JP2000045898A - 液体容器の通気弁 - Google Patents
液体容器の通気弁Info
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Abstract
他方過圧の場合には機械的な過重を受けずに確実に閉弁
する通気弁を提供する。 【解決手段】弁体はダイアフラム(6)を有している。
弁座(12)は、ダイアフラム(6)の容器内部空間
(3)とは逆の側に配置されている。ダイアフラム
(6)はほぼ中心に貫流穴(10)を有している。貫流
穴(10)は弁座(12)のほぼ中心に位置している。
ダイアフラム(6)は、容器内部空間(3)の側(1
5)において、ダイアフラムの偏向可能な領域を覆うダ
イアフラムプレート(9)により支持可能である。ダイ
アフラムプレート(9)は、弁座(12)に対して合同
に位置する密封隆起部(17)を有している。ダイアフ
ラムプレート(9)は、弾性体(16)により弁座(1
2)に対し当接するよう保持されている。
Description
弁、特に内燃機関により駆動されるパワーチェーンソ
ー、切断研削機、刈り込み機等の作業機の燃料容器の通
気弁であって、容器内部空間に開口する圧力補償ダクト
を備え、圧力補償ダクトが、弁座に密接して載置されて
いる弁体により閉鎖可能であり、容器内部空間に負圧が
発生したときに弁体が弁座から離間して圧力補償ダクト
を開口させるようにした前記通気弁に関するものであ
る。
知られている。たとえばドイツ特許公開第432987
6号公報は、ゴム弾性材料から製造されるきのこ状の弁
体を開示している。きのこ状の弁体の頭部縁部は弁座に
密接に載置される。負圧が小さいときの容器空間の通気
を保証するため、弁体は適宜弾性的に柔軟に実施されて
いる必要がある。しかしこれは過圧が生じた場合に問題
になる。というのも、過圧の場合には弁体が強く撓んで
変形し、これにより非密封個所が生じるからである。
弁座上に残滓物、異物等が堆積したときにきのこ弁の正
常な開閉が保証されないという危険もある。
気弁において、負圧が小さい場合も開弁して通気を可能
にし、他方過圧の場合には機械的な過重を受けずに確実
に閉弁するように改良することである。
アフラムを有していること、弁座が、ダイアフラムの容
器内部空間とは逆の側に配置されていること、ダイアフ
ラムがほぼ中心に貫流穴を有していること、貫流穴が弁
座のほぼ中心に位置していること、ダイアフラムが、容
器内部空間の側において、ダイアフラムの偏向可能な領
域を覆うダイアフラムプレートにより支持可能であるこ
と、ダイアフラムプレートが、弁座に対して合同に位置
する密封隆起部を有していること、ダイアフラムプレー
トが、弾性体により弁座に対し当接するよう保持されて
いることにより解決される。
より、負圧が小さくても開弁を保証するような自在な構
成が可能になる。過圧の場合にはダイアフラムが大きな
面積で支持されるので、弁が損傷することはない。この
場合、ダイアフラムプレートがダイアフラムの容器内部
空間側に配置されていることにより、該ダイアフラムプ
レートが負圧の際に過圧の場合よりも大きな作用面を有
するよう保証されている。したがってこの異なる力転換
は、負圧が小さいときでも開弁を保証し、過圧の際には
高荷重を保証する。
座に対し当接するよう保持されている。弾性体はコイル
ばねであるのが合目的であり、圧力補償ダクトの拡径ダ
クト部分に配置されているのが有利である。コイルばね
の中心縦軸線は、何ら接合手段を要することなくコイル
ばねにより担持されているダイアフラムプレート、有利
にはコイルばねの対向する端部に自由に載置されている
ダイアフラムプレートの面に対してほぼ垂直に位置して
いる。
中心方向に指向しており、この場合貫流穴は弁座のほぼ
中心に位置している。弁座におけるダイアフラムの密封
性座着を補強するため、ダイアフラムプレートは弁座に
対しほぼ合同に位置する密封隆起部を備えている。
により、簡素なプラスチックフォイル、工業用プラスチ
ック、家庭用フォイル等を、弁を形成するダイアフラム
として使用することが可能になる。本発明の他の特徴は
他の請求項、以下の説明及び図面から明らかである。
説明する。
料容器2を通気するために用いる。燃料容器2は、内燃
機関により駆動される作業機、たとえばパワーチェーン
ソー、切断研削機、刈り込み機等に使用されているよう
な燃料容器である。容器内部空間3には圧力補償ダクト
4が開口している。圧力補償ダクト4は、図示した実施
形態の場合大気に開口している。圧力補償ダクト4は弁
室5内に終端を有している。弁室5の径Dは圧力補償ダ
クト4の径dよりも複数倍大きい。弁室5内にはダイア
フラム6が配置されている。ダイアフラム6は弁室5
を、圧力補償ダクト4を介して容器内部空間3と連通し
ている圧力室7と、本実施形態においては大気と連通し
ている通気室8とに分割している。圧力室7と通気室8
とはほぼダイアフラム6の中心に形成されている貫流穴
10により互いに連通している。
は、負圧で開口する排出弁11の弁座12が配置されて
いる。排出弁11には弁体としての前記ダイアフラム6
が付設されている。通気弁1のケーシング13に形成さ
れている弁座12はダイアフラム6のほぼ中心に位置す
るように設けられており、この場合貫流穴10は、縦中
心軸線14の方向に見てほぼ弁座12の中心に位置して
いる。皿状のダイアフラム6は弁座12に対してほぼ合
同に位置する密封隆起部を有しているのが合目的であ
る。
で、ほぼ圧力室7の全横断面にわたって延在しているダ
イアフラムプレート(もしくはダイアフラムディスク)
9により支持可能である。ダイアフラムプレート9はダ
イアフラム6を支持するために用いるが、ダイアフラム
6はダイアフラムプレート9から離間可能である。ダイ
アフラムプレート9はばねにより、有利にはコイルばね
16により弁座12に対し当接するよう保持され、この
場合ダイアフレームプレート9は、ダイアフラム側15
の端面に環状隆起部17を担持し、環状隆起部17は縦
中心軸線14の縦方向においてほぼ弁座12に合同に位
置しており、ダイアフラム6を弁座12に対してしっか
りと押圧させる。貫流穴10を圧力室7と通気室8の間
で開口維持するように、ダイアフラムプレート9の中心
には開口部18が形成されている。開口部18は環状隆
起部17の内側に位置し、貫流穴10よりも大きく構成
するのが有利である。
になるように圧力補償ダクト4の拡径されたダクト部分
19内に位置するのが合目的である。その際コイルばね
16の中心軸線20はダイアフラムプレート9の面に対
してほぼ垂直である。
の端部21によって緩く担持されており、コイルばね1
6の他端22は拡径されたダクト部分19の段部23で
支持されている。コイルばね16の端部21に対向する
ように自由に載置されているダイアフラムプレート9が
スリップしないようにするため、保持隆起部24を設け
るのが合目的である。保持隆起部24はコイルばね16
の開口端部21に係合し、ダイアフラムプレート9が縦
中心軸線14に対して半径方向へスリップするのを確実
に阻止している。
5と弁室5を閉鎖しているカバー26との間で保持され
ている。この場合前記弁座12がカバー26に形成され
ており、弁座12を取り囲んでいる環状面28はカバー
26のダイアフラム6側の内面27に非平坦に実施され
ている。カバー26の環状面28は、環状の弁座12に
対して同心の環状溝29を備えているのが有利である。
この場合カバー26には複数個の通気穴30が設けられ
る。これらの通気穴30は、弁室5のカバー26に不規
則に分布するよう配置されている。通気穴30は図示し
た実施形態では直接大気に連通している。この場合、塵
埃等が侵入しないようにするため、カバー26にはフィ
ルタフリースを挿着するため外側に皿穴31が設けられ
ている。通気穴30は例外なく皿穴31に開口するの
で、通気穴は配置されるフィルタフリースにより覆われ
る。これにより、フィルタリングされた空気だけが通気
室8内へ侵入することができる。
通気室8が均一に通気されるよう保証するため、通気穴
30は、互いに隣接しているそれぞれ2つの環状溝29
と交差し、よってこれらの環状溝29を互いに連通させ
るように配置されている。通気穴30の配置は、これら
の通気穴30を介してすべての環状溝が互いに連通する
ように選定されている。
ッドに外側のパッキンリング33を選択的に担持する。
パッキンリング33は、通気弁1のケーシング13のヘ
ッドが液体容器の対応的な大きさの開口部に押込まれた
ときに機能する。図示した実施形態では、圧力補償ダク
ト4を形成している接続部材32は燃料容器2の管状通
気部材(Belueftungstuelle)34に押込まれている。こ
の場合接続部材32は、管状通気部材または管状接続部
材34内で気密に且つ液密に密封されるようにパッキン
リング35を外側に担持している。
フラム6はダイアフラムプレート9から離間し、カバー
26の内面に当接する。ダイアフラムプレート9は主に
コイルバネ16の力の作用で押圧されて弁座12に密接
する。このため、ダイアフラムプレート9の環状隆起部
17に対応している作用面は、発生した過圧に対応して
付加力を生じさせる。ダイアフラムはほぼ所定の閉鎖力
でダイアフラムプレート9またはその環状隆起部17を
介してカバー26の弁座12に密接して保持される。
アフラムプレート9に載置され、その際通気穴30はカ
バー26から容易に離れるのを保証する。ダイアフラム
6がほぼ完全にダイアフラムプレート9に載置される
と、ダイアフラムプレートの全面が作用し、負圧によ
り、コイルバネ16の力に抗して作用する押圧力が発生
する。環状隆起部17は弁座12から離間し、その際負
圧のためにダイアフラム6も同時に離間して、環状の弁
座12よりも小さな径を有している貫流穴10を開放す
る。ダイアフラムが弁座12から確実に離間するのを保
証するため、弁座12の内側には袋穴36が設けられて
いる。圧力補償のため、容器内部空間3内にはフィルタ
リングされた空気が流入する。
は、過圧の場合と負圧の場合とでダイアフラムプレート
の作用面の大きさが異なることである。過圧の場合には
ダイアフラム6はダイアフラムプレート9から離間し、
したがってこのときの作用面は、ダイアフラム6または
弁座12に対する環状隆起部17の当接面にほぼ相当す
る程度の小さな作用面である。これに対して負圧の場合
には、ダイアフラム6がダイアフラムプレート9上へ載
置されるので、ダイアフラムプレートの全面が作用を及
ぼし、容器内部空間3にわずかな負圧が発生しても、コ
イルばね16の力に抗して排出弁11が確実に開弁する
ことが可能である。
ォイルのような工業用フォイルを使用できる。しかも本
発明による通気弁1は通常の家庭用フォイル、特にアル
ミフォイルでも作動可能である。重要なことは、弁室5
を分割しているダイアフラム6がその周縁において確実
に且つ密封状態で保持されていることである。このため
(図3を参照)、カバー26は、ベース体25の対応す
る凹部38に係合する縁37を備えている。カバー26
の縁領域39はダイアフラムエッジ40を間にはさんで
ベース体25に溶着、接着、圧着、挟着してもよく、或
いは同様の固定方法にしたがって継ぎ合わせてよい。
しているのが合目的である。このように構成すると、接
続部材にホース端を紛失不能に取付けることができる。
ホース端は液体容器の適当な通気接続部材に結合されて
いることができ、その結果作業機の任意の個所に通気弁
を配置することが可能になる。
である。
Claims (16)
- 【請求項1】容器内部空間(3)に開口する圧力補償ダ
クト(4)を備え、圧力補償ダクト(4)が、弁座(1
2)に密接して載置されている弁体(6)により閉鎖可
能であり、容器内部空間(3)に負圧が発生したときに
弁体(6)が弁座(12)から離間して圧力補償ダクト
(4)を開口させるようにした、液体容器の通気弁にお
いて、 弁体がダイアフラム(6)を有していること、 弁座(12)が、ダイアフラム(6)の容器内部空間
(3)とは逆の側に配置されていること、 ダイアフラム(6)がほぼ中心に貫流穴(10)を有し
ていること、 貫流穴(10)が弁座(12)のほぼ中心に位置してい
ること、 ダイアフラム(6)が、容器内部空間(3)の側(1
5)において、ダイアフラムの偏向可能な領域を覆うダ
イアフラムプレート(9)により支持可能であること、 ダイアフラムプレート(9)が、弁座(12)に対して
合同に位置する密封隆起部(17)を有していること、 ダイアフラムプレート(9)が、弾性体(16)により
弁座(12)に対し当接するよう保持されていること、
を特徴とする通気弁。 - 【請求項2】ダイアフラム(6)がダイアフラムプレー
ト(9)から離間可能であることを特徴とする、請求項
1に記載の通気弁。 - 【請求項3】前記弾性体が、圧力補償ダクト(4)の拡
径ダクト部分(19)に有利には同軸に配置されている
コイルばね(16)であることを特徴とする、請求項1
または2に記載の通気弁。 - 【請求項4】コイルばね(16)の縦中心軸線(20)
がダイアフラムプレート(9)の面に対してほぼ垂直で
あることを特徴とする、請求項3に記載の通気弁。 - 【請求項5】ダイアフラムプレート(9)が、コイルば
ね(16)の対向する端部(21)に自由に載置される
ようにコイルばね(16)により担持されていることを
特徴とする、請求項3または4に記載の通気弁。 - 【請求項6】ダイアフラムプレート(9)が保持隆起部
(24)によりコイルばね(16)の開口端部(21)
に係合することを特徴とする、請求項5に記載の通気
弁。 - 【請求項7】ダイアフラムプレート(9)が、圧力補償
ダクト(4)の径(d)よりも複数倍大きな径(D)を
持つ弁室(5)内に配置されていることを特徴とする、
請求項1から6までのいずれか一つに記載の通気弁。 - 【請求項8】ダイアフラム(6)が、弁室(5)を、容
器内部空間(3)に連通している圧力室(7)と通気室
(8)とに分割し、圧力室(7)と通気室(8)が貫流
穴(10)を介して互いに連通していることを特徴とす
る、請求項7に記載の通気弁。 - 【請求項9】弁座(12)が、弁室(5)を閉鎖してい
るカバー(26)に形成されていることを特徴とする、
請求項1から8までのいずれか一つに記載の通気弁。 - 【請求項10】弁座(12)を取り囲んでいる面(2
8)が、カバー(26)のダイアフラム(6)側の内面
に非平坦に形成されていることを特徴とする、請求項9
に記載の通気弁。 - 【請求項11】面(28)が、弁座(12)に対して同
心の環状溝(29)を有していることを特徴とする、請
求項10に記載の通気弁。 - 【請求項12】通気室(8)が、弁室(5)のカバー
(26)に不規則に配分して配置される少なくとも1つ
の、有利には複数個の通気穴(30)を介して大気に連
通していることを特徴とする、請求項8から11までの
いずれか一つに記載の通気弁。 - 【請求項13】通気穴(30)が環状溝(29)を互い
に連通させ、有利には互いに隣接しているそれぞれ2つ
の環状溝(29)を互いに連通させていることを特徴と
する、請求項12に記載の通気弁。 - 【請求項14】カバー(26)で、通気穴(30)を覆
うフィルタ要素が保持されていることを特徴とする、請
求項12または13に記載の通気弁。 - 【請求項15】貫流穴(10)の径が環状の弁座(1
2)の径よりも小さいことを特徴とする、請求項1から
14までのいずれか一つに記載の通気弁。 - 【請求項16】ダイアラム(6)が市販のプラスチック
フォイル、特にPEフォイルから成っていることを特徴
とする、請求項1から15までのいずれか一つに記載の
通気弁。
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