JP2000046189A - 密封装置 - Google Patents
密封装置Info
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- JP2000046189A JP2000046189A JP10227605A JP22760598A JP2000046189A JP 2000046189 A JP2000046189 A JP 2000046189A JP 10227605 A JP10227605 A JP 10227605A JP 22760598 A JP22760598 A JP 22760598A JP 2000046189 A JP2000046189 A JP 2000046189A
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Abstract
業性の向上を図った密封装置を提供する。 【解決手段】 シールリップ5は、その弾性復元力によ
ってハウジング10の内周10bに密着して密封機能を
発揮するもので、カバー20側からハウジング10内部
側に向かって撓み変形可能な可撓性を有しており、ハウ
ジング10内部の負圧が所定以上になると、シールリッ
プ5の弾性復元力に抗してハウジング10内部側に撓ん
で、ハウジング10の内周10bとの間に隙間S2を形
成して、ハウジング10内部の負圧を解消する構成とす
る。
Description
クスル部等に用いる密封装置に関するものである。
たとえば、図3に示すものがある。
を示す概略構成断面図である。
軸111とハウジング104との間の環状の隙間をシー
ルするものであり、また、ハウジング104の端面10
6側に、カバー107が取り付けられることで、ハウジ
ング104とカバー107とにより軸方向に挟持されて
固定されるものである。
2と、この金属環102に一体成形や焼き付け等により
固定されたゴム状弾性体製のシール本体101と、から
構成される。
環状の固定部103が設けられている。
けることで、ハウジング104にカバー107を取り付
ける(例えばボルト等によって、両者を締めつける)
と、環状溝105が形成される。
105内に嵌め込まれて固定されるもので、固定部10
3をハウジング104の段部108に配置させた後に、
カバー107を取り付けることにより、固定部103
は、段部108とカバー107の端面107aにより軸
方向(図中上下方向)に挟持されて固定される(図中カ
バー107がD方向に荷重が加えられる)。
ールリップ109,副シールリップ110とを設けてお
り、いずれも軸111に密封接触している。
た、B側はグリースが封入されて、それぞれが反対側へ
侵入するのを防止している。
の内周に密着しており、外部Eから、すなわち、ハウジ
ング104とカバー107との間から侵入したダストな
どの異物が内部のB側へと侵入するのを防止している。
設けられた突起112がカバー107に密着すること
で、同様に外部EからA側への異物の侵入を防止してい
る。
ような従来技術の場合には、下記のような問題が生じて
いた。
外部EとB側とが密封された状態となり、B側は冷却さ
れて負圧の状態となり、密封装置100はハウジング1
04側に吸着された状態となる。
03の嵌合力と、上述の吸着力とが相まって、密封装置
100は強固にハウジング104に固定される。
ング点検等)の際など、密封装置100をハウジング1
04から取り外す場合に、容易に抜き取ることができ
ず、作業性が悪かった。
ためになされたもので、その目的とするところは、ハウ
ジングから取り外す(引き抜く)際の作業性の向上を図
った密封装置を提供することにある。
に本発明にあっては、軸に同心的に設けられたハウジン
グと、該ハウジングのカバーと、により形成された環状
溝内に嵌め込まれ、該ハウジングおよびカバーにより軸
方向に挟持固定される固定部を備えると共に、前記ハウ
ジングと軸との間の隙間を密封する密封装置において、
前記固定部は、通常状態では弾性復元力によって前記環
状溝内周に密着すると共に、ハウジング内部の負圧が所
定以上になった状態ではハウジング内部側に撓んで前記
環状溝内周との間に隙間を形成する可撓性を有するシー
ルリップと、前記環状溝内周に対して位置決めされる位
置決めガイド部と、を備えたことを特徴とする。
以上になると、シールリップがその圧力により引っ張ら
れてハウジング内部側に撓んで環状溝内周との間に隙間
を形成するので、ハウジング内部の負圧が解消される。
対して位置決めされるので、密封装置は安定した状態を
維持できる。
面部を粗くする加工を施してなるとよい。
の密着度が緩和される。
より軸方向に挟持固定された際にカバーに押圧されて該
カバーとの間を密封する突起を設けると共に、該突起と
前記シールリップとの間には、突起の押圧変形によるシ
ールリップの変形を阻止する溝を設けるとよい。
封した場合にも、溝を設けたことで、シールリップが影
響を受けることはない。
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ないかぎりは、この発明の範囲をそれらのみに限定する
趣旨のものではない。
の形態に係る密封装置について説明する。
示)と軸と同心的に設けられたハウジング10との間の
環状の隙間をシールするものであり、また、ハウジング
10の端面10a側に、カバー20が取り付けられるこ
とで、ハウジング10とカバー20とにより軸方向に挟
持されて固定されるものである。
述の従来技術の中で説明したハウジング10とカバー2
0とが取り付けられることで形成される環状溝Kに嵌合
固定される固定部1に特徴を有するものであり、軸側の
シール等の構成については、上述した図3を参照して説
明した構成や、その他の各種公知技術を適用すれば良い
ので、その説明は省略する。
に係る密封装置の主要部である固定部付近のみを示す。
(シールリップなどの締めしろを分かりやすくするた
め)、密封装置については、装着前の状態における、そ
の固定部付近の概略構成断面図を示し、ハウジング10
とカバー20については、密封装置を装着した場合の位
置を示す外形線のみを示す。
属環2と、この金属環2に一体成形等により固定される
ゴム状弾性体製のシール本体3と、から構成される。
すように、環状の固定部1が設けられている。
ることで、ハウジング10にカバー20を取り付ける
(例えばボルト等によって、両者を締めつける)と、環
状溝Kが形成される。
に嵌め込まれて固定されるもので、固定部1をハウジン
グ10の段部10cに配置させた後に、カバー20を取
り付けることにより、固定部1は、段部10cとカバー
20の端面20aにより軸方向(図中上下方向)に挟持
されて固定される(図中カバー20が下方向に荷重が加
えられる)。
金属環2は、内周方向から外周方向に向かって延びる平
面部2aと、外周側で、平面部2aからほぼ垂直(カバ
ー20側からハウジング10側)に延びて環状溝K内周
に支えられる円筒部2bと、を有する。
が取り付けられた場合には、平面部2a側がカバー20
により押えつけられて、円筒部2bの端部側がハウジン
グ10に支持されることで、軸方向(図中上下方向)に
挟持固定されることになる。
部2b外周に位置する複数(図では6個)のガイド4
と、同じく金属環2の円筒部2b外周に位置し、ガイド
4よりもカバー20側に位置するシールリップ5と、金
属環2の平面部2aのカバー20側に位置する2つの突
起6,7と、を有する。
状溝K)に対して装着の際や使用時などに位置決めする
機能を持たす役割を果たすもので、ハウジング10の内
周(環状溝Kの内周)10bとの間に微小隙間S1を有
する程度に設定されている。
0bに密接して密封機能を持たす役割を果たすもので、
締めしろを有しており、その弾性復元力によってハウジ
ング10の内周10bに密着して密封機能を発揮する。
らハウジング10内部側に向かうにつれて拡径する傾斜
面5aの部分がハウジング10の内周10bに密着する
構成である。
(ハウジング10とカバー20の接合部側)からハウジ
ング10内部側に向かって撓み変形可能な可撓性を有し
ており、ハウジング10内部の負圧が所定以上になる
と、上述のシールリップ5の弾性復元力に抗してハウジ
ング10内部側に撓んで、ハウジング10の内周10b
との間に隙間S2を形成して、ハウジング10内部の負
圧が解消される構成となっている(図2参照)。
0とカバー20との接合部近傍でのみハウジング10の
内周10bに密接させるようにしている。
10にカバー20が取り付けられた場合に、カバー20
に押圧されて密封機能を持つように、それぞれ締めしろ
を有している。
は溝8が設けられている。
れて変形した場合にもシールリップ5が影響を受けて変
形してしまわないように設けられるもので、すなわち、
突起6の押圧変形によるシールリップ5の変形を阻止す
る機能を果たすもので、シールの素材や突起6の変形量
等に応じて、その大きさや形状等が設定されるものであ
る。
み立てる際には、ハウジング10に密封装置を図中上か
ら下方向に装着させる。
4がハウジング10の内周10bに位置決めされながら
装着されるため、適正な位置に装着される。
突起6,7が押圧されて、カバー20の端面20aとの
間で密封部が形成され、また、密封装置の固定部1はハ
ウジング10とカバー20とにより軸方向に挟持されて
固定される。
で、図中下方向に押されることになるが、溝8が形成さ
れているため、シールリップ5がその影響を受けて変形
してしまうことはなく密封性能に悪影響を与えることは
ない。
Eから、すなわち、ハウジング10とカバー20との間
から侵入したダストなどの異物が内部のB側へと侵入す
るのを防止すると共に、突起6,7により外部EからA
側への異物の侵入を防止している。
等)の際など、密封装置をハウジング10から取り外す
場合について説明する。
き抜く作業を行うことになるが、上述したように、ハウ
ジング10内部の負圧が所定以上になるとシールリップ
5が撓んで隙間S2を形成して内部の負圧を逃がす構成
としたことから、ハウジング10内部の負圧が所定以上
となっていることはない。
とができる。
の負圧があったとしても、シールリップ5の内周10b
への密接部はハウジング10とカバー20との接合部に
近い位置にあるので、少し密封装置を引き抜くだけで、
負圧を完全に解消することができ、一層容易に密封装置
を引き抜くことができる。
当な治具等を用いれば良い。
上の状態にすることを防止でき、密封装置を簡単に引き
抜くことが可能となる。
取り外す(引き抜く)際の作業性が向上する。
ハウジングとカバーとの接合部の近傍でのみシールリッ
プを密着させた構成であるが、ガイドを設けているの
で、密封装置自体は十分に位置決めされて、安定した状
態となるため、密封性能も維持される。
グ10の内周10bへの密接部、すなわち、傾斜面5a
の部分に、表面を粗くする加工(例えば40〜50μm
程度の粗しを入れる)を施すことで、密着性を緩和させ
て、上述した負圧を解除する機能性を高めることができ
る。
等がある。
ング内部の負圧が所定以上になると、シールリップがそ
の圧力により引っ張られてハウジング内部側に撓んで環
状溝内周との間に隙間を形成して、ハウジング内部の負
圧が解消するので、ハウジング内部の負圧が所定以上に
なることを防止でき、容易に密封装置を引き抜くことが
でき、作業性が向上する。
対して位置決めされるので、密封装置を安定した状態に
維持でき、密封性能を維持できる。
を粗くする加工を施せば、シールリップの環状溝内周へ
の密着度を緩和して、負圧解消効果を高めることができ
る。
持固定された際にカバーに押圧されてカバーとの間を密
封する突起と、シールリップと、の間に溝を設けること
で、突起によりカバーとの間を密封した場合にも、シー
ルリップが悪影響を受けることはなく、密封性能を維持
できる。
定部)の説明図である。
ールリップ)の動作説明図である。
構成断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】軸に同心的に設けられたハウジングと、該
ハウジングのカバーと、により形成された環状溝内に嵌
め込まれ、該ハウジングおよびカバーにより軸方向に挟
持固定される固定部を備えると共に、前記ハウジングと
軸との間の隙間を密封する密封装置において、 前記固定部は、 通常状態では弾性復元力によって前記環状溝内周に密着
すると共に、ハウジング内部の負圧が所定以上になった
状態ではハウジング内部側に撓んで前記環状溝内周との
間に隙間を形成する可撓性を有するシールリップと、 前記環状溝内周に対して位置決めされる位置決めガイド
部と、を備えたことを特徴とする密封装置。 - 【請求項2】前記シールリップの環状溝内周への密着表
面部を粗くする加工を施してなることを特徴とする請求
項1に記載の密封装置。 - 【請求項3】前記固定部に、ハウジングおよびカバーに
より軸方向に挟持固定された際にカバーに押圧されて該
カバーとの間を密封する突起を設けると共に、 該突起と前記シールリップとの間には、突起の押圧変形
によるシールリップの変形を阻止する溝を設けたことを
特徴とする請求項1または2に記載の密封装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22760598A JP3873470B2 (ja) | 1998-07-28 | 1998-07-28 | 密封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22760598A JP3873470B2 (ja) | 1998-07-28 | 1998-07-28 | 密封装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000046189A true JP2000046189A (ja) | 2000-02-18 |
JP3873470B2 JP3873470B2 (ja) | 2007-01-24 |
Family
ID=16863571
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22760598A Expired - Fee Related JP3873470B2 (ja) | 1998-07-28 | 1998-07-28 | 密封装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3873470B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002276817A (ja) * | 2001-03-21 | 2002-09-25 | Nok Corp | 密封装置 |
JP2003042304A (ja) * | 2001-07-27 | 2003-02-13 | Nok Corp | 密封装置 |
-
1998
- 1998-07-28 JP JP22760598A patent/JP3873470B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002276817A (ja) * | 2001-03-21 | 2002-09-25 | Nok Corp | 密封装置 |
JP2003042304A (ja) * | 2001-07-27 | 2003-02-13 | Nok Corp | 密封装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JP3873470B2 (ja) | 2007-01-24 |
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