JP2000043781A - スノーモービルの雪潤滑装置 - Google Patents

スノーモービルの雪潤滑装置

Info

Publication number
JP2000043781A
JP2000043781A JP10214672A JP21467298A JP2000043781A JP 2000043781 A JP2000043781 A JP 2000043781A JP 10214672 A JP10214672 A JP 10214672A JP 21467298 A JP21467298 A JP 21467298A JP 2000043781 A JP2000043781 A JP 2000043781A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
snow
vehicle body
track belt
swing arm
snowmobile
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10214672A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Aoshima
誠 青島
Kaoru Haruna
薫 春名
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP10214672A priority Critical patent/JP2000043781A/ja
Publication of JP2000043781A publication Critical patent/JP2000043781A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スノーモービルの走行駆動時に、走行雪面に
軟らかい雪が十分に存在していなくても、トラックベル
トとガイドレールとの摺動部に所定の雪潤滑が確保され
るようにし、もって、上記摺動部での焼付けの発生が防
止されるようにする。 【解決手段】 車体2に対し支承させた両回転輪7,8
にトラックベルト9を巻き掛け、上記両回転輪7,8の
間における上記トラックベルト9の下部をその下面が走
行雪面Sに接して後方に向い移動可能な駆動部14とす
る。上記車体2に支持されて上記トラックベルト9の駆
動部14の内面に圧接するガイドレール17を設ける。
このガイドレール17に対し上記駆動部14を後方に向
って摺動可能とさせる。上記ガイドレール17に対する
上記トラックベルト9の摺動部32の前方に上記車体2
の前進に伴って上記走行雪面Sから雪33を掻き上げる
雪掻き上げ手段34,35を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雪路や、雪原など
の走行雪面上を走行駆動可能なスノーモービルに関し、
より詳しくは、走行駆動用のトラックベルトと、このト
ラックベルトを摺動させて案内するガイドレールとの摺
動部を雪により潤滑させるようにする雪潤滑装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】上記スノーモービルには、従来、次のよ
うに構成されたものがある。
【0003】即ち、車体に対しそれぞれ車幅方向に延び
る軸心回りに回転自在となるよう前、後回転輪が支承さ
せられ、これら両回転輪にトラックベルトが巻き掛けら
れている。上記両回転輪の間における上記トラックベル
トの下部はその下面が走行雪面に接して後方に向い移動
可能な駆動部とされ、一方、上部がこの駆動部の後方へ
の移動に伴って前方に向い移動する戻り部とされてい
る。上記車体に支持されて上記トラックベルトの駆動部
の内面(上面)に圧接するガイドレールが設けられ、こ
のガイドレールに対し上記駆動部が後方に向って摺動可
能とされている。
【0004】上記車体の前部には、操向スキーが左右に
回動自在となるよう支承され、上記トラックベルトと操
向スキーとによって、上記車体が走行雪面上に支持され
ている。
【0005】上記トラックベルトを駆動させるエンジン
が設けられ、このエンジンの駆動により、上記前後回転
輪の回りにトラックベルトを循環させ、その駆動部を上
記したように後方に移動させると、この駆動部と走行雪
面との摩擦力により上記スノーモービルが前方に向って
走行駆動させられる。
【0006】また、この走行時に、上記操向スキーを左
右いずれかに回動させて操向させれば、スノーモービル
が所望の方向に操向させられるようになっている。
【0007】上記走行駆動時には、通常、循環する上記
トラックベルトが雪面から雪を掻き上げて後方に跳ね飛
ばすため、この雪の一部が上記循環するトラックベルト
と、ガイドレールとの摺動部に自動的に供給されて、こ
の摺動部の雪による潤滑が行われ、もって、上記摺動部
での焼付けの発生が防止されるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記走行駆
動時に、上記雪面が氷結しているような場合で、雪面に
軟らかい雪が十分には存在していない場合には、循環す
るトラックベルトで掻き上げられる雪の量が少なくなっ
て、上記摺動部への雪の供給量が不足し、もって、この
摺動部での雪潤滑が不十分になるおそれを生じる。
【0009】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、スノーモービルの走行駆動時に、走行雪
面に軟らかい雪が十分に存在していなくても、トラック
ベルトとガイドレールとの摺動部に所定の雪潤滑が確保
されるようにし、もって、上記摺動部での焼付けの発生
が防止されるようにすることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明のスノーモービルの雪潤滑装置は、次の如くで
ある。
【0011】請求項1の発明は、車体2に対しそれぞれ
車幅方向に延びる軸心5,6回りに回転自在となるよう
前、後回転輪7,8を支承させ、これら両回転輪7,8
にトラックベルト9を巻き掛け、上記両回転輪7,8の
間における上記トラックベルト9の下部をその下面が走
行雪面Sに接して後方に向い移動可能な駆動部14とす
る一方、上部をこの駆動部14の後方への移動に伴って
前方に向い移動する戻り部15とし、上記車体2に支持
されて上記トラックベルト9の駆動部14の内面に圧接
するガイドレール17を設け、このガイドレール17に
対し上記駆動部14を後方に向って摺動可能とさせたス
ノーモービルにおいて、
【0012】上記ガイドレール17に対する上記トラッ
クベルト9の摺動部32の前方に上記車体2の前進に伴
って上記走行雪面Sから雪33を掻き上げる雪掻き上げ
手段34,35を設けたものである。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の発明に加え
て、上記車体2の前部に操向スキー24を左右に回動自
在となるよう支承させたスノーモービルにおいて、
【0014】上記雪掻き上げ手段35を上記車体2に支
持させたものである。
【0015】請求項3の発明は、請求項1、もしくは2
の発明に加えて、上記雪掻き上げ手段35が、上下方向
に長く延びる揺動アーム41を備え、この揺動アーム4
1の下部が前後に揺動自在となるよう上記揺動アーム4
1の上端部を上記車体2に枢支させ、上記揺動アーム4
1の下部が所定以上に前方に揺動することを阻止するス
トッパ44を設けると共に、上記揺動アーム41の下部
を前方に向って揺動させるよう付勢するばね45を設け
たものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
【0017】図中符号1は走行雪面S上を走行駆動可能
なスノーモービルであり、矢印Frは、上記スノーモー
ビル1の前方を示している。
【0018】上記スノーモービル1の車体2には、その
前後方向の中途部に走行駆動用の駆動手段3が設けられ
ている。この駆動手段3は、上記車体2に対しそれぞれ
車幅方向に延びる軸心5,6回りに回転自在となるよう
支承される前、後回転輪7,8と、これら両回転輪7,
8に巻き掛けられるゴム製で、弾性のトラックベルト9
と、このトラックベルト9に所定の引張力を与えるアイ
ドラー10と、上記前回転輪7を駆動させる不図示のエ
ンジンとを備え、上記前回転輪7とトラックベルト9の
内面とはそれぞれに有する歯が互いに噛合させられ、つ
まり、上記前回転輪7は駆動回転輪、後回転輪8は従動
回転輪とされている。
【0019】前後方向で、上記両回転輪7,8の間にお
ける上記トラックベルト9の下部はその下面が走行雪面
Sに接して後方に向い移動可能な駆動部14とされ、上
記トラックベルト9の上部は上記駆動部14の後方への
移動に伴って前方に向い移動する戻り部15とされ、つ
まり、上記トラックベルト9は前、後回転輪7,8と、
アイドラー10との回りを循環可能とされ、上記エンジ
ンの駆動により、上記したようにトラックベルト9が循
環駆動させられるようになっている。
【0020】上記前、後回転輪7,8、トラックベルト
9、およびアイドラー10は車体2の車幅方向の中央部
に位置させられている。車体2の側面視で、上記トラッ
クベルト9の環状の内部に、前後方向に長く延びる左右
一対の樹脂製ガイドレール17,17が設けられ、これ
らガイドレール17,17は懸架手段18により上記車
体2に支持されている。
【0021】上記懸架手段18は、上記両ガイドレール
17,17を互いに連結させる連結具19と、この連結
具19を上記車体2に支持させる前後一対のリンク2
0,20と、上記連結具19とリンク20との間に架設
される緩衝器21とを備え、上記連結具19に前記した
後回転輪8が支承され、つまり、この回転輪8は、上記
懸架手段18を介して車体2に支承されている。上記各
ガイドレール17はその下面が上記トラックベルト9の
駆動部14の内面(上面)に圧接させられており、上記
各ガイドレール17の下面に対し上記駆動部14の内面
が後方に向って摺動可能とされている。
【0022】上記車体2を操向可能とさせる操向装置2
3が設けられている。この操向装置23は、上記車体2
の前部に、左右に回動自在となるよう支承される左右一
対の操向スキー24,24を備えている。より具体的に
は、これら操向スキー24,24はそれぞれ緩衝器25
と、枢支軸26とによって車体2に左右に回動自在とな
るよう支承され、上記トラックベルト9の駆動部14を
介した上記各ガイドレール17および懸架手段18と、
上記各操向スキー24を介した緩衝器25および枢支軸
26とによって、上記車体2が走行雪面S上に支持され
ている。
【0023】上記車体2の上面にはハンドル27が突設
され、このハンドル27に上記各操向スキー24が連動
連結されている。上記ハンドル27の後方の上記車体2
の上面にはシート28が設けられ、また、このシート2
8の各側部の下方における上記車体2の各側部にはステ
ップ29が形成されている。上記シート28に跨座式に
着座したライダーは、その足を上記各ステップ29に載
置可能であり、この姿勢で、上記ハンドル27を操向自
在に把持可能とされている。
【0024】上記各ガイドレール17に対するトラック
ベルト9の摺動部32の斜め外側前方に上記スノーモー
ビル1の走行駆動による車体2の前進に伴って、上記走
行雪面Sから雪33を掻き上げる左右一対の雪掻き上げ
手段34,34と、他の雪掻き上げ手段35,35とが
設けられている。
【0025】上記各雪掻き上げ手段34は、上記各操向
スキー24の車幅方向での車体2の中央側の側面に締結
具37により着脱自在に締結される雪掻き上げ部材38
を備えている。上記車体2の側面視で、上記各雪掻き上
げ部材38の下端部は上記トラックベルト9と操向スキ
ー24の各下面を結ぶ仮想面(図例では、走行雪面Sと
一致している)よりも下方に突出して、これが掻き上げ
本体部39とされ、つまり、この掻き上げ本体部39が
上記走行雪面Sの内部に入り込まされている。
【0026】上記他の各雪掻き上げ手段35は、上下方
向に長く延びる揺動アーム41を備え、この揺動アーム
41の下部が前後に揺動自在となるようその上端部が枢
支軸42により上記車体2の下面部に枢支されている。
上記車体2の側面視で、上記枢支軸42の下端部は上記
仮想面よりも下方に突出して、これが掻き上げ本体部3
9とされている。この掻き上げ本体部39は上記揺動ア
ーム41の下端から車幅方向に延びて走行雪面Sから雪
33を効果的に掬って掻き上げることとされている。
【0027】図4において、図中実線で示すように、上
記揺動アーム41の下部が所定以上に前方に揺動するこ
とを阻止するストッパ44が設けられ、このストッパ4
4は車体2に支持されている。また、上記揺動アーム4
1の下部を前方に向って揺動させるよう付勢するばね4
5が設けられている。
【0028】図4中一点鎖線で示すように、上記ばね4
5の付勢力に抗して上記揺動アーム41を後上方に回動
させると、この揺動アーム41の掻き上げ本体部39は
上記走行雪面Sから後上方に離れることとなる。上記揺
動アーム41を更に後上方に回動させて上記車体2の下
面に沿ったほぼ水平姿勢にさせたとき、それ以上に上方
に回動することを阻止する他のストッパ46が設けら
れ、このストッパ46は上記車体2の下面部で構成され
ている。
【0029】上記したように、他のストッパ46によ
り、揺動アーム41がそれ以上の上方回動を阻止された
とき、この揺動アーム41は、車体2の下面に圧接する
よう上記ばね45によって付勢されるようになってお
り、これにより揺動アーム41が収納姿勢とされる。
【0030】上記各雪掻き上げ手段34,35は、車幅
方向で、車体2の外側面よりも内側に設けられ、かつ、
左右操向スキー24,24の間に配設されており、この
ため、上記雪掻き上げ手段34,35はコンパクトに設
けられて、スノーモービル1が大形になることが防止さ
れている。
【0031】上記スノーモービル1を走行駆動させよう
とするときには、上記駆動手段3のエンジンを駆動さ
せ、上記トラックベルト9を循環させる。
【0032】すると、上記トラックベルト9の駆動部1
4が後方に移動して、この駆動部14と走行雪面Sとの
摩擦力により上記スノーモービル1が前方に向って走行
駆動させられる。この走行時に、上記ハンドル27の操
作により、操向スキー24を左右いずれかに回動させて
操向させれば、スノーモービル1を所望の方向へ操向さ
せることができることとなる。
【0033】上記構成によれば、ガイドレール17に対
するトラックベルト9の摺動部32の前方に上記車体2
の前進に伴って上記走行雪面Sから雪33を掻き上げる
雪掻き上げ手段34,35が設けられており、このた
め、スノーモービル1の走行駆動時に、走行雪面Sが氷
結するなどして、この走行雪面Sに軟らかい雪が十分に
は存在していなくても、上記スノーモービル1の走行駆
動の車体2の前進に伴って、上記雪掻き上げ手段34,
35により、走行雪面Sから雪33が掻き上げられ、か
つ、跳ね上げられてこの雪33の一部が上記雪掻き上げ
手段34,35の後方に位置する上記摺動部32に供給
されることとなる。
【0034】よって、上記摺動部32に所定の雪潤滑が
確保されることから、上記摺動部32での焼付けの発生
が防止されて、円滑な走行駆動が得られることとなる。
【0035】しかも、上記したように、雪掻き上げ手段
34,35は、車体2の前進に伴って走行雪面Sから雪
33を掻き上げられるため、走行速度が大きくなるに従
って、掻き上げられる雪33の量も増えることとなる。
【0036】よって、高速走行駆動により、上記摺動部
32での摺動速度が速くなっても、これに伴いより多く
の雪33が供給されることから、上記摺動部32での焼
付けの発生がより確実に防止される。
【0037】また、上記車体2の前部に操向スキー24
が左右に回動自在となるよう支承させられたスノーモー
ビル1において、上記他の雪掻き上げ手段35は上記車
体2に支持させられており、このため、上記雪掻き上げ
手段34を上記操向スキー24に支持させた場合に比べ
て、上記スノーモービル1の操向時でも、上記摺動部3
2に対する雪掻き上げ手段35の相対位置の変動は小さ
く抑えられることから、上記雪掻き上げ手段35により
掻き上げられた雪33は上記摺動部32に向ってより確
実に供給されることとなる。
【0038】よって、上記摺動部32に所定の雪潤滑が
より効果的に確保されることから、上記摺動部32での
焼付けの発生がより確実に防止される。
【0039】また、上記雪掻き上げ手段35が、上下方
向に長く延びる揺動アーム41を備え、この揺動アーム
41の下部が前後に揺動自在となるよう上記揺動アーム
41の上端部が上記車体2に枢支され、上記揺動アーム
41の下部が所定以上に前方に揺動することを阻止する
ストッパ44が設けられると共に、上記揺動アーム41
の下部を前方に向って揺動させるよう付勢するばね45
が設けられている。
【0040】このため、スノーモービル1の走行駆動時
で、その車体2の前進に伴って雪掻き上げ手段35の揺
動アーム41が雪面から雪33を掻き上げている場合に
おいて、上記揺動アーム41の下部が走行雪面S内の土
や小石など、前方に位置する何らかの固形物体に衝突し
て後方に向う衝撃力を受けた時には、上記揺動アーム4
1の下部は上記ばね45の付勢力に抗しながら後方に揺
動し、もって、上記揺動アーム41に大きな衝撃力が与
えられることが防止される。
【0041】よって、上記スノーモービル1の走行駆動
時に、上記揺動アーム41がその前方に位置する何らか
の物体に衝突したとしても、上記揺動アーム41、およ
びこの揺動アーム41を介して車体2に大きい衝撃力が
与えられることが防止され、このため、スノーモービル
1の破損が防止されて、寿命上有益である。
【0042】なお、以上は図示の例によるが、雪掻き上
げ手段34,35は、これらのうちのいずれか一方のみ
を設けてもよい。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、次の効果が生じる。
【0044】請求項1の発明は、車体に対しそれぞれ車
幅方向に延びる軸心回りに回転自在となるよう前、後回
転輪を支承させ、これら両回転輪にトラックベルトを巻
き掛け、上記両回転輪の間における上記トラックベルト
の下部をその下面が走行雪面に接して後方に向い移動可
能な駆動部とする一方、上部をこの駆動部の後方への移
動に伴って前方に向い移動する戻り部とし、上記車体に
支持されて上記トラックベルトの駆動部の内面に圧接す
るガイドレールを設け、このガイドレールに対し上記駆
動部を後方に向って摺動可能とさせたスノーモービルに
おいて、
【0045】上記ガイドレールに対する上記トラックベ
ルトの摺動部の前方に上記車体の前進に伴って上記走行
雪面から雪を掻き上げる雪掻き上げ手段を設けてある。
【0046】このため、スノーモービルの走行駆動時
に、走行雪面が氷結するなどして、この走行雪面に軟ら
かい雪が十分には存在していなくても、上記スノーモー
ビルの走行駆動の車体の前進に伴って、上記雪掻き上げ
手段により、走行雪面から雪が掻き上げられ、この雪の
一部が上記雪掻き上げ手段の後方に位置する上記摺動部
に供給されることとなる。
【0047】よって、上記摺動部に所定の雪潤滑が確保
されることから、上記摺動部での焼付けの発生が防止さ
れて、円滑な走行駆動が得られることとなる。
【0048】しかも、上記したように、雪掻き上げ手段
は、車体の前進に伴って走行雪面から雪を掻き上げられ
るため、走行速度が大きくなるに従って、掻き上げられ
る雪の量も増えることとなる。
【0049】よって、高速走行駆動により、上記摺動部
での摺動速度が速くなっても、これに伴いより多くの雪
が供給されることから、上記摺動部での焼付けの発生が
より確実に防止される。
【0050】請求項2の発明は、上記車体の前部に操向
スキーを左右に回動自在となるよう支承させたスノーモ
ービルにおいて、
【0051】上記雪掻き上げ手段を上記車体に支持させ
てある。
【0052】このため、上記雪掻き上げ手段を上記操向
スキーに支持させた場合に比べて、上記スノーモービル
の操向時でも、上記摺動部に対する雪掻き上げ手段の相
対位置の変動は小さく抑えられることから、上記雪掻き
上げ手段により掻き上げられた雪は上記摺動部に向って
より確実に供給されることとなる。
【0053】よって、上記摺動部に所定の雪潤滑がより
効果的に確保されることから、上記摺動部での焼付けの
発生がより確実に防止される。
【0054】請求項3の発明は、上記雪掻き上げ手段
が、上下方向に長く延びる揺動アームを備え、この揺動
アームの下部が前後に揺動自在となるよう上記揺動アー
ムの上端部を上記車体に枢支させ、上記揺動アームの下
部が所定以上に前方に揺動することを阻止するストッパ
を設けると共に、上記揺動アームの下部を前方に向って
揺動させるよう付勢するばねを設けてある。
【0055】このため、スノーモービルの走行駆動時
で、その車体の前進に伴って雪掻き上げ手段の揺動アー
ムが雪面から雪を掻き上げている場合において、上記揺
動アームの下部が走行雪面内の土や小石など、前方に位
置する何らかの固形物体に衝突して後方に向う衝撃力を
受けた時には、上記揺動アームの下部は上記ばねの付勢
力に抗しながら後方に揺動し、もって、上記揺動アーム
に大きな衝撃力が与えられることが防止される。
【0056】よって、上記スノーモービルの走行駆動時
に、上記揺動アームがその前方に位置する何らかの物体
に衝突したとしても、上記揺動アーム、およびこの揺動
アームを介して車体に大きい衝撃力が与えられることが
防止され、このため、スノーモービルの破損が防止され
て、寿命上有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】スノーモービルの全体側面部分破断図である。
【図2】スノーモービルの全体平面部分破断図である。
【図3】スノーモービルの全体正面部分破断図である。
【図4】図1の部分拡大作用説明図である。
【符号の説明】
1 スノーモービル 2 車体 3 駆動手段 5,6 軸心 7,8 回転輪 9 トラックベルト 14 駆動部 15 戻り部 17 ガイドレール 18 懸架手段 23 操向装置 24 操向スキー 32 摺動部 33 雪 34,35 雪掻き上げ手段 41 揺動アーム 44,46 ストッパ 45 ばね S 走行雪面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に対しそれぞれ車幅方向に延びる軸
    心回りに回転自在となるよう前、後回転輪を支承させ、
    これら両回転輪にトラックベルトを巻き掛け、上記両回
    転輪の間における上記トラックベルトの下部をその下面
    が走行雪面に接して後方に向い移動可能な駆動部とする
    一方、上部をこの駆動部の後方への移動に伴って前方に
    向い移動する戻り部とし、上記車体に支持されて上記ト
    ラックベルトの駆動部の内面に圧接するガイドレールを
    設け、このガイドレールに対し上記駆動部を後方に向っ
    て摺動可能とさせたスノーモービルにおいて、 上記ガイドレールに対する上記トラックベルトの摺動部
    の前方に上記車体の前進に伴って上記走行雪面から雪を
    掻き上げる雪掻き上げ手段を設けたスノーモービルの雪
    潤滑装置。
  2. 【請求項2】 上記車体の前部に操向スキーを左右に回
    動自在となるよう支承させたスノーモービルにおいて、 上記雪掻き上げ手段を上記車体に支持させた請求項1に
    記載のスノーモービルの雪潤滑装置。
  3. 【請求項3】 上記雪掻き上げ手段が、上下方向に長く
    延びる揺動アームを備え、この揺動アームの下部が前後
    に揺動自在となるよう上記揺動アームの上端部を上記車
    体に枢支させ、上記揺動アームの下部が所定以上に前方
    に揺動することを阻止するストッパを設けると共に、上
    記揺動アームの下部を前方に向って揺動させるよう付勢
    するばねを設けた請求項1、もしくは2に記載のスノー
    モービルの雪潤滑装置。
JP10214672A 1998-07-29 1998-07-29 スノーモービルの雪潤滑装置 Pending JP2000043781A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10214672A JP2000043781A (ja) 1998-07-29 1998-07-29 スノーモービルの雪潤滑装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10214672A JP2000043781A (ja) 1998-07-29 1998-07-29 スノーモービルの雪潤滑装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000043781A true JP2000043781A (ja) 2000-02-15

Family

ID=16659672

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10214672A Pending JP2000043781A (ja) 1998-07-29 1998-07-29 スノーモービルの雪潤滑装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000043781A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6510913B1 (en) * 2000-02-10 2003-01-28 Bombardier Inc. Long track mountain snowmobile and a track therefor
US6609771B2 (en) 2000-02-10 2003-08-26 Bombardier Inc. Long track mountain snowmobile and a track therefor
US7527116B2 (en) 2005-02-02 2009-05-05 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Snow lubrication device for snowmobile
CN107685761A (zh) * 2017-09-26 2018-02-13 宁波川浪实业有限公司 一种安全的摩托式滑雪车
US20180134343A1 (en) * 2016-11-14 2018-05-17 Arctic Cat Inc. Actuated Scratchers for a Tracked Vehicle
CN114954616A (zh) * 2022-01-28 2022-08-30 航天材料及工艺研究所 一种复合材料雪车壳体及其连接装配方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6510913B1 (en) * 2000-02-10 2003-01-28 Bombardier Inc. Long track mountain snowmobile and a track therefor
US6609771B2 (en) 2000-02-10 2003-08-26 Bombardier Inc. Long track mountain snowmobile and a track therefor
US6772852B2 (en) 2000-02-10 2004-08-10 Bombardier Recreational Products Inc. Long track mountain snowmobile and a track therefor
US7527116B2 (en) 2005-02-02 2009-05-05 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Snow lubrication device for snowmobile
US20180134343A1 (en) * 2016-11-14 2018-05-17 Arctic Cat Inc. Actuated Scratchers for a Tracked Vehicle
US10549817B2 (en) * 2016-11-14 2020-02-04 Arctic Cat Inc. Actuated scratchers for a tracked vehicle
US10800492B2 (en) 2016-11-14 2020-10-13 Arctic Cat Inc. Actuated scratchers for a tracked vehicle
US11661147B2 (en) 2016-11-14 2023-05-30 Arctic Cat Inc. Actuated scratchers for a tracked vehicle
CN107685761A (zh) * 2017-09-26 2018-02-13 宁波川浪实业有限公司 一种安全的摩托式滑雪车
CN107685761B (zh) * 2017-09-26 2024-01-26 宁波川浪实业有限公司 一种安全的摩托式滑雪车
CN114954616A (zh) * 2022-01-28 2022-08-30 航天材料及工艺研究所 一种复合材料雪车壳体及其连接装配方法
CN114954616B (zh) * 2022-01-28 2023-09-29 航天材料及工艺研究所 一种复合材料雪车壳体及其连接装配方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0440240B2 (ja)
JP3609194B2 (ja) 雪上車両
US7753155B2 (en) Front drive system for a snowmobile
US3773126A (en) Snowmobile suspension system
JP3231920B2 (ja) 雪上車の駆動装置
RU2595999C2 (ru) Подвеска снегохода
US4077639A (en) Snowmobile ski keel
CA2867822C (en) Track system
JPH01502253A (ja) 軌道が回動するタイプの軌道積載式車両に使用される方法
US4036320A (en) Lubrication device for snowmobile sliderail
FR2496564A1 (fr) Suspension de roue independante pour vehicules automobiles
JP2000043781A (ja) スノーモービルの雪潤滑装置
US3446303A (en) Endless track vehicle
US3637035A (en) Snowmobile
US3828872A (en) Vehicle for use on snow,ice or the like
CA2853786C (en) Ice scratcher for a snowmobile
CN219096947U (zh) 一种船体附着物清洁机器人
JP2003154988A (ja) スノーモビルのスキー部構造
US7380628B2 (en) Snowmobile track scraper
CA2260319A1 (fr) Vehicule pour circuler sur une surface enneigee
EP1375335A2 (en) Snowmobile comprising a steering system
RU2824935C1 (ru) Мотобуксировщик
JPS61226379A (ja) 不整地走行車両
JP2000043735A (ja) スノーモービルの操向装置
JP2507010Y2 (ja) 小型雪上車の導雪装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050510

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070801

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071121