JP2002127404A - インクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置

Info

Publication number
JP2002127404A
JP2002127404A JP2000319926A JP2000319926A JP2002127404A JP 2002127404 A JP2002127404 A JP 2002127404A JP 2000319926 A JP2000319926 A JP 2000319926A JP 2000319926 A JP2000319926 A JP 2000319926A JP 2002127404 A JP2002127404 A JP 2002127404A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
recording head
ink jet
jet recording
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000319926A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Furukawa
達生 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2000319926A priority Critical patent/JP2002127404A/ja
Publication of JP2002127404A publication Critical patent/JP2002127404A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 最小限の外部接続端子により、複数色のイン
クの有無及び残量を検出可能な基板を有するインクジェ
ット記録ヘッド及びインクジェット記録装置の提供。 【解決手段】 2つの電極101及び102を有するイ
ンク貯溜領域110が複数設けられた基板120を有す
るインクジェット記録ヘッドを構成するに際して、当該
電極間の導通状態を検知するための電圧印加用の端子1
04は、一方の電極101毎に(インク貯溜領域毎に)
独立に設け、他方の電極102から検出結果としての電
流を引き出す端子106、即ち、印加された電圧を受け
る側の端子は、全てのインク貯溜領域に共通に接続す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録ヘッド及びインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、記録液滴であるインクを飛翔
させ、そのインクを紙等の被記録媒体に付着させること
によって記録を行うインクジェット記録方式の記録装置
が普及している。
【0003】このようなインクジェット方式の記録装置
が備える記録ヘッドについて、例えば、特開平5−18
5594号には、半導体プロセス技術を用いて、インク
を飛翔させる電気・熱変換素子(ヒータ)とその駆動回
路とを同一の基板(半導体基板)上に形成する技術が提
案されている。
【0004】また、記録ヘッドにおけるインクの有無を
検知する技術として、例えば、特許番号第253977
6号公報には、インクを蓄えるインクタンク内に2つの
電極を設け、これらの2つの電極間に介在するインクに
よる電気抵抗(導通状態)の変化を検出することによ
り、インクの有無や残量の状態を確認する技術が提案さ
れている。また、これらの電極をも、ヒータやその駆動
回路と共に、半導体プロセス技術を用いて、同一基板上
に形成する方法も提案されている。
【0005】図7は、従来例としてのインクの有無を検
知可能な記録ヘッドの基板の概略構成を示す図である。
【0006】同図において、401は、インクに浸漬さ
れ、インクによる電気的導通をとる電極である。402
は、電極401に接続される金属配線である。403
は、電極401の導通状態を外部へ引き出す端子であ
る。また、411は、基板420の裏面からインクを供
給可能にするインク供給口である。410は、インクに
浸漬される領域を形成する部材である。430は、入力
される電流に応じて、インクを吐出する熱エネルギを発
生させる電気・熱変換素子(ヒータ)であり、電極40
1の下に積層されている。431は、ヒータ430に所
望の電気信号として電流を供給する駆動回路である。こ
れらの各構成は、半導体プロセス技術を用いて基板42
0上に形成されている。
【0007】インク供給口411を通って供給されたイ
ンクは、領域410内に溜められることにより、2つの
電極401と電気的に接触する。ヒータ430は、駆動
回路431から所望の電流が供給されることにより発熱
し、この熱によりインクが発泡する。領域410内にイ
ンクが溜まっているときには、2つの電極401の間に
はインクによるインピーダンスが存在しており、導通状
態となる。そこで、2つの端子403間に電圧を印加す
れば、当該端子間にはインピーダンスに応じた電流が流
れるため、この電流を外部回路で検知することにより、
インクの残量の状態を検知することができる。反対に、
領域410内にインクが溜まっていないときには、2つ
の電極401の間は電気的にオープン状態となるため、
2つの端子403間に電圧を印加しても電流が流れない
ため、当該外部回路では、インクが無いことを検出する
ことができる。
【0008】このように、上述した従来の記録ヘッドの
基板構成によれば、2つの電極401間に介在するイン
クによる電気抵抗(導通状態)の変化を検出することに
より、インクの有無や残量の状態を廉価に検知すること
ができる。
【0009】更に、インクジェット記録方式の記録装置
においても近年カラー化が進んでおり、これに伴って当
該装置の記録ヘッドは、例えば、イエロー(Y),シア
ン(C),マゼンタ(M),ブラック(Bk)等の複数
色のインクを同時に扱うようになっている。
【0010】また、最近の半導体製造プロセスの進歩に
より、これら複数のインクを吐出する装置構成をも、同
一の基板上に形成することが可能となっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
構成においては、1つのインク浸漬領域の有無を検知す
るために、少なくとも2つの電極と、それを引き出す2
つの端子とが必要であり、例えば4色のインクを一体化
して吐出する構成においては、8個(=2×4)の電極
と、8個(=2×4)の端子とが必要となる。このよう
な端子数の増加は、チップサイズ(半導体基板)の大型
化を招き、コストアップにつながるばかりでなく、8つ
もの端子を独立に外部から制御しようとすると、その外
部の検知回路も複雑なものとなり、記録装置としてのト
ータルなコストアップを招くことになる。また、信号配
線の数の増加により、回路パターンも複雑化するため、
信号配線へのノイズの混入等が原因となってインクの有
無や残量の状態検出精度が低下する可能性もある。
【0012】そこで、本発明は、最小限の外部接続端子
により、複数色のインクの有無及び残量を検出可能な基
板を有するインクジェット記録ヘッド及びインクジェッ
ト記録装置の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係るインクジェット記録ヘッドは、以下の
構成を特徴とする。
【0014】即ち、入力される電気信号に応じてインク
を飛翔させる熱エネルギを発生させる複数の素子、それ
ら素子を駆動する駆動回路、並びに第1及び第2の電極
を有する複数のインク貯溜領域が一体に形成された基板
を有するインクジェット記録ヘッドであって、前記複数
のインク貯溜領域の第1の電極に、それぞれ独立に接続
されたリード端子と、前記複数のインク貯溜領域の第2
の電極に、共通に接続されたリード端子とが、前記基板
に形成されていることを特徴とする。
【0015】または、入力される電気信号に応じてイン
クを飛翔させる熱エネルギを発生させる複数の素子、そ
れら素子を駆動する駆動回路、並びに第1及び第2の電
極を有する複数のインク貯溜領域が一体に形成された基
板を有するインクジェット記録ヘッドであって、前記複
数のインク貯溜領域の第1の電極に、それぞれ独立に接
続されたスイッチと、前記複数のインク貯溜領域の全て
のスイッチに、共通に接続されたリード端子と、前記複
数のインク貯溜領域の第2の電極に、共通に接続された
リード端子とを備えることを特徴とする。
【0016】上記何れのインクジェット記録ヘッドにお
いても、好ましくは、前記第1の電極に所定のパルス信
号を時系列に印加するパルス信号発生回路と、前記第1
の電極への前記パルス信号の印加に応じて前記第2の電
極から出力される信号に基づいて、前記インク貯溜領域
のインクの有無及び残量を検出する検出回路とを更に備
えるとよい。
【0017】また、上記の構成を有するインクジェット
記録ヘッドを備え、入力画像データに応じて該インクジ
ェット記録ヘッドからインクを飛翔させ、その飛翔させ
たインクを被記録媒体に付着させることにより、その被
記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置を特
徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るインクジェッ
ト記録ヘッド及びインクジェット記録装置の実施形態
を、図面を参照して詳細に説明する。
【0019】[第1の実施形態]図1は、本発明の第1
の実施形態としてのインクジェット記録ヘッドの基板の
概略構成を示す図である。
【0020】同図において、101及び102は、イン
クに浸漬され、インクによる電気的な導通をとる電極で
あり、本実施形態では、一例として、Y,C,M,Bk
の4色のインクを飛翔させる記録ヘッドとして、4組の
電極101及び102が形成されている。103は、電
極101に接続される配線である。104は、電極10
1を外部へ引き出す端子(リード端子)である。105
は、電極102に接続される配線である。106は、電
極102を外部へ引き出す端子(リード端子)である。
111は、基板120の裏面からインクを供給可能にす
るインク供給口である。110は、インクに浸漬される
領域を形成する部材であり、本実施形態では4色のイン
クを扱うため、110A〜110Dの貯溜領域110が
設けられている。これらの貯溜領域110は、互いに電
気的に絶縁されている。152は、端子104にインク
検知用のパルス状の電圧を印加する端子である。
【0021】これらの各構成、並びに図1には不図示で
あるが、電極101及び102の下に積層されたインク
を吐出する電気・熱変換素子(ヒータ)、並びにその電
気・熱変換素子を駆動する駆動回路は、半導体プロセス
技術を用いて基板120上に形成されている。本実施形
態において、当該駆動回路には、当該電気・熱変換素子
に電流を供給するパワートランジスタと、入力画像デー
タを一時的に格納するシフトレジスタとが含まれてい
る。
【0022】また、130は、端子152を介して、端
子104にインク検知用の所定のパルス電圧を印加する
パルス信号発生回路である。150は、端子106から
の出力信号に基づいてインク有無を判断する検知回路で
ある。151は、検知回路150の信号出力端子であ
る。
【0023】本実施形態では、上述したように4色のイ
ンクを扱うため、インク貯溜領域110は基板120上
に4つ存在し、それぞれの領域中に電極101及び10
2が設けられており、インク検出用の電極は8個であ
る。
【0024】このような構成を有するインク貯溜領域1
10において、インクがあるときには、電極101と1
02との間のインピーダンスにより、電気的に導通状態
となる。このとき、外部入力端子152から端子102
に信号を入力すると、その信号が電極101からインク
を介して電極102に伝達される。電極102に伝達さ
れた信号は、端子106より検知回路150に伝達され
る。
【0025】図2は、本発明の第1の実施形態における
インク検出系の動作例を示すタイミングチャートであ
る。
【0026】同図において、4つのインク貯溜領域11
0(110A〜110D)に対して、端子152より時
分割で所定のパルス信号を入力する。このとき、それぞ
れのインク貯溜領域100にインクが有るときには、そ
のインクの残量に応じたインピーダンスによりパルス形
状が異なるパルス信号が、端子151より出力される。
【0027】本実施形態では、基板120上において、
4つのインク貯溜領域110は、上述したように互いに
電気的に絶縁されているため、電極102が共通に接続
されているが、端子152より入力する信号パルスを時
間的に分離しておけば、それぞれの貯溜領域110にお
けるインクの有無及び残量を独立に検出することができ
る。従って、従来8個必要だった電極用の端子を、5個
に削減することができる。
【0028】このように、本実施形態では、2つの電極
101及び102が設けられたインク貯溜領域110が
複数設けられた基板120を有するインクジェット記録
ヘッドを構成するに際して、当該電極間の導通状態を検
知するための電圧印加用の端子104は、一方の電極1
01毎に(インク貯溜領域毎に)独立に設け、他方の電
極102から検出結果としての電流を引き出す端子10
6、即ち、印加された電圧を受ける側の端子は、全ての
インク貯溜領域に共通に接続する構成としている。これ
により、各インク貯溜領域でインクの有無を独立に検知
すると共に、基板120の形成する端子数を最小限に抑
えることができる。即ち、従来はインクの種類の2倍の
端子数が必要とされていたところを、(インクの種類)
+1の数量に削減することができ、コストの低減及び記
録ヘッドの基板の小型化を図ることができる。
【0029】尚、本実施形態においては、ヒータ上に電
極101及び102が積層された構成としたが、これ以
外の構造をもった電極でも同様の効果は得られる。
【0030】[第2の実施形態]図3は、本発明の第2
の実施形態としてのインクジェット記録ヘッドの基板の
概略構成を示す図である。
【0031】同図に示す基板120Aの構成は第1の実
施形態における基板120と略同様であり、同様な部分
には図1と同一の参照番号を付して重複する説明は省略
する。
【0032】本実施形態において特徴的なのは、基板1
20A上に、電極101に接続されるスイッチ(スイッ
チング素子)201、各インク貯溜領域110(110
A〜110D)のスイッチ201が共通に接続される配
線202、そして、各インク貯溜領域110に共通の信
号を入力する端子(リード端子)203が形成されてい
ることである。また、250は、端子203へインク検
出用の所定の信号を入力する外部端子である。
【0033】外部から信号を入力する端子を1つにまと
め、その入力信号を、スイッチ201を切り換えること
によって各インク貯溜領域110に振り分ける。
【0034】このように本実施形態では、2つの電極1
01及び102が設けられたインク貯溜領域110が複
数設けられたを基板120を有するインクジェット記録
ヘッドを構成するに際して、当該電極間の導通状態を検
知するための電圧印加用の端子203を、各インク貯溜
領域共通に設け、その共通の端子と一方の電極101と
の間にスイッチ201を設け、他方の電極102から検
出結果としての電流を引き出す端子106、即ち、印加
された電圧を受ける側の端子を各インク貯溜領域に共通
に設ける構成としている。
【0035】これにより、スイッチ201を切り替える
ことによって各インク貯溜領域110(110A〜11
0D)に所定の信号を時系列に印加すれば、第1の実施
形態と同様にインクの有無を独立に検出することができ
ると共に、第1の実施形態では5つ必要だった端子を、
基板120Aとして合計2つの端子を形成するだけで良
く、コストの低減及び記録ヘッドの基板の小型化を図る
ことができると共に、回路パターンの引き回しを簡略化
することができるため、当該基板へのノイズの混入を抑
制することができる。
【0036】次に、上述した第1及び第2の実施形態に
係る記録ヘッドを適用可能な、インクジェット記録装置
の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0037】<装置本体の概略説明>図4は、本発明を
適用可能なインクジェットプリンタIJRAの構成の概
要を示す外観斜視図である。
【0038】図4において、駆動モータ5013の正逆
回転に連動して駆動力伝達ギア5009〜5011を介
して回転するリードスクリュー5005の螺旋溝500
4に対して係合するキャリッジHCはピン(不図示)を
有し、ガイドレール5003に支持されて矢印a,b方
向を往復移動する。キャリッジHCには、記録ヘッドI
JHとインクタンクITとを内蔵した一体型インクジェ
ットカートリッジIJCが搭載されている。5002は
紙押え板であり、キャリッジHCの移動方向に亙って記
録用紙Pをプラテン5000に対して押圧する。500
7,5008はフォトカプラで、キャリッジのレバー5
006のこの域での存在を確認して、モータ5013の
回転方向切り換え等を行うためのホームポジション検知
器である。5016は記録ヘッドIJHの前面をキャッ
プするキャップ部材5022を支持する部材で、501
5はこのキャップ内を吸引する吸引器で、キャップ内開
口5023を介して記録ヘッドの吸引回復を行う。50
17はクリーニングブレードで、5019はこのブレー
ドを前後方向に移動可能にする部材であり、本体支持板
5018にこれらが支持されている。ブレードは、この
形態でなく周知のクリーニングブレードが本例に適用で
きることは言うまでもない。又、5021は、吸引回復
の吸引を開始するためのレバーで、キャリッジと係合す
るカム5020の移動に伴って移動し、駆動モータから
の駆動力がクラッチ切り換え等の公知の伝達機構で移動
制御される。
【0039】これらのキャッピング、クリーニング、吸
引回復は、キャリッジがホームポジション側の領域に来
たときにリードスクリュー5005の作用によってそれ
らの対応位置で所望の処理が行えるように構成されてい
るが、周知のタイミングで所望の動作を行うようにすれ
ば、本例には何れも適用できる。
【0040】<制御構成の説明>次に、上述した装置の
記録制御を実行するための制御構成について説明する。
【0041】図5はインクジェットプリンタIJRAの
制御回路の構成を示すブロック図である。
【0042】制御回路を示す同図において、1700は
記録信号を入力するインタフェース、1701はMP
U、1702はMPU1701が実行する制御プログラ
ムを格納するROM、1703は各種データ(上記記録
信号やヘッドに供給される記録データ等)を保存してお
くDRAMである。1704は記録ヘッド1708に対
する記録データの供給制御を行うゲートアレイ(G.
A.)であり、インタフェース1700、MPU170
1、RAM1703間のデータ転送制御も行う。171
0は記録ヘッド1708を搬送するためのキャリアモー
タ、1709は記録紙搬送のための搬送モータである。
1705は記録ヘッドを駆動するヘッドドライバ、17
06,1707はそれぞれ搬送モータ1709、キャリ
アモータ1710を駆動するためのモータドライバであ
る。
【0043】上記制御構成の動作を説明すると、インタ
フェース1700に記録信号が入るとゲートアレイ17
04とMPU1701との間で記録信号がプリント用の
記録データに変換される。そして、モータドライバ17
06、1707が駆動されると共に、ヘッドドライバ1
705に送られた記録データに従って記録ヘッドが駆動
され、記録が行われる。
【0044】尚、上述のように、インクタンクITと記
録ヘッドIJHとは一体的に形成されて交換可能なイン
クカートリッジIJCを構成しても良いが、これらイン
クタンクITと記録ヘッドIJHとを分離可能に構成し
て、インクがなくなったときにインクタンクITだけを
交換できるようにしても良い。
【0045】図6は、インクタンクとヘッドとが分離可
能なインクカートリッジIJCの構成を示す外観斜視図
である。
【0046】インクカートリッジIJCは、図6に示す
ように、境界線Kの位置でインクタンクITと記録ヘッ
ドIJHとが分離可能である。インクカートリッジIJ
CにはこれがキャリッジHCに搭載されたときには、キ
ャリッジHC側から供給される電気信号を受け取るため
の電極(不図示)が設けられており、この電気信号によ
って、前述のように記録ヘッドIJHが駆動されてイン
クが吐出される。
【0047】尚、図6において、500はインク吐出口
列である。また、インクタンクITにはインクを保持す
るために繊維質状もしくは多孔質状のインク吸収体が設
けられており、そのインク吸収体によってインクが保持
される。
【0048】尚、以上の実施形態において、記録ヘッド
から吐出される液滴はインクであるとして説明し、更に
インクタンクに収容される液体はインクであるとして説
明したが、その収容物はインクに限定されるものではな
い。例えば、記録画像の定着性や耐水性を高めたり、そ
の画像品質を高めたりするために記録媒体に対して吐出
される処理液のようなものがインクタンクに収容されて
いても良い。
【0049】インクジェット記録装置の代表的な構成や
原理については、例えば、米国特許第4723129号
明細書、同第4740796号明細書に開示されている
基本的な原理を用いて行うものが好ましい。この方式は
所謂オンデマンド型、コンティニュアス型の何れにも適
用可能であるが、特に、オンデマンド型の場合には、液
体(インク)が保持されているシートや液路に対応して
配置されている電気熱変換体に、記録情報に対応してい
て膜沸騰を越える急速な温度上昇を与える少なくとも1
つの駆動信号を印加することによって、電気熱変換体に
熱エネルギーを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜
沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信号に1対1で対
応した液体(インク)内の気泡を形成できるので有効で
ある。この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して
液体(インク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形
成する。この駆動信号をパルス形状をすると、即時適切
に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に優れた
液体(インク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0050】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。尚、
上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第4
313124号明細書に記載されている条件を採用する
と、更に優れた記録を行うことができる。
【0051】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0052】更に、記録装置が記録できる最大記録媒体
の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘ
ッドとしては、上述した明細書に開示されているような
複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満たす
構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとしての
構成の何れでもよい。
【0053】加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
【0054】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧、或いは
吸引手段、電気熱変換体、或いはこれとは別の加熱素
子、或いはこれらの組み合わせによる予備加熱手段など
がある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モード
を備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0055】更に、記録装置の記録モードとしては黒色
等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッド
を一体的に構成するか複数個の組み合わせによってでも
良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフル
カラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもでき
る。
【0056】以上説明した実施の形態においては、イン
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、、或いはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
【0057】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。何れにし
ても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイン
クが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒体
に到達する時点では既に固化し始めるもの等のような、
熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質のイン
クを使用する場合も本発明は適用可能である。このよう
な場合インクは、特開昭54−56847号公報、或い
は特開昭60−71260号公報に記載されるような、
多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物とし
て保持された状態で、電気熱変換体に対して対向するよ
うな形態としてもよい。本発明においては、上述した各
インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式
を実行するものである。
【0058】更に加えて、本発明に係る記録装置の形態
としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端
末として一体または別体に設けられるものの他、リーダ
等と組み合わせた複写装置、更には送受信機能を有する
ファクシミリ装置の形態を取るものであっても良い。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
最小限の外部接続端子により、複数色のインクの有無及
び残量を検出可能な基板を有するインクジェット記録ヘ
ッド及びインクジェット記録装置の提供が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態としてのインクジェッ
ト記録ヘッドの基板の概略構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態におけるインク検出系
の動作例を示すタイミングチャートである。
【図3】本発明の第2の実施形態としてのインクジェッ
ト記録ヘッドの基板の概略構成を示す図である。
【図4】本発明を適用可能なインクジェットプリンタI
JRAの構成の概要を示す外観斜視図である。
【図5】インクジェットプリンタIJRAの制御回路の
構成を示すブロック図である。
【図6】インクタンクとヘッドとが分離可能なインクカ
ートリッジIJCの構成を示す外観斜視図である。
【図7】従来例としてのインクの有無を検知可能な記録
ヘッドの基板の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
101,102:電極, 110:インク貯溜領域を形成する部材, 111:インク供給口, 120,120A:基板, 130:パルス信号発生回路, 150:検知回路,

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される電気信号に応じてインクを飛
    翔させる熱エネルギを発生させる複数の素子、それら素
    子を駆動する駆動回路、並びに第1及び第2の電極を有
    する複数のインク貯溜領域が一体に形成された基板を有
    するインクジェット記録ヘッドであって、 前記複数のインク貯溜領域の第1の電極に、それぞれ独
    立に接続されたリード端子と、前記複数のインク貯溜領
    域の第2の電極に、共通に接続されたリード端子とが、
    前記基板に形成されていることを特徴とするインクジェ
    ット記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 入力される電気信号に応じてインクを飛
    翔させる熱エネルギを発生させる複数の素子、それら素
    子を駆動する駆動回路、並びに第1及び第2の電極を有
    する複数のインク貯溜領域が一体に形成された基板を有
    するインクジェット記録ヘッドであって、 前記複数のインク貯溜領域の第1の電極に、それぞれ独
    立に接続されたスイッチと、 前記複数のインク貯溜領域の全てのスイッチに、共通に
    接続されたリード端子と、 前記複数のインク貯溜領域の第2の電極に、共通に接続
    されたリード端子と、を備えることを特徴とするインク
    ジェット記録ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記スイッチング素子は、それぞれ独立
    に切り替え可能であることを特徴とする請求項2記載の
    インクジェット記録ヘッド。
  4. 【請求項4】 更に、前記第1の電極に所定のパルス信
    号を時系列に印加するパルス信号発生回路と、 前記第1の電極への前記パルス信号の印加に応じて前記
    第2の電極から出力される信号に基づいて、前記インク
    貯溜領域のインクの有無及び残量を検出する検出回路と
    を備えることを特徴とする請求項1または請求項2記載
    のインクジェット記録ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2の電極は、前記基板に
    おいて前記素子に積層されて形成されていることを特徴
    とする請求項1または請求項2記載のインクジェット記
    録ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記駆動回路には、前記素子に電流を供
    給するパワートランジスタと入力画像データを一時的に
    格納するシフトレジスタとが含まれることを特徴とする
    請求項1または請求項2記載のインクジェット記録ヘッ
    ド。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6の何れかに記載の
    インクジェット記録ヘッドを備え、入力画像データに応
    じて該インクジェット記録ヘッドからインクを飛翔さ
    せ、その飛翔させたインクを被記録媒体に付着させるこ
    とにより、その被記録媒体に画像を記録するインクジェ
    ット記録装置。
JP2000319926A 2000-10-19 2000-10-19 インクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置 Withdrawn JP2002127404A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000319926A JP2002127404A (ja) 2000-10-19 2000-10-19 インクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000319926A JP2002127404A (ja) 2000-10-19 2000-10-19 インクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002127404A true JP2002127404A (ja) 2002-05-08

Family

ID=18798303

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000319926A Withdrawn JP2002127404A (ja) 2000-10-19 2000-10-19 インクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002127404A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008023990A (ja) * 2006-06-23 2008-02-07 Canon Inc 記録ヘッド用素子基板、記録ヘッド及び該記録ヘッドを用いた記録装置
JP2021183426A (ja) * 2015-04-10 2021-12-02 船井電機株式会社 流体プリントヘッドおよび流体プリンタ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008023990A (ja) * 2006-06-23 2008-02-07 Canon Inc 記録ヘッド用素子基板、記録ヘッド及び該記録ヘッドを用いた記録装置
JP2021183426A (ja) * 2015-04-10 2021-12-02 船井電機株式会社 流体プリントヘッドおよび流体プリンタ
JP7173247B2 (ja) 2015-04-10 2022-11-16 船井電機株式会社 流体プリントヘッドおよび流体プリンタ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3487584B2 (ja) インクジェット記録装置、および該装置における記録ヘッドの吐出状態を回復させる方法
KR20050053328A (ko) 기록 헤드용 소자 보드, 기록 헤드 및 기록 헤드 제어 방법
JP4194313B2 (ja) 記録ヘッド
JP3227282B2 (ja) 記録ヘッドユニットおよび記録装置
JP2007022069A (ja) 記録ヘッドの素子基体、記録ヘッド、記録装置及び記録ヘッドカートリッジ
JP4035253B2 (ja) 記録ヘッド及びその記録ヘッドを用いた記録装置
JP3347584B2 (ja) 記録ヘッド及びその記録ヘッドを用いた記録装置
JP2002355970A (ja) 記録装置
JP2002127404A (ja) インクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置
JP2002127458A (ja) インク吐出有無検出方法及びその記録装置
JP3517612B2 (ja) インクジェット記録ヘッド及び記録装置
JP2002254611A (ja) 記録装置及び記録ヘッド特性データ選択方法
JP4724272B2 (ja) 記録ヘッド及びその記録ヘッドを用いた記録装置
JP3445064B2 (ja) インクジェット記録ヘッド、およびインクジェット記録装置
JP2004066601A (ja) 記録ヘッドとその記録ヘッドを用いた記録装置
JP2002307685A (ja) 記録ヘッド、その記録ヘッドを用いた記録装置、記録ヘッドカートリッジ、及び記録素子基板
JPH09174847A (ja) 記録装置
JP3501798B2 (ja) インクジェット記録装置
JP3884924B2 (ja) プリントヘッドのヒータボード
JPH05169673A (ja) インクジェット記録装置およびヘッドカートリッジ
JP4447723B2 (ja) インクジェット記録ヘッド用基板、インクジェット記録ヘッド、およびインクジェット記録装置
JPH05338173A (ja) インクジェット記録装置
JP2001232796A (ja) インクジェット記録ヘッド用基板、インクジェット記録ヘッド、インクジェットカートリッジ、およびインクジェット記録装置
JP3501797B2 (ja) インクジェット記録装置
JP4428894B2 (ja) 記録ヘッド及びその記録ヘッドを用いた記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080108