JP2000039607A - 反射型液晶表示装置 - Google Patents

反射型液晶表示装置

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JP2000039607A
JP2000039607A JP10207359A JP20735998A JP2000039607A JP 2000039607 A JP2000039607 A JP 2000039607A JP 10207359 A JP10207359 A JP 10207359A JP 20735998 A JP20735998 A JP 20735998A JP 2000039607 A JP2000039607 A JP 2000039607A
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light
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JP10207359A
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Taku Honda
卓 本多
Yoshiki Nishigaki
善樹 西垣
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 暗所でも良好な表示画面の照明が可能で、か
つ、フロントライト越しに液晶表示パネルを見たとき
も、高い視認性を実現できる反射型液晶表示装置を提供
すること。 【解決手段】 液晶表示ユニット202の上に、第2の
反射防止膜4b面が対向するように空気層を介して導光
板201を配置し、空気層側面部分に光源装置200を
配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反射型液晶表示装
置に関し、特に暗所使用時においても良好な表示画面を
得ることができる反射型液晶表示装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、薄く、軽く、低消費電
力であるため、様々な分野で使用されている。液晶表示
装置の表示色を多色化することによる画面輝度の低下を
補償し、表示画面の視認性を向上するために、従来、液
晶表示セル背面にバックライトといわれる背面照明装置
を配置し、画面を裏面側から照らしだすようにしたもの
が広く用いられている。図6はこのような従来の液晶表
示装置の構成を示す断面図であり、図6において、10
0は2枚のガラス基板間に液晶層や電極などを挟みこん
だ液晶ユニットであり、その裏面側にはバックライト1
02が配置されている。なお、上記液晶ユニット100
を構成する電極は、上記バックライト102の光を上面
に透過させる必要があるために、透明電極を用いて構成
されている。通常、このバックライト102は、コスト
面やコンパクト化などの理由から、矩形の液晶ユニット
に対して、その1辺に沿って配置されていることが多
く、均一に光を上記液晶ユニット100に供給するため
に、上記液晶ユニット100と平行に、その表面にエン
ボス加工などの処理が行われたアクリルなどの光透過性
樹脂からなる導光板101が配置されている。そして、
上記バックライト102の光が最も効果的に上記導光板
101に入射されるように、バックライト102の光源
の中心部が上記導光板101の側面部に位置するように
配置されている。
【0003】しかし、かかる液晶表示装置は、背面照明
装置を常時点灯する必要があるため、消費電力が大きい
という問題があった。
【0004】一方、上述したような常時点灯する光源を
必要としない液晶表示装置としては、反射型液晶表示装
置が知られている。この従来の反射型液晶表示装置で
は、液晶表示素子の背面に反射板が配置されるととも
に、上記ガラス基板に挟まれる電極として透明電極が用
いられるものである。そして、反射板は半透過半反射型
反射板となっており、この半透過半反射型反射板の背面
には、バックライトが背面照明装置として配置されてい
る。ここで、半透過半反射型反射板とは、反射率が10
0%未満の反射板であって、入射光の一部は透過し、他
は反射させる性質を有する反射板であり、例えば透明基
板の表面に金属層を設け、この金属層の厚みにより反射
率を適宜調整することによって製造することができるも
のである。かかる構成によれば、暗所での使用時にはバ
ックライトを点灯させ、明るい所では、液晶ユニット表
面からの光が上記反射板で反射されて、バックライトを
点灯した時と同じ効果が得られるために、常時照明を点
灯する必要がなくなり、消費電力の低減を図ることが可
能である。
【0005】一方、近年、かかる反射型液晶表示装置と
して、液晶表示素子を構成する液晶セルの背面側の電極
を反射板として使用し、液晶表示素子の背面に配置する
反射板を省略する方式のものが提案されている。図7は
この電極を反射板とする反射型液晶表示装置の構成を示
す図であり、図7において、111は下側ガラス板、1
10は上側ガラス板であり、上記下側ガラス板111の
上には、その表面が鏡面加工された反射電極103が形
成されている。104は上記下側ガラス板111と上側
ガラス板110との間に封入された液晶である。また、
109は上記上側ガラス基板110表面に設けられた位
相差フィルムであり、液晶104のセルが位相差を有し
ている場合に着色するという不具合を防止するようにし
ている。108は上記位相差フィルム109の表面に形
成された光制御膜であり、外部からの光(環境光)が液
晶104に入射する際にこれを散乱して、画面を明るく
する役割を果たす。107は上記光制御膜108の表面
に形成された偏光フィルムであり、液晶104を透過し
て偏光された光のうち、特定の方向の振動光だけを透過
させる働きをする。106は上記偏光フィルム107の
表面に形成された防眩処理層であり、実際には表面に細
かい凹凸が形成され、これにより、外部より液晶104
に入射する光を拡散させて、上記光制御膜108と同様
に画面を明るくする役割を果たす。105は上記防眩処
理層106の表面に形成された反射防止膜であり、これ
により、液晶ユニット外部から液晶セル104の方向に
進入する光がユニット表面で反射して画面が見づらくな
るのを防止している。
【0006】以上のような構成を有する反射型液晶表示
装置では、電極13に電圧を印加することで当該領域
(液晶セル)の液晶の配向性が変化し、鏡面加工された
電極表面に反射して液晶ユニット外部に向かう光の明暗
が制御され、所定の文字や図柄のパターンが表示される
ことになる。このように電極表面を鏡面加工することで
バックライトを完全に廃してコスト低減、および小型軽
量化を図ることができるが、かかる方式では、電極が鏡
面加工されているために背面照明装置を配置することが
できず、その結果、暗所では使用できないという問題が
あった。
【0007】そこで近年、上述したような反射型液晶表
示装置の問題点を解消するものとして、反射型液晶表示
装置を液晶表示画面前面から照射するフロントライト
(前面照明装置)の開発が進められている。その基本構
成は、平板の導光板側面に光源を配置する方式である
が、フロントライトでは、液晶表示画面はフロントライ
ト越しに見ることとなり、該フロントライトにバックラ
イトのように、その表面にエンボス加工などの処理を行
うことは視認性低下を招くことになるため、このような
加工を行うことはできず、従って、このままの状態では
光源から導光板に入射した光は導光板側面からしか出て
いかず、液晶表示装置の配置されている方向には出てい
かないため、液晶画面輝度を十分に向上することはでき
ないことになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の反射型液晶表示
装置は以上のように構成されており、明るい所ではバッ
クライトを必要とせず、暗所での使用においてもフロン
トライトにより光を液晶表示画面に供給できるものであ
ったが、現状のフロントライト越しの画面は視認性が低
いという問題点があった。
【0009】この発明は上記の問題を解決するためにな
されたもので、暗所でも良好な表示画面の照明が可能
で、かつ、フロントライト越しに液晶表示パネルを見た
ときも、高い視認性を実現することのできる反射型液晶
表示装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1にか
かる反射型液晶表示装置は、液晶表示面を備え、該液晶
表示面から入射する光を反射して表示面を照明する反射
型液晶表示ユニットと、その一方の面に第1の反射防止
層が形成され、該第1の反射防止層が形成された面が上
記反射型液晶表示ユニットの上記液晶表示面に空気層を
隔てて対向するように配置されたフロントパネル板と、
上記フロントパネル板と上記反射型液晶表示ユニットと
の間に存在する空気層に光線が出射されるように上記空
気層側面に配置された光源とを備えたものである。
【0011】また、この発明の請求項2にかかる反射型
液晶表示装置は、上記請求項1記載の反射型液晶表示装
置において、上記フロントパネル板は、その他方の面に
形成された第2の反射防止層を有するもの,としたもの
である。
【0012】また、この発明の請求項3にかかる反射型
液晶表示装置は、上記請求項1記載の反射型液晶表示装
置において、上記第1の反射防止層は、フロントパネル
板の上記一方の表面反射率を2%以下としたものであ
る。
【0013】また、この発明の請求項4にかかる反射型
液晶表示装置は、上記請求項2記載の反射型液晶表示装
置において、上記第2の反射防止層の表面に設けられた
防汚処理層を有するもの,としたものである。
【0014】また、この発明の請求項5にかかる反射型
液晶表示装置は、上記請求項2記載の反射型液晶表示装
置において、上記第2の反射防止層は、フロントパネル
板の上記他方の面の表面反射率を2%以下としたもので
ある。
【0015】また、この発明の請求項6にかかる反射型
液晶表示装置は、上記請求項1記載の反射型液晶表示装
置において、上記反射型液晶表示面の空気層側の表面に
は、算術平均粗さ(Ra)が0.1〜10μmである第
3の反射防止層が形成されているもの,としたものであ
る。
【0016】また、この発明の請求項7にかかる反射型
液晶表示装置は、上記請求項1記載の反射型液晶表示装
置において、上記反射型液晶表示面の空気層側に光線入
射角に対する光散乱特性が変化する光制御層を備えたも
の,としたものである。
【0017】また、この発明の請求項8にかかる反射型
液晶表示装置は、上記請求項7記載の反射型液晶表示装
置において、上記光制御層は、上記反射型液晶表示ユニ
ットの液晶表示面法線方向と上記液晶表示面とが形成す
る角度領域の少なくとも一方向からの入射光を散乱し、
上記反射型液晶表示ユニットの液晶表示面法線方向から
の入射光を実質的に散乱することなく透過するもの,と
したものである。
【0018】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、本発明の実
施の形態1による反射型液晶表示装置について、図1を
用いて説明する。図1において、200は光源装置であ
る。1は光源装置200を構成する蛍光灯であり、2は
この蛍光灯1の長手方向に沿って形成された開口部2a
を有し、蛍光灯1の周囲を覆うように配置された反射板
である。
【0019】201はフロントパネル板であり、3は該
フロントパネル板201の本体となる透明なプラスチッ
クシートであり、その一方面(紙面上方向)には、(第
1の)反射防止膜4aが形成され、この反射防止膜4a
の表面には防汚処理層5が形成されている。一方、上記
プラスチックシート3の他方面(紙面下方向)には(第
2の)反射防止膜4bが形成されている。
【0020】202は液晶表示ユニットであり、以下に
述べる要素で構成されている。すなわち、11は下側ガ
ラス板、10は上側ガラス板であり、上記下側ガラス板
11の上には、その表面が鏡面加工された反射電極13
が形成されている。12は上記下側ガラス板11と上側
ガラス板10との間に封入された液晶である。また、9
は上記上側ガラス基板10表面に設けられた位相差フィ
ルムであり、液晶12のセルが位相差を有している場合
に着色するという不具合を防止するようにしている。
【0021】8は上記位相差フィルム9の表面に形成さ
れた光制御膜であり、外部からの光(環境光)が液晶1
2に入射する際に散乱させて、画面を明るくする役割を
果たす。また、一方、プラスチックシート3より出射さ
れた光に対しては、プラスチックシート3から出射され
た光は斜めを向いており、これを電極13方向に折り曲
げながら拡散する役割を果たす。
【0022】7は上記光制御膜8の表面に形成された偏
光フィルムであり、液晶12を透過して偏光された光の
うち、特定の方向の振動光だけを透過させる働きをす
る。
【0023】6は上記偏光フィルム7の表面に形成され
た防眩処理層であり、実際には、表面に細かい凹凸が形
成され、これにより、外部より液晶12に入射する光を
拡散させて、内部に取り込み易くする役割を果たす。
【0024】4cは上記防眩処理層6の表面に形成され
た(第3の)反射防止膜であり、これにより、液晶ユニ
ット外部から液晶セル12の方向に進入する光が液晶表
示ユニット202の表面で反射して画面が見づらくなる
のを防止している。
【0025】次に製造方法について説明する。本願発明
において、液晶表示素子の種類や構造は特に限定される
ものではないが、図1では、HANモード(Hybrid Ali
gnedNematicモード、例えば、T.Uchida, T.Nakayama,
T.Miyashita, M.Suzuki, T.Ishinabe, Asia Display '9
5 予稿集599頁から602頁参照)を使用している。
HAN液晶12をガラス10および11の間に封入し液
晶セルを形成する。ここで、下側ガラス11の面に鏡面
処理をした電極13を作製し、電極としての機能と反射
材としての機能を併有させるようにする。その上に位相
差フィルム9と偏光フィルム7を配置する。位相差フィ
ルムとしては、例えば、住友化学工業(株)製スミカラ
イト(登録商標)SEFグレードやSETグレード、偏
光フィルムとしては、例えば、住友化学工業(株)製ス
ミカラン(登録商標)SQグレードやSRグレードなど
のヨウ素系偏光フィルムや、STグレードやSWグレー
ドなどの染料系偏光フィルムを使用することができる。
【0026】偏光フィルム7の上側に、JIS−B06
01に示される算術平均粗さRaが0.1μm以上10
μm以下である防眩処理層6と反射率を2%以下に抑え
る反射防止薄膜4を施すと、より液晶表示画面を明るく
することができる。本実施の形態では、住友化学工業
(株)製の防眩処理および反射防止処理を施した偏光フ
ィルムSQ1852AP0−AG3−ARを使用する。
該偏光フィルムの算術平均粗さRaは0.34μm、表
面反射率は550nmで0.1%である。
【0027】ここで、液晶表示素子の法線方向14に対
し、角度領域15から入射する光に対して光散乱機能を
有する光制御膜8を配置する。この光制御膜としては、
住友化学工業(株)製のルミスティー(登録商標)LC
Y−1060を使用する。LCY−1060は、図3に
示す方法で、BYKガードナー社製ヘーズガードプラス
の積分球23から4cm離した場所に光制御膜7を置
き、光源22から発せられる光24が入射する角度26
を変化させてヘイズ率を測定したときに、ヘイズ率60
%以上をとる角度領域が10゜から60゜となるもので
ある。この測定法によるLCY−1060の変角ヘイズ
率変化スペクトルを図4に示す。図4において、27は
LCY−1060の変角ヘイズ率変化スペクトル特性曲
線を示し、光線入射角度が10゜から60゜の領域にお
いてヘイズ率が60%を超えており、40゜付近にピー
クがあることが分かる。この光制御膜を配置する場所は
特に限定されず、例えば、位相差フィルム9と液晶セル
の上側ガラス10の間に配置してもよいし、偏光フィル
ム7の上に配置してもよい。ただし、偏光フィルム7の
上に光制御膜8を配置する場合には、防眩処理層6と反
射防止薄膜4を除去するか、もしくは光制御膜の上に配
置しなければならない。光制御膜は必須ではないが、使
用することが好ましく、さらに、液晶表示画面法線方向
14と光源1の方向を結ぶ角度領域の少なくとも一部か
らの入射光線を散乱するものであることがより好まし
い。必要に応じて、散乱角度領域の異なる光制御膜を複
数枚使用することもできる。
【0028】以上のようにして構成された液晶表示ユニ
ット202の上に、フロントパネル板201と光源装置
200とからなる照明ユニットを配置する。液晶表示ユ
ニット100前面に、空気層を介して上記構成された照
明ユニットを配置し、その空気層の側面に空気層に光線
が出射されるように光源1と反射膜2を配置する。ま
た、上記フロントパネル板201を構成するプラスチッ
クシート3の,液晶表示ユニット202と相対する面上
に反射率を2%以下に抑える反射防止薄膜4bを施し、
反対側の面に反射率を2%以下に抑える反射防止薄膜4
aを施すとともに、指紋や水滴などの汚れをつきにくく
する防汚処理層5を施す。上記反射防止薄膜4a,4b
には公知の方法を使用できる。例えば、高屈折率層と低
屈折率層を積層する方法がある。この例としては、図2
に示されるSiO2 (120オングストローム)/Ti
2 (150オングストローム)/SiO2 (250オ
ングストローム)/TiO2 (1100オングストロー
ム)/SiO2 (800オングストローム)の光学薄膜
五層を蒸着により積層したものがあげられる。
【0029】本願発明で薄膜形成に使用できる化合物
は、使用薄膜において透明であれば特に限定されず、C
aF2 (屈折率1.23〜1.26)、MgF2 (屈折
率1.38)、SiO2 (屈折率1.46)、Al2
3 (屈折率1.62)、CeO2 (屈折率1.63)、
SnO2 (屈折率1.9)、In2 3 (屈折率2.
0)、ZrO2 (屈折率2.1)、TiO2 (屈折率
2.2〜2.7)、ZnS(屈折率2.35)、Bi2
3 (屈折率2.45)等があげられる。薄膜をつける
方法についても、限定されることはなく、スパッタ法や
蒸着法、イオンプレーティング法等が使用できる。ま
た、これらの無機化合物以外に、含フッ素化合物や含ケ
イ素化合物等の低屈折率化合物を塗布し、光重合硬化や
熱重合硬化により皮膜を形成させるか、基材との化学的
カップリングにより密着させることができる。
【0030】防汚処理層5には公知の方法を使用でき
る。例えば、含フッ素化合物や含ケイ素化合物を塗布
し、光重合硬化や熱重合硬化により皮膜を形成させる
か、基材との化学的カップリングにより密着させること
ができる。その一例としては、大阪有機化学工業(株)
製のビスコート17F(ヘプタデカフルオロデシルアク
リレート)を100重量部に光重合開始剤としてベンゾ
フェノンを3重量部添加した液を反射防止処理薄膜の上
に塗布し、紫外線による光重合硬化により防汚皮膜を形
成する方法があげられる。プラスチックシート3の材質
は、無色透明なシートであれば特に限定されないが、画
像品位を保つためには、光線透過率が高いものであるこ
とが好ましい。住友化学工業(株)製のゴム変性ポリメ
チルメタクリレートシートであるテクノロイ(登録商
標)は、好ましい部材の一つである。
【0031】そして以上のような各要素を、フロントパ
ネル板201を、防汚処理層5が形成された面を表面と
し、反射防止膜4bが形成された裏面を液晶表示ユニッ
ト202と、空気層を挟んで対向するように配置し、該
空気層の側面部分に光源装置200を配置する。このよ
うにすることで、暗所使用時に光源1を点灯すると、フ
ロントパネル板201に進入した光は、フロントパネル
板201を紙面水平方向に進むとともに、紙面上下方向
に拡散した光のうち、紙面上方に拡散した拡散光は、フ
ロントパネル板201の裏面(紙面下側)に到達する
が、ここでは、拡散光の入射角度が大きいため、ほとん
どの光が反射されることとなって裏面側(紙面下方)に
向けて進むことになる。一方、上記紙面下方に拡散され
た拡散光は液晶表示ユニット202の表面に設けられた
反射防止膜4cおよび防眩処理層6に到達するが、反射
防止膜4cによって反射されることなく、防眩処理層6
によって形成された凹凸によって液晶表示ユニット20
2の内部に入射し、さらに光制御膜8によって折り曲が
って、ほぼ法線方向の光となりながら拡散されることと
なる。
【0032】一方、明るい所での使用時には、フロント
パネル板201上面から透過した光が、鏡面加工された
電極13の表面でもって反射され、該電極13がバック
ライトの役割を果たし、この反射された光は、フロント
パネル板201によって視認性が低下されることなく出
射されることととなる。
【0033】さらに、フロントパネル板201の表面に
は防汚処理層5が形成されているため、指紋や汚れがつ
きにくく、指紋や汚れなどが付着することによって生じ
る光の散乱で、液晶表示画面の視認性が低下するのを防
止することができる。
【0034】以上のような本実施の形態による反射型液
晶表示装置によれば、その一方の面に第1の反射防止層
が形成され、該第1の反射防止層が形成された面が上記
反射型液晶表示ユニットの上記液晶表示面に空気層を隔
てて対向するように配置された上記フロントパネル板
と、反射型液晶表示ユニットとの間に存在する空気層に
光線が出射されるように上記空気層側面に配置された光
源とを備えたものとしたので、明るい所での使用時には
バックライトを必要とせず、また、暗所での使用時に
は、視認性が低下することなくフロントライトにより十
分に輝度の補償された画面を得ることができる反射型液
晶表示装置を実現することができる。
【0035】実施の形態2.次に本発明の実施の形態2
による反射型液晶表示装置について、図5を参照しつつ
説明する。上記実施の形態1では、フロントパネル板2
01と液晶表示ユニット202との位置関係として、両
者を一定の空間をあけて平行に配置するようにしたが、
この場合には、光源1から出射された光が空気層および
導光板3の反対側から抜け出してしまうので、光を空間
に閉じ込めるための処理を施すことも場合によっては検
討する必要がある。そこで本実施の形態2では、図5に
示されるように、フロントパネル板201と液晶表示ユ
ニット202との間の空間が、光源1から遠くなるにつ
れて狭くなるように、導光板201の配置を工夫するよ
うにしたものである。
【0036】このようにすることで、光源である蛍光灯
1から出射された光が、フロントパネル板201の反対
側の端面と液晶表示ユニット202の端面とに挟まれた
領域から抜け出てしまうのを抑制して、フロントパネル
板201内に閉じ込める効果を生じさせることができ、
より効果的に光を下方(紙面下方向)に供給することが
できるものである。
【0037】
【発明の効果】以上のように、この発明の(請求項1)
によれば、液晶表示面を備え、該液晶表示面から入射す
る光を反射して表示面を照明する反射型液晶表示ユニッ
トと、その一方の面に第1の反射防止層が形成され、該
第1の反射防止層が形成された面が上記反射型液晶表示
ユニットの上記液晶表示面に空気層を隔てて対向するよ
うに配置された上記フロントパネル板と、上記フロント
パネル板と上記反射型液晶表示ユニットとの間に存在す
る空気層に光線が出射されるように上記空気層側面に配
置された光源とを備えたものとしたので、明るい所での
使用時にはバックライトを必要とせず、また、暗所での
使用時には、視認性が低下することなくフロントライト
により十分に輝度の補償された画面を得ることができる
反射型液晶表示装置を実現することができる効果が得ら
れる。
【0038】また、この発明(請求項2)によれば、請
求項1記載の反射型液晶表示装置において、上記フロン
トパネル板は、その他方の面に形成された第2の反射防
止層を有するものとしたから、導光板に入射した光は導
光板表面で反射されることなく透過することとなり、視
認性の低下を防止することができる効果が得られる。
【0039】また、この発明(請求項4)によれば、請
求項2記載の反射型液晶表示装置において、上記第2の
反射防止層の表面に設けられた防汚処理層を有するもの
としたので、導光板に指紋や水分などの汚れが付着する
のを防止することができる効果が得られる。
【0040】また、この発明(請求項6)によれば、請
求項1記載の反射型液晶表示装置において、上記反射型
液晶表示面の空気層側の表面には、算術平均粗さ(R
a)が0.1〜10μmである第3の反射防止層が形成
されているものとしたので、導光板から入射した光がこ
こで散乱されて内部に効率的に採り込まれるようになる
効果が得られる。
【0041】また、この発明(請求項7)によれば、請
求項1記載の反射型液晶表示装置において、上記反射型
液晶表示面の空気層側に光線入射角に対する光散乱特性
が変化する光制御層を備えたものとしたので、光源から
出射され液晶セルに取り込まれた光を液晶表示素子法線
方向に効果的に散乱することができるという効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1による反射型液晶表示
装置の構造の概要を示す断面図である。
【図2】 上記実施の形態1による反射型液晶表示装置
を構成する反射防止薄膜の1例を示す断面図である。
【図3】 上記実施の形態1による反射型液晶表示装置
を構成する光制御膜の変角ヘイズ率変化の測定法の概念
を示す図である。
【図4】 上記実施の形態1による反射型液晶表示装置
を構成する光制御膜LCY−1060の変角ヘイズ率変
化の測定結果を示す図である。
【図5】 本発明の実施の形態2による反射型液晶表示
装置の構造の概要を示す断面図である。
【図6】 従来のバックライトを備えた液晶表示装置の
構成を示す断面図である。
【図7】 従来の、電極を反射板とする反射型液晶表示
装置の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 蛍光灯、2 反射板、3 プラスチックシート(導
光板本体)、4a 第1の反射防止薄膜、4b 第2の
反射防止薄膜、4c 第3の反射防止薄膜、5 防汚処
理層、6 防眩処理層、7 偏光フィルム、8 光制御
膜、9 位相差フィルム、10 上側ガラス板、11
下側ガラス板、12 液晶、13 反射電極、14 液
晶表示素子法線方向、15 光制御膜が散乱機能を有す
る角度領域、16 基材、17 SiO2 薄膜(膜厚1
20オングストローム)、18 TiO薄膜(膜厚15
0オングストローム)、19 SiO2 薄膜(膜厚25
0オングストローム)、20 TiO2 薄膜(膜厚25
0オングストローム)、20 TiO2 薄膜(膜厚11
00オングストローム)、21 SiO2 薄膜(膜厚8
00オングストロー)、22 光源、23 積分球、2
4 入射光線、25 光制御膜法線方向、26 光線入
射角、27 光制御膜LCY−1060の変角ヘイズ率
変化スペクトル、200 光源装置、201 導光板、
202 液晶表示ユニット。
フロントページの続き Fターム(参考) 2H091 FA08X FA11X FA14Y FA14Z FA23X FA31X FA37X FB02 FB06 FC02 FD01 FD06 GA01 GA16 KA01 LA03 LA07 LA12 LA16 5G435 AA02 AA11 BB03 BB12 BB16 DD12 EE12 EE22 FF06 FF08 HH03 HH04 KK02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶表示面を備え、該液晶表示面から入
    射する光を反射して表示面を照明する反射型液晶表示ユ
    ニットと、 その一方の面に第1の反射防止層が形成され、該第1の
    反射防止層が形成された面が上記反射型液晶表示ユニッ
    トの上記液晶表示面に空気層を隔てて対向するように配
    置されたフロントパネル板と、 上記フロントパネル板と上記反射型液晶表示ユニットと
    の間に存在する空気層に光線が出射されるように上記空
    気層側面に配置された光源とを備えたことを特徴とする
    反射型液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の反射型液晶表示装置にお
    いて、 上記フロントパネル板は、その他方の面に形成された第
    2の反射防止層を有することを特徴とする反射型液晶表
    示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の反射型液晶表示装置にお
    いて、 上記第1の反射防止層は、フロントパネル板の上記一方
    の表面反射率を2%以下とするものであることを特徴と
    する反射型液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の反射型液晶表示装置にお
    いて、 上記第2の反射防止層の表面に設けられた防汚処理層を
    有することを特徴とする反射型液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の反射型液晶表示装置にお
    いて、 上記第2の反射防止層は、フロントパネル板の上記他方
    の面の表面反射率を2%以下とするものであることを特
    徴とする反射型液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の反射型液晶表示装置にお
    いて、 上記反射型液晶表示面の空気層側の表面には、算術平均
    粗さ(Ra)が0.1〜10μmである第3の反射防止
    層が形成されていることを特徴とする反射型液晶表示装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の反射型液晶表示装置にお
    いて、 上記反射型液晶表示面の空気層側に光線入射角に対する
    光散乱特性が変化する光制御層を備えたことを特徴とす
    る反射型液晶表示装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の反射型液晶表示装置にお
    いて、 上記光制御層は、上記反射型液晶表示ユニットの液晶表
    示面法線方向と液晶表示面とが形成する角度領域の少な
    くとも一方向からの入射光を散乱し、上記反射型液晶表
    示ユニットの液晶表示面法線方向からの入射光を実質的
    に散乱することなく透過するものであることを特徴とす
    る反射型液晶表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004264716A (ja) * 2003-03-04 2004-09-24 Toppan Printing Co Ltd 反射型ディスプレイ用防眩性フィルムおよびそれを用いた反射型ディスプレイ
WO2020178922A1 (ja) * 2019-03-01 2020-09-10 シャープ株式会社 表示装置

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