JP2000042115A - カテーテル用芯材、カテーテル及びバルーンカテーテル - Google Patents

カテーテル用芯材、カテーテル及びバルーンカテーテル

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JP2000042115A
JP2000042115A JP10214964A JP21496498A JP2000042115A JP 2000042115 A JP2000042115 A JP 2000042115A JP 10214964 A JP10214964 A JP 10214964A JP 21496498 A JP21496498 A JP 21496498A JP 2000042115 A JP2000042115 A JP 2000042115A
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JP
Japan
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catheter
core material
connector
balloon
tube
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JP10214964A
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Hiroaki Nomiyama
弘章 野見山
Masatoshi Watanabe
正年 渡辺
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SB Kawasumi Laboratories Inc
Original Assignee
Kawasumi Laboratories Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】芯材のコイルよりなる基部をコネクター内に埋
設することにより、強固に接続して、充分な剛性を有
し、トルク伝達性に富み、また安全に臨床応用できるカ
テーテル用芯材、カテーテル及びバルーンカテーテルを
提供すること。 【解決手段】先端部2と中間部3と基部4を一体成形す
ることにより構成され、前記先端部2は、連続的及び/
又は段階的にテーパーに形成され、前記中間部3はスト
レートに形成され、前記基部4は少なくとも1巻以上の
コイルにより形成されているカテーテル用芯材1並びに
芯材のコイルよりなる基部をコネクター内に埋設したカ
テーテル11及びバルーンカテーテル21。

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の属する技術分野】
【0001】本発明は、カテーテル内に配置する芯材と
芯材を備えたカテーテル及びバルーンカテーテルの改良
に関するものである。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】経皮的冠
状動脈血管形成術に使用されるPTCA(Percutaneous
Transluminal Coronary Angioplasty)バルーンカテー
テルは、カテーテル挿入に先立ちガイドワイヤーを目的
部位にまで挿入後、PTCAバルーンカテーテルをガイ
ドワイヤーに沿って誘導し到達させることが行われてい
る。
【0003】この時、PTCAカテーテルには、狭窄部
位、病態、血管径に応じた多種多様のバリエーションが
存在し、これらに適用したカテーテルが臨床応用されて
いる。しかしながら、使用前に血管造影法等により、病
態等が確認されてはいるが挿入後において適応できず、
カテーテルを交換する場合が生じる。
【0004】また、バルーン拡張後の血管の内径を確保
するためにステントを1個又は複数個留置することも行
われていることから、PTCAカテーテルを数回に渡
り、抜去、挿入を繰り返す事がある。この様なカテーテ
ルの交換の手技において、先に挿入したガイドワイヤー
はそのまま血管内に留置したまま行われることが多い。
【0005】そのため、従来のオーバーザワイヤー(Ove
r The Wire)型のPTCAカテーテルは、バルーン拡張
用のルーメンとともにガイドワイヤー用のルーメンが、
カテーテルの全長にわたり形成された構造のため、ガイ
ドワイヤーを留置したままカテーテルの交換を行うため
には、カテーテルの基端部よりガイドワイヤーが出てい
なければならず、従って使用するガイドワイヤーはカテ
ーテルの全長の略2倍以上の長さが必要となるなどの問
題があった。
【0006】この問題に対し、特公平4−9548号公
報にラピットエクスチェンジ(RapidExchange)型のPT
CAカテーテルが提案されている。これは、ガイドワイ
ヤー用ルーメンが、カテーテルの先端部のみに形成され
ていることから、ガイドワイヤーを血管内に留置したま
ま、容易にカテーテル交換を行うことが可能である。
【0007】しかしながら、このタイプのPTCAカテ
ーテルは、ガイドワイヤーがカテーテルの先端部しか挿
入しないために、押し込みトルクが不足することから、
カテーテルチューブ内に強度材として金属細線を具備
し、挿入時のトルク性を付与している。この金属細線は
チューブ内に存在しチューブと金属細線の隙間を通し
て、バルーン拡張のための加圧された造影剤が注入され
るていることから、固定することがが難しく、現在使用
されているカテーテルには、特に固定していない(チュ
ーブ内に配置しているのみ)ものや、コネクタ部ーと接
続した金属パイプを介し溶接されているものも存在す
る。
【0008】固定されていない金属線は、押し込み性が
不足し、また、抜去時に抵抗がある場合など、コネクタ
ーと接続されているチューブのみがぴっぱられ伸びる危
険性がある。また、溶接により金属パイプと接続された
金属細線は、回転方向のトルク伝達性の不足、スポット
溶接等により一部が接続されているにすぎないため、常
に剥離の危険性があり、金属パイプ部は柔軟性がほとん
どないため、一旦折れると極端に強度が下がるなどの問
題が多い。また、更に近年カテーテルやガイドワイヤー
に使用されている超弾性特性を有し、耐キンク性にすぐ
れたNi−Ti合金は、溶接することが難しいため、応
用することができないなどの問題があった。
【0009】本発明は、以上の問題点に鑑みてなされた
ものであって、柔軟性、剛性感に優れ、容易に血管内等
に挿入することが可能であり、しかも安全に臨床応用で
きるカテーテル用芯材及びカテーテルを提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】[1]本発明は、先端部
2と中間部3と基部4を一体成形することにより構成さ
れ、前記先端部2は、連続的及び/又は段階的にテーパ
ーに形成され、前記中間部3はストレートに形成され、
前記基部4は少なくとも1巻以上のコイルにより形成さ
れているカテーテル用芯材1を提供する。 [2]本発明は、コネクター13にチューブ12を装着
したカテーテル11において、請求項1記載の芯材1の
基部4をコネクター13に埋設するとともに、中間部3
と先端部2をチューブ12内に配置したカテーテル11
を提供する。 [3]本発明は、シャフトチューブ22の一端にコネク
ター23を装着し、シャフトチューブ22の他端にバル
ーン27を装着したバルーンカテーテル21において、
請求項1記載の芯材1の基部4をコネクター23に埋設
するとともに、中間部3と先端部2をシャフトチューブ
22内に配置したバルーンカテーテル21を提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のカテーテル用芯材1は、
コイル部よりなる基部4、ストレートに形成された中間
部3、テーパーに形成された先端部2を一体化して形成
した金属線から構成される。また本発明のカテーテル1
1(バルーンカテーテル21)は、前記芯材1の基部4
をコネクター13(23)内に埋設し、先端部2と中間
部3を内部に配置したチューブ12(シャフトチューブ
22)を接続することにより構成される。
【0012】ここで、前記芯材1を構成する金属材とし
ては、ステンレス鋼線、リン青銅線、ピアノ線、タング
ステン線、超弾性合金線(Cu−Al−Mn系合金、N
i−Ti系合金等)、アモルファス合金が挙げられ、更
に、これらの線材の複数本を束ねたり、選り合わせて線
状に成形したものを用いてもよい。また、コイルは1巻
き以上であれば好ましく、図1のように複数巻でも良
い。この時、コイルのピッチは、図1のように密着で
も、間隔を有するコイルでもよい。
【0013】以下、図面を参照しながら、本発明の実施
の形態を説明する。図1は、本発明のカテーテル用芯材
1の一実施例を示す概略図である。芯材1は、φ0.5
mmステンレス304鋼線からなり、基部4を1cmに
わたりコイル状に成形し、ストレートに成形された中間
部3を介して、中間部3の端から先端部2までの150
mmをφ0.1mmまで連続的にテーパー状に成形し製
作した。
【0014】図2のカテーテル11は、実施例1の同様
の方法にて作製したφ0.5mmステンレス304鋼線
からなる芯材1の先端部2と中間部3を、ポリアミド樹
脂により成形した1.5mm×1.0mmのカテーテル
用チューブ12内に配置した後、コネクター13内に、
コイルよりなる基部4を、前記チューブ12の端部とと
もに埋設し、エポキシ系接着剤により接続した。このカ
テーテル11は、十分な接続強度を有し、トルク伝達
性、押し込み性に優れていた。
【0015】図3は、本発明における、PTCA用バル
ーンカテーテル21の一実施例である。バルーンカテー
テル21は、φ0.5mm超弾性Ni−Ti合金を実施
例1の同様の方法にて製作した芯材1の先端部2と中間
部3をポリアミド樹脂により成形した1.6mm×0.
95mmのシャフトチューブ22内に配置した後、コネ
クター23内に、コイルよりなる基部4をシャフトチュ
ーブ22の端部とともに埋設し、インサート成形法によ
り接続した。シャフトチューブ22の他端には、ポリア
ミド樹脂より成形されたバルーン27が接合され、バル
ーン27内のシャフトチューブ22にはプラチナ製のX
線造影マーカー29を装着している。
【0016】また、シャフトチューブ22の途中よりガ
イドワイヤー用ルーメン30を形成する内管31がシャ
フトチューブ22の先端まで貫通して配置されている。
バルーンカテーテル21は、コネクター部23とシャフ
トチューブ22、芯材1を一体成形して接続しているた
め、十分な接続強度を有し、柔軟性、トルク伝達性、押
し込み性に優れていた。
【0017】以上のように、コイルよりなる基部4をコ
ネクター部23に埋設することで、強固な接続強度を得
ることができる一方、コイルよりなる基部4の一部をコ
ネクター23よりシャフトチューブ22内に配置するこ
とで、接続強度を損なうことなく、柔軟性を付与するこ
とも可能である。また、前記バルーンカテーテル21
は、本発明の芯材1により構成した一実施例であり、こ
れと同様の性能を有するものであれば、バルーンカテー
テル21の形状は、前記のものに限定されるのもではな
い。
【0018】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明のカテーテ
ル用芯材1及び芯材1により構成したカテーテル11及
びバルーンカテーテル21は、芯材1のコイルよりなる
基部4がコネクター13(23)内に埋設されているこ
とにより、強固に接続されており、溶接のように剥離の
危険性はなく、また、Ni−Ti合金のように加工性の
悪い素材でも応用可能であり、充分な剛性を有し、トル
ク伝達性に富み、また安全に臨床応用できるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるカテーテル用芯材の一実施例を
示す概略図
【図2】本発明におけるカテーテルの一実施例を示す概
略図
【図3】本発明のおけるバルーンカテーテルの一実施例
を示す概略図
【符号の説明】
1 カテーテル用芯材(芯材) 2 先端部 3 中間部 4 基部 11 カテーテル 12 チューブ 13、23 コネクター 21 バルーンカテーテル 22 シャフトチューブ 27 バルーン 28 内管 29 造影マーカー 30 ガイドワイヤールーメン 31 内管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端部2と中間部3と基部4を一体成形す
    ることにより構成され、前記先端部2は、連続的及び/
    又は段階的にテーパーに形成され、前記中間部3はスト
    レートに形成され、前記基部4は少なくとも1巻以上の
    コイルにより形成されていることを特徴とするカテーテ
    ル用芯材1。
  2. 【請求項2】コネクター13にチューブ12を装着した
    カテーテル11において、請求項1記載の芯材1の基部
    4をコネクター13に埋設するとともに、中間部3と先
    端部2をチューブ12内に配置したことを特徴とするカ
    テーテル11。
  3. 【請求項3】シャフトチューブ22の一端にコネクター
    23を装着し、シャフトチューブ22の他端にバルーン
    27を装着したバルーンカテーテル21において、請求
    項1記載の芯材1の基部4をコネクター23に埋設する
    とともに、中間部3と先端部2をシャフトチューブ22
    内に配置したことを特徴とするバルーンカテーテル2
    1。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011033938A1 (ja) * 2009-09-15 2011-03-24 テルモ株式会社 カテーテル

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