JP2000037814A - 水中防汚管及びその製造方法 - Google Patents

水中防汚管及びその製造方法

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JP2000037814A
JP2000037814A JP10255463A JP25546398A JP2000037814A JP 2000037814 A JP2000037814 A JP 2000037814A JP 10255463 A JP10255463 A JP 10255463A JP 25546398 A JP25546398 A JP 25546398A JP 2000037814 A JP2000037814 A JP 2000037814A
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Akira Yamamoto
白 山本
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】内周面に海棲生物が付着せず、製造が容易な水
中防汚管及びその製造方法を提供する。 【解決手段】二層構造の水中防汚管1であって、外層1
2が繊維強化樹脂層、内層11が銅系金属粉111を含
有する樹脂層からなり、これらが接合されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水中にて内周面へ
の防汚効果を有する水中防汚管及びその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】原子力発電所の冷却用管等のように、内
部に海水を誘導するパイプの内周面には、海水により運
ばれるムラサキガイ、フジツボ、その他の海棲生物が付
着するおそれがある。冷却用管の内周面に海棲生物が付
着すると、付着した海棲生物により内部での流体の通流
が阻害されて、管内部の流体の通流抵抗が増加し、冷却
効率が低下するという問題がある。このために、冷却用
管の内周面に、海棲生物が付着しないような薬物、塗料
を塗布することが行われている。
【0003】又、出願人は、三層の複合管でって、外層
がFRP層、中間層がゴム層、内層が海棲生物忌避成分
を発生しえる金属層からなり、これらが接着されている
複合管を提案している(特願平5─203936号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】冷却用管の内周面に、
海棲生物が付着しないような薬品、塗料を塗布する方法
では、薬物から流体内に溶出することによって、周囲の
環境に悪影響を与えるおそれがあり、又、海棲生物の付
着を防止する機能は経時的に劣化するため、長期間にわ
たって海棲生物の付着を防止することができない。
【0005】特願平5─203936号の複合管では、
内周面への海棲生物の付着は有効に防止できるが、中間
層にゴム層を設ける必要があるので、製造工程が複雑に
なり、生産効率が悪いという問題点がある。
【0006】本発明は、上記のような従来の問題点を解
消し、内周面に海棲生物が付着せず、製造が容易な水中
防汚管及びその製造方法を提供することを目的としてな
されたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1に記載の
発明(本発明1)は、二層構造の水中防汚管であって、
外層が繊維強化樹脂層、内層が銅系金属粉を含有する樹
脂層からなり、これらが接合されている水中防汚管であ
る。
【0008】本願の請求項2に記載の発明(本発明2)
は、銅系金属棒状体と繊維強化樹脂とが、前記銅系金属
棒状体の少なくとも一部が内周面に露出するように筒状
に一体成形されている水中防汚管である。
【0009】本願の請求項3に記載の発明(本発明3)
は、軸方向に所定間隙をあけて配向された強化繊維と銅
系金属棒状体と繊維強化樹脂とが、前記銅系金属棒状体
の少なくとも一部が内周面より露出するように筒状に一
体成形されている水中防汚管である。
【0010】本願の請求項4に記載の発明(本発明4)
は、帯状繊維基材に銅系金属粉を付着させるとともに硬
化性樹脂を含浸させたものを芯型上に巻回した状態とな
して内層形成層を形成する工程と、その内層形成層上に
硬化性樹脂含浸繊維強化帯状体を巻回して外層形成層を
形成する工程と、前記内層形成層及び外層形成層を一体
硬化させる工程とからなる水中防汚管の製造方法であ
る。
【0011】本願の請求項5に記載の発明(本発明5)
は、硬化性樹脂に銅系金属粉を混練したものを芯型上に
巻回した状態となして内層形成層を形成する工程と、そ
の内層形成層上に硬化性樹脂含浸繊維強化帯状体を巻回
して外層形成層を形成する工程と、前記内層形成層及び
外層形成層を一体硬化させる工程とからなる水中防汚管
の製造方法である。
【0012】本願の請求項6に記載の発明(本発明6)
は、芯型上に、銅系金属棒状体を巻回する工程と、その
上に硬化性樹脂含浸繊維強化帯状体を巻回した後硬化さ
せる工程とからなる水中防汚管の製造方法である。
【0013】本願の請求項7に記載の発明(本発明7)
は、芯型上に、強化繊維を所定間隙をあけて管軸方向に
配向するように巻回し、その上に銅系金属棒状体を巻回
する工程と、その上に硬化性樹脂含浸繊維強化帯状体を
巻回した後硬化させる工程とからなる水中防汚管の製造
方法である。
【0014】本発明において、繊維強化樹脂及び硬化性
樹脂含浸繊維強化帯状体は、硬化性樹脂と繊維帯状体と
からなる。硬化性樹脂としては、例えば、エポキシ樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹
脂、フラン樹脂等が使用される。硬化性樹脂中には、必
要に応じて硬化剤及び促進剤等を混入して使用してもよ
い。繊維帯状体としては、例えば、ガラスチョップスト
ランド、ガラスロービング等が使用される。
【0015】本発明において、銅系金属粉としては、銅
を80%以上含有するものが好ましい。銅の含有量が8
0%未満であると、海棲生物の付着防止効果が少なくな
る。銅系金属粉の径は、0.5mm以下であるのが好ま
しい。径が0.5mmを超えると、帯状繊維基材に付着
しにくくなる。銅系金属粉の帯状繊維基材への付着量
は、帯状繊維基材100重量部に対して、5〜200重
量部が好ましい。付着量が5重量部未満であると、海棲
生物の付着防止効果が少なくなり、200重量部を超え
ると、帯状繊維基材に付着しにくくなる。
【0016】本発明において、銅系金属棒状体として
は、銅を80%以上含有するものが好ましい。銅の含有
量が80%未満であると、海棲生物の付着防止効果が少
なくなる。銅系金属棒状体の線径は、1.0mm以下で
あるのが好ましい。線径が1.0mmを超えると、樹脂
が接着しにくくなる。又、銅系金属棒状体の樹脂との接
着力を高めるために、銅系金属棒状体の表面にプライマ
ーを塗布しておいてもよい。
【0017】本発明1の水中防汚管の内層の銅系金属粉
を含有する樹脂層は、銅系金属粉の離脱防止のために、
その内表面全部に銅系金属粉を露出させることなく、樹
脂面も露出させなければならない。銅系金属粉の覆う面
積の樹脂の露出面の比は、樹脂の性質や配合、銅系金属
粉の種類や配合量等によって適宜決定される。
【0018】本発明4において、帯状繊維基材として
は、例えば、有機繊維不織布、ガラスマット、ガラスペ
ーパー等が使用される。本発明4〜本発明7の水中防汚
管の製造方法は、連続的に水中防汚管を成形するために
は、ドロストホルム式を採用するのが好ましいが、バッ
チ式を採用してもよい。
【0019】
【作用】本発明1の水中防汚管は、外層が繊維強化樹脂
層、内層が銅系金属粉を含有する樹脂層からなり、これ
らが接合されていることにより、内層の内周面への海棲
生物の付着や繁茂が防止され、又、内層と外層間が強固
に接合されているので、施工時に発生する衝撃や施工後
に土圧等のたわみにより発生する曲げ応力により層間が
剥離することがなく耐久性に優れている。
【0020】本発明2の水中防汚管は、銅系金属棒状体
と繊維強化樹脂とが、前記銅系金属棒状体の少なくとも
一部が内周面に露出するように筒状に一体成形されてい
ることにより、内周面への海棲生物の付着や繁茂が防止
され、又、銅系金属棒状体と繊維強化樹脂間が強固に接
合されているので、施工時に発生する衝撃や施工後に土
圧等のたわみにより発生する曲げ応力により層間が剥離
することがなく耐久性に優れている。
【0021】本発明3の水中防汚管は、軸方向に所定間
隙をあけて配向された強化繊維と銅系金属棒状体と繊維
強化樹脂とが、前記銅系金属棒状体の少なくとも一部が
内周面より露出するように筒状に一体成形されているこ
とにより、内周面への海棲生物の付着や繁茂が防止さ
れ、又、軸方向に配向された強化繊維と銅系金属棒状体
と繊維強化樹脂間が強固に接合されているので、施工時
に発生する衝撃や施工後に土圧等のたわみにより発生す
る曲げ応力により層間が連続的に剥離することがなく耐
久性に優れている。
【0022】本発明4の水中防汚管の製造方法は、帯状
繊維基材に銅系金属粉を付着させるとともに硬化性樹脂
を含浸させたものを芯型上に巻回した状態となして内層
形成層を形成する工程と、その内層形成層上に硬化性樹
脂含浸繊維強化帯状体を巻回して外層形成層を形成する
工程と、前記内層形成層及び外層形成層を一体硬化させ
る工程とからなることにより、本発明1の水中防汚管を
容易に製造することができる。
【0023】本発明5の水中防汚管の製造方法は、硬化
性樹脂に銅系金属粉を混練したものを芯型上に巻回した
状態となして内層形成層を形成する工程と、その内層形
成層上に硬化性樹脂含浸繊維強化帯状体を巻回して外層
形成層を形成する工程と、前記内層形成層及び外層形成
層を一体硬化させる工程とからなることにより、本発明
1の水中防汚管を容易に製造することができる。
【0024】本発明6の水中防汚管の製造方法は、芯型
上に、銅系金属棒状体を巻回する工程と、その上に硬化
性樹脂含浸繊維強化帯状体を巻回した後硬化させる工程
とからなることにより、本発明2の水中防汚管を容易に
製造することができる。
【0025】本発明7の水中防汚管の製造方法は、芯型
上に、強化繊維を所定間隙をあけて管軸方向に配向する
ように巻回し、その上に銅系金属棒状体を巻回する工程
と、その上に硬化性樹脂含浸繊維強化帯状体を巻回した
後硬化させる工程とからなることにより、本発明3の水
中防汚管を容易に製造することができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。実施例1 図1は、本発明の水中防汚管の一例を示す断面図であ
る。内径500mm、肉厚10mm、長さ2mの繊維強
化樹脂管(ガラス含有率60重量%)の管内面にエポキ
シ接着剤を厚さ0.5mmで均一に塗布し、粒径0.1
〜0.5mmの銅系金属粉(Cu:87%、Al:7.
5%、Fe:2.5%、Ni:2.5%、Mn:0.5
%)111を2mm間隔にて接着した。接着剤が硬化す
る養生時間(3時間)を経て、内層11が銅系金属粉1
11を含有する樹脂層、外層11が繊維強化樹脂管から
なり、これらが接合されている二層構造の図1に示すよ
うな水中防汚管1を得た。
【0027】得られた水中防汚管1を20%偏平させ
て、層間の接着度を観察したが、剥離は見られなかっ
た。又、水中防汚管1の表面を木槌で叩いて衝撃に対す
るテストをしたが、同様に剥離は見られなかった。
【0028】又、得られた水中防汚管1を実際に海中に
浸し海棲生物の付着状況を観察した。その結果、1ケ月
後、外層12の外周面にフジツボと見られる海棲生物が
付着していた。しかし、内層11の内周面には海棲生物
は付着していなかった。3ケ月後、外層12の外周面に
フジツボと見られる海棲生物が1つ/5cm2 の割合で
付着していた。しかし、内層11の内周面には海棲生物
は付着していなかった。
【0029】比較例 銅系金属粉を用いなっかたこと以外は実施例同様にし
て、二層構造管を得て、この二層構造管を実施例1と同
様の海棲生物の付着試験を行ったところ、外周面及び内
周面にフジツボと見られる海棲生物が付着していた。
【0030】実施例2 銅系金属粉の間隔を4mmとしたこと以外は実施例1と
同様にして水中防汚管1を得た。得られた水中防汚管1
について、実施例1と同様の海棲生物の付着試験を行っ
た。その結果は実施例1と同様であった。
【0031】実施例3 図2は、ドロストホルム式の装置にて、水中防汚管の更
に別の例を成形する工程を示している。この装置2は、
装置本体21から水平に延出された回転軸22を中心に
して回転する一方が開放された円筒状のマンドレル23
を備え、このマンドレル23に無端のスチールベルト2
4によって形成される型面25が前進するようになって
いる。そしてマンドレル23の開放端に達したスチール
ベルト24は、マンドレル23の中心を通って元の位置
に戻り、再びマンドレル23に巻回されるようになって
いる。マンドレル23は、その開放端部が硬化炉26に
臨むようにされている。
【0032】マンドレル23上に、有機繊維不織布に熱
硬化性樹脂を含浸させたものに、銅系金属粉(Cu:9
0%、Al:16%、Fe:3%、Ni:1%)311
を、有機繊維不織布100重量部に対して30重量部付
着させたものを巻回して、内層形成層31′を形成し
た。
【0033】内層形成層31′上に、ガラスロービング
クロス321と熱硬化性樹脂322とからなる硬化性樹
脂含浸繊維強化帯状体を巻回して外層形成層32′を形
成した。これを硬化炉26に導入して、内層形成層3
1′及び外層形成層32′を一体硬化させた後、切断装
置27にて所定長さに切断して、内層31が銅系金属粉
を含有する樹脂層、外層32が繊維強化樹脂層とからな
る水中防汚管3を得た。
【0034】得られた水中防汚管3について、20%偏
平させて、層間の接着度を観察したが、剥離は見られな
かった。又、水中防汚管3の表面を木槌で叩いて衝撃に
対するテストをしたが、同様に剥離は見られなかった。
又、得られた水中防汚管3を実際に海中に浸し海棲生物
の付着状況を観察した。その結果、1ケ月後、外層32
の外周面にフジツボと見られる海棲生物が付着してい
た。しかし、内層31の内周面には海棲生物は付着して
いなかった。3ケ月後、外層32の外周面にフジツボと
見られる海棲生物が1つ/5cm2 の割合で付着してい
た。しかし、内層31の内周面には海棲生物は付着して
いなかった。
【0035】実施例4〜7 図3は、ドロストホルム式の装置にて成形する工程を示
している。ここで用いられる装置2は、図2を参照して
説明したものと同じ装置である。マンドレル23上に、
熱硬化性樹脂100重量部に、表1に示す粒径の銅系金
属粉(Cu:99%、その他:1%)の表1に示す量を
混練したもの411を巻回した状態となして、内層形成
層41′を形成した。
【0036】内層形成層41′上に、ガラスロービング
クロス421と熱硬化性樹脂422とからなる硬化性樹
脂含浸繊維強化帯状体を巻回して外層形成層42′を形
成した。これを硬化炉26に導入して、内層形成層4
1′及び外層形成層42′を一体硬化させた後、切断装
置27にて所定長さに切断して、内層41が銅系金属粉
を含有する樹脂層、外層42が繊維強化樹脂層とからな
る水中防汚管4を得た。
【0037】得られた水中防汚管4について、20%偏
平させて、層間の接着度を観察したが、剥離は見られな
かった。又、水中防汚管4の表面を木槌で叩いて衝撃に
対するテストをしたが、同様に剥離は見られなかった。
又、得られた水中防汚管4を実際に海中に浸し海棲生物
の付着状況を観察した。その結果、1ケ月後、外層42
の外周面にフジツボと見られる海棲生物が付着してい
た。しかし、内層41の内周面には海棲生物は付着して
いなかった。3ケ月後、外層42の外周面にフジツボと
見られる海棲生物が1つ/5cm2 の割合で付着してい
た。しかし、内層41の内周面には海棲生物は付着して
いなかった。
【0038】
【表1】
【0039】実施例8,9 図4は、本発明の水中防汚管の別の例を示す一部断面図
である。この水中防汚管5は、銅系金属棒状体51と繊
維強化樹脂52とが筒状に一体成形されて、繊維強化樹
脂52からなる層の内周面に銅系金属棒状体51の一部
が露出されたものである。
【0040】図5は、図4に示す水中防汚管5をドロス
トホルム式の装置にて成形する工程を示している。ここ
で用いられる装置2は、図2を参照して説明したものと
同じ装置である。
【0041】マンドレル23上に、表1に示す線径の銅
系金属棒状体(Cu:99%、その他:1%)51を巻
回し、その上にガラスロービングクロス521と熱硬化
性樹脂522とからなる硬化性樹脂含浸繊維強化帯状体
を巻回した。これを硬化炉26に導入して、硬化性樹脂
を硬化させることにより、繊維強化樹脂52からなる層
の内周面より露出する金属棒状体51の一部が露出され
た水中防汚管5を得た。
【0042】又、得られた水中防汚管5を実際に海中に
浸し海棲生物の付着状況を観察した。その結果、1ケ月
後、外周面にフジツボと見られる海棲生物が付着してい
た。しかし、内周面には海棲生物は付着していなかっ
た。3ケ月後、外周面にフジツボと見られる海棲生物が
1つ/5cm2 の割合で付着していた。しかし、内周面
には海棲生物は付着していなかった。
【0043】
【表2】
【0044】実施例10,11 図6は、本発明の水中防汚管の別の更に例を示す断面図
である。この水中防汚管6は、繊維強化樹脂63からな
る層の内周面に軸方向に所定間隙をあけて配向された強
化繊維62とその一部が露出する銅系金属棒状体61と
が一体成形されたものである。
【0045】図7は、図6に示す水中防汚管6をドロス
トホルム式の装置にて成形する工程を示している。ここ
で用いられる装置2は、図2を参照して説明したものと
同じ装置である。
【0046】マンドレル23上に、長さ100mm、間
隔30mmにて管軸方向に配向する補強成分を有するス
ダレ状の強化繊維62を巻回し、その上に表3に示す線
径の銅系金属棒状体(Cu:99%、その他:1%)6
1を巻回し、その上にガラスロービングクロス631と
熱硬化性樹脂632とからなる硬化性樹脂含浸繊維強化
帯状体63′を巻回した。
【0047】これを硬化炉に導入して、硬化性樹脂を硬
化させることにより、繊維強化樹脂63からなる層の内
周面に軸方向に配向した強化繊維62と金属棒状体61
が埋設された水中防汚管6を得た。又、得られた水中防
汚管6を実際に海中に浸し海棲生物の付着状況を観察し
た。その結果、1ケ月後、外周面にフジツボと見られる
海棲生物が付着していた。しかし、内周面には海棲生物
は付着していなかった。3ケ月後、外周面にフジツボと
見られる海棲生物が1つ/5cm2 の割合で付着してい
た。しかし、内周面には海棲生物は付着していなかっ
た。
【0048】
【表3】
【0049】
【発明の効果】本発明1の水中防汚管は、上記のとおり
とされているので、内層の内周面への海棲生物の付着や
繁茂が防止され、施工時に発生する衝撃や施工後に土圧
等のたわみにより発生する曲げ応力により層間が剥離す
ることがなく耐久性に優れている。
【0050】本発明2の水中防汚管の製造方法は、上記
のとおりとされているので、本発明2の水中防汚管を容
易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水中防汚管の一例を示す断面図であ
る。
【図2】ドロストホルム式の装置を用いた、本発明の水
中防汚管の製造方法の一例の工程を説明する模式図であ
る。
【図3】ドロストホルム式の装置を用いた、本発明の水
中防汚管の製造方法の別の例の工程を説明する模式図で
ある。
【図4】本発明の水中防汚管の別の例を示す断面図であ
る。
【図5】ドロストホルム式の装置を用いた、本発明の水
中防汚管の製造方法の更に別の例の工程を説明する模式
図である。
【図6】本発明の水中防汚管の更に別の例を示す断面図
である。
【図7】ドロストホルム式の装置を用いた、本発明の水
中防汚管の製造方法の更に別の例の工程を説明する模式
図である。
【符号の説明】
1,3,4,5,6 水中防汚管 11,31,41 内層 12,32,42 外層 51,61 銅系金属棒状体 52,63 繊維強化樹脂 62 軸方向に沿う強化繊維
フロントページの続き Fターム(参考) 3H111 AA01 BA05 BA15 BA31 CB03 CB04 CB14 CB22 CC12 DA26 DB01 EA17 4F100 AB17B AB17C AB17H AK01A AK01B BA03 BA07 BA10A BA10C BA41 CA23B DA11 DC30C DE01B DE01H DG01A DH02A EH512 EJ423 EJ821 GB90 JC00 JK04 JK10 JL00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二層構造の水中防汚管であって、外層が
    繊維強化樹脂層、内層が銅系金属粉を含有する樹脂層か
    らなり、これらが接合されていることを特徴とする水中
    防汚管。
  2. 【請求項2】 銅系金属棒状体と繊維強化樹脂とが、前
    記銅系金属棒状体の少なくとも一部が内周面に露出する
    ように筒状に一体成形されていることを特徴とする水中
    防汚管。
  3. 【請求項3】 軸方向に所定間隙をあけて配向された強
    化繊維と銅系金属棒状体と繊維強化樹脂とが、前記銅系
    金属棒状体の少なくとも一部が内周面より露出するよう
    に筒状に一体成形されていることを特徴とする水中防汚
    管。
  4. 【請求項4】 帯状繊維基材に銅系金属粉を付着させる
    とともに硬化性樹脂を含浸させたものを芯型上に巻回し
    た状態となして内層形成層を形成する工程と、その内層
    形成層上に硬化性樹脂含浸繊維強化帯状体を巻回して外
    層形成層を形成する工程と、前記内層形成層及び外層形
    成層を一体硬化させる工程とからなることを特徴とする
    水中防汚管の製造方法。
  5. 【請求項5】 硬化性樹脂に銅系金属粉を混練したもの
    を芯型上に巻回した状態となして内層形成層を形成する
    工程と、その内層形成層上に硬化性樹脂含浸繊維強化帯
    状体を巻回して外層形成層を形成する工程と、前記内層
    形成層及び外層形成層を一体硬化させる工程とからなる
    ことを特徴とする水中防汚管の製造方法。
  6. 【請求項6】 芯型上に、銅系金属棒状体を巻回する工
    程と、その上に硬化性樹脂含浸繊維強化帯状体を巻回し
    た後硬化させる工程とからなることを特徴とする水中防
    汚管の製造方法。
  7. 【請求項7】 芯型上に、強化繊維を所定間隙をあけて
    管軸方向に配向するように巻回し、その上に銅系金属棒
    状体を巻回する工程と、その上に硬化性樹脂含浸繊維強
    化帯状体を巻回した後硬化させる工程とからなることを
    特徴とする水中防汚管の製造方法。
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