JP2000040959A - Pll周波数シンセサイザ - Google Patents

Pll周波数シンセサイザ

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JP2000040959A
JP2000040959A JP10223629A JP22362998A JP2000040959A JP 2000040959 A JP2000040959 A JP 2000040959A JP 10223629 A JP10223629 A JP 10223629A JP 22362998 A JP22362998 A JP 22362998A JP 2000040959 A JP2000040959 A JP 2000040959A
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frequency
voltage
charge pump
signal
pll
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JP10223629A
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Hidetaka Shirasu
英貴 白須
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Advantest Corp
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 周波数を変更する際の引き込み時間を短縮す
ることができるPLL周波数シンセサイザを提供するこ
と。 【解決手段】 周波数シンセサイザ10は、位相比較器
20、チャージポンプ22、LPF30、32、アナロ
グスイッチ34、36、ループフィルタ40、加算器4
2、D/A変換器44、VCO50、ミキサ52、分周
器54を含んで構成されている。周波数変更時にはアナ
ログスイッチ34、36がオフ状態となってチャージポ
ンプ22の動作が停止し、ループフィルタ40の出力電
圧Vpdが0Vに収束するため、VCO50の発振周波数
は、D/A変換器44によるプリチャージ動作によって
安定的に目標周波数近傍に設定される。その後、アナロ
グスイッチ34、36がオン状態になってチャージポン
プ22が動作を開始し、速やかにVCO50の発振周波
数が目標周波数に同期する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スペクトラムアナ
ライザ等に使用されるチャージポンプ付きのPLL(位
相同期ループ)回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からスペクトラムアナライザ等の各
種の計測器には、チャージポンプ付きのPLL周波数シ
ンセサイザが用いられている。図4は、チャージポンプ
付きの従来のPLL周波数シンセサイザの構成を示す図
である。同図に示すPLL周波数シンセサイザ100
は、位相比較器102、チャージポンプ104、ループ
フィルタ106、加算器108、VCO(電圧制御発振
器)110、ミキサ112、分周器114、D/A変換
器120を含んで構成されている。ミキサ112には、
VCO110の出力信号の他に周波数設定用信号が入力
されており、この周波数設定用信号の周波数Fmix を変
更することにより、PLL周波数シンセサイザの出力周
波数が変更される。また、加算器108は、周波数引き
込み時間を短縮するために、周波数変更時にプリチュー
ン動作を行うためのものである。このプリチューン動作
とは、周波数設定用信号の周波数Fmix に対応する発振
周波数Fvco でVCO110を動作させるために必要な
制御電圧を生成してVCO110に印加する動作であ
り、D/A変換器120から加算器108に印加する電
圧値を調整して、周波数引き込み後のVCO110に印
加される制御電圧相当の電圧を加算器108からVCO
110に印加する。実際には、温度等によってVCO1
10の発振状態が変化するため、同期が確立するまでに
はプリチューン動作後ある程度の時間がかかる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のPLL周波数シンセサイザは、原理的にはプリチュ
ーン動作を行うことによって目的とする周波数に短時間
で引き込むことができるが、実際には周波数変更時に一
時的に動作状態が不安定になって同期が確立しなくなる
状態を回避するために、VCO110の発振周波数を目
標値に設定する前に、一旦発振周波数を下限値あるいは
上限値に設定している。
【0004】図5は、図4に示したPLL周波数シンセ
サイザの出力周波数を変更した場合のループフィルタ1
06の出力電圧Vpdの変化の様子を示すタイムチャート
である。また、図6は図4に示したPLL周波数シンセ
サイザの出力周波数を変更した場合のVCO110の発
振周波数の変化の様子を示すタイムチャートである。
【0005】VCO110の発振周波数Fvco をF1か
らF2に変更する場合には、ミキサ112に入力される
周波数設定用信号の周波数Fmix を変更すればよい。し
かし、周波数Fmix を変更するだけだと、一時的に分周
器114の出力信号の位相がずれてループフィルタ10
6の出力電圧が正側電源電圧+Vmax あるいは負側電源
電圧−Vmin となって、VCO110の発振周波数Fvc
o がFmix より高くなって、同期ループに周波数のロッ
クがかからなくなる場合がある。そのため、一時的にV
CO110の発振周波数Fvco がその下限値であるFmi
n になるように、D/A変換器120から加算器108
に印加される電圧を設定するプリチューン動作が行われ
る。その後、VCO110の発振周波数Fvco がF2に
なるように再度プリチューン動作が行われ、所定時間経
過の後、PLL周波数シンセサイザ100の出力周波数
が目標値であるF2に収束する。
【0006】このように、PLL周波数シンセサイザ1
00の出力周波数を変更する際に、一旦VCO110の
発振周波数を下限値であるFmin に設定して安定する時
間を待つ必要があるため、出力周波数の変更を開始して
から目標値となる周波数に収束するまでの時間は、図5
に示したように、周波数Fmin に安定するまでの時間t
1とその後目標周波数F2に収束する間での時間t2と
を合計した時間となって、引き込み時間が長くなるとい
う問題があった。
【0007】本発明は、このような点に鑑みて創作され
たものであり、その目的は、周波数を変更する際の引き
込み時間を短縮することができるPLL周波数シンセサ
イザを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明のPLL周波数シンセサイザは、周波数
変更時に、チャージポンプの動作を一時的に停止させる
とともに、変更後の周波数に対応する電圧制御発振器の
制御電圧に相当する所定の電圧を電圧発生手段によって
発生している。チャージポンプの動作が一時的に停止す
るため、周波数変更時に同期外れ状態となってもループ
フィルタの出力電圧が大きく変動することがなく、しか
も電圧発生手段が発生する電圧によって電圧制御発振器
の発振周波数がほぼ目標値に設定されるため、チャージ
ポンプの動作が再開された後に同期確立までに要する時
間が短縮され、周波数引き込み時間を短くすることがで
きる。
【0009】チャージポンプの動作を一時的に停止させ
る動作制限手段としては、チャージポンプに対する動作
電源の接続状態を切り替えるスイッチを用いることが好
ましい。動作電源を切断することにより、容易に動作状
態を停止させることができる。また、この動作制限手段
には、動作電源とチャージポンプとの間に接続されたロ
ーパスフィルタを備えることが好ましい。チャージポン
プに印加する動作電源電圧を徐々に高くすることによ
り、動作再開時にループフィルタ内のキャパシタに対す
る急激な充放電動作が抑制されるため、ループフィルタ
の出力電圧の大きな変動を抑えることができ、電圧制御
発振器の発振周波数が目標値に収束するまでの時間が短
くなって、同期確立までに要する時間をさらに短縮する
ことができる。
【0010】また、上述した電圧発生手段は、デジタル
・アナログ変換器で構成することが好ましい。このデジ
タル・アナログ変換器に、変更後の周波数に対応するデ
ジタルデータを入力することにより、必要な電圧を容易
に生成することができる。
【0011】また、電圧制御発振器の出力信号と所定の
周波数設定用信号とをミキサによって混合し、この混合
信号を可変分周比の分周器で分周した後の信号と所定の
基準周波数信号とを同期させることが好ましい。チャー
ジポンプが常時動作している場合には、周波数変更時に
電圧制御発振器から出力される信号の周波数が不安定に
なるため、電圧制御発振器から出力される信号の周波数
と周波数設定用信号の周波数との大小関係が逆転するな
どの現象が生じて周波数のロックがかからない場合もあ
るが、本発明では周波数変更時に電圧制御発振器の発振
周波数が目標値近傍に速やかに変化し、このような逆転
現象は生じないため、電圧制御発振器の発振周波数を一
旦上限値あるいは下限値に設定した後に目標値に設定す
る必要がなく、余分な制御動作が不要になった分、周波
数引き混みの時間を短縮することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した一実施形
態のPLL周波数シンセサイザについて、図面を参照し
ながら説明する。
【0013】図1は、本実施形態のPLL周波数シンセ
サイザの構成を示す図である。図1に示す周波数シンセ
サイザ10は、位相比較器20、チャージポンプ22、
LPF(ローパスフィルタ)30、32、アナログスイ
ッチ34、36、ループフィルタ40、加算器42、D
/A変換器44、VCO50、ミキサ52、分周器54
を含んで構成されている。
【0014】位相比較器20は、2つの入力端子A、B
を有しており、一方の入力端子Aに入力される基準周波
数信号としての参照信号と、他方の入力端子Bに入力さ
れる分周器54の出力信号(分周信号)との位相比較を
行う。また、位相比較器20は、2つの出力端子C、D
を有しており、参照信号の位相が分周信号の位相よりも
進んでいる場合にはその位相差に応じたデューティ比を
有する制御信号を一方の出力端子Cから出力し、反対に
参照信号の位相が分周信号の位相よりも遅れている場合
にはその位相差に応じたデューティ比を有する制御信号
を他方の出力端子Dから出力する。
【0015】チャージポンプ22は、2つの定電流源2
4、26によって構成されている。一方の定電流源24
は、LPF30およびアナログスイッチ34を介して電
圧+Vmax の正側電源ラインに接続されており、位相比
較器20の一方の出力端子Cから出力される制御信号に
応じた電流供給動作を行う。また、他方の定電流源26
は、LPF32およびアナログスイッチ36を介して電
圧−Vmin の負側電源ラインに接続されており、位相比
較器20の他方の出力端子Dから出力される制御信号に
応じた電流供給動作を行う。
【0016】ループフィルタ40は、チャージポンプ2
2から供給される電流によって内蔵されるキャパシタに
対して充放電動作を行うものであり、チャージポンプ2
2内の一方の定電流源24が動作して充電動作が行われ
ると出力電圧Vpdが上昇し、反対にチャージポンプ22
内の他方の定電流源26が動作して放電動作が行われる
と出力電圧Vpdが下降する。また、加算器42は、プリ
チューン動作を行うためのものであり、D/A変換器4
4から印加されるプリチューン電圧Vdaとループフィル
タ40の出力電圧Vpdとを合成して電圧加算を行い、そ
の加算電圧Verr を出力する。
【0017】VCO50は、加算器42の出力電圧Ver
r が印加され、これを制御電圧として所定の発振動作を
行う。VCO50の出力は、本実施形態のPLL周波数
シンセサイザ10の出力として取り出される。ミキサ5
2は、VCO50から出力される周波数Fvco の出力信
号と、別に入力される周波数Fmix の周波数設定用信号
とを混合して、周波数Fvco ±Fmix の信号を出力す
る。分周器54は、分周比が1/Nに設定されており、
ミキサ52から入力される信号をN分周した分周信号を
出力する。このNの値は、外部から変更が可能である。
【0018】上述したLPF30、32、アナログスイ
ッチ34、36が動作制限手段に、D/A変換器44が
電圧発生手段に、加算器42が電圧合成手段にそれぞれ
対応している。
【0019】本実施形態のPLL周波数シンセサイザ1
0はこのような構成を有しており、次にその動作を説明
する。図2は、PLL周波数シンセサイザ10の各部の
出力波形を示す図である。また、図3はPLL周波数シ
ンセサイザ10の出力周波数を変更した場合のVCO5
0の発振周波数の変化の様子を示す図である。例えば、
VCO50の周波数Fvco をF1からF2(<F1)に
変更する場合の動作を説明する。
【0020】(1)周波数安定時の動作 図2に示すように、PLL周波数シンセサイザ10の出
力周波数であるVCO50の発振周波数Fvco がF1で
安定している状態では、2つのアナログスイッチ34、
36に入力されるチャージポンプ制御信号CPcontがハ
イレベルに設定されており、これら2つのアナログスイ
ッチ34、36がともにオン状態にある。このため、チ
ャージポンプ22内の一方の定電流源24に正側電源電
圧+Vmax が印加されるとともに、他方の定電流源26
に負側電源電圧−Vmin が印加される。
【0021】また、VCO50を周波数F2で発振させ
るために必要な所定の電圧がD/A変換器44によって
生成されており、このD/A変換器44の出力電圧とル
ープフィルタ40の出力電圧Vpdとが加算された電圧が
発振周波数を設定する制御電圧としてVCO50に印加
されている。したがって、D/A変換器44によって生
成される電圧によってVCO50の発振周波数Fvco が
ほぼ目標値F2に設定されており、動作温度等によって
生じる誤差分がループフィルタ40の出力電圧Vpdによ
って調整されている。
【0022】(2)周波数変更時の動作 上述したようにPLL周波数シンセサイザ10が安定し
て動作している状態において、以下の設定変更を行うこ
とにより、その出力周波数がF1からF2に変更され
る。 (a)ミキサ52に入力する周波数設定用信号の周波数
Fmix を周波数F2に対応した値に設定する。 (b)チャージポンプ制御信号CPcontをローレベルに
変更する。 (c)D/A変換器44に入力するプリチューン用デー
タを変更して、プリチューン設定電圧VdaをVCO50
の発振周波数Fvco が目標値F2となる値に変更する。
【0023】例えば、ミキサ52から出力される差成分
(Fmix −Fvco )が用いられて同期引き込みが行われ
る場合を考える。ミキサ52から周波数Fmix −Fvco
の信号が出力されると、分周器54ではこの信号をN分
周した周波数(Fmix −Fvco )/Nの信号が出力さ
れ、位相比較器20の一方の入力端子Bに入力される。
位相比較器20の他方の入力端子Aには周波数Fref の
参照信号が入力されている。PLL周波数シンセサイザ
10では、位相比較器20の2つの入力端子A、Bに入
力される信号の位相が一致するように動作するため、こ
れら2つの入力信号の周波数が一致するものとすると、 (Fmix −Fvco )/N=Fref となる。この式を変形して、PLL周波数シンセサイザ
10の出力周波数がF2となる周波数設定用信号の周波
数Fmix を求めると、 Fmix =N×Fref +Fvco =N×Fref +F2 となる。このように、PLL周波数シンセサイザ10の
出力周波数をF2に変更するために、まずミキサ52に
入力される周波数設定用信号の周波数Fmix がN×Fre
f +F2に設定される。
【0024】また、上述した周波数設定用信号の周波数
変更動作と並行して、チャージポンプ制御信号CPcont
がローレベルに変更され、2つのアナログスイッチ3
4、36がともにオフ状態になる。したがって、チャー
ジポンプ22は、正側電源ラインおよび負側電源ライン
の両方と切り離された状態となるため、ローパスフィル
タ30、32や内部の回路を通して流れる漏れ電流によ
ってその出力電圧が0Vに収束する。したがって、この
チャージポンプ22の後段に接続されたループフィルタ
40の出力電圧Vpdも次第に0Vに収束する。
【0025】また、チャージポンプ制御信号CPcontが
ローレベルに変更されると同時、あるいはその後速やか
に、D/A変換器44によって発生されるプリチューン
設定電圧Vdaが、発振周波数F2に対応したVCO50
の制御電圧の値に設定される。
【0026】このようにして各種の設定がなされた場合
のPLL周波数シンセサイザ10の動作を以下に示す。
図2に示すように、PLL周波数シンセサイザ10の周
波数変更時にはチャージポンプ制御信号CPcontがロー
レベルになって、ループフィルタ40の出力電圧Vpdが
次第に0Vに収束する。この動作と並行して、D/A変
換器44の出力電圧であるプリチューン設定電圧Vdaを
V1からV2に変更すると、加算器42の出力電圧Ver
r もほぼV1からV2に変化する。したがって、VCO
50の発振周波数Fvco はF1からF2に変更される。
なお、これらの動作と並行して、ミキサ52に入力され
る周波数設定用信号の周波数Fmix も変更されるが、ア
ナログスイッチ34、36がオフ状態となってチャージ
ポンプ22の本来の動作が停止した状態にあるため、こ
の時点ではこの周波数変更動作はループフィルタ40の
出力電圧Vpdには反映されない。
【0027】このようにしてVCO50の発振周波数F
vco がプリチューン動作によって目標周波数F2近傍
(動作温度等によって正確には目標周波数F2にはなら
ない)に設定された後、チャージポンプ制御信号CPco
ntがハイレベルに変更され、2つのアナログスイッチ3
4、36がともにオン状態に変更される。正側電源ライ
ンとチャージポンプ22との間にはLPF30が、負側
電源ラインとチャージポンプ22との間にはLPF32
がそれぞれ挿入されているため、図2に示すように、チ
ャージポンプ22の動作電圧Vsが徐々に高くなってい
って、チャージポンプ22が本来の動作を開始する。こ
のとき、VCO50の発振周波数Fvco はほぼF2とな
っているため(この周波数をF2′とする)、ミキサ5
2からは周波数がFmix −F2′となる信号が出力さ
れ、分周器54から位相比較器20に対して周波数(F
mix −F2′)/Nの信号が入力される。したがって、
チャージポンプ制御信号CPcontがハイレベルになって
所定時間経過の後、VCO50の発振周波数Fvco がF
2に収束し、参照信号Fref に同期した周波数F2の信
号がPLL周波数シンセサイザ10から出力される。し
かも、チャージポンプ22が動作を開始する前に、すで
にVCO50の発振周波数Fvco はF2に近いF2′に
設定されているため、その後この発振周波数Fvco がF
2に収束して安定するまでの時間はごく短時間となる。
【0028】このように、本実施形態のPLL周波数シ
ンセサイザ10は、チャージポンプ22と電源ラインと
の間にアナログスイッチ34、36とLPF30、32
が接続されており、出力周波数をF1からF2に変更す
る際には、このアナログスイッチ34、36が一時的に
オフ状態になる。したがって、チャージポンプ22の動
作が一旦停止し、ループフィルタ40の出力電圧Vpdが
0Vに収束する。したがって、ミキサ52に入力される
周波数設定用信号の周波数Fmix をVCO50の発振周
波数F2に対応した値に設定する際に、位相比較器20
の出力状態が不安定になった場合であっても、ループフ
ィルタ40の出力電圧Vpdが正側電源電圧+Vmax ある
いは負側電源電圧−Vmin まで大きく変動することがな
く、VCO50にはD/A変換器44によって生成され
たプリチューン設定電圧V2が印加され、確実に目標周
波数F2近傍のF2′でVCO50を発振させることが
できる。したがって、周波数引き込み時間は、チャージ
ポンプ制御信号CPcontがローレベルになってからプリ
チューン動作によってVCO50の発振周波数がF2′
に変化するまでの時間T1と、その後チャージポンプ制
御信号CPcontが再びハイレベルになってVCO50の
発振周波数が最終的に目標周波数F2となるまでの時間
T2とを足し合わせたものとなる。しかも、ループフィ
ルタ40の出力電圧Vpdは、常に0V近傍を推移するた
め、上述した時間T2はごく短時間であり、引き込み時
間を短縮することができる。
【0029】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施
が可能である。例えば、上述した実施形態では、周波数
変換手段としてミキサ52と分周器54の両方を備える
ようにしたが、単に周波数変更時の引き込み時間を短縮
するためであれば、ミキサ52と分周器54のいずれか
一方を除いて位相同期ループを構成するようにしてもよ
い。
【0030】また、上述した実施形態では、チャージポ
ンプ22の動作が停止したときにループフィルタ40の
出力電圧が0Vに収束する場合について説明したが、0
V以外の所定値に収束する場合にも本発明を適用するこ
とができる。この場合には、この収束する所定値を考慮
してD/A変換器44の出力電圧Vdaを設定すればよ
い。
【0031】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、周波
数変更時に、チャージポンプの動作を一時的に停止させ
るとともに、変更後の周波数に対応する電圧制御発振器
の制御電圧に相当する所定の電圧を電圧発生手段によっ
て発生しており、チャージポンプの動作を一時的に停止
させることにより、周波数変更時に同期外れ状態となっ
てもループフィルタの出力電圧が大きく変動することが
なく、しかも電圧発生手段が発生する電圧によって電圧
制御発振器の発振周波数がほぼ目標値に設定されるた
め、チャージポンプの動作が再開された後に同期確立ま
でに要する時間が短縮され、周波数引き込み時間を短く
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態のPLL周波数シンセサイザの構成
を示す図である。
【図2】図1に示すPLL周波数シンセサイザの各部の
信号波形を示す図である。
【図3】周波数変更時のVCOの発振周波数の変化の様
子を示す図である。
【図4】従来のPLL周波数シンセサイザの構成を示す
図である。
【図5】図4に示す従来のPLL周波数シンセサイザの
各部の信号波形を示す図である。
【図6】従来のPLL周波数シンセサイザの周波数変更
時のVCOの発振周波数の変化の様子を示す図である。
【符号の説明】
10 PLL周波数シンセサイザ 20 位相比較器 22 チャージポンプ 24、26 定電流源 30、32 LPF(ローパスフィルタ) 34、36 アナログスイッチ 40 ループフィルタ 42 加算器 44 D/A変換器 50 VCO(電圧制御発振器) 52 ミキサ 54 分周器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の基準周波数信号に同期した信号を
    生成するPLL周波数シンセサイザであって、 ループフィルタに含まれるキャパシタに対して充放電を
    行うチャージポンプの動作を制限する動作制限手段と、 前記チャージポンプの非動作状態において電圧制御発振
    器を所定の発振周波数で動作させる制御電圧に対応する
    電圧を発生する電圧発生手段と、 前記電圧発生手段によって発生した電圧と前記ループフ
    ィルタの出力電圧とを合成した電圧を前記制御電圧とし
    て前記電圧制御発振器に印加する電圧合成手段と、 を備え、周波数変更時に前記動作制限手段によって前記
    チャージポンプの動作を一時的に停止させるとともに、
    前記電圧発生手段によって変更後の周波数に対応する電
    圧を発生することを特徴とするPLL周波数シンセサイ
    ザ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記動作制限手段は、前記チャージポンプに対する動作
    電源の接続状態を切り替えるスイッチを有することを特
    徴とするPLL周波数シンセサイザ。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記動作制限手段は、前記動作電源と前記チャージポン
    プとの間に接続されたローパスフィルタを有することを
    特徴とするPLL周波数シンセサイザ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記電圧発生手段は、デジタル・アナログ変換器であ
    り、変更後の周波数に対応するデジタルデータが入力さ
    れ、このデジタルデータに基づいて電圧生成動作を行う
    ことを特徴とするPLL周波数シンセサイザ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかにおいて、 前記電圧制御発振器から出力される信号と、所定の周波
    数設定用信号とを混合するミキサと、 前記ミキサから出力される信号を所定の可変分周比で分
    周する分周器と、 前記分周器から出力される分周信号と前記基準周波数信
    号との位相比較を行い、その比較結果が前記チャージポ
    ンプに入力される位相比較器と、 をさらに備えることを特徴とするPLL周波数シンセサ
    イザ。
JP10223629A 1998-07-23 1998-07-23 Pll周波数シンセサイザ Pending JP2000040959A (ja)

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US7907017B2 (en) 2005-01-20 2011-03-15 Advantest Corporation Phase locked loop circuit that locks the oscillation frequency to a target frequency
JP2012173049A (ja) * 2011-02-18 2012-09-10 Renesas Electronics Corp 半導体装置
KR101228867B1 (ko) 2012-03-30 2013-02-01 삼성탈레스 주식회사 저 위상잡음 특성을 갖는 주파수 합성기
US8710881B2 (en) 2009-06-24 2014-04-29 Advantest Corporation PLL circuit

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