JP2000043666A - エアバッグ装置 - Google Patents

エアバッグ装置

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JP2000043666A
JP2000043666A JP10210907A JP21090798A JP2000043666A JP 2000043666 A JP2000043666 A JP 2000043666A JP 10210907 A JP10210907 A JP 10210907A JP 21090798 A JP21090798 A JP 21090798A JP 2000043666 A JP2000043666 A JP 2000043666A
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airbag
fastening
gas
cloth
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JP10210907A
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Inventor
Kazuhiro Kaneko
和弘 金子
Toshiyuki Sugiyama
俊幸 杉山
Takeshi Watanabe
毅 渡辺
Kazuyoshi Nishijima
和由 西嶋
Tetsuji Endo
哲司 遠藤
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Nihon Plast Co Ltd
Original Assignee
Nihon Plast Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアバッグの展開特性を向上する。エアバッ
グ装置の組立を容易にする。 【解決手段】 第1の基布51、第2の基布52、および第
3の基布53を重ね、第1の分室55と第2の分室56とを備
えた袋状のエアバッグ12を構成する。インフレータ13か
ら噴射したガスは、第1の分室55を偏平に膨らませた
後、乗員側に位置する第2の分室56に外周部から流入す
る。第2の基布52の中央部に、2か所に止着用孔部74,
74を形成した止着部71を設ける。リテーナ14に、それぞ
れ係合受部38を設けた一対のブラケット36を設ける。ブ
リッジ片15を止着用孔部74,74に挿通し、止着部71を係
止する。ブリッジ片15の両端の係合部42,42をそれぞれ
係合受部38に係合して保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスの流入により
膨出するエアバッグを備えたエアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、車両である自動車のステ
アリングホイールに備えられ、ガスの流入により袋状の
エアバッグを膨出させ、乗員に加わる衝突の衝撃を緩和
する運転席用のエアバッグ装置が用いられている。そし
て、このエアバッグ装置に用いられるエアバッグは、例
えば2枚の円形の基布の外周同士を縫い合わせ、偏平な
袋状に形成されている。また、このエアバッグは、車体
側の基布にガス導入用開口部を形成し、このガス導入用
開口部からガスが流入されるとともに、このガス導入用
開口部の周囲がステアリングホイール本体に固定され、
小さく折り畳まれて収納されている。そして、インフレ
ータの作動時には、このインフレータから噴射されたガ
スの圧力により乗員側へ膨出し、前方に投げ出された乗
員を受け止めて拘束し、衝撃を緩和するようになってい
る。
【0003】そして、このようなエアバッグは、膨出方
向の高さを規制し、すなわち、偏平に広く展開すること
が求められている。
【0004】この点、例えば、乗員側の基布と車体側の
基布とをいわゆるテザーベルトで連結する構成や、実公
昭61−11084公報に示されるように、エアバッグ
の内側を中間基布で区画し、この中間基布を紐状の伸張
制限部材で車体側の基布に縫い付けた構成が知られてい
る。しかしながら、これらテザーベルトや伸張制限部材
を用いる構成では、袋状のエアバッグの内側同士を縫い
合わせる煩雑な作業が必要になる。
【0005】また、例えば、ヨーロッパ特許第EP07
75614A2号明細書に示されるように、乗員側の基
布と車体側の基布とをガスの連通口を設けた布で連結
し、エアバッグを複数の分室に区画した構成が知られて
いる。そして、この構成では、インフレータから噴射さ
れたガスは、まず中央に位置する主室を膨張させ、連通
口を介して副室を膨張させるようになっている。しかし
ながら、この構成においても、エアバッグの内側同士を
縫い合わせる煩雑な作業が必要になるとの問題を有して
いる。
【0006】そして、エアバッグの膨出方向への高さを
規制するために、例えば、主室の容量を小さくし副室の
容量を大きくするなどの構成が考えられるが、ガスはエ
アバッグの乗員に面する中央部から周縁部に向かって流
れ、エアバッグの乗員に面する中央部が最初に展開し、
続いて周縁部の展開が起こるため、上記の構成で中央部
の膨出方向への高さを規制しようとすると、エアバッグ
の展開時間が増加する傾向があり、また、エアバッグの
展開時間を短縮するため、インフレータの出力を高める
と、各部の機械的強度の向上や、基布などの耐熱性の向
上あるいは熱を回避する構造の採用など、種々の工夫を
要し、装置全体の製造コストが上昇する問題を有してい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】さらに、今日において
は、エアバッグの展開特性を向上するとともに、製造コ
ストの低減が求められている。
【0008】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、展開特性を向上できるとともに製造コストを低減
できるエアバッグ装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のエアバッ
グ装置は、保持部を設けた支持部材と、この支持部材に
支持される被支持部、ガスを導入するガス導入用開口
部、およびこのガス導入用開口部の被保護物側に対向す
る位置に設けられた止着部を備え、ガスが流入し膨出す
る袋状のエアバッグと、前記保持部と止着部とを連結す
る取付手段とを備え、前記止着部は、前記ガス導入用開
口部側に開口しかつ互いに連通する一対の止着用孔部を
設け、前記取付手段は、前記一方の止着用孔部から挿入
され他方の止着用孔部から導出されて止着部を係止する
とともに保持部に保持されるものである。
【0010】そして、この構成では、ガス導入用開口部
からガスを導入することにより、袋状のエアバッグが被
保護物に対向して膨出し、被保護物を保護する。エアバ
ッグは、被保護物に対向する部分に設けた止着部が取付
手段により保持されるので、被保護物に向かって突出す
る距離が制限され、例えば、エアバッグに極めて近接し
た被保護物に対する圧力の緩和も可能になる。取付手段
は、ガス導入用開口部を介し、一方の止着用孔部から挿
入し他方の止着用孔部から導出して止着部を係止するの
で、工具などを用いる必要もなく、製造作業が容易にな
り、製造コストが低減される。
【0011】請求項2記載のエアバッグ装置は、請求項
1記載のエアバッグ装置において、保持部は、互いに離
間した一対の係合受部を備え、取付手段は、各係合受部
に係合して保持される係合部を備えたものである。
【0012】そして、この構成では、取付手段は、保持
部に係合して保持されるので、製造作業が容易になると
ともに、複数箇所で係合して保持されるので、安定して
強固に保持される。
【0013】請求項3記載のエアバッグ装置は、請求項
2記載のエアバッグ装置において、係合部と係合受部と
が互いに係合する方向に、取付手段および保持部の少な
くとも一方に対向する係合保持部材を具備したものであ
る。
【0014】そして、この構成では、係合保持部材によ
り、係合部と係合受部との係合が保持され、取付手段の
取付強度が向上する。
【0015】請求項4記載のエアバッグ装置は、保持部
を設けた支持部材と、この支持部材に支持される被支持
部、ガスを導入するガス導入用開口部、およびこのガス
導入用開口部の被保護物側に対向する位置に設けられた
止着部を備え、ガスが流入し膨出する袋状のエアバッグ
と、前記保持部と止着部とを連結する取付手段とを備
え、前記止着部は、エアバッグの前記ガス導入用開口部
側に設けられた止着受部を備え、前記取付手段は、前記
止着受部を係止して保持するとともに、前記保持部に係
止して保持されるものである。
【0016】そして、この構成では、ガス導入用開口部
からガスを導入することにより、袋状のエアバッグが被
保護物に対向して膨出し、被保護物を保護する。エアバ
ッグは、被保護物に対向する部分に設けた止着部が取付
手段により保持されるので、被保護物に向かって突出す
る距離が制限され、例えば、エアバッグに極めて近接し
た被保護物に対する圧力の緩和も可能になる。取付手段
は、止着受部を係止して保持するとともに、保持部に係
止して保持されるので、縫合により連結する構成に比
べ、製造作業が容易になり、製造コストが低減される。
【0017】請求項5記載のエアバッグ装置は、請求項
4記載のエアバッグ装置において、止着部は、袋体を構
成する基布の内面に縫合され止着受部を設けた取付布を
備えたものである。
【0018】そして、この構成では、止着受部を取付布
に設けることにより、構成が簡略化され、製造コストが
低減される。
【0019】請求項6記載のエアバッグ装置は、請求項
4記載のエアバッグ装置において、止着部は、袋体を構
成する基布の内面に縫合された取付布と、この取付布に
保持され止着受部を設けた止着体とを備えたものであ
る。
【0020】そして、この構成では、止着受部を取付布
に保持された止着体に設けることにより、基布のみで止
着受部を形成する構成に比べて強度が容易に向上する。
【0021】請求項7記載のエアバッグ装置は、複数の
部材を組み合わせて構成された支持部材と、この支持部
材に支持される被支持部、ガスを導入するガス導入用開
口部、およびこのガス導入用開口部の被保護物側に対向
する位置に設けられた止着部を備え、ガスが流入し膨出
する袋状のエアバッグと、前記支持部材を構成する部材
の少なくとも一個に一体的に設けられ、前記止着部を係
止する取付手段とを具備したものである。
【0022】そして、この構成では、ガス導入用開口部
からガスを導入することにより、袋状のエアバッグが被
保護物に対向して膨出し、被保護物を保護する。エアバ
ッグは、被保護物に対向する部分に設けた止着部が取付
手段により保持されるので、被保護物に向かって突出す
る距離が制限され、例えば、エアバッグに極めて近接し
た被保護物に対する圧力の緩和も可能になる。取付手段
は、支持部材を構成する部材の少なくとも一個に一体的
に設けたので、別体の取付手段を用いる構成に比べ、構
造が簡略化され、製造コストが低減される。
【0023】請求項8記載のエアバッグ装置は、複数の
部材を組み合わせて構成された支持部材と、この支持部
材に支持される被支持部、ガスを導入するガス導入用開
口部、およびこのガス導入用開口部の被保護物側に対向
する位置に設けられた止着部を備え、ガスが流入し膨出
する袋状のエアバッグと、前記支持部材を構成する部材
と共締めして固定され、前記止着部を係止する取付手段
とを具備したものである。
【0024】そして、この構成では、ガス導入用開口部
からガスを導入することにより、袋状のエアバッグが被
保護物に対向して膨出し、被保護物を保護する。エアバ
ッグは、被保護物に対向する部分に設けた止着部が取付
手段により保持されるので、被保護物に向かって突出す
る距離が制限され、例えば、エアバッグに極めて近接し
た被保護物に対する圧力の緩和も可能になる。取付手段
は、支持部材を構成する部材と共締めして固定されるの
で、簡略な構成で強固に固定され、製造コストが低減さ
れる。
【0025】請求項9記載のエアバッグ装置は、請求項
8記載のエアバッグ装置において、支持部材は、互いに
組み合わされた状態で取付手段に対向し止着部の取付手
段からの外れを防止する外れ防止部を備えたものであ
る。
【0026】そして、この構成では、簡略な構成で、止
着部と取付手段とが確実に連結される。
【0027】請求項10記載のエアバッグ装置は、保持
部を設けた支持部材と、この支持部材に支持される被支
持部、ガスを導入するガス導入用開口部、およびこのガ
ス導入用開口部の被保護物側に対向する位置に一部が縫
合された止着布を備え、ガスが流入し膨出する袋状のエ
アバッグと、前記保持部に固定されるとともに前記止着
布を前記保持部との間に挟持して保持する止着布保持体
とを具備したものである。
【0028】そして、この構成では、ガス導入用開口部
からガスを導入することにより、袋状のエアバッグが被
保護物に対向して膨出し、被保護物を保護する。エアバ
ッグは、被保護物に対向する部分に縫合した止着布が保
持部に保持されるので、被保護物に向かって突出する距
離が制限され、例えば、エアバッグに極めて近接した被
保護物に対する圧力の緩和も可能になる。止着布は、保
持部と、この保持部に固定される止着布保持体との間に
挟持して保持されるので、縫合する構成に比べて簡略な
構成で強固に固定され、製造コストが低減される。
【0029】請求項11記載のエアバッグ装置は、請求
項1ないし10いずれか記載のエアバッグ装置におい
て、エアバッグは、支持部材に支持されガス導入用開口
部を設けた第1の基布と、この第1の基布の被保護物側
に位置して袋体を構成する第2の基布と、この第2の基
布のさらに被保護物側に位置し隣接する基布とともにガ
スが流入し膨張する分室を層状に構成する少なくとも1
枚の基布と、前記各分室と隣接する他の分室とを連通す
る連通孔と、最も被保護物側に位置する分室から外部に
連通するガス排出口とを備えたものである。
【0030】そして、この構成では、ガス導入部からガ
スが導入されると、このガスは、まず、第1の基布と第
2の基布とにより構成される被保護物から離間して位置
する分室に供給されてこの分室を偏平に膨出させ、続い
て、ガス連通部を介して、被保護物側に位置する分室に
供給されてこれらの分室を偏平に膨出させる。このよう
にして、エアバッグが、被保護物に向かって突出する距
離および圧力が容易に制御され、エアバッグに極めて近
接した被保護物に対する圧力の緩和が可能になる。ま
た、エアバッグを膨出させたガスを外部に排出するガス
排出部は、ガス導入部が設けられた分室よりも被保護物
側に位置する分室に設けられるので、各分室を所定の形
状まで膨出させることが可能になるとともに、膨出した
形状を所定の時間維持することが可能になる。さらに、
複数の分室を設けたエアバッグでは、袋の反転作業が困
難になり、例えばテザーベルトの縫い合わせ作業が煩雑
になるが、各請求項の構成により、製造作業が容易にな
り、製造コストが低減される。また、取付手段あるいは
止着布を設けた位置を覆うようにして、被保護物側に位
置する分室を膨出させることにより、取付手段あるいは
止着布を設けた位置においても、衝撃吸収特性が容易に
向上する。
【0031】請求項12記載のエアバッグ装置は、請求
項1ないし10いずれか記載のエアバッグ装置におい
て、エアバッグは、被保護物に対向し保持部に保持され
展開時に支持部材側に凹陥する凹陥部と、この凹陥部の
被保護物側を覆う補助布とを備えたものである。
【0032】そして、この構成では、支持部材側に凹陥
する凹陥部を設けることにより、被保護物に向かって突
出する距離が制御され、エアバッグに極めて近接した被
保護物に対する圧力の緩和が可能になる。また、凹陥部
の被保護物側を覆う補助布により、エアバッグの展開形
状が容易に制御されるとともに、補助布はエアバッグの
張力により展開して被保護物に対向し、衝撃吸収特性が
容易に向上する。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明のエアバッグ装置の
一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0034】図1および図2において、1はエアバッグ
装置で、このエアバッグ装置1は、図示しない車両であ
る自動車のステアリングホイールのステアリングホイー
ル本体のボス部に装着され、被保護物である運転席の乗
員を衝突の衝撃から保護するようになっている。なお、
ステアリングホイール本体は、通常、傾斜したステアリ
ングシャフトに取り付けられ、傾斜した状態で用いられ
るものであるが、以下、エアバッグ装置が取り付けられ
た側を乗員側、上側、あるいは表側とし、乗員側の反対
側を車体側、下側、あるいは裏側として説明する。
【0035】そして、エアバッグ装置1は、支持部材を
構成するベースプレート11と、このベースプレートに取
り付けられるエアバッグ12、支持部材を構成する係合保
持部材としてのインフレータ13、支持部材を構成するリ
テーナ14、図示しないカバー体、および取付手段として
の取付片であるブリッジ片15となどから構成されてい
る。
【0036】そして、ベースプレート11は、金属板をプ
レス成形などして形成され、平面略矩形状をなす基板部
21と、この基板部21の外周部から下方に折曲された周板
部22とが一体に形成されている。そして、基板部21に
は、略中央部に位置して、円孔状のインフレータ取付孔
23が形成されているとともに、このインフレータ取付孔
23の周囲に位置して、図示しない複数か所、本実施の形
態では4か所にボルト取付孔が形成されている。また、
周板部22には、両側に位置して取付部22a が形成され、
この取付部22a が、ステアリングホイール本体の芯金な
どに取り付けられている。さらに、周板部22には、カバ
ー体に係合するカバー体係合部22b が形成されている。
【0037】また、インフレータ13は、外れ防止部を構
成する略円柱状をなす本体部25を備え、この本体部25の
外周部からフランジ部26が突設されているとともに、こ
のフランジ部26の上側に位置して、ガスを噴射するガス
噴射口27が複数放射状に配置されている。また、フラン
ジ部26には、ベースプレート11のボルト取付孔に連通す
る図示しないボルト取付孔が形成されている。
【0038】また、リテーナ14は、図1ないし図4に示
すように、略矩形板状をなすリテーナ本体31を備え、こ
のリテーナ本体31の中央部に、インフレータ13の本体部
25が挿通する円孔状のインフレータ用通孔32が形成され
ている。そして、このリテーナ本体31の内周部すなわち
インフレータ用通孔32の外周部とリテーナ本体31の外周
部とからは、それぞれ上側に向かってリブ部33,34が突
設されている。また、リテーナ本体31には、各ボルト取
付孔に挿入される取付ボルト(スタッドボルト)35が下
方に向かって固着されている。さらに、このリテーナ本
体31に一体に、内側のリブ部33に沿って上側に略矩形板
状に突設された、一対の保持部としてのブラケット36,
36が、前後に対向して形成されている。そして、各ブラ
ケット36には、リテーナ本体31から上端部近傍にかけて
開口部37が形成され、上端部に、棒状の係合受部38が形
成されている。
【0039】そして、ブリッジ片15は、図1ないし図4
に示すように、例えば、弾性変形可能な金属を折曲し、
あるいは、合成樹脂を用いて所定の形状に一体形成され
ている。また、ブリッジ片15には、細長な板状をなす本
体部41と、この本体部41の両端に位置する鉤状の係合部
42,42とが形成されている。そして、本体部41の中間部
は、若干下方に下がって形成されている。また、各係合
部42は、上側を開口した断面略コの字状に形成されてい
る。
【0040】また、カバー体は、合成樹脂により一体に
形成され、ステアリングホイール本体のボス部およびリ
ム部の一部を覆う曲面状の被覆部と、この被覆部の下面
から下方に突設された角筒状の取付壁部とを備えてい
る。そして、これら被覆部の下側と取付壁部の内側とに
囲まれた部分がエアバッグ12の収納空間になっていると
ともに、この収納空間に面して、被覆部の下面に平面略
H字状などをなして脆弱なテアラインが形成されてい
る。また、取付壁部は、ベースプレート11の周板部22の
外周部に嵌合し、複数のリベットを用いるなどして固着
される。
【0041】また、エアバッグ12は、図1、図2、図
5、図6、および図7に示すように、第1の基布(裏パ
ネル、ベース基布)51と、この第1の基布51の上側に配
置される第2の基布(中央パネル、中間基布)52と、第
2の基布52のさらに上側に配置される第3の基布(表パ
ネル、トップ基布)53とを備えている。そして、これら
基布51,52,53は、それぞれナイロン製の織布で円形状
をなし、外周の縁部を外周縫製部54に沿って一体的に縫
い合わされ、第1の基布51と第3の基布53とにより、偏
平な袋状の外殻が形成されているとともに、第2の基布
52により、外殻の内側が、第1の分室55と、この第1の
分室55の上側に位置する第2の分室56とに区画されてい
る。
【0042】そして、下側に位置する第1の基布51に
は、中央部に位置して、ガス導入用開口部としてのイン
フレータ開口部であるガス導入口58が開口形成されてい
るとともに、このガス導入口58の周囲には、バッグ固定
用孔であるボルト取付孔59が形成された被支持部60が形
成されている。また、このガス導入口58の一側に位置し
て、それぞれ円孔状をなすガス排出口(ベントホール)
としての第1のガス排出口61と第2のガス排出口62とが
形成されている。さらに、第1の基布51には、ガス導入
口58およびボルト取付孔59の近傍を補強する補強布63が
上下から縫い付けられている。
【0043】また、第2の基布52には、外周の縁部の近
傍に位置して、ガス連通部である連通口64が複数形成さ
れている。そして、これら連通口64は、略円孔状をな
し、ほぼ等間隔でいわば放射状に配置されている。さら
に、第2の基布52には、第1のガス排出口61に位置合せ
され、排出用連通口65が形成されている。そして、この
排出用連通口65の外周部は縫合線66に沿ってほぼ気密に
縫合され、第1のガス排出口61は、第1の分室55の上側
に位置する第2の分室56にのみ連通するようになってい
る。なお、第1の分室55に連通する第2のガス排出口62
は、第1のガス排出口61より外側に位置し、かつ、径寸
法が小さく形成されている。また、第2の基布52は、縫
合線66と同様の円環状の複数の縫合線67により第1の基
布51に縫い合わされている。本実施の形態では、縫合線
67は、縫合線66とともにほぼ等間隔でいわば放射状に配
置されている。
【0044】さらに、第2の基布52の中央部には、止着
部71が設けられている。そして、この止着部71は、第2
の基布52の上面に縫い付けられた円形状の布製の補強用
のパッチ72を備え、これら第2の基布52およびパッチ72
を貫通して、両側方向に延びるスリットである前後一対
の止着用孔部74,74が形成されている。
【0045】そして、このエアバッグ装置1の組立ての
際は、まず、3枚の基布51,52,53を重ねて縫い合わせ
たエアバッグ12を形成する。次いで、ガス導入口58から
エアバッグ12内にリテーナ14を挿入し、このエアバッグ
12を花弁状などに折り畳む。そして、この折り畳んだエ
アバッグ12を、カバー体の内側に挿入する。さらに、第
1の基布51の下側にベースプレート11を配置し、このベ
ースプレート11とリテーナ14との間にエアバッグ12のガ
ス導入口58の周囲を挟持するとともに、リベットなどを
用いてベースプレート11にカバー体を固着する。
【0046】この状態で、インフレータ取付孔23に位置
合わせされたガス導入口58を介した作業で、止着部71す
なわち第2の基布52の中央部をブリッジ片15を介してリ
テーナ14に支持させる。すなわち、例えば、ガス導入口
58から、第2の基布52の中央部を少量ベースプレート11
の下側に引き出し、止着部71の一方の止着用孔部74にブ
リッジ片15を挿入し、パッチ72の上側すなわち第2の分
室56側を通し、さらに、他方の止着用孔部74から下側に
挿通させる。そして、このブリッジ片15の両端の係合部
42をリテーナ14の各ブラケット36の係合受部38に係合す
る。
【0047】なお、止着部71にブリッジ片15を取り付
け、ブリッジ片15をリテーナ14に係合した後に、エアバ
ッグ12を折り畳むこともできる。
【0048】次いで、ベースプレート11の下側から、イ
ンフレータ13の本体部25をインフレータ取付孔23すなわ
ちガス導入口58に挿入するとともに、インフレータ13の
フランジ部26をベースプレート11の基板部21に沿わせ、
さらに、エアバッグ12、ベースプレート11、およびイン
フレータ13のフランジ部26に設けたボルト取付孔59を挿
通したリテーナ14の取付ボルト35に図示しないナットを
螺合して締め付けることにより、ベースプレート11に、
エアバッグ12、インフレータ13、およびリテーナ14が固
定される。
【0049】さらに、この状態で、インフレータ13の本
体部25の上面部が、パッチ72を介してブリッジ片15の本
体部41の下側を押圧し、あるいは僅かな間隔を介して対
向する。このため、ブリッジ片15の下方への移動が制限
され、ブリッジ片15の係合部42がリテーナ14の各ブラケ
ット36の係合受部38から抜け止め保持される。
【0050】そして、このエアバッグ装置1を備えた自
動車に衝突の衝撃が加わると、図示しない制御ユニット
により、インフレータ13が起動され、インフレータ13の
ガス噴射口27からエアバッグ12内に急速にガスが噴射さ
れる。すると、エアバッグ12は、カバー体をテアライン
に沿って破断して膨出し、乗員の前方に所定の形状に膨
出して、前方に投げ出されてくる乗員を受け止めて拘束
し、乗員に加わる衝撃を緩和するようになっている。
【0051】次に、図7を参照して、エアバッグ12が膨
出する際の動作を詳細に説明する。なお、図7では、エ
アバッグ12およびインフレータ13のみが図示されてい
る。
【0052】まず、図7(a)に示すように、インフレ
ータ13から噴射されたガスは、エアバッグ12の第1の分
室55に直接的に放射方向に向かって導入される。そし
て、第2の基布52の中央部は、リテーナ14にブリッジ片
15を介して固定されているため、第1の分室55は、極め
て偏平な形状で外周側に展開していく。そして、この
後、図7(b)に示すように、ガスは、外周部に形成し
た複数の連通口64から、乗員側に位置する第2の分室56
に流入し、この第2の分室56を外周部から膨出させ、図
7(c)に示すように、エアバッグ12全体を所定の形状
に膨出させる。
【0053】そして、乗員がエアバッグ12に衝突した状
態などで、図7(d)に示すように、第2の分室56に連
通した第1のガス排出口61を介してガスが排出され、乗
員の衝撃を吸収する。
【0054】また、図8に示すように、被保護物として
の乗員Aがステアリングホイールに近接した状態でイン
フレータが起動されると、インフレータ13から噴射され
たガスは、エアバッグ12の第1の分室55に直接的に放射
方向に向かって導入され、第1の分室55を偏平に膨張さ
せ、さらに、連通口64から第2の分室56に流入し、この
第2の分室56を幾分か外周部から膨出させる。そして、
乗員Aからの圧力により、連通口64から第2の分室56へ
のガスの流れが阻害されると、インフレータ13から噴射
されたガスは、第1の分室55に設けた第2のガス排出口
62を介して外部に排出される。この場合、第1の分室55
および第2の分室56の総体としての体積の増加速度は鈍
るが、第1の分室55の圧力を外部に逃がすことができる
ため、乗員Aの胸部などに対する作用力を適度な範囲に
保つことができる。
【0055】このように、本実施の形態によれば、自動
車用エアバッグの取付構造に関し、好ましい展開特性の
エアバッグ12を簡易な構造と組立作業とによってエアバ
ッグ装置1に組み付けることができる。
【0056】すなわち、エアバッグ12の内側に第2の基
布52を配置し、この第2の基布52の外周部近傍に連通口
64を形成してガスの流路を明確に設けるとともに、この
第2の基布52の中央部をリテーナ14に固定したため、展
開動作の初期には、まず車体側に位置する第1の分室55
が速やかに外周方向に展開し、続いて、乗員側に位置す
る第2の分室56が外周側から中央側に向かって膨出する
ため、例えば乗員の胸部に最も負荷のかかりやすい中央
部の展開を遅らせ、乗員側への突出寸法および乗員側へ
向かう圧力を抑制できる。そこで、例えば、乗員が、ス
テアリングホイールに胸部が接触するような極端な前傾
姿勢をとった状態でエアバッグ装置1が作動した場合に
も、胸部への圧力を緩和することが可能になる。
【0057】また、インフレータ13から噴射されたガス
は、第1の分室55を膨出させ、続いて、第2の分室56を
膨出させて、第1のガス排出口61から排気されるため、
長時間展開形状を維持し、高い衝撃吸収特性を安定的に
実現できる。また、このように長いガス流路と、第1の
ガス排出口61が第2の基布52より内側に窪んだ状態とな
る構成との相乗効果により、エアバッグ12の外部に排出
される熱を抑制できる。さらに、第1の分室55に直接連
通する第2のガス排出口62を補助的に設けたため、乗員
が、ステアリングホイールに胸部が接触するような極端
な前傾姿勢をとった状態でエアバッグ装置1が作動した
場合にも、胸部への圧力を緩和できる。
【0058】さらに、第2の基布52の中央部をリテーナ
14に固定するブリッジ片15は、止着用孔部74への挿入お
よび係合部42のブラケット36の係合受部38への係合とい
う工具などを用いない簡易な作業で取り付けでき、奥ま
った部分での作業の必要もないため、テザーベルトを縫
い付ける構成などに較べて、製造コストを低減できる。
【0059】また、係合受部38を設けたブラケット36
は、インフレータ13を挟んで一対設けられ、これら係合
受部38に係合する係合部42は、ブリッジ片15の両端部に
設けられているため、ブリッジ片15を安定して支持する
ことができる。さらに、ベースプレート11にインフレー
タ13を固定した状態で、このインフレータ13により、係
合部42が係合受部38からはずれる方向へのブリッジ片15
の移動が規制されるため、係合を強固に確実に保持でき
る。また、インフレータ13は通常エアバッグ装置1に用
いられる部材であるため、部品点数が増加することもな
く、専用の部品を用いる構成に較べて製造コストを低減
できる。さらに、ブリッジ片15は、本体部41の中央部を
下方にすなわちインフレータ13側に下げて形成され、こ
の部分が、インフレータ13の装着時に弾性的に押し上げ
られるようにすることにより、係合を強化し、ブリッジ
片15の取付強度を向上できる。
【0060】なお、上記の実施の形態では、止着部71
は、第2の基布52の上面側に円形状の布であるパッチ72
を縫い付け、これら第2の基布52およびパッチ72を貫通
するスリット状の止着用孔部74を形成して構成したが、
ブリッジ片15を挿入して係止できる形状であれば、種々
の形状を採ることができる。
【0061】例えば、図9に示すように、第2の基布52
の下面すなわちインフレータ13側にパッチ72を縫い付
け、このパッチ72にのみスリット状の止着用孔部74を形
成することができる。
【0062】また、図10に示すように、第2の基布52
の下面すなわちインフレータ13側にパッチ72を縫い付け
る縫合線77,77を前後に対をなして形成し、これら縫合
線77,77の両端側を止着用孔部74,74として、ブリッジ
片15を挿入する止着部71としてもよい。
【0063】さらに、パッチ72の形状も種々の形状を採
りうるもので、円形状の他に、例えば、図11に示すよ
うに、矩形状に形成してもよい。さらに、第2の基布52
の強度やブリッジ片15の幅寸法などによっては、パッチ
72を省略することもできる。
【0064】また、例えば図12に二点鎖線Bで示すよ
うに、係合受部38を設けたブラケット36をインフレータ
13側すなわちインフレータ取付孔23の中心側に傾斜させ
た状態で形成することもできる。そして、この構成で
は、インフレータ取付孔23にインフレータ13を挿入する
と、インフレータ13の本体部25によりブラケット36が矢
印C方向に押動されて回動し、係合部42と係合受部38と
の係合をより強固にできる。
【0065】また、係合受部を設けたブラケットは、リ
テーナに設ける他、ベースプレートあるいはインフレー
タに一体的に設けることもできる。
【0066】また、上記の実施の形態では、3枚の基布
51,52,53を用いて2層の分室55,56を形成したが、中
間の基布を2枚以上とし、すなわち分室を3個以上の層
状とするとともに、最も乗員側の分室にガス排出口を形
成して、製造コストを上昇させずに展開特性をより細か
く制御できる。また、このように複数の中間の基布を用
いる構成では、全ての中間の基布をリテーナなどの支持
部材に固定するほか、支持部材に隣接する基布のみを固
定することもできる。また、中間基布同士を適宜縫い合
わせることもできる。
【0067】さらに、第3の基布53を用いずに、第1の
基布51と第2の基布52との2枚で袋状のエアバッグを構
成してもよい。そして、この場合には、第2の基布52の
中央部がブリッジ片15で係止されるため、例えば図13
に示すように、エアバッグ12が展開した状態で、このエ
アバッグ12の中央部に凹陥部81が形成されるが、この凹
陥部81を覆うようにして、第2の基布52の表面側に補助
布82を縫い付けなどして取り付けておくこともできる。
そして、この補助布82を用いる構成では、補助布82は第
2の基布52が展開する張力により平面状に展開し、被保
護物に加わる衝撃を緩和して保護できるとともに、エア
バッグ12の展開形状を整えることができる。
【0068】また、上記の各実施の形態では、中間基布
のほぼ中央部をインフレータの中央部に固定する構成を
示したが、中間基布の中央部から外れた位置と、あるい
は、インフレータの中央部から外れた位置とを、互いに
固定することもできる。そして、この構成では、エアバ
ッグの展開形状および展開位置を適宜偏位させ、乗員の
保護を図ることができる。
【0069】次に、エアバッグの例えば中間層である第
2の基布52の中央部を、支持部材側に連結して支持する
種々の構成について図面を参照して説明する。
【0070】例えば、図14および図15に示す実施の
形態では、支持部材としてのベースプレート11には、イ
ンフレータ取付孔23の外周部から上側に向かい、膨出部
101が一体に形成されている。そして、この膨出部101
は、インフレータ13の上側を覆うカップ状に形成され、
外周部には、ガスを挿通させるガス用開口部102 が形成
されているとともに、上面部103 には、保持部104 が形
成されている。そして、この保持部104 は、上面部103
を下方に切り起しなどして形成され、上側が矩形状に開
口するとともに、上面部103 の下側に位置して相対向す
る一対の挿入口105 が形成されている。また、エアバッ
グ12の止着部110 は、平面矩形状の取付布(基布片)11
1 を備え、この基布片111 は、中央部を下方にたるませ
膨出させてガス導入口58の乗員側に対向する止着受部11
2 を形成するとともに、両端部は縫着部114 として第2
の基布52の中央部の下面の被縫着部115 に縫い付けられ
ている。さらに、この実施の形態では、取付手段として
の割片121 を備えており、この割片121 は、弾性変形可
能な板材などから一体に形成され、基端部122 から、割
溝123 を挟んで一対の係止片部124 が延設されるととも
に、各係止片部124の先端部からは、互いに離間する方
向に向かい係止爪部125 が突設されている。そして、こ
の構成では、エアバッグ12の止着部110 の止着受部112
を、ベースプレート11の保持部104 に上側から挿入した
状態で、一方の挿入口105 から割片121 を挿入して先端
の係止爪部125 を他方の挿入口105 に挿入係止して抜け
止めすることにより、エアバッグ12の止着部110 の止着
受部112 が割片121 を介してベースプレート11の保持部
104 に保持される。そして、この構成によれば、上記の
各実施の形態と同様に、止着部110 の止着受部112 は、
袋体を構成する基布の内面に取付布111 を縫合して容易
に形成できるとともに、取付手段である割片121は、止
着受部112 を係止して保持するとともに、保持部104 に
係止して保持されるため、エアバッグの内側を縫合によ
り連結する構成に比べ、製造作業が容易になり、製造コ
ストを低減できる。
【0071】また、図14および図15に示す実施の形
態において、止着部110 は、取付布111 のみで構成する
ほか、取付布111 で別体の止着体を保持し、この止着体
に設けた止着受部に取付手段を係止させることができ
る。また、これら止着体および取付手段は種々の形状を
採ることができ、取付手段は、側方から挿入して止着受
部に係合させるほか、下方から挿入して係合させ、ま
た、下方などから挿入してかしめ、あるいは、下方など
から挿入した後所定角度回動させて係止することもでき
る。また、保持部も、ベースプレートのほか、リテーナ
やインフレータなど、ステアリングホイール本体に固定
的に支持される部材に設けることができる。
【0072】例えば、図16に示すように、取付布131
は、中央に円孔132 を形成して第2の基布52の下面に沿
って縫い付け、これら第2の基布52と取付布131 との間
に保持される基部135 を備えた止着体(ファスナ)136
を用いることができる。そして、この止着体136 には、
円孔132 を介して下方に突出する止着受部137 が形成さ
れている。また、この実施の形態では、ベースプレート
11の保持部138 は、上面部103 に形成された円孔状をな
し、取付手段(ストッパ)139 は、この円孔を挿通した
止着受部137 に係合し、上面部103 の下面に係止するよ
うになっている。そして、この構成では、止着受部を布
のみで構成する構成に比べて、強度を容易に向上するこ
とができるとともに、止着受部に取付手段を係止する作
業を容易にすることができる。なお、この止着体136
は、取付布131 を用いずに、係合などして第2の基布52
に取付けることもできる。
【0073】また、例えば、図17に示すように、リテ
ーナ14に一体に保持部141 を形成することもできる。そ
して、この保持部141 は、リテーナ14のインフレータ用
通孔32を跨いで形成され、中央部に円孔143 が形成され
ている。また、止着部145 の止着体(ベース)146は、
第2の基布52と取付布148 との間に保持される円板状の
基部151 と、この基部151 の中央部に形成された筒状部
152 とを備えている。さらに、取付手段155 は、マンド
レル156 を引くことにより、先端側がかしめられるリベ
ットにより構成されている。そこで、この構成では、止
着体146 の筒状部152 を保持部141 の円孔143 に挿入し
た状態で、下側から筒状部152 に取付手段155 を挿入し
てかしめることにより、止着部145 が保持部141 に保持
される。
【0074】また、エアバッグに設けた止着部は、支持
部材に一体あるいは別体に固定した取付手段に引っ掛け
て保持することもできる。
【0075】例えば、図18に示すように、止着部161
となる第2の基布52の中央部には、下面に略四角枠状の
取付布162 が縫合して取付けられている。そして、この
取付布162 からは、両側一対の支持片163 が下方に垂ら
され、各支持片163 には、スリット状の通孔164 が形成
されている。一方、取付手段は、インフレータ用通孔32
の両側部から立ち上げられ、外方あるいは内方に屈曲さ
れ、さらに下方に屈曲された引掛部166 として、リテー
ナ14に一体に形成されている。そこで、この実施の形態
では、両側の引掛部166 に止着部161 の通孔164 を引っ
掛けることにより、止着部161 がリテーナ14に保持され
る。
【0076】また、この図18に示す実施の形態におい
て、引掛部は、インフレータを跨ぐように形成しても良
く、また、支持部材とは別体として形成しても良く、さ
らに、支持部材もリテーナには限られない。
【0077】例えば、図19に示すように、リテーナ14
に下側から挿入して係合保持される連結保持部170 を設
けた別体の引掛体171 に、一対の引掛部173 を設けるこ
ともできる。なお、この実施の形態では、リテーナ14に
は、連結保持部170 に係合される一対の被連結保持部17
5 が形成されている。また、止着部161 の取付布162
は、平面矩形状をなし、中央部が第2の基布52に縫合さ
れ、両側部が下方に垂らされた支持片163 となってい
る。
【0078】また、例えば、図20に示すように、一対
の引掛部181 は、インフレータ取付孔23を跨いでベース
プレート11一体に形成した架設部182 に一体に形成して
も良く、図示しないが、別体の引掛体をベースプレート
11に取付けることもできる。
【0079】さらに、図19あるいは図20などに示す
ように、引掛部181 あるいは引掛部173 がインフレータ
13の上側に位置する構成では、図21に示すように、イ
ンフレータ13をベースプレート11に組み合わせた状態
で、インフレータ13の本体部25の上面を引掛部181 の先
端部に対向させることにより、専用の部材を用いること
なく、引掛部181 に引っ掛けて保持した止着部161 の取
付布162 を抜け止め保持できる。さらに、インフレータ
13に、引掛部181 の先端部が挿入される凹部を形成する
ことにより、確実に取付布162 を抜け止め保持できる。
【0080】また、エアバッグに縫合された取付布によ
り、支持部材を構成する部材、あるいは、支持部材同士
を固定する固着部材に共締めされる部材を保持すること
ができ、また、支持部材同士を同士を組み立てる際に、
この取付布を保持することもできる。
【0081】例えば、図22に示すように、第2の基布
52の止着部に縫着部190 で縫い付けられる取付布191
を、取付手段としての支持金具193 で保持することがで
きる。そして、この支持金具193 は、金属あるいは合成
樹脂などにて、平板状をなす係止板部194 と、この係止
板部194 の両端部から略L字状に屈曲された取付板部19
5 とが一体に形成され、取付板部195 には、それぞれボ
ルト取付孔196 が形成されている。そして、この支持金
具193 は、取付布191 を止着部に縫い付ける前あるいは
縫い付けた後に、係止板部194 を取付布191 と止着部と
の間に挿入して支持し、取付板部195 は、ボルト取付孔
196 に取付ボルト35を挿通させた状態で、リテーナ14と
ベースプレート11との間に挟持して共締めして固定され
て、止着部を支持部材に保持するようになっている。ま
た、この実施の形態では、リテーナ14とベースプレート
11との間の、取付板部195 が存在しない部分には、ボル
ト取付孔197 を有し支持金具193 の取付板部195 と同じ
板厚のプレート198 が配置され、第1の基布51を平坦面
で挟持するようになっている。そして、この構成では、
取付手段である支持金具193 は、支持部材を構成する部
材に共締めして固定されるため、簡略な構成で強固に固
定でき、製造コストを低減できる。
【0082】また、図22に示す構成において、例え
ば、図23に示すように、リテーナ14の4個の取付ボル
ト35のうちの対角位置の2個を、支持金具193 の取付板
部195のボルト取付孔196 に固着しておくこともでき
る。そして、この構成では、支持金具193 側の取付ボル
ト35を、リテーナ14に設けたボルト取付孔35a に上側か
ら挿入し、他の取付ボルト35とともに共締めすることに
より、支持金具193 を支持部材に強固に固定できる。
【0083】また、このように取付布191 に支持される
取付手段としての支持金具は、分割した状態で、いずれ
かの支持部材に一体に形成することもできる。例えば、
図24に示すように、リテーナ14を、互いに組み合わさ
れる第1リテーナ部材201 と第2リテーナ部材202 とに
分割した状態で形成するとともに、それぞれに第1支持
金具部203 と第2支持金具部204 とを一体に形成する。
そして、これら第1支持金具部203 と第2支持金具部20
4 とを、取付布191 と止着部との間に挿入しながら、第
1リテーナ部材201 と第2リテーナ部材202 とを組み合
わせ、ベースプレート11などの他の支持部材に共締めす
ることにより、第1支持金具部203 と第2支持金具部20
4 との先端部同士が連結されて支持金具が構成され、支
持部材に止着部が保持される。
【0084】さらに、例えば、図25に示すように、第
1支持金具部211 は、リテーナ14に一体に形成し、第2
支持金具部212 は、ベースプレート11に一体に形成する
こともできる。また、この実施の形態では、第1支持金
具部211 と第2支持金具部212 との先端部には、互いに
係合する係合部213 ,214 が形成され、強固に連結でき
る。
【0085】また、エアバッグの止着部に縫い付けたリ
ボン状の基布である止着布を、支持部材に固定して、支
持部材に止着部を保持することもできる。
【0086】例えば、図26に示すように、第2の基布
52の中央部に設けた止着部221 には、リボン状の基布で
ある止着布222 の中央部の縫着部223 を縫い付けてあ
る。また、リテーナ14には、インフレータ用通孔32を跨
いで、架設部225 が形成されているとともに、この架設
部225 には、ねじ孔である固着受部226 が形成されてい
る。また、231 は止着布保持体で、この止着布保持体23
1 は、固着受部226 に固着される固着具としてのビス23
3 により、架設部225 の下面に固着されるようになって
いる。また、止着布保持体231 の上面には、架設部225
の下面に圧接される圧接部235 が突設されている。そこ
で、この構成では、止着布222 の両端の端末部を、架設
部225 を抱え込むように重ねて巻付けた状態で、ビス23
3 にて止着布保持体231 を架設部225 の下面に圧接して
固着することにより、これら架設部225 と止着布保持体
231 との間に止着布222 が挟持して保持され、支持部材
に止着部を保持できる。
【0087】さらに、図27および図28に示すよう
に、固着具としてリベット241 を用いることもでき、さ
らに、このリベット241 を、止着布222 に貫通して係止
することもできる。
【0088】なおまた、エアバッグ12の各基布51,52,
53は、別体に形成したものを互いに縫い合わせて袋状と
するほか、袋状に一体的に形成してもよい。
【0089】また、エアバッグ装置は、ステアリングホ
イール本体に取り付けられる運転者用のほか、インスト
ルメントパネルに設けられる助手席乗員用や、座席の側
部に設けられる側部保護用、あるいは座席の後部に備え
られる後部座席用のエアバッグ装置のエアバッグに適用
でき、さらには、被保護物の衝撃を吸収するエアバッグ
装置のエアバッグに広く適用できる。
【0090】
【発明の効果】請求項1記載のエアバッグ装置によれ
ば、ガス導入用開口部からガスを導入することにより、
袋状のエアバッグが被保護物に対向して膨出し、被保護
物を保護できる。エアバッグは、被保護物に対向する部
分に設けた止着部が取付手段により保持されるため、被
保護物に向かって突出する距離を制限でき、例えば、エ
アバッグに極めて近接した被保護物に対する圧力を緩和
できる。取付手段は、ガス導入用開口部を介し、一方の
止着用孔部から挿入し他方の止着用孔部から導出して止
着部を係止するため、工具などを用いる必要もなく、製
造作業が容易になり、製造コストを低減できる。
【0091】請求項2記載のエアバッグ装置によれば、
請求項1記載の効果に加え、取付手段は、保持部に係合
して保持されるため、製造作業を容易にできるととも
に、複数箇所で係合して保持されるため、安定して強固
に保持できる。
【0092】請求項3記載のエアバッグ装置によれば、
請求項2記載の効果に加え、係合保持部材により、係合
部と係合受部との係合を保持し、取付手段の取付強度を
向上できる。
【0093】請求項4記載のエアバッグ装置によれば、
ガス導入用開口部からガスを導入することにより、袋状
のエアバッグが被保護物に対向して膨出し、被保護物を
保護できる。エアバッグは、被保護物に対向する部分に
設けた止着部が取付手段により保持されるため、被保護
物に向かって突出する距離を制限でき、例えば、エアバ
ッグに極めて近接した被保護物に対する圧力を緩和でき
る。取付手段は、止着受部を係止して保持するととも
に、保持部に係止して保持されるため、縫合により連結
する構成に比べ、製造作業を容易にでき、製造コストを
低減できる。
【0094】請求項5記載のエアバッグ装置によれば、
請求項4記載の効果に加え、止着受部を袋体を構成する
基布の内面に縫合された取付布に設けることにより、構
成を簡略化でき、製造コストを低減できる。
【0095】請求項6記載のエアバッグ装置によれば、
請求項4記載の効果に加え、止着受部を取付布に保持さ
れた止着体に設けたため、基布のみで止着受部を形成す
る構成に比べて、強度を容易に向上できる。
【0096】請求項7記載のエアバッグ装置によれば、
ガス導入用開口部からガスを導入することにより、袋状
のエアバッグが被保護物に対向して膨出し、被保護物を
保護できる。エアバッグは、被保護物に対向する部分に
設けた止着部が取付手段により保持されるため、被保護
物に向かって突出する距離を制限でき、例えば、エアバ
ッグに極めて近接した被保護物に対する圧力を緩和でき
る。取付手段は、支持部材を構成する部材の少なくとも
一個に一体的に設けたため、別体の取付手段を用いる構
成に比べ、構造を簡略化して、製造コストを低減でき
る。
【0097】請求項8記載のエアバッグ装置によれば、
ガス導入用開口部からガスを導入することにより、袋状
のエアバッグが被保護物に対向して膨出し、被保護物を
保護できる。エアバッグは、被保護物に対向する部分に
設けた止着部が取付手段により保持されるため、被保護
物に向かって突出する距離を制限し、例えば、エアバッ
グに極めて近接した被保護物に対する圧力を緩和でき
る。取付手段は、支持部材を構成する部材と共締めして
固定されるので、簡略な構成で強固に固定でき、製造コ
ストを低減できる。
【0098】請求項9記載のエアバッグ装置によれば、
請求項8記載の効果に加え、支持部材に、互いに組み合
わされた状態で取付手段に対向し止着部の取付手段から
の外れを防止する外れ防止部を備えることにより、簡略
な構成で、止着部と取付手段とを確実に連結できる。
【0099】請求項10記載のエアバッグ装置によれ
ば、ガス導入用開口部からガスを導入することにより、
袋状のエアバッグが被保護物に対向して膨出し、被保護
物を保護できる。エアバッグは、被保護物に対向する部
分に縫合した止着布が保持部に保持されるため、被保護
物に向かって突出する距離が制限され、例えば、エアバ
ッグに極めて近接した被保護物に対する圧力を緩和でき
る。止着布は、保持部と、この保持部に固定される止着
布保持体との間に挟持して保持されるため、縫合する構
成に比べて簡略な構成で強固に固定でき、製造コストを
低減できる。
【0100】請求項11記載のエアバッグ装置によれ
ば、請求項1ないし10いずれか記載の効果に加え、ガ
ス導入部からガスが導入されると、このガスは、まず、
第1の基布と第2の基布とにより構成される被保護物か
ら離間して位置する分室に供給されてこの分室を偏平に
膨出させ、続いて、ガス連通部を介して、被保護物側に
位置する分室に供給されてこれらの分室を偏平に膨出さ
せる。このようにして、エアバッグが、被保護物に向か
って突出する距離および圧力を容易に制御でき、エアバ
ッグに極めて近接した被保護物に対する圧力を容易に緩
和できる。また、エアバッグを膨出させたガスを外部に
排出するガス排出部は、ガス導入部が設けられた分室よ
りも被保護物側に位置する分室に設けたため、各分室を
所定の形状まで膨出できるとともに、膨出した形状を所
定の時間維持できる。さらに、複数の分室を設けたエア
バッグでは、袋の反転作業が困難になり、例えばテザー
ベルトの縫い合わせ作業が煩雑になるが、各請求項の構
成により、製造作業を容易にでき、製造コストを低減で
きる。また、取付手段あるいは止着布を設けた位置を覆
うようにして、被保護物側に位置する分室を膨出させる
ことにより、取付手段あるいは止着布を設けた位置にお
いても、衝撃吸収特性が容易に向上する。
【0101】請求項12記載のエアバッグ装置によれ
ば、請求項1ないし10いずれか記載の効果に加え、支
持部材側に凹陥する凹陥部を設けることにより、被保護
物に向かって突出する距離を制御し、エアバッグに極め
て近接した被保護物に対する圧力を緩和できる。また、
凹陥部の被保護物側を覆う補助布により、エアバッグの
展開形状を容易に制御できるとともに、補助布はエアバ
ッグの張力により展開して被保護物に対向させ、衝撃吸
収特性を容易に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエアバッグ装置の一実施の形態を示す
一部を切り欠いた一部の斜視図である。
【図2】同上エアバッグ装置の展開状態を示す図5のI
−II−III 相当位置の説明図である。
【図3】同上エアバッグ装置のリテーナ、ブリッジ片、
および止着部を示す説明図である。
【図4】同上エアバッグ装置のリテーナおよびブリッジ
片を示す説明図である。
【図5】同上エアバッグ装置のエアバッグの底面図であ
る。
【図6】同上エアバッグ装置のエアバッグの展開状態を
示す図5のII−IV相当位置の一部の断面図である。
【図7】同上エアバッグ装置の展開動作を示す説明図で
ある。
【図8】同上エアバッグ装置の展開動作を示す説明図で
ある。
【図9】本発明のエアバッグ装置の他の実施の形態を示
す図5のV−II相当位置の断面図である。
【図10】本発明のエアバッグ装置のさらに他の実施の
形態を示す止着部の底面図である。
【図11】本発明のエアバッグ装置のさらに他の実施の
形態を示す止着部の底面図である。
【図12】本発明のエアバッグ装置のさらに他の実施の
形態を示す一部の断面図である。
【図13】本発明のエアバッグ装置のさらに他の実施の
形態を示す展開状態の説明図である。
【図14】本発明のエアバッグ装置のさらに他の実施の
形態を示す一部の分解斜視図である。
【図15】同上エアバッグ装置の一部の断面図である。
【図16】本発明のエアバッグ装置のさらに他の実施の
形態を示す一部の分解斜視図である。
【図17】本発明のエアバッグ装置のさらに他の実施の
形態を示す一部の分解斜視図である。
【図18】本発明のエアバッグ装置のさらに他の実施の
形態を示す一部の分解斜視図である。
【図19】本発明のエアバッグ装置のさらに他の実施の
形態を示す一部の分解斜視図である。
【図20】本発明のエアバッグ装置のさらに他の実施の
形態を示す一部の分解斜視図である。
【図21】同上エアバッグ装置の一部の断面図である。
【図22】本発明のエアバッグ装置のさらに他の実施の
形態を示す一部の分解斜視図である。
【図23】本発明のエアバッグ装置のさらに他の実施の
形態を示す一部の分解斜視図である。
【図24】本発明のエアバッグ装置のさらに他の実施の
形態を示す一部の分解斜視図である。
【図25】本発明のエアバッグ装置のさらに他の実施の
形態を示す一部の分解斜視図である。
【図26】本発明のエアバッグ装置のさらに他の実施の
形態を示す一部の分解斜視図である。
【図27】本発明のエアバッグ装置のさらに他の実施の
形態を示す一部の分解斜視図である。
【図28】同上エアバッグ装置の一部の断面図である。
【符号の説明】
1 エアバッグ装置 11 支持部材を構成するベースプレート 12 エアバッグ 13 支持部材を構成する係合保持部材としてのインフ
レータ 14 支持部材を構成するリテーナ 15 取付手段としてのブリッジ片 25 外れ防止部を構成する本体部 36 保持部としてのブラケット 38 係合受部 42 係合部 51 第1の基布 52 第2の基布 53 第3の基布 55,56 分室 58 ガス導入用開口部としてのガス導入口 60 被支持部 61 ガス排出口としての第1のガス排出口 71 止着部 74 止着用孔部 81 凹陥部 82 補助布 104 保持部 110 止着部 112 止着受部 121 取付手段としの割片 136 止着体 222 止着布 231 止着布保持体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 毅 静岡県富士市青島町218番地 日本プラス ト株式会社内 (72)発明者 西嶋 和由 静岡県富士市青島町218番地 日本プラス ト株式会社内 (72)発明者 遠藤 哲司 静岡県富士市青島町218番地 日本プラス ト株式会社内 Fターム(参考) 3D054 AA02 AA13 BB03 BB05 CC04 CC08 FF10 FF16 FF17

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保持部を設けた支持部材と、 この支持部材に支持される被支持部、ガスを導入するガ
    ス導入用開口部、およびこのガス導入用開口部の被保護
    物側に対向する位置に設けられた止着部を備え、ガスが
    流入し膨出する袋状のエアバッグと、 前記保持部と止着部とを連結する取付手段とを備え、 前記止着部は、前記ガス導入用開口部側に開口しかつ互
    いに連通する一対の止着用孔部を設け、 前記取付手段は、前記一方の止着用孔部から挿入され他
    方の止着用孔部から導出されて止着部を係止するととも
    に保持部に保持されることを特徴とするエアバッグ装
    置。
  2. 【請求項2】 保持部は、互いに離間した一対の係合受
    部を備え、 取付手段は、各係合受部に係合して保持される係合部を
    備えたことを特徴とする請求項1記載のエアバッグ装
    置。
  3. 【請求項3】 係合部と係合受部とが互いに係合する方
    向に、取付手段および保持部の少なくとも一方に対向す
    る係合保持部材を具備したことを特徴とする請求項2記
    載のエアバッグ装置。
  4. 【請求項4】 保持部を設けた支持部材と、 この支持部材に支持される被支持部、ガスを導入するガ
    ス導入用開口部、およびこのガス導入用開口部の被保護
    物側に対向する位置に設けられた止着部を備え、ガスが
    流入し膨出する袋状のエアバッグと、 前記保持部と止着部とを連結する取付手段とを備え、 前記止着部は、エアバッグの前記ガス導入用開口部側に
    設けられた止着受部を備え、 前記取付手段は、前記止着受部を係止して保持するとと
    もに、前記保持部に係止して保持されることを特徴とす
    るエアバッグ装置。
  5. 【請求項5】 止着部は、袋体を構成する基布の内面に
    縫合され止着受部を設けた取付布を備えたことを特徴と
    する請求項4記載のエアバッグ装置。
  6. 【請求項6】 止着部は、袋体を構成する基布の内面に
    縫合された取付布と、この取付布に保持され止着受部を
    設けた止着体とを備えたことを特徴とする請求項4記載
    のエアバッグ装置。
  7. 【請求項7】 複数の部材を組み合わせて構成された支
    持部材と、 この支持部材に支持される被支持部、ガスを導入するガ
    ス導入用開口部、およびこのガス導入用開口部の被保護
    物側に対向する位置に設けられた止着部を備え、ガスが
    流入し膨出する袋状のエアバッグと、 前記支持部材を構成する部材の少なくとも一個に一体的
    に設けられ、前記止着部を係止する取付手段とを具備し
    たことを特徴とするエアバッグ装置。
  8. 【請求項8】 複数の部材を組み合わせて構成された支
    持部材と、 この支持部材に支持される被支持部、ガスを導入するガ
    ス導入用開口部、およびこのガス導入用開口部の被保護
    物側に対向する位置に設けられた止着部を備え、ガスが
    流入し膨出する袋状のエアバッグと、 前記支持部材を構成する部材と共締めして固定され、前
    記止着部を係止する取付手段とを具備したことを特徴と
    するエアバッグ装置。
  9. 【請求項9】 支持部材は、互いに組み合わされた状態
    で取付手段に対向し止着部の取付手段からの外れを防止
    する外れ防止部を備えたことを特徴とする請求項8記載
    のエアバッグ装置。
  10. 【請求項10】 保持部を設けた支持部材と、 この支持部材に支持される被支持部、ガスを導入するガ
    ス導入用開口部、およびこのガス導入用開口部の被保護
    物側に対向する位置に一部が縫合された止着布を備え、
    ガスが流入し膨出する袋状のエアバッグと、 前記保持部に固定されるとともに前記止着布を前記保持
    部との間に挟持して保持する止着布保持体とを具備した
    ことを特徴とするエアバッグ装置。
  11. 【請求項11】 エアバッグは、 支持部材に支持されガス導入用開口部を設けた第1の基
    布と、 この第1の基布の被保護物側に位置して袋体を構成する
    第2の基布と、 この第2の基布のさらに被保護物側に位置し隣接する基
    布とともにガスが流入し膨張する分室を層状に構成する
    少なくとも1枚の基布と、 前記各分室と隣接する他の分室とを連通する連通孔と、 最も被保護物側に位置する分室から外部に連通するガス
    排出口とを備えたことを特徴とする請求項1ないし10
    いずれか記載のエアバッグ装置。
  12. 【請求項12】 エアバッグは、 被保護物に対向し保持部に保持され展開時に支持部材側
    に凹陥する凹陥部と、 この凹陥部の被保護物側を覆う補助布とを備えたことを
    特徴とする請求項1ないし10いずれか記載のエアバッ
    グ装置。
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