JP2000045125A - 熱接着性複合繊維およびこれを用いた不織布 - Google Patents
熱接着性複合繊維およびこれを用いた不織布Info
- Publication number
- JP2000045125A JP2000045125A JP22867298A JP22867298A JP2000045125A JP 2000045125 A JP2000045125 A JP 2000045125A JP 22867298 A JP22867298 A JP 22867298A JP 22867298 A JP22867298 A JP 22867298A JP 2000045125 A JP2000045125 A JP 2000045125A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- component
- nonwoven fabric
- ethylene
- heat
- fiber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Nonwoven Fabrics (AREA)
- Multicomponent Fibers (AREA)
Abstract
り、面反発性やクッション性に優れ、折れじわの発生し
ない柔軟性に富む安価な不織布を提供する。 【解決手段】 融解ピーク温度(Tmh )が150℃以上
の繊維形成性樹脂を第1成分とし、エチレン−プロピレ
ン共重合体を第2成分とし、第2成分が繊維表面の少な
くとも一部に露出した複合繊維において、第2成分に2
種類以上のエチレン含有量の異なるエチレン−プロピレ
ン共重合体が混合されており、示差走査熱量測定(DS
C)により得られる融解ピークが、第2成分の第1融解
ピーク(1)、第2成分の第2融解ピーク(2) 、第1成分
の融解ピーク(3) からなる3本以上出現する熱接着性複
合繊維を得る。
Description
ョン性に優れ、折れじわの発生しない柔軟性に富む安価
な不織布を提供する不織布加工性に優れた熱接着性複合
繊維に関するものであって、衛生材料、包装材、衣料用
芯地、クッション材等に好適な熱接着性複合繊維および
これを用いた不織布に関するものである。
の様々な用途において、薄くて面反発性(不織布を折り
曲げてそれを解放したときに生じる回復力)およびクッ
ション性に優れた不織布が要望されている。これらの要
求に対して、面反発性やクッション性に優れた不織布と
して、低融点成分の少なくとも一部が繊維表面に露出し
た熱接着性複合繊維を用いた熱接着不織布が使用される
ことが多い。例えばポリプロピレン/ポリエチレン、ポ
リエステル/ポリエチレン等からなる複合繊維、特開平
5−9810号公報記載のポリプロピレン/エチレン−
プロピレン共重合体からなる複合繊維、あるいは特許第
2553272号公報記載の熱可塑性エラストマー/非
弾性ポリエステルを用いたクッション材などが開示され
ている。
合繊維には以下の問題点が挙げられる。ポリプロピレン
/ポリエチレン、ポリエステル/ポリエチレン等からな
る複合繊維、特開平5−9810号公報記載の複合繊維
は、面反発性やクッション性を得ようとした場合、厚み
や目付の小さい不織布、あるいは高密度の不織布である
と折れじわが発生しやすくなるため、非常に嵩高な不織
布とする必要があり、その要求を十分に満足する不織布
は未だに得られていない。また、特許第2553272
号公報記載の熱可塑性エラストマー/非弾性ポリエステ
ルからなる複合繊維を用いた場合、クッション性等は得
られるものの、カード通過性など不織布製造における工
程性に劣り、また熱可塑性エラストマーの樹脂自体が高
価であるため、生産性、コストを重視するディスポーザ
ブル商品には適当であるとはいえない。本発明はかかる
実情を鑑みてなされたものであり、面反発性やクッショ
ン性に優れ、折れじわの発生しない柔軟性に富む安価な
不織布を提供するものである。
維は、融解ピーク温度(Tmh )が150℃以上の繊維形
成性樹脂を第1成分とし、エチレン−プロピレン共重合
体を第2成分とし、第2成分が繊維表面の少なくとも一
部に露出した複合繊維において、第2成分に2種類以上
のエチレン含有量の異なるエチレン−プロピレン共重合
体が混合されていることを特徴とする。かかる構成によ
り、適度な熱接着力と弾性反発力を兼ね備えた不織布加
工性に優れた複合繊維が得られ、熱加工処理を施し、熱
接着性複合繊維の少なくとも一部が溶融し、熱接着させ
ることにより、面反発性やクッション性に優れ、折れじ
わの発生しない柔軟性に富む安価な不織布が容易に得ら
れる。
走査熱量測定(DSC)により得られる融解ピークは、
3本以上出現することが好ましい。また、第2成分のエ
チレン−プロピレン共重合体において、エチレン含有量
の大きい樹脂をEP1 とし、エチレン含有量の小さい樹
脂をEP2 としたとき、エチレン含有量が7.0重量%
以上のEP1 を20〜50重量%、エチレン含有量3.
0〜5.0重量%のEP2 を80〜50重量%混合する
のが好ましい。
も50重量%含有した繊維ウェブにおいて、熱接着性複
合繊維の少なくとも一部が溶融し、熱接着されている不
織布であることが好ましい。かかる不織布は、面反発性
やクッション性に優れ、折れじわの発生しない柔軟性に
富む安価な不織布となる。このとき、不織布目付が50
g/m2以下でのJIS L 1085における防しわ率
(A法)は、90%以上であることが好ましい。また、
不織布の嵩密度が0.02g/cm3 以上でのJISL 1
096における剛軟度(A法)は、150mm以下である
ことが好ましい。以下、本発明の内容を具体的に説明す
る。
る第1成分は、融解ピーク温度(Tmh )が150℃以上
の繊維形成性樹脂であり、例えばポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル
系樹脂、ナイロン6,ナイロン66等のポリアミド系樹
脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン
系樹脂などが挙げられる。中でもポリエチレンテレフタ
レートが、屈曲させてそれを解放したときの回復力に優
れているので好ましい。ここでいう融解ピーク温度と
は、樹脂の示差走査熱量測定(DSC)をおこなうとき
のDSC曲線がピークを示すときの温度をいう。
分には、2種類以上のエチレン含有量の異なるエチレン
−プロピレン共重合体が混合されている。エチレン−プ
ロピレン共重合体は、エチレン含有量によって繊維化に
おける配向およびそれに伴う結晶化度が異なり、そのた
め繊維としての融解ピーク温度、弾性反発力等に寄与す
る。これらを混合することにより、適度な熱接着力と弾
性反発力を付与することができる。
SC)により得られる融解ピークが3本以上出現するよ
うに、第2成分における2種類以上のエチレン−プロピ
レン共重合体のエチレン含有量を調整することが好まし
い。このとき第1成分に1または2本のピークと第2成
分に2本以上の融解ピークが出現する。図1に本発明の
熱接着性複合繊維における示差走査熱量測定(DSC)
により得られる融解ピークの一例を示す。1は第2成分
の第1融解ピーク、2は第2成分の第2融解ピーク、3
は第1成分の融解ピークを示す。ここでいうピークと
は、図1に示すとおり、1つのピークの融解開始点と融
解終了点(隣り合うピークの融解開始点とが一致する場
合はその一致点)を直線で結んだとき、ピークを形成し
ているDSC曲線と交差点を有しないものをいう。例え
ば、エチレン含有量の大きい樹脂をEP1 としエチレン
含有量の小さい樹脂をEP2 としたとき、EP1 とEP
2 におけるエチレン含有量の差が2.0重量%未満の2
種類のエチレン−プロピレン共重合体を混合すると、紡
糸フィラメントを延伸し、繊維配向させたときに、EP
1 とEP2 の融解ピークが合成されて、1本のブロード
なピークとなるが、EP1 とEP2 におけるエチレン含
有量の差が2.0重量%を超える場合、EP2は、EP
1 に比べてより非晶部分が残存しやすいため、これらを
混合すると、第2成分に非晶部分と結晶部分が混在し、
EP2 が主として低融点側ピーク(以下、第1融解ピー
クという)として出現し、EP1 が主として中間ピーク
(以下、第2融解ピークという)として出現する。融解
ピークが3本未満であると、熱接着力または弾性反発力
のいずれか一方に偏る傾向にあり、十分な不織布性能ま
たは不織布加工性が得られないからである。
重合体において、エチレン含有量の大きい樹脂をEP1
としエチレン含有量の小さい樹脂をEP2 としたとき、
エチレン含有量が7.0重量%以上のEP1 を20〜5
0重量%、エチレン含有量3.0〜5.0重量%のEP
2 を80〜50重量%混合するのが好ましい。より好ま
しくは、EP1 を30〜40重量%、EP2 を60〜
70重量%である。かかるエチレン含有量および混合率
とすることにより、第2成分に2本の融解ピークが出現
し、さらにEP1 が主として熱接着力に寄与し、EP2
が主として弾性反発力および低温接着性に寄与する。E
P1 の混合率が20重量%未満であると、熱接着後の繊
維同士の熱接着点における弾性反発力に劣り、50重量
%を超えると、弾性反発力がゴム的要素を強く示し、カ
ード通過性等の工程性が悪くなるからである。EP2 の
混合率が50重量%未満であると、熱接着後の繊維同士
の熱接着点における弾性反発力が増大するが、繊維表面
の摩擦も増大し、繊維の生産性やカード通過性等の不織
布加工性に劣り、80重量%を超えると、十分な弾性反
発力および低温接着性が得られない。
2成分が繊維表面の少なくとも一部に露出した構造を採
ることが好ましい。例えば同心円状あるいは偏心状に配
置された芯鞘型複合繊維、並列型複合繊維、分割型複合
繊維、海島型複合繊維などが挙げられ、繊維断面におい
ても円状、異形状などいずれであってもよいが、特に同
心円状芯鞘型複合繊維は、熱接着点が多く、その効果を
十分に発揮することができるので都合がよい。
は、3/7〜7/3であることが好ましい。より好まし
くは、4/6〜6/4である。複合比が3/7未満であ
ると、第1成分が屈曲により座屈されてしまい、回復力
に劣るだけでなく、折れじわとなる。また繊維強度が弱
くなり、カード通過性等の不織布加工性に劣る。複合比
が7/3を超えると、不織布加工性には優れているもの
の、熱接着力が弱くなり不織布強力が得られないばかり
か、熱接着点に十分な弾性反発力が得られないからであ
る。
限定されず、用途に応じて適宜設定すればよいが、薄目
付不織布に用いる場合は風合いを重視して、2.0〜
6.0dtexが好ましい。
法について説明する。例えば、薄目付不織布に用いる場
合であれば、予め第2成分に使用する2種類以上のエチ
レン含有量の異なるエチレン−プロピレン共重合体を混
合しておき、公知の溶融紡糸機を用い、紡糸温度250
〜300℃で2成分の樹脂を押し出し、繊度3.0〜2
0dtexの紡糸フィラメントを作製する。次いで、紡糸フ
ィラメントを延伸温度80〜130℃、延伸倍率2.0
倍以上で処理し、延伸フィラメントを得る。得られた延
伸フィラメントには、必要に応じて、所定量の繊維処理
剤を付着させ、捲縮付与装置で捲縮を与え、所定の長さ
にカットしてもよい。
一部が溶融し、熱接着されて不織布となす。2種類以上
のエチレン含有量の異なるエチレン−プロピレン共重合
体が混合された第2成分を溶融させることにより、得ら
れる熱接着点において適度な熱接着力と弾性反発力を付
与され、従来の不織布では得られなかった面反発性やク
ッション性に優れ、折れじわの発生しない柔軟性に富ん
だ不織布となす。繊維ウェブにおける本発明の熱接着性
複合繊維の含有量は、少なくとも50重量%であり、よ
り好ましくは70重量%以上である。含有量が50重量
%未満であると、熱接着点に十分な弾性反発力が得られ
ないからである。
ープル繊維からなるパラレルウェブやクロスウェブ、セ
ミランダムウェブ、スパンボンドからなる長繊維ウェ
ブ、短繊維を湿式抄紙した湿式ウェブやエアレイ法によ
る乾式ウェブ、あるいはメルトブロー不織布等をその使
用する用途において適宜決定すればよい。特に不織布の
柔軟性を考慮するとステープル繊維からなる繊維ウェブ
が好ましい。また、得られた繊維ウェブは、ニードルパ
ンチや高圧流体流処理などの二次加工を施してもよい。
に応じて適宜設定すればよいが、例えば、衛生材料、包
装材、衣料用芯地などであれば、目付30〜50g/m2が
好ましく、クッション材など厚目付であれば、目付10
0g/m2以上が好ましい。特に、本発明の不織布は、目付
が30〜50g/m2のような薄目付の不織布としたときに
その柔軟性および面反発性を発揮することができる。
の少なくとも一部が溶融し、熱接着される。繊維ウェブ
を熱接着させる方法は、熱風吹き付け法、熱ロール法な
ど公知の熱処理法を任意に用いればよい。特に柔軟性を
重視するのであれば、熱風吹き付け法が好ましい。熱接
着させる温度は、第1成分の融解ピーク温度(Tmh )未
満で、第2成分における第1融解ピークの融解ピーク温
度をTm1 としたとき、Tm1 −5℃以上が好ましく、より
好ましくは、Tm1 以上、Tmh 未満である。上記範囲で熱
処理することにより、風合いが柔軟で、かつ面反発性に
優れた不織布が得られる。
JIS L 1085における防しわ率(A法)は90
%以上であることが好ましい。ここで防しわ率は、不織
布の面反発性を示す指標であり、防しわ率が高いほど、
不織布を折り曲げてそれを解放したときに生じる回復力
が大きく、面反発性に優れているといえる。不織布は一
般に目付が大きくなると構成繊維数が多く、不織布厚み
が大きくなるので、防しわ率は高くなる傾向にあるが、
本発明の不織布は目付が50g/m2以下の薄目付、低厚み
で実現するものである。防しわ率が90%未満である
と、従来の薄目付不織布と同様に面反発性が不十分であ
る。
上でのJIS L 1096における剛軟度(A法)
は、150mm以下であることが好ましい。剛軟度は不織
布の嵩密度が低いほど小さくなる(不織布が柔軟であ
る)傾向にあるが、本発明の不織布は不織布の嵩密度が
0.02g/cm3 以上の高密度、低厚みで実現するもので
ある。剛軟度が150mmを超えると、不織布の風合いが
硬く、柔軟性を要求する分野に対応できない。また、本
発明の不織布の嵩密度は、0.02〜0.05g/cm3 に
調整すると、衛生材料、包装材、衣料用芯地などに適し
た不織布が得られ、好ましい。
具体的に説明する。なお、得られた繊維のDSC測定、
不織布の防しわ率、剛軟度、カード通過性は以下のとお
り測定した。
SSC−5000を用いて、6mgの繊維を昇温速度10
℃/min 、窒素ガスの条件下で測定した。 [防しわ率]JIS L 1085 防しわ率A法(針
金法)に準じ測定した。
法(45°カンチレバー法)に準じ測定した。
用いて、芯成分(第1成分)として融解ピーク温度(Tm
h )が267℃のポリエチレンテレフタレート樹脂を、
鞘成分(第2成分)として融解ピーク温度が138℃、
エチレン含有量7.5重量%のエチレン−プロピレンラ
ンダム共重合体EP1 (日本ポリオレフィン(株)製、
PM940M)と、融解ピーク温度138℃、エチレン
含有量3.5重量%のエチレン−プロピレンランダム共
重合体EP2 (出光石油化学(株)製、Y−2045G
P)をEP1 :EP2 =30:70で混合した樹脂を用
い、第1成分/第2成分の複合比(容積比)=4/6と
して芯成分の紡糸温度を290℃、鞘成分の紡糸温度を
250℃で溶融押出し、5.6dtexの紡糸フィラメント
を得た。これを80℃の温水中で2.5倍に延伸し、
2.2dtexの延伸フィラメントとし、スタッフィングボ
ックス型クリンパーにて機械的捲縮を施した後、51mm
の繊維長に切断してステープル繊維を得た。上記繊維を
パラレルカードにて目付40g/m2の繊維ウェブとし、熱
風貫通型加工機を用い、140℃で10秒間熱処理し、
不織布となした。
(容積比)=5/5とした以外は、実施例1と同様の方
法で不織布を得た。
同様の方法で不織布を得た。
と芯成分がポリエチレンテレフタレート樹脂、鞘成分が
高密度ポリエチレン樹脂の同心円状芯鞘型複合繊維を8
0:20で混合した繊維ウェブを用いた以外は、実施例
1と同様の方法で不織布を得た。
度138℃、エチレン含有量5.0重量%のエチレン−
プロピレンランダム共重合体EP1 (日本ポリオレフィ
ン(株)製、TG−710)と、実施例1のエチレン含
有量3.5重量%のエチレン−プロピレンランダム共重
合体EP2 とした以外は、実施例1と同様の方法で不織
布を得た。
を100%とした以外は、実施例1と同様の方法で不織
布を得た。
を100%とした以外は、実施例1と同様の方法で不織
布を得た。
ーク温度128℃の高密度ポリエチレン樹脂を用いた以
外は、実施例1と同様の方法で不織布を得た。実施例1
〜5および比較例1〜3の物性を表1および表2に示
す。
剛軟度に優れた不織布が得られ、特に実施例1はカード
通過性などの工程性にも優れたものであった。一方、エ
チレン−プロピレン共重合体が単独で使用された場合、
比較例1は、カード通過性など工程性には優れているも
のの、面反発性が不十分で風合いの硬い不織布となっ
た。比較例2は、ゴム的要素が強く、カード通過時にお
いてネップが多発した。さらに、比較例3の従来の不織
布は、面反発性が著しく劣っていた。
の表面の少なくとも一部に露出した第2成分において、
2種類以上のエチレン含有量の異なるエチレン−プロピ
レン共重合体を混合することにより、適度な熱接着力と
弾性反発力を兼ね備えた不織布加工性に優れた複合繊維
が得られる。そして、本発明の熱接着性複合繊維は、示
差走査熱量測定(DSC)により得られる融解ピークが
3本以上出現するように第2成分のエチレン含有量を調
整することにより、その効果がより顕著となる。
して熱加工処理を施し、熱接着性複合繊維少なくとも一
部が溶融し、熱接着させることにより、従来では存在し
なかった面反発性やクッション性に優れ、折れじわの発
生しない柔軟性に富む安価な不織布が容易に得られる。
特に、衛生材料、包装材、衣料用芯地のような薄目付不
織布に好適である。
量測定(DSC)により得られる融解ピークの一例を示
す。
Claims (6)
- 【請求項1】 融解ピーク温度(Tmh )が150℃以上
の繊維形成性樹脂を第1成分とし、エチレン−プロピレ
ン共重合体を第2成分とし、第2成分が繊維表面の少な
くとも一部に露出した複合繊維において、第2成分に2
種類以上のエチレン含有量の異なるエチレン−プロピレ
ン共重合体が混合されていることを特徴とする熱接着性
複合繊維。 - 【請求項2】 複合繊維において、示差走査熱量測定
(DSC)により得られる融解ピークが3本以上出現す
ることを特徴とする請求項1記載の熱接着性複合繊維。 - 【請求項3】 第2成分のエチレン−プロピレン共重合
体において、エチレン含有量の大きい樹脂をEP1 と
し、エチレン含有量の小さい樹脂をEP2 としたとき、
エチレン含有量が7.0重量%以上のEP1 を20〜5
0重量%、エチレン含有量3.0〜5.0重量%のEP
2 を80〜50重量%混合していることを特徴とする請
求項1または2記載の熱接着性複合繊維。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の熱接着
性複合繊維を少なくとも50重量%含有した繊維ウェブ
において、熱接着性複合繊維の少なくとも一部が溶融
し、熱接着されていることを特徴とする不織布。 - 【請求項5】 不織布目付が50g/m2以下でのJIS
L 1085における防しわ率(A法)が90%以上で
あることを特徴とする請求項4記載の不織布。 - 【請求項6】 不織布の嵩密度が0.02g/cm3 以上で
のJIS L 1096における剛軟度(A法)が15
0mm以下であることを特徴とする請求項4または5記載
の不織布。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22867298A JP3916776B2 (ja) | 1998-07-28 | 1998-07-28 | 熱接着性複合繊維およびこれを用いた不織布 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22867298A JP3916776B2 (ja) | 1998-07-28 | 1998-07-28 | 熱接着性複合繊維およびこれを用いた不織布 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000045125A true JP2000045125A (ja) | 2000-02-15 |
JP3916776B2 JP3916776B2 (ja) | 2007-05-23 |
Family
ID=16880013
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22867298A Expired - Fee Related JP3916776B2 (ja) | 1998-07-28 | 1998-07-28 | 熱接着性複合繊維およびこれを用いた不織布 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3916776B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008255525A (ja) * | 2007-04-06 | 2008-10-23 | Kao Corp | 不織布及びその製造方法 |
WO2020203719A1 (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | 東洋アルミエコープロダクツ株式会社 | 不織布及びこれを用いたフィルター |
-
1998
- 1998-07-28 JP JP22867298A patent/JP3916776B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008255525A (ja) * | 2007-04-06 | 2008-10-23 | Kao Corp | 不織布及びその製造方法 |
WO2020203719A1 (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | 東洋アルミエコープロダクツ株式会社 | 不織布及びこれを用いたフィルター |
JP2020165023A (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | 東洋アルミエコープロダクツ株式会社 | 不織布及びこれを用いたフィルター |
JP7373912B2 (ja) | 2019-03-29 | 2023-11-06 | 東洋アルミエコープロダクツ株式会社 | 不織布及びこれを用いたフィルター |
US11965274B2 (en) | 2019-03-29 | 2024-04-23 | Toyo Aluminium Ekco Products Co., Ltd. | Non-woven fabric and filter using same |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3916776B2 (ja) | 2007-05-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5306545A (en) | Melt-blown non-woven fabric and laminated non-woven fabric material using the same | |
JP2783602B2 (ja) | 熱接着用極細複合繊維およびその織布または不織布 | |
JP2001502388A (ja) | 熱接着性複合繊維およびそれを用いた不織布 | |
JPH0874128A (ja) | 熱融着性複合繊維およびその繊維を用いた不織布 | |
JP4251380B2 (ja) | 伸縮弾性不織布 | |
JP4104299B2 (ja) | 捲縮性複合繊維とその製造方法およびこれを用いた不織布 | |
JP5199537B2 (ja) | ポリ乳酸系複合繊維及びこれを用いた不織布とクッション材 | |
JP3109629B2 (ja) | ポリオレフィン系芯鞘型複合繊維及びこれを用いた不織布 | |
JP2013011051A (ja) | ポリ乳酸系複合繊維及びこれを用いた不織布とクッション材、並びにその製造方法 | |
JP4589417B2 (ja) | 捲縮性複合繊維とその製造方法およびこれを用いた不織布 | |
JPS62299514A (ja) | 熱接着性中空複合繊維 | |
JP2007126806A (ja) | 捲縮性複合繊維及びこれを用いた不織布 | |
JP3916776B2 (ja) | 熱接着性複合繊維およびこれを用いた不織布 | |
JPS63243324A (ja) | 熱接着繊維及びその不織布 | |
JP3124017B2 (ja) | 熱接着性繊維および不織布 | |
JPH08158229A (ja) | 不織布の製造方法 | |
JP2000265351A (ja) | ヒートシール性に優れた伸縮性不織布およびその製造方法 | |
JP3790460B2 (ja) | 熱接着性複合繊維とその製造方法、及びこれを用いた不織布 | |
JP4015831B2 (ja) | 極細繊維不織布およびその製造方法 | |
JP3712511B2 (ja) | 柔軟性不織布 | |
JP2971919B2 (ja) | 熱接着性繊維 | |
JP2011202302A (ja) | 詰め綿用混合原綿及び詰め綿 | |
JP3145067B2 (ja) | 不織布およびその製造方法 | |
JP2001040564A (ja) | 柔軟性不織布及びその不織布積層体 | |
JP2775476B2 (ja) | 複合型熱接着性繊維及びこれを用いた不織布 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041228 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060525 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060606 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20060721 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20060721 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060804 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060829 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061011 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20061011 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061031 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061228 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070123 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070207 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110216 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110216 Year of fee payment: 4 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110216 Year of fee payment: 4 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110216 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120216 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120216 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130216 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |