JP2000039060A - トロイダル型無段変速機の変速制御装置 - Google Patents

トロイダル型無段変速機の変速制御装置

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JP2000039060A JP20790398A JP20790398A JP2000039060A JP 2000039060 A JP2000039060 A JP 2000039060A JP 20790398 A JP20790398 A JP 20790398A JP 20790398 A JP20790398 A JP 20790398A JP 2000039060 A JP2000039060 A JP 2000039060A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィードフォワードとフィードバックの制御
切り換え時に変速ショックを抑制し、フィードフォワー
ドのときにトルクシフトを抑制する。 【解決手段】 実変速比が目標変速比に一致するよう
に、少なくとも積分器74を備えて指令値uを算出する
フィードバック制御部70と、トルクシフト補償量を演
算するトルクシフト演算手段90と、目標変速比とトル
クシフト補償量に基づいてフィードフォワードによる指
令値u’を演算するフィードフォワード制御部80と、
運転状態に基づいてフィードバックとフィードフォワー
ドとを選択的に切り換える制御切換器91、92とを備
え、フィードフォワードからフィードバックへの制御切
り換え時には、積分器74の値をトルクシフト補償量T
sに設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トロイダル型無段
変速機の変速制御装置の改良に関し、特に、運転状態に
応じてフィードバック制御とフィードフォワード制御を
切り換えるものに関する。
【0002】
【従来の技術】車両に用いられる無段変速機としては、
トロイダル型等の無段変速機が従来から知られており、
このような無段変速機の変速制御としては、例えば、本
願出願人が提案した特開平7−137885号等があ
る。
【0003】これは、トロイダル型無段変速機に発生す
るトルクシフトを抑制するため、PI(比例・積分)制
御によるフィードバック系に加えて、フィードフォワー
ドでトルクシフトを補正するものである。
【0004】また、特開平9−53716号に開示され
るように、フィードバック制御とフィードフォワード制
御を選択的に切り換えるものも知られている。
【0005】これは、無段変速機の変速制御に用いる車
速または出力軸回転数や入力軸回転数の検出信号が、軸
に設けた歯車とホール素子等によるパルスを検出するこ
とで行われるため、回転数が極めて低い発進後等の低車
速時には検出値が不完全であり、変速比の検出精度が低
下して正確なフィードバック制御を行うことができな
い。
【0006】そこで、変速比の検出精度に信頼性が確保
できるまでの間は、フィードフォワードによって変速制
御を行い、フィードフォワード制御からフィードバック
制御への切り換え時に、目標値に段差が生じて変速ショ
ックが発生するのを抑制するため、フィードフォワード
制御時の目標値をフィードバック制御時の値から学習制
御するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のように、フィードバック制御とフィードフォワー
ド制御を切り換えながら、トルクシフト補償量をフィー
ドフォワードで与える構成にした場合、フィードフォワ
ード制御からフィードバック制御へ切り換えた場合、フ
ィードフォワードによるトルクシフト補償が新たな外乱
となる場合があり、例えば、図5に示すように、時間T
0でフィードフォワードからフィードバックへ切り換え
た場合、図中へ線で示すように、トルクシフト補償量の
急変に起因して、アクチュエータ(例えば、ステップモ
ータ)の制御量に段差が生じ、この結果、実変速比iが
急激に変動して変速ショックが発生して運転性が低下す
るという問題があった。
【0008】そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、フィードフォワードとフィードバックの制
御切り換え時に、変速ショックを抑制しながらもフィー
ドフォワードのときにトルクシフトを抑制することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、アクチュ
エータに連結された油圧制御機構を介して駆動される変
速機構とを備えて変速比を連続的に変更する無段変速機
と、運転状態に応じて前記無段変速機の目標変速比を演
算する目標値演算手段と、実際の変速比と目標変速比の
偏差に基づいて、実際の変速比が目標変速比に一致する
ように、少なくとも積分要素を備えて指令値を算出する
フィードバック制御手段と、運転状態に応じたトルクシ
フト補償量を演算するトルクシフト演算手段と、 前記
目標変速比とトルクシフト補償量に基づいてフィードフ
ォワードによる指令値を演算するフィードフォワード制
御手段と、運転状態に基づいて前記フィードバック制御
手段とフィードフォワード制御手段とを選択的に切り換
えてアクチュエータを駆動する制御切換手段とを備えた
トロイダル型無段変速機の変速制御装置において、前記
フィードフォワードとフィードバックの制御切り換え時
には、前記積分要素の値とトルクシフト補償量の値を等
しく設定する切換時初期化手段を備える。
【0010】また、第2の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記制御切換手段は、少なくとも車速が所定の低
車速を超えたときにフィードバック制御を選択する一
方、そうでない場合にはフィードフォワードを選択す
る。
【0011】
【発明の効果】第1の発明は、フィードフォワードから
フィードバックへの制御切り換え時には、積分値にトル
クシフト補償量が初期値として設定されるため、制御切
り換え時の補償量の段差を滑らかに吸収して、トルクシ
フト補償を行うフィードフォワード制御から、トルクシ
フト補償を行わないフィードバック制御へ円滑に移行す
ることが可能となり、また、フィードバックからフィー
ドフォワードへの制御切り換え時には、トルクシフト補
償量に積分値が初期値として設定されるため、上記と同
様に制御切り換え時の補償量の段差を滑らかに吸収し
て、制御の切り換えを円滑に行うことが可能となって、
トロイダル型無段変速機を備えた車両の運転性を向上さ
せることができるのである。
【0012】また、第2の発明は、車速の検出精度が低
下する所定値、例えば、予め設定した低車速時で制御の
切り換えが行われ、所定の低車速以下では、フィードバ
ックによる変速制御の精度が低下するためフィードフォ
ワードによって制御を行う一方、所定の低車速を超えた
運転状態では、変速制御をフィードフォワードからフィ
ードバック制御へ切り換え、これら制御の切り換え時に
は、補償量の段差を滑らかに吸収して、車速に応じた制
御の切り換えを円滑に行うことが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。
【0014】図1は、無段変速機10にトロイダル型を
採用した場合に、本発明を適用した一例を示す。
【0015】無段変速機10は、入力軸20側にロック
アップ機構L/Uを備えたトルクコンバータ12を介し
てエンジン11に連結される一方、出力軸側(出力ディ
スク側)を図示しない駆動輪に連結しており、トロイダ
ル型の無段変速機10の変速機構及びメカニカルフィー
ドバック機構は前記従来例と同様に構成され、変速制御
コントローラ61の指令に応じてステップモータ4(ア
クチュエータ)が変速制御弁(図示せず)を駆動するこ
とで変速が行われるものである。
【0016】変速制御コントローラ61は、マイクロコ
ンピュータを主体に構成されており、スロットル開度セ
ンサ62が検出したスロットル開度TVO(またはアク
セルペダルの踏み込み量)、無段変速機10の出力軸側
に配設された車速センサ63からの車速VSP、入力軸
回転センサ64が検出した無段変速機10の入力軸20
の回転数Ni及び車速VSPを所定の定数で除して求め
た出力軸回転数Noに基づいて車両の運転状態に応じた
到達目標変速比imapを演算する。
【0017】そして、上記検出値に加えて、油温センサ
65が検出した無段変速機10の油温Tempと、油圧
センサ66が検出した無段変速機10のライン圧PLに
基づいて、運転状態に応じたPID制御(比例、積分、
微分制御)の各フィードバックゲインc0、c1、c2
求め、無段変速機10の実際の変速比が目標変速比と一
致するような変速指令値u(すなわち、図示しない変速
制御弁を駆動するためのステップ数STP)を演算し
て、ステップモータ4へ指令する。
【0018】また、車速センサ63の検出精度が低下す
る低車速時や、ステップモータ4の応答速度が低下する
低油温時または高油温時には、フィードフォワード制御
によってステップモータを駆動し、車速VSPや油温T
empがフィードバック条件に移行すると、変速制御を
フィードフォワードからフィードバックへ切り換えるも
のである。
【0019】この変速制御コントローラ61の変速制御
の概要は、図2に示すように、スロットル開度TVOと
車速VSPから、予め設定したマップに基づいて到達目
標変速比imapを演算する到達目標変速比算出部71
と、この到達目標変速比imapからフィードバック制御
を行うフィードバック制御部70と、フィードフォワー
ド制御を行うフィードフォワード制御部80が設けら
れ、これらフィードバック制御とフィードフォワード制
御を選択的に切り換える制御切換器91、92が配設さ
れる。
【0020】フィードバック制御部70は、任意の変速
応答性を実現するために、図2に示すように、フィード
バックの閉ループの前段に設けた前置補償器72と、こ
の前置補償器72からの目標変速比r2と実変速比iの
偏差eから、その積分値を求める積分器74や積分ゲイ
ンc0、比例ゲインc1、微分ゲイン2を乗ずる乗算記
等に加え、本願出願人が提案した特願平7−71495
号と同様に、変速比の微分値又は、それに相当する量を
求めるオブザーバ73を主体に構成されて、指令値uを
出力する。
【0021】一方、フィードフォワード制御部80は、
車両の運転状態(例えば、スロットル開度TVO等)に
応じて目標値を補正する運転性決定フィルタ81と、前
記従来例と同様に、運転状態に応じたトルクシフト補償
量Tsを演算するトルクシフト補償器90と、このトル
クシフト補償量Tsを運転性決定フィルタ81の出力に
加算するか、フィードバック制御部70の積分器74へ
送出するかを選択する制御切換器91が配設され、運転
状態がフィードフォワード条件と一致する場合には、ト
ルクシフト補償量Tsと運転性決定フィルタ81の出力
の和を指令値u’として送出する。
【0022】そして、フィードバック制御部70からの
指令値uとフィードフォワード制御部80からの指令値
u’は、指令値をステップモータ4への制御量に変換す
るステップ変換部75の前段に配設された制御切換器9
2によって切り換えられる。なお、制御切換器91と9
2は、運転状態に応じて同期的に作動するもので、運転
状態がフィードフォワードのときには、制御切換器91
がトルクシフト補償量Tsを運転性決定フィルタ81の
出力に加算するよう切り換えられるとともに、制御切換
器92は、ステップ変換部75の入力としてフィードフ
ォワード制御部80の指令値u’を選択する。
【0023】一方、運転状態がフィードバックのときに
は、制御切換器91がトルクシフト補償量Tsを積分器
74へ送出するよう切り換えられるとともに、制御切換
器92は、ステップ変換部75の入力としてフィードバ
ック制御部70の指令値uを選択する。
【0024】ここで、前置補償器72は、フィードバッ
ク制御(電子的+メカニカル)の閉ループの伝達関数W
(s)を、
【0025】
【数1】
【0026】とした場合のものである。
【0027】ただし、λ1、λ2、λ3は、上記伝達関数
W(s)の極を表す所定の定数で、c0、c1はそれぞ
れ、積分ゲイン、比例ゲインである。
【0028】このようなフィードバック系では、伝達関
数W(s)の極とゼロを相殺する前置補償器A1、A2
を閉ループの前段に配設することで、いわゆる規範モデ
ルに変速特性を一致させることができ、規範モデルのパ
ラメータを変更することにより、任意の変速速度を得る
ことができる。
【0029】ここで、規範モデルを、
【0030】
【数2】
【0031】とすると、前置補償器A1、A2は、閉ル
ープの伝達関数W(s)の極とゼロを相殺する前置補償
器A2の前段に、目標動特性より進んだ位相を持つ前置
補償器A1を連結することで構成され、まず、閉ループ
の伝達関数W(s)の極とゼロを相殺する前置補償器A
2が、
【0032】
【数3】
【0033】のようのように設定されて、目標値からの
特性は、分子がゼロ点を持たず、前置補償器出力r2
(=目標変速比)、実変速比iのオーバーシュートを抑
制する。
【0034】そして、目標動特性の位相を進ませる前置
補償器A1が、次式のように設定されて、
【0035】
【数4】
【0036】閉ループの伝達関数W(s)の特性(変速
特性)を 、上記(2)式の規範モデルへ一致させるこ
とが可能となって、実変速比iを到達目標変速比imap
(最終的に移行すべき目標変速比)に基づく目標変速比
r2(過渡的な目標値)へ一致させることができるので
ある。
【0037】ここで、フィードバック制御時には、トル
クシフト補償を用いないため、上記制御の切り換え時
に、指令値u、u’の段差の段差を解消するため、フィ
ードフォワードからフィードバックへ制御が切り換えら
れると、積分器74にトルクシフト補償量Tsが入力さ
れ、積分値の初期値として設定される。
【0038】したがって、フィードバック制御の開始時
には、積分値の初期値としてトルクシフト量Tsが設定
されているため。上記のような制御切り換え時の段差を
発生することなく、前記従来例のような変速ショックの
発生を確実に防いで円滑な制御の切り換えを実現するの
である。
【0039】次に、変速制御コントローラ61で行われ
る制御の一例を、図3のフローチャートを参照しながら
以下に詳述する。なお、図3のフローチャートは、所定
時間毎に実行されるもので、例えば、10msec毎に実行
される。
【0040】まず、ステップS1で、各種センサから車
速VSP、油温Temp及びライン圧PLを読み込むと
ともに、上記したように算出した実変速比iを読み込ん
でから、ステップS2で、現在の運転状態がフィードバ
ック(図中F/B)条件とフィードフォワード(図中F
/F)条件のどちらにあるかを判定する。
【0041】すなわち、車速VSPが所定値V1を超
え、かつ、油温Tempが所定値T1を超えているとき
には、フィードバック制御を選択するためステップ3以
降へ進んでフィードバック制御を実行する一方、車速V
SPが所定値V1以下の低車速域、または、油温Tem
pが所定値T1以下の低温域のどちらか一方が成立した
場合には、フィードフォワード制御を選択するためステ
ップS10以降へ進んで、フィードフォワード制御を実
行する。
【0042】フィードバック制御を行うステップS3で
は、制御切換フラグFchの状態をみて、前回の制御が
フィードフォワードであったかを判定する。すなわち、
制御切換フラグFchが1のときには前回の制御がフィ
ードフォワードであったことを示し、制御切換フラグF
chが0のときには前回の制御がフィードバックであっ
たことを示すため、Fch=1のときには、ステップS
4へ進んで、制御切換の処理を行う一方、そうでない場
合には、ステップS7へ進む。
【0043】制御を切り換えるステップS4では、上記
図2に示した積分器74の値を、フィードフォワード制
御部80のトルクシフト補償部90からのトルクシフト
量Tsに設定してから、ステップS5で制御切換器9
1、92へフィードバック制御への切り換えを指令す
る。
【0044】そして、ステップS6では、上記ステップ
S1で読み込んだ車速VSP、油温Temp、実変速比
i、油圧PLより、予め設定した図示しないゲインテー
ブルに基づいて、各フィードバックゲインc0、c1、
c2のうち、積分ゲインc0を除く比例ゲインc1、微
分ゲインc2を演算する。
【0045】一方、制御を切り換えないステップS7で
は、上記ステップS1で読み込んだ車速VSP、油温T
emp、実変速比i、油圧PLより、予め設定した図示
しないゲインテーブルに基づいて、各フィードバックゲ
インc0、c1、c2を演算する。
【0046】こうして、フィードバックゲインを求めた
後、ステップS8で制御切換フラグFchに0をセット
し、ステップS9で、上記各フィードバックゲインに基
づいて、制御指令値uを演算してから、ステップS10
へ進み、この指令値uをステップモータ4のステップ数
STPへ変換した後、出力する。
【0047】一方、ステップS2の判定で、運転状態が
フィードフォワードと判定された場合のステップS11
では、制御切換フラグFchの状態から、前回の制御が
フィードバックであったかを判定し、制御切換フラグF
ch=0の場合には、前回の制御がフィードバックであ
ったことを示すため、ステップS12へ進んで、制御切
換の処理を行う一方、そうでない場合には、ステップS
14へ進む。
【0048】制御を切り換えるステップS12では、制
御切換器91、92へフィードフォワード制御への切り
換えを指令し、ステップS13では、フィードバック制
御部70の積分器74の値をトルクシフト補償量Tsの
初期値に設定する。
【0049】一方、制御を切り換えないステップS14
では、運転状態に基づいてトルクシフト量Tsを演算す
る。
【0050】そして、ステップS15では、制御切換フ
ラグFchに1をセットしてから、ステップS16で、
フィードフォワードによる制御指令値u’を求めてから
ステップS10で、ステップモータ4の制御量STPを
演算する。
【0051】したがって、フィードフォワードからフィ
ードバックへの制御切り換え時には、積分値にトルクシ
フト補償量Tsが初期値として設定されるため、図5の
実線で示すように、制御切り換え時の段差を滑らかに吸
収して、トルクシフトを行うフィードフォワード制御か
ら、トルクシフトを行わないフィードバック制御へ円滑
に移行することが可能となって、トロイダル型無段変速
機を備えた車両の運転性を向上させることができるので
ある。
【0052】また、フィードバックからフィードフォワ
ードへの制御切り換え時には、トルクシフト補償量Ts
に積分値が初期値として設定されるため、上記と同様に
制御切り換え時の段差を滑らかに吸収して、トルクシフ
トを行わないフィードバック制御から、トルクシフトを
行うフィードフォワード制御へ円滑に移行することが可
能となって、トロイダル型無段変速機を備えた車両の運
転性を向上させることができるのである。
【0053】なお、上記ステップS2で行われる制御の
切り換えは、図示はしないが、入力軸回転センサ64や
車速センサ63等のセンサの故障を検出する手段を設
け、これらセンサの故障が検出されたときに、フィード
バックからフィードフォワードへ切り換えてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すトロイダル型無段変
速機の変速制御装置の概念図。
【図2】同じく変速制御コントローラのブロック図であ
る。
【図3】変速制御コントローラで行われる制御の一例を
示すフローチャートである。
【図4】前置補償器の一例を示す概念図である。
【図5】フィードフォワードからフィードバックへの制
御切り換え時の一例を示すグラフで、変速比及び制御量
と時間の関係を示し、実線が本発明を、破線が従来例を
示す。
【符号の説明】
4 ステップモータ 10 無段変速機 61 変速制御コントローラ 62 スロットル開度センサ 63 車速センサ 64 入力軸回転センサ 65 油温センサ 66 油圧センサ 70 フィードバック制御部 71 到達目標変速比算出部 72 前置補償器 73 オブザーバ 74 積分器 75 ステップ変換部 80 フィードフォワード制御部 81 運転性決定フィルタ 90 トルクシフト補償部 91、92 制御切換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 成田 靖史 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3J051 AA03 BA03 BD02 BE09 CA03 CB06 DA07 DA09 FA01 3J052 AA01 CA21 FA01 FA06 FB31 GC11 GC46 GC73 HA13 KA01 LA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクチュエータに連結された油圧制御機
    構を介して駆動される変速機構とを備えて変速比を連続
    的に変更する無段変速機と、 運転状態に応じて前記無段変速機の目標変速比を演算す
    る目標値演算手段と、 実際の変速比と目標変速比の偏差に基づいて、実際の変
    速比が目標変速比に一致するように、少なくとも積分要
    素を備えて指令値を算出するフィードバック制御手段
    と、 運転状態に応じたトルクシフト補償量を演算するトルク
    シフト演算手段と、 前記目標変速比とトルクシフト補償量に基づいてフィー
    ドフォワードによる指令値を演算するフィードフォワー
    ド制御手段と、 運転状態に基づいて前記フィードバック制御手段とフィ
    ードフォワード制御手段とを選択的に切り換えてアクチ
    ュエータを駆動する制御切換手段とを備えたトロイダル
    型無段変速機の変速制御装置において、 前記フィードフォワードとフィードバックの制御切り換
    え時には、前記積分要素の値とトルクシフト補償量の値
    を等しく設定する切換時初期化手段を備えたことを特徴
    とするトロイダル型無段変速機の変速制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御切換手段は、少なくとも車速が
    所定値を超えたときにフィードバック制御を選択する一
    方、そうでない場合にはフィードフォワードを選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載のトロイダル型無段変
    速機の変速制御装置。
JP20790398A 1998-07-23 1998-07-23 トロイダル型無段変速機の変速制御装置 Expired - Fee Related JP3446613B2 (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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