JP2000041201A - 画像縮小表示装置 - Google Patents

画像縮小表示装置

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JP2000041201A
JP2000041201A JP10206396A JP20639698A JP2000041201A JP 2000041201 A JP2000041201 A JP 2000041201A JP 10206396 A JP10206396 A JP 10206396A JP 20639698 A JP20639698 A JP 20639698A JP 2000041201 A JP2000041201 A JP 2000041201A
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Takayuki Kushida
隆行 櫛田
Yoshiyuki Inoue
禎之 井上
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 TV画像の縮小時における静止画部の解像度
の低下を抑えるとともに、残像等の発生を抑えた画像縮
小表示装置を得る。 【解決手段】 画像縮小表示装置の画面縮小回路100
は、垂直方向の補間処理を施す動き対応垂直画素補間回
路106を有し、動き対応垂直画素補間回路106は、
現フィールド信号を1フィールド遅延して出力するフィ
ールドメモリ115a〜115c、入力された水平補間
信号に垂直方向の補間処理を施す垂直方向画素補間回路
114a〜114f、現フィールド信号と前フィールド
信号よりTV画像の動きを検出する動き検出回路11
7、動き検出回路117から出力される動き量に応じて
現フィールドと前フィールドの混合比率を決定する重み
付け制御回路118、混合比率を基準に現フィールド信
号と前フィールド信号を混合するフィールド混合回路1
16a〜116cを備えて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像縮小表示装
置に関し、詳細には、入力されたインターレース画像を
縮小する画像縮小表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年インターネットの普及に伴い、パー
ソナルコンピュータ(以下、パソコンという)の需要が
増加している。そのような中、インターネットTVのよ
うに、パソコンの一部の機能を取り込んだ家電製品が商
品化されつつある。特にインターネットTVでは、TV
画面とパソコン画面を同時に表示することが必須であ
り、TV画面側を高画質に縮小表示することが必要とな
る。
【0003】図9はパソコン画面と縮小したTV画面を
2画面同時に表示する表示例を示す図であり、同図
(a)はパソコン画面に縮小したTV画面を表示するP
IP(picture in picture)を、同図(b)はパソコン
画面と縮小したTV画面を表示するダブルウィンドウ
を、同図(c)はパソコン画面に縮小したTV画面を表
示する縮小表示をそれぞれ示している。
【0004】図10は従来のTV画面とパソコン画面の
同時表示における画像縮小表示装置のブロック構成図で
ある。
【0005】図において、1はNTSC信号の入力端
子、2はVGA信号(VGA規格に基づくR信号、G信
号、及びB信号)の入力端子、3はVGA信号の同期信
号の入力端子、4はスイッチ制御信号の入力端子、5は
アナログ出力信号の出力端子、6は入力端子1より入力
されたNTSC信号を輝度信号(以下、Y信号という)
及び色信号(以下、C信号という)に分離し、分離され
たC信号についてはさらに色信号復調処理を行い2つの
色差信号(以下、R−Y信号、B−Y信号という)に復
調するY/C分離回路である。
【0006】なお、Y/C分離回路6からY信号、R−
Y信号、及びB−Y信号が出力されるが、図中は簡略化
のため一本線で示している。
【0007】7は入力端子1より入力されたNTSC信
号から水平同期信号と垂直同期信号を分離するととも
に、分離した水平同期信号に同期したクロックを発生す
るNTSC同期分離回路、8はY/C分離回路6から出
力される上記Y信号、R−Y信号及びB−Y信号の補間
処理及び縮小処理を施す画面縮小回路、9は入力端子2
より入力されたVGA信号(ノンインターレース信号)
のR信号、G信号及びB信号をマトリクス回路でY信
号、RーY信号及びB−Y信号に変換した後、上記変換
したY信号、R−Y信号及びB−Y信号をインターレー
ス信号に変換する走査線変換回路、10は走査線変換回
路9から出力されるディジタル映像信号と画面縮小回路
8から出力されるディジタル縮小信号を合成する画面合
成回路、11は画面合成回路10から出力される画面合
成信号と走査線変換回路9から出力されるディジタル映
像信号を切り換えるスイッチ、12はスイッチ11から
出力される上記ディジタル信号をアナログ信号(Y信
号、R−Y信号及びB−Y信号)に変換するディジタル
/アナログ変換回路(以下、D/A変換回路という)、
13はD/A変換回路12から出力される上記アナログ
信号とY/C分離回路6から出力されるアナログ信号を
切り換えるスイッチ、14は入力端子4より入力される
スイッチの制御信号によりスイッチ11及び13を切り
換え制御する制御信号を発生する画面表示制御回路であ
る。
【0008】図11は、図10における画面縮小回路8
のブロック構成図である。
【0009】図において、20a〜20cはY/C分離
回路6から出力されるアナログ信号(Y信号、R−Y信
号及びB−Y信号)の入力端子、21aはNTSC同期
分離回路7から出力されるNTSC同期信号の入力端
子、21bはNTSC同期分離回路7から出力されるク
ロックの入力端子、22a〜22cはディジタル縮小信
号の出力端子、23は画面合成回路10によりパソコン
画面と縮小したTV画面を合成する際の制御信号の出力
端子、24a〜24cは入力端子20a〜20cより入
力されるアナログ信号(Y信号、R−Y信号及びB−Y
信号)をディジタル信号(Y信号、R−Y信号及びB−
Y信号)に変換するアナログ/ディジタル変換回路(以
下、A/D変換回路という)、25a〜25cはA/D
変換回路24a〜24cから出力されたディジタル信号
(Y信号、R−Y信号及びB−Y信号)に対し、入力画
像における水平方向の補間処理を施す水平方向画素補間
回路、26a〜26cは水平方向画素補間回路25a〜
25cから出力される水平方向の補間信号に対し、入力
画像における垂直方向の補間処理を施す垂直方向画素補
間回路、27a〜27cは垂直方向画素補間回路26a
〜26cから出力される垂直方向の補間信号を記憶する
とともに、上記信号の縮小処理を施すフィールドメモ
リ、28は入力端子21a及び21bより入力されたN
TSC同期信号、及びクロックを基準にして、垂直方向
画素補間回路26a〜26c中のラインメモリ44a及
び44b(後述)及びフィールドメモリ27a〜27c
へのデータの書き込み、読み出し制御信号等の発生、水
平方向画素補間回路25a〜25c中のスイッチ38及
び垂直方向画素補間回路26a〜26c中のスイッチ4
9の制御を行うスイッチ制御信号の発生、ならびに画面
合成回路10でパソコン画面と縮小したTV画面を合成
する際の制御信号を発生する画像縮小制御回路である。
【0010】図12は、図11における水平方向画素補
間回路25のブロック構成図である。
【0011】図において、30はA/D変換回路24か
ら出力されるディジタル信号の入力端子、31は画像縮
小制御回路28から出力されるスイッチ制御信号の入力
端子、32は水平補間信号の出力端子、33a及び33
bは入力されたディジタル信号を1クロック遅延するレ
ジスタ、34は入力されたディジタル信号にh0を乗算
する乗算回路、35a及び35bは入力されたディジタ
ル信号にh1を乗算する乗算回路、36a及び36bは
入力されたディジタル信号にh2を乗算する乗算回路、
37a〜37cは加算回路、38は加算回路37bから
出力される水平補間信号と加算回路37cから出力され
る水平補間信号を切り換えるスイッチである。
【0012】図13は、図11における垂直方向画素補
間回路26のブロック構成図である。
【0013】図において、40は水平方向画素補間回路
25から出力される水平補間信号の入力端子、41は画
像縮小制御回路28から出力されるメモリ制御信号の入
力端子、42は画像縮小制御回路28から出力されるス
イッチ制御信号の入力端子、43は水平・垂直補間信号
の出力端子、44a及び44bは入力された水平補間信
号を1ライン遅延するラインメモリ、45は入力された
水平補間信号にv0を乗算する乗算回路、46a及び4
6bは入力された水平補間信号にv1を乗算する乗算回
路、47a及び47bは入力された水平補間信号にv2
を乗算する乗算回路、48a〜48cは加算回路、49
は加算回路48bから出力される水平・垂直補間信号と
加算回路48cから出力される水平・垂直補間信号を切
り換えるスイッチである。
【0014】図14は、図10における走査線変換回路
9のブロック構成図である。
【0015】図において、50a〜50cはVGA信号
(R信号、G信号及びB信号)の入力端子、51はVG
A信号の同期信号の入力端子、52aはNTSC同期分
離回路7から出力されるNTSC同期信号の入力端子、
52bはNTSC同期分離回路7から出力されるクロッ
クの入力端子、53a〜53cはディジタル映像信号
(Y信号、R−Y信号及びB−Y信号)の出力端子、5
4a〜54cは入力端子50a〜50cより入力された
VGA信号をディジタル信号に変換するA/D変換回
路、55はA/D変換回路54a〜54cから出力され
る上記R信号、G信号及びB信号を、Y信号、R−Y信
号及びB−Y信号に変換するマトリクス回路、56a〜
56cはマトリクス回路55から出力される信号の垂直
方向低域成分を抽出し、ノンインターレース画像をイン
ターレース画像に変換する際に発生するフリッカ成分を
除去する垂直低域通過フィルタ(以下、VLPFとい
う)、57a〜57cはVLPF56a〜56cから出
力される信号を記憶するフレームメモリ、58は入力端
子51より入力されたVGA信号の同期信号より水平同
期信号及び垂直同期信号を分離するとともに、分離した
水平同期信号に同期したクロックを発生するVGA同期
分離回路、59はVGA同期分離回路58から出力され
る上記VGA信号の同期信号及びクロックと入力端子5
2a及び52bより入力されたNTSC同期信号及びク
ロックを基準にして、VLPF56中のラインメモリ及
びフレームメモリ57a〜57cへのディジタル映像信
号の書き込み、及び読み出し制御信号を発生するメモリ
制御回路である。
【0016】ここで、TV画面とパソコン画面を2画面
同時に表示する方法とその表示例について説明する。
【0017】家庭用のTVはインターレース表示である
のでノンインターレース画像であるパソコン画像を家庭
用のTV画面上に表示する場合は、インターレース画像
に変換する必要がある。また、ノンインターレース画像
からインターレース画像に変換されたパソコン画面とT
V画面を同時に表示する例として、前記図9(a)〜
(c)のような方法がある。この従来例では、図9
(c)に示すようにパソコン画面をTV画面に表示する
ため、TV画面側を縮小し、パソコン画面の表示エリア
の確保をする場合について説明する。
【0018】従来の画像縮小表示装置の動作を説明する
前に、入力画像を2/3倍に縮小する場合の画素の内挿
方法と補間処理による画面縮小の概略について図15を
用いて説明する。
【0019】図15は画素の内挿方法と補間処理方法を
説明するための図である。
【0020】図15(a)左側はサンプリング周波数f
sでサンプリングを行った場合の入力信号の波形であ
り、図中横軸は時間である。図中●はサンプリング画素
を示す。また、同図(a)右側はその際の周波数特性で
あり、図中横軸は周波数、縦軸は振幅を示す。
【0021】入力信号を2/3倍に縮小する際は、まず
はじめサプサンプリングする際に必要になる画素を内挿
し補間する。
【0022】以下、同図(b)及び(c)を用いて上記
内挿方法、及び補間方法について説明する。
【0023】入力信号を2/3倍に縮小する際は、同図
(b)左側に示すように、上記サンプル点(この従来例
では画素)の中央に内挿画素(以下、0点と記す。)を
内挿し、サンプリング周波数を見かけ上2倍に上げる。
図中×は内挿した0点を示す。
【0024】同図(b)右側には、その際の周波数特性
を示した。同図(b)に示すように0点を内挿した場
合、サンプリング周波数が2倍の2fsに上がるが、周
波数特性は同図(a)に示したものと変わらない。
【0025】以下、0点に施す補間処理について説明す
る。上述したように、この従来例では入力信号を2/3
倍に縮小するので補間処理を施す際は、縮小処理後の画
像に折り返しひずみが発生しないように同図(b)右側
に示すような周波数特性を持つ補間フィルタを用いて上
記入力信号の信号帯域をfs/3に制限する。理想的な
補間フィルタの特性を同図(b)右側に破線で示す。
【0026】同図(c)左側は上記補間フィルタで補間
処理の施された信号を示し、同図(c)右側にはその際
の周波数特性を示している。
【0027】そして、同図(c)に示す補間処理の施さ
れた信号を同図(d)に示すように2つおきにリサンプ
ル処理を施し画素数を1/3倍に削減する。同図(d)
右側にその際の周波数特性を示した。同図(b)に破線
で示した補間フィルタによりあらかじめ入力信号の高域
成分を除去しているのでリサンプリング処理に伴う折り
返しの発生は抑えられる。
【0028】そして、上記リサンプリング処理の施され
た信号を一旦時間軸変換用のメモリヘ書き込み、サンプ
リング周波数fsで読み出すことにより入力信号を縮小
する。
【0029】上述の補間処理法をハードウェアで実現す
ると図16に示す構成になる。
【0030】図16は従来の補間回路のブロック構成図
である。
【0031】図において、70は信号の入力端子、71
は出力端子、72a〜72dは入力された信号を1クロ
ック遅延して出力するレジスタ、73は入力される信号
にh0を乗算する乗算回路、74a、及び74bは入力
される信号にh1を乗算する乗算回路、75a及び75
bは入力される信号にh2を乗算する乗算回路、76は
加算回路である。
【0032】以下、図16に示す従来の補間回路の動作
を説明する。
【0033】入力端子70より入力される信号は乗算回
路75a、及びレジスタ72aに入力される。レジスタ
72aでは入力された信号を1クロック遅延して出力す
る。レジスタ72aから出力される信号は乗算回路74
a及びレジスタ72bに出力される。同様に、レジスタ
72bでは入力された信号を1クロック遅延して、乗算
回路73及びレジスタ72cに出力し、レジスタ72c
では入力された信号を1クロック遅延して、乗算回路7
4b及びレジスタ72dに出力する。また、レジスタ7
2dでは入力された信号を1クロック遅延して、乗算回
路75bに出力する。
【0034】乗算回路に入力された信号は各乗算回路の
乗算係数が乗算され、加算回路76で加算された後、出
力端子71を介して出力される。
【0035】次に、入力信号と内挿された0点を用いた
補間処理方法について図15〜図17を用いて具体的に
説明する。
【0036】図17は補間回路におけるスイッチの制御
動作を説明するための図であり、図17(a)〜(c)
は前記図16に示す補間回路より補間処理を行う場合の
タイミングチャートを示す。
【0037】図において、(a)はレジスタ72bに記
憶されているデータ、(b)は出力端子71に出力され
る信号、(c)は入力画像を2/3に縮小する場合に必
要なデータである。
【0038】まず、前記図15(a)左側に示すよう
に、入力された第n−1番目の信号をj(n−1)、第
n番目の信号をj(n)、第n+1番目の信号をj(n
+1)とする。この入力信号間に図15(b)左側に示
すようサンプル点の間に0点を内挿し、サンプリング周
波数を2倍にする。
【0039】次いで、図16に示す補間回路の動作を説
明する。入力端子70にj(n+1)が入力されると、
レジスタ72aにj(n+1)とj(n)の間に内挿さ
れた0点、レジスタ72bにj(n)、レジスタ72c
にj(n)とj(n−1)の間の0点、レジスタ72d
にj(n−1)が記憶される。それぞれのレジスタに記
憶されている信号が乗算回路73〜75を通り、各乗算
回路の乗算係数が乗算され、加算回路76で加算された
後、出力端子71を介して、j(n)×h0+[j(n
−1)+j(n+1)]×h2が出力される。
【0040】その後、入力端子70に0点が入力される
と、上述したように、j(n+1)とj(n)の間に内
挿された0点の補間処理が施され、出力端子71に[j
(n)+j(n+1)]×h1が出力される。さらに入
力端子70にj(n+2)が入力されると、出力端子7
1にj(n+1)×h0+[j(n)+j(n+2)]
×h2が出力される。この時レジスタにおけるクロック
周波数は、入力信号をサンプリングする際のサンプリン
グ周波数の2倍、つまり2fsである。
【0041】以上より、入力端子70に入力される信号
は図15(b)左側に等しく、また出力端子71に出力
される信号は図15(c)左側に示す信号に等しい。上
述したように入力信号を補間処理した後、例えばTV画
像を2/3に縮小する場合は、図17(b)に示す補間
処理後のデータを同図(c)に示すように2つおきにリ
サンプリングすることによりTV画像を2/3に縮小す
る信号が得られる(図17(c)参照)。
【0042】上記説明ではサンプリング周波数を上げる
ため、入力信号のサンプル点の間に0点を内挿し、入力
信号と内挿した0点を用いた補間処理を行った。しかし
実際には、0点を内挿せず前記図12に示す補間回路を
用いて補間処理を施す。前記図12における補間処理方
法を同図、及び図17を用いて具体的に説明する。
【0043】図17(d)〜(g)は前記図12に示す
補間回路により補間処理を行う場合のタイミングチャー
トを示す。
【0044】図において、(d)はレジスタ33aに記
憶されているデータ、(e)はスイッチ38のa側に出
力される信号、(f)はスイッチ38のb側に出力され
る信号、(g)は入力画像を2/3に縮小する場合に必
要なデータである。
【0045】まず、入力端子30にj(n+1)が入力
されると、レジスタ33aにj(n)が、レジスタ33
bにj(n−1)が記憶される。それぞれのレジスタに
記憶されている信号が乗算回路34〜36を通り、各乗
算回路の乗算係数が乗算され、加算回路37で加算され
た後、スイッチ38a側にj(n)×h0+[j(n−
1)+j(n+1)]×h2が出力され、一方スイッチ
38b側に[j(n)+j(n+1)]×h1が出力さ
れる。
【0046】これを上述した図16を参照して考える
と、レジスタ33aに記憶されている信号(例えば、j
(n))に対し補間処理が施され、スイッチ38のa側
に入力信号j(n)の補間処理結果(図17(e)参
照)が出力され、スイッチ38のb側にj(n)とj
(n+1)の間に内挿された0点の補間処理結果(図1
7(f)参照)が出力されることを示している。また、
この時のレジスタにおけるクロック周波数は図16の場
合と異なり、サンプリング周波数fsと同じである。
【0047】画面縮小処理の際は、スイッチ38のスイ
ッチング動作によって図17(g)に示すようにリサン
プリングすることでTV画像を2/3に縮小する信号が
得られる。
【0048】なお、同図(g)中の網目を施した部分は
リサンプリングした後、フィールドメモリで間引かれる
ので、回路動作としてはスイッチ38の動作によりa側
から出力される信号、あるいはb側から出力される信号
のどちらを選択しても構わないことを示す。
【0049】以上より、図12で構成される補間回路
は、0点を内挿した図16で構成される補間回路と同様
の動作を得ることができるとともに、回路規模を小さく
できる。
【0050】次に、前記図9(c)に示す縮小表示を例
にとり、図10〜図14を用いて従来の画像縮小表示装
置の動作を説明する。
【0051】入力端子1を介して入力されたNTSC信
号はNTSC同期分離回路7で、垂直同期信号及び水平
同期信が分離されるとともに、分離された水平同期信号
に同期したクロックを発生する。分離された垂直同期信
号及び水平同期信号は、画面縮小回路8及び走査線変換
回路9に入力される。一方、クロックは画面縮小回路
8、走査線変換回路9及びD/A変換回路12に入力さ
れる。
【0052】また、入力端子1を介して入力されたNT
SC信号は、Y/C分離回路6でY信号及びC信号に分
離され、さらに分離されたC信号については色信号復調
処理が施され、2つの色差信号(R−Y信号、B−Y信
号)に変換される。Y/C分離回路6で分離されたアナ
ログ信号(Y信号、R−Y信号及びB−Y信号)は画面
縮小回路8に入力され、補間処理及び縮小処理が施され
る。
【0053】以下、図11を用いて画面縮小回路8の動
作を説明する。
【0054】入力端子21a及び21bを介して入力さ
れたNTSC信号の垂直同期信号、水平同期信号及びク
ロックは画像縮小制御回路28に入力される。また、入
力されたクロックはA/D変換回路24a〜24cに入
力される。画像縮小制御回路28は、NTSC信号の垂
直同期信号、水平同期信号及びクロックを用いて、垂直
方向画素補間回路26a〜26c中のラインメモリ44
a及び44bへのディジタル信号の書き込み、読み出し
制御を行うメモリ制御信号の発生、フィールドメモリ2
7a〜27cへのデータの書き込み、及び読み出し制御
を行うメモリ制御信号の発生を行う。
【0055】また、水平方向画素補間回路25a〜25
c中のスイッチ38の制御、及び垂直方向画素補間回路
26a〜26c中のスイッチ49の制御を行うスイッチ
制御信号の発生を行う。さらに、画面縮小回路8から出
力されるディジタル縮小信号と走査線変換回路9から出
力されるディジタル映像信号を画面合成回路10で合成
する際の制御信号の発生を行う。
【0056】一方、入力端子20a〜20cを介して入
力されたアナログ信号はA/D変換回路24a〜24c
に入力され、アナログ信号からディジタル信号に変換さ
れる。A/D変換回路24a〜24cでディジタル信号
に変換された信号は、水平方向画素補間回路25a〜2
5cに入力される。
【0057】以下、図12を用いて水平方向画素補間回
路25の動作を説明する。
【0058】入力端子30を介して入力されたディジタ
ル信号は乗算回路36a、35a、及びレジスタ33a
に入力される。レジスタ33aでは入力されたディジタ
ル信号を1クロック遅延して出力する。レジスタ33a
から出力されたディジタル信号は乗算回路34、35
b、及びレジスタ33bに入力される。レジスタ33b
はレジスタ33aと同様に入力されたディジタル信号を
1クロック遅延して出力する。レジスタ33bの出力は
乗算回路36bに入力される。
【0059】乗算回路34に入力されたディジタル信号
は、h0が乗算されて出力され、乗算回路35a及び3
5bに入力されたディジタル信号はh1が乗算されて出
力され、また、乗算回路36a及び36bに入力された
ディジタル信号はh2が乗算され出力される。
【0060】乗算回路34及び36aの出力は加算回路
37aで加算され、加算回路37a、及び乗算回路36
bの出力は加算回路37bで加算される。また、乗算回
路35a及び35bの出力は加算回路37cで加算され
る。スイッチ38では、入力端子31を介して入力され
るスイッチ制御信号に基づいて入力が切り換えられる。
具体的には、水平補間後の画素をリサンプリングするた
め、前記図17(g)に示す要領で1画素単位でスイッ
チ38を切り換える。
【0061】水平方向画素補間回路25a〜25cで水
平方向の補間処理が施された水平補間信号は、垂直方向
画素補間回路26a〜26cに入力される。
【0062】以下、図13を用いて垂直方向画素補間回
路の動作を説明する。
【0063】入力端子40を介して入力された水平補間
信号は乗算回路47a、46a、及びラインメモリ44
aに入力される。ラインメモリ44aでは入力された水
平補間信号を1ライン遅延し出力する。ラインメモリ4
4aから出力された水平補間信号は乗算回路45、46
b、及びラインメモリ44bに入力される。ラインメモ
リ44bはラインメモリ44aと同様に入力された水平
補間信号を1ライン遅延して出力する。ラインメモリ4
4bの出力は乗算回路47bに入力される。
【0064】乗算回路45に入力された水平補間信号
は、v0が乗算されて出力され、乗算回路46a及び4
6bに入力された水平補間信号はv1が乗算されて出力
され、また、乗算回路47a及び47bに入力された水
平補間信号はv2が乗算され出力される。乗算回路45
及び47aの出力は加算回路48aで加算され、乗算回
路47b、及び加算回路48aの出力は加算回路48b
で加算され、また、乗算回路46a及び46bの出力は
加算回路48cで加算される。スイッチ49では、入力
端子42を介して入力されるスイッチ制御信号に基づい
て動作が切り換えられる。具体的には、垂直補間後の各
ラインをリサンプリングするため、1ライン単位でスイ
ッチ49を切り換える(図17参照)。
【0065】なお、上記ラインメモリ44a、及び44
bへのデータの書き込み、及び読み出し信号は画像縮小
制御回路28から出力されるメモリ制御信号によって行
われる。例えば、上記ラインメモリ44a及び44bに
FIFO(first-in first-out)メモリを使用した場
合、画像縮小制御回路28からは書き込み及び読み出し
時のラインアドレスリセット信号、書き込み及び読み出
し可能信号、ならびに書き込み及び読み出しクロック信
号が出力される。この従来例では垂直方向画素補間回路
26中のラインメモリ44a及び44bに上記のFIF
Oメモリを使用するものとする。
【0066】以下、画像縮小制御回路28から出力され
るフィールドメモリ27a〜27cへのデータの書き込
み制御信号の発生について説明する。
【0067】入力端子21aを介してNTSC同期分離
回路7から出力される垂直同期信号が画像縮小制御回路
28に入力されると、画像縮小制御回路28からは書き
込み及び読み出し時のアドレスリセット信号、ならびに
書き込み及び読み出しの制御信号が発生する。上記制御
信号よりフィールドメモリ27a〜27cは、1フィー
ルド単位のデータの書き込み及び読み出しが行われる。
水平方向画素補間回路25a〜25c及び垂直方向画素
補間回路26a〜26cで水平方向ならびに垂直方向の
補間処理が施された水平・垂直補間信号に対し、縮小処
理をフィールドメモリ27a〜27cで行う。これを図
18を用いて説明する。
【0068】図18は従来のフィールドメモリへのデー
タの書き込み動作を説明するための図であり、データ領
域空間を示している。
【0069】図18(a)に示すように、入力端子20
より入力された信号の1フィールドのデータ数が(m×
n)であった時、水平方向補間処理回路25、及び垂直
方向補間処理回路26によって補間処理を施された信号
は(m×n)のデータを持っている。このうち、図18
(b)の網目を施した領域においては、TV画像を2/
3に縮小する際には不要なデータとなるため、フィール
ドメモリ27では図18(c)に示すように、同図
(b)での網目を施した領域を除いた領域を書き込むよ
うにする。
【0070】フィールドメモリ27からの読み出しは、
前記図10のNTSC同期分離回路7から出力される同
期信号に同期し、所定のタイミングで読み出される。そ
して、出力端子22aを介してY信号が、出力端子22
bを介してR−Y信号が、出力端子22cを介してB−
Y信号がそれぞれ出力される。画面縮小回路8で変換さ
れた上記ディジタル縮小信号は画面合成回路10に入力
される。
【0071】一方、入力端子2を介して入力されるVG
A信号のR信号、G信号、B信号、及び入力端子3を介
して入力されるVGA信号の同期信号は走査線変換回路
9に入力される。
【0072】以下、図14を用いて走査線変換回路9の
動作を説明する。なお、この従来例ではVGA規格の基
づいて入力されたノンインターレース画像をインターレ
ース画像に変換し出力する場合について説明する。
【0073】入力端子51を介して入力されたVGA信
号の同期信号は、VGA同期分離回路58で垂直同期信
号、及び水平同期信号に分離されるとともに、分離した
水平同期信号に同期したクロックを発生する。垂直同期
信号及び水平同期信号は、メモリ制御回路59に入力さ
れ、一方、クロックはA/D変換回路54a〜54c、
及びメモリ制御回路59に入力される。
【0074】メモリ制御回路59では、VGAの垂直同
期信号、及び水平同期信号を用いて、VLPF56中の
ラインメモリへのディジタル信号の書き込み及び読み出
し制御を行うメモリ制御信号の発生、及びフレームメモ
リ57へのデータの書き込み及び読み出し制御を行うメ
モリ制御信号の発生を行う。
【0075】一方、入力端子50a〜50cを介して入
力されたVGA信号(R信号、G信号及びB信号)は、
A/D変換回路54a〜54cに入力され、ディジタル
信号に変換される。A/D変換回路54a〜54cで変
換された信号はマトリクス回路55に入力される。
【0076】マトリクス回路55では、入力されたディ
ジタル信号のR信号、G信号及びB信号をディジタル信
号のY信号、R−Y信号、及びB−Y信号に変換する。
マトリクス回路55で変換された信号はVLPF56a
〜56cに入力される。VLPF56a〜56cでは、
ノンインターレース画像からインターレース画像に変換
する際に発生するフリッカの周波数成分を除去する。V
LPF56a〜56cでフリッカ成分を除去されたディ
ジタル信号はフレームメモリ57a〜57cに入力され
る。
【0077】フレームメモリ57a〜57cに入力され
たノンインターレースのディジタル映像信号は、メモリ
制御回路59から出力される書き込み制御信号に基づい
てインターレースのディジタル映像信号に変換され、フ
レームメモリ57a〜57c内に記憶される。
【0078】以下、メモリ制御回路59から出力される
フレームメモリ57へのデータ書き込み制御信号の発生
方法について説明する。
【0079】まず、入力端子52aよりNTSC信号の
垂直同期信号が入力されると、メモリ制御回路59では
次にフレームメモリ57に書き込むディジタル映像信号
のフィールドを設定する。そして、上記フィールド設定
結果が第1フィールドの場合は奇数ラインのみをフレー
ムメモリ57へ書き込むための制御信号を発生する。こ
こで、上記制御信号はVGA同期分離回路58から出力
される水平同期信号を用いて上記偶数/奇数ラインを判
別し行う。その際、この従来例ではフレームメモリ57
へはVGA信号の有効映像信号部分のみが書き込まれる
ように制御する。
【0080】フレームメモリ57a〜57cに入力され
たノンインターレース画像のディジタル信号は、メモリ
制御回路59から出力される上記書き込み制御信号に基
づいて、フィールド構造のディジタル信号に変換されフ
レームメモリ57a〜57c内に記憶される。この従来
例では、フレームメモリ57は第1フィールド用、及び
第2フィールド用の2枚のフィールドメモリで構成され
ているものとする。よって、上記ノンインターレース構
造のディジタル信号をフレームメモリ57に書き込む際
は1フィールドごとに、使用する上記フィールドメモリ
を切り換える。その際に、フィールドメモリの切り換え
制御信号も上記フィールド判別結果に基づいて上記メモ
リ制御回路59から出力される。
【0081】一方、入力端子52a及び52bを介して
入力されたNTSC信号側の同期信号、及びクロックは
メモリ制御回路59に入力される。メモリ制御回路59
では、NTSC信号側の上記垂直同期信号、及び水平同
期信号を基にフィールドの判断を行う。また、フィール
ド判別結果を用い、上記フレームメモリ57に記憶され
たインターレース画像を読み出すための読み出し制御信
号(上記NTSC側の同期信号に同期した、データの読
み出しアドレス、読み出し制御信号など)を発生する。
【0082】フレームメモリ57a〜57cでは、メモ
リ制御回路59から出力される上記読み出し制御信号に
基づいてNTSC同期信号に同期したインターレース構
造のディジタル映像信号を出力する。フレームメモリ5
7a〜57cより読み出されたディジタル映像信号は、
出力端子53aを介してY信号が、出力端子53bを介
してR−Y信号が、出力端子53cを介してB−Y信号
がそれぞれ出力される。
【0083】走査線変換回路9でVGA信号(ノンイン
ターレース信号)からインターレース信号に変換された
ディジタル信号は画面合成回路10に入力される。画面
合成回路10では、画面縮小回路8で縮小処理が施され
たディジタル縮小信号と、走査線変換回路9でノンイン
ターレース信号からインターレース信号に変換されたデ
ィジタル映像信号の2つの信号を、画面縮小回路8から
出力される制御信号を用いて合成する。
【0084】従来例として、TV画面単独表示、パソコ
ン画面単独表示、及びTV画面とパソコン画面の2画面
同時表示の3パターンの表示方法を選択することができ
る装置を例にとると、それぞれの表示パターンにおける
スイッチ11及び13の接続動作は以下のようになる。
【0085】TV画面を単独で表示するには、スイッチ
13がY/C分離回路6から出力されるアナログ信号
(Y信号、R−Y信号及びB−Y信号)を選択するよう
にスイッチ制御信号を画面表示制御回路14から出力す
る。
【0086】また、パソコン画面を単独で表示するに
は、スイッチ11で走査線変換回路9から出力されるデ
ィジタル映像信号を選択し、そしてスイッチ13でD/
A変換回路12の出力を選択するようにスイッチ制御信
号を画面表示制御回路14から出力する。
【0087】また、TV画面とパソコン画面を同時に表
示するにはスイッチ11で画面合成回路10から出力さ
れる画面合成信号を選択し、そしてスイッチ13でD/
A変換回路12の出力を選択するようにスイッチ制御信
号を画面表示制御回路14から出力する。
【0088】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の画像縮小表示装置にあっては、垂直方向の補
間処理をフィールド信号で行っているため、静止画像が
入力された場合、TV画像がぼけてしまい画質が劣化す
るという問題点があった。また、フィールドメモリを用
いてフレーム画像を構成し、TV画像の縮小を行った場
合は、動画において時間軸方向の解像度が落ちるため、
画面上に残像が発生し非常に見苦しい画面となる欠点が
あった。
【0089】この発明は上述のような課題を解決するた
めになされたもので、TV画像の縮小時における静止画
部の解像度の低下を抑えるとともに、動画部においては
TV画像の動き量を検出し、その結果より、残像等の発
生を抑えた画像縮小表示装置を得ることを目的とする。
【0090】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る画像縮小
表示装置は、入力されたインターレース画像を縮小し出
力する画像縮小表示装置において、入力されたインター
レスース画像の所定の画素を補間する補間手段と、補間
手段の出力よりあらかじめ定められた画素を間引き、縮
小画像を構成する画像縮小手段とを備え、補間手段は、
垂直方向の所定の画素を補間する際、現在のフィールド
の画像データを用いて所定の画素を補間する第1の垂直
補間手段と、一つ前のフィールドの画像データを用いて
所定の画素を補間する第2の垂直補間手段と、入力され
たインターレース画像の動きを検出する動き検出手段
と、動き検出手段の出力に基づいて第1の垂直補間手段
の出力と第2の垂直補間手段の出力の混合比率を制御す
る合成手段とを備えたことを特徴とする。
【0091】請求項2に係る画像縮小表示装置は、合成
手段が、輝度信号、及び色信号の状態で入力されたイン
ターレース画像に縮小処理を施す際、輝度信号により検
出した動き検出結果に基づいて色信号の第1の垂直補間
手段の出力と第2の垂直補間手段の出力の混合比率を制
御するように構成したものであってもよい。
【0092】請求項3に係る画像縮小表示装置は、補間
手段が、輝度信号、及び色信号の状態で入力されたイン
ターレース画像に縮小処理を施す際、色信号に関しては
第1の垂直補間手段の出力のみを用いるものであっても
よい。
【0093】請求項4に係る画像縮小表示装置は、色信
号の信号帯域を輝度信号の半分以下に制限する帯域制限
手段を備え、帯域制限手段から出力される色信号のサン
プル数を輝度信号のサンプル数の半分以下にして画像縮
小処理を施すようにしてもよい。
【0094】請求項5に係る画像縮小表示装置は、動き
検出手段により入力信号の動きを検出する際、所定の補
間画素の第1の垂直補間手段の出力と第2の垂直補間手
段の出力を減算する減算手段を備え、減算手段から出力
される減算結果を基に合成手段における混合比率を制御
するように構成したものであってもよい。
【0095】請求項6に係る画像縮小表示装置は、動き
検出手段により入力信号の動きを検出する際、所定の補
間画素周辺のあらかじめ定められたエリアの第1の垂直
補間手段の出力と第2の垂直補間手段の出力を減算する
減算手段を備え、所定の補間画素周辺のあらかじめ定め
られたエリア内の減算結果の絶対値和を基に合成手段に
おける混合比率を制御するように構成したものであって
もよい。
【0096】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面を参照して、
この発明を具体的に説明する。
【0097】実施の形態1.図1はこの発明の実施の形
態1に係る画像縮小表示装置の構成を示すブロック図で
ある。実施の形態1に係る画像縮小表示装置では、画面
縮小回路の構成及び動作が前記図10の従来例と異な
る。よって画面縮小回路の構成及び動作を詳細に説明
し、前記図10と同一構成部分には同一符号を付してい
る。
【0098】図において、1はNTSC信号の入力端
子、2はVGA信号の入力端子、3はVGA信号の同期
信号の入力端子、4はスイッチ制御信号の入力端子、5
はアナログ出力信号の出力端子、6は入力端子1より入
力されたNTSC信号をY信号及びC信号に分離し、分
離されたC信号についてはさらに色信号復調処理を行い
2つの色差信号(R−Y信号、B−Y信号)に復調する
Y/C分離回路、7は入力端子1より入力されたNTS
C信号から水平同期信号と垂直同期信号を分離するとと
もに、分離した水平同期信号に同期したクロックを発生
するNTSC同期分離回路、100はY/C分離回路6
から出力されるY信号、R−Y信号、及びB−Y信号の
補間処理及び縮小処理を施す画面縮小回路、9は入力端
子2より入力されたVGA信号(ノンインターレース信
号)のR信号、G信号及びB信号をマトリクス回路でY
信号、RーY信号及びB−Y信号に変換した後、上記変
換したY信号、R−Y信号及びB−Y信号をインターレ
ース信号に変換する走査線変換回路、10は走査線変換
回路9から出力されるディジタル映像信号と画面縮小回
路8から出力されるディジタル縮小信号を合成する画面
合成回路、11は画面合成回路10から出力される画面
合成信号と走査線変換回路9から出力されるディジタル
映像信号を切り換えるスイッチ、12はスイッチ11か
ら出力される上記ディジタル信号をアナログ信号(Y信
号、R−Y信号及びB−Y信号)に変換するD/A変換
回路、13はD/A変換回路12から出力される上記ア
ナログ信号とY/C分離回路6から出力されるアナログ
信号を切り換えるスイッチ、14は入力端子4より入力
されるスイッチの制御信号によりスイッチ11及び13
を切り換え制御する制御信号を発生する画面表示制御回
路である。
【0099】図2は、図1における画面縮小回路100
のブロック構成図である。なお、図2において従来例と
構成及び動作が同一部分については同一番号を付してい
る。
【0100】図において、101a〜101cはアナロ
グ信号(Y信号、R−Y信号及びB−Y信号)の入力端
子、102aはNTSC同期分離回路7から出力される
NTSC同期信号の入力端子、102bはNTSC同期
分離回路7から出力されるクロックの入力端子、103
は画面合成回路10によりパソコン画面と縮小したTV
画面を合成する際の制御信号の出力端子、104a〜1
04cはディジタル縮小信号の出力端子、105a及び
105bは入力端子101b及び101cより入力され
るR−Y信号及びB−Y信号の水平方向の信号帯域を制
限する帯域制限フィルタ(以下、LPFという)、10
6は水平方向画素補間回路25a〜25cから出力され
る水平補間信号に対し、垂直方向の補間処理を施す動き
対応垂直画素補間回路、107は入力端子102a及び
102bより入力されたNTSC同期信号、及びクロッ
クを基準にして、動き対応垂直画素補間回路106中の
ラインメモリ44a及び44b、フィールドメモリ11
5a〜115c、フィールドメモリ27a〜27cへの
データの書き込み及び読み出し制御信号等の発生、水平
方向画素補間回路25a〜25c中のスイッチ38、及
び動き対応垂直画素補間回路106内の垂直方向画素補
間回路114a〜114f中のスイッチ49の制御を行
うスイッチ制御信号を発生する画像縮小制御回路であ
る。
【0101】このように、実施の形態1に係る画像縮小
表示装置の画面縮小回路100は、従来の垂直方向の補
間処理を施す垂直方向画素補間回路26a〜26cに代
えて、垂直方向の補間処理を施す動き対応垂直画素補間
回路106が設けられ、また、画像縮小制御回路107
は動き対応垂直画素補間回路106を制御可能に構成さ
れている。
【0102】図3は、図2における動き対応垂直画素補
間回路106のブロック構成図である。
【0103】図において、110a〜110cは水平方
向画素補間回路25a〜25cから出力される水平補間
信号の入力端子、111は画像縮小制御回路107から
出力されるメモリ制御信号の入力端子、112は画像縮
小制御回路107から出力されるスイッチ制御信号の入
力端子、113a〜113cは水平・垂直補間信号の出
力端子、115a〜115cは入力端子110a〜11
0cより入力される水平補間信号(以下、現フィールド
信号という)を1フィールド遅延して出力するフィール
ドメモリ(フィールドメモリ115から出力される水平
補間信号を、以下、前フィールド信号という)、114
a〜114fは入力された水平補間信号に垂直方向の補
間処理を施す垂直方向画素補間回路、117は現フィー
ルド信号と前フィールド信号よりTV画像の動きを検出
する動き検出回路、118は動き検出回路117から出
力される動き量に応じて現フィールドと前フィールドの
混合比率を決定する重み付け制御回路、116a〜11
6cは重み付け制御回路118から出力される混合比率
を基準に現フィールド信号と前フィールド信号を混合す
るフィールド混合回路である。
【0104】図4は、図3におけるフィールド混合回路
116のブロック構成図である。
【0105】図において、120aは垂直方向画素補間
回路114から出力される現フィールドの水平・垂直補
間信号の入力端子、120bは垂直方向画素補間回路1
14から出力される前フィールドの水平・垂直補間信号
の入力端子、121aは重み付け制御回路118から出
力される現フィールドの水平・垂直補間信号の混合比率
の入力端子、121bは重み付け制御回路118から出
力される前フィールドの水平・垂直補間信号の混合比率
の入力端子、122は水平・垂直補間信号の出力端子、
123a及び123bは入力端子121より入力される
混合比率に応じ入力端子120より入力される水平・垂
直補間信号に乗算する乗算係数を切り換える乗算回路、
124は乗算回路123a及び123bから出力される
信号を加算する加算回路である。
【0106】以下、上述のように構成された画像縮小表
示装置の動作を説明する。
【0107】まず、実施の形態1の基本概念について説
明する。TV画面上にTV画面とパソコン画面を同時に
表示するには、パソコンを操作するための表示エリアを
確保するため、TV画面側を縮小して表示する必要があ
る。TV画面を縮小して表示するには入力した信号に補
間処理を施し、その後あらかじめ定められた画素を間引
く縮小処理が必要である。
【0108】入力した信号の補間処理を施す際、フィー
ルド内で行うと解像度が低下するため、静止画部では縮
小したTV画像がぼけてしまう。静止画の解像度の低下
を防ぐ手法として、フィールド画像を2枚用いてフレー
ム画像を構成しフレーム内で補間処理をする方式があ
る。ところが、フレーム内処理を行うと動画部において
時間軸方向の解像度が低下するため、TV画像上に残像
が発生するという問題がある。そのためTV画像の画質
劣化を防ぐために動画部と静止画部での処理方法を変
え、動画・静止画の両方に適応した画像縮小表示装置に
する必要がある。
【0109】そこで実施の形態1では、入力されたイン
ターレース信号に対し補間処理を施した後、現フィール
ドのY信号と前フィールドのY信号の差分を各画素毎に
とることでTV画像の動き量を検出する。その動き量に
応じて現フィールド信号と前フィールド信号との混合比
を変え画質の向上を図る。具体的には、現フィールドと
前フィールドとの間に動きが検出された場合は、現フィ
ールドの処理結果を主として出力することで、時間軸方
向の解像度を向上させる。逆に、動きが検出されなかっ
た場合は、現フィールドの処理結果に前フィールドの処
理結果を加えることでTV画像の解像度を上げ、縮小画
像の画質を向上させる。
【0110】次に、実施の形態1における画像縮小表示
装置の動作について図1〜図4を用いて説明する。
【0111】図1において、入力端子1を介して入力さ
れたNTSC信号は、Y/C分離回路6でY信号及び2
つの色差信号(R−Y信号及びB−Y信号)に変換され
た後、画面縮小回路100に入力され、補間処理が施さ
れる。
【0112】以下、図2を用いて画面縮小回路100の
動作を説明する。入力端子101b及び101cを介し
て入力された2つの色差信号(R−Y信号及びB−Y信
号)はLPF105a及び105bで水平方向の帯域が
半分に制限される。この場合、色差信号はY信号に比べ
視覚的に目立たないので信号帯域を半分に制限しても画
質はほとんど劣化しない。
【0113】入力端子101aを介して入力されるY信
号、LPF105a及び105bから出力されるR−Y
信号及びB−Y信号は、A/D変換回路24a〜24c
に入力されディジタル信号に変換される。その際、上記
2つの色差信号の信号帯域は上述のようにLPF105
a及び105bでY信号の半分に制限されるので、A/
D変換時のサンプリングクロックをY信号のサンプリン
グクロックの半分に設定してディジタル信号に変換する
ものとする。
【0114】一方、入力端子102a及び102bを介
して入力されたNTSC信号の同期信号、及びクロック
は画像縮小制御回路107に入力される。また、入力端
子102bを介して入力されたクロックは、A/D変換
回路24a〜24cに入力される。その際、上述のよう
に2つの色差信号を処理する際に用いられるクロックは
Y信号を処理する際に用いられるクロックの半分の周波
数に分周され出力される。
【0115】また、画像縮小制御回路107は、NTS
C信号の同期信号、及びクロックを用いて、動き対応垂
直画素補間回路106内の垂直方向画素補間回路114
中のラインメモリ44a及び44bへのディジタル信号
の書き込み及び読み出し制御を行うメモリ制御信号の発
生、フィールドメモリ27a〜27c及び動き対応垂直
画素補間回路106中のフィールドメモリ115a〜1
15cへデータの書き込み及び読み出し制御を行うメモ
リ制御信号の発生を行う。さらに、水平方向画素補間回
路25a〜25c中のスイッチ38の制御、及び動き対
応垂直画素補間回路106内の垂直方向画素補間回路1
14中のスイッチ49の制御を行うスイッチ制御信号の
発生を行う。
【0116】A/D変換回路24a〜24cによりディ
ジタル信号に変換された信号は、水平方向画素補間回路
25a〜25cに入力され、水平方向の補間処理が施さ
れた後、動き対応垂直画素補間回路106に入力され
る。
【0117】以下、図3を用いて動き対応垂直画素補間
回路106の動作を説明する。なお、動き対応垂直画素
補間回路106中の垂直方向画素補間回路114a〜1
4fのブロック構成は前記図13に示すものと同一であ
る。
【0118】図3において、入力端子111を介して入
力されるメモリ制御信号は垂直方向画素補間回路114
a〜114f中のラインメモリ44a及び44b、及び
フィールドメモリ115a〜115cに入力され、入力
端子112を介して入力されるスイッチ制御信号は垂直
方向画素補間回路114a〜114fに入力される。
【0119】一方、入力端子110aを介して入力され
る水平方向に補間処理されたY信号は、垂直方向画素補
間回路114a、及びフィールドメモリ115aに入力
される。垂直方向画素補間回路114aでは、入力され
たY信号に垂直方向の補間処理を施こし、フィールドメ
モリ115aでは、入力されたY信号を1フィールド遅
延して出力する。フィールドメモリ115aにより1フ
ィールド遅延された信号は、垂直方向画素補間回路11
4bに入力され垂直方向の補間処理が施される。垂直方
向画素補間回路114a及び114bから出力されるY
信号は、動き検出回路117、及びフィールド混合回路
116aにそれぞれ出力される。
【0120】また、入力端子110bを介して入力され
る水平方向に補間処理されたR−Y信号は、垂直方向画
素補間回路114c、及びフィールドメモリ115bに
入力される。垂直方向画素補間回路114cでは、入力
されたR−Y信号に垂直方向の補間処理を施こし、フィ
ールドメモリ115bでは入力されたR−Y信号を1フ
ィールド遅延して出力する。フィールドメモリ115b
により1フィールド遅延された信号は、垂直方向画素補
間回路114dに入力され垂直方向の補間処理が施され
る。垂直方向画素補間回路114c及び114dから出
力されるR−Y信号はフィールド混合回路116bに出
力される。
【0121】また、入力端子110cを介して入力され
る水平方向に補間処理されたB−Y信号は、垂直方向画
素補間回路114e、及びフィールドメモリ115cに
入力される。垂直方向画素補間回路114eでは入力さ
れたB−Y信号に垂直方向の補間処理を施こし、フィー
ルドメモリ115cでは入力されたB−Y信号を1フィ
ールド遅延して出力する。フィールドメモリ115cに
より1フィールド遅延された信号は、垂直方向画素補間
回路114fに入力され垂直方向の補間処理が施され
る。垂直方向画素補間回路114e及び114fから出
力されるB−Y信号はフィールド混合回路116cに出
力される。
【0122】上記垂直方向画素補間回路114中のライ
ンメモリ44a及び44bへのデータの書き込み及び読
み出し信号は、画像縮小制御回路107から出力される
メモリ制御信号によって行われる。
【0123】実施の形態1では、上記ラインメモリ44
a及び44bに従来例と同様にFIFOメモリを用いて
構成している。また、入力端子102aを介してNTS
C同期分離回路7から出力される垂直同期信号が画像縮
小制御回路107に入力されると、画像縮小制御回路1
07からは動き対応垂直画素補間回路106内のフィー
ルドメモリ115a〜115cへの書き込み及び読み出
し時のアドレスリセット信号、ならびに書き込み及び読
み出しのメモリ制御信号を発生する。なお、このフィー
ルドメモリ115もFIFOメモリを用いて構成してい
る。
【0124】垂直方向画素補間回路114a〜114f
のブロック構成は、前記図13に示すものと同一である
が、LPF105a及び105bで入力された色差信号
(R−Y信号及びB−Y信号)の水平方向の帯域が半分
に制限されているため、垂直方向画素補間回路114c
〜114fのラインメモリ44a及び44bのメモリ容
量が、垂直方向画素補間回路114a及び114bのラ
インメモリ44a及び44bのメモリ容量の半分になっ
ている。同様に、フィールドメモリ115b及び115
c、フィールドメモリ27b及び27cのメモリ容量も
それぞれフィールドメモリ115aフィールドメモリ2
7aと比較し、半分になっている。
【0125】また、垂直方向画素補間回路114a〜1
14f中のスイッチ49の制御について、図5を用いて
説明する。
【0126】図5はスイッチの制御を説明するための図
であり、前フィールドのサンプリング位置と現フィール
ドのサンプリング位置を示す。図5の横軸は時間を、縦
軸は垂直方向のサンプリング位置を示す。また、図中、
●印はサンプリング点を、×印は内挿した0点を示す。
【0127】NTSC信号(インターレース走査)の特
徴は前フィールドが走査された後、その間を補間するよ
うな形で現フィールドが走査されること、及び現フィー
ルドのサンプリング点と前フィールドのサンプリング点
が図5に示すように、フィールド周波数が60Hzであ
るため時間軸方向に1/60秒、垂直方向に1ラインず
れる。したがって、垂直方向画素補間回路114a〜1
14f中のスイッチ49を以下のように制御する必要が
ある。
【0128】入力端子110aより入力されたY信号に
補間処理を施す垂直方向画素補間回路114a、及び1
14bを用いて説明する。現フィールドの補間信号と前
フィールドの補間信号をフィールド混合回路116aで
合成する際、各フィールドの垂直方向のサンプリング位
置を合わせるように、フィールドメモリ115aのデー
タ読み出し制御信号を画像縮小制御回路107から出力
する。ここで、垂直方向画素補間回路114aにおいて
入力信号(同図中●点参照)の補間処理を施す際には、
垂直方向画素補間回路114bでは内挿された0点(同
図中×点参照)の補間処理を施すので、従来例でも述べ
たように、垂直方向画素補間回路114a中のスイッチ
49はa側に、垂直方向画素補間回路114b中のスイ
ッチ49はb側に接続する。
【0129】一方、垂直方向画素補間回路114aにお
いて内挿された0点(同図中×点参照)の補間処理を施
す際には、垂直方向画素補間回路114bでは入力信号
(同図中●点参照)の補間処理を施すので、垂直方向画
素補間回路114a中のスイッチ49はb側に、垂直方
向画素補間回路114b中のスイッチ49はa側に接続
する。
【0130】また、R−Y信号の補間処理を施す垂直方
向画素補間回路114c及び114d、ならびにB−Y
信号の補間処理を施す垂直方向画素補間回路114e及
び114fについても同様に、上記フィールドメモリ1
15b及び115cのデータ読み出し制御信号を発生
し、同様の制御を行う。
【0131】次いで、垂直方向画素補間回路114a及
び114bで垂直方向の補間処理を施された水平・垂直
補間信号は動き検出回路117に入力され、TV画像の
動き量が検出される。動き検出回路117では、垂直方
向画素補間回路114aから出力される現フィールドの
Y信号と、垂直方向画素補間回路114bから出力され
る前フィールドのY信号の差分をとる。
【0132】実施の形態1では、この差分値(以下、動
き量という)が小さければ静止画、大きければ動画と判
断する。また、動き量を求める際、現フィールドのサン
プリング位置と前フィールドのサンプリング位置を画面
内で合わせる必要がある。よって、垂直方向画素補間回
路114a及び114b中のスイッチ49は上述のよう
に制御される。そして動き検出回路117では求めた動
き量によりTV画像の動き量が検出できる。
【0133】上述したように、TV画像の動き量を動き
検出回路117より検出した後、その検出結果は重み付
け制御回路118に入力される。以下、重み付け制御に
ついて説明する。TV画像を縮小する場合、静止画像は
2枚のフィールド画像よりフレーム画像を構成し、補間
処理後、特定の画素を間引く縮小処理を施すことにより
画質の劣化を防ぐことができる。そのため、現フィール
ドの補間処理結果と前フィールドの補間処理結果を用い
るフレーム内処理を行う。一方、動画像はフレーム内処
理をすると時間方向の解像度が低下し、画面上に残像が
発生するためフィールド内処理を行う。
【0134】実施の形態1では、上記動き検出回路11
7から出力される動き量に基づいて重み付け制御回路1
18で現フィールド信号と前フィールド信号の混合比率
を決定する。
【0135】以下、重み付け制御回路118の動作につ
いて説明する。
【0136】まず、動き検出回路117でTV画像の動
き量を検出した結果、その値が所定の範囲内であれば実
施の形態1では入力画像を静止画と判断する。その場
合、上述したようにフレーム内処理を行うので、重み付
け制御回路118では現フィールド信号と前フィールド
信号の各混合比率をそれぞれ50%とする。また、動き
検出回路117によって動き量を求めた結果、動画であ
ると判断した場合はフィールド内処理を行うので、重み
付け制御回路118では現フィールド信号の混合比率を
高く、逆に前フィールド信号の混合比率を低くする。そ
の具体的な混合比率を図6に示す。
【0137】図6は重み付け制御回路118の動作を説
明するための図であり、横軸に動き検出回路117より
検出されたTV画像の動き量を、縦軸に現フィールド信
号と前フィールド信号の混合する混合比率を示す。
【0138】動き検出回路117で検出した動き量が、
−m1〜m1である時、上述のように、実施の形態1で
は静止画と判断し、現フィールドの補間処理結果と前フ
ィールドの補間処理結果を同じ割合で混合することによ
り補間処理をフレーム内で行い補間画像の垂直解像度を
上げ、補間画像の画質を向上することができる。また、
動き量が−m2〜−m1若しくはm1〜m2の場合、図
6に示すよう、現フィールドの補間処理結果を混合する
割合を徐々に増加させ、動き量が−m2以下若しくはm
2以上と大きくなった場合は、TV画像上に残像が発生
しないよう、前フィールドの補間処理結果を用いず、現
フィールドの補間処理結果のみを用いるフィールド内処
理を行う。
【0139】上述したように、重み付け制御回路118
で混合比率が決定された後、現フィールド信号及び前フ
ィールド信号に乗算する乗算係数が、フィールド混合回
路116a〜116cに出力される。
【0140】以下、図4を用いてフィールド混合回路1
16の動作を説明する。入力端子120aを介して入力
された現フィールドの水平・垂直補間信号は、入力端子
121aを介して入力される現フィールドに乗算する乗
算係数に従って乗算回路123aで乗算される。一方、
入力端子120bを介して入力された前フィールドの水
平・垂直補間信号は、入力端子121bを介して入力さ
れる前フィールドに乗算する乗算係数に従って乗算回路
123bで乗算される。その後、乗算回路123a及び
123bから出力される水平・垂直補間信号は加算回路
124で加算され、TV画像の動きに応じた処理が施さ
れた信号となり、出力端子122を介してフィールドメ
モリ27へ出力される。ここで、実施の形態1では、色
差信号(R−Y信号及びB−Y信号)に関しては、Y信
号で検出した動き量に基づいて現フィールドと前フィー
ルドの混合比率を決定する。
【0141】動き対応垂直画素補間回路106から出力
される信号は、フィールドメモリ27a〜27cに入力
される。従来例で述べたように、フィールドメモリ27
a〜27cで画素を間引く縮小処理が行われる。その方
法については従来例(図18参照)と同様であるので説
明を省略する。フィールドメモリ27a〜27cから出
力される補間処理及び縮小処理を施されたディジタル縮
小信号は、出力端子104aを介してY信号が、出力端
子104bを介してR−Y信号が、出力端子104cを
介してB−Y信号がそれぞれ出力され、画面合成回路1
0に入力される。
【0142】一方、入力端子2を介して入力されるVG
A信号のR信号、G信号、B信号、及び入力端子3を介
して入力されるVGA信号の同期信号は走査線変換回路
9に入力され、VGA信号(ノンインターレース信号)
からインターレース信号に変換される。なお、走査線変
換回路9の構成及び動作は、図14に示す従来例の走査
線変換回路と同一のため詳細な説明は省略する。
【0143】走査線変換回路9によりVGA(ノンイン
ターレース信号)からインターレース信号に変換された
ディジタル映像信号は、画面合成回路10及びスイッチ
11に入力される。画面合成回路10では、従来例で述
べたように画面縮小回路100より画面縮小処理が施さ
れたディジタル縮小信号と、走査線変換回路9から出力
されるディジタル映像信号の2つの信号を、画面縮小回
路8から出力される制御信号を用いて合成する。画面合
成回路10から出力されるディジタル映像信号はスイッ
チ11に入力される。以下、従来例と同様にスイッチ1
1及び13の接続を変え、出力端子5を介して表示画面
の出力画像を選択し出力することで、TV画面の単独表
示、パソコン画面の単独表示、及びパソコン画面と縮小
したTV画面の2画面表示といった表示パターンの選択
ができる。
【0144】以上説明したように、実施の形態1に係る
画像縮小表示装置の画面縮小回路100は、垂直方向の
補間処理を施す動き対応垂直画素補間回路106を有
し、動き対応垂直画素補間回路106は、現フィールド
信号を1フィールド遅延して出力するフィールドメモリ
115a〜115c、入力された水平補間信号に垂直方
向の補間処理を施す垂直方向画素補間回路114a〜1
14f、現フィールド信号と前フィールド信号よりTV
画像の動きを検出する動き検出回路117、動き検出回
路117から出力される動き量に応じて現フィールドと
前フィールドの混合比率を決定する重み付け制御回路1
18、重み付け制御回路118から出力される混合比率
を基準に現フィールド信号と前フィールド信号を混合す
るフィールド混合回路116a〜116cを備え、入力
されたTV信号に補間処理を施した後、動き検出回路1
17でY信号における現フィールド信号と前フィールド
信号の差分より、TV画像の動き量を求め、その動き量
から重み付け制御回路118で現フィールド信号と前フ
ィールド信号の混合比率を決定するように構成したの
で、静止画部では現フィールド信号と前フィールド信号
の混合比率をそれぞれ50%とし、フレーム内処理を行
うことで解像度が向上する効果がある。また、動画部に
おいては前フィールドの混合比率より現フィールドの混
合比率を高く設定し、フィールド内処理を行うことで、
時間軸方向の解像度の低下を抑え、残像の発生を抑えた
画像が得られる効果がある。そのため、TV画像の動き
に応じた画像縮小が行える。
【0145】また、人間の視覚特性は輝度信号に対して
は敏感に検知することができるが色差信号に対してはあ
まり敏感ではない。そのため2つの色差信号(R−Y信
号及びB−Y信号)の水平方向帯域を半分にしても人間
の目にはその違い(色信号の違い)を検知することがで
きない。よって、実施の形態1ではY/C分離回路6か
ら出力されるR−Y信号及びB−Y信号を、LPF10
5a及び105bを用いて水平方向の信号帯域を半分に
する。A/D変換回路24a及び24bでディジタル信
号に変換する際のサンプリングクロックの周波数をY信
号のサンプリングクロックの周波数の1/2で行う。こ
れにより、1フィールドあたりの色差信号のデータ数を
従来例と比較して半分にすることができるため、フィー
ルドメモリ27b及び27cのメモリ容量を半分にする
ことができ、さらに垂直方向画素補間回路114c〜1
14f中のラインメモリ44a及び44bのメモリ容量
も半分にすることができるため、回路規模を削減するこ
とができる効果がある。
【0146】また、実施の形態1における動き検出は、
TV信号に補間処理を施した後、Y信号によって動き検
出回路117で現フィールド信号と前フィールド信号の
差分をとり、その差分値から動きを検出し、重み付け制
御回路118で現フィールド信号と前フィールド信号の
混合比率を決定するよう構成しているため、TV画像の
動きに対応した画像縮小を行うことができる効果があ
る。また、色差信号(RーY信号及びB−Y信号)は上
記Y信号によって検出した動き量を用いて混合比率を決
定しているため、動き量を確実に検出できるとともに回
路を削減できる効果がある。
【0147】また、実施の形態1における動き量におい
て、動き量が−m2〜−m1若しくはm1〜m2である
場合に混合比率を徐々に変化させず、あるしきい値を設
定し、そのしきい値より小さい値を持つ入力画像は静止
画、逆に大きい値を持つ場合は動画と判断し、現フィー
ルドと前フィールドの混合比率を決定してしまうと、そ
のしきい値付近のTV画像処理が不連続となり、画質の
劣化を招く。そこで、前記図6に示すように、動き量が
−m2〜−m1若しくはm1〜m2である場合には混合
比率を徐々に変化させることで、動き量が設定したしき
い値付近のTV画像においても、画質の劣化を招くこと
なく画像縮小を行うことができる。
【0148】なお、実施の形態1では、動き量が−m2
〜−m1若しくはm1〜m2の範囲において、混合比率
を直線で変化させているが、現フィールドの混合比率と
前フィールドの混合比率の和が100%であれば、これ
に限るものではない。
【0149】実施の形態2.この発明の実施の形態2に
係る画像縮小表示装置は、図2に示す動き対応垂直画素
補間回路106の構成及び動作のみが実施の形態1と異
なる。よって、動き対応垂直画素補間回路の詳細な構成
及び動作のみを説明し、実施の形態1と同一部分につい
ては同一番号を付して説明を省略する。
【0150】図7は実施の形態2における動き対応垂直
画素補間回路200のブロック構成図である。
【0151】図において、130は現フィールド信号と
前フィールド信号よりTV画像の動きを検出する動き検
出回路、131は動き検出回路117から出力される動
き量に応じて現フィールドに付加する混合比率と前フィ
ールドに付加する混合比率を決定する重み付け制御回路
である。
【0152】以下、上述のように構成された画像縮小表
示装置の動作を説明する。
【0153】まず、実施の形態2の基本概念について説
明する。人間の目の視覚特性は輝度信号の変化に対して
は非常に敏感に検知する一方、色差信号の変化に対して
はあまり敏感ではない。この視覚特性を利用すると、2
つの色差信号(R−Y信号及びB−Y信号)に対しては
動画部、静止画部に対応した処理を行わなくても人間の
目には画質の劣化を検知することができない。
【0154】そこで実施の形態2では、入力画像におけ
る垂直方向に補間処理を施しY信号にてTV画像の動き
量を検出した後、その動き量に応じて現フィールド信号
と前フィールド信号を混合するのはY信号にのみ行い、
上記2つの色差信号(R−Y信号及びB−Y信号)には
行わないように構成する。
【0155】次に、実施の形態2における画像縮小表示
装置の動作について、図7を用いて説明する。図中、実
施の形態1と同一記号を付したものは構成及び動作が同
一である。
【0156】図において、入力端子110aより水平方
向に補間処理を施されたY信号が入力され、垂直方向画
素補間回路114a、及びフィールドメモリ115aに
入力される。垂直方向画素補間回路114aに入力され
た上記Y信号は垂直方向の補間処理が施される。また、
フィールドメモリ115aに入力されたY信号は、1フ
ィールド遅延されて垂直方向画素補間回路114bに出
力された後、垂直方向画素補間回路114aと同様に垂
直方向の補間処理が施される。垂直方向画素補間回路1
14a及び114bで補間処理が施された信号は、フィ
ールド混合回路116a、及び動き検出回路130に出
力される。
【0157】また、入力端子110bに入力されたR−
Y信号は、垂直方向画素補間回路114cに入力され垂
直方向の補間処理が施され、入力端子110cに入力さ
れたB−Y信号は垂直方向画素補間回路114eに入力
され垂直方向の補間処理が施される。
【0158】上記垂直方向画素補間回路114中のライ
ンメモリ44a及び44bは実施の形態1と同様、FI
FOメモリで構成されている。また、R−Y信号及びB
−Y信号はLPF105a及び105bで水平方向の帯
域が半分に制限されているので、垂直方向画素補間回路
114c及び114e中のラインメモリ44a及び44
bのメモリ容量は、垂直方向画素補間回路114a及び
114b中のラインメモリ44a及び44bのメモリ容
量の半分になっている。
【0159】また、垂直方向画素補間回路114a及び
114b中のスイッチ49は実施の形態1で述べたよう
に、垂直方向画素補間回路114a中のスイッチ49が
a側に接続され入力信号の補間処理が施される場合、垂
直方向画素補間回路114b中のスイッチ49はb側に
接続され内挿された0点の補間処理が施される。また、
垂直方向画素補間回路114c及び114e中のスイッ
チ49は、垂直方向画素補間回路114a中のスイッチ
49がa側に接続されている場合は、垂直方向画素補間
回路114c及び114e中のスイッチ49もa側に接
続されるように制御される。
【0160】垂直方向画素補間回路114a及び114
bで補間処理が施されたY信号は、動き検出回路130
に出力され、TV画像の動き量が検出される。前記実施
の形態1では、現フィールド信号と前フィールド信号の
差分を1画素毎にとり、それを基にTV画像の動きを判
断していた。実施の形態2では、補間画素の周辺(あら
かじめ定められた大きさのブロック、例えば補間画素を
中心とした3×3のブロック)の画素についてそれぞれ
現フィールド信号と前フィールド信号の差分を求める。
そのブロック内で求めたそれぞれの画素の差分の絶対値
(差分には正の値、負の値があるため。)の和をとり、
これをこの画素の動き量と定める。そして、この絶対値
和が大きければ動画と判断し、逆に小さければ静止画と
判断する。
【0161】上述したように、TV画像の動き量を動き
検出回路130より検出した後、その検出結果は重み付
け制御回路131に入力される。実施の形態1で述べた
ようにTV画像の動きが少ない場合はフレーム内処理を
行い、大きい場合はフィールド内処理を行う。上記動き
検出回路130より検出した絶対値和を基に現フィール
ド信号と前フィールド信号の混合比率を決定する。その
具体的な混合比率を図8に示す。
【0162】図8は重み付け制御回路131の動作を説
明するための図であり、横軸に動き検出回路130より
検出されたTV画像の動き量を、縦軸に現フィールド信
号と前フィールド信号の混合する混合比率を示す。な
お、動き量を絶対値和より求めているため、動き量は正
の値のみ持つ。
【0163】実施の形態1と同様、動き検出回路130
で検出した動き量が、0〜M1である場合、静止画と判
断し、現フィールドの信号と前フィールドの信号の各混
合比率をそれぞれ50%とすることで、画面内の画質を
向上させる。また、検出した動き量がM1〜M2である
場合は、TV画像の動きが大きくなるに従い、現フィー
ルド信号の混合する割合を徐々に増加させ、動き量がM
2以上とTV画像の動きが検出された場合は、TV画像
上に残像が発生しないよう、前フィールド信号を用いず
フィールド内処理を行い、現フィールド信号のみを出力
するようにする。
【0164】上述したように、重み付け制御回路131
で現フィールドと前フィールドの混合比率が決定された
後、フィールド混合回路116aで現フィールド信号と
前フィールド信号が混合される。その後、TV画像の動
きに応じた処理が施されたY信号、及び補間処理が施さ
れたR−Y信号及びB−Y信号は出力端子113a〜1
13cを介して、フィールドメモリ27a〜27cへと
出力される。フィールドメモリ27a〜27cでは、実
施の形態1で述べたように画素を間引く縮小処理が行わ
れ、入力されたTV画像の縮小表示に必要なデータのみ
を書き込むようにする。フィールドメモリ27a〜27
cから出力されるディジタル縮小信号は、出力端子10
4aを介してY信号が、出力端子104bを介してR−
Y信号が、出力端子104cを介してB−Y信号が出力
され、画面合成回路10に入力される。
【0165】以上説明したように、実施の形態2に係る
画像縮小表示装置は、動き対応垂直画素補間回路200
が、現フィールド信号と前フィールド信号よりTV画像
の動きを検出する動き検出回路130、動き検出回路1
17から出力される動き量に応じて現フィールドに付加
する混合比率と前フィールドに付加する混合比率を決定
する重み付け制御回路131を備え、TV信号に補間処
理を施した後、動き検出回路130でY信号における現
フィールド信号と前フィールド信号の差分よりTV画像
の動き量を求め、その動き量から重み付け制御回路13
1で現フィールド信号と前フィールド信号の混合比率を
決定し、その混合比率からY信号のみフィールド混合回
路116aで現フィールド信号と前フィールド信号を混
合するように構成したので、TV画像の動きに応じた縮
小画面を生成できる効果がある。
【0166】また、実施の形態2では、動き対応垂直画
素補間回路200は、従来の垂直方向画素補間回路26
に、フィールドメモリ115a、垂直方向画素補間回路
114b、動き検出回路130、重み付け制御回路13
1及びフィールド混合回路116aを追加することで実
現することができ、TV画像の動きに応じた縮小画面を
生成することができる効果がある。
【0167】また、動き検出回路130で動き量を求め
る画素の一定範囲内に含まれる画素における現フィール
ド信号と前フィールド信号の差分の絶対値和より、TV
画像の動き量を求め、その動き量から重み付け制御回路
131で現フィールド信号と前フィールド信号の混合比
率を決定するよう決定しているため、TV画像の動き量
を正確に検出することができる効果がある。
【0168】さらに、実施の形態2における動き量にお
いて、動き量がM1〜M2の範囲で混合比率を直線で変
化させているが、現フィールドの混合比率と前フィール
ドの混合比率の和が100%であれば、必ずしも直線で
変化させる必要はない。
【0169】なお、上記各実施の形態に係る画像縮小表
示装置を、例えばパソコン画面とTV画面を同時に表示
する表示装置に適用することができるが、入力されたイ
ンターレース画像を縮小する画像縮小表示装置であれば
どのような映像装置にも適用できることは言うまでもな
い。
【0170】また、上記各実施の形態では、水平方向画
素補間回路25、及び垂直方向画素補間回路114を、
前記図12及び図13で示す回路構成としたが、これに
限るものではない。また、動き対応垂直画素補間回路1
06,200中の垂直方向画素補間回路114a〜11
4fの構成を同一にしたが、現フィールドと前フィール
ドの垂直方向画素補間回路114の構成(フィルタのタ
ップ数、及びタップ係数等)を変えても同様の効果を得
ることができる。
【0171】また、上記各実施の形態では、重み付け制
御回路118及び131を、前記図6、あるいは図8に
示す回路構成としたが、これに限るものではない。ま
た、動き検出回路117及び130の動き検出方法も、
実施の形態1、あるいは実施の形態2に示したものに限
るものではない。
【0172】また、実施の形態1ではY信号で検出した
動き量を基に、2つの色差信号(R−Y信号、及びB−
Y信号)を制御しているが、2つの色差信号に関しても
独自に動き量を検出するよう構成しても、同様の効果を
奏することは言うまでもない。
【0173】また、上記画像縮小表示装置及び動き対応
垂直画素補間回路を構成する各種回路の種類、数、接続
状態、また補間及び重み付けの方法などは前述した各実
施の形態に限られないことは言うまでもない。
【0174】
【発明の効果】請求項1に係る画像縮小表示装置によれ
ば、入力されたインターレスース画像の所定の画素を補
間する補間手段と、補間手段の出力よりあらかじめ定め
られた画素を間引き、縮小画像を構成する画像縮小手段
とを備え、補間手段は、垂直方向の所定の画素を補間す
る際、現在のフィールドの画像データを用いて所定の画
素を補間する第1の垂直補間手段と、一つ前のフィール
ドの画像データを用いて所定の画素を補間する第2の垂
直補間手段と、入力されたインターレース画像の動きを
検出する動き検出手段と、動き検出手段の出力に基づい
て第1の垂直補間手段の出力と第2の垂直補間手段の出
力の混合比率を制御する合成手段とを備えて構成したの
で、TV画像の動きに応じた画像縮小信号を生成するこ
とができ、動画及び静止画に適応したTV画像の縮小が
行えるとともに、静止画における画質の劣化及び動画に
おける残像の発生を抑えることができる効果を奏する。
【0175】請求項2に係る画像縮小表示装置によれ
ば、合成手段が、輝度信号、及び色信号の状態で入力さ
れたインターレース画像に縮小処理を施す際、輝度信号
により検出した動き検出結果に基づいて色信号の第1の
垂直補間手段の出力と第2の垂直補間手段の出力の混合
比率を制御するように構成し、色差信号については輝度
信号の動き検出結果に基づいて、第1の垂直補間手段の
出力と第2の垂直補間手段の出力の混合比率を制御する
ようにしたので、動きを確実に検出することができ、T
V画像の動き量に応じた画像縮小を行うことができる効
果を奏する。
【0176】請求項3に係る画像縮小表示装置によれ
ば、補間手段が、輝度信号、及び色信号の状態で入力さ
れたインターレース画像に縮小処理を施す際、色信号に
関しては第1の垂直補間手段の出力のみを用いるように
構成したので、輝度信号にのみTV画像の動きに応じた
処理を行っているため、従来の画像縮小表示装置に比べ
回路規模の大幅な増加を招くことなく実現することがで
きる。さらに、請求項1及び2記載の画像縮小表示装置
に比べ簡単な回路構成でTV画像の動画及び静止画に適
応したTV画像の縮小を行うことができる効果を奏す
る。
【0177】請求項4に係る画像縮小表示装置によれ
ば、色信号の信号帯域を輝度信号の半分以下に制限する
帯域制限手段を備え、帯域制限手段から出力される色信
号のサンプル数を輝度信号のサンプル数の半分以下にし
て画像縮小処理を施すように構成したので、従来の補間
処理に比べ、ラインメモリ量を半分に抑えることができ
るため、回路規模を削減できる効果を奏する。
【0178】請求項5に係る画像縮小表示装置によれ
ば、動き検出手段により入力信号の動きを検出する際、
所定の補間画素の第1の垂直補間手段の出力と第2の垂
直補間手段の出力を減算する減算手段を備え、減算手段
から出力される減算結果を基に合成手段における混合比
率を制御するように構成したので、簡単な回路を追加す
るだけで、TV画像の動き量を検出することができる効
果を奏する。
【0179】請求項6に係る画像縮小表示装置によれ
ば、動き検出手段により入力信号の動きを検出する際、
所定の補間画素周辺のあらかじめ定められたエリアの第
1の垂直補間手段の出力と第2の垂直補間手段の出力を
減算する減算手段を備え、所定の補間画素周辺のあらか
じめ定められたエリア内の減算結果の絶対値和を基に合
成手段における混合比率を制御するように構成したの
で、確実にTV画像の動き量を検出することができる効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1である画像縮小表示
装置のブロック構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1である画像縮小表示
装置の画面縮小回路のブロック構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態1である画像縮小表示
装置の動き対応垂直画素補間回路のブロック構成図であ
る。
【図4】 この発明の実施の形態1である画像縮小表示
装置のフィールド混合回路のブロック構成図である。
【図5】 この発明の実施の形態1である画像縮小表示
装置の前フィールドのサンプリング位置と現フィールド
のサンプリング位置を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態1である画像縮小表示
装置の重み付け制御回路の動作を説明するための図であ
る。
【図7】 この発明の実施の形態2である画像縮小表示
装置の画像縮小回路のブロック構成図である。
【図8】 この発明の実施の形態2である画像縮小表示
装置の重み付け制御回路の動作を説明するための図であ
る。
【図9】 パソコン画面と縮小したTV画面を2画面同
時に表示する表示例を示す図である。
【図10】 従来の画像縮小表示装置のブロック構成図
である。
【図11】 従来の画像縮小表示装置の画面縮小回路の
ブロック構成図である。
【図12】 従来の画像縮小表示装置の水平方向画素補
間回路のブロック構成図である。
【図13】 従来の画像縮小表示装置の垂直方向画素補
間回路のブロック構成図である。
【図14】 従来の画像縮小表示装置の走査線変換回路
のブロック構成図である。
【図15】 画素の内挿方法と補間処理方法を説明する
ための図である。
【図16】 従来の画像縮小表示装置の補間回路のブロ
ック構成図である。
【図17】 画像縮小表示装置の補間回路におけるスイ
ッチの制御動作を説明するための図である。
【図18】 従来のフィールドメモリへのデータの書き
込み動作を説明するための図である。
【符号の説明】
10 画面合成回路、11,13,38,49 スイッ
チ、 14 画面表示制御回路、 25 水平方向画素
補間回路、 26,114 垂直方向画素補間回路、
27,115 フィールドメモリ、 28,107 画
面縮小制御回路、 33 レジスタ、 34,35,3
6,45,46,47,123 乗算回路、 37,4
8,124 加算回路、 44 ラインメモリ、 10
0 画面縮小回路、 105 LPF、 106,20
0 動き対応垂直画素補間回路、116 フィールド混
合回路、 117,130 動き検出回路、 118,
131 重み付け制御回路。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年10月19日(1998.10.
19)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図17
【補正方法】変更
【補正内容】
【図17】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたインターレース画像を縮小し
    出力する画像縮小表示装置において、 入力されたインターレスース画像の所定の画素を補間す
    る補間手段と、 前記補間手段の出力よりあらかじめ定められた画素を間
    引き、縮小画像を構成する画像縮小手段とを備え、 前記補間手段は、 垂直方向の所定の画素を補間する際、現在のフィールド
    の画像データを用いて所定の画素を補間する第1の垂直
    補間手段と、 一つ前のフィールドの画像データを用いて所定の画素を
    補間する第2の垂直補間手段と、 前記入力されたインターレース画像の動きを検出する動
    き検出手段と、 前記動き検出手段の出力に基づいて前記第1の垂直補間
    手段の出力と前記第2の垂直補間手段の出力の混合比率
    を制御する合成手段とを備えたことを特徴とする画像縮
    小表示装置。
  2. 【請求項2】 前記合成手段は、 輝度信号、及び色信号の状態で入力されたインターレー
    ス画像に縮小処理を施す際、輝度信号により検出した動
    き検出結果に基づいて色信号の前記第1の垂直補間手段
    の出力と前記第2の垂直補間手段の出力の混合比率を制
    御するように構成したことを特徴とする請求項1記載の
    画像縮小表示装置。
  3. 【請求項3】 前記補間手段は、 輝度信号、及び色信号の状態で入力されたインターレー
    ス画像に縮小処理を施す際、色信号に関しては前記第1
    の垂直補間手段の出力のみを用いることを特徴とする請
    求項1記載の画像縮小表示装置。
  4. 【請求項4】 色信号の信号帯域を輝度信号の半分以下
    に制限する帯域制限手段を備え、前記帯域制限手段から
    出力される色信号のサンプル数を輝度信号のサンプル数
    の半分以下にして画像縮小処理を施すことを特徴とする
    請求項1、2又は3の何れかに記載の画像縮小表示装
    置。
  5. 【請求項5】 前記動き検出手段により入力信号の動き
    を検出する際、所定の補間画素の前記第1の垂直補間手
    段の出力と前記第2の垂直補間手段の出力を減算する減
    算手段を備え、前記減算手段から出力される減算結果を
    基に前記合成手段における混合比率を制御するように構
    成したことを特徴とする請求項1、2、3又は4の何れ
    かに記載の画像縮小表示装置。
  6. 【請求項6】 前記動き検出手段により入力信号の動き
    を検出する際、所定の補間画素周辺のあらかじめ定めら
    れたエリアの前記第1の垂直補間手段の出力と前記第2
    の垂直補間手段の出力を減算する減算手段を備え、前記
    所定の補間画素周辺のあらかじめ定められたエリア内の
    減算結果の絶対値和を基に前記合成手段における混合比
    率を制御するように構成したことを特徴とする請求項
    1、2、3又は4の何れかに記載の画像縮小表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5478728B2 (ja) * 2011-03-03 2014-04-23 パナソニック株式会社 立体映像処理装置および方法ならびに立体映像表示装置
US9497405B2 (en) 2012-07-17 2016-11-15 Nec Display Solutions, Ltd. Display device for displaying videos side by side without overlapping each other and method for the same

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