JP2938617B2 - 結束装置 - Google Patents

結束装置

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JP2938617B2
JP2938617B2 JP13835491A JP13835491A JP2938617B2 JP 2938617 B2 JP2938617 B2 JP 2938617B2 JP 13835491 A JP13835491 A JP 13835491A JP 13835491 A JP13835491 A JP 13835491A JP 2938617 B2 JP2938617 B2 JP 2938617B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、植物の苗木を
自由に生長させることができるように添え木に対し、余
裕を持たせて緩やかに結束し、若しくは果樹等の保護袋
の口部を枝に緩やかに結束する場合のように各種の被結
束物を緩やかに結束するために用いる結束装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、複数本の電線を結束する
にはプラスチック製の結束バンドを用いている。この結
束バンドは、一般的に帯状のバンド部の一側扁平面側に
多数の係止部が列設され、バンド部の基部にバンド部挿
通用の穴を有する枠状の頭部が連設され、この頭部の内
側に係止爪が可撓性を有するように突設されている。
【0003】また、従来、上記結束バンドを用いて電線
束を結束する装置として、例えば、特公昭58−484
08号公報、実開平2−85574号公報に記載されて
いるような構成が知られている。
【0004】上記従来の結束装置により電線束を結束す
るには、上記結束バンドを多数横方向に並列し、各頭部
の背方へ突設した突出片間を帯状片により連設し、帯状
片を湾曲させて巻き取ったユニットを用いる。そして、
結束バンドユニットをカートリッジに収納し、このカー
トリッジから結束バンドを引き出し装置により順次引き
出すと共に、切断装置により突出片を切断して切り離
す。この切り離された結束バンドを移送装置により移送
し、開閉可能に支持された第1および第2の案内部材の
協力により電線束のまわりでループ状に湾曲させると共
に、結束バンドの頭部をストッパにより位置規制する。
この状態で駆動装置により第1の案内部材を駆動し、こ
の第1の案内部材および第2の案内部材の協力により結
束バンドのバンド部の先端部を頭部の穴に係止爪の弾性
変形を利用して挿通させる。このバンド部の突出部を緊
張手段により引張り、バンド部を頭部の穴に係止爪の弾
性変形を利用して順次挿通させ、ループを小さくして電
線束を締付ける。その後、バンド部における頭部からの
突出部を切断装置により切断し、切除部を緊張手段によ
り外方へ排出し、第1の案内部材を駆動装置により原位
置に復帰させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の結束装置では、あらかじめ設定された所定の締付力
により電線束を締付けている。このため、例えば、植物
の苗木を添え木に対して結束する場合などのように、被
結束物を緩やかに結束する作業は困難であった。
【0006】本発明は、上記のような従来の問題を解決
するものであり、被結束物を緩やかに結束することがで
き、したがって、利用範囲を拡げることができ、また、
結束バンドのバンド部を引張る緊張装置を不要として構
成の簡素化およびコストの低下を図ることができるよう
にした結束装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の技術的解決手段は、結束バンドを移送する移
送装置と、被結束物収納用の空間を外部に対して開閉
し、かつ上記空間を拡大、縮小し得るように設けられ、
上記移送装置により移送される結束バンドを被結束物の
まわりでループ状に湾曲させるように、係止部が設けら
れたバンド部を案内する案内部材と、この案内部材を駆
動する駆動装置と、上記案内部材に対して移送された上
記結束バンドの頭部を位置規制し、上記駆動装置により
上記案内部材が駆動されて上記空間が縮小するのに伴
い、上記結束バンドの頭部の穴にバンド部を挿通させる
ストッパと、上記案内部材の駆動を規制して上記結束バ
ンドのループの縮小を規制し、被結束物を緩めた状態で
結束させる規制装置とを備えたものである。
【0008】そして、上記案内部材として、上記移送装
置により移送される上記結束バンドのバンド部を先に案
内する第1の案内部材と、この第1の案内部材により案
内されたバンド部をその先端が上記ストッパにより位置
規制された頭部の穴に対応するように案内する第2の案
内部材とから構成し、上記第1の案内部材を上記駆動装
置により回動させて上記空間を拡大、縮小させ、上記規
制装置により上記第1の案内部材の回動を規制して上記
結束バンドのループの縮小を規制し、被結束物を緩めた
状態で結束させるようにすることができる。また、上記
規制装置は上記結束バンドのループを縮小する際の大き
さを調整して被結束物を結束バンドで結束する際の緩み
の程度を調整するように構成することができる。
【0009】
【作用】したがって、本発明によれば、移送装置により
移送された結束バンドのバンド部を、案内部材により被
結束物収納用の空間に収納された被結束物の被結束部の
まわりでループ状に湾曲させ、結束バンドの頭部をスト
ッパにより位置規制する。この状態から駆動装置により
案内部材を駆動して空間を縮小させることにより、この
案内部材により結束バンドのループを縮小させ、ストッ
パで位置規制されている結束バンドの頭部にバンド部の
先端部を挿通させる。このとき、規制装置により案内部
材の駆動による空間の縮小を規制して結束バンドのルー
プの縮小を規制することにより、結束バンドにより被結
束物を所望の緩やかさで結束することができる。このよ
うに駆動装置により案内部材を駆動し、その駆動を規制
装置で規制することにより、被結束物を緩やかに結束す
ることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。まず、本発明に用いる結束バンドの
一例について説明する。図5(a)〜(d)は結束バン
ドを示し、(a)は全体の平面図、(b)は要部の拡大
平面図、(c)は(b)の中央部の縦断面図、(d)は
右側面図である。
【0011】図5(a)〜(d)に示すように、結束バ
ンド1は高分子材料からなり、バンド部2の基部に頭部
3が連設されている。バンド部2は細長い帯状に形成さ
れ、両側の扁平面側には第1と第2の係止部4と5が長
手方向に多数列設されている。バンド部2の先端部6は
薄肉に形成され、かつ先端に至るに従い次第に幅が狭く
なるように形成されている。頭部3は四角形枠状に形成
されてその内側にバンド部2を挿通するための穴7を有
し、バンド部2の連設側とこの連設側とは反対側の対向
壁8と9は他方の対向壁10と11より低く形成され、
対向壁8と9における穴7の出口側外端で第1と第2の
係止爪12と13がバンド部2の挿通方向に沿うような
方向で突設されている。各係止爪12、13はこれらを
挟む対向壁10、11から分離されて可撓性を有するよ
うに形成され、その内側形状は第1と第2の係止部4と
5の外形形状に対応するように形成されて先端側の係止
部14が穴7を狭めるように形成されている。第1と第
2の係止爪12と13を挟む対向壁10と11は第1と
第2の係止爪12と13より高く突出するように設定さ
れている。また、第1と第2の係止爪12と13の係止
部14の先端の間隔がバンド部2の係止部4、5間の薄
肉部の肉厚より狭くなるように設定されている。対向壁
8、9における穴7の入口側はバンド部2を挿入しやす
くするため、面取りされている。
【0012】そして、被結束物(例えば、図2ないし図
4に示す苗木A、添え木B)の外周でバンド部2をその
先端部6側から頭部3の穴7に挿通させることにより、
第1と第2の係止部4と5を第1と第2の係止爪12と
13の弾性変形を利用してこれら係止爪12、13を通
過させることができる。このようにして被結束物を緩や
かに結束した状態で第1と第2の係止部4と5を第1と
第2の係止爪12と13に係止して抜け止めすることが
できる(図5(c)の鎖線参照)。このとき、上記のよ
うに第1と第2の係止爪12と13の係止部14の先端
の間隔がバンド部2の係止部4、5間の薄肉部の肉厚よ
り狭くなるように設定しているので、第1と第2の係止
爪12と13の反撥弾性によりその係止部14を薄肉部
に食い込むように加圧し、第1と第2の係止部4と5に
確実に係止して抜け止めすることができる。
【0013】上記結束バンド1によれば、第1と第2の
係止爪12と13を頭部3の対向壁8と9における穴7
の出口側外端でバンド部2の挿通方向に沿うような方向
(図5(c)においては上方)で一体的に突設している
ので、係止爪12、13を肉厚に形成してその強度を向
上させることができ、切損を防止することができる。し
たがって、結束の信頼性を向上させることができる。ま
た、上記のように第1と第2の係止爪12と13を頭部
3の対向壁8と9の外端に一体的に突設しているので、
頭部3の外形を小さくすることができ、しかも、構造の
簡素化を図ることができ、したがって、インジェクショ
ン成形しても金型の簡素化を図ることができることは勿
論のこと、プレス成型をも可能とし、低コストで提供す
ることができる。また、上記のような構造により成形性
が悪くてもポリエチレン、ポリプロピレン等の低コスト
の材料を用いることができ、また、ガラスファイバー入
りの樹脂等の高強度の材料を用いて小型化を図ることが
できる。上記結束バンド1を特に苗木と添え木の結束の
ような農業分野で使用する場合には、光分解プラスチッ
ク、若しくは生分解プラスチックで形成するのが好まし
い。
【0014】次に、本発明の結束装置について説明す
る。図1は本発明の一実施例における結束装置を示す要
部の一部破断側面図、図2ないし図4は同結束装置にお
ける結束動作説明用の要部の一部破断側面図である。
【0015】図1に示すように、フレーム21の下側に
把手部22が設けられている。フレーム21の後側部に
は公知のカートリッジ(図示省略)が備えられ、このカ
ートリッジには結束バンドユニット(図示省略)が収納
されている。結束バンドユニットはその一例として、上
記結束バンド1が多数横方向に並列され、各頭部3の背
方へ突設された突出片間が帯状片により連設され、帯状
片が湾曲されて巻き取られている。カートリッジに巻き
取り状態で収納された結束バンドユニットが公知の引き
出し装置(図示省略)により順次引き出されると共に、
公知の切断装置(図示省略)により突出片が切断されて
1本の結束バンド1に切り離される。
【0016】切り離された結束バンド1は移送装置によ
りフレーム21の後側部から前側部に向かって直線状に
移送される。その一例として、フレーム21に案内軸2
4が支持部材25等により水平方向に取付けられ、案内
軸24上に摺動子26が設けられ、摺動子26に歯部2
7が形成されている。摺動子26には案内軸24と平行
に押圧軸28の基部が摺動可能に支持され、押圧軸28
の外周にはその先端の押圧部29と摺動子26との間に
緩衝用のばね(図示省略)が嵌装されている。フレーム
21に複数箇所でタイミングベルトプーリー30a、3
0b、30c、…が支持され、各タイミングベルトプー
リー30a、30b、30c、…に両歯のタイミングベ
ルト31が掛けられている。そして、タイミングベルト
プーリー30bがモータ(図示省略)の駆動により回転
されることにより、タイミングベルト31が矢印X、若
しくは矢印Y方向に走行される。タイミングベルト31
が矢印X方向に走行することにより、その歯に歯部27
が係合された摺動子26および押圧軸28等が前進す
る。これとは逆に、タイミングベルト31が矢印Y方向
に走行することにより、摺動子26および押圧軸28等
が後退する。そして、摺動子26および押圧軸28等の
前進により上記のように切り離された結束バンド1の頭
部3を押圧部29により押圧して結束バンド1を案内レ
ール32に沿って直線状に移送することができる(図2
ないし図4参照)。
【0017】フレーム21の前側部下側に切欠部33が
形成され、切欠部33の前側部で第1の案内部材34の
基部が軸35により回動可能に支持され、切欠部33の
後側部で第2の案内部材36の基部が軸37により回動
可能に支持されている。第1の案内部材34と第2の案
内部材36はそれぞれ弓状に湾曲するように形成され、
開閉可能に組み合わされ、切欠部33において、第1と
第2の案内部材34と36により被結束物収納用の空間
38が形成される。第1と第2の案内部材34と36の
内側には案内溝39と40が形成され、移送装置により
移送される結束バンド1のバンド部2を第1の案内部材
34の案内溝39により先に案内し、続いて第2の案内
部材36の案内溝40により案内し、第1と第2の案内
部材34、36により互いに協力して上記結束バンド1
のバンド部2を案内してループ状に湾曲させるようにな
っている。第2の案内部材36の案内溝40の出口側は
上記のように移送される結束バンド1の移送方向に対し
てほぼ垂直方向、すなわち、頭部3の穴7の中心線に沿
う方向に形成されている。
【0018】フレーム21には上記のように移送される
結束バンド1の頭部を位置規制するストッパ41が突設
されている。このストッパ41は上記のように移送され
た結束バンド1のバンド部2を第1、第2の案内部材3
4、36の案内溝39、40に案内させてループ状に湾
曲させ、頭部3を案内溝40の出口の直上、すなわち、
案内溝40の出口に位置するバンド部2の先端の直上に
位置規制するように設定されている。
【0019】第2の案内部材36は駆動装置により回動
される。その一例として、第2の案内部材36の基部
と、フレーム21に端部が回動可能に連結された第1の
操作部材42とにリンク43が連結され、第1の操作部
材42と同軸上でフレーム21に第2の操作部材44が
回動可能に連結されている。そして、第2の操作部材4
4を連係手段45の介在により第1の操作部材42と共
に反時計方向に回動させることにより、リンク43を介
して第2の案内部材36が反時計方向に回動され、第1
の案内部材24より離隔して空間38を外部に対して開
放する(図1の鎖線参照)。第2の操作部材44を更に
反時計方向に回動させることにより、連係手段45が離
脱し、第1の操作部材42、リンク43および第2の案
内部材36がばね(図示省略)の弾性により復帰する。
すなわち、第2の案内部材36が時計方向に回動され、
第1の案内部材24とで空間38を外部に対して閉じる
(図1の実線、図2ないし図4参照)。
【0020】第1の案内部材34は空間38を拡大、若
しくは縮小し得るように駆動装置により回動される。そ
の一例として、上記移送装置が一部に利用されている。
すなわち、第1の案内部材34の基部にピン46が植設
され、第1の案内部材34の回動に伴い、ピン46がフ
レーム21に形成された案内溝47に沿って移動し得る
ようになっている。駆動板48の一端がピン46に回動
可能に連結され、駆動板48の他端で側方へ突設された
ブラケット49が案内軸24に遊嵌されている。駆動板
48の中間部には案内溝50が形成され、この案内溝5
0がフレーム21に植設されたピン51に係合され、駆
動板48に連結されたピン46が案内溝47に沿って移
動し得るように駆動板48の移動が案内される。ピン4
6と51には引張ばね52が張設され、この引張ばね5
2の弾性により第1の案内部材34が空間38を拡大す
る方向に付勢されている。案内軸24の外周にはブラケ
ット49の後方において圧縮ばね53が嵌装されてい
る。したがって、上記のように摺動子26等が矢印X方
向に前進することにより圧縮ばね53を介して駆動板4
8が押圧され、この駆動板48が引張ばね52の弾性に
抗して前進し、ピン46を案内溝47に沿って前方へ移
動させ、第1の案内部材34を鎖線で示すように空間3
8が縮小する方向(反時計方向)に回動させることがで
きる。この第1の案内部材34の回動により空間38を
縮小して結束バンド1のループを縮小し、バンド部2を
頭部3の穴7に挿通させることができる(図3、図4参
照)。これとは逆に、摺動子26等が矢印Y方向に後退
すると、圧縮ばね53および駆動板48等が解放され、
駆動板48が引張ばね52の弾性により後退し、ピン4
6を案内溝47に沿って後方へ移動させ、第1の案内部
材34を実線で示すように空間38が拡大する方向(反
時計方向)に回動させることができる。
【0021】第1の案内部材34は規制装置により空間
38の縮小側への回動位置が規制される。その一例とし
て、フレーム21に駆動板48の上方においてナット5
4が取付けられ、このナット54には調整ねじ55が突
出長さ調整可能に螺合されている。調整ねじ55のナッ
ト54に対する突出長さを調整することにより、駆動板
48の前進時にそのブラケット49を当接させて前進を
規制し、第1の案内部材34の空間38の縮小側への回
動位置を選択的に調整して規制することができる。
【0022】以上の構成において、以下、苗木と添え木
の結束動作について説明する。まず、把手部22により
装置全体を手で保持し、上記のように第2の操作部材4
4を反時計方向へ回動させて第2の案内部材36を図1
に鎖線で示すように反時計方向へ回動させ、第1および
第2の案内部材34および36、すなわち、空間38を
開放する。この状態で図2に示すように、第1および第
2の案内部材34および36の内側に苗木A、添え木B
を挿入する。次に、上記のように第2の操作部材44を
更に反時計方向に回動させ、第2の案内部材36を時計
方向に回動させて第1および第2の案内部材34および
36を閉じ、苗木A、添え木Bを空間38内に収納した
状態で包囲する。一方、引き出し装置の駆動によりカー
トリッジから結束バンドユニットを引き出すと共に、切
断装置の駆動により突出片を切断して図5(a)〜
(d)に示す1本の結束バンド1に切り離す。ここで、
上記のようにタイミングベルト31を矢印X方向に走行
させ、摺動子26、押圧軸28等を前進させ、上記のよ
うに切り離された結束バンド1の頭部3を押圧部29に
より押圧して結束バンド1を案内レール32に沿って直
線状に移送し、バンド部2を第1および第2の案内部材
34および36の案内溝39および40により案内させ
てループ状に湾曲させ、頭部3をストッパ41に当接さ
せて位置規制する。
【0023】続いて図3に示すように、摺動子26を前
進させ、圧縮ばね53を介して駆動板48を押圧し、こ
の駆動板48を引張ばね52の弾性に抗して前進させ、
上記のように第1の案内部材34を空間38が縮小する
方向に回動させる。これに伴い、第1および第2の案内
部材34および36の協力により結束バンド1のループ
を縮小させ、ストッパ41で位置規制されている頭部3
の穴7にバンド部2を挿通させる。更に、図4に示すよ
うに、摺動子26を前進させ、圧縮ばね53を介して駆
動板48を押圧し、この駆動板48を引張ばね52の弾
性に抗して前進させ、上記のように第1の案内部材34
を空間38が更に縮小する方向に回動させる(このと
き、第2の案内部材36は開く方向に動作させてもよ
い。)。これに伴い、第1および第2の案内部材34お
よび36の協力により結束バンド1のループを更に縮小
させ、ストッパ41で位置規制されている頭部3の穴7
にバンド部2を挿通させる。このとき、駆動板48のブ
ラケット49を調整ねじ55に当接させて駆動板48の
前進位置、すなわち、第1の案内部材36の空間38の
縮小側への回動位置を規制して結束バンド1のループの
縮小を規制することにより、結束バンド1により苗木A
と添え木Bを緩やかに結束することができる。そして、
上記のように調整ねじ55のナット54に対する突出長
さを調整し、第1の案内部材34の空間38の縮小側へ
の回動位置を選択的に調整して規制することにより、苗
木Aと添え木Bを所望の余裕を持たせて結束することが
できる。この間、押圧部材28は緩衝用のばねの弾性に
抗して摺動子26に対して後退するので、結束バンド1
の頭部3等の損傷を防止することができる。
【0024】結束後、タイミングベルト31を矢印Y方
向へ走行させることにより、圧縮ばね53の反撥弾性に
より摺動子26の歯部27をタイミングベルト31の歯
にかみ合わせ、案内軸24に沿って後退させる。これに
伴い、図1に示すように、圧縮ばね53および駆動板4
8が解放され、駆動板48が引張ばね52の弾性により
後退し、第1の案内部材34を空間38が拡大する方向
に回動させ、次回の結束作業に待機させることができ
る。
【0025】上記実施例では、第1と第2の2つの案内
部材34と36を組み合わせて用いているが、これに限
定されるものではなく、例えば、湾曲させた板ばね材を
用いることにより、1つの案内部材で結束することがで
きる。この場合、その一例として、案内部材の一端をフ
レーム21に回動可能に支持し、案内部材を駆動装置に
より回動させて案内部材の他側部をフレーム21の溝か
ら離脱させ、若しくは溝に挿入して被結束物収納用の空
間を開放し、若しくは閉じるようにする。そして、案内
部材の他側部をばね性の利用によりフレーム21の溝に
強制的に挿入して空間を縮小することにより、結束バン
ド1のループを縮小して被結束物を緩やかに結束するこ
とができる。
【0026】また、上記実施例では、自動結束方式につ
いて説明したが、モータ等の駆動源を用いることなく、
操作部材の操作により手動式で被結束物を緩やかに結束
することもできる。その一例として、操作部材の操作に
よりばね力等を利用して結束バンド1を移送し、また、
操作部材の操作により案内部材を空間38の縮小側に駆
動し、操作部材の解放によりばね力等を利用して案内部
材を空間38の拡大側に駆動することができる。
【0027】なお、結束後のバンド部2の頭部3からの
突出部は必要に応じてカッター機構により切除すること
もできる。また、結束バンドユニットの引き出し装置、
突出片の切断装置、第2の案内部材36の駆動装置等に
ついては公知手段に限定されるものではなく、結束バン
ド1の移送装置、第1の案内部材34の駆動装置につい
ても上記実施例に限定されるものではなく、種々の機構
を用いることができる。また、上記実施例では、結束バ
ンド1を横方向に多数並設して巻き取った場合について
説明したが、結束バンド1を縦方向に多数連設して巻き
取った場合についても、順次1本ずつの結束バンド1に
切り離して供給することにより、同様にして被結束物の
結束に適用することができる。このように結束バンド1
を縦方向に連設することにより、横並列の場合のように
結束バンド1を移送方向に対して横方向から供給するこ
となく、結束バンド1の移送方向に対してそのまま供給
することができ、結束バンド1の巻き取り個数が多くて
も操作の邪魔にならないので、結束バンド1の巻き取り
個数を大幅に増やすことができる。したがって、結束作
業能率を向上させることができる。また、結束バンド1
を縦方向に巻き取り、自由端がないので、互いに絡むお
それがなく、円滑に解くことができる。したがって、結
束バンド1を確実に供給することができる。また、結束
バンド1を縦方向に連続させているので、結合部を短く
することができる。したがって、結束バンド1を切り離
して使用する際の材料の無駄を少なくして低コスト化を
図ることができる。また、結束バンド1は連設してユニ
ット化することなく、1本ずつ順次供給することもでき
る。また、結束バンドはバンド部の一側扁平面にのみ係
止部が列設され、頭部に1個の係止爪を有するタイプの
ものを用いることもできる。更に、苗木と添え木の結束
に限らず、種々の被結束物を緩やかに結束する場合に適
用することができる。本発明は、このほか、その基本的
技術思想を逸脱しない範囲で種々設計変更することがで
きる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、移
送装置により移送された結束バンドのバンド部を、案内
部材により被結束物収納用の空間に収納された被結束物
の被結束部のまわりでループ状に湾曲させ、結束バンド
の頭部をストッパにより位置規制する。この状態から駆
動装置により案内部材を駆動して空間を縮小させること
により、この案内部材により結束バンドのループを縮小
させ、ストッパで位置規制されている結束バンドの頭部
にバンド部の先端部を挿通させる。このとき、規制装置
により案内部材の駆動による空間の縮小を規制して結束
バンドのループの縮小を規制することにより、結束バン
ドにより被結束物を所望の緩やかさで結束することがで
きる。したがって、利用範囲を拡げることができる。ま
た、上記のように駆動装置により案内部材を駆動し、そ
の駆動を規制装置で規制することにより、従来のように
結束バンドを引張る緊張装置を用いることなく、被結束
物を緩やかに結束することができる。したがって、構成
の簡素化および低コスト化を図ることができる。
【0029】また、案内部材を2つに分割して組み合わ
せて用いることにより、各案内部材の回動角度を小さく
し、駆動装置をコンパクト化することができる。また、
規制装置により被結束物の結束時の緩み程度を調整可能
とすることにより、汎用性を持たせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における結束装置を示す要部
の一部破断側面図
【図2】同結束装置を示し、結束バンドをループ状に湾
曲させた結束開始前の状態の要部の一部破断側面図
【図3】同結束装置を示し、結束バンドによる結束途中
の状態の要部の一部破断側面図
【図4】同結束装置を示し、結束バンドによる結束完了
状態の要部の一部破断側面図
【図5】(a)結束バンドの一例を示す全体の平面図 (b)同結束バンドの要部の拡大平面図 (c)同結束バンドを示し、(b)の中央部の縦断面図 (d)同結束バンドを示し、(b)の右側面図
【符号の説明】
1 結束バンド 2 バンド部 3 頭部 4 係止部 5 係止部 12 係止爪 13 係止爪 34 第1の案内部材 36 第2の案内部材 38 空間 41 ストッパ 48 駆動板 54 ナット 55 調整ねじ A 苗木 B 添え木
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65B 13/00 - 13/34 B65B 27/00 - 27/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結束バンドを移送する移送装置と、被結
    束物収納用の空間を外部に対して開閉し、かつ上記空間
    を拡大、縮小し得るように設けられ、上記移送装置によ
    り移送される結束バンドを被結束物のまわりでループ状
    に湾曲させるように、係止部が設けられたバンド部を案
    内する案内部材と、この案内部材を駆動する駆動装置
    と、上記案内部材に対して移送された上記結束バンドの
    頭部を位置規制し、上記駆動装置により上記案内部材が
    駆動されて上記空間が縮小するのに伴い、上記結束バン
    ドの頭部の穴にバンド部を挿通させるストッパと、上記
    案内部材の駆動を規制して上記結束バンドのループの縮
    小を規制し、被結束物を緩めた状態で結束させる規制装
    置とを備えた結束装置。
  2. 【請求項2】 案内部材が移送装置により移送される結
    束バンドのバンド部を先に案内する第1の案内部材と、
    この第1の案内部材により案内されたバンド部をその先
    端がストッパにより位置規制された頭部の穴に対応する
    ように案内する第2の案内部材とから成り、上記第1の
    案内部材を駆動装置により回動させて空間を拡大、縮小
    させ、規制装置により上記第1の案内部材の回動を規制
    して上記結束バンドのループの縮小を規制し、被結束物
    を緩めた状態で結束させる請求項1記載の結束装置。
  3. 【請求項3】 規制装置が結束バンドのループを縮小す
    る際の大きさを調整して被結束物を結束バンドで結束す
    る際の緩みの程度を調整することができる請求項1また
    は2記載の結束装置。
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