JP2000041827A - 物品吊り下げ装置とこれに用いる吊り下げ具 - Google Patents

物品吊り下げ装置とこれに用いる吊り下げ具

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JP2000041827A
JP2000041827A JP10225373A JP22537398A JP2000041827A JP 2000041827 A JP2000041827 A JP 2000041827A JP 10225373 A JP10225373 A JP 10225373A JP 22537398 A JP22537398 A JP 22537398A JP 2000041827 A JP2000041827 A JP 2000041827A
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hook
rail
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JP10225373A
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Katsuji Okuda
勝司 奥田
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Okuda Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Okuda Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 横付けされたレール部材及び縦付けされたレ
ール部材のいずれに対しても吊り下げ具を適切に取り付
けられるようにして、物品吊り下げ装置の用途の汎用性
を拡大する。 【解決手段】 壁面W又は天井面Sに取付可能な取付面
4を有するレール部材3と、このレール部材3にスライ
ド自在に係合する吊り下げ具2と、この吊り下げ具2の
レール部材3に対するスライドを規制する締め付け部材
12と、吊り下げ具2に取り付けられた吊り下げフック
11と、を備えている物品吊り下げ装置1において、吊
り下げフック12を、レール部材3の長手方向の軸心回
りに揺動自在となるように吊り下げ具2に枢着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁面又は天井面に
取り付け可能なレール部材に物品を吊り下げる際に使用
する物品吊り下げ装置とこれに用いる吊り下げ具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、建物の部屋内の壁面と天井面が
交差するコーナー部には天井回り縁が設けられており、
この天井回り縁に固定した吊り下げ具に絵画や賞状等の
展示物品を吊り下げておく場合がある。
【0003】そして、上記のように部屋内の天井回り縁
に物品を吊り下げる場合に使用する物品吊り下げ装置と
して、壁面又は天井面に取付可能な取付面を有するレー
ル部材(天井回り縁)と、このレール部材にスライド自
在に係合する吊り下げ具と、この吊り下げ具のレール部
材に対するスライドを規制する締め付け部材と、吊り下
げ具に取り付けられた吊り下げフックと、を備えたもの
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記レール部材は、一
般に、断面の表面側が開放されたアルミ合金製の長尺な
中空押出材よりなり、裏面側の取付面を壁面に取り付け
る横付けの場合と、同取付面を天井面に取り付ける縦付
けの場合の二通りの方法で、天井回りのコーナー部に固
定することができる。
【0005】しかるに、従来の物品吊り下げ装置では、
吊り下げフックが吊り下げ具に一体に固定されていて、
同フックの吊り下げ具に対する取付角度が一種類のもの
に限定されているので、吊り下げフックの取付角度が横
付け用に設定された吊り下げ具を縦付けされたレール部
材に取り付けることはできず、その逆に、吊り下げフッ
クの取付角度が縦付け用に設定された吊り下げ具を横付
けされたレール部材に取り付けることはできなかった。
【0006】そこで、本発明の課題は、横付けされたレ
ール部材及び縦付けされたレール部材のいずれに対して
も吊り下げ具を適切に取り付けられるようにして、物品
吊り下げ装置の用途の汎用性を拡大する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために次の解決手段を採用した。即ち、本発明
は、壁面又は天井面に取付可能な取付面を有するレール
部材と、このレール部材にスライド自在に係合する吊り
下げ具と、この吊り下げ具の前記レール部材に対するス
ライドを規制する締め付け部材と、前記吊り下げ具に取
り付けられた吊り下げフックと、を備えている物品吊り
下げ装置において、前記吊り下げフックは前記レール部
材の長手方向の軸心回りに揺動自在となるように前記吊
り下げ具に枢着されていることを特徴とする。
【0008】この場合、吊り下げフックがレール部材の
長手方向の軸心回りに揺動自在となっているので、同フ
ックの長手方向がレール部材の取付面に沿う方向に向く
第一姿勢(図5参照)と、その長手方向がレール部材の
取付面に対して直交する方向に向く第二姿勢(図6参
照)のいずれの方向に対しても、当該吊り下げフックの
吊り下げ具に対する揺動角度を設定することができる。
【0009】このため、裏面側の取付面を壁面に取り付
けた横付けのレール部材、及び、同取付面を天井面に取
り付けた縦付けのレール部材のいずれに対しても、吊り
下げフックが下方に向いた適切な状態で吊り下げ具を取
り付けられ、一種類の物品吊り下げ装置を二種類の取付
方法で使用できるようになる。一方、吊り下げフックが
吊り下げ具に対して単に揺動自在に枢着されているだけ
でその揺動が何ら規制されないのでは、吊り下げフック
が吊り下げ具に対して常にブラブラになって物品の吊り
下げ状態が不安定になる。
【0010】そこで、本発明は、前記吊り下げ具に、前
記締め付け部材によって前記レール部材に対するスライ
ドが規制されると同時に、当該吊り下げ具に対する前記
吊り下げフックの揺動角度を規制する規制手段を設ける
ことを推奨する。この場合、規制手段により吊り下げ具
に対する吊り下げフックの揺動角度が規制されるので、
吊り下げフックがブラブラになって物品の吊り下げ状態
が不安定化するのを未然に防止することができる。
【0011】また、規制手段が吊り下げ具のスライド規
制と同時に吊り下げフックの揺動規制を行うので、締め
付け部材により吊り下げ具をスライド規制すると必ず吊
り下げフックの揺動規制が行われ、このため、使用者が
吊り下げフックの揺動規制を忘れるのを未然に防止する
ことができる。更に、上記規制手段は、吊り下げフック
の長手方向がレール部材の取付面に沿う方向に向く第一
姿勢と、同長手方向がレール部材の取付面に対して直交
する方向に向く第二姿勢とに、吊り下げ具に対する当該
吊り下げフックの揺動角度を規制する機能を有するもの
とすることが好ましい。
【0012】この場合、吊り下げフックの揺動が上記第
一姿勢及び第二姿勢において規制されるので、横付けの
レール部材に吊り下げ具を取り付けた場合(図5の場
合)、及び、縦付けのレール部材に吊り下げ具を取り付
けた場合(図6の場合)のいずれにおいても、吊り下げ
フックが下方に向いた適切な状態で同フックの揺動を規
制することができる。
【0013】また、上記物品吊り下げ装置に使用する吊
り下げ具は、より具体的には、次の各部材を備えたもの
として構成することができる。 (1) レール部材の断面内をその長手方向にスライド
可能でかつ同レール部材の表裏方向に向くねじ孔を有す
るスライダ (2) このスライダの表面側に表裏方向に移動自在で
かつ回動不能に取り付けられた中間部材 (3) この中間部材の表面側に表裏方向に移動自在で
かつ回動不能に取り付けられ、かつ、前記レール部材の
長手方向の軸心回りに揺動自在な吊り下げフックが枢着
された支持部材 (4) 前記中間部材と支持部材をともに回動自在に貫
通した状態で前記ねじ孔に螺合された軸部と、同支持部
材の表面側に当接する頭部と、を有する締め付け部材 (5) 前記軸部における前記中間部材と支持部材の間
の部分に外嵌された圧縮ばね
【0014】上記吊り下げ具を使用するには、まず、締
め付け部材を緩めた状態でスライダをレール部材の断面
内に挿通し、当該吊り下げ具をレール部材の長手方向に
スライド自在に係合する。その後、締め付け部材の頭部
を締め付け方向に回動すると、スライダが圧縮ばねに抗
して頭部に近づく方向に移動し、レール部材の表面側が
同スライダと中間部材の間に挟み込まれた状態で締め付
けられ、これによって当該吊り下げ具がレール部材の長
手方向における所望位置に固定される。
【0015】この場合、本発明の吊り下げ具では、吊り
下げフックが支持部材に対してレール部材の長手方向の
軸心回りに揺動自在に枢着されているので、同フックの
長手方向がレール部材の取付面に沿う方向に向く第一姿
勢(図5参照)と、その長手方向がレール部材の取付面
に対して直交する方向に向く第二姿勢(図6参照)のい
ずれの方向に対しても、当該吊り下げフックの吊り下げ
具に対する揺動角度を設定することができる。
【0016】一方、上記の吊り下げ具において、締め付
け部材の締め付けによって支持部材が中間部材に近づい
たときに、その中間部材に当接して吊り下げフックの揺
動を規制する規制部を当該吊り下げフックに形成してお
けば、吊り下げフックの揺動規制のための部材を別途設
けることなく、当該吊り下げ具のスライド規制と同時に
吊り下げフックの揺動規制を行う前記規制手段を構成す
ることができる。
【0017】また、上記規制部を、吊り下げフックの長
手方向に沿って形成された第一当接面と、この第一規制
面に直交する第二当接面と、から構成しておけば、横付
けのレール部材に吊り下げ具を取り付けた場合(図5の
場合)、及び、縦付けのレール部材に吊り下げ具を取り
付けた場合(図6の場合)のいずれにおいても、吊り下
げフックが下方に向いた適切な状態で同フックの揺動を
規制できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
の実施の形態を説明する。図1〜図6は本発明の物品吊
り下げ装置1を示しており、このうち、図1〜図3は同
装置1に使用する吊り下げ具2の具体的構造を示し、図
4〜図6は同装置1の壁面W又は天井面Sに対する取付
構造を示している。
【0019】上記物品吊り下げ装置1は、部屋内の天井
回り縁に物品を吊り下げる場合に使用するもので、建物
の部屋内の壁面Wと天井面Sが交差するコーナー部に天
井回り縁として固定されるレール部材3と、このレール
部材3にスライド自在に係合する前記吊り下げ具2と、
を備えている。このうち、レール部材3は、表面側が開
口された断面ほぼコの字形の長尺な中空部材よりなり、
アルミ合金又は硬質プラスチックを押出成形することに
よって構成されている。このレール部材3の裏面側は壁
面W又は天井面Sに対する取付面4とされ、レール部材
3の開口縁部には、同開口縁部を断面内部側に突出させ
てなる掛止フランジ5が一体に形成されている。
【0020】また、レール部材3の断面コーナー部には
補強用の丸形溝部6が形成されていて、この丸形溝部6
に図示しないロールピンを挿通して他のレール部材3と
連結することにより、当該レール部材3の総延長を拡大
することができる。図1〜図3に示すように、前記吊り
下げ具2は、レール部材3の断面内をその長手方向にス
ライド可能なスライダ8と、このスライダ8の表面側に
レール部材3の表裏方向(図2の左右方向)に移動自在
でかつ回動不能に取り付けられた中間部材9と、この中
間部材9の表面側に同表裏方向に移動自在でかつ回動不
能に取り付けられた支持部材10と、を備えている。
【0021】また、当該吊り下げ具2は、上記支持部材
10に揺動自在に枢着された吊り下げフック11と、ス
ライダ8と中間部材9と支持部材10をともに表裏方向
に貫通する締め付け部材12と、支持部材10を中間部
材9から離れる方向に付勢すべくその締め付け部材12
の軸部13に外嵌された圧縮ばね14と、を備えてい
る。
【0022】上記吊り下げ具2の構成部材のうち、スラ
イダ8は、鋼材等の金属材料を裏面側が丸みを帯びたほ
ぼ直方体状に形成してなり、レール部材3の開口幅W1
(図3参照)よりも幅狭で、かつ、レール部材3の内空
断面幅W2(図3参照)とほほぼ同じ縦長さに形成され
ている。このスライダ8の中央部には、レール部材3の
表裏方向に貫通するねじ孔16と、このねじ孔16の下
方に配置された同表裏方向に貫通するガイド孔17が形
成されている。また、スライダ8の表面側の上下縁に
は、レール部材3の前記掛止フランジ5に係合する掛止
片18が一体に突設されている。
【0023】前記中間部材9は、レール部材3の開口幅
W1よりも大きい直径に形成された円板状の金属製板材
よりなり、スライダ8のねじ孔16と対応する第一挿通
孔19を中央部に備えている。この中間部材9の裏面側
における第一挿通孔19の下方には、表裏方向に延びる
ガイドピン20が一体に突設され、この中間部材9の表
面下部の左右両端部には、表裏方向に延びる一対のガイ
ドアーム21が一体に突設されている。
【0024】この中間部材9は、その第一挿通孔19に
表裏方向に挿通された前記締め付け部材12の軸部13
によって、同軸部13に対して回動自在となるように貫
通され、しかも上記ガイドピン20はスライダ8のガイ
ド孔17に表裏方向に移動自在に挿通されている。従っ
て、当該中間部材9は、スライダ8の表面側にレール部
材3の表裏方向に移動自在でかつ回動不能に取り付けら
れている。
【0025】前記支持部材10は、中間部材9とほぼ同
径に形成された金属製の短い筒体よりなり、中間部材9
の第一挿通孔19と対応する位置に、締め付け部材12
の軸部13が挿通される第二挿通孔22を中央部に備え
ている。このため、当該支持部材10は、その第二挿通
孔22に表裏方向に挿通された締め付け部材12の軸部
13によって、同軸部13に対して回動自在となるよう
に貫通されている。
【0026】この支持部材10は、その下部でかつ左右
両側に一対のガイド溝23を備えている。このガイド溝
23には、中間部材9のガイドアーム21がそれぞれ表
裏方向にスライド自在に嵌合しており、このガイドアー
ム21により支持部材10の中間部材9に対する相対回
動が規制されている。従って、当該支持部材10は、中
間部材9の表面側にレール部材3の表裏方向に移動自在
でかつ回動不能に取り付けられている。
【0027】また、支持部材10は、第二挿通孔22に
連通する段付き孔に形成されたばね収納部24を裏面側
に備えており、このばね収納部24に、締め付け部材1
2の軸部13を外嵌する前記圧縮ばね14が収納されて
いる。この圧縮ばね14は、締め付け部材12の軸部1
3における中間部材9と支持部材10の間の部分に外嵌
され、その一端が中間部材9の表面に当接しかつ他端が
ばね収納部24の段差面に当接している。このため、圧
縮ばね14のばね力により、支持部材10が常に中間部
材9から離れる方向に付勢されている。
【0028】吊り下げフック11は、鉤形に形成された
先端側のフック部25と、基端側のボス部26とを一体
に備えており、このボス部26は支持部材10の下部に
形成された左右一対の枢支ブラケット27間に嵌め込ま
れている。左右一対の枢支ブラケット27間にはロール
ピン等よりなる支持軸28が架設され、この支持軸28
は、スライダ8のスライド方向(レール部材3の長手方
向)と同じ方向に向いた状態で吊り下げフック11のボ
ス部26を回動自在に貫通している。
【0029】このため、当該吊り下げフック11は、レ
ール部材3の長手方向の軸心回りに揺動自在となるよう
に支持部材10の下部に枢着され、このさい、そのフッ
ク部25の先端が支持部材10の表面側(頭部29側)
に向くように配置されている。なお、上記フック部25
は、あるものに対して引っ掛けることができる鉤形のも
のに限定する趣旨ではない。即ち、この場合のフック部
25には、あるものから引っ掛けられる構造、例えば、
線材の先端部をリング形に形成したものや、板材の内部
に掛止用の貫通孔を形成したものも含まれる。
【0030】前記締め付け部材12は、中間部材9と支
持部材10をともに回動自在に貫通した状態でスライダ
8のねじ孔16に螺合された前記軸部13と、同支持部
材10の表面側に当接する頭部29と、を一体に備えた
ねじ部材よりなる。このうち、軸部13は、スライダ8
のねじ孔16に螺合する雄ねじ部30を先端側に備え、
この雄ねじ部30の先端には、ねじ孔16よりも大径の
抜け止めフランジ31が一体に形成されている。
【0031】他方、頭部29は、支持部材10の第二挿
通孔22よりも大径に形成された円柱部材よりなり、当
該締め付け部材12を回動操作する際の操作つまみとし
て機能するよう、支持部材10の表面側から突出した状
態で配置されている。なお、この頭部29の外周面には
滑り止め用のローレット加工が施されている。
【0032】また、吊り下げ具2は、締め付け部材12
による吊り下げ具2のスライド規制と同時に、支持部材
10に対する吊り下げフック11の揺動を規制する規制
手段33を備えており、本実施形態では、締め付け部材
12による締め付けにより支持部材10が中間部材9に
近づいたときにその中間部材9に当接して吊り下げフッ
ク11の揺動を規制する規制部34を当該吊り下げフッ
ク11に形成することにより、当該規制手段33を構成
している。
【0033】また、本実施形態の規制部34は、吊り下
げフック11のボス部26の外周面を互いに直交する平
面に形成してなる第一当接面35と第二当接面36とか
らなり、このうち、第一当接面35は吊り下げフック1
1の長手方向に沿うように形成され、第二当接面36は
第一当接面35と直交する吊り下げフック11の幅方向
に沿うように形成されている。
【0034】次に、図4〜図6を参照しつつ、上記吊り
下げ具2を有する物品吊り下げ装置1の使用方法及び作
用を説明する。まず、図4及び図5に示す横付けされた
レール部材3に吊り下げ具2を取り付ける場合について
説明する。
【0035】この場合のレール部材3は、壁面Wと天井
面Sが交差するコーナー部に配置されて天井回り縁とし
て使用され、裏面側の取付面4を接着剤や止めねじ等で
壁面Wの最上縁に固定することにより、断面開口状の表
面側が屋内側に向くように横付けされている。そこで、
上記横付けされたレール部材3に吊り下げ具2を固定す
るには、まず、図3に示すように、抜け止めフランジ3
1がスライダ8に当接するまで締め付け部材12の螺合
を最も緩めた状態にしておき、この状態でスライダ8を
横向けにしてレール部材3の開口部からその断面内に挿
通する。
【0036】なお、この場合、横付けのレール部材3に
吊り下げ具2を取り付けるので、吊り下げフック11は
その長手方向がレール部材3の取付面4に沿う方向に向
く第一姿勢(図4及び図5の姿勢)にセットされてい
る。その後、頭部29及び支持部材10をレール部材3
の裏面側に押し込みながら縦横が反転するように90度
だけ回動すると、スライダ8がレール部材3の断面内で
90度だけ方向転換し、スライダ8の両掛止片18がレ
ール部材3の掛止フランジ5をそれぞれ掛止する。
【0037】このさい、レール部材3の掛止フランジ5
は圧縮ばね14の付勢力によってスライダ8と中間部材
9との間に挟まれているだけであるから、吊り下げ具2
をレール部材3の長手方向(図4の紙面貫通方向)に自
由にスライドさせることができる。そこで、当該吊り下
げ具2をレール部材3の長手方向の所望位置までスライ
ドさせたあと、締め付け部材12の頭部13を締め付け
方向に回動操作することにより、締め付け部材12を圧
縮ばね14に抗してレール部材3内のスライダ8に向か
って螺合させる。
【0038】すると、支持部材10は、締め付け部材1
2の螺合とともに中間部材9に近づいて行き、その中間
部材9の表面に当接した時点で同中間部材9をレール部
材3側へ強く押し付けるようになる。このため、図5に
示すように、レール部材3の開口縁部がスライダ8と中
間部材9との間に挟まれた状態で強固に締め付けられ、
これによって吊り下げ具2がレール部材3の所望位置に
スライドしないように固定されることになる。
【0039】また、このさい、吊り下げフック11の第
一当接面35が中間部材9の表面に当接して当該フック
11の揺動を規制するので、吊り下げフック11が前後
にブラブラすることによって吊り下げ状態が不安定にな
るのを未然に防止することができる。このように、本実
施形態の吊り下げ具2によれば、締め付け部材12を回
動操作するだけで、吊り下げ具2のスライド規制と吊り
下げフック11の揺動規制の双方が行われるので、当該
吊り下げ具2の固定作業を極めて簡便化することができ
る。
【0040】また、吊り下げフック11に当接面35,
36を形成するだけで同フック11の揺動規制が行える
ので、同フック11の揺動規制手段を付加するに当たっ
て別部品を設ける必要がなく、部品点数の増加を防止で
きるという利点もある。上記のようにして、締め付け部
材12を回動して吊り下げ具2の固定作業が完了した後
は、吊り下げフック11のフック部25にワイヤー等を
連結し、このワイヤー等で所望の物品を吊り下げるよう
にすればよい。
【0041】一方、本実施形態の吊り下げ具2は、レー
ル部材3の長手方向に向く支持軸28回りに揺動自在に
なっているので、支持部材10に対する吊り下げフック
11の揺動角度を90度変更することにより、図6に示
すように縦付けされたレール部材3に対しても当該吊り
下げ具2を適切に取り付けることができる。即ち、この
図6に示すレール部材3は、裏面側の取付面4を天井面
Sに固定することにより、断面開口状の表面側が下方に
向くように縦付けされていて、この縦付けのレール部材
3に、フック部25が頭部29側に来るように吊り下げ
フック11の揺動角度が設定された吊り下げ具2が固定
されている。
【0042】なお、この図6の場合も、スライダ8の挿
通作業や締め付け部材12の回動操作等のレール部材3
に対する吊り下げ具2の基本的な固定方法は、図4及び
図5の場合と同様である。もっとも、縦付けされたレー
ル部材3に吊り下げ具2を固定する図6の場合は、吊り
下げフック11は、その長手方向がレール部材3の取付
面4に対して直交する方向に向く第二姿勢(図6の姿
勢)にセットされていて、吊り下げフック11の第二当
接面36が中間部材9の表面に当接して同フック11の
揺動を規制している。
【0043】このように、本実施形態の吊り下げ具2に
よれば、横付けのレール部材3(図4及び図5)及び縦
付けのレール部材3(図6)のいずれに対しても、吊り
下げフック11が下方に向いた適切な状態で吊り下げ具
2を取り付けることができ、一種類の物品吊り下げ装置
1で二種類の取付方法を採用できる。
【0044】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではない。例えば、本発明において、前記規制手段
33を省略することもできるし、吊り下げ具2のスライ
ド規制は、締め付け部材12によるねじ止めだけに限定
されない。また、レール部材3は、壁面Wや天井面Sの
縁部以外の部分に固定することにより、天井回り縁以外
の部材として使用することができる。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、横付けされたレール部
材及び縦付けされたレール部材のいずれに対しても吊り
下げ具を取り付けることができ、一種類の物品吊り下げ
装置で二種類の取付方法が可能となるので、当該物品吊
り下げ装置の用途の汎用性を拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吊り下げ具の組み立て斜視図である。
【図2】同吊り下げ具の側面図である。
【図3】図2の吊り下げ具を真上から見た平面図であ
る。
【図4】横付けされたレール部材に吊り下げ具をセット
した場合における、締め付け部材を締め付ける前の状態
の側面断面図である。
【図5】横付けされたレール部材に吊り下げ具をセット
した場合における、締め付け部材を締め付けた後の状態
の側面断面図である。
【図6】縦付けされたレール部材に吊り下げ具をセット
した場合における、締め付け部材を締め付けた後の状態
の側面断面図である。
【符号の説明】
1 物品吊り下げ装置 2 吊り下げ具 3 レール部材 4 取付面 8 スライダ 9 中間部材 10 支持部材 11 吊り下げフック 12 締め付け部材 13 軸部 14 圧縮ばね 16 ねじ孔 29 頭部 33 規制手段 34 規制部 35 第一当接面 36 第二当接面 W 壁面 S 天井面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁面(W)又は天井面(S)に取付可能
    な取付面(4)を有するレール部材(3)と、このレー
    ル部材(3)にスライド自在に係合する吊り下げ具
    (2)と、この吊り下げ具(2)の前記レール部材
    (3)に対するスライドを規制する締め付け部材(1
    2)と、前記吊り下げ具(2)に取り付けられた吊り下
    げフック(11)と、を備えている物品吊り下げ装置に
    おいて、 前記吊り下げフック(12)は前記レール部材(3)の
    長手方向の軸心回りに揺動自在となるように前記吊り下
    げ具(2)に枢着されていることを特徴とする物品吊り
    下げ装置。
  2. 【請求項2】 前記吊り下げ具(2)は、前記締め付け
    部材(12)によって前記レール部材(3)に対する当
    該吊り下げ具(2)のスライドが規制されると同時に、
    同吊り下げ具(2)に対する前記吊り下げフック(1
    2)の揺動角度を規制する規制手段(33)を備えてい
    る請求項1に記載の物品吊り下げ装置。
  3. 【請求項3】 規制手段(33)は、吊り下げフック
    (11)の長手方向がレール部材(3)の取付面(4)
    に沿う方向に向く第一姿勢と、同長手方向がレール部材
    (4)の取付面(4)に対して直交する方向に向く第二
    姿勢とに、吊り下げ具(2)に対する当該吊り下げフッ
    ク(11)の揺動角度を規制する機能を有する請求項2
    に記載の物品吊り下げ装置。
  4. 【請求項4】 レール部材(3)の断面内をその長手方
    向にスライド可能でかつ同レール部材(3)の表裏方向
    に向くねじ孔(16)を有するスライダ(8)と、 このスライダ(8)の表面側に表裏方向に移動自在でか
    つ回動不能に取り付けられた中間部材(9)と、 この中間部材(9)の表面側に表裏方向に移動自在でか
    つ回動不能に取り付けられ、かつ、前記レール部材
    (3)の長手方向の軸心回りに揺動自在な吊り下げフッ
    ク(11)が枢着された支持部材(10)と、 前記中間部材(9)と支持部材(10)をともに回動自
    在に貫通した状態で前記ねじ孔(16)に螺合された軸
    部(13)と、同支持部材(10)の表面側に当接する
    頭部(29)と、を有する締め付け部材(12)と、 前記軸部(13)における前記中間部材(9)と支持部
    材(10)の間の部分に外嵌された圧縮ばね(14)
    と、 を備えている吊り下げ具。
  5. 【請求項5】 締め付け部材(12)の締め付けによっ
    て支持部材(10)が中間部材(9)に近づいたとき
    に、その中間部材(9)に当接して吊り下げフック(1
    1)の揺動を規制する規制部(34)が当該吊り下げフ
    ック(11)に形成されている請求項4に記載の吊り下
    げ具。
  6. 【請求項6】 規制部(34)は、吊り下げフック(1
    1)の長手方向に沿って形成された第一当接面(35)
    と、この第一当接面(35)に直交する第二当接面(3
    6)と、からなる請求項5に記載の吊り下げ具。
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