JP2000042928A - 歯車の高強度化装置用ドア構造 - Google Patents

歯車の高強度化装置用ドア構造

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JP2000042928A
JP2000042928A JP10213291A JP21329198A JP2000042928A JP 2000042928 A JP2000042928 A JP 2000042928A JP 10213291 A JP10213291 A JP 10213291A JP 21329198 A JP21329198 A JP 21329198A JP 2000042928 A JP2000042928 A JP 2000042928A
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sliding door
door
gear
opening
casing
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Shigeru Watabe
茂 渡部
Satoshi Ichihashi
慧 市橋
Yutaka Ito
裕 伊藤
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】チャンバ内に浮遊する粉流屑を含むミストが外
部に漏れ出ることがなく、しかも防音性および操作性を
向上させる。 【解決手段】ドア構造120は、開口部14b側に配置
される内側スライドドア122と、この内側スライドド
ア122の外方に配置される外側スライドドア124
と、前記内側スライドドア122を進退させる駆動手段
126と、前記内側スライドドア122が閉じられた
際、該内側スライドドア122をケーシング14に密着
させる押し付け手段132とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯車表面の強度を
高めるための歯車の高強度化装置用ドア構造に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、歯車は、使用に際して繰り返し荷
重を受けるため、その歯車表面の疲労強度を高める必要
がある。このため、従来より歯車表面に鋼球等を衝突さ
せて、圧縮残留応力を付与するショットピーニングが広
く行われている。
【0003】ところが、ショットピーニングでは、ショ
ット材として鋼球が使用されるために歯車表面が粗れて
しまい、その表面粗度が低下するという不具合があっ
た。そこで、特公平5−21711号公報に開示されて
いるように、金属成形品を表面焼入れし、次いで、金属
表面を研削した後に粒径が0.2mm〜0.6mmのガ
ラスビーズを投射するようにした金属表面の高強度化方
法が知られている。これにより、金属表面が粗れること
を防止して疲労強度を向上させようとするものである。
【0004】しかしながら、上記の従来技術では、付与
される圧縮残留応力が低下して疲労強度を所望の値まで
向上させることができず、しかも投射されるガラスビー
ズの指向性が悪いため、このガラスビーズが種々の方向
に飛散して効率が著しく低下してしまうという問題があ
った。
【0005】そこで、本出願人は、十分な圧縮残留応力
を付与し、歯面から歯元にわたって平滑な面を得ること
を可能にした歯車の高強度化装置を提案し、特許出願を
行っている(特開平9−248761号公報参照)。こ
の従来技術では、チャンバ内で、熱処理後の歯車表面に
向かってノズルからガラスビーズと液体との噴流を投射
する投射機構と、前記投射機構に前記液体を圧送する液
体供給機構と、前記投射機構に前記ガラスビーズを所定
量ずつ送り出すガラスビーズ供給機構とを備えている。
これにより、ガラスビーズが指向性を有して歯車表面に
正確に衝突し、この歯車表面に所望の圧縮残留応力が付
与されるとともに、前記ガラスビーズの粉砕により前記
歯車表面の歯面から歯元にわたって平滑な面が得られる
ことになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ガラスビー
ズは、金属表面である歯車表面に衝突して粉砕されるた
め、ミクロンオーダのガラスビーズ屑(以下、粉流屑と
もいう)が処理室内に浮遊している。この種の粉流屑
は、非常に微細であるために処理室から外部に漏れ易
く、例えば、装置のメンテナンス上や装置周辺の環境上
に種々の問題が生じている。しかも、ガラスビーズと液
体との噴流を金属表面に投射する際の騒音が大きく、防
音上の問題も指摘されている。
【0007】本発明はこの種の問題を解決するものであ
り、チャンバ内に浮遊する粉流屑を含むミストが外部に
漏れることがなく、防音性および操作性に優れた歯車の
高強度化装置用ドア構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る歯車の高強
度化装置用ドア構造では、処理室の歯車着脱用開口部を
開閉するためのドア構造が、内側スライドドアと外側ス
ライドドアとの二重ドア構造を採用するとともに、駆動
手段を介して前記内側スライドドアが閉じられた際に、
該内側スライドドアの内側面を前記処理室を形成するケ
ーシングの外壁部に密着させる押し付け手段を備えてい
る。
【0009】このように、内側スライドドアは、押し付
け手段を介してケーシングの外壁部に密着され、処理室
内に浮遊する粉流屑を含むミストがこの処理室の外部に
漏れ出ることを確実に阻止することができる。しかも、
内側スライドドアと外側スライドドアとを有する二重ド
ア構造を採用するため、防音性に優れ、騒音の発生を有
効に低減することが可能になる。
【0010】ここで、駆動手段を介して内側スライドド
アが開方向に移動する際、係合手段を介して外側スライ
ドドアが前記内側スライドドアと一体的に開方向に移動
する。一方、外側スライドドアが開位置に配置される
際、係合手段による係合作用が解除される。これによ
り、作業者は、外側スライドドアのみを開閉操作すれば
よく、二重ドア構造の操作性が大幅に向上する。
【0011】また、押し付け手段は、内側スライドドア
に設けられるカムフォロアと、ケーシングに設けられる
カム部材とを備え、前記カムフォロアおよびカム部材が
互いに接触して前記内側スライドドアが開口部側に引き
込まれる。従って、簡単な構造で、内側スライドドアを
ケーシングの外壁面に容易かつ確実に密着させることが
可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態に係る
ドア構造を組み込む高強度化装置10の概略斜視説明図
であり、図2は、前記高強度化装置10の正面説明図で
あり、図3は、前記高強度化装置10の上部拡大断面正
面図である。
【0013】高強度化装置10は、被処理物である歯車
12を保持してケーシング14内のチャンバ(処理室)
14a内でこの歯車12を位置決め保持する歯車保持機
構16と、液体、例えば、水18とガラスビーズ20と
の噴流22を前記歯車12に向かって投射する投射機構
24と、前記ガラスビーズ20が前記歯車12の表面で
粉砕して生成された粉流屑20aを吸引して排液と共に
回収する回収機構26と、前記回収された排液を前記水
18と前記粉流屑20aとに分別する分別機構28とを
備える。
【0014】歯車保持機構16は、歯車12の一方の端
部に接する駆動部30を設けたスピンドルユニット32
と、この歯車12の他方の端部を支持する回転部34を
設けた支持手段36とを備える。スピンドルユニット3
2は、駆動部30を回転駆動するためのサーボモータ3
8を設ける一方、支持手段36は、回転部34を軸線方
向に進退させるシリンダ40を備え、この支持手段36
が位置調整手段42を介して軸方向に位置調整自在であ
る。図1に示すように、位置調整手段42は手動ハンド
ル44を備え、この手動ハンドル44を回転操作するこ
とにより支持手段36の位置が変更される。
【0015】投射機構24は、ケーシング14の外部に
配置されるロボット100を備え、このロボット100
を構成するアーム部102が、ベローズ部材103に保
護された状態で前記ケーシング14内のチャンバ14a
に配置される。アーム部102の先端にノズル104が
装着されるとともに、このノズル104の上部側には、
水18とガラスビーズ20を混合するためのミキシング
チャンバ106が連結される。水18およびガラスビー
ズ20は、それぞれ管路108、110を介して図示し
ない水供給源およびホッパーに連結されている(図3参
照)。
【0016】ケーシング14には、チャンバ14aの歯
車着脱用開口部14bを開閉するためのドア構造120
が設けられる。図4乃至図6に示すように、ドア構造1
20は、開口部14b側に配置される内側スライドドア
122と、この内側スライドドア122の外方に配置さ
れる外側スライドドア124と、前記内側スライドドア
122を開閉方向に自動的に進退させる駆動手段126
と、この駆動手段126を介して前記内側スライドドア
122が閉じられる際、該内側スライドドア122の内
側面128をチャンバ14aを形成するケーシング14
の外壁部130に密着させる押し付け手段132とを備
える。
【0017】内側スライドドア122は、窓ガラス13
4が装着された枠体136を備え、この枠体136が取
付板138に固定される。取付板138には、その上部
側に水平軸回りに回転自在な支持ローラ140a、14
0bと、鉛直軸回りに回転自在な上部ローラ142a、
142bが設けられる一方、この取付板138の下部側
には、鉛直軸回りに回転自在な下部ローラ144a、1
44bが装着される。
【0018】ケーシング14の傾斜外面14eには、互
いに平行して水平方向に延在する上部ガイド146と下
部ガイド148とが設けられる。上部ガイド146およ
び下部ガイド148には、上部ローラ142a、142
bおよび下部ローラ144a、144bが接して回転す
るとともに、前記上部ガイド146の上面には、支持ロ
ーラ140a、140bが回転自在に接触する。
【0019】駆動手段126は、上部ガイド146に一
端を揺動自在に支持されるシリンダ152を備え、この
シリンダ152から延在するロッド154に連結部材1
56を介して取付板138が固定される。押し付け手段
132は、取付板138に装着されているカムフォロア
である上部ローラ142a、142bおよび下部ローラ
144a、144bと、ケーシング14側に固定され、
これらに接触して内側スライドドア122を開口部14
b側に引き込む上部プレート(カム部材)158a、1
58bおよび下部プレート(カム部材)160a、16
0bとを備える。ケーシング14には、開口部14bを
囲繞して内側スライドドア122の内側面128が密着
する外壁部130である弾性体が設けられている。
【0020】上部ガイド146および下部ガイド148
には、それぞれ外側上部ガイド162と外側下部ガイド
164とが設けられる。外側スライドドア124は、窓
ガラス166を装着した枠体168を備え、この枠体1
68の内面側に外側上部ガイド162に接触して水平軸
回りに回転する上部ローラ170a、170bと、外側
下部ガイド164に接触して鉛直軸回りに回転する下部
ローラ172a、172bとが設けられる。
【0021】外側スライドドア124の外面側には、作
業者が直接把持するためのハンド部174が設けられる
とともに、この外側スライドドア124の内側面上部に
ドグ板176が固定される。このドグ板176は、支持
ガイド150に設けられたスイッチ178a乃至178
cをON/OFF駆動することにより、前記外側スライ
ドドア124の位置、すなわち、閉塞位置、移動途上位
置および開放位置を自動的に検出する。
【0022】内側スライドドア122と外側スライドド
ア124とには、駆動手段126を介して前記内側スラ
イドドア122が開方向(矢印A方向)に移動する際、
前記外側スライドドア124を前記内側スライドドア1
22に係合させて該外側スライドドア124を開方向に
移動させるための係合手段180が設けられる。内側ス
ライドドア122の開位置には、係合手段180による
前記外側スライドドア124と前記内側スライドドア1
22との係合を解除する解除手段182が設けられる。
【0023】図5および図7に示すように、係合手段1
80は、取付板138に支点184を介して揺動自在な
爪部材186を備え、この爪部材186がスプリング1
88を介して外方向に引張されている。外側スライドド
ア124には、爪部材186に係合自在な突起部材19
0が固定されている。図5に示すように、解除手段18
2は、爪部材186の膨出部192に対応して配置さ
れ、内側スライドドア122が開位置に配置された状態
で、前記爪部材186を突起部材190から離間させる
ための押圧ボルト194を備える。
【0024】チャンバ14aには、回収機構26を構成
する液体噴射手段200が配置される。図8に示すよう
に、液体噴射手段200は、ケーシング14の天井部1
4c側に配置され、チャンバ14a内に液体、例えば、
水18を広角に噴射する四つの水噴射ノズル202a乃
至202dを備えている。水噴射ノズル202a乃至2
02dは、チャンバ14a内全体にシャワリングし得る
ように各噴射角度および方向が設定されている。
【0025】ケーシング14の底部14dは、一つの角
部に向かって傾斜して構成されるとともに(図3参
照)、この底部14dに近接して水パイプ204が配置
される。図4に示すように、この水パイプ204には、
ロボット100のアーム部102の下面側を洗浄するた
めの水18を広角に噴射する水噴射ノズル206と、歯
車洗浄用ノズル208a乃至208fとが設けられてい
る。
【0026】図3および図9に示すように、回収機構2
6は、ケーシング14の一側部上部に設けられる吸引口
210を備え、この吸引口210に負圧発生部212が
連結される。負圧発生部212には、その側部に圧縮空
気供給口214を設けており、この圧縮空気供給口21
4から導入される圧縮空気の吹き出し作用下に前記負圧
発生部212内を負圧状態にするよう機能する。負圧発
生部212には、シャワリング用チャンバ216を構成
するケーシング218が接続される。このケーシング2
18内には噴射手段220が装着されており、この噴射
手段220から水18が噴射されることによってチャン
バ216内でシャワリングが行われる。
【0027】ケーシング218に管体222が接続さ
れ、この管体222がケーシング14の底部14dの最
下位置に対応して接続されたジョイント管体224に接
続される。このジョイント管体224は、管体226、
228を介して分別機構28を構成する遠心分離器30
0に接続される。管体226、228間には、鉛直上方
向に向かってエア管体230が連結されている。ケーシ
ング14には、吸引口210とは反対側でかつ下部側に
位置して空気導入管232が接続されている(図3参
照)。
【0028】分別機構28は、ケーシング14の下方に
配置されており、この分別機構28を構成する遠心分離
器300には、図2に示すように、分離された固形分で
ある粉流屑20aを排出するスラッジ排出口302と、
分離された液体である水を排出する液体排出口304と
が設けられる。スラッジ排出口302の下方には、スラ
ッジ回収ボックス306が配置される一方、流体排出口
304には、タンク310が連結される。
【0029】このように構成される高強度化装置10の
動作について、以下に説明する。
【0030】先ず、切削加工により歯切り加工が施され
た歯車12には、浸炭焼入れ処理が行われる。この浸炭
焼入れ処理後の歯車12は、歯車保持機構16を構成す
るスピンドルユニット32の駆動部30に一端が保持さ
れた状態で、シリンダ40の作用下に支持手段36を構
成する回転部34が前記歯車12側に変位してこの歯車
12の他端を支持する。そして、二重扉であるドア構造
120が閉められてケーシング14の開口部14bが閉
塞された状態で、スピンドルユニット32を構成するサ
ーボモータ38が駆動されて歯車12が回転される(図
3参照)。
【0031】その際、投射機構24を構成する図示しな
い高圧ポンプの作用下に水18およびガラスビーズ20
がそれぞれ管路108、110を介してミキシングチャ
ンバ106に圧送される。このため、ノズル104から
歯車12に向かって水18とガラスビーズ20との噴流
22が指向性を有して投射される。
【0032】さらに、ノズル104は、ロボット100
を構成するアーム部102を介して所定方向、すなわ
ち、歯車12の軸線方向に移動し、この歯車12の歯面
全面にガラスビーズ20を介して圧縮残留応力が付与さ
れるとともに、前記ガラスビーズ20が粉砕される。こ
のガラスビーズ20の粉砕によって生成された粉流屑2
0aは、ケーシング14内に浮遊しており、回収機構2
6を構成する液体噴射手段200および負圧発生部21
2が駆動される。
【0033】液体噴射手段200では、図4に示すよう
に、各水噴射ノズル202a乃至202dを介してケー
シング14のチャンバ14a内に水18が噴射され、こ
のチャンバ14a内に浮遊している粉流屑20aおよび
ロボット100のアーム部102に付着している粉流屑
20aを前記ケーシング14の底部14d側に強制的に
排出させる。また、水パイプ204に装着されている水
噴射ノズル206から水18が噴射され、この水18に
よってアーム部102の下部側が洗浄されるとともに、
各ノズル208a乃至208fから噴射される水18を
介して歯車12の洗浄作業が行われる。
【0034】液体噴射手段200による洗浄時に発生し
た粉流屑20aを含む排液が、底部14dの傾斜に沿っ
て流動し、図3および図9に示すように、ケーシング1
4に連結されているジョイント管体224を介して管体
226、228から分別機構28を構成する遠心分離器
300に送られる。
【0035】一方、負圧発生部212が駆動されて圧縮
空気供給口214から圧縮空気が導入されると、吸引口
210に負圧が発生してケーシング14のチャンバ14
a内に浮遊している粉流屑20aが、この吸引口210
からチャンバ216に吸引されて減速される。
【0036】チャンバ216では、ケーシング218に
配置されている噴射手段220を介してシャワリングが
行われ、粉流屑20aを含む排液が管体222からジョ
イント管体224、管体226および228を介して遠
心分離器300に導入されるとともに、圧縮空気がエア
管体230から外部に排出される。なお、チャンバ14
a内には、空気導入管232から外部の空気が導入され
ている。遠心分離器300では、スラッジ排出口302
から固形部分である粉流屑20aがスラッジ回収ボック
ス306に排出される一方、水18が液体排出口304
からタンク310に導入される。
【0037】この場合、本実施形態では、ドア構造12
0が内側スライドドア122と外側スライドドア124
とを備えるとともに、押し付け手段132を介して前記
内側スライドドア122の内側面128がチャンバ14
aを形成するケーシング14の外壁部130に密着して
いる。このため、ケーシング14のチャンバ14a内で
投射機構24を介して歯車12に噴流22を投射する際
に生成される粉流屑20aを含むミストが、開口部14
bから外部に漏れ出すことがない。従って、高強度化装
置10のメンテナンス上や周辺の環境上等に問題が生ず
ることを確実に阻止することが可能になる。
【0038】しかも、チャンバ14a内では、ガラスビ
ーズ20が歯車12の表面に投射される際の騒音が相当
に大きなものとなっている。しかしながら、本実施形態
では、開口部14bを二重ドア、すなわち、内側スライ
ドドア122および外側スライドドア124により閉塞
するため、防音性を有効に確保することができるという
効果が得られる。
【0039】チャンバ14a内で高強度化処理が施され
た歯車12を取り出し、新たな歯車12をこのチャンバ
14aに配置する際には、以下のような動作が行われ
る。先ず、駆動手段126を構成するシリンダ152が
駆動され、ロッド154が矢印A方向に変位すると、こ
のロッド154に連結部材156を介して連結されてい
る取付板138が、支持ローラ140a、140b、上
部ローラ142a、142bおよび下部ローラ144
a、144bの転動作用下に内側スライドドア122と
一体的に矢印A方向に移動する。
【0040】その際、取付板138には、係合手段18
0を構成する爪部材186および突起部材190を介し
て外側スライドドア124が保持されており、駆動手段
126を介して内側スライドドア122と外側スライド
ドア124とが一体的に矢印A方向に移動する。これに
より、ケーシング14の開口部14bが外部に開放され
る一方、内側スライドドア122と外側スライドドア1
24とが開位置に配置される(図10参照)。
【0041】ここで、開位置には、解除手段182を構
成する押圧ボルト194が設けられており、係合手段1
80を構成する爪部材186の膨出部192が前記押圧
ボルト194により押圧される。従って、図11に示す
ように、爪部材186は、スプリング188の弾性力に
抗して突起部材190から離間する方向に揺動し、前記
爪部材186と前記突起部材190との係合状態が解除
される。そして、開口部14bを介してチャンバ14a
内の歯車12が歯車保持機構16から取り外された後、
この歯車保持機構16に新たな歯車12がセットされ
る。
【0042】次いで、内側スライドドア122および外
側スライドドア124を閉じる際には、作業者がこの外
側スライドドア124のハンド部174を把持し、前記
外側スライドドア124を開口部14b側(矢印B方
向)に移動させる。このため、外側スライドドア124
に固定されたドグ板176がスイッチ178a乃至17
8cをON/OFF駆動する。この信号に基づいて駆動
手段126が駆動され、内側スライドドア122が開位
置から閉位置に向かって自動的に移動する。
【0043】内側スライドドア122が開口部14b側
に近接すると、押し付け手段132を構成する上部ロー
ラ142a、142bと下部ローラ144a、144b
とが上部プレート158a、158bおよび下部プレー
ト160a、160bに接触し、前記内側スライドドア
122がケーシング14側に引き込まれる。これによ
り、内側スライドドア122の内側面128がケーシン
グ14の外壁部130に密着する。
【0044】このように、本実施形態では、二重ドアを
構成する内側スライドドア122と外側スライドドア1
24の開閉動作が一挙に簡素化され、ドア構造120の
操作性が大幅に向上するという効果が得られる。すなわ
ち、作業者は、外側スライドドア124のみを手動操作
すればよいからである。
【0045】
【発明の効果】本発明に係る歯車の高強度化装置用ドア
構造では、処理室の歯車着脱用開口部を開閉するための
ドア構造が、内側スライドドアと外側スライドドアの二
重ドアで構成されるとともに、この内側スライドドアの
内側面が前記処理室を形成するケーシングの外壁部に密
着される。このため、処理室内に浮遊するミストが外部
に漏れ出ることを確実に阻止することができ、メンテナ
ンス上および環境上の問題が解消される。しかも、二重
ドア構造により防音性が一挙に向上し、処理室内で発生
する騒音の影響を有効に阻止することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るドア構造を組み込む高
強度化装置の概略斜視説明図である。
【図2】前記高強度化装置の正面説明図である。
【図3】前記高強度化装置の上部拡大断面正面図であ
る。
【図4】図1に示す前記ドア構造の概略斜視説明図であ
る。
【図5】前記ドア構造の一部分解斜視説明図である。
【図6】前記ドア構造の縦断面側面図である。
【図7】前記ドア構造を構成する係合手段の説明図であ
る。
【図8】前記高強度化装置を構成する回収機構の部分斜
視説明図である。
【図9】前記回収機構の別の部分斜視説明図である。
【図10】前記ドア構造が開放された状態の斜視説明図
である。
【図11】前記係合手段および解除手段の動作説明図で
ある。
【符号の説明】
10…高強度化装置 12…歯車 14、218…ケーシング 14a、216
…チャンバ 14b…開口部 16…歯車保持
機構 18…水 20…ガラスビ
ーズ 20a…粉流屑 22…噴流 26…回収機構 28…分別機構 32…スピンドルユニット 36…支持手段 40、152…シリンダ 100…ロボッ
ト 102…アーム部 104…ノズル 120…ドア構造 122…内側ス
ライドドア 124…外側スライドドア 126…駆動手
段 128…内側面 130…外壁部 132…押し付け手段 138…取付板 142a、142b、170a、170b…上部ローラ 144a、144b、172a、172b…下部ローラ 158a、158b…上部プレート 160a、16
0b…下部プレート 176…ドグ板 178a〜17
8c…スイッチ 180…係合手段 182…解除手
段 186…爪部材 190…突起部
材 194…押圧ボルト 200…液体噴
射手段 220…噴射手段 300…遠心分
離器 306…スラッジ回収ボックス 310…タンク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】処理室内で歯車表面に向かってガラスビー
    ズが混在した液体を投射して前記歯車表面の強度を高め
    る高強度化装置に設けられ、前記処理室の歯車着脱用開
    口部を開閉するためのドア構造であって、 前記開口部側に配置される内側スライドドアと、 前記内側スライドドアの外方に配置される外側スライド
    ドアと、 前記内側スライドドアを開閉方向に自動的に進退させる
    駆動手段と、 前記駆動手段を介して前記内側スライドドアが閉じられ
    た際、該内側スライドドアの内側面を前記処理室を形成
    するケーシングの外壁部に密着させる押し付け手段と、 を備えることを特徴とする歯車の高強度化装置用ドア構
    造。
  2. 【請求項2】請求項1記載のドア構造において、前記駆
    動手段を介して前記内側スライドドアが開方向に移動す
    る際、前記外側スライドドアを前記内側スライドドアに
    係合させて該外側スライドドアを開方向に移動させるた
    めの係合手段と、 前記外側スライドドアが開位置に配置された状態で、前
    記係合手段による該外側スライドドアと前記内側スライ
    ドドアとの係合を解除する解除手段と、 を備えることを特徴とする歯車の高強度化装置用ドア構
    造。
  3. 【請求項3】請求項1記載のドア構造において、前記押
    し付け手段は、前記内側スライドドアに設けられるカム
    フォロアと、 前記ケーシングに設けられ、前記カムフォロアに接触し
    て前記内側スライドドアを前記開口部側に引き込むカム
    部材と、 を備えることを特徴とする歯車の高強度化装置用ドア構
    造。
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