JP2000043817A - 結束装置 - Google Patents

結束装置

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JP2000043817A
JP2000043817A JP10229965A JP22996598A JP2000043817A JP 2000043817 A JP2000043817 A JP 2000043817A JP 10229965 A JP10229965 A JP 10229965A JP 22996598 A JP22996598 A JP 22996598A JP 2000043817 A JP2000043817 A JP 2000043817A
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Japan
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binding band
operating rod
tensioning
bound
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JP10229965A
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English (en)
Inventor
Jiro Sakurai
二郎 櫻井
Jiro Komiyama
二郎 込山
Ryoichi Oguchi
良一 大口
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Amano Corp
Nippon Densetsu Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Amano Corp
Nippon Densetsu Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被結束物の損傷を防止して結束の信頼性を向
上させることができ、また、場所的制約を受けることな
く結束作業を行うことができ、更に、作業環境が悪い多
数箇所を連続的に効率良く結束することができる。 【解決手段】 案内手段33、34を所定位置に配置さ
れている被結束物のまわりに配置し、被結束物により前
進が規制された状態で操作杵18を前進させて後退させ
る。この間に移送手段により結束バンド101を移送通
路7に沿って移送し、案内手段33、34により結束バ
ンド101を被結束物のまわりで曲げて結束バンド10
1のストラップ部102をヘッド部103に挿通させ、
受け用ローラ76、緊張用回転体78を含む緊張手段に
よりストラップ部102の突出部を引張って結束バンド
101のループを縮小し、結束バンド101により被結
束物を結束することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも一部が
所定位置に配置されている硬質の棒状部材等の被結束物
を結束バンドにより結束するに用い、特に、建築物の建
築に際して電気配線用の電線の束を挿通したポリエチレ
ン製のパイプ(所謂CD管)等を鉄筋の交叉部等に合成
樹脂製の結束バンドにより結束するために用いるのに適
する手動式の結束装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のようなCD管を鉄筋に固定
するには針金を用い、手動工具や手作業で縛っている。
【0003】一方、従来、例えば、電装作業において配
線処理を行うに際し、電線束を結束バンドにより結束す
る装置として、特公昭58−48408号公報、特開平
5−16910号公報等に記載された構成が知られてい
る。
【0004】前者の結束装置の構成についてその概略を
説明すると、カートリッジから結束バンドを排出し、圧
縮空気によりシュートを介して工具の移送通路に沿って
移送する。工具においては、移送された結束バンドのス
ラトップ部を第1の案内部材および第2の案内部材の協
力により電線束のまわりでループ状に湾曲させる。そし
て、モータの駆動により動力伝達手段を介して第1の案
内部材を駆動し、第1および第2の案内部材により形成
する電線束挿通用の空間を縮小させ、これに伴い、結束
バンドのループを縮小させてストラップ部の先端部をヘ
ッド部の穴に係止爪の弾性変形を利用して挿通させる。
このストラップ部の突出部を緊張手段により引張り、結
束バンドのループを縮小させて電線束を締め付ける。
【0005】後者の結束装置の構成についてその概略を
説明すると、操作部を後方へ引き、定荷重ばねを引出し
て押圧部材を後退位置にロックする。そして、ケースの
外方に突出させている把手部を保持し、レバーを圧縮ば
ねの弾性に抗して引いて上記ロックを解除し、押圧部材
を定荷重ばねの巻き込み力により前進させる。これに伴
い、押圧部材により結束バンドを移送通路に沿って前進
させ、第1および第2の案内部材の協力により電線束の
まわりでループ状に湾曲させ、更に第1の案内部材を回
転させて第1および第2の案内部材により形成する電線
束挿通用の空間を縮小させ、結束バンドのループを縮小
させてストラップ部の先端部をヘッド部の穴に挿通させ
る。その後、レバーを解放することにより、緊張部材に
よりストラップ部の突出部を引張り、結束バンドのルー
プを縮小させて電線束を締め付ける。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のようにCD管を鉄筋に針金で縛ると、CD管を損
傷するおそれがあり、信頼性に劣る。また、特に、手作
業で縛る場合には、作業環境および作業姿勢の悪さなど
による不安定さにより確実に縛ることができず、信頼性
に劣る。
【0007】一方、結束バンドを用いる従来例の結束装
置のうち、前者の構成では、エア供給源と電源を必要と
し、しかも、シュートを這わせる必要があるため、使用
の場所的制約を受けるばかりでなく、建設現場のような
悪い作業環境においては使用することができない。
【0008】従来例の結束装置のうち、後者の構成で
は、手動により結束し、エア供給源、電源、シュート等
を必要としないので、電線束の結束においては作業性に
優れるばかりでなく、場所的制約を受けないという利点
を有する。しかしながら、結束バンドを前方へ移送する
ばねの反撥力を蓄えるために、操作部をその都度、後方
へ引いてセットする必要があり、操作性に劣る。また、
握り部、レバー等がケースと直角方向に長く突出してい
るため、鉄筋とCD間との結束のように結束位置が深
く、握り部、レバー等を挿入するスペースが狭い場合に
は使用することができない。しかも、握り部、レバー等
と、第1および第2の案内部材、すなわち、結束部との
距離が短いため、仮に、握り部、レバー等を挿入するこ
とができたとしても、特に、結束箇所が床部に位置する
場合には、結束作業の度に作業者が屈む必要があり、作
業姿勢が悪くなるため、作業性に劣るばかりでなく、疲
労により多数箇所の結束作業を行うことができない。
【0009】このように結束バンドを用いる従来のいず
れの結束装置にあっても、鉄筋とCD管の結束には作業
環境および作業姿勢の悪さなどにより応用することがで
きない。
【0010】本発明は、上記のような従来の問題を解決
するものであり、合成樹脂製の結束バンドを用いて結束
することができ、したがって、被結束物の損傷を防止し
て結束の信頼性を得ることができ、また、エア供給源や
電源を用いることなく、手動で被結束物を結束すること
ができ、したがって、場所的制約を受けることなく結束
作業を行うことができ、また、鉄筋とCD管の結束のよ
うに比較的狭い挿入スペースでも挿入することができて
結束作業を行うことができ、しかも、作業環境が悪くて
も作業者が無理な姿勢をとることなく結束作業を行うこ
とができ、したがって、作業環境の悪い多数箇所を連続
的に効率良く結束することができるようにした結束装置
を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の結束装置は、合成樹脂製の結束バンドを移送
するための移送通路と、結束バンドを上記移送通路に沿
って移送する移送手段と、被結束物挿通用の空間を開閉
し、かつ縮小し得るように設けられ、上記移送手段によ
り移送される結束バンドにおける係止部を有するストラ
ップ部を案内して被結束物のまわりで曲げ、上記ストラ
ップ部を上記結束バンドにおいて上記ストラップ部の係
止部が係止される係止爪を有するヘッド部の通路に挿通
させる案内手段と、結束バンドのヘッド部の通路に挿通
されたストラップ部を引締め方向に引張る緊張手段と、
前進、後退可能に設けられた操作杆を有し、上記案内手
段を所定位置に配置されている被結束物のまわりに配置
し、被結束物により前進が規制された状態で上記操作杆
を前進させて後退させる間に、上記移送手段、上記案内
手段、上記緊張手段を連動させて作動させる操作手段と
を備えたものである。
【0012】上記課題を解決するために本発明の他の結
束装置は、上記構成において、結束バンドが縦方向に連
続した状態で移送通路を移送され、被結束物を結束する
結束バンドとその後続の結束バンドとを切り離す切断手
段を備えたものである。このような構成においては、被
結束物を結束する結束バンドの後続の結束バンドを後退
規制する後退規制手段を備えることができる。
【0013】そして、上記各構成において、移送手段に
より移送通路に沿って案内手段側へ移送される結束バン
ドのヘッド部を位置決めするストッパを備えることがで
きる。
【0014】上記案内手段として、被結束物挿通用の空
間を開閉し、かつ縮小し得るように設けられ、移送通路
に沿って移送された結束バンドのストラップ部を案内し
て被結束物のまわりで曲げる第1の案内部材および第2
の案内部材と、これらの案内部材を上記空間が常時開い
た状態となるように支持するばねと、被結束物で押圧さ
れることにより、上記の開いている第2の案内部材を上
記空間が上記第1の案内部材とで閉じるように回動させ
ることができる制御部材とを備えることができる。
【0015】上記操作手段として、移送通路と平行に設
けられた案内軸と、この案内軸に前進、後退可能に嵌合
された操作杆と、この操作杆の前進により圧縮され、反
撥弾性により操作杆を後退させるばねと、上記操作杆の
移動方向に沿うように列設された係合部と、上記操作杆
に回転可能に取り付けられ、上記操作杆の前進、後退時
に上記係合部を通過することができ、上記操作杆の前進
途中で上記係合部のいずれかに係合して上記操作杆の後
退を防止することができる戻り防止爪とを備えることが
できる。
【0016】上記操作杆の前進により上記第1の案内部
材の基部を押圧し、ばねの弾性に抗して被結束物挿通用
の空間が縮小するように回転させ、上記操作杆の後退に
より上記第1の案内部材に対する押圧力を解放し、上記
第1の案内部材をばねの弾性により回転復帰させるよう
に構成することができる。
【0017】上記移送手段として、操作杆に前進、後退
可能に設けられた押圧ブロックと、この押圧ブロックを
前方へ付勢するばねと、上記押圧ブロックに取り付けら
れ、上記操作杆の前進に伴い、結束バンドのヘッド部に
係合してヘッド部が移送通路のストッパに当接するよう
に結束バンドを移送する押圧爪とを備えることができ
る。
【0018】上記緊張手段として、結束バンドのヘッド
部に挿通されたストラップ部を挟むために回転可能に支
持された受け用ローラと、この受け用ローラと協力して
結束バンドのストラップ部を挟むことができる緊張位置
と結束バンドのストラップ部を解放することができる解
放位置とに移動可能に設けられ、上記受け用ローラとで
挟んだストラップ部を強制的に引張ことができる緊張用
回転体と、操作杆を前進、後退させる間に上記緊張用回
転体を結束バンドの緊張位置と解放位置とに移動させ、
操作杆を前進、後退させる間に上記緊張用回転体を結束
バンドの緊張方向に回転させる駆動装置とを備えること
ができる。
【0019】上記駆動装置として、先端部に緊張用回転
体を回転可能に支持し、揺動可能に支持された揺動レバ
ーと、これら揺動レバーおよび緊張用回転体を結束バン
ドの緊張位置と解放位置とで位置保持し得るばねと、前
進、後退可能に設けられ、前進により上記揺動レバーを
上記緊張用回転体の緊張位置に揺動させ、後退により上
記揺動レバーを上記緊張用回転体の解放位置に揺動させ
る駆動軸と、この駆動軸に固定され、操作杆の前進に伴
って押圧されることにより上記駆動軸を前進させ、上記
操作杆の後退に伴って解放される伝達部材と、上記揺動
レバーの揺動中心と同軸上で回転可能に支持されたタイ
ミングベルトホイールを含む複数箇所で回転可能に支持
されたタイミングベルトホイールと、これらのタイミン
グベルトホイールに走行可能に掛けられたタイミングベ
ルトと、上記揺動レバーの揺動中心と同軸上でタイミン
グベルトホイールと一体に回転し得るように支持され、
上記緊張用回転体を回転させる歯車と、上記操作杆に摺
動可能に支持され、上記タイミングベルトと固定され、
上記操作杆の前進、後退に伴って上記タイミングベルト
を走行させる駆動ブロックと、この駆動ブロックを上記
操作杆の基端部側へ付勢し、上記緊張用回転体により結
束バンドのストラップ部を緊張させる際に圧縮状態とな
り、上記駆動ブロックが上記操作杆に対して前進するの
を許容するばねと、上記操作杆の基端部において回転可
能に支持され、上記駆動ブロックの前進に伴う離隔時に
上記駆動軸に係合し、上記駆動ブロックの後退による押
圧時に上記駆動軸から離脱し得る解除部材と、この解除
部材を上記駆動軸との係合方向に付勢するばねとを備え
ることができる。このような構成においては、タイミン
グベルトの走行に伴って回転するタイミングベルトホイ
ールに対して緊張用回転体を減速させて回転させるよう
に構成するのが好ましい。
【0020】上記の連続状態で移送された結束バンドを
切り離す切断手段として、結束バンドのヘッド部が押圧
されることにより、この結束バンドのヘッド部と後続の
結束バンドのストラップ部との連設部を切り離す切断刃
を備えることができる。
【0021】上記のように構成された本発明によれば、
案内手段を所定位置に配置されている被結束物のまわり
に配置し、被結束物により前進が規制された状態で操作
杆を前進させて後退させることにより、この間に移送手
段により結束バンドを移送通路に沿って移送し、案内手
段により結束バンドを被結束物のまわりで曲げて結束バ
ンドのストラップ部をヘッド部に挿通させ、緊張手段に
よりストラップ部の突出部を引張って結束バンドにより
被結束物を結束することができる。このように合成樹脂
製のバンドにより被結束物を結束することができ、ま
た、操作杆の前進、後退、すなわち、手動で結束するこ
とができ、また、操作杆の前進、後退により各手段を作
動させるようにしているので、ケース側方への突出を最
小限とすることができ、しかも、作業環境が悪くとも作
業者が無理な姿勢をとることなく結束作業を行うことが
できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しながら説明する。まず、本発明の結束装置
で被結束物を結束するために用いる結束バンドについて
説明する。図22(a)、(b)はそれぞれ同結束バン
ドの一例を示す平面図、側面図、図22(c)は同結束
バンドを示す拡大縦断面図、図22(d)は同図(c)
のE−E線に沿う断面図、図23(a)、(b)はそれ
ぞれ同結束バンドを収めたカートリッジから繰り出す状
態を示す平面図、側面図、図24(a)、(b)は同結
束バンドのストラップ部をヘッド部の通路に挿通させる
別々の例を示す動作説明用の拡大縦断面図である。
【0023】図22(a)〜(d)および図24
(a)、(b)に示すように、結束バンド101はナイ
ロン、ポリエチレン等の合成樹脂から成り、ストラップ
部102の基部にヘッド部103が連設されている。ス
トラップ部102は細長く形成され、表面側(ヘッド部
103の突出側)の扁平面側には係止部104が長手方
向に列設されている。各係止部104は長手方向と直角
の幅方向に設けられ、ストラップ部102の扁平面に対
して垂直な係止面105を有し、係止面105の外端
(先端)からストラップ部102の先端側に向かって次
第に低くなる傾斜面106を有し、各係止部104、1
04間は短い薄肉部107となっている。ストラップ部
102の長手方向の両側縁部には係止部104の外端と
ほぼ同じ高さとなるガイドリブ108が形成されてい
る。ストラップ部102の先端部109は薄肉に形成さ
れ、かつ先端に至るに従い、次第に幅がやや狭くなるよ
うに形成されている。
【0024】ストラップ部102の基部両側にヘッド部
103における側壁110の先端側底部が一体に連設さ
れ、各側壁110の底部内側にはストラップ部102の
基端両側に連続して受部111が一体に連設され、これ
らの受部111はストラップ部102の基部と同じ高さ
でストラップ部102のガイドリブ108とほぼ同じ幅
となるように形成されている。側壁110の頂部側中央
部間に梁112が一体に連設され、側壁110の底部側
中央部間と底部側基端部間にそれぞれ梁113と梁11
4が一体に連設されている。梁112の前側、すなわ
ち、ストラップ部102側は受部111、111間に位
置し、係止部104の幅とほぼ同じ幅でストラップ部1
02の突出方向(前方)へ突出する係止爪115が一体
に連設されている。係止爪115はこれを挟む側壁11
0から分離されるとともに、基部側頂面に幅方向に沿っ
て浅い溝116が形成されることにより、可撓性を有す
るように形成され、内面側で前後二段に係止部117が
一体に設けられている。各係止部117はストラップ部
102の係止部104、104間に嵌められるように、
すなわち、係止面105、傾斜面106および薄肉部1
07により形成される凹入部に嵌められるように係止面
118、傾斜面119を有し、先端の係止面118が係
止部104の係止面105に係止されるようになってい
る。
【0025】梁113、114はストラップ部102お
よび受部111とほぼ同じ高さに設定され、梁113、
114の内面、ストラップ部102の基部外面および受
部111の内面を含む延長面と、梁112の内面を含む
延長面との間隔がストラップ部102の本体部の肉厚と
ほぼ等しくなるように設定され(図24(b)参照)、
梁113、114間はストラップ部102を斜め方向か
ら挿入し得る間隔に設定されている(図24(a)参
照)。そして、ヘッド部103内にストラップ部挿通用
の通路120が形成され、このストラップ部挿通用通路
120は、梁112、113および受部111の前方で
ストラップ部102の突出方向に開放される出口部12
0aと、その延長方向で後方へ開放される後方挿入口部
120bおよび背方(内方)の交叉方向に開放される背
方挿入口部120cとから成り、挿入口部120bと1
20cが出口部120aに対して直線方向と交叉方向の
二方向に分岐されている。
【0026】側壁110、110間の底部側は梁112
および係止爪115と対向する部分が存在しないように
梁113、ストラップ部102および受部111、11
1で囲まれた空間により開放され、側壁110、110
間の頂部側は梁113、114および梁113、114
間のストラップ部背方挿入口部120Cを含んで対向す
る部分が存在しないように開放されている。これによ
り、結束バンド101を二分割型の金型により成形する
ことができるので、成形作業を簡単に行うことができる
とともに、結束バンド101の低コスト化を図ることが
できる。
【0027】受部111の基部およびその間のストラッ
プ部102の基部におけるストラップ部挿通用通路12
0側の面は基端側に至るに従い、次第に背面側へ接近す
るように傾斜(面取り)され、ストラップ部102が挿
通されやすくなっている。梁112の基部におけるスト
ラップ部挿通用通路120側の面は基端側に至るに従
い、次第に表面側へ接近するように傾斜(面取り)さ
れ、ストラップ部102が挿通されやすくなっている。
梁113におけるストラップ部挿通用通路120側の面
は基端側に至るに従い、次第に背面側へ接近するように
傾斜(面取り)され、ストラップ部102が挿通されや
すくなっている。梁114におけるストラップ部背方挿
入口部120c側で背面側の面は背面に至るに従い、次
第に基端側に接近するように傾斜(面取り)され、スト
ラップ部102が挿入されやすくなっている。
【0028】上記構成の結束バンド101は、前側の結
束バンド101のヘッド部103における梁114の背
面側基端面と後側の結束バンド101のストラップ部1
02における先端部109とが連設部121により一体
的に連設されて縦方向に多数連続されている。連設部1
21は薄肉で幅狭に形成され、後述する結束装置におけ
るカッター59により切離しやすくなっている。そし
て、このように連続された結束バンド1は図23
(a)、(b)に示すように、カートリッジ122に繰
り出し可能に巻き取られている。
【0029】上記構成の結束バンド101で被結束物で
ある鉄筋131、CD管132を結束するに際し、後続
の結束バンド101を切り離す前にストラップ部102
をヘッド部103に挿通させるには、図24(a)に示
すように、ストラップ部102をヘッド部103の背方
挿入口部120cから湾曲させて出口部120aに挿通
させる。後続の結束バンド101を連設部121により
切り離した後にストラップ部102をヘッド部103に
挿通させるには、図24(b)に示すように、ストラッ
プ部102をヘッド部103の後方挿入口部120bか
ら直線状に出口部120aに挿通させる。そして、いず
れの場合においてもストラップ部102のヘッド部10
3からの先方突出部を先方へ引張ることにより、係止部
104の傾斜面106により係止部117の傾斜面11
9を押圧し、係止部117を係止爪115の弾性変形に
より逃がして係止部104を通過させることができる。
このようにして鉄筋131とCD管132とを結束した
後(図20、21参照)、ストラップ部102の引張力
を解放することにより、鉄筋131とCD管132とを
結束した状態で係止部117の係止面118に係止部1
04の係止面105を係止して抜け止めし、鉄筋131
とCD管132とを結束状態に保持することができる。
【0030】次に、本発明の第1の実施形態による結束
装置について説明する。図1ないし図21は本発明の第
1の実施形態による結束装置を示し、図1は結束動作開
始時の状態の正面図、図2は同状態の左側面図、図3は
結束時の状態の正面図、図4は結束バンドを巻取ったカ
ートリッジを外した状態の正面図、図5は同状態の左側
面図、図6は結束動作開始時の状態で、ケースのカバー
およびフレームの一部を除去した背面図、図7は図6の
A−A矢視付近の一部破断側面図、図8は結束動作開始
時の状態で、ケースのケース本体およびフレームの一部
を除去した正面図、図9は図6の先端部の拡大図、図1
0は図6の基部の拡大図、図11は図8の基部の拡大
図、図12は拡大底面図、図13は図6のB−B矢視拡
大断面図、図14は図6のC−C矢視拡大断面図、図1
5(a)は操作杆を前進させて結束バンドを移送する途
中の状態で、一部を切欠いた図6と同様の背面図、同図
(b)は同図(a)の先端部の拡大図、同図(c)は同
図(a)のD矢視部の拡大図、図16(a)は結束バン
ドを移送して被結束物のまわりでループを形成した状態
で、図6と同様の背面図、同図(b)は同図(a)の先
端部の拡大図、図17(a)は結束バンドのストラップ
部をヘッド部に挿通させた状態で、図6と同様の背面
図、同図(b)は同図(a)の先端部の拡大図、18
(a)は被結束物を結束している結束バンドとその後続
の結束バンドとを切り離した状態で、図6と同様の背面
図、同図(b)は同図(a)の先端部の拡大図、図19
(a)は同状態で、図8と同様の正面図、同図(b)は
同図(a)の先端部の拡大図、図20(a)は結束バン
ドで被結束物の結束を完了した状態で、図6と同様の背
面図、同図(b)は同図(a)の先端部の拡大図、図2
1(a)は同状態で図8と同様の正面図、同図(b)は
同図(a)の先端部の拡大図ある。
【0031】図1ないし図21を参照しながら説明する
が、図15ないし図21については動作に関係する説明
について参照し、特に、図1ないし図14を参照しなが
ら説明する。ケース1は長手方向に沿って分割された背
面側のケース本体2と正面側のカバー3とが組み合わさ
れて構成されている。ケース1は全体として細長い角筒
状に形成され、基部(上部)側の一側が少し側方へ突出
されて内部スペースが拡げられている。ケース1内には
一対のフレーム4、5が設けられている。ケース本体2
側のフレーム4には長手方向に沿って長穴6が形成され
ている。ケース1の一側内部にはケース本体2とカバー
3の接続部においてフレーム5と協力して結束バンド1
01を移送するための通路7が長手方向(縦方向)に沿
って形成されている。ケース1の基部側の側方には結束
バンド101を移送通路7へ供給するための供給口8が
形成され、ケース1の先端(下側)には結束バンド10
1により被結束物である鉄筋131とCD管132とを
結束する際に結束バンド101の先端部109を突出さ
せて逃がすことができる窓穴9が形成されている。ケー
ス1の基部の正面側に設けられた支持部10にカートリ
ッジ122が交換可能に支持され、カートリッジ122
から繰り出された結束バンド101が供給口8から移送
通路7へ供給されるようになっている。
【0032】ケース1の移送通路7側における中間部よ
りやや基部側寄り位置にはケース本体2とカバー3との
接続部において外方への突出部11が形成され、この突
出部11内において結束バンド101の後退規制爪12
が設けられている。後退規制爪12は自身が弾性を有す
る材料から成り、先端側の爪部13が二股状に形成さ
れ、爪部13側に至るに従い、次第に移送通路7側へ突
出する傾斜状態に取り付けられている。そして、上記の
ように結束バンド101が供給口8から移送通路7へ供
給される際、結束バンド101はそのヘッド部103が
後退規制爪12の傾斜部を押圧し、爪部13を移送通路
7外へ逃がして通過することができる。通過後、後退規
制爪12は自身の弾性により突出方向へ復帰し、爪部1
3がヘッド部103の基端面における連設部121の両
側に係合して結束バンド101の後退が規制される。
【0033】ケース1内の先端部においてフレーム4に
切り起こしにより支持板14が形成され、フレーム4、
5内に長手方向(縦方向)に沿って案内軸15が挿入さ
れ、案内軸15の先端が支持板14にねじ16により固
定されている。案内軸15の基部側はケース1の頂部に
形成された穴17から突出されている。案内軸15には
基部側に管状の操作杆18が摺動可能に嵌合され、操作
杆18の先端部側は穴17からケース1内に挿入されて
いる。操作杆18の先端部は大径部19を一体に有し、
案内軸15の外周において支持板14と大径部19の内
側の基部小径部との間に圧縮ばね20が介在され、この
圧縮ばね20により操作杆18が後方(上方)へ付勢さ
れている。操作杆18の基端には操作用の頭部21が取
り付けられ、操作杆18の押圧操作を容易に行うことが
できるようになっている。そして、操作杆18を強制的
に押圧することにより、圧縮ばね20の弾性に抗して操
作杆18を前進させることができる(図15ないし図1
9参照)。これとは逆に、操作杆18の押圧力を解放す
ることにより、操作杆18を圧縮ばね20の反撥弾性に
より後退復帰させることができる(図1ないし図8、図
20、図21参照)。
【0034】フレーム4の一側折り曲げ部にはケース1
内の中間部からやや前方寄り位置にわたって切欠22に
より係合部23が列設され(図15(c)参照)、先端
の係合部23の先方には長い切欠24が形成されてい
る。操作杆18の大径部19における中間部上には支持
ブロック25が固定され、支持ブロック25には戻り防
止爪26の基部が回転可能に軸支され、戻り防止爪26
は操作杆18の移動方向に直角方向の姿勢となるように
ばね(図示省略)により付勢されている。
【0035】そして、上記のように操作杆18が圧縮ば
ね20の弾性に抗して前進する際に、戻り防止爪26は
ばねの弾性に抗してフレーム4の内面に対し、先端側を
後方へ傾斜した姿勢で係合部23を自由に通過し(図1
5ないし図17参照)、戻り防止爪26が切欠24位置
に到達するとばねにより元姿勢に復帰する(図18、図
18参照)。一方、上記のように操作杆18が圧縮ばね
20の反撥弾性により後退復帰する際には戻り防止爪2
6はフレーム4の内面に対し、先端側を前方へ傾斜した
姿勢で当接して係合部23を自由に通過する。また、上
記にように操作杆18が圧縮ばね20の弾性に抗して前
進する際に操作杆18を途中で停止させ、操作杆18の
押圧力を解放すると、先端側が後方へ傾斜されている戻
り防止爪26が任意の係合部23に係合し、操作杆18
の復帰が停止される。勿論、操作杆18を再び押圧前進
させることができ、要するに、操作杆18を後述する結
束バンド1による鉄筋131とCD管132の結束完了
位置まで前進させなければ元位置に復帰させることがで
きないように設定されている。
【0036】操作杆18の大径部19における先端部に
押圧ブロック27が軸方向へ摺動のみ可能に支持されて
いる。押圧ブロック27の側方には押圧爪28の基部が
軸29により回転可能に支持され、軸29上に嵌装され
たばね30の両端部が押圧ブロック27と押圧爪28と
に掛けられ、ばね30により押圧爪28はその先端部が
移送通路7内に突出するように付勢されている。操作杆
18の大径部19の外周において支持ブロック25と押
圧ブロック27との間に圧縮ばね31が介在され、この
圧縮ばね31により押圧ブロック27等が先方へ付勢さ
れている。そして、上記のように操作杆18が圧縮ばね
20の弾性に抗して前進することにより、押圧ブロック
27、押圧爪28も共に前進し、押圧爪28により後退
規制爪12を押圧して移送通路7へ逃がし、押圧爪28
を結束バンド101のヘッド103の基端面における連
設部121の側方に係合させて押圧し、結束バンド10
1を移送通路7に沿って移送することができる。
【0037】ケース1の先端部において、その開放部3
2から側方に突出し、先方に位置する第1の案内部材3
3と、その後方に位置する第2の案内部材34とが設け
られている。先方に位置する第1の案内部材33の基部
がフレーム4、5に固定された軸35に回転可能に支持
されている。後方に位置する第2の案内部材34は固定
部36と可動部37とから構成され、固定部36の基部
38がフレーム4、5内に固定され、固定部36の先端
部に固定された軸39に可動部37の基部が回転可能に
支持されている。基部38には移送通路7が連通されて
いる。第1の案内部材33と第2の案内部材34とは互
いに協力して被結束物である鉄筋131とCD管132
を挿通させるのに十分な大きさの空間40を形成するこ
とができるように形成されている。そして、第2の案内
部材34の可動部37の回転により空間40が開閉さ
れ、第1の案内部材33は空間40を更に縮小し得るよ
うに回転される(図15ないし図21参照)。第1の案
内部材33の内側と第2の案内部材34の可動部37お
よび固定部36の内側にはそれぞれ移送通路7を移送さ
れた結束バンド101のストラップ部102を案内して
湾曲させる案内溝41と42および43が形成されてい
る。第1の案内部材33の基部には移送通路7を移送さ
れた結束バンド101のストラップ部102の先端を案
内溝41に案内するための案内ローラ44が回転可能に
軸支されている。
【0038】第1の案内部材33を支持する軸35上に
レバー45の基部が回転可能に支持され、これらレバー
45および第1の案内部材33は一体に回転されるよう
になっている。第1の案内部材33およびレバー45は
ばね(図示省略)により空間40を開放する位置に付勢
されている。第2の案内部材34の軸39には制御レバ
ー47の基部が回転可能に支持され、制御レバー47と
可動部37とが一体に回転されるようになっている。制
御レバー47は可動部37に対して直角方向となるよう
に配置され、制御レバー47の先端部はCD管132に
係合しやすいように湾曲されている。したがって、空間
40の開放状態で制御レバー47が空間40を遮断する
ように配置され、空間40の閉塞状態で制御レバー47
が固定部36に沿うように配置される。第2の案内部材
34における固定部36と可動部37とに引張ばね48
が緊張されている。そして、固定部36に対して可動部
37が直線状となる開放位置で引張ばね48が空間40
に対して軸39の外方に位置し、固定部36に対して可
動部37が開放状態に確実に保持される。一方、固定部
36に対して可動部37が引張ばね48の弾性に抗して
空間40の閉塞方向に回転されることにより、引張ばね
48が空間40に対して軸39の内方に位置し、固定部
36に対して可動部37が閉塞状態で確実に保持され
る。
【0039】支持板14には案内軸15と平行に補助軸
49が摺動可能に挿通され、補助軸49の先端折り曲げ
部がレバー45の先端部に回転可能に連結されている。
そして、上記のように操作杆18が圧縮ばね20の弾性
に抗して前進することにより、前進の終端付近で大径部
19の先端面により補助軸49の基端が押圧され、レバ
ー45および第1の案内部材33がばねの弾性に抗して
空間40の閉塞方向に回転される。これとは逆に、上記
のように操作杆18が圧縮ばね20の反撥弾性により後
退し、補助軸49の押圧力を解放することにより、レバ
ー45および第1の案内部材33がばねの弾性により空
間40の開放方向に回転される。
【0040】軸35にはストッパー50の基部の二股状
部51が回転可能に支持され、ストッパー50の先端に
は第3の案内部材52が一体に設けられ、ストッパー5
0および第3の案内部材52の両側には移送通路7と連
通する空間を形成する案内壁53が一体に設けられてい
る。ストッパー50は空間40側において、移送通路7
に沿って移送される結束バンド101のストラップ部1
02を第1の案内部材33の案内溝41に導くことがで
きるとともに、ヘッド部103を当接させて前進を規制
することができるような傾斜面54を有している。第3
の案内部材52はストッパー50により前進が規制され
た結束バンド101のヘッド部103において、ストラ
ップ部背方挿入口部120cの反対側の開放部に挿入さ
れるように形成されている。ストッパー50における空
間40とは反対側の面は第3の案内部材52側に至るに
従い、次第に空間40側に接近するような傾斜面55に
形成され、第3の案内部材52における空間40とは反
対側の面の先端側も傾斜面55と同じ方向の傾斜面56
に形成されている。これらストッパー50、第3の案内
部材52等はばね(図示省略)により空間40から離隔
する方向へ付勢されている。
【0041】操作杆18の大径部19における先端部に
は押圧用リング58が一体に設けられている。そして、
上記のように操作杆18が圧縮ばね20の弾性に抗して
前進する際、前進の終端で操作杆18の先端の押圧用リ
ング58が、まず、第3の案内部材52に傾斜面56か
ら乗り上げるように押圧してこの第3の案内部材52お
よびストッパー50等をばねの弾性に抗して空間40側
へ少し回転させ、第3の案内部材52が上記のようにス
トッパー50により前進規制されている結束バンド10
1のヘッド部103における開放部に挿入されるように
位置させることができる(図17参照)。押圧用リング
58が続いてストッパー50の傾斜面55に乗り上げる
ように押圧してストッパー50、第3の案内部材52等
をばねの弾性に抗して更に空間40側へ少し回転させ、
ストッパー50により前進規制されている結束バンド1
01におけるヘッド部103付近を空間40側へ押し出
すことができるようになっている(図18、図19参
照)。
【0042】第2の案内部材34の基部には移送通路7
の外方(空間40側)に位置してカッター59が取り付
けられ、上記のように結束バンド101におけるヘッド
部103付近が空間40側へ押し出されることにより、
前方に位置する結束バンド101のヘッド部103の基
端に沿って連設部121を切断し、後続の結束バンド1
01と切り離すことができるようになっている。
【0043】ケース1の先端部においてフレーム4、5
に軸60が固定され、軸60上にタイミングベルトホイ
ール(タイミングベルトプーリ)61が回転可能に支持
されている。ケース1の基端部においてフレーム4、5
に軸62が固定され、軸62にタイミングベルトホイー
ル(タイミングベルトプーリ)63が固定可能に支持さ
れている。ケース1の先端部と基端部においてフレーム
4にタイミングベルト用アイドラー64と65がそれぞ
れ回転可能に軸支されている。タイミングベルトホイー
ル61、63、タイミングベルト用アイドラー64、6
5にタイミングベルト66が走行可能に掛けられてい
る。操作杆18の大径部19における基端部寄り位置に
は駆動ブロック67が軸方向に摺動のみ可能に嵌合され
ている。大径部19における基端部には解除ブロック6
8が固定されている。タイミングベルト66は解除ブロ
ック68、駆動ブロック67、支持ブロック25、押圧
ブロック27に形成された溝69、70、71、72に
挿通されている。駆動ブロック67には溝70を被覆す
るようにカバー73がねじ74により固定され、これに
より、タイミングベルト66が溝70内に固定されてい
る。操作杆18の大径部19の外周において支持ブロッ
ク25と駆動ブロック67との間に圧縮ばね75が介在
され、この圧縮ばね75により駆動ブロック67が解除
ブロック68に付勢されている。したがって、上記のよ
うに操作杆18が圧縮ばね20の弾性に抗して前進する
ことにより、操作杆18と共に前進する駆動ブロック6
7によりタイミングベルト66が走行される。これとは
逆に、上記のように操作杆18が圧縮ばね20の反撥弾
性により後退することにより、操作杆18と共に後退す
る駆動ブロック67によりタイミングベルト66が逆方
向に走行される。これに伴い、タイミングベルトホイー
ル61、62等が回転される。
【0044】第1の案内部材33を回転可能に支持する
軸35上には結束バンド101においてヘッド部103
に挿通されたストラップ部102を窓穴9側へ導くため
の受け用ローラ76が回転可能に支持されている。軸6
0には揺動レバー77の中間部が揺動可能に支持され、
揺動レバー77の一端には緊張用回転体78が回転可能
に支持されている。緊張用回転体78は、その一例とし
て、係合部を外周に有するように歯車形状に形成され、
軸60上にタイミングベルトホイール61と一体に回転
し得るように支持された歯車79とかみ合わされ、タイ
ミングベルトホイール61と歯車79の回転により緊張
用回転体78が回転されるようになっている。そして、
揺動レバー77の揺動に伴い、緊張用回転体78が歯車
79とかみ合わされた状態を保って受け用ローラ76に
接近して対向する結束バンド101の緊張位置と受け用
ローラ76から離隔する結束バンド101の解除位置と
の間で移動される。緊張用回転体78が受け用ローラ7
6に対向した位置では結束バンド1のストラップ部10
2における先端部を受け用ローラ76と緊張用回転体7
8とで加圧状態で挟持し得るように設定されている。上
記タイミングベルト66の走行に伴って回転するタイミ
ングベルトホイール61に対し、緊張用回転体78が約
1/2に減速されて回転され、この減速により緊張用回
転体78のストラップ部102に対してかみ込んだ状態
で回転する力が大きくなるように設定されている。
【0045】揺動レバー77の他端には駆動軸80の先
端部の折り曲げ部が回転可能に連結されている。駆動軸
80の基端部はケース1の頂部内側に設けられた支持板
81の穴82に支持されている。穴82は駆動軸80の
外径よりもやや大径に形成され、駆動軸80がやや傾斜
した状態で軸方向へ移動するのを許容することができ
る。駆動軸80の先端部の折り曲げ部とフレーム4に突
設されたピン83とに引張ばね84の両端が掛けられて
いる。緊張用回転体78が受け用ローラ76から離隔す
るように揺動レバー77および緊張用回転体78が揺動
されるとともに、駆動軸80が後退されている状態で引
張ばね84が軸60の外方に位置し、緊張用回転体78
が受け用ローラ76から離隔した状態で確実に保持され
ている(図8参照)。そして、駆動軸80が引張ばね8
4の弾性に抗して前進されることにより、緊張用回転体
78が受け用ローラ76に対向するように揺動レバー7
7および緊張回転体78が揺動される。この状態で引張
ばね84が軸64の内方に位置し、緊張用回転体78が
緊張位置に確実に保持される(図19参照)。
【0046】駆動軸80の先端部には伝達部材85の基
部が固定されている。そして、上記のように操作杆18
が圧縮ばね20の弾性に抗して前進されることにより、
前進の終端付近でリング58により伝達部材85が押圧
され、伝達部材85および駆動軸80が引張ばね84の
弾性に抗して前進される。これとは逆に、上記のように
操作杆18が圧縮ばね20の反撥弾性により後退するこ
とにより、伝達部材85に対する押圧力が解放される。
この伝達部材85に対する押圧力の解放のみによっては
揺動レバー77等の作動に対して影響を及ぼさない。
【0047】解除ブロック68の側方には長穴6から突
出する枠状の解除部材86が軸87により回転可能に支
持されている。軸87と解除部材86との間には引張ば
ね88が張設され、この引張ばね88の弾性により解除
部材86が軸87を中心にして回転し、駆動軸80と係
合する方向に付勢されている。駆動ブロック67には押
圧板89の基部がねじ90により固定され、駆動ブロッ
ク67が圧縮ばね75により後方へ付勢された状態で押
圧板89により解除部材86が加圧され、解除部材86
が引張ばね88の弾性に抗して駆動軸80から離脱する
姿勢に回転される。したがって、駆動ブロック67が圧
縮ばね75の圧縮により操作杆18に対して相対的に前
進するのを許容されるが、この駆動ブロック67の相対
的前進により解除ブロック68の前方へ離隔すると、引
張ばね86の弾性により解除部材86が解除姿勢となる
ように回転されて駆動軸80の係合される。そして、こ
の係合状態で操作杆18等が圧縮ばねの反撥弾性により
後退されることにより、上記のように伝達部材85に対
する加圧力が解放されているので、駆動軸80が係合さ
れている解除部材86の後退に伴って後退する。駆動軸
80の基部には受け部材91が固定され、操作杆18等
の後退時に、万一、解除部材86が駆動軸80から離脱
する姿勢に回転復帰していなくても、受け部材91に当
接することにより強制的に回転復帰されるようになって
いる。このとき、受け部材91はその基部が長穴6の端
部に当接することにより後退規制されるようになってい
る。
【0048】以上の構成において、以下、その結束動作
について説明する。まず、図1ないし図3に示すよう
に、カートリッジ122をケース1の支持部10に支持
させ、カートリッジ122から取り出した結束バンド1
01を図6ないし図8に示すように、供給口8から移送
通路7へ供給し、ヘッド部103により後退規制爪12
を押圧し、爪部13を移送通路7外へ逃がしてヘッド部
103を通過させる。この通過に伴い、後退規制爪12
は自身の弾性により突出方向へ復帰し、爪部13がヘッ
ド部103の基端面に係合して結束バンド101の後退
を規制する。
【0049】このようにして結束準備が完了すると、作
業者が結束装置を縦向きにして手に持ち、図1、図6な
いし図8に示すように、第1の案内部材33と第2の案
内部材34とが開放した状態で制御レバー47の湾曲部
をCD管132に側方から係合して側方へ押圧する。制
御レバー47および第2の案内部材34の可動部37は
結束装置の押圧力により引張ばね48の弾性に抗して回
転し、第2の案内部材34の可動部37と第1の案内部
材33とで鉄筋131およびCD管132のまわりを囲
むように空間40を閉じる(図3、図15(a)参
照)。この状態で第2の案内部材33の可動部37は引
張ばね48により閉じた状態に保持される。次に、制御
レバー47をCD管132上に係合し、結束装置を縦向
きに支持し、結束装置の前進が規制された状態で作業者
が操作杆18を圧縮ばね20の弾性に抗して押圧し、操
作杆18等を前進させる。操作杆18と共に前進する駆
動ブロック67に固定されているタイミングベルト66
がタイミングベルトホイール61、63等を回転させな
がら走行する。このタイミングベルト66の走行に伴
い、タイミングベルトホイール61と共に歯車79、緊
張用回転体78は空回りする。
【0050】操作杆18の前進に伴い、まず、押圧ブロ
ック27の押圧爪28が後退規制爪12を押圧して移送
通路7へ逃がし、押圧爪28が図15(a)、(b)に
示すように、結束バンド101のヘッド部103におけ
る基端面に係合してヘッド部103を押圧し、結束バン
ド101を移送通路7に沿って前進させる。結束バンド
101は連続しているので、後続の結束バンド101が
カートリッジ122から供給口8を通って移送通路7へ
供給される。結束バンド101が前進し、ストラップ部
102が移送通路7から出てストッパー50の傾斜面5
4、第1の案内部材33の基部の案内ローラ44に案内
されて第1の案内部材33の案内溝41に導かれ、続い
て、図16(a)、(b)に示すように、ストラップ部
102が第2の案内部材34の案内溝42、43に導か
れ、鉄筋131とCD管132のまわりでループ状に湾
曲し、結束バンド101のヘッド103における先端部
がストッパー50の傾斜面54に当接し、前進規制され
る。
【0051】この状態で操作杆18等が更に前進し、図
17(a)、(b)に示すように、操作杆18の先端の
リング58が第3の案内部材52に乗り上げ、案内部材
52等をばねの弾性に抗して少し回転させ、案内部材5
2を結束バンド101のヘッド部103における背方挿
入口部120cの頂部側開放部に挿入して閉塞する。こ
れと同時に、操作杆18の先端面で補助軸49を押圧
し、レバー45および第1の案内部材33をばねの弾性
に抗して空間40を縮小させるように回転させる。これ
に伴い、結束バンド101のループが縮小し、ストラッ
プ部102における先端部109が自身のヘッド部10
3の挿通用通路120の挿入口部120cから挿入さ
れ、第3の案内部材52により案内されて挿通用通路1
20の出口部120aから先方へ突出され、先端が受け
用ローラ76に案内されて窓穴9から突出される。この
間、押圧爪28は第3の案内部材52に当接している
が、押圧ブロック27と共に圧縮ばね31を圧縮させて
操作杆18に対して相対的に後退させることができる。
【0052】操作杆18等が更に前進し、前進の終端に
おいて、図18(a)、(b)、図19(a)、(b)
に示すように、操作杆18の先端のリング58がストッ
パー50の傾斜面55に乗り上げ、ストッパー50等を
ばねの弾性に抗して少し空間40側へ回転させる。これ
に伴い、結束バンド101におけるヘッド部103付近
が空間40側へ押し出され、連設部121のヘッド部1
03側寄り位置がカッター59に対して押圧され、ヘッ
ド部103の基端に沿って切断され、後続の結束バンド
101が切り離される。これと同時に、操作杆18の先
端のリング58により伝達部材85を押圧し、伝達部材
85、駆動軸80等を前進させ、揺動レバー77および
緊張用回転体78を引張ばね84の弾性に抗して緊張位
置へ揺動させ、ストラップ部102の先端部を受け用ロ
ーラ76と緊張用回転体78とで圧接状態に挟持させ
る。この間、押圧爪28は第3の案内部材52に当接し
ているが、押圧ブロック27と共に圧縮ばね31を更に
圧縮させて操作杆18に対して相対的に後退させること
ができる。
【0053】上記のように操作杆18等が圧縮ばね20
の弾性に抗して前進する際、操作杆18と一体に前進す
る支持ブロック25の戻り防止爪26が係合部23を自
由に通過することができる。しかし、操作杆18を途中
で停止させて操作杆18の押圧力を解放すると、戻り防
止爪26が後側の係合部23に係合して操作杆18の後
退が規制される。そして、上記のように結束バンド10
1の鉄筋131およびCD管132のまわりでループを
形成し、先端部109を受け用ローラ76と緊張用回転
体78とで挟持させることにより、戻り防止爪26を切
欠24により解放し、操作杆18を復帰可能な状態にす
ることができる。
【0054】次に、作業者が操作杆18に対する加圧力
を解放する。これに伴い、図20(a)、(b)、図2
1(a)、(b)に示すように、操作杆18等が圧縮ば
ね20の反撥弾性により急速に後退する。操作杆18と
共に後退する駆動ブロック67に固定されているタイミ
ングベルト66がタイミングベルトホイール61、63
等を回転させながら操作杆18の前進時とは逆方向に走
行する。このタイミングベルト66の走行に伴い、タイ
ミングベルトホイール61と共に歯車79が反時計方向
に回転し、歯車79にかみ合う緊張用回転体78が時計
方向にタイミングベルトホイール61に対して減速回転
する。したがって、受け用ローラ76と緊張用回転体7
8とで圧接状態に挟持しているストラップ部102の先
端部109を緊張用回転体78により係合して先方へ大
きい力で強制的に送り出し、結束バンド101のループ
を縮小させ、案内部材33、34の案内溝41、42、
43から離脱させて鉄筋131およびCD管132のま
わりで緊張させ、上記のように係止部104を係止爪1
15の係止部117に係止させ、暖まるようにして鉄筋
131およびCD管132を結束することができる。
【0055】上記のように操作杆18は加圧力の解放に
伴い、圧縮ばね20の反撥弾性により急速に後退するの
に対し、タイミングベルト66は緊張用回転体78によ
りストラップ部102の先端部109を送り出して緊張
させることにより、その負荷により走行が停止する。こ
れにより駆動ブロック67が圧縮ばね75を圧縮させた
状態で操作杆18に対して相対的に前進することにな
り、解除ブロック68から離れる。これに伴い、解除ブ
ロック68の解除部材86が引張ばね89の弾性により
駆動軸80に対して傾き、駆動軸80に係合して摩擦抵
抗により操作杆18、解除ブロック68、解除部材86
等の後退により駆動軸80等を後退させる。これに伴
い、揺動レバー77、緊張用回転体78が引張ばね84
の弾性に抗して解放位置に揺動する。これと同時に、タ
イミングベルト66に加わる負荷が少なくなるので、圧
縮ばね75の反撥弾性により駆動ブロック67が解除ブ
ロック68側へ移動され、これに伴い、駆動ブロック6
7の押圧板89が引張ばね88の弾性に抗して解除部材
86を復帰させ、駆動軸80との係合状態を解除する。
したがって、操作杆18等は圧縮ばね20の反撥弾性に
より図6ないし図8に示すように、元位置に後退復帰す
る。解除部材86が姿勢復帰していない場合には、後退
の終端部で受け部材91に当接して姿勢復帰する。
【0056】操作杆18の後退に伴い、補助軸49の押
圧力が解放されるので、第1の案内部材33、レバー7
6がばねの弾性により空間40の開放位置に回転し、ス
トッパー50等の押圧力も解放されるので、後続の結束
バンド101の前進を許すようにばねの弾性により回転
する。そして、作業者が結束装置の先端側を側方へ移動
させ、CD管132等により第2の案内部材34の可動
部37を内側から押圧させることにより、引張ばね48
の弾性に抗して可動部37および制御レバー47を空間
40の開放位置に回転させ、結束装置を鉄筋131、C
D管132およびこれらを結束する結束バンド101か
ら離脱させることができる。以下、上記動作を繰り返す
ことにより、結束バンド101により鉄筋131とCD
管132の結束作業を順次行うことができる。
【0057】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。図25および図26は本発明の第2の実施形態
による結束装置を示し、図25は結束動作開始前の状態
の正面図、図26は同状態の左側面図である。
【0058】本実施形態においては、操作杆18の基端
部における長手方向に沿う複数箇所に長さ調節穴92が
形成され、操作杆18の基端部にステッキ状の握持部9
3に一体に連設されたパイプ94が摺動可能に嵌合さ
れ、パイプ94に抱持枠95が抱持されるとともに、抱
持枠95に突設されたピン96が任意の調節穴92に挿
通されることにより、パイプ94が操作杆18に離脱可
能に固定されるように構成されている。そして、ピン9
6を挿通させる調節穴92を適宜選択することにより作
業者の身長等に対応して結束装置全体の長さを調節する
ことができるようになっている。その他の構成について
は上記第1の実施形態と同様である。
【0059】なお、上記実施形態においては緊張用回転
体78を回転させる動力伝達手段としてタイミングベル
ト66等を用いているが、所望の機構を用いることがで
きる。また、第3の案内部材52を用い、結束バンド1
01のストラップ部102を挿通用通路120の背方挿
入口部120c側から挿入する際に前方へ導き、容易に
挿通させることができるようにしているが、後続の結束
バンド101を先に切り離し、またはあらかじめ別々に
形成した結束バンド101を一本ずつ順次移送するよう
にすれば、ストラップ部102を挿通用通路120の後
方挿入口部120bから挿通させることもでき、この場
合、第3の案内部材52は不要となる。このほか、本発
明は、その基本技術思想を逸脱しない範囲で種々設計変
更することができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、案
内手段を所定位置に配置されている被結束物のまわりに
配置し、被結束物により前進が規制された状態で操作杵
を前進させて後退させることにより、この間に移送手段
により結束バンドを移送通路に沿って移送し、案内手段
により結束バンドを被結束物のまわりで曲げて結束バン
ドのストラップ部をヘッド部に挿通させ、緊張手段によ
りストラップ部の突出部を引張って結束バンドにより被
結束物を結束することができる。このように合成樹脂製
のバンドにより被結束物を結束することができ、したが
って、被結束物の損傷を防止して結束の信頼性を得るこ
とができる。また、操作杆の前進、後退、すなわち、手
動で結束することができ、したがって、場所的制約を受
けることなく結束作業を行うことができる。また、操作
杆の前進、後退により各手段を作動させるようにしてい
るので、ケース側方への突出を最小限とすることがで
き、しかも、作業環境が悪くとも作業者が無理な姿勢を
とることなく結束作業を行うことができ、したがって、
作業環境の悪い多数箇所を連続的に効率よく結束するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による結束装置を示
し、結束動作開始時の状態の正面図である。
【図2】同結束装置を示し、結束動作開始時の状態の左
側面図である。
【図3】同結束装置を示し、結束時の状態の正面図であ
る。
【図4】同結束装置を示し、結束バンドの供給用のカー
トリッジを外した状態の正面図である。
【図5】同結束装置を示し、結束バンド供給用のカート
リッジを外した状態の左側面図である。
【図6】同結束装置を示し、結束動作開始時の状態で、
ケースのカバーおよびフレームの一部を除去した背面図
である。
【図7】同結束装置を示し、図6のA−A矢視付近の一
部破断側面図である。
【図8】同結束装置を示し、結束動作開始時の状態で、
ケースの本体およびフレームの一部を除去した正面図で
ある。
【図9】同結束装置を示し、図6の先端部付近の拡大図
である。
【図10】同結束装置を示し、図6の基部付近の拡大図
である。
【図11】同結束装置を示し、図8の基部付近の拡大図
である。
【図12】同結束装置を示し、図6の拡大底面図であ
る。
【図13】同結束装置を示し、図6のB−B矢視拡大断
面図である。
【図14】同結束装置を示し、図6のC−C矢視拡大断
面図である。
【図15】(a)は同結束装置を示し、操作杆を前進さ
せて結束バンドを移送する途中の状態で、一部を切欠い
た図6と同様の背面図、(b)は(a)の先端部の拡大
図、(c)は(a)のD矢視部の拡大図である。
【図16】(a)は同結束装置を示し、移送した結束バ
ンドを被結束物のまわりにループ状に湾曲させた状態
で、図6と同様の背面図、(b)は(a)の先端部の拡
大図である。
【図17】(a)は同結束装置を示し、ループ状に湾曲
させた結束バンドのストラップ部をヘッド部に挿通させ
た状態で、図6と同様の背面図、(b)は(a)の先端
部の拡大図のである。
【図18】(a)は同結束装置を示し、被結束物を結束
している結束バンドとその後続の結束バンドとを切り離
した状態で、図6と同様の背面図、(b)は(a)の先
端部の拡大図である。
【図19】(a)は同結束装置を示し、被結束物を結束
している結束バンドとその後続の結束バンドとを切り離
した状態で、図8と同様の正面図、(b)は(a)の先
端部の拡大図である。
【図20】(a)は同結束装置を示し、結束バンドによ
り被結束物の結束を完了した状態で、図6と同様の背面
図、(b)は(a)の先端部の拡大図である。
【図21】(a)は同結束装置を示し、結束バンドによ
り被結束物の結束を完了した状態で、図8と同様の正面
図、(b)は(a)の先端部の拡大図である。
【図22】(a)、(b)はそれぞれ結束バンドの一例
を示す平面図、側面図、(c)は同結束バンドを示す拡
大縦断面図、(d)は(c)のE−E線に沿う拡大断面
図である。
【図23】(a)、(b)はそれぞれ同結束バンドを収
めたカートリッジから繰り出す状態を示す平面図、側面
図である。
【図24】(a)、(b)は同結束バンドにおいてスト
ラップ部をヘッド部に挿通させる別々の例を示す動作説
明用の拡大縦断面図である。
【図25】本発明の第2の実施形態による結束装置を示
し、結束動作開始時の状態の正面図である。
【図26】同結束装置を示し、結束動作開始時の状態の
正面図である。
【符号の説明】
1 ケース 7 移送通路 12 後退規制爪 15 案内軸 18 操作杆 23 係合部 25 支持ブロック 26 戻り防止爪 27 押圧ブロック 28 押圧爪 33 第1の案内部材 34 第2の案内部材 40 空間 41、42、43 案内溝 47 制御レバー 50 ストッパー 52 第3の案内部材 59 カッター 61、63 タイミングベルトホイール 66 タイミングベルト 67 駆動ブロック 68 解除ブロック 76 受け用ローラ 77 揺動レバー 78 緊張用回転体 80 駆動軸 86 解除部材 89 押圧板 101 結束バンド 102 ストラップ部 103 ヘッド部 104 係止部 115 係止爪 117 係止部 120 挿通用通路 120a 出口部 120b 後方挿入口部 120c 背方挿入口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 込山 二郎 東京都台東区池之端一丁目2番23号 日本 電設工業株式会社内 (72)発明者 大口 良一 神奈川県横浜市港北区大豆戸町275番地 アマノ株式会社内 Fターム(参考) 3E052 AA07 AA08 AA41 BA08 CA02 CB04 CB05 CB07 FA09 HA17 JA01 LA08 LA09

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製の結束バンドを移送するため
    の移送通路と、結束バンドを上記移送通路に沿って移送
    する移送手段と、被結束物挿通用の空間を開閉し、かつ
    縮小し得るように設けられ、上記移送手段により移送さ
    れる結束バンドにおける係止部を有するストラップ部を
    案内して被結束物のまわりで曲げ、上記ストラップ部を
    上記結束バンドにおいて上記ストラップ部の係止部が係
    止される係止爪を有するヘッド部の通路に挿通させる案
    内手段と、結束バンドのヘッド部の通路に挿通されたス
    トラップ部を引締め方向に引張る緊張手段と、前進、後
    退可能に設けられた操作杆を有し、上記案内手段を所定
    位置に配置されている被結束物のまわりに配置し、被結
    束物により前進が規制された状態で上記操作杆を前進さ
    せて後退させる間に、上記移送手段、上記案内手段、上
    記緊張手段を連動させて作動させる操作手段とを備えた
    結束装置。
  2. 【請求項2】 結束バンドが縦方向に連続した状態で移
    送通路を移送され、被結束物を結束する結束バンドとそ
    の後続の結束バンドとを切り離す切断手段を備えた請求
    項1記載の結束装置。
  3. 【請求項3】 被結束物を結束する結束バンドの後続の
    結束バンドを後退規制する後退規制手段を備えた請求項
    2記載の結束装置。
  4. 【請求項4】 移送手段により移送通路に沿って案内手
    段側へ移送される結束バンドのヘッド部を位置決めする
    ストッパを有する請求項1ないし3のいずれかに記載の
    結束装置。
  5. 【請求項5】 案内手段が、被結束物挿通用の空間を開
    閉し、かつ縮小し得るように設けられ、移送通路に沿っ
    て移送された結束バンドのストラップ部を案内して被結
    束物のまわりで曲げる第1の案内部材および第2の案内
    部材と、これらの案内部材を上記空間が常時開いた状態
    となるように支持するばねと、被結束物で押圧されるこ
    とにより、上記の開いている第2の案内部材を上記空間
    が上記第1の案内部材とで閉じるように回動させること
    ができる制御部材とを備えた請求項1ないし4のいずれ
    かに記載の結束装置。
  6. 【請求項6】 操作手段が、移送通路と平行に設けられ
    た案内軸と、この案内軸に前進、後退可能に嵌合された
    操作杆と、この操作杆の前進により圧縮され、反撥弾性
    により操作杆を後退させるばねと、上記操作杆の移動方
    向に沿うように列設された係合部と、上記操作杆に回転
    可能に取り付けられ、上記操作杆の前進、後退時に上記
    係合部を通過することができ、上記操作杆の前進途中で
    上記係合部のいずれかに係合して上記操作杆の後退を防
    止することができる戻り防止爪とを備えた請求項1ない
    し5のいずれかに記載の結束装置。
  7. 【請求項7】 操作杆の前進により上記第1の案内部材
    の基部を押圧し、ばねの弾性に抗して被結束物挿通用の
    空間が縮小するように回転させ、上記操作杆の後退によ
    り上記第1の案内部材に対する押圧力を解放し、上記第
    1の案内部材をばねの弾性により回転復帰させるように
    構成された請求項5または6記載の結束装置。
  8. 【請求項8】 移送手段が、操作杆に前進、後退可能に
    設けられた押圧ブロックと、この押圧ブロックを前方へ
    付勢するばねと、上記押圧ブロックに取り付けられ、上
    記操作杆の前進に伴い、結束バンドのヘッド部に係合し
    てヘッド部が移送通路のストッパに当接するように結束
    バンドを移送する押圧爪とを備えた請求項4ないし7の
    いずれかに記載の結束装置。
  9. 【請求項9】 緊張手段が、結束バンドのヘッド部に挿
    通されたストラップ部を挟むためにで回転可能に支持さ
    れた受け用ローラと、この受け用ローラと協力して結束
    バンドのストラップ部を挟むことができる緊張位置と結
    束バンドのストラップ部を解放することができる解放位
    置とに移動可能に設けられ、上記受け用ローラとで挟ん
    だストラップ部を強制的に引張ることができる緊張用回
    転体と、操作杆を前進、後退させる間に上記緊張用回転
    体を結束バンドの緊張位置と解放位置とに移動させ、操
    作杆を前進、後退させる間に上記緊張用回転体を結束バ
    ンドの緊張方向に回転させる駆動装置とを備えた請求項
    1ないし8のいずれかに記載の結束装置。
  10. 【請求項10】 駆動装置が、先端部に緊張用回転体を
    回転可能に支持し、揺動可能に支持された揺動レバー
    と、これら揺動レバーおよび緊張用回転体を結束バンド
    の緊張位置と解放位置とで位置保持し得るばねと、前
    進、後退可能に設けられ、前進により上記揺動レバーを
    上記緊張用回転体の緊張位置に揺動させ、後退により上
    記揺動レバーを上記緊張用回転体の解放位置に揺動させ
    る駆動軸と、この駆動軸に固定され、操作杆の前進に伴
    って押圧されることにより上記駆動軸を前進させ、上記
    操作杆の後退に伴って解放される伝達部材と、上記揺動
    レバーの揺動中心と同軸上で回転可能に支持されたタイ
    ミングベルトホイールを含む複数箇所で回転可能に支持
    されたタイミングベルトホイールと、これらのタイミン
    グベルトホイールに走行可能に掛けられたタイミングベ
    ルトと、上記揺動レバーの揺動中心と同軸上でタイミン
    グベルトホイールと一体に回転し得るように支持され、
    上記緊張用回転体を回転させる歯車と、上記操作杆に摺
    動可能に支持され、上記タイミングベルトと固定され、
    上記操作杆の前進、後退に伴って上記タイミングベルト
    を走行させる駆動ブロックと、この駆動ブロックを上記
    操作杆の基端部側へ付勢し、上記緊張用回転体により結
    束バンドのストラップ部を緊張させる際に圧縮状態とな
    り、上記駆動ブロックが上記操作杆に対して前進するの
    を許容するばねと、上記操作杆の基端部において回転可
    能に支持され、上記駆動ブロックの前進に伴う離隔時に
    上記駆動軸に係合し、上記駆動ブロックの後退による押
    圧時に上記駆動軸から離脱し得る解除部材と、この解除
    部材を上記駆動軸との係合方向に付勢するばねとを備え
    た請求項9記載の結束装置。
  11. 【請求項11】 タイミングベルトの走行に伴って回転
    するタイミングベルトホイールに対して緊張用回転体が
    減速されて回転されるように構成された請求項10記載
    の結束装置。
  12. 【請求項12】 連続状態で移送された結束バンドを切
    り離す切断手段が、結束バンドのヘッド部が押圧される
    ことにより、この結束バンドのヘッド部と後続の結束バ
    ンドのストラップ部との連設部を切り離す切断刃を備え
    た請求項2ないし11のいずれかに記載の結束装置。
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