JP2000037692A - 産業廃水の脱燐・脱塩方法および脱燐・脱塩装置 - Google Patents

産業廃水の脱燐・脱塩方法および脱燐・脱塩装置

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JP2000037692A
JP2000037692A JP10207555A JP20755598A JP2000037692A JP 2000037692 A JP2000037692 A JP 2000037692A JP 10207555 A JP10207555 A JP 10207555A JP 20755598 A JP20755598 A JP 20755598A JP 2000037692 A JP2000037692 A JP 2000037692A
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Hideyuki Usui
英幸 臼井
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  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 沈殿分離を容易に行うことができ、かつ凝集
生成物を有効活用することができる、実用性の高い産業
廃水の脱燐・脱塩方法および脱燐・脱塩装置を提供す
る。 【解決手段】 燐酸塩等を含む産業廃水は処理槽6の陰
極室7へ送られ、この陰極室7で産業廃水がアルカリ化
される。また、陽極室8には酸性鉄塩が生成されるとと
もに、くみ上げポンプ14によって貯蔵タンク13内の
塩化第二鉄溶液が供給され、酸性鉄塩と混合される。上
記のアルカリ化された産業廃水、酸性鉄塩および塩化第
二鉄溶液の混合液は混合槽11に送られ、この混合槽1
1で混合中和されて燐酸鉄が生成される。そして、この
燐酸鉄は沈殿槽12に送られて沈殿分離される。また、
沈殿槽12で脱燐された産業廃水は供給管路23を介し
て処理槽6の電気透析室10a,10bに送られ、電気
透析により濃縮脱塩される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燐酸塩を溶存した
産業廃水の脱燐・脱塩方法および脱燐・脱塩装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に金属の表面処理洗浄には、燐酸系
の表面処理剤、洗浄剤が多く使用されており、表面処理
洗浄施設を持つ工場では、多量の燐酸成分を溶存する産
業廃水を排出しているところが多い。燐酸成分の排出
は、下水を通じて湖沼や内湾等閉鎖水域の富栄養化の一
因となるもので、これを防止するために産業廃水中から
燐酸成分を除去する必要性が生ずる。
【0003】産業廃水中から燐酸成分を除去するための
方法としては、凝集沈殿法や電気透析法がある。凝集沈
殿法とは、例えば産業廃水中に直接ポリ塩化アルミニウ
ム、硫酸バンド、ポリ硫酸第二鉄等の凝集剤を加え、燐
酸成分を燐酸アルミニウムや燐酸鉄として沈殿させるも
のである。電気透析法とは、例えばプラス極板にカーボ
ン、マイナス極板にステンレス等を用いて水中にイオン
が遊離しないようにし、両極板の間に陰イオン交換膜、
陽イオン交換膜を配設することにより産業廃水中に溶存
する燐酸成分をも含む塩類を透析分離し、それぞれを濃
縮除去するものである。
【0004】しかし、産業廃水中に含まれる燐酸化合物
を見ると、燐酸水素塩の形で溶解されている場合が多
く、この燐酸水素塩の一種である燐酸水素鉄は水によく
溶解されることから、燐酸水素塩を含む状態から塩化第
二鉄等の凝集剤を使用して凝集沈殿させても効果が少な
い。
【0005】そこで、あらかじめ燐酸成分を含む産業廃
水中に苛性ソーダ等を加え、燐酸水素塩を構成する水素
とアルカリイオンを置換し、燐酸塩とした後、塩化第二
鉄等の酸性鉄凝集剤を加える。この場合には、化学反応
により水に溶解しない燐酸鉄が生成され、沈殿等により
凝集除去が可能となる。
【0006】ところが、燐酸成分を含む産業廃水から燐
酸成分を効率良く凝集除去しようとすると、前処理剤と
しての苛性ソーダ等、凝集剤としての塩化第二鉄等が多
量に必要となり、また、これらの保存設備を必要量に応
じて大きくする必要があるなどの欠点がある。
【0007】また、電気透析法では、産業廃水に溶存し
ている塩類を陽イオン、陰イオンに分けて濃縮分離して
除去するが、燐酸塩類は電気透析によって除去しにくい
成分であるため、その効果は極めて少ない。
【0008】そこで、上記の凝集沈殿法や電気透析法に
おける技術的及び経済的な欠点を補うべく、特公平7−
106351号公報に記載のような脱燐・脱塩方法が提
案された。この公報に記載の脱燐・脱塩方法は、プラス
電極に接続されたアルミニュウムとマイナス電極に接続
されたステンレスとの間に複数のイオン交換膜を配設し
た処理槽を用い、アルカリ化された燐酸成分を含む産業
廃水と酸性アルミニュウム塩と硫酸アルミニュウム溶液
を混合中和して燐酸アルミニュウムを生成し、この燐酸
アルミニュウムを凝集沈殿させるとともに、残りの産業
廃水中に含まれる塩類を濃縮除去するものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、アルカリ化された燐酸成分を含む産
業廃水と酸性アルミニウム塩と硫酸アルミニウム溶液を
混合中和して生成された燐酸アルミニウムは、比重が比
較的小さいため沈降しにくく、このため沈殿分離が困難
であった。また、燐酸アルミニウムは再利用の途がない
ため、凝集生成した燐酸アルミニウムはすべて捨てるし
かなかった。
【0010】本発明の目的は、沈殿分離を容易に行うこ
とができ、かつ凝集生成物を有効活用することができ
る、実用性の高い産業廃水の脱燐・脱塩方法および脱燐
・脱塩装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、プラス電極に接続された鉄製部材とマイ
ナス電極に接続された耐蝕性を有する金属製部材との間
に、当該鉄製部材側より第1の陰イオン交換膜、第1の
陽イオン交換膜、第2の陰イオン交換膜、第2の陽イオ
ン交換膜を配設して陽極室、第1の電気透析室、塩濃縮
室、第2の電気透析室、陰極室を形成した処理槽を用
い、処理槽に産業廃水を供給し、陰極室でアルカリ化さ
れた産業廃水と陽極室に生成された酸性鉄塩と酸性鉄凝
集剤とを混合して燐酸鉄を生成し、この燐酸鉄を凝集沈
殿させるとともに、脱燐された産業廃水を第1および第
2の電気透析室にそれぞれ供給し、塩濃縮室より当該産
業廃水に含まれる塩類を濃縮除去することを特徴とする
産業廃水の脱燐・脱塩方法を提供する。
【0012】このように処理槽の陰極室でアルカリ化さ
れた産業廃水と陽極室に生成された酸性鉄塩と酸性鉄凝
集剤とを混合して燐酸鉄を生成し、この燐酸鉄を凝集沈
殿させることにより、燐酸鉄は燐酸アルミニュウムに比
べて比重が大きく沈降しやすいため、沈殿分離が容易に
行えるとともに、凝集生成した燐酸鉄は遅効性肥料とし
て有効活用できるので、実用性が向上する。
【0013】上記産業廃水の脱燐・脱塩方法において、
好ましくは、酸性鉄凝集剤として塩化第二鉄溶液を用い
る。これにより、現在過剰気味となっている塩素を使っ
て酸性鉄凝集剤を生成することができ、原料の有効利用
が可能となる。
【0014】また、上記の目的を達成するため、本発明
は、プラス電極に接続された鉄製部材とマイナス電極に
接続された耐蝕性を有する金属製部材との間に、当該鉄
製部材側より第1の陰イオン交換膜、第1の陽イオン交
換膜、第2の陰イオン交換膜、第2の陽イオン交換膜を
配設して陽極室、第1の電気透析室、塩濃縮室、第2の
電気透析室、陰極室を形成するとともに、産業廃水が供
給される処理槽と、酸性鉄凝集剤を貯蔵する貯蔵タンク
と、陰極室でアルカリ化された産業廃水と陽極室に生成
された酸性鉄塩と貯蔵タンクに貯蔵された酸性鉄凝集剤
とを混合して燐酸鉄を生成する混合槽と、混合槽で生成
された燐酸鉄を凝集沈殿させる沈殿槽とを備え、かつ、
沈殿槽で脱燐された産業廃水を第1および第2の電気透
析室にそれぞれ供給するようにしたことを特徴とする産
業廃水の脱燐・脱塩装置を提供する。これにより、上記
の脱燐・脱塩方法を実施することができる。
【0015】上記産業廃水の脱燐・脱塩装置において、
好ましくは、貯蔵タンクから酸性鉄凝集剤を汲み上げる
ポンプと、沈殿槽内の液の水素イオン濃度を計測する計
測手段と、この計測手段の計測値に基づいて、沈殿槽内
の液が中和されるだけの酸性鉄凝集剤が混合槽に供給さ
れるようポンプを駆動する駆動制御手段とをさらに備え
る。これにより、沈殿槽内の液を自動的に簡単に中和さ
せることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づき説明する。
【0017】図1は本実施形態の脱燐・脱塩装置の構成
図である。脱燐・脱塩装置1は、処理槽6と、貯蔵タン
ク13と、混合槽11と、沈殿槽12と、pH調整装置
19とを備えている。
【0018】処理槽6は、プラス電極と接続された鉄板
2と、この鉄板2に対向して排設され、マイナス電極と
接続された耐蝕性を有する金属板例えばステンレス板3
とを備えている。鉄板2とステンレス板3との間には、
鉄板2側から順に適宜の間隔で第1の陰イオン交換膜4
a、第1の陽イオン交換膜5a、第2の陰イオン交換膜
4b、第2の陽イオン交換膜5bが配設され、これらイ
オン交換膜で分離された陽極室8、第1の電気透析室1
0a、塩濃縮室9、第2の電気透析室10b、陰極室7
が形成されている。
【0019】陰極室7には産業廃水用の供給管路21が
接続されており、この供給管路21を介して金属表面処
理装置等からの燐酸塩等を含む産業廃水が処理槽6内に
供給される。供給管路21には、燐酸塩等を含む産業廃
水を吸引する廃水ポンプ20、産業廃水中の不純物を除
去するろ過装置17、産業廃水中に紫外線を当てて殺菌
を行う紫外線殺菌装置18が設けられている。
【0020】貯蔵タンク13は、処理槽6の陽極室8と
供給管路22を介して接続され、酸性鉄凝集剤である塩
化第二鉄溶液を貯蔵する。
【0021】混合槽11は、処理槽6の陰極室7および
陽極室8と供給管路24,25を介してそれぞれ接続さ
れ、陰極室7でアルカリ化された産業廃水と陽極室8に
生成された酸性鉄塩と貯蔵タンク13内の塩化第二鉄溶
液とを混合中和し、水に溶解しない燐酸鉄を生成する。
【0022】沈殿槽12は混合槽11で生成された燐酸
鉄を凝集沈殿する。また、沈殿槽12は処理槽6の電気
透析室10a,10bと供給管路23を介してそれぞれ
接続されている。
【0023】pH調整装置19は、供給管路22に設け
られ、貯蔵タンク13から塩化第二鉄溶液をくみ上げる
くみ上げポンプ14と、沈殿槽12内の液の水素イオン
濃度を計測することにより沈殿槽12内の液が中性かど
うか(中和されているかどうか)を確認するpH計測装
置15と、このpH計測装置15の計測値に基づいて、
沈殿槽12内の液が中和されるだけの塩化第二鉄溶液を
混合槽11に供給するようくみ上げポンプ14を駆動す
る駆動制御回路16とを有している。駆動制御回路16
は、具体的には、pH計測装置15の計測結果を入力
し、沈殿槽12内の液の水素イオン濃度が小さいときは
塩化第二鉄溶液の供給量を減らし、水素イオン濃度が大
きいときは塩化第二鉄溶液の供給量を増やすようくみ上
げポンプ14を制御する。
【0024】以上のように構成した脱燐・脱塩装置1を
用い、燐酸塩等を含む産業廃水を脱燐および脱塩する方
法を説明する。
【0025】まず、金属表面処理装置等からの燐酸塩等
を含む産業廃水は廃水ポンプ20により吸引され、ろ過
装置17および紫外線殺菌装置18で浄化されて処理槽
6の陰極室7へ送られる。そして、その産業廃水は、第
2の陽イオン交換膜5bを通って陰極室7に吸引された
ナトリウム等の陽イオンによってアルカリ化、つまり燐
酸成分中の燐酸水素塩、燐酸二水素塩のうちの水素がア
ルカリ金属に置換される。
【0026】また、陽極室8には、第1の陰イオン交換
膜4aを通って吸引された陰イオンと鉄板2の鉄の電解
により生じた第二鉄イオンとによって酸性鉄塩が生成さ
れる。また、くみ上げポンプ14によって貯蔵タンク1
3内の塩化第二鉄溶液が陽極室8にくみ上げられ、酸性
鉄塩と混合される。
【0027】陰極室7でアルカリ化された産業廃水、陽
極室8の酸性鉄塩および塩化第二鉄溶液の混合液はそれ
ぞれ混合槽11に送られる。ここで、貯蔵タンク13内
の塩化第二鉄溶液は陽極室8に供給され、陽極室8で生
成した酸性鉄塩と一緒に混合槽11に送られるため、陽
極室8に新たに水を混入しなくて済む。
【0028】混合槽11では、アルカリ化された燐酸成
分を含む産業廃水と酸性鉄塩および塩化第二鉄溶液の混
合液とが混合中和され、この時水に溶解しない燐酸鉄が
生成される。そして、この燐酸鉄は沈殿槽12に送られ
て沈殿分離される。
【0029】このとき、pH計測装置15により沈殿槽
12内の液の水素イオン濃度を計測し、駆動制御回路1
6にてその計測結果に応じてくみ上げポンプ14を駆動
し、沈殿槽12内の液が中和するように塩化第二鉄溶液
の混合槽11への供給量を制御する。これにより沈殿槽
12において燐酸鉄が確実に沈殿分離され、産業廃水中
の燐酸成分が除去される。
【0030】上記のように沈殿槽12において脱燐され
た産業廃水は供給管路23を介して処理槽6の電気透析
室10a,10bに送られ、電気透析により濃縮脱塩さ
れる。具体的には、脱燐された産業廃水中の陽イオンが
第1の電気透析室10aから第1の陽イオン交換膜5a
を通って塩濃縮室9に吸引されるとともに、陰イオンが
第2の電気透析室10bから第2の陰イオン交換膜4b
を通って塩濃縮室9に吸引され、この塩濃縮室9に集め
られた陽イオンおよび陰イオンが燐酸成分のない塩とし
て濃縮される。
【0031】したがって、処理槽6、混合槽11、沈殿
槽12を循環する産業廃水中の塩濃度は一定に保たれ
る。また、処理槽6で脱塩された産業廃水は不純物が少
なくなっており、再利用される。
【0032】以上のように構成した本実施形態にあって
は、プラス電極と接続された鉄板2を有する処理槽6を
用い、鉄板2と第1の陰イオン交換膜4aとで形成され
る陽極室8に酸性鉄塩を生成させ、混合槽11において
その酸性鉄塩と塩化第二鉄溶液とアルカリ化された産業
廃水とを混合して比較的比重の大きい燐酸鉄を生成する
ようにしたので、沈殿槽12において生成物である燐酸
鉄が沈降しやすくなり、その結果沈殿分離が容易に行え
る。また、燐酸鉄は遅効性肥料として有効活用できるの
で、凝集沈殿した燐酸鉄を捨てなくて済む。
【0033】また、pH計測装置15で沈殿槽12内の
液の水素イオン濃度を計測し、この計測結果に基づいて
沈殿槽12内の液が中和するようにくみ上げポンプ14
を制御するので、沈殿槽12内の液を自動的に中和させ
ることができる。
【0034】さらに、酸性鉄凝集剤を塩化第二鉄とした
ので、現在過剰気味となっている塩素を使って酸性鉄凝
集剤を生成することができ、原料の有効利用が可能とな
る。また、鉄板2をプラス電極と接続するようにしたの
で、粉末成形品を用いた場合のように流出を防止するた
めの隔膜を設置することが不要になり、処理槽6におけ
る脱燐および脱塩処理のためのセッティングが簡単に行
える。
【0035】また、産業廃水より燐酸成分を凝集沈殿し
除去するための苛性ソーダ等のアルカリ物質が不要とな
る他、苛性ソーダ投入設備も不要となる。また、燐酸鉄
を生成するために必要な塩化第二鉄溶液の約半量を産業
廃水中の酸性イオンと電解第二鉄イオンから生成した酸
性鉄塩で賄うことができる。これにより、薬剤の費用を
少なくでき、さらにこれらの薬剤を保管する容器の大き
さを小さくできるなどの効果がある。また、電気透析処
理によって脱塩された産業廃水を再利用することがで
き、脱燐、脱塩処理にかかる薬剤等の消耗品費、設備費
を抑えることができる。
【0036】なお、本実施形態においては、酸性鉄凝集
剤として塩化第二鉄を用いているが、これ以外にも例え
ば硫酸第二鉄を用いることも可能である。
【0037】また、貯蔵タンク13内の塩化第二鉄溶液
を処理槽6の陽極室8にし、この陽極室8で生成した酸
性鉄塩と混合して混合槽11に送る構成としているが、
貯蔵タンク13内の塩化第二鉄溶液を直接混合槽11に
送ってもよい。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、沈殿分離が容易に行え
るとともに、凝集生成物を遅効性肥料として有効活用で
きるので、実用性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による産業廃水の脱燐・脱
塩装置の構成図である。
【符号の説明】
1…脱燐・脱塩装置、2…鉄板(鉄製部材)、3…ステ
ンレス板(金属製部材)、4a…第1の陰イオン交換
膜、4b…第2の陰イオン交換膜、5a…第1の陽イオ
ン交換膜、5b…第2の陽イオン交換膜、6…処理槽、
7…陰極室、8…陽極室、9…塩濃縮室、10a…第1
の電気透析室、10b…第2の電気透析室、11…混合
槽、12…沈殿槽、13…貯蔵タンク、14…くみ上げ
ポンプ、15…pH計測装置(計測手段)、16…駆動
制御回路(駆動制御手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D006 GA17 KA02 KB04 KB11 KB14 KE15P KE15Q KE23Q MA03 MA13 MA14 4D015 BA04 BA10 CA18 DC02 FA12 FA15 FA28 4D061 AA08 AB09 AB18 AC13 BA09 BB13 BB28 BB37 BB39 BD17 CA07 CA13 CA14 4D062 BA04 BA10 CA18 DC02 FA12 FA15 FA28

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラス電極に接続された鉄製部材とマイ
    ナス電極に接続された耐蝕性を有する金属製部材との間
    に、当該鉄製部材側より第1の陰イオン交換膜、第1の
    陽イオン交換膜、第2の陰イオン交換膜、第2の陽イオ
    ン交換膜を配設して陽極室、第1の電気透析室、塩濃縮
    室、第2の電気透析室、陰極室を形成した処理槽を用
    い、 前記処理槽に産業廃水を供給し、前記陰極室でアルカリ
    化された産業廃水と前記陽極室に生成された酸性鉄塩と
    酸性鉄凝集剤とを混合して燐酸鉄を生成し、この燐酸鉄
    を凝集沈殿させるとともに、 脱燐された産業廃水を前記第1および第2の電気透析室
    にそれぞれ供給し、前記塩濃縮室より当該産業廃水に含
    まれる塩類を濃縮除去することを特徴とする産業廃水の
    脱燐・脱塩方法。
  2. 【請求項2】 前記酸性鉄凝集剤として塩化第二鉄溶液
    を用いることを特徴とする請求項1記載の産業廃水の脱
    燐・脱塩方法。
  3. 【請求項3】 プラス電極に接続された鉄製部材とマイ
    ナス電極に接続された耐蝕性を有する金属製部材との間
    に、当該鉄製部材側より第1の陰イオン交換膜、第1の
    陽イオン交換膜、第2の陰イオン交換膜、第2の陽イオ
    ン交換膜を配設して陽極室、第1の電気透析室、塩濃縮
    室、第2の電気透析室、陰極室を形成するとともに、産
    業廃水が供給される処理槽と、 酸性鉄凝集剤を貯蔵する貯蔵タンクと、 前記陰極室でアルカリ化された産業廃水と前記陽極室に
    生成された酸性鉄塩と前記貯蔵タンクに貯蔵された酸性
    鉄凝集剤とを混合して燐酸鉄を生成する混合槽と、 前記混合槽で生成された燐酸鉄を凝集沈殿させる沈殿槽
    とを備え、 かつ、前記沈殿槽で脱燐された産業廃水を前記第1およ
    び第2の電気透析室にそれぞれ供給するようにしたこと
    を特徴とする産業廃水の脱燐・脱塩装置。
  4. 【請求項4】 前記貯蔵タンクから酸性鉄凝集剤を汲み
    上げるポンプと、前記沈殿槽内の液の水素イオン濃度を
    計測する計測手段と、この計測手段の計測値に基づい
    て、前記沈殿槽内の液が中和されるだけの酸性鉄凝集剤
    が前記混合槽に供給されるよう前記ポンプを駆動する駆
    動制御手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項3
    記載の産業廃水の脱燐・脱塩装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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