JP2000044518A - シクロプロピルアミンの製造方法 - Google Patents

シクロプロピルアミンの製造方法

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JP2000044518A
JP2000044518A JP11191878A JP19187899A JP2000044518A JP 2000044518 A JP2000044518 A JP 2000044518A JP 11191878 A JP11191878 A JP 11191878A JP 19187899 A JP19187899 A JP 19187899A JP 2000044518 A JP2000044518 A JP 2000044518A
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cyclopropylamine
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Wolfgang Dr Kleemiss
クレーミス ヴォルフガング
Marcel Feld
フェルト マルセル
Manfred Dr Kaufhold
カウフホルト マンフレート
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 改善されたシクロプロピルアミンの製造方法
を提供する。 【解決手段】 (a)ブチロラクトンと塩化水素とをク
ロロ酪酸に反応させ、(b)該クロロ酪酸を4〜8個の
炭素原子を有する第一級または第二級アルコールを用い
てエステル化し、(c)該エステルを、1〜3個の炭素
原子を有する第一級アルコールのアルカリ金属アルコラ
ートを用いてシクロプロパンカルボン酸エステルの混合
物に環化し、(d)該シクロプロパンカルボン酸エステ
ル混合物をアンモニアとの反応によりシクロプロパンカ
ルボン酸アミドに変換し、かつ(e)該シクロプロパン
カルボン酸アミドをホフマン分解によりシクロプロピル
アミンに転化する。 【効果】 高い総収率および高い空時収率が得られ、容
易に入手可能な触媒を用いて作業し、かつ不活性溶剤を
使用しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガンマ−ブチロラ
クトン(以下では略してブチロラクトンと呼ぶ)からシ
クロプロピルアミンを製造するための方法に関する。本
発明は特にガンマ−クロロ酪酸エステル(クロロ酪酸エ
ステル)を環化してシクロプロパンカルボン酸エステル
を得る、プロセスの工程に関する。
【0002】
【従来の技術】シクロプロピルアミンは、医薬品および
農業用化学物質にとって重要な前生成物である。従って
コストに見合った製造方法が望まれている。通常はガン
マ−ブチロラクトンから中間段階であるガンマ−クロロ
酪酸(クロロ酪酸)、クロロ酪酸エステル、シクロプロ
パンカルボン酸エステルおよびシクロプロパンカルボン
酸アミドを経由してシクロプロピルアミンを製造する。
この反応鎖ならびに個々の中間段階は数多く記載されて
いる。例えばクロロ酪酸エチルエステルを閉環塩基とし
てのナトリウムt−アミラートで環化することによりシ
クロプロパンカルボン酸エチルエステルを製造できるこ
とが公知であり、この場合、収率はわずか45%であっ
た(Julia et al., Bull. Soc. Chim. France 1960、第
306頁以降)。クロロ酪酸エチルエステルとナトリウ
ムメチラートとの反応によるシクロプロパンカルボン酸
エチルエステルの製造の際に達成された66%という収
率もまた同様に満足のいくものではない(Bunce et a
l., Organic Preparations andProcedures 6, 193-6[19
69])。
【0003】シクロプロピルアミンを水溶液の形で製造
するための前記の5段階の反応順序は、US−A371
1549号またはDE−OS1939759号に記載さ
れている。この場合、まずブチロラクトンを塩化水素で
クロロ酪酸に変換させ、該クロロ酪酸を引き続きまたは
同時に低級アルカノールを用いてクロロ酪酸アルキルエ
ステルに鹸化する。該エステルを不活性溶剤、例えばト
ルエンの存在下にシクロプロパンカルボン酸エステルに
環化し、次いで該エステルを反応混合物中でアンモニア
を用いて塩基触媒反応下で反応させてシクロプロパンカ
ルボン酸アミドが得られ、最後にこれをホフマン反応で
シクロプロピルアミンへと分解する。該刊行物にはクロ
ロ酪酸エステルとしてメチルエステルのみが、および閉
環のための塩基としてナトリウムメチラートのみが挙げ
られている。クロロ酪酸エステルに対するシクロプロピ
ルアミンの総収率は、80%と記載され、環化工程での
収率は約92%である。この方法の場合、クロロ酪酸の
低級エステルを製造することが、高級アルコールのエス
テルよりも困難なことが欠点である。このことは、反応
の際に生じる水を高級アルコールとの共沸蒸留によって
しか反応混合物から除去することができず、かつ凝縮液
中で分かれた相として分離することができることによ
る。水を共沸蒸留により除去するための、水と混和しな
い不活性溶剤の添加により、蒸留コストは高くなる。
【0004】EP−A1 0043949号による、2
つの中間段階を包含する方法もまた似たような欠点を有
している。この場合、クロロ酪酸メチルエステルまたは
クロロ酪酸エチルエステルとナトリウムメチラートまた
はカリウムメチラートとを液状のアンモニアの存在下に
1工程でシクロプロパンカルボン酸メチルエステルまた
はシクロプロパンカルボン酸エチルエステルに環化さ
せ、かつこれをアミド化する。シクロプロパンカルボン
酸アミドの収率は確かに>90%である。しかし液状の
アンモニアは、その使用が特別な安全措置を必要とする
物質である。さらに液状のアンモニアの供給は、装置技
術的に気体状のアンモニアの供給よりもコスト高であ
る。
【0005】EP−B1 0205403号によれば、
シクロプロピルアミンを製造するためにブチロラクトン
から出発する方法で、第二級または第三級アルコールの
クロロ酪酸エステルを、不活性溶剤中で相間移動触媒を
添加し、固体の水酸化ナトリウムを用いて立体障害シク
ロプロパンカルボン酸エステルに環化させている。第三
級アルコール、例えばt−ブタノールのエステルは、最
も良好な結果を生じる。第二級アルコールのエステルに
は、イソプロピルエステルおよび2−ブチルエステルが
挙げられる。収率は>90%と記載されている。しかし
この場合、クロロ酪酸エステルを蒸留により精製しなく
てはならず、このことは、相間移動触媒、例えばトリブ
チルメチルアンモニウムクロリドの使用と同様にプロセ
スを高価にしている。さらにその後の、製造が比較的高
価なモノナトリウムメチレングリコラートのアミド化工
程が必要である。シクロプロピルアミンの収率は全ての
工程にわたり約80%である。
【0006】シクロプロパンカルボン酸エステルをアミ
ドに変換する中間段階もまた、すでに多数記載されてい
る。例えばEP−B1 662470号によれば、1〜
3個の炭素原子を有する低級アルコールのシクロプロパ
ンカルボン酸エステルを、触媒として1〜8個の炭素原
子を有する一価のアルコールのアルカリ金属アルコラー
トを使用してアミド化している。この場合、良好な収率
を達成するために、不活性溶剤は不要である。しかし反
応は60〜90%のエステル反応率につながるのみであ
り、このことと共に反応混合物は処理可能なままであ
る。シクロプロパンカルボン酸アミドの分離後に、まだ
シクロプロパンカルボン酸エステルを含有している母液
を改めてアミド化に供給し、その結果、最終的に>90
%の収率が達成される。この方法は、1〜3個の炭素原
子を有する低級アルコールのシクロプロパンカルボン酸
エステルを有利に使用する場合に、有利であるのみであ
る。
【0007】EP−B1 0365970号による方法
は、同様にシクロプロパンカルボン酸エステルからシク
ロプロパンカルボン酸アミドへと行う。C〜C−ア
ルコールのエステルを投入し、C〜C−アルコール
のアルカリ金属アルコラートを使用し、かつ気体状のア
ンモニアを用いて作業する。この場合、収率は>95%
である。特に有利なエステルは、イソプロピルエステル
であるが、その製造は記載されていない。該方法の場
合、空時収率はわずかである。というのも高級アルコー
ルのシクロプロパンカルボン酸エステルは、比較的高い
分子量を有しており、その一方でシクロプロパンカルボ
ン酸アミドは、比較的低い分子量を有しているからであ
る。
【0008】シクロプロパンカルボン酸アミドのシクロ
プロピルアミンへのホフマン分解は、3つの別の特許明
細書に記載されている。アミドを一方では溶液で、10
〜35℃(EP−B1 0367010号)もしくは4
5〜260℃(AP−A10393350号)の温度範
囲で連続的にアミンに分解する。他方では比較的低い温
度で進行するアミドの予備塩素化の後で、次いで均質な
溶液を連続的に高温で管型反応器を通して導入する場
合、分解を半連続的に懸濁液中で行う(DE19523
868.0号)。いずれの場合でも使用されたアミドに
対して、シクロプロピルアミン>90%の収率が得られ
る。前記の方法は、純粋なシクロプロパンカルボン酸ア
ミドの使用を前提としており、これはすでに記載した実
にコストのかかる方法で製造しなくてはならないもので
ある。
【0009】数多くの提案にも関わらず、高い総収率お
よび高い空時収率が得られ、容易に入手可能な触媒を用
いて作業し、かつ不活性溶剤を使用しない、ブチロラク
トンから出発してシクロプロピルアミンを製造するため
の改善された方法への要求がさらに生じる。さらに前記
の方法で使用することができ、かつ容易に入手可能なク
ロロ酪酸エステルから出発する改善された環化反応への
要求が生じる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の課題
は、前記の改善された方法および前記の改善された環化
反応を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】ところで、ブチロラクト
ンから出発して、(a)ブチロラクトンと塩化水素とを
クロロ酪酸に反応させ、(b)該クロロ酪酸を4〜8個
の炭素原子を有する第一級または第二級アルコールを用
いてエステル化し、(c)該エステルを、1〜3個の炭
素原子を有する第一級アルコールのアルカリ金属アルコ
ラートを用いてシクロプロパンカルボン酸エステルの混
合物に環化し、(d)該シクロプロパンカルボン酸エス
テル混合物をアンモニアとの反応によりシクロプロパン
カルボン酸アミドに変換し、かつ(e)該シクロプロパ
ンカルボン酸アミドをホフマン分解によりシクロプロピ
ルアミンに転化することによりシクロプロピルアミンを
有利に製造することができることが判明した。
【0012】この方法の工程(c)が、改善された環化
反応を提供するという課題を解決する。
【0013】全方法により、ブチロラクトンに対して収
率約70%で純度>98%を有するシクロプロピルアミ
ンが得られる。工程(c)では、シクロプロパンカルボ
ン酸エステルが、クロロ酪酸エステルに対して、約90
%の収率で得られる。
【0014】工程(a)は、例えばブチロラクトンを自
体公知の方法で、有利には135〜140℃を越えない
温度で、25バールまでの加圧下に、および通常は触媒
を用いずに、まず強発熱反応において乾燥塩化水素と反
応させて実施する。
【0015】工程(b)で、クロロ酪酸を有利には、副
生成物としてガンマ−(ガンマ−クロロブチリル)酪酸
を含有する粗生成物として、4〜8個の炭素原子を有す
る第一級または第二級アルコールを用いてエステル化す
る。このエステルは、低級アルコールのエステルと比較
して良好に製造可能である。有利なアルコールは、第一
級アルカノール、例えば1−ブタノール、1−ペンタノ
ールおよび1−ヘキサノールである。さらに第二級アル
カノール、例えば2−ブタノール、2−ペンタノールま
たは3−ペンタノール、ならびに2−ヘキサノールまた
は3−ヘキサノールが好適である。第一級または第二級
アルコールのエステル化方法は周知である。例えば触媒
を用いずに温度120〜140℃で作業する。
【0016】工程(a)および(b)は、装入したブチ
ロラクトンに同時に塩化水素とアルコールとを導入する
ことにより組み合わせることもできる。
【0017】工程(c)は、全方法の重要な部分であ
る。該工程で工程(b)からのクロロ酪酸エステルを環
化する。このために1〜3個の炭素原子を有するアルコ
ール、有利にはアルカノールのアルカリ金属アルコラー
ト、有利にはナトリウムアルコラートを使用する。有利
なアルカリ金属アルコラートは、工業的な量で得易いナ
トリウムメチラートである。該アルカリ金属アルコラー
トを有利には相応するアルコール中での溶液として適用
し、かつ有利にはクロロ酪酸エステル1当量あたり1〜
1.5当量の量で使用する。閉環は、別の不活性溶剤を
添加しなくても、有利には80〜150℃の温度でアル
コール/アルコラート溶液を装入し、場合によりアルコ
ラートのための溶剤として働くアルコールの一部留去
し、かつ撹拌下に粗製クロロ酪酸エステルを計量供給す
ることにより行うことができる。溶剤として使用され、
ならびにエステル交換によりカルボン酸エステル官能基
から生じるアルコールは、さらに反応中に留去すること
ができる。
【0018】反応生成物は、当初のカルボン酸エステル
官能基、ならびにアルコラートのためにアルコールとし
て使用された溶剤に由来するアルコール成分を有する、
エステル交換により生じたカルボン酸エステル官能基を
含有するシクロプロパンカルボン酸エステルの混合物で
ある。該混合物はそれ以上後処理しないでその後の工程
で使用することができる。
【0019】工程(d)で工程(c)のシクロプロパン
カルボン酸エステル混合物をシクロプロパンカルボン酸
アミドに反応させる。これは従来技術に記載された方法
で行うことができる。例えばエステル混合物を温度40
〜120℃で、有利には60〜80℃で、圧力1.0〜
5.0バールでアンモニアと反応させておこなう。反応
は、原料がエステル混合物であるにも関わらず、極めて
スムーズに進行する。
【0020】工程(e)に関してもまた、全方法は原則
的に従来技術の相応する方法とは異ならない。つまり水
中の粗製シクロプロパンカルボン酸アミドの懸濁液また
は溶液を、残留している有機溶剤を予め分離しても分離
しなくても、ホフマン分解する。その都度カルボン酸ア
ミド官能基に対して、次亜ハロゲン酸塩、有利には次亜
塩素酸ナトリウムを、有利には1.0〜1.5当量、特
に1.0〜1.2当量の量で、および塩基、有利には水
酸化ナトリウムを有利には1.5〜2.5当量、特に
1.8〜2.2当量の量で使用し、かつ一般に温度40
〜150℃、特に60〜80℃で作業する。
【0021】以下の例は、本発明を詳細に説明するが、
しかし特許請求の範囲から明らかであるように、その保
護範囲を限定するものではない。
【0022】
【実施例】例1 工程(a)および(b):ブチロラクトン86.1g
(1.0モル)を、撹拌下で温度135℃に加熱した。
4.5時間以内に、n−ブタノール80.0g(1.0
7モル)および過剰量の気体状塩化水素を計量供給し、
その際、反応温度を130〜135℃に保持した。反応
の間、蒸留液124.0gを除去した。引き続き反応混
合物から約70℃および圧力60ミリバールで過剰量の
n−ブタノールを除去した。残留物211.2gが残っ
た。
【0023】工程(c):30重量%のメタノール性ナ
トリウムメチラート溶液225.0g(1.25モル)
から、塔底温度100℃まで蒸留によりメタノールを除
去した。引き続き1.5時間以内に工程(a)および
(b)からの粗製クロロ酪酸ブチルエステルを供給し
た。その際、連続的にメタノールとn−ブタノールとか
らなる混合物を留去している間、反応混合物中の温度を
97〜100℃に保持した。計量供給が終了後、さらに
2時間、塔底温度を約100℃に保持した。
【0024】工程(d):工程(c)の反応混合物を6
0℃に冷却し、かつ標準圧力で気体状のアンモニアの過
剰量と反応させた。反応時間は約10時間であった。室
温に冷却後、反応混合物を20重量%の塩酸80.0g
を用いて中性に調整した。残留溶剤をカラムを介して塔
底温度120℃まで留去した。該混合物を冷却し、かつ
均質な溶液(659.4g)が生じるまで水を添加し
た。HPLCによる測定によれば、ブチロラクトンに対
してシクロプロパンカルボン酸アミドが70%の収率で
存在していた。
【0025】工程(e):工程(d)からの溶液に0℃
で50重量%のカセイソーダ溶液160.0g(2.0
モル)を添加し、かつ該混合物を約15℃に加熱した。
引き続きこの温度で7.3重量%の次亜塩素酸ナトリウ
ム水溶液1010.9g(1.0モル)を添加し、かつ
該混合物をこの温度で20分間撹拌した。その後、5分
間、60℃に加熱した。シクロプロピルアミンがカラム
を介した蒸留により水溶液として得られた(163
g)。GCおよび酸/塩基−滴定を用いて、ブチロラク
トンに対して66%のシクロプロピルアミン収率が確認
された。
【0026】例2 工程(a)および(b):ブチロラクトン86.1g
(1.0モル)を、撹拌下で温度135℃に加熱した。
3時間以内に、n−ブタノール120.0g(1.6モ
ル)および過剰量の気体状塩化水素を計量供給し、その
際、反応温度を134〜138℃に保持した。反応の
間、蒸留液124gを除去した。引き続き反応混合物か
ら約70℃および圧力60ミリバールで過剰量のn−ブ
タノールを除去した。残留物218.3gが残った。
【0027】工程(c):30重量%のメタノール性ナ
トリウムメチラート溶液225.0g(1.25モル)
から、塔底温度100℃まで蒸留によりメタノールを除
去した。引き続き1.5時間以内に工程(a)および
(b)からの粗製クロロ酪酸ブチルエステルを供給し
た。その際、連続的にメタノールとn−ブタノールとか
らなる混合物を留去している間、反応混合物中の温度を
97〜100℃に保持した。計量供給が終了後、さらに
2時間、塔底温度を約100℃に保持した。
【0028】工程(d):工程(c)の反応混合物を6
0℃に冷却し、かつ標準圧力で気体状のアンモニアの過
剰量と反応させた。反応時間は約5時間であった。室温
に冷却後、反応混合物を20重量%の塩酸を用いて中性
に調整した。残留溶剤をカラムを介して塔底温度120
℃まで留去した。該混合物を冷却し、かつ均質な溶液
(622.4g)が生じるまで水を添加した。HPLC
による測定によれば、ブチロラクトンに対してシクロプ
ロパンカルボン酸アミドが73%の収率で存在してい
た。
【0029】工程(e):工程(d)からの溶液に0℃
で50重量%のカセイソーダ溶液160.0g(2.0
モル)を添加し、かつ該混合物を約15℃に加熱した。
引き続きこの温度で7.3重量%の次亜塩素酸ナトリウ
ム水溶液1010.9g(1.0モル)を添加し、かつ
該混合物をこの温度で20分間撹拌した。その後、5分
間、60℃に加熱した。シクロプロピルアミンがカラム
を介した蒸留により水溶液として得られた(177.0
g)。GCおよび酸/塩基−滴定を用いて、ブチロラク
トンに対して69%のシクロプロピルアミン収率が確認
された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) (72)発明者 マルセル フェルト ドイツ連邦共和国 ケルン イム ロッホ ガルテン 56 (72)発明者 マンフレート カウフホルト ドイツ連邦共和国 マール ヤスミンヴェ ーク 20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブチロラクトンから出発するシクロプロ
    ピルアミンの製造方法において、 (a)ブチロラクトンと塩化水素とをクロロ酪酸に反応
    させ、 (b)該クロロ酪酸を4〜8個の炭素原子を有する第一
    級または第二級アルコールを用いてエステル化し、 (c)該エステルを、1〜3個の炭素原子を有する第一
    級アルコールのアルカリ金属アルコラートを用いてシク
    ロプロパンカルボン酸エステルの混合物に環化し、 (d)該シクロプロパンカルボン酸エステル混合物をア
    ンモニアとの反応によりシクロプロパンカルボン酸アミ
    ドに変換し、かつ(e)該シクロプロパンカルボン酸ア
    ミドをホフマン分解によりシクロプロピルアミンに転化
    することを特徴とする、シクロプロピルアミンの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 シクロプロパンカルボン酸エステルの製
    造方法において、第一級、第二級または第三級アルコー
    ルのクロロ酪酸エステルを、1〜3個の炭素原子を有す
    る第一級アルコールのアルカリ金属アルコラートを用い
    てシクロプロパンカルボン酸エステルに環化することを
    特徴とする、シクロプロパンカルボン酸エステルの製造
    方法。
  3. 【請求項3】 クロロ酪酸エステル1当量あたり、1〜
    1.5当量のアルカリ金属アルコラートを使用する、請
    求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 アルカリ金属アルコラートがナトリウム
    メチラートである、請求項1から3までのいずれか1項
    に記載の方法。
  5. 【請求項5】 環化反応を80〜150℃の温度で実施
    する、請求項1から4までのいずれか1項に記載の方
    法。
  6. 【請求項6】 環化反応の反応混合物を後処理なしで直
    接アンモニアと反応させシクロプロパンカルボン酸アミ
    ドを得る、請求項1から5までのいずれか1項に記載の
    方法。
JP11191878A 1998-07-09 1999-07-06 シクロプロピルアミンの製造方法 Pending JP2000044518A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

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DE19830633A DE19830633A1 (de) 1998-07-09 1998-07-09 Verfahren zur Herstellung von Cyclopropylamin
DE19830633.4 1998-07-09

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JP11191878A Pending JP2000044518A (ja) 1998-07-09 1999-07-06 シクロプロピルアミンの製造方法

Country Status (4)

Country Link
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