JP2000045519A - 型枠支保工用バタ材の仮止具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 横バタ材あるいは縦バタ材の型枠支保工
による型枠締付手段として従来のように、その都度バタ
材を手で持って仮止めする方法に対し、そのバタ材を上
下あるいは左右に配置して仮止具を押込んで挟着する簡
単な作業によって安全でかつ合理的に実施でき、又、解
体時におけるバタ材の落下による事故や騒音による近隣
との問題も解消され、経済的にも有利で、実用上有益な
型枠支保工用バター材の仮止具が得られる。 【解決手段】 締付杆の両側に配置するバタ材に嵌合す
る側面略コの字形の主体を、適度の弾力性部材により構
成する。又、上記主体の一部に取手を設けて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、コンクリート型
枠の組立に当って使用するバタ材等の支保工（通称バタ
材）の仮止具に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、型枠工事に当っては型枠を建起し
た後、横バタ材等を組立てる際に、締付杆を介してその
上下あるいは左右にその横バタ材を手で持った状態で締
付金具により締付ける方法で施工されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の方法では、
その都度、作業者が横バタ材等を手で持って締付金具に
より、締付けるために、手間と労力を要し、特に長尺者
のバタ材を使用する時にはその横バタ材を支えた状態で
作業しなければならないため、重労働になることが多
く、又、危険性が高い。又、解体時には、バタ材の落下
による事故や、騒音による近隣との問題も最近特に多く
なっている。

【０００４】

【問題を解決するための手段】この発明は上記従来の課
題に鑑みなされたもので、その目的は、型枠組立時にお
けるバタ材の仮止め作業が簡単、容易で省力化が図ら
れ、又、解体時におけるバタ材の落下による事故や騒音
による近隣との問題も解消され、安全でかつ合理的に実
施でき、経済的にも有利で、実用的な型枠支保工用バタ
材の仮止具を提供することにある。

【０００５】その手段として、締付杆の両側に配置する
バタ材に嵌合する側面略コの字形の主体を適度の弾力性
部材により構成してなることを特徴とする。又、上記主
体の一部に取手を設けてなることを特徴とする。

【０００６】上記構造により、型枠組立時におけるバタ
材の仮止め作業が簡単、容易で省力化が図られ、又、解
体時におけるバタ材の落下による事故や騒音による近隣
との問題も解消され、安全でかつ合理的に実施でき、経
済的にも有利で、実用的な仮止具が得られ、上記従来の
課題を解消すると共に、上記のような目的を達成するも
のである。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下この発明の実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。図１はこの発明の一実施例によ
る型枠支保工用バタ材の仮止具の斜視図である。図に示
す１は締付杆の両側に配置するバタ材に嵌合する側面略
コの字形の主体で、開口した導入部２の口幅を主体１の
嵌合部３に比べ、小さく設けると共に、該導入部２の口
幅をバタ材の外形寸法よりも小さく形成し、適度の弾力
性部材により構成してなる。又、４は上記主体１の正面
部外側に固設した取手を示す。

【０００８】次にこの発明の実施例による型枠支保工用
バタ材の仮止具を使用する場合の方法について、図２、
図３により説明する。例えば壁などの型枠Ｐにセパレー
ターＳを通して締付杆Ｆで締付けて建起した後、縦バタ
材Ｂ１を組む。続いて横バタ材Ｂ２，Ｂ２を締付杆Ｆの
上下に配置した状態で仮止具の主体１の導入部２から押
し込んで挟着して止める。

【０００９】さらに、横バタ材Ｂ２，Ｂ２は当座金Ｃを
介し、締付杆ＦにナットＧをねじ込んで締付けて組立て
ることができる。なお、この実施例では締付手段として
ねじによる例を説明したが、締付杆にクサビ板を挿入し
て締付ける方法でもよい。コンクリートの打設、養生後
は仮止具の主体１の取手４を引っ張って抜止り、解体す
ることができる。

【００１０】又、上記は壁の型枠を組立てる例を説明し
たが、梁などのコンクリート側圧力が比較的小さい場合
は縦バタ材を省略することができる。この場合でも上記
と同様に２本の横バタ材を挟着して仮止めすることがで
き、あるいは縦バタ材のみを締付杆の左右に配置して梁
などの型枠に直接押当てて仮止具で挟着し、仮止めして
締付けることも簡単に可能である。

【００１１】図４はこの発明に係る仮止具の別の実施例
を説明する斜視図である。図に示す１１は横バタ材ある
いは縦バタ材として丸パイプを使用する場合の仮止具の
主体、１２は導入部、１３は嵌合部、又１４は取手を示
し、解体時にバール等を挿入したり、バタ材から引抜時
に指を入れて引張ることができる。

【００１２】

【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明の
型枠支保工用バタ材の仮止具によれば従来のようにその
都度横バタ材を手で持って仮止めする必要がなく、特に
長尺者のバタ材を支えた状態で作業することもなく、バ
タ材の仮止め作業が簡単、容易で省力化が図られ、又、
解体時におけるバタ材の落下による事故や騒音による近
隣との問題も解消され、安全でかつ合理的に実施でき、
経済的にも有利で実用上有益な型枠支保工用バタ材の仮
止具を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る型枠支保工用バタ材の仮止具の斜
視図

【図２】本発明にかかる仮止具の使用状態例を示す側面
図。

【図３】本発明に係る仮止具の使用状態例を示す正面
図。

【図２】本発明に係る仮止具の別の実施例を示す斜視
図。

【符号の説明】

１、１１ 主体 ２、１２ 導入部 ３、１３ 嵌合部 ４、１４ 取手

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【手続補正書】

【提出日】平成１０年１０月１７日（１９９８．１０．
１７）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】図面の簡単な説明

【補正方法】変更

【補正内容】

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に係る型枠支保工用バタ材の仮止具の
斜視図

【図２】 本発明に係る仮止具の使用状態例を示す側面
図

【図３】 本発明に係る仮止具の使用状態例を示す正面
図

【図４】 本発明に係る仮止具の別の実施例を示す斜視
図

【符号の説明】 １． １１ 主体 ２． １２ 導入部 ３． １３ 嵌合部 ４． １４ 取手

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 締付杆の両側に配置するバタ材に嵌合す
   る側面略コの字形の主体を適度の弾力性部材により構成
   してなることを特徴とする型枠組立用バタ材の仮止具。
2. 【請求項２】 上記主体の一部に取手を設けてなること
   を特徴とする、請求項１記載の型枠支保工用バタ材の仮
   止具。