JP2000037756A - パーティングロック機構 - Google Patents

パーティングロック機構

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JP2000037756A
JP2000037756A JP10207957A JP20795798A JP2000037756A JP 2000037756 A JP2000037756 A JP 2000037756A JP 10207957 A JP10207957 A JP 10207957A JP 20795798 A JP20795798 A JP 20795798A JP 2000037756 A JP2000037756 A JP 2000037756A
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mold
parting
mold plate
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JP10207957A
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Futoshi Kosuge
太 小菅
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Denso Ten Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/64Mould opening, closing or clamping devices
    • B29C45/641Clamping devices using means for straddling or interconnecting the mould halves, e.g. jaws, straps, latches
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/64Mould opening, closing or clamping devices
    • B29C2045/645Mould opening, closing or clamping devices using magnetic means

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】3枚プレート構成の射出成形金型におけるパー
ティングロック力の調整が容易で小型なパーティングロ
ック機構を提供することを目的とする。 【解決手段】3枚プレート構成の射出成形金型10にお
いて、固定側型板20に設けられ電磁力を発生させる励
磁コイルが埋設された電磁ブロック41と、可動側型板
30に設けられ電磁ブロックの吸引面に吸着する磁性体
の吸着ブロック45とからなり、電磁ブロックに発生し
た電磁力により吸着ブロックを吸着させ、固定側型板2
0と可動側型板30とのパーティング面22のロック力
を得るようにしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3枚プレート構成
の射出成形金型のパーティングロック機構に関する。
【0002】
【従来の技術】射出成形金型として、2枚プレート構成
の金型(固定側型板と可動側型板)があるが、この構成
の金型で成形した場合には、樹脂材を充填するためのラ
ンナー部と成形品(製品)とが一体となり取り出されの
で、成形品とランナー部とを切断して分離する必要があ
る。これに対して3枚プレート構成の金型〔固定側型板
と可動側型板および中間プレート(ストリッパプレー
ト)〕では、成形品を成形する過程(型開時)で成形品
とランナー部とが自動的に切断分離した状態で取り出さ
れる。パーティングロック機構は、この3枚プレート構
成の金型における固定側型板と可動側型板との接合面
(パーティング面)が離れないように、一時的にロック
するロック機構を意味する。
【0003】従来のパーティングロック機構を図7およ
び図8を用いて説明する。図7は従来の3枚プレート構
成の樹脂成形金型の概略構成図で、(a)は正面図(一
部断面)、(b)はH部拡大図である。図8は従来のパ
ーティングロック部品の概略構成を示す正面図である。
50は3枚プレート構成の射出成形金型で、固定側金型
60、可動側金型70およびパーティングロック部品
(メカロックタイプ)80等により構成されており、そ
れぞれの金型は対面する方向へ開閉移動する射出成形機
(図示省略)に取り付けて用いられる。3枚プレート構
成の射出成形金型50は型開きの順番が非常に重要であ
り、その型開きの順番は、先ず最初に図示したの面
(固定側型板61と中間プレート66との当接面)、次
にの面(中間プレート66と固定側金型取付板67と
の当接面)、最後にの面(固定側型板61と可動側型
板71のパーティング面62)の順番となる必要があ
る。このような順番により、先ず成形品55とゲート部
66の先端のピンポイント部gとが剪断し、次にランナ
ー部64が中間プレート66から離れ、さらに成形品5
5がコア部72から離れるようになっている。この際
に、各プレートのロック力の関係には、成形品55とゲ
ート部66のピンポイント部gとを分断させるための
力、即ちゲート剪断応力よりも、ランナー部64をラン
ナーロックピン68に保持させる力、即ちランナーロッ
ク力の方を大きくし、ランナーロック力よりもさらにパ
ーティングロック力の方が大きくなるような関係を満足
させる必要がある。そのために各プレートの開くタイミ
ングを制御するために、多種の手段がとられている。パ
ーティングロック部品(マグネットタイプ、樹脂タイ
プ、メカロックタイプ等)を使用し、型開きのタイミン
グ制御を行っている。パーティングロック部品には、そ
れぞれ部品固有のロック力があり、必要に応じて部品の
選択をしなければならなかった。
【0004】固定側金型60は固定側型板61、中間プ
レート66、固定側型取付板67、ランナーロックピン
68およびサポートピン、ストッパピン(いずれも図示
省略)等により構成されておりダイセットになってい
る。固定側型板61は可動側型板71とのパーティング
面62より成形品55のキャビティー部(外形形状部に
相当)63と、パーティング面62と反対側面には充填
する樹脂が流れるランナー部64と、ランナー部64か
らキャビティー部63へ樹脂を充填するゲート部65
(ピンゲート)、その他にサポートピン、ストッパピン
の挿通孔およびパーティングロック部品80の取付孔等
が形成されている。
【0005】中間プレート66は固定側型取付板67と
固定側型板61との間に設けられており、ランナーロッ
クピン68、ストッパピンおよび樹脂の充填孔等が形成
されている。固定側型取付板67は固定側金型60のベ
ース部で、ランナーロックピン68、ストッパピンの取
付孔、樹脂の充填孔および射出成形機への取付孔等が形
成されている。
【0006】可動側金型70は可動側型板71、可動側
型取付板75、エジェクタプレート77およびガイドピ
ン、ストリッパピン、コアピン(いずれも図示省略)等
により構成されておりダイセットになっている。可動側
型板71は固定側型板61とのパーティング面62より
突出して成形品55のコア部(内形形状部に相当)72
と、その他にストリッパピン、コアピンの挿通孔および
パーティングロック部品80の取付孔等が形成されてい
る。
【0007】可動側型取付板75は可動側金型70のベ
ース部で、可動側型板71および射出成形機への取付孔
等が形成されている。エジェクタプレート77は可動側
型板71のコア部72に密着して残った成形品55を離
脱させるストリッパーピンおよびコアピン等が立設して
いる。パーティングロック部品(メカロックタイプ)8
0は、係止部材81、係止板85等により構成されてい
る。
【0008】係止部材81は、T字形状をしており係止
板85の係止部片86、87に係止する係止部82と固
定側型板61への取付孔83等が形成されている。係止
板85は、本体部90、係止部片86、87(係止部片
86の対称形部品)および圧縮コイルばね95等により
構成されている。本体部90の中央部には係止部片86
と87を組付けるための溝91と、圧縮コイルばね95
の挿入孔および可動側型板71に取り付けるための取付
孔92等が形成されている。係止板85を組立てるに
は、本体部90の溝91部に係止部片86の係止凹部8
8と係止部片87の係止凹部89を向かい合わせて回動
軸93を中心にして回動自在に固定する。そして、圧縮
コイルばね95を係止部片86と87の外側より押圧す
るように取付け、係止部片86と87とを中央部方向へ
弾性的に付勢する。
【0009】尚、パーティングロック部品80の取付け
は、固定側金型60と可動側金型70とが型締めされた
時に、係止部材81と係止板85とが正しく係合するよ
うに位置を調整して取り付ける。但し、パーティングロ
ック部品80のロック力は一定であるので、必要とする
パーティングロック力に合わせて複数個のパーティング
ロック部品80をバランスよく取り付ける。
【0010】次に、部品の樹脂成形について説明する。
射出成形機の固定側と可動側に固定側金型60と可動側
金型70とをそれぞれ取り付ける。次に、射出成形機に
設定した所定の型締圧力により固定側金型60と可動側
金型70とが型締めされ、固定側金型60(固定側型板
61)に取り付けたパーティングロック部品80の係止
部材81と、可動側金型70(可動側型板71)に取り
付けたパーティングロック部品80の係止板85とが係
合する。この状態で固定側金型60の方から溶融した樹
脂材が充填される。そして、樹脂材が固化すると型締圧
力が解除され、可動側金型70が固定側金型60から離
れる方向へ移動し型開きが始まる。
【0011】可動側金型70が移動し型開きが始まる
と、パーティングロック部品80の係止部材81と係止
板85との係合により発生するパーティングロック力に
より、可動側金型70と一緒に固定側型板61が移動す
るので、ゲート65の先端のピンポイント部gとランナ
ーロックピン68の先端ロック部hとに引張力が加わる
が、ピンポイント部gの引張剪断応力よりもランナーロ
ックピン68の保持力の方を大きくしているので、ピン
ポイント部gの方が先に剪断する(ランナー64が成形
品55より分離する)。そして先ず最初に、図示の面
(固定側型板61と中間プレート66との当接面)が離
れる。
【0012】さらに可動側金型70が開く方向へ移動す
ると、固定側型取付板67に固定されたランナーロック
ピン68の先端ロック部hがランナー64から抜去し、
ランナー64を除去するために図示の面(中間プレー
ト66と固定側型取付板67との当接面)が離れる。そ
して、可動側金型70がさらに開く方向へ移動すると、
固定側型板61がストッパピンにより移動が規制される
ため、可動側金型70のみが移動し、図示の面(固定
側型板61と可動側型板71とのパーティング面62)
が離れるので、この状態で、パーティングロック部品8
0(係止部材81と係止板85)の係合が解除されパー
ティングロック力が消滅する。この状態で成形品55が
可動側型板71のコアー部72に残るので、ストリッパ
ーピンが突出して成形品55をコアー部72から離脱さ
せ取り出される。以下必要により同じ動作が繰り返され
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のパーテ
ィングロック部品80はロック力が固定であるが、ラン
ナーロック力は成形する樹脂や、ランナーロックピン6
8の形状により変化する。そのために同じ金型でも成形
する樹脂材が変わると、ゲート剪断応力<ランナーロッ
ク力<パーティングロック力の関係が崩れ、型開きの順
番が確保できないことがしばしば発生する。この場合に
はパーティングロック力の調整が必要となるが、ロック
力は部品固有のものであるため、部品そのもの自体を交
換もしくは修正しなければならないことになるので、部
品の製作交換および調整費用が発生し金型費のコスト高
につながる。その他に、部品の製作交換および調整に要
する時間が必要となるので納期遅れにつながる一因とも
なる。
【0014】また、マグネットタイプのパーティングロ
ック部品を用いた場合には、金属屑などを吸着しやす
く、誤って金属屑などを挟み込んだ場合には金型を破損
させるおそれがある。本発明は上述の問題を解決するも
ので、3枚プレート構成の射出成形金型におけるパーテ
ィングロック力の調整が容易で小型なパーティングロッ
ク機構を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の目的を達
成するもので、固定側型板と、可動側型板と、該固定側
型板と該固定側型板を取付ける固定側型取付板との間に
設けられた中間プレートの3枚プレートからなる射出成
形金型において、前記固定側型板に設けられ電磁力を発
生させる励磁コイルが埋設された電磁ブロックと、前記
可動側型板に設けられ前記電磁ブロックの吸引面に吸着
する磁性体の吸着ブロックとからなり、前記電磁ブロッ
クに発生した電磁力により前記吸着ブロックを吸着さ
せ、前記固定側型板と可動側型板とのパーティング面の
ロック力を得るようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0016】また、前記電磁ブロックに埋設された励磁
コイルに流れる電流量を制御し、該電磁ブロックに発生
する電磁力を制御する制御手段を有してなることを特徴
とするものである。また、前記電磁ブロックには複数個
の励磁コイルが埋設され、該励磁コイルのうち使用する
励磁コイルにのみ電流を流して該電磁ブロックに発生す
る電磁力を制御する制御手段を有してなることを特徴と
するものである。
【0017】また、前記制御手段は前記固定側型板と可
動側型板とが型開きしたことを検出してから所定時間の
み前記励磁コイルに電流を流すようにしたことを特徴と
するものである。また、前記制御手段は前記励磁コイル
に、検知電流を流して該励磁コイルのインダクタンスの
変化を検知し、検知された該励磁コイルのインダクタン
スの変化に基づいて前記固定側型板と可動側型板との型
開きを検知するものであることを特徴とするものであ
る。
【0018】
【実施例】本発明の第1実施例を図1、図2、図3、図
4及び図5を用いて説明する。図1は本発明の第1実施
例の3枚プレート構成の樹脂成形金型の概略構成図で、
(a)は正面図(一部断面)、(b)はF部拡大図であ
る。図2は第1実施例のパーティングロック部の概略構
成図、図3は第1実施例の第1番目の型開状態を示す要
部正面図、図4は第1実施例の第2番目の型開状態を示
す要部正面図、図5は第1実施例の第3番目の型開状態
を示す要部正面図である。
【0019】10は3枚プレート構成の射出成形金型
で、固定側金型20と可動側金型30およびパーティン
グロック部40等により構成されており、それぞれの金
型は対面する方向へ開閉移動する射出成形機(図示省
略)に取り付けて用いられる。尚、3枚プレート構成の
射出成形金型10は型開きの順番が非常に重要であり、
その型開きの順番は、先ず最初に図示したの面(固定
側型板21と中間プレート26との当接面)、次にの
面(中間プレート26と固定側金型取付板27との当接
面)、最後にの面(固定側型板21と可動側型板34
とのパーティング面22)の順番となる必要がある。こ
の際に、各プレートのロック力の関係には、成形品15
とゲート部23の先端のピンポイント部eとを分断させ
るための力、即ちゲート剪断応力よりも、ランナー部2
3をランナーロックピン28に保持させるさせる力、即
ちランナーロック力の方を大きくし、ランナーロック力
よりもさらにパーティングロック力の方が大きくなるよ
うな関係が成立するように構成されている。
【0020】固定側金型20は固定側型板21、中間プ
レート26、固定側型取付板27、ランナーロックピン
28、サポートピン、ストッパピン(いずれも図示省
略)、および電磁ブロック41等により構成されており
ダイセットになっている。固定側型板21は可動側型板
31とのパーティング面22より成形品のキャビティー
部(外形形状部に相当)25と、パーティング面22と
反対側面には充填する樹脂が流れるランナー部23と、
ランナー部23からキャビティー部25へ樹脂を充填す
るゲート部24(ピンゲート)、その他にサポートピ
ン、ストッパピンの挿通孔および電磁ブロック41の取
付孔等が形成されている。
【0021】中間プレート26は固定側型取付板27と
固定側型板31との間に設けられており、ランナーロッ
クピン28、ストッパピンおよび樹脂の充填孔等が形成
されている。固定側型取付板27は固定側金型20のベ
ース部で、ランナーロックピン28、ストッパピンの取
付孔、樹脂の充填孔および射出成形機への取付孔等が形
成されている。
【0022】可動側金型30は可動側型板31、可動側
型取付板33、エジェクタプレート34、ガイドピン、
ストリッパピン、コアピン(いずれも図示省略)および
吸着ブロック45等により構成されておりダイセットに
なっている。可動側型板31は固定側型板21とのパー
ティング面22より突出して成形品15のコア部(内形
形状に相当部)32と、その他にストリッパピン、コア
ピンの挿通孔および吸着ブロック45の取付孔等が形成
されている。
【0023】可動側型取付板33は可動側金型30のベ
ース部で、可動側型板31および射出成形機への取付孔
等が形成されている。エジェクタプレート34は、可動
側型板31のコア部32に密着して残った成形品15を
離脱させるストリッパーピンおよびコアピン(いずれも
図示省略)等を立設する平板である。
【0024】パーティングロック部40は、固定側型板
21と可動側型板31のパーティング面のロック力を発
生するもので、電磁ブロック41、吸着ブロック45お
よび制御部(検知器)47等により構成されている。電
磁ブロック41は、パーティングロック力の電磁力を発
生させるもので、コ字形状をした強磁性体材料製のコア
42に、外皮が絶縁された導電性の細線を捲回して励磁
コイル部43が形成されている。励磁コイル部43は有
底の方形立方体の外筐に固定されており、外筐には固定
側型板21に取り付けるための取付孔が形成されてい
る。また、励磁コイルは制御部(検知器)47に接続さ
れている。尚、電磁ブロック41を固定側型板21に取
り付ける時は、固定側型板21のパーティング面22と
電磁ブロック41の吸引面44とが面一になるように取
り付ける。
【0025】吸着ブロック45は、電磁ブロック41の
吸引面44に吸着しパーティングロック力を発生させる
ものである。吸着ブロック45は、方形の立方体形状を
しており、可動側型板31への取付孔が形成されてい
る。吸着面46は電磁ブロック41の吸引面44の大き
さと略同じ大きさになっている。吸着ブロック45の材
料には強磁性体の材料が用いられる。尚、吸着ブロック
45を可動側型板31に取り付ける時は、可動側型板3
1のパーティング面22と吸着面46とが面一になるよ
うに取り付ける。
【0026】制御部(検知器)47は、固定側型板21
と可動側型板31との型開閉の検知部およびタイマー制
御部とを有する。型開閉の検知は、制御部47に接続し
ている励磁コイル43に常時微小電流を通電しておき、
固定側型板21と可動側型板31とが型締め、または型
離れの際に電磁ブロック41と吸着ブロック45も着離
するので、励磁コイル43のインダクタンス(電流)が
変化する。制御部47は、この変化を電流計算によって
検知することにより、固定側型板21と可動側型板31
との開閉を検知し、パーティングロック力を必要とする
時点(例えば型開時点)で、電磁ブロック41の励磁コ
イル部43に対し、タイマー制御部に基づいた短時間
(例えば10秒間)だけ所定の電流量を通電して該電流
量に応じたパーティングロック力を発生させる。
【0027】次に、部品の樹脂成形について説明する。
射出成形機の固定側と可動側に固定側金型20と可動側
金型30とをそれぞれ取り付ける。この状態で固定側金
型20に取り付けられた電磁ブロック41の励磁コイル
43に検知用の小電流を流しておく。次に、射出成形機
に設定した所定の型締圧力により固定側金型20と可動
側金型30とが型締めされる。型締めされると、電磁ブ
ロック41と吸着ブロック45とが密着するので、電磁
ブロック41の励磁コイル43のインダクタンスが変化
するので、その変化が検知器により検知され、固定側金
型20と可動側金型30との型締めが確認される。
【0028】この状態で固定側金型20の方から溶融し
た樹脂材が充填される。そして、充填した樹脂材が固化
した時点(時間設定)に型締圧力が解除される。型締圧
力が解除されると、可動側金型30が固定側金型20か
ら離れる方向へ移動し型開きが始まる。型開きが始まる
と、励磁コイル43のインダクタンスが変化するので、
その変化が検知器により検知され、タイマーがONする
と共に励磁コイル43に所定の電流が流され、電磁ブロ
ック41と吸着ブロック45との間にパーティングロッ
ク力(電磁力による吸着)が発生し、パーティングロッ
ク力により固定側型板21と可動側金型30とが一体と
なる。この状態で、可動側金型30に型開きが始まる
と、パーティングロック力により、可動側金型30と一
緒に固定側型板21が移動するので、ゲート24の先端
のピンポイント部eと、ランナーロックピン28の先端
ロック部fとに引張力が加わるが、ピンポイント部eの
引張剪断応力よりもランナーロックピン28の保持力の
方を大きくしているので、ピンポイント部eの方が先に
剪断する。そして、図3に示すように先ず最初に図示
の面(固定側型板31と中間プレート26との当接面)
が離れる。
【0029】さらに可動側金型30が開く方向へ移動す
ると、固定側型取付板27に固定されたランナーロック
ピン28の先端ロック部fがランナー部23から抜去
し、図4に示すように図示の面(中間プレート26と
固定側型取付板27との当接面)が離れる。この状態
で、タイマーにより電磁ブロック41の励磁コイル43
に供給されていた電流がカットされ、電磁ブロック41
と吸着ブロック45との間で発生したパーティングロッ
ク力が消滅する。そして、可動側金型30がさらに開く
方向へ移動すると、固定側型板21がストッパピンによ
り移動が規制され図5に示すように図示の面(固定側
型板21と可動側型板34とのパーティング面22)が
離れる。この状態で成形品14が可動側金型30のコア
ー部32に残るので、ストリッパーピンが突出して成形
品15をコアー部23から離脱させ取り出される。以下
必要により同じ動作が繰り返される。
【0030】以上説明したように本実施例によれば、パ
ーティングロック力を得るのに固定側型板21と可動側
型板34の対向面(パーティング面22)の側部に、電
磁ブロック41と吸着ブロック45を対向させて設け、
電気的な制御により簡単にパーティングロック力を得る
ことができる。また、電磁ブロック41の励磁コイル4
3には、常時小電流を流しておき、励磁コイル43のイ
ンダクタンスの変化により型開閉を検知し、パーティン
グロック力を必要とする短時間にのみ、所定の電流を通
電し所望するパーティングロック力を得ることができ
る。従って、電流の通電が短時間ですむので、コイルの
安全率を高めることができ、励磁コイル43を細線で多
数巻きが可能となり小型化が図れる。また、電流の通電
が短時間ですむので消費電力を大幅に削減することがで
きる。
【0031】また、励磁コイル43に通電する電流量を
調整することにより、パーティングロック力を調整する
ことができるので、パーティングロック用の部品交換が
不要となる。その他に、電磁ブロック41と吸着ブロッ
ク45を用いた構成は汎用性(取り付けの標準化とパー
ティングロック力の調整が容易)があるので、他の種類
の樹脂成形金型にも取り付けて使用することができる。
従って、交換に伴う金型の分解、組立、調整が不要とな
り、さらに金型の保守が容易になるので金型費を含めた
コスト低減が図れる。
【0032】次に、本発明の第2実施例を図6を用いて
説明する。図6は本発明の第2実施例のパーティングロ
ック部の概略構成図である。尚、第2実施例は第1実施
例の一部を変更したもので、その他については第1実施
例と略同じであるので、同じ構成については同じ符号を
付し説明を省略する。50はパーティングロック部で、
電磁ブロック51、吸着ブロック45、切替器55およ
び制御部57等により構成されている。
【0033】電磁ブロック51は、円柱形状をした強磁
性体材料製のコア52に、外皮が絶縁された導電性の細
線を捲回して形成された励磁コイル部53が、有底の方
形立方体の外筐内に複数個固定されており、外筐には固
定側型板21に取り付けるための取付孔が形成されてい
る。また、複数個の励磁コイル部53はそれぞれ切替器
55に接続されている。尚、電磁ブロック51を固定側
型板21に取り付ける時は、固定側型板21のパーティ
ング面22と電磁ブロック51の吸引面54とが面一に
なるように取り付ける。また、吸着ブロック45を可動
側型板31に取り付ける時は、可動側型板31のパーテ
ィング面22と吸着面46とが面一になるように取り付
ける。
【0034】切替器55は、最少必要限度のパーティン
グロック力(電磁力)を得るために、電磁ブロック51
に固定された複数個の励磁コイル部53の内から必要と
する励磁コイル部53にのみ通電するように切り換える
ものである。制御部57は、通電する電流の制御と通電
時期と通電時間を制御するもので、成形機からの型開信
号等により制御する。
【0035】以上説明したように本実施例においては、
電磁ブロック51に複数個の励磁コイル部53が組み込
まれているので、通電する励磁コイル部53の数を変化
させることにより、必要なパーティングロック力を得る
ことがてきる。従って、広い範囲のパーティングロック
力の変化に対応することができる。また、必要な励磁コ
イル部53にのみ通電するので、余分な電力の使用がな
くなり節電によるコスト低減が図れる。その他に、電磁
ブロック51と吸着ブロック45を用いた構成のパーテ
ィングロック部50は、汎用性(取り付けの標準化とパ
ーティングロック力の調整が容易)があるので、他の種
類の樹脂成形金型にも取り付けて使用することができ
る。従って、交換に伴う金型の分解、組立、調整が不要
となり、さらに金型の保守が容易になるので金型費を含
めたコスト低減が図れる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、3
枚プレート構成の射出成形金型におけるパーティングロ
ック力の調整が容易で小型なパーティングロック機構を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の3枚プレート構成の樹脂
成形金型の概略構成図で、(a)は正面図(一部断
面)、(b)はF部拡大図である。
【図2】第1実施例のパーティングロック部の概略構成
図である。
【図3】第1実施例の第1番目の型開状態を示す要部正
面図である。
【図4】第1実施例の第2番目の型開状態を示す要部正
面図である。
【図5】第1実施例の第3番目の型開状態を示す要部正
面図である。
【図6】本発明の第2実施例のパーティングロック部の
概略構成図である。
【図7】従来の3枚プレート構成の樹脂成形金型の概略
構成図で、(a)は正面図(一部断面)、(b)はH部
拡大図である。
【図8】従来のパーティングロック部品の概略構成を示
す正面図である。
【符号の説明】
10・・・・・射出成形金型 15・・・・・成形部品 20・・・・・固定側金型 21・・・・・固定側型板 22・・・・・パーティング面 23・・・・・ランナー部 24・・・・・ゲート部 25・・・・・キャビティー部 26・・・・・中間プレート 27・・・・・固定側型取付板 28・・・・・ランナーロックピン 30・・・・・可動側金型 31・・・・・可動側型板 32・・・・・コア部 33・・・・・可動側型取付板 34・・・・・エジェクタプレート 40,50・・パーティングロック部 41,51・・電磁ブロック 42,52・・コア 43,53・・励磁コイル部 44,54・・吸引面 45・・・・・吸着ブロック 46・・・・・吸着面 47,57・・制御部 55・・・・・切替器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定側型板と、可動側型板と、該固定側
    型板と該固定側型板を取付ける固定側型取付板との間に
    設けられた中間プレートの3枚プレートからなる射出成
    形金型において、 前記固定側型板に設けられ電磁力を発生させる励磁コイ
    ルが埋設された電磁ブロックと、 前記可動側型板に設けられ前記電磁ブロックの吸引面に
    吸着する磁性体の吸着ブロックとからなり、 前記電磁ブロックに発生した電磁力により前記吸着ブロ
    ックを吸着させ、前記固定側型板と可動側型板とのパー
    ティング面のロック力を得るようにしたことを特徴とす
    るパーティングロック機構。
  2. 【請求項2】 前記電磁ブロックに埋設された励磁コイ
    ルに流れる電流量を制御し、該電磁ブロックに発生する
    電磁力を制御する制御手段を有してなることを特徴とす
    る請求項1記載のパーティングロック機構。
  3. 【請求項3】 前記電磁ブロックには複数個の励磁コイ
    ルが埋設され、該励磁コイルのうち使用する励磁コイル
    にのみ電流を流して該電磁ブロックに発生する電磁力を
    制御する制御手段を有してなることを特徴とする請求項
    1または請求項2記載のパーティングロック機構。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は前記固定側型板と可動側
    型板とが型開きしたことを検出してから所定時間のみ前
    記励磁コイルに電流を流すようにしたことを特徴とする
    請求項2または請求項3記載のパーティングロック機
    構。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は前記励磁コイルに、検知
    電流を流して該励磁コイルのインダクタンスの変化を検
    知し、検知された該励磁コイルのインダクタンスの変化
    に基づいて前記固定側型板と可動側型板との型開きを検
    出するものであることを特徴とする請求項2、請求項3
    又は請求項4記載のパーティングロック機構。
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