JP2000037782A - シート積層造形装置およびシート積層造形方法 - Google Patents

シート積層造形装置およびシート積層造形方法

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JP2000037782A
JP2000037782A JP10208308A JP20830898A JP2000037782A JP 2000037782 A JP2000037782 A JP 2000037782A JP 10208308 A JP10208308 A JP 10208308A JP 20830898 A JP20830898 A JP 20830898A JP 2000037782 A JP2000037782 A JP 2000037782A
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Hideaki Sakai
英明 坂井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は複数のシートを積層することにより
所望の3次元形状を構成するシート造形積層装置に関
し、造形対象の厚みが最も薄くなる方向をシートの積層
方向とすることを目的とする。 【解決手段】 複数のシートを積層することで造形対象
の形状を造形するシート積層造形装置を設ける。造形対
象の3次元データに基づいて、造形対象の軸長が最も長
くなる方向を最長方向Xと定める(ステップ40)。最
長方向Xと直行する方向で最も軸長が長くなる方向を直
行最長方向Yと定める(ステップ42)。最長方向Xお
よび直行最長方向Yの双方に直行する方向をシートの積
層方向Zと定めて、造形対象の断面形状にカットされた
シートを積層する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート造形積層装
置およびシート造形積層方法に係り、特に、複数のシー
トを積層することにより所望の3次元形状を構成するシ
ート造形積層装置およびシート積層造形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、3次元の形状を、所定形状にカッ
トされた複数のシートを積層させることにより造形する
方法が実用化されている。上記の方法は、造形対象物の
3次元データに基づいて、その造形対象物の断面形状を
連続的に特定し、複数のシートをそれらの断面形状に合
わせてカットして積層させることにより実現される。こ
のような方法は、例えば、製品のプロトタイプの外形を
試作する場合等に有用である。
【0003】3次元データを基に、3次元の対象物を造
形する方法としては、例えば、特表平6−502735
号公報に開示される「ステレオリソグラフィにおける層
比較法」が知られている。上記の文献には、3次元の物
体を複数の層にスライスして、凝固可能な材料にスライ
スされた層を一層ずつ連続的に形成する方法および装置
が開示されている。
【0004】また、シートを積層することで3次元の形
状を造形する方法としては、例えば、特開平6−190
929号公報に開示される「シート積層造形方法および
装置」が知られている。上記文献には、積層される複数
のシートを光硬化形接着材で接着する手法が開示されて
いる。上記の方法において、1のシートに塗布された光
硬化形接着材のうち、そのシートの有効領域であり、か
つ、そのシートに積層されるシートの有効領域と接触す
る部分(重複有効領域と称す)に塗布された接着材は、
2枚のシートが積層された後に硬化が図られる。一方、
重複有効領域以外の部分に塗布された接着材は、2枚の
シートが積層される以前に硬化が図られる。上記の方法
によれば、個々のシートの不要部分が他のシートに接着
されるのを防止しつつ、複数のシートの有効領域を確実
に接着させて、適正に3次元形状を造形することができ
る。
【0005】また、特開平6-278214号公報に
は、複数の紙を積層させることにより3次元形状を造形
する「シート積層造形方法および装置」が開示されてい
る。上記の方法では、積層される2枚のシートの重複有
効領域に接着材を塗布すると共に、それらのシートを加
熱圧着する方法が開示されている。上記の方法によれ
ば、個々のシートの不要部分が接着されるのを防止しつ
つ適正に3次元形状を造形することができる。
【0006】更に、特開平7−195531号公報に
は、複数の紙を積層させて3次元形状を造形する方法と
して、積層されるシートの有効領域に静電転写により接
着剤を塗布する方法が開示されている。上記の方法によ
れば、各シートの有効領域にのみ接着材を塗布すること
で、シートの不要領域が互いに接着されるのを有効に防
止することができる。従って、上記の方法によれば、複
数の紙を積層させることにより適正に所望の3次元形状
を造形することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】複数のシートを積層さ
せて3次元の形状を造形する場合、造形物のコストはシ
ートの積層枚数が少ないほど安価となる。また、複数の
シートを積層させて3次元の形状を造形する方法におい
ては、複数のシート相互の位置決めを効率的に行うた
め、一般に、定型のシート基材に所望の切れ目を入れ
た後、定型のシート基材を積層し、その後、シート
基材の不要部を除去して所望の形状を得る手順が採られ
る。この際、シート基材の不要部分を除去する作業はシ
ートの積層枚数が少ないほど容易となる。
【0008】従って、複数のシートを積層させて3次元
形状を得る方法では、所望の3次元形状が、少ない積層
枚数で実現できるようにシートの積層方向を定めること
が重要である。より具体的には、上述した方法において
は、造形対象物の厚みが最も薄くなる方向をシートの積
層方向として定めることが重要である。
【0009】しかし、上述した従来の文献には、シート
を効率良く積層すべくシートの積層方向を最適化する手
法は何ら開示されていない。すなわち、従来の方法にお
いて、シートの積層方向は、造形すべき対象の3次元デ
ータに基づいて、作業者が経験的または感覚的に定める
必要がある。このような手法によると、造形すべき対象
の形状が複雑である場合に、シートの積層方向が必ずし
も最適な方向とならないことがある。この点、従来の方
法はシートを効率良く積層することに関して未だ改良の
余地を有している。
【0010】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたもので、造形対象の厚みが最も薄くなる方
向をシートの積層方向とすることでシートを効率良く積
層させることのできるシート積層造形装置を提供するこ
とを第1の目的とする。
【0011】また、本発明は、造形対象の厚みが最も薄
くなる方向をシートの積層方向とすることでシートを効
率良く積層させることのできるシート積層造形方法を提
供することを第2の目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
シート積層造形装置は、複数のシートを積層することで
造形対象の形状を造形するシート積層造形装置であっ
て、前記造形対象の3次元データを取得する3次元デー
タ取得手段と、前記3次元データを、所定の規則に従っ
て座標変換する座標変換手段と、前記座標変換手段によ
り座標変換された後のデータに基づいて前記シートの積
層方向を決定する積層方向決定手段と、シート基材を、
前記造形対象の前記積層方向に垂直な平面で得られる断
面形状にカットして前記シートを成形するシートカット
手段と、を備えるものである。
【0013】本発明の請求項2に係るシート積層造形装
置は、前記座標変換手段が、前記造形対象の厚みが最も
薄くなる方向が積層方向となるように前記座標変換を行
うものである。
【0014】本発明の請求項3に係るシート積層造形装
置は、前記座標変換手段が、前記3次元データに基づい
て、前記造形対象の軸長が最大となる最長方向を検出す
る最長方向検出手段と、前記最長方向に垂直な方向で、
前記造形対象の軸長が最大となる直行最長方向を検出す
る直行最長方向検出手段と、前記最長方向および前記直
行最長方向の双方に直行する方向を前記積層方向とする
第1積層方向特定手段と、を備えるものである。
【0015】本発明の請求項4に係るシート積層造形装
置は、前記最長方向検出手段が、前記造形対象の表面上
の点で、前記造形対象が備える頂点から最も離れた点を
検出する最離間点検出手段と、前記頂点と前記最離間点
とを結ぶ方向を前記最長方向とする第1最長方向特定手
段と、を備えるものである。
【0016】本発明の請求項5に係るシート積層造形装
置は、前記造形対象物の投影面投影面を検出する投影面
検出手段を備えると共に、前記最長方向検出手段が、前
記投影面検出手段により検出される複数の投影面のデー
タに基づいて、前記最長方向を検出するものである。
【0017】本発明の請求項6に係るシート積層造形装
置は、前記投影面検出手段が、前記造形対象の形状を球
座標データで表す球座標データ検出手段を備え、前記球
座標データを定義する2つの角度θおよびφを変化させ
ることにより前記造形対象の投影面を検出するものであ
る。
【0018】本発明の請求項7に係るシート積層造形方
法は、複数のシートを積層することで造形対象の形状を
造形するシート積層造形方法であって、前記造形対象の
3次元データを取得する3次元データ取得ステップと、
前記3次元データを、所定の規則に従って座標変換する
座標変換ステップと、前記座標変換ステップにより座標
変換された後のデータに基づいて前記シートの積層方向
を決定する積層方向決定ステップと、シート基材を、前
記造形対象の前記積層方向に垂直な平面で得られる断面
形状にカットして前記シートを成形するシートカットス
テップと、を備えるものである。
【0019】本発明の請求項8に係るシート積層造形方
法は、前記座標変換ステップが、前記造形対象の厚みが
最も薄くなる方向が積層方向となるように前記座標変換
を行うものである。
【0020】本発明の請求項9に係るシート積層造形方
法は、前記座標変換ステップが、前記3次元データに基
づいて、前記造形対象の軸長が最大となる最長方向を検
出する最長方向検出ステップと、前記最長方向に垂直な
方向で、前記造形対象の軸長が最大となる直行最長方向
を検出する直行最長方向検出ステップと、前記最長方向
および前記直行最長方向の双方に直行する方向を前記積
層方向とする第1積層方向特定ステップと、を備えるも
のである。
【0021】本発明の請求項10に係るシート積層造形
方法は、前記最長方向検出ステップが、前記造形対象の
表面上の点で、前記造形対象が備える頂点から最も離れ
た点を検出する最離間点検出ステップと、前記頂点と前
記最離間点とを結ぶ方向を前記最長方向とする第1最長
方向特定ステップと、を備えるものである。
【0022】本発明の請求項11に係るシート積層造形
装置方法は、前記造形対象物の投影面投影面を検出する
投影面検出ステップを備えると共に、前記最長方向検出
ステップが、前記投影面検出ステップにより検出される
複数の投影面のデータに基づいて、前記最長方向を検出
するものである。
【0023】本発明の請求項12に係るシート造形積層
方法は、前記投影面検出ステップが、前記造形対象の形
状を球座標データで表す球座標データ検出ステップを備
え、前記球座標データを定義する2つの角度θおよびφ
を変化させることにより前記造形対象の投影面を検出す
るものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態について説明する。なお、図中、同一の符号
はそれぞれ同一または相当する部分を示す。
【0025】実施の形態1.図1は本発明の実施の形態
1によるシート積層造形装置10のシステム構成図を示
す。本実施形態のシート積層造形装置10は、第1スタ
ッカ12を備えている。第1スタッカ12上には、シー
ト基材14が重ねて保存されている。第1スタッカ12
の側方には加工テーブル16が配置されている。加工テ
ーブル16には、カッタ機構18およびカッタ駆動機構
20が配設されている。カッタ機構18は、例えば、炭
酸ガスレーザ式のカッタや刃物式カッタなどにより実現
される。
【0026】第1スタッカ12上のシート基材14は、
図示しないローダ機構により1枚ずつ加工テーブル16
上に搬送される。カッタ駆動機構20は、加工テーブル
16上にシート基材14が搬送された後、そのシート基
材16に所望形状の切れ目を入れるため、カッタ機構1
8を加工テーブルの平面内で適当に駆動する。その結
果、加工テーブル16上のシート基材16には、所望形
状の切れ目が設けられる。
【0027】本実施形態において、シート基材16に設
けられる切れ目は、シート基材16を有効領域22と不
要領域24とに区分するように設けられる。加工テーブ
ル16上に順次供給されるシート基材14に形成される
有効領域22は、それらの形状が、造形対象をシート基
材14の厚さ毎にスライスした際に順次得られる断面形
状と一致するように設けられる。また、上記の有効領域
22は、シート基材16に設定される所定の基準点を基
準として設けられる。
【0028】加工テーブル16の側方には、更に、第2
スタッカ26が配設されている。加工テーブル16上で
切れ目が入れられたシート基材16は、図示しないアン
ローダ機構により加工テーブル16上から第2スタッカ
26上に搬送される。この際、シート基材14は、第2
スタッカ26上で互いの基準点が一致するように積層さ
れ、また、シート基材14の有効領域22は積層される
他の有効領域22に接着される。
【0029】本実施形態では、複数のシート基材14の
有効領域22が上記の如く互いに適正な相対位置関係を
維持して接着された後、シート基材14の不要部分24
を除去する作業が行われる。上記の除去作業が終了する
と、積層された複数の有効領域22で構成された所望の
3次元形状、すなわち、造形対象の外形に相当する3次
元形状を得ることができる。このため、本実施形態のシ
ート積層造形装置10によれば、造形対象の3次元形状
を容易に造形することができる。
【0030】図2(A)〜(C)は、それぞれ、本実施
形態において用いられる造形対象30の平面図、正面図
および側面図を示す。図2に示す如く、造形対象30
は、底面が楕円形状であり、周縁部から中央にかけて緩
やかに厚みを増す3次元形状を有している。造形対象3
0の3次元形状は、任意の方向を積層方向に設定してシ
ートを積層させることにより造形することができる。
【0031】図3(A)〜(C)は、それぞれ、造形対
象30の底面に対して所定角だけ傾斜した方向をシート
の積層方向として、複数のシートを積層させた場合に得
られる造形対象の平面図、正面図および側面図を示す。
尚、図3(B)に示すXY平面32は、シートと平行す
る面として定められた平面である。また、図3(B)中
に示すZ方向はシートの積層方向である。
【0032】図3に示す如く、造形対象30の3次元形
状は、シートの積層方向Zが造形対象30の底面に対し
て傾斜した方向に設定されていても、適当数のシートを
積層させることにより実現することができる。しかしな
がら、シートの積層方向Zがこのような方向に設定され
ていると、所望の3次元形状を得るために多数のシート
基材14が必要となる。また、このような設定によれ
ば、シート基材14の不要領域24が広大となり、その
除去作業が煩雑となり易い。
【0033】シートを積層させることにより所望の3次
元形状を実現する場合、その造形物のコストを抑制し、
また、造形作業を容易化する上では、シートの積層枚数
が最小限に抑制されることが望ましい。本実施形態のシ
ート積層造形装置10は、このような要求を満たすべ
く、造形すべき対象の形状に応じて、シートの積層方向
を適正に設定する点に特徴を有している。以下、図4お
よび図5を参照して、上記の特徴部について説明する。
【0034】図4は、上記の機能を実現すべく、本実施
形態のシート積層造形装置10において実行される処理
の手順を説明するためのフローチャートを示す。図4に
示す一連の処理は、造形対象30の3次元データに基づ
いて実行される。また、上記の一連の処理は、先ずステ
ップ40の処理から実行される。
【0035】ステップ40では、造形対象30の最長方
向Xがサーチされる。最長方向Xは、造形対象30の軸
長が最も長くなる方向である。本実施形態において、最
長方向Xは造形対象30の3次元データに基づいてサー
チされる。
【0036】ステップ42では、造形対象30の直行最
長方向Yがサーチされる。直行最長方向Yは、上記ステ
ップ40でサーチされた最長方向Xに直行する方向で、
造形対象物30の軸長が最も長くなる方向である。直行
最長方向Yは、最長方向Xと同様に造形対象30の3次
元データに基づいてサーチされる。
【0037】ステップ44では、積層方向Zが設定され
る。積層方向Zは、最長方向Xおよび直行最長方向Zの
双方に直行する方向である。本ステップ44の処理が終
了すると、今回の一連の処理が終了される。
【0038】図5(A)〜(C)は、それぞれ、上記の
処理により設定された積層方向Zにシートを積層させる
ことにより造形された造形対象30の平面図、正面図お
よび側面図を示す。図5(A)に示すXY平面は、造形
対象30の投影面積を最も大きくする投影面(以下、最
大投影面と称す)である。そして、図5(B)および
(C)に示す積層方向Zは、その投影面に垂直な方向で
ある。
【0039】シートの積層方向が上述したZ方向に設定
されると、シートの広がり方向を、造形対象30の最大
投影面の広がり方向と一致させることができる。また、
この場合、造形対象30を造形するために必要なシート
枚数を最小限とすることができる。このため、本実施形
態のシート積層造形装置10によれば、最小限のシート
枚数で、所望の3次元形状を正確に造形することができ
る。
【0040】尚、上記の実施形態においては、上記ステ
ップ40〜44の処理を実行することにより前記請求項
1記載の「座標変換手段」が実現されていると共に、そ
の積層方向Zに基づいてシート基材14に切れ目を入れ
る処理を実行することにより前記請求項1記載の「シー
トカット手段」が実現されている。
【0041】また、上記の実施形態においては、上記ス
テップ40の処理を実行することにより前記請求項3記
載の「最長方向検出手段」が、上記ステップ42の処理
を実行することにより前記請求項3記載の「直行最長方
向検出手段」が、上記ステップ44の処理を実行するこ
とにより前記請求項3記載の「第1積層方向特定手段
が、それぞれ実現されている。
【0042】実施の形態2.次に、図6を参照して、本
発明の実施の形態2について説明する。図6は、本実施
形態において用いられる造形対象50の斜視図を示す。
造形対象50は、頂点52を備える局面的な3次元形状
を有している。
【0043】上述した実施の形態1のように、造形対象
30が大きな平面(造形対象30の底面が相当)を有し
ている場合は、その平面内で容易に最長方向Xおよび直
行最長方向Yを規定することができる。しかし、本実施
形態のように造形対象50が大きな平面を有していない
場合は、平面内で最長方向Xおよび直行最長方向Yを規
定することはできない。
【0044】本実施形態において、シート積層造形装置
10は、造形対象50の3次元データに基づいて、造形
対象50の表面上の点で、頂点52から最も離れた点
(最離間点)54をサーチする。そして、頂点52と最
離間点54とを結ぶ方向を最長方向Xと定める。その
後、シート積層造形装置10は、最長方向Xと直行する
面内で最も軸長の長くなる方向をサーチし、その方向を
直行最長方向Yと定める。
【0045】上記の手順によれば、頂点52のみを有
し、大きな平面を有していない造形対象50に関して、
最長方向Xと直行最長方向Yとを適切に検出することが
できる。従って、本実施形態によれば、造形対象50の
3次元形状を、最小のシート枚数で正確に造形すること
ができる。
【0046】尚、上記の実施形態においては、最離間点
54をサーチする処理により前記請求項4記載の「最離
間点検出手段」が、頂点52と最離間点54とを結ぶ方
向を最長方向Xと定める処理により前記請求項4記載の
「第1最長方向特定手段」に、それぞれ実現されてい
る。
【0047】実施の形態3.次に、図7を参照して、本
発明の実施の形態2について説明する。図7は、本実施
形態において用いられる造形対象60の斜視図を示す。
造形対象60は、その前面が局面で構成された3次元形
状を有している。
【0048】造形対象60に関しては、上記図6に示す
造形対象50の場合と異なり、頂点を基準として最長方
向Xを定めることはできない。本実施形態において、シ
ート積層造形装置10は、このような造形対象60の最
長方向Xを求める最には、先ず、その3次元データ
(x、y、z)を球座標データ(r、θ、φ)に変換す
る。
【0049】球座標データ(r、θ、φ)によれば、球
座標データを定義する2つの角度θおよびφを適当に変
化させることにより、造形対象60の任意の投影面(断
面)をサーチすることができる。本実施形態において、
シート積層造形装置10は、造形対象60について複数
の投影面をサーチし、サーチされた投影面のデータに基
づいて造形対象60の軸長が最も長くなる方向、すなわ
ち、最長方向Xを定める。そして、最長方向Xを定めた
後、直行最長方向Y、および、シート積層方向Zを定め
る。
【0050】上記の処理によれば、造形すべき対象が造
形対象60のように局面のみで構成されている場合にお
いても、適正に最長方向X、直行最長方向Yおよび積層
方向Zを定めることができる。このため、本実施形態の
シート積層造形装置10によれば、造形すべき対象物が
局面のみで構成されている場合においても、所望の3次
元形状を、最小のシート枚数で正確に造形することがで
きる。
【0051】尚、上記の実施形態においては、球座標デ
ータに基づいて造形対象60の投影面を検出することに
より前記請求項5記載の「投影面検出手段」が、また、
造形対象60の球座標データを得ることにより前記請求
項6記載の「球座標データ検出手段」が、それぞれ実現
されている。
【0052】
【発明の効果】この発明は以上説明したように構成され
ているので、以下に示すような効果を奏する。
【0053】請求項1および7記載の発明によれば、造
形対象の形状を表す元の3次元データに関わらず、常に
適正なシート積層方向を設定することができる。
【0054】請求項2および8記載の発明によれば、最
も少ないシート枚数で、正確に所望の3次元形状を実現
することができる。
【0055】請求項3および9記載の発明によれば、投
影面積が最大となる平面と垂直にシートの積層方向を設
定することで、最小のシート枚数で正確に所望の3次元
形状を実現することができる。
【0056】請求項4および10記載の発明によれば、
造形対象が頂点を有する場合に、最長方向を容易に設定
することができる。
【0057】請求項5および11記載の発明によれば、
投影面積が最大となる方向と垂直な方向をシートの積層
方向とすることで、シートを効率良く積層させることが
可能となる。
【0058】また、請求項6および12記載の発明によ
れば、球座標を用いることにより最大投影面を適正に検
出することができる。
【0059】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1のシート積層造形装置
のシステム構成図である。
【図2】 図2(A)〜(C)は本発明の実施の形態1
で用いられる造形対象の外形を表す平面図、正面図およ
び側面図である。
【図3】 図3(A)〜(C)は本発明の実施の形態1
で造形される対象物と対比される対象物の平面図、正面
図および側面図である。
【図4】 本発明の実施の形態1で実行される一連の処
理の内容を表すフローチャートである。
【図5】 図5(A)〜(C)は本発明の実施の形態1
で造形される対象物の外形を表す平面図、正面図および
側面図である。
【図6】 本発明の実施の形態2で用いられる造形対象
の斜視図である。
【図7】 本発明の実施の形態3で用いられる造形対象
の斜視図である。
【符号の説明】
10 シート積層造形装置、 14 シート基材、
18 カッタ機構、30;50;60 造形対象、
52 頂点、 54 最離間点。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のシートを積層することで造形対象
    の形状を造形するシート積層造形装置であって、 前記造形対象の3次元データを取得する3次元データ取
    得手段と、 前記3次元データを、所定の規則に従って座標変換する
    座標変換手段と、 前記座標変換手段により座標変換された後のデータに基
    づいて前記シートの積層方向を決定する積層方向決定手
    段と、 シート基材を、前記造形対象の前記積層方向に垂直な平
    面で得られる断面形状にカットして前記シートを成形す
    るシートカット手段と、 を備えることを特徴とするシート積層造形装置。
  2. 【請求項2】 前記座標変換手段は、前記造形対象の厚
    みが最も薄くなる方向が積層方向となるように前記座標
    変換を行うことを特徴とする請求項1記載のシート積層
    造形装置。
  3. 【請求項3】 前記座標変換手段は、 前記3次元データに基づいて、前記造形対象の軸長が最
    大となる最長方向を検出する最長方向検出手段と、 前記最長方向に垂直な方向で、前記造形対象の軸長が最
    大となる直行最長方向を検出する直行最長方向検出手段
    と、 前記最長方向および前記直行最長方向の双方に直行する
    方向を前記積層方向とする第1積層方向特定手段と、 を備えることを特徴とする請求項1または2記載のシー
    ト積層造形装置。
  4. 【請求項4】 前記最長方向検出手段は、 前記造形対象の表面上の点で、前記造形対象が備える頂
    点から最も離れた点を検出する最離間点検出手段と、 前記頂点と前記最離間点とを結ぶ方向を前記最長方向と
    する第1最長方向特定手段と、 を備えることを特徴とする請求項3記載のシート積層造
    形装置。
  5. 【請求項5】 前記造形対象物の投影面投影面を検出す
    る投影面検出手段を備えると共に、 前記最長方向検出手段は、前記投影面検出手段により検
    出される複数の投影面のデータに基づいて、前記最長方
    向を検出することを特徴とする請求項3記載のシート積
    層造形装置。
  6. 【請求項6】 前記投影面検出手段は、 前記造形対象の形状を球座標データで表す球座標データ
    検出手段を備え、 前記球座標データを定義する2つの角度θおよびφを変
    化させることにより前記造形対象の投影面を検出するこ
    とを特徴とする請求項5記載のシート積層造形装置。
  7. 【請求項7】 複数のシートを積層することで造形対象
    の形状を造形するシート積層造形方法であって、 前記造形対象の3次元データを取得する3次元データ取
    得ステップと、 前記3次元データを、所定の規則に従って座標変換する
    座標変換ステップと、 前記座標変換ステップにより座標変換された後のデータ
    に基づいて前記シートの積層方向を決定する積層方向決
    定ステップと、 シート基材を、前記造形対象の前記積層方向に垂直な平
    面で得られる断面形状にカットして前記シートを成形す
    るシートカットステップと、 を備えることを特徴とするシート積層造形方法。
  8. 【請求項8】 前記座標変換ステップは、前記造形対象
    の厚みが最も薄くなる方向が積層方向となるように前記
    座標変換を行うことを特徴とする請求項7記載のシート
    積層造形方法。
  9. 【請求項9】 前記座標変換ステップは、 前記3次元データに基づいて、前記造形対象の軸長が最
    大となる最長方向を検出する最長方向検出ステップと、 前記最長方向に垂直な方向で、前記造形対象の軸長が最
    大となる直行最長方向を検出する直行最長方向検出ステ
    ップと、 前記最長方向および前記直行最長方向の双方に直行する
    方向を前記積層方向とする第1積層方向特定ステップ
    と、 を備えることを特徴とする請求項7または8記載のシー
    ト積層造形方法。
  10. 【請求項10】 前記最長方向検出ステップは、 前記造形対象の表面上の点で、前記造形対象が備える頂
    点から最も離れた点を検出する最離間点検出ステップ
    と、 前記頂点と前記最離間点とを結ぶ方向を前記最長方向と
    する第1最長方向特定ステップと、 を備えることを特徴とする請求項9記載のシート積層造
    形方法。
  11. 【請求項11】 前記造形対象物の投影面投影面を検出
    する投影面検出ステップを備えると共に、 前記最長方向検出ステップは、前記投影面検出ステップ
    により検出される複数の投影面のデータに基づいて、前
    記最長方向を検出することを特徴とする請求項9記載の
    シート積層造形方法。
  12. 【請求項12】 前記投影面検出ステップは、 前記造形対象の形状を球座標データで表す球座標データ
    検出ステップを備え、 前記球座標データを定義する2つの角度θおよびφを変
    化させることにより前記造形対象の投影面を検出するこ
    とを特徴とする請求項11記載のシート積層造形方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018066691A1 (ja) * 2016-10-07 2018-04-12 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 三次元造形物並びにその造形のためのシステム及び方法、三次元造形物の造形用データ並びにその生成のための装置、生成方法、プログラム、及びプログラムを記憶した記憶媒体
US10950028B2 (en) 2017-01-18 2021-03-16 Fuji Xerox Co., Ltd. Information processing apparatus, three-dimensional modeling system, and computer readable medium storing information processing program

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