JP2000043369A - インクジェット記録メディアセット - Google Patents

インクジェット記録メディアセット

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JP2000043369A
JP2000043369A JP10217989A JP21798998A JP2000043369A JP 2000043369 A JP2000043369 A JP 2000043369A JP 10217989 A JP10217989 A JP 10217989A JP 21798998 A JP21798998 A JP 21798998A JP 2000043369 A JP2000043369 A JP 2000043369A
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layer
latex
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temperature
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JP10217989A
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English (en)
Inventor
Toru Nagata
徹 永田
Kenji Suzuki
謙二 鈴木
Hiroshi Ochiai
博 落合
Yoshinari Yasui
義成 康井
Hiroshi Miyamura
宏 宮村
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 保護層と記録層との高い密着性、記録後の加
熱圧着時の比較的低温での接着性、記録前の保存・使用
時の高温環境下での耐ブロッキング性に優れたインクジ
ェット記録メディアセットを提供する。 【解決手段】 第1基材上にラテックス層をもつ保護部
材と、第2基材上にインク吸収層、その上にラテックス
層をもつインクジェット被記録部材とからなり、インク
打ち込み後、被記録部材と保護部材とを加熱圧着し、第
1基材を剥離して保護層付き印画を形成するインクジェ
ット記録メディアセットにおいて、保護部材は、印画保
護層の表面層となる第1ラテックス層と被記録部材に密
着し接着される第2ラテックス層を設け、各ラテックス
層の最低造膜温度は、第1ラテックス層が第2ラテック
ス層よりも高く、インク吸収層上に形成された第3ラテ
ックス層が第1ラテックス層より低く且つ第2ラテック
ス層より高くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタによる記録後その記録画像表面に保護層を転写形
成して高品質の印画を形成するためのインクジェット記
録メディアセット、画像形成方法、及び画像形成装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタルプリンタ、たとえば昇華
型プリンタやインクジェットプリンタの出力印画に保護
層をラミネートし、画像の彩度や耐久性を改善すること
が広く行われている。
【0003】例えば、本出願人は特開昭58−2247
79号公報において、インクジェットプリンタとラミネ
ートコーティング装置とを一体に構成し、ロール状のイ
ンクジェット記録紙に画像を記録後、この記録紙とこれ
もロール状の台紙に支持されたラミネート層とを加熱圧
着した後、記録紙上のラミネート層から台紙を剥離して
保護層付き印画を形成する構成を開示している。
【0004】また、インクジェット記録メディアにおい
ては、高画質化等のため、インク溶媒を急速に吸収させ
るとともに、インク染料をメディア表面近傍に吸着させ
ることが求められており、この要求に対して、シリカを
含むインク吸収層をメディア表面にコーティングするこ
とが行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この種の高画質形成用
のインクジェット記録メディアおいては、保護層を確実
に密着し固定することが、完成した印画の画質や耐久性
等の品質上、極めて重要である。同時に、この密着・固
定を、画像記録とラミネートを行う機器内で短時間で確
実に行うことが求められる。
【0006】また、この種のインクジェット記録メディ
アは、記録前の状態で、赤道を超える船舶による輸送な
ど、保存・使用時の高温環境における耐久性も要求され
ている。さらには、完成した印画は通常の写真と同様に
取り扱えることが必要である。
【0007】したがって、これらの要求を満足させるた
めには、(1)保護層と記録層との高い密着性、(2)
記録後の加熱圧着時の比較的低温での接着性、(3)記
録前の保存・使用時の高温環境下での耐ブロッキング
性、が必要とされる。
【0008】そこで本発明の目的は、これらの要求を満
たすインクジェット記録メディア、画像形成方法、及び
このメディアを用いる画像形成装置を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1の基材上
にラテックス層が形成された保護部材と、第2の基材上
にインク吸収層が形成されその上にラテックス層が形成
されたインクジェット被記録部材とからなり、該被記録
部材上へのインクの打ち込み後、該被記録部材と該保護
部材とをラテックス層面同士で加熱圧着し、その後に第
1の基材を剥離して保護層付き印画を形成するインクジ
ェット記録メディアセットであって、該保護部材は、少
なくとも、該印画保護層の表面層を形成する第1のラテ
ックス層と該被記録部材に密着し接着される第2のラテ
ックス層を有し、前記各ラテックス層の最低造膜温度
は、第1のラテックス層が第2のラテックス層よりも高
く、該インク吸収層上に形成された第3のラテックス層
が第1のラテックス層より低く且つ第2のラテックス層
より高いことを特徴とするインクジェット記録メディア
セットに関する。
【0010】また本発明は、第1の基材上に第1のラテ
ックス層が形成されその上に第2のラテックス層が形成
された保護部材と、第2の基材上にインク吸収層が形成
されその上に第3のラテックス層が形成されたインクジ
ェット被記録部材とからなり、前記各ラテックス層の最
低造膜温度は、第1のラテックス層が第2のラテックス
層よりも高く、第3のラテックス層が第1のラテックス
層より低く且つ第2のラテックス層より高い、インクジ
ェット記録メディアセットを用いて保護層付き印画を形
成する画像形成方法であって、該被記録部材上にインク
を打ち込む工程、インク打ち込み後の該被記録部材と該
保護部材とをラテックス層面同士で加熱圧着する工程、
加熱圧着後の被記録部材から第1の基材を剥離する工程
を有することを特徴とする画像形成方法に関する。
【0011】また本発明は、第1の基材上に第1のラテ
ックス層が形成されその上に第2のラテックス層が形成
された保護部材と、第2の基材上にインク吸収層が形成
されその上に第3のラテックス層が形成されたインクジ
ェット被記録部材とからなり、前記各ラテックス層の最
低造膜温度は、第1のラテックス層が第2のラテックス
層よりも高く、第3のラテックス層が第1のラテックス
層より低く且つ第2のラテックス層より高い、インクジ
ェット記録メディアセットを備えた画像形成装置であっ
て、該被記録部材上にインクを打ち込む画像形成手段
と、インク打ち込み後の該被記録部材上に該保護部材を
供給する供給手段と、該被記録部材と該保護部材とをラ
テックス層面同士で加熱圧着する加熱圧着手段とを有す
る画像形成装置に関する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。
【0013】図1は、本発明のインクジェット記録メデ
ィアセットの被記録部材および保護部材をそれぞれ示す
断面図である。図中、101は、記録紙1(被記録部
材)のベース部材である。本実施の形態ではベース部材
101として紙を用いているが、PET(ポリエチレン
テレフタレート)等からなるフィルムを用いることもで
きる。102はインク吸収層であり、シリカ粒子および
これを結着するバインダを少なくとも含んで構成され
る。シリカ粒子とバインダの実例は、表1に一覧表とし
て示す。インク吸収層2の厚みは、ベース部材が紙であ
る場合は20〜50μmが好ましく、PETである場合
は30〜60μmが好ましい。
【0014】
【表1】
【0015】図1における103は、インク吸収層10
2上にコーティングされた第3のラテックス層であり、
打ち込んだインクがインク吸収層102に吸収されるの
を阻害しない程度に薄く形成する。この第3のラテック
ス層103の厚みは、ラテックス粒子の粒径にも依存す
るが、10〜3000nmの範囲にあることが好まし
い。より好ましくは10〜2000nmである。
【0016】図1における201は、耐熱性基材11A
上にコーティングされた第1のラテックス層であり、記
録紙1の記録面へのラミネートにより、完成した印画の
保護層の表面層を形成する。この第1のラテックス層
は、加熱圧着後の第1のラテックス層から基材11Aが
容易に剥離できるようなラテックス材料を用いて基材1
1A上に形成する。これにより、加熱圧着後の第1のラ
テックス層201は、基材11Aに対して物理的に付着
しているのみであるので、基材11Aの剥離の際は記録
紙1側に残り、印画保護層の表面層を形成できる。第1
のラテックス層の厚みは、1〜5μmが好ましい。
【0017】図1における202は、第1のラテックス
層201上にコーティングされた第2のラテックス層で
あり、ラミネートの過程で記録紙1の記録面に加熱圧着
することにより記録面に接着する機能を有する。また、
加熱圧着時に融解して記録面の凹凸になじみ、密着性を
高める機能も有する。第2のラテックス層の厚みは、5
〜10μmが好ましい。
【0018】基材11Aは、加熱圧着時の温度に耐えら
れるものであればよく、PET、望ましくはアニール済
みの物を用いることができる。基材11Aの厚みは25
〜50μmが好ましい。
【0019】第1〜第3のラテックス層には、それぞれ
下記のような最低造膜温度を有するラテックス材料を用
いる。
【0020】保護部材の第1のラテックス層201は、
加熱圧着後の第1のラテックス層から基材11Aが剥離
されるとともに、印画保護層の表面層を形成する。その
ためには、全てのラテックス層中で最低造膜温度が最大
であることが必要であり、なおかつその最低造膜温度
が、完成した印画の通常の使用温度よりも十分に高いも
のであることが望ましい。好ましくは80℃以上、より
好ましくは100℃以上である。
【0021】この第1のラテックス層は、インクの打ち
込み時には無関係であるため、基材11A上にコーティ
ングする際の乾燥温度を第1のラテックス層の最低造膜
温度よりも十分に高くするなどして、予め造膜させてお
いてもよい。
【0022】第2のラテックス層202は、記録面と密
着性よく接着するための層であり、加熱圧着に際して、
対向する記録紙1の記録層表面の凹凸になじむように、
十分に融解して流動性を発現できることが必要である。
そのためには、第2のラテックス層の最低造膜温度は十
分に低くなければならない。ロール状に巻かれた時、基
材11Aの裏面から容易に剥離可能であればその最低造
膜温度は常温よりも低くてもよい。好ましくは60℃以
下、より好ましくは0℃〜60℃、さらに好ましくは1
0℃〜25℃である。なお、最低造膜温度が低い(例え
ば常温より低い)ために記録前に造膜したとしても、保
護部材はインクの打ち込みとは無関係であるため画像の
記録には関係なく、加熱圧着時の加熱温度においては一
旦造膜しても再び融解して流動性を発現できる。
【0023】記録紙1の表面の第3のラテックス層10
3は、コーティング時においては記録層のシリカ及びバ
インダと強力に結合し、加熱圧着時においては保護部材
の第2のラテックス層202と接着し合うことで、保護
層と記録層との接着を確実にするための層である。
【0024】このような第3のラテックス層は、印画性
の確保のため、記録紙1の保存あるいは使用中(記録
前)に造膜しないことが必要である。第3のラテクッス
層が記録前に造膜すると、インクの打ち込み時にインク
がこの膜に妨げられインク吸収層に吸収されない。その
ため、第3のラテックス層の最低造膜温度は、保存・使
用環境における温度以上であることが必要である。好ま
しくは40℃以上、より好ましくは75℃以上である。
【0025】また、第3のラテックス層が、加熱圧着時
において保護部材の第2のラテックス層と十分に密着し
接着し合うようにするために、第3のラテックス層の最
低造膜温度を、第1のラテックス層の最低造膜温度より
も低く設定する。これにより、加熱圧着時において第1
のラテックス層の最低造膜温度以上で加熱すれば、保護
層の表面層が形成されると同時に十分な密着性と接着性
が達成できる。また、第1のラテックス層が予め造膜さ
れている場合は、第3のラテックス層の最低造膜温度以
上で加熱圧着すれば十分な密着性と接着性が達成でき
る。但し、このときの第3のラテックス層の最低造膜温
度は、第2のラテックス層の最低造膜温度よりも高いこ
とが必要である。第3のラテックス層の最低造膜は13
0℃未満であることが好ましい。
【0026】図2は、記録紙1と保護部材11が、後述
の画像形成装置の熱ローラ対14を通過し接着した時の
断面を示す。図3は、さらに搬送ローラ対16を通過
し、基材11Aが剥離され、造膜した第1のラテックス
層201の表面が印画保護層の表面を形成した時の断面
を示す。図2及び図3に示す状態では、全てのラテック
ス層は完全に造膜し、無色透明の保護フィルムを形成し
ている。
【0027】表2に、実際のラテックスの選択例を挙げ
る。なお、表中に記載の製造会社および製品グレード
は、同等の最低造膜温度を持つ他のラテックスに置換可
能なのは言うまでもない。
【0028】
【表2】
【0029】以上の構成によれば、保護部材の第2のラ
テックス層とインクジェット被記録部材の第3のラテッ
クス層の両方を、保護部材の第1のラテックス層の最低
造膜温度よりも低い温度で造膜することができるため、
その低い温度(但し第3のラテックス層の最低造膜温度
以上)で、密着性に優れた接着が行われる。このとき、
保護部材と被記録部材のいずれもがラテックス層を持
ち、それらが互いに接着し合うことにより、加熱圧着後
の保護層と被記録部材とは強力に接着する。
【0030】また、このように保護層を、比較的低い温
度で被記録部材に密着性よく強力に接着できるため、完
成印画の保護層表面を形成する第1のラテックス層は、
その最低造膜温度を完成印画の保存温度に対して十分高
く設定できる。これにより、完成印画の使用の際、他の
印画に接着する等のブロッキングの問題を起こしにく
く、しかも、通常の使用温度範囲では表面の硬度も高く
耐久性にも優れる。
【0031】さらに、下層の第2のラテックス層により
記録面の凹凸が吸収されるため、第1のラテックス層が
形成する保護層表面は平滑性が保たれ、高画質の画像が
得られる。
【0032】また、保護部材の第1のラテックス層は、
記録とは無関係であるため、記録前に基材上で造膜させ
ることができる。このように記録前に造膜させた場合
は、被記録部材との加熱圧着に際して、第1のラテック
ス層を造膜する必要がなくなり、比較的低い加熱温度
(第3のラテックス層の造膜温度以上)で加熱圧着を行
うことができる。これにより冷却が容易になり、加熱圧
着後直ちに保護部材の基材を剥離することができる。一
方、加熱圧着温度を高くしていくにつれ、加熱圧着時間
を短くできるという自由度を得ることができる。感熱圧
着後剥離までの間に冷却が期待できる時には、加熱圧着
温度を第1のラテックスの最低造膜温度より高く設定
し、極めて迅速に加熱圧着を完了することも可能であ
る。
【0033】また、記録前の被記録部材の表面を構成す
る第3のラテックス層は、その最低造膜温度を、保護部
材の第2のラテックス層の最低造膜温度よりも高く設定
しているので、記録前の保存時に表面の第3のラテック
ス層が造膜してしまい記録が不可能になることを防止で
きる。
【0034】次に、図4を参照しながら本発明の画像形
成装置の構成例を説明するとともに、本発明の画像形成
方法の一実施形態について説明する。
【0035】図4中、1はロール状のインクジェット記
録紙であって、前記のインクジェット被記録部材であ
る。2は記録紙1を案内するガイドローラ、3と4は記
録紙1を搬送する搬送ローラ対、5、6、7は記録紙1
を搬送パスにしたがって円滑に搬送するための搬送ガイ
ド、8はインクジェット記録ヘッドである。このインク
ジェット記録ヘッド8は、不図示のホストコンピュータ
及び/又はプリンタ内部の画像処理回路からの画像信号
に基づき、搬送された記録紙1上に画像記録を行う。
【0036】図4において、11はロール状の前記保護
部材であり、耐熱性の基材の上にラテックス層が形成さ
れている。11Aは、保護部材11を構成する耐熱性基
材であり、破線で示している。12は保護部材11を案
内するガイドローラ、13は搬送ローラ対であり、これ
らは、インクジェット記録紙1の記録面と保護部材11
のラテックス層面とを対向積層した状態で挟持する。
【0037】図4において、14は加熱ローラ対であ
り、内部に加熱装置15を有する。この加熱ローラ対1
4は、積層されて搬送されるインクジェット記録紙1の
記録面と保護部材11のラテックス面を加熱圧着する。
この結果、保護部材11のラテックス層は、記録紙1の
記録面に融解して密着および接着し、画像保護層を形成
する。
【0038】また、図4において、16は搬送ローラ
対、17は搬送ガイド、18はカッターである。加熱ロ
ーラ対14により保護層がラミネートされた記録紙1は
搬送ローラ対16と搬送ガイド17により搬送され、所
定の場所およびタイミングで、カッター18によりカッ
トされる。カットされシート状となった完成印画は排出
ローラ対19により、排出トレイ20に排出される。
【0039】他方、保護部材11の基材11Aは、搬送
ローラ16から出た時点で、巻き取りローラ21によっ
て保護層形成済みの記録紙1から剥離/分離して巻き取
られる。
【0040】なお、上記の実施の形態では、インクジェ
ット記録紙1及び保護部材11がロール状である場合に
ついて記載しているが、双方またはいずれか一方がシー
ト状であってもよい。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば以下の効果が得られる。
【0042】保護部材の第2のラテックス層と被記録部
材の第3のラテックス層を、保護部材の第1のラテック
ス層の最低造膜温度よりも低い温度で造膜することがで
きるため、その低い温度(第3のラテックス層の最低造
膜温度以上)で、密着性に優れた接着が行われる。その
際、これらのラテックス層が互いに接着し合うことによ
り、加熱圧着後の保護層と被記録部材とは強力に接着す
る。
【0043】また、第1のラテックス層の最低造膜温度
が高いため、特に80℃以上さらには100℃以上に設
定した場合は、完成印画の使用温度範囲内、すなわち人
間が印画を鑑賞する通常の温度範囲において、表面の硬
度が高く、耐久性に富んだ印画表面を提供できる。さら
に、他の印画等とのブロッキングの問題も起こしにく
い。
【0044】本発明によれば第1のラテックス層をあら
かじめ基材上で造膜することができ、その場合は、比較
的低い加熱温度(第3のラテックス層の造膜温度以上)
で加熱圧着を行うことができ、冷却が容易にできるた
め、加熱圧着後直ちに基材11Aの剥離が可能となり、
あるいはこれより加熱温度を高くすることにより、加熱
圧着時間を短くすることもできる。すなわち、本発明に
よれば短時間で完成印画を作製できる。
【0045】また、本発明のメディアセットの被記録部
材は、その記録前に表面の第3のラテックス層が造膜し
ない温度範囲で長時間保存できる。特に第3のラテック
ス層の最低造膜温度を75℃以上に設定した場合は、非
常に高温下での保存が可能となり、赤道下を通過する船
による運搬や、夏期日中の車中放置も問題とならない。
なお、他方の保護部材に関しては、記録と無関係である
ので保存中の造膜は問題とならず、第2のラテックス層
の低い造膜温度は保存性とは無関係である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録メディアセットを
示す断面図である。
【図2】本発明のインクジェット記録紙と保護部材とが
接着された状態の断面図である。
【図3】本発明のインクジェット記録紙と保護部材とが
接着され、保護部材の基材が剥離除去された状態の断面
図である。
【図4】本発明のインクジェット記録メディアセットを
備えた画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 インジェット記録紙 2 ガイドローラ 3、4 搬送ローラ対 5、6、7 搬送ガイド 8 インクジェット記録ヘッド 11 保護部材 11A 耐熱性基材 12 ガイドローラ 13 搬送ローラ対 14 加熱ローラ対 15 加熱装置 16 搬送ローラ対 17 搬送ガイド 18 カッター 19 排出ローラ対 20 排出トレイ 21 巻き取りローラ 22 記録紙の先端 101 ベース部材 102 インク吸収層 103 第3のラテックス層 201 第1のラテックス層 202 第2のラテックス層
フロントページの続き (72)発明者 落合 博 神奈川県海老名市門沢橋148−1 株式会 社ラボ内 (72)発明者 康井 義成 神奈川県海老名市門沢橋148−1 株式会 社ラボ内 (72)発明者 宮村 宏 神奈川県海老名市門沢橋148−1 株式会 社ラボ内 Fターム(参考) 2C056 EA13 FC06 FD20 2C061 AQ05 AS06 CK02 2H086 BA05 BA13 BA15 BA26 BA41

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の基材上にラテックス層が形成され
    た保護部材と、第2の基材上にインク吸収層が形成され
    その上にラテックス層が形成されたインクジェット被記
    録部材とからなり、 該被記録部材上へのインクの打ち込み後、該被記録部材
    と該保護部材とをラテックス層面同士で加熱圧着し、そ
    の後に第1の基材を剥離して保護層付き印画を形成する
    インクジェット記録メディアセットであって、 該保護部材は、少なくとも、該印画保護層の表面層を形
    成する第1のラテックス層と該被記録部材に密着し接着
    される第2のラテックス層を有し、 前記各ラテックス層の最低造膜温度は、第1のラテック
    ス層が第2のラテックス層よりも高く、該インク吸収層
    上に形成された第3のラテックス層が第1のラテックス
    層より低く且つ第2のラテックス層より高いことを特徴
    とするインクジェット記録メディアセット。
  2. 【請求項2】 前記各ラテックス層の最低造膜温度は、
    第1のラテックス層が80℃以上、第2のラテックス層
    が60℃以下、第3のラテックス層が40℃以上130
    ℃未満であることを特徴とする請求項1記載のインクジ
    ェット記録メディアセット。
  3. 【請求項3】 前記保護部材は、第1のラテックス層が
    第1の基材上で造膜処理された後、その上に第2のラテ
    ックス層が形成されたものである請求項1記載のインク
    ジェット記録メディアセット。
  4. 【請求項4】 第1の基材上に第1のラテックス層が形
    成されその上に第2のラテックス層が形成された保護部
    材と、第2の基材上にインク吸収層が形成されその上に
    第3のラテックス層が形成されたインクジェット被記録
    部材とからなり、前記各ラテックス層の最低造膜温度
    は、第1のラテックス層が第2のラテックス層よりも高
    く、第3のラテックス層が第1のラテックス層より低く
    且つ第2のラテックス層より高い、インクジェット記録
    メディアセットを用いて保護層付き印画を形成する画像
    形成方法であって、 該被記録部材上にインクを打ち込む工程、インク打ち込
    み後の該被記録部材と該保護部材とをラテックス層面同
    士で加熱圧着する工程、加熱圧着後の被記録部材から第
    1の基材を剥離する工程を有することを特徴とする画像
    形成方法。
  5. 【請求項5】 前記加熱圧着を、第1のラテックス層の
    最低造膜温度以上で行うことを特徴とする請求項4記載
    の画像形成方法。
  6. 【請求項6】 前記保護部材は、第1のラテックス層を
    第1の基材上で造膜処理した後、その上に第2のラテッ
    クス層を形成してなることを特徴とする請求項4記載の
    画像形成方法。
  7. 【請求項7】 前記加熱圧着を、第3のラテックス層の
    最低造膜温度以上で行うことを特徴とする請求項6記載
    の画像形成方法。
  8. 【請求項8】 第1の基材上に第1のラテックス層が形
    成されその上に第2のラテックス層が形成された保護部
    材と、第2の基材上にインク吸収層が形成されその上に
    第3のラテックス層が形成されたインクジェット被記録
    部材とからなり、前記各ラテックス層の最低造膜温度
    は、第1のラテックス層が第2のラテックス層よりも高
    く、第3のラテックス層が第1のラテックス層より低く
    且つ第2のラテックス層より高い、インクジェット記録
    メディアセットを備えた画像形成装置であって、 該被記録部材上にインクを打ち込む画像形成手段と、イ
    ンク打ち込み後の該被記録部材上に該保護部材を供給す
    る供給手段と、該被記録部材と該保護部材とをラテック
    ス層面同士で加熱圧着する加熱圧着手段とを有する画像
    形成装置。
  9. 【請求項9】 加熱圧着後に、前記被記録部材から第1
    の基材を剥離する機構を有する請求項8記載の画像形成
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004276599A (ja) * 2003-02-18 2004-10-07 Eastman Kodak Co 印刷前後における記録部材の画像受像層の保護方法
CN107351513A (zh) * 2017-06-22 2017-11-17 合肥特丽洁卫生材料有限公司 一种无尘纸仿布纸加工方法

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