JPH06156426A - 結束方法およびその装置 - Google Patents

結束方法およびその装置

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JPH06156426A
JPH06156426A JP32984892A JP32984892A JPH06156426A JP H06156426 A JPH06156426 A JP H06156426A JP 32984892 A JP32984892 A JP 32984892A JP 32984892 A JP32984892 A JP 32984892A JP H06156426 A JPH06156426 A JP H06156426A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被結束物を確実に緊密状態に結束するように
した結束方法およびその装置を提供する。 【構成】 第1、第2の案内部材24、26の協力によ
り結束バンド1のバンド部2を湾曲させ、更にバンド部
2を頭部3の穴7に挿通させる。バンド部2における頭
部3からの突出部を歯車43と案内板45のバンド部挟
持面46に挟み込んで引張る。バンド部2を引張る際、
バンド部2が鉄筋A、Bの少なくとも一方に当接する
と、ダンパ62の抵抗により係合用アーム49の案内板
45に対する係合状態を保持し、低速で引張る。結束バ
ンド1で鉄筋A、Bを緊密に結束し、規定張力に達する
と、案内板45が主として圧縮ばね61の弾性に抗して
係合用アーム49から離脱してカッター板72を移動さ
せ、バンド部2における頭部3の先方突出部を切断す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電線束、鉄筋の交叉部
等、各種の被結束物を結束するために用いる結束方法お
よびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、複数本の電線を結束する
にはプラスチック製の結束バンドを用いている。この結
束バンドは、一般的に帯状のバンド部の一側扁平面側に
多数の係止部が列設され、バンド部の基部にバンド部挿
通用の穴を有する枠状の頭部が連設され、この頭部の内
側に係止爪が可撓性を有するように突設されている。ま
た、従来、上記結束バンドを用いて電線束を自動的に結
束する装置として、例えば、特公昭58−48408号
公報、実開平2−85574号公報に記載されているよ
うな構成が知られている。
【0003】上記従来の自動結束装置により電線束を自
動的に結束するには、上記結束バンドを移送手段により
移送し、開閉可能に支持された第1および第2の案内部
材を駆動手段により駆動し、これら第1および第2の案
内部材の協働により結束バンドを電線束の回りでループ
状に湾曲させるとともに、結束バンドの頭部をストッパ
により位置規制する。この状態で駆動手段により第1の
案内部材を駆動し、この第1の案内部材および第2の案
内部材の協働により結束バンドのバンド部の先端部を頭
部の穴に係止爪の弾性変形を利用して挿通させる。この
バンド部の突出部を緊張手段により引張り、バンド部を
頭部の穴に係止爪の弾性変形を利用して挿通させ、ルー
プ部を小さくして電線束を締付ける。その後、バンド部
における頭部からの突出部を緊張手段に連係された切断
手段により切断し、切除部を緊張手段により外方へ排出
し、第1の案内部材を駆動手段により原位置に復帰させ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
自動結束装置では、電線束の結束作業の効率化を図るた
め、結束バンドの第1および第2の案内部材に対する移
送工程、第1および第2の案内部材によるバンド部の頭
部に対する挿通工程、緊張手段による挿通後のバンド部
の引張工程、切断手段による結束後のバンド部の切断工
程を一サイクルとして高速で処理するように構成されて
いる。しかしながら、結束バンドの移送工程、挿通工程
までは高速で処理しても何ら問題はないが、結束バンド
の引張工程を一定の速度で、しかも、高速に処理する
と、電線同士を互いに引き寄せないうちに結束バンドの
引張工程および切断工程が完了してしまうことがある。
すなわち、緊張手段により結束バンドのバンド部を引張
り、電線同士を引き寄せる際、緊張手段の処理動作が速
いと、電線等の慣性力により結束バンドの張力が規定張
力を超えるため、緊張手段におけるバンド部挟持部がバ
ンド部の引張方向とは反対側に回動し、これに連係して
いる切断手段を作動させてバンド部の切断工程に移行し
てしまい、電線同士は離れた状態のまま結束され、緊密
に結束することができない。この問題は比較的に硬い材
料から成る外皮を有する電線に限らず、柔軟性材から成
る外皮を有する電線の場合でも生じる。特に、重量が大
きく、硬く、しかも、弾性変形しにくい鉄筋の交叉部の
結束に用いた場合、バンド部が鉄筋に当接すると、バン
ド部の張力が直ちに規定張力を超えるため、交叉部を緊
密に結束する前に必ず切断手段が作動してバンド部にお
ける頭部の先方突出部を切断してしまう。したがって、
上記従来の自動結束装置は、特に、硬く、弾性変形しに
くい外皮を有する電線束や、硬く、弾性変形しにくく、
しかも、重力が大きく、緊密な結束状態で結束すること
が要求される鉄筋の交叉部のような被結束物の結束には
全く用いることができない。
【0005】また、従来の結束バンドはその成形等の都
合によりバンド部に対して頭部の穴が直角方向となるよ
うに形成されている。そして、第2の案内部材によりバ
ンド部を案内してその先端を頭部の穴に容易に挿入する
には、バンド部を第2の案内部材の出口側で、ストッパ
により位置規制された頭部の穴の中心線に沿う垂直方向
に案内するのが好ましい。その結果、結束バンドの頭部
をその穴の中心線が電線束の横断面における仮想外形円
のほぼ接線方向に向くようにストッパで位置決めするこ
とになる。しかしながら、上記従来の自動結束装置で
は、ストッパが固定されているため、バンド部における
頭部の先方突出部を引張って緊張させても、バンド部に
おける頭部の穴の手前の部分が電線束の横断面における
仮想外形円のほぼ接線方向に延びる。その結果、バンド
部における頭部の両側部と電線束との間に比較的広い三
角形状の空間が生じる。そこで、バンド部を第2の案内
部材の出口側でやや前方へ傾斜するように案内し、スト
ッパによる頭部の規制位置を前方に設定すれば、上記三
角形状の空間をやや狭くすることはできる。しかしなが
ら、この場合、バンド部の先端を頭部の穴に斜め方向か
ら挿入しなければならないため、その挿入作業は難し
く、バンド部が変形している場合には全く挿入すること
ができない。このため、実際の製作においては上記従来
例の前者のような構成が採用されている。仮に後者のよ
うな構成にしても三角形状の空間はやや狭くなるも、完
全に解消することはできず、依然として生じる。電線束
のように外皮等により弾性変形する場合には、緊張時に
上記のような空間が生じても外皮等の復元により上記空
間が埋められ、結果的にほぼ完全に結束することができ
る。しかしながら、鉄筋等のように硬く、かつ弾性変形
しにくい棒状材を束ね、若しくは交叉させ、上記従来の
自動結束装置を用いて結束バンドにより緊密に結束しよ
うとしても、緊張時に上記のような空間が生じると、こ
の空間は埋められることがないため、ガタツキを生じ、
緊結状態を得ることができない。
【0006】本発明は、上記のような従来の問題を解決
するものであり、柔軟性を有する被結束物は勿論のこ
と、硬く、弾性変形しにくい電線束や、硬く、弾性変形
しにくく、しかも、重量が大きい鉄筋のような被結束物
であっても、互いに緊密に当接させて確実に結束するこ
とができるようにした結束方法およびその装置を提供
し、また、被結束物が弾性変形しにくい電線や、鉄筋の
ように硬く、かつ弾性変形しにくい棒状材であっても、
隙間をなくして更に一層確実に緊密状態に結束すること
ができるようにした結束方法およびその装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の結束方法は、係止部が列設されたバンド部の
基部にバンド部挿通用の穴および係止爪を有する頭部が
連設された結束バンドを移送手段により移送し、この移
送された結束バンドのバンド部を被結束物収納用の空間
に収納された被結束物の被結束部の回りで第1および第
2の案内部材により湾曲させてこのバンド部の先端部を
上記頭部の穴に挿通させ、上記バンド部における上記頭
部からの先方突出部を緊張手段により引張り、少なくと
も上記バンド部が上記被結束物に当接すると、上記バン
ド部を低速で引張り、上記被結束物の被結束部を互いに
接触させた状態で上記バンド部の係止部が上記頭部の係
止爪に係止して結束するようにしたものである。
【0008】上記目的を達成するための本発明の他の結
束方法は、上記技術的手段において、結束バンドにより
被結束物の被結束部を結束した後、切断手段によりバン
ド部における頭部の先方突出部を切断するようにしたも
のである。
【0009】上記目的を達成するための本発明の更に他
の結束方法は、上記各技術的手段において、結束バンド
により被結束物の被結束部を結束する際、上記結束バン
ドの頭部を被結束物の被結束部に対する緊密な結束方向
に移動させながら引張るようにしたものである。
【0010】上記目的を達成するための本発明の結束装
置は、係止部が列設されたバンド部の基部にバンド部挿
通用の穴および係止爪を有する頭部が連設された結束バ
ンドを移送する移送手段と、被結束物収納用の空間を開
閉し、かつ縮小し得るように設けられ、上記移送手段に
より移送される結束バンドのバンド部を案内して上記空
間に収納された被結束物の被結束部の回りで湾曲させ、
このバンド部の先端部を上記頭部の穴に挿通させる第1
および第2の案内部材と、上記バンド部における上記頭
部からの先方突出部を引張り、少なくとも上記バンド部
が上記被結束物に当接すると、上記バンド部を低速で引
張り、上記被結束物の被結束部を互いに接触させた状態
で上記バンド部の係止部を上記頭部の係止爪に係止させ
て結束させる緊張手段とを備えたものである。
【0011】上記目的を達成するための本発明の他の結
束装置は、上記技術的手段において、緊張手段による結
束後の結束バンドのバンド部における頭部の先方突出部
を切断する切断手段を備えたものである。
【0012】上記目的を達成するための本発明の更に他
の結束装置は、上記各技術的手段において、結束バンド
のバンド部を頭部の穴に挿通させる際に、上記頭部を位
置規制することができ、緊張手段により結束バンドのバ
ンド部を引張る際、結束バンドの頭部が被結束物の被結
束部に対する緊密な結束方向に移動するのを許すことが
できるストッパ装置を備えたものである。
【0013】そして、上記結束装置における緊張手段と
して、内面にバンド部挟持面を有し、外側に係合突部を
有し、切断手段との連係部を有し、回動可能に支持され
た案内板と、この案内板と共に回動することができ、か
つ案内板側に付勢された状態で自転することができるよ
うに支持され、結束バンドのバンド部を上記案内板のバ
ンド部挟持面とで挟んで引張る歯車と、この歯車を回転
させる駆動手段と、中間部が揺動可能に支持され、先端
部側に形成された係合凹部が上記案内板の係合突部に係
合し得る係合用アームと、上記係合用アームをその係合
凹部が上記案内板の係合突部に係合した状態に保持する
ことができるばねと、シリンダ、このシリンダに対して
伸縮可能なピストンロッド、このピストンロッドにおけ
る上記シリンダ内の端部に基部が取り付けられ、先端部
周囲が上記シリンダの内周壁に当接された可撓材製のピ
ストンカップ、上記シリンダ内に封入されたダンパ流体
を有し、上記係合用アームの基部と固定部との間に伸縮
可能に連結され、上記歯車および案内板の協働により上
記結束バンドのバンド部を引張り、少なくともバンド部
が被結束物に当接すると、上記歯車および案内板が上記
ばねの弾性に抗し、上記係合用アームを回動させて上記
バンド部の引張方向と逆方向に回動し、上記切断手段を
上記バンド部の切断方向に作動させるのを阻止するた
め、上記被結束物が互いに接触状態になるまで上記係合
用アームをその係合凹部が上記案内板の係合突部に係合
した状態に保持するためのダンパとを備えることができ
る。
【0014】
【作用】したがって、本発明によれば、移送されてきた
結束バンドを第1および第2の案内部材により案内し、
被結束物の被結束部の回りに湾曲させてバンド部の先端
部を頭部の穴に挿通した後、緊張手段によりバンド部の
先方突出部を引張るが、この際、少なくとも結束バンド
が被結束物に当接すると、バンド部を低速で引張り、緊
張手段の運動部分等の慣性力を抑えるようにしているの
で、被結束部が互いに緊密に当接した状態に結束し、結
束後、必要に応じて切断手段を作動させてバンド部にお
ける頭部の先方突出部を切断することができる。
【0015】また、移送された結束バンドにおけるバン
ド部を第1および第2の案内部材の協力により被結束物
の被結束部のまわりでループ状に湾曲させ、頭部をスト
ッパ装置により仮位置規制する。この状態で第1および
第2の案内部材の協力により結束バンドのバンド部の先
端部を頭部の穴に挿通させ、このバンド部の突出部を緊
張手段により引張り、頭部を移動させながらバンド部を
頭部の穴に挿通させて緊張させ、被結束物を締付ける。
これにより結束バンドの頭部の穴を被結束物の被結束部
の貫通方向に向け、バンド部における頭部の穴の手前の
部分を被結束物の外面に沿わせ、バンド部における頭部
との連設側、すなわち、頭部の一側にのみ被結束物とに
僅な隙間が生じるようにし、被結束物の結束バンド内で
の自由な移動を規制することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。まず、本発明に用いる結束バンドの
一例について説明する。図6(a)は結束バンドの平面
図、図6(b)はその縦断面図である。
【0017】図6(a)、(b)に示すように、結束バ
ンド1は高分子材料からなり、バンド部2の基部に頭部
3が連設されている。バンド部2は細長い帯状に形成さ
れ、両側の扁平面側には第1と第2の係止部4と5が長
手方向に多数列設されている。バンド部2の先端部6は
薄肉に形成され、かつ先端に至るに従い次第に幅が狭く
なるように形成されている。頭部3は四角形枠状に形成
されてその内側にバンド部2を挿通するための穴7を有
し、バンド部2の連設側とこの連設側とは反対側の対向
壁8と9は他方の対向壁10と11より低く形成され、
対向壁8と9における穴7の出口側外端で第1と第2の
係止爪12と13がバンド部2の挿通方向に沿うような
方向で突設されている。各係止爪12、13はこれらを
挟む対向壁10、11から分離されて可撓性を有するよ
うに形成され、その内側形状は第1と第2の係止部4と
5の外形形状に対応するように形成されて先端側の係止
部14が穴7を狭めるように形成されている。第1と第
2の係止爪12と13を挟む対向壁10と11は第1と
第2の係止爪12と13より高く突出するように設定さ
れている。また、第1と第2の係止爪12、13の係止
部14の先端の間隔がバンド部2の係止部4、5間の薄
肉部の肉厚より狭くなるように設定されている。対向壁
8、9における穴7の入口側はバンド部2を挿入しやす
くするため、面取りされている。
【0018】そして、被結束物(例えば、図3ないし図
4に示す鉄筋A、B)の外周でバンド部2の先端部6側
から頭部3の穴7に挿通して先端部6を引張ることによ
り、第1と第2の係止部4と5を第1と第2の係止爪1
2と13の弾性変形を利用してこれら係止爪12、13
を通過させることができる。このようにして被結束物を
締付けた後、バンド部2の引張力を解放することによ
り、被結束物を締付けた状態で第1と第2の係止部4と
5を第1と第2の係止爪12と13に係止して抜け止め
し(図6(b)の鎖線参照)、後述するように被結束物
を緊密に結束することができる。このとき、上記のよう
に第1と第2の係止爪12と13の係止部14の先端の
間隔がバンド部2の係止部4、5間の薄肉部の肉厚より
狭くなるように設定しているので、第1と第2の係止爪
12と13の反撥弾性によりその係止部14を薄肉部に
食い込むように加圧し、第1と第2の係止部4と5に確
実に係止して抜け止めすることができる。結束後、バン
ド部2における第1と第2の係止爪12と13の先方突
出部は適宜位置で切断すればよい。そして、上記のよう
に第1と第2の係止爪12と13を挟む対向壁10と1
1を第1と第2の係止爪12と13より高く突出するよ
うに設定しているので、対向壁10と11により浮き上
がりを規制して緊密に結束する際、第1と第2の係止爪
12と13を自由に動き得るようにし、また、バンド部
2の先方突出部を切断する際、第1と第2の係止爪12
と13の損傷を防止することができる。
【0019】上記の結束バンド1によれば、第1と第2
の係止爪12と13を頭部3の対向壁8と9における穴
7の出口側外端でバンド部2の挿通方向に沿うような方
向(図6(b)においては左方)で一体的に突設してい
るので、係止爪12、13を肉厚に形成してその強度を
向上させることができ、第1と第2の係止部4と5が通
過し、また、緊密に結束した後、結束部に分離するよう
な力が加わっても、第1と第2の係止爪12と13の切
損を防止することができる。したがって、結束の信頼性
を向上させることができる。また、上記のように第1と
第2の係止爪12と13を頭部3の対向壁8と9の外端
に一体的に突設しているので、頭部3の外形を小さくす
ることができ、したがって、狭い空間に容易に納めるこ
とができ、更に、構造の簡素化を図ることができ、した
がって、インジェクション成形しても金型の簡素化を図
ることができることは勿論のこと、プレス成型をも可能
とし、低コストで提供することができる。また、上記の
ような構造により成形性が悪くてもポリエチレン、ポリ
プロピレン等の低コストの材料を用いることができ、ま
た、ガラスファイバー入りの樹脂等の高強度の材料を用
いて小型化を図ることができる。
【0020】次に、本発明の結束装置について説明す
る。図1は本発明の一実施例における結束装置を示す要
部の一部破断側面図、図2は同結束装置に用いるダンパ
の拡大断面図、図3ないし図5は同結束装置の動作説明
用で、図3は結束バンドをループ状に湾曲させた結束開
始前の状態の要部の一部破断側面図、図4は結束バンド
の緊張開始時の要部の一部破断側面図、図5は結束バン
ドの緊張完了時の要部の一部破断側面図である。
【0021】図1に示すように、フレーム21の下側に
把手部22が設けられている。フレーム21の後側部に
は公知のカートリッジ(図示省略)が備えられ、このカ
ートリッジには結束バンドユニット(図示省略)が収納
されている。結束バンドユニットはその一例として、図
6(a)、(b)に示す上記結束バンド1が多数横方向
に並列され、各頭部3の背方へ突設された突出片間が帯
状片により連設され、帯状片が湾曲されて巻き取られて
いる。カートリッジに巻き取り状態で収納された結束バ
ンドユニットが公知の引き出し装置(図示省略)により
順次引き出されるとともに、公知の切断手段(図示省
略)により突出片が切断されて1本の結束バンド1に切
り離される。この切り離された結束バンド1が公知の移
送手段(図示省略)によりフレーム21の後側部から前
側部に向かって直線状に移送される。
【0022】フレーム21の前側部下側に切欠部23が
形成され、切欠部23の前側部で第1の案内部材24の
基部が軸25により回動可能に支持され、切欠部23の
後側部で第2の案内部材26の基部が軸27により回動
可能に支持されている。第1の案内部材24と第2の案
内部材26はそれぞれ弓状に湾曲するように形成され、
開閉可能に組み合わされ、切欠部23において、第1と
第2の案内部材24と26により被結束物収納用の空間
28が形成される。第1と第2の案内部材24と26の
内側には案内溝29と30が形成され、互いに協力して
上記結束バンド1のバンド部2を案内してループ状に湾
曲させ、第2の案内部材26の案内溝30の出口側は上
記のように移送される結束バンド1の移送方向に対して
ほぼ垂直方向、すなわち、頭部3の穴7の中心線に沿う
方向に形成されている。第1の案内部材24はその基端
とフレーム21とに引張ばね31が張設され、この引張
ばね31の弾性により時計方向、すなわち、第2の案内
部材26に対する離隔方向へ付勢されている。第1の案
内部材24の基端には公知の駆動手段32が連係され、
この駆動手段32の駆動により第1の案内部材24が引
張ばね31の弾性に抗して鎖線で示すように反時計方向
に回動され、若しくは引張ばね31の反発弾性により実
線で示すように時計方向に回動される。第2の案内部材
26の基部と、フレーム21に端部が回動可能に連結さ
れた第1の操作部材33とにリンク34が連結され、第
1の操作部材33と同軸上でフレーム21に第2の操作
部材35が回動可能に連結されている。そして、第2の
操作部材35を連係手段36の介在により第1の操作部
材33と共に反時計方向に回動させることにより、リン
ク34を介して第2の案内部材26が鎖線で示すように
反時計方向に回動される。第2の操作部材35を更に反
時計方向に回動させることにより、連係手段36が離脱
し、第1の操作部材33、リンク34および第2の案内
部材26がばね(図示省略)の弾性により復帰する。す
なわち、第2の案内部材26が実線で示すように時計方
向に回動される。
【0023】フレーム21には切欠部23の上部に位置
して結束バンド1の移送方向(フレーム21の前側方
向)に沿うように水平方向に溝37が形成され、この溝
37にストッパ38が移動し得るように支持されてい
る。ストッパ38はフレーム21とに張設された引張ば
ね39により結束バンド1の反移送方向(フレーム21
の後側方向)へ付勢されている。そして、ストッパ38
が引張ばね39により後退した位置で上記のように移送
された結束バンド1の頭部3を当接させてその穴7の中
心線が第2の案内部材26における案内溝30の出口の
直上に位置するように仮位置規制し(図3、図4参
照)、バンド部2を第1および第2の案内部材24およ
び26の案内溝29および30に沿ってループ状に湾曲
させ、第1の案内部材24が上記のように図1の鎖線、
図4の実線等で示すように反時計方向に回動されること
により、バンド部2の先端部6が頭部3の穴7に挿通さ
れるように設定されている。
【0024】フレーム21の前端部の上部には支持板4
0が軸41により回動可能に支持されている。支持板4
0には長穴42が形成され、この長穴42に歯車43の
軸44が回転可能に、かつ移動可能に支持されている。
支持板40の外端部には案内板45が取り付けられ、こ
の案内板45の内側は歯車43の歯の外面の回転軌跡の
一部に対応するように円弧状のバンド部挟持面46に形
成され、外側中央部に係合ピン47が水平方向の軸47
aにより回転可能に支持されている。歯車43はばね
(図示省略)により案内板45のバンド部挟持面46の
下部側に付勢され、公知の駆動手段の歯車48により駆
動されるようになっている。フレーム21には支持板4
0の前側において係合用アーム49の中間部が軸50に
より揺動可能に支持され、先端部内側には案内板45の
係合ピン47に係合し得る係合凹部51が形成されてい
る。係合用アーム49の基端部にはフレーム21の長穴
(図示省略)を貫通するピン52により可動板53の先
端部が連結されている。可動板53の基部側に水平方向
の長穴54が形成され、長穴54にフレーム21に突設
されたピン55が挿通されている。したがって、可動板
53はピン55、長穴54を案内としてフレーム21の
前後方向に移動可能となっている。可動板53の後方に
おいてフレーム21に支持部材56が取り付けられ、支
持部材56に調整ねじ57の一側が回転のみ可能に支持
され、調整ねじ57の他側が可動板53の基端部に設け
られたばね受け58に回転可能に、かつばね受け58の
摺動を許すように挿通されている。調整ねじ57の基部
につまみ59が固定され、調整ねじ57の中間部のねじ
部にナット60が螺合され、ナット60は軸方向の移動
のみ可能に支持されている。したがって、調整ねじ57
がつまみ59の操作により任意の方向に回転されること
により、ナット60が前進し、若しくは後退し得るよう
になっている。ナット60と可動板53のばね受け58
との間に調整ねじ57の外周において圧縮ばね61が介
在され、圧縮ばね61の弾性により可動板53が前方へ
付勢されている。この圧縮ばね61の反撥弾性は上記調
整ねじ57の回転によるナット60の前進、若しくは後
退により調整される。
【0025】上記ピン52と55との間にダンパ62が
介在されている。このダンパ62の一例について説明す
ると、特に図2から明らかなように、シリンダ63は本
体の開放部側にリング64が螺合されるとともに、両者
間にOリング65が圧縮状態で介在されてシールされて
いる。シリンダ63のリング64にピストンロッド66
が伸縮可能に挿通され、両者間にOリング67が圧縮状
態で介在されてシールされている。ピストロッド66に
おけるシリンダ63内の端部にピストンカップ68が取
り付けられている。このピストンカップ68はゴム等の
可撓材製で、基部より先端側に至るに従い、次第に拡開
するとともに、薄肉となるように形成され、先端部周囲
がシリンダ63の内周壁に当接されている。シリンダ6
3内にはダンパオイル69が封入されている。したがっ
て、ピストンロッド66がシリンダ63に対して縮むと
きには、ピストンカップ69の先方側のダンパオイル6
9によりピストンカップ68が拡開されるように圧力が
加わるので、その周囲からダンパオイル69をピストン
ロッド66側へ逃がしながら進む抵抗は大きい。これと
は逆に、ピストンロッド66がシリンダ63に対して伸
びるときには、ピストンロッド66側のダンパオイル6
9によりピストンカップ68が縮小されるように圧力が
加わるので、その周囲からダンパオイル69をピストン
カップ68側へ逃がしながら進む抵抗は小さい。特に、
このダンパ62の特徴とするところは、ピストンロッド
66が縮むとき、ピストンロッド66に急激に荷重が加
わると、抵抗が大きく、ピストンロッド66に緩やかに
荷重が加わると抵抗が小さい点にある。そして、図1に
示すように、ピストンロッド66の先端のリング状連結
部70が上記のように係合用アーム49の基部と可動板
53の先端部とを連結するピン52に連結され、シリン
ダ63の底部側のリング状連結部71が可動板53の移
動を案内するピン55に連結されている。この状態で上
記のように圧縮ばね61の弾性により可動板53が前方
へ付勢され、したがって、ダンパ62のピストンロッド
66も伸長され、これに伴い、係合用アーム49が反時
計方向に付勢され、係合凹部51が案内板45の係合ピ
ン47に係合されている。案内板45と歯車43との間
の下端入口部は溝37の前側部寄り位置の上方に配置さ
れている。
【0026】ストッパ38の上部に位置してフレーム2
1にカッター板72が結束バンド1の移送方向とほぼ平
行に移動可能に支持されている。カッター板72には結
束バンド1のバンド部2における頭部3からの突出側を
挿通し得る穴73が形成され、穴73の前端内縁に刃部
74が形成されている。カッター板72の後端部には係
合凹部75が形成され、この係合凹部75に支持板40
に突設された係合突部76が係合されている。したがっ
て、支持板40等の回動に伴い、係合突部76、係合凹
部75を介してカッター板72がフレーム21の後側へ
向かって移動される(図5鎖線参照)。
【0027】以上の構成において、以下、大径と小径の
鉄筋AとBを緊密状態に結束する方法について説明す
る。まず、把手部22により装置全体を手で保持し、上
記のように第2の操作部材35を反時計方向へ回動させ
て第2の案内部材26を図1に鎖線で示すように反時計
方向へ回動させ、第1および第2の案内部材24および
26を開放する。この状態で図3に示すように、第1お
よび第2の案内部材24および26の内側に鉄筋A、B
を挿入する。次に、上記のように第2の操作部材35を
更に反時計方向に回動させ、第2の案内部材26を時計
方向に回動させて第1および第2の案内部材24および
26を閉じ、鉄筋A、Bを空間28内に収納した状態で
包囲する。一方、引き出し手段の駆動によりカートリッ
ジから結束バンドユニットを引き出すとともに、切断手
段の駆動により突出片を切断して図6(a)、(b)に
示す1本の結束バンド1に切り離す。この切り離された
結束バンド1を移送手段の駆動により直線状に移送し、
バンド部2を第1および第2の案内部材24および26
の案内溝29および30により案内させてループ状に湾
曲させ、頭部3を引張ばね39により後退位置に付勢さ
れているストッパ38に当接させて仮位置規制する。
【0028】次に、駆動手段32の駆動により第1の案
内部材24を引張ばね31の弾性に抗して図4に示すよ
うに反時計方向に回動させ、結束バンド1のバンド部2
のループをやや小さくし、バンド部2の先端部6を頭部
3の穴7に挿通させる。このとき、上記のように第2の
案内部材26の案内溝30の出口側はストッパ38によ
り仮位置規制されている結束バンド1の頭部3における
穴7の中心線にほぼ一致しているので、バンド部2の先
端部6を容易に、かつ確実に頭部3の穴7に挿通させる
ことができる。バンド部2の先方突出部はカッター板7
2の穴73を通り、歯車43と案内板45のバンド部挟
持面46との間に進入する。このとき、駆動手段はモー
タの駆動により歯車48が反時計方向に回転し、この歯
車48にかみ合っている歯車43が時計方向に回転して
いるので、これにより歯車43の歯がバンド部2に食い
つき、バンド部2を案内板45のバンド部挟持面46と
の間に挟み込んで引張る。これに伴い、結束バンド1の
バンド部2が少なくとも一方の鉄筋Bに当接すると、歯
車43と案内板45のバンド部挟持面46による結束バ
ンド1の張力が規定張力を超え、これによりこれら歯車
43、案内板45を支持する支持板40が軸41を中心
として反時計方向へ回動しようとする。
【0029】ここで、案内板45の係合ピン47に係合
用アーム49の係合凹部51を係合しているが、上記従
来例においては、係合用アーム49が時計方向へ回動す
るのを規制して支持板40等が反時計方向へ回動するの
を阻止するのは圧縮ばねによる反撥弾性のみであるため
に弱く、支持板40等が反時計方向へ回動してしまう。
その結果、係合突部76が係合凹部75を後方へ押圧
し、カッター板72が後方へ移動し、刃部74によりバ
ンド部2を頭部3の対向壁10、11の上面に沿って切
断することになる。この時点でバンド部2を切断してし
まうと、特に、鉄筋A、B同士が離れている場合には、
これらを緊密に当接させた状態で結束することができな
い。しかしながら、本発明においては、係合用アーム4
9の基部のピン52と固定部であるピン55との間にダ
ンパ62が連結され、このダンパ62は上記のように急
激な荷重(移動)に対しては大きい抵抗が生じるので、
ダンパ62による大きい抵抗と圧縮ばね61の反撥弾性
により係合用アーム49が時計方向へ回動するのを規制
し、支持板40等が反時計方向へ回動するのを阻止する
ことができ、したがって、この時点でバンド部2を切断
することはない。このようにして、駆動手段の直流モー
タの回転速度が低下し、トルクが大きくなると、上記の
ように歯車43と案内板45のバンド部挟持面46とで
バンド部2をそれまでに比べて低速で引張り、鉄筋A、
Bを当接させる。このとき、図5に示すように、頭部3
とストッパ38を引張ばね39の弾性に抗して結束バン
ド1の移送方向(フレーム21の前側方向)へ移動させ
ながらバンド部2を頭部3の係止爪12、13の弾性変
形を利用して順次挿通させて緊張させる。これにより結
束バンド1の頭部3の穴7を鉄筋A、Bの被結束部の貫
通方向、図示例では、鉄筋A、Bの横断面における中心
方向に向け、バンド部2における頭部3の穴7の手前の
部分を鉄筋Aの外面に沿わせ、バンド部2における頭部
3との連設側、すなわち、頭部3の一側にのみ鉄筋Aと
に僅な隙間が生じるように締付け、鉄筋A、Bの結束バ
ンド1内での自由な移動を規制することができる。この
ように重量が大きく、硬く、しかも、弾性変形しにくい
鉄筋A、Bを確実な緊結状態で結束することができる。
【0030】上記のように歯車43と案内板45のバン
ド部挟持面46によるバンド部2の緊張度が係合用アー
ム49にかけた圧縮ばね61による偏倚力により定めた
所定の大きさに達すると、上記のようにダンパ62は緩
やかな荷重変化に対しては抵抗力が小さいので、案内板
45の係合ピン47が係合用アーム49の係合凹部51
より離脱し、支持板40等が図5に鎖線で示すように、
軸41を中心として反時計方向に回動する。これに伴
い、係合突部76が係合凹部75を後方へ押圧し、カッ
ター板72が後方へ移動し、刃部74によりバンド部2
を頭部3の対向壁10、11の上面に沿って切断する。
切断後、支持板40等は力が取り除かれ、一方、係合用
アーム49は圧縮ばね61の反撥弾性により反時計方向
へ付勢されているので、係合用アーム49における係合
凹部51の先方の面で係合ピン47が時計方向へ押され
て支持板40等が時計方向へ回動復帰し、係合ピン47
が係合凹部51に係合されるとともに、ダンパ62のピ
ストンロッド66が伸長される。支持板40等の復帰に
伴い、係合突部76により係合凹部75が前方へ押圧さ
れ、カッター板72が原位置へ復帰する。一方、バンド
部2の切除部は歯車43の回転に伴い、本装置外に排出
される。また、上記バンド部2の切断後、第1の案内部
材24は駆動手段32からの解放により引張ばね31の
反発弾性により図1に実線で示すように時計方向へ回動
復帰し、次回の結束作業に待機することができる。
【0031】本発明の他の実施例として、上記実施例の
ようにバンド部2を緊張手段により引張り、頭部3を移
動させながら緊張させる際、バンド部2の頭部3からの
突出部を、ストッパ38と共に引張ばねの弾性に抗して
移動する案内ローラ等により頭部3の挿通方向に沿わせ
るように案内するようにしてもよい。このような構成に
より比較的弱い力でバンド部2を緊張させることがで
き、歯車43、案内板45等からなる緊張手段の負担を
軽減し、構成の簡素化を図ることができ、しかも、結束
バンド1の係止爪12の損傷を防止することができる。
【0032】本発明の他の実施例として、フレーム21
の切欠部23にV字状の受部を形成することにより、結
束バンド1のバンド部2が緊張手段により引張られて頭
部3がストッパ38と共に、引張ばね39の弾性に抗し
て移動する際、鉄筋Aの被結束部付近をV字状の受部で
定位置に規制し、緊張作業を容易に、かつ確実に行うこ
とができる。また、V字状の受部とすることにより、被
結束物の径の大小にかかわらず、確実に位置決めするこ
とができる。
【0033】本発明の更に他の実施例として、バンド部
2が鉄筋A等に当接して結束バンド1の張力が大きくな
ったとき、上記実施例のダンパ62に代えて可動板53
の移動量をフォトセンサにより検出するなどにより歯車
43を駆動するモータの速度を変換し、バンド部2を低
速で引張るようにしてもよく、直流モータ、エアモータ
等、各種のモータを用いることができる。
【0034】なお、上記実施例においては、鉄筋A、B
を緊密状態に結束した後、バンド部2における頭部3の
先方突出部を切断するようにしているが、バンド部2の
先端部側寄り位置に横断方向に切目、若しくは切欠を形
成し、バンド部2が所定の張力に達すると、上記切目、
切欠等により切断するようにしてもよい。または結束
後、緊張手段のモータの駆動を停止するようにしてもよ
い。また、上記実施例においては、バンド部2が一方の
鉄筋Bに当接した後、バンド部2を低速で引張るように
しているが、最初から低速で引張るようにしてもよい。
また、上記実施例においては、鉄筋A、Bを緊密状態で
結束する場合について説明したが、このほか、電線束を
緊密状態で結束する場合など、種々の被結束物の結束に
適用することができる。また、上記実施例では、結束バ
ンド1を横方向に多数並設して巻き取った場合について
説明したが、結束バンド1を縦方向に多数連設して巻き
取った場合についても、順次1本ずつの結束バンド1に
切り離して供給するようにすることにより、同様にして
被結束物の結束に適用することができる。このように結
束バンド1を縦方向に連設することにより、横並列の場
合のように結束バンド1を移送方向に対して横方向から
供給することなく、結束バンド1の移送方向に対してそ
のまま供給することができ、結束バンド1の巻き取り個
数が多くても操作の邪魔にならないので、結束バンド1
の巻き取り個数を大幅に増やすことができる。したがっ
て、結束作業能率を向上させることができる。また、結
束バンド1を縦方向に巻き取り、自由端がないので、互
いに絡むおそれがなく、円滑に解くことができる。した
がって、結束バンド1を確実に供給することができる。
また、結束バンド1を縦方向に連続させているので、結
合部を短くすることができる。したがって、結束バンド
1を切り離して使用する際の材料の無駄を少なくして低
コスト化を図ることができる。また、ストッパ装置は上
記構成に限定されるものではなく、結束バンド1のバン
ド部2を頭部3の穴7に挿通させる際に上記頭部3を位
置規制することができ、結束バンド1のバンド部2を歯
車43、案内板45等からなる緊張手段により引張る
際、被結束物の被結束部を締付けることができるように
結束バンド1の頭部3の移動を許すことができれば各種
の機構を用いることができる。また、結束バンドユニッ
トの引き出し装置、突出片の切断手段、結束バンド1の
移送手段、第1の案内部材24の駆動手段32、第2の
案内部材26の駆動手段、歯車43、案内板45等から
なる緊張手段等についても上記の公知手段に限定される
ものではなく、各種の機構を用いることができる。ま
た、結束バンド1は連設してユニット化することなく、
1本ずつ順次供給することもできる。更に、結束バンド
はバンド部の一側扁平面にのみ係止部が列設され、頭部
に1個の係止爪を有するタイプのものを用いることもで
きる。本発明は、このほか、その基本的技術思想を逸脱
しない範囲で種々設計変更することができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、移
送されてきた結束バンドを第1および第2の案内部材に
より案内し、被結束物の被結束部の回りに湾曲させてバ
ンド部の先端部を頭部の穴に挿通した後、緊張手段によ
りバンド部の先方突出部を引張るが、この際、少なくと
も結束バンドが被結束物に当接すると、バンド部を低速
で引張り、緊張手段の運動部分等の慣性力を抑えるよう
にしているので、被結束部が互いに緊密に当接した状態
に結束し、結束後、必要に応じて切断装置を作動させて
バンド部における頭部の先方突出部を切断することがで
きる。したがって、柔軟性を有する被結束物は勿論のこ
と、硬く、弾性変形しにくい電線束や、硬く、弾性変形
しにくく、しかも、重量が大きい鉄筋のような被結束物
であっても、確実に緊密状態に結束することができる。
【0036】また、本発明によれば、移送された結束バ
ンドにおけるバンド部を第1および第2の案内部材の協
力により被結束物の被結束部のまわりでループ状に湾曲
させ、頭部をストッパ装置により仮位置規制する。この
状態で第1および第2の案内部材の協力により結束バン
ドのバンド部の先端部を頭部の穴に挿通させ、このバン
ド部の突出部を緊張手段により引張り、頭部を移動させ
ながらバンド部を頭部の穴に挿通させて緊張させ、被結
束物を締付ける。これにより結束バンドの頭部の穴を被
結束物の被結束部の貫通方向(中心側)に向け、バンド
部における頭部の穴の手前の部分を被結束物の外面に沿
わせ、バンド部における頭部との連設側、すなわち、頭
部の一側にのみ被結束物とに僅な隙間が生じるように
し、被結束物の結束バンド内での自由な移動を規制する
ことができる。したがって、被結束物が弾性変形しにく
い電線や、鉄筋等のように硬く、かつ弾性変形しにくい
棒状材であっても、隙間をなくして更に一層確実に緊密
状態に結束することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における結束装置を示す要部
の一部破断側面図
【図2】同結束装置に用いるダンパの拡大断面図
【図3】同結束装置を示し、結束バンドをループ状に湾
曲させた緊張開始前の状態の要部の一部破断側面図
【図4】同結束装置を示し、結束バンドの緊張開始時の
要部の一部破断側面図
【図5】同結束装置を示し、結束バンドの緊張完了時の
要部の一部破断側面図
【図6】(a)は結束バンドの一例を示す平面図 (b)は同結束バンドの縦断面図
【符号の説明】
1 結束バンド 2 バンド部 3 頭部 4 係止部 5 係止部 12 係止爪 13 係止爪 24 第1の案内部材 26 第2の案内部材 28 被結束物収納用の空間 38 ストッパ 43 歯車 45 案内板 46 バンド部挟持面 47 係合部 49 係合用アーム 51 係合部 53 可動板 62 ダンパ 72 カッター板 A 鉄筋(被結束物) B 鉄筋(被結束物)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 係止部が列設されたバンド部の基部にバ
    ンド部挿通用の穴および係止爪を有する頭部が連設され
    た結束バンドを移送手段により移送し、この移送された
    結束バンドのバンド部を被結束物収納用の空間に収納さ
    れた被結束物の被結束部の回りで第1および第2の案内
    部材により湾曲させてこのバンド部の先端部を上記頭部
    の穴に挿通させ、上記バンド部における上記頭部からの
    先方突出部を緊張手段により引張り、少なくとも上記バ
    ンド部が上記被結束物に当接すると、上記バンド部を低
    速で引張り、上記被結束物の被結束部を互いに接触させ
    た状態で上記バンド部の係止部が上記頭部の係止爪に係
    止して結束するようにした結束方法。
  2. 【請求項2】 結束バンドにより被結束物の被結束部を
    結束した後、切断手段によりバンド部における頭部の先
    方突出部を切断するようにした請求項1記載の結束方
    法。
  3. 【請求項3】 結束バンドにより被結束物の被結束部を
    結束する際、上記結束バンドの頭部を上記被結束物の被
    結束部に対する緊密な結束方向に移動させながら引張る
    ようにした請求項1または2記載の結束方法。
  4. 【請求項4】 係止部が列設されたバンド部の基部にバ
    ンド部挿通用の穴および係止爪を有する頭部が連設され
    た結束バンドを移送する移送手段と、被結束物収納用の
    空間を開閉し、かつ縮小し得るように設けられ、上記移
    送手段により移送される結束バンドのバンド部を案内し
    て上記空間に収納された被結束物の被結束部の回りで湾
    曲させ、このバンド部の先端部を上記頭部の穴に挿通さ
    せる第1および第2の案内部材と、上記バンド部におけ
    る上記頭部からの先方突出部を引張り、少なくとも上記
    バンド部が上記被結束物に当接すると、上記バンド部を
    低速で引張り、上記被結束物の被結束部を互いに接触さ
    せた状態で上記バンド部の係止部を上記頭部の係止爪に
    係止させて結束させる緊張手段とを備えた結束装置。
  5. 【請求項5】 緊張手段による結束後の結束バンドのバ
    ンド部における頭部の先方突出部を切断する切断手段を
    備えた請求項4記載の結束装置。
  6. 【請求項6】 結束バンドのバンド部を頭部の穴に挿通
    させる際に、上記頭部を位置規制することができ、緊張
    手段により上記結束バンドのバンド部を引張る際、結束
    バンドの頭部が被結束物の被結束部に対する緊密な結束
    方向に移動するのを許すことができるストッパ装置を備
    えた請求項4または5記載の結束装置。
  7. 【請求項7】 緊張手段が、内面にバンド部挟持面を有
    し、外側に係合突部を有し、切断手段との連係部を有
    し、回動可能に支持された案内板と、この案内板と共に
    回動することができ、かつ案内板側に付勢された状態で
    自転することができるように支持され、結束バンドのバ
    ンド部を上記案内板のバンド部挟持面とで挟んで引張る
    歯車と、この歯車を回転させる駆動手段と、中間部が揺
    動可能に支持され、先端部側に形成された係合凹部が上
    記案内板の係合突部に係合し得る係合用アームと、上記
    係合用アームをその係合凹部が上記案内板の係合突部に
    係合した状態に保持することができるばねと、シリン
    ダ、このシリンダに対して伸縮可能なピストンロッド、
    このピストンロッドにおける上記シリンダ内の端部に基
    部が取り付けられ、先端部周囲が上記シリンダの内周壁
    に当接された可撓材製のピストンカップ、上記シリンダ
    内に封入されたダンパ流体を有し、上記係合用アームの
    基部と固定部との間に伸縮可能に連結され、上記歯車お
    よび案内板の協働により上記結束バンドのバンド部を引
    張り、少なくともバンド部が被結束物に当接すると、上
    記歯車および案内板が上記ばねの弾性に抗し、上記係合
    用アームを回動させて上記バンド部の引張方向と逆方向
    に回動し、上記切断手段を上記バンド部の切断方向に作
    動させるのを阻止するため、上記被結束物が互いに接触
    状態になるまで上記係合用アームをその係合凹部が上記
    案内板の係合突部に係合した状態に保持するためのダン
    パとを備えた請求項4ないし6のいずれかに記載の結束
    装置。
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