JP2000037827A - 離形フィルム - Google Patents

離形フィルム

Info

Publication number
JP2000037827A
JP2000037827A JP10206659A JP20665998A JP2000037827A JP 2000037827 A JP2000037827 A JP 2000037827A JP 10206659 A JP10206659 A JP 10206659A JP 20665998 A JP20665998 A JP 20665998A JP 2000037827 A JP2000037827 A JP 2000037827A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
release
polyolefin
layer
adhesive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10206659A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3895052B2 (ja
Inventor
Toshiya Koyama
俊也 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP20665998A priority Critical patent/JP3895052B2/ja
Publication of JP2000037827A publication Critical patent/JP2000037827A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3895052B2 publication Critical patent/JP3895052B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 強力な粘着剤に対しても適度の力で剥離が可
能で、粘着剤と貼り合わせて長時間保管した後でも剥離
力が変化しない離形フィルムを提供する。 【解決手段】 基材フィルムの片面にポリオレフィンお
よび/または変性ポリオレフィンを含有する層を押出し
ラミネート法により積層し、もう一方の面にシリコーン
離形層を設けてなる離形フィルムであって、該基材フィ
ルムと該ポリオレフィンおよび/または変性ポリオレフ
ィンを含有する層との間の密着力が10〜100g/イ
ンチであることを特徴とする離形フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は離形フィルムに関
し、詳しくはシリコーン離形層とヒートシール層を有す
る、粘着剤を製造するための離形フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、アクリル系粘着剤からなる両面テ
ープが市場で数多く使用されるようになってきた。かか
る両面テープは、強力な接着力を有し、スプライシング
テープ、ラベルなどの用途の他、各種製造工程における
部品などの接合、具体的には自動車製造工程におけるト
リム、エンブレム、ダッシュボードなどの部品の接合に
用いられている。
【0003】しかし、ポリエチレンや金属などの表面エ
ネルギーが低く接着性の低い接合対象については、アク
リル系粘着剤でも十分な接着力が得られない問題があ
る。
【0004】これに対しアクリル系粘着剤に代えてゴム
系粘着剤を使用することで、接着力の問題をある程度解
決することができるが、なお十分な接着力が得られない
場合があり、またゴム系粘着剤は熱劣化し易く、比較的
高温になる部位での使用はできないという問題がある。
【0005】さらに、アクリル系粘着剤からなる両面テ
ープは、保護フィルムに貼り合わせられ、多くの場合ロ
ール状に巻き取られた形態で搬送、保管されるため、保
護フィルム表面は適度な力で粘着剤から剥離できること
が必要である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、かか
る従来技術の欠点および問題を改良し、アクリル系粘着
剤に対し適度の力で剥離が可能で、しかもアクリル系粘
着からなる両面テープにあらゆる対象に対し接合できる
性能を付与する離形フィルムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材フィルム
の片面にポリオレフィンおよび/または変性ポリオレフ
ィンを含有する層を押出しラミネート法により積層し、
もう一方の面にシリコーン離形層を設けてなる離形フィ
ルムであって、該基材フィルムと該ポリオレフィンおよ
び/または変性ポリオレフィンを含有する層との間の密
着力が10〜100g/インチであることを特徴とする
離形フィルムである。
【0008】本発明における基材フィルムとは、後述の
ポリオレフィン系ポリマーを含有する層を押出しラミネ
ート法にて積層し得る有機高分子フィルムであり、10
0〜150℃の温度範囲で急激に軟化することなく剛性
を保持するものが好ましい。また、基材フィルムの厚み
は、5〜100μmの範囲であることが好ましく、25
〜75μmであることがさらに好ましい。
【0009】かかる有機高分子フィルムとしてはポリエ
ステルフィルムが好ましく、機械的強度および熱寸法安
定性に優れる二軸延伸ポリエステルフィルムがさらに好
ましい。かかるポリエステルフィルムを構成するポリエ
ステルは、芳香族二塩基酸成分とジオール成分とからな
る結晶性の線状飽和ポリエステルであることが好まし
く、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピ
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポ
リエチレン−2,6−ナフタレート等が例示される。こ
れらの中、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン
−2,6−ナフタレートがさらに好ましく、ポリエチレ
ン−2,6−ナフタレートが特に好ましい。
【0010】該ポリエステルには、フィルムの滑り性を
良好なものとするため、滑剤として平均粒径が0.01
〜20μmの範囲の無機微粒子や有機微粒子を、例えば
0.005〜20重量%の割合で含有させることができ
る。かかる微粒子の具体例としては、炭酸カルシウム、
アルミナ、カオリン、酸化ケイ素、硫酸バリウム等の無
機粒子、架橋ポリスチレン樹脂粒子、架橋シリコーン樹
脂粒子、架橋アクリル樹脂粒子等の有機粒子を挙げるこ
とができる。あるいはポリエステルの重合反応に使用し
た触媒残査から微粒子を析出させることにより、フィル
ム表面に微細な凹凸を形成させ、フィルムの滑り性を良
好なものとすることができる。
【0011】また、ポリエステルには上記以外の改良剤
を配合することもできる。例えば、帯電防止剤としてド
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等を含有させるこ
とができる。
【0012】本発明において好ましく用いられるポリエ
ステルフィルムは、従来から知られている方法で製造す
ることができる。例えば、二軸延伸ポリエステルフィル
ムは、ポリエステルを乾燥後、Tm〜(Tm+70)℃
の温度(但し、Tm:ポリエステルの融点)で押出機に
て溶融し、ダイ(例えばT−ダイ、I−ダイ等)から回
転冷却ドラム上に押出し、40〜90℃で急冷して未延
伸フィルムを製造し、ついで該未延伸フィルムを(Tg
−10)〜(Tg+70)℃の温度(Tg:ポリエステ
ルのガラス転移温度)で縦方向に2.5〜8.0倍の倍
率で延伸し、横方向2.5〜8.0倍の倍率で延伸し、
必要に応じて180〜250℃の温度で1〜60秒間熱
固定することにより製造できる。
【0013】本発明においては、基材フィルムの片面に
ポリオレフィンおよび/または変性ポリオレフィンを積
層する。ポリオレフィンとしては、低密度ポリエチレ
ン、中低圧法低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リブテン等が挙げられる。また、変性ポリオレフィンと
しては、ポリエチレンにアクリル酸、エチルアクリレー
トおよび酢酸ビニルから選ばれた1種以上共重合させた
ものが好ましく使用できる。
【0014】かかる層は押出しラミネート法にて形成さ
れる。押出しラミネート法としては、従来から知られて
いるように離形層となる樹脂をTダイから溶融押出しし
生成したシートを基材フィルム上に流延し、チルロール
とニップロールの間で冷却/圧着を行う方法が挙げられ
る。
【0015】本発明においては基材フィルムの前述のポ
リオレフィン系ポリマー層を設ける面と反対面にシリコ
ーン離形層を設ける。
【0016】本発明における離形層は、硬化型シリコー
ン樹脂により形成される。硬化型シリコーン樹脂として
は、一般に離形剤として知られたものを用いることがで
き、例えば「シリコーン材料ハンドブック」(東レダウ
コーニング編、1993.8)等に記載の公知なものの
中から選んで使用することができる。例えば、信越シリ
コーン(株)製KS−847(H)、KS−776、東
芝シリコーン(株)製TPR−6700等を挙げること
ができる。これらの硬化方式としては熱または放射線硬
化型が一般的である。具体的には下記の硬化方式が挙げ
られる。
【0017】・熱縮合反応型:両末端シラノール官能性
ジメチルポリシロキサンとメチルハイドロジェンポリシ
ロキサンあるいはメチルメトキシシロキサンとを有機錫
系触媒の存在下で反応させたもの。 ・熱付加反応型:分子鎖両末端あるいは両末端及び側鎖
にビニル基を有するメチルビニルポリシロキサンと、メ
チルハイドロジェンポリシロキサンとを白金系触媒の存
在下で反応させたもの。 ・紫外線硬化型(ラジカル付加型):アルケニル基とメ
ルカプト基を含有するシロキサンに光重合剤を加えたも
の。 ・紫外線硬化型(ヒドロシリル型):熱付加反応型と同
じ白金系触媒を用いたもの。 ・紫外線硬化型(ラジカル重合型):(メタ)アクリル
基を含有するシロキサンに光重合剤を加えたもの。 ・紫外線硬化型(カチオン重合型):エポキシ基を含有
するシロキサンにオニウム塩光開始剤を添加したもの。 ・電子線硬化型:ラジカル重合性基含有シロキサン(官
能基はなくてもよく、また光開始剤がなくてもよい)。
【0018】かかる硬化型シリコーン樹脂の形態は、溶
剤型、エマルジョン型、無溶剤型等の中から適宜選択し
て用いることができる。
【0019】本発明における離形層は、上記シリコーン
樹脂を含む塗液を基材フィルムに塗布し、乾燥、硬化さ
せて設けることができる。塗液を塗布する方法として
は、例えばスピンコート法、スプレーコート法、バーコ
ート法、グラビアコート法、リバースコート法、コンマ
コート法を用いることができる。塗布は乾燥後の膜厚み
が0.05〜1.0μmになるように行なうのが好まし
い。
【0020】本発明の離形フィルムの使用形態は特に限
定されないが、例えば以下の形態が好ましく挙げられ
る。すなわち、アクリル系粘着剤からなる両面テープを
離形フィルムのポリオレフィン系ポリマー層側に貼合
せ、ロール状に巻き取られて保管、搬送される。これを
使用する際には、巻き取られた両面テープと離形フィル
ムの積層体を繰り出すが、このとき離形フィルムの離形
層面とアクリル系粘着剤面の接着力が低いためこの界面
が剥離し、離形フィルムのポリオレフィン系ポリマー層
側にアクリル系粘着剤が貼合された積層体の形態とな
る。この積層体を接着、接合する対象の一つにアクリル
系粘着剤層面を貼合せ、次に基材フィルムを、ポリオレ
フィン系ポリマー層と基材フィルムの界面で剥離する。
その後、接着、接合するもう一つの対象とポリオレフィ
ン系ポリマー層とをホットメルト法にて熱融着すること
により、対象物を接着、接合させることができる。
【0021】なお、この場合、基材フィルムとポリオレ
フィン系ポリマー層(ポリオレフィンおよび/または変
性ポリオレフィンを含有する層)とは、適度な力で剥離
できる程度の密着力であることが必要である。具体的に
は、10〜100g/インチ、さらに30〜100g/
インチの範囲である必要がある。密着力が10g/イン
チ未満では離形層界面より先にポリオレフィン系ポリマ
ー層界面が剥離するので好ましくなく、他方100g/
インチを超えると基材フィルムとポリオレフィン系ポリ
マー層が剥離しにくくなるので好ましくない。
【0022】かかる密着力は、ポリオレフィンおよび/
または変性ポリオレフィンの種類、基材フィルムの表面
処理(コロナ処理などの物理的処理、アンカーコート層
塗設などの化学的処理など)により上記範囲とすること
ができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳述する。な
お、実施例中に「部」とあるのは「重量部」を示す。ま
た、本発明における物性値および特性値は、下記の方法
にて測定した。
【0024】(1)剥離強度 フィルムの離形層面にポリエステル粘着テープ(ニット
ー31B)を貼り合わせ、5kgの圧着ローラーで圧着
し20時間放置後、離形層と粘着テープとの剥離力(R
f0)を引張り試験機にて測定した。なお、剥離強度の好
ましい範囲は2〜10g/inである。剥離強度が2g
/in未満であると、離形フィルムを貼り合わせた粘着
剤を巻き取る際に粘着剤が離形フィルムから剥離してし
まうことがあるため好ましくない。一方、剥離強度が1
0g/inを超えると、粘着剤から離形シートを剥がす
際に剥離が困難となることがあるため好ましくない。
【0025】(2)密着力 離形フィルムの基材フィルムとオレフィン系ポリマー層
との剥離力(Rf0)を引張り試験機にて測定した。
【0026】(3)残留接着率 ポリエステル粘着テープ(ニットー31B)をJIS
G4305に規定する冷間圧延ステンレス板(SUS3
04)に貼り付けた後の剥離力を測定し、基礎接着力
(f0)とした。また、前記ポリエステル粘着テープを
サンプルフィルムの離形層塗設面に張り合わせ、5kg
の圧着ローラーで圧着し30秒間維持した後粘着テープ
を剥がした。そして、この剥がした粘着テープを上記の
ステンレス板に貼り、該貼合部の剥離力を測定し残留接
着力(f)とした。得られた基礎接着力(f0)と残留
接着力(f)とから下記式を用いて残留接着率を求め
た。 残留接着率(%)=(f/f0)×100 なお、残留接着率は85%以上であることが好ましい。
残留接着率が85%未満であると、例えば離形フィルム
をロール状に巻いて保管する際に、離形層を構成する成
分が隣接するフィルムの表面に転写(背面転写)し、離
形層の特性が不良となったり、隣接フィルム表面の接着
性などの特性が不良となることがあるため好ましくな
い。
【0027】(4)ヒートシール性 離形フィルムのポリオレフィン系ポリマー層面にアクリ
ル系粘着剤(綜研化学株式会社製、SKダイン142
S)に硬化剤0.3%加えたものを厚み24μmとなる
ように塗布した。この積層体のアクリル系粘着剤層をガ
ラス板に貼付し、基材フィルムを剥離した。そしてポリ
オレフィン系ポリマー層面にABS板を貼合せ、5kg
/cm2の応力をかけ、120℃で5分間加熱しヒート
シール接着させた。このABS−ガラス積層体を人力で
剥離させたときの状況を観察し、下記の基準で判定し
た。 ○: ガラス板とABS板が剥離しない。 ×: ガラス板とABS板が剥離する。
【0028】[実施例1]ジメチルテレフタレート10
0部、エチレングリコール70部、エステル交換触媒と
して酢酸カルシウム1水塩0.028部および酢酸マグ
ネシウム4水塩0.043部を反応器に仕込み、内温を
145℃から徐々に上げながらエステル交換反応を行っ
た。なお、エステル交換反応時の内温が190℃になっ
た時点で平均粒径0.1μmの二酸化ケイ素の10重量
%エチレングリコールスラリー0.03部を添加した。
エステル交換反応率が95%となった時点で、安定剤と
してトリメチルフォスフェート0.014部を添加し、
さらに重合触媒としてテトラブチルチタネート0.03
部を添加した。次いで反応生成物を重合反応器に移し、
高温真空下(最終内温290℃)にて重縮合反応を行
い、固有粘度0.60のポリエチレンテレフタレートを
得た。このポリエチレンテレフタレートを常法に従って
溶融押出し、急冷して厚さ138μmの未延伸フィルム
を作成し、次いで該未延伸フィルムを縦方向に90℃で
3.4倍、横方向に120℃で4.0倍の逐次二軸延伸
を行い、さらに220℃で30秒間熱固定を行って、厚
さが38μm、35℃のo−クロロフェノール中で測定
した固有粘度が0.65の二軸配向ポリエチレンテレフ
タレートフィルムを作成した。
【0029】このとき、フィルムの延伸工程において、
縦延伸が終了した一軸延伸フィルムが横延伸に入る直前
の位置で、フィルムの片面に、離形層のアンカーコート
層として、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ンの3重量%水溶液(界面活性剤を含有)を5g/m2
(wet)の量を同時塗布し、横延伸工程以降で乾燥し
た。
【0030】上記二軸配向ポリエチレンテレフタレート
フィルムのアンカーコート層を設けた面にポリジメチル
シロキサンとジメチルハイドロジェンシランの混合溶液
に白金触媒を加えて付加反応させるタイプの硬化型シリ
コーン樹脂(信越シリコーン株式会社製、商品名KS−
847(H))をメチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトンおよびトルエンの混合溶剤中に溶解させたシリ
コーン樹脂塗液を塗布量(wet)8g/m2で塗布
し、130℃、30秒の条件で乾燥、硬化処理して塗膜
厚み0.24μmの離形層を塗設したフィルムを得た。
【0031】そして、この離形層と反対の面にエチレン
−アクリル酸共重合体(日本ポリケム製、A210K)
をTダイ押出し機により溶融押出しし、積層ラミネート
した。この離形フィルムの特性を表1に示す。
【0032】[実施例2]実施例1において、エチレン
−アクリル酸共重合体に代えてエチレン−酢酸ビニル共
重合体を用いた以外は実施例1と同じ方法で離形フィル
ムを得た。この離形フィルムの特性を表1に示す。
【0033】[比較例1]実施例1において、エチレン
−アクリル酸共重合体に代えて高密度ポリエチレンを用
いた以外は実施例1と同じ方法で離形フィルムを得た。
この離形フィルムの特性を表1に示す。なお、この離形
フィルムは、ヒートシール性評価において粘着剤を塗布
する際、基材フィルムとポリエチレン層が剥離し、評価
ができなかった。
【0034】[比較例2]基材フィルムのポリオレフィ
ン系ポリマー層を設ける面に、あらかじめポリウレタン
樹脂100重量部およびイソシアネート10重量部から
なる成分を固形分濃度10重量%の塗液とし、10g/
2の量基材フィルム表面に塗布し、120℃、30秒
で乾燥し厚み0.2μmのアンカーコート層を設けた。
このアンカーコート層の上に低密度ポリエチレン(日本
ユニカー株式会社製、NUC−8005)をTダイ押出
し機により溶融押出しし積層ラミネートした。それ以外
は実施例1と同じ方法で離形フィルムを得た。この離形
フィルムの特性を表1に示す。なお、この離形フィルム
は、ヒートシール性評価において基材フィルムを剥離す
る際、基材フィルムとポリエチレン層が剥離せず評価が
できなかった。
【0035】
【表1】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 剥離強度 密着力 残留接着率 ヒートシール性 g/インチ g/インチ % −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例1 3 50 98 ○ 実施例2 5 40 96 ○ 比較例1 4 6 95 評価できなかった 比較例2 4 250 07 評価できなかった −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、強力な粘着剤に対して
も適度の力で剥離が可能で、粘着剤と貼り合わせて長時
間保管した後でも剥離力が変化しない離形フィルムを得
ることができる。この離形フィルムは粘着剤用保護フィ
ルムとして極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08G 63/189 C08G 63/189 Fターム(参考) 4F100 AK03B AK41A AK42A AK52C AL06B AT00A BA03 BA07 BA14 GB90 JK06 JL14C YY00 4J029 AA03 AB07 AC01 AE03 BA03 BA04 BA05 CB06A CC06A JA093 JA123 JA203 JA283 JA293 JE053 JE093 JF143 JF163 JF223 KH08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材フィルムの片面にポリオレフィンお
    よび/または変性ポリオレフィンを含有する層を押出し
    ラミネート法により積層し、もう一方の面にシリコーン
    離形層を設けてなる離形フィルムであって、該基材フィ
    ルムと該ポリオレフィンおよび/または変性ポリオレフ
    ィンを含有する層との間の密着力が10〜100g/イ
    ンチであることを特徴とする離形フィルム。
  2. 【請求項2】 基材フィルムが、ポリエステルフィルム
    である請求項1記載の離形フィルム。
  3. 【請求項3】 ポリエステルフィルムが、ポリエチレン
    −2,6−ナフタレートフィルムである請求項2記載の
    離形フィルム。
  4. 【請求項4】 ポリエステルフィルムが、ポリエチレン
    テレフタレートフィルムである請求項2記載の離形フィ
    ルム。
JP20665998A 1998-07-22 1998-07-22 離形フィルム Expired - Fee Related JP3895052B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20665998A JP3895052B2 (ja) 1998-07-22 1998-07-22 離形フィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20665998A JP3895052B2 (ja) 1998-07-22 1998-07-22 離形フィルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000037827A true JP2000037827A (ja) 2000-02-08
JP3895052B2 JP3895052B2 (ja) 2007-03-22

Family

ID=16527017

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20665998A Expired - Fee Related JP3895052B2 (ja) 1998-07-22 1998-07-22 離形フィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3895052B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010080852A (ko) * 2000-02-14 2001-08-25 장용균 수성 실리콘 이형 조성물 및 이를 이용하여 제조된폴리에스테르 이형 필름
JP2004524399A (ja) * 2001-02-02 2004-08-12 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 接着剤物品および該物品を製造する方法
WO2011125978A1 (ja) * 2010-04-06 2011-10-13 三菱樹脂株式会社 積層ポリエスルフィルム
US9458342B2 (en) 2010-04-06 2016-10-04 Mitsubishi Plastics, Inc. Laminated polyester film

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010080852A (ko) * 2000-02-14 2001-08-25 장용균 수성 실리콘 이형 조성물 및 이를 이용하여 제조된폴리에스테르 이형 필름
JP2004524399A (ja) * 2001-02-02 2004-08-12 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 接着剤物品および該物品を製造する方法
JP2012111951A (ja) * 2001-02-02 2012-06-14 Three M Innovative Properties Co 接着剤物品および該物品を製造する方法
WO2011125978A1 (ja) * 2010-04-06 2011-10-13 三菱樹脂株式会社 積層ポリエスルフィルム
CN102844186A (zh) * 2010-04-06 2012-12-26 三菱树脂株式会社 叠层聚酯膜
US9458342B2 (en) 2010-04-06 2016-10-04 Mitsubishi Plastics, Inc. Laminated polyester film

Also Published As

Publication number Publication date
JP3895052B2 (ja) 2007-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100257955B1 (ko) 접착 시이트
JP4014280B2 (ja) 表面保護フィルム
WO1996028519A1 (fr) Composition adhesive autocollante et feuilles adhesives autocollantes a base de cette composition et agents de scellement, feuilles de renforcement et feuilles adhesives autocollantes destinees a l'impression
JPS59193976A (ja) 両面塗布粘着テ−プ
JPH01138284A (ja) 両面粘着テープ及びその使用方法
JP3268784B2 (ja) 離形フィルム
JP2000052495A (ja) 離形フィルム
JP3497519B2 (ja) 多層発泡状感圧接着テープ及びその製造方法
JPH02103138A (ja) 複合フイルム
JP2008138066A (ja) 再剥離粘着シート
JP2004346093A (ja) 光学部材表面保護フィルム用離型フィルム
JP3774982B2 (ja) 離型フィルム
JP3030870B2 (ja) 両面粘着テープ
JP2000037827A (ja) 離形フィルム
JP3095978B2 (ja) 離型フイルム
JPH11254598A (ja) シリコーン易接着性ポリエステルフィルム
JP2003147295A (ja) 粘着部材及びその製造方法
JPH10214801A (ja) ダイシングテープ
JPH10114036A (ja) 離形フィルム
JPH10278203A (ja) 離型フィルム
JPH1044349A (ja) 積層体
JP2021523262A (ja) 接着積層体及び接着積層体の製造方法
JPH11228921A (ja) 熱発泡型粘着シート及びその剥離方法
JPH10100355A (ja) 離形フィルム
JP3423804B2 (ja) 積層フイルム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040909

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060606

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060804

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060829

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061027

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061213

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees