JP2000037084A - 静電モータ及びその駆動方法 - Google Patents

静電モータ及びその駆動方法

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JP2000037084A
JP2000037084A JP20146998A JP20146998A JP2000037084A JP 2000037084 A JP2000037084 A JP 2000037084A JP 20146998 A JP20146998 A JP 20146998A JP 20146998 A JP20146998 A JP 20146998A JP 2000037084 A JP2000037084 A JP 2000037084A
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rotor
electrode
stator
electrodes
voltage
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JP20146998A
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English (en)
Inventor
Takeaki Shimauchi
岳明 島内
Takanori Minamitani
孝典 南谷
Tadayasu Machida
任康 町田
Shigeyuki Takahashi
重之 高橋
Kazuo Suzuki
一男 鈴木
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Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速かつ正確な位置決めが可能な静電モータ
及びその駆動方法を提供する。 【解決手段】 ロータの回転中心から見たロータ電極の
幅に対応する中心角が、ステータ電極の幅に対応する中
心角と、隣接するステータ電極同士の間隔に対応する中
心角の2倍の角度との和に等しくなるように構成し、前
記ロータ電極に対向する位置に配置されるステータ電極
に、前記ロータ電極に印加する電圧と極性の異なる電圧
を印加し、前記ステータ電極の両側に隣接するステータ
電極には、前記ロータ電極に印加する電圧と同極性の電
圧を印加することによって、ステッピング動作時のロー
タのオーバーシュート量を小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電力を利用した
静電モータ及びその駆動方法に関し、特に電極形状に特
徴を有する静電モータ及びその駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
【0003】従来の静電モータの構造を図5に示す。従
来の静電モータは、複数のステータ電極11を円周状に
均等配置したステータ13の内側に、複数のロータ電極
15を放射状に均等配置したロータ17を設置し、ベア
リング部19をロータ17の回転中心に設けることで、
ロータ電極15とステータ電極11の間の距離を一定に
保持し、前記ステータ電極に順次印加される電圧と前記
ロータ電極に印加される電圧との間に作用する静電力に
より前記ロータを回転させるように構成されている。
【0004】従来の静電モータは、モータの中心軸から
みた、ステータ電極11の幅に対応する中心角θ1とロ
ータ電極15の幅に対応する中心角θ2が同じであるた
め、ステッピング動作をさせた時の駆動時間に対する回
転角の変化は、図6に示すように、ロータが回転を始め
て、その後、静止するときにオーバーシュートが起こ
り、これが原因となり、ロータは減衰振動した後に静止
する。
【0005】これについては、S.F.Bart,M.
Mehregany,L.S.Tavrow,J.H.
Lang,S.D.Senturia,”Measur
ements of Electric Microm
otor Dynamics,”Sensors an
d Actuators,19(1990)19−29
に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】回転時間及び静止時間
を短くするには、駆動電圧を高くするなどの手段で、静
電引力を大きくすれば良いがことが知られているが、駆
動電圧を高くするとオーバーシュート量は大きくなって
しまう。
【0007】また、オーバーシュート量を小さくするに
は、ロータ電極とステータ電極との間に作用する静電引
力を小さくする方が有利であるが、そうなると回転時間
及び静止時間は長くなってしまう。
【0008】この様に、相反する問題を持つため、高速
かつ正確な位置決めが出来ないという大きな課題があ
る。
【0009】本発明は、上記課題を解消し、高速かつ正
確な位置決めが可能な静電モータ及び、その駆動方法を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の静電モータは、複数のステータ電極を円周
状に均等配置したステータと、該ステータの内側に設け
る複数のロータ電極を放射状に均等配置したロータとを
備え、前記ステータ電極と前記ロータ電極との間の距離
を一定に保持し、前記ステータ電極に順次印加される電
圧と前記ロータ電極に印加される電圧との間に作用する
静電力により前記ロータを回転させる静電モータにおい
て、ロータの回転中心から見たロータ電極の幅に対応す
る中心角θr、前記ロータの回転中心から見たステータ
電極の幅に対応する中心角θs、前記ロータの回転中心
から見た互いに隣接するステータ電極同士の間隔に対応
する中心角θssが、 θr=θs+2×θss の条件を満たすように構成されていることを特徴とす
る。
【0011】また、本発明における静電モータの駆動方
法は、複数のステータ電極を円周状に均等配置したステ
ータと、該ステータの内側に設ける複数のロータ電極を
放射状に均等配置したロータとを備え、前記ステータ電
極と前記ロータ電極との間の距離を一定に保持し、前記
ステータ電極に順次印加される電圧と前記ロータ電極に
印加される電圧との間に作用する静電力により前記ロー
タを回転させる静電モータの駆動方法において、ロータ
電極に対向する位置に配置されるステータ電極に、ロー
タ電極に印加する電圧と極性の異なる電圧を印加し、前
記ステータ電極の両側に隣接するステータ電極には、前
記ロータ電極に印加する電圧と同極性の電圧をそれぞれ
印加することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態における静電モータの構成を説明する。本実施形
態においては、ロータ電極数とステータ電極数との比
が、3:1の場合を例に挙げて説明する。
【0013】図1は、本発明の実施の形態における静電
モータの構成を示す上面図であり、12個のステータ電
極31を円周状に均等配置したステータ33の内側に、
8個のロータ電極35を放射状に均等配置したロータ3
7を設置し、ベアリング部19をロータ37の回転中心
に設けることで、ロータ電極35とステータ電極31の
間の距離を一定に保持し、前記ステータ電極に順次印加
される電圧と前記ロータ電極に印加される電圧との間に
作用する静電力により前記ロータを回転させるように構
成されている。
【0014】また、ロータ電極及びステータ電極につい
ては、ロータ37の回転中心から見たロータ電極31の
幅に対応する中心角θrが、ステータ電極35の幅に対
応する中心角θsと、円周上に均等配置したステータ電
極31同士の間隔に対応する中心角θssの2倍の角度
との和に等しいという関係を満たすように構成されてい
る。即ち、θr=θs+2×θssの条件を満たすよう
に構成されていることを特徴とする。
【0015】本発明の静電モータは、「動くシリコンへ
Siマイクロマシニング技術」、日経エレクトロニク
ス1989.8.21に開示されている、LSI微細加
工技術、成膜技術及び電鋳技術などを用いて作成した。
【0016】本発明の静電モータのサイズは、ロータ電
極15の外径=500μm、ロータ電極15の厚さ=1
00μm、ロータ電極11とステータ電極15の距離=
10μm、θr=35゜、θs=25゜、θss=5゜
とした。
【0017】次に、図3(a)から図3(c)を用い
て、本発明の駆動方法とロータ17の動きについて順番
に説明していく。
【0018】まず、図3(a)に示すように、ロータ電
極15a、15b、15c、15dには常に(−)の電
圧を印加しており、前記それぞれのロータ電極に対向す
る位置に配置されるそれぞれのステータ電極には(+)
の電圧を印加する。また、前記それぞれのステータ電極
の両隣のステータ電極には、(−)の電圧を印加する。
【0019】ロータ電極11aの近傍を例に説明する。
ロータ電極11aに(−)の電圧を印加し、ステータ電
極11aに(+)、ステータ電極11aの両隣のステー
タ電極11dとステータ電極11bには、(−)の電圧
を印加する。
【0020】静電引力は、力を及ぼし合う電極間の静電
容量が最大になるように働くため、ロータ電極15aと
ステータ電極11aは、半径方向に互いに引力を及ぼし
合うが、円周方向には力が働いていない。
【0021】また、ロータ電極15aとステータ電極1
1dは、円周方向に時計回りの斥力、ロータ電極15a
とステータ電極11bは、円周方向に反時計回りの斥力
を及ぼし、斥力同士は打ち消し合っている。
【0022】このため、図3(a)の状態において、ロ
ータ17は静止している。また、ロータ電極15b、ロ
ータ電極15c、ロータ電極15dの周辺についても、
ロータ電極15a周辺と同じように力を受けているが、
説明を省略する。
【0023】次に、図3(b)に示すように、ステータ
電極11bを(+)、ステータ電極11a及びステータ
電極11cを(−)の電圧に切り替えると、ロータ電極
15aとステータ電極11bの間の静電容量が最大にな
るまで、即ち、ロータ電極15aの回転方向の電極の端
とステータ電極11bのと右端が回転中心から見たとき
に同一線上に並ぶまで、ロータ電極15aとステータ電
極11bの間には円周方向に時計回りの引力が働く。
【0024】そして、図3(c)に示すように、ロータ
電極15aの回転方向の電極の端とステータ電極11c
の左端が回転中心から見たときに同一線上に並ぶまで
は、慣性力で回転するが、既にロータ17とベアリング
19との間に働く摩擦力で、慣性力は減衰仕始めてお
り、その後、ロータ電極15aはオーバーシュート状態
に入るが、ロータ電極15aとステータ電極11cの間
に発生する反時計方向の斥力により、オーバーシュート
量は、小さく抑えられる。
【0025】そして、ロータ電極15aとステータ電極
11a間の時計方向の斥力と、ロータ電極15aとステ
ータ電極11c間の反時計方向の斥力によりロータ電極
15aは、位置が規制され静止する。
【0026】本発明の静電モータをステッピング動作を
させた時の駆動時間に対する回転角の変化を、図2に示
す。この変化については、ストロボスコープを用いて観
察した回転角を時間に対してプロットすることで得た。
【0027】従来の駆動時間に対する回転角の変化を示
した図6と比較すると、ロータ17が回転を始めて、そ
の後、目標とする静止角度までの到達時間は殆ど変わら
ないのに、オーバーシュート量は約7゜から約4度と少
なくなり、かつ、ロータ17の静止時間は約350μs
ecから約200μsecと短くなりなっている。
【0028】本発明の実施の形態では、回転軸の半径方
向にロータ電極とステータ電極が形成され、回転軸の半
径方向に一定の距離を保持する形状の静電モータを用い
て説明したが、図4に示すように、回転軸の垂直方向に
ロータ電極25とステータ電極21が形成され、回転軸
に垂直方向に一定の距離を保持する形状の静電モータの
場合でも同様の効果を得ることができる。
【0029】本発明の実施の形態では、ロータ電極を常
に(−)の電圧にした例で説明したが、常に(+)の電
圧にして駆動する場合においても同様の効果を得ること
は、いうまでもない。
【0030】
【発明の効果】本発明の静電モータ及びその駆動方法を
用いることで、ロータ静止時のオーバーシュート量を小
さくし、かつ、振動時間を短くするすることが出来る。
【0031】即ち、短時間で、正確な位置決めが可能な
静電モータのを実現することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における静電モータの構造
を示す上面図である。
【図2】本発明の実施の形態における静電モータの特性
を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態における静電モータの構造
を示す上面図である。
【図4】本発明の実施の形態における静電モータの構造
を示す上面図である。
【図5】従来の静電モータの構造を示す上面図である。
【図6】従来の静電モータの特性を示す図である。
【符号の説明】
11、21、31 ステータ電極 13、23、33 ステータ 15、25、35 ロータ電極 17、27、37 ロータ 19 ベアリング θr ロータ電極の幅に対応する中心角 θs ステータ電極の幅に対応する中心角 θss ステータ電極同士の間隔に対応する中心角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 重之 埼玉県所沢市大字下富字武野840番地 シ チズン時計株式会社技術研究所内 (72)発明者 鈴木 一男 埼玉県所沢市大字下富字武野840番地 シ チズン時計株式会社技術研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のステータ電極を円周状に均等配置
    したステータと、該ステータの内側に設ける複数のロー
    タ電極を放射状に均等配置したロータとを備え、前記ス
    テータ電極と前記ロータ電極との間の距離を一定に保持
    し、前記ステータ電極に順次印加される電圧と前記ロー
    タ電極に印加される電圧との間に作用する静電力により
    前記ロータを回転させる静電モータにおいて、ロータの
    回転中心から見たロータ電極の幅に対応する中心角θ
    r、前記ロータの回転中心から見たステータ電極の幅に
    対応する中心角θs、前記ロータの回転中心から見た互
    いに隣接するステータ電極同士の間隔に対応する中心角
    θssが、 θr=θs+2×θss の条件を満たすように構成されていることを特徴とする
    静電モータ。
  2. 【請求項2】 複数のステータ電極を円周状に均等配置
    したステータと、該ステータの内側に設ける複数のロー
    タ電極を放射状に均等配置したロータとを備え、前記ス
    テータ電極と前記ロータ電極との間の距離を一定に保持
    し、前記ステータ電極に順次印加される電圧と前記ロー
    タ電極に印加される電圧との間に作用する静電力により
    前記ロータを回転させる静電モータの駆動方法におい
    て、ロータ電極に対向する位置に配置されるステータ電
    極には、前記ロータ電極に印加する電圧と極性の異なる
    電圧を印加し、前記ステータ電極の両側に隣接するステ
    ータ電極には、前記ロータ電極に印加する電圧と同極性
    の電圧を印加することを特徴とする静電モータの駆動方
    法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020041871A (ja) * 2018-09-10 2020-03-19 シチズン時計株式会社 電子時計

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020041871A (ja) * 2018-09-10 2020-03-19 シチズン時計株式会社 電子時計
JP7105655B2 (ja) 2018-09-10 2022-07-25 シチズン時計株式会社 電子時計

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