JP2000042855A - 駆動装置のバックラッシ防止方法およびその装置 - Google Patents
駆動装置のバックラッシ防止方法およびその装置Info
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- JP2000042855A JP2000042855A JP10215992A JP21599298A JP2000042855A JP 2000042855 A JP2000042855 A JP 2000042855A JP 10215992 A JP10215992 A JP 10215992A JP 21599298 A JP21599298 A JP 21599298A JP 2000042855 A JP2000042855 A JP 2000042855A
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H25/00—Gearings comprising primarily only cams, cam-followers and screw-and-nut mechanisms
- F16H25/18—Gearings comprising primarily only cams, cam-followers and screw-and-nut mechanisms for conveying or interconverting oscillating or reciprocating motions
- F16H25/20—Screw mechanisms
- F16H2025/2062—Arrangements for driving the actuator
- F16H2025/2096—Arrangements for driving the actuator using endless flexible members
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- Transmission Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 駆動装置の構成部材が磨耗してもバックラッ
シの発生を防止する。 【解決手段】 互いに同期して回転駆動される複数のボ
ールネジ5a,5bがほぼ平行に設けられ、前記各ボー
ルネジ5a,5bにボール7のころがり軸受部9を介し
て噛合するナット部材11が設けられ、この複数のナッ
ト部材11に移動体21が取り付けられる。たとえボー
ルネジ5とナット部材11の溝部19やボール7等の構
成部材が磨耗しても、前記複数のボールネジ5a,5b
に回転角度の位相差を設けることにより、複数のボール
ネジ5a,5bは移動体21に固定された2つのナット
部材11の溝部19に対してそれぞれボール7をボール
ネジ5の軸線方向に沿って互いに反対方向に押圧するこ
とになるので、ボールネジ5a,5bとナット部材11
でなる溝部17、19とボール7との間のガタがなくな
る。
シの発生を防止する。 【解決手段】 互いに同期して回転駆動される複数のボ
ールネジ5a,5bがほぼ平行に設けられ、前記各ボー
ルネジ5a,5bにボール7のころがり軸受部9を介し
て噛合するナット部材11が設けられ、この複数のナッ
ト部材11に移動体21が取り付けられる。たとえボー
ルネジ5とナット部材11の溝部19やボール7等の構
成部材が磨耗しても、前記複数のボールネジ5a,5b
に回転角度の位相差を設けることにより、複数のボール
ネジ5a,5bは移動体21に固定された2つのナット
部材11の溝部19に対してそれぞれボール7をボール
ネジ5の軸線方向に沿って互いに反対方向に押圧するこ
とになるので、ボールネジ5a,5bとナット部材11
でなる溝部17、19とボール7との間のガタがなくな
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動装置のバック
ラッシ防止方法および装置に関し、特にレーザ加工機、
パンチプレス等の工作機械において、回転駆動手段によ
り駆動されるボールネジとこのボールネジにボールのこ
ろがり軸受部を介して摺動するナット部材とからなる駆
動装置のバックラッシ防止方法および装置に関する。
ラッシ防止方法および装置に関し、特にレーザ加工機、
パンチプレス等の工作機械において、回転駆動手段によ
り駆動されるボールネジとこのボールネジにボールのこ
ろがり軸受部を介して摺動するナット部材とからなる駆
動装置のバックラッシ防止方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザ加工機、パンチプレス等の
工作機械においてはワークを加工する際、ワークをクラ
ンプするクランプ装置を備えたワーク位置決め装置の駆
動装置は主としてサーボモータ等の回転駆動手段で回転
駆動され制御されるボールネジ等の駆動軸にボールのこ
ろがり軸受部を介して摺動するナット部材とから構成さ
れている。
工作機械においてはワークを加工する際、ワークをクラ
ンプするクランプ装置を備えたワーク位置決め装置の駆
動装置は主としてサーボモータ等の回転駆動手段で回転
駆動され制御されるボールネジ等の駆動軸にボールのこ
ろがり軸受部を介して摺動するナット部材とから構成さ
れている。
【0003】上記のような従来の駆動装置ではボールネ
ジのガタを抑えるためにボールの径を大きめにしてボー
ルネジとナット部材の溝部に予圧をかけている。
ジのガタを抑えるためにボールの径を大きめにしてボー
ルネジとナット部材の溝部に予圧をかけている。
【0004】さらに、図7に示されているように、ボー
ルネジ101にボール103を介して螺合する2つのナ
ット部材105、107を互いに連結し、この2つのナ
ット部材105、107の間に板材からなる間座109
を挿入することにより、前記2つのナット部材105、
107を互いに反対方向に押し広げてナット部材10
5、107の溝部111、113内のボール103に予
圧をかけてボールネジ101のガタを抑えている。
ルネジ101にボール103を介して螺合する2つのナ
ット部材105、107を互いに連結し、この2つのナ
ット部材105、107の間に板材からなる間座109
を挿入することにより、前記2つのナット部材105、
107を互いに反対方向に押し広げてナット部材10
5、107の溝部111、113内のボール103に予
圧をかけてボールネジ101のガタを抑えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の駆動
装置においてはボールネジ101とナット部材105、
107の溝部やボール103等の構成部材が磨耗してく
ると前述した予圧がなくなるためにボールネジ101と
ナット部材105(および107)からなる溝部111
(および113)とボール103との間にガタが生じ
る。このガタによりバックラッシが生じるので、たとえ
工作機械がNC装置で制御されていても、加工品の真円
が出なくなったり形状が崩れるなど、所望の加工精度が
でないという問題点があった。
装置においてはボールネジ101とナット部材105、
107の溝部やボール103等の構成部材が磨耗してく
ると前述した予圧がなくなるためにボールネジ101と
ナット部材105(および107)からなる溝部111
(および113)とボール103との間にガタが生じ
る。このガタによりバックラッシが生じるので、たとえ
工作機械がNC装置で制御されていても、加工品の真円
が出なくなったり形状が崩れるなど、所望の加工精度が
でないという問題点があった。
【0006】本発明は上述の課題を解決するためになさ
れたもので、その目的は、駆動装置の構成部材が磨耗し
てもバックラッシの発生を防止するようにした駆動装置
のバックラッシ防止方法およびその装置を提供すること
にある。
れたもので、その目的は、駆動装置の構成部材が磨耗し
てもバックラッシの発生を防止するようにした駆動装置
のバックラッシ防止方法およびその装置を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明の駆動装置のバックラッシ防
止方法は、互いに同期して回転駆動される複数のボール
ネジをほぼ平行に設け、前記各ボールネジにボールのこ
ろがり軸受部を介して螺合するナット部材を設け、この
複数のナット部材に移動体を取り付けてなる駆動装置に
おいて、前記複数のボールネジとボール、ボールとナッ
ト部材との間にガタが生じたときに、前記複数のボール
ネジに回転角度の位相差を設けることにより、一方のボ
ールネジをボールを介して一方のナット部材の溝部に移
動体の前進方向へ押圧せしめると共に他方のボールネジ
をボールを介して他方のナット部材の溝部に移動体の後
退方向へ押圧せしめてなることを特徴とするものであ
る。
に請求項1によるこの発明の駆動装置のバックラッシ防
止方法は、互いに同期して回転駆動される複数のボール
ネジをほぼ平行に設け、前記各ボールネジにボールのこ
ろがり軸受部を介して螺合するナット部材を設け、この
複数のナット部材に移動体を取り付けてなる駆動装置に
おいて、前記複数のボールネジとボール、ボールとナッ
ト部材との間にガタが生じたときに、前記複数のボール
ネジに回転角度の位相差を設けることにより、一方のボ
ールネジをボールを介して一方のナット部材の溝部に移
動体の前進方向へ押圧せしめると共に他方のボールネジ
をボールを介して他方のナット部材の溝部に移動体の後
退方向へ押圧せしめてなることを特徴とするものであ
る。
【0008】したがって、複数のボールネジの回転角度
に位相差を設けると、複数のボールネジは移動体に固定
された複数のナット部材の溝部に対してそれぞれボール
をボールネジの軸線方向に沿って互いに反対方向に押圧
することになるので、ボールネジとボール、ボールとナ
ット部材との間にはガタがなくなるためにバックラッシ
の発生が防止される。
に位相差を設けると、複数のボールネジは移動体に固定
された複数のナット部材の溝部に対してそれぞれボール
をボールネジの軸線方向に沿って互いに反対方向に押圧
することになるので、ボールネジとボール、ボールとナ
ット部材との間にはガタがなくなるためにバックラッシ
の発生が防止される。
【0009】請求項2によるこの発明の駆動装置のバッ
クラッシ防止方法は、請求項1記載の駆動装置のバック
ラッシ防止方法において、前記複数のボールネジをそれ
ぞれ別々の回転駆動手段により回転駆動し、前記複数の
回転駆動手段による回転角度に位相差を設けてなること
を特徴とするものである。
クラッシ防止方法は、請求項1記載の駆動装置のバック
ラッシ防止方法において、前記複数のボールネジをそれ
ぞれ別々の回転駆動手段により回転駆動し、前記複数の
回転駆動手段による回転角度に位相差を設けてなること
を特徴とするものである。
【0010】したがって、複数のボールネジは別々の回
転駆動手段により回転駆動されているので、例えば回転
駆動手段の回転軸とボールネジとの連結部を微調整した
り、回転駆動手段の回転位相を変更したりすることによ
り容易に複数のボールネジの回転角度に位相差が設けら
れる。その結果として請求項1記載の作用によりバック
ラッシの発生が防止される。
転駆動手段により回転駆動されているので、例えば回転
駆動手段の回転軸とボールネジとの連結部を微調整した
り、回転駆動手段の回転位相を変更したりすることによ
り容易に複数のボールネジの回転角度に位相差が設けら
れる。その結果として請求項1記載の作用によりバック
ラッシの発生が防止される。
【0011】請求項3によるこの発明の駆動装置のバッ
クラッシ防止方法は、請求項1記載の駆動装置のバック
ラッシ防止方法において、前記ボールネジの一方を回転
駆動手段により回転し、この一方のボールネジの回転を
駆動ベルトを介して他方のボールネジに伝達すると共に
前記駆動ベルトのテンションを変更することにより、前
記複数のボールネジの回転角度に位相差を設けてなるこ
とを特徴とするものである。
クラッシ防止方法は、請求項1記載の駆動装置のバック
ラッシ防止方法において、前記ボールネジの一方を回転
駆動手段により回転し、この一方のボールネジの回転を
駆動ベルトを介して他方のボールネジに伝達すると共に
前記駆動ベルトのテンションを変更することにより、前
記複数のボールネジの回転角度に位相差を設けてなるこ
とを特徴とするものである。
【0012】したがって、複数のボールネジを同期して
回転伝達する駆動ベルトのテンションを変更すると、複
数のボールネジの回転角度には容易に位相差が設けられ
るのでその結果として請求項1記載の作用によりバック
ラッシの発生が防止される。
回転伝達する駆動ベルトのテンションを変更すると、複
数のボールネジの回転角度には容易に位相差が設けられ
るのでその結果として請求項1記載の作用によりバック
ラッシの発生が防止される。
【0013】請求項4によるこの発明の駆動装置のバッ
クラッシ防止方法は、ボールネジにボールを介して螺合
する複数のナット部材を互いに係合して設けると共に一
方のナット部材に移動体を取り付けてなる駆動装置にお
いて、前記複数のナット部材を互いに離反する方向に常
時付勢することにより、前記複数のナット部材をボール
を介してボールネジの溝部へ互いに離反する方向に押圧
してなることを特徴とするものである。
クラッシ防止方法は、ボールネジにボールを介して螺合
する複数のナット部材を互いに係合して設けると共に一
方のナット部材に移動体を取り付けてなる駆動装置にお
いて、前記複数のナット部材を互いに離反する方向に常
時付勢することにより、前記複数のナット部材をボール
を介してボールネジの溝部へ互いに離反する方向に押圧
してなることを特徴とするものである。
【0014】したがって、複数のナット部材はボールネ
ジの軸線方向で互いに離反する方向に常時付勢されるの
で、この付勢力により一方のナット部材の溝部がボール
をボールネジの溝部へ常時押圧すると共に他方のナット
部材の溝部がボールをボールネジの溝部へ常時押圧する
ことになる。したがって、たとえボールネジとナット部
材の溝部やボール等の構成部材が磨耗したとしても前記
構成部材にはガタが生じないのでバックラッシの発生が
防止される。
ジの軸線方向で互いに離反する方向に常時付勢されるの
で、この付勢力により一方のナット部材の溝部がボール
をボールネジの溝部へ常時押圧すると共に他方のナット
部材の溝部がボールをボールネジの溝部へ常時押圧する
ことになる。したがって、たとえボールネジとナット部
材の溝部やボール等の構成部材が磨耗したとしても前記
構成部材にはガタが生じないのでバックラッシの発生が
防止される。
【0015】請求項5によるこの発明の駆動装置のバッ
クラッシ防止装置は、互いに同期して回転駆動される複
数のボールネジをほぼ平行に設け、前記各ボールネジに
ボールを介して螺合するナット部材を設け、これらの複
数のナット部材に移動体を取り付けてなる駆動装置にお
いて、前記複数のボールネジの回転角度に位相差を与え
て前記一方のボールネジをボールを介して一方のナット
部材の溝部に移動体の前進方向へ押圧すると共に他方の
ボールネジをボールを介して他方のナット部材の溝部に
移動体の後退方向へ押圧すべく構成されていることを特
徴とするものである。
クラッシ防止装置は、互いに同期して回転駆動される複
数のボールネジをほぼ平行に設け、前記各ボールネジに
ボールを介して螺合するナット部材を設け、これらの複
数のナット部材に移動体を取り付けてなる駆動装置にお
いて、前記複数のボールネジの回転角度に位相差を与え
て前記一方のボールネジをボールを介して一方のナット
部材の溝部に移動体の前進方向へ押圧すると共に他方の
ボールネジをボールを介して他方のナット部材の溝部に
移動体の後退方向へ押圧すべく構成されていることを特
徴とするものである。
【0016】したがって、請求項1記載の作用と同様
に、前記複数のボールネジとボール、ボールとナット部
材との間にガタが生じたときに、複数のボールネジの回
転角度に位相差を設けると、複数のボールネジは移動体
に固定された複数のナット部材の溝部に対してそれぞれ
ボールをボールネジの軸線方向に沿って互いに反対方向
に押圧することになるので、ボールネジとボール、ボー
ルとナット部材との間にはガタがなくなるためにバック
ラッシの発生が防止される。
に、前記複数のボールネジとボール、ボールとナット部
材との間にガタが生じたときに、複数のボールネジの回
転角度に位相差を設けると、複数のボールネジは移動体
に固定された複数のナット部材の溝部に対してそれぞれ
ボールをボールネジの軸線方向に沿って互いに反対方向
に押圧することになるので、ボールネジとボール、ボー
ルとナット部材との間にはガタがなくなるためにバック
ラッシの発生が防止される。
【0017】請求項6によるこの発明の駆動装置のバッ
クラッシ防止装置は、請求項5記載の駆動装置のバック
ラッシ防止装置において、前記複数のボールネジにそれ
ぞれ互いに回転角度の位相差を有して連結する回転駆動
手段を別々に設けてなることを特徴とするものである。
クラッシ防止装置は、請求項5記載の駆動装置のバック
ラッシ防止装置において、前記複数のボールネジにそれ
ぞれ互いに回転角度の位相差を有して連結する回転駆動
手段を別々に設けてなることを特徴とするものである。
【0018】したがって、請求項2記載の作用と同様
に、複数のボールネジは別々の回転駆動手段により回転
駆動されているので、例えば回転駆動手段の回転軸とボ
ールネジとの連結部を微調整したり、回転駆動手段の回
転位相を変更したりすることにより容易に複数のボール
ネジの回転角度に位相差が設けられる。その結果として
請求項1記載の作用によりバックラッシの発生が防止さ
れる。
に、複数のボールネジは別々の回転駆動手段により回転
駆動されているので、例えば回転駆動手段の回転軸とボ
ールネジとの連結部を微調整したり、回転駆動手段の回
転位相を変更したりすることにより容易に複数のボール
ネジの回転角度に位相差が設けられる。その結果として
請求項1記載の作用によりバックラッシの発生が防止さ
れる。
【0019】請求項7によるこの発明の駆動装置のバッ
クラッシ防止装置は、請求項5記載の駆動装置のバック
ラッシ防止装置において、前記一方のボールネジに回転
駆動手段を連結し、この一方のボールネジの回転を他方
のボールネジに同期して回転伝達する駆動ベルトを設け
ると共に前記複数のボールネジに回転角度の位相差を設
けるべく前記駆動ベルトのテンションを変更するテンシ
ョナーを設けてなることを特徴とするものである。
クラッシ防止装置は、請求項5記載の駆動装置のバック
ラッシ防止装置において、前記一方のボールネジに回転
駆動手段を連結し、この一方のボールネジの回転を他方
のボールネジに同期して回転伝達する駆動ベルトを設け
ると共に前記複数のボールネジに回転角度の位相差を設
けるべく前記駆動ベルトのテンションを変更するテンシ
ョナーを設けてなることを特徴とするものである。
【0020】したがって、請求項3記載の作用と同様
に、複数のボールネジを同期して回転伝達する駆動ベル
トのテンションを変更すると、複数のボールネジの回転
角度には容易に位相差が設けられるのでその結果として
請求項1記載の作用によりバックラッシの発生が防止さ
れる。
に、複数のボールネジを同期して回転伝達する駆動ベル
トのテンションを変更すると、複数のボールネジの回転
角度には容易に位相差が設けられるのでその結果として
請求項1記載の作用によりバックラッシの発生が防止さ
れる。
【0021】請求項8によるこの発明の駆動装置のバッ
クラッシ防止装置は、ボールネジにボールを介して噛合
する複数のナット部材を互いに係合して設けると共に一
方のナット部材に移動体を取り付けてなる駆動装置にお
いて、前記複数のナット部材を互いに離反する方向に常
時付勢する付勢手段を設けてなることを特徴とするもの
である。
クラッシ防止装置は、ボールネジにボールを介して噛合
する複数のナット部材を互いに係合して設けると共に一
方のナット部材に移動体を取り付けてなる駆動装置にお
いて、前記複数のナット部材を互いに離反する方向に常
時付勢する付勢手段を設けてなることを特徴とするもの
である。
【0022】したがって、請求項4記載の作用と同様
に、複数のナット部材はボールネジの軸線方向で互いに
離反する方向に常時付勢されるので、この付勢力により
一方のナット部材の溝部がボールをボールネジの溝部へ
常時押圧すると共に他方のナット部材の溝部がボールを
ボールネジの溝部へ常時押圧することになる。したがっ
て、たとえボールネジとナット部材の溝部やボール等の
構成部材が磨耗したとしても前記構成部材にはガタが生
じないのでバックラッシの発生が防止される。
に、複数のナット部材はボールネジの軸線方向で互いに
離反する方向に常時付勢されるので、この付勢力により
一方のナット部材の溝部がボールをボールネジの溝部へ
常時押圧すると共に他方のナット部材の溝部がボールを
ボールネジの溝部へ常時押圧することになる。したがっ
て、たとえボールネジとナット部材の溝部やボール等の
構成部材が磨耗したとしても前記構成部材にはガタが生
じないのでバックラッシの発生が防止される。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の駆動装置のバック
ラッシ防止方法および装置の実施の形態について図面を
参照して説明する。
ラッシ防止方法および装置の実施の形態について図面を
参照して説明する。
【0024】図1,図2および図3を参照するに、本実
施の形態に係わる工作機械における駆動装置1はサーボ
モータ3a,3b等の回転駆動手段で回転駆動され制御
されるボールネジ5a,5b等の駆動軸にボール7のこ
ろがり軸受部9を介して摺動するナット部材11とから
構成されている。
施の形態に係わる工作機械における駆動装置1はサーボ
モータ3a,3b等の回転駆動手段で回転駆動され制御
されるボールネジ5a,5b等の駆動軸にボール7のこ
ろがり軸受部9を介して摺動するナット部材11とから
構成されている。
【0025】本実施の形態では図2に示されているよう
に、2つのボールネジ5a,5bがほぼ平行に設けられ
ており、各ボールネジ5a,5bは工作機械の支持部材
(図示省略)に軸受等の支持部13を介して軸承され、
前記2つのボールネジ5a,5bはそれぞれ別々のサー
ボモータ3a,3b(回転駆動手段)の回転軸にカップ
リング等の連結部材15を介して連結されており、2つ
のボールネジ5a,5bは互いに同期して回転すべく前
記2つのサーボモータ3a,3bにより駆動される。各
ボールネジ5a,5bには図1に示されているようにボ
ール7のころがり軸受部9を介してナット部材11が螺
合している。
に、2つのボールネジ5a,5bがほぼ平行に設けられ
ており、各ボールネジ5a,5bは工作機械の支持部材
(図示省略)に軸受等の支持部13を介して軸承され、
前記2つのボールネジ5a,5bはそれぞれ別々のサー
ボモータ3a,3b(回転駆動手段)の回転軸にカップ
リング等の連結部材15を介して連結されており、2つ
のボールネジ5a,5bは互いに同期して回転すべく前
記2つのサーボモータ3a,3bにより駆動される。各
ボールネジ5a,5bには図1に示されているようにボ
ール7のころがり軸受部9を介してナット部材11が螺
合している。
【0026】より詳しくは、前記ボールネジ5a,5b
の外周面には図3に示されているように、ころがり軸受
部9を構成するボール7が嵌合する螺旋状の溝部17が
形成されており、前記ナット部材11の内面には前記ボ
ール7が嵌合する螺旋状の溝部19が形成されている。
なお、前記ボール7は例えば表面が硬い鋼球でなってい
る。ボールネジ5とナット部材11はボールネジ5の溝
部17とナット部材11の溝部19内に嵌合する多数の
ボール7を介して螺合されており、2つのボールネジ5
a,5bが同期して回転することにより2つのナット部
材11が2つのボールネジ5a,5bの軸線方向に移動
されることになる。
の外周面には図3に示されているように、ころがり軸受
部9を構成するボール7が嵌合する螺旋状の溝部17が
形成されており、前記ナット部材11の内面には前記ボ
ール7が嵌合する螺旋状の溝部19が形成されている。
なお、前記ボール7は例えば表面が硬い鋼球でなってい
る。ボールネジ5とナット部材11はボールネジ5の溝
部17とナット部材11の溝部19内に嵌合する多数の
ボール7を介して螺合されており、2つのボールネジ5
a,5bが同期して回転することにより2つのナット部
材11が2つのボールネジ5a,5bの軸線方向に移動
されることになる。
【0027】前記2つのナット部材11にはボールネジ
5の軸線方向に移動される移動体21が取り付けられ
る。例えば、レーザ加工機のテーブル上のワークをクラ
ンプするクランプ装置を備えたワーク位置決め装置の本
体(以下、「移動体21」という)が前記2つのナット
部材11に取り付けられる。したがって、前記移動体2
1はボールネジ5a,5bの回転で移動されるナット部
材11と共にボールネジ5a,5bの軸線方向に前後に
移動される。
5の軸線方向に移動される移動体21が取り付けられ
る。例えば、レーザ加工機のテーブル上のワークをクラ
ンプするクランプ装置を備えたワーク位置決め装置の本
体(以下、「移動体21」という)が前記2つのナット
部材11に取り付けられる。したがって、前記移動体2
1はボールネジ5a,5bの回転で移動されるナット部
材11と共にボールネジ5a,5bの軸線方向に前後に
移動される。
【0028】上記の駆動装置1が使用されるにつれてボ
ールネジ5a,5bとナット部材11の溝部19やボー
ル7等の構成部材が磨耗してガタが生じてくるが、その
場合に前記2つのボールネジ5a,5bに回転角度の位
相差を与えることにより、上記の磨耗によるガタを解消
することができる。
ールネジ5a,5bとナット部材11の溝部19やボー
ル7等の構成部材が磨耗してガタが生じてくるが、その
場合に前記2つのボールネジ5a,5bに回転角度の位
相差を与えることにより、上記の磨耗によるガタを解消
することができる。
【0029】より詳しくは、図1に示されているように
2つのボールネジ5a,5bの回転角度に位相差を与え
るべく連結部材15を介して調整すると、2つのボール
ネジ5a,5bは移動体21に固定された2つのナット
部材11の溝部19に対してそれぞれボール7を介して
ボールネジ5a,5bの軸線方向に沿って互いに反対方
向に押圧することになる。
2つのボールネジ5a,5bの回転角度に位相差を与え
るべく連結部材15を介して調整すると、2つのボール
ネジ5a,5bは移動体21に固定された2つのナット
部材11の溝部19に対してそれぞれボール7を介して
ボールネジ5a,5bの軸線方向に沿って互いに反対方
向に押圧することになる。
【0030】例えば図1において上方のボールネジ5a
は移動体21に固定されたナット部材11の溝部19に
対してボール7を介して図1において左方に押圧する
が、図1において下方のボールネジ5bは移動体21に
固定されたナット部材11の溝部19に対してボール7
を介して図1において右方に押圧することになるので、
ボールネジ5とナット部材11で形成される溝部17、
19とボール7との間にはガタがなくなる。
は移動体21に固定されたナット部材11の溝部19に
対してボール7を介して図1において左方に押圧する
が、図1において下方のボールネジ5bは移動体21に
固定されたナット部材11の溝部19に対してボール7
を介して図1において右方に押圧することになるので、
ボールネジ5とナット部材11で形成される溝部17、
19とボール7との間にはガタがなくなる。
【0031】上述したように2つのボールネジ5a,5
bの回転角度に位相差を設ける他の方法としては、図4
および図5に示されているように、2つのボールネジ5
a,5bがほぼ平行に設けられ、工作機械の支持部材
(図示省略)に軸受等の支持部13を介して軸承されて
いる。この2つのボールネジ5a,5bのうちの一方の
ボールネジ5a(図4においては上方のボールネジ)が
サーボモータ3(回転駆動手段)の回転軸にカップリン
グ等の連結部材15を介して連結されている。他方のボ
ールネジ5b(図4においては下方のボールネジ)は上
記の一方のボールネジ5aと同期して回転すべくタイミ
ングベルト等の駆動ベルト23及び歯車23aにより回
転駆動される。しかも、この駆動ベルト23は当該駆動
ベルト23のテンションを変更するテンショナー25に
より押圧されている。したがって、駆動ベルト23に対
するテンショナー25の押し付け量を変更することによ
り2つのボールネジ5a,5bに回転角度の位相差を与
えることになる。
bの回転角度に位相差を設ける他の方法としては、図4
および図5に示されているように、2つのボールネジ5
a,5bがほぼ平行に設けられ、工作機械の支持部材
(図示省略)に軸受等の支持部13を介して軸承されて
いる。この2つのボールネジ5a,5bのうちの一方の
ボールネジ5a(図4においては上方のボールネジ)が
サーボモータ3(回転駆動手段)の回転軸にカップリン
グ等の連結部材15を介して連結されている。他方のボ
ールネジ5b(図4においては下方のボールネジ)は上
記の一方のボールネジ5aと同期して回転すべくタイミ
ングベルト等の駆動ベルト23及び歯車23aにより回
転駆動される。しかも、この駆動ベルト23は当該駆動
ベルト23のテンションを変更するテンショナー25に
より押圧されている。したがって、駆動ベルト23に対
するテンショナー25の押し付け量を変更することによ
り2つのボールネジ5a,5bに回転角度の位相差を与
えることになる。
【0032】次に、駆動装置1のバックラッシ防止方法
および装置の他の実施の形態について図6を参照して説
明する。なお、この場合は1つのボールネジ5に対して
も有効なものであり、回転駆動手段、連結部材15、ボ
ールネジ5とナット部材の溝部19やボール7等の構成
部材は前述した実施の形態と同様であるので、同様の構
成については省略する。
および装置の他の実施の形態について図6を参照して説
明する。なお、この場合は1つのボールネジ5に対して
も有効なものであり、回転駆動手段、連結部材15、ボ
ールネジ5とナット部材の溝部19やボール7等の構成
部材は前述した実施の形態と同様であるので、同様の構
成については省略する。
【0033】図6を参照するに、移動体21に固定され
ている固定ナット部材27と、この固定ナット部材27
に係合部29を介して嵌合されると共に前記固定ナット
部材27に対してはボールネジ5の軸線方向でフリーで
ある自在ナット部材31とが1つのボールネジ5にボー
ル7を介して噛合されている。さらに、前記固定ナット
部材27と自在ナット部材31は付勢手段33によりボ
ールネジ5の軸線方向に互いに離反する方向に常時付勢
されている。
ている固定ナット部材27と、この固定ナット部材27
に係合部29を介して嵌合されると共に前記固定ナット
部材27に対してはボールネジ5の軸線方向でフリーで
ある自在ナット部材31とが1つのボールネジ5にボー
ル7を介して噛合されている。さらに、前記固定ナット
部材27と自在ナット部材31は付勢手段33によりボ
ールネジ5の軸線方向に互いに離反する方向に常時付勢
されている。
【0034】より詳しくは、前記係合部29は、例えば
固定ナット部材27の端面には全周に及んで環状に形成
される凹部でなるシリンダ部35が設けられ、前記自在
ナット部材31の端面には前記シリンダ部35に挿入さ
れ摺動可能であると共にボールネジ5の軸線方向に移動
自在な突部37が形成されている。また、前記突部37
の付け根付近にはシリンダ部35内を密閉するためのO
リング39が設けられており、シリンダ部35には圧油
又は圧縮空気を常時供給する圧油供給源や圧縮空気供給
源等の流体圧供給源に連通されている。すなわち、前記
固定ナット部材27と自在ナット部材31は油圧装置4
1又は空圧装置43等の付勢手段33によりボールネジ
5の軸線方向に互いに離反する方向に常時付勢されてい
る。
固定ナット部材27の端面には全周に及んで環状に形成
される凹部でなるシリンダ部35が設けられ、前記自在
ナット部材31の端面には前記シリンダ部35に挿入さ
れ摺動可能であると共にボールネジ5の軸線方向に移動
自在な突部37が形成されている。また、前記突部37
の付け根付近にはシリンダ部35内を密閉するためのO
リング39が設けられており、シリンダ部35には圧油
又は圧縮空気を常時供給する圧油供給源や圧縮空気供給
源等の流体圧供給源に連通されている。すなわち、前記
固定ナット部材27と自在ナット部材31は油圧装置4
1又は空圧装置43等の付勢手段33によりボールネジ
5の軸線方向に互いに離反する方向に常時付勢されてい
る。
【0035】なお、上記の付勢手段33としては固定ナ
ット部材27および自在ナット部材31の端面間に、あ
るいは固定ナット部材27および自在ナット部材31の
外周に、複数個の油圧装置41又は空圧装置43を均等
に設けても構わない。
ット部材27および自在ナット部材31の端面間に、あ
るいは固定ナット部材27および自在ナット部材31の
外周に、複数個の油圧装置41又は空圧装置43を均等
に設けても構わない。
【0036】上記構成により、前記シリンダ部35内に
流体圧を常時供給することにより、固定ナット部材27
と自在ナット部材31は互いに離反する方向に常時付勢
される。この付勢力により固定ナット部材27は図6に
おいて右方向へ付勢されるので、固定ナット部材27の
溝部19がボール7をボールネジ5の溝部17へ常時押
圧すると共に、自在ナット部材31は図6において左方
向へ付勢されるので、自在ナット部材31の溝部19が
ボール7をボールネジ5の溝部17へ常時押圧すること
になる。
流体圧を常時供給することにより、固定ナット部材27
と自在ナット部材31は互いに離反する方向に常時付勢
される。この付勢力により固定ナット部材27は図6に
おいて右方向へ付勢されるので、固定ナット部材27の
溝部19がボール7をボールネジ5の溝部17へ常時押
圧すると共に、自在ナット部材31は図6において左方
向へ付勢されるので、自在ナット部材31の溝部19が
ボール7をボールネジ5の溝部17へ常時押圧すること
になる。
【0037】したがって、上記の駆動装置1が使用され
るにつれてボールネジ5とナット部材11の溝部19や
ボール7等の構成部材に磨耗が生じたとしても、固定ナ
ット部材27と自在ナット部材31は互いに離反する方
向に常時付勢されているので、ボールネジ5とナット部
材11で形成される溝部17、19とボール7との間に
はガタが生じない。
るにつれてボールネジ5とナット部材11の溝部19や
ボール7等の構成部材に磨耗が生じたとしても、固定ナ
ット部材27と自在ナット部材31は互いに離反する方
向に常時付勢されているので、ボールネジ5とナット部
材11で形成される溝部17、19とボール7との間に
はガタが生じない。
【0038】なお、この発明は前述した実施の形態に限
定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他
の態様で実施し得るものである。
定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他
の態様で実施し得るものである。
【0039】例えば、本実施の形態ではボールネジ5に
螺合されている固定ナット部材27と自在ナット部材3
1を互いに離反する方向に常時付勢する付勢手段33と
しては油圧装置41又は空圧装置43を例にとって説明
したが圧縮スプリング(コイルスプリングや皿バネ等)
等の発条やゴム等の弾力性樹脂材からなる弾性体および
その他の付勢手段であっても構わない。
螺合されている固定ナット部材27と自在ナット部材3
1を互いに離反する方向に常時付勢する付勢手段33と
しては油圧装置41又は空圧装置43を例にとって説明
したが圧縮スプリング(コイルスプリングや皿バネ等)
等の発条やゴム等の弾力性樹脂材からなる弾性体および
その他の付勢手段であっても構わない。
【0040】
【発明の効果】以上のごとき実施の形態の例から理解さ
れるように、請求項1の発明によれば、複数のボールネ
ジの回転角度に位相差を設けると、複数のボールネジは
移動体に固定された複数のナット部材の溝部に対してそ
れぞれボールをボールネジの軸線方向に沿って互いに反
対方向に押圧することになるので、ボールネジとナット
部材でなる溝部とボールとの間のガタをなくすことがで
き、バックラッシの発生を防止できる。
れるように、請求項1の発明によれば、複数のボールネ
ジの回転角度に位相差を設けると、複数のボールネジは
移動体に固定された複数のナット部材の溝部に対してそ
れぞれボールをボールネジの軸線方向に沿って互いに反
対方向に押圧することになるので、ボールネジとナット
部材でなる溝部とボールとの間のガタをなくすことがで
き、バックラッシの発生を防止できる。
【0041】請求項2の発明によれば、複数のボールネ
ジは別々の回転駆動手段により回転駆動されているの
で、例えば回転駆動手段の回転軸とボールネジとの連結
部を容易に微調整したり、回転駆動手段の回転位相を変
更したりすることができ、複数のボールネジの回転角度
に位相差を設けることが容易であるので、バックラッシ
の発生を容易に防止できる。
ジは別々の回転駆動手段により回転駆動されているの
で、例えば回転駆動手段の回転軸とボールネジとの連結
部を容易に微調整したり、回転駆動手段の回転位相を変
更したりすることができ、複数のボールネジの回転角度
に位相差を設けることが容易であるので、バックラッシ
の発生を容易に防止できる。
【0042】請求項3の発明によれば、複数のボールネ
ジを同期して回転伝達する駆動ベルトのテンションを変
更することは容易であるので、複数のボールネジの回転
角度には位相差を容易に設けることができ、容易にバッ
クラッシの発生を防止できる。
ジを同期して回転伝達する駆動ベルトのテンションを変
更することは容易であるので、複数のボールネジの回転
角度には位相差を容易に設けることができ、容易にバッ
クラッシの発生を防止できる。
【0043】請求項4の発明によれば、複数のナット部
材はボールネジの軸線方向で互いに離反する方向に常時
付勢されるので、一方のナット部材の溝部がボールをボ
ールネジの溝部へ常時押圧すると共に他方のナット部材
の溝部がボールをボールネジの溝部へ常時押圧する。こ
の理由で、たとえボールネジとナット部材の溝部やボー
ル等の構成部材が磨耗したとしても各ボールはナット部
材の溝部とボールネジの溝部から常時押圧された状態に
なるので前記構成部材のガタをなくすことができ、バッ
クラッシの発生を防止できる。
材はボールネジの軸線方向で互いに離反する方向に常時
付勢されるので、一方のナット部材の溝部がボールをボ
ールネジの溝部へ常時押圧すると共に他方のナット部材
の溝部がボールをボールネジの溝部へ常時押圧する。こ
の理由で、たとえボールネジとナット部材の溝部やボー
ル等の構成部材が磨耗したとしても各ボールはナット部
材の溝部とボールネジの溝部から常時押圧された状態に
なるので前記構成部材のガタをなくすことができ、バッ
クラッシの発生を防止できる。
【0044】請求項5の発明によれば、請求項1記載の
効果と同様に、前記複数のボールネジとボール、ボール
とナット部材との間にガタが生じたときに、複数のボー
ルネジの回転角度に位相差を設けると、複数のボールネ
ジは移動体に固定された複数のナット部材の溝部に対し
てそれぞれボールをボールネジの軸線方向に沿って互い
に反対方向に押圧することになるので、ボールネジとナ
ット部材でなる溝部とボールとの間のガタをなくすこと
ができ、バックラッシの発生を防止できる。
効果と同様に、前記複数のボールネジとボール、ボール
とナット部材との間にガタが生じたときに、複数のボー
ルネジの回転角度に位相差を設けると、複数のボールネ
ジは移動体に固定された複数のナット部材の溝部に対し
てそれぞれボールをボールネジの軸線方向に沿って互い
に反対方向に押圧することになるので、ボールネジとナ
ット部材でなる溝部とボールとの間のガタをなくすこと
ができ、バックラッシの発生を防止できる。
【0045】請求項6の発明によれば、請求項2記載の
効果と同様に、複数のボールネジは別々の回転駆動手段
により回転駆動されているので、回転駆動手段の回転軸
とボールネジとの連結部を容易に微調整することがで
き、複数のボールネジの回転角度に位相差を設けること
は容易であるので、バックラッシの発生を防止できる。
効果と同様に、複数のボールネジは別々の回転駆動手段
により回転駆動されているので、回転駆動手段の回転軸
とボールネジとの連結部を容易に微調整することがで
き、複数のボールネジの回転角度に位相差を設けること
は容易であるので、バックラッシの発生を防止できる。
【0046】請求項7の発明によれば、請求項3記載の
効果と同様に、複数のボールネジを同期して回転伝達す
る駆動ベルトのテンションを変更することは容易である
ので、複数のボールネジの回転角度には位相差を容易に
設けることができ、バックラッシの発生を防止できる。
効果と同様に、複数のボールネジを同期して回転伝達す
る駆動ベルトのテンションを変更することは容易である
ので、複数のボールネジの回転角度には位相差を容易に
設けることができ、バックラッシの発生を防止できる。
【0047】請求項8の発明によれば、請求項4記載の
効果と同様に、複数のナット部材はボールネジの軸線方
向で互いに離反する方向に常時付勢されるので、一方の
ナット部材の溝部がボールをボールネジの溝部へ常時押
圧すると共に他方のナット部材の溝部がボールをボール
ネジの溝部へ常時押圧する。この理由で、たとえボール
ネジとナット部材の溝部やボール等の構成部材が磨耗し
たとしても各ボールはナット部材の溝部とボールネジの
溝部から常時押圧された状態になるので前記構成部材の
ガタをなくすことができ、バックラッシの発生を防止で
きる。
効果と同様に、複数のナット部材はボールネジの軸線方
向で互いに離反する方向に常時付勢されるので、一方の
ナット部材の溝部がボールをボールネジの溝部へ常時押
圧すると共に他方のナット部材の溝部がボールをボール
ネジの溝部へ常時押圧する。この理由で、たとえボール
ネジとナット部材の溝部やボール等の構成部材が磨耗し
たとしても各ボールはナット部材の溝部とボールネジの
溝部から常時押圧された状態になるので前記構成部材の
ガタをなくすことができ、バックラッシの発生を防止で
きる。
【図1】本発明の実施の形態を示すもので、移動体に固
定されている2つのナット部材の要部断面を示す平面図
である。
定されている2つのナット部材の要部断面を示す平面図
である。
【図2】本発明の実施の形態を示すもので、2つのボー
ルネジに装着した移動体の駆動装置全体の概略を示す平
面図である。
ルネジに装着した移動体の駆動装置全体の概略を示す平
面図である。
【図3】ボールネジに螺合しているナット部材の縦断面
図である。
図である。
【図4】本発明の他の実施の形態を示すもので、2つの
ボールネジに装着した移動体の駆動装置全体の概略を示
す平面図である。
ボールネジに装着した移動体の駆動装置全体の概略を示
す平面図である。
【図5】図4におけるV矢視部の詳細を示す斜視図であ
る。
る。
【図6】本発明の他の実施の形態を示すもので、ボール
ネジに螺合している2つのナット部材の縦断面図であ
る。
ネジに螺合している2つのナット部材の縦断面図であ
る。
【図7】従来例を示すもので、ボールネジに螺合してい
る2つのナット部材の縦断面図である。
る2つのナット部材の縦断面図である。
1 駆動装置 3、3a,3b サーボモータ(回転駆動手段) 5、5a,5b ボールネジ 7 ボール 11 ナット部材 15 連結部材 17 溝部 19 溝部 21 移動体 23 駆動ベルト 25 テンショナー 27 固定ナット部材 29 係合部 31 自在ナット部材 33 付勢手段 35 シリンダ部 37 突部 39 Oリング 41 油圧装置 43 空圧装置
Claims (8)
- 【請求項1】 互いに同期して回転駆動される複数のボ
ールネジをほぼ平行に設け、前記各ボールネジにボール
のころがり軸受部を介して螺合するナット部材を設け、
この複数のナット部材に移動体を取り付けてなる駆動装
置において、前記複数のボールネジとボール、ボールと
ナット部材との間にガタが生じたときに、前記複数のボ
ールネジに回転角度の位相差を設けることにより、一方
のボールネジをボールを介して一方のナット部材の溝部
に移動体の前進方向へ押圧せしめると共に他方のボール
ネジをボールを介して他方のナット部材の溝部に移動体
の後退方向へ押圧せしめてなることを特徴とする駆動装
置のバックラッシ防止方法。 - 【請求項2】 前記複数のボールネジをそれぞれ別々の
回転駆動手段により回転駆動し、前記複数の回転駆動手
段による回転角度に位相差を設けてなることを特徴とす
る請求項1記載の駆動装置のバックラッシ防止方法。 - 【請求項3】 前記ボールネジの一方を回転駆動手段に
より回転し、この一方のボールネジの回転をベルトを介
して他方のボールネジに伝達すると共に前記ベルトのテ
ンションを変更することにより、前記複数のボールネジ
の回転角度に位相差を設けてなることを特徴とする請求
項1記載の駆動装置のバックラッシ防止方法。 - 【請求項4】 ボールネジにボールを介して螺合する複
数のナット部材を互いに係合して設けると共に一方のナ
ット部材に移動体を取り付けてなる駆動装置において、
前記複数のナット部材を互いに離反する方向に常時付勢
することにより、前記複数のナット部材をボールを介し
てボールネジの溝部へ互いに離反する方向に押圧してな
ることを特徴とする駆動装置のバックラッシ防止方法。 - 【請求項5】 互いに同期して回転駆動される複数のボ
ールネジをほぼ平行に設け、前記各ボールネジにボール
を介して螺合するナット部材を設け、これらの複数のナ
ット部材に移動体を取り付けてなる駆動装置において、
前記複数のボールネジの回転角度に位相差を与えて前記
一方のボールネジをボールを介して一方のナット部材の
溝部に移動体の前進方向へ押圧すると共に他方のボール
ネジをボールを介して他方のナット部材の溝部に移動体
の後退方向へ押圧すべく構成されていることを特徴とす
る駆動装置のバックラッシ防止装置。 - 【請求項6】 前記複数のボールネジにそれぞれ互いに
回転角度の位相差を有して連結する回転駆動手段を別々
に設けてなることを特徴とする請求項5記載の駆動装置
のバックラッシ防止装置。 - 【請求項7】 前記一方のボールネジに回転駆動手段を
連結し、この一方のボールネジの回転を他方のボールネ
ジに同期して回転伝達する駆動ベルトを設けると共に前
記複数のボールネジに回転角度の位相差を設けるべく前
記駆動ベルトのテンションを変更するテンショナーを設
けてなることを特徴とする請求項5記載の駆動装置のバ
ックラッシ防止装置。 - 【請求項8】 ボールネジにボールを介して螺合する複
数のナット部材を互いに係合して設けると共に一方のナ
ット部材に移動体を取り付けてなる駆動装置において、
前記複数のナット部材を互いに離反する方向に常時付勢
する付勢手段を設けてなることを特徴とする駆動装置の
バックラッシ防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10215992A JP2000042855A (ja) | 1998-07-30 | 1998-07-30 | 駆動装置のバックラッシ防止方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10215992A JP2000042855A (ja) | 1998-07-30 | 1998-07-30 | 駆動装置のバックラッシ防止方法およびその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000042855A true JP2000042855A (ja) | 2000-02-15 |
Family
ID=16681617
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10215992A Pending JP2000042855A (ja) | 1998-07-30 | 1998-07-30 | 駆動装置のバックラッシ防止方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000042855A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003042257A (ja) * | 2001-07-30 | 2003-02-13 | Canon Inc | 移動体駆動装置 |
KR100376779B1 (ko) * | 2000-07-08 | 2003-03-26 | 유병대 | 이송장치구조 |
US7712390B2 (en) | 2005-06-08 | 2010-05-11 | Kamoseiko Kabushiki Kaisha | Ball type speed reducer device |
JP2010264528A (ja) * | 2009-05-13 | 2010-11-25 | Jtekt Corp | 可動体駆動装置 |
-
1998
- 1998-07-30 JP JP10215992A patent/JP2000042855A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100376779B1 (ko) * | 2000-07-08 | 2003-03-26 | 유병대 | 이송장치구조 |
JP2003042257A (ja) * | 2001-07-30 | 2003-02-13 | Canon Inc | 移動体駆動装置 |
US7712390B2 (en) | 2005-06-08 | 2010-05-11 | Kamoseiko Kabushiki Kaisha | Ball type speed reducer device |
JP2010264528A (ja) * | 2009-05-13 | 2010-11-25 | Jtekt Corp | 可動体駆動装置 |
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