JP2000043268A - 記録ヘッド及びその記録ヘッドを用いた記録装置 - Google Patents

記録ヘッド及びその記録ヘッドを用いた記録装置

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JP2000043268A
JP2000043268A JP21150698A JP21150698A JP2000043268A JP 2000043268 A JP2000043268 A JP 2000043268A JP 21150698 A JP21150698 A JP 21150698A JP 21150698 A JP21150698 A JP 21150698A JP 2000043268 A JP2000043268 A JP 2000043268A
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Hidenori Watanabe
秀則 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より少ない入力端子数で数多くの記録素子を
駆動することが可能な記録ヘッド及びその記録ヘッドを
用いた記録装置を提供することである。 【解決手段】 複数のヒータやこれらを駆動するMOS
トランジスタをグループ化することにより、これら記録
素子を駆動するために必要な信号入力を共通化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録ヘッド及びその
記録ヘッドを用いた記録装置に関し、特に、インクジェ
ット方式に従ってインクを吐出して記録媒体に記録を行
なう記録ヘッド及びその記録ヘッドを用いる記録装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェット方式に従って記録
媒体に記録を行う記録ヘッドの中には、ヒータに電流を
流し、この時生じる熱エネルギをインクを吐出させる力
に変換し、ノズルからインクを吐出させるものが知られ
ている。
【0003】図8は従来のインクジェット方式に従う記
録ヘッドの構造を示す模式図である。
【0004】図8に示すように、この記録ヘッドには電
気エネルギを熱エネルギに変換するヒータ52が設けら
れた基板51と、オリフィス(吐出口)54に連通する
液流路55や液室56を形成するための天板53と、基
板51と天板53とに挟まれてヒータ52に対応して液
流路55を形成するための流路壁部材58とで構成され
ている。
【0005】このような構成において、液室56から液
流路55に供給されたインクは、ヒータ52によって発
生する熱エネルギによって加熱され膜沸騰を生じ、その
とき発生する気泡の圧力によってインクがオリフィス
(吐出口)54から吐出する。
【0006】さて、ヒータ52を駆動するための最も単
純な形態としては、図9に示すように、例えば、配列さ
れた8個のヒータ(H1〜H8)61の一端を共通ライ
ン62として、他端を各ヒータの個別ライン63として
引出し、これらのラインの間に電圧を印加すれば良い。
この例では、共通ライン62は接地され、個別ライン6
3には、夫々、VH1、VH2、……、VH8の電圧が印加さ
れる。
【0007】さて、図9に示す構成において、ヒータH
3を発熱させようとする場合、ヒータH3に対応した個
別ライン63に電圧VH3を印加すれば、ヒータにはI=
VH3/R3(R3はヒータH3の抵抗)の電流が流れ、ヒ
ータは発熱する。このような構成でヒータを駆動する場
合、ヒータを駆動するのに最低必要な入力端子数は、図
9からも分かるように、(ヒータ数+1)個、つまり、
図9に示すような8つのヒータがある場合は、9つの入
力端子が必要となる。なお、近年のインクジェット方式
に従う記録ヘッドを搭載したプリンタでは、記録速度高
速化の要求から50〜300個のインク吐出ノズル(以
下、ノズルという)を有したもの、即ち、50〜300
個のヒータを実装したものが使われている。
【0008】従って、ノズル数が64個という比較的ノ
ズル数の少ない記録ヘッドを製造する場合でさえ、図9
に示すような構成に倣うとすれば、最低必要な入力端子
数は(ヒータ数+1端子)個、つまり、“65”とな
る。これは、記録ヘッドとこれを装着する記録装置との
電気的接続を行うために必要なパッド(PAD)の数も
65個必要であることを意味し、これらパッドを記録ヘ
ッドの回路基板上に設けるための領域が必要であること
を意味する。しかしながら、このようなパッド数の増加
は、回路基板面積の増大を招いたり、また、回路基板製
造工程におけるボンディング工程でのコストアップやボ
ンディング時の歩留まりの低下を引起す原因となる。
【0009】このような問題点を改善するために、図1
0に示すように従来よりダイオードをヒータに通電して
駆動するためのスイッチング素子として用いた構成が知
られている。図10では、ヒータを16個(H1〜H1
6)使う場合を示している。
【0010】このように、16個のヒータ71と16個
のダイオード74を1対1に接続し、さらに、4つずつ
のダイオードを1つの入力端子に接続し、4つずつのヒ
ータを1つの接地(GND)端子に接続することによ
り、4つのGND端子(GND1〜4)72、及び、4
つの電圧印加端子(VH1〜VH4)73の計8つの端子
で、16個のヒータ制御を可能にしている。
【0011】このような構成では、発熱させたいヒータ
に接続されているGNDラインを接地し、電圧印加端子
(VH1〜VH4)73に電圧を印加すれば、そのヒータを
発熱させることができる。このような構成に倣うと、例
えば、64ノズルの記録ヘッドの場合、8つのGND端
子と、8つの電圧印加端子とを備え、これらの端子への
電圧印加や接地を組み合わせることで、ヒータ駆動のた
めに必要な端子の16個(即ち、パッドの数は16個)
とすることができ、ヒータ数が64個の構成で、上述し
たように65個のパッドを必要とする場合に対して大幅
にパッド数を削減することができる。
【0012】また、図11に示す例のように、図10に
示した例と同じように16個のヒータを備える場合にダ
イオードの代わりにMOSトランジスタをスイッチング
素子として用いる構成も知られている。
【0013】このように、16個のヒータ(H1〜H1
6)81と16個のMOSトランジスタ85を1対1に
接続し、さらに、4つずつのMOSトランジスタのゲー
トを1つのゲート電圧入力端子に接続し、4つずつのヒ
ータを1つの電圧印加端子に接続することにより、4つ
のゲート電圧入力端子(G1〜G4)84、4つの電圧
印加端子(VH1〜VH4)83、及び、接地(GND)端
子82の計9つの端子を用いて、16個のヒータの制御
を可能としている。
【0014】このような構成では、発熱させたいヒータ
に接続されているMOSトランジスタのゲートにゲート
電圧入力端子(G1〜G4)84と電圧印加端子(VH1
〜VH4)83に電圧を印加すれば、そのヒータを発熱さ
せることができる。このような構成に倣うと、例えば、
64ノズルの記録ヘッドの場合、8つのゲート電圧入力
端子と、8つの電圧印加端子と、1つの接地端子とを備
え、これらの端子への電圧印加を組み合わせることで、
ヒータ駆動のために必要な端子の数を17個(即ち、パ
ッドの数は17個)とすることができ、図10に示した
構成の場合と同様に、やはり、大幅にパッド数を削減す
ることができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】一方、最近の記録装置
にはその記録速度の高速化が要求されているために、そ
の要求に答えるため、その記録装置に搭載される記録ヘ
ッドにはますます多くのノズルを備えることが望まれ
る。
【0016】しかしながら、図10、図11を参照して
説明した従来の構成では、記録ヘッドのノズル数が10
00以上になると、やはり、その回路基板上に設けられ
るパッドの数は50個を超えるようになる。例えば、記
録ヘッドのノズル数が1024個の場合、図11に示し
た構成に倣うとすれば、32個のゲート電圧入力端子
と、32個の電圧印加端子と、1つの接地端子とを備え
ることが必要となり、合計で、ヒータ駆動のために必要
な端子の数は65個(即ち、パッドの数は65個)とな
ってしまう。
【0017】また、最近の記録装置にはカラー記録のた
めに、記録ヘッドのキャリッジ上には、例えば、 Y
(イエロ)インク、M(マゼンタ)インク、C(シア
ン)インク、Bk(ブラック)インクに対応して、これ
ら4色のインクを吐出するために4つのヘッド部を内蔵
した記録ヘッドを備えることが求められる場合がある。
【0018】図12は1つの記録ヘッド91にY(イエ
ロ)、M(マゼンタ)、C(シアン)、Bk(ブラッ
ク)インク吐出のために4つのヘッド部を備えた時の模
式図である。
【0019】図12に示すように、4つのヘッド部91
Y、91M、91C、91Bが並べられ、記録ヘッド9
1を構成する。そして、記録ヘッド91はインクタンク
94と一体化されインクジェットカートリッジ92を構
成する。なお、図12において、93はオリフィス(吐
出口)が並んだインク吐出面、95は記録装置本体と電
気信号の授受を行なうための接点部である。
【0020】そして、インクジェットカートリッジ92
は記録装置のキャリッジ96に装着され、これによっ
て、記録ヘッドの接点部95がキャリッジ96の接点部
97と接触し、電気的に記録装置本体と接続される。な
お、接点部97にはフレキシブルケーブル98を介し
て、記録装置の制御部からの電気信号が転送され、キャ
ッリジ96にインクジェットカートリッジ92が装着さ
れているときには、その電気信号はさらに接点部97、
95を経て4つのヘッド部の回路基板に転送される。な
お、インクジェットカートリッジ92は、キャリッジ9
6と機械的に接続するために、キャリッジ96とインク
ジェットカートリッジ92とに設けられたロック機構
(不図示)によって固定される。
【0021】さて、記録装置からの信号は、フレキシブ
ルケーブル98、キャリッジ96の接点部97、カート
リッジ92の接点部95を介して各ヘッド部の回路基板
に伝達されるが、記録装置のコストダウンや、小型化の
ためには、フレキシブルケーブル98の信号線の数や、
接点部95及び97の接点数が少ないことが望まれる。
【0022】ここで、記録ヘッド91の4つのヘッド部
各々が256個のヒータを有しているとし、それらヘッ
ド部夫々の回路基板の構成が従来例の図11に示したよ
うな構成であるとすれば、各回路基板には16個のゲー
ト電圧入力端子と16個の電圧印加端子と1つの接地端
子とを備える、即ち、33個の信号入力端子が必要とな
る。従って、記録ヘッド91(インクジェットカートリ
ッジ)全体とすれば、単純には132個もの接点(パッ
ド)が必要となる。
【0023】複数のヘッド部を備えた記録ヘッドでは、
接地端子やゲート電圧入力端子は複数の回路基板に対し
て共通に用いても、記録ヘッドの駆動は可能であるの
で、接点数をさらに減らし、16個のゲート電圧入力端
子、16×4個の電圧印加端子、1個の接地端子とし、
合計の信号入力端子数を81個にまで接点数を減少する
ことができる。しかしながら、インクジェットカートリ
ッジのコストダウンや小型化のために、さらに少ない接
点数にすることが望まれる。
【0024】同様に、記録ヘッド91の4つのヘッド部
各々が16個のヒータを有しているとし、接地端子やゲ
ート電圧入力端子は複数の回路基板に対して共通に用い
た場合には、合計の信号入力端子数を21個にまで接点
数を減少することができる。
【0025】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、より少ない入力端子数で数多くの記録素子を駆動す
ることが可能な記録ヘッド及びその記録ヘッドを用いた
記録装置を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の記録ヘッドは、以下のような構成からなる。
【0027】即ち、N個の記録素子と、前記N個の記録
素子各々を駆動するための、第1と第2のゲート電極を
有するMOSトランジスタで構成されたN個の駆動素子
と、前記N個の記録素子をM個のグループに分割し、前
記M個のグループ各々に所定の電圧を印加するM個の第
1の入力端子と、前記N個の駆動素子をL個のグループ
に分割し、前記L個のグループ各々に属するMOSトラ
ンジスタの第1のゲートにゲート電圧を印加するL個の
第2の入力端子と、前記N個の駆動素子をK個のグルー
プに分割し、前記K個のグループ各々に属するMOSト
ランジスタの第2のゲートにゲート電圧を印加するK個
の第3の入力端子と、前記N個の駆動素子に共通に接続
される1個の接地端子とを有することを特徴とする記録
ヘッドを備える。
【0028】なお、前記N個の記録素子はヒータであ
り、さらに、N個のヒータに1対1に対応してインクを
吐出するN個のインク吐出ノズルを有するように構成
し、これらのヒータに通電することにより、インク吐出
ノズル内にあるインクを加熱して膜沸騰を生じさせ、気
泡を発生し、その気泡による圧力によってインクを吐出
するようにすることが望ましい。
【0029】なお、イエロインク、マゼンタインク、シ
アンインク、ブラックインクの4色のインクを吐出して
カラー記録を行うため、4つのヘッド部を備え、異なっ
たヘッド間でM個の第1の入力端子及びL個の第2の入
力端子を共通に用いるようにすると良い。
【0030】また他の発明によれば、N個の記録素子
と、前記N個の記録素子各々を駆動するために、前記N
個の記録素子各々に直列接続されたN個の第1のMOS
トランジスタと、前記N個の第1のMOSトランジスタ
をJ個のグループに分割し、前記J個のグループ各々に
直列接続されたJ個の第2のMOSトランジスタと、前
記N個の記録素子をM個のグループに分割し、前記M個
のグループ各々に所定の電圧を印加するM個の第1の入
力端子と、前記N個の第1のトランジスタをL個のグル
ープに分割し、前記L個のグループ各々に属する第1の
MOSトランジスタのゲートにゲート電圧を印加するL
個の第2の入力端子と、前記J個の第2のMOSトラン
ジスタをK個のグループに分割し、前記K個のグループ
各々に属する第2のMOSトランジスタのゲートにゲー
ト電圧を印加するK個の第3の入力端子と、前記J個の
第2のMOSトランジスタに共通に接続される1個の接
地端子とを有することを特徴とする記録ヘッドを備え
る。
【0031】さらに別の発明によれば、上記構成の記録
ヘッドを用いた記録装置を備える。
【0032】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して本発明の
好適な実施形態について詳細に説明する。
【0033】<装置本体の概略説明>図1は、本発明の
代表的な実施の形態であるインクジェットプリンタIJ
RAの構成の概要を示す外観斜視図である。図1におい
て、駆動モータ5013の正逆回転に連動して駆動力伝
達ギア5009〜5011を介して回転するリードスク
リュー5005の螺旋溝5004に対して係合するキャ
リッジHCはピン(不図示)を有し、ガイドレール50
03に支持されて矢印a,b方向を往復移動する。キャ
リッジHCには、記録ヘッドIJHとインクタンクIT
とを内蔵した一体型インクジェットカートリッジIJC
が搭載されている。5002は紙押え板であり、キャリ
ッジHCの移動方向に亙って記録用紙Pをプラテン50
00に対して押圧する。5007,5008はフォトカ
プラで、キャリッジのレバー5006のこの域での存在
を確認して、モータ5013の回転方向切り換え等を行
うためのホームポジション検知器である。5016は記
録ヘッドIJHの前面をキャップするキャップ部材50
22を支持する部材で、5015はこのキャップ内を吸
引する吸引器で、キャップ内開口5023を介して記録
ヘッドの吸引回復を行う。5017はクリーニングブレ
ードで、5019はこのブレードを前後方向に移動可能
にする部材であり、本体支持板5018にこれらが支持
されている。ブレードは、この形態でなく周知のクリー
ニングブレードが本例に適用できることは言うまでもな
い。又、5021は、吸引回復の吸引を開始するための
レバーで、キャリッジと係合するカム5020の移動に
伴って移動し、駆動モータからの駆動力がクラッチ切り
換え等の公知の伝達機構で移動制御される。
【0034】これらのキャッピング、クリーニング、吸
引回復は、キャリッジがホームポジション側の領域に来
た時にリードスクリュー5005の作用によってそれら
の対応位置で所望の処理が行えるように構成されている
が、周知のタイミングで所望の動作を行うようにすれ
ば、本例にはいずれも適用できる。
【0035】<制御構成の説明>次に、上述した装置の
記録制御を実行するための制御構成について説明する。
【0036】図2はインクジェットプリンタIJRAの
制御回路の構成を示すブロック図である。制御回路を示
す同図において、1700は記録信号を入力するインタ
フェース、1701はMPU、1702はMPU170
1が実行する制御プログラムを格納するROM、170
3は各種データ(上記記録信号や記録ヘッドIJHに供
給される記録データ等)を保存しておくDRAMであ
る。1704は記録ヘッドIJHに対する記録データの
供給制御を行うゲートアレイ(G.A.)であり、イン
タフェース1700、MPU1701、RAM1703
間のデータ転送制御も行う。1710は記録ヘッドIJ
Hを搬送するためのキャリアモータ、1709は記録紙
搬送のための搬送モータである。1705は記録ヘッド
IJHを駆動するヘッドドライバ、1706,1707
はそれぞれ搬送モータ1709、キャリアモータ171
0を駆動するためのモータドライバである。
【0037】上記制御構成の動作を説明すると、インタ
フェース1700に記録信号が入るとゲートアレイ17
04とMPU1701との間で記録信号がプリント用の
記録データに変換される。そして、モータドライバ17
06、1707が駆動されると共に、ヘッドドライバ1
705に送られた記録データに従って記録ヘッドIJH
が駆動され、記録が行われる。
【0038】なお、上述のように、インクタンクITと
記録ヘッドIJHとは一体的に形成されて交換可能なイ
ンクカートリッジIJCを構成しても良いが、これらイ
ンクタンクITと記録ヘッドIJHとを分離可能に構成
して、インクがなくなったときにインクタンクITだけ
を交換できるようにしても良い。
【0039】図3は、インクタンクとヘッドとが分離可
能なインクカートリッジIJCの構成を示す外観斜視図
である。インクカートリッジIJCは、図3に示すよう
に、境界線Kの位置でインクタンクITと記録ヘッドI
JHとが分離可能である。インクカートリッジIJCに
はこれがキャリッジHCに搭載されたときには、キャリ
ッジHC側から供給される電気信号を受け取るための電
極(不図示)が設けられており、この電気信号によっ
て、前述のように記録ヘッドIJHが駆動されてインク
が吐出される。
【0040】なお、図3において、500はインク吐出
口列である。また、インクタンクITにはインクを保持
するために繊維質状もしくは多孔質状のインク吸収体が
設けられており、そのインク吸収体によってインクが保
持される。
【0041】図4は、記録ヘッドIJHの回路基板に設
けられた駆動回路の構成を示す図である。ここでは、説
明を簡単にするために、インクを吐出するノズルを16
個備え、各ノズルにはインクを加熱して吐出させるため
に1個のヒータが備えられている例について考える。
【0042】図4から分かるように、この実施形態の駆
動回路では、16個のヒータ1(H1〜H16)のオン
・オフを決定するスイッチング素子として、2つのゲー
ト電極を持つMOSトランジスタ6を用いていることが
特徴である。
【0043】これら16個のヒータ1のオン・オフは、
2つの電圧印加端子3から入力されるヒータ印加電圧
(VH1、VH2)、4個のゲート電圧入力端子4から入力
されるゲート信号(G1、G2、G3、G4)、及び、
2個のゲート電圧入力端子5から入力されるゲート信号
(g1、g2)の3つの独立した信号の組合せによって
制御される。
【0044】表1は、図4に示す16個のヒータを備え
た記録ヘッドに入力される信号の組合せを示す表であ
る。
【0045】
【表1】
【0046】 (注)○は信号入力のあることを示す 表1に示したように、2つのヒータ印加電圧(VH1、V
H2)、4つのゲート信号(G1、G2、G3、G4)、
及び、2つのゲート信号(g1、g2)を組み合わせる
ことで、16個のヒータ(H1〜H16)の内所望のヒ
ータをオン状態にすることができる。なお、このような
構成の場合、上記の信号端子に加えて、接地端子(GN
D)2が最低1つ必要であるので、これらの信号を入力
する必要な端子の数は、計9個になる。
【0047】この実施形態に倣うとすれば、例えば、1
024個のヒータを備える記録ヘッドでは、8つのヒー
タ印加電圧(VH1、VH2、……、VH8)、16個のゲー
ト信号(G1、G2、……、G16)、8つのゲート信
号(g1、g2、……、g8)を組み合せることにより
制御が可能となる。同様に、この場合にも、GND端子
が最低1つ必要なので、必要な入力端子数は33個とな
る。
【0048】これら2つの場合を、例えば、図11に示
した従来例と比較すると、ヒータ数が16個の場合に
は、この実施形態においても必要な入力端子数は9個で
あるが、ヒータ数が1024個である場合には、上述し
たように、必要な入力端子数は65個となる。
【0049】同様な考え方で、ヒータ数と入力端子数の
関係をいくつかのヒータ数の場合について示すと表2に
示すようにになる。
【0050】
【表2】
【0051】 このように、ヒータ数が多くなるほど、この実施形態に
従う入力端子数の削減の効果は顕著になる。
【0052】なお、上述の実施形態では、16個のヒー
タを、2つのヒータ印加電圧信号(VH1、VH2)、4つ
のゲート信号(G1、G2、G3、G4)、2つのゲー
ト信号(g1、g2)の組合せで制御する場合について
述べたが、これら3つの制御信号の組み合わせは、これ
に限られるものではない。例えば、図5に示すように、
同じヒータ数、同じMOSトランジスタ構成であってと
しても、これらの配線接続のみを変更し、4つのヒータ
印加電圧信号(VH1、VH2、VH3、VH4)、2つのゲー
ト信号(G1、G2)、2つのゲート信号(g1、g
2)の組合せで制御することも可能である。このような
構成でも、必要な入力端子数は変化しない。なお、この
場合の各ヒータを駆動するための入力信号の組合せは表
3に示したようになる。
【0053】
【表3】
【0054】 (注)○は信号入力のあることを示す また、信号ラインの接続に関し、図4に示した例ではヒ
ータH1,H5,H9,H13に接続されているMOS
トランジスタのゲートはゲート信号G1に、ヒータH
2,H6,H10,H14に接続されているMOSトラ
ンジスタのゲートはゲート信号G2に、ヒータH3,H
7,H11,H15に接続されているMOSトランジス
タのゲートはゲート信号G3に、そして、ヒータH4,
H8,H12,H16に接続されているMOSトランジ
スタのゲートはゲート信号G4に接続されているが、本
発明はこれに限定されるものではない。例えば、ヒータ
H1,H5,H9,H13に接続されているMOSトラ
ンジスタのゲートはゲート信号G3に、ヒータH2,H
6,H10,H14に接続されているMOSトランジス
タのゲートはゲート信号G4に、ヒータH3,H7,H
11,H15に接続されているMOSトランジスタのゲ
ートはゲート信号G1に、ヒータH4,H8,H12,
H16に接続されているMOSトランジスタのゲートは
ゲート信号G2に接続するように変更しても良い。
【0055】
【他の実施形態】前述の実施形態では、各ヒータに対応
したスイッチング素子として直列接続した2つのMOS
トランジスタを用いた例について説明したが、この実施
形態ではスイッチング素子として用いるMOSトランジ
スタの数を減らした例について説明する。なお、ここで
も、説明を簡単にするために、記録ヘッドIJHには前
述の実施形態と同様に16個のヒータが設けられるとす
る。
【0056】図6はこの実施形態に従う記録ヘッドIJ
Hの駆動回路の構成を示すブロック図である。なお、こ
の回路において、前述の実施形態において説明した構成
要素や信号については同じ参照番号や参照記号を用いそ
の説明は省略し、ここではこの実施形態に特徴的な構成
についてのみ説明する。
【0057】この実施形態では、ヒータ1のオン・オフ
を決定するスイッチング素子として、図6に示すよう
に、4つのヒータに1対1に対応した4つのMOSトラ
ンジスタを並列接続し、さらに、これを1つのMOSト
ランジスタに直列接続した構成とすることを特徴とす
る。即ち、4つのMOSトランジスタのドレイン各々は
対応するヒータに接続され、そのソースはMOSトラン
ジスタ7のドレインに、そして、 MOSトランジスタ
7のソースはGND端子2に接続されている。
【0058】また、この構成の駆動回路は、前述の実施
形態と同様に、2つのヒータ印加電圧信号(VH1、VH
2)、4つのゲート信号(G1、G2、G3、G4)、
2つのゲート信号(g1、g2)の組合せで制御され
る。即ち、このような構成では、各ヒータを駆動するた
めの入力信号の組合せは、表1に示したようになる。
【0059】従ってこの実施形態に従えば、前述の実施
形態に従って得られるのと全く同様な効果が得られ、従
来例と比較して入力端子数の削減が可能となる。
【0060】なお、3つの制御信号の組合せ方、及び、
信号線の接続方法は、上述の構成に限定されるものでな
いことは言うまでもない。また、図6に示す構成では、
4つのMOSトランジスタを1つのMOSトランジスタ
に接続しているが、本発明はこれによって限定されるも
のではない。例えば、1つのMOSトランジスタを1つ
のMOSトランジスタに1対1に接続する形態でも構わ
ない。
【0061】
【さらに他の実施形態】ここでは、複数のインク(例え
ば、 Y(イエロ)、M(マゼンタ)、C(シアン)、
Bk(ブラック)の4色)を吐出してカラー記録を行う
ために、夫々のインクに対応して4つのヘッド部を備え
た記録ヘッドの駆動回路について説明する。
【0062】図7は、4つのヘッド部を備えた記録ヘッ
ドの駆動回路に設けられる入力端子を示した図である。
なお、この例でも、前述の実施形態において説明したの
と同じ構成要素には同じ参照番号を付しその説明は省略
する。
【0063】図7において、41YはY(イエロ)イン
クを吐出するヘッドを駆動するYインク用ヘッド駆動回
路、41MはM(マゼンタ)インクを吐出するヘッドを
駆動するMインク用ヘッド駆動回路、41CはC(シア
ン)インクを吐出するヘッドを駆動するCインク用ヘッ
ド駆動回路、41BkはBk(ブラック)インクを吐出
するヘッドを駆動するBkインク用ヘッド駆動回路であ
り、それらの構成は、図4或は図6に示した回路と同じ
構成をしている。従って、夫々の回路は16個のヒータ
を駆動し、これらのヒータは2つのヒータ印加電圧信号
(VH1、VH2)、4つのゲート信号(G1、G2、G
3、G4)、2つのゲート信号(g1、g2)の組合せ
で制御される。
【0064】しかしながら、図7に示すように、これら
3種類の信号のうち、ヒータ印加電圧信号(VH1、VH
2)の入力端子3と、ゲート信号(G1、G2、G3、
G4)の入力端子4は4つのヘッド部に共通に使用する
ことによって、必要な入力端子数を削減している。
【0065】従って、図7に示す実施形態に従えば、従
来例で示した入力端子数21個を15個に削減できる。
なお、図7において、参照番号5′で総称しているゲー
ト信号入力端子(g1Y、g2Y、g1M、g2M、g
1C、g2C、g1Bk、g2Bk)は各ヘッドに対応
して、2つずつ計8個備えられる。
【0066】この実施形態に従って、同様な考え方を他
のヒータ数に適用すると、ヒータ数と入力端子数の関係
は表3に示すようになる。
【0067】
【表4】
【0068】 このようにヒータ数が多くなるほど、この実施形態に従
う入力端子数の削減の効果は顕著になる。
【0069】なお、以上の実施形態において、記録ヘッ
ドから吐出される液滴はインクであるとして説明し、さ
らにインクタンクに収容される液体はインクであるとし
て説明したが、その収容物はインクに限定されるもので
はない。例えば、記録画像の定着性や耐水性を高めた
り、その画像品質を高めたりするために記録媒体に対し
て吐出される処理液のようなものがインクタンクに収容
されていても良い。
【0070】以上の実施形態は、特にインクジェット記
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0071】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0072】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0073】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0074】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0075】加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
【0076】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0077】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0078】以上説明した実施の形態においては、イン
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
【0079】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0080】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0081】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0082】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0083】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0084】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0085】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0086】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数の記録素子やこれらを駆動する駆動素子をグループ化
することにより、これら記録素子を駆動するために必要
な信号入力を共通化することができるので、信号入力端
子の数をより少なくすることができるという効果があ
る。
【0088】これにより、記録ヘッドの回路基板面積を
より小さくすることができ、記録ヘッドの小型化、その
記録ヘッドを用いる記録装置の小型化に貢献する。
【0089】さらにその小型化により記録ヘッドやその
記録ヘッドを用いる記録装置の生産コストの削減にも資
する。
【0090】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施の形態であるインクジェ
ットプリンタIJRAの構成の概要を示す外観斜視図で
ある。
【図2】インクジェットプリンタIJRAの制御回路の
構成を示すブロック図である。
【図3】インクタンクとヘッドとが分離可能なインクカ
ートリッジIJCの構成を示す外観斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施例を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施例の他の形態を示す図であ
る。
【図6】本発明の第2の実施例を示す図である。
【図7】本発明の第3の実施例を示す図である。
【図8】従来のインクジェット方式に従う記録ヘッドの
構造を示す模式図である。
【図9】ヒータを駆動するための最も単純な形態の従来
の駆動回路の構成を示す図である。
【図10】ダイオードをスイッチング素子として用いた
従来の駆動回路の構成を示す図である。
【図11】MOSトランジスタをスイッチング素子とし
て用いた従来の駆動回路の構成を示す図である。
【図12】1つの記録ヘッド91にY(イエロ)、M
(マゼンタ)、C(シアン)、Bk(ブラック)インク
吐出のために4つのヘッド部を備えた時の模式図であ
る。
【符号の説明】
1 ヒータ(H1〜H16) 2 接地(GND)端子 3 電圧印加端子 4、5 ゲート電圧入力端子 6、7 MOSトランジスタ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N個の記録素子と、 前記N個の記録素子各々を駆動するための、第1と第2
    のゲート電極を有するMOSトランジスタで構成された
    N個の駆動素子と、 前記N個の記録素子をM個のグループに分割し、前記M
    個のグループ各々に所定の電圧を印加するM個の第1の
    入力端子と、 前記N個の駆動素子をL個のグループに分割し、前記L
    個のグループ各々に属するMOSトランジスタの第1の
    ゲートにゲート電圧を印加するL個の第2の入力端子
    と、 前記N個の駆動素子をK個のグループに分割し、前記K
    個のグループ各々に属するMOSトランジスタの第2の
    ゲートにゲート電圧を印加するK個の第3の入力端子
    と、 前記N個の駆動素子に共通に接続される1個の接地端子
    とを有することを特徴とする記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記N個の記録素子はヒータであること
    を特徴とする請求項1に記載の記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記N個のヒータに1対1に対応してイ
    ンクを吐出するN個のインク吐出ノズルをさらに有する
    ことを特徴とする請求項2に記載の記録ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記ヒータに通電することにより、前記
    インク吐出ノズル内にあるインクを加熱して膜沸騰を生
    じさせ、気泡を発生し、前記気泡による圧力によってイ
    ンクを吐出することを特徴とする請求項3に記載の記録
    ヘッド。
  5. 【請求項5】 イエロインク、マゼンタインク、シアン
    インク、ブラックインクの4色のインクを吐出してカラ
    ー記録を行うため、4つのヘッド部を備え、異なったヘ
    ッド間で、前記M個の第1の入力端子及び前記L個の第
    2の入力端子を共通に用いることを特徴とする請求項4
    に記載の記録ヘッド。
  6. 【請求項6】 N個の記録素子と、 前記N個の記録素子各々を駆動するために、前記N個の
    記録素子各々に直列接続されたN個の第1のMOSトラ
    ンジスタと、 前記N個の第1のMOSトランジスタをJ個のグループ
    に分割し、前記J個のグループ各々に直列接続されたJ
    個の第2のMOSトランジスタと、 前記N個の記録素子をM個のグループに分割し、前記M
    個のグループ各々に所定の電圧を印加するM個の第1の
    入力端子と、 前記N個の第1のトランジスタをL個のグループに分割
    し、前記L個のグループ各々に属する第1のMOSトラ
    ンジスタのゲートにゲート電圧を印加するL個の第2の
    入力端子と、 前記J個の第2のMOSトランジスタをK個のグループ
    に分割し、前記K個のグループ各々に属する第2のMO
    Sトランジスタのゲートにゲート電圧を印加するK個の
    第3の入力端子と、 前記J個の第2のMOSトランジスタに共通に接続され
    る1個の接地端子とを有することを特徴とする記録ヘッ
    ド。
  7. 【請求項7】 前記N個の記録素子はヒータであること
    を特徴とする請求項6に記載の記録ヘッド。
  8. 【請求項8】 前記N個のヒータに1対1に対応してイ
    ンクを吐出するN個のインク吐出ノズルをさらに有する
    ことを特徴とする請求項7に記載の記録ヘッド。
  9. 【請求項9】 前記ヒータに通電することにより、前記
    インク吐出ノズル内にあるインクを加熱して膜沸騰を生
    じさせ、気泡を発生し、前記気泡による圧力によってイ
    ンクを吐出することを特徴とする請求項8に記載の記録
    ヘッド。
  10. 【請求項10】 イエロインク、マゼンタインク、シア
    ンインク、ブラックインクの4色のインクを吐出してカ
    ラー記録を行うため、4つのヘッド部を備え、前記M個
    の第1の入力端子及び前記L個の第2の入力端子を共通
    に用いることを特徴とする請求項9に記載の記録ヘッ
    ド。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10のいずれかに記載の
    記録ヘッドを用いた記録装置。
JP21150698A 1998-07-27 1998-07-27 記録ヘッド及びその記録ヘッドを用いた記録装置 Withdrawn JP2000043268A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008023990A (ja) * 2006-06-23 2008-02-07 Canon Inc 記録ヘッド用素子基板、記録ヘッド及び該記録ヘッドを用いた記録装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008023990A (ja) * 2006-06-23 2008-02-07 Canon Inc 記録ヘッド用素子基板、記録ヘッド及び該記録ヘッドを用いた記録装置

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