JP2000036638A - 半導体発光装置 - Google Patents

半導体発光装置

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JP2000036638A
JP2000036638A JP10204600A JP20460098A JP2000036638A JP 2000036638 A JP2000036638 A JP 2000036638A JP 10204600 A JP10204600 A JP 10204600A JP 20460098 A JP20460098 A JP 20460098A JP 2000036638 A JP2000036638 A JP 2000036638A
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emitting device
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JP10204600A
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Hirohiko Kobayashi
宏彦 小林
Takayuki Yamamoto
剛之 山本
Hajime Shoji
元 小路
Shinya Suzuki
信也 鈴木
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Fujitsu Ltd
Fujitsu Quantum Devices Ltd
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Fujitsu Ltd
Fujitsu Quantum Devices Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体発光装置に関し、放射モードと伝搬モ
ードの干渉を低減させ、出射ビームの形状を単峰性に保
つ。 【解決手段】 半導体レーザとスポットサイズ変換器2
とを集積化した半導体発光装置に設けたストライプ状メ
サを内包するメサ構造体3の後端面6側に、スポットサ
イズ変換器2を構成する光導波路で発生した放射モード
の伝搬を遮断するための一対の凹部5を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体発光装置に関
するものであり、特に、光ファイバ通信に用いるスポッ
トサイズ変換器を集積化した半導体レーザ等における出
射ビームの形状を単峰性にするための構造に特徴のある
半導体発光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネット等のマルチメディ
ア通信の普及に伴って、画像情報などの大容量の情報を
高速で伝達できるシステムが求められており、この様な
要請に応えるために、光ファイバ通信網をこれまでの幹
線系ばかりではなく一般家庭まで引き込む光アクセス系
通信網の構築が進められている。
【0003】このシステムに用いられる半導体レーザモ
ジュールは、一般加入者への販売を前提としているた
め、光アクセス系通信網を普及させるためには、半導体
レーザモジュールの価格を一般加入者が負担できる程度
まで引き下げる必要がある。
【0004】現在の半導体レーザモジュールの価格を引
き上げている要因の一つに、半導体レーザモジュール内
における半導体レーザと光ファイバとの間の光結合の困
難さが挙げられ、これは、半導体レーザの出射ビームの
放射角が30°〜40°と広いことに起因している。
【0005】現状では、光結合効率を高めるために高価
なレンズ系を用いており、しかも、半導体レーザに電流
を流して発光させ光ファイバへの光結合をモニターしな
がら1μm以下の精度で光ファイバの位置合わせを行っ
ており、このことが半導体レーザモジュールの量産を妨
げている。
【0006】この様な問題を解決する方法の一つとし
て、半導体レーザの出射ビームの放射角を狭める機能を
持つスポットサイズ変換器を半導体レーザに集積化する
検討が進められているので(必要ならば、特開平6−1
65145号公報参照)、この様なスポットサイズ変換
器付き半導体レーザの各種の例を図7を参照して説明す
る。
【0007】図7(a)参照 図7(a)は、従来の半導体レーザのレーザ部31を構
成する活性層を含むコア層に連続して、コア層の層厚が
出射端側に向かって徐々に薄くなるテーパ導波路部を設
けてスポットサイズ変換器部32としたものであり、コ
ア層への光閉じ込め率を徐々に低減させることによっ
て、出射端近傍におけるレーザビームのスポットサイズ
を拡げることができる。なお、符号33は埋込層を概略
的に示すものである。
【0008】この様なスポットサイズの大きなレーザビ
ームは、出射端での回折角が小さいため、従来の半導体
レーザより狭い10°程度の放射角の単峰な出射ビーム
を得ることができ、この様なスポットサイズ変換器付き
半導体レーザにより、レンズ無しでも光ファイバとの高
い光結合が得られ、また、位置合わせ精度も2μm程度
まで緩和されるため、半導体レーザを発光させずに光フ
ァイバの位置合わせを行うパッシブアライメントにより
素子を実装することで高い光結合が得られ、半導体レー
ザモジュールの量産が可能になる。
【0009】また、テーパ導波路部における量子井戸層
の厚さが利得領域であるレーザ部31における厚さより
薄くなるので、量子準位間のエネルギーが大きくなり、
レーザ部31における発振波長に対して透明になるの
で、スポットサイズ変換器部32に電流を注入して利得
をもたせる必要がなくなり、10mA以下の低い閾値電
流Ithを同時に実現することが可能になる。なお、この
様な、スポットサイズ変換器付き半導体レーザにおいて
は、テーパ導波路部の幅が一定であるのでエッチング工
程における加工精度が要求されないものの、コア層の層
厚を徐々に薄くするためには選択成長工程が必要にな
る。
【0010】図7(b)参照 図7(b)は、従来の半導体レーザのレーザ部31を構
成する活性層を含むコア層に連続して、コア層の幅が出
射端側に向かって徐々に薄くなるテーパ導波路部を設け
てスポットサイズ変換器部34としたものであり、この
場合も、コア層への光閉じ込め率を徐々に低減させるこ
とによって、出射端近傍におけるレーザビームのスポッ
トサイズを拡げることができる。
【0011】なお、この様な、スポットサイズ変換器付
き半導体レーザにおいては、テーパ導波路部の幅を徐々
に狭くするためのエッチング工程において、先端部にお
けるコア層の幅を精度良く形成するために加工精度が要
求されるが、選択成長工程は必要としないので、結晶成
長工程が簡素化される。
【0012】図7(c)参照 図7(c)は、従来の半導体レーザのレーザ部31を構
成する活性層36を含むコア層に連続して、コア層の幅
が減少して出射端の手前で消失するとともに、屈折率の
小さな幅広の光ガイド層37を出射端に設けてスポット
サイズ変換器部35としたものであり、この場合は、出
射端側に設けた幅広の光ガイド層37においてレーザビ
ームのスポットサイズを拡げるものである。
【0013】なお、この様な、スポットサイズ変換器付
き半導体レーザにおいては、スポットサイズの拡大効果
が大きいという長所があるものの、コア層の消失位置の
制御のために高い加工精度が要求される。
【0014】次に、図8を参照して、上述の図7(b)
に示した幅テーパ導波路部をスポットサイズ変換器とし
た幅テーパ導波路集積化半導体レーザの詳細を説明す
る。 図8参照 図8は、幅テーパ導波路集積化半導体レーザの斜視図
で、左側が幅テーパ導波路部を設けた出射端面側であ
り、n型InP基板41上に、InGaAsPSCH層
42、MQW活性層43、InGaAsPSCH層4
4、及び、p型InPクラッド層(図示せず)を順次成
長させたのち、全面にSiO2 膜(図示せず)を堆積さ
せ、レーザ部においては、例えば、幅1.5μmの一定
幅となり、幅テーパ導波路部においては幅1.5μmか
ら出射端においては0.5μmになるテーパ状にパター
ニングし、このテーパ状のSiO2 マスクをマスクとし
てメサエッチングを行い、n型InP基板41に達する
ようにエッチングしてストライプ状メサ45を形成す
る。
【0015】次いで、このSiO2 マスクを選択成長マ
スクとして用いて、p型ドープInP埋込層46及びn
型InP電流ブロック層47を順次成長させたのち、S
iO 2 マスクを除去し、次いで、全面にp型InPクラ
ッド層48、及び、p型InGaAsPコンタクト層4
9を順次成長させる。なお、この成長工程において、区
別して図示していないストライプ状メサ45の頂部のp
型InPクラッド層とp型InPクラッド層48が一体
のものとなる。
【0016】次いで、全面にレジスト(図示せず)を設
け、幅が、例えば、10μmのメサ溝50をストライプ
状メサ45の両側に沿って設け、2本のメサ溝50に挟
まれた、幅が、例えば、10μmのメサ構造体を形成す
る。なお、このメサ溝50は、通常の半導体レーザと同
様に、素子容量を低減し、或いは、活性層への電流注入
効率の向上の目的で設けるものであるが、従来の半導体
レーザにおいてはスポットサイズが1μm程度と比較的
小さいため、メサ溝50に挟まれたメサ構造体の幅は5
μm程度にすることができるが、このスポットサイズ変
換器付き半導体レーザにおいては、出射端近傍のレーザ
ビームのスポットサイズが3μm以上に拡がることによ
り、このレーザビームがメサ溝50の側壁で反射するこ
とによる影響を避けるために、メサ構造体の幅を10μ
m以上にする必要がある。
【0017】次いで、全面にSiO2 膜51を設け、ス
トライプ状メサ45に対応する部分に開口部を設けたの
ち、p側電極52を設けると共に、n型InP基板41
の裏面にn側電極53を設け、最後に劈開、及び、素子
分割を行うことによって、スポットサイズ変換器付き半
導体レーザの基本構造が完成する。
【0018】このスポットサイズ変換器付き半導体レー
ザでは、上述の様に出射端であるテーパ導波路の先端部
でレーザビームのスポットサイズが拡大され、光ファイ
バのスポットサイズに近づくため、高価なレンズ系を用
いずに光ファイバとの高い結合が得られ、また、位置合
わせ精度が緩和されるので、半導体レーザを発光させず
に光ファイバとの位置合わせを行うパッシブアライメン
トにより素子を実装することができ、半導体レーザモジ
ュールの量産が可能になる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のテーパ
導波路集積化半導体レーザにおいては、スポットサイズ
変換器部内部で発生する放射モードとコア層を伝搬する
伝搬モードとの間で干渉が起こり、出射ビームが変形し
て単峰性でなくなり、双峰性にも成り得る現象が報告さ
れており(必要ならば、第58回応用物理学会学術講演
会講演予稿集,p.1110,3p−ZC−4,199
7−10参照)、この様な出射ビームの変形は光ファイ
バとの光結合効率の低下につながるという問題があるの
で、この事情を図9を参照して説明する。
【0020】図9参照 図9は、MQW活性層43に平行な断面を模式的に示す
図であり、MQW活性層43を含むコア層を伝搬する光
強度分布が符号55に示す形状の伝搬モードは、テーパ
導波路部54の内部でスポットサイズを拡げ光強度分布
が符号56で示す形状の放射モードを発生させて出射光
57として出射端面から出射される。
【0021】この時、この放射モードは、メサ溝50の
側壁で散乱光58として反射を繰り返しながらレーザ共
振器内を往復することになり、メサ溝50同士の間隔、
即ち、メサ構造体の幅が10μm以上の場合にも、放射
モードが重ね合わされて強度が大きくなり、従来の予測
に反して、この放射モードと伝搬モードの干渉が無視し
得なくなる現象が生ずる。
【0022】したがって、本発明は、放射モードと伝搬
モードの干渉を低減させ、出射ビームの形状を単峰性に
保つことを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理的構
成の説明図であり、この図1を参照して本発明における
課題を解決するための手段を説明するが、図1は、幅テ
ーパ導波路を用いたスポットサイズ変換器集積化半導体
レーザの活性層に平行な断面を模式的に示す図である。 図1参照 (1)本発明は、半導体レーザとスポットサイズ変換器
2とを集積化した半導体発光装置において、ストライプ
状メサを内包するメサ構造体3の後端面6側に、スポッ
トサイズ変換器2を構成する光導波路で発生した放射モ
ードの伝搬を遮断するための一対の凹部5を設けたこと
を特徴とする。
【0024】この様に、ストライプ状メサを内包するメ
サ構造体3、典型的には、注入電流を狭窄するための1
対のメサ溝4で挟まれたメサ構造体3の後端面6側に凹
部5を設けた場合、この凹部5の側壁は劈開面に比べて
平坦ではないのでスポットサイズ変換器2を構成する光
導波路で発生した放射モードの伝搬を遮断することがで
き、それによって、放射モードの重ね合わせによる増大
を防止することができるので、放射モードと伝搬モード
の干渉が低減され、出射ビームの形状を単峰性に保つこ
とができる。
【0025】なお、この一対の凹部5を設ける位置は、
出射端面7近傍に設けた場合には、出射端面近傍で拡が
った伝搬モード自体が一対の凹部5の影響をうける可能
性があり、また、中間部に設けた場合には、一対の凹部
5が伝搬モードに対して多重共振器を構成する虞がある
ので、後端面6側に設けることが必要となる。
【0026】(2)また、本発明は、上記(1)におい
て、一対の凹部5に、レーザ光を吸収する部材を埋め込
んだことを特徴とする。
【0027】この様に、一対の凹部5をレーザ光を吸収
する部材、例えば、レーザ発振波長より長波長に相当す
る組成の半導体層で埋め込むことにより放射モードが吸
収されるので、放射モードの伝搬をより確実に防止する
ことができる。
【0028】(3)また、本発明は、上記(1)または
(2)において、一対の凹部5の対向方向に沿った側壁
の延在方向が、後端面6に対して平行であることを特徴
とする。
【0029】この様に、一対の凹部5の対向方向に沿っ
た側壁の延在方向を、後端面6に対して平行にした場合
には、一対の凹部5の形成工程が簡素化される。
【0030】(4)また、本発明は、上記(1)または
(2)において、一対の凹部5を構成する側壁が、後端
面6に対して非平行な複数の面によって構成されること
を特徴とする。
【0031】この様に、一対の凹部5を構成する側壁を
後端面6に対して非平行な複数の面によって構成するこ
とによって、出射端面7との間に共振器が構成されない
ので、放射モードの伝搬をより確実に遮断することがで
きる。
【0032】(5)また、本発明は、上記(1)乃至
(4)のいずれかにおいて、一対の凹部5が、一対の溝
で構成されることを特徴とする。
【0033】(6)また、本発明は、上記(1)乃至
(4)のいずれかにおいて、一対の凹部5が、後端面6
側が開放端となった一対の凹部5で構成されることを特
徴とする。
【0034】この様に、一対の凹部5は、上記(5)の
様に、例えば、メサ構造体3を形成する1対のメサ溝4
に連なる一対の溝によって構成しても良いし、或いは、
上記(6)の様に、後端面6側が開放端となった一対の
凹部5で構成しても良いものである。
【0035】(7)また、本発明は、上記(1)乃至
(6)のいずれかにおいて、スポットサイズ変換器2
が、出射端面7に向かって層厚が減少するテーパ状の光
導波路によって構成されることを特徴とする。
【0036】この様に、スポットサイズ変換器2を、出
射端面7に向かって層厚が減少するテーパ状の光導波路
によって構成しても良いものであり、この場合には、エ
ッチング工程における加工精度が要求されず、且つ、ス
ポットサイズ変換器2における量子準位間のエネルギー
がレーザ部における量子準位間のエネルギーより大きく
なるので、スポットサイズ変換器2における吸収損失が
なくなる。
【0037】(8)また、本発明は、上記(1)乃至
(6)のいずれかにおいて、スポットサイズ変換器2
が、出射端面7に向かって幅が減少するテーパ状の光導
波路によって構成されることを特徴とする。
【0038】この様に、スポットサイズ変換器2を、一
定幅の活性層1に連なり出射端面7に向かって幅が減少
するテーパ状の光導波路によって構成しても良いもので
あり、この場合には、幅テーパ導波路は通常のエッチン
グによって形成することができるので、結晶成長工程が
簡素化される。
【0039】(9)また、本発明は、上記(1)乃至
(6)のいずれかにおいて、スポットサイズ変換器2
が、出射端面7に向かって幅が減少して消失する第1の
光導波路と、第1の光導波路に隣接して設けられ、第1
の光導波路より低屈折率の第2の光導波路によって構成
されることを特徴とする。
【0040】この様に、スポットサイズ変換器2を、出
射端面7に向かって幅が減少して消失する第1の光導波
路と、第1の光導波路に隣接して設けられ、第1の光導
波路より低屈折率の第2の光導波路によって構成しても
良いものであり、この場合には、幅広の低屈折率の第2
の光導波路によって出射ビームのスポットサイズをより
拡大することが可能になる。
【0041】(10)また、本発明は、上記(1)乃至
(9)のいずれかにおいて、半導体発光装置のレーザ共
振器が、ファブリペロー共振器であることを特徴とす
る。
【0042】(11)また、本発明は、上記(1)乃至
(9)のいずれかにおいて、半導体発光装置のレーザ共
振器が、回折格子によって構成されることを特徴とす
る。
【0043】この様に、半導体発光装置のレーザ共振器
として、上記(10)の様に、ファブリペロー共振器を
用いても良いし、或いは、上記(11)の様に、回折格
子を用いてDFB(分布帰還型)共振器或いはDBR
(分布ブラッグ反射型)共振器としても良い。
【0044】
【発明の実施の形態】ここで、図2乃至図6を参照し
て、本発明の第1乃至第4の実施の形態の半導体レーザ
を説明するが、スポットサイズ変換器部の構成としては
図7(b)と同様の幅テーパ導波路を用いて説明する。
図2参照図2は、本発明の第1の実施の形態の幅テーパ
導波路集積化半導体レーザの斜視図であり、図の左側の
端面がスポットサイズ変換器を備えた出射端面であり、
まず、n型InP基板11上に、MOVPE法(有機金
属気相成長法)を用いて、厚さが、例えば、100nm
で、1.1μm組成のInGaAsPSCH層12、M
QW活性層13、厚さが、例えば、100nmで、1.
1μm組成のInGaAsPSCH層14、及び、厚さ
が、例えば、が、500nmのp型InPクラッド層
(図示せず)を順次成長させる。なお、この場合、MQ
W活性層13は、厚さ15nmの1.1μm波長組成の
InGaAsP障壁層と、厚さ6nmの1.35μm波
長組成のInGaAsP井戸層を交互に井戸層が7層に
なるように堆積させて形成する。
【0045】次いで、全面にSiO2 膜(図示せず)を
堆積させ、後端面側のレーザ部においては、例えば、幅
1.5μmの一定幅となり、出射端面側の幅テーパ導波
路部においては幅1.5μmから出射端面において0.
5μmになるテーパ形状にパターニングしたのち、この
SiO2 マスクをマスクとしてメサエッチングを行い、
n型InP基板11に達するようにエッチングしてスト
ライプ状メサ15を形成する。
【0046】次いで、再び、MOVPE法を用いて、こ
のSiO2 マスクを選択成長マスクとして成長を行うこ
とによって、p型ドープInP埋込層16及びn型In
P電流ブロック層17を順次形成したのち、SiO2
スクを除去し、次いで、再び、全面にp型InPクラッ
ド層18、及び、p型InGaAsPコンタクト層19
を順次成長させる。なお、この成長工程において、区別
して図示していないストライプ状メサ15の頂部のp型
InPクラッド層とp型InPクラッド層18が一体の
ものとなる。
【0047】次いで、全面にレジスト(図示せず)を設
け、幅が10〜20μm、例えば、10μmの一対のメ
サ溝20を互いの間隔Wが10〜100μm、例えば、
10μmになるようにストライプ状メサ15の両側に沿
って設けると同時に、後端面側に、後端面からの距離が
5〜100μm、例えば、15μmで、幅が10乃至2
0μm、例えば、10μmで、対向する間隔wが3〜9
μm、例えば、5μmの遮断溝21をウェット・エッチ
ングによって形成する。なお、2本のメサ溝20に挟ま
れた、幅が、例えば、10μmのメサ構造体が、ストラ
イプ状メサ15を内包するメサ構造体となる。
【0048】次いで、全面にSiO2 膜22を設け、ス
トライプ状メサ15に対応する部分に開口部を設けたの
ち、p側電極23を設けると共に、n型InP基板11
の裏面にn側電極24を設け、最後に劈開、及び、素子
分割を行うことによって、幅テーパ導波路集積化半導体
レーザの基本構造が完成する。
【0049】この幅テーパ導波路集積化半導体レーザで
は、遮断溝21の側壁が劈開面に比べて平坦ではなく、
且つ、ウェット・エッチングで形成しているので側壁が
傾斜面となり、スポットサイズ変換器部で発生した放射
モードは散乱されて往復しにくくなるため、出射端面側
で放射モードの重ね合わせによる増強が生じなくなり、
それによって、放射モードと伝搬モードとの干渉を無視
することができる。
【0050】例えば、この幅テーパ導波路集積化半導体
レーザの遠視野像を測定したところ、放射角が10°程
度の単峰性の放射パターンが安定して得られ、シングル
モード光ファイバとの光結合効率を従来の集積化半導体
レーザと比較したところ、平均値で1dB程度の改善が
見られた。
【0051】また、この幅テーパ導波路集積化半導体レ
ーザでは、従来と同様に、出射端である幅テーパ導波路
の先端部でレーザビームのスポットサイズが拡大され、
光ファイバのスポットサイズに近づくため、高価なレン
ズ系を用いずに光ファイバとの高い結合が得られ、ま
た、位置合わせ精度が緩和されるので、半導体レーザを
発光させずに光ファイバとの位置合わせを行うパッシブ
アライメントにより素子を実装することができ、半導体
レーザモジュールの量産が可能になる。
【0052】次に、図3を参照して、遮断溝21を設け
る位置について説明するが、図3(a)乃至(c)は、
MQW活性層13に平行な断面を模式的に示す図であ
る。 図3(a)参照 図3(a)は、遮断溝21を後端面側に設けた場合であ
り、この様に遮断溝21を伝搬モードのスポットサイズ
がもっとも小さい後端面側に設けているので、伝搬モー
ドが遮断溝21の影響を受けることがなく、スポットサ
イズの大きな放射モードの伝搬のみを遮断することがで
きる。
【0053】図3(b)参照 図3(b)は、遮断溝21を出射端面側に設けた場合で
あり、この場合には、伝搬モードのスポットサイズはテ
ーパ導波路部25で拡大するので、この拡大した伝搬モ
ードが遮断溝21の影響を受ける可能性があるので望ま
しくない。
【0054】図3(c)参照 図3(c)は、遮断溝21を中間部に設けた場合であ
り、この場合には、遮断溝21において伝搬モードがわ
ずかでも反射されると多重共振器が構成され、レーザ特
性に悪影響を与える可能性があるので好ましくない。
【0055】以上の検討の結果から、遮断溝21はどの
位置に設けても放射モードの往復を防止する効果はある
ものの、遮断溝21が伝搬モードに与える影響を考慮す
ると、伝搬モードのスポットサイズが最も小さな後端面
側に設ける必要がある。
【0056】次に、図4を参照して本発明の第2の実施
の形態の半導体レーザを説明するが、この場合には、メ
サ溝の形成工程の前までは、上記の第1の実施の形態と
全く同様であるので、メサ溝の形成工程以前の工程の説
明は省略する。 図4参照 図4は、本発明の第2の実施の形態の幅テーパ導波路集
積化半導体レーザの斜視図であり、図の左側の端面がス
ポットサイズ変換器を備えた出射端面であり、まず、上
記の第1の実施の形態と全く同様のBH(埋込ヘテロ接
合)構造を形成したのち、全面にレジスト(図示せず)
を設け、ウェット・エッチングによって、幅が10〜2
0μm、例えば、10μmの一対のメサ溝20を互いの
間隔が10〜100μm、例えば、10μmになるよう
にストライプ状メサ15の両側に沿って設けると同時
に、後端面側に、後端面からの距離が5〜100μm、
例えば、15μmで、残存する中央のストライプ部の幅
が3〜9μm、例えば、5μmとなるメサ溝20に達す
る一対の溝部を隣接する素子に跨がって形成する。
【0057】次いで、全面にSiO2 膜22を設け、ス
トライプ状メサ15に対応する部分に開口部を設けたの
ち、p側電極23を設けると共に、n型InP基板11
の裏面にn側電極24を設け、最後に劈開、及び、素子
分割を行うことによって、2つの隣接する素子に跨がる
一対の溝部が分断されて後端面側が開放端となった一対
の凹部26が形成され、幅テーパ導波路集積化半導体レ
ーザの基本構造が完成する。
【0058】この幅テーパ導波路集積化半導体レーザで
は、凹部26の側壁は遮断溝21と同様に、劈開面に比
べて平坦ではないため、スポットサイズ変換器部で発生
した放射モードは散乱されて往復しにくくなるため、出
射端面側で放射モードの重ね合わせによる増強が生じな
くなり、それによって、放射モードと伝搬モードとの干
渉を無視することができる。
【0059】次に、図5を参照して本発明の第3の実施
の形態の半導体レーザを説明するが、この場合も、メサ
溝の形成工程の前までは、上記の第1の実施の形態と全
く同様であるので、メサ溝の形成工程以前の工程の説明
は省略する。 図5参照 図5は、本発明の第3の実施の形態の幅テーパ導波路集
積化半導体レーザの斜視図であり、図の左側の端面がス
ポットサイズ変換器を備えた出射端面であり、まず、上
記の第1の実施の形態と全く同様のBH(埋込ヘテロ接
合)構造を形成したのち、全面にレジスト(図示せず)
を設け、ウェット・エッチングによって、幅が10〜2
0μm、例えば、10μmの一対のメサ溝20を互いの
間隔が10〜100μm、例えば、10μmになるよう
にストライプ状メサ15の両側に沿って設けると同時
に、後端面側に、残存する中央のストライプ部の幅が3
〜9μm、例えば、5μmで、ストライプ部において後
端面からの距離が5〜100μm、例えば、15μmと
なるメサ溝20に達する一対の溝部を隣接する素子に跨
がって形成する。なお、この溝部のストライプ部の側壁
とメサ溝20方向に伸びる側壁とのなす角は45〜13
5°の範囲における90°以外の鈍角或いは鋭角、例え
ば、75°とするものであり、90°以外の鈍角或いは
鋭角とすることによって、溝部のメサ溝20方向に伸び
る側壁と後端面とを非平行にする。
【0060】次いで、全面にSiO2 膜22を設け、ス
トライプ状メサ15に対応する部分に開口部を設けたの
ち、p側電極23を設けると共に、n型InP基板11
の裏面にn側電極24を設け、最後に劈開、及び、素子
分割を行うことによって、2つの隣接する素子に跨がる
一対の溝部が分断されて後端面側が開放端となり、且
つ、メサ溝20方向に伸びる側壁が後端面と非平行な一
対の凹部27が形成され、幅テーパ導波路集積化半導体
レーザの基本構造が完成する。なお、この場合の凹部2
7を形成する側壁とは、ストライプ部の側壁とメサ溝2
0方向に伸びる側壁であり、いずれの側壁も後端面と非
平行になる。
【0061】この幅テーパ導波路集積化半導体レーザで
は、凹部27を形成する側壁が劈開面に比べて平坦では
ないのに加えて、凹部27のメサ溝20方向に伸びる側
壁と後端面が非平行であるので、スポットサイズ変換器
部で発生した放射モードは凹部27においてより散乱さ
れやすくなり、それによって、出射端面側で放射モード
の重ね合わせによる増強が生じなくなるので、放射モー
ドと伝搬モードとの干渉をさらに無視することができ
る。
【0062】次に、図6を参照して本発明の第4の実施
の形態の半導体レーザを説明するが、この場合も、メサ
溝の形成工程の前までは、上記の第1の実施の形態と全
く同様であるので、メサ溝の形成工程以前の工程の説明
は省略する。 図6参照 図6は、本発明の第4の実施の形態の幅テーパ導波路集
積化半導体レーザの斜視図であり、図の左側の端面がス
ポットサイズ変換器を備えた出射端面であり、まず、上
記の第1の実施の形態と全く同様のBH(埋込ヘテロ接
合)構造を形成したのち、全面にレジスト(図示せず)
を設け、ウェット・エッチングによって、幅が10〜2
0μm、例えば、10μmの一対のメサ溝20を互いの
間隔が10〜100μm、例えば、10μmになるよう
にストライプ状メサ15の両側に沿って設けると同時
に、後端面側に、残存する中央のストライプ部の幅が3
〜9μm、例えば、5μmで、後端面からの平均距離が
5〜100μm、例えば、15μmとなり、且つ、側壁
が凹凸状のメサ溝20に達する一対の溝部を隣接する素
子に跨がって形成する。
【0063】次いで、全面にSiO2 膜22を設け、ス
トライプ状メサ15に対応する部分に開口部を設けたの
ち、p側電極23を設けると共に、n型InP基板11
の裏面にn側電極24を設け、最後に劈開、及び、素子
分割を行うことによって、2つの隣接する素子に跨がる
一対の溝部が分断されて後端面側が開放端となり、且
つ、メサ溝20方向に伸びる側壁が凹凸状の凹部28が
形成され、幅テーパ導波路集積化半導体レーザの基本構
造が完成する。
【0064】この幅テーパ導波路集積化半導体レーザで
は、凹部28のメサ溝20方向に伸びる側壁が凹凸状で
あり、殆どの位置において後端面と非平行となるので、
スポットサイズ変換器部で発生した放射モードは凹部2
8においてより散乱されやすくなり、それによって、出
射端面側で放射モードの重ね合わせによる増強が生じな
くなるので、放射モードと伝搬モードとの干渉をさらに
無視することができる。
【0065】以上、本発明の各実施の形態を説明をして
きたが、本発明は上記の各実施の形態に記載した構成に
限られるものではなく、各種の変更が可能である。例え
ば、放射モードを遮断する凹部として遮断溝21を設け
る場合に、遮断溝21の対向方向に伸びる側壁が後端面
と略平行な場合しか説明していないが、第2の実施の形
態に対する第3及び第4の実施の形態と同様に、1対の
遮断溝21の対向方向に伸びる側壁が後端面と非平行或
いは凹凸になるように形成しても良いものである。
【0066】また、上記の各実施の形態においては、ス
ポットサイズ変換器として、結晶成長工程が簡単な幅テ
ーパ導波路を用いた半導体レーザとして説明している
が、スポットサイズ変換器は幅テーパ導波路に限られる
ものではなく、上記の図7(a)に示した様な、半導体
レーザのレーザ部を構成する活性層を含むコア層に連続
して、コア層の層厚が出射端側に向かって徐々に薄くな
るテーパ導波路を用いても良いものである。
【0067】この場合には、テーパ導波路部における量
子井戸層の厚さが利得領域であるレーザ部における厚さ
より薄くなるので、量子準位間のエネルギーが大きくな
り、レーザ部における発振波長に対して透明になるの
で、スポットサイズ変換器部に電流を注入して利得をも
たせる必要がなくなり、10mA以下の低い閾値電流I
thを同時に実現することが可能になると共に、製造工程
としても、テーパ導波路部の幅が一定であるのでエッチ
ング工程における加工精度が要求されない利点がある。
【0068】この様な層厚がテーパ状に変化するテーパ
導波路を形成するためには、n型InP基板上に、Si
2 膜を設け、このSiO2 膜に設けるストライプ状開
口部の幅を、テーパ導波路部を形成する長さが、例え
ば、200μmの領域においては出射端面に向かって幅
が徐々に広くなるテーパ状開口部とし、一方、長さが、
例えば、300μmのレーザ部、即ち、利得領域を形成
する領域においては均一で幅細の開口部にすることによ
って、コア層を構成するSCH層、量子井戸層、及び、
SCH層の膜厚を、テーパ導波路部においては出射端面
に向かって200μmかけて1/3の厚さにテーパ状に
減少させ、且つ、利得領域においては平坦な構造とする
ことができる。
【0069】また、スポットサイズ変換器としては、上
記図7(c)に示した様に、半導体レーザのレーザ部を
構成する活性層を含むコア層に連続して、コア層の幅が
減少して出射端の手前で消失するとともに、屈折率の小
さな幅広の光ガイド層を出射端に設けてスポットサイズ
変換器部としても良いものであり、この場合には、屈折
率の小さな幅広の光ガイド層を用いているのでスポット
サイズの拡大効果が大きいという長所がある。なお、製
造工程としては、コア層の消失位置の制御のために高い
加工精度が要求される。
【0070】また、上記の各実施の形態の説明において
は、遮断溝或いは凹部は充填されないままであるが、遮
断溝或いは凹部を放射モードを吸収する部材で埋め込ん
でも良いものであり、遮断溝或いは凹部を放射モードを
吸収する部材で埋め込むことによって、放射モードは吸
収部材で吸収されるので、放射モードの往復はより確実
に遮断される。
【0071】この様な吸収部材を設ける場合には、例え
ば、1対のメサ溝の形成工程の直前、或いは、メサ溝の
形成工程後に、SiO2 マスクを用いて1対の遮断溝或
いは凹部を形成し、次いで、このSiO2 マスクを選択
成長マスクとして用いて、遮断溝或いは凹部の内部にレ
ーザの発振波長より長波長組成のInGaAsP層を埋
め込めば良い。
【0072】また、本発明の各実施の形態の説明におい
ては、ストライプ状メサに沿った一対のメサ溝を形成し
てストライプ状メサを内包するメサ構造体を形成してい
るが、この様なメサ溝を隣接する素子に跨がる様に幅広
に形成し、素子分割することによって、メサ溝の一方が
開放端となった凹部とすることによってメサ構造体のみ
から構成される構造としても良いものである。
【0073】また、上記の各実施の形態の説明において
は、レーザ共振器として、通常のファブリペロー共振器
を用いているが、ファブリペロー共振器に限られるもの
ではなく、例えば、n型InP基板或いはn型InPバ
ッファ層の表面に回折格子を形成してから結晶成長を行
うことによって、DFB共振器構造或いはDBR共振器
構造としても良いものである。
【0074】また、本発明の各実施の形態においては、
ストライプ状構造をpnpn構造で埋め込んだBH構造
としているが、他の埋め込み構造でも良いものであり、
公知の各種の埋込型のストライプ構造の適用が可能であ
り、例えば、埋込構造をFeドープInP層で形成して
も良いものである。
【0075】また、上記の各実施の形態の説明において
は、量子井戸層として厚さ15nmの1.1μm波長組
成のInGaAsP障壁層と、厚さ6nmの1.35μ
m波長組成のInGaAsP井戸層を交互に井戸層が7
層になるように堆積させて形成しているが、この様な構
成に限られるものでなく、必要とする波長、例えば、
1.5μm帯及び出力に応じて各層の組成、厚さ、及
び、層数を任意に選択すれば良い。
【0076】また、上記の各実施の形態においては、I
nGaAsP/InP系半導体レーザとして説明してい
るが、本発明はInGaAsP/InP系に限られるも
のではなく、InAlGaAs系、InGaAs/Ga
As/AlGaAs系、或いは、InGaP/AlIn
GaP系等にも適用できるものである。
【0077】
【発明の効果】本発明によれば、ストライプ状メサを内
包するメサ構造体の後端面側に、放射モードの伝搬を遮
断する一対の凹部を設けたので、放射モードが出射端面
側で重ね合わせにより増強されることがなく、したがっ
て、放射モードと伝搬モードとの干渉が無視し得るよう
になるので、出射ビームを単峰性に保つことができ、そ
れによって、光ファイバとの光結合効率が向上するので
パッシブアライメントが可能になり、半導体レーザモジ
ュールを低コストで大量生産することができるので、光
ファイバ通信の発展に寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的構成の説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の半導体レーザの斜
視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の半導体レーザにお
ける遮断溝の位置の説明図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の半導体レーザの斜
視図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態の半導体レーザの斜
視図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態の半導体レーザの斜
視図である。
【図7】従来のスポットサイズ変換器付き半導体レーザ
の説明図である。
【図8】従来の幅テーパ導波路集積化半導体レーザの斜
視図である。
【図9】従来の幅テーパ導波路集積化半導体レーザにお
ける問題点の説明図である。
【符号の説明】
1 活性層 2 スポットサイズ変換器 3 メサ構造体 4 メサ溝 5 凹部 6 後端面 7 出射端面 11 n型InP基板 12 InGaAsPSCH層 13 MQW活性層 14 InGaAsPSCH層 15 ストライプ状メサ 16 p型InP埋込層 17 n型InP電流ブロック層 18 p型InPクラッド層 19 p型InGaAsPコンタクト層 20 メサ溝 21 遮断溝 22 SiO2 膜 23 p側電極 24 n側電極 25 テーパ導波路部 26 凹部 27 凹部 28 凹部 31 レーザ部 32 スポットサイズ変換器部 33 埋込層 34 スポットサイズ変換器部 35 スポットサイズ変換器部 36 活性層 37 光ガイド層 41 n型InP基板 42 InGaAsPSCH層 43 MQW活性層 44 InGaAsPSCH層 45 ストライプ状メサ 46 p型InP埋込層 47 n型InP電流ブロック層 48 p型InPクラッド層 49 p型InGaAsPコンタクト層 50 メサ溝 51 SiO2 膜 52 p側電極 53 n側電極 54 テーパ導波路部 55 光強度分布 56 光強度分布 57 出射光 58 散乱光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 剛之 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 小路 元 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 鈴木 信也 山梨県中巨摩郡昭和町大字紙漉阿原1000番 地 富士通カンタムデバイス株式会社内 Fターム(参考) 5F073 AA22 AA45 AA74 AA89 AB28 BA02 CA07 CA12 CA14 CA15 EA18

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体レーザとスポットサイズ変換器と
    を集積化した半導体発光装置において、ストライプ状メ
    サを内包するメサ構造体の後端面側に、前記スポットサ
    イズ変換器を構成する光導波路で発生した放射モードの
    伝搬を遮断するための一対の凹部を設けたことを特徴と
    する半導体発光装置。
  2. 【請求項2】 上記一対の凹部に、上記放射モードを吸
    収する部材を埋め込んだことを特徴とする請求項1記載
    の半導体発光装置。
  3. 【請求項3】 上記一対の凹部の対向方向に沿った側壁
    の延在方向が、上記後端面に対して平行であることを特
    徴とする請求項1または2に記載の半導体発光装置。
  4. 【請求項4】 上記一対の凹部を構成する側壁が、上記
    後端面に対して非平行な複数の面によって構成されるこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の半導体発光装
    置。
  5. 【請求項5】 上記一対の凹部が、一対の溝で構成され
    ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記
    載の半導体発光装置。
  6. 【請求項6】 上記一対の凹部が、上記後端面側が開放
    端となった一対の凹部で構成されることを特徴とする請
    求項1乃至4のいずれか1項に記載の半導体発光装置。
  7. 【請求項7】 上記スポットサイズ変換器が、出射端面
    に向かって層厚が減少するテーパ状の光導波路によって
    構成されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか
    1項に記載の半導体発光装置。
  8. 【請求項8】 上記スポットサイズ変換器が、出射端面
    に向かって幅が減少するテーパ状の光導波路によって構
    成されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1
    項に記載の半導体発光装置。
  9. 【請求項9】 上記スポットサイズ変換器が、出射端面
    に向かって幅が減少して消失する第1の光導波路と、前
    記第1の光導波路に隣接して設けられ、前記第1の光導
    波路より低屈折率の第2の光導波路によって構成される
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載
    の半導体発光装置。
  10. 【請求項10】 上記半導体発光装置のレーザ共振器
    が、ファブリペロー共振器であることを特徴とする請求
    項1乃至9のいずれか1項に記載の半導体発光装置。
  11. 【請求項11】 上記半導体発光装置のレーザ共振器
    が、回折格子によって構成されることを特徴とする請求
    項1乃至9のいずれか1項に記載の半導体発光装置。
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