公
報に記載の洗浄装置200では、噴射ノズルの送りは、
案内機構210の水平部の矢印方向への一方向のみの移
動に依拠しているため、駆動装置202の力の作用方向
が案内機構210の水平部と少しでも整列していない
と、送りが円滑に行われない問題がある。蒸気発生器の
胴部には、直径方向に対峙して1対のハンドホール即ち
検査穴が設けられており、上述の洗浄装置200の挿入
機構201はこの1対のハンドホール間に架け渡される
ものであるが、上記1対のハンドホールは、設計上、互
いに直径方向に正確に整列して形成されているはずであ
るにも拘わらず、実際上は、許容されている製造公差の
ために両ハンドホールの中心間には若干の上下方向の偏
心が避けられない。そのため、特開平9−026107
号公報記載の洗浄装置では、第2ジャッキ204を使っ
て手動で挿入機構201の位置を調節している。これ
は、構成を複雑にするだけでなく、作業性を悪化させ、
製造コストの低下となる。
【0006】また、上述の特開平9−026107号公
報に記載の案内機構210は、上述したように多数(4
0〜50個)の短冊形の押え板211に分割されている
が、伝熱管212を損傷しないようにするためには、各
押え板211に伝熱管ガイド機構が必要になり、これで
は構造が非常に複雑となり、このように複雑な装置を実
用に供することは実質的に困難である。
【0007】また、本出願人の特開平9−090084
号公報に開示された別のスケール除去装置300は、図
18及び図19に示すように、ノズル装置302が管支
持板のフロースロットを通り上方の洗浄位置へ到達しう
るように、最下段と最上段の管支持板の間を伸縮可能な
入れ子式昇降装置301を備えている。この昇降装置3
01は複数段に伸縮可能な入れ子式シリンダ303と、
同入れ子式シリンダ303の下端が固定され左右に複数
個の走行ローラ及び最下端に支持ローラ(特開平9−0
90084号公報の図3及び図4参照)を設けられた支
持台304とを有している。また、この昇降装置301
は、蒸気発生器の対向するハンドホールに架け渡された
走行レール305上を支持台304が移動可能である。
そして、この昇降装置301は、それに結んだ4本のワ
イヤ306の操作によってハンドホールから走行レール
305に沿って蒸気発生器内に搬入して鉛直に立て起こ
されるようになっている
【0008】しかし、このスケール除去装置300にお
いても、走行レール305が蒸気発生器のハンドホール
間に架け渡されるため、上述の特開平9−026107
号公報に記載の案内機構210と同様の問題が生じるだ
けでなく、昇降装置301の入れ子式シリンダ303の
搬入・立て起こしをリジッドではない4本のワイヤ30
6の操作によっておこなうので、各ワイヤに対応したウ
インチ306a〜306dの操作が必要である。しか
も、入れ子式シリンダ303を立てるときと倒すときと
では、各ワイヤの角度を微妙に調節しなければならず、
ウインチの制御が煩雑となり、高コストの熟練作業員を
必要とする。
【0009】更に、昇降装置の先端に連結されるフレキ
シブルランスの従来例としては、同様に本出願人の特開
平9−079505号公報に記載のものがある。このフ
レキシブルランス400は、図20及び図21に示すよ
うに、2枚の薄い帯状のバネ鋼板401で注水ホース4
02と光ファイバ406と窒素ガスホース403とを挟
み、1対の送りドラム405により繰り出す。バネ鋼板
401の両縁は粘着テープ404により留められてい
る。このように、フレキシブルランス400は全体を帯
状に整形しつつ、繰り出され、伝熱管の列間に挿入し
て、スケールを洗い流すものである。
【0010】しかし、このフレキシブルランスも幾つか
の解決すべき問題を含んでいる。例えば、2枚のバネ鋼
板401を曲げたときに両者間にズレが起こり、これが
ランス先端にある洗浄ノズルの角度等に影響を及ぼし
て、効果的なスケール洗浄を困難にする可能性があり、
また、送りドラム405によるフレキシブルランスの繰
り出しでは、通常ゴム製である送りドラム405とバネ
鋼板401との間に滑りが起こって、フレキシブルラン
スの繰り出しに悪影響が出ることが容易に予測される。
【0011】従って、本発明の一般的な目的は、蒸気発
生器内への据え付けにより問題が生ずることなく、昇降
装置を蒸気発生器内でスムーズに立て起こし、上昇さ
せ、その先端にあるフレキシブルランスを信頼性のある
仕方で洗浄位置へ送り出すことができる、構造が簡単
で、しかも作業性のよい熱交換器管群内のスケール除去
装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的から、請求項1
に係る本発明の熱交換器用スケール除去装置は、胴部
と、該胴部の横断方向に該胴部内に水平に配置された複
数の管支持板と、前記胴部内にチューブレーンを画成す
るように前記各管支持板を貫いて列状に延びる複数の伝
熱管と、前記管支持板のうちの少なくとも1つの管支持
板の直上に直径方向に対峙して前記胴部に形成された1
対の検査穴とを有し、前記各管支持板の、前記チューブ
レーンに対応する部分には、フロースロットが形成され
ている熱交換器に適用されるスケール除去装置であっ
て、(a)前記管支持板のうちの少なくとも1つの管支
持板上に装着されるガイドレールアセンブリと、(b)
該ガイドレールアセンブリに沿って移動自在の移動・接
続手段と、(c)該移動・接続手段に傾倒自在に接続さ
れると共に、2連のシリンダアセンブリからなる昇降装
置組立体と、(d)該昇降装置組立体の起立・傾倒手段
と、(e)前記2連のシリンダアセンブリの上端部に支
持される伸縮アーム組立体であって、前記シリンダアセ
ンブリに整列する垂直アーム部と、該垂直アーム部に関
して旋回可能に取り付けられる旋回アーム部と、該旋回
アーム部に対して入れ子式に伸縮する伸縮アーム部とを
備える前記伸縮アーム組立体と、(f)先端にランス挿
入管を備えて前記伸縮アーム部に取り付けられたランス
送り装置と、(g)該ランス送り装置の内部に収容さ
れ、該ランス送り装置により引戻し自在に送り出される
洗浄ノズル付きフレキシブルランスと、を備えている。
【0013】この熱交換器用スケール除去装置におい
て、請求項2に係る本発明によると、前記ガイドレール
アセンブリが装着される管支持板は、最下方の管支持板
であり、該ガイドレールアセンブリは、該最下方の管支
持板に形成されたフロースロットに係合して固定されて
いる。
【0014】また、請求項3に係る本発明のように、前
記移動・接続手段は、前記ガイドレールアセンブリのガ
イドレールに沿って移動可能な移動台車と、該移動台車
の上に装着される接続台車とに分離可能であり、前記昇
降装置組立体は該接続台車に起立・傾倒自在に接続され
ることが好ましい。
【0015】更に、請求項4に係る本発明によると、前
記昇降装置組立体は、前記2連のシリンダアセンブリを
収容する筒状本体部を有し、前記起立・傾倒手段は、前
記筒状本体部の外周面に接続されるワイヤと前記移動台
車に接続される液圧式起立・傾倒装置とからなり、該ワ
イヤ及び該液圧式起立・傾倒装置を操作することにより
前記昇降装置組立体の起立・傾倒状態を調整する。
【0016】請求項5に記載の本発明では、前記昇降装
置組立体は、前記2連のシリンダアセンブリの上端部と
前記伸縮アーム組立体の下端部との間に、前記2連のシ
リンダアセンブリが上昇・下降する際の前記伝熱管に沿
った移動を案内する案内ローラ組立体を含むチューブガ
イド機構を備えており、該案内ローラ組立体は、前記管
支持板の各々に形成された前記フロースロットを通過す
る際に開状態の案内位置から閉状態の非案内位置に切り
換わるようにされている。
【0017】請求項6に記載の本発明のように、前記ラ
ンス挿入管は、前記ランス送り装置に関して旋回可能に
支持されていることが好ましい。
【0018】最後に、請求項7に係る本発明のように、
前記フレキシブルランスは、洗浄ノズルと、該洗浄ノズ
ルにそれぞれ一端が流体連絡関係で接続された2本の高
圧水ホースと、該洗浄ノズルに一端が光連絡関係で接続
された1本のイメージスコープと、該洗浄ノズルにそれ
ぞれ一端が固定された2本のスチールベルトと、前記高
圧水ホース、前記イメージスコープ及び前記スチールベ
ルトを相互に固定するため、それらの長さ方向に沿って
離間して配置され、前記高圧水ホース、前記イメージス
コープ及び前記スチールベルトに係合するロック部材と
を備え、ベルト状の形状に構成されていることが好まし
い。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して、本発
明の好適な実施の形態について説明するが、図中、同一
符号は同一又は対応部分を示すものとすする。また、本
発明は、以下の説明から分かるように、この実施形態に
限定されるものではなく、種々の改変が可能である。
【0020】<蒸気発生器の一般的説明>図1は、本発
明によるスケール除去装置10を蒸気発生器に取り付け
た状態で示すもので、これにより上記スケール除去装置
10の全体構成の概要を把握できるであろう。しかし、
本発明をより良く理解するためには、蒸気発生器につい
て説明する必要があると思われるので、図1を参照して
その概要を簡単に説明する。符号1は、同一高さの位置
に1対のハンドホールもしくは検査穴1aが直径方向に
対峙して形成された蒸気発生器のほぼ円筒形の胴部を表
しており、胴部1内の下方部位には管板(図示せず)が
配設されて図示しない水室を画成し、一方、この管板よ
りも上方には、上記水室と連通するように多数の通常U
字形の伝熱管12が配置されると共に、該伝熱管12を
横方向から支持するように複数(図には下から2枚のみ
を示すが、代表的には7枚程度)の管支持板13a,1
3b・・・・水平に配置されている。各伝熱管12は、
管支持板13a,13b・・・・に形成された通常ベッ
ク穴(BEC = Broached Egg Crater)と称する異形
の穴を貫いて上下に延びている。
【0021】上記水室内のスペースは、仕切板によりホ
ットレッグ部とコールドレッグ部に分けられていて、各
U字形伝熱管12の一端はホットレッグ部に連通し、他
端はコールドレッグ部に連通しており、一方、図示しな
い管板よりも上方の胴部部分には、いずれも図示しない
給水入口及び蒸気出口が形成されている。
【0022】従って、例えば原子力発電プラントの蒸気
発生器の場合、原子炉から送られてきた高温高圧の冷却
材は、蒸気発生器の水室のホットレッグ部に入り、伝熱
管12の内部を通ってコールドレッグ部に至り、再び原
子炉に戻される。一方、上記給水入口からは給水が胴部
1内に供給され、伝熱管12の周りを満たす。従って、
この給水は伝熱管12の内部を流れる冷却材により加熱
されて蒸気となり、上記蒸気出口から出て、発電のため
に蒸気タービン(図示せず)に送られる。このように給
水が蒸気に変態するために、管支持板に形成された上記
ベック穴の特に直下部分近傍にスケールと称する汚れが
付着する。このスケールを放置すると、伝熱管の腐食等
の原因になるため定期的に除去しなければならない。
【0023】<スケール除去装置の概要説明>本発明に
よるスケール除去装置10は、このスケールを効果的に
除去するために開発されたもので、胴部1の外周面に、
このスケール除去装置10を操作するための諸機器から
なる操作装置アセンブリ20が取り付けられる。胴部1
内には、操作装置アセンブリ20と作動上連絡して、ガ
イドレールアセンブリ30が組み込まれている。このガ
イドレールアセンブリ30は、この実施形態では、最下
方にある第1の管支持板13a上に載置され、ガイドレ
ールアセンブリ30の各端部の近傍に上述したハンドホ
ール1aがある。
【0024】このガイドレールアセンブリ30により支
持され案内されるのが、昇降装置組立体(以下、単に昇
降装置という)50を移動・起立・傾倒可能に支持する
移動・接続台車組立体(移動・接続手段)40である。
図1において垂直上方に延びる昇降装置50の起立・傾
倒は、ウインチ25等の助成下に、リジッドな水圧式起
立・傾倒装置60により行われる。また、昇降装置50
は、チューブガイド装置70と伸縮アーム組立体80と
を含んでおり、この伸縮アーム組立体80の先端にラン
ス送り装置90が取り付けられている。ランス送り装置
90によりフレキシブルランスの先端に設けた洗浄ヘッ
ドが管群内の所定位置に送り込まれる。該フレキシブル
ランスは、流体噴射ノズルを含み、そこから噴射されて
スケールに衝突する流体の圧力によりスケールを剥がし
除去する。管支持板上に落下した除去スケールは別の手
段により胴部外に排出されるが、この手段は本発明の一
部ではないため、説明を省略する。
【0025】<スケール除去装置の組立て>上述したス
ケール除去装置10は、蒸気発生器胴部の外部にあると
きは半分解状態であるが、次のような手順で胴部内に搬
入し組み立てられる。 1.ハンドホール1aから手を挿入して、監視カメラ1
00を胴部1a内に取りつける。監視カメラ100の具
体的な取付方法及び装置については後述する。 2.ガイドレールアセンブリの装着時に伝熱管12を損
傷から保護するため、伝熱管プロテクタ110を管群レ
ーンに設置する。伝熱管プロテクタ110の詳細につい
ては後述する。 3.ガイドレールアセンブリ30を構成する分割式のガ
イドレール(実施形態では2分割)31をハンドホール1
aを介して胴部1内に導入する。このとき移動台車41
は予めガイドレールに装着しておく。 4.水圧式起立・傾倒装置60をハンドホール1aを介
して胴部1内に搬入し、移動台車41に接続する。 5.その後、チューブガイド機構70、伸縮アーム80
及びランス送り装置90等が接続された状態で、昇降装
置50を横向きにして移動台車41の奥までハンドホー
ル1aから挿入する。 6.次に、接続台車42をハンドホール経由で胴部内に
搬入し、移動台車41と接続台車42とを固定して移動
・接続台車組立体40とする。 7.水圧式起立・傾倒装置60により後述するウインチ
及びラックの助成下に昇降装置50を図示の直立状態に
保持する。これにより、汚染部分、特に管支持板の下側
を洗浄する準備が完了する。
【0026】<操作装置アセンブリ20の詳細構造>次
に、図1、図3及び図4を参照して操作装置アセンブリ
20の詳細構造について説明する。操作装置アセンブリ
20は、ハンドホール1aの上方にある適宜の位置で胴
部1に固定的に取り付けられるフレーム構造の取付台2
1と、この取付台21により垂直方向に移動自在に支持
・案内されるフレーム構造のウインチ取付台22と、該
ウインチ取付台22の上方部位にあるホルダ22aによ
り水平方向に移動可能に支持された水平方向移動台23
とを備えている。
【0027】取付台21にはブラケット21aが装着さ
れており、該ブラケット21aにより手動ウインチ21
bが支持されている。同ウインチのワイヤ21cの先端
はウインチ取付台22に設けられたフック22bに結合
されている。従って、手動ウインチ21bの操作により
ウインチ取付台22延いてはそこに支持された各種装置
を上下動させることができる。胴部1内へのガイドレー
ルアセンブリ等の搬入の支障にならないように、搬入
時、ウインチ取付台22等は、図3に示す上方位置に保
持される。
【0028】水平方向に移動可能な移動台23に支持さ
れているのは、前述した昇降装置50用の昇降ウインチ
24と、前述した水圧式起立・傾倒装置60と協動する
立て起こしウインチ25とである。昇降ウインチ24
は、昇降巻取りドラム24aと、図示しないが、そこに
基端が取り付けられ他端が昇降装置50に取り付けられ
た昇降位置検出ワイヤ24bと、駆動モータ24cとを
有する。この昇降ウインチ24により、昇降装置50の
最上端にあるランス送り装置90の昇降量を検出するこ
とができる。立て起こしウインチ25は、ケース25a
内に収納されたワイヤドラム25bと、このワイヤドラ
ム25bに基端で固定され他端で昇降装置50の昇降装
置本体部51に固定される立て起こしワイヤ25cとを
有する。また、立て起こしウインチ25は、ケース25
aに図示のように装着された減速機構付きモータ25d
を含んでいる。従って、該立て起こしウインチ25が水
圧式起立・傾倒装置60と協動して後述するように昇降
装置50を立て起こすことができる。なお、取付台21
には各種ランプを含む作業指示装置21dが装着されて
いる。
【0029】操作装置アセンブリ20は、更に、図4に
最も良く示す横方向送り装置26を含んでいる。この横
方向送り装置26は、予め胴部1のハンドホール1aを
囲んで適宜の手段により装着されるもので、同ハンドホ
ール1aに突起部27aで直結される固定台27を有し
ている。固定台27の平面部27bには、直径方向に対
峙した1対のハンドホール1aと好ましくは直線状に整
列して、1対のブロック状ガイド28が取り付けられて
いる。このガイド28はその天板28aが着脱自在とな
っており、天板28aを取り外すことにより、矩形断面
の送りラック棒29を上方から受け入れることができる
ように構成されている。図示の実施形態においては、送
りラック棒29は、1本の連続した棒状部材として示さ
れているが、適宜相互に接続されて長い棒状部材となる
分割式のものでもよい。
【0030】送りラック棒29の先端には、L字形クラ
ンクのように形成された移動台車連結部材29aが設け
られており、その下端部29bで後述するように移動・
接続台車組立体40の移動台車41(図1)に係合する
ようになっている。横方向送り装置26は、送りラック
棒29を駆動するために、そのラック部29cに係合す
るピニオンギヤ26aと、該ピニオンギヤを回転駆動す
る送りモータ26bとを含んでいる。送りモータ26b
には周知のエンコーダ(図示せず)が接続されており、
その回転量延いては送りラック棒29の移動量、即ち移
動・接続台車組立体40の移動量を検出しうる。図4に
おいて固定台27の左側面に見えるものは、上述したピ
ニオンギヤ26aとラック部29cの係合を手動で選択
的に解除することができるハンドル26cである。この
ハンドル26cとラック部29cの機械的な接続関係
は、当業者にとって周知のものでよいため、図示を省略
する。
【0031】<補助的機器>次に、蒸気発生器の胴部1
a内に本発明のスケール除去装置10を搬入し組み立て
るに先立って該胴部1a内に予め装着される補助的機器
について簡単に説明する。この補助的機器には、図5に
最も良く示す伝熱管プロテクタ110と、図6に最も良
く示す監視カメラ100とがある。
【0032】図1において、蒸気発生器の胴部1内に
は、1対のハンドホール1aに整列してチューブレーン
と称する相対的に広いスペースSが存在する。このスペ
ースSを挟むように伝熱管の管群が存在するので、本発
明のスケール除去装置10をこのチューブレーンSに設
置するに際し、チューブレーンSに対峙する管群の伝熱
管12を損傷しないように、チューブレーンSの両側に
伝熱管プロテクタ110を敷設するのが好ましい(この
実施形態では片側にあるもののみを図示)。図5に示す
ように、伝熱管プロテクタ110は、ナイロン系の樹脂
から形成されたベルト状本体を有し、その長手方向に沿
って適宜の間隔で取り付けられた複数のクリップ111
を備える。
【0033】該クリップ111は、離間して位置する2
つの指状部材112と、それらの端部を接続する基部1
13とから断面コ字形に形成されており、基部113で
ベルト状本体に取り付けられ、2つの指状部材112が
隣接する伝熱管12の間に挿入されることにより、管群
側に装着される。図示しない伝熱管プロテクタも同様に
してチューブレーンに敷設される。なお、全作業の終了
後、各伝熱管プロテクタのクリップ111を伝熱管12
から取り外すには、図示しないが、敷設位置にある両伝
熱管プロテクタ110の上縁に橋状に除去治具を掛け渡
し、この除去治具により各伝熱管プロテクタ110の上
縁をレーン内側に引っ張りつつ曲げることにより、各ク
リップ111を隣接伝熱管から簡単に外すことができ
る。
【0034】次に、監視カメラ100の装着について図
1及び図6を参照して説明する。この監視カメラ100
は、蒸気発生器胴部1内へのガイドレール31の搬入、
胴部1内での移動・接続台車組立体40の組立て、この
移動・接続台車組立体40への昇降装置50の取付け、
昇降装置50の立て起こし等の諸作業を特に遠隔的に監
視するためのものであるから、第1及び第2管支持板1
3a,13bの間でなるべく胴部内面近くの上方位置、
即ち図1に示す位置に配設するのが好適である。また、
監視カメラ100は、片側のハンドホール1aから挿入
されるものが1つあるだけでなく、他方の側のハンドホ
ール1aから挿入される別のものが存在していてもよ
い。
【0035】図6において、監視カメラ100は、本体
部101と、該本体部101に回転自在に支承された支
持腕102とを備え、該支持腕102に、CCDカメラ
制御部103と、CCDカメラ(図示せず)に光学的に
連係したズームレンズ104と、監視対象を照射する照
明ランプ105とが支持されている。一方、本体部10
1には、管群側が伝熱管の外形形状に倣って蒲鉾型に凹
んだ側面106aを有する伝熱管クランプ106と、該
クランプ106を伝熱管12に対して接近させたり離隔
させたりするための空気シリンダ107と、鎖線で示す
ようにズームレンズ104及び照明ランプ105等を駆
動するためのカメラ旋回モータ駆動部108とを支持し
ている。
【0036】図示しないが、この監視カメラ100に
は、本体部101に取り付けうる棒状部材が垂下してい
て、この棒状部材を持ってハンドホール1aから胴部1
内に監視カメラ100を搬入し、希望位置に配設するこ
とができる。また、図示しないが、電源ケーブルや空気
ホース等はハンドホール1aを介してこの監視カメラ1
00に引き込まれる。
【0037】<ガイドレールアセンブリの詳細構造>図
1に示すように、管支持板には、蒸気発生器胴部内のチ
ューブレーンSに対応する位置に、細長い複数のフロー
スロット1bが形成されている。このスロット1bを利
用して、2分割式のガイドレール31a,31bからな
るガイドレールアセンブリ30の固定が行われる。即
ち、各ハンドホール1aから1つのガイドレール31
a,31bを入れチューブレーンS上に置く。
【0038】図7において、各ガイドレール31a,3
1bは実質的に同一の構造であるため、図1において左
側のガイドレール31aについて代表的に説明すると、
該ガイドレール31aは、フランジ部34を除いて頂部
が開放した中空部33を内部に有するチャンネル形状の
ものであり、そのハンドホール側の端部には、ガイドレ
ール固定クランプ装置32が設けられている。このクラ
ンプ装置32は、掴み部32aと板状のクランプ部32
bとからなり、ハンドホール1aから手を伸ばして、ク
ランプ部32bをフロースロット1bに導入し、掴み部
32aを操作して、該クランプ部32bとガイドレール
底部との間で管支持板13aを挟持する。かくして、管
支持板上へのガイドレール、延いてはガイドレールアセ
ンブリ30の固定が行われる。
【0039】<移動・接続台車組立体>上述したように
ガイドレールを胴部1内に導入もしくは搬入する際に
は、移動台車41は、ガイドレールの中空部33に既に
収容された状態であるが、接続台車42については、こ
れが移動台車41に接続された状態でハンドホール1a
から諸機器を搬入すると、ハンドホール−1aが搬入に
干渉する可能性があるため、昇降装置50、水圧式起立
・傾倒装置60、チューブガイド装置70、ランス送り
装置90等が胴部内に運び込まれてから、移動台車41
に固定される。移動台車41は、そのフランジ部45を
ガイドレール31aのフランジ部34上に載置させて、
ガイドレールの中空部33に嵌まるボート状の形状を有
し、長手方向の両端部の外側には、T字形をした連結部
41aが設けられている。移動台車41のフランジ部4
5の幅はガイドレール31aのフランジ部34のほぼ半
分である。そして、連結部41aに、図4に関連して説
明した送り装置26の送りラック棒29に設けられた移
動台車連結部材29aの可撓性を有する下端部29bが
嵌まり、ロックされるような周知の構造になっている。
この実施形態ではロックの解除は手動により行われる。
また、移動台車41の各側部には、2つの窓41bが開
口しており、各窓41bから部分的に外部に突出するよ
うに、ガイドレール31aに沿った移動台車41の移動
を案内する回転ローラ41cが設けられている。回転ロ
ーラ41cはガイドレール31aのフランジ部34の内
側面に当接する。また、移動台車41の長手方向端部の
内側には、2つの凹所41dが形成されている。
【0040】接続台車42は、全体として、上記移動台
車41上に配置されるのに適した大きさと形状を有して
おり、長手方向の両側部に、ガイドレール31aのフラ
ンジ部34に載置される脚部46を備える。接続台車4
2の底部42aは脚部46の下面よりも上方にあり、移
動台車41のフランジ部45上に載置される。そして、
接続台車42の底部42aの両端下部にシリンダ収納ブ
ロック43を有しており、該ブロック43内に1対のシ
リンダ44が収容されている。上述した接続台車42を
移動台車41上の所定位置に置いてから、接続台車42
に設けたシリンダ44に流体を供給すれば、図示しない
ロッドがシリンダ44から出て、移動台車41の凹所4
1dに係合し、かくして移動台車41と接続台車42と
の接続が完了する。
【0041】更に、接続台車42の頂部には、昇降装置
50を旋回可能に装着するための構造である昇降装置旋
回ガイド47及び昇降装置垂直クランプ48が設けられ
ている。後述するが、昇降装置50の下端部には、旋回
ピン装置52とフック状の接続台車クランプ53とが設
けられており、それらと、接続台車42のスパナ頭部の
ような形状の突起部である昇降装置旋回ガイド47及び
昇降装置垂直クランプ48とがそれぞれ連係するように
なっている。符号49は、図7において接続台車42の
頂部右端及び頂部左端に設けられたカバーであり、図示
しないが、このカバー49により閉じられた凹所に所要
の電装品を収容することができる。
【0042】昇降装置50を移動・接続台車組立体40
に接続するためには、旋回ピン装置52を、そこに内向
きに設けられたピン52aが昇降装置旋回ガイド47の
ピン受け凹部47aに嵌まるように位置決めする。そし
て、ピン52aを凹部47aに嵌合させながら、後述す
る諸装置を操作して昇降装置50を徐々に起立させれ
ば、最終的に昇降装置垂直クランプ48,53が係合し
てロックされ、昇降装置50は垂直状態に保持される。
なお、昇降装置垂直クランプ48,53のロックは、昇
降装置垂直クランプ53が昇降装置垂直クランプ48に
入ると、図示しないシリンダが作動してプレートが昇降
装置垂直クランプ53のフック部53aに入ることによ
り行われる。符号54は、流体案内管であり、符号55
はカップラーを表している。
【0043】<水圧式起立・傾倒装置>次に、図1、図
7及び図8を参照して水圧式起立・傾倒装置60の構造
について説明する。図8において、水圧式起立・傾倒装
置60は、2つの立て起こし旋回シリンダ装置61,6
2と、水圧供給分配マニホルド63と、立て起こし伸縮
シリンダ装置64とを有する。これらの機器61〜64
は符号65,66等で示した側版により相互に接続さ
れ、前述した移動・接続台車組立体40を介してガイド
レールに沿って一体的に摺動するようになっている。図
示しないが、2つの旋回シリンダ装置61,62の間に
はラックが存在しており、立て起こし伸縮シリンダ装置
64の作動ロッド(図示せず)の端部に設けられたピニ
オンがこのラックに係合するようになっている。従っ
て、旋回シリンダ装置61,62を作動してラックを移
動させれば、ピニオンが回転し、立て起こし伸縮シリン
ダ装置64を旋回もしくは揺動、即ち立て起こしたり、
寝かせたりすることができる。2つの旋回シリンダ装置
を用いることにより、各旋回シリンダ装置をハンドホー
ルからの搬入搬出に好適な小型に形成しながら、十分な
推力を得て、一方のシリンダでラックを押し、他方のシ
リンダでラックを引くことができる。
【0044】この実施形態では、旋回シリンダ装置6
1,62及び立て起こし伸縮シリンダ装置64の作動流
体は、水圧供給分配マニホルド63を経由する水であ
り、水は、集合的に示した各種の水圧配管67,68を
通って旋回シリンダ装置61,62及び立て起こし伸縮
シリンダ装置64を駆動する。
【0045】立て起こし伸縮シリンダ装置64の旋回時
における上記ピニオンから昇降装置本体部51までの距
離の変化に追随するために、立て起こし伸縮シリンダ装
置64の作動ロッド64aの上端64bは、昇降装置本
体部51に対してスライド可能に接している。立て起こ
し旋回シリンダ装置61の端部に設けられているのは、
移動台車連結部69であり、これは、移動台車41のT
字形をした突起である連結部41a(図7参照)を補完
するT字形の凹部を有する突起部69aと、その上方に
位置するロック部69bとを含み、移動台車41の連結
部41aに突起部69aを嵌め込むことにより、ロック
部69bで自動的にロックする構造である。ロックを解
除したい場合には、ハンドホール1aから手を伸ばして
ロック部69bを上方へ回せばよい。
【0046】<昇降装置組立体>次に、特に図9の
(a)及び(b)等を参照して昇降装置組立体50につ
いて説明するが、重複を避けるために、図1,7及び8
に関連して説明した部分については説明を省略する。図
9において、符号51は既述した筒状の昇降装置本体部
であり、その下端部には前述した旋回ピン装置52及び
接続台車クランプ53等が設けられており、上端部には
チューブガイド装置70の取付台56が設けられてい
る。昇降装置本体部51は筒状の部材であり、その内部
に水圧駆動の1対のもしくは2連の入れ子式伸縮シリン
ダアセンブリもしくは組立体57が設けられている。
【0047】各シリンダ組立体57は、この実施形態で
は、入れ子式に嵌まり合うように徐々に小径となる11
本のシリンダ57a,57b,・・・からなり、最上方
のシリンダ57aの上端が取付台56に固定される。ま
た、図1及び図3に関連して説明した昇降位置検出ワイ
ヤ24bは、昇降装置本体部51の下端部内に設けたガ
イドローラ51aを経由して2組のシリンダ組立体57
の間を通り、上述した取付台56に取り付けられてい
る。シリンダ組立体57が伸長することにより昇降位置
検出ワイヤ24bは引き出され、昇降装置本体部51の
上端部にある取付台56の位置延いてはその取付台56
に取り付けられた長さ不変の部材の位置を検出する。
【0048】また、図1及び図3に関連して説明した立
て起こしワイヤ25c(起立・傾倒手段)は、昇降装置
本体部51の上端部近傍で該昇降装置本体部51の両側
に取り付けられたワイヤシーブ51bに取り付けられて
いる。立て起こしワイヤ25c及び水圧式起立・傾倒装
置60による昇降装置50の傾倒動作については、後述
する。
【0049】取付台56の平らな頂部56aには、ほぼ
半円柱状の凹所56bを有する接続部材58が設けられ
ている。図9の(b)に示すように、この取付台56へ
のチューブガイド装置(図1及び図10参照)70の取
り付けは、フレーム構造体71の下端部に形成された横
穴71aが上記凹所56bに整列するように、フレーム
構造体71を取付台56上に載置し、しかる後、ピン5
9を凹所56b及び横穴71aに挿通することにより行
う。なお、挿通されたピン59は適宜の手段で脱落を防
止されている。
【0050】次に、このチューブガイド装置70の詳細
構造について、本発明によるスケール除去装置10の動
作を理解するために必要な機構を中心として、図10を
参照して説明する。昇降装置50のシリンダ組立体57
は、洗浄位置に到達するために、管支持板13a,13
b・・・(図1参照)等に形成したフロースロット1b
を通り抜けて伸長しなければならず、相当な長さに達す
る。従って、昇降装置50のシリンダ組立体57の伸長
状態で装置が揺れて伝熱管12に接触して損傷させない
ように、このチューブガイド装置70は案内ローラ組立
体からなる特別な保護装置72を備えている。また、上
述のように、フロースロット1bを通過しなければなら
ないので、この案内ローラ組立体72には、そのための
特別な工夫も施されている。
【0051】図10において、チューブガイド装置70
は、フロースロット1bの短辺方向の寸法よりも短い厚
さに形成された窓枠状のフレーム構造体71を有する。
保護装置72は上側及び下側案内ローラ組立体72a,
72bからなり、フレーム構造体71の2つの窓部もし
くは開口部71c,71dに、開閉自在の上側及び下側
案内ローラ組立体72a,72bが配設されている。ま
た、フレーム構造体71の上端部は、後述する伸縮アー
ム組立体80を例えばボルト(図示せず)のような手段
で取り付けるための平らな面71bを有する取付台71
aとなっている。図10の(a)は案内ローラ組立体7
2a,72bの開状態を示し、図10の(b)は閉状態
を示す。上側及び下側案内ローラ組立体72a,72b
の構造自体は同一であるため、一方のみについて説明す
る。
【0052】各案内ローラ組立体は、左側に4本、右側
に4本、計8本のガイドレバー73を有する。案内ロー
ラ組立体の開状態では、各ガイドレバーはほぼ水平方向
に平行に延び、案内ローラ組立体の閉状態ではほぼ垂直
方向に延びる。これらのガイドレバー73の基端部はリ
ンク機構74で相互に接続されているが、リンク機構7
4のメカニズム自体は周知であるから更なる説明は省略
することができる。窓枠状のフレーム構造体71の垂直
部75a,75b内には、上記リンク機構74に組み合
う図示しない開閉シリンダが組み込まれていて、各開閉
シリンダの作動により、関連した上側又は下側の8つの
ガイドレバー73を同一方向に揺動もしくは移動させる
ことができる。
【0053】8本のガイドレバー73のうち横方向に所
定量離間して配置された各2本の隣接ガイドレバー間に
は、ガイドローラ76が回転自在に設けられ、一方、各
ガイドレバー73の先端部近傍には、1つのサイドロー
ラ77が回転自在に設けられる。ガイドレバー73が開
状態にあるときには、図10の(a)に鎖線で示した伝
熱管12は、各1対のガイドレバー間にある。従って、
昇降装置50のシリンダ組立体57が伸長もしくは収縮
して、延いてはチューブガイド装置70が上方もしくは
下方に移動するときに、ガイドローラ76及びサイドロ
ーラ77により案内される。
【0054】次に、開状態にあるガイドレバー73が管
支持板13bのフロースロット1bを画成する壁面に干
渉しないように、チューブガイド装置70には、更に、
管支持板検知装置が設けられていて、その検出信号によ
り、フレーム構造体71の垂直部75a,75b内に設
けた図示しない上記開閉シリンダの作動を制御するよう
になっている。即ち、図10の(b)に示すように、フ
レーム構造体71の管群に面する側面には、上部に1
つ、中央部に2つ、下部に1つ、計4つの近接スイッチ
でよい位置検知装置78a〜78dが設けられている。
位置検知装置78bは裏側の側面にあり、図10の
(b)には点線で表れている。
【0055】チューブガイド装置70の管支持板通過と
ガイドレバー73の開閉タイミングについて、図10の
(a)に示す状態にあるチューブガイド装置が上昇移動
する場合について代表的に説明する。先ず、更なるチュ
ーブガイド装置70の上昇移動に伴い、最上方の位置検
知装置78aが管支持板を検知すると、上側案内ローラ
組立体72aの全ガイドレバー73が開閉シリンダを介
して閉状態に移行し、チューブガイド装置70の下半部
の管支持板通過を許容する。そして、今度は中央の位置
検知装置78bが上記管支持板を検知すると、上側案内
ローラ組立体72aの全ガイドレバー73が開閉シリン
ダを介して開状態に移行し、その直後に、別の位置検知
装置78cが上記管支持板を検知すると、下側案内ロー
ラ組立体72bの全ガイドレバー73が開閉シリンダを
介して閉状態に移行し、チューブガイド装置70の上半
部の管支持板通過を許容する。最下方の位置検知装置7
8dが管支持板を検知すると、下側案内ローラ組立体7
2bの全ガイドレバー73が開閉シリンダを介して開状
態に移行し、かくして全てのガイドレバーが開状態とな
りチューブガイド装置70を好適にガイドする。
【0056】<伸縮アーム組立体>図11に示すよう
に、この伸縮アーム組立体80は、上記チューブガイド
装置70の取付台71aに装着される。伸縮アーム組立
体80は、チューブガイド機構70から垂直上方に延び
る垂直アーム部81と、該垂直アーム部81に対して旋
回可能な旋回アーム部82と、該旋回アーム部82に関
して伸縮する伸縮アーム部83とを備えており、該旋回
アーム部82及び伸縮アーム部83は、図11の(a)
に示す洗浄作業時の水平状態と、図11の(b)に示す
移動時の垂直状態とをとりうる。
【0057】旋回アーム部82は、符号84で示す部分
で垂直アーム部81に旋回可能に取り付けられると共
に、レバー85により支持されている。垂直アーム部8
1内には鎖線で概略的に示した旋回シリンダ81aが設
けられており、該旋回シリンダ81aのロッド81bが
上下動することにより、その先端に設けられたピン81
cがスロット81dに沿って上下動し、以ってレバー8
5を介して旋回アーム部82及び伸縮アーム部83が矢
印で示すように旋回する。
【0058】旋回アーム部82内には、伸縮シリンダ8
2aが設けられている。その作動ロッド82bは伸縮ア
ーム部83に接続されていて、作動ロッド82bの作動
に連動して伸縮アーム部83も矢印で示すように伸縮す
るようになっている。伸縮アーム部83の先端にあるの
はランス送り装置接続部材86であり、旋回アーム部8
2の図11の(a)において右側端部の上方に設けられ
ているのは、ランスガイド87である。図示しないが、
後述するランス送り装置に送り込まれるランスは、図2
から了解されるように、ランスガイド87から旋回アー
ム部82及び伸縮アーム部83の側面を通り、ランス送
り装置90に導入される。
【0059】図1に符号89で示されたケーブル・ホー
スアセンブリは、図11に示すように垂直アーム部81
内にまで延び、そこを更に上方に敷設されていて、一部
がリニアエンコーダのようなリニアスケール88に連絡
している。このリニアスケール88がランス送り装置接
続部材86延いては後述するランス送り装置90の位置
を検出する。
【0060】<ランス送り装置概要>図11に示した伸
縮アーム部83の先端にあるランス送り装置接続部材8
6に図12のランス送り装置90が取り付けられる。こ
のランス送り装置90は、内部をフレキシブルランス1
20(図13参照)が通るランス挿入管91と、ケース
92aで囲まれランス押付け機構等を有するランス送り
機構92とを含んでおり、これらは基台151上に装着
される。また、±90度旋回可能なランス挿入管91に
は、洗浄しようとする管列の間にその先端を位置させた
後、このランス挿入管91を管群により支持するための
クランプ機構93が設けられている。ランス押付け機構
を含むランス送り機構92及びクランプ機構93の詳細
については図14を参照して後述する。なお、基台15
1の前端部分に符号94で示すようにCCDカメラ及び
照明ランプを設けておくと作業の監視に都合がよい。
【0061】<洗浄ヘッド付きフレキシブルランス>図
13は、上述したランス挿入管91の先端から被洗浄位
置に送り出されるフレキシブルランス120の一部、特
に洗浄ヘッド121の近傍部分を示している。フレキシ
ブルランス120は、2本の高圧ホース122と、フレ
キシブルランスに剛性を付与するためそれらの外側に配
置された2本のスチールベルト123と、高圧ホース1
22間に延在する1本のイメージガイド124とからベ
ルト状に形成されている。このフレキシブルランス12
0の送入及び引戻しを容易にするために、所定の間隔で
長さ方向に離間した複数のロック部材である樹脂ブロッ
ク125がフレキシブルランス120の側面に配設され
ている。このロック部材は、後述するチェーンと組み合
って駆動される被駆動部材となる。
【0062】各樹脂ブロック125は、単一部品から一
体成形されていて、スチールベルト123が通るスリッ
ト125aと、2本の高圧ホース122が通る大径の円
柱穴125bと、1本のイメージガイド124が通る小
径の円柱穴125cとを有し、予め2本のスチールベル
ト123と、2本の高圧ホース122と、1本のイメー
ジガイド124とを各樹脂ブロック125に通してか
ら、符号126で示す部分で該樹脂ブロック125をス
チールベルト123にピンで固定することにより、フレ
キシブルランス120に組み付けることができる。
【0063】2本のスチールベルト123、2本の高圧
ホース122、及び1本のイメージガイド(イメージス
コープ)124の各先端部は、洗浄ヘッド121に取り
付けられる。この洗浄ヘッド121は、ほぼ直方体の第
1部分121aと、それに連なる台形状の第2部分12
1bとを有し、第1部分121aの短辺により画成され
る各側面には2つのノズル穴127が画成され、第2部
分121bの丸く形成された各側面には2つのノズル穴
128が画成されている。イメージガイド124の先端
は、洗浄ヘッドの第2部分121bの前端面にまで延び
ており、そこにCCDカメラ(イメージスコープ)12
9が設けられている。この実施形態では、2つのノズル
穴127からの水ジェットの拡散角度は約14度であ
り、別の2つのノズル穴128からの水ジェットの拡散
角度は約2度である。なお、水ジェットの噴射は、洗浄
中のフレキシブルランス120の姿勢を安定させるため
に、洗浄ヘッド121の対峙する両側面のノズル穴から
同時に上下方向に行うことが好ましい。
【0064】<ランス送り装置詳細>次に、図14〜図
16を参照してランス送り装置90について説明する。
このランス送り装置90のランス挿入管91は±90度
旋回可能であり、そのために、水圧式の旋回用復動シリ
ンダ131を備える。このシリンダ131から延びるロ
ッド132にはラック133が形成されており、該ラッ
ク133は、歯車134を介して歯車列136に連絡し
ており、最終的に、ランス挿入管91側の歯車135に
連絡している。この歯車135の回転軸は、図14にお
いて右側に見える作動軸137と同軸状に整列している
ので、ランス挿入管91は、図12に示す状態から90
度旋回した位置(図2参照)に旋回することができる。
【0065】また、ランス送り装置90は、例えば洗浄
作業中に洗浄ノズルから噴射される高圧水の反作用でフ
レキシブルランス120が不安定な運動を起こさないよ
うに、ランス挿入管91に装着された前述のクランプ機
構93を備えている。このクランプ機構93は、固定用
単動エアシリンダ138と、その内部の作動ロッド13
9と、該作動ロッドの先端に設けられた伝熱管係合部1
40とを有する。係合部140は図12に示すように屋
根形に形成されているが、隣接する伝熱管の間に入って
該伝熱管に係合し、以ってランス挿入管91を安定的に
保持することができれば、上述のよう形状に限定されな
い。なお、このシリンダ138内には戻しばね(図示せ
ず)が設けられているので、圧力を解放すれば、作動ロ
ッド139は元の位置に戻り、伝熱管係合部140は伝
熱管との係合から解放される。
【0066】ランス送り装置90は、フレキシブルラン
ス120を管群内に送り込んだり引き戻したりするため
に、逆回転可能な電動モータ141と、その出力軸によ
り回転駆動されるウォーム歯車142と、該ウォーム歯
車142と噛み合う歯車列143を介して回転駆動され
る1対のスプロケット144,144とを有すると共
に、該スプロケット144,144に掛け渡されたチェ
ーン145を有しており、このチェーン145が、フレ
キシブルランス120に係合する。即ち、フレキシブル
ランス120は、図13に示すように、その長さ方向に
一定の間隔で離間した樹脂ブロック125,125・・
・を有しているため、チェーン145のリンクが該樹脂
ブロック125,125間に嵌まり込んで回動すること
により、フレキシブルランス120の駆動が行われる構
成となっている。
【0067】更に、フレキシブルランス120とチェー
ン145との係合を良好にしてフレキシブルランス12
0の送りを円滑にするために、前述した諸部材141〜
144等は、一体的に移動可能の支持台146に設けら
れていて、該支持台146に関連した押付用シリンダ1
47を作動することにより、チェーン145をフレキシ
ブルランス120に選択的に押し付けられるようになっ
ている。
【0068】図2に示したようなランス120が伝熱管
12の管群中に挿入され、ランス挿入管91が+90゜
(又は−90゜)旋回した状態で電動モータ141に故
障が発生したり、シリンダホースの抜け、断線等が発生
したりした場合には、装置を器外に搬出するために、図
12の状態に戻さなければならない。
【0069】そのために、本発明のランス送り装置90
は、非常搬出可能化装置150を有している。水圧式復
動シリンダ152を作動させると電動モータ141から
チェーン145までの駆動系及び支持台146、押付用
シリンダ147が右側に移動し、ランスが後退する。そ
して押付用シリンダ147によりチェーン145をラン
す120から引き離し、水圧式復動シリンダ152によ
り、電動モータ141からチェーン145までの駆動系
及び支持台146、押付用シリンダ147が左側に移動
し、押付用シリンダ147によりチェーン145をラン
ス120に押し付ける。この一連の動作の繰り返しによ
りランスを戻すことができる。また、押付用シリンダ1
47によりチェーン145をランス120から引き離
し、ランス120をハンドホール1aから引っ張ること
によってもランス120を戻すことは可能である。次
に、ランス挿入管91においては、支持台146側にそ
の旋回軸心(作動軸137と整列する)から偏心してワ
イヤ148の一端が接続されており、その他端は、ラン
ス送り装置基台151側の案内部を経由して、同基台1
51に設けられた圧縮コイルばね149に接続されてい
る。旋回用復動シリンダ131の圧力を解放すれば、支
持台146側がワイヤ148により引っ張られて図12
の状態に戻される。
【0070】<スケール除去装置の動作説明>以上の説
明により、本発明によるスケール除去装置10の作動も
当業者が容易に実施しうる程度に理解しうるものと思う
が、洗浄ノズルを洗浄位置へ移動させて洗浄を行うまで
の一連の動作について、特に図1を参照して簡略に述べ
ると次のようである。なお、洗浄作業後に本発明のスケ
ール除去装置10の胴部からの取り出しについては、ほ
ぼ逆の作業を行えばよいので、その説明は省略する。
【0071】ガイドレールアセンブリ30、移動・接続
台車組立体40、昇降装置50、水圧式起立・傾倒装置
60、ランス送り装置90等を胴部1内に搬入したら、
昇降装置50をガイドレール上でのほぼ横に寝た状態か
ら、図1に示すように起立した状態に旋回させなければ
ならない(図1では昇降装置のシリンダアセンブリが若
干伸長した状態になっているが、起立作業を開始する前
には完全に収縮した状態となっている)。図から分かる
ように、昇降装置50の下端からランス送り装置90の
先端までの長さは、管支持板13a,13b間の直線距
離よりもかなり長いので、この起立作業の際には、移動
・接続台車組立体40をガイドレールの端の位置(図1
において左端位置)に引っ張っておいてから、水圧式起
立・傾倒装置60を作動させて、監視カメラ100によ
り監視しつつ、昇降装置50を徐々に起立させる。
【0072】そして、ランス送り装置90の先端がフロ
ースロット1bに臨むようになったら、或いはその前か
ら、移動・接続台車組立体40を徐々に右側に移動させ
ながら、水圧式起立・傾倒装置60を更に作動させつ
つ、立て起こしウインチ25を作動してワイヤ25cを
引っ張り、昇降装置50の起立を行う。
【0073】このようにして昇降装置50が完全に起立
したら、洗浄ノズルが予定した洗浄位置の高さに達する
ように、昇降装置50のレベルシリンダアセンブリを伸
長させる。この状態が図1である。この場合、昇降装置
50、延いてはランス送り装置90の昇降量は、昇降位
置検出ワイヤ24bにより検出されており、勿論、制御
可能である。
【0074】その後、図11に示すように、伸縮アーム
組立体80の旋回アーム部82を垂直アーム部81に対
して直交(必ずしも直交させる必要はなく、傾斜してい
てもよい)する状態に旋回させてから、伸縮アーム部8
3を適宜伸ばす(最大ストローク300mm)。そし
て、ランス送り装置90を作動して、そのランス挿入管
91を図12に示す上向き状態から図2に示す横向きの
洗浄状態に旋回させ、伝熱管列の間に挿入する。この場
合、図1に符号89で示されたケーブル・ホースアセン
ブリは、図11に示すように垂直アーム部81内にまで
延び、そこを更に上方に敷設されていて、一部がリニア
エンコーダのようなリニアスケール88に連絡してい
る。このリニアスケール88がランス送り装置接続部材
86延いてはランス送り装置90の位置を検出し、洗浄
ヘッド121の挿入量も電動モータ141の回転数を検
出するので勿論制御可能である。このように位置づけら
れた洗浄ヘッド121から高圧水を図2に示すように噴
射すれば、その位置にあるスケールを除去することがあ
る。従って、本発明によるスケール除去装置10を移動
させることにより、胴部内の管群のスケールを全て洗浄
除去しうる。
【0075】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係る本発明に
よれば、胴部と、該胴部の横断方向に該胴部内に水平に
配置された複数の管支持板と、前記胴部内にチューブレ
ーンを画成するように前記各管支持板を貫いて列状に延
びる複数の伝熱管と、前記管支持板のうちの少なくとも
1つの管支持板の直上に直径方向に対峙して前記胴部に
形成された1対の検査穴とを有し、前記各管支持板の、
前記チューブレーンに対応する部分には、フロースロッ
トが形成されている熱交換器に適用されるスケール除去
装置は、(a)前記管支持板のうちの少なくとも1つの
管支持板上に装着されるガイドレールアセンブリと、
(b)該ガイドレールアセンブリに沿って移動自在の移
動・接続手段と、(c)該移動・接続手段に傾倒自在に
接続されると共に、2連のシリンダアセンブリからなる
昇降装置組立体と、(d)該昇降装置組立体の起立・傾
倒手段と、(e)前記2連のシリンダアセンブリの上端
部に支持される伸縮アーム組立体であって、前記シリン
ダアセンブリに整列する垂直アーム部と、該垂直アーム
部に関して旋回可能に取り付けられる旋回アーム部と、
該旋回アーム部に対して入れ子式に伸縮する伸縮アーム
部とを備える前記伸縮アーム組立体と、(f)先端にラ
ンス挿入管を備えて前記伸縮アーム部に取り付けられた
ランス送り装置と、(g)該ランス送り装置の内部に収
容され、該ランス送り装置により引戻し自在に送り出さ
れる洗浄ノズル付きフレキシブルランスとを備えてお
り、特に、ガイドレールアセンブリは、水平出しされる
管支持板上に装着されるため、このガイドレールアセン
ブリも正確に水平に配置され、そこに移動・接続手段を
介して装着される昇降装置組立体も正確に垂直に配置さ
れるので、狭い管列間でも洗浄ヘッドを容易にかつ伝熱
管を損傷することなく位置づけることができ、これは効
率的かつ信頼性のある洗浄作業につながる。
【0076】また、請求項2に係る本発明によれば、前
記ガイドレールアセンブリが装着される管支持板は、最
下方の管支持板であり、該ガイドレールアセンブリは、
該最下方の管支持板に形成されたフロースロットに係合
して固定されているので、ガイドレールアセンブリの支
持が安定し、更に信頼性のあるスケール除去作業を保証
すると共に、洗浄可能範囲が最大になる。
【0077】請求項3に係る本発明によれば、前記移動
・接続手段は、前記ガイドレールアセンブリのガイドレ
ールに沿って移動可能な移動台車と、該移動台車の上に
装着される接続台車とに分離可能であり、前記昇降装置
組立体は該接続台車に起立・傾倒自在に接続されるの
で、胴部内に搬入する際には、移動台車と接続台車と昇
降装置組立体とを分離しておくことができ、搬入作業が
容易になる。
【0078】また、請求項4に記載の本発明において
は、前記昇降装置組立体は、前記2連のシリンダアセン
ブリを収容する筒状本体部を有し、前記起立・傾倒手段
は、前記筒状本体部の外周面に接続されるワイヤと前記
移動台車に接続される液圧式起立・傾倒装置とからな
り、該ワイヤ及び該液圧式起立・傾倒装置を操作するこ
とにより前記昇降装置組立体の起立・傾倒状態を調整す
るので、2連のシリンダアセンブリなら胴部内にハンド
ホールから容易に搬入でき、また、液圧式起立・傾倒装
置はリジッドな装置であるから、ワイヤと組み合わせて
も昇降装置組立体の起立・傾倒作業が従来の場合ほど複
雑になることがなく、熟練作業員の必要がなくなり、し
かも短時間で所与の作業を実施できる。
【0079】更に、請求項5に係る本発明によれば、前
記昇降装置組立体は、前記2連のシリンダアセンブリの
上端部と前記伸縮アーム組立体の下端部との間に、前記
2連のシリンダアセンブリが上昇・下降する際の前記伝
熱管に沿った移動を案内する案内ローラ組立体を含むチ
ューブガイド機構を備えており、該案内ローラ組立体
は、前記管支持板の各々に形成された前記フロースロッ
トを通過する際に開状態の案内位置から閉状態の非案内
位置に切り換わるようにされているので、最上方の管支
持板の近傍までランス送り装置を昇降ささせなければな
らないような場合でも、伝熱管に損傷を与えるようなこ
とがなく、しかも管支持板に形成されたフロースロット
を安全に通過できる。請求項6に記載の本発明のよう
に、前記ランス挿入管が前記ランス送り装置に関して旋
回可能に支持されていると有利である。
【0080】最後に、請求項7に記載の本発明のよう
に、前記フレキシブルランスは、洗浄ノズルと、該洗浄
ノズルにそれぞれ一端が流体連絡関係で接続された2本
の高圧水ホースと、該洗浄ノズルに一端が光連絡関係で
接続された1本のイメージスコープと、該洗浄ノズルに
それぞれ一端が固定された2本のスチールベルトと、前
記高圧水ホース、前記イメージスコープ及び前記スチー
ルベルトを相互に固定するため、それらの長さ方向に沿
って離間して配置され、前記高圧水ホース、前記イメー
ジスコープ及び前記スチールベルトに係合するロック部
材とを備え、ベルト状の形状に構成されていると、フレ
キシブルランスに無用な応力が働くことがなく滑らかに
湾曲可能となり、また、ロック部材間に凹部が生じるた
め、これを利用してフレキシブルランスを駆動すること
ができ、所望の位置への洗浄ヘッドの位置決めを正確か
つ迅速におこなうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 蒸気発生器の胴部内に設置された本発明のス
ケール除去装置の全体構成を示す斜視図である。
【図2】 図1のスケール除去装置における洗浄状態を
示す部分拡大斜視図である。
【図3】 スケール除去装置を操作するために蒸気発生
器の胴部外周に設けられる操作装置アセンブリを示す斜
視図である。
【図4】 図3の操作装置アセンブリの一部を構成する
移動台車送り装置の斜視図である。
【図5】 本発明のスケール除去装置を搬入する前に胴
部内に据え付けられる伝熱管プロテクタの斜視図であ
る。
【図6】 本発明のスケール除去装置を搬入する前に胴
部内に据え付けられる監視カメラの斜視図である。
【図7】 移動台車及び接続台車の接続前の移動・接続
台車組立体の斜視図である。
【図8】 ガイドレール上に設置された水圧式起立・傾
倒装置の斜視図である。
【図9】 (a)は昇降装置組立体の斜視図、(b)は
その上部にあるチューブガイド装置の部分斜視図であ
る。
【図10】 (a)は開状態にあるチューブガイド装置
の全体斜視図、(b)は閉状態にあるチューブガイド装
置の全体斜視図である。
【図11】 (a)はチューブガイド装置の上部に取り
付けられる洗浄作業時の状態にある伸縮アーム組立体の
斜視図、(b)は昇降時の状態にある伸縮アーム組立体
の斜視図である。
【図12】 図11の伸縮アーム組立体に取り付けられ
るランス送り装置の斜視図である。
【図13】 図12のランス送り装置により送り出され
るフレキシブルランスの斜視図である。
【図14】 ランス送り装置の断面図である。
【図15】 図14のXV−XV線に沿った断面図であ
る。
【図16】 (a)は図14のXVIa−XVIa線に
沿った断面図、(b)は図14のXVIb−XVIb線
に沿った断面図である。
【図17】 従来のスケール除去装置の一例を示す斜視
図である。
【図18】 従来の別のスケール除去装置を示す斜視図
である。
【図19】 図18に示したスケール除去装置における
昇降装置の起立・傾倒装置を示す図である。
【図20】 従来のフレキシブルランスの送り装置を示
す平面図である。
【図21】 図20のフレキシブルランスを示す斜視図
である。
【符号の説明】
S…チューブレーン、1…蒸気発生器の胴部、1a…ハ
ンドホール(検査穴)、1b…フロースロット、10…
スケール除去装置、12…伝熱管、13a,13b…管
支持板、20…操作装置アセンブリ、25…立て起こし
ウインチ(起立・傾倒手段)、25c…立て起こしワイ
ヤ(起立・傾倒手段)、30…ガイドレールアセンブ
リ、31(31a,31b)…ガイドレール、40…移
動・接続手段(移動・接続台車組立体)、41…移動台
車、42…接続台車、50…昇降装置組立体、51…筒
状の昇降装置本体部(筒状本体部)、60…水圧式起立
・傾倒装置、70…チューブガイド装置、72…案内ロ
ーラ組立体、80…伸縮アーム組立体、81…垂直アー
ム部、82…旋回アーム部、83…伸縮アーム部、90
…ランス送り装置、91…ランス挿入管、120…フレ
キシブルランス、121…洗浄ヘッド、122…高圧水
ホース、123…スチールベルト、124…イメージガ
イド(イメージスコープ)、125…ロック部材(樹脂
ブロック)、127…洗浄ノズル、128…洗浄ノズ
ル、129…CCDカメラ(イメージスコープ)。
フロントページの続き (72)発明者 橋本 重夫 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 河西 賢一 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 柳田 康嗣 兵庫県神戸市兵庫区和田宮通7丁目1番14 号 西菱エンジニアリング株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 胴部と、該胴部の横断方向に該胴部内に
    水平に配置された複数の管支持板と、前記胴部内にチュ
    ーブレーンを画成するように前記各管支持板を貫いて列
    状に延びる複数の伝熱管と、前記管支持板のうちの少な
    くとも1つの管支持板の直上に直径方向に対峙して前記
    胴部に形成された1対の検査穴とを有し、前記各管支持
    板の、前記チューブレーンに対応する部分には、フロー
    スロットが形成されている熱交換器に適用されるスケー
    ル除去装置であって、 (a)前記管支持板のうちの少なくとも1つの管支持板
    上に装着されるガイドレールアセンブリと、 (b)該ガイドレールアセンブリに沿って移動自在の移
    動・接続手段と、 (c)該移動・接続手段に傾倒自在に接続されると共
    に、2連のシリンダアセンブリからなる昇降装置組立体
    と、 (d)該昇降装置組立体の起立・傾倒手段と、 (e)前記2連のシリンダアセンブリの上端部に支持さ
    れる伸縮アーム組立体であって、前記シリンダアセンブ
    リに整列する垂直アーム部と、該垂直アーム部に関して
    旋回可能に取り付けられる旋回アーム部と、該旋回アー
    ム部に対して入れ子式に伸縮する伸縮アーム部とを備え
    る前記伸縮アーム組立体と、 (f)先端にランス挿入管を備えて前記伸縮アーム部に
    取り付けられたランス送り装置と、 (g)該ランス送り装置の内部に収容され、該ランス送
    り装置により引戻し自在に送り出される洗浄ノズル付き
    フレキシブルランスと、を備えた熱交換器用スケール除
    去装置。
  2. 【請求項2】 前記ガイドレールアセンブリが装着され
    る管支持板は、最下方の管支持板であり、該ガイドレー
    ルアセンブリは、該最下方の管支持板に形成されたフロ
    ースロットに係合して固定されている請求項1に記載の
    熱交換器用スケール除去装置。
  3. 【請求項3】 前記移動・接続手段は、前記ガイドレー
    ルアセンブリのガイドレールに沿って移動可能な移動台
    車と、該移動台車の上に装着される接続台車とに分離可
    能であり、前記昇降装置組立体は該接続台車に起立・傾
    倒自在に接続される請求項1又は2に記載の熱交換器用
    スケール除去装置。
  4. 【請求項4】 前記昇降装置組立体は、前記2連のシリ
    ンダアセンブリを収容する筒状本体部を有し、前記起立
    ・傾倒手段は、前記筒状本体部の外周面に接続されるワ
    イヤと前記移動台車に接続される液圧式起立・傾倒装置
    とからなり、該ワイヤ及び該液圧式起立・傾倒装置を操
    作することにより前記昇降装置組立体の起立・傾倒状態
    を調整する請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱交換
    器用スケール除去装置。
  5. 【請求項5】 前記昇降装置組立体は、前記2連のシリ
    ンダアセンブリの上端部と前記伸縮アーム組立体の下端
    部との間に、前記2連のシリンダアセンブリが上昇・下
    降する際の前記伝熱管に沿った移動を案内する案内ロー
    ラ組立体を含むチューブガイド機構を備えており、該案
    内ローラ組立体は、前記管支持板の各々に形成された前
    記フロースロットを通過する際に開状態の案内位置から
    閉状態の非案内位置に切り換わるようにされている請求
    項1〜4のいずれか1項に記載の熱交換器用スケール除
    去装置。
  6. 【請求項6】 前記ランス挿入管は、前記ランス送り装
    置に関して旋回可能に支持されている請求項1〜5のい
    ずれか1項に記載の熱交換器用スケール除去装置。
  7. 【請求項7】 前記フレキシブルランスは、洗浄ノズル
    と、該洗浄ノズルにそれぞれ一端が流体連絡関係で接続
    された2本の高圧水ホースと、該洗浄ノズルに一端が光
    連絡関係で接続された1本のイメージスコープと、該洗
    浄ノズルにそれぞれ一端が固定された2本のスチールベ
    ルトと、前記高圧水ホース、前記イメージスコープ及び
    前記スチールベルトを相互に固定するため、それらの長
    さ方向に沿って離間して配置され、前記高圧水ホース、
    前記イメージスコープ及び前記スチールベルトに係合す
    るロック部材とを備え、ベルト状の形状に構成されてい
    る請求項1〜6のいずれか1項に記載の熱交換器用スケ
    ール除去装置。
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