JPH06311488A - 走査線変換装置 - Google Patents

走査線変換装置

Info

Publication number
JPH06311488A
JPH06311488A JP5109397A JP10939793A JPH06311488A JP H06311488 A JPH06311488 A JP H06311488A JP 5109397 A JP5109397 A JP 5109397A JP 10939793 A JP10939793 A JP 10939793A JP H06311488 A JPH06311488 A JP H06311488A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
field
scanning line
line conversion
scanning
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5109397A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3258999B2 (ja
Inventor
Mitsuru Ishizuka
充 石塚
Hiroshi Onishi
宏 大西
Noriyuki Yamaguchi
典之 山口
Masayuki Tsuji
雅之 辻
Hitoshi Hasegawa
仁志 長谷川
Seiji Yao
政治 八尾
Yuji Yamamoto
祐治 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP10939793A priority Critical patent/JP3258999B2/ja
Publication of JPH06311488A publication Critical patent/JPH06311488A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3258999B2 publication Critical patent/JP3258999B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Television Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 映像信号の走査線数を変換する際に解像度が
高く画質変化が少ない画像に変換できる、安価な動き適
応型の走査線変換装置を提供する。 【構成】 動き検出回路11及びエッジ検出フィルタ1
0にて画像の局所的な相関を検出し、静止画または静止
画の垂直エッジ部分と判断した場合には、映像の水平低
域周波数成分に対してはフィールド間で演算を利用した
走査線変換を行うフィールド間変換フィルタ9の出力を
選択し、それ以外の場合にはフィールド内演算による走
査線変換を行うフィールド内変換フィルタ8の出力を選
択し、入力された現行のテレビジョン信号をハイビジョ
ンディスプレイ,ワイドディスプレイに表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン信号のよ
うな映像信号に対して、その映像信号の走査線を、入力
された走査線数より多い走査線数を有する受像機に表示
する際に利用される走査線変換装置に関し、特に、フレ
ーム間の動き情報に鑑みて走査線を変換する動き適応型
の走査線変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13,図14,図15は、従来の走査
線変換の一例を示した図である。図13(a)は、入力
信号の一例を示した例であり、NTSC方式のテレビジ
ョン信号のようにアスペクト比4:3とし、1フレーム
あたり525本の走査線のうち有効走査線が480本、
そのうち映像信号が360本に表現されているような入
力信号としている。これに対し、図13(b)は出力信
号の一例を示した図であり、図13(a)に示された映
像信号が、16:9のアスペクト比のディスプレイで表
示される様子を示した図である。従来の走査線変換にお
いては、図13(b)に示されるようにディスプレイの
走査線が360本になるように垂直偏向を制御して表示
している。
【0003】図14は、図13(b)に示されるような
走査線の変換を行なうため垂直偏向を制御する回路の一
例を示したものである。図14においては、CRTのよ
うな受像管に表示するものとしている。図14におい
て、131は垂直偏向を行なうためにのこぎり波電流を
発生する垂直偏向回路、132は垂直偏向回路131か
らの電流を受けて受像管133の電子ビームを偏向させ
る偏向コイル、133は表示するための受像管である。
垂直偏向回路131により発生したのこぎり波電流は、
偏向コイル132に流れ、受像管133の電子ビームを
垂直に偏向する。図13(b)のような表示を行なうと
き、電子ビームは1フィールドの間に180本の水平走
査を行ないながら垂直に偏向されて、1フレームあたり
360本の飛越し走査を行なう。
【0004】図15は、図14における垂直偏向回路1
31が発生する垂直偏向のためののこぎり波電流を示し
た図である。水平方向に時間、垂直方向に電流の振幅を
示している。図15(a)は、有効走査線が480本の
場合の垂直偏向ののこぎり波電流を示した図であり、図
15(b)は走査線が360本の場合の垂直偏向ののこ
ぎり波電流を示した図である。図15(b)に示される
ように、走査線が360本の場合の垂直偏向ののこぎり
波電流は、フィールドの最初の時間において走査線が5
25本の場合ののこぎり波電流より少ない電流が流れて
おり、そこから垂直の帰線期間が始まり、その間に走査
線が525本の場合ののこぎり波電流より多い電流が流
れるようになる。そして画面の走査を行ない、フィール
ドの最後の時間において、走査線が525本の場合のの
こぎり波電流より少ない電流が流れるように制御されて
いる。このため1フィールドの期間の垂直偏向は、48
0本の場合より大きく、水平の偏向がそのままであれ
ば、表示される水平の走査線の本数は480本より少な
くなる。そして、1フィールドの時間に水平の走査が1
80回行なわれ、しかも飛越し走査が行なわれるように
制御されている。
【0005】また、従来、例えばハイビジョン受像機に
おいて入力されたNTSC信号を走査線変換して表示す
る技術として、動き適応型走査線補間処理により順次走
査化した後、フィールド内において複数の入力走査線を
入出力走査線間の位置関係に応じて荷重加算して出力走
査線を得る方法が知られている。
【0006】図16は従来の走査線変換の構成例を示し
たブロック図である。図において、141は映像信号の
入力端子、142は入力された信号を順次走査に変換す
る動き適応型走査線補間回路、143は動き適応型走査
線補間回路142の出力信号を1フィールド分記憶して
時間軸変換を行う時間軸変換メモリ、144は時間軸変
換された信号をフィールド内で走査線数を変換するフィ
ールド内走査線変換回路、145は出力端子である。
【0007】図17は図16に示す動き適応型走査線補
間回路142の構成例を示すブロック図である。入力端
子151に入力された信号は現ライン信号として倍速回
路156に入力される。また、入力端子151に入力さ
れた信号はフィールド内補間回路152,フィールド間
補間回路153に入力され、各々補間ライン信号が生成
されて混合回路155に入力される。また、入力端子1
51に入力された信号は動き検出回路154に入力さ
れ、映像信号の動きが検出される。混合回路155は、
動き検出回路154の検出結果に基づき混合比を制御し
て補間ライン信号を倍速回路156に出力する。倍速回
路156は、入力された現ライン信号と補間ライン信号
とを倍速変換して出力端子157より出力する。
【0008】図18は図16に示すフィールド内走査線
変換回路144の構成例を示すブロック図である。入力
端子161には時間軸変換された映像信号が入力され
る。入力された信号と、この入力された信号がラインメ
モリ162にて1水平走査期間遅延された信号とに、乗
算器163,164にてフィルタ係数が乗算される。乗
算器163,164の出力は加算器165で加算され、
出力端子166より出力される。このとき、フィルタ係
数は入出力の走査線数の比率によって決まり、入出力走
査線間の位置関係によってライン毎に変更するような処
理が行われる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の走査線変換装置
は以上のように構成されているので、入力された映像信
号が有する一画面の走査線数より少ない走査線でその映
像信号が表示されている。そのため入力された映像信号
の垂直解像度は劣化しない反面、走査線の荒さが目立つ
という欠点がある。
【0010】また、順次走査化の際に動き検出により静
止画処理と動画処理とを適応的に切り換えるので、静止
画処理と動画処理との画質の差が目立ち、動き検出の精
度により画質が大きく左右されるといった問題点があ
る。また、動き検出の誤判定を防ぐために動きと判定さ
れた結果を時間的,空間的に拡大して動き検出漏れを防
ぐ等の工夫も行われているが、回路が複雑になってしま
い、フィールド間,フレーム間の処理を行うために大容
量のメモリを必要とし高価になってしまうといった問題
点もある。
【0011】本発明は、上記のような問題点を解消する
ためになされたものであり、入力された映像信号をさら
に多い走査線に変換するときに、解像度の劣化を抑制で
き、また動き適応処理において、静止画と動画との画質
の差が小さく、静止画の画質劣化が少ない画像を再生す
ることができ、さらに必要なメモリの容量を少なくして
安価である走査線変換装置を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る動き適応型
の走査線変換装置(第1発明)は、映像信号のデータ量
を低減する間引き器と、間引き器によりデータ量が低減
された映像信号を1フィールド遅延する複数のフィール
ドメモリと、フィールドメモリにより遅延された信号に
よりフレーム間の相関を利用して局所的に画像の動きを
検出する動き検出回路と、フィールド内の相関を利用し
て局所的に画像のエッジ情報を検出するエッジ検出回路
と、動き情報及びエッジ情報を判定する判定回路と、フ
ィールドメモリにより遅延された信号を用いてフィール
ド間演算による走査線変換を行なうフィールド間走査線
変換回路と、フィールド内演算による走査線変換を行な
うフィールド内走査線変換回路と、判定回路の判定結果
に基づいてフィールド間走査線変換回路の出力及びフィ
ールド内走査線変換回路の出力を混合して出力する混合
回路とを備えたことを特徴とする。
【0013】本発明に係る他の動き適応型の走査線変換
装置(第2発明)は、映像信号のデータ量を低減する間
引き器と、間引き器によりデータ量が低減された映像信
号を1フィールド遅延する複数のフィールドメモリと、
フィールドメモリにより遅延された信号によりフレーム
間の相関を利用して局所的に画像の動きを検出する動き
検出回路と、フィールドメモリにより遅延された信号を
用いてフィールド間演算による走査線変換を行なうフィ
ールド間走査線変換回路と、フィールド内演算による走
査線変換を行なうフィールド内走査線変換回路と、動き
検出回路の検出結果に基づいてフィールド間走査線変換
回路の出力及びフィールド内走査線変換回路の出力を混
合して出力する混合回路とを備えたことを特徴とする。
【0014】また、第1または第2発明において、映像
信号の水平低域周波数成分のみを取り出し、サブサンプ
ルすることによって、映像信号のデータ量を低減するよ
うに構成したものである。
【0015】また、第1発明において、動き検出回路と
エッジ検出回路との検出結果に基づいて画像が静止画か
つ垂直エッジであると判定回路にて判定された場合にの
み、混合回路はフィールド間走査線変換回路の出力を選
択するように構成したものである。
【0016】また、第1発明において、動き検出回路は
輝度信号のフレーム間相関を利用して局所的に画像の動
きを検出し、エッジ検出回路は輝度信号のフィールド内
の相関を利用して局所的に画像のエッジ情報を検出する
ように構成したものである。
【0017】また、第1発明において、フィールド間走
査線変換回路はフィールドメモリにより遅延された遅延
信号を用いて輝度信号の水平低域周波数成分に対してフ
ィールド間演算による走査線変換を行ない、フィールド
内走査線変換回路は輝度信号と色信号とに対してフィー
ルド内演算による走査線変換を行ない、混合回路は判定
回路の判定結果に基づいてフィールド間走査線変換回路
の輝度信号出力とフィールド内走査線変換回路の輝度信
号出力とを混合して出力するように構成したものであ
る。
【0018】また、第1発明において、動き検出回路は
輝度信号と色信号とのフレーム間相関を利用して局所的
に画像の動きを検出し、エッジ検出回路は輝度信号と色
信号とのフィールド内の相関を利用して局所的に画像の
エッジ情報を検出するように構成したものである。
【0019】また、第1発明において、フィールド間走
査線変換回路はフィールドメモリにより遅延された遅延
信号を用いて輝度信号と色信号との水平低域周波数成分
に対してフィールド間演算による走査線変換を行ない、
フィールド内走査線変換回路は輝度信号と色信号とに対
してフィールド内演算による走査線変換を行ない、混合
回路は判定回路の判定結果に基づいて、フィールド間走
査線変換回路の輝度信号出力とフィールド内走査線変換
回路の輝度信号出力とを混合して出力し、フィールド間
走査線変換回路の色信号出力とフィールド内走査線変換
回路の色信号出力とを混合して出力するように構成した
ものである。
【0020】また、第1または第2発明において、同期
信号を用いて、入力された映像信号がノンインターレー
ス走査であるかインターレース走査であるかを判別し、
ノンインターレース走査と判別されたときには常にフィ
ールド内走査線変換回路の出力を選択するように混合回
路を制御する走査方式判別回路を備えたものである。
【0021】また、第1または第2発明において、混合
回路の映像出力の有効走査線数が受像機の有効走査線数
に満たない時に、その映像出力を画面全体に表示できる
よう垂直偏向を制御する垂直偏向拡大回路を備えたもの
である。
【0022】
【作用】本発明における走査線変換装置では、動き検出
回路及び/またはエッジ検出回路において画像の局所的
な相関を検出し、静止画または静止画の垂直エッジ部分
と判断した場合に、映像信号の水平低域周波数成分に対
してはフィールド間での演算を利用した走査線変換の出
力を選択し、それ以外の場合はフィールド内演算による
走査線変換の出力を選択するよう制御を行ない、入力さ
れた映像信号をより多い走査線に変換して出力する。
【0023】
【実施例】以下、本発明をその実施例を示す図面に基づ
いて具体的に説明する。
【0024】まず、ある走査線数を有する映像信号に対
してこの走査線数より少ないその一部の走査線をこの走
査線数と等しい数の走査線に変換する走査線変換装置、
例えば480本の有効走査線の内360本に映像信号が
表示されており、この360本の走査線を480本の走
査線に変換する走査線変換装置の例について、実施例1
〜4として説明する。
【0025】実施例1.図1は本発明の実施例1におけ
る動き適応型走査線変換装置の構成を示すブロック図で
ある。図1において、1は映像信号の入力端子、3は入
力端子1からの映像信号の走査線の変換に伴う時間軸の
変換を行なう時間軸変換メモリである。時間軸変換メモ
リ3は、時間軸変換された信号を、低域通過フィルタ
(以下、LPFという)4とフィールド内変換フィルタ
8とフィールド間変換フィルタ9とエッジ検出フィルタ
10とへ出力する。LPF4は水平の帯域制限を行なっ
て、制限後の信号を間引き器5へ出力する。間引き器5
はサブサンプリングを行なってデータを間引き、間引き
後のデータをフィールドメモリ6と動き検出回路11と
へ出力する。フィールドメモリ6は1フィールドの遅延
を行ない、遅延後のデータをフィールド間変換フィルタ
9とフィールドメモリ7とへ出力する。フィールドメモ
リ7は更に1フィールドの遅延を行ない、遅延後のデー
タを動き検出回路11へ出力する。
【0026】動き検出回路11は1フレーム間の差分を
演算して動き情報を検出し、検出した動き情報を判定回
路13へ出力する。また、エッジ検出フィルタ10は垂
直高域周波数成分を抽出して垂直エッジ情報を取り出
し、取り出した垂直エッジ情報を判定回路13へ出力す
る。判定回路13は入力情報から静止画のエッジ部分を
判定し、判定結果を混合回路14へ出力する。フィール
ド内変換フィルタ8はフィールド内の演算を行なって走
査線変換を行ない、変換後の信号をLPF12と減算器
15とへ出力する。LPF12はLPF4と同様の水平
の帯域制限を行なって、制限後の信号を混合回路14と
減算器15とへ出力する。フィールド間変換フィルタ9
はフィールド間の演算を行なって走査線変換を行ない、
変換後の信号を混合回路14へ出力する。混合回路14
は判定回路13の判定結果に応じて2つの入力信号を混
合して加算器16へ出力する。減算器15はフィールド
内変換フィルタ8の出力からLPF12の出力を減算
し、その減算信号を加算器16へ出力する。加算器16
は2つの入力信号を加算して、出力端子2から加算信号
を出力する。
【0027】ここで、図1の実施例におけるフィールド
内変換フィルタ8,フィールド間変換フィルタ9,エッ
ジ検出フィルタ10及び動き検出回路11の構成につい
て説明する。
【0028】図1におけるフィールド内変換フィルタ8
の一実施例のブロック図を図2に示す。フィールド内変
換フィルタ8は、時間軸変換された映像信号が入力され
る入力端子51と、出力端子52と、表示されるディス
プレイの一走査線の期間の遅延を行なうラインメモリ5
3,54,55,56と、乗算器57,58,59,6
0,61と、加算器62,63,64,65とを有す
る。
【0029】図2に示された構成は、通常のディジタル
フィルタの構成であるが、走査線変換の場合は、ライン
毎にフィルタ係数を変更するような処理が必要である。
図2に示された構成では、ラインメモリ数,乗算器数,
加算器数はフィルタのタップ数によって変更することが
可能である。また図2に示された構成において、動作速
度を下げるために本構成を並列に2系統で処理すること
も可能である。
【0030】図1におけるフィールド間変換フィルタ9
の一実施例のブロック図を図3に示す。フィールド間変
換フィルタ9は、1フィールド遅延された映像信号が入
力される入力端子71と、時間軸変換された映像信号が
入力される入力端子72と、出力端子73と、表示され
るディスプレイの一走査線の期間の遅延を行なうライン
メモリ74,75,81,82,83,84と、乗算器
76,77,78,85,86,87,88,89と、
加算器79,80,90,91,92,93,96と、
水平低域周波数成分を出力するLPF95と、水平低域
周波数成分を補間する補間低域通過フィルタ94とを有
する。
【0031】図3に示された構成においては、図2と同
様にライン毎にフィルタ係数を変更するような処理が必
要である。またラインメモリ数,乗算器数,加算器数は
フィルタのタップ数によって変更することが可能であ
る。
【0032】図1におけるエッジ検出フィルタ10の一
実施例のブロック図を図4に示す。エッジ検出フィルタ
10は、時間軸変換された映像信号が入力される入力端
子101と、出力端子102と、表示されるディスプレ
イの一走査線の期間の遅延を行なうラインメモリ10
3,104,105,106と、乗算器107,10
8,109,110,111と、加算器112,11
3,114,115と、LPF116と、絶対値を出力
する絶対値回路117とを有する。
【0033】360本のNTSC信号を525本の走査
線を持つディスプレイに走査線変換して表示するような
場合では、エッジ検出フィルタ10の周波数特性におい
ては240/2cphの成分を抜き出すような垂直方向
のディジタルフィルタである。図4に示された構成にお
いて、ラインメモリ数,乗算器数,加算器数はフィルタ
のタップ数によって変更することが可能である。
【0034】図1における動き検出回路11の一実施例
のブロック図を図5に示す。動き検出回路11は、映像
信号の水平低域周波数成分が入力される入力端子121
と、入力端子121に入力された映像信号より1フレー
ム遅延した映像信号の水平低域周波数成分が入力される
入力端子122と、動き検出結果を出力する出力端子1
23と、減算器124と、絶対値を出力する絶対値回路
125と、非線形変換回路126とを有する。
【0035】一般にテレビジョン信号の場合、1フレー
ムの有効走査線数は480本であり、折返しなく表現で
きる画像信号の最大垂直周波数は、ナイキスト定理によ
り480/2cphである。映像が480本の走査線に
対して360本に表現されているような信号の場合の、
その垂直周波数の最大は360/2cphとなる。しか
し動画の場合には、走査線がインターレースされている
ため垂直周波数の最大は180/2cphとなってい
る。
【0036】360本の画像信号を480本の走査線に
変換し、ワイドディスプレイに表示するような場合、動
き検出を利用した1フレームからの変換が必要とされて
いる。しかし動き検出を利用し、静止画処理と動画処理
とを適応的に切り換えるような動き適応処理の場合、動
画処理時のフィールド内走査線変換においては、表現で
きる最大垂直周波数が180/2cphとなり、垂直解
像度が著しく劣化している。そのため静止画処理の画質
と動画処理の画質との差が大きいために、動画処理時の
画質劣化が目立つという欠点がある。
【0037】本実施例による動き適応型走査線変換装置
では、静止画においてフィールド内処理による走査線変
換を行なった場合に最も画質劣化が目立つ180/2c
ph付近の水平低域周波数成分に対してはフィールド間
処理による走査線変換を行ない、それ以外の周波数成分
に対してはたとえ静止画であったとしてもフィールド間
処理を行なわない構成としている。
【0038】図6(a)は、本実施例による動き適応型
走査線変換装置により実現される画像のスペクトルを2
次元周波数平面において示した図である。図6(a)に
おいて、画面の水平方向の周波数をμ軸、画面の垂直方
向の周波数をν軸として構成される平面を示している。
【0039】本実施例による動き適応型走査線変換装置
では、エッジ検出フィルタ10において垂直方向の周波
数成分が240/2cphであり水平方向の周波数成分
が約2MHz以下の周波数成分を検出し、また動き検出
回路11においては、1フレーム間差分より静止画を検
出する。そして判定回路13において静止画の垂直エッ
ジと判定されたときには、フィールド間処理による走査
線変換を行なう。そのため静止画においては垂直解像度
の劣化を防ぐとともに、動き適応処理する領域を少なく
して静止画と動画との切り換えを少なくしている。図6
(a)において、斜線で示されている領域がフィールド
間処理される領域である。
【0040】次に動作について説明する。入力端子1に
はディジタル化された映像信号が入力される。入力端子
1に入力された映像信号は、時間軸変換メモリ3に書き
込まれ、表示されるディスプレイの水平走査周波数に位
相ロックしたクロック周波数で読み出されて時間軸変換
される。時間軸変換されたメモリ3の出力信号は、LP
F4,フィールド内変換フィルタ8,フィールド間変換
フィルタ9及びエッジ検出フィルタ10に入力される。
【0041】LPF4においては、間引き器5において
サブサンプルした時に折返し妨害が発生しないように水
平周波数の帯域制限が行なわれる。LPF4の出力は、
間引き器5においてサブサンプルされ、標本化周波数を
低く変換される。その結果、1フィールドのデータ量が
低減されることになる。間引き器5の出力は、フィール
ドメモリ6と動き検出回路11とに入力され、フィール
ドメモリ6では1フィールド遅延が行なわれる。フィー
ルドメモリ6の出力は、フィールドメモリ7とフィール
ド間変換フィルタ9とに入力され、フィールドメモリ7
では1フィールド遅延が行なわれる。フィールドメモリ
7の出力は動き検出回路11に入力される。
【0042】フィールド内変換フィルタ8においては、
同一フィールドの画素の垂直フィルタリングにより走査
線変換が行われる。図2において、入力端子51に入力
された映像信号は、ラインメモリ53,54,55,5
6において1ラインずつ遅延され、遅延された信号は乗
算器57,58,59,60,61において、それぞれ
のフィルタ係数が乗算される。乗算器57,58,5
9,60,61の出力は、加算器62,63,64,6
5において順に加算され出力端子52より出力される。
【0043】フィールド間変換フィルタ9では、時間軸
変換メモリ3の出力とフィールドメモリ6の出力とを利
用して、1フィールド離れた画素との演算による垂直フ
ィルタリングにより走査線変換が行なわれる。ただしフ
ィールド間変換フィルタ9においては、走査線変換され
た水平低域周波数成分のみ出力される。
【0044】図3において、入力端子71に入力された
映像信号は、ラインメモリ74,75において1ライン
ずつ遅延され、遅延された信号は乗算器76,77,7
8において、それぞれのフィルタ係数が乗算される。乗
算器76,77,78の出力は、加算器79,80にお
いて順に加算される。入力端子72に入力された映像信
号は、ラインメモリ81,82,83,84において1
ラインずつ遅延され、遅延された信号は乗算器85,8
6,87,88,89において、それぞれのフィルタ係
数が乗算される。乗算器85,86,87,88,89
の出力は、加算器90,91,92,93において順に
加算される。加算器80の出力は、補間低域通過フィル
タ94に入力される。補間低域通過フィルタ94は、図
1における間引き器5で落とされた標本化周波数を元に
もどすための補間用低域通過フィルタとして動作する。
また加算器93の出力はLPF95に入力され水平低域
周波数成分が取り出される。補間低域通過フィルタ94
とLPF95との周波数特性は、図1の実施例における
LPF4の周波数特性と同じものか、またはそれに近い
ものがよい。補間低域通過フィルタ94の出力とLPF
95の出力とは、加算器96にて加算され、加算器96
の出力は出力端子73より出力される。
【0045】またエッジ検出フィルタ10においては、
同一フィールドの画素の垂直フィルタリングにより18
0/2cphの垂直周波数成分の抽出が行なわれる。図
4において、入力端子101に入力された映像信号は、
ラインメモリ103,104,105,106において
1ラインずつ遅延され、この遅延された映像信号は乗算
器107,108,109,110,111において、
それぞれのフィルタ係数が乗算される。乗算器107,
108,109,110,111の出力は、加算器11
2,113,114,115において順に加算される。
加算器115の出力はLPF116において低域周波数
成分が取り出された後、絶対値回路117において絶対
値に変換され、出力端子102より出力される。
【0046】動き検出回路11では、間引き器5の出力
とフィールドメモリ7の出力とから1フレーム離れた信
号の差分が計算されて画像の動きが検出される。図5に
おいて、入力端子121に入力された映像信号は、入力
端子122に入力された1フレーム遅延した映像信号と
減算器124において差分がとられる。減算器124の
出力は、1フレーム差分をとった映像信号の水平低域周
波数成分であり、絶対値回路125において絶対値に変
換された後、非線形変換回路126において非線形な変
換が行なわれる。非線形変換回路126の出力は、動き
検出結果として出力端子123より出力される。
【0047】フィールド内変換フィルタ8の出力はLP
F12と減算器15とに入力される。LPF12では、
LPF4と同じ周波数特性により帯域制限が行なわれ、
フィールド内変換フィルタ8の演算結果の水平低域周波
数成分を取り出し、混合回路14に入力される。
【0048】フィールド間変換フィルタ9の出力は混合
回路14に入力される。エッジ検出フィルタ10と動き
検出回路11との出力は判定回路13に入力され、判定
回路13においては、静止画の垂直エッジ成分が判定さ
れる。判定回路13は、エッジ検出フィルタ10の出力
と動き検出回路11の出力とを用いて混合回路14の混
合制御量を出力する。
【0049】混合回路14では、判定回路13からの混
合制御量に従ってLPF12の出力とフィールド間変換
フィルタ9の出力とが混合されて出力される。このとき
LPF12の出力は、フィールド内の処理により走査線
変換された映像信号の水平低域周波数成分であり、フィ
ールド間変換フィルタ9の出力はフィールド間の処理に
より走査線変換された映像信号の水平低域周波数成分で
あり、混合回路14はその2つの信号を混合する。混合
回路14の出力は加算器16に入力される。
【0050】減算器15では、フィールド内変換フィル
タ8の出力からLPF12の出力が減算され、フィール
ド内変換フィルタ8の演算結果の水平高域周波数成分を
取り出し、加算器16に出力される。加算器16では、
減算器15の出力と混合回路14の出力とが加算され
る。減算器15の出力はフィールド内処理により走査線
変換された映像信号の水平高域周波数成分であり、混合
回路14の出力は静止画の垂直エッジ成分による適応処
理によって走査線変換された映像信号の水平低域周波数
成分であり、加算器16はそれらの信号を加算して出力
端子2に出力する。
【0051】実施例2.図7は本発明の実施例2におけ
る動き適応型走査線変換装置の構成を示すブロック図で
ある。図7において図1と同等の個所には同じ符号を付
し、説明を省略する。図7において、22,23は入力
端子、24,25は出力端子、26は時間軸の変換を行
なう時間軸変換メモリ、27,32は水平の帯域制限を
行なうLPF、28はサブサンプリングを行なってデー
タを間引く間引き器、29は1フィールドの遅延を行な
うフィールドメモリ、30はフィールド内の演算を行な
って走査線変換を行なうフィールド内変換フィルタ、3
1はフィールド間の演算を行なって走査線変換を行なう
フィールド間変換フィルタ、33は2つの入力信号を制
御信号に応じて混合する混合回路、34は減算器、35
は加算器である。なお、実施例2(図7)におけるフィ
ールド内変換フィルタ30,フィールド間変換フィルタ
31の構成は、実施例1(図1)におけるフィールド内
変換フィルタ8,フィールド間変換フィルタ9と同様の
構成でよい。
【0052】実施例2(図7)において、実施例1(図
1)と異なる点は、2つの入力信号に対して静止画の垂
直エッジによる適応処理を行なう点である。輝度信号と
色信号とが入力されたとき、輝度信号に対してエッジ検
出及び動き検出を行ない、その判定結果に基づいて、輝
度信号と色信号とを適応制御するように構成されてい
る。判定回路13において、静止画の垂直エッジである
と判定された場合に、2つの混合回路14,33を制御
する。図7の構成の動き適応型走査線変換装置において
図1と異なる部分のみの動作を説明する。
【0053】入力端子22には輝度信号、入力端子23
には色信号が入力される。入力端子22に入力された輝
度信号は図1(実施例1)と同様の動作をする。入力端
子23に入力された色信号は、時間軸変換メモリ26に
書き込まれ、走査線変換に伴う時間軸の変換が行われ、
図1における時間軸変換メモリ3と同様に、第1の走査
線(例えば360本)が第2の走査線(例えば480
本)の走査期間で読み出されて時間軸変換される。
【0054】時間軸変換された時間軸変換メモリ26の
出力信号は、LPF27とフィールド内変換フィルタ3
0とフィールド間変換フィルタ31とに入力される。L
PF27においては、間引き器28においてサブサンプ
ルした時に折返し妨害が発生しないように水平周波数の
帯域制限が行なわれる。またフィールド内変換フィルタ
30においては、同一フィールドの画素の垂直フィルタ
リングにより走査線変換が行なわれる。LPF27の出
力は、間引き器28においてサブサンプルされ、標本化
周波数を低く変換される。その結果、1フィールドのデ
ータ量が低減されることになる。
【0055】間引き器28の出力は、フィールドメモリ
29に入力され、フィールドメモリ29では1フィール
ド遅延が行なわれる。フィールドメモリ29の出力は、
フィールド間変換フィルタ31に入力され、フィールド
間変換フィルタ31では、時間軸変換メモリ26の出力
とフィールドメモリ29の出力とを利用して、1フィー
ルド離れた画素との演算による垂直フィルタリングによ
り走査線変換が行なわれる。
【0056】フィールド内変換フィルタ30の出力はL
PF32と減算器34とに入力される。LPF32で
は、LPF27と同じ周波数特性により帯域制限が行な
われ、フィールド内変換フィルタ30の演算結果の水平
低域周波数成分を取り出し、混合回路33に入力され
る。フィールド間変換フィルタ31の出力は混合回路3
3に入力される。混合回路33では、判定回路13から
の混合制御量に従ってLPF32の出力とフィールド間
変換フィルタ31の出力とが混合されて出力される。混
合回路33の出力は加算器35に入力される。減算器3
4では、フィールド内変換フィルタ30の出力からLP
F32の出力が減算され、フィールド内変換フィルタ3
0の演算結果の水平高域周波数成分を取り出し、加算器
35に出力される。加算器35では、減算器34の出力
と混合回路33の出力とが加算されて出力端子25に出
力される。
【0057】実施例3.図8は本発明の実施例3におけ
る動き適応型走査線変換装置の構成を示すブロック図で
ある。図8において図1,図7と同等の個所には同じ符
号を付し、説明を省略する。図8において、36は2つ
の信号を時分割多重して合成するマルチプレクサ、3
7,38は1フィールドの遅延を行なうフィールドメモ
リ、39は時分割多重された信号を2つの信号に分離す
るデマルチプレクサ、40は垂直高域周波数成分を抽出
してエッジ情報を取り出すエッジ検出フィルタ、41は
1フレーム間の差分を演算して動き情報を検出する動き
検出回路、42は入力された垂直エッジ情報と動き情報
とから静止画の垂直エッジ部分を判定する判定回路であ
る。
【0058】実施例3(図8)において、実施例2(図
7)と異なる点は、2つの入力信号に対して垂直エッジ
検出及び動き検出を行ない適応処理をする点である。輝
度信号と色信号とが入力されたとき、それぞれ輝度信号
と色信号とに対して垂直エッジ検出及び動き検出を行な
い、その判定結果に基づいて、輝度信号と色信号とを適
応制御するように構成されている。判定回路42におい
て、静止画のエッジであると判定された場合に、2つの
混合回路14,33を制御する。図8の構成の動き適応
型走査線変換装置において図7と異なる部分のみの動作
を説明する。
【0059】入力端子22には輝度信号、入力端子23
には色信号が入力される。入力端子22に入力された輝
度信号において、図1,図7と同等の番号が付されてい
る部分では同様の動作をする。また入力端子23に入力
された色信号においても、図1,図7と同等の番号が付
されている部分では同様の動作をする。
【0060】マルチプレクサ36では、間引き器5と間
引き器28との出力が時分割多重されて出力される。マ
ルチプレクサ36の出力はフィールドメモリ37とエッ
ジ検出フィルタ40と動き検出回路41とに入力され、
フィールドメモリ37では1フィールド遅延が行なわれ
る。エッジ検出フィルタ40においては、同一フィール
ドの画素の垂直フィルタリングにより垂直高域周波数成
分の抽出が行なわれ、動き検出回路41では、1フレー
ム離れた信号の差分から画像の動きが検出される。
【0061】フィールドメモリ37の出力は、フィール
ドメモリ38とデマルチプレクサ39とに入力され、フ
ィールドメモリ38では1フィールド遅延が行なわれ、
デマルチプレクサ39において、マルチプレクサ36で
時分割多重された信号がもとの多重前のように分離され
る。フィールドメモリ38の出力は、動き検出回路41
に入力され、動き検出回路41では、マルチプレクサ3
6の出力とフィールドメモリ38の出力とから1フレー
ム離れた信号の差分が計算され、画像の動きが検出され
る。デマルチプレクサ39にて分離された信号は、それ
ぞれフィールド間変換フィルタ9及びフィールド間変換
フィルタ31に入力される。
【0062】エッジ検出フィルタ40と動き検出回路4
1との出力は、判定回路42に入力され、輝度信号と色
信号とにおける静止画の垂直エッジ成分が検出される。
判定回路42では、エッジ検出フィルタ40の出力と動
き検出回路41の出力とを用いて混合回路14,33の
混合制御量が出力される。
【0063】実施例4.図9は本発明の実施例4におけ
る動き適応型走査線変換装置の構成を示すブロック図で
ある。図9において図1と同等の個所には同じ符号を付
し、説明を省略する。本実施例4は、実施例1(図1)
における混合回路14の制御方法が異なるものである。
図9の構成の動き適応型走査線変換装置において、図1
と異なる混合回路14の制御部分のみの動作を説明す
る。
【0064】動き検出回路11の出力は、混合回路14
に入力される。動き検出回路11において、画像の静止
画部分が判定されて、混合回路14が制御される。混合
回路14では、動き検出回路11の混合制御出力に応じ
て、LPF12の出力とフィールド間変換フィルタ9の
出力とが混合されて出力される。
【0065】本実施例4における走査線変換装置では、
画像の静止画部分を検出したときに、画像の水平低域周
波数成分に対してはフィールド間処理による走査線変換
を行ない、それ以外の周波数成分に対してはたとえ静止
画であったとしてもフィールド間処理を行なわないよう
制御されている。
【0066】図6(b)は、本実施例4による走査線変
換装置により実現される画像のスペクトルを2次元周波
数平面において示した図である。図6(b)において、
図6(a)と同様に、画面の水平方向の周波数をμ軸、
画面の垂直方向の周波数をν軸として構成される平面を
示している。本実施例4による走査線変換装置では、動
き検出回路11において静止画が検出されたときに、約
2MHz以下の水平低域周波数成分に対してはフィール
ド間処理による走査線変換を行ない、静止画の垂直解像
度の劣化を防ぐとともに、動き適応処理する領域を少な
くして静止画と動画との切り換えを少なくしている。図
6(b)において、斜線で示されている領域がフィール
ド間処理される領域である。
【0067】また図9の構成において、動き検出回路1
1の出力を、図1の実施例におけるエッジ検出フィルタ
10の出力によってコアリングの処理を行ない、混合回
路14に入力する構成も可能である。エッジ検出フィル
タ10は、垂直エッジの検出量に応じて動き検出出力に
コアリング処理を行ない、ノイズまたは映像の微小振動
によって起こるエッジ部分の動き誤検出による画質劣化
を防ぐことができる。
【0068】次に、第1の走査線数を有する映像信号に
対してこの第1の走査線数より少ないその一部の走査線
をこの第1の走査線数より多い第2の走査線数の走査線
に変換する走査線変換装置、例えば360本のNTSC
信号を1125本の走査線を持つディスプレイに走査線
変換する走査線変換装置の例について、実施例5〜9と
して説明する。
【0069】実施例5.本発明の実施例5における動き
適応型走査線変換装置の構成は、実施例1(図1)と同
じであり、その説明は省略する。
【0070】360本の画像信号を525本より多い走
査線を有するディスプレイに走査線変換して表示するよ
うな場合、動き検出を利用した1フレームからの変換が
必要とされている。しかし動き検出を利用し、静止画処
理と動画処理とを適応的に切り換えるような動き適応処
理の場合、前述したように、静止画処理の画質と動画処
理の画質の差が大きいので、動画処理時の画質劣化が目
立つという欠点がある。よって、本実施例5では、実施
例1と同様に、静止画においてフィールド内処理による
走査線変換を行なった場合に最も画質劣化が目立つ18
0/2cph付近の水平低域周波数成分に対してはフィ
ールド間処理による走査線変換を行ない、それ以外の周
波数成分に対してはたとえ静止画であったとしてもフィ
ールド間処理を行なわない構成としている。
【0071】本実施例5では、入力端子1を介して時間
軸変換メモリ3に書き込まれた映像信号は、表示される
ディスプレイの水平走査周波数に位相ロックしたクロッ
ク周波数で読み出されて時間軸変換される。本実施例5
と実施例1とは変換した後の走査線数が異なっているだ
けであり、本実施例5における走査線変換動作及び他の
基本的な動作は、実施例1と全く同様であるので、その
説明は省略する。
【0072】実施例6.本発明の実施例6における動き
適応型走査線変換装置の構成は、実施例2(図7)と同
じであり、その説明は省略する。実施例6において、実
施例5と異なる点は、2つの入力信号に対して静止画の
垂直エッジによる適応処理を行なう点であり、実施例2
と同様に、輝度信号と色信号とが入力されたとき、輝度
信号に対してエッジ検出及び動き検出を行ない、その判
定結果に基づいて、輝度信号と色信号とを適応制御する
ように構成されている。本実施例6と実施例2とは変換
した後の走査線数が異なっているだけであり、本実施例
6における走査線変換動作及び他の基本的な動作は、実
施例2と全く同様であるので、その説明は省略する。
【0073】実施例7.本発明の実施例7における動き
適応型走査線変換装置の構成は、実施例3(図8)と同
じであり、その説明は省略する。実施例7において、実
施例6と異なる点は、2つの入力信号に対して垂直エッ
ジ検出及び動き検出を行ない適応処理をする点である。
実施例3と同様に、輝度信号と色信号とが入力されたと
き、それぞれ輝度信号と色信号とに対して垂直エッジ検
出及び動き検出を行ない、その判定結果に基づいて、輝
度信号と色信号とを適応制御するように構成されてい
る。本実施例7と実施例3とは変換した後の走査線数が
異なっているだけであり、本実施例7における走査線変
換動作及び他の基本的な動作は、実施例3と全く同様で
あるので、その説明は省略する。
【0074】実施例8.図10は本発明の実施例8にお
ける動き適応型走査線変換装置の構成を示すブロック図
である。図10において図1と同等の個所には同じ符号
を付し、説明を省略する。図10において、19は映像
信号をディスプレイに表示するための垂直偏向拡大回
路、20は受像管に表示される映像信号を出力する出力
端子、21は受像管に垂直偏向を拡大するような制御信
号を出力する出力端子である。
【0075】実施例8(図10)において、実施例5
(図1)と異なる点は、加算器16の出力に対して垂直
偏向の拡大が行なわれる点である。図10の構成の動き
適応型走査線変換装置において図1と異なる部分のみの
動作を説明する。
【0076】加算器16の出力は垂直偏向拡大回路19
に入力される。垂直偏向拡大回路19では、加算器16
の出力の走査線がディスプレイが表示する走査線数より
少ないときに、その出力信号がディスプレイの垂直方向
にすべて表示されるように垂直偏向の制御が行なわれ
る。垂直偏向拡大回路19から、従来例と同様に垂直偏
向を拡大するようなのこぎり波が出力端子21に出力さ
れて、受像管が制御される。例えば、入力信号がテレビ
ジョン信号であり、その360本の走査線をハイビジョ
ンのような1125本の走査線を持つディスプレイに表
示するときには、たとえば720本の走査線に走査線変
換された加算器16の出力が、垂直偏向の拡大がなされ
て、ディスプレイの全体に表示可能となる。垂直偏向拡
大回路19の映像出力は、出力端子20から出力され受
像管で表示される。
【0077】実施例9.本発明の実施例9における動き
適応型走査線変換装置の構成は、実施例4(図9)と同
じであり、その説明は省略する。本実施例9は、実施例
5における混合回路14の制御方法が異なるものであ
る。本実施例9と実施例4とは変換した後の走査線数が
異なっているだけであり、本実施例9における走査線変
換動作及び他の基本的な動作は、実施例4と全く同様で
あるので、その説明は省略する。
【0078】なお、実施例9において、ディスプレイが
表示する走査線数より加算器16の出力の走査線が少な
いときには、実施例8(図10)と同様に、垂直偏向拡
大回路19により、その出力信号がディスプレイの垂直
方向にすべて表示されるように垂直偏向の制御を行なう
ことも可能である。
【0079】次に、第1の走査線数を有する映像信号に
対してその走査線をこの第1の走査線数より多い第2の
走査線数の走査線に変換する走査線変換装置、例えば有
効走査線数480本の画像信号をそれより多い走査線
(例えば1125本)を有するディスプレイに走査線変
換する走査線変換装置の例について、実施例10〜15
として説明する。
【0080】実施例10.本発明の実施例10における
動き適応型走査線変換装置の構成は、実施例1(図1)
と同じであり、その説明は省略する。
【0081】本実施例10では、有効走査線数480本
の画像信号に対して走査線変換を施すので、静止画にお
いてフィールド内処理による走査線変換を行なった場合
に最も画質劣化が目立つ240/2cph付近の水平低
域周波数成分に対してはフィールド間処理による走査線
変換を行ない、それ以外の周波数成分に対してはたとえ
静止画であったとしてもフィールド間処理を行なわない
構成としている。
【0082】図11(a)は、本実施例10による動き
適応型走査線変換装置により実現される画像のスペクト
ルを2次元周波数平面において示した図である。図11
(a)において、画面の水平方向の周波数をμ軸、画面
の垂直方向の周波数をν軸として構成される平面を示し
ている。
【0083】なお、本実施例10のエッジ検出フィルタ
10は、480本のNTSC信号を1125本の走査線
を持つディスプレイに走査線変換して表示するような場
合では、240/2cphの成分を抜き出すような周波
数特性を有する垂直方向のディジタルフィルタである。
そして、エッジ検出フィルタ10において、同一フィー
ルドの画素の垂直フィルタリングにより240/2cp
hの垂直周波数成分の抽出が行われる。なお、他の基本
的な動作は前述の実施例1と同様であるので、その説明
は省略する。
【0084】実施例11.本発明の実施例11における
動き適応型走査線変換装置の構成は、実施例2(図7)
と同じであり、その説明は省略する。実施例11におい
て、実施例10と異なる点は、2つの入力信号に対して
静止画の垂直エッジによる適応処理を行なう点であり、
実施例2と同様に、輝度信号と色信号とが入力されたと
き、輝度信号に対してエッジ検出及び動き検出を行な
い、その判定結果に基づいて、輝度信号と色信号とを適
応制御するように構成されている。本実施例11と実施
例2とは変換前後の走査線数が異なっているだけであ
り、本実施例11における走査線変換動作及び他の基本
的な動作は、実施例2と全く同様であるので、その説明
は省略する。
【0085】実施例12.本発明の実施例12における
動き適応型走査線変換装置の構成は、実施例3(図8)
と同じであり、その説明は省略する。実施例12におい
て、実施例10と異なる点は、2つの入力信号に対して
垂直エッジ検出及び動き検出を行ない適応処理をする点
である。実施例3と同様に、輝度信号と色信号とが入力
されたとき、それぞれ輝度信号と色信号とに対して垂直
エッジ検出及び動き検出を行ない、その判定結果に基づ
いて、輝度信号と色信号とを適応制御するように構成さ
れている。本実施例12と実施例3とは変換前後の走査
線数が異なっているだけであり、本実施例12における
走査線変換動作及び他の基本的な動作は、実施例3と全
く同様であるので、その説明は省略する。
【0086】実施例13.本発明の実施例13における
動き適応型走査線変換装置の構成は、実施例8(図1
0)と同じであり、その説明は省略する。実施例13に
おいて、実施例10と異なる点は、実施例8と同様に、
加算器16の出力に対して垂直偏向の拡大が行なわれる
点である。本実施例13と実施例8とは変換前の走査線
数が異なっているだけであり、本実施例13における走
査線変換動作及び他の基本的な動作は、実施例8と全く
同様であるので、その説明は省略する。
【0087】実施例14.本発明の実施例14における
動き適応型走査線変換装置の構成は、実施例4(図9)
と同じであり、その説明は省略する。本実施例14は、
実施例10における混合回路14の制御方法が異なるも
のである。本実施例14と実施例4とは変換前後の走査
線数が異なっているだけであり、本実施例14における
走査線変換動作及び他の基本的な動作は、実施例4と全
く同様であるので、その説明は省略する。本実施例14
により実現される画像のスペクトルを2次元周波数平面
において示したものを図11(b)に示す。
【0088】なお、本実施例14において、ディスプレ
イが表示する走査線数より加算器16の出力の走査線が
少ないときには、実施例13と同様に、その出力信号が
ディスプレイの垂直方向にすべて表示されるように垂直
偏向の制御を行なうことも可能である。
【0089】実施例15.図12は本発明の実施例15
における動き適応型走査線変換装置の構成を示すブロッ
ク図である。図12において図1と同等の個所には同じ
符号を付し、説明を省略する。図12において、17は
同期信号を入力する入力端子、18は入力された信号の
走査方式を判別する走査方式判別回路である。本実施例
15は、実施例10における混合回路14の制御方法が
入力される映像信号の走査方式によって異なるものであ
る。
【0090】これまで示した実施例10から14までは
インターレース走査の入力信号の走査線数をより多い走
査線数のインターレース走査の出力信号に変換すること
を前提としていたが、本実施例15は入力信号がノンイ
ンターレース走査の信号であってもその走査線数をより
多い走査線数のインターレース走査の出力信号に変換で
きるような構成になっている。
【0091】図12の構成の動き適応型走査線変換装置
において、図1と異なる部分のみの動作を説明する。図
12において、入力端子17には同期信号が入力され
る。走査方式判別回路18は入力信号がノンインターレ
ース走査であるかインターレース走査であるかを判別
し、インターレース走査と判別されたときには実施例1
0と同様に動作し、ノンインターレース走査と判別され
たときには常にフィールド内変換フィルタ8の出力を選
択するよう混合回路14を制御する。
【0092】例えば入力信号がファミコン等のテレビゲ
ームのように現行テレビジョンディスプレイに表示され
ることを前提としたノンインターレース走査方式の信号
であっても、その信号を走査線変換して例えばハイビジ
ョンディスプレイにインターレース走査の信号として表
示することが可能となる。
【0093】本実施例15において、加算器16の出力
の走査線が、ディスプレイの表示する走査線数より少な
いときには、実施例13と同様に、その出力信号がディ
スプレイの垂直方向にすべて表示されるように垂直偏向
の制御を行なうことも可能である。また、上記他の実施
例10〜14についても実施例15と同様に、ノンイン
ターレース走査の入力信号に対応することも可能であ
る。
【0094】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、静止
画、または静止画の垂直エッジを検出したときフィール
ド間の演算により走査線変換された出力が選択され、そ
れ以外の場合はフィールド内の演算により走査線変換さ
れた出力が選択されるので、静止画と動画との切り換わ
りに対しても画質の差が少なく、しかも静止画のときに
も妨害が目立たないような効果があり、またフィールド
間処理する領域を限定しているために、画像信号のフィ
ールド遅延を行なうためのメモリの容量を減らすことが
でき、安価な走査線変換装置を構成することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1,5及び10における走査線
変換装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の走査線変換装置におけるフィールド内
変換フィルタの構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の走査線変換装置におけるフィールド間
変換フィルタの構成例を示すブロック図である。
【図4】本発明の走査線変換装置におけるエッジ検出フ
ィルタの構成例を示すブロック図である。
【図5】本発明の走査線変換装置における動き検出回路
の構成例を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施例1,4,5及び9における走査
線変換装置により実現される画像のスペクトルを2次元
周波数平面において示した図である。
【図7】本発明の実施例2,6及び11における走査線
変換装置の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の実施例3,7及び12における走査線
変換装置の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施例4,9及び14における走査線
変換装置の構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の実施例8及び13における走査線変
換装置の構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の実施例10及び14における走査線
変換装置により実現される画像のスペクトルを2次元周
波数平面において示した図である。
【図12】本発明の実施例15における走査線変換装置
の構成を示すブロック図である。
【図13】従来の走査線変換におけるディスプレイの表
示方法を示した図である。
【図14】従来の走査線変換における垂直偏向を行う回
路の模式図である。
【図15】従来の走査線変換における垂直偏向のための
偏向電流を示した図である。
【図16】従来の走査線変換装置の構成を示すブロック
図である。
【図17】従来の走査線変換装置における動き適応型走
査線補間回路の構成例を示すブロック図である。
【図18】従来の走査線変換装置におけるフィールド内
走査線変換回路の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
3 時間軸変換メモリ 4,12 LPF 5 間引き器 6,7 フィールドメモリ 8 フィールド内変換フィルタ 9 フィールド間変換フィルタ 10 エッジ検出フィルタ 11 動き検出回路 13 判定回路 14 混合回路 18 走査方式判別回路 19 垂直偏向拡大回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項5
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項13
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】360本のNTSC信号を525本の走査
線を持つディスプレイに走査線変換して表示するような
場合では、エッジ検出フィルタ10の周波数特性におい
ては180/2cphの成分を抜き出すような垂直方向
のディジタルフィルタである。図4に示された構成にお
いて、ラインメモリ数,乗算器数,加算器数はフィルタ
のタップ数によって変更することが可能である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】本実施例による動き適応型走査線変換装置
では、エッジ検出フィルタ10において垂直方向の周波
数成分が180/2cphであり水平方向の周波数成分
が約2MHz以下の周波数成分を検出し、また動き検出
回路11においては、1フレーム間差分より静止画を検
出する。そして判定回路13において静止画の垂直エッ
ジと判定されたときには、フィールド間処理による走査
線変換を行なう。そのため静止画においては垂直解像度
の劣化を防ぐとともに、動き適応処理する領域を少なく
して静止画と動画との切り換えを少なくしている。図6
(a)において、斜線で示されている領域がフィールド
間処理される領域である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0068
【補正方法】変更
【補正内容】
【0068】次に、第1の走査線数を有する映像信号に
対してこの第1の走査線数より少ないその一部の走査線
をこの第1の走査線数より多い第2の走査線数の走査線
に変換する走査線変換装置、例えば360本のNTSC
信号を1125本の走査線を持つディスプレイに表示で
きるように走査線変換する走査線変換装置の例につい
て、実施例5〜9として説明する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0090
【補正方法】変更
【補正内容】
【0090】これまで示した実施例5から14まではイ
ンターレース走査の入力信号の走査線数をより多い走査
線数のインターレース走査の出力信号に変換することを
前提としていたが、本実施例15は入力信号がノンイン
ターレース走査の信号であってもその走査線数をより多
い走査線数のインターレース走査の出力信号に変換でき
るような構成になっている。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0093
【補正方法】変更
【補正内容】
【0093】本実施例15において、加算器16の出力
の走査線が、ディスプレイの表示する走査線数より少な
いときには、実施例13と同様に、その出力信号がディ
スプレイの垂直方向にすべて表示されるように垂直偏向
の制御を行なうことも可能である。また、上記他の実施
例1〜14についても実施例15と同様に、ノンインタ
ーレース走査の入力信号に対応することも可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻 雅之 京都府長岡京市馬場図所1番地 三菱電機 株式会社電子商品開発研究所内 (72)発明者 長谷川 仁志 京都府長岡京市馬場図所1番地 三菱電機 株式会社電子商品開発研究所内 (72)発明者 八尾 政治 京都府長岡京市馬場図所1番地 三菱電機 株式会社電子商品開発研究所内 (72)発明者 山本 祐治 京都府長岡京市馬場図所1番地 三菱電機 エンジニアリング株式会社京都事業所内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ある走査線数を有する映像信号に対して
    前記走査線数より少ないその一部の走査線を前記走査線
    数と等しい数の走査線に変換する走査線変換装置におい
    て、映像信号のデータ量を低減する低減手段と、該低減
    手段によりデータ量が低減された映像信号を1フィール
    ド遅延する複数のフィールドメモリと、該フィールドメ
    モリにより遅延された信号によりフレーム間の相関を利
    用して局所的に画像の動きを検出する動き検出手段と、
    フィールド内の相関を利用して局所的に画像のエッジ情
    報を検出するエッジ検出手段と、前記動き検出手段及び
    前記エッジ検出手段の検出結果に基づき画像の動き及び
    エッジ情報を判定する判定手段と、前記フィールドメモ
    リにより遅延された信号を用いてフィールド間演算によ
    る走査線変換を行なうフィールド間走査線変換手段と、
    フィールド内演算による走査線変換を行なうフィールド
    内走査線変換手段と、前記判定手段の判定結果に基づき
    前記フィールド間走査線変換手段の出力及び前記フィー
    ルド内走査線変換手段の出力を混合して出力する混合手
    段とを備えたことを特徴とする走査線変換装置。
  2. 【請求項2】 第1の走査線数を有する映像信号に対し
    て前記第1の走査線数より少ないその一部の走査線を前
    記第1の走査線数より多い第2の走査線数の走査線に変
    換する走査線変換装置において、映像信号のデータ量を
    低減する低減手段と、該低減手段によりデータ量が低減
    された映像信号を1フィールド遅延する複数のフィール
    ドメモリと、該フィールドメモリにより遅延された信号
    によりフレーム間の相関を利用して局所的に画像の動き
    を検出する動き検出手段と、フィールド内の相関を利用
    して局所的に画像のエッジ情報を検出するエッジ検出手
    段と、前記動き検出手段及び前記エッジ検出手段の検出
    結果に基づき画像の動き及びエッジ情報を判定する判定
    手段と、前記フィールドメモリにより遅延された信号を
    用いてフィールド間演算による走査線変換を行なうフィ
    ールド間走査線変換手段と、フィールド内演算による走
    査線変換を行なうフィールド内走査線変換手段と、前記
    判定手段の判定結果に基づき前記フィールド間走査線変
    換手段の出力及び前記フィールド内走査線変換手段の出
    力を混合して出力する混合手段とを備えたことを特徴と
    する走査線変換装置。
  3. 【請求項3】 第1の走査線数を有する映像信号に対し
    てその走査線を前記第1の走査線数より多い第2の走査
    線数の走査線に変換する走査線変換装置において、映像
    信号のデータ量を低減する低減手段と、該低減手段によ
    りデータ量が低減された映像信号を1フィールド遅延す
    る複数のフィールドメモリと、該フィールドメモリによ
    り遅延された信号によりフレーム間の相関を利用して局
    所的に画像の動きを検出する動き検出手段と、フィール
    ド内の相関を利用して局所的に画像のエッジ情報を検出
    するエッジ検出手段と、前記動き検出手段及び前記エッ
    ジ検出手段の検出結果に基づき画像の動き及びエッジ情
    報を判定する判定手段と、前記フィールドメモリにより
    遅延された信号を用いてフィールド間演算による走査線
    変換を行なうフィールド間走査線変換手段と、フィール
    ド内演算による走査線変換を行なうフィールド内走査線
    変換手段と、前記判定手段の判定結果に基づき前記フィ
    ールド間走査線変換手段の出力及び前記フィールド内走
    査線変換手段の出力を混合して出力する混合手段とを備
    えたことを特徴とする走査線変換装置。
  4. 【請求項4】 ある走査線数を有する映像信号に対して
    前記走査線数より少ないその一部の走査線を前記走査線
    数と等しい数の走査線に変換する走査線変換装置におい
    て、映像信号のデータ量を低減する低減手段と、該低減
    手段によりデータ量が低減された映像信号を1フィール
    ド遅延する複数のフィールドメモリと、該フィールドメ
    モリにより遅延された信号によりフレーム間の相関を利
    用して局所的に画像の動きを検出する動き検出手段と、
    前記フィールドメモリにより遅延された信号を用いてフ
    ィールド間演算による走査線変換を行なうフィールド間
    走査線変換手段と、フィールド内演算による走査線変換
    を行なうフィールド内走査線変換手段と、前記動き検出
    手段の検出結果に基づき前記フィールド間走査線変換手
    段の出力及び前記フィールド内走査線変換手段の出力を
    混合して出力する混合手段とを備えたことを特徴とする
    走査線変換装置。
  5. 【請求項5】 第1の走査線数を有する映像信号に対し
    て前記第1の走査線数より少ないその一部の走査線を前
    記第1の走査線数より多い第1の走査線数の走査線に変
    換する走査線変換装置において、映像信号のデータ量を
    低減する低減手段と、該低減手段によりデータ量が低減
    された映像信号を1フィールド遅延する複数のフィール
    ドメモリと、該フィールドメモリにより遅延された信号
    によりフレーム間の相関を利用して局所的に画像の動き
    を検出する動き検出手段と、前記フィールドメモリによ
    り遅延された信号を用いてフィールド間演算による走査
    線変換を行なうフィールド間走査線変換手段と、フィー
    ルド内演算による走査線変換を行なうフィールド内走査
    線変換手段と、前記動き検出手段の出力に基づき前記フ
    ィールド間走査線変換手段の出力及び前記フィールド内
    走査線変換手段の出力を混合して出力する混合手段とを
    備えたことを特徴とする走査線変換装置。
  6. 【請求項6】 第1の走査線数を有する映像信号に対し
    てその走査線を前記第1の走査線数より多い第2の走査
    線数の走査線に変換する走査線変換装置において、映像
    信号のデータ量を低減する低減手段と、該低減手段によ
    りデータ量が低減された映像信号を1フィールド遅延す
    る複数のフィールドメモリと、該フィールドメモリによ
    り遅延された信号によりフレーム間の相関を利用して局
    所的に画像の動きを検出する動き検出手段と、前記フィ
    ールドメモリにより遅延された信号を用いてフィールド
    間演算による走査線変換を行なうフィールド間走査線変
    換手段と、フィールド内演算による走査線変換を行なう
    フィールド内走査線変換手段と、前記動き検出手段の検
    出結果に基づき前記フィールド間走査線変換手段の出力
    及び前記フィールド内走査線変換手段の出力を混合して
    出力する混合手段とを備えたことを特徴とする走査線変
    換装置。
  7. 【請求項7】 映像信号の水平低域周波数成分のみを取
    り出し、サブサンプルすることによって、映像信号のデ
    ータ量を低減する低減手段を備えたことを特徴とする請
    求項1,2,3,4,5または6記載の走査線変換装
    置。
  8. 【請求項8】 前記動き検出手段と前記エッジ検出手段
    との検出結果に基づき前記判定手段にて画像が静止画か
    つ垂直エッジであると判定された場合にのみ、前記フィ
    ールド間走査線変換手段の出力を選択する混合手段を備
    えたことを特徴とする請求項1,2または3記載の走査
    線変換装置。
  9. 【請求項9】 輝度信号のフレーム間相関を利用して局
    所的に画像の動きを検出する動き検出手段と、輝度信号
    のフィールド内の相関を利用して局所的に画像のエッジ
    情報を検出するエッジ検出手段とを備えたことを特徴と
    する請求項1,2または3記載の走査線変換装置。
  10. 【請求項10】 前記フィールドメモリにより遅延され
    た信号を用いて輝度信号の水平低域周波数成分に対して
    フィールド間演算による走査線変換を行なうフィールド
    間走査線変換手段と、輝度信号及び色信号に対してフィ
    ールド内演算による走査線変換を行なうフィールド内走
    査線変換手段と、前記判定手段の判定結果に基づき前記
    フィールド間走査線変換手段の輝度信号出力及び前記フ
    ィールド内走査線変換手段の輝度信号出力を混合して出
    力する混合手段とを備えたことを特徴とする請求項1,
    2または3記載の走査線変換装置。
  11. 【請求項11】 輝度信号及び色信号のフレーム間相関
    を利用して局所的に画像の動きを検出する動き検出手段
    と、輝度信号及び色信号のフィールド内の相関を利用し
    て局所的に画像のエッジ情報を検出するエッジ検出手段
    とを備えたことを特徴とする請求項1,2または3記載
    の走査線変換装置。
  12. 【請求項12】 前記フィールドメモリにより遅延され
    た信号を用いて輝度信号及び色信号の水平低域周波数成
    分に対してフィールド間演算による走査線変換を行なう
    フィールド間走査線変換手段と、輝度信号及び色信号に
    対してフィールド内演算による走査線変換を行なうフィ
    ールド内走査線変換手段と、前記判定手段の判定結果に
    基づき前記フィールド間走査線変換手段の輝度信号出力
    及び前記フィールド内走査線変換手段の輝度信号出力を
    混合して出力し、前記フィールド間走査線変換手段の色
    信号出力及び前記フィールド内走査線変換手段の色信号
    出力を混合して出力する混合手段とを備えたことを特徴
    とする請求項請求項1,2または3記載の走査線変換装
    置。
  13. 【請求項13】 同期信号を用いて、入力された映像信
    号がノンインターレース走査であるかインターレース走
    査であるかを判別し、ノンインターレース走査と判別さ
    れたときには常に前記フィールド内走査線変換手段の出
    力を選択するように前記混合手段を制御する走査方式判
    別手段を更に備えたことを特徴とする請求項3または6
    記載の走査線変換装置。
  14. 【請求項14】 前記混合手段の映像出力の有効走査線
    数が受像機の有効走査線数に満たない時に、その映像出
    力を画面全体に表示できるよう垂直偏向を制御する垂直
    偏向拡大手段を更に備えたことを特徴とする請求項2,
    3,5または6記載の走査線変換装置。
JP10939793A 1992-07-03 1993-05-11 走査線変換装置 Expired - Fee Related JP3258999B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10939793A JP3258999B2 (ja) 1992-07-03 1993-05-11 走査線変換装置

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4-176903 1992-07-03
JP17690392 1992-07-03
JP17690292 1992-07-03
JP4-176902 1992-07-03
JP5-36686 1993-02-25
JP3668693 1993-02-25
JP10939793A JP3258999B2 (ja) 1992-07-03 1993-05-11 走査線変換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06311488A true JPH06311488A (ja) 1994-11-04
JP3258999B2 JP3258999B2 (ja) 2002-02-18

Family

ID=27460299

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10939793A Expired - Fee Related JP3258999B2 (ja) 1992-07-03 1993-05-11 走査線変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3258999B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100323663B1 (ko) * 1999-06-30 2002-02-07 구자홍 디인터레이싱 장치 및 방법
KR100323662B1 (ko) * 1999-06-16 2002-02-07 구자홍 디인터레이싱 장치 및 방법
KR100323664B1 (ko) * 1999-07-10 2002-02-07 구자홍 디인터레이싱 장치
KR100360882B1 (ko) * 2000-01-06 2002-11-13 엘지전자 주식회사 디인터레이싱 방법 및 장치
KR100490701B1 (ko) * 1996-09-11 2006-04-14 코닌클리케 필립스 일렉트로닉스 엔.브이. 영상정보저장방법및그장치와영상처리장치
KR100588902B1 (ko) * 2004-05-12 2006-06-09 주식회사 대우일렉트로닉스 영상 디인터레이스 장치 및 그 방법
KR100624304B1 (ko) * 2004-06-04 2006-09-18 주식회사 대우일렉트로닉스 움직임을 이용한 적응적인 영상 디인터레이스 장치 및 그방법

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100490701B1 (ko) * 1996-09-11 2006-04-14 코닌클리케 필립스 일렉트로닉스 엔.브이. 영상정보저장방법및그장치와영상처리장치
KR100323662B1 (ko) * 1999-06-16 2002-02-07 구자홍 디인터레이싱 장치 및 방법
KR100323663B1 (ko) * 1999-06-30 2002-02-07 구자홍 디인터레이싱 장치 및 방법
KR100323664B1 (ko) * 1999-07-10 2002-02-07 구자홍 디인터레이싱 장치
KR100360882B1 (ko) * 2000-01-06 2002-11-13 엘지전자 주식회사 디인터레이싱 방법 및 장치
KR100588902B1 (ko) * 2004-05-12 2006-06-09 주식회사 대우일렉트로닉스 영상 디인터레이스 장치 및 그 방법
KR100624304B1 (ko) * 2004-06-04 2006-09-18 주식회사 대우일렉트로닉스 움직임을 이용한 적응적인 영상 디인터레이스 장치 및 그방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP3258999B2 (ja) 2002-02-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4754322A (en) YC-signal separation circuit responsive to magnitude of vertical correlation
JP3418558B2 (ja) 走査線変換装置及びフリッカ除去装置
US4924305A (en) Motion detecting circuit for video signal processing using correlation techniques
JP2736699B2 (ja) ビデオ信号処理装置
JPH07131761A (ja) テレビジョン信号処理回路
US5381183A (en) Motion-adaptive scanning-line conversion circuit
JP3258999B2 (ja) 走査線変換装置
EP0467376B1 (en) Television signal transmission processing apparatus and reception processing apparatus
JPH03190473A (ja) ビデオ信号処理装置
EP0542259A1 (en) Video signal processing circuit and method thereof
KR100226836B1 (ko) 영상 포맷 변환 장치
JP2955984B2 (ja) 補間装置
JPH07288780A (ja) テレビジョン信号処理方法
JPH06311489A (ja) 走査線変換装置
JP2848946B2 (ja) テレビジョン信号処理回路
JPH0670288A (ja) テレビ信号の信号処理方法
JP3545577B2 (ja) 走査線変換装置
JP2959475B2 (ja) フリッカ軽減回路
JP2897277B2 (ja) 映像信号制御装置
JP3097140B2 (ja) テレビジョン信号の受信、処理装置
JP3894379B2 (ja) フリッカ除去装置
JPH04355581A (ja) 走査線補間回路
JPH0440795A (ja) 動き適応型信号処理回路
JP3213682B2 (ja) 走査線変換装置及びフリッカ除去装置
JP3162283B2 (ja) 走査線変換装置及びフリッカ除去装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071207

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081207

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091207

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091207

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111207

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees