JP3346880B2 - 結束装置 - Google Patents

結束装置

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JP3346880B2
JP3346880B2 JP06136294A JP6136294A JP3346880B2 JP 3346880 B2 JP3346880 B2 JP 3346880B2 JP 06136294 A JP06136294 A JP 06136294A JP 6136294 A JP6136294 A JP 6136294A JP 3346880 B2 JP3346880 B2 JP 3346880B2
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和博 鈴木
繁樹 松尾
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえばモータ鉄心か
らループ状に突き出たコイルに結束バンドを巻き付けて
結束するときに用いられる結束装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平4−102522号公報に従来の
結束装置が記載されており、この結束装置を図15に示
してある。この結束装置においては、基台100に、揺
動可能な第1ガイド体110と、第2ガイド体120
と、揺動可能な引張具130とが取り付けられている。
この結束装置において、図中二点鎖線aで示す位置に第
1ガイド体110が揺動しているときに基台100側か
ら結束バンド(不図示)が給送されると、結束バンドの
ヘッド部が基台100の定位置に位置決めされると共
に、結束バンドの帯状片が第1ガイド体110と第2ガ
イド体120との共働によりループ状に変形されてその
帯状片の先端部が上記ヘッド部に臨み、次に、第1ガイ
ド体110が一点鎖線bで示す位置まで揺動することに
よってその第1ガイド体110が上記帯状片の中間部を
第2ガイド体120側に押してその帯状片を上記ヘッド
部の帯状片挿通孔に挿通させるようになっている。そし
て、ヘッド部に挿通された帯状片の先端部が引張具13
0のチャック機構131により保持されると、その引張
具130が矢印Dのように揺動して帯状片を下方に引っ
張るようになっている。図中、140はチャック解除機
構、150は第1ガイド体110の動作機構である。
【0003】このような従来の結束装置において、たと
えば電線束などの被結束体Mを第1ガイド体110と第
2ガイド体120と基台100とで囲まれる空間に挿入
しておくと、第1ガイド体110、第2ガイド体12
0、引張具130などによる一連の動作によって被結束
体Mが結束バンドで結束される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の結束
装置を用いて結束することのできる被結束体Mは、第1
ガイド体110と第2ガイド体120と基台100との
間の空間に自由に出し入れすることのできる形状のもの
に限られる。そのため、たとえば図14に示したような
筒形のモータ鉄心210からループ状に突き出たコイル
220のように、モータ鉄心210がじゃまになって第
2ガイド体120と基台100との間の空間に出し入れ
することができないような被結束体Mに対しては結束工
程を行うことができないという問題があった。
【0005】また、従来の結束装置では、引張具130
が結束バンドの帯状片を引っ張って結束バンドを引き締
めるときに、結束バンドにより引っ張られた被結束体M
が基台100の上に押し付けられることによってはじめ
て弛みのない結束が行われるようになっているので、弛
みのない確実な結束を行うことできる被結束体として
は、第1ガイド体110と第2ガイド体120と基台1
00とで囲まれた空間の中で自由に動き得るものである
ことが要求される。このため、図14のコイル220の
ようにモータ鉄心210がじゃまになって第1ガイド体
110と第2ガイド体120と基台100とで囲まれた
空間の中で自由に動くことのできないような被結束体に
対しては弛みのない結束を行いにくいという問題があっ
た。
【0006】本発明はこの問題に鑑みてなされたもので
あり、図14のコイル220のように、鉄心210がじ
ゃまになるために従来の結束装置では結束することので
きなかったような被結束体に対しても結束を行うことの
できる結束装置を提供することを目的とする。また、本
発明は、定位置に固定された被結束体に対してその被結
束体の動きを伴わずに結束バンドで弛みのない結束を確
実に行うことのできる結束装置を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明によ
る結束装置は、ヘッド部とこのヘッド部に挿通されて係
着される帯状片とを備えた結束バンドを給送するための
案内通路を持った基台と、被結束体を定位置に固定する
ための位置決め機構と、結束バンドのヘッド部を収容し
て位置決め状態で保持する溝部とこの溝部に保持された
ヘッド部の帯状片挿通孔に連通する通孔を備えていると
共に、上記溝部を上記基台の案内通路の終部に連続させ
る第1位置とこの第1位置よりも上記位置決め機構に近
い第2位置との間で往復動可能な可動レバー体と、基台
の案内通路を給送されてきた結束バンドのヘッド部が可
動レバー体の溝部に受け入れられるのに伴って上記溝部
の外方へ押し出された結束バンドの帯状片をループ状に
変形させながら定位置に固定された被結束体の周囲に回
し込むための湾曲した案内通路を有する第1ガイド体
と、第1ガイド体によって被結束体の周囲に回し込まれ
た結束バンドの帯状片を、可動レバー体の溝部に保持さ
れているヘッド部の帯状片挿通孔に向けて案内するため
の湾曲した案内通路を有する第2ガイド体と、可動レバ
ー体の溝部に保持されているヘッド部の帯状片挿通孔に
挿通された帯状片の先端部を保持して可動レバー体から
遠ざかる方向に引っ張るための引張具と、を備えるとい
うものである。請求項2記載の結束装置は、請求項1記
載のものにおいて、可動レバー体が第1位置から第2位
置に往動されるタイミングに合わせて引張具により結束
バンドの帯状片が可動レバー体から遠ざかる方向に引っ
張られるようになされているというものである。請求項
3記載の発明による結束装置は、請求項1記載のものに
おいて、第1ガイド体が、その案内通路によって結束バ
ンドの帯状片を被結束体の周囲に回し込ませてその帯状
片の先端部を第2ガイド体を介して可動レバー体の溝部
に保持されているヘッド部の帯状片挿通孔に臨ませる第
1位置と、先端部がヘッド部の帯状片挿通孔に臨まされ
た帯状片の中間部を第2ガイド体側に押してその帯状片
を第2ガイド体を介して上記ヘッド部の帯状片挿通孔に
挿通させる第2位置との間で往復動可能であるというも
のである。請求項4記載の発明による結束装置は、請求
項1記載のものにおいて、可動レバー体に、この可動レ
バー体の通孔に挿通された結束バンドの帯状片をその通
孔の出口側で切断するカッタ機構が設けられているとい
うものである。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明による結束装置において
は、可動レバー体が第1位置に設定されているときに、
結束バンドがヘッド部を後方にして基台の案内通路を給
送されると、結束バンドのヘッド部が基台の案内通路か
らその終部を経て可動レバー体の溝部に受け入れられた
後、この溝部に収容されて位置決め状態で保持される。
また、結束バンドの帯状片は、ヘッド部が可動レバー体
の溝部に受け入れられるのに伴って上記溝部の外方へ押
し出される。そして、溝部から押し出された帯状片が第
1ガイド体の案内通路を通ることによりループ状に変形
し、位置決め機構によって定位置に固定された被結束体
の周囲に回し込まれると共に、第2ガイド体によってヘ
ッド部の帯状片挿通孔に向けて案内され、帯状片挿通孔
に挿通されてその先端部が引張具により保持される。こ
の後、可動レバー体を第1位置から第2位置に向けて往
動させると、この可動レバー体の溝部に保持されている
ヘッド部がその帯状片挿通孔に挿通されている帯状片に
対しスライドして被結束体側に移動する。また、引張具
により帯状片を可動レバー体から遠ざかる方向に引っ張
らせると、帯状片の余剰部分がヘッド部の帯状片挿通孔
を挿通して引き出される。このようなヘッド部を被結束
体側(位置決め機構側)に移動させる可動レバー体によ
る引締め作用と、帯状片の余剰部分をヘッド部から引き
出す引張具による引締め作用とにより、定位置に固定さ
れた被結束体がそのままの位置で結束バンドによって弛
みなく結束される。また、この発明では、被結束体が位
置決め機構により定位置に固定され、そのようにして固
定された被結束体の周囲に第1ガイド体により結束バン
ドの帯状片が回し込まれるようになっているので、図1
4で説明したコイル220のように、鉄心210がじゃ
まになるために従来の結束装置では結束することのでき
なかったような被結束体に対しても結束を行うことがで
きるようになる。
【0009】請求項2記載の発明による結束装置におい
ては、上述したところの、可動レバー体による引締め作
用と引張具による引締め作用とがタイミングを合わせて
確実に行われ、それだけ結束に要する時間が短縮され
る。
【0010】請求項3記載の発明による結束装置におい
ては、被結束体の周囲に周り込んだ結束バンドの帯状片
の先端部が可動レバー体の溝部に保持されているヘッド
部の帯状片挿通孔に臨むという帯状片の回り込み動作
と、そのような回り込み動作を行った帯状片の中間部を
押してその帯状片を上記ヘッド部の帯状片挿通孔に挿通
させるという帯状片の挿通動作とが、別々に行われる。
このため、帯状片に回り込み動作を行わせるときの第1
ガイド体の第1位置が第2位置よりも第2ガイド体から
離れた位置になる。したがって、回り込み動作を行うと
きの帯状片の曲り変形量が少なく抑えられ、そのことが
帯状片を被結束体の周囲に無理なく確実に回り込ませる
ことに役立つ。
【0011】請求項4記載の発明による結束装置におい
ては、ヘッド部に挿通された帯状片の余剰部分がカッタ
機構によって切断除去される。
【0012】なお、請求項2または請求項4に記載の発
明によっても、上述した請求項1記載の発明によって奏
される作用と同じ作用が発揮される。また、請求項3記
載の発明においては、帯状片の回り込み動作と挿通動作
とが第1ガイド体の第1位置と第2位置とで別々に行わ
れる以外は、上記した請求項1記載の発明によって奏さ
れる作用と同じ作用が発揮される。
【0013】
【実施例】図1に請求項1、請求項2、請求項3、請求
項4に記載した発明の実施例による結束装置の一例を概
略的に示し、図2および図3に結束バンド1を示し、図
4および図5にこの結束装置に用いられている可動レバ
ー体3などを示してある。また、図6〜図13に上記結
束装置の作用と要部の構造を説明的に示してある。
【0014】図2のように、結束バンド1は、互いに平
行な一対の合成樹脂製の帯状ストリップ18,18を介
し等間隔に連なっており、それぞれの結束バンド1とス
トリップ18,18とは切断箇所となるタブ19,19
を介して連設されている。また、図3のように、結束バ
ンド1はヘッド部11とこのヘッド部11に連なった帯
状片12とを備えている。ヘッド部11には帯状片挿通
孔14とこの挿通孔14内に突出した爪片15が設けら
れているのに対し、帯状片12の片面が鋸歯状の凹凸面
となされており、帯状片12をループ状に変形させてヘ
ッド部11の挿通孔14に挿通させると、上記爪片15
が帯状片12の凹凸面に任意の位置で係合し、その係合
によって帯状片12を挿通孔14から引き抜けなくなる
ようになっている。
【0015】図6〜図13に示した結束装置の説明図に
示されているように、基台2には案内通路21が具備さ
れており、この案内通路21に、図2で説明したストリ
ップ18,18から切り離された結束バンド1が一つず
つ送り込まれる。
【0016】図1や図6〜図13のように、基台2から
は水平にアーム41が突設されており、このアーム41
の基部に垂直に杆体43が突設されている。そして、ア
ーム41には長手方向に延びる凹溝42が備わってい
る。これらのアーム41および杆体43は被結束体Mを
定位置に位置決めするための位置決め機構4を構成して
いる。すなわち、被結束体Mが図14に示したループ状
のコイル220である場合には、図6のように、鉄心2
10からループ状に突き出たコイル220をコイル22
0に形成されている開口部230を利用してアーム41
に挿入し、かつ鉄心210を杆体43に押し付けておく
ことによって、コイル220でなる被結束体Mがアーム
41によって定位置で固定される。
【0017】基台2には可動レバー体3が取り付けられ
ている。この可動レバー体3は、図4および図5に説明
的に示した横軸31を介して固定側部材(不図示)に上
下揺動自在に取り付けられており、図示していないエア
シリンダなどの押引機構やリンク機構などの動作を介
し、横軸31の周りで、後述する第1位置と第2位置と
の間で上下に往復揺動できるようになっている。この可
動レバー体3は、溝部32とこの溝部32に設けられた
通孔33とを有している。図4や図5、あるいは図6な
どに示してあるように、溝部32には上り勾配の傾斜面
34が連設されていると共に、溝部32と傾斜面34と
の連設箇所に段付部35,35が設けられている。そし
て、結束バンド1のヘッド部11が溝部32に送り込ま
れたときには、溝部32に収容されたヘッド部11が上
記段付部35,35に当たって位置決め状態で保持さ
れ、しかもヘッド部11の挿通孔14に上記通孔33が
連通されるようになっている。ここで、可動レバー体3
の第1位置は、上記溝部32が基台2の案内通路21の
終部22に連続する位置であり、第1位置にある可動レ
バー体3が図1や図6〜図10などに示されている。ま
た、可動レバー体3の第2位置は、第1位置よりも位置
決め機構4に近い位置であり、第2位置にある可動レバ
ー体3が図11および図12に示されている。
【0018】図1のように、基台2から突設されたブラ
ケット23に横軸24により第1ガイド体5が上下揺動
自在に取り付けられている。この第1ガイド体5は湾曲
した案内通路51を有している。また、第1ガイド体5
は図示していないエアシリンダなどの押引機構やリンク
機構などの動作を介して次に説明する第1位置と第2位
置との間で上下に往復揺動できるようになっている。す
なわち、第1位置は図7や図8に示した位置であり、こ
の第1位置では第1ガイド体5が少し立上った状態にな
る。第2位置は図9に示した位置であり、第1位置より
も後述する第2ガイド体6に近寄った位置である。
【0019】基台2に第2ガイド体6が内蔵されてい
る。この第2ガイド体6は湾曲した案内通路61を有し
ていると共に、エアシリンダ62の押引動作によって出
退される構成になっている。すなわち、第2ガイド体6
は、上記可動レバー体3が第1位置から第2位置に向け
て往動するときにはその往動を阻害しない位置に後退さ
れ、可動レバー体3が第2位置から第1位置に復動した
後には、結束バンド1の帯状片12を案内するという作
用を行い得る位置、すなわち可動レバー体3の上に重な
り合う位置まで前進される。
【0020】第1ガイド体5と第2ガイド体6とは、第
1ガイド体5が第1位置や第2位置にあるときに相対向
した状態になる。このため、第1ガイド体5が第1位置
にあり、しかも第2ガイド体6が第1位置にある可動レ
バー体3の上に重なり合う位置まで前進されていると、
基台2の案内通路21を給送されてきた結束バンド1の
帯状片12が可動レバー体3の溝部32の外方へ押し出
されてきたときに、第1ガイド体5の案内通路51がそ
の帯状片12をループ状に変形させながらアーム41の
凹溝42に導き、そのアーム41により定位置に固定さ
れている被結束体Mの周囲に帯状片12を回し込んだ
後、その帯状片12の先端部13を第2ガイド体6の案
内通路61を介して可動レバー体3の溝部32に保持さ
れているヘッド部11の挿通孔14に臨ませる(図8参
照)。そして、第1ガイド体5が第1位置から第2位置
に往動すると、帯状片12の中間部が第2ガイド体6側
に押されるので、帯状片12の先端部13は第2ガイド
体6により案内されて可動レバー体3の溝部32に保持
されているヘッド部11の挿通孔14やその溝部32の
通孔33に挿通される(図9参照)。
【0021】基台2には引張具7が設けられている。こ
の引張具7は、横軸71を中心として上下揺動される揺
動アーム72と、この揺動アーム72の先端部に設けら
れたチャック機構73とを備えており、図示していない
エアシリンダやリンク機構の動作によって可動レバー体
3の第1位置に近い帯状片受取位置(図8〜図10の位
置)と、可動レバー体3の第1位置から遠ざかった帯状
片引張位置(図6、図7、図11〜図13の位置)との
間で往復揺動される。なお、チャック機構73は、固定
片74と常時固定片74側にばね付勢された可動片75
とを備えており、固定片74と可動片75との間に結束
バンド1の帯状片12の先端部13が差し込まれると、
自動的にその先端部13を保持する機能を有している。
【0022】図4および図5のように、可動レバー体3
にはカッタ機構8が取り付けられている。このカッタ機
構8は、エアシリンダ81と、エアシリンダ81のロッ
ド82の押引運動を直角方向の押引運動に変換するリン
ク機構83と、このリンク機構83の作用端に連結され
たカッタ84とを備えており、エアシリンダ81の動作
によってカッタ84の刃先85が可動レバー体3の下面
に沿って通孔33の出口側を横切って動くようになって
いる。
【0023】以上のように構成された結束装置の作用を
図6〜図13、および図14を参照して説明する。
【0024】図14に示した鉄心210からループ状に
突き出たコイル220に具備されている開口部230を
利用して、まず、図6の矢印Bのようにコイル220で
なる被結束体Mをアーム41に挿入して鉄心210を杆
体43に押し付ける。このようにすると、被結束体Mが
アーム41によって吊持状に支持され、同時に定位置に
固定される。この後、図7の矢印X1のように、今まで
待機位置にあった第1ガイド体5が第1位置まで往動す
るとその案内通路51が少し立ち上がる一方、矢印Y1
のように第2ガイド体6が前進するとその第2ガイド体
6が第1位置にある可動レバー体3の上に重ね合わさ
る。次に、図示していない結束バンド給送機構が動作す
ると、基台2の案内通路21に送り込まれている結束バ
ンド1が図8のようにヘッド部11を後方にして案内通
路21を矢印Z1のように送られ、この送りによって、
ヘッド部11が案内通路21の終部22を経て可動レバ
ー体3の溝部32に受け入れられ、それに伴って帯状片
12が可動レバー体3の傾斜面34を経て溝部32の外
方へ押し出される。このようにして帯状片12が溝部3
2の外方へ押し出されてくると、第1ガイド体5の案内
通路51がその帯状片12を無理なくループ状に変形さ
せながらアーム41の凹溝42に導くので、帯状片12
が被結束体Mとしてのコイル220の開口部230に挿
通される。これにより、帯状片12が、アーム41によ
り定位置に固定されている被結束体Mの周囲に回し込ま
れた後、帯状片12の先端部13が第2ガイド体6の案
内通路61に当り、その案内通路61により図中下向き
に案内されて可動レバー体3の溝部32で位置決め状態
で保持されているヘッド部11の挿通孔14に臨まされ
る。次に、図9の矢印X2のように、第1ガイド体5が
第1位置から第2位置に往動すると、第1ガイド体5の
案内通路51に倣っている帯状片12の中間部が第2ガ
イド体6側に押されるので、帯状片12の先端部13は
第2ガイド体6により案内されて可動レバー体3の溝部
32に保持されているヘッド部11の挿通孔14やその
溝部32の通孔33に挿通される。このようにしてヘッ
ド部11に帯状片12が挿通されるときのタイミングに
合わせて、引張具7の揺動アーム7が可動レバー体3の
第1位置に近い帯状片受取位置に移動して待機してい
る。このため、ヘッド部11に挿通された帯状片12の
先端部13は、引張具7のチャック機構73の固定片7
4と可動片75との間に差し込まれてそのチャック機構
73により保持される。この後、第1ガイド体5は図1
0の矢印X3のように第1位置を経て待機位置まで復動
し、また、第2ガイド体6は矢印Y2のように可動レバ
ー体3と重なり合わない位置まで後退する。
【0025】この後、図11の矢印L1のように可動レ
バー体3が第1位置から第2位置まで往動し、それとタ
イミングを合わせて引張具7の揺動アーム72が矢印N
1のように帯状片引張位置まで揺動する。このような可
動レバー体3と引張具7との引締め動作により、結束バ
ンド1のヘッド部11とヘッド部11の挿通孔14に挿
通されている帯状片12とが相対的にスライドして被結
束体Mを取り巻いている帯状片12のループの半径が小
さくなり、図11のように被結束体Mが定位置に固定さ
れたまま結束バンド1によって結束される。なお、図1
1では、結束状態の理解を助けるために被結束体Mを結
束バンド1が緩く結束した状態を示してあるけれども、
可動レバー体3の第2位置を図示よりもさらにアーム4
1に近い位置に定めておくことによって、被結束体Mを
結束バンド1で強く締めつけるようにすることが容易に
可能である。
【0026】こうして被結束体Mが結束バンド1で結束
された後、図12のようにカッタ機構8のエアシリンダ
8が動作してカッタ84で帯状片12の余剰部分12a
が切断される。この余剰部分12はその後に引張具7の
チャック機構73から取り外されて回収される。
【0027】以上説明した一連の結束工程が終了する
と、図9のように可動レバー体3が第1位置まで復動し
て次回の結束工程に備えられる。
【0028】以上説明した実施例においては、第1ガイ
ド体5の第1位置で帯状片12の回り込み動作が行わ
れ、第1ガイド体5の第2位置でヘッド部11の挿通孔
14への帯状片12の挿通動作が行われるようになって
いるけれども、第1ガイド体5を図8の段階で第2位置
まで往動させておくか、あるいは帯状片12の長さを長
くしておくと、上記の回り込み動作と挿通動作とが連続
する一連の動作として行われる。
【0029】また、上記実施例において、位置決め機構
は図示例のものに限らず、被結束具Mを定位置に固定し
得るものであればたとえばロボットであってもよい。
【0030】
【発明の効果】請求項1記載の発明による結束装置によ
ると、被結束体を定位置に固定したまま結束バンドで弛
みなく結束することができるので、冒頭で説明した従来
の結束装置よりも結束可能な被結束体の種類が多くな
り、それだけ汎用性が高まるという効果がある。この効
果は、請求項2、請求項3、請求項4のいずれかに記載
の発明によっても奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1、請求項2、請求項3および請求項4
に記載した発明の実施例による結束装置の一例を概略的
に示した斜視図である。
【図2】結束バンドの平面図である。
【図3】結束バンドの断面図である。
【図4】可動レバー体などを示す平面図である。
【図5】図4のV矢視図である。
【図6】結束初期段階で被結束体を定位置に固定した状
態を示す作用説明図である。
【図7】結束初期段階の作用説明図である。
【図8】結束中間段階の作用説明図である。
【図9】別の結束中間段階の作用説明図である。
【図10】さらに別の結束中間段階の作用説明図であ
る。
【図11】結束最終段階の作用説明図である。
【図12】別の結束最終段階の作用説明図である。
【図13】さらに別の結束最終段階の作用説明図であ
る。
【図14】被結束体としてのコイルを示す説明図であ
る。
【図15】従来の結束装置の概略側面図である。
【符号の説明】 M 被結束体 1 結束バンド 2 基台 3 可動レバー体 4 位置決め機構 5 第1ガイド体 6 第2ガイド体 7 引張具 8 カッタ機構 11 ヘッド部 12 帯状片 13 帯状片の先端部 14 ヘッド部の帯状片挿通孔 21 基台の案内通路22 案内通路の終部 32 溝部 33 通孔41 アーム 51 第1ガイド体の案内通路 61 第2ガイド体の案内通路 230 開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65B 27/06 B65B 13/00 - 13/18 F16B 2/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッド部とこのヘッド部に挿通されて係
    着される帯状片とを備えた結束バンドを給送するための
    案内通路を持った基台と、 被結束体を定位置に固定するための位置決め機構と、 結束バンドのヘッド部を収容して位置決め状態で保持す
    る溝部とこの溝部に保持されたヘッド部の帯状片挿通孔
    に連通する通孔を備えていると共に、上記溝部を上記基
    台の案内通路の終部に連続させる第1位置とこの第1位
    置よりも上記位置決め機構に近い第2位置との間で往復
    動可能な可動レバー体と、 基台の案内通路を給送されてきた結束バンドのヘッド部
    が可動レバー体の溝部に受け入れられるのに伴って上記
    溝部の外方へ押し出された結束バンドの帯状片をループ
    状に変形させながら定位置に固定された被結束体の周囲
    に回し込むための湾曲した案内通路を有する第1ガイド
    体と、 第1ガイド体によって被結束体の周囲に回し込まれた結
    束バンドの帯状片を、可動レバー体の溝部に保持されて
    いるヘッド部の帯状片挿通孔に向けて案内するための湾
    曲した案内通路を有する第2ガイド体と、 可動レバー体の溝部に保持されているヘッド部の帯状片
    挿通孔に挿通された帯状片の先端部を保持して可動レバ
    ー体から遠ざかる方向に引っ張るための引張具と、 を備えることを特徴とする結束装置。
  2. 【請求項2】 可動レバー体が第1位置から第2位置に
    往動されるタイミングに合わせて引張具により結束バン
    ドの帯状片が可動レバー体から遠ざかる方向に引っ張ら
    れるようになされている請求項1記載の結束装置。
  3. 【請求項3】 第1ガイド体が、その案内通路によって
    結束バンドの帯状片を被結束体の周囲に回し込ませてそ
    の帯状片の先端部を第2ガイド体を介して可動レバー体
    の溝部に保持されているヘッド部の帯状片挿通孔に臨ま
    せる第1位置と、先端部がヘッド部の帯状片挿通孔に臨
    まされた帯状片の中間部を第2ガイド体側に押してその
    帯状片を第2ガイド体を介して上記ヘッド部の帯状片挿
    通孔に挿通させる第2位置との間で往復動可能である請
    求項1記載の結束装置。
  4. 【請求項4】 可動レバー体に、この可動レバー体の通
    孔に挿通された結束バンドの帯状片をその通孔の出口側
    で切断するカッタ機構が設けられている請求項1記載の
    結束装置。
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