JPH09121722A - 釣り竿 - Google Patents

釣り竿

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JPH09121722A
JPH09121722A JP28517195A JP28517195A JPH09121722A JP H09121722 A JPH09121722 A JP H09121722A JP 28517195 A JP28517195 A JP 28517195A JP 28517195 A JP28517195 A JP 28517195A JP H09121722 A JPH09121722 A JP H09121722A
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JP
Japan
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fiber
layer
fishing rod
resin
rod
Prior art date
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Pending
Application number
JP28517195A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyasu Suzue
浩康 鈴江
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Globeride Inc
Original Assignee
Daiwa Seiko Co Ltd
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Publication date
Application filed by Daiwa Seiko Co Ltd filed Critical Daiwa Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】使用中に水、海水、砂、ゴミ等が付着しても、
これらを容易に脱落させることができ、しかも耐久性に
優れた釣り竿を提供することを目的とする。 【解決手段】強化繊維に合成樹脂を含浸してなる繊維強
化プリプレグを巻回することにより構成された本体層
と、前記本体層上に配置され、撥水性を有する繊維によ
り構成された繊維層と、前記繊維層上に設けられた樹脂
層とを具備することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣り竿に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、釣り竿には、釣り場の環境や釣
り条件から水、海水、砂、ゴミ等がその使用中に付着す
るので、これらの水分やゴミ等が容易に脱落するような
表面状態を有することが好ましい。また、釣り竿は、軽
量であり、大きな撓みにも耐え得るように高強度である
必要がある。したがって、釣り竿の表面被覆層には、極
めて厳しい特性が要求されている。
【0003】従来、上記特性を満足する釣り竿のとして
は、特開平3−10631号公報において、強化繊維に
合成樹脂を含浸してなる繊維強化プリプレグを巻回する
ことにより構成された本体層上にフッ素樹脂からなる塗
装層を設けてなる釣り竿が開示されている。この構成に
より、釣り竿表面に水滴が付着することを防止すると共
に、釣り竿を保護することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の釣り竿においては、塗装層の厚さを厚くすることに
は限界がある。塗装層を厚く形成したり、部分的に突出
するように形成すると、釣り竿の繰り返しの撓み等によ
り塗装層が割れたり、剥離したりする恐れがあり、また
重量が増加してしまう。
【0005】さらに、塗装層に釣り糸が接触して摺動し
たり、外部から砂、石、土等が接触して擦られたりする
と、塗装層が摩耗してしまい、塗装層が剥離して脱落す
る恐れがある。
【0006】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、使用中に水、海水、砂、ゴミ等が付着しても、こ
れらを容易に脱落させることができ、しかも耐久性に優
れた釣り竿を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、強化繊維に合
成樹脂を含浸してなる繊維強化プリプレグを巻回するこ
とにより構成された本体層と、前記本体層上に配置さ
れ、撥水性を有する繊維により構成された繊維層と、前
記繊維層上に設けられた樹脂層とを具備することを特徴
とする釣り竿を提供する。
【0008】本発明においては、樹脂層から繊維層を構
成する繊維が少なくとも一部露出してもよい。また、撥
水性を有する繊維は、フッ素繊維であることが好まし
い。本発明において、繊維強化プリプレグを構成する強
化繊維としては、炭素繊維、ガラス繊維、アルミナ繊
維、アラミド繊維等を用いることができ、含浸させる樹
脂としては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリエス
テル樹脂等を用いることができる。
【0009】本発明において、繊維層を構成する撥水性
を有する繊維としては、フッ素繊維、ポリエステル繊
維、ポリエチレン繊維等を挙げることができる。特に、
引張り強度が約2GPa以上である超高強度フッ素繊維
を用いることが好ましい。
【0010】本発明において、繊維層を構成する上記繊
維は、本体層上、すなわち本体層で構成される竿管の外
周面上もしくは内壁面上に配置されていればよく、その
形状は織布状であってもよく、不織布状であってもよ
く、あるいはスクリム等の網目の織物状であってもよ
い。またしたがって、繊維層における繊維の本数等は特
に限定しない。なお、繊維の外径は特に制限はないが、
樹脂層を構成する樹脂により良好に固められることを考
慮すると、5〜30μmであることが好ましい。また、
この繊維層を本体層上に形成する方法としては、ブレー
ディング、ワインディング等を挙げることができる。
【0011】本発明において、樹脂層を構成する合成樹
脂としては、繊維強化プリプレグに用いられる合成樹
脂、エポキシ樹脂等の樹脂、ウレタン塗料、エポキシ塗
料、フッ素塗料等の塗料等を挙げることができる。繊維
層上に樹脂層を形成する方法としては、樹脂層を合成樹
脂で構成する場合には、コーティング法や金型内に竿管
を設置し、金型と竿管との間に樹脂を注入する方法等の
方法が用いられ、樹脂層を塗料で構成する場合には、シ
ゴキ塗装、吹き付け塗装等の方法が用いられる。
【0012】樹脂層から繊維層を構成する繊維を少なく
とも一部露出させる場合、繊維層上に樹脂層を形成した
後に、サンダー研磨、バフ研磨等の方法により部分的に
繊維上の樹脂を除去して繊維を露出させる方法等が挙げ
られる。なお、繊維が撥水性を有するので、繊維層上に
樹脂を薄く被覆すると、必然的に繊維が樹脂を弾いて繊
維が露出する。
【0013】本発明において、本体層を構成する各層に
おける強化繊維の引き揃え方向は、軸長方向であっても
周方向であってもよい。また、強化繊維の引き揃え方向
が軸長方向のものと強化繊維の引き揃え方向が周方向の
ものとを規則的にあるいはランダムに積層してもよい。
また、各層の厚さについても特に制限はない。
【0014】上記構成は、釣り竿の竿管の外周面および
/または内壁面に部分的にまたは全長にわたって、握持
部に部分的にまたは全面にわたって、さらに別体の部品
表面に部分的にまたは全面にわたって適用することがで
きる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して具体的に説明する。図1は本発明の釣り竿の
一実施形態の一部を示す断面図であり、中通し竿の内壁
にガイドを形成した場合を示すものである。図中11
は、強化繊維に合成樹脂を含浸させた繊維強化プリプレ
グを巻回することにより構成された本体層である竿管を
示す。竿管11の内壁には、樹脂で固められたフッ素繊
維が一体的に配置されており、突出ガイド14を構成し
ている。
【0016】この竿管11は、樹脂で固められたフッ素
繊維からなる突出ガイド14を有しているので、竿管1
1内を通る釣り糸に水や海水が付着していても、フッ素
繊維の撥水性が発揮されることにより、容易に脱落させ
ることができ、竿管11の内壁に水や海水を付着させる
ことを防止できる。これにより、竿管11内を通る釣り
糸の抵抗を小さくすることができ、釣り竿の操作性を向
上させることができる。また、竿管11内を通る釣り糸
に水分が付着していない場合であっても、フッ素繊維の
摩擦係数が小さいために、釣り糸の竿管11の内壁に対
する抵抗が小さくなるので、釣り糸の滑り性が向上し、
釣り竿の操作性を向上させることができる。さらに、フ
ッ素繊維には、ゴミ等が付着しにくいため、手入れが非
常に簡単となる。
【0017】図2は本発明の釣り竿の他の実施形態の一
部を示す断面図であり、釣り竿の継合部にフッ素繊維を
配置した場合を示すものである。すなわち、この釣り竿
は、大径竿管21と小径竿管22の継合部23に樹脂で
固められたフッ素繊維24を一体的に配置したものであ
る。
【0018】この釣り竿の継合部23においては、フッ
素繊維24の摩擦係数が小さいために、大径竿管21内
に小径竿管22が固着してしまうことを防止することが
できる。これにより、大径竿管21と小径竿管22の着
脱が非常に容易となる。
【0019】図3は本発明の釣り竿の他の実施形態の一
部を示す断面図であり、釣り竿の握持部31に樹脂で固
められたフッ素繊維の織布(図5(D)に示す織布)3
2を一体的に配置した場合を示すものである。
【0020】この釣り竿の握持部においては、フッ素繊
維が突出しているので、釣り竿の滑りを防止することが
できる。また、フッ素繊維は、ゴミ等が付着しにくいた
め、釣り竿の汚れを防止することができる。
【0021】図4は本発明の釣り竿の他の実施形態の一
部を示す断面図であり、樹脂で固められたフッ素繊維を
一部露出させて一体的に配置した場合を示すものであ
る。図4に示すように、竿管11の外周面上に樹脂層1
3からフッ素繊維12が露出する、すなわち樹脂層13
にフッ素繊維12が部分的に埋め込まれた状態になるよ
うにフッ素繊維12を配置する。なお、この場合、あら
かじめフッ素繊維の外周に薄膜を形成して露出部12a
をコーティングしておき、使用において薄膜が消失して
フッ素繊維12が露出するようにしてもよい。
【0022】本発明におけるフッ素繊維12は、図5
(A)に示すように、複数本束ねて撚って用いてもよ
く、樹脂で固めて用いてもよい。また、図5(B)に示
すように、ガラス繊維、カーボン繊維、アラミド繊維等
の有機繊維、天然繊維の外周にフッ素樹脂41をコーテ
ィングしたものを用いてもよい。この場合、図5(C)
に示すように、種々の断面形状の用いてもよい。なお、
この形状は、フッ素繊維のみで形成してもよく、繊維の
外周にフッ素樹脂をコーティングしたものを用いて形成
してもよい。このときには、できるだけ使用状態に近い
形状に加工することが好ましい。さらに、図5(D)に
示すように、フッ素繊維12と上記強化繊維42とを織
り込んで織布を作製し、これを用いてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明の釣り竿は、
強化繊維に合成樹脂を含浸してなる繊維強化プリプレグ
を巻回することにより構成された本体層と、前記本体層
上に配置され、撥水性を有する繊維により構成された繊
維層と、前記繊維層上に設けられた樹脂層とを具備して
おり、繊維層および樹脂層により本体層に至る摩耗を防
止し、釣り竿の耐久性を向上させることができる。ま
た、使用中に水、海水、砂、ゴミ等が付着しても、これ
らを容易に脱落させることができ、しかも耐久性に優れ
たものである。
【0024】また、釣り竿が繰り返して撓んでも、繊維
層が樹脂層と一体的に形成されているので、繊維が剥離
することがなく、長期間にわたって上記効果を発揮させ
ることができ、しかも繊維層の強度を向上させることが
できる。さらに、繊維層を本体層に部分的に形成するこ
とにより、繊維層による重量増加をできるだけ少なくす
ることができ、軽量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の釣り竿の一実施形態の一部を示す断面
図。
【図2】本発明の釣り竿の他の実施形態の一部を示す断
面図。
【図3】本発明の釣り竿の他の実施形態の一部を示す断
面図。
【図4】本発明の釣り竿の他の実施形態の一部を示す断
面図。
【図5】(A)〜(D)は本発明の釣り竿における繊維
層を構成する繊維の形態を示す図。
【符号の説明】
11…竿管、12…フッ素繊維、12a…露出部、13
…樹脂層、14…突出ガイド、21…大径竿管、22…
小径竿管、23…継合部、24…フッ素繊維、31…握
持部、32…フッ素繊維の織布、41…フッ素樹脂、4
2…強化繊維。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強化繊維に合成樹脂を含浸してなる繊維
    強化プリプレグを巻回することにより構成された本体層
    と、前記本体層上に配置され、撥水性を有する繊維によ
    り構成された繊維層と、前記繊維層上に設けられた樹脂
    層とを具備することを特徴とする釣り竿。
  2. 【請求項2】 前記撥水性を有する繊維がフッ素繊維で
    ある請求項1記載の釣り竿。
JP28517195A 1995-11-01 1995-11-01 釣り竿 Pending JPH09121722A (ja)

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JP28517195A JPH09121722A (ja) 1995-11-01 1995-11-01 釣り竿

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JP28517195A JPH09121722A (ja) 1995-11-01 1995-11-01 釣り竿

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Family

ID=17688027

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JP28517195A Pending JPH09121722A (ja) 1995-11-01 1995-11-01 釣り竿

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JP (1) JPH09121722A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002101790A (ja) * 2000-09-28 2002-04-09 Shimano Inc 竿体の嵌合構造
JP2008017791A (ja) * 2006-07-14 2008-01-31 Shimano Inc 釣り竿のグリップ構造
JP2021023152A (ja) * 2019-07-31 2021-02-22 グローブライド株式会社 釣竿及び継合構造

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