JP2000046222A - バルブの駆動部の固定構造 - Google Patents

バルブの駆動部の固定構造

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JP2000046222A
JP2000046222A JP21607398A JP21607398A JP2000046222A JP 2000046222 A JP2000046222 A JP 2000046222A JP 21607398 A JP21607398 A JP 21607398A JP 21607398 A JP21607398 A JP 21607398A JP 2000046222 A JP2000046222 A JP 2000046222A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】バルブの優れた動作性能及び耐久性を維持する
とともに、部品点数を削減してバルブの低廉化を実現す
ることが可能なバルブの駆動部の固定構造を得る。 【解決手段】第2フランジ部98を介してハウジング3
40の内壁面に形成された段部395に支持される第2
支持部材94と、第1フランジ部396を介してハウジ
ング340の内壁面と接する第1支持部材392との間
には、コイル102が挟まれ、保持される。センサケー
ス462は第1支持部材392と直接接しており、前記
センサケース462の下面とハウジング340の上端面
との間には所定間隔δの隙間が設けられている。そし
て、センサケース462とハウジング340との接合部
分に取り付けられる冠状弾性体172によって、前記セ
ンサケース462、前記ハウジング340、第1支持部
材392、第2支持部材94及びコイル102が一体的
に固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バルブの駆動部の
固定構造に関し、一層詳細には、例えば、排気ガス再循
環バルブの駆動部と、該駆動部が収容されるハウジング
と、センサ装置が収容されるセンサケースとを一体的に
固定するバルブの駆動部の固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば、内燃機関から排出さ
れる有害成分を除去するために、排気ガス再循環バルブ
が用いられている。この排気ガス再循環バルブは、内燃
機関から排出される排気ガスを吸気系に再循環させ、前
記排気ガス中に含まれるNOx等の有害成分を減少させ
るために、前記内燃機関の吸気系と排気系とを連通させ
る機能を有する。
【0003】一般的に、排気ガス再循環バルブは、内燃
機関の吸気系と排気系とを連通させる再循環路を弁本体
によって開閉する弁と、前記弁を駆動する駆動装置と、
前記弁の開閉状態を測定するセンサ装置とから構成され
る。前記駆動装置は、上側及び下側のステータと、該上
側及び下側のステータの間に配されるコイルボビンとを
有する。そして、前記駆動装置は金属製のハウジングに
収容され、また、前記センサ装置は樹脂製のケースに収
容される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した排
気ガス再循環バルブにおける上側及び下側のステータ
は、例えば、ハウジングの内壁面に形成された段部に載
置され、固定される。このため、前記ステータや段部を
加工する際に寸法誤差が生じた場合、前記上側及び下側
のステータとコイルボビンとの間に振動が生じるおそれ
がある。また、ステータ、コイルボビン及びハウジング
は、それぞれ、異なる材質の材料(例えば、ステータは
Fe、コイルボビンは合成樹脂、ハウジングはAl)か
ら形成されているため、排気ガス再循環バルブが高温と
なった場合、前記ステータ、コイルボビン及びハウジン
グの間に発生する振動が増大されたり、クリープによる
変形や亀裂が生じるおそれがある。
【0005】これに関連する従来技術として、米国特許
第5460146号公報を掲げる。この公報の第3図に
開示されている例では、金属製のハウジングと樹脂製の
ケースとがコイルボビンごと樹脂製のケースでインモー
ルド成形されている。この場合、ステータ、コイルボビ
ン及びハウジングの間に振動が発生することはない。し
かし、金属と樹脂の熱膨張率の差によってハウジングま
たは樹脂製のケースに亀裂やクリープが生じるおそれが
あるとともに、組立作業が煩雑になるという問題や、一
度接続された金属製のハウジングと樹脂製のケースを分
解し、再利用することが困難であるという問題がある。
【0006】また、米国特許第5588414号公報の
第1図に開示されている例では、金属製のハウジングと
樹脂製のケースとの接合部分にそれぞれフランジ部分を
形成し、このフランジ部分を、前記樹脂製のケースに食
い込ませる爪部分を有するかしめ部材で固定することに
よって、金属製のハウジングと樹脂製のケースとの固定
接続を行っている。ここで、コイルボビンと下側のステ
ータとの間にはスプリングワッシャが介在しており、前
記コイルボビンと上側及び下側のステータとは前記スプ
リングワッシャの弾発力によって固定されている。
【0007】この場合、金属製のハウジングと樹脂製の
ケースのフランジ部分は、前記金属製のハウジングと前
記樹脂製のケースの熱膨張に備えて、前記かしめ部材に
大きな荷重を付加しながら固定する必要がある。従っ
て、金属製のハウジングと樹脂製のケースとの固定接続
作業が煩雑となる。また、上述した金属製のハウジング
と樹脂製のケースの熱膨張によってかしめ部材にクリー
プが生じ、その挟持力が低下する懸念がある。さらに、
前記かしめ部材は、その爪部分を食い込ませることによ
って樹脂製のケースに固定されているため、該樹脂製の
ケースの分解後に再利用することは困難である。
【0008】本発明は、前記の不都合を解決するために
なされたものであり、バルブの優れた動作性能及び耐久
性を維持するとともに、部品点数を削減してバルブの低
廉化を実現することが可能なバルブの駆動部の固定構造
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、冠状弾性部材
によりハウジングとセンサケースとを固定するととも
に、ステータとコイルボビンとを前記ハウジングと前記
センサケースとの間に挟んで固定するように構成してい
る。このように構成することによって、ステータとコイ
ルボビンとをハウジング内に固定するためにスプリング
ワッシャ等を用いる必要がなくなるため、バルブの低廉
化が実現される。また、この場合、コイルボビン等に発
生した振動は冠状弾性部材によって吸収されるため、ス
プリングワッシャ等を用いた場合と同等以上のバルブの
動作性能を得ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るバルブの駆動
部の固定構造について好適な実施の形態を挙げ、添付の
図面を参照しながら詳細に説明する。
【0011】先ず、本発明の第1の実施の形態が適用さ
れる排気ガス再循環バルブ310について説明する。
【0012】図1に示すように、排気ガス再循環バルブ
310は、該排気ガス再循環バルブ310に結合される
図示しない内燃機関の、排気系から吸気系への排気ガス
の循環を制御する弁部20と、ガイド部50と、前記弁
部20を駆動する駆動部390と、前記弁部20の開閉
状態を計測するセンサ部460とから構成される。
【0013】弁部20は、弁基体22を備え、該弁基体
22の、例えば、下面には、内燃機関の排気系と連結さ
れる入口ポート26と、前記内燃機関の吸気系と連結さ
れる出口ポート28とが画成され、この入口ポート26
と出口ポート28は、該入口ポート26の上部に画成さ
れた上孔30と、前記弁基体22内に画成された再循環
路32とによって連通される。上孔30は、入口ポート
26の上部から弁基体22の上面に開口するように形成
される。入口ポート26には円環状の弁座34が配設さ
れ、この弁座34には、前記入口ポート26および上孔
30を介して弁基体22を貫通する弁軸38が挿入され
る。弁軸38の先端には弁本体36が連結され、この弁
本体36は、弁座34の下端に当接することによって入
口ポート26の開閉を行うことが可能である。弁基体2
2の上面は、後述するシール部材78を介してハウジン
グ340の下面に当接され、例えば、複数のねじ76に
よって、このハウジング340に固定される。
【0014】ハウジング340は、例えば、金属材料か
ら形成され、円筒状の側壁342と、この側壁342の
下端から一体的且つ図において水平方向に延在する底壁
44とを有する。また、前記ハウジング340には、側
壁342と底壁44に跨って窓部45が形成され、この
窓部45を介して前記ハウジング340の内部と外部
(大気側)とが連通している。さらに、底壁44の略中
心には、孔部46が画成され、この孔部46に嵌合する
ガイド部材52を貫通して前記弁軸38が同軸的に挿通
される。すなわち、前記ハウジング340内に挿入され
た弁軸38は、ガイド部50によって支持される。
【0015】ガイド部50は、弁軸38を支持するため
の耐熱性材料(例えば、カーボン焼結体)で形成された
前記ガイド部材52を備え、このガイド部材52は、内
部に軸挿通孔54が画成された略円筒形状を呈し、上部
が大径部58で下部が小径部56である大小異径の一体
形成物で構成されている。前記ガイド部材52は、前記
弁軸38に同軸的に配設される耐熱性材料で形成された
第1ガイドカバー60および第2ガイドカバー66によ
ってその内部に挟持されるとともに、外部から遮蔽され
る。この場合、第1ガイドカバー60とガイド部材52
の上面との間および第2ガイドカバー66とガイド部材
52の下面との間には、それぞれ空間が形成される。
【0016】第1ガイドカバー60は、ガイド部材52
の小径部56に対応した内径の略カップ状に形成され、
開口された上端には、第1フランジ部62が外方に指向
して一体的に設けられる。また、第1ガイドカバー60
の閉塞された底面には、弁軸38を挿通するための第1
孔64が画成される。そして、第1ガイドカバー60
は、第1フランジ部62側を上にして弁部20の上孔3
0に挿入され、前記第1フランジ部62によって、弁基
体22の上面中央に画成された環状溝63に嵌合係止さ
れる。
【0017】第2ガイドカバー66は略カップ状に形成
され、その上部側は下部側に比べて小径な小径部68と
され、その下部側はガイド部材52の大径部58に対応
した大径部70とされる。また、第2ガイドカバー66
の閉塞された上面には、弁軸38を挿通するための第2
孔74が画成され、開口された下端には、第2フランジ
部72が外方に指向して一体的に設けられる。そして、
第2ガイドカバー66は、第2フランジ部72を下にし
て孔部46からハウジング340に挿入され、この第2
フランジ部72によって前記ハウジング340の下面に
係止される。このように構成することにより、ガイド部
材52は第2ガイドカバー66によってハウジング34
0の底部分から遮蔽され、該ハウジング340内に浸入
した汚染水等がこのガイド部材52に浸入することが回
避される。
【0018】第1フランジ部62と第2フランジ部72
は、その間にシール部材78が介在された状態で、ハウ
ジング340の下面と弁基体22の上面によって挟持さ
れ、前記の通り、複数のねじ76によって固定される。
ここで、ガイド部50には、ガイド部材52の軸挿通孔
54、第1ガイドカバー60の第1孔64および第2ガ
イドカバー66の第2孔74を介して弁軸38が挿入さ
れ、軸線方向に沿って変位自在に支持されている。
【0019】カバー部80は、略カップ形状のカバー部
材82を備え、該カバー部材82の開口された上端には
フランジ部84が外側に指向して一体的に設けられる。
また、カバー部材82の略中心には、第2ガイドカバー
66の小径部68に対応した直径の孔部86が画成さ
れ、その周辺には、複数の通気孔88が画成される。こ
こで、カバー部材82の底面は、その中心部分が上に傾
斜した凸状に形成されることが好ましい。そして、カバ
ー部材82のフランジ部84が溶接等によって後述する
第2支持部材94に固着され、孔部86に第2ガイドカ
バー66の小径部68が嵌入される。
【0020】この場合、ハウジング340の底部分と駆
動部390および第2ガイドカバー66の第2孔74と
の間にはカバー部材82が介在することとなる。また、
カバー部材82の底面は、上記したように、その中心部
分が上に傾斜した凸状に形成されているため、通気孔8
8を介してカバー部材82内に浸入した汚染水等は、凸
状部分の周囲に形成される凹状部分に溜まり、再び前記
通気孔88を通って排出される。従って、窓部45を介
してハウジング340内に浸入した汚染水等が、第2ガ
イドカバー66の内部(ガイド部材52)や駆動部39
0に浸入することが回避される。また、弁軸38に沿っ
て、第1ガイドカバー60の第1孔64、ガイド部材5
2の軸挿通孔54および第2ガイドカバー66の第2孔
74を介してハウジング340内に侵入した排気ガス
は、通気孔88および窓部45を介して該ハウジング3
40の外部に排出される。
【0021】駆動部390は、略円柱形状の内孔を有す
る第1支持部材(第1のステータ)392および第2支
持部材(第2のステータ)94を備え、前記第1支持部
材392が上部に、前記第2支持部材94が下部に位置
するようにハウジング340内に配設されて一組の磁極
部材を構成する。
【0022】第1支持部材392は、弁軸38に直交す
るように延在してハウジング340の上部に端部が接す
る第1フランジ部396と、前記弁軸38に沿って延在
する第1円筒部93とを含む。
【0023】一方、第2支持部材94は、弁軸38に直
交するように延在してハウジング340の下部に端部が
接する第2フランジ部98と、前記弁軸38に沿って延
在し、且つ前記第1支持部材392の第1円筒部93と
対向する第2円筒部97とを含む。ここで、第2円筒部
97は、その外径が上にいくに従って小さくなるテーパ
状に形成されている。このような構造とすることによっ
て、後述するプランジャ110に加わる軸線方向の電磁
力が、該プランジャ110の位置に比例する。
【0024】図2に示すように、第2支持部材94の第
2フランジ部98は、ハウジング340の内壁面に形成
された段部395に接しており、これによって前記第2
支持部材94の下方向への変位が規制される。一方、第
1支持部材392は、該第1支持部材392、第2支持
部材94およびハウジング340から形成された空所1
00に配されるコイル(コイルボビン)102と接し、
前記コイル102及び前記第2支持部材94を介して下
方向への変位が規制される。この場合、第1支持部材3
92の第1フランジ部396と、ハウジング340の内
壁面に形成された段部397との間には所定間隔δ′の
隙間が設けられており、前記第1支持部材392と前記
ハウジング340とは直接は固定されていない。また、
コイル102には、図示しない電源装置が接続されてい
る。
【0025】第2フランジ部98の下面には、図1に示
すように、前記カバー部材82のフランジ部84が固着
される。ここで、第2支持部材94、ハウジング340
の側壁342および底壁44とによって空間が形成さ
れ、この空間は窓部45を介して外部と連通している。
この場合、弁部20およびガイド部50を介してハウジ
ング340内に伝達された排気ガスの熱は、窓部45を
通って外部に排出されるため、前記熱が駆動部390に
伝達されることが阻止される。
【0026】第1支持部材392および第2支持部材9
4の内孔には、非磁性体材料からなる略カップ形状のス
リーブ部材106が、その底面を下にして挿入され、開
口された該スリーブ部材106の上端を外方向に湾曲し
て形成された突起部108によって前記第1支持部材3
92の上端に係止される。このスリーブ部材106の底
面には、後述する第1弾性部材132のガイドとして機
能する、下に凸のカップ状の凹部116が形成され、そ
の略中心には、前記ハウジング340内に挿入された弁
軸38が挿通される孔が画成される。
【0027】スリーブ部材106の内部には、磁性体か
らなる略円筒状のプランジャ110が、該スリーブ部材
106の内面を摺動自在に、且つ前記弁軸38と同軸的
に挿入される。そして、このプランジャ110と弁軸3
8は、該プランジャ110の内面に形成された突起部1
12を介して連結手段120によって連結される。
【0028】すなわち、連結手段120は、第1リテー
ナ122を備え、この第1リテーナ122は、スリーブ
部材106の底面に形成された凹部116に対応した、
プランジャ110の内径より小さい径の略円盤状に形成
され、その外周端には、下方向に湾曲した第1湾曲部1
23が設けられる。また、第1リテーナ122の略中心
には、第1係着用孔124が画成され、この第1係着用
孔124を弁軸38の外周面に画成された第1環状溝1
30にはめ込むことによって、前記弁軸38に係着さ
れ、第1弾性部材132および/または第2弾性部材1
34による上方向への付勢によって固定される。
【0029】第1弾性部材132は、第1リテーナ12
2およびスリーブ部材106の凹部116に対応した直
径の略円筒形状に形成され、前記第1リテーナ122と
凹部116の間に、弁軸38と同軸的に配設される。こ
のとき、第1弾性部材132は、第1リテーナ122の
第1湾曲部123と凹部116の周囲の傾斜構成によっ
て、図1において水平方向の変位が規制される。
【0030】第2弾性部材134は、第1弾性部材13
2より小さい径の略円筒形状に形成され、前記第1弾性
部材132の内側に、弁軸38と同軸的に配設される。
また、第2弾性部材134は、上端が第1リテーナ12
2に、下端が第2リテーナ136に当接し、前記第1リ
テーナ122を上方向に、前記第2リテーナ136を下
方向に付勢する。このとき、第2弾性部材134は、弁
軸38および第2リテーナ136の第2湾曲部138に
よって、図1において水平方向の変位が規制される。
【0031】第2リテーナ136は、第1リテーナ12
2より下方向に所定間隔離間した弁軸38上に配設され
る。この第2リテーナ136は、第2弾性部材134に
対応して、前記第1リテーナ122より小さい径の略円
盤状に形成され、その外周端には、上方向に湾曲した第
2湾曲部138が設けられる。この第2湾曲部138に
よって、第2弾性部材134は、図1において水平方向
の変位が規制される。また、第2リテーナ136の略中
心には、第2係着用孔140が画成され、この第2係着
用孔140を、弁軸38に形成された第2環状溝144
にはめ込むことによって前記弁軸38に係着され、第2
弾性部材134による下方向の付勢によって固定され
る。この場合、この第2リテーナ136は、スリーブ部
材106の凹部116に当接することによって、プラン
ジャ110の下限を規制する。
【0032】弁軸38に沿った第1リテーナ122の上
部側には、第3リテーナ146が該弁軸38に対して摺
動自在に配設される。この第3リテーナ146は、第1
リテーナ122と略同一の径の略円盤状に形成され、そ
の外周端には、上方向に湾曲した第3湾曲部148が設
けられる。この第3リテーナ146の略中心には、弁軸
38を挿入するための摺動孔150が画成される。そし
て、第3リテーナ146は、第3弾性部材154によっ
て下方向に付勢される。
【0033】第3弾性部材154は、第3リテーナ14
6に対応した、第1弾性部材132と略同一の径の略円
筒形状に形成され、前記第3リテーナ146とセンサケ
ース462の間に、弁軸38と同軸的に配設される。そ
して、第3弾性部材154は、第3リテーナ146の第
3湾曲部148と、センサケース462の下端に形成さ
れた軸受166の外周面によって、図1において水平方
向の変位が規制される。
【0034】プランジャ110には、弁軸38側に突出
する突起部112が形成されており、この突起部112
の上面には第3リテーナ146が、下面には第1リテー
ナ122が当接する。そして、コイル102に電流また
は電圧が印加されていない状態では、プランジャ110
は、第1弾性部材132による上方向の付勢によって、
上限位置に停止される。このとき、弁本体36は、弁座
34に着座している(閉弁状態)。ここで、第3弾性部
材154は、第3リテーナ146を介してプランジャ1
10を下方向に付勢することにより、このプランジャ1
10のセンサケース462の下面への衝突および弁本体
36の弁座34への衝突の際の衝撃を緩衝する。また、
プランジャ110の突起部112は第1リテーナ122
に常に当接され、前記第1リテーナ122が前記突起部
112から離間して発生する懸念のある振動が阻止され
る。
【0035】センサ部460は、該センサ部460を収
容する、例えば、樹脂材料で形成されたセンサケース4
62を備え、このセンサケース462は、ハウジング3
40の上部に接続される。この場合、センサケース46
2とハウジング340との間は、Oリング163によっ
て密閉される。
【0036】図示しないセンサに連結されたセンサ部4
60のセンサロッド164は軸受166に支持され、該
センサロッド164の先端は、弁軸38の後端に連結さ
れる。そして、弁本体36による弁部20の開閉状態
は、弁軸38およびセンサロッド164を介してセンサ
に伝達され、該センサによって測定される。この測定結
果は、センサケース462内に配設された図示しないコ
ネクタを介して図示しない制御回路に送られる。また、
このセンサケース462内には、コイル102と図示し
ない電源装置とを接続するための図示しないコネクタが
配設される。そして、センサケース462とハウジング
340との接続部分は、固定手段170によって固定さ
れる。
【0037】固定手段170は、ハウジング340の上
端外周面に画成された断面略コ字状の環状溝190と、
センサケース462の下部側外周面に形成された段部1
92とを介して前記センサケース462とハウジング3
40との接合部分に装着される冠状弾性体(冠状弾性部
材)172とを有する。
【0038】冠状弾性体172は、図3に示すように、
該冠状弾性体172が取着されるセンサケース462お
よびハウジング340の外周面の形状に対応した環状の
円筒部174を有し、この円筒部174の上端には、内
側に指向してフランジ部176が一体的に設けられる。
ここで、冠状弾性体172は、金属材料等からなる弾性
部材で形成される。円筒部174には、ハウジング34
0の環状溝190に対応した位置に、複数の切り起こし
部180が設けられ、この切り起こし部180は、下部
側の第1爪部182と、上部側の第2爪部184とから
構成される。
【0039】第1爪部182は、図4に示すように、例
えば、円筒部174を構成する部材を、ハウジング34
0の環状溝190の高さより短くなるように内方向に屈
曲して形成される。また、図5に示すように、円筒部1
74を構成する部材を上方に向けて且つ内方へと切り欠
いて形成された第1爪部252を有する冠状弾性体25
0を前記冠状弾性体172に代替して設けるようにして
もよい。そして、この第1爪部182(または252)
は、前記環状溝190に弾性的に係着され、冠状弾性体
172(または250)の抜け落ちを防止する。
【0040】円筒部174の、第1爪部182より上方
に所定間隔離間した部分には、第2爪部184が設けら
れる。この第2爪部184は、図4に示すように、円筒
部174を構成する部材の頂部近傍を下方に向け且つ内
方へと切り欠かれ、その先端部は前記第1爪部182の
先端部に対峙する。そして、第2爪部184は、センサ
ケース462の外面に当接して、冠状弾性体172のそ
れ以上の押し込みを阻止する。ここで、図6に示すよう
に、センサケース462の前記第2爪部184に対応す
る位置にスリット202を設けるようにしてもよい。こ
の場合、前記第2爪部184はセンサケース462に直
接接触していない。
【0041】図4に示すように、第2爪部184の上部
は断面が湾曲した第1湾曲部185として形成され、ま
た、この第1湾曲部185の終端部から内方へと延在し
且つ前記第1湾曲部185とは逆方向へと緩やかに湾曲
する第2湾曲部186が形成される。この第2湾曲部1
86は、実質的にフランジ部176を形成する。第2湾
曲部186は、センサケース462の段部192に当接
し、第1湾曲部185と第2湾曲部186によって生ず
る弾発力によってこのセンサケース462を押圧する。
すなわち、冠状弾性体172は、切り起こし部180の
環状溝190への係着と、第1、第2湾曲部185、1
86による押圧作用によって、センサケース462とハ
ウジング340の接合部分を固定する。
【0042】この場合、図2に示すように、センサケー
ス462の下端は第1支持部材392の第1フランジ部
396に直接接している。また、ハウジング340の上
端とセンサケース462との間には、所定間隔δの隙間
が設けられている。従って、前記冠状弾性体172によ
る押圧力は、第1支持部材392、コイル102及び第
2支持部材94を介して前記センサケース462と前記
ハウジング340との間に加わるため、該センサケース
462と該ハウジング340とが固定されると同時に、
前記第1支持部材392、コイル102及び第2支持部
材94が前記ハウジング340内に固定される。
【0043】ここで、第1爪部182の上端と第2湾曲
部186の下面との間の軸線方向の寸法は、環状溝19
0の上面と段部192の上面との間の幅寸法より小さい
ものとする。また、第1爪部182の上端と第2爪部1
84の下端との間隔は、環状溝190の上面から前記第
2爪部184が当接するセンサケース462の外周面の
間隔より大きいものとする。
【0044】本実施の形態に係る排気ガス再循環バルブ
310は、基本的には以上のように構成されるものであ
り、次に、その動作並びに作用効果について説明する。
【0045】まず、固定手段170の組付作業について
説明する。
【0046】ハウジング340とセンサケース462の
固定は、図7に示すように、該ハウジング340とセン
サケース462とを接続し、その接続部分を冠状弾性体
172によって固定することにより行われる。
【0047】すなわち、ハウジング340とセンサケー
ス462の接続部分に、冠状弾性体172を前記センサ
ケース462側から挿入し(図4(a))、この冠状弾
性体172の上面に押圧部材198を当接させて下方向
に押し込む。このとき、第1爪部182は、ハウジング
340およびセンサケース462の外周面に接触し、外
方向に押圧されるため、外方向に弾性変形する(図4
(b))。
【0048】次いで、第2湾曲部186が段部192に
当接すると(図4(c))、前記第1、第2湾曲部18
5、186を弾性変形させながら、この冠状弾性体17
2をさらに押し込む。そして、第1爪部182が、環状
溝190と対向する位置に到達すると、この第1爪部1
82は、前記環状溝190が形成する空間によって外方
向に対する押圧力から解放され、元の状態に戻る。ここ
で、押圧部材198を離間させると、冠状弾性体172
には、フランジ部176の弾発力によって上方向に変位
する力が働く。しかしながら、第1爪部182の上端
が、環状溝190の上面に当接することにより、この冠
状弾性体172は、上方向への変位が規制される。従っ
て、冠状弾性体172は、第2湾曲部186と第1爪部
182との間に働く挟持力によって、センサケース46
2とハウジング340の接合部分を固定する(図4
(d))。このとき、第1支持部材392、コイル10
2及び第2支持部材94もハウジング340内に固定さ
れる。なお、以下の説明において、このような冠状弾性
体172の装着位置を、適正セット位置と記す。
【0049】ところで、押圧部材198による冠状弾性
体172の押し込みをさらに継続した後(図4
(e))、前記押圧部材198をこの冠状弾性体172
から離間させると、該冠状弾性体172は、フランジ部
176の弾発力によって、適正セット位置まで戻る(図
4(d))。また、冠状弾性体172をさらに下まで押
し込むと、第2爪部184がセンサケース462の外面
に接触する(図4(f))。ここで、第2爪部184
は、円筒部174を構成する部材を一辺のみ切り欠い
て、断面半球状に塑性変形させて形成されているため、
外力による弾性変形を生じにくい。従って、冠状弾性体
172は、第2爪部184による規制によって、それ以
上押し込まれることが阻止される。そして、押圧部材1
98が離間すると、冠状弾性体172は、フランジ部1
76の弾発力によって適正セット位置まで戻る(図4
(d))。
【0050】このように、冠状弾性体172は、ハウジ
ング340とセンサケース462の接合部分への押し込
み時に、第1爪部182が弾性変形するため、センサケ
ース462またはハウジング340が該第1爪部182
によって損傷されることがない。また、低荷重で押し込
みを行うことができるため、ハウジング340とセンサ
ケース462を固定するために、大型の固定装置を用い
る必要がなくなる。従って、ハウジング340とセンサ
ケース462の固定を容易に行うことが可能である。
【0051】また、冠状弾性体172を適正セット位置
を超えて押し込んだ場合であっても、この冠状弾性体1
72は、フランジ部176の弾発力によって適正セット
位置まで戻る。また、冠状弾性体172のさらなる押し
込みは、第2爪部184によって規制される。従って、
冠状弾性体172の装着作業を容易に行うことができ
る。
【0052】次に、排気ガス再循環バルブ310の動作
について説明する。
【0053】この排気ガス再循環バルブ310において
は、駆動部390のコイル102に電流または電圧を印
加することによって弁部20の開弁動作が行われ、前記
コイル102への電流または電圧の印加を停止すること
によって前記弁部20の閉弁動作が行われる。
【0054】すなわち、図示しない制御回路の指示に基
づいて、図示しない電源装置からコイル102に所定値
の電流または電圧が印加されると、該コイル102から
磁界が発生し、プランジャ110が下方向の電磁力を受
ける。ここで、第2支持部材94の第2円筒部97は、
その外径が上にいくに従って小さくなるテーパ状に形成
されているため、プランジャ110に加わる軸線方向の
電磁力が、該プランジャ110の位置に比例する。
【0055】そして、プランジャ110が、突起部11
2を介して第1リテーナ122を押圧し、第1弾性部材
132の弾発力に対抗しながら下方向に変位すると、前
記第1リテーナ122と連結する弁軸38は、ガイド部
材52のガイド作用下に下方向に変位する。このとき、
この弁軸38に結合された弁本体36が下方向に変位
し、弁座34から離間することによって、入口ポート2
6と出口ポート28の間が連通される(開弁状態)。そ
して、このプランジャ110は、前記した電磁力と第1
弾性部材132の弾発力がつり合う位置で停止する。す
なわち、弁部20の開閉量は、コイル102に印加され
る電流または電圧の強弱によって決定される。
【0056】ここで、プランジャ110は、第2リテー
ナ136によってその下限位置が規制されている。従っ
て、プランジャ110がスリーブ部材106の底面に衝
突し、損傷することが回避される。
【0057】次いで、コイル102への電流または電圧
の印加を停止すると、第1弾性部材132の弾発力によ
る上方向の付勢によってプランジャ110が上昇し、こ
れに伴って弁軸38は、ガイド部材52のガイド作用下
に上方向に変位する。そして、この弁軸38に結合され
た弁本体36が弁座34に着座し、入口ポート26が閉
塞される(閉弁状態)。
【0058】ここで、第3弾性部材154は、第3リテ
ーナ146を介してプランジャ110を下方向に付勢す
ることにより、このプランジャ110のセンサケース4
62の下面への衝突の際の衝撃を緩衝するとともに、第
2リテーナ136および弁軸38を介して、弁本体36
の弁座34への衝突の際の衝撃をも緩衝する。また、こ
の第3弾性部材154による下方向の付勢によって、プ
ランジャ110の突起部112は第1リテーナ122に
常に当接され、これらの離間による振動の発生が阻止さ
れる。また、プランジャ110と第1リテーナ122は
直接結合されていないため、閉弁動作時に前記プランジ
ャ110の慣性力が弁軸38に加わらない。従って、弁
本体36の弁座34への衝突時に、該弁本体36または
弁座34が損傷することが回避される。
【0059】このような、弁本体36による入口ポート
26の開閉状態は、弁軸38およびセンサロッド164
を介して図示しないセンサに伝達され、該センサによる
測定結果は、前記した制御回路にフィードバックされ
る。
【0060】ところで、ハウジング340およびセンサ
ケース462に排気ガスの熱が伝わると、この熱によっ
て該ハウジング340およびセンサケース462は熱膨
張を生じる。ここで、この熱膨張によって冠状弾性体1
72による挟持幅が変化した場合であっても、この変化
は、フランジ部176によって吸収される。従って、ハ
ウジング340および/またはセンサケース462の接
合部分に、クラック等が発生する問題を回避することが
できる。また、センサケース462および/または冠状
弾性体172自体にクリープが生じることも阻止され
る。
【0061】このように、排気ガス再循環バルブ310
では、冠状弾性体172は、ハウジング340の環状溝
190に係着し、該冠状弾性体172の抜け落ちを防止
する第1爪部182と、優れた弾発力によって、センサ
ケース462を下方向に押圧するフランジ部176とを
有し、前記第1爪部182とフランジ部176の間に働
く挟持力によって、ハウジング340とセンサケース4
62の接合部分を固定する。従って、固定手段170を
簡易な構造で構成することができるとともに、ハウジン
グ340とセンサケース462を確実に固定することが
できる。また、冠状弾性体172の取り外しも可能とな
る。
【0062】さらに、冠状弾性体172の円筒部174
の内径は、センサケース462およびハウジング340
の接合部分の外径と略同一であるため、この円筒部17
4によって、センサケース462とハウジング340の
横方向の相対変位を規制することができる。
【0063】さらにまた、冠状弾性体172は、略カッ
プ状に形成されるため、プレス加工等によって容易に製
造することができる。また、ハウジング340およびセ
ンサケース462に固定用のフランジ部分等を設ける必
要がないため、排気ガス再循環バルブ310の小型化が
実現される。
【0064】またさらに、冠状弾性体172によってセ
ンサケース462とハウジング340とが固定されると
同時に、第1支持部材392、コイル102及び第2支
持部材94も前記ハウジング340内に固定される。す
なわち、冠状弾性体172は、センサケース462とハ
ウジング340とを固定するための手段と、第1支持部
材392、コイル102及び第2支持部材94を前記ハ
ウジング340内に固定するための手段とを兼ねる。こ
の場合、コイル102と第1支持部材392または第2
支持部材94との間にスプリングワッシャ等を介在させ
る必要がないため、部品点数が削減され、排気ガス再循
環バルブ310の低廉化が実現される。
【0065】また、コイル102等に発生した振動は冠
状弾性体172によって吸収されるため、排気ガス再循
環バルブ310においては、スプリングワッシャを用い
た場合と同等以上の動作性能を得ることができる。
【0066】さらに、第1支持部材392はハウジング
340に直接固定されていないため、前記第1支持部材
392を前記ハウジング340に圧入する作業が不要で
あるとともに、前記ハウジング340内の段部397近
傍に精密な加工を施す必要がない。
【0067】さらにまた、コイル102は第2支持部材
94の第2フランジ部98の上面に載置され、固定され
ているため、前記コイル102のハウジング340に対
する位置決めを正確に行うことができる。
【0068】またさらに、ハウジング340内の駆動部
390等から発生した振動は、ハウジング340側に伝
わる際、冠状弾性体172によるダンパ作用によって減
衰されるため、センサ部460における測定結果に誤差
が生じることを回避することができる。
【0069】次に、本発明の第2の実施の形態が適用さ
れる排気ガス再循環バルブ610について説明する。な
お、第1の実施の形態と同一の構成要素には同一の参照
符号を付して、その詳細な説明を省略する。以下、後述
する第3の実施の形態についても同様とする。
【0070】図8に示すように、第1支持部材692
は、第1フランジ部696を介してハウジング640の
内壁面に設けられた段部693に固定されるように、前
記ハウジング640内に圧入されている。また、第1フ
ランジ部696には孔部697が形成され、この孔部6
97には、コイル702に一体的に設けられた突部70
3が挿通している。さらに、センサケース762の下面
は、前記突部703と当接可能なように幅広に形成され
ている。この場合、第1支持部材692とセンサケース
762との間及び前記第1支持部材692とコイル70
2の上面との間には所定間隔の隙間が設けられている。
【0071】そして、センサケース762とハウジング
640との接合部分に冠状弾性体172が取り付けられ
ると、該冠状弾性体172よる弾発力は、前記センサケ
ース762と接する突部703、コイル702、第2支
持部材94、段部395を介して前記センサケース76
2と前記ハウジング640との間に加わる。このとき、
センサケース762とハウジング640とが固定される
とともに、コイル702と第2支持部材94とが前記ハ
ウジング640内に固定される。
【0072】この場合、第1支持部材692はハウジン
グ640に直接固定されているため、コイル702の高
さ方向の寸法に誤差が含まれている場合でも、第1支持
部材692と第2支持部材94との位置関係を一定に保
つことができる。
【0073】次に、本発明の第3の実施の形態が適用さ
れる排気ガス再循環バルブ810について説明する。
【0074】図9に示すように、センサケース962の
下端には、該センサケース962と一体的に突部963
が形成されている。そして、この突部963は、センサ
ケース962をハウジング640に装着した状態におい
て、第1支持部材692の第1フランジ部696に形成
された孔部697に挿通している。この場合、突部96
3の下端は、コイル102に当接する。また、第1支持
部材692とセンサケース962の下面との間及び前記
第1支持部材692とコイル102の上面との間には所
定間隔の隙間が設けられている。
【0075】そして、センサケース962とハウジング
640との接合部分に冠状弾性体172が取り付けられ
ると、該冠状弾性体172による弾発力は、前記センサ
ケース962の突部963と接するコイル102、第2
支持部材94、段部395を介して前記センサケース9
62とハウジング640との間に加わる。このとき、セ
ンサケース962とハウジング640とが固定されると
ともに、コイル102と第2支持部材94とが前記ハウ
ジング640内に固定される。
【0076】この第3の実施の形態においても、第2の
実施の形態と同様に、第1支持部材692がハウジング
640に直接固定されているため、コイル102の高さ
方向の寸法に誤差が含まれている場合でも、第1支持部
材692と第2支持部材94との位置関係を一定に保つ
ことができる。
【0077】
【発明の効果】本発明に係るバルブの駆動部の固定構造
によれば、ハウジングとセンサケースとを固定するため
の手段が駆動部のステータとコイルボビンとを固定する
ための手段を兼ねるように構成されているため、部品点
数が削減され、前記バルブの低廉化が実現される。この
場合、コイルボビン等に発生した振動は前記手段によっ
て吸収されるため、バルブの優れた動作性能及び耐久性
が維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るバルブの駆動部の固定
構造が適用される排気ガス再循環バルブを示す断面図で
ある。
【図2】前記バルブの駆動部の固定構造を示す部分断面
図である。
【図3】ハウジングとセンサケースとを固定する冠状弾
性体を示す斜視図である。
【図4】前記冠状弾性体の詳細な構造を示す部分断面図
である。
【図5】前記冠状弾性体の詳細な構造を示す部分断面図
である。
【図6】スリットを有するセンサケースとハウジングと
の接合部分に冠状弾性体が装着された状態を示す断面図
である。
【図7】固定手段の組付作業を示す工程説明図である。
【図8】第2の実施の形態に係るバルブの駆動部の固定
構造を示す部分断面図である。
【図9】第3の実施の形態に係るバルブの駆動部の固定
構造を示す部分断面図である。
【符号の説明】
94…第2支持部材 98…第2フランジ
部 102…コイル 170…固定手段 172…冠状弾性体 174…円筒部 176…フランジ部 180…切り起こし
部 182、252…第1爪部 184…第2爪部 190…環状溝 192…段部 310、610、810…排気ガス再循環バルブ 340、640…ハウジング 390…駆動部 392、692…第1支持部材 395、397…段
部 396、696…第1フランジ部 462、762、962…センサケース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 巧 宮城県角田市佐倉字宮谷地3番地 株式会 社ケーヒン角田第2事業所内 Fターム(参考) 3H106 DA07 DA13 DA23 DB02 DB12 DB22 DB32 DC02 DC17 DD09 EE34 EE48 GA01 GA10 GA25 GA30 GC23 JJ02 KK19

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流体の流路を開閉する弁部を駆動する駆動
    部と、 前記駆動部を構成するステータと、 前記駆動部を構成するコイルボビンと、 前記駆動部が収容されるハウジングと、 前記弁部の開閉状態を測定するセンサ部が収容されるセ
    ンサケースと、 前記ハウジングと前記センサケースとの接合部分の外面
    形状に対応して冠形状に形成された、前記ハウジングと
    前記センサケースとを固定するための冠状弾性部材とを
    有し、 前記冠状弾性部材を前記接合部分に弾性的に嵌合するこ
    とによって、前記ハウジングと前記センサケースとが固
    定されるとともに、前記ステータと前記コイルボビンと
    が前記ハウジングと前記センサケースとの間に挟まれて
    固定されることを特徴とするバルブの駆動部の固定構
    造。
  2. 【請求項2】請求項1記載の構造において、 前記ステータは、前記ハウジングの開放端側に設けら
    れ、前記センサケースと接する第1のステータと、 前記ハウジングの閉塞端側に設けられ、前記第1のステ
    ータとの間に前記コイルボビンを挟んで保持するととも
    に、前記ハウジングの内面と接して前記閉塞端側への変
    位が規制される第2のステータとを有し、 前記接合部分における前記ハウジングの開放端側の端面
    と、該端面と対向する前記センサケースとの間には、前
    記センサケースの前記ハウジングに対する装着方向に沿
    って所定間隔の隙間が設けられていることを特徴とする
    バルブの駆動部の固定構造。
  3. 【請求項3】請求項1記載の構造において、 前記ステータは、前記ハウジングの開放端側に固定され
    る第1のステータと、 前記ハウジングの閉塞端側に設けられ、該ハウジングの
    閉塞端側への変位が規制されるとともに、前記センサケ
    ースとの間に前記コイルボビンを挟んで保持する第2の
    ステータとを有し、 前記接合部分における前記ハウジングの開放端側の端面
    と、該端面と対向する前記センサケースとの間には、前
    記センサケースの前記ハウジングに対する装着方向に沿
    って所定間隔の隙間が設けられていることを特徴とする
    バルブの駆動部の固定構造。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれか1項に記載の構
    造において、 前記冠状弾性部材は、 前記ハウジングと前記センサケースとの接合部分の外周
    形状に対応して形成された円筒形状部分と、 前記接合部分の上面の形状に対応して、前記円筒形状部
    分の一端から内方向に延在する弾性材料で形成されたフ
    ランジ部分とを有し、 前記フランジ部分が前記接合部分の上面に当接すること
    によって、前記冠状弾性部材の前記ハウジング側への変
    位が規制されることを特徴とするバルブの駆動部の固定
    構造。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれか1項に記載の構
    造において、 前記冠状弾性部材の円筒形状部分に設けられる爪部と、 前記ハウジングの上端部分の外周面に画成された溝とを
    有し、 前記爪部が前記溝に係合することによって、前記冠状弾
    性部材の前記センサケース側への変位が規制されること
    を特徴とするバルブの駆動部の固定構造。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のいずれか1項に記載の構
    造において、 前記冠状弾性部材の円筒形状部分における前記爪部に対
    する前記センサケース側に設けられる他の爪部を有し、 前記他の爪部が前記ハウジングと前記センサケースとの
    接合部分の上部に当接することによって、前記冠状弾性
    部材の前記ハウジング側への変位が規制されることを特
    徴とするバルブの駆動部の固定構造。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6のいずれか1項に記載の構
    造において、 前記冠状弾性部材のフランジ部分は、前記ハウジングと
    前記センサケースとの接合部分における該センサケース
    の上部に形成された段状部分に当接する突起状部分を有
    することを特徴とするバルブの駆動部の固定構造。
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